JP3926378B1 - 吸引式清掃装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 負圧発生部の吸引作用を利用して逆止め弁を開閉作動することにより、作動不良や故障の発生を回避するとともに、製造コストを抑制し、省エネルギー化を図ることのできる吸引式清掃装置を提供する。
【解決手段】 負圧発生部の作動時に吸引作用を受けることにより、昇降体15aが内筒11bの内周面に沿って上昇移動するとき、自重を超える揚力によって逆止め弁15が昇降体15aとともに上昇して外筒11aの底部から離れて吸引流路9と汚水タンク13とを連通させる。負圧発生部8の非作動時に吸引作用が停止することにより、自重によって逆止め弁15が昇降体15aとともに下降して吸引流路9と汚水タンク13とを遮断する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、被清掃面の汚れを湿潤状態として吸引清掃する吸引式清掃装置に関する。
従来より、床面(被清掃面)の汚れを湿式清掃するための吸引式清掃装置として、床面に蒸気を噴射して床面の汚れを湿潤状態となし、この汚れを蒸気、汚水(汚濁液)とともに吸引し、蒸気から汚れ及び汚水を分離・回収するタイプのものが知られている。そして、本願出願人はこのような吸引式清掃装置において、吸引部から負圧発生部に至る吸引流路にサイクロン(遠心分離器)と汚水タンク(汚濁液貯留部)とを有する遠心分離部を備えるとともに、汚水タンクに貯留された汚水(汚濁液)が吸引流路に流出するのを防止する逆止め弁をソレノイドによって作動することを提案した(特許文献1参照)。これにより、ソレノイドにより逆止め弁の安定した開閉動作が可能となる。
特許第3619244号公報
しかし、特許文献1では、蒸気から汚れ及び汚水を遠心分離するサイクロンや分離された汚れ及び汚水を回収する汚水タンクの内部に、逆止め弁を開閉するための電気機器であるソレノイドを配置しているので、ソレノイドやその配線部が浸水したり濡れたりすると、作動不良等の原因にもなる。このような作動不良等を防止し、電気的絶縁性を高めることによって、製造コストが増大するおそれもある。
本発明の課題は、負圧発生部の吸引作用を利用して逆止め弁を開閉作動することにより、作動不良や故障の発生を回避するとともに、製造コストを抑制し、省エネルギー化を図ることのできる吸引式清掃装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明の吸引式清掃装置は、
洗浄液を霧化又は気化して被清掃面に吹き付ける吹出し部と、その被清掃面の汚れ及び汚濁液を空気とともに吸引する吸引部と、前記汚れ及び汚濁液を吸引するための負圧を発生しその吸引作用を吸引流路を介して前記吸引部に及ぼす負圧発生部と、前記吸引流路中に配置されて、吸引した空気から汚れ及び汚濁液を遠心分離する遠心分離器と遠心分離された汚れ及び汚濁液を貯留する汚濁液貯留部とを有する遠心分離部とを備える吸引式清掃装置であって、
前記遠心分離部は、
前記汚濁液貯留部に貯留された汚濁液が前記吸引流路に流出するのを防止するための逆止め弁と、
その逆止め弁に連接され、前記負圧発生部の吸引作用により生じる揚力を利用して浮上するために軸線周りに回転可能な回転翼を含む昇降体とを有し、
前記負圧発生部の作動時に吸引作用を受けることにより、自重を超える揚力によって前記逆止め弁が前記昇降体とともに上昇して前記吸引流路と汚濁液貯留部とを連通させる一方、
前記負圧発生部の非作動時に吸引作用が停止されることにより、自重によって前記逆止め弁が前記昇降体とともに下降して前記吸引流路と汚濁液貯留部とを遮断することを特徴とする。
このように、負圧発生部の吸引作用により生じる揚力を利用して昇降体を浮上させ、昇降体に連接された逆止め弁を開放作動できる。これにより、逆止め弁を電気的に開閉するための電気機器やその配線部を要しないため、浸水したり濡れたりしても、作動不良や故障を発生しない。また、このような作動不良や故障を防止するために、電気的絶縁性を高める必要もないので、製造コストの増大を抑制することができる。さらに、逆止め弁の開閉作動のために電力を必要としないので、省エネルギー化を図ることができる。
なお、洗浄液には、冷水、温水、石けん水、オゾン水、強アルカリイオン水等を使用することができ、吹出し部は、例えば、浄水を加熱した高温水蒸気を被清掃面に噴射したり、霧化(微粒化)したオゾン水を被清掃面に吹き付けたりする機能を有する。また、遠心分離器には、一般に用いられるサイクロンの他、汚れや汚濁液を壁に衝突させたときの衝撃力で空気等と分離させる衝撃式遠心分離器等を用いてもよい。
その際、遠心分離器は外筒と内筒とを有するサイクロンで構成され、
昇降体は内筒の内部に配置される一方、逆止め弁は外筒の底部に着座して吸引流路と汚濁液貯留部との間を閉鎖可能に配置され、
負圧発生部の吸引作用により昇降体が内筒の内周面に沿って上昇移動するとき、逆止め弁は外筒の底部から離れて汚濁液貯留部を吸引流路に連通させることができる。
