JP3926974B2 - Method for producing inkjet recording material - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット用記録材料及びその製造方法に関し、特に風紋、ひび割れ等の表面欠陥の無い、高光沢でインク吸収性が高いインクジェット用記録材料及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録方式に使用される記録材料として、通常の紙やインクジェット記録用紙と称される支持体上に非晶質シリカ等の顔料とポリビニルアルコール等の水溶性バインダーからなる多孔質のインク吸収層を設けてなる記録材料が知られている。
【0003】
例えば、特開昭55−51583号、同56−157号、同57−107879号、同57−107880号、同59−230787号、同62−160277号、同62−184879号、同62−183382号、及び同64−11877号公報等に開示のごとく、シリカ等の含珪素顔料を水系バインダーと共に紙支持体に塗布して得られる記録材料が提案されている。
【0004】
また、特公平3−56552号、特開平2−188287号、同平8−132728号、同平10−81064号、同平10−119423号、同平10−175365号、同10−203006号、同10−217601号、同平11−20300号、同平11−20306号、同平11−34481号公報には、気相法による合成シリカ微粒子(以降、気相法シリカと称す)を用いた記録材料が開示されている。
【0005】
また、特開平10−86509号にはインク受容層に非晶質シリカ及び/またはアルミナシリケートの二次凝集粒子を含有し、前記二次凝集粒子が平均一次粒径3〜40nmで二次凝集粒子が平均粒径10〜200nmであり、且つインク受容層のヘイズ度が4〜65%であるインクジェット記録体が開示されている。
【0006】
一次平均粒径3〜40nmの非晶質シリカ及び/又はアルミナシリケートを使用すれば光沢性は良好になるが、塗料の粘度が高くなりやすく、低い固形分濃度で塗布することから乾燥時の風紋、ひび割れ等の表面欠陥が発生しやすくなる。
【0007】
ひび割れの防止について特開平7−76161号には、アルミナ水和物、ポリビニルアルコール、ホウ酸またはホウ酸塩を含有した記録シートが開示されている。しかしながら、オーブンでの乾燥ではある程度のひび割れ防止効果は得られるが、十分ではなかった。
【0008】
更には、特開2000−27093号には塗布組成物の15℃での粘度が40℃の粘度の20倍以上とすることで表面欠陥の良好な、高速塗布性と急速乾燥に適した記録用紙とその製造方法について開示されている。
【0009】
しかしながら、塗布組成物の40℃と15℃の粘度差を大きくする方法として記載されている粘度増加剤の添加による場合は、温度を下げないと粘度増加剤と無機微粒子やバインダーとの強い結合が得られない事が記載されており、低温での乾燥が必須となる。低温で粘度を上げる必要から塗布後に一旦低温にして粘度を上げてから乾燥する必要が有り、乾燥効率が悪くなる。又、粘度差を大きくするのに親水性バインダーに対する無機微粒子比率を高くする場合には、ひび割れが発生しやすくなるが、ひび割れを抑える方法については記載されていない。
【0010】
又、インクジェット用記録材料の赤外線乾燥に関する特許として、特開平8−118790号には赤外線ドライヤーで固化した光沢発現層を再湿潤し、加熱鏡面ロール処理で光沢仕上げを行うことで光沢が良好な記録シートの製造方法が開示され、特開平11−48601号には顔料と樹脂を含有する湿潤状態のインク受容性被覆層を赤外線により乾燥することで均一性が向上し、印字ムラが改良された記録体の製造方法について開示され、特開平11−91238号にはアルミナ水和物含有のインク吸収層を支持体に形成するのに塗液の濃度が25重量%以上になるまで赤外線乾燥することでひび割れが改良された記録材料が開示されている。
【0011】
しかしながら、架橋剤を含有させたインク吸収層の乾燥に赤外線を使用することによるインク受容層のひび割れの改良については記載されていない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、風紋やひび割れという表面欠陥の無い、高光沢でインク吸収性に優れたインクジェット用記録材料を効率よく製造することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、誠意検討の結果、下記の手段によって達成されることが判明した。
【0014】
(1)非吸水性支持体上にインク受容層が塗設されてなるインクジェット用記録材料の製造方法において、該インク受容層を塗設するのに、無機微粒子として平均一次粒子径が50nm以下の気相法シリカと、該無機微粒子に対する重量比が0.1〜0.3の親水性バインダー、及び架橋剤として親水性バインダー23部に対する重量比が4部〜6部の硼酸及び硼酸塩の少なくとも一種を含有する塗布液を、該無機微粒子が12〜35g/m 2 となるように支持体上に塗布し、赤外線照射により塗布液の粘度を1000mPa・s以下から2000mPa・s以上に増粘させた後、熱風乾燥機により乾燥することを特徴とするインクジェット用記録材料の製造方法。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる支持体としては非吸水性であるポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート等のフィルム、樹脂被覆紙等が挙げられる。これらの支持体の厚みは、50〜250μm程度のものが取り扱い性やプリンター搬送性からは好ましい。表面光沢性やしわ防止から、非吸水性支持体を用いる。特に写真印画紙で用いられている、原紙がポリオレフィン樹脂で被覆された樹脂被覆紙が好ましい。
【0024】
樹脂被覆紙を構成する原紙は、特に制限はなく、一般に用いられている紙が使用できるが、より好ましくは写真用支持体に用いられているような平滑な原紙が好ましい。原紙を構成するパルプとしては天然パルプ、再生パルプ、合成パルプ等を1種もしくは2種以上混合して用いられる。この原紙には一般に製紙で用いられているサイズ剤、紙力増強剤、填料、帯電防止剤、蛍光増白剤、染料等の添加剤が配合される。
【0025】
また、本発明では原紙の厚みは50μm以上である。50μmより薄いとクッション性が低下するのでインク受容層に外力が加わった場合の歪みが小さく巻き取りでの保管時に傷になりやすい。上限は特に無いが、好ましくは300μm以下である。300μmより厚くなると記録材料の取り扱い上不便になり、単位面積当たりのコストも高くなる。紙を抄造中または抄造後カレンダー等にて圧力を付加して圧縮するなどの表面処理をした表面平滑性の良いものが好ましいが、原紙の密度が1.05g/cm3より高くなるとクッション性が低下する他、腰が弱くなるので巻き取り保管時の傷や搬送性が問題となりやすい。逆に低すぎると表面平滑性が低いので下限は0.6g/cm3以上であり、好ましくは0.7g/cm3以上である。
【0026】
原紙を被覆するポリオレフィン樹脂としては、例えば低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリペンテンなどのオレフィンのホモポリマーまたはエチレン−プロピレン共重合体などのオレフィンの2つ以上からなる共重合体が挙げられ、各種の密度、溶融粘度指数(メルトインデックス)のものを単独にあるいはそれらを混合して使用できる。
【0027】
また、樹脂被覆紙の樹脂中には、酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、炭酸カルシウムなどの白色顔料、ステアリン酸アミド、アラキジン酸アミドなどの脂肪酸アミド、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウムなどの脂肪酸金属塩、イルガノックス1010、イルガノックス1076などの酸化防止剤、コバルトブルー、群青、セシリアンブルー、フタロシアニンブルーなどのブルーの顔料や染料、コバルトバイオレット、ファストバイオレット、マンガン紫などのマゼンタの顔料や染料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤などの各種の添加剤を適宜組み合わせて加えるのが好ましい。
【0028】
樹脂被覆紙の主な製造方法としては、走行する原紙上にポリオレフィン樹脂を加熱溶融した状態で流延する、いわゆる押出コーティング法により製造され、一般的にはその両面が樹脂により被覆される。また、樹脂を原紙に被覆する前に、原紙にコロナ放電処理、火炎処理などの活性化処理を施すことが好ましい。基本的にはインク受容層塗設面の反対面に樹脂を被覆する必要はないが、一般的にはカール防止の点から樹脂被覆を行う。裏面は通常無光沢面であり、表面あるいは必要に応じて表裏両面にもコロナ放電処理、火炎処理などの活性処理を施すことができる。
【0029】
本発明において、支持体に塗布されるインク受容層の塗布液は、無機微粒子、親水性バインダー、及び架橋剤等が水を主体とする溶媒(少量の有機溶剤を含む場合もある)に溶解及び分散された液である。塗布液は、支持体上に数十〜数百μmの厚みの塗布層が形成されるように塗布され、次いで乾燥される。
【0030】
本発明では、支持体上にインク受容層塗布液を塗布し、赤外線照射する。好ましくは支持体上の塗布液の粘度が1000mPa・s以下から1500mPa・s以上まで、より好ましくは2000mPa・s以上になるまでは赤外線照射により増粘することでひび割れが良好なインク受容層が得られる。本発明では粘度は60r.p.m.で測定されたB型粘度とする。尚、赤外線照射直後の支持体上の塗布液の粘度を直接測定するのは難しいので、本発明では、塗布液を容器に1mm程度の深さで入れ、記録材料作成時と同条件で赤外線を照射し、直後に別容器に移して測定して得られる値とするが、測定時の塗布液の温度は一定ではない。
