JP3927346B2 - 画像送信装置、画像受信装置、および、画像伝送システム - Google Patents

画像送信装置、画像受信装置、および、画像伝送システム Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像送信装置、画像受信装置、および、画像伝送システムに関し、特に、伝送路の帯域に制約があっても、高い圧縮率での伝送と円滑な動画像の再生とを両立的に実現するための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
はじめに、本明細書で用いる名称について説明する。本明細書では、冗長な記載を避けるために、その全体を通じて、画像を表現する信号をも、等しく、画像と記載する。
【0003】
伝送路として既存のネットワークを用いて動画像を伝送する際に、そのネットワークでは必要な通信帯域の確保が困難な場合があり、このことが、動画像の伝送にとって、最大の障害となっている。特に多数のネットワークが介在し、トラフィックが膨大な通信経路等において、この問題が顕在化している。
【0004】
従来、ネットワークにおいて、圧縮画像を伝送する方式としては、静止画像の圧縮形式であるJPEG方式をベースにした、MotionJPEG方式による伝送が行われてきた。この方式では、フレーム単位でのフレーム内圧縮がなされた画像の伝送を、個々に行うため、伝送に必要となる通信帯域が大きくなり、高フレームレートでの伝送が困難であるという問題点があった。ただし、個々のフレームデータが独立しているために、伝送におけるフレーム間引きの自由度が高く、伝送されたフレームの時間配分を均一化し易いという利点があった。
【0005】
これに対し、近年注目されている動画ベースの圧縮技術においては、MPEG方式をはじめとしてフレーム間圧縮が採用されている。この方式では、直前のフレームに対する差分情報を圧縮して伝送する方式であるため、MotionJPEG方式よりも圧縮率が高いという利点がある。
【0006】
この動画ベースによる圧縮方式では、伝送される圧縮画像は、図27または図28が示すように、基準フレーム(Iピクチャ)と差分フレーム(PまたはBピクチャ)から構成されている。Iピクチャは、フレーム内圧縮が施されたフレームであり、Pピクチャは過去のフレームを基準としてフレーム間圧縮が施されたフレームであり、Bピクチャは、過去と未来の双方のフレームを基準としてフレーム間圧縮が施されたフレームである。Pピクチャの展開(差分画像から非圧縮画像を再生すること)のためには直前のIピクチャ及び現フレームまでに存在する全てのPピクチャが、またBピクチャの展開のためには近接するPピクチャの展開画像が、それぞれ必要とされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように、圧縮率の高い従来の動画像の伝送方式では、フレーム間圧縮が用いられるので、受信側で画像の再生を行うためには、直前までのフレーム情報が必要となる。このため、基準フレーム(Iピクチャ)から各差分フレーム(Pピクチャ)を順番に伝送する必要があった。すなわち、任意のフレームを間引いて伝送することが困難であるという問題点があった。
【0008】
その結果、必要帯域が一定して確保できないような伝送路では、フレームの間引きを均等に行うことが出来ず、受信側で再生される動画像が、視覚上、ぎこちなくなってしまうという問題点があった。言い換えると、必要な帯域を確保できない伝送路においては、Iピクチャから次のIピクチャまでの間に挿入されるPピクチャの時間的分布が不均一となり、見た目の画像の円滑性が損なわれるという問題点があった。
【0009】
