JP3927099B2 - 駆動機構及び該駆動機構を有する温室用シート開閉装置 - Google Patents

駆動機構及び該駆動機構を有する温室用シート開閉装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駆動機構及び該駆動機構を用いた温室用シート開閉装置に関し、例えば、温室の側面や谷部等に配設され、換気のために開閉される温室用シート、あるいは温室内において側面や天井面に設けられ、遮光、保温機能の役割を果たすカーテン(内張)として用いられる各種温室用シートを開閉させるための駆動機構及び該駆動機構を用いた温室用シート開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、温室の側面に換気用に設けられる巻き上げ式の温室用シートを開閉する場合、該温室用シートの端部に固定された巻き取りパイプに連結されたハンドルを用いて手動で回転させる装置と、モータを利用して回転駆動させる装置がある。このうち、モータの駆動を利用した装置の場合には、温室用シートを所定量巻き取ったならば上限位置(巻き取り停止位置)で自動的に停止させ、所定量巻き戻したならば下限位置(巻き戻し停止位置)で自動的に停止させる必要がある。そのための機構として、例えば、特開2001−128563号公報には、モータに2つのリミットスイッチを付設し、モータの駆動により回転するように設けた突片が、温室用シートの開方向に所定量駆動すると一方のリミットスイッチに接して上限位置でモータの駆動を停止させ、温室用シートの閉方向に所定量駆動すると他方のリミットスイッチに接して下限位置でモータの駆動を停止させる機構が開示されている。
【0003】
また、モータ駆動によって巻き取りパイプを回転させる開閉装置は、モータの自転を防止しつつ、温室用シートを巻き取り又は巻き戻すことにより移動する巻き取りパイプに追随する必要がある。このため、例えば、側面換気用の温室用シートを開閉する場合には、温室の側面に隣接してガイドパイプを立設し、開閉装置に付設したローラ機構などの走行部をこのガイドパイプに係合させて、該ガイドパイプに沿って移動可能に設けるのが通常である。従って、上記のようにモータにリミットスイッチを付設せずに、このガイドパイプの上部付近と下部付近とに、リミットスイッチを取り付けることも行われている。この場合には、各リミットスイッチの接触片を、巻き取りパイプ、あるいはモータを支持する支持フレームなどに接触可能な位置に設け、巻き取りパイプ等が各接触片に当接することによりモータの駆動を停止させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開2001−128563号公報に開示されたものは、リミットスイッチに接する突片の回転量を制御して所定位置でモータの駆動を停止させる構成であるため、この突片を支持している部材を、モータに対し、種々のギア部材やシャフト部材を介して連係させる必要がある。このため、モータ、リミットスイッチ及び上記した制御部材を含む駆動機構全体が大型化し易い。また、制御部材の構造が複雑であるため、コスト的にも問題がある。
【0005】
ガイドパイプにリミットスイッチを支持した手段の場合には、巻き取りパイプ等がリミットスイッチに当接することによってモータの駆動が停止されても、風等によって温室用シートがばたつくと、それによって巻き取りパイプ等がリミットスイッチから離間してしまうため、モータが再起動してしまうなど、トラブルが生じ易いという問題がある。巻き取りパイプ等が一旦リミットスイッチに当接し、モータの駆動が停止したならば、その状態を電気的に保持する保持回路を設けることも可能であるが、その場合には、装置全体のコストアップにつながる。
【0006】
本発明は上記に鑑みなされたものであり、駆動機構の小型化を図ることができると共に、温室用シートのばたつき等に伴うトラブルを低減して動作の安定性を高めることができ、しかも、構造が簡易で従来よりも低コストで提供できる駆動機構及び該駆動機構を用いた温室用シートの開閉装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するため、請求項1記載の本発明では、モータの駆動により巻き取りパイプを回転させ、温室用シートをこの巻き取りパイプに巻き取り又は巻き戻しさせて開閉し、前記モータの自転を制限して巻き取りパイプと共に移動可能に設けられる温室用シート開閉装置の駆動機構であって、
