JP3926614B2 - 車両用リアクトル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道車両の床下に設置して使用されるリアクトルに係り、特に磁気遮蔽機能を備えた車両用リアクトルに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば直流給電によるインバータ駆動方式の電気車では、通常、電力の取込みにリアクトルを必要とするが、このリアクトルは、車両の床下に設置して使用されるのが通例であり、このため、リアクトルから車室内に漏洩してくる磁束について何らかの対策が必要である。
【0003】
そこで、このような車両用リアクトルでは、磁気遮蔽板を用いる方法が従来から知られており、例えば特開平7−169623号公報では、コイル巻線を保護カバーで包囲し両端部を支持金具で固定したリアクトルを鉄道用車両の床下に設置するとき、リアクトルと車両の床の間に、磁気遮蔽用の鋼板を配置し、これによりリアクトルから発生する漏洩磁束が車内に漏れてしまうのを低減させるようにしたリアクトルについて開示している。
【0004】
ここで、このような車両の床下に設置して使用されるリアクトルの従来技術について、図13により説明すると、この図において、まず、車両用リアクトルの全体を1で表わす。そして、2は巻線(コイル)、3は巻線支持金具、4は磁気遮蔽板、5は取付金具、6は車体の床面、7は車室内、10は巻線2からの漏洩磁束、20は空間、30は保護カバーである。
【0005】
巻線2は保護カバー30により包囲され、両端部が巻線支持金具3により保持され、磁気遮蔽板4を介して取付金具5により車体6の床下に吊り下げられている。このとき、磁気遮蔽板4は、下向きの浅い皿状に作られていて、垂れ下がった四辺が巻線2の上に被された形で設けられている。
【0006】
ところで、この図13に示すようなリアクトル1では、巻線2の端部に巻線支持金具3が対向し、しかも、ほとんどの場合、巻線2を除く他の構造材は鋼材で作られており、従って、巻線2による漏洩磁束10の大半は、図中に矢印で示すように、巻線2の端部から巻線支持金具3に集中して流れ込み、ここで上方と下方に分流する。
【0007】
そして、上方の漏洩磁束10の経路は、巻線2→巻線支持金具3→磁気遮蔽板4→取付金具5→巻線支持金具3→巻線2という形で形成され、下方では、巻線2→巻線支持金具3→空間20→巻線支持金具3→巻線2という経路になる。
【0008】
従って、上方の経路は磁気遮蔽板4で形成されているが、下方の経路には空間20が含まれることになり、この結果、上方の経路は、下方に比べて磁気抵抗が小さく、このため、巻線2の漏洩磁束10も、上方の経路の方が、下方よりも多くなっている。
【0009】
ここで、このような車両用リアクトルは、直流リアクトルとして動作させるのが前提であり、従って、上記したように、漏洩磁束10が巻線支持金具3に流れても、交番磁界による損失の発生は特に問題にはならない。
【0010】
ここで、図14は、図13のA−A断面における車室内7での漏洩磁束の解析結果を示したもので、この図から理解されるように、このような構成のリアクトル1の場合、車室7内での漏洩磁束10は、図14に示すように、取付金具4の近傍で強くなってしまう。
【0011】
これは、図13から明らかなように、巻線支持金具3が、巻線2と対向する両端部に配置されていて、巻線2による漏洩磁束10は、まず巻線支持金具3に流れてから磁気遮蔽板4に流れるが、このとき巻線支持金具3の上には取付金具5があるので、これに移行して車室7内に流れ込んでしまうからである。
【0012】
この車室7内での漏洩磁束は、車室7内にある計測器(図示せず)や制御機器に悪影響が及ぶと言われており、その機器に誤動作を引き起こす要因ともなり得る。
【0013】
そこで、従来技術では、磁気遮蔽板4の板厚や面積を拡張して対応したり、或いは図示のように浅い皿状にして四辺に垂れ下がった部分を設けて対応したり、更に板厚の異なった鋼板を複数枚、所定の間隔で重ねて使用するなどして対応していた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術は、漏洩磁束遮蔽性能の向上に重量増加と大型化が伴ってしまう点に配慮がされておらず、車両用リアクトルの軽量化と小型化に問題があった。すなわち従来技術では、漏洩磁束遮蔽性能を向上するため、磁気遮蔽板の板厚を厚くしたり、板厚の異なった複数枚の鋼板を所定の間隔で重ねて磁気遮蔽板を構成しているため、リアクトルの重量が増加し大型になってしまうのである。
【0015】
本発明の目的は、軽量且つ小型で充分な漏洩磁束遮蔽性能を備えた車両用リアクトルを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、リアクトル用巻線の両側を巻線支持金具に取付け、磁気遮蔽板と取付金具を介して車両の床下に設置した車両用リアクトルにおいて、前記巻線支持金具を非磁性材料で作り、前記リアクトル用巻線の漏洩磁束経路における磁気抵抗が、前記非磁性材料の巻線支持金具により、当該リアクトル用巻線の上下でバランスさせられるようにして達成される。
