JP3927191B2 - 鋼製ドア用郵便受及びこれを有する鋼製ドア - Google Patents

鋼製ドア用郵便受及びこれを有する鋼製ドア Download PDF

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Description

本発明は鋼製ドア用郵便受及びこれを用いた鋼製ドア関する。
昭和40年乃至50年代頃の中高層乃至高層の公団住宅,マンション等の建築物においては各住戸の出入口に,公共住宅用プレスドア,KJドア等と称される鋼板プレスドアが使用されていることが多く,この場合該ドアにはそれぞれ郵便受が設置されている。この場合郵便受は,門柱に設置されると同様に,郵便投入口に室内側に向けて跳ね上げ開閉する鋼板製にして単一の開閉蓋を配置したものとされ,その室内側には該郵便投入口からの郵便取り出し用に開閉自在の郵便受箱を配置したものとされており,またその後の建築物にあって鋼製の両面フラッシュドアが一般化したが,なお各住戸に郵便受を設置する場合,上記KJドアと同様な構成の郵便受が用いられることが多い。
株式会社建築技術1996年2月10日発行 図説近代から現代の金属製建築部品の変遷 第1巻開口部関連部品 63頁 図407 公共住宅用プレスドア 右上図(ドア姿図)
しかし乍らこの郵便受は,スプリングで閉成方向に付勢されて常に郵便投入口を塞ぐ構造とされてはいるが,外部からの郵便物,新聞等のスムーズな投入をなし得るようにするため完全な封止をすることができないため室内外を連通する隙間が存在しており,また郵便受箱は開閉自在であることによってそれ自体隙間が多い構造とならざるを得ず,また室内側から郵便物,新聞等の存否を視認し得るように透孔が設置されているから,郵便受を設置することによって室内外を封鎖することができず隙間が不可避的に存在して室内外を連通させる結果,例えば風圧を受けると隙間から風が室内側に進入することによって,ピーという高音の音鳴り現象を呈すること,冬季や夏季に外気温の風が直接室内に吹き込んで断熱性が得られないこと,隙間から外部の騒音や塵埃が進入すること等の問題点を有しており,例えば数階程度以上の比較的風圧を受け易い住戸やビル風を受ける住戸等では日常的にかかる問題点に悩まされていることが多い。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので,その解決課題とするところは,このような風圧に起因する問題点を解消した鋼製ドア用郵便受を提供するにあり,また新設や改装のドアにおいてこのような風圧に起因する問題点を解消した鋼製ドア用郵便受を有する鋼製ドアを提供するにある。
上記課題に沿って本発明は,鋼製ドアの透孔に装着する郵便受を,郵便投入口を有する化粧枠と透孔を貫通する内枠を備えて枠体し,その上記化粧枠に外側の開閉蓋を,内枠の室内側開口端縁に室内側の開閉蓋をそれぞれ常時閉鎖方向に付勢して設置して,枠体に設けた室内外一対の開閉蓋間に風圧遮断空間を配置し,また上記枠体における内枠の底板を室内側に上昇傾斜することにより雨返し面を形成して,該雨返し面に対して,上記室内側の開閉蓋に底板側に向けて形成した傾斜突片を対接するとともに上記化粧枠が鋼製ドアに対接する透孔周縁を封止する気密材を備えることによって,気密性と水密性を確保して,上記風圧に起因する音鳴り,外気の室内への吹き込み,外部騒音や塵埃の侵入等の風圧に起因する問題点を解消するようにしたものであって,即ち請求項1に記載の発明を,鋼製ドアの透孔に装着するように透孔の周縁を外側で覆って郵便投入口を開口した化粧枠及び上記透孔に内外を貫通するように嵌挿して上記鋼