このように、昇降体をサイクロンの内筒の内部に配置することによって、負圧発生部の吸引作用に基づく吸引流路と汚濁液貯留部との開閉機構である逆止め弁を遠心分離器内にコンパクトに収納できる。また、昇降体が内筒の内周面に沿って移動するため、逆止め弁を円滑に開閉することができる。
具体的には、サイクロンの内筒の内周面には凹溝状又は突起状の内筒側係合部が形成されるとともに、昇降体にはその内筒側係合部に係合する突起状又は凹溝状の昇降体側係合部が形成され、昇降体は内筒の内部で内筒側係合部に沿って昇降移動可能であってもよい。このような凹溝と係合突起との係合により、昇降体が内筒の内周面に沿って円滑に昇降できるので、負圧発生部による吸引作用を効率よく受け止めることができる。
より具体的には、サイクロンの内筒の内周面には内筒側係合部として螺旋形状の凹溝が形成されるとともに、昇降体には昇降体側係合部としてその凹溝に係合する突出部が形成され、昇降体は凹溝に沿って回転しながら昇降移動可能であってもよい。負圧発生部の吸引作用を受けたとき、昇降体は、回転翼の回転力(回転トルク)によって凹溝をガイドとして回転・浮上できるので、回転翼に生じる揚力が小さくても昇降体ひいては逆止め弁を円滑に作動(上昇)させることができる。
さらに、昇降体の突出部は、軸線方向から見て中心側を基端部とし先端部が半径方向外側に向って延びる複数の回転羽根で形成されるとともに、その回転羽根の先端部はサイクロンの内筒に形成された螺旋形状の凹溝に係合し、昇降体は、回転羽根の先端部が凹溝に沿って回転しながら昇降移動することができる。昇降体に形成される複数の回転羽根によって上記回転翼が構成され、負圧発生部の吸引作用を安定して受け止めることができるので、小型でも大きな揚力が得られる。したがって、回転羽根を有する昇降体は、凹溝をガイドとして円滑に回転・昇降でき、コンパクトな構成で逆止め弁を安定して作動できる。
さらに具体的には、回転羽根は昇降体の周方向に沿って所定の間隔(例えば等間隔)で複数(例えば3枚)配置されて、上記回転翼を構成することができる。このような回転翼の配置構成によって、吸引流路としての内筒内部を流れる流体の流れを阻害しないように、昇降体及び回転羽根を配置できる。このとき、昇降体及び回転羽根はサイクロンの内外筒間を流れる旋回流には影響を与えないので、遠心分離機能を損なうこともない。
ところで、サイクロンの内筒と逆止め弁との間には、昇降体をその内筒内に保持しつつ逆止め弁を内筒から離間させて外筒に着座させる方向に付勢する付勢部材が介装され、負圧発生部の非作動時において、昇降体は内筒内での昇降移動を停止し、逆止め弁は付勢部材の付勢力によって吸引流路と汚濁液貯留部とを遮断状態に維持することができる。このように、収納保管時、清掃作業中断時などにおける負圧発生部の非作動時には、吸引作用による昇降体の昇降移動が停止されると、逆止め弁は素早く外筒底部を閉鎖し、その閉鎖状態を維持するので、簡易な構造でありながら吸引流路への汚濁液の流出(逆流)を容易に防止できる。また、負圧発生部を非作動にするための操作以外に、逆止め弁で吸引流路と汚濁液貯留部との間を閉鎖するための個別操作が不要となり、単純で簡易な操作性が確保できる。
(実施例)
以下、本発明の実施の形態につき図面に示す実施例を参照して説明する。図1は本発明に係る吸引式清掃装置の一例を収納保管状態で示す部分断面側面図、図2はその主要部を示す斜視図、図3はそれとは異なる方向から見た斜視図である。図1に示す吸引式清掃装置1は、床面F(被清掃面)の汚れを湿潤状態とし、この湿潤状態の汚れを空気とともに吸引し、床面Fを清掃する。この吸引式清掃装置1は、下端部側に配設される床清掃ユニット2と、床清掃ユニット2に連接する本体部3とで主として構成され、本体部3が収納保管時には直立状態で、清掃作業時(図10参照)には斜め状態で姿勢保持されるアップライト型と称される小型の清掃装置である。
床清掃ユニット2は、浄水(洗浄液)を霧化して床面Fに吹き付ける吹出し部4と、床面Fの汚れ及び汚水(汚濁液)を空気とともに吸引する吸引部6とを含む。また、床清掃ユニット2には、吹出し部4に供給するための浄水を貯留する浄水タンク5(洗浄液貯留部)が載置されている。
本体部3は筒状に形成され、上部本体3aと下部本体3bとから構成されている。上部本体3aの上端部に形成されて、清掃作業時に把持するための把持部7と、汚れ及び汚水を吸引するための負圧を発生する負圧発生部8とが一体化されて、上部ユニット30を構成する。また、下部本体3bの内部又は外部には、負圧発生部8の吸引作用を吸引部6に及ぼすための吸引流路9が付設されて、接続ユニット40を構成する。吸引流路9は複数(例えば2本)の流路管9a,9bを含んで構成されている。
図2に示すように、吸引流路9中には、吸引した空気から汚れ及び汚水を遠心分離するための遠心分離部10が設けられている。この遠心分離部10には、第一サイクロン11(遠心分離器)と第二サイクロン12(遠心分離器)とが上下直列状に配置されている。これら第一サイクロン11と第二サイクロン12には、遠心分離された汚れ及び汚水を貯留するための汚濁液貯留部としての汚水タンク13,14が、対応するサイクロン11,12に対してそれぞれ着脱可能に取り付けられている。