【0031】
本発明において、赤外線は、直接に熱源から得る方法と、熱媒体から有効な赤外線放射を発生させる方法が有る。金属を直接加熱する方法は効率が悪いので熱媒体としてセラミックスを利用する装置や、ハロゲンランプ、赤外線ランプ等が好ましい。好ましい赤外線の波長は1〜25μm程度が水系塗布液には有効である。
【0033】
本発明で支持体が非吸水性の場合には、塗布液の粘度の上限は主として塗布装置の種類により決定されるが、塗布性とインク受容層の表面性からは1000mPa・s以下であり、500mPa・s以下が好ましい。
【0034】
本発明において、無機微粒子としては、気相法シリカを用いる。
【0035】
無機微粒子として用いる気相法シリカは、インク受容層の光沢性、高い印字濃度、鮮明な画像、安い製造コストの点から、一次粒子の平均粒径が50nm以下の気相法シリカを用いる。
【0037】
本発明に用いられる気相法シリカは、湿式法に対して乾式法とも呼ばれ、一般的には火炎加水分解法によって作られる。具体的には四塩化ケイ素を水素及び酸素と共に燃焼して作る方法が一般的に知られているが、四塩化ケイ素の代わりにメチルトリクロロシランやトリクロロシラン等のシラン類も、単独または四塩化ケイ素と混合した状態で使用することができる。気相法シリカは、日本アエロジル(株)からアエロジル、トクヤマ(株)からQSタイプとして市販されており入手することができる。
【0038】
本発明に用いられる気相法シリカは、一次粒子の平均粒径が50nm以下の気相法シリカであるが、好ましくは一次粒子の平均粒径が5〜50nmの気相法シリカである。
【0041】
本発明の無機微粒子の平均粒径とは、分散された微粒子の電子顕微鏡観察により一定面積内に存在する100個の粒子各々の投影面積に等しい円の直径を粒子の粒径として平均粒径を求める。
【0042】
本発明において、インク受容層に含有させる無機微粒子の量は、10g/m2以上が好ましく、12〜35g/m2の範囲がより好ましい。インク受容層が皮膜としての特性を維持するためにバインダーを有する。このバインダーとしては、公知の各種バインダーを用いることができるが、本発明では透明性が高くインクのより高い浸透性が得られる親水性バインダーが主として用いられる。親水性バインダーの使用に当たっては、親水性バインダーがインクの初期の浸透時に膨潤して空隙を塞いでしまわないことが重要であり、この観点から比較的室温付近で膨潤性の低い親水性バインダーが好ましく用いられる。特に好ましいのは完全または部分ケン化のポリビニルアルコールまたはカチオン変性ポリビニルアルコールである。
【0043】
ポリビニルアルコールの中でも特に好ましいのは、ケン化度が80%以上の部分または完全ケン化したものである。平均重合度500〜5000のポリビニルアルコールが好ましい。
【0044】
また、カチオン変性ポリビニルアルコールとしては、例えば特開昭61−10483号に記載されているような、第1〜3級アミノ基や第4級アンモニウム基を主鎖あるいは側鎖中に有するポリビニルアルコールである。
【0045】
また、他の親水性バインダーも併用することができるが、ポリビニルアルコールに対して20重量%以下であることが好ましい。
【0046】
本発明では無機微粒子に対する親水性バインダーの重量比は0.05〜1の範囲が一般的であるが、好ましくは0.1〜0.3の範囲である。親水性バインダーの比率を低くするとインク吸収性が向上するが、表面強度が低下し、粉落ちが出やすい。逆に親水性バインダーの比率を高くすると表面強度は向上するが、インク吸収性が低下する。
【0047】
本発明の気相法シリカの二次粒子の平均粒径は本発明で得られた記録材料のインク受容層の電子顕微鏡観察で得られるが、インク吸収性から好ましくは100nm以上であり、200nmより大きい方がより好ましい。
【0048】
本発明において、インク受容層塗布液には、架橋剤として硼酸及び硼酸塩の少なくとも一種が含有される。架橋剤の具体例は、オルトほう酸、二ほう酸、四ほう酸、五ほう酸、八ほう酸やそれらのNa、Mg、K、Ca等の塩、等が挙げられる。
【0049】
特に硼酸及び硼酸塩の少なくとも一種は、赤外線照射による塗布液の増粘によると予想されるひび割れ防止効果が大きい。
【0050】
本発明でインク受容層に架橋剤を含有させることでひび割れが抑えられる理由は明確ではないが以下のように推測される。即ち、本発明で使用される架橋剤である硼酸及び硼酸塩の少なくとも一種は、液状態でも加熱で架橋するので、含有された塗布液が湿潤状態でも赤外線加熱で親水性バインダーとの緩い架橋が進行し、熱による塗布液の濃度上昇と相まって粘度が上昇するためにひび割れが抑えられると予想される。
【0051】
架橋剤の添加量はインク受容層を構成する親水性バインダー23部に対する重量比が4部〜6部である。
【0052】
本発明によりひび割れの無い良好なインクジェット用記録材料が得られる理由は明確ではないが、次のように予想される。即ち、インク受容層塗布液が支持体に塗布されてから赤外線照射装置に入る迄は塗布液の粘度上昇は主として支持体の吸水による濃度上昇に依存するが、特に非吸水性支持体の場合には殆ど粘度上昇は起こらないと予想される。インク受容層塗布液の固形分濃度は、特に粒径の小さい無機微粒子を使用した場合には塗布性を付与させる為に一般的には20重量%より低く、室温での粘度も数百mPa・s以下に調整される。一般に使用される熱風、蒸気、熱ドラム、電気ヒーターでの加熱では熱の掛かった部分から乾燥が進むので乾燥部分と未乾燥部分との境界でひび割れが発生しやすい。本発明の赤外線乾燥では短時間に均一に加熱されるので前記のように架橋剤が含有された塗布液では特に架橋剤と親水性バインダーとの緩い架橋が進み、親水性バインダーと無機微粒子とで形成される構造とが組合わさって、無機微粒子、親水性バインダー、及び硼素系架橋剤が均一な三次元構造を構成して固定化される。好ましくはこの固定化された構造の塗布液の粘度を1500mPa・s以上、好ましくはより固定化が進行した2000mPa・s以上とすることで後工程の乾燥で固定化された構造から水分が蒸発する場合に固形物の移動による濃度むらが少なくなり、ひび割れが発生しにくくなると予想される。
【0053】
本発明のインク受容層は、カチオン性化合物を含有するのが好ましい。本発明に用いられるカチオン性化合物としては、耐水性改良の目的で用いられるカチオン性ポリマー、水溶性金属化合物が挙げられる。カチオン性ポリマーは、無機微粒子と組み合わせて用いた場合、透明性を低下させる傾向にあり、水溶性金属化合物は逆に透明性が向上する。水溶性金属化合物がインク受容層に発生する微細な亀裂を抑える為と推定される。
【0054】
本発明に用いられるカチオン性化合物としては、例えばカチオン性ポリマーや水溶性金属化合物が挙げられる。カチオン性ポリマーとしては、ポリエチレンイミン、ポリジアリルアミン、ポリアリルアミン、特開昭59−20696号、同59−33176号、同59−33177号、同59−155088号、同60−11389号、同60−49990号、同60−83882号、同60−109894号、同62−198493号、同63−49478号、同63−115780号、同63−280681号、特開平1−40371号、同6−234268号、同7−125411号、同10−193776号公報等に記載された1〜3級アミノ基、4級アンモニウム塩基を有するポリマーが好ましく用いられる。これらのカチオンポリマーの分子量は、5,000〜10万程度が好ましい。
【0055】
これらのカチオン性ポリマーの使用量は無機微粒子に対して1〜10重量%、好ましくは2〜7重量%である。
【0056】
本発明に用いられる水溶性金属化合物として、例えば水溶性の多価金属塩が挙げられる。カルシウム、バリウム、マンガン、銅、コバルト、ニッケル、アルミニウム、鉄、亜鉛、ジルコニウム、クロム、マグネシウム、タングステン、モリブデンから選ばれる金属の水溶性塩が挙げられる。具体的には例えば、酢酸カルシウム、塩化カルシウム、ギ酸カルシウム、硫酸カルシウム、酢酸バリウム、硫酸バリウム、リン酸バリウム、塩化マンガン、酢酸マンガン、ギ酸マンガンニ水和物、硫酸マンガンアンモニウム六水和物、塩化第二銅、塩化アンモニウム銅(II)ニ水和物、硫酸銅、塩化コバルト、チオシアン酸コバルト、硫酸コバルト、硫酸ニッケル六水和物、塩化ニッケル六水和物、酢酸ニッケル四水和物、硫酸ニッケルアンモニウム六水和物、アミド硫酸ニッケル四水和物、硫酸アルミニウム、亜硫酸アルミニウム、チオ硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム九水和物、塩化アルミニウム六水和物、臭化第一鉄、塩化第一鉄、塩化第二鉄、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、臭化亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛六水和物、硫酸亜鉛、酢酸ジルコニウム、塩化ジルコニウム、塩化酸化ジルコニウム八水和物、ヒドロキシ塩化ジルコニウム、酢酸クロム、硫酸クロム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム六水和物、クエン酸マグネシウム九水和物、りんタングステン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムタングステン、12タングストりん酸n水和物、12タングストけい酸26水和物、塩化モリブデン、12モリブドりん酸n水和物等が挙げられる。中でも透明性、耐水性改良効果の高いジルコニウム系化合物が好ましい。
【0057】