製ドアの見込寸法に略合せた奥行を有するとともに底板を室内側に向けて上昇傾斜することによって雨返し面とした内枠とを備えて枠体を形成し,該枠体における上記化粧枠に室外側の開閉蓋を,上記内枠における室内側開口端縁に室内側の開閉蓋をそれぞれ設置するとともにこれら室内外の開閉蓋を常時閉鎖方向にバネ付勢して該室内外一対の開閉蓋間に風圧遮断空間を配置する一方,上記室内側の開閉蓋に上記雨返し面に向けて傾斜突出し先端に気密材を設置した傾斜突片を形成するとともに該傾斜突片を上記雨返し面に当接し且つ上記化粧枠の上方及び側方位置と上記鋼製ドアにおける上記透孔周縁の対接部間を封止する気密材を備えてなることを特徴とする鋼製ドア用郵便受としたものである。
請求項2に記載の発明は,上記に加えて,郵便受の構成部材に断熱性材料,遮音性材料等の塗布層を形成することによって断熱性,遮音性等を確保したものとするように,これを,上記化粧枠,内枠及び上記一対の開閉蓋裏面乃至内側の全部又は一部に断熱性材料,遮音性材料等の塗布層を形成してなることを特徴とする請求項1に記載の鋼製ドア用郵便受としたものである。
請求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,上記外側の開閉蓋への郵便物,新聞等の押圧投入によって内側の開閉蓋も同時に連動して開成するようにして,郵便物,新聞等のスムーズな投入をなし得るものとするように,これを,上記外側の開閉蓋に対する郵便物,新聞等の投入押圧によって上記内側の開閉蓋を該外側の開閉蓋に連動して開成自在としてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の鋼製ドア用郵便受としたものである。
請求項4に記載の発明は,同じく上記に加えて,上記外側及び内側の開閉蓋を金属板にして合計板厚を1mm以上とすることによって,該郵便受を甲種防火戸の鋼製ドア用とするように,これを,上記外側及び内側の開閉蓋を金属板によって形成するとともにその合計の板厚を1mm以上とすることによって甲種防火戸の鋼製ドア用としてなることを特徴とする請求項1,2,3又は4に記載の鋼製ドア用郵便受としたものである。
請求項5に記載の発明は,同じく上記に加えて,新設や改装に係る鋼製ドアに上記郵便受を設置することによって,風圧に起因する音鳴り,外気温の風の室内への吹き込み,外部の騒音や塵埃の進入等,上記風圧に起因する問題点を解消した郵便受設置の鋼製ドアを提供するように,これを,上記郵便受を,鋼製ドアに設置してなることを特徴とする請求項1,2,3又は4に記載の鋼製ドア用郵便受を用いた鋼製ドアとしたものである。
請求項6に記載の発明は,上記に加えて,郵便投入口からの透視を防止し防犯性を向上した好ましい形態のドアとするように,これを,上記郵便投入口の室内側に該郵便投入口からの透視を防止する目隠しフードを配置してなることを特徴とする請求項5に記載の郵便受設置鋼製ドアとしたものである。
本発明はこれらをそれぞれ発明の要旨として上記課題解決の手段としたものである。
本発明は以上のとおりに構成したから,請求項1に記載の発明は,鋼製ドアの透孔に装着する郵便受を,郵便投入口を有する化粧枠と透孔を貫通する内枠を備えて枠体し,その上記化粧枠に外側の開閉蓋を,内枠の室内側開口端縁に室内側の開閉蓋をそれぞれ常時閉鎖方向に付勢して設置して,枠体に設けた室内外一対の開閉蓋間に風圧遮断空間を配置し,また上記枠体における内枠の底板を室内側に上昇傾斜することにより雨返し面を形成して,該雨返し面に対して,上記室内側の開閉蓋に底板側に向けて形成した傾斜突片をその先端の気密材を介して対接するとともに上記化粧枠が鋼製ドアに対接する透孔周縁を封止する気密材を備えることによって,気密性と水密性を確保して,上記風圧に起因する音鳴り,外気の室内への吹き込み,外部騒音や塵埃の侵入等の風圧に起因する問題点を解消した鋼製ドア用郵便受を提供することができる。