本発明は、従来の技術における上記した問題点を解消するためになされたもので、伝送路の帯域がすべてのフレームを送信するに十分でない場合でも、高い圧縮率での伝送と円滑な動画像の再生とを両立的に実現する画像送信装置、画像受信装置、および、画像伝送システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1の発明の装置は、入力画像を圧縮して出力する画像送信装置であって、前記入力画像の4個以上の連続するフレームを含むフレーム群ごとに、1個の先頭フレームを共通の基準フレームIとして、前記基準フレームIに引き続く残りのフレームPそれぞれと前記基準フレームIとの間でフレーム間圧縮を施す画像圧縮部と、前記画像圧縮部においてフレーム間圧縮を施された前記フレームPを、前記フレーム群ごとに、前記フレーム群の2等分を順次繰り返していく規則に従って、前記フレーム群に属するPピクチャのフレーム数をkとすると少なくとも前記基準フレームI、フレームP[k/2]、フレームP[k/4]、フレームP[3k/4]、およびフレームP[k/8]がこの順で先頭から並ぶように(P[]は、[]内の数値を前記フレーム群における再配列前のフレーム順序とするフレームを表し、[]内の数値が小数を含む場合には、その小数は切り上げられる)、、時系列とは異なる順序に再配列する再配列部と、前記再配列されたフレームをその順に出力する送信制御部と、を備える。
【0011】
第2の発明の装置では、第1の発明の画像送信装置において、前記画像圧縮部が、前記基準フレームに対して、フレーム内圧縮を施す。
【0012】
第3の発明の装置では、第1または第2の発明の画像送信装置において、前記再配列されたフレームを順次保持する送信バッファをさらに備え、前記送信制御部は、外部からの要求信号に応答して、前記送信バッファからフレームを、保持された順に読み出し、出力するとともに、一定時間内に一つの前記フレーム群の読み出しが完了しないときには、当該フレーム群内の残されたフレームは廃棄して、つぎのフレーム群に属するフレームを読み出す
【0013】
第4の発明の装置は、第1ないし第3のいずれかの発明の画像送信装置が出力する前記画像を受信し、伸張して出力する画像受信装置であって、前記画像送信装置が出力する前記フレームを、順次保持する受信バッファと、前記受信バッファからフレームを、保持された順に読み出し、時系列に沿った順序へ再配列する別の再配列部と、再配列されたフレームに対して、圧縮を解除する処理を施し、出力する画像伸張部と、を備える。
【0014】
第5の発明の装置は、第4の発明の画像受信装置において、前記画像送信装置が出力する前記フレームを受信するごとに、つぎのフレームの送信を要求する要求信号を出力する送信要求部を、さらに備える。
【0015】
第6の発明のシステムは、画像伝送システムであって、第1ないし第3のいずれかの発明の画像送信装置と、第4または第5の発明の画像受信装置と、これらを互いに中継する伝送路と、を備える。
【0016】
【発明の実施の形態】
[1. 装置の全体]
本実施の形態による画像伝送システムでは、図1が示すように、伝送される圧縮画像にはIピクチャである基準フレームIと、Pピクチャである個々の差分フレームP1〜P3が含まれる。フレームP1〜P3は、いずれも、基準フレームIに対する差分圧縮画像として生成される。したがって、受信側では、直前の一つのフレームが受信されなくても、基準フレームIにもとづいて、差分フレームP2,P3を展開することが可能となる。
【0017】
さらに、図2が示すように、画像の円滑性を確保する上での重要度に対応して、伝送優先度(以下、優先度と略記する)がフレームごとに付され、各フレームの伝送が、優先度に沿った順序で、非時系列的に行われる。したがって、伝送路の帯域が、すべてのフレームを伝送するのに十分でないときでも、画像の円滑性を確保することが可能となる。
【0018】
すなわち、動画像ベースの圧縮技術であるMPEG方式と同等の高い圧縮率と同時に、静止画像をベースとする圧縮技術であるMotionJPEG方式と同等のフレーム間引きの自由度が達成され、この間引きの自由度を生かして、重要度を反映した順序で伝送が行われることによって、伝送路の帯域上の制約の中でも、再生画像の視覚上の質が最良となるような動画像の伝送が達成される。
【0019】
このような特徴的な動作を実現するために、本実施の形態の画像伝送システムは、図3のブロック図が示すように構成される。この画像伝送システム4は、送信装置1、受信装置2、および、それらを中継する伝送路3とを備えている。
【0020】
画像圧縮部11は、動画像である入力画像としての画像PS0に対して、画像圧縮処理を施し、画像PS1を出力する。画像PS0は、連続する複数個のフレームを1群とするフレーム群に、観念上分割される。図4は、8個のフレームで構成される一つのフレーム群を例示している。そして、一つのフレーム群の中では、一つのフレームに対して、フレーム内圧縮が施され、Iピクチャが生成される。一つのフレーム群の中の、Iピクチャを除く他のフレームに対しては、Iピクチャを基準フレームとして、フレーム間圧縮が施される。すなわち、PピクチャであるフレームP1〜P7は、いずれも、Iピクチャである基準フレームIに対する差分圧縮画像として生成される。