前記巻き取りパイプに連結され、前記モータにより回転動作する回転軸と、
前記モータを支持する支持フレームの外方に突出して設けられる操作部を有し、該操作部が中立位置からいずれかに動作されることによりモータを駆動させ、動作位置から中立位置へ復帰させる外力を付与する駆動停止部材により、温室用シートの巻き取り停止位置又は巻き戻し停止位置において中立位置に復帰されるモータ駆動用スイッチと
を具備することを特徴とする温室用シート開閉装置の駆動機構を提供する。
請求項2記載の本発明では、前記駆動停止部材が、紐状部材から構成され、
前記モータ駆動用スイッチは、一端が任意の不動部に固定された該紐状部材の他端に操作部が連結され、巻き取り停止位置又は巻き戻し停止位置に至ると、該紐状部材の張力により中立位置に復帰される構造であることを特徴とする請求項1記載の温室用シート開閉装置の駆動機構を提供する。
請求項3記載の本発明では、前記駆動停止部材が、任意の不動部から突出された突起部材から構成され、
前記モータ駆動用スイッチは、巻き取り停止位置又は巻き戻し停止位置において、操作部が該突起部材に当接して中立位置に復帰される構造であることを特徴とする請求項1記載の温室用シート開閉装置の駆動機構を提供する。
請求項4記載の本発明では、前記駆動停止部材が、紐状部材と任意の不動部から突出された突起部材との組み合わせにより構成され、
前記モータ駆動用スイッチは、一端が任意の不動部に固定された該紐状部材の他端に操作部が連結され、巻き取り停止位置又は巻き戻し停止位置のうち、一方の停止位置に至ると、該紐状部材の張力により操作部が中立位置に復帰され、他方の停止位置に至ると、前記突起部材により操作部が中立位置に復帰される構造であることを特徴とする請求項1記載の温室用シート開閉装置の駆動機構を提供する。
請求項5記載の本発明では、モータの駆動により巻き取りパイプを回転させ、温室用シートをこの巻き取りパイプに巻き取り又は巻き戻しさせて開閉し、前記モータの自転を制限して巻き取りパイプと共に移動可能に設けられる駆動機構を備えた温室用シート開閉装置であって、
前記駆動機構が、前記巻き取りパイプに連結され、前記モータにより回転動作する回転軸と、前記モータを支持する支持フレームの外方に突出して設けられる操作部を有し、該操作部が中立位置からいずれかに動作されることによりモータを駆動させるモータ駆動用スイッチとを備えて構成されると共に、
温室用シートの巻き取り停止位置又は巻き戻し停止位置において、前記モータ駆動用スイッチを中立位置に復帰させ、モータの駆動を停止させる駆動停止部材を具備することを特徴とする温室用シート開閉装置を提供する。
請求項6記載の本発明では、前記駆動停止部材は、一端が任意の不動部に固定され、他端が前記モータ駆動用スイッチの操作部に連結され、巻き取り停止位置又は巻き戻し停止位置に至ると前記操作部を中立位置に復帰させる張力がかかる長さに調整された紐状部材からなることを特徴とする請求項5記載の温室用シート開閉装置を提供する。
請求項7記載の本発明では、前記駆動停止部材は、巻き取り停止位置又は巻き戻し停止位置において、前記モータ駆動用スイッチの操作部に当接可能に、任意の不動部から突出された突起部材から構成されることを特徴とする請求項5記載の温室用シート開閉装置を提供する。
請求項8記載の本発明では、前記駆動停止部材は、一端が任意の不動部に固定され、他端が前記モータ駆動用スイッチの操作部に連結され、巻き取り停止位置又は巻き戻し停止位置に至ると前記操作部を中立位置に復帰させる張力がかかる長さに調整された紐状部材と、
巻き取り停止位置又は巻き戻し停止位置において、前記モータ駆動用スイッチに当接可能に、任意の不動部から突出された突起部材との組み合わせにより構成され、