請求項2に記載の発明は,上記に加えて,上記に加えて,郵便受の構成部材に断熱遮音性材料の塗布層を形成することによって断熱性と遮音性等を確保したものとすることができる。
請求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,同じく上記に加えて,上記外側の開閉蓋への郵便物,新聞等の押圧投入によって内側の開閉蓋も同時に連動して開成するようにして,郵便物,新聞等のスムーズな投入をなし得るものとすることができる。
請求項4に記載の発明は,同じく上記に加えて,上記外側及び内側の開閉蓋を金属板にして合計板厚を1mm以上とすることによって,該郵便受を甲種防火戸の鋼製ドア用とすることができる。
請求項5に記載の発明は,同じく上記に加えて,新設や改装に係る鋼製ドアに上記郵便受を設置することによって,風圧に起因する音鳴り,外気温の風の室内への吹き込み,外部の騒音や塵埃の進入等,上記風圧に起因する問題点を解消した郵便受設置の鋼製ドアを提供することができる。
請求項6に記載の発明は,上記に加えて,郵便投入口からの透視を防止し防犯性を向上した好ましい形態のドアとすることができる。
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば,図1乃至図3において,1は,新築建築物の各住戸に設置する新設用とし,またカバー工法,はつり工法,ドア交換工法等のドア改装によって同じく既設建築物の住戸に設置する改装用として用いる鋼製ドアであり,該鋼製ドア1は,例えば例えば,図示省略の中骨の内外表面に,例えば0.6mm,0.8mm等適宜の板厚によるカラー鋼板等の金属表面板を配置するとともに内部空間に発泡樹脂,グラスウール等の充填材を配置することによって鋼製の両面フラッシュドアとして構成したものとしてあり,このとき該鋼製ドア1は,その面内中間位置,例えば中央より幾分下方位置に透設した,例えば横長矩形の透孔2に鋼製ドア用郵便受3を設置し,本例にあってその室内側にその郵便投入口4の透視を防止する目隠しフード25を,またその下位には図示省略の箱乃至袋等の郵便受体をそれぞれ配置したものとしてある。
郵便受3は,該鋼製ドア1の透孔2に装着するように透孔2の周縁を外側で覆って郵便投入口4を開口した化粧枠14及び上記透孔2に内外を貫通するように嵌挿して上記鋼製ドア1の見込寸法に略合せた奥行を有するとともに底板を室内側に向けて上昇傾斜することによって雨返し面20とした内枠17とを備えて枠体13を形成し,該枠体13における上記化粧枠14に室外側の開閉蓋5を,上記内枠17における室内側開口端縁に室内側の開閉蓋7をそれぞれ設置するとともにこれら室内外の開閉蓋5,7を常時閉鎖方向にバネ付勢して該室内外一対の開閉蓋5,7間に風圧遮断空間10を配置する一方,上記室内側の開閉蓋5,7に上記雨返し面20に向けて傾斜突出し先端に気密材21を設置した傾斜突片8を形成するとともに該傾斜突片8を上記雨返し面20に当接し且つ上記化粧枠14の上方及び側方位置と上記鋼製ドア1における上記透孔2周縁の対接部間を封止する気密材21を備えたものとしてあり,このとき上記室内外一対の開閉蓋5,7は,これをそれぞれ内側に向けて跳ね上げ開閉するようにしてある。