【0021】
この圧縮方式を、本明細書では、「基準フレーム間圧縮」と仮称する。このようにして、画像PS1を構成する各フレーム群には、基準フレームである一つのIピクチャと、これを共通の基準とする複数の差分フレームであるPピクチャとが含まれる。
【0022】
再配列部12では、画像PS1の各フレーム群の中で、フレームに優先度が付され、この優先度に沿ってフレームの並び替えが行われる。優先度は、一つのフレーム群の中で、再生画像の視覚上の円滑さを保持する上での重要度の高さを反映するように設定される。したがって、基準フレームIに、最高の優先度(第1優先度)が付与される。第2優先度以下は、例えば、フレーム群を均等に分割する順序で、決定されるとよい。
【0023】
一つのフレーム群に属するPピクチャのフレーム数をkとすると、例えば、I、P〔k/2〕、P〔k/4〕、P〔3k/4〕、P〔k/8〕、・・・・の順序で、優先度が付される。ただし、フレーム番号を表す括弧〔〕の中の数値が、小数を含む場合には、その小数は切り上げられる。図2は、k=7の例を示している。図2において、右端に描かれる基準フレームI2は、フレームI,P1,・・,P7で構成されるフレーム群のつぎに現れるフレーム群の基準フレームである。
【0024】
並び替えられた画像は、図5が例示するように、並び替えられた順に、画像PS2として出力される。なお、優先度を決定する一般的手順については、後に詳述する。
【0025】
送信バッファ13は、画像PS2の1フレーム群を保持可能なバッファである。送信インタフェースとしての送信制御部14は、送信バッファ13に保持される画像を、保持された順序で画像PS3として読み出し、画像PS4として、伝送路3を通じて、送信装置2へ送信する。すなわち、伝送路3を通じて、送信装置1から受信装置2へと、フレーム群ごとに、優先度にもとづく順序で、圧縮画像が伝送される。
【0026】
受信装置2には、受信インタフェースとしての送信要求部21が備わり、画像PS4を構成する1フレームを受信するごとに、つぎのフレームの送信を要求する要求信号RSを、伝送路3を通じて、送信装置1へ送出する。送信制御部14は、要求信号RSに応答して、つぎの1フレームを送信する。
【0027】
送信制御部14は、タイマを備えており、現在の時刻が、つぎのフレーム群を送信すべき時刻に達すると、送信バッファ13に保持される現在のフレーム群の中で、未だ送信されていないフレームを廃棄し、つぎのフレーム群の送信を開始する。
【0028】
受信装置2にも、受信バッファ22が備わっており、受信された画像PS4は、画像PS5として、この受信バッファ22へ入力される。受信バッファ22は、画像PS5の1フレーム群を一時的に保持可能である。
【0029】
例えば、図6が示すように、一つのフレーム群に属する第1〜第4優先の範囲のフレームI,P4,P2,P6が伝送が完了した時点では、受信バッファ22に、フレームI,P4,P2,P6が保持されている。そして、図6(a) が示すように、送信バッファ13には、残りのフレームP1,P5,P3,P7につづいて、つぎのフレーム群のフレームI2,P2-1,P2-2,P2-3が、すでに保持されている。この状態で、つぎのフレーム群を送信すべき時刻に達すると、送信バッファ13に残されるフレームP1,P5,P3,P7は、図7(a) が示すように、破棄され、その後は、つぎのフレーム群のフレームI2,P2-1,P2-2,P2-3,・・・・の送信が開始される。
【0030】
再配列部23は、受信バッファ22に保持される画像を画像PS6として読み出し、再配列部12で設定された優先度にもとづいて、図7(b) が示すように、時系列順へと並び替える。そして、並び替えられたフレーム、例えば、フレームI,P4,P2,P6は、その本来の時間間隔(図4に例示される時間的位置)をもって、画像PS7として画像伸張部27へ送られる。画像PS7は、画像伸張部24によって、伸張され(すなわち、圧縮が解かれ)、圧縮解除後の画像PS8として、出力される。
