JP3926736B2 - 配線基板及びその製造方法並びに半導体装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体素子(チップ)を搭載するパッケージとして用いられる配線基板及びその製造方法並びに半導体装置に関し、より詳細には、基材としてメタルコアを用いた配線基板を各パッケージ毎に分割する際にその作業性を高めるのに有用な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリント配線板等のパッケージ用基板には、配線や回路等の導体を載せる必要があることから、絶縁性を有する材料が用いられていた。その材料としては、例えば、ポリイミド樹脂やBT(ビスマレイミド・トリアジン)樹脂等の有機材料、あるいはガラスクロスにエポキシ樹脂やポリイミド樹脂等を含浸させたものなどが用いられていた。
【0003】
しかし、これらの有機材料やガラス−エポキシ樹脂等を用いたパッケージ用基板は、搭載する機能素子又は部品(典型的には半導体チップ)との間に熱膨張係数の差があるため、接合時の接続信頼性の点で難点があった。例えば、ガラス−エポキシ樹脂の熱膨張係数は16〜18ppm/℃程度と比較的高いのに対し、半導体チップ(代表的にはシリコン(Si)チップ)の熱膨張係数は3〜5ppm/℃程度と低く、両者間の熱膨張係数の差が大きいために、接合の際に応力のストレスが生じ、両者間の接続が絶たれる可能性がある。そこで、搭載部品との熱膨張係数の整合を図るために、基板材料の低熱膨張化の要求が非常に高まっている。
【0004】
その要求を満たす材料として、近年開発され実用化されているものに金属板がある。その材料としては、例えば、アルミニウム(Al)、鉄−ニッケル(Fe−Ni)合金、銅(Cu)をベースにしたCIC(Cu−Invar−Cu)等の合金などがあるが、熱膨張係数が低く、加工し易い材料として、42アロイ、50アロイ(それぞれNi含有率が42重量%、50重量%)などのFe−Ni合金が主に用いられている。Fe−Ni合金の熱膨張係数は7〜10ppm/℃程度と比較的低く、搭載する半導体(Si)チップの熱膨張係数(3〜5ppm/℃程度)に近いため、接合時のストレスが相対的に小さくなり、接続信頼性が上がる。
【0005】
また、Fe−Ni合金をコア材(メタルコア)として用いたときに、例えば、そのメタルコアをグランドとして利用することで電気遮蔽(シールド)効果をもたせることができ、電気的な特性の面で有利である。さらに、パッケージ(配線基板)の薄型化の面においても有利である。例えば、コア材にガラス−エポキシ樹脂を用いた場合の厚さが0.8mm程度であったとすると、Fe−Ni合金を用いた場合には、同等の強度(剛性)を確保するのにその厚さは0.3mm程度で済み、パッケージの薄型化に寄与する。
【0006】
かかるFe−Ni合金をコア材(メタルコア)として用いた配線基板は、その典型的な構造として、メタルコアの両面にそれぞれビルドアップ法などにより樹脂層(層間絶縁層)と配線層とが交互に積層された多層構造を有している。
【0007】
しかし、配線基板のコア材として硬いFe−Ni合金を用いているため、配線基板を最終的に半導体素子搭載用の各パッケージ毎に分割する際には、通常のガラス−エポキシ樹脂をコア材として用いた配線基板を切断する場合に用いているようなダイサーを用いることができなかった。その理由は、ダイサーではその刃が薄いために(0.4mm程度)磨耗が早く、実用的なスピードで切断することができず、加工速度の低下、ひいては作業性の低下をきたし、また、強度的にも難点があったからである。このため、コア材に硬いFe−Ni合金を用いた配線基板を切断する際には、ルータ加工による切断方法が用いられていた。
【0008】
このルータ加工は、ルータビットと呼ばれる回転刃物の側面を被加工物に押し当てて研削加工を行うものであり、プリント配線板等の外形加工を行う手段として、プレスによる打ち抜き加工と並んで多く用いられている方法である。ルータ加工では、ルータビットはNC(数値制御)プログラムに従い被加工物の外周を移動し、外形加工を行う。このとき、ルータの通る位置(ルータビットの中心位置)は、目標とする外形からルータビットの半径分だけ外側にある必要がある。言い換えると、被加工物に対してルータ加工による切断を行うためには、その目標とする外形から外側にルータビットの直径分に相当する幅の「切断しろ」を必要とする。
【0009】