化粧枠14は,透孔2の周縁に対接してこれを化粧被覆する垂直面をなす外周縁部と,該外周縁部から透孔2の奥行方向に向けて内方に縮小するように傾斜して装飾と雨返し面20をなす絞り加工面と,その内側に開口した郵便投入口4とを備えた金属板材のプレス加工品,特に絞り成形品によるものとしてあり,内枠17は,該化粧枠14の上記外周縁部背面に外側先端を配置するとともに内側先端を上記透孔2の室内側周縁を覆うように透孔2に嵌挿し,鋼製ドア1の見込寸法に略合せた奥行を有して内外を貫通した上記ボックス状の幅広枠とし,その内側,即ち室内側に面外方向に向けて張出突出して鋼製ドア1室内側の透孔2周縁を化粧被覆する張出フィン18とを備えた金属板材の板金加工品によるものとしてあり,このとき本例にあって該内枠17は,その天板,側板を透孔2の奥行方向,即ち室内側に向けてそれぞれ外方に向けて傾斜する傾斜面としてその室内側を拡開して開口を広く確保する一方,底板は,これを逆に透孔2の奥行方向に向けて上記上昇傾斜した傾斜面として,幅広の内枠17に雨水が浸入したときにその雨返し面20によって雨水が室内側に至ることのないようにして郵便受3の防水性を確保したものとしてある。
上記外側及び内側の開閉蓋5,7は,これを金属板によって形成するとともにその合計の板厚を1mm以上とすることによって該郵便受3を,甲種防火戸の鋼製ドア用としてあり,該外側及び内側の一対の開閉蓋5,7は,例えば矩形パネル状のプレス加工品乃至板金加工品によるものとし,化粧枠14に設置する外側の開閉蓋5は上記郵便投入口3の周縁に対接して該郵便投入口3に透孔2内部において閉塞する面積のものとし,該郵便投入口3の周縁に向けて常時閉鎖方向に付勢することによって上記郵便投入口3の常時封止を行うようにしてあり,該外側の開閉蓋5は,これを化粧枠の郵便投入口3上部背面に回動自在に軸支固定してその跳ね上げ開閉を可能とするとともに該軸支固定に際して,例えば捩りコイルばね等のバネによって上記郵便投入口3に向けた付勢を行なってある。
また上記内枠17に設置する内側の開閉蓋7は,同じく,例えば矩形パネル状のプレス加工品乃至板金加工品とし,内枠17室内側の開口周縁,特に両側部と下部に対接して該開口をその室内側において閉塞する面積のものとし,同じく該開口の周縁に向けて同様に常時閉鎖方向に付勢してこれを常時封止するようにしてあり,内枠17の天板下面の室内側端部位置に回動自在に軸支固定し,同様にその跳ね上げ開閉を可能としてあり,このとき上記付勢は同じくバネによってこれを行ってある。
このとき内側の開閉蓋7は,これに,上記上昇傾斜した底板の上面,即ち雨返し面20に向けた室外側の傾斜突片8を備えるとともに該傾斜突片8が気密材21を備えてあり,該傾斜突片8を上記底板の雨返し面20に当接してあり,これによって該開閉蓋7の閉鎖状態で該傾斜突片8が,雨返し面20の雨水が室内側に及ぶのを防止するようにしてあり,本例にあって傾斜突片8は,該内側の開閉蓋7下端を,例えば2重に折り返してこれを下端に設置し,このとき内側の開閉蓋7にクッション材,モヘア,パッキング等適宜の気密材21を配置し,該気密材21を上記雨返し面20の先端に対接するようにしてある。
このように室外側の化粧枠14に外側の開閉蓋5を設置し,内枠17の室内側端部に内側の開閉蓋7をそれぞれ軸支固定して,鋼製ドア1の見込寸法分の奥行を有する透孔2の前後を塞ぐようにこれら一対の開閉蓋5,7を配置したことによって該一対の開閉蓋5,7は,透孔2の前後方向,即ち郵便受3の内外方向に離隔して配置されて該郵便投入口4を内外2重に閉鎖するものとなるとともにこれら開閉蓋5,7間には,これらによって封止された風圧遮断空間10が配置され,後述のように該風圧遮断空間10が郵便受3に対する風圧を遮断して該風圧に起因する問題点を解決するに至る。