また、カチオン性化合物として、無機系の含アルミニウムカチオンポリマーである塩基性ポリ水酸化アルミニウム化合物が挙げられる。塩基性ポリ水酸化アルミニウム化合物とは、主成分が下記の一般式1、2又は3で示され、例えば[Al6(OH)15]3+、[Al8(OH)20]4+、[Al13(OH)34]5+、[Al21(OH)60]3+、等のような塩基性で高分子の多核縮合イオンを安定に含んでいる水溶性のポリ水酸化アルミニウムである。
【0058】
[Al2(OH)nCl6-n]m ・・式1
[Al(OH)3]nAlCl3 ・・式2
Aln(OH)mCl(3n-m) 0<m<3n ・・式3
【0059】
これらのものは多木化学(株)よりポリ塩化アルミニウム(PAC)の名で水処理剤として、浅田化学(株)よりポリ水酸化アルミニウム(Paho)の名で、また、(株)理研グリーンよりピュラケムWTの名で、また他のメーカーからも同様の目的を持って上市されており、各種グレードの物が容易に入手できる。本発明ではこれらの市販品をそのままでも使用できるが、pHが不適当に低い物もあり、その場合は適宜pHを調節して用いることも可能である。
【0060】
本発明において、上記水溶性の金属化合物のインク受容層中の含有量は、0.1g/m2〜10g/m2、好ましくは0.2g/m2〜5g/m2である。
【0061】
上記したカチオン性化合物は2種以上を併用することができる。例えば、カチオン性ポリマーと水溶性金属化合物を併用してもよい。
【0062】
本発明におけるインク受容層は、皮膜の脆弱性を改良するために各種油滴を含有することが好ましいが、そのような油滴としては室温における水に対する溶解性が0.01重量%以下の疎水性高沸点有機溶媒(例えば、流動パラフィン、ジオクチルフタレート、トリクレジルホスフェート、シリコンオイル等)や重合体粒子(例えば、スチレン、ブチルアクリレート、ジビニルベンゼン、ブチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート等の重合性モノマーを一種以上重合させた粒子)を含有させることができる。そのような油滴は好ましくは親水性バインダーに対して10〜50重量%の範囲で用いることができる。
【0063】
本発明において、インク受容層には、更に、界面活性剤、硬膜剤の他に着色染料、着色顔料、インク染料の定着剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、顔料の分散剤、消泡剤、レベリング剤、防腐剤、蛍光増白剤、粘度安定剤、pH調節剤などの公知の各種添加剤の使用もできる。特に塗料の粘度を低下させ、固形分濃度が上げられるサポニン類、メチルアルコール、エチルアルコール等の低沸点有機溶剤の使用が好ましい。
【0064】
本発明において、インク受容層の塗布液の固形分濃度は特に限定されないが、赤外線乾燥での粘度上昇を短時間で大きくするためには高い方が望ましく、12重量%以上が好ましく、より好ましくは15重量%以上である。
【0065】
本発明において、塗布方法は特に限定されず、公知の塗布方法を用いることができる。例えば、スライドビード方式、カーテン方式、エクストルージョン方式、エアナイフ方式、ロールコーティング方式、ケッドバーコーティング方式等がある。
【0066】
本発明において、塗布直前に塗布液にせん断力を与えながら塗布するのが塗布適性から好ましい。せん断力を与える方法は、撹拌子による撹拌装置でも良く、塗布液をジェットノズル等より噴き出しても良い。
【0067】
本発明において、インク受容層は、1層であっても複数層で構成されていてもよい。インク受容層の各層が本発明の範囲であれば十分な効果が得られるが、少なくとも最上層が本発明の範囲であることが必要である。2層以上のインク受容層を同時塗布する場合は特に各層が本発明の範囲であることが重要である。本発明では、各成分の固形分量、塗布量は全層の合計の固形分量及び合計の塗布量を意味する。
【0068】
フィルム支持体にインク受容層の塗布液を塗布する場合、塗布に先立って、コロナ放電処理、火炎処理、紫外線照射処理、プラズマ処理等を行うのが好ましい。
【0069】
本発明は、支持体、特にフィルムや樹脂被覆紙を使用する場合には、インク受容層を設ける面上に合成樹脂を主体とする下引き層を設けるのが好ましい。
【0070】
支持体上に設けられる下引き層は合成樹脂を主体とする。係る合成樹脂としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニリデン、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリスチレン、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられる。これらの中でも、特にアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリウレタン樹脂が好ましい。アクリル樹脂としては、アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルの単独重合体あるいはこれらの共重合体が一般的である。ポリエステル樹脂としては、グリコール(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール)と脂肪族あるいは芳香族二塩基酸等の多塩基酸との重縮合物が一般的である。塩化ビニリデン樹脂としては、単独重合体あるいはアクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステル及び/またはアクリロニトリルとの共重合体が好ましい。ポリウレタン樹脂としては、水分散型ポリウレタンエマルジョンが好ましい。これらの樹脂は、有機溶剤の溶液あるいは水溶液として支持体上に塗布することができるが、好ましくは水分散性のポリマーであり、エマルジョンやラテックスとして支持体上に塗布することである。
【0071】
上記下引き層は、0.01〜5μmの膜厚(乾燥膜厚)で設けられる。好ましくは0.05〜5μmの範囲である。
【0072】
本発明における支持体には帯電防止性、搬送性、カール防止性などのために、各種のバックコート層を塗設することができる。バックコート層には無機帯電防止剤、有機帯電防止剤、顔料、親水性バインダー、ラテックス、硬化剤、界面活性剤などを適宜組み合わせて含有せしめることができる。
【0073】
【実施例】
以下、実施例により本発明を詳しく説明するが、本発明の内容は実施例に限られるものではない。尚、実施例、比較例中の部及び%は重量部、重量%を表す。
【0074】
実施例1
<ポリオレフィン樹脂被覆紙支持体の作製>
広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)と針葉樹晒サルファイトパルプ(NBSP)の1:1混合物をカナディアン スタンダード フリーネスで300mlになるまで叩解し、パルプスラリーを調製した。これにサイズ剤としてアルキルケテンダイマーを対パルプ0.5重量%、強度剤としてポリアクリルアミドを対パルプ1.0重量%、カチオン化澱粉を対パルプ2.0重量%、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂を対パルプ0.5重量%添加し、水で希釈して1%スラリーとした。このスラリーを長網抄紙機で坪量120g/m2になるように抄造し、乾燥調湿してポリオレフィン樹脂被覆紙の原紙とした。抄造した原紙に、密度0.918g/cm3の低密度ポリエチレン100重量%の樹脂に対して、10重量%のアナターゼ型チタンを均一に分散したポリエチレン樹脂組成物を320℃で溶融し、200m/分で厚さ35μmになるように押出コーティングし、微粗面加工されたクーリングロールを用いて押出被覆した。表面のRzは5μmであった。もう一方の面には密度0.962g/cm3の高密度ポリエチレン樹脂70重量部と密度0.918の低密度ポリエチレン樹脂30重量部のブレンド樹脂組成物を同様に320℃で溶融し、厚さ30μmになるように押出コーティングし、粗面加工されたクーリングロールを用いて押出被覆した。裏面の樹脂被覆面のRzは20μmであった。
【0075】
上記ポリオレフィン樹脂被覆紙表面に高周波コロナ放電処理を施した後、下記組成の下引き層をゼラチンが50mg/m2となるように塗布乾燥して支持体を作成した。尚、部及び%とは、重量部及び重量%を表す。
【0076】
<下引き層>
石灰処理ゼラチン 100部
スルフォコハク酸−2−エチルヘキシルエステル塩 2部
クロム明ばん 10部
【0077】
下記に示すインク受容層塗布液は、気相法シリカが21重量%の固形分濃度になるようにホモジナイザーで分散した後、最終の固形分濃度が13.5%になるように塗布液を調製した(20℃での60r.p.mB型粘度は100mPa・s)。上記支持体に下記組成のインク受容層塗布液をスライド塗布装置により気相法シリカの塗布量が固形分で、19g/m2になるように塗布し、下記の条件で乾燥した。
【0078】
<インク受容層塗布液>
気相法シリカ 100部
(平均一次粒径7nm)
ジメチルジアリルアンモニウムクロライドホモポリマー 4部
硼酸 6部
ポリビニルアルコール 23部
(ケン化度88%、平均重合度3500)
サポニン 0.3部
酢酸ジルコニウム 2部
【0079】
<塗布後の乾燥条件>
塗布10秒後から赤外線乾燥装置(3kw近赤外線ランプ)により30秒間処理後、80℃の熱風乾燥機(風速10m/sec)で1分間乾燥した。予備試験により同一条件の赤外線乾燥装置での30秒間の処理で塗布液のB型粘度が2050mPa・sになることを確認した。
【0080】
上記のようにして作成したインクジェット用記録材料について下記の評価を行った。その結果を表1に示す。
【0081】
<塗布面風紋評価>
インクジェット用記録材料の塗布面風紋を下記の基準で評価した。
◎:乾燥時の風による風紋なし。
○:端に風紋あるが問題なし。