このため、ルータ加工により配線基板を切断して、例えば、サイズがA×Aのパッケージを得る場合、ルータビットの直径をdとすると、基板上で(A+d)×(A+d)の面積分が必要となる。つまり、基板からA2 のサイズのパッケージを取得するために2Ad+d2 の面積に相当する部分(切断しろ)が無駄に消失してしまうことになる。よって、切断しろはできる限り小さい方が望ましい。その一方で、ルータ加工はルータビットの側面を利用して研削を行い、しかも加工対象がFe−Ni合金等の硬い金属であるため、ルータビットは相当の強度を有している必要があり、その直径は相当の値に選定されている。Fe−Ni合金等の外形加工を行うルータビットの場合、現状の技術では、直径が2mm程度のものが使用されている。この場合、2mm程度の切断しろを必要とする。
【0010】
なお、上述した従来の技術に関連する技術としては、例えば、ガラス−エポキシ樹脂をコア材として用い、表面に回路パターンが形成されたプリント基板の内部に、複数の金属片をそれぞれの各コーナー部で互いに連結して形成された金属板が各金属片毎に分離されてなる中間金属層を設けるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。また、関連する別の技術としては、メタルコアを基材として用いた多層配線基板の内部にキャパシタ構造を形成するようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。また、関連する更に別の技術としては、樹脂板からなる少なくとも1つの回路基板がスリットを隔ててフレームと並設され、各回路基板がその四隅に設けた連結部を介してフレームに支持された半導体装置用基板において、各回路基板の外周縁のスリット形成範囲を除き、各回路基板から連結部、フレームにかけての樹脂板の内部全体に、コア材としての金属板を連続的に設けるようにしたものがある(例えば、特許文献3参照)。
【0011】
【特許文献1】
実開昭64−47053号公報
【特許文献2】
特開2001−320171号公報
【特許文献3】
特開平9−129781号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように従来の技術では、Fe−Ni合金等からなる硬い金属板をコア材(メタルコア)として用いた配線基板を各パッケージ毎に切断する際には、ルータ加工による切断方法が用いられていた。
【0013】
しかしながら、このルータ加工では、ルータビットの直径(2mm程度)分に相当する幅の切断しろ(つまり、無駄な部分)を必要とし、通常のガラス−エポキシ樹脂をコア材として用いた配線基板の切断に用いられるダイサーに必要とされる切断しろ(刃が薄いために0.4mm程度)と比べてかなり大きいため、一定の大きさをもつ基板から所要のサイズで取得できるパッケージの個数は相対的に減少し、コスト上不利であるといった課題があった。
【0014】
また、切断された後の各パッケージについては、その切断面にメタルコアの金属部分が層状に露出するため、パッケージの取り扱い上で電気的な障害が発生する可能性が高い。例えば、この露出している金属部分(メタルコア)にパッケージ外部から何らかのノイズ成分やサージ電圧等の電気信号が印加された場合に、誘導等によりパッケージ内の配線を介して、当該パッケージに搭載された半導体素子に動作上の悪影響を及ぼすおそれがある。
【0015】
本発明は、かかる従来技術における課題に鑑み創作されたもので、メタルコアを用いた配線基板をダイサーにより各パッケージ毎に容易に切断可能とし、ひいてはダイシングの作業性を向上させ、基板から取得できるパッケージの個数を相対的に増やすことができると共に、切断後のパッケージの取り扱い上での電気的な障害の発生を実質上防止することができる配線基板及びその製造方法並びに半導体装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の従来技術の課題を解決するため、本発明の一形態に係る配線基板の製造方法は、基材として用いるメタルコアの所要の箇所にスルーホールを形成する際に、該メタルコアの、最終的に半導体素子搭載用の各パッケージ毎に分割する際の各パッケージの外形に沿った位置に複数のスリットを断続的に形成する工程と、前記スルーホール及びスリットの各内部を含めて前記メタルコアの表面を覆うように第1の絶縁樹脂層を形成する工程と、前記メタルコアの第1の絶縁樹脂層で覆われた両面の、前記各パッケージの外形に沿った位置の内側領域に、所要の箇所にパッドを有して所要の形状に、且つ前記スルーホールを介して相互に電気的に接続させて第1の配線層を形成する工程と、前記第1の配線