巻き取り停止位置と巻き戻し停止位置のうち、一方の停止位置においては、前記紐状部材により操作部が中立位置に復帰され、他方の停止位置においては、前記突起部材により操作部が中立位置に復帰される構成であることを特徴とする請求項5記載の温室用シート開閉装置を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示した実施形態に基づき本発明をさらに詳細に説明する。図1〜図4は、本発明の一の実施形態にかかる温室用シート開閉装置に用いられる駆動機構1を示す図である。
【0009】
この駆動機構1は、モータ10、支持フレーム20、回転軸30及びモータ駆動用スイッチとしてのトグルスイッチ40を有して構成される。モータ10は、直流モータ、交流モータのいずれでも使用することができるが、同じ出力トルクを得るのに、より小型、軽量なもので済むことから、直流モータを用いることが好ましい。
【0010】
支持フレーム20は、モータ10の正面(図1及び図2の下面)から突出する出力軸(図示せず)が内蔵されるケース部材21と、このケース部材21から後方に突出する連結フレーム22と、該連結フレーム22の後方に設けられ、図1及び図2において、モータ10の上方に突出する位置まで伸びる取付フレーム23とを有して構成される。取付フレーム23の上部には、厚み方向に貫通する貫通孔23aが形成されている。
【0011】
支持フレーム20には、モータ10の自転を制限し、巻き取りパイプ70に追随して移動させるためのガイド機構が設けられる。このようなガイド機構としては、特開2001−128563号公報に開示されたような、支持フレーム20に案内ローラ(図示せず)を設けた構成とし、この案内ローラを温室の側面に隣接した位置に立設したガイドパイプ(図示せず)に係合させ、ガイドパイプの周方向への回転を規制した上で、ガイドパイプに沿って走行するものを採用することもできるし、図4に示しようなガイド機構を採用することもできる。
【0012】
すなわち、本実施形態において用いたガイド機構は、一端を任意の不動部、例えば、温室の妻面に固定したネジ部材100に連結されたガイド用紐状部材50からなる。このガイド用紐状部材50は、その他端を上記した取付フレーム23の上部に形成した貫通孔23aに弛みなく連結して用いられる。これにより、上記ネジ部材100に連結された一端を支点として他端は円弧を描くように変位する。その一方、巻き取りパイプ70に連結された回転軸30と温室の側面との相対距離はほとんど変位することはできない。従って、ガイド用紐状部材50の他端が連結された取付フレーム23を含む支持フレーム20は、図4に示したように該ガイド用紐状部材50の一端と他端とが水平の状態で張設されている場合(A位置)に最も大きく後傾し、巻き取り停止位置(B位置)及び巻き戻し停止位置(C位置)に至ると最も大きく前傾するように姿勢の調整がなされる。
【0013】
本実施形態のガイド用紐状部材50は、このような簡易な構成でありながら、モータ10の自転を制限し、駆動機構1を巻き取りパイプ70に追随して移動する構成とすることができる。なお、ガイド用紐状部材50の他端の連結位置は、このように取付フレーム23の上部でなくてもよく、例えば、モータ10の頂部であってもよいが、回転軸30との離間距離が近いほど、モータ10の自転を抑制する力が小さくなるため、モータ10及び支持フレーム20のうち、回転軸30からできるだけ離れた位置に連結することが好ましい。
【0014】
ケース部材21内には、図示しないギア部材を介して、上記出力軸に連係される回転軸30が配設されている。回転軸30は、ケース部材21の厚み方向(図2において左右方向)に、該ケース部材21を貫通するように設けられた中空のパイプ材から構成される。この回転軸30には、温室用シートを巻回する巻き取りパイプ70が直接又は他の連結パイプ材を介して間接的に連結される。連結の仕方は任意であるが、巻き取りパイプ70又は連結パイプ材を回転軸30の中空部を貫通させて配設することが好ましく、回転軸30は、このように巻き取りパイプ70等を挿通可能な内径で形成することが好ましい。回転軸30に巻き取りパイプ70等を挿通させて配設することにより、駆動機構1の巻き取りパイプ70に対する取り付け位置の自由度が増し、特に、駆動機構1が巻き取りパイプ70の長手方向端部のさらに外側に突出することを防止でき、温室の妻面(側面端部)からの突出を小さくできる。