【0020】
このとき、前記リアクトル用巻線が2個、軸方向に併設され、各リアクトル用巻線毎に、各々の漏洩磁束経路における磁気抵抗が、当該リアクトル用巻線の上下でバランスさせられるようにしても良い。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による車両用リアクトルについて、図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施形態で、図示のように、この実施形態による車両用リアクトル1は、巻線2と、この巻線2を両端部から固定する巻線支持金具3、磁気遮蔽板4、それに取付金具5を備えている。
【0022】
そして、この車両用リアクトル1は、取付金具5により車体6の床下に取付けられるが、このとき、巻線2からの漏洩磁束10を低減するため、磁気遮蔽板4を介して車体6の床下に吊り下げられるようになっている。
【0023】
このとき、巻線2には、パンチングメタル(網目状に多数の小孔が設けてある板材)などで作られた保護カバー30を設けてあるが、これらの構成は、図13で説明した従来技術の場合と同じである。
【0024】
ところで、この場合、図中に矢印で示すように、巻線2から多量に発生した漏洩磁束10が巻線2の端部から巻線支持金具3に流れ込むので、このままでは、上記したように、車室内7にも多量の漏洩磁束10が流れ込み、磁束に集中した部分が現われてしまう。
【0025】
そこで、この実施形態では、巻線支持金具3と磁気遮蔽板4の間に非磁性体のギャップ材(スペース部材)40を設け、これにより、漏洩磁束の経路における磁気抵抗が大きくなり、巻線2の上下でバランスされるようにしたものである。
【0026】
ここで、このギャップ材40の材質としては、要求される機械的強度に十分耐える材質の非磁性材料なら何でも良く、木材や各種の合成樹脂材などの絶縁物、ステンレス、アルミニュウムなどの非磁性金属材が使用できる。
【0027】
このように構成した車両用リアクトル1によれば、非磁性体のギャップ材40があるため、矢印で示すように、巻線2による漏洩磁束10が巻線支持金具3に流れ込んだとき、ここで上下に分散され、この結果、図2に示すように、車室内7の漏洩磁束10を減少させることができる。この図2は、図1のA−A断面における車室内での漏洩磁束の解析結果を示したものである。
【0028】
これは、ギャップ材40があるため、巻線支持金具3と磁気遮蔽板4の間の磁気抵抗が大きくなり、この結果、巻線支持金具3と直交する巻線2の中心軸を境にして漏洩磁束の経路をみた場合、上側の経路の磁気抵抗が増し、下方向の経路の磁気抵抗とバランスされてしまうためである。
【0029】
このように上下で磁気抵抗がバランスされると、漏洩磁束も上下でバランスされ、下側で漏洩磁束が増加された分、相対的に上側では漏洩磁束が減少されるので、車室内7の漏洩磁束10も低減され、この結果、この実施形態によれば、磁気遮蔽板4に必要な磁気遮蔽性能が低くて済むことになる。
【0030】
従って、この実施形態によれば、従来技術のように、磁気遮蔽板4の板厚や面積を大きくしたり、板厚の異なる複数枚の鋼板の積層体からなる磁気遮蔽板を用いたり、四辺が垂れ下がった磁気遮蔽板を用いたりする必要がなくなり、車両用リアクトル1の小型化と軽量化を充分に図ることができる。
【0031】
なお、この実施形態による車両用リアクトルも直流リアクトルとして動作させるのが前提であるから、上記したように、交番磁界による損失の発生は特に問題にならない。従って、ギャップ材40の取付けに溶接やボルトなどを用いても、性能に影響が現れる虞れはない。
【0032】
なお、この図1の実施形態では、巻線支持金具3の材質が通常の磁性体の場合を例にして説明したが、別途、ギャップ材40を設ける代りに、他の実施形態として、巻線支持金具3自体をステンレス、アルミニウム、非磁性鋼などの非磁性材にしてもよく、この場合でも、同等の作用効果が期待できことは言うまでもない。
【0033】
次に、本発明の他の実施形態について説明する。
まず、図3は、本発明の第2の実施形態で、この図において、50はバイパス磁性板で、その他の構成は、ギャップ材40が設けてない点を除き、図1の実施形態と同じであり、従って、同一部分については同一符号を付し、その説明は省略する。
【0034】
ここで、バイパス磁性板50は、巻線2の下側で、両側にある巻線支持金具3の間に取付けられた所定の厚さの鋼板で作られ、これにより、両側にある巻線支持金具3の下端部の間に、磁性体による磁気抵抗の少ない磁路が新たに形成されるように働く。
【0035】