層を含めて前記第1の絶縁樹脂層上に第2の絶縁樹脂層を形成する工程と、前記第2の絶縁樹脂層の所要の箇所に、前記第1の配線層に達するビアホールを形成する工程と、前記第2の絶縁樹脂層上の、前記各パッケージの外形に沿った位置の内側領域に、所要の箇所にパッドを有して所要の形状に、且つ前記ビアホールを介して前記第1の配線層に電気的に接続させて第2の配線層を形成する工程と、前記第2の絶縁樹脂層を形成する工程から前記第2の配線層を形成する工程までの処理を所要の層数になるまで繰り返す工程と、最も外側の配線層のパッドの領域を露出させて全体を覆うように絶縁樹脂層を形成する工程と、前記メタルコアの隣合うスリット間を連結している各連結部と、前記各絶縁樹脂層の、前記各連結部に対応する各々の部分とを貫通して開口する工程とを含むことを特徴とする(多層構造の配線層の場合)。
【0017】
この形態に係る配線基板の製造方法によれば、メタルコアの、最終的に各パッケージ毎に分割する際の各パッケージの外形に沿った位置に複数のスリットが断続的に形成されていると共に、メタルコアの隣合うスリット間を連結している各連結部とその対応する絶縁樹脂層の各々の部分とが、貫通して開口されている。つまり、配線基板の、各パッケージの外形に沿った位置には金属部分(メタルコア)が存在せず、絶縁樹脂層のみが存在しているので、樹脂切断用に適応されたダイサーを用いて当該部分を容易に切断することができる。このことは、ダイシングの作業性の向上に寄与する。
【0018】
また、切断に用いるダイサーの刃は極めて薄いため(0.4mm程度)、従来のように2mm程度の切断しろを必要とするルータ加工による切断の場合と比べて、一定の大きさの基板から取得できるパッケージの個数を相対的に増やすことができ、コスト上有利である。
【0019】
さらに、ダイシング後に露出している金属部分(メタルコア)は、パッケージの外形に沿った切断面上にはなく、パッケージの外形に沿って形成される開口部の一部である凹部の内側のみに存在するため、従来のように切断面全体に金属部分(メタルコア)が露出している場合に見られたようなパッケージの取り扱い上での電気的な障害の発生を実質上防止することができる。
【0021】
また、本発明の他の形態によれば、基材として用いるメタルコアの所要の箇所にスルーホールを形成する際に、該メタルコアの、最終的に半導体素子搭載用の各パッケージ毎に分割する際の各パッケージの外形に沿った位置に複数のスリットを断続的に形成する工程と、前記スルーホール及びスリットの各内部を含めて前記メタルコアの表面を覆うように絶縁樹脂層を形成する工程と、前記メタルコアの絶縁樹脂層で覆われた両面の、前記各パッケージの外形に沿った位置の内側領域に、所要の箇所にパッドを有して所要の形状に、且つ前記スルーホールを介して相互に電気的に接続させて配線層を形成する工程と、前記配線層のパッドの領域を露出させて全体を覆うように絶縁樹脂層を形成する工程と、前記メタルコアの隣合うスリット間を連結している各連結部と、前記各絶縁樹脂層の、前記各連結部に対応する各々の部分とを貫通して開口する工程とを含むことを特徴とする配線基板の製造方法が提供される(単層構造の配線層の場合)。
【0022】
また、本発明の更に他の形態によれば、上記の各形態に係る配線基板の製造方法により製造された配線基板が提供され、さらに、この配線基板を前記各パッケージの外形に沿って分割して得られる個々の配線基板が提供される。このパッケージ毎に分割された個々の配線基板は、その周縁部に、前記パッケージの外形に沿った位置に貫通して開口された部分のほぼ半分の部分に相当する凹部が形成されていると共に、前記メタルコアの露出している部分が、前記パッケージの外形に沿った切断面上に存在せず、且つ、前記凹部の内側のみに存在していることを特徴とする。
【0023】
さらに、本発明の他の形態によれば、各パッケージ毎に分割された個々の配線基板の、外部接続端子が接合される側と反対側に設けられた最も外側の絶縁樹脂層から露出している配線層のパッドに、半導体素子が搭載されていることを特徴とする半導体装置が提供される。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態に係る半導体パッケージとしての多層配線基板の構成を示したものであり、図中、(a)はその断面構造、(b)は上方から平面的に見た概略構成、(c)は(b)の構成を矢印Pの方向から見た外観構成をそれぞれ示している。なお、(a)は(b)のB−B’線に沿って見た断面構造を示している。
【0025】