【0015】
トグルスイッチ40は、モータ10の駆動を制御するものである。このトグルスイッチ40は、操作部であるレバー41が中央の中立位置にあるときに、モータ10への電力供給をOFFし、図1の上方及び下方にそれぞれ傾倒動作した傾倒位置(動作位置)においていずれもON動作する双投式のもので、かつ、中立位置と傾倒位置との間では、外力を除去しても自動復帰しないタイプのものを用いている。また、トグルスイッチ40は、モータ10に、ケース部材21の内部で配線を介して接続されていると共に、操作部であるレバー41を、支持フレーム20を構成するケース部材21から外方に突出させて設けている。従って、傾倒位置に位置しているレバー41に対し、所望の位置において中立位置に復帰させる外力を付与することができる構成とすれば、それにより、電力供給をOFFできるため、モータ10の駆動を自動的に停止させることができる。
【0016】
レバー41に対し、このような所望の位置で中立位置に復帰させる外力を付与する駆動停止部材として、本実施形態では、図4に示したように、一端を任意の不動部に、例えば、温室の妻面に設けたネジ部材110に連結し、他端をレバー41に連結した紐状部材(以下、「駆動停止用紐状部材」という)60を用いている。この駆動停止用紐状部材60は、駆動機構1が、巻き取り停止位置(B位置)及び巻き戻し停止位置(C位置)に至った時の双方の時点で張り、レバー41に対し、中立位置に傾倒させる張力を付与することができるものである。従って、駆動機構1が、巻き取り停止位置と巻き戻し停止位置との間で移動している際には、駆動停止用紐状部材60は弛んだ状態で、レバー41に対して何らの作用も及ぼさない構造となっている。駆動停止用紐状部材60としては、かかる機能を果たす長尺なものであればよく、糸状のものや帯状のもの等を用いることができる。
【0017】
また、駆動停止部材としては、図5に示したように、巻き取り停止位置及び巻き戻し停止位置に対応する部位に、温室の妻面から外方に突出する突起部材80を設け、この突起部材80にレバー41が接触する構成とすることもできる。また、ガイド機構として、温室の側面に隣接する位置にガイドパイプを設けた場合には、かかるガイドパイプに駆動停止部材を構成する突起部材を設けることもできる。なお、本明細書において、「温室用シート開閉装置」とは、上記した駆動機構1に対し、上記した駆動停止部材やガイド機構等、駆動機構1の外部に設けられる各種部材を含んだものを指す。
【0018】
ここで、レバー41の中立位置において、該レバー41の両脇部に位置するように、支持フレーム20を構成するケース部材21から突出するガード片24を設けることが好ましい。なお、ガード片24は、レバー41の幅とほぼ同じかやや幅広の部材が用いられる。例えば、巻き取り停止位置及び巻き戻し停止位置において、図5に示したように、温室の妻面から突出する突起部材80を設け、これに接触することによりレバー41を中立位置に傾倒させる構成とした場合、風等による温室用シートのばたつきによって、巻き取りパイプ70が上下動すると、ガード片24を設けない場合には、突起部材にレバー41が接触し、中立位置からいずれかの動作位置(傾倒位置)に倒れてON動作してしまうおそれがある。これに対し、ガード片24を設けた場合には、このような温室用シートのばたつき等が発生しても、突起部材80に対しては、ガード片24が接触するため、誤ってON動作することを防止できる。
【0019】
駆動停止部材として、駆動停止用紐状部材60を用いた場合には、張力が増すことによって、いずれかの動作位置(傾倒位置)から中立位置に戻された時には、既に張力が低下し、駆動停止用紐状部材60にはある程度の弛みが生じている。従って、温室用シートのばたつきにより巻き取りパイプ70が多少上下動したとしても、中立位置から動作位置に即座に傾倒して誤ってON動作するということはない。このため、駆動停止部材として上記した駆動停止用紐状部材60を用いた場合には、ガード片24は原則的には設けなくても構わない。
【0020】