【0031】
以上のように、画像伝送システム4では、伝送路3の帯域上の制約のために、フレームの間引きが行われても、等間隔に近いフレームが優先的に伝送されるので、伝送された画像から、視覚上滑らかな動画像を再生することが可能である。フレーム群に属するすべてのPピクチャが共通のIピクチャを基準とした差分画像として生成されることが、優先度に応じた選択的伝送を可能にしてる。
【0032】
[2. 優先度の決定手順]
以下に、優先度を決定する手順について説明する。この手順では、各フレームの優先度を格納する配列fが定義され、はじめに、最も優先度の高いIピクチャに対して、優先度が決定される。その後、残りのピクチャに対する優先度が、再帰的に求められる。
【0033】
図8は、優先度を決定する手順を示すフローチャートである。この処理は、再配列部12(図3)で実行される。処理が開始されると、まず、ステップS1において、配列fが定義される。すなわち、1つのフレーム群に属するフレームの個数がnであるとき、要素数nの配列f〔0:n−1〕が定義される。図9が示すように、各要素f〔0〕〜f〔n−1〕には、フレーム群内のIピクチャ及びP〔1〕〜P〔n−1〕の優先度(0以上の整数。0が最も優先度が高い。)が、順に格納されるものとする。配列fの各要素の値(各フレームの優先度)は、配列を定義した段階では全て不定である。なお、要素数nは、4以上の整数である。
【0034】
つづくステップS2では、Iピクチャの優先度(f〔0〕)が決定される。Iピクチャは、それが属するフレーム群内の全てのPピクチャに対する基準となるため、優先度は最も高い。したがって、図10が示すように、f〔0〕=0と決定される。このことは、フレーム数nがどのような値であっても、変わりがない。
【0035】
つぎのステップS3では、残るn−1個のPピクチャに対する優先度(f〔1〕〜f〔n・1〕)を決定する処理が実行される。この処理では、再帰アルゴリズムが適用され、「配列分割処理」と仮称する単位処理が、再帰的に反復される。
【0036】
配列分割処理では、与えられたfの部分配列(f〔a〕〜f〔b〕)を2分し、部分配列の中点に該当する要素を求めることにより、優先度が算出され、代入される。この要素(f〔(a+b)/2〕)により分断された2つの配列(f〔a〕〜f〔(a+b)/2−1〕及びf〔(a+b)/2+1〕〜f〔b〕〕に対し、さらなる配列分割処理が、それぞれ適用される。こうして、分割される配列の要素がこれ以上分けられなくなるまで、配列分割処理の適用が再帰的に繰り返される。
【0037】
図11は、ステップS3の処理の内部手順を示すフローチャートである。サブルーチンとしてのステップS3の処理に対しては、呼び出し元(以下、親と称する)である図8の処理からいくつかのパラメータが渡される。配列分割対象となる部分配列の、先頭の添字aと最終の添字b、親で処理された要素の添字x、親から継承される変数mがパラメータとして与えられる。ステップS3の処理の開始時点、すなわち、一番最初の配列分割処理の適用時(f〔0〕=0が代入された直後)には、これらのパラメータは以下のように与えられる。
【0038】
すなわち、図12が示すように、先頭の添字a=1;最終の添字b=n−1;親で処理された要素の添字x=0;および、親から継承される変数m=0;と定められる。変数mは配列分割処理がおこなわれた回数を表すものであり、はじめて配列分割処理が適用されるときは、m=0が与えられる。これらの設定は、ステップS2(図8)で行われる。ステップS3の処理では、与えられた4つのパラメータを用いて、配列分割処理が実行される。
【0039】
ステップS3の処理が開始されると、はじめに、aとbの中点x2が求められる(ステップS31)。x2は、親より与えられた部分配列f〔a〕〜f〔b〕の中点を求めるための変数であり、図13が示すように、aとbの平均値(x2=(a+b)/2。ただし、小数点切り捨て。)が代入される。記号INTは、小数点以下を切り捨てることにより整数化を行う演算を、表現している。
【0040】
つぎに、f〔x2〕に対し、優先度が算出され、代入される(ステップS32〜S34)。親の添字xとの大小関係により、以下のように条件分けがされる。
【0041】