図1(a)に示すように本実施形態に係る多層配線基板10は、基材としてのメタルコア11の両面にそれぞれビルドアップ法により樹脂層(層間絶縁層)12,15,17と配線層13,16,18とが交互に複数(図示の例では3層)積層された多層構造を有している。このうち、メタルコア11は、多層配線基板10全体の強度(剛性)を高める機能を有し、その材料としては、42アロイ、50アロイ等のFe−Ni合金が用いられる。
【0026】
また、各樹脂層12,15,17の材料としては、例えば、感光性又は非感光性のポリイミド樹脂やエポキシ樹脂等が用いられる。このうち樹脂層15,17には、それぞれ所要の箇所にビアホール15H,17Hが形成されており、該ビアホール15H,17Hの内壁に形成された導体層(本実施形態では銅(Cu)めっき層)を介して、それぞれ上下に隣り合う配線層13,16,18同士が電気的に接続されている。なお、各配線層13,16,18は、Cuの無電解めっきや電解めっき等により形成されるものである。また、14は絶縁体としての樹脂を示し、各樹脂層12,15,17と同じ材料からなり、メタルコア11の所要の箇所に形成されたスルーホール内に、樹脂層12及びCuめっき層(配線層13の一部)を介して充填されている。
【0027】
各配線層13,16,18のうち最上層に形成された配線層18には所要の箇所にパッド18Pが形成されており、このパッド18Pには金属バンプ21が接合されている。そして、この金属バンプ21に、搭載する半導体チップ30の電極として用いる金属バンプ31が接合されるようになっている。なお、搭載する半導体チップ30は、例えば、CPU等の演算素子、EEPROM等のメモリ素子などである。半導体チップ30のパッケージ(多層配線基板10)への接続はフリップチップ実装によって行われる。すなわち、半導体チップ31の電極上に金(Au)バンプ等の金属バンプ31を形成し、この金属バンプ31を、パッケージ(多層配線基板10)側のパッド18Pに形成されたはんだバンプ等の金属バンプ21に接合することにより行われる。各金属バンプ21,31の形成方法としては、例えば、フォトプロセスを用いためっき法、メタルマスクを用いた蒸着法、はんだペーストを印刷供給し、リフローにより溶融させてバンプ化する印刷法、別基板に予めバンプを形成し、これを熱圧着により転写接合させる転写法などを用いることができる。本実施形態では、はんだバンプを金属バンプ21として用い、Auバンプを金属バンプ31として用いている。
【0028】
また、最上層の配線層18上にはソルダレジスト層19が形成されており、半導体チップ30のフリップチップ実装時にリフローされるはんだバンプ21がパッド18P以外の部分に拡散するのを防いでいる。ソルダレジスト層19の材料としては、例えば、感光性又は非感光性のエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂等が用いられる。また、図示は省略するが、搭載する半導体チップ30とソルダレジスト層19との間にアンダーフィル剤を充填することにより、半導体チップ30とパッケージ(多層配線基板10)との間に作用する応力を緩和することができる。
【0029】
また、最下層に形成された配線層18にも所要の箇所にパッド18Pが形成されており、このパッド18Pにははんだバンプ20が接合されている。このはんだバンプ20は、本パッケージ(多層配線基板10)をマザーボード等の実装用基板に実装する際の外部接続端子として機能するものである。また、最上層に形成された配線層18と同様に、最下層の配線層18上にもソルダレジスト層19が形成されており、本パッケージ(多層配線基板10)の実装時にリフローされるはんだバンプ20がパッド18P以外の部分に拡散するのを防いでいる。
【0030】
このように本実施形態に係る多層配線基板10は、その外部接続端子としてはんだバンプ20を用いるので、いわゆるBGA(ボール・グリッド・アレイ)タイプのパッケージである。
【0031】
図1(b)に示すように本実施形態に係る多層配線基板10は、その上方からパッケージの外形を見ると、矩形の各辺の3箇所にそれぞれ半円状の凹部Rが形成されている。この半円状の凹部Rは、後述するようにパッケージの外形に沿って形成される開口部OP(図6参照)のほぼ半分の部分に相当する。
【0032】
図1(c)に示す外観構成は、後述するようにパッケージの外形に沿って多層配線基板をダイサーにより切断したときに(b)の構成の矢印Pの方向から見える側面構成を示したものである。図1(b)及び(c)に示す構成からわかるように、金属部分(メタルコア11)が露出している部分は、パッケージの外形に沿った切断面上にはなく、パッケージの外形に沿って形成される開口部OPの一部である凹部Rの内側のみに存在する。