このとき上記開閉蓋5,7は,その外側の開閉蓋5に対する郵便物,新聞等の投入押圧によって上記内側の開閉蓋7を該外側の開閉蓋5に連動して開成自在としたものとしてあり,これによって,例えば個別に開閉するように該一対の開閉蓋5,7を設置するものに比して郵便物,新聞等の投入を容易化するようにしてある。
該開成の連動は,該開閉蓋5,7の間に配置した連動手段を介してこれを行なうようにしてあり,本例にあって該連動手段は,例えば外側の開閉蓋5の押圧開成によってその下端が内側の開閉蓋7の外側に位置する裏面を摺動押圧することによって,該内側の開閉蓋7を外側の開閉蓋5の開成に応じて同時的に連動開成するようにした,これら一対の開閉蓋5,7離隔の間隔,外側の開閉蓋5の上下寸法等,相互の位置と寸法の関係による押圧回動構造によってこれを形成したものとしてあり,このとき本例にあって外側の開閉蓋5の下端にはこれをやや部分的に室内側に折曲した2箇所の押圧部6を配置し,上記内側の開閉蓋7の摺動押圧を摩擦抵抗の少ない線接触によるものとするとともに内側の開閉蓋7の上記2箇所の押圧部に対応して摺動面の幅方向2箇所に摩擦抵抗の少ない平滑な摺動プレート9を配置し,可及的に摺動押圧をスムーズ且つ安定してなし得るようにした連動手段としてある。
本例の郵便受3は,更に,上記化粧枠14,内枠17及び上記一対の開閉蓋5,7裏面乃至内側の全部又は一部に断熱性材料,遮音性材料等の塗布層22を形成してあり,本例にあっては例えばその塗布材料を塗布して上記塗布層22を形成することによって,その断熱性,遮音性を確保し得るようにしてある。また本例の郵便受3は,上記傾斜突片8の先端に配置した気密材21以外に,枠体13の化粧枠14の上方位置と鋼製ドア1の対接部,内枠14の底板先端と内側の開閉蓋7下端の対接部等,例えば枠体13の化粧枠13の下方位置と鋼製ドアの対接部に配置形成した内枠17からの水抜き孔部分を除く,郵便受3における適宜の構成部材間に必要に応じて同様な気密材21を介設してあり,これによって上記閉鎖空間10の気密性乃至水密性を可及的に向上確保し,該閉鎖空間10を空気が滞留する安定した封止空間乃至気密空間とするようにしてある。
このように構成した郵便受3は,化粧枠14に外側の開閉蓋5を,内枠17に内側の開閉蓋7をそれぞれ開閉自在に軸支固定した状態で,例えば鋼製ドア1の外側,即ち室外側で枠体13の化粧枠14がその透孔2周縁に対接するように,これを室外側に配置し,枠体13の内枠15に形成した張出フィン18が同じく鋼製ドア1の内側,即ち室内側で透孔2周縁に対接して,該化粧枠14と内枠17とによって鋼製ドア1の透孔2周縁を挟持するようにその装着を行って,化粧枠14で室外側を覆い且つ内枠17を透孔2に嵌挿するとともにこれによって上記封鎖空間10を形成するようにしてある。このとき上記化粧枠14と内枠17は,例えばその側部背面に取付金具15を設置し,該取付金具15に形成したナット16に対して,内枠17側部の張出フィン18の貫通孔19からのボルト,本例にあって配置した後述の目隠しフード25の取付フィン26から化粧額縁24を介して貫通孔19を通る固定ボルト23を螺入し,鋼製ドア1の透孔2端部を挟持した状態でこれらを相互に固定して鋼製ドア1に設置してある。
一方目隠しフード25は,上記郵便投入口4の室内側に該郵便投入口4からの透視を防止するものとしてあり,本例にあって該目隠しフード25は,室外面と下面を開放する一方,上面,側面,室内面を閉塞し且つこれら上面,側面,室内面の室外側端部に外方に張出突出した取付フィン26を備えた,例えば金属板材の板金加工品としてあり,該取付フィン26を鋼製ドア1室内側の透孔2周縁に,上記内枠17の張出フィン18と重合して上記ボルト23によって同時に固定して,例えば外側の開閉蓋5を押圧して開閉蓋5,7を開けて郵便投入口4から内部を覗こうとしてもその室内面が透視を遮断して,室内の様子を看取できないようにしてある。