△:風紋が全面にあるが小さく実用上問題なし。
×:風紋が大きく実用不可。
【0082】
<塗布面ひび割れ評価>
インクジェット用記録材料の塗布面ひび割れを下記の基準で評価した。
○:ひび割れなし。
△:一部の端にひび割れあるが問題なし。
×:ひび割れが大きく実用不可。
【0083】
<光沢性>
白紙部の光沢感を斜光で観察し、下記の基準で評価した
○:カラー写真並の高い光沢感が有る。
△:アート、コート紙並の光沢感が有る。
×:上質紙並の沈んだ光沢感が有る。
【0084】
<インク吸収性>
市販のインクジェットプリンター(キャノン社製、BJC−610J)ブラック、シアン、マゼンタ、イエローをそれぞれ100%で印字して、印字直後にPPC用紙を印字部に重ねて軽く圧着し、PPC用紙に転写したインク量の程度を目視で観察し、下記の基準で評価した。
○:全く転写しない。
△:やや転写する。
×:転写が大きく実使用不可。
【0085】
<印字むら>
市販のインクジェットプリンター(キャノン社製、BJC−610J)でシアンの70%ハーフトーンを印字して、むらの程度を目視で観察し、下記の基準で評価した。
○:全く印字むら無し。
△:やや印字むら有り。
×:印字むらが大きく実使用不可。
【0086】
実施例2
実施例1で、インク受容層塗布液の配合を下記に変更した以外は実施例1と同様にして実施例2のインクジェット用記録材料を得た。塗布液濃度は14%でB型粘度は115mPa・sであった。予備試験により赤外線乾燥装置での30秒間の処理で塗布液のB型粘度が2100mPa・sになることを確認した。評価結果を表1に示す。
【0087】
<インク受容層塗布液>
気相法シリカ 100部
(平均一次粒径7nm)
ジメチルジアリルアンモニウムクロライドホモポリマー 4部
硼酸 4部
ポリビニルアルコール 23部
(ケン化度88%、平均重合度3500)
サポニン 0.3部
酢酸ジルコニウム 2部
【0088】
参考例1
実施例1でインク受容層塗布液の配合を下記に変更した以外は実施例1と同様にして参考例1のインクジェット用記録材料を得た。塗布液濃度は15%で粘度は145mPa・sであった。予備試験により赤外線乾燥装置での30秒間の処理で塗布液のB型粘度が2380mPa・sになることを確認した。評価結果を表1に示す。
【0089】
<インク受容層塗布液>
気相法シリカ 100部
(平均一次粒径7nm)
ジメチルジアリルアンモニウムクロライドホモポリマー 4部
硼酸 1部
ポリビニルアルコール 23部
(ケン化度88%、平均重合度3500)
サポニン 0.3部
酢酸ジルコニウム 2部
【0090】
参考例2
実施例1でインク受容層塗布液の配合を下記に変更した以外は実施例1と同様にして参考例2のインクジェット用記録材料を得た。塗布液濃度は15%でB型粘度は153mPa・sであった。予備試験により赤外線乾燥装置での30秒間の処理で塗布液のB型粘度が2490mPa・sになることを確認した。評価結果を表1に示す。
【0091】
<インク受容層塗布液>
擬ベーマイト 100部
(平均一次粒径13nm)
ジメチルジアリルアンモニウムクロライドホモポリマー 4部
硼酸 6部
ポリビニルアルコール 23部
(ケン化度88%、平均重合度3500)
サポニン 0.3部
酢酸ジルコニウム 2部
【0092】
参考例3
実施例1でインク受容層塗布液の硼酸に代えてジヒドロキシチタニウムビス(ラクテート)を使用した以外は実施例1と同様にして参考例3のインクジェット用記録材料を得た。塗布液濃度は13%でB型粘度は95mPa・sであった。予備試験により赤外線乾燥装置での30秒間の処理で塗布液のB型粘度が2650mPa・sになることを確認した。評価結果を表1に示す。
【0093】
参考例4
下記パルプスラリー配合で抄造し、坪量80g/m2の原紙を得、更に酸化澱粉(日本食品加工社製;MS−3800)と表面サイズ剤(ハリマ化成社製;KN−500)の10:1のサイズプレス液を固形で2g/m2になるように塗布し、水分7%で坪量82g/m2の支持体を得た。水との接触時間を10秒とした以外はJIS−P8140に準じて測定したコッブ吸水度は15g/m2であった。得られた支持体を用いた以外は実施例1と同様にして参考例4のインクジェット用記録材料を得た。予備試験により赤外線乾燥装置での30秒間の処理で塗布液のB型粘度が2600mPa・sになることを確認した。評価結果を表1に示す。尚、コッブ吸水度から予測される赤外線乾燥装置に入る直前の塗布液の濃度は約14.7%であり、B型粘度は610mPa・sと予測される。
【0094】
<パルプスラリー配合>
LBKP(カナディアン スタンダード フリーネス400ml) 90部
NBKP(カナディアン スタンダード フリーネス420ml) 10部
炭酸カルシウム(奥多摩工業社製;TP123) 7部
カチオン澱粉 1部
無水アルケニルコハク酸系サイズ剤 0.05部
【0095】
参考例5
実施例1で赤外線乾燥装置の処理を25秒間とした以外は実施例1と同様にして参考例5のインクジェット用記録材料を得た。予備試験により赤外線乾燥装置での25秒間の処理で塗布液のB型粘度が1600mPa・sになることを確認した。評価結果を表1に示す。
【0096】
比較例1
実施例1でインク受容層塗布液から硼酸を抜いた以外は実施例1と同様にして比較例1のインクジェット用記録材料を得た。評価結果を表1に示す。
【0097】
比較例2
実施例1で赤外線乾燥装置での処理をしないで塗布10秒後に直接80℃の熱風乾燥機(風速10m/sec)で1分30秒間乾燥した以外は実施例1と同様にして比較例1のインクジェット用記録材料を得た。評価結果を表1に示す。
【0098】
比較例3
参考例4で赤外線乾燥装置処理をしないで塗布10秒後に直接80℃の熱風乾燥機(風速10m/sec)で1分30秒間乾燥した以外は参考例4と同様にして比較例3のインクジェット用記録材料を得た。評価結果を表1に示す。
【0099】
【表1】
【0100】
結果;実施例1は一次粒子の平均粒径が7nmの気相法シリカ、ポリビニルアルコール、硼酸を使用し、塗布液の固形分濃度が13.5%で、B型粘度が100mPa・s、赤外線処理直後の塗布液B型粘度が2050mPa・sであり、インク受容層表面に風紋やひび割れの無い、光沢性、インク吸収性に優れた結果であった。硼酸の部数と塗布液濃度を変化させた実施例2、参考例1で、硼酸を4部に減じた実施例2は、良好な特性を示したが、硼酸量を大きく減じた参考例1ではインク吸収性が低下し、実使用可能下限のレベルであったが、他の特性は良好であった。気相法シリカに代えて擬ベーマイトを使用した参考例2は、ひび割れとインク吸収性が低下したが実使用可能のレベルであった。実施例1で硼酸に代えてジヒドロキシチタニウムビス(ラクテート)を使用した参考例3は、風紋とインク吸収性が若干低下した以外は良好であった。吸収性支持体を使用した参考例4は光沢、インク吸収性、及び印字むらが低下し、実使用下限のレベルであった。実施例1で赤外線照射時間を25秒とし、赤外線処理直後の塗布液B型粘度が1600mPa・sの参考例5は光沢、インク吸収性、及び印字むらが低下し、実使用下限であった。
【0101】
実施例1で硼酸を使用しなかった比較例1では風紋、ひび割れ、光沢、インク吸収性、印字むら全てが悪く実使用不可であった。実施例1で赤外線処理をしなかった比較例2では比較例1よりインク吸収性が良化し、風紋、ひび割れもやや良化したが実使用不可のレベルであり、光沢、印字むらも悪かった。参考例4で赤外線処理をしなかった比較例3では、比較例2よりはやや風紋が良かった以外はひび割れ、光沢、印字むらが悪く実使用不可であった。
【0102】
【発明の効果】
上記結果から明らかなように、本発明の製造方法により、風紋、ひび割れ等の表面欠陥の問題が無く、高光沢でインク吸収性の高いインクジェット用記録材料が得られる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an ink jet recording material and a method for producing the same, and more particularly to an ink jet recording material free from surface defects such as wind ripples and cracks and having high gloss and high ink absorbability and a method for producing the same.
[0002]
[Prior art]
As a recording material used in the ink jet recording system, a porous ink absorbing layer comprising a pigment such as amorphous silica and a water-soluble binder such as polyvinyl alcohol on a support called ordinary paper or ink jet recording paper. The recording material provided is known.
[0003]
For example, JP-A Nos. 55-51583, 56-157, 57-107879, 57-107880, 59-230787, 62-160277, 62-184879, 62-183382 And a recording material obtained by applying a silicon-containing pigment such as silica to a paper support together with an aqueous binder has been proposed.