【0033】
次に、本実施形態に係る多層配線基板10を製造する方法について、その製造工程の一例を示す図2〜図6を参照しながら説明する。なお、図2及び図6において各図に示す(b)は、それぞれ対応する(a)のA−A’線及びB−B’線に沿って見たときの断面構造を示している。
【0034】
先ず最初の工程では(図2参照)、所定の大きさを有するFe−Ni合金からなる厚さ200μm程度の金属板を所要の形状にエッチング加工又はプレス加工してメタルコア11を形成する。
【0035】
形成されるべきメタルコア11は、図2(a)の平面構成に示すように、最終的に半導体素子をそれぞれ搭載するパッケージ毎に分割する際の各パッケージの外形に沿った位置(図中、破線で示す切断線CLに沿った位置)の内側領域において所要の箇所にスルーホール11Hが形成され、且つ、各パッケージの外形に沿った位置(切断線CL上)に複数のスリットSLが断続的に形成された構造を有している。スリットSLの形状としては、直線状に形成されるものと、十字状に形成されるものの2種類がある。なお、LPは隣合う2つのスリットSL間を連結している連結部を示す。
【0036】
次の工程では(図3(a)参照)、ビルドアップ法により、スルーホール11Hの内部とスリットSLの内部を充填してメタルコア11の表面を覆うように絶縁樹脂層12を形成する。この絶縁樹脂層12は、例えば、感光性又は非感光性のポリイミド樹脂やエポキシ樹脂等を全体に塗布して形成される。
【0037】
次の工程では(図3(b)参照)、絶縁樹脂層12の、メタルコア11のスルーホール11Hに対応する部分に、スルーホール12Hを形成する。このスルーホール12Hは、絶縁樹脂層12が感光性樹脂からなる場合には、この感光性樹脂を露光及び現像することにより形成される。また、絶縁樹脂層12が非感光性樹脂からなる場合には、この非感光性樹脂においてスルーホール12Hを形成する部分にレーザを照射し、当該部分を除去することでスルーホール12Hが形成される。
【0038】
なお、図3(a)の工程において、絶縁樹脂層12を静電塗装により形成してもよい。静電塗装を用いると、絶縁樹脂層12の表面形状がその下地の形状とほぼ同じとなるので、メタルコア11のスルーホール11Hに対応する樹脂層のスルーホール12Hが自然に形成される。従って、静電塗装により絶縁樹脂層12を形成すると、スルーホール12Hを形成する工程(図3(b)の工程)が不要となり、製造工程を簡略化することができる。
【0039】
次の工程では(図3(c)参照)、全体にCuめっき層13を形成した後、スルーホール12H内に樹脂14を充填する。Cuめっき層13は、例えば、全体に無電解Cuめっき層を形成した後、この無電解Cuめっき層を給電層としてその上に電解Cuめっきを施すことにより形成される。一方、絶縁体としての樹脂14は、上記のようにCuめっき層13を形成した後、スクリーン印刷によりスルーホール12H内に充填される。
【0040】
次の工程では(図3(d)参照)、Cuめっき層13を所要の形状にパターニングする。このCuめっき層13のパターニングは、メタルコア11の絶縁樹脂層12で覆われた両面の、各パッケージの外形に沿った位置(スリットSLが形成されている位置)の内側領域において所要の箇所にパッドを有し、且つスルーホール12Hを介して相互に電気的に接続されるように行われる。
【0041】
次の工程では(図4(a)参照)、ビルドアップ法により、配線層(Cuめっき層13)を含めて絶縁樹脂層12(樹脂14も含む)の表面を覆うように絶縁樹脂層15を形成する。この絶縁樹脂層15は、図3(a)の工程で行った方法と同様にして形成される。
【0042】
次の工程では(図4(b)参照)、絶縁樹脂層15の所要の箇所に、その下層のCuめっき層13に達するビアホール15Hを形成する。このビアホール15Hは、図3(b)の工程で行った方法と同様にして形成することができる。
【0043】
次の工程では(図4(c)参照)、全体にCuめっき層16を形成した後、所要の形状にパターニングする。Cuめっき層16は、図3(c)の工程で行った方法と同様にして形成され、また、Cuめっき層16のパターニングは、絶縁樹脂層15上の、各パッケージの外形に沿った位置(スリットSLが形成されている位置)の内側領域において所要の箇所にパッドを有し、且つビアホール15Hを介してCuめっき層13に電気的に接続されるように行われる。