x>x2 の時には、f〔x2〕=f〔x〕+2(m-1)が与えられる。すなわち、親の添字よりもX2が小さいときは、親の優先度に2(m-1)を加えた値が代入される。また、x<x2 の時には、f〔x2〕=f〔x〕+2mが与えられる。すなわち、親の添字よりもx2が大きいときは、親の優先度に2mを加えた値が代入される。
【0042】
つぎに、分割された2つの部分配列に対し、それぞれ配列分割処理が適用される(ステップS35〜S38)。すなわち、x2によって分割された2つの部分配列f〔a〕〜f〔x2−1〕、f〔x2+1〕〜f〔b〕に対し、それぞれ配列分割処理が適用される。ただし、適用されるのは、それぞれの部分配列について、分割すべき要素が残っている場合に限られる(ステップS37)。
【0043】
より具体的には、もしも、a≦x2−1であれば、図14が示すように、先頭の添字=a、最終の添字=x2−1、親の添字=x2、継承変数=m+1として、配列分割処理が適用される。このとき、継承変数は1増えてm+1となる。
【0044】
もしも、b≧x2+1ならば、図15が示すように、先頭の添字=x2+1、最終の添字=b、親の添字=x2、継承変数=m+1として、配列分割処理が適用される。このとき、継承変数は1増えてm+1となる。
【0045】
配列分割処理が適用し尽くされると(ステップS39)、図11の内部処理は終了し、処理は、親(図8の処理)へ戻る。ステップS3の処理が終了すると、配列fのそれぞれの要素には、優先度が代入されている。各フレームの優先度は、各配列の要素の小さいもの順に高いものとする。
【0046】
[3. 優先度の決定手順の例]
以下に、n=7の(1個のIピクチャと6個のPピクチャを含む)フレーム群への、図8および図11の手順の適用例について説明する。
【0047】
(3.1. 配列の定義)
n=7であるために、まず、配列として、図16が示すように、f〔6〕が定義される。
【0048】
(3.2. 優先度の決定)
つぎに、図17が示すように、Iピクチャの優先度が、f〔0〕=0と決定される。
【0049】
(3.3. 配列分割処理の呼び出し)
つづいて、a=1、b=6、x=0、m=0として、配列分割処理が適用される(図18参照)。
【0050】
(3.4. 配列分割処理の実行)
(3.4.1.)つぎに、平均値x2が求められる。小数点が切り捨てられるので、x2 =(1+6)/2=3が与えられる(図19参照)。
【0051】
(3.4.2.)つづいて、f〔x2〕に優先度が代入される。x=0、x2=3より、x<x2であるから、f〔x2〕=f〔x〕+2m=0+1=1が与えられる(図20参照)。
【0052】
(3.4.3.)つぎに、分割されたそれぞれの配列に対して、配列分割処理が再適用される。a=1、x2−1=2より、a<x2−1であるから、a2=a=1、b2=x2−1=2、m2=m+1=1が与えられる(図21参照)。
【0053】
(3.4.4.)つづいて、新たに分割された配列に対する配列分処理が行われる。与えられたパラメータは、a=1、b=2、x=3、m=1である。この設定は、ステップS38(図11)で行われる。図11において、a2,b2,m2は、新たに設定されたa,b,mの値を表している。小数切り捨て後の平均値x2=(1+2)/2=1、x>x2より、f〔x2〕=f〔x〕+2m-1=2が代入される(図22参照)。
【0054】
(3.4.5.)つぎに、さらに細かく分割された配列に対し、配列分割処理が適用される。ただし、a=1、x2−1=0より、a≦x2−1は成立しない。すなわち、これ以上処理を行うべき部分配列が前半部分には存在しない。次に、b=2、x2+1=2より、b≧x2+1は成立するので、a2=2、b2=2、m2=2、x=1として後半部分に対して、配列分割処理が適用される(図23参照)。
【0055】
(3.4.6.)つぎに、新たな配列分割処理が行われる。平均値x2=2、x<x2より、f〔x2〕=f〔x〕+2m=6が代入される。この要素の前後には、これ以上分割すべき配列は存在しない。すなわち、a≦x2−1 、b≧x2+1のいずれも成立しない。このため、その後、処理は親(上記の手順3.4.5.)へ戻る(図24参照)。
【0056】
(3.4.7.)親は、すでに前半後半それぞれの部分配列を呼び出し終えているため、処理は、さらにその親(上記の手順3.4.3.)へ戻る。
【0057】