[0004]
In addition, JP-B-3-56552, JP-A-2-188287, JP-A-8-132728, JP-A-10-81064, JP-A-10-119423, JP-A-10-175365, JP-A-10-203006, 10-217601, 11-20300, 11-20306, 11-34481 use synthetic silica fine particles by a vapor phase method (hereinafter referred to as vapor phase method silica). A recording material is disclosed.
[0005]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-86509 contains secondary agglomerated particles of amorphous silica and / or alumina silicate in an ink receiving layer, and the secondary agglomerated particles have an average primary particle size of 3 to 40 nm and secondary agglomerated particles. Discloses an ink jet recording medium having an average particle diameter of 10 to 200 nm and an ink receiving layer having a haze degree of 4 to 65%.
[0006]
If amorphous silica with an average primary particle size of 3 to 40 nm and / or alumina silicate is used, the gloss will be good, but the viscosity of the paint tends to be high, and it is applied at a low solids concentration, so it is a wind ripple when drying Surface defects such as cracks are likely to occur.
[0007]
Regarding the prevention of cracks, JP-A-7-76161 discloses a recording sheet containing alumina hydrate, polyvinyl alcohol, boric acid or borate. However, although drying to some degree can prevent cracking to some extent, it is not sufficient.
[0008]
Furthermore, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-27093 discloses a recording paper suitable for high-speed coating and rapid drying, in which the viscosity at 15 ° C. of the coating composition is 20 times or more than the viscosity at 40 ° C. And its manufacturing method.
[0009]
However, in the case of adding a viscosity increasing agent described as a method for increasing the viscosity difference between 40 ° C. and 15 ° C. of the coating composition, strong bonding between the viscosity increasing agent and the inorganic fine particles or binder is required unless the temperature is lowered. It is described that it cannot be obtained, and drying at a low temperature is essential. Since it is necessary to increase the viscosity at a low temperature, it is necessary to increase the viscosity once after coating and then to dry, and the drying efficiency deteriorates. Further, when the ratio of the inorganic fine particles to the hydrophilic binder is increased to increase the viscosity difference, cracks are likely to occur, but no method for suppressing the cracks is described.
[0010]
In addition, as a patent relating to infrared drying of ink jet recording materials, Japanese Patent Application Laid-Open No. Hei 8-118790 records with good gloss by rewetting the glossy layer solidified with an infrared dryer and performing glossy finish with a heated mirror surface roll treatment. JP-A-11-48601 discloses a method for producing a sheet. A wet ink-receptive coating layer containing a pigment and a resin is dried with infrared rays to improve uniformity and to improve printing unevenness. JP-A-11-91238 discloses a method for producing a body, and in order to form an alumina hydrate-containing ink absorbing layer on a support, it is dried by infrared rays until the concentration of the coating liquid reaches 25% by weight or more. A recording material with improved cracking is disclosed.
[0011]
However, there is no description on improvement of cracks in the ink receiving layer by using infrared rays for drying the ink absorbing layer containing the crosslinking agent.
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to efficiently produce an ink jet recording material that is free of surface defects such as wind ripples and cracks and has high gloss and excellent ink absorbability.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
As a result of sincerity studies, it has been found that the above object of the present invention can be achieved by the following means.
[0014]
(1) In the method for producing an ink jet recording material in which an ink receiving layer is coated on a non-water-absorbing support, the ink receiving layer is coated with an average primary particle diameter of 50 nm or less as inorganic fine particles. Gas phase process silica, a hydrophilic binder having a weight ratio of 0.1 to 0.3 with respect to the inorganic fine particles , and at least 4 parts to 6 parts of boric acid and borate having a weight ratio with respect to 23 parts of the hydrophilic binder as a crosslinking agent. A coating liquid containing one kind is coated on a support so that the inorganic fine particles are 12 to 35 g / m 2, and the viscosity of the coating liquid is increased from 1000 mPa · s or less to 2000 mPa · s or more by infrared irradiation. And then drying with a hot air dryer .
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
Examples of the support used in the present invention include non-water-absorbing films such as polyethylene, polypropylene, polyvinyl chloride, and polyethylene terephthalate, and resin-coated paper . The thickness of these supports is preferably about 50 to 250 μm from the viewpoint of handleability and printer transportability. From the surface glossiness and anti-wrinkle, using a non-water absorptive support. In particular, a resin-coated paper in which the base paper is coated with a polyolefin resin, which is used for photographic printing paper, is preferable.
[0024]
The base paper constituting the resin-coated paper is not particularly limited, and commonly used paper can be used, but a smooth base paper used for a photographic support is more preferable. As the pulp constituting the base paper, natural pulp, recycled pulp, synthetic pulp or the like is used alone or in combination of two or more. This base paper is blended with additives such as sizing agent, paper strength enhancer, filler, antistatic agent, fluorescent whitening agent, and dye generally used in papermaking.
[0025]
In the present invention, the thickness of the base paper is 50 μm or more. If the thickness is less than 50 μm, the cushioning property is lowered, so that distortion when an external force is applied to the ink receiving layer is small, and it is likely to be scratched during storage by winding. Although there is no upper limit in particular, it is preferably 300 μm or less. When the thickness is larger than 300 μm, it is inconvenient in handling the recording material, and the cost per unit area is increased. A paper with good surface smoothness that has been subjected to surface treatment such as applying pressure with a calendar or the like during paper making or after paper making is preferable. However, if the density of the base paper is higher than 1.05 g / cm 3 , cushioning properties are improved. In addition to being lowered, the waist becomes weak, so that scratches and transportability during winding and storage tend to be a problem. On the other hand, if it is too low, the surface smoothness is low, so the lower limit is 0.6 g / cm 3 or more, preferably 0.7 g / cm 3 or more.
[0026]
Examples of the polyolefin resin that coats the base paper include olefin homopolymers such as low density polyethylene, high density polyethylene, polypropylene, polybutene, and polypentene, or copolymers composed of two or more olefins such as ethylene-propylene copolymer. Those having various densities and melt viscosity indices (melt index) can be used alone or in combination.
[0027]
In addition, in the resin of the resin-coated paper, white pigments such as titanium oxide, zinc oxide, talc and calcium carbonate, fatty acid amides such as stearic acid amide and arachidic acid amide, zinc stearate, calcium stearate, aluminum stearate, stearin Fatty acid metal salts such as magnesium acid, antioxidants such as Irganox 1010 and Irganox 1076, blue pigments and dyes such as cobalt blue, ultramarine blue, cecilian blue and phthalocyanine blue, magenta such as cobalt violet, fast violet and manganese purple It is preferable to add various additives such as pigments and dyes, fluorescent brighteners and ultraviolet absorbers in appropriate combinations.
[0028]
As a main production method of resin-coated paper, it is produced by a so-called extrusion coating method in which a polyolefin resin is cast in a molten state on a traveling base paper, and generally both surfaces thereof are coated with a resin. Moreover, it is preferable to subject the base paper to an activation treatment such as corona discharge treatment or flame treatment before coating the resin on the base paper. Basically, it is not necessary to coat the resin on the surface opposite to the ink receiving layer coating surface, but in general, the resin coating is performed from the viewpoint of curling prevention. The back surface is usually a matte surface, and an active treatment such as corona discharge treatment or flame treatment can be applied to the front surface or both the front and back surfaces as necessary.
[0029]
In the present invention, the ink-receiving layer coating liquid applied to the support is dissolved in a solvent mainly containing water in which inorganic fine particles, a hydrophilic binder, a cross-linking agent, and the like (including a small amount of an organic solvent). It is a dispersed liquid. The coating solution is applied so that a coating layer having a thickness of several tens to several hundreds of μm is formed on the support, and then dried.
[0030]
In the present invention, an ink-receiving layer coating solution is applied on a support and irradiated with infrared rays. Preferably, the viscosity of the coating solution on the support is 1000 mPa · s or less to 1500 mPa · s or more, more preferably 2000 mPa · s or more, and the ink receiving layer having good cracking is obtained by increasing the viscosity by infrared irradiation. It is done. In the present invention, the viscosity is 60 r. p. m. B type viscosity measured in In addition, since it is difficult to directly measure the viscosity of the coating solution on the support immediately after the infrared irradiation, in the present invention, the coating solution is put in a container at a depth of about 1 mm, and infrared rays are emitted under the same conditions as those for recording material preparation. Although it is set as the value obtained by irradiating and transferring to another container immediately after measurement, the temperature of the coating liquid at the time of measurement is not constant.
[0031]
In the present invention, there are a method of obtaining infrared light directly from a heat source and a method of generating effective infrared radiation from a heat medium. Since the method of directly heating the metal is inefficient, an apparatus using ceramics as a heat medium, a halogen lamp, an infrared lamp, or the like is preferable. A preferable infrared wavelength is about 1 to 25 μm for an aqueous coating solution.
[0033]
In the present invention, when the support is non-water-absorbing, the upper limit of the viscosity of the coating solution is mainly determined by the type of the coating apparatus, but it is 1000 mPa · s or less from the viewpoint of the coating property and the surface property of the ink receiving layer. 500 mPa · s or less is preferable.