そうすると、この図3の実施形態の場合、上側の磁気遮蔽板4による磁路に対して、バイパス磁性板50による磁路がバイパス磁路となるので、巻線2の中心を境にして、上方と下万で磁気抵抗がバランスした状態になる。
【0036】
そこで、巻線2による漏洩磁束10が、矢印で示すように巻線支持金具3に流れ込んだとき、漏洩磁束10の中で巻線支持金具3の下方に向かい、バイパス磁性板50によりバイパスされてしまう成分が増加し、その分、巻線支持金具3から磁気遮蔽板4、取付金具5を経由して、車体6など上方に流れていた漏洩磁束10の移行分が減少する。
【0037】
この結果、図4に示すように、車室内7の漏洩磁束10を減少させることができる。
ここで、この図4も、図3のA−A断面における車室内での漏洩磁束の解析結果を示したものであり、従って、この図3の実施形態によっても、磁気遮蔽板4に必要な磁気遮蔽性能が低くて済み、車両用リアクトル1の小型化と軽量化を充分に図ることができる。
【0038】
なお、この図3では、バイパス磁性板50が1枚の場合の実施形態になっているが、複数枚使用してもよい。すなわち、上記したバイパス磁路に必要な磁気抵抗特性に合わせるなどの要求に応じて任意の枚数使用することができる。
【0039】
次に、図5は、本発明の第3の実施形態で、この図において、4A、4Bは磁気遮蔽板4の垂れ下がり部分で、その他の構成は図1の実施形態と同じであり、従って、同一部分については同一符号を付し、その説明は省略する。
【0040】
垂れ下がり部分4A、4Bは、磁気遮蔽板4の2辺で、巻線支持金具3の外側に位置する部分を下方(巻線2がある方)に向けて折り曲げて形成された部分で、ギャップ材40の存在により、そこから漏れ出た漏洩磁束10を吸引し、車室内7に流入するのを抑える働きをする。
【0041】
そうすると、この図5の実施形態は、まず非磁性体のギャップ材40があるため、矢印で示すように、巻線2による漏洩磁束10が巻線支持金具3に流れ込んだとき、ここで上下に分散されるので、車室内7の漏洩磁束10を減少させることができると共に、垂れ下がり部分4A、4Bにより車室内7に流れ込むのが抑えられることになる。
【0042】
この結果、図6に示すように、車室内7の漏洩磁束10を減少させることができる。
ここで、この図6も、図5のA−A断面における車室内での漏洩磁束の解析結果を示したものであり、従って、この図5の実施形態によっても、磁気遮蔽板4に必要な磁気遮蔽性能が低くて済み、車両用リアクトル1の小型化と軽量化を充分に図ることができる。
【0043】
次に、図7は、本発明の第4の実施形態で、この実施形態は、図3の実施形態において、巻線2の軸方向における磁気遮蔽板4を短縮させ、巻線支持金具3の上端部と同じ位置までの長さにした上で、その板厚と、巻線支持金具3の板厚を増加させたものに相当するが、その他の構成は図3の実施形態と同じであり、従って、ここでも同一部分については同一符号を付し、その説明は省略する。
【0044】
図3の実施形態では、磁気遮蔽板4を巻線支持金具3の外側まで伸ばすことにより、必要な磁気遮蔽性能が得られるようにしたものであるが、この図7の実施形態の場合、巻線支持金具3と磁気遮蔽板4の板厚を厚くすることにより、同等の磁気遮蔽性能が得られるようにしたものであり、従って、図8に示すように、車室内7の漏洩磁束10を減少させることができる。
【0045】
ここで、この図8も、図7のA−A断面における車室内での漏洩磁束の解析結果を示したものであり、従って、この図7の実施形態によっても、磁気遮蔽板4に必要な磁気遮蔽性能が低くて済み、車両用リアクトル1の小型化と軽量化を充分に図ることができる。
【0046】
ところで、以上の実施形態は、車両用リアクトルが1基だけの場合について説明したが、このような車両用リアクトルの場合、複数基、例えば2基、併設される場合もある。そこで、以下、2基のリアクトルが併設された場合の実施形態について説明する。
【0047】
ここで、図9は、本発明の第5の実施形態で、この実施形態は、図1の実施形態による車両用リアクトルを2基、並んで併設した場合に相当するもので、巻線2aによる車両用リアクトルを図の左側にし、巻線2bによる車両用リアクトルを図の右側に、それぞれ配置したものである。
【0048】
この図9は、各巻線2a、2bの巻線方向と接続方向が同じになっていて、図示のように、漏洩磁束10が左右の巻線で同じになっている場合の実施形態であるが、このとき、磁気遮蔽板4と取付金具5は左右共通にしてあり、この点を除けば、図1の実施形態と同じであり、従って、同一部分については同一符号を付し、その説明は省略する。
【0049】
この実施形態によれば、ギャップ40が設けてあるので、巻線2a、2bからの漏洩磁束10が、各々矢印で示すように、巻線2a、2bの両側に配置された巻線支持金具3に流入したとき、図1の実施形態で説明したように、巻線支持金具3と直交する巻線2の中心を境に磁気抵抗がバランスされる。