負圧発生部8及び遠心分離部10は、吸引流路9とともに本体部3に対して清掃作業時の進行方向(図10参照)の一方側に近接配置され、負圧発生部8は遠心分離部10よりも上方に位置している。また、浄水タンク5は進行方向の一方側において、吹出し部4及び吸引部6(床清掃ユニット2)の上方であって、遠心分離部10よりも下位に配置されている(図3参照)。ところで、清掃作業時には大抵の場合、床清掃ユニット2(吹出し部4及び吸引部6)を床面Fに沿って往復動させるので、進行方向(例えば作業者から見て前方側と後方側)は交互に切り換わることになる。そこで、進行方向の一方側とは、以下の記載では、例えば作業者から見て前方側を意味する(図3,図10参照)。
なお、両サイクロン11,12、及び両汚水タンク13,14がいずれも透光性材料(例えば透明樹脂材料)で構成されているので、内部の状態を外部から容易に目視確認できる。
図1に戻り、第一サイクロン11と第二サイクロン12とは、上下方向の第一軸線S1,第二軸線S2を有し、上下一対で構成される。第一サイクロン11は、床清掃ユニット2の吸引部6に近い側であって吸引流路9の下部側に位置する。第二サイクロン12は、床清掃ユニット2の吸引部6から遠い側であって吸引流路9の上部側に位置する。第一サイクロン11の外径(容積)が、第二サイクロン12の外径(容積)よりも大きく形成され、収納保管時において、第二サイクロン12の第二軸線S2は第一サイクロン11の第一軸線S1よりも進行方向の一方側に位置する。その結果、本体部3の本体軸線CLは、収納保管時に鉛直線Vに対してわずかな傾斜角α(例えばα=3°)で一方側に傾斜する。また、両サイクロン11,12は進行方向一方側の先端面がほぼ面一状態になるように配置されている。
第一サイクロン11と第二サイクロン12とは、収納保管時において、本体軸線CLに交差(例えば直交)する方向(すなわち水平方向)に沿う形で、本体部3に対して各々独立して着脱可能に固定されている(図11(b),(c)参照)。尚、各軸線S1,S2,CLは互いに平行であり、床面Fに対して垂直状である。
図4に示すように、第一サイクロン11は、円筒状の外筒11aと、円筒状の内筒11bとを備えている。外筒11aには、吸引された空気を内筒11bとの間で旋回流にするための吸引口11cを端部に有するエルボ等の吸引管11dが湾曲状に延出形成されている。外筒11aの上下には上側開口11e、下側開口11fが設けられている。内筒11bは、外筒11aの下側開口11 fから挿入され、上部側で外筒11aに固定されている。
図5に示すように、第二サイクロン12は、円筒状の外筒12aと、円筒状の内筒12bとを備えている。外筒12aには、吸引された空気を内筒12bとの間で旋回流にするための吸引口12cを端部に有するエルボ等の吸引管12dが湾曲状に延出形成されている。外筒12aの上下には上側開口12e、下側開口12fが設けられている。内筒12bは、外筒12aの下側開口12 fから挿入され、上部側で外筒12aに固定されている。また、外筒12aの内周面には、径方向内側に向かって縮径する縮径部12gが周方向に沿って等間隔で複数(例えば6箇所)形成されている。内筒12bの外周面には、螺旋状の吸熱フィン12hが突出形成されている。この縮径部12g、吸熱フィン12hは、空気中の水分から凝縮熱を奪うことによりその水分を冷却・凝集させやすくするために設けられている。
図4に戻り、下部流路管9aは、下部本体3bの内部に固定して設けられている。下部流路管9aの下端側には、床清掃ユニット2に管接続するための下側接続口9cが形成され、その上端側には、第一サイクロン11の外筒11aに管接続するための上側接続口9dが形成されている。
そして、第一サイクロン11の外筒11aから延びる吸引管11dの吸引口11cが水平方向へ、その後下方へ移動して、下部流路管9aの上端接続口9dに嵌合されている。これによって、吸引管11dと下部流路管9aとが連通状態で接続されている。従って、下部流路管9aの上端接続口9dに対して吸引管11dの吸引口11cを脱着する際に、第一サイクロン11が上下昇降する。なお、下部本体3bには、第一サイクロン11を脱着するときに吸引管11dを上下移動させるための空間3b’が形成されている。
次に、図5に示すように、上部流路管9bは、下部本体3bの外側において一部が埋設状態となるようにS字状に形成されている。このように、上部流路管9bの上下方向の直線状部分は、外周面の一部が下部本体3bから露出しているので、上部流路管9bを通って第二サイクロン12へ向かう水分の冷却・凝集が促進される。上部流路管9bの下端側には、第一サイクロン11の内筒11bの上端に管接続するための下側接続口9eが形成され、その上端側には、第二サイクロン12の外筒12aに管接続するための上側接続口9fが形成されている。
そして、第二サイクロン12の外筒12aから延びる吸引管12dの吸引口12cが、水平方向へ、その後下方へ移動して、上部流路管9bの上端接続口9fに挿入されている。これによって、吸引管12dと上部流路管9bとが連通状態で接続されている。従って、上部流路管9bの上端接続口9fに対して吸引管12dの吸引口11cを脱着する際に、第二サイクロン12が上下昇降する。なお、下部本体3bには、第二サイクロン12を脱着するときに吸引管12d及び上部流路管9bを上下移動させるための空間3b”が形成されている。