[0034]
In the present invention , vapor phase silica is used as the inorganic fine particles .
[0035]
As the vapor phase silica used as the inorganic fine particles , vapor phase silica having an average primary particle diameter of 50 nm or less is used from the viewpoint of glossiness of the ink receiving layer, high printing density, clear image, and low production cost.
[0037]
Vapor phase silica used in the present invention is also called a dry method as opposed to a wet method, and is generally made by a flame hydrolysis method. Specifically, a method of making silicon tetrachloride by burning with hydrogen and oxygen is generally known, but silanes such as methyltrichlorosilane and trichlorosilane can be used alone or silicon tetrachloride instead of silicon tetrachloride. Can be used in a mixed state. Vapor phase method silica is commercially available as Aerosil from Nippon Aerosil Co., Ltd. and QS type from Tokuyama Co., Ltd., and can be obtained.
[0038]
Fumed silica used in the present invention, the average particle diameter of the primary particles is less fumed silica 50 nm, preferably an average particle size of 5~50nm fumed silica primary particles.
[0041]
The average particle diameter of the inorganic fine particles of the present invention is an average particle diameter obtained by observing the diameter of a circle equal to the projected area of each of 100 particles existing in a certain area by electron microscope observation of dispersed fine particles. Ask.
[0042]
In the present invention, the amount of the inorganic fine particles to be contained in the ink receiving layer is preferably 10 g / m 2 or more, the range of 12~35g / m 2 is more preferable. The ink receiving layer has a binder in order to maintain the properties as a film. As the binder, various known binders can be used, but in the present invention, a hydrophilic binder that is highly transparent and can provide higher ink permeability is mainly used. When using a hydrophilic binder, it is important that the hydrophilic binder does not swell during the initial penetration of the ink and block the voids. From this point of view, a hydrophilic binder having a relatively low swellability around room temperature is preferable. Used. Particularly preferred is fully or partially saponified polyvinyl alcohol or cation-modified polyvinyl alcohol.
[0043]
Particularly preferred among the polyvinyl alcohols are those having a degree of saponification of 80% or more or those completely saponified. Polyvinyl alcohol having an average degree of polymerization of 500 to 5000 is preferred.
[0044]
The cation-modified polyvinyl alcohol is, for example, polyvinyl alcohol having primary to tertiary amino groups or quaternary ammonium groups in the main chain or side chain as described in JP-A-61-10383. is there.
[0045]
Moreover, although other hydrophilic binders can be used in combination, it is preferably 20% by weight or less based on polyvinyl alcohol.
[0046]
In the present invention, the weight ratio of the hydrophilic binder to the inorganic fine particles is generally in the range of 0.05 to 1, preferably 0.1 to 0.3. When the ratio of the hydrophilic binder is lowered, the ink absorbability is improved, but the surface strength is lowered and the powder falls easily. Conversely, when the ratio of the hydrophilic binder is increased, the surface strength is improved, but the ink absorbability is lowered.
[0047]
The average particle diameter of the secondary particles of the vapor phase silica of the present invention is obtained by observation with an electron microscope of the ink receiving layer of the recording material obtained in the present invention. Larger is more preferable.
[0048]
In the present invention, the ink receiving layer coating solution contains at least one of boric acid and borate as a crosslinking agent . Specific examples of the crosslinking agent is orthoboric acid, Two borate, tetraborate, pentaboric acid, eight boric acid and their Na, Mg, K, salts of Ca, etc., and the like.
[0049]
In particular , at least one of boric acid and borate has a large crack-preventing effect that is expected to be due to thickening of the coating solution by infrared irradiation .
[0050]
The reason why cracking can be suppressed by incorporating a crosslinking agent in the ink receiving layer in the present invention is not clear, but is presumed as follows. That is, at least one of boric acid and borate, which are crosslinking agents used in the present invention, is crosslinked by heating even in a liquid state, and therefore, even when the contained coating solution is wet, it can be loosely crosslinked with a hydrophilic binder by infrared heating. It progresses and it is expected that cracking can be suppressed because the viscosity increases in combination with an increase in the concentration of the coating solution due to heat.
[0051]
The added amount of the crosslinking agent is 4 parts to 6 parts by weight with respect to 23 parts of the hydrophilic binder constituting the ink receiving layer .
[0052]
The reason why a good ink jet recording material free of cracks can be obtained by the present invention is not clear, but is expected as follows. That is, from the time the ink receiving layer coating solution is applied to the support until it enters the infrared irradiation device, the increase in viscosity of the coating solution mainly depends on the concentration increase due to water absorption of the support, but particularly in the case of a non-water-absorbing support. Almost no increase in viscosity is expected. The solid content concentration of the ink-receiving layer coating liquid is generally lower than 20% by weight in order to impart coatability particularly when inorganic fine particles having a small particle diameter are used, and the viscosity at room temperature is several hundred mPa · adjusted to s or less. In heating with hot air, steam, a thermal drum, or an electric heater, which is generally used, drying proceeds from a heated portion, so that cracks are likely to occur at the boundary between the dried portion and the undried portion. In the infrared drying of the present invention, the coating solution containing the crosslinking agent as described above is heated uniformly in a short time, so that the crosslinking of the crosslinking agent and the hydrophilic binder proceeds particularly slowly. In combination with the structure to be formed, the inorganic fine particles, the hydrophilic binder, and the boron-based crosslinking agent constitute a uniform three-dimensional structure and are fixed. Preferably, the viscosity of the coating solution having the immobilized structure is 1500 mPa · s or more, preferably 2000 mPa · s or more where the immobilization has progressed, so that moisture evaporates from the structure that has been immobilized by subsequent drying. In this case, it is expected that the density unevenness due to the movement of the solid matter is reduced, and cracking is less likely to occur.
[0053]
The ink receiving layer of the present invention preferably contains a cationic compound. Examples of the cationic compound used in the present invention include cationic polymers and water-soluble metal compounds used for the purpose of improving water resistance. When the cationic polymer is used in combination with inorganic fine particles, the transparency tends to decrease, and the water-soluble metal compound improves the transparency. It is presumed that the water-soluble metal compound suppresses fine cracks generated in the ink receiving layer.
[0054]
Examples of the cationic compound used in the present invention include a cationic polymer and a water-soluble metal compound. Examples of the cationic polymer include polyethyleneimine, polydiallylamine, polyallylamine, JP-A-59-20696, 59-33176, 59-33177, 59-1555088, 60-11389, 60- 49990, 60-83882, 60-109894, 62-198493, 63-49478, 63-115780, 63-280681, JP-A-1-40371, 6-234268 No. 7, 7-125411, 10-193976, etc., a polymer having a primary to tertiary amino group or a quaternary ammonium base is preferably used. The molecular weight of these cationic polymers is preferably about 5,000 to 100,000.
[0055]
The amount of these cationic polymers used is 1 to 10% by weight, preferably 2 to 7% by weight, based on the inorganic fine particles.
[0056]
Examples of the water-soluble metal compound used in the present invention include water-soluble polyvalent metal salts. Examples include water-soluble salts of metals selected from calcium, barium, manganese, copper, cobalt, nickel, aluminum, iron, zinc, zirconium, chromium, magnesium, tungsten, and molybdenum. Specifically, for example, calcium acetate, calcium chloride, calcium formate, calcium sulfate, barium acetate, barium sulfate, barium phosphate, manganese chloride, manganese acetate, manganese formate dihydrate, manganese ammonium sulfate hexahydrate, chloride chloride Dicopper, ammonium copper (II) chloride dihydrate, copper sulfate, cobalt chloride, cobalt thiocyanate, cobalt sulfate, nickel sulfate hexahydrate, nickel chloride hexahydrate, nickel acetate tetrahydrate, nickel sulfate Ammonium hexahydrate, nickel amidosulfate tetrahydrate, aluminum sulfate, aluminum sulfite, aluminum thiosulfate, polyaluminum chloride, aluminum nitrate nonahydrate, aluminum chloride hexahydrate, ferrous bromide, ferric chloride Ferrous, ferric chloride, ferrous sulfate, ferric sulfate, zinc bromide, zinc chloride, zinc nitrate six Japanese, Zinc sulfate, Zirconium acetate, Zirconium chloride, Zirconium chloride octahydrate, Hydroxy zirconium chloride, Chromium acetate, Chromium sulfate, Magnesium sulfate, Magnesium chloride hexahydrate, Magnesium citrate nonahydrate, Phosphorus tungsten Sodium tungstate, sodium tungsten citrate, 12 tungstophosphoric acid n hydrate, 12 tungstosilicic acid 26 hydrate, molybdenum chloride, 12 molybdophosphoric acid n hydrate, and the like. Among them, a zirconium-based compound having a high effect of improving transparency and water resistance is preferable.
[0057]
Examples of the cationic compound include a basic polyaluminum hydroxide compound that is an inorganic aluminum-containing cationic polymer. The basic polyaluminum hydroxide compound has a main component represented by the following general formula 1, 2, or 3, for example, [Al 6 (OH) 15 ] 3+ , [Al 8 (OH) 20 ] 4+ , [ It is a water-soluble polyaluminum hydroxide that stably contains a basic and high-molecular polynuclear condensed ion such as Al 13 (OH) 34 ] 5+ , [Al 21 (OH) 60 ] 3+ , and the like.