但し、いずれの駆動停止部材を用いる場合であっても、例えば、巻き取りパイプ70を巻き戻し方向に回転させている際に、温室用シートを構成するプラスチックフィルムが、巻き取りパイプ70に巻回されて重なりあったロール状態から均等に巻き戻されず、部分的に吸着し合った部分が生じることがあり、それを原因として逆巻きが発生する場合がある。その際には、駆動機構1自体が正規の位置から回転軸30を中心として反転してしまう。このような巻き取り異常が生じると、温室用シートを損傷したり、駆動機構1自体に故障を来したりするおそれがある。そこで、このような巻き取り異常を即座に停止させるため、上記したガード片24の周囲には、該ガード片24に沿って移動可能なリング部材24aなどの非常停止部材を設けておくことが好ましい。これにより、図6に示したように、駆動機構1が反転した場合、ガード片24の先端部が下向きになる姿勢に至った際に、非常停止部材であるリング部材24aがガード片24に沿って先端方向に移動し、いずれかに傾倒していたレバー41を、中立位置に戻すように規制し、電源をOFFすることができる。
【0021】
次に、本実施形態の作用を説明する。まず、側面に開口した換気部を開閉する温室用シートが巻き戻し停止位置(図4のC位置)に位置して閉鎖された状態であるとする。かかる状態から温室用シートを開放していく場合には、作業者は、トグルスイッチ40のレバー41を、上方向に傾倒させる。これにより、モータ10が駆動し、その駆動力が回転軸30に伝達され、回転軸30と共に巻き取りパイプ70が回転する。巻き取りパイプ70が回転すると温室用シートを巻き取りながら開放していく。駆動機構1は、ガイド用紐状部材50の張力が常時支持フレーム20に加わっているため、自転が制限され、所定の姿勢で制御されつつ、巻き取りパイプ50に追随して上昇していく。なお、ガイド用紐状部材50は、その一端を中心として他端が円弧を描くように変位するため、支持フレーム20及びモータ10は、該ガイド用紐状部材50に規制されて、回転軸30の周囲で僅かに回転し、上昇するに従ってやや前傾姿勢(図4のC位置の姿勢)からやや後傾姿勢(図4のA位置の姿勢)に変化し、さらに上昇すると再度やや前傾姿勢(図4のB位置の姿勢)に変化する。
【0022】
この際、駆動停止用紐状部材60は、駆動機構1が、巻き戻し停止位置(図4のC位置)から上昇するに従って弛んだ状態となる。そして、駆動機構1が上昇し、巻き取り停止位置(図4のB位置)に至ると、張力が高くなり、上方向に傾倒されていたトグルスイッチ40のレバー41を中立位置に復帰させる。これにより、モータ10への電力供給がOFFされ、回転軸30及び巻き取りパイプ70の回転が停止する。
【0023】
一方、温室用シートを開放状態から閉じる際には、トグルスイッチ40のレバー41を作業者が下方向に傾倒させる。これにより、モータ10が逆方向に駆動し、回転軸30及び巻き取りパイプ70が上記と逆方向に回転して、巻き取っていた温室用シートを巻き戻していく。このため、駆動機構1は、巻き取りパイプ70と共に下降していく。駆動停止用紐状部材60は、駆動機構1が下降し始めると弛むが、巻き戻し停止位置に接近するに従って、再度張られ始め、巻き戻し停止位置に至ると、張力が大きくなり、トグルスイッチ40のレバー41を上方向に傾倒させ、中立位置に復帰させる。この結果、モータ10への電力供給がOFFされ、回転軸30及び巻き取りパイプ70の回転が停止し、温室用シートによって換気部を閉鎖する。
【0024】
本実施形態によれば、このように駆動停止用紐状部材60の張力によって、トグルスイッチ40のレバー41を中立位置に復帰させることができる構成である。従って、駆動停止用紐状部材60の長さを調整することにより、温室用シートの巻き取り量、すなわち、巻き取り停止位置及び巻き戻し停止位置の調整を容易に行うことができるという利点がある。
【0025】