図中24は,郵便受3の室内側周縁を被覆して,室内外観を化粧するように配置し上記固定ボルト23によって同時に固定した枠体13,特に内枠17の端部を被覆する化粧額縁,27は,上記図示省略の箱乃至袋等の郵便受体を,例えばS字等のフック金具を用いて引掛支持するように目隠しフード25の両側の側面に設置した金具受孔を示す。
図4は,郵便受3における他の例,特に上記一対の開閉蓋5,7の開成を連動する連動手段の他の例を示したもので,本例にあって該連動手段は,該一対の開閉蓋5,7の下方両側に軸受金具11を設置し,該軸受金具11に軸を回転自在に軸支することによって,軸受金具11間を回動自在の連動プレート12によって連結して,それぞれ上記化粧枠14と内枠17に軸支固定した一対の開閉蓋5,7をその下方でリンク結合して,4点支持した一対の開閉蓋5,7をパンタグラフ状に折畳むようにしてその連動を行なった例であり,本例にあっても外側の開閉蓋5を郵便物,新聞等で押圧することによって同時且つ直接的に内側の開閉蓋7の連動した開成をなし得るものとしてある。
図4におけるその余は,上記例と同様に構成したので,同一符号を付してその重複する説明を省略する。
以上に示した例にあっては,郵便受3の開閉蓋5,7を内外方向に離隔配置した一対のものとし,該離隔配置することによって一対の開閉蓋5,7間に室内外を閉鎖し空気が滞留する風圧遮断空間10を配置し,風圧に対して該風圧遮断空間10が風圧の緩衝乃至減衰作用に止まらず風圧の遮断作用を発揮することによって,風圧に起因する音鳴り,外気温の風の室内への吹き込み,外部の騒音や塵埃の進入等,上記風圧に起因する問題点を解消した新設用乃至改装用の郵便受設置鋼製ドア1とすることができ,上記例にあっては更に構成部材間に気密材21を適宜に介設することによって,風圧遮断空間10の密封性を向上し,該風圧遮断空間10を気密空間とするように密封した空間とすることによって,風圧が遮断されて風圧に起因する問題点のない鋼製ドアとすることができる。
上記離隔配置一対の開閉蓋5,7は,内側に向けて跳ね上げ開閉するようにし,またこれらを連動開成するものとしたから,違和感がなく郵便物,新聞等をスムーズに投入し得て,使い勝手のよい郵便受とすることができ,また一対の開閉蓋5,7を合計の板厚を1mm以上とした金属板によって形成することによって防火戸,特に甲種防火戸の基準に適合するものとでき,従って鋼製ドア3を該防火戸とすれば,これに鋼製ドア1の表面板に使用される,例えば0.6mm,0.8mmといった比較的薄い金属板によって郵便受3を可及的に低コストのものとして構成しても鋼製ドア1の防火戸適合性,特に甲種防火戸の適合性を損うこともない。更に目隠しフード25が郵便投入口4からの透視を防止するから,一対の開閉蓋5,7を連動開閉するものとして構成してもその防犯性を確保することができる。
このように上記例の鋼製ドア1は,これを新設用として新築建築物の住戸入口に設置し,また改装用として既設建造物の住戸入口に設置しても,それぞれ郵便受3における風圧に起因する問題点を解消して,その居住性の確保,使い勝手の確保をなし得るものとすることができる。