図4及び図5において、各汚水タンク13,14は、対応するサイクロン11,12に、それぞれ着脱可能に取り付けられている。その際、汚水タンク13,14は、対応するサイクロン11,12が本体部3に装着された状態及び本体部3から離脱された状態のいずれにおいても、着脱可能に取り付けられている(図11参照)。
具体的には、カップ状の汚水タンク13,14の上端周囲には、フランジ13b,14bが突出形成されている。第一及び第二サイクロン11,12の外筒11a,12aにおける下側開口11f,12fの周囲にシール材11j,12jが固定されている。外筒11a,12aの外周面には、フランジ13b,14bと係合する固定係止片11k,12kと可動クランプ片11m,12mとが、径方向に対をなすように形成されている。
そして、汚水タンク13,14のフランジ13b,14bを固定係止片11k,12kに挿入して係止するとともに、可動クランプ片11m,12mを揺動固定する。これにより、汚水タンク13,14の上端面がシール材11j,12jに圧接され、汚水タンク13,14は第一及び第二サイクロン11,12に密封固定される。
図1に戻り、負圧発生部8は、本体軸線CL方向(上下方向)に沿って、第一サイクロン11及び第二サイクロン12のいずれに対しても独立して着脱できる(図11(a)参照)。負圧発生部8は、単一の吸引ファン8a(吸引装置;吸引式送風機)と、その吸引ファン8aを駆動するための電動モータ8b(駆動源)とを含んでいる。吸引ファン8aによって吸気される空気は、矢印L1のようにスリットを通って外部に排気される。また、冷却ファン8dが電動モータ8bによって同軸駆動され、外部の空気を吸気する。その空気を矢印L2のように流して電動モータ8bにあてて冷却するようにしている。
本体部3(上部本体3a)の上端部に形成される把持部7には、吸引ファン8a及び電動モータ8bを作動させるために、電気スイッチ8c(回路)が配置されている。これらの負圧発生部8と把持部7とが一体化されて上部ユニット30を構成しているから、上部ユニット30は接続ユニット40に対して上方側へ離脱可能である。
なお、上部本体3aの下方側は、下部本体3bの上端側からその内部に挿入され、かつ任意位置での固定を可能にすることにより、把持部7の高さ位置を調整可能である。
ところで、吸引ファン8a(負圧発生部8)は、吹出し部4に吸引作用を及ぼすことにより、増速機構18及び霧化機構17において、浄水溜り2f(洗浄液収容部)に収容された浄水を霧化又は微粒化して直接的に床面Fに吹き付ける。また、吸引ファン8aは、吸引部6に吸引作用を及ぼすことにより、螺旋羽根16a(回転体)を回転させて床面Fの汚れ及び汚水を空気とともに吸引流路9に吸引・除去する。さらに、吸引ファン8aは、遠心分離部10(サイクロン11,12)に吸引作用を及ぼすことにより、吸引した汚れ及び汚水を空気から遠心分離する。同時に、吸引ファン8aは、サイクロン11,12内の昇降体15aに吸引作用を及ぼすことにより、逆止め弁15を開放して吸引流路9と汚水タンク13,14とを連通する。以下、これらの作用(機能)を達成するための構成について順次説明する。
図4及び図5に示すように、第一及び第二サイクロン11,12内には、汚水タンク13,14に貯留された汚水が吸引流路9側に流出するのを防止するための逆止め弁15がそれぞれ設けられている。逆止め弁15は外筒11a,12aの底部の下側開口11f,12fの周囲に着座して吸引流路9と汚水タンク13,14との間を閉鎖可能に配置されている。なお、第一サイクロン11における逆止め弁15と第二サイクロン12における逆止め弁15とは同一構造を有するので、ここでは前者を例にとって図4により説明する。
図4において、逆止め弁15には、負圧発生部8(図1参照)の吸引作用により生じる揚力を利用して浮上させるために、第一軸線S1周りに回転可能な回転翼を含む昇降体15aが連結軸15bを介して連接されている。昇降体15aは内筒11bの内部に配置され、内筒11bの内周面に沿って昇降移動可能に設けられている。
具体的には、内筒11bの内周面には、螺旋形状の凹溝(螺旋溝)11n(内筒側係合部)が形成されるとともに、昇降体15aには、螺旋溝11nに係合する突出部15c(昇降体側係合部)が形成されている。さらに詳細には図4(a)に示すように、昇降体15aの突出部15cは、中心側を基端部とし先端部が半径方向外側に向って等間隔で延びる複数(例えば3枚)の回転羽根15c1,15c2,15c3(回転翼)で形成されている。その回転羽根15c1,15c2,15c3の先端部は、内筒11bに形成された螺旋溝11nにそれぞれ係合する。したがって、昇降体15aは、回転羽根15c1,15c2,15c3の各先端部が第一軸線S1周りに回転可能な回転翼として、螺旋溝11nに沿って回転しながら昇降移動する。
図4に実線で示すように、負圧発生部8の作動時に吸引作用を受けることにより、昇降体15aが内筒11bの内周面に沿って上昇移動するとき、自重を超える揚力によって逆止め弁15が昇降体15aとともに上昇して外筒11aの底部から離れて吸引流路9と汚水タンク13とを連通させる。一方、負圧発生部8の非作動時に吸引作用が停止することにより、自重によって逆止め弁15が昇降体15aとともに下降して吸引流路9と汚水タンク13とを遮断する。