【0044】
次の工程では(図5(a)参照)、ビルドアップ法により、図4(a)の工程から図4(c)の工程までの処理を繰り返し、図示のように絶縁樹脂層17、ビアホール17H、Cuめっき層18を順次形成する。
【0045】
次の工程では(図5(b)参照)、最も外側の配線層(各Cuめっき層18)のパッド18Pの領域を露出させて全体を覆うように絶縁樹脂層(ソルダレジスト層19)を形成する。このソルダレジスト層19は、図3(a),図4(a)の工程で行った方法と同様にして形成することができる。
【0046】
次の工程では(図6参照)、メタルコア11に形成された隣合う2つのスリットSL間を連結している各連結部LP(図2)と、各絶縁樹脂層12,15,17,19の、各連結部LPに対応する各々の部分とを、各連結部LP毎にそれぞれ機械ドリルによる1回の穴明け加工により、貫通して開口する(開口部OPの形成)。これによって、各パッケージの外形(切断線CL)に沿った位置には、金属部分(メタルコア11)が存在せず、絶縁樹脂層12,15,17,19のみが存在する。
【0047】
開口部OPの形成(各連結部LPと各絶縁樹脂層12,15,17,19の対応する各々の部分との除去)は、工程の簡素化のためには本工程のように1回のドリル加工で実現できるのが望ましいが、必ずしも1回のドリル加工で実現する必要がないことはもちろんである。1つの開口部OPの形成を2回以上のドリル加工で実現するようにしてもよい。
【0048】
なお、1つの開口部OPの形成を1回のドリル加工で実現できるようにするためには、最初の工程(図2)でメタルコア11にスリットSLを形成する際に、メタルコア11の各連結部LPの大きさが機械ドリルの加工径(ドリルビットの直径)よりも小さくなるように選定した大きさでスリットSLを形成する必要がある。
【0049】
この後、図6の工程で得られた多層配線基板を、各パッケージの外形(切断線CL)に沿ってダイサーにより各パッケージ毎に切断し、更に、最下層の配線層18に形成されたパッド18Pに外部接続端子としてのはんだバンプ20を接合することにより、本実施形態の多層配線基板10(図1)が得られる。
【0050】
以上説明したように、本実施形態に係る多層配線基板10及びその製造方法によれば、メタルコア11の、最終的に各パッケージ毎に分割する際の各パッケージの外形に沿った位置(図2,図6の切断線CL上)に複数のスリットSLが断続的に形成されると共に、メタルコア11の隣合うスリットSL間を連結している各連結部LP(図2参照)と、各絶縁樹脂層12,15,17,19の対応する各々の部分とが、貫通して開口されている。つまり、従来例に係るメタルコアを用いた配線基板では、各パッケージの外形に沿った位置に金属部分(メタルコア)が存在していたが、本実施形態に係る多層配線基板10では、図2,図6の構成からわかるように各パッケージの外形(切断線CL)に沿った位置には金属部分(メタルコア11)は存在していない。
【0051】
このように、各パッケージの外形(切断線CL)に沿った位置には各絶縁樹脂層12,15,17,19のみが存在しているので、樹脂切断用に適応されたダイサーを用いて当該部分を容易に切断することが可能となる。これによって、ダイサーの刃の磨耗を抑えることができ、またダイシングの加工速度が上がり、その作業性を向上させることができる。
【0052】
また、切断に用いるダイサーの刃は極めて薄いため(0.4mm程度)、従来のように2mm程度の切断しろを必要とするルータ加工による切断の場合と比べて、一定の大きさをもつ基板から所要のサイズで取得できるパッケージの個数を相対的に増やすことができ、コスト上有利である。
【0053】
また、各パッケージ毎にダイシングを行った後に露出している金属部分(メタルコア11)は、図1(c)に示したように、パッケージの外形に沿った切断面上にはなく、パッケージの外形に沿って形成される開口部OP(図6)の一部である凹部Rの内側のみに存在する。その結果、従来のように切断面全体に金属部分(メタルコア)が露出している場合に見られたようなパッケージの取り扱い上での電気的な障害の発生(例えば、当該金属部分を介しての外部からのノイズ成分等の印加により、パッケージ内の配線を介して搭載部品に動作上の悪影響を及ぼすおそれがあるなど)を実質上防止することができる。
【0054】
さらに、メタルコア11を、電源用又はグランド用の配線と接続し、電源層又はグランド層として用いてもよい。例えば、メタルコア11をグランド層として利用することで電気遮蔽(シールド)効果をもたせることができ、電気的な特性の面で有利である。