もっとも、巻き戻し停止位置は、本実施形態のように、温室の側面換気部を開閉する温室用シートの場合、地面付近に固定的に配設したプラスチックフィルム(固定張り)と所定量重なり合う位置に設定され、通常、その位置を変えることはない。従って、巻き戻し停止位置においては、温室の妻面から側面外方に突出させたり、温室側面に隣接して設けたガイドパイプから突出させたりして設けた突起部材によって、トグルスイッチ40のレバー41を復帰させる構成とし、駆動停止用紐状部材60は、巻き取り停止位置に至った時にのみ張力が増して、レバー41を中立位置に復帰させる構成とすることもできる。すなわち、駆動用停止部材として、突起部材と駆動停止用紐状部材60とを組み合わせて用いることができる。この場合、駆動停止用紐状部材60は、巻き取り停止位置でのみ張力が増し、巻き戻し停止位置においては張力が働かない構成とする必要があるため、任意の不動部に固定される駆動停止用紐状部材60の一端の固定位置は、温室用シートの開閉範囲の中間付近よりも巻き戻し停止位置寄りに設ける必要がある。
【0026】
また、上記実施形態においては、モータ駆動用スイッチとしてトグルスイッチ40を用いている。トグルスイッチ40は、レバー41の外方への突出量が大きいため、上記の駆動停止用紐状部材60や突起部材などの駆動停止部材によって容易に外力を及ぼし易い(傾倒させ易い)という利点を有する。このため、本発明のモータ駆動用スイッチとしてはトグルスイッチ40を用いることが好ましいが、レバー41に代えて、操作部としてキャップをかぶせたロッカ・スイッチ(波形スイッチ、シーソスイッチ、パドル・ロッカ・スイッチ等)を用いることも可能である。但し、これらの場合には、キャップの突出量が短いため、駆動停止部材としての突起部材の形状や構造等は、これらのキャップに当接して傾倒し得るような工夫を要する。
【0027】
また、上記した説明では温室の側部に設けられる換気用の温室用シートを開閉する場合について説明しているが、連棟式の温室における谷部の換気を行うための温室用シートや、温室内において天井面や側面に沿って配設される遮光、保温用のカーテン(内張)として使用される巻き取りパイプに連結して用いることも可能である。
【0028】
【発明の効果】
本発明の駆動機構及び該駆動機構を有する温室用シート開閉装置によれば、モータ駆動用スイッチの操作部の切換により、モータのON/OFF動作を直接制御する構成である。従って、温室用シートの巻き取り停止位置又は巻き戻し停止位置において該操作部が中立位置に復帰され、一旦モータがOFF状態になった場合、その後、駆動停止部材による外力を及ぼし続けなくても、ガイドパイプの所定位置にリミットスイッチを設けた従来の構成のように、温室用シートが風等にあおられることにより、リミットスイッチから離間して容易に再起動してしまうようなおそれがない。しかも、駆動機構内にリミットスイッチやその制御部材を内蔵させる必要もなく、モータ駆動用スイッチを設けるだけで済むため、構造が簡易であると共に装置全体が大型化することもなく、安価に製造することができる。
【0029】
また、モータ駆動用スイッチの操作部が外部に突出しているため、これに外力を及ぼして制御する駆動停止部材として、単に、一端が不動部に固定され、他端が操作部に連結される紐状部材から構成されるものを用いることができるなど、温室用シート開閉装置全体としても、構造が簡易で安価な装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一の実施形態にかかる温室用シート開閉装置の駆動機構を示す側面図である。
【図2】図2は、上記実施形態にかかる駆動機構の正面図である。
【図3】図3は、上記実施形態にかかる駆動機構の斜視図であり、(a)は背面側から見た斜視図を、(b)は正面側から見た斜視図を示す。
【図4】図4は、上記実施形態にかかる駆動機構を備えた温室用シート開閉装置の動作を説明するための図である。
【図5】図5は、駆動停止部材の他の態様を示す図である。
【図6】図6は、非常停止部材としてのリング部材をガード片に設けた状態を示す図である。
【符号の説明】
1 駆動機構
10 モータ
20 支持フレーム
23 取付フレーム
30 回転軸
40 トグルスイッチ
41 レバー
50 ガイド用紐状部材
60 駆動停止用紐状部材
70 巻き取りパイプ
80 突起部材

Claims (8)