[0058]
[Al 2 (OH) n Cl 6-n ] m ·· Formula 1
[Al (OH) 3 ] n AlCl 3 .. Formula 2
Al n (OH) m Cl (3n-m) 0 <m <3n Formula 3
[0059]
These are water treatment agents from Taki Chemical Co., Ltd. under the name of polyaluminum chloride (PAC), from Asada Chemical Co., Ltd. under the name of polyaluminum hydroxide (Paho), and from Riken Green Co., Ltd. It is marketed under the name of Purachem WT and from other manufacturers for the same purpose, and various grades can be easily obtained. In the present invention, these commercially available products can be used as they are, but there are also products having an inappropriately low pH, and in that case, the pH can be appropriately adjusted and used.
[0060]
In the present invention, the content of the ink receiving layer of the water-soluble metal compound, 0.1g / m 2 ~10g / m 2, and preferably from 0.2g / m 2 ~5g / m 2 .
[0061]
Two or more of the above cationic compounds can be used in combination. For example, a cationic polymer and a water-soluble metal compound may be used in combination.
[0062]
The ink receiving layer in the present invention preferably contains various oil droplets in order to improve the brittleness of the film. Such oil droplets have a hydrophobicity of 0.01% by weight or less in water at room temperature. High-boiling organic solvents (for example, liquid paraffin, dioctyl phthalate, tricresyl phosphate, silicone oil, etc.) and polymer particles (for example, styrene, butyl acrylate, divinylbenzene, butyl methacrylate, hydroxyethyl methacrylate, etc.) One or more kinds of polymerized particles) can be contained. Such oil droplets can be preferably used in the range of 10 to 50% by weight based on the hydrophilic binder.
[0063]
In the present invention, in addition to the surfactant and the hardener, the ink receiving layer further includes a coloring dye, a coloring pigment, an ink dye fixing agent, an ultraviolet absorber, an antioxidant, a pigment dispersant, and an antifoaming agent. In addition, various known additives such as leveling agents, preservatives, optical brighteners, viscosity stabilizers, and pH adjusters can be used. In particular, it is preferable to use a low-boiling organic solvent such as saponins, methyl alcohol, or ethyl alcohol, which lowers the viscosity of the paint and increases the solid content concentration.
[0064]
In the present invention, the solid content concentration of the coating liquid for the ink receiving layer is not particularly limited, but it is desirable to increase the viscosity increase in the infrared drying in a short time, preferably 12% by weight or more, more preferably 15% by weight or more.
[0065]
In the present invention, the coating method is not particularly limited, and a known coating method can be used. For example, there are a slide bead method, a curtain method, an extrusion method, an air knife method, a roll coating method, a Ked bar coating method, and the like.
[0066]
In the present invention, application is preferably performed while applying a shearing force to the application liquid immediately before application because of suitability for application. The method for applying the shearing force may be a stirring device using a stirring bar, or the coating liquid may be ejected from a jet nozzle or the like.
[0067]
In the present invention, the ink receiving layer may be composed of a single layer or a plurality of layers. If each layer of the ink receiving layer is within the range of the present invention, a sufficient effect can be obtained, but at least the uppermost layer needs to be within the range of the present invention. When two or more ink receiving layers are simultaneously applied, it is particularly important that each layer is within the scope of the present invention. In the present invention, the solid content and the coating amount of each component mean the total solid content and the total coating amount of all layers.
[0068]
When the coating liquid for the ink receiving layer is applied to the film support, it is preferable to perform a corona discharge treatment, a flame treatment, an ultraviolet irradiation treatment, a plasma treatment or the like prior to the application.
[0069]
In the present invention, when using a support, particularly a film or resin-coated paper, it is preferable to provide an undercoat layer mainly composed of a synthetic resin on the surface on which the ink receiving layer is provided.
[0070]
The undercoat layer provided on the support is mainly composed of synthetic resin. Examples of such synthetic resins include acrylic resins, polyester resins, vinylidene chloride, vinyl chloride resins, vinyl acetate resins, polystyrene, polyamide resins, polyurethane resins, and the like. Among these, acrylic resins, polyester resins, vinylidene chloride resins, and polyurethane resins are particularly preferable. As acrylic resins, homopolymers of acrylic acid alkyl esters and methacrylic acid alkyl esters or copolymers thereof are common. As the polyester resin, a polycondensate of a glycol (for example, ethylene glycol or diethylene glycol) and a polybasic acid such as an aliphatic or aromatic dibasic acid is generally used. The vinylidene chloride resin is preferably a homopolymer or a copolymer with an acrylic acid alkyl ester, a methacrylic acid alkyl ester and / or acrylonitrile. As the polyurethane resin, a water-dispersed polyurethane emulsion is preferable. These resins can be applied on the support as a solution or an aqueous solution of an organic solvent, but are preferably water-dispersible polymers, and are applied on the support as an emulsion or latex.
[0071]
The undercoat layer is provided with a film thickness (dry film thickness) of 0.01 to 5 μm. Preferably it is the range of 0.05-5 micrometers.
[0072]
Various back coat layers can be coated on the support in the present invention for antistatic properties, transport properties, anticurling properties and the like. In the backcoat layer, an inorganic antistatic agent, an organic antistatic agent, a pigment, a hydrophilic binder, latex, a curing agent, a surfactant and the like can be appropriately combined.
[0073]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example demonstrates this invention in detail, the content of this invention is not restricted to an Example. In addition, the part and% in an Example and a comparative example represent a weight part and weight%.
[0074]
Example 1
<Preparation of polyolefin resin-coated paper support>
A 1: 1 mixture of hardwood bleached kraft pulp (LBKP) and softwood bleached sulfite pulp (NBSP) was beaten to 300 ml with Canadian Standard Freeness to prepare a pulp slurry. As a sizing agent, alkyl ketene dimer is 0.5% by weight of pulp, polyacrylamide is 1.0% by weight of pulp, and cationized starch is 2.0% by weight of pulp, and polyamide epichlorohydrin resin is used as a sizing agent. 0.5% by weight of pulp was added and diluted with water to make a 1% slurry. This slurry was made with a long paper machine to a basis weight of 120 g / m 2 , dried and conditioned to obtain a polyolefin resin-coated paper base paper. A polyethylene resin composition in which 10% by weight of anatase-type titanium is uniformly dispersed with respect to 100% by weight of low-density polyethylene having a density of 0.918 g / cm 3 is melted at 320 ° C. at 320 ° C. The film was extrusion coated to a thickness of 35 μm per minute, and extrusion coated using a cooling roll with a finely roughened surface. The surface Rz was 5 μm. On the other side, a blend resin composition of 70 parts by weight of a high density polyethylene resin having a density of 0.962 g / cm 3 and 30 parts by weight of a low density polyethylene resin having a density of 0.918 was similarly melted at 320 ° C. to obtain a thickness. Extrusion coating was carried out to a thickness of 30 μm, and extrusion coating was performed using a cooling roll having a rough surface. Rz of the resin-coated surface on the back surface was 20 μm.
[0075]
The polyolefin resin-coated paper surface was subjected to high-frequency corona discharge treatment, and then an undercoat layer having the following composition was applied and dried so that the gelatin content was 50 mg / m 2 to prepare a support. In addition, a part and% represent a weight part and weight%.
[0076]
<Underlayer>
Lime-treated gelatin 100 parts Sulfosuccinic acid-2-ethylhexyl ester salt 2 parts Chrome alum 10 parts
The ink receiving layer coating liquid shown below is prepared by dispersing the gas phase method silica with a homogenizer so that the solid content concentration is 21% by weight, and then preparing the final solid content concentration at 13.5%. (60 r.p.mB type viscosity at 20 ° C. is 100 mPa · s). An ink-receiving layer coating solution having the following composition was coated on the support using a slide coating device so that the coating amount of the vapor phase method silica was 19 g / m 2 in solids, and dried under the following conditions.
[0078]
<Ink-receiving layer coating solution>
Gas phase method silica 100 parts (average primary particle size 7nm)
Dimethyldiallylammonium chloride homopolymer 4 parts Boric acid 6 parts Polyvinyl alcohol 23 parts (saponification degree 88%, average polymerization degree 3500)
Saponin 0.3 part Zirconium acetate 2 parts
<Drying conditions after application>
After 10 seconds from the coating, the film was treated for 30 seconds with an infrared drying device (3 kw near-infrared lamp) and then dried for 1 minute with an 80 ° C. hot air dryer (wind speed 10 m / sec). A preliminary test confirmed that the B-type viscosity of the coating solution was 2050 mPa · s after 30 seconds of treatment with an infrared drying apparatus under the same conditions.
[0080]
The following evaluation was performed on the inkjet recording material prepared as described above. The results are shown in Table 1.
[0081]
<Evaluation of coated surface pattern>
The coating surface pattern of the inkjet recording material was evaluated according to the following criteria.
(Double-circle): There is no wind pattern by the wind at the time of drying.
○: There is a wind ripple at the end, but there is no problem.
Δ: There are wind ripples on the entire surface, but there is no problem in practical use.
X: Wind ripples are not practical.