【0055】
上述した実施形態では、多層配線基板10をBGAタイプのパッケージとして実現した場合について説明したが、かかる多層配線基板の実現形態はこれに限定されないことはもちろんである。例えば、配線基板の外部接続端子として金属ピンを用いたPGA(ピン・グリッド・アレイ)タイプのパッケージとして実現することも可能である。図7はその一例を示したものである。
【0056】
図7に示す多層配線基板10aは、図1に示した多層配線基板10と比べて、はんだバンプ20の代わりに金属ピン22を外部接続端子として用いた点で相違する。他の構成については、図1に示した多層配線基板10の場合と同じであるので、その説明は省略する。
【0057】
なお、図7に示す多層配線基板10aにおいて用いる金属ピン22の材料としては、例えば、コバールにニッケル(Ni)と金(Au)のめっきを施したものが用いられる。また、金属ピン22の接合は、最下層のCuめっき層18に形成されたパッド18P上に適量のはんだペーストを載せ、その上に径大の頭部を有するT字状の金属ピン22をその頭部を下にして配置し、更にリフローを行ってはんだペーストを固め(はんだ23)、金属ピン22を固定する。
【0058】
また、上述した各実施形態では(図1,図7)、メタルコア11の両面にそれぞれ多層構造の配線層を形成した場合について説明したが、本発明の要旨(メタルコア11の所定の位置にスリットSLを形成すること、メタルコア11の隣合うスリットSL間を連結している各連結部LPとその対応する各絶縁樹脂層の各々の部分とを貫通して開口すること)からも明らかなように、メタルコア11の両面に形成すべき配線層は必ずしも多層構造とする必要がないことはもちろんである。要は、メタルコア11を絶縁樹脂層12で覆う前に所定の位置にスリットSLが形成されていれば十分であり、絶縁樹脂層12で覆った後に形成すべき配線層は、単層あるいは多層のいずれの形態でもよい。
【0059】
また、上述した各実施形態では(図1,図7)、メタルコア11の材料としてFe−Ni合金を用いた場合を例にとって説明したが、メタルコア11の材料はこれに限定されないことはもちろんであり、例えば、アルミニウム(Al)や、CIC(Cu−Invar−Cu)、Fe−Ni−Co合金等の合金などを用いてもよい。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、メタルコアの所定の位置にスリットを形成し、且つ隣合うスリット間を連結している各連結部とその対応する絶縁樹脂層の各々の部分とを貫通して開口することにより、ダイサーを用いて配線基板を各パッケージ毎に容易に切断することができ、ダイシングの作業性を向上させることができる。また、基板から取得できるパッケージの個数を相対的に増やすことができると共に、切断後のパッケージの取り扱い上での電気的な障害の発生を実質上防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る半導体パッケージとしての多層配線基板の構成を示す図である。
【図2】図1の多層配線基板の製造工程(その1)を示す図である。
【図3】図1の多層配線基板の製造工程(その2)を示す断面図である。
【図4】図1の多層配線基板の製造工程(その3)を示す断面図である。
【図5】図1の多層配線基板の製造工程(その4)を示す断面図である。
【図6】図1の多層配線基板の製造工程(その5)を示す図である。
【図7】本発明の他の実施形態に係る半導体パッケージとしての多層配線基板の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
10,10a…多層配線基板(半導体パッケージ)、
11…メタルコア(基材)、
12,15,17…樹脂層(層間絶縁層)、
13,16,18…配線層(Cuめっき層)、
14…樹脂(絶縁体)、
15H,17H…ビアホール、
18P…パッド、
19…ソルダレジスト層、
20…金属バンプ(外部接続端子)、
21…金属バンプ、
22…金属ピン(外部接続端子)、
23…はんだ、
30…半導体素子(チップ)、
31…金属バンプ(電極)、
CL…切断線、
LP…連結部、
OP…開口部、
R…凹部、
SL…スリット。
Claims (10)
- 基材として用いるメタルコアの所要の箇所にスルーホールを形成する際に、該メタルコアの、最終的に半導体素子搭載用の各パッケージ毎に分割する際の各パッケージの外形に沿った位置に複数のスリットを断続的に形成する工程と、