内筒11bと逆止め弁15との間には、昇降体15aを内筒11b内に保持しつつ、逆止め弁15を内筒11bから離間させて外筒11aに着座させる方向に付勢する圧縮コイルばね15f(付勢部材)が介装されている。負圧発生部8の非作動時において、昇降体15aは内筒11b内での昇降移動を停止し、逆止め弁15は自重に加えて圧縮コイルばね15fの付勢力によって、吸引流路9と汚水タンク13とを遮断状態に維持する。
次に、図6〜図9に示すように、床清掃ユニット2は、吹出し部4および吸引部6を内蔵して、床面F側(下方側)が開放されるように、ボックス状に形成されている。この床清掃ユニット2の進行方向他方側(作業者から見て後方側)の中央には、接続ユニット40を構成する下部流路管9aの下側接続口9c(図4(b)参照)と管接続するための接続管2bが突出状態で設けられている。
この接続管2bはエルボ等の湾曲状に形成され、基端側が回転自在に支持されて、先端側が下部流路管9aの下側接続口9cに首振り可能に挿入されている。なお、床面Fに沿って床清掃ユニット2の移動を容易にするために、接続管2bを挟んで左右に車輪2gが設けられている。なお、接続管2bの揺動範囲は、清掃作業時の姿勢等に応じて設定(例えば、図10において本体部3と床面Fとのなす角度βが65°±10°)される。
図6及び図7に示す吹出し部4は、負圧発生部8の吸引作用によって吸引される空気流を吸引部6よりも上流側(上手側)で増速する増速機構18と、浄水溜り2fに収容された浄水を霧化又は微粒化する霧化機構17とを有し、霧化機構17で霧化又は微粒化された浄水を直接的に床面Fに吹き付ける。
浄水溜り2fは、床清掃ユニット2上の浄水タンク5から流出する浄水を、床清掃ユニット2内の吸引部6及び床面Fの近傍において一時的に収容する。この浄水溜り2fは上部が開口し、進行方向に対して左右方向を長手方向とする矩形箱状に形成され、接続管2bを介して吸引流路9(図1参照)と連通する中央吸引流路2cを挟んで左右対称に各々配置されている。また、浄水溜り2fは、床清掃ユニット2の進行方向他方側に、吹出し部4及び吸引部6のいずれからも独立して着脱可能に固定されている。
中央吸引流路2cを挟んで両側に霧化流路17a(空気流路)が形成され、各霧化流路17aには、各々の浄水溜り2fに対応する形で、同数(例えば2組ずつ)の霧化機構17が配置されている。霧化流路17aは、床清掃ユニット2の進行方向他方側(作業者から見て後方側)から、浄水溜り2fの水面上方を通り、後述する螺旋羽根16a及びケース体16bに近接して開口する吹出し口17dと連通している。霧化機構17では、浄水溜り2fから毛細管現象(表面張力)を利用して吸い上げられた浄水に、負圧発生部8の吸引作用により発生する空気流を霧吹き状に吹き付けることによって、浄水を霧化又は微粒化する。
具体的には、各霧化機構17には、上端部を霧化流路17aに臨ませるとともに、下端部を浄水溜り2fの浄水中に配設した管状の吸上げ管17eが1本ずつ配設されている。したがって、負圧発生部8の吸引作用(負圧)が中央吸引流路2c、ケース体16bを介して霧化流路17aに及ぶと、浄水溜り2fの水面(大気圧)との間に気圧差を生じ、浄水溜り2fの浄水は吸上げ管17e内を上昇する。このとき、吸上げ管17eの内径は十分小さく(例えば3〜4mm)形成されているので、毛細管現象(表面張力)によって浄水は吸上げ管17e内をさらに上昇する。また、負圧発生部8の吸引作用により発生する空気流は吸上げ管17eに霧吹き状に吹き付けられ、吸上げ管17eで霧化又は微粒化された浄水が吹出し口17dから直接床面Fに吹き付けられる。
さらに詳細には図7に拡大して示すように、吸上げ管17eの軸線は、床面Fに対して斜め方向に吹き付ける霧化流路17aの流線に対してほぼ直交状に位置するので、床面F(浄水溜り2fの水面)に対しては斜めに傾斜して配置されている。また、吸上げ管17eの内周面には、螺旋状、断面鋸歯状等の凹凸部17fが形成されている。このように、吸上げ管17eの内周面に連続的又は断続的な凹凸部17fを全体又は一部に形成することによって表面積が大きくなるとともに、吸上げ管17eを斜めに傾斜することによって同じ揚程でも浄水の接触面積が大きくなる。これらの相乗作用によって、吸上げ管17e内の浄水の表面張力が増大し、吸上げ管17eの上端部に到達しやすくなる。
図6に示す増速機構18は、ここでは吸引部6よりも上手側(上流側)の霧化流路17aの断面積を部分的に縮小することによって、その縮小領域の内部を流れる空気流を増速する、いわゆるベンチュリ機能を有している。具体的には、霧化機構17毎に床清掃ユニット2の進行方向他方端側に設けられる漏斗状の外気導入口18a(図3参照)と、吸上げ管17eの先端部が臨む絞り部18bとで増速機構18を構成している。なお、このうち絞り部18bの下手側(下流側)は、霧化流路17aの断面積が徐々に拡大するディフューザに形成されている。これらの増速機構18により、霧化流路17aを通過する空気流の速度が増速されるため、霧化又は微粒化される洗浄液の粒子径がより小さくかつ均等化される。