[0082]
<Coating surface crack evaluation>
The cracks on the coated surface of the inkjet recording material were evaluated according to the following criteria.
○: No crack.
Δ: Cracks at some ends, but no problem.
X: Cracks are large and impractical.
[0083]
<Glossiness>
The glossiness of the blank paper portion was observed obliquely and evaluated according to the following criteria: ○: High glossiness equivalent to that of a color photograph.
Δ: Glossiness similar to art and coated paper.
X: There is a lustrous luster similar to that of fine paper.
[0084]
<Ink absorbability>
Commercial inkjet printer (Canon, BJC-610J) Black, cyan, magenta, and yellow are each printed at 100%. Immediately after printing, the PPC paper is superimposed on the printing section and lightly pressed, and transferred to the PPC paper. The amount was visually observed and evaluated according to the following criteria.
○: Not transferred at all.
Δ: Slightly transferred.
X: Transfer is large and actual use is impossible.
[0085]
<Uneven printing>
A 70% halftone of cyan was printed with a commercially available inkjet printer (BJC-610J, manufactured by Canon Inc.), and the degree of unevenness was visually observed and evaluated according to the following criteria.
○: No printing unevenness.
Δ: Some printing unevenness.
X: Printing unevenness is large and cannot be used.
[0086]
Example 2
An ink jet recording material of Example 2 was obtained in the same manner as in Example 1 except that the formulation of the ink receiving layer coating liquid in Example 1 was changed to the following. The coating solution concentration was 14% and the B-type viscosity was 115 mPa · s. A preliminary test confirmed that the B-type viscosity of the coating solution was 2100 mPa · s after 30 seconds of treatment with an infrared drying apparatus. The evaluation results are shown in Table 1.
[0087]
<Ink-receiving layer coating solution>
Gas phase method silica 100 parts (average primary particle size 7nm)
Dimethyl diallylammonium chloride homopolymer 4 parts Boric acid 4 parts Polyvinyl alcohol 23 parts (saponification degree 88%, average polymerization degree 3500)
Saponin 0.3 part Zirconium acetate 2 parts
Reference example 1
An ink jet recording material of Reference Example 1 was obtained in the same manner as in Example 1 except that the formulation of the ink receiving layer coating liquid in Example 1 was changed to the following. The coating solution concentration was 15% and the viscosity was 145 mPa · s. A preliminary test confirmed that the B-type viscosity of the coating solution was 2380 mPa · s after 30 seconds of treatment with an infrared drying apparatus. The evaluation results are shown in Table 1.
[0089]
<Ink-receiving layer coating solution>
Gas phase method silica 100 parts (average primary particle size 7nm)
Dimethyldiallylammonium chloride homopolymer 4 parts Boric acid 1 part Polyvinyl alcohol 23 parts (saponification degree 88%, average polymerization degree 3500)
Saponin 0.3 part Zirconium acetate 2 parts
Reference example 2
An ink jet recording material of Reference Example 2 was obtained in the same manner as in Example 1 except that the formulation of the ink receiving layer coating liquid in Example 1 was changed to the following. The coating solution concentration was 15% and the B-type viscosity was 153 mPa · s. A preliminary test confirmed that the B-type viscosity of the coating liquid was 2490 mPa · s after 30 seconds of treatment with an infrared drying apparatus. The evaluation results are shown in Table 1.
[0091]
<Ink-receiving layer coating solution>
Pseudo boehmite 100 parts (average primary particle size 13nm)
Dimethyldiallylammonium chloride homopolymer 4 parts Boric acid 6 parts Polyvinyl alcohol 23 parts (saponification degree 88%, average polymerization degree 3500)
Saponin 0.3 part Zirconium acetate 2 parts
Reference example 3
An ink jet recording material of Reference Example 3 was obtained in the same manner as in Example 1 except that dihydroxytitanium bis (lactate) was used instead of boric acid in the ink receiving layer coating solution in Example 1. The coating solution concentration was 13% and the B-type viscosity was 95 mPa · s. A preliminary test confirmed that the B-type viscosity of the coating solution was 2650 mPa · s after 30 seconds of treatment with an infrared drying apparatus. The evaluation results are shown in Table 1.
[0093]
Reference example 4
Papermaking with the following pulp slurry blended to obtain a base paper having a basis weight of 80 g / m 2 , and oxidized starch (manufactured by Nippon Food Processing Co., Ltd .; MS-3800) and surface sizing agent (manufactured by Harima Chemicals Co., Ltd .; KN-500) No. 1 size press solution was applied so as to be 2 g / m 2 in a solid state, and a support having a moisture content of 7% and a basis weight of 82 g / m 2 was obtained. The Cobb water absorption measured according to JIS-P8140 was 15 g / m 2 except that the contact time with water was 10 seconds. An ink jet recording material of Reference Example 4 was obtained in the same manner as in Example 1 except that the obtained support was used. A preliminary test confirmed that the B-type viscosity of the coating solution was 2600 mPa · s after 30 seconds of treatment with an infrared drying apparatus. The evaluation results are shown in Table 1. In addition, the density | concentration of the coating liquid just before entering into the infrared rays drying apparatus estimated from Cobb water absorption is about 14.7%, and B type viscosity is estimated to be 610 mPa * s.
[0094]
<Pulp slurry formulation>
LBKP (Canadian Standard Freeness 400 ml) 90 parts NBKP (Canadian Standard Freeness 420 ml) 10 parts Calcium carbonate (Okutama Kogyo Co., Ltd .; TP123) 7 parts Cationic starch 1 part alkenyl succinic anhydride sizing agent 0.05 parts
Reference Example 5
The inkjet recording material of Reference Example 5 was obtained in the same manner as in Example 1 except that the treatment of the infrared drying apparatus in Example 1 was performed for 25 seconds. A preliminary test confirmed that the B-type viscosity of the coating solution was 1600 mPa · s after 25 seconds of treatment with an infrared drying apparatus. The evaluation results are shown in Table 1.
[0096]
Comparative Example 1
An ink jet recording material of Comparative Example 1 was obtained in the same manner as in Example 1 except that boric acid was removed from the ink receiving layer coating solution in Example 1. The evaluation results are shown in Table 1.
[0097]
Comparative Example 2
Comparative Example 1 was the same as Example 1 except that the treatment in the infrared drying apparatus was not performed in Example 1 and the coating was directly dried at 80 ° C. with a hot air dryer (wind speed 10 m / sec) for 10 minutes after application for 1 minute 30 seconds. An ink jet recording material was obtained. The evaluation results are shown in Table 1.
[0098]
Comparative Example 3
Reference Example 4 in an infrared drying device process was not in the coating 10 seconds after the direct 80 ° C. in a hot air dryer (air speed 10 m / sec) at 1 minute, except that dry for 30 seconds for the ink jet of Comparative Example 3 in the same manner as in Reference Example 4 A recording material was obtained. The evaluation results are shown in Table 1.
[0099]
[Table 1]
[0100]
Results; Example 1 uses vapor phase silica, polyvinyl alcohol, and boric acid with an average primary particle size of 7 nm, the solid content concentration of the coating solution is 13.5%, the B-type viscosity is 100 mPa · s, and infrared rays The viscosity of the coating liquid B immediately after the treatment was 2050 mPa · s, and there was no wind ripples or cracks on the surface of the ink receiving layer, and the results were excellent in glossiness and ink absorbability. Example changing the number of copies and the coating solution concentration of boric acid 2, in Reference Example 1, Example 2 obtained by subtracting the 4 parts of boric acid showed excellent properties, in Reference Example 1 was greatly reduced boric acid amount The ink absorbability was lowered and was at the lower limit of practical use, but other characteristics were good. In Reference Example 2 in which pseudoboehmite was used in place of the vapor phase method silica, cracks and ink absorbability were reduced, but the actual use was possible. Reference Example 3 in which dihydroxytitanium bis (lactate) was used in place of boric acid in Example 1 was good except that the wind ripples and ink absorbability were slightly reduced. In Reference Example 4 in which the absorbent support was used, the gloss, ink absorbability, and printing unevenness were lowered, and were at the level of the actual use lower limit. In Example 1, the infrared irradiation time was 25 seconds, and the coating liquid B-type viscosity immediately after the infrared treatment was 1600 mPa · s. Reference Example 5 had lower gloss, ink absorbability, and uneven printing, and was the lower limit of actual use.
[0101]
In Comparative Example 1 in which boric acid was not used in Example 1, wind ripples, cracks, gloss, ink absorptivity, and printing unevenness were all bad and could not be used. In Comparative Example 2 in which infrared treatment was not performed in Example 1, the ink absorbability was improved compared to Comparative Example 1, and the wind ripples and cracks were slightly improved, but the levels were not practically usable, and the gloss and printing unevenness were also poor. In Comparative Example 3 in which infrared treatment was not performed in Reference Example 4 , cracks, gloss, and printing unevenness were poor and practical use was not possible, except that the wind pattern was slightly better than Comparative Example 2.
[0102]
【The invention's effect】
As is apparent from the above results, the production method of the present invention can provide a recording material for ink jets that is free from surface defects such as wind ripples and cracks and has high gloss and high ink absorption.
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