  1. モータの駆動により巻き取りパイプを回転させ、温室用シートをこの巻き取りパイプに巻き取り又は巻き戻しさせて開閉し、前記モータの自転を制限して巻き取りパイプと共に移動可能に設けられる温室用シート開閉装置の駆動機構であって、
    前記巻き取りパイプに連結され、前記モータにより回転動作する回転軸と、
    前記モータを支持する支持フレームの外方に突出して設けられる操作部を有し、該操作部が中立位置からいずれかに動作されることによりモータを駆動させ、動作位置から中立位置へ復帰させる外力を付与する駆動停止部材により、温室用シートの巻き取り停止位置又は巻き戻し停止位置において中立位置に復帰されるモータ駆動用スイッチと
    を具備することを特徴とする温室用シート開閉装置の駆動機構。
  2. 前記駆動停止部材が、紐状部材から構成され、
    前記モータ駆動用スイッチは、一端が任意の不動部に固定された該紐状部材の他端に操作部が連結され、巻き取り停止位置又は巻き戻し停止位置に至ると、該紐状部材の張力により中立位置に復帰される構造であることを特徴とする請求項1記載の温室用シート開閉装置の駆動機構。
  3. 前記駆動停止部材が、任意の不動部から突出された突起部材から構成され、
    前記モータ駆動用スイッチは、巻き取り停止位置又は巻き戻し停止位置において、操作部が該突起部材に当接して中立位置に復帰される構造であることを特徴とする請求項1記載の温室用シート開閉装置の駆動機構。
  4. 前記駆動停止部材が、紐状部材と任意の不動部から突出された突起部材との組み合わせにより構成され、
    前記モータ駆動用スイッチは、一端が任意の不動部に固定された該紐状部材の他端に操作部が連結され、巻き取り停止位置又は巻き戻し停止位置のうち、一方の停止位置に至ると、該紐状部材の張力により操作部が中立位置に復帰され、他方の停止位置に至ると、前記突起部材により操作部が中立位置に復帰される構造であることを特徴とする請求項1記載の温室用シート開閉装置の駆動機構。
  5. モータの駆動により巻き取りパイプを回転させ、温室用シートをこの巻き取りパイプに巻き取り又は巻き戻しさせて開閉し、前記モータの自転を制限して巻き取りパイプと共に移動可能に設けられる駆動機構を備えた温室用シート開閉装置であって、
    前記駆動機構が、前記巻き取りパイプに連結され、前記モータにより回転動作する回転軸と、前記モータを支持する支持フレームの外方に突出して設けられる操作部を有し、該操作部が中立位置からいずれかに動作されることによりモータを駆動させるモータ駆動用スイッチとを備えて構成されると共に、
    温室用シートの巻き取り停止位置又は巻き戻し停止位置において、前記モータ駆動用スイッチを中立位置に復帰させ、モータの駆動を停止させる駆動停止部材を具備することを特徴とする温室用シート開閉装置。
  6. 前記駆動停止部材は、一端が任意の不動部に固定され、他端が前記モータ駆動用スイッチの操作部に連結され、巻き取り停止位置又は巻き戻し停止位置に至ると前記操作部を中立位置に復帰させる張力がかかる長さに調整された紐状部材からなることを特徴とする請求項5記載の温室用シート開閉装置。
  7. 前記駆動停止部材は、巻き取り停止位置又は巻き戻し停止位置において、前記モータ駆動用スイッチの操作部に当接可能に、任意の不動部から突出された突起部材から構成されることを特徴とする請求項5記載の温室用シート開閉装置。
  8. 前記駆動停止部材は、一端が任意の不動部に固定され、他端が前記モータ駆動用スイッチの操作部に連結され、巻き取り停止位置又は巻き戻し停止位置に至ると前記操作部を中立位置に復帰させる張力がかかる長さに調整された紐状部材と、
    巻き取り停止位置又は巻き戻し停止位置において、前記モータ駆動用スイッチに当接可能に、任意の不動部から突出された突起部材との組み合わせにより構成され、
    巻き取り停止位置と巻き戻し停止位置のうち、一方の停止位置においては、前記紐状部材により操作部が中立位置に復帰され、他方の停止位置においては、前記突起部材により操作部が中立位置に復帰される構成であることを特徴とする請求項5記載の温室用シート開閉装置。
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