この霧化又は微粒化された浄水の吹き付け作用線FLは、負圧発生部8の吸引作用により回転する螺旋羽根16aの先端回転軌跡RLに対して進行方向他方側に位置して、互いに近接するように配置されている。これによって、床面Fの汚れ除去を素早く円滑に行なえる。しかも、浄水が床面Fに吹付けられる範囲が特定されているため、湿潤状態の汚れが他の個所に拡散せず、湿式清掃が効率よく行える。
図8に示す吸引部6には、進行方向と交差(例えば直交)し床面Fと平行状に位置する回転軸16d(軸線)周りで回転可能な螺旋羽根16a(回転体)が配置されている。吸引部6には螺旋羽根16aを収容するケース体16bが配置されている。ケース体16bは、螺旋羽根16aによって床面Fの汚れ及び汚水を除去するために、床面F側に向かって開口している。またケース体16bは、回転軸16dの軸線方向の中央付近において進行方向他方側の中央吸引流路2cと連通するとともに、進行方向一方側において、外部空気を取り入れるための吸気スリット16cを有している。
吹出し部4と螺旋羽根16aとの間に汚れ及び汚水を吸い込むための吸引口2dが開口し、上方で中央吸引流路2cと合流する。中央吸引流路2cは、床清掃ユニット2内で進行方向他方側へ延びて、吸引流路9(図1参照)と連通している。
螺旋羽根16aは回転軸16dの軸線方向の中央で分割形成されている。この分割形成された両側の螺旋羽根16aの螺旋方向は逆方向(右周りと左周り)に設けられている。このように構成した螺旋羽根16aの表面が回転案内面に形成されている。
そして、負圧発生部8の吸引作用が吸引流路9及び中央吸引流路2cを介してケース体16bに及ぶと、吸気スリット16cから導入される外部空気によって螺旋羽根16aが回転する。これによって床面Fの汚れ及び汚水は空気とともに、螺旋方向を異にする両側の螺旋羽根16aの回転案内面によって回転軸16dの軸線方向の中央に誘導されて中央吸引流路2cへと導入される。
また、螺旋羽根16aと共通する軸線の周りには、その螺旋羽根16aと一体となって回転するとともに、螺旋羽根16aとほぼ等しい外径を有する螺旋ブラシ16g(掻取体)が配置されている。螺旋ブラシ16gは回転軸16d周面に設けられる螺旋羽根16aの間に配置されている。このようにして螺旋ブラシ16gが床面Fに接触しつつ一体回転して汚れを掻き取り、掻き取った汚れを螺旋羽根16aの回転案内面に受け渡す。
なお、図8(a)に破線で示すように、床清掃ユニット2の下端部には、吹出し口17dと吸引口2dとを取り囲んでカーテン状のスクレーパー2eが配設されている。スクレーパー2eは閉鎖状に形成され、床清掃ユニット2から一部下方へ突出するように設けられている。したがってスクレーパー2eが床面Fに接したとき、上記した霧化流路17a及び中央吸引流路2cは密閉された負圧空間に保持される。
図9に示す浄水タンク5は、汚水タンク13,14と同様に透光性材料で形成される。この汚水タンク5は、吹出し部4及び吸引部6の上方であって、遠心分離部10よりも下位に配置され、浄水溜り2fの上方の床清掃ユニット2上に、着脱可能に固定載置される(図2,図3参照)。浄水タンク5は、進行方向左右の浄水溜り2fと流下路5aによってそれぞれ接続されている。浄水タンク5の下部には、床清掃ユニット2上に載置されたとき自重で開き、取り外されたときにばね等の付勢部材5cの付勢力で閉じる開閉弁5bが、流下路5a毎に設置されている。浄水タンク5の内部を左右に仕切る隔壁5dが設けられ、吸引式清掃装置1が傾いたときに浄水タンク5内の浄水表面の波立ちを起こりにくくしている。ただし、隔壁5dで仕切られた浄水タンク5の左右の水位を揃えるとともに、共通の給水口5fからの給水を行うために、隔壁5dには連通孔5eが形成されている。
次に、以上のように構成された吸引式清掃装置の作動(作用)について説明する。図10に示すような吸引式清掃装置1の清掃作業時には、作業者は把持部7を保持した状態で本体部3を手前側に倒すようにして床清掃ユニット2を進行方向に小刻みに往復動しながら、一方側(例えば作業者から見て前方側)又は他方側(例えば作業者から見て後方側)に移動して床面Fの汚れを清掃する。
作業者が把持部7の電気スイッチ8cをON操作すると、負圧発生部8の電動モータ8bが駆動回転して吸引ファン8aを作動させる。
(1)まず、吸引ファン8aは、吸引流路9を介して吹出し部4に吸引作用を及ぼすことにより、増速機構18及び霧化機構17を介して、浄水溜り2fに収容された浄水を霧化又は微粒化して吹出し口17dから床面Fに吹き付ける。
(2)次に、吸引ファン8aは、吸引流路9を介して吸引部6に吸引作用を及ぼすことにより、螺旋羽根16aを回転させて、床面Fで湿潤化された汚れ及び汚水を空気とともに吸引流路9に吸引・除去する。
(3)さらに、吸引ファン8aは、吸引流路9を介して遠心分離部10に吸引作用を及ぼすことにより、第一及び第二サイクロン11,12において、吸引した汚れ及び汚水を空気から遠心分離する。
(4)同時に、吸引ファン8aは、吸引流路9を介して上記サイクロン11,12内の昇降体15aに吸引作用を及ぼすことにより、逆止め弁15を開放して吸引流路9と汚水タンク13,14とを連通する。