図示した例は以上のとおりとしたが,郵便受の内枠を鋼製ドアの透孔から内側に突出するように配置することによって内側の開閉蓋を鋼製ドアの透孔から幾分内側に突出するように配置して,一対の開閉蓋間の封鎖空間を鋼製ドアの透孔より内側に奥行を深くするように形成すること,このとき必要に応じて枠及び内側の開閉蓋を鋼製ドアの透孔より幾分大きく形成すること,外側の開閉蓋を跳ね上げ開閉自在とする一方,内側の開閉蓋を転倒開閉するように枠体の底板に軸支固定し又は左右に片開き開閉するように枠の側板に軸支固定すること,また内側の開閉蓋を左右に分離形成し観音開き開閉を行なうように同じくそれぞれ枠の側板に軸支固定すること,この場合を含めて一対の開閉蓋をそれぞれ独立開閉するものとすること,目隠しフードに代えて,必要に応じて,例えば目隠しカーテン等を用いること,上記郵便受を鋼製ドアの交換用とし,鋼製ドアに設置の既設郵便受を除去してその既設透孔に交換的に設置するように用いること等を含めて,本発明の実施に当って,郵便受,枠体,化粧枠,内枠,開閉蓋,風圧遮断空間等の具体的構造,形状,材質,これらの関係,これらに対する付加,郵便受の設置対象等は,上記発明の要旨に反しない限り様々な形態のものとすることができ,上記図示して説明した形態のものに限る必要はない。
鋼製ドアの正面図である。 郵便受部分の縦断面図である。 郵便受部分の分解斜視図である。 他の例にかかる郵便受部分の縦断面図である。
符号の説明
1 鋼製ドア
2 透孔
3 郵便受
4 郵便投入口
5 室外側の開閉蓋
7 室内側の開閉蓋
10 風圧遮断空間
13 枠体
14 化粧枠
17 内枠
21 気密材
22 断熱遮音塗布層
24 化粧額縁
25 目隠しフード

Claims (6)

  1. 鋼製ドアの透孔に装着するように透孔の周縁を外側で覆って郵便投入口を開口した化粧枠及び上記透孔に内外を貫通するように嵌挿して上記鋼製ドアの見込寸法に略合せた奥行を有するとともに底板を室内側に向けて上昇傾斜することによって雨返し面とした内枠とを備えて枠体を形成し,該枠体における上記化粧枠に室外側の開閉蓋を,上記内枠における室内側開口端縁に室内側の開閉蓋をそれぞれ設置するとともにこれら室内外の開閉蓋を常時閉鎖方向にバネ付勢して該室内外一対の開閉蓋間に風圧遮断空間を配置する一方,上記室内側の開閉蓋に上記雨返し面に向けて傾斜突出し先端に気密材を設置した傾斜突片を形成するとともに該傾斜突片を上記雨返し面に当接し且つ上記化粧枠の上方及び側方位置と上記鋼製ドアにおける上記透孔周縁の対接部間を封止する気密材を備えてなることを特徴とする鋼製ドア用郵便受。
  2. 上記化粧枠,内枠及び上記一対の開閉蓋裏面乃至内側の全部又は一部に断熱性材料,遮音性材料等の塗布層を形成してなることを特徴とする請求項1に記載の鋼製ドア用郵便受。
  3. 上記外側の開閉蓋に対する郵便物,新聞等の投入押圧によって上記内側の開閉蓋を該外側の開閉蓋に連動して開成自在としてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の鋼製ドア用郵便受。
  4. 上記外側及び内側の開閉蓋を金属板によって形成するとともにその合計の板厚を1mm以上とすることによって甲種防火戸の鋼製ドア用としてなることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の鋼製ドア用郵便受。
  5. 上記郵便受を,鋼製ドアに設置してなることを特徴とする請求項1,2,3又は4に記載の鋼製ドア用郵便受を用いた鋼製ドア。
  6. 上記郵便投入口の室内側に該郵便投入口からの透視を防止する目隠しフードを配置してなることを特徴とする請求項5に記載の郵便受設置鋼製ドア。
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