【0050】
この結果、巻線2a、2bからの漏洩磁束10の一部分は巻線支持金具3の下端部から空間20を経由して流れるために、図10に示すように、車室内7への漏洩磁束10を減少させることができる。ここで、この図10も、図9のA−A断面における車室内での漏洩磁束の解析結果を示したものである。
【0051】
次に、図11は、本発明の第6の実施形態で、この実施形態も、図1の実施形態による車両用リアクトルを2基、並んで併設した場合に相当するもので、図9の場合と同じく、巻線2aによる車両用リアクトルを図の左側にし、巻線2bによる車両用リアクトルを図の右側に、それぞれ配置したものである。
【0052】
しかし、この図11の実施形態では、各巻線2a、2bの巻線方向又は接続方向が異なっていて、図示のように、漏洩磁束10が左右の巻線で反対方向に向いている点で図9の実施形態とは異なっているが、磁気遮蔽板4と取付金具5が左右共通にしてある点は図9の実施形態と同じであり、従って、同一部分については同一符号を付し、その説明は省略する。
【0053】
ここで、図12は、図11のA−A断面における車室内での漏洩磁束の解析結果を示したもので、この実施形態の場合、漏洩磁束10が、左右の巻線で反対方向に向いているので、図示のように、漏洩磁束の分布に3箇所、山が現れてしまう。
【0054】
しかし、この場合でも、この実施形態によれば、ギャップ40が設けてあるので、巻線2a、2bからの漏洩磁束10が、各々矢印で示すように、巻線2a、2bの両側に配置された巻線支持金具3に流入したとき、図1の実施形態で説明したように、巻線支持金具3と直交する巻線2の中心を境に磁気抵抗がバランスされる。
【0055】
この結果、巻線2a、2bからの漏洩磁束10の一部分は巻線支持金具3の下端部から空間20を経由して流れるために、図12に示すように、車室内7への漏洩磁束10を減少させることができる。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、巻線の上下で漏洩磁束に対する磁気抵抗をバランスさせることにより、車室内での漏洩磁束の集中が緩和されるようにしたので、磁気遮蔽板に必要な磁気遮蔽性能が低減でき、軽量で小型の車両用リアクトルを容易に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用リアクトルの第1の実施形態を示す正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態による車室内の漏洩磁束分布を示す特性図である。
【図3】本発明による車両用リアクトルの第2の実施形態を示す正面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態による車室内の漏洩磁束分布を示す特性図である。
【図5】本発明による車両用リアクトルの第3の実施形態を示す正面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態による車室内の漏洩磁束分布を示す特性図である。
【図7】本発明による車両用リアクトルの第4の実施形態を示す正面図である。
【図8】本発明の第4の実施形態による車室内の漏洩磁束分布を示す特性図である。
【図9】本発明による車両用リアクトルの第5の実施形態を示す正面図である。
【図10】本発明の第5の実施形態による車室内の漏洩磁束分布を示す特性図である。
【図11】本発明による車両用リアクトルの第6の実施形態を示す正面図である。
【図12】本発明の第5の実施形態による車室内の漏洩磁束分布を示す特性図である。
【図13】従来技術による車両用リアクトルの一例を示す正面図である。
【図14】従来技術の車両用リアクトルの一例による車室内の漏洩磁束分布を示す特性図である。
【符号の説明】
1 車両用リアクトル
2、2a、2b 巻線
3 巻線支持金具
4 磁気遮蔽板
5 取付金具
6 車体の床面
7 車室内
10 漏洩磁束
20 空間
30 保護カバー
40 ギャップ材(スペース部材)
50 バイパス磁性板
Claims (2)
- リアクトル用巻線の両側を巻線支持金具に取付け、磁気遮蔽板と取付金具を介して車両の床下に設置した車両用リアクトルにおいて、
前記巻線支持金具を非磁性材料で作り、
前記リアクトル用巻線の漏洩磁束経路における磁気抵抗が、前記非磁性材料の巻線支持金具により、当該リアクトル用巻線の上下でバランスさせられるように構成したことを特徴とする車両用リアクトル。 - 請求項1に記載の車両用リアクトルにおいて、
前記リアクトル用巻線が2個、軸方向に併設され、
各リアクトル用巻線毎に、各々の漏洩磁束経路における磁気抵抗が、当該リアクトル用巻線の上下でバランスさせられるように構成されていることを特徴とする車両用リアクトル。
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