このようにして、汚れ及び汚水は汚水タンク13,14に貯留される。一方、汚れ及び汚水が除去されて清浄化された空気は負圧発生部8から外部へ排気される。そして、汚水タンク13,14が汚れ及び汚水で満杯になったときには、図11(a)に示すように、可動クランプ片11m,12mの操作によって汚水タンク13,14をサイクロン11,12から個別に取り外すことができる。これによって汚水タンク13,14内の汚水を廃棄したり、汚水タンク13,14内部を水洗いによって洗浄することが容易に行なえる。
図11により、内部に付着する汚れの洗浄等のメンテナンスの際の吸引式清掃装置の分解手順を説明する。
(1)把持部7及び負圧発生部8を有する上部ユニット30を、下部本体3bから上方へ引き抜く。これによって電気系統が集約されている上部ユニット30を単独で他の部材から離脱させてメンテナンスができる(図11(a))。
(2)第二サイクロン12を若干上方へ持上げてから水平方向へ移動させて、上部流路管9bから取り外す。これによって第二サイクロン12内を水洗いによって個別に洗浄できる(図11(b))。
(3)上部流路管9bを若干上方へ持上げた後、第一サイククロン11を若干上方へ持上げてから水平方向へ移動させて、下部流路管9aから取り外す。これによって第一サイクロン11内を水洗いによって個別に洗浄できる(図11(c))。
(4)下部本体3bを床清掃ユニット2から上方へ引き抜く。これによって筒状の下部本体3bを水洗いによって個別に洗浄できる。なお、浄水タンク5を床清掃ユニット2から取り外すことによって、浄水タンク5への給水作業が容易に行える(図11(d))。
このように、電気系統の集約された上部ユニット30を最初に取り外してしまえば、他の部分を順次取り外して水洗いできるので、メンテナンスに伴う故障の発生を防止できる。なお、洗浄後の組み立て作業は、分解時と逆の手順で行えばよい。
(変形例)
図12に、逆止め弁15の変形例を含む第一サイクロンの断面を示す。図12の逆止め弁15は、円板状に形成された昇降体15aの外周には、第一サイクロン11の内筒11bの螺旋溝11n(凹溝;内筒側係合部)と係合する突出部15c(昇降体側係合部)が形成されている。この昇降体15aの中心には、上下方向に貫通する貫通孔15dが形成されている。この貫通孔15dの周囲には、上下方向に貫通する連通孔15eが形成されている。この連通孔15eによって内筒11bの上下方向に空気流が流れる。連結軸15bの上端には、連通孔15eを流れる空気流を受けて回転するプロペラ15g(回転翼)が固定して設けられる。このプロペラ15gの外径は内筒11b内径より小さく形成している。連結軸15bの下端は、昇降体15aの貫通孔15dを貫通して逆止め弁15に連結されており、この連結軸15bの回転にともなって昇降体15aが回転するように、貫通孔15dと連結軸15bは固定されている。したがって、負圧発生部8の吸引作用が内筒11bに及ぶと、内筒内11bの空気流によってプロペラ15gが回転する。するとプロペラ15gと連結されている昇降体15aが螺旋溝11nに沿って回転しながら昇降移動して逆止め弁15が開閉される。なお、この変形例の説明において、上述した実施例と共通する部分は同一符号を付し、その詳細説明は省略する。また、この変形例は第二サイクロンにも同様に適用できる。
以上の説明では、遠心分離部10において、内筒側係合部を螺旋溝11nで構成し、昇降体側係合部を突出部15cで構成したが、これらを相互に入れ替えて実施してもよい。また、下部本体3bに対して下部流路管9a(第一サイクロン11)と上部流路管9b(第二サイクロン12)とが個別に着脱可能に固定されていたが、下部本体3bを2分割し、分割した下部本体と下部流路管9a(第一サイクロン11)又は上部流路管9b(第二サイクロン12)とを一体化して互いに着脱可能としてもよい。
なお、吸引式清掃装置として、アップライト型の他に、キャニスタ型や、洗浄液供給と汚水回収とを外部で集中管理するセントラルクリーナシステムに用いてもよい。また蒸気噴射タイプに用いてもよい。また、霧化機構には、実施例のような霧吹き方式の他に、エジェクタ方式、遠心方式、超音波加振方式等を用いてもよい。
(参考例)
なお、図13に逆流防止機能を有するバタフライ式の逆流防止弁115を参考例として示す。図13の逆流防止弁115は、上述の実施例における第一サイクロン11(図4参照)に代えて吸引流路9中に配置することも可能である。外容器116内に配置される出口管117の下端には、その下端口117aを開閉する第一バタフライ弁118が装着される。出口管117の側方に隣接して入口管119が配置され、入口管119の下端には、その下端口119aを開閉する第一バタフライ弁118と連結される第二バタフライ弁120が装着される。したがって、この逆流防止弁115の出口管117に負圧発生部8(図2参照)の作動によって吸引作用が及ぶと、第一バタフライ弁118が上方に揺動して下端口117aが開口されると同時に、第二バタフライ弁120が下方に揺動して下端口119aが開口される。また、負圧発生部8が非作動になると、第一バタフライ弁118は下方へ揺動して下端口117aが閉鎖されると同時に、第二バタフライ弁120は上方へ揺動して下端口119aを閉鎖する。このように、外容器116下部に装着する外部タンク121内の汚れ及び汚水は外容器116内から外部に漏れなくなる。なお、第一バタフライ弁118及び第二バタフライ弁120は、コイルばね122によって閉鎖方向に付勢されている。この参考例を使用する場合にも、実施例に示す第二サイクロン(図5参照)と組み合わせて実施することができる。