(3.4.8.)上記の手順3.4.3.では、前半部分に対する適用はすでに終えているが、後半部分はb=6、x2+1=4であり、b≧x2+1が成立する。したがって、a2=x2+1=4、b2=6、x2=4、m2=m+1=1として配列分割処理が適用される(図25参照)。
【0058】
(3.4.9.)つぎに、新たなパラメータに対して、配列分割処理が適用される。すなわち、x2 =(4+6)/2=5、f〔x2〕=f〔x〕+2m=1+21=3が代入される。また、a≦x2−1が成立するので、更に分割された配列に対して、配列分割処理が適用される。以下の処理はこれまでの手順と同様に行い、f〔4〕=5、f〔6〕=7が求められる。ここで全ての要素に対する優先度が求まり、配列分割処理全体が終了する(図26参照)。
【0059】
(3.5. 優先度の決定)
各配列の要素の小さいものから高いものへ至る順に、優先度は低くなる。したがって、優先度は、フレームI,P3,P1,P5,P4,P2,P6の順に低くなる。
【0060】
(4. 変形例)
上記実施の形態では、基準フレームに対して、フレーム内圧縮が施されたが、圧縮率は幾分劣るものの、基準フレームに対して圧縮を施さず、基準フレームを非圧縮フレームとすることも可能である。
【0061】
【発明の効果】
第1の発明の装置では、フレーム群の中で、1個の先頭フレームを共通の基準フレームIとして、前記基準フレームIに引き続く他のフレームPそれぞれと前記基準フレームIとの間でフレーム間圧縮が施されるので、比較的高い圧縮率とフレーム間引きの自由度とが、両立的に実現する。間引きの自由度を生かして、フレーム群の中で、前記フレーム群の2等分を順次繰り返していく規則に従って、前記フレーム群に属するPピクチャのフレーム数をkとすると少なくとも前記基準フレームI、フレームP[k/2]、フレームP[k/4]、フレームP[3k/4]、およびフレームP[k/8]がこの順で先頭から並ぶように(P[]は、[]内の数値を前記フレーム群における再配列前のフレーム順序とするフレームを表し、[]内の数値が小数を含む場合には、その小数は切り上げられる)、時系列とは異なる順序にフレームの再配列が行われ、再配列されたフレームがその順に出力される。このため、伝送路の帯域上の制約等により、受信側に、フレーム群内の末尾のフレームに至るまでの全てのフレームの伝達が、達成されない場合でも、出力されたフレームにもとづいて、円滑な動画像を再生することが可能となる。
【0062】
第2の発明の装置では、基準フレームに対してフレーム内圧縮が施されるので、圧縮率がさらに高められる。
【0063】
第3の発明の装置では、送信バッファが備わるので、受信側あるいは伝送路の状況に応じて、フレームの伝送レートが自動的に調節され、無用なフレームの出力を回避することができるとともに、フレームを優先度の高い順に確実に受信側へ届けることができる。
【0064】
第4の発明の装置では、第1の発明の装置が出力するフレームが一時的に保持され、さらに、フレーム群の中で時系列に沿って再配列された上で、伸張処理にかけられる。このため、第1の発明の装置が出力する画像にもとづいて、再生画像を得ることが可能である。
【0065】
第5の発明の装置では、フレームを受信するごとに、要求信号が出力されるので、要求信号にもとづいてフレームを逐一出力する送信装置と接続することにより、画像受信装置あるいは伝送路の状況に応じて、フレームの伝送レートを自動的に調節することができる。
【0066】
第6の発明のシステムでは、第1の発明の画像送信装置と、第2の発明の画像受信装置とが、伝送路を通じて中継されているので、伝送路の帯域、混雑度等に由来して、フレーム群内の一部のフレームが伝送されなくても、画像受信装置は円滑な動画像を再生することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態の概略説明図である。
【図2】 実施の形態の概略説明図である。
【図3】 実施の形態のシステムを示すブロック図である。
【図4】 実施の形態の画像圧縮部の動作説明図である。
【図5】 実施の形態の再配列部の動作説明図である。
【図6】 実施の形態のバッファの動作説明図である。
【図7】 実施の形態の送信制御部の動作説明図である。
【図8】 実施の形態の優先度決定の手順を示すフローチャートである。