前記スルーホール及びスリットの各内部を含めて前記メタルコアの表面を覆うように第1の絶縁樹脂層を形成する工程と、
前記メタルコアの第1の絶縁樹脂層で覆われた両面の、前記各パッケージの外形に沿った位置の内側領域に、所要の箇所にパッドを有して所要の形状に、且つ前記スルーホールを介して相互に電気的に接続させて第1の配線層を形成する工程と、
前記第1の配線層を含めて前記第1の絶縁樹脂層上に第2の絶縁樹脂層を形成する工程と、
前記第2の絶縁樹脂層の所要の箇所に、前記第1の配線層に達するビアホールを形成する工程と、
前記第2の絶縁樹脂層上の、前記各パッケージの外形に沿った位置の内側領域に、所要の箇所にパッドを有して所要の形状に、且つ前記ビアホールを介して前記第1の配線層に電気的に接続させて第2の配線層を形成する工程と、
前記第2の絶縁樹脂層を形成する工程から前記第2の配線層を形成する工程までの処理を所要の層数になるまで繰り返す工程と、
最も外側の配線層のパッドの領域を露出させて全体を覆うように絶縁樹脂層を形成する工程と、
前記メタルコアの隣合うスリット間を連結している各連結部と、前記各絶縁樹脂層の、前記各連結部に対応する各々の部分とを貫通して開口する工程とを含むことを特徴とする配線基板の製造方法。 - 基材として用いるメタルコアの所要の箇所にスルーホールを形成する際に、該メタルコアの、最終的に半導体素子搭載用の各パッケージ毎に分割する際の各パッケージの外形に沿った位置に複数のスリットを断続的に形成する工程と、
前記スルーホール及びスリットの各内部を含めて前記メタルコアの表面を覆うように絶縁樹脂層を形成する工程と、
前記メタルコアの絶縁樹脂層で覆われた両面の、前記各パッケージの外形に沿った位置の内側領域に、所要の箇所にパッドを有して所要の形状に、且つ前記スルーホールを介して相互に電気的に接続させて配線層を形成する工程と、
前記配線層のパッドの領域を露出させて全体を覆うように絶縁樹脂層を形成する工程と、
前記メタルコアの隣合うスリット間を連結している各連結部と、前記各絶縁樹脂層の、前記各連結部に対応する各々の部分とを貫通して開口する工程とを含むことを特徴とする配線基板の製造方法。 - 前記メタルコアの各連結部と前記各絶縁樹脂層の対応する各々の部分とを貫通して開口する工程の後に、前記配線基板を、前記各パッケージの外形に沿って分割する工程を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の配線基板の製造方法。
- 前記メタルコアの各連結部と前記各絶縁樹脂層の対応する各々の部分とを貫通して開口する処理を、各連結部毎にそれぞれ機械ドリルによる1回の穴明け加工によって行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の配線基板の製造方法。
- 前記メタルコアにスリットを形成する際に、前記メタルコアの各連結部の大きさが前記機械ドリルの加工径よりも小さくなるように選定した大きさで当該スリットを形成することを特徴とする請求項4に記載の配線基板の製造方法。
- 前記メタルコアの各連結部と前記各絶縁樹脂層の対応する各々の部分とを貫通して開口する工程の後に、半導体素子を搭載する側と反対側に設けられた最も外側の配線層に形成されたパッドに外部接続端子を接合する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の配線基板の製造方法。
- 前記メタルコアの各連結部と前記各絶縁樹脂層の対応する各々の部分とを貫通して開口する工程の後に、半導体素子を搭載する側と反対側に設けられた配線層に形成されたパッドに外部接続端子を接合する工程を含むことを特徴とする請求項2に記載の配線基板の製造方法。
- 請求項1又は2に記載の配線基板の製造方法により製造された配線基板。
- 請求項8に記載の配線基板を前記各パッケージの外形に沿って分割して得られる個々の配線基板であって、
該個々の配線基板の周縁部に、前記パッケージの外形に沿った位置に貫通して開口された部分のほぼ半分の部分に相当する凹部が形成されていると共に、
前記メタルコアの露出している部分が、前記パッケージの外形に沿った切断面上に存在せず、且つ、前記凹部の内側のみに存在していることを特徴とする配線基板。 - 請求項9に記載の配線基板の、外部接続端子が接合される側と反対側に設けられた最も外側の絶縁樹脂層から露出している配線層のパッドに、半導体素子が搭載されていることを特徴とする半導体装置。
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