本発明に係る吸引式清掃装置の一例を収納保管状態で示す部分断面側面図。 図1の吸引式清掃装置の主要部を示す斜視図。 図2とは異なる方向から見た斜視図。 第一サイクロンの平面図及び断面図。 第二サイクロンの平面図及び断面図。 床清掃ユニットの吹出し部を示す一部省略平面図及びA−A断面図。 図6(b)のB部を拡大して示す断面図。 床清掃ユニットの吸引部を示す一部省略平面図及びC−C断面図。 図3の背面視説明図。 吸引式清掃装置の清掃作業時の状態を示す説明図。 吸引式清掃装置の分解手順を示す説明図。 逆止め弁の変形例を示す第一サイクロンの断面図。 逆流防止機能を有する逆流防止弁の参考例を示す断面図。
符号の説明
1 吸引式清掃装置
4 吹出し部
6 吸引部
7 把持部
8 負圧発生部
9 吸引流路
10 遠心分離部
11 第一サイクロン(遠心分離器)
11a 外筒
11b 内筒
11n 螺旋溝(凹溝;内筒側係合部)
12 第二サイクロン(遠心分離器)
12a 外筒
12b 内筒
12n 螺旋溝(内筒側係合部)
13 汚水タンク(汚濁液貯留部)
14 汚水タンク(汚濁液貯留部)
15 逆止め弁
15a 昇降体
15c 突出部(昇降体側係合部)
15c1,15c2,15c3 回転羽根(回転翼)
15f 圧縮コイルばね(付勢部材)
F 床面(被清掃面)

Claims (6)

  1. 洗浄液を霧化又は気化して被清掃面に吹き付ける吹出し部と、その被清掃面の汚れ及び汚濁液を空気とともに吸引する吸引部と、前記汚れ及び汚濁液を吸引するための負圧を発生しその吸引作用を吸引流路を介して前記吸引部に及ぼす負圧発生部と、前記吸引流路中に配置されて、吸引した空気から汚れ及び汚濁液を遠心分離する遠心分離器と遠心分離された汚れ及び汚濁液を貯留する汚濁液貯留部とを有する遠心分離部とを備える吸引式清掃装置であって、
    前記遠心分離部は、
    前記汚濁液貯留部に貯留された汚濁液が前記吸引流路に流出するのを防止するための逆止め弁と、
    その逆止め弁に連接され、前記負圧発生部の吸引作用により生じる揚力を利用して浮上するために軸線周りに回転可能な回転翼を含む昇降体とを有し、
    前記負圧発生部の作動時に吸引作用を受けることにより、自重を超える揚力によって前記逆止め弁が前記昇降体とともに上昇して前記吸引流路と汚濁液貯留部とを連通させる一方、
    前記負圧発生部の非作動時に吸引作用が停止されることにより、自重によって前記逆止め弁が前記昇降体とともに下降して前記吸引流路と汚濁液貯留部とを遮断することを特徴とする吸引式清掃装置。
  2. 前記遠心分離器は外筒と内筒とを有するサイクロンで構成され、
    前記昇降体は前記内筒の内部に配置される一方、前記逆止め弁は前記外筒の底部に着座して前記吸引流路と汚濁液貯留部との間を閉鎖可能に配置され、
    前記負圧発生部の吸引作用により前記昇降体が前記内筒の内周面に沿って上昇移動するとき、前記逆止め弁は前記外筒の底部から離れて前記汚濁液貯留部を前記吸引流路に連通させる請求項1に記載の吸引式清掃装置。
  3. 前記サイクロンの内筒の内周面には凹溝状又は突起状の内筒側係合部が形成されるとともに、前記昇降体にはその内筒側係合部に係合する突起状又は凹溝状の昇降体側係合部が形成され、
    前記昇降体は前記内筒の内部で前記内筒側係合部に沿って昇降移動可能である請求項2に記載の吸引式清掃装置。
  4. 前記サイクロンの内筒の内周面には前記内筒側係合部として螺旋形状の凹溝が形成されるとともに、前記昇降体には前記昇降体側係合部としてその凹溝に係合する突出部が形成され、
    前記昇降体は前記凹溝に沿って回転しながら昇降移動可能である請求項3に記載の吸引式清掃装置。
  5. 前記昇降体の突出部は、軸線方向から見て中心側を基端部とし先端部が半径方向外側に向って延びる複数の回転羽根で形成されるとともに、その回転羽根の先端部は前記サイクロンの内筒に形成された螺旋形状の凹溝に係合し、
    前記昇降体は、前記回転羽根の先端部が前記凹溝に沿って回転しながら昇降移動する請求項4に記載の吸引式清掃装置。
  6. 前記サイクロンの内筒と逆止め弁との間には、前記昇降体をその内筒内に保持しつつ前記逆止め弁を当該内筒から離間させて前記外筒に着座させる方向に付勢する付勢部材が介装され、
    前記負圧発生部の非作動時において、前記昇降体は前記内筒内での昇降移動を停止し、前記逆止め弁は前記付勢部材の付勢力によって前記吸引流路と汚濁液貯留部とを遮断状態に維持する請求項2ないし5のいずれか1項に記載の吸引式清掃装置。
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