【図9】 図8の処理の説明図である。
【図10】 図8の処理の説明図である。
【図11】 図8のステップS3の内部手順を示すフローチャートである。
【図12】 図11の処理の説明図である。
【図13】 図11の処理の説明図である。
【図14】 図11の処理の説明図である。
【図15】 図11の処理の説明図である。
【図16】 図11の処理の具体例を示す説明図である。
【図17】 図11の処理の具体例を示す説明図である。
【図18】 図11の処理の具体例を示す説明図である。
【図19】 図11の処理の具体例を示す説明図である。
【図20】 図11の処理の具体例を示す説明図である。
【図21】 図11の処理の具体例を示す説明図である。
【図22】 図11の処理の具体例を示す説明図である。
【図23】 図11の処理の具体例を示す説明図である。
【図24】 図11の処理の具体例を示す説明図である。
【図25】 図11の処理の具体例を示す説明図である。
【図26】 図11の処理の具体例を示す説明図である。
【図27】 従来の装置の動作説明図である。
【図28】 従来の装置の動作説明図である。
【符号の説明】
1 画像送信装置
3 伝送路
4 画像伝送システム
11 画像圧縮部
12 再配列部
13 送信バッファ
14 送信制御部
21 送信要求部
22 受信バッファ
23 再配列部
24 画像伸張部
PS0 入力画像
RS 要求信号

Claims (6)

  1. 入力画像を圧縮して出力する画像送信装置であって、
    前記入力画像の4個以上の連続するフレームを含むフレーム群ごとに、1個の先頭フレームを共通の基準フレームIとして、前記基準フレームIに引き続く残りのフレームPそれぞれと前記基準フレームIとの間でフレーム間圧縮を施す画像圧縮部と、
    前記画像圧縮部においてフレーム間圧縮を施された前記フレームPを、前記フレーム群ごとに、前記フレーム群の2等分を順次繰り返していく規則に従って、前記フレーム群に属するPピクチャのフレーム数をkとすると少なくとも前記基準フレームI、フレームP[k/2]、フレームP[k/4]、フレームP[3k/4]、およびフレームP[k/8]がこの順で先頭から並ぶように(P[]は、[]内の数値を前記フレーム群における再配列前のフレーム順序とするフレームを表し、[]内の数値が小数を含む場合には、その小数は切り上げられる)、時系列とは異なる順序に再配列する再配列部と、
    前記再配列されたフレームをその順に出力する送信制御部と、
    を備える画像送信装置。
  2. 前記画像圧縮部は、前記基準フレームに対して、フレーム内圧縮を施す、請求項1に記載の画像送信装置。
  3. 前記再配列されたフレームを順次保持する送信バッファをさらに備え、
    前記送信制御部は、外部からの要求信号に応答して、前記送信バッファからフレームを、保持された順に読み出し、出力するとともに、一定時間内に一つの前記フレーム群の読み出しが完了しないときには、当該フレーム群内の残されたフレームは廃棄して、つぎのフレーム群に属するフレームを読み出す、請求項1または請求項2に記載の画像送信装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像送信装置が出力する前記画像を受信し、伸張して出力する画像受信装置であって、
    前記画像送信装置が出力する前記フレームを、順次保持する受信バッファと、
    前記受信バッファからフレームを、保持された順に読み出し、時系列に沿った順序へ再配列する別の再配列部と、
    再配列されたフレームに対して、圧縮を解除する処理を施し、出力する画像伸張部と、
    を備える画像受信装置。
  5. 前記画像送信装置が出力する前記フレームを受信するごとに、つぎのフレームの送信を要求する要求信号を出力する送信要求部を、さらに備える、請求項4に記載の画像受信装置。
  6. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像送信装置と、
    請求項4または請求項5に記載の画像受信装置と、
    これらを互いに中継する伝送路と、
    を備える画像伝送システム。
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