JP3925873B2 - その底に平滑な通気性基層をもつパッケージ - Google Patents
その底に平滑な通気性基層をもつパッケージ Download PDFInfo
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Description
発明の背景
本発明は支持部材と蓋の間に封入する生赤身肉や他の食品等の製品の包装に関し、蓋は通気性部分と、パッケージの内側の環境条件に変化を生じるように通気性部分を支持部材に結合したまま通気性部分から剥離可能な実質的に非通気性の部分を含む。より詳細には、本発明は個々のパッケージが剥離可能な非通気性部分をもち、消費者購入用小売陳列ケースに積み重ねられ、最上位パッケージを除く全パッケージ内の包装製品が酸素不足により変色する可能性のある前記包装に関する。
特に獣肉、鳥肉等の生鮮食品の種々の形態の包装はフラットシート又はトレー等の比較的剛性の支持部材を製造使用し、製品を支持している。一般に蓋と支持部材の間にヒートシールを形成して製品を蓋と支持部材の間に封入することにより、比較的軟質の蓋又はカバーを製品の周囲で支持部材に結合している。この種の包装は生鮮食品に旧来必要とされていたような店内包装の必要なく、一般に中央包装施設で製造し、消費者検分及び購入用小売陳列ケースに実質的にすぐに並べられるような形態で小売販売店に輸送されるので、「ケースレディ」包装として知られている。
ケースレディ包装は主に「真空」包装と「調整大気」包装の2種類に分類される。真空包装例えば「真空スキン」包装では、蓋は熱成形性であり、即ち熱を加えると所望形状に成形することができ、支持部材に載せた製品の周囲に熱と差圧によりた熱成形される。空気は実質的に完全にパッケージの内側から排出されるので、蓋は包装製品の輪郭に非常に近くなる(例えばその開示内容を参考資料として本明細書の一部とする米国特許再発行第30,009号(Purdueら)及び米国特許第5,346,735号(Loganら)参照)。調整大気包装では、蓋を固定する周囲フランジをもつトレー様支持部材に一般に食品を包装する。蓋を支持部材に固定する前に、一般に支持部材の内側から空気を排出し、包装製品の貯蔵寿命を延ばすガスに交換する。
包装製品が酸素の存在下で劣化する製品(例えば牛肉、鳥肉又は豚肉)である場合には、製品を低酸素環境で包装し、蓋と支持部材は一般に酸素を通さない実質的バリヤーを提供し、包装製品の貯蔵寿命を延ばす。しかし、このような製品は低酸素環境で包装すると外観が悪化する恐れがある。例えば、(酸素濃度の高い環境で包装した肉製品よりも)低酸素包装環境で包装した生赤身肉製品のほうが一般に寿命が長いが、赤身肉は酸素の不在下又は酸素約5%未満といった酸素濃度の非常に低い環境で包装すると、紫色に変色する傾向がある。このような紫色は大半の消費者に好まれず、紫色でも問題ないことを消費者に普及しようとする宣伝は殆ど効を奏していない。肉は例えば空気中に存在するような十分高い濃度の酸素に触れると鮮赤色になり、大半の消費者はこのような色を新鮮だと連想する。しかし、この空気接触から1〜3日後に肉は紫色と同様に大半の消費者に好まれない茶色に変色する(肉が腐り始めている徴候でもある)。従って、中央施設で小売販売店頒布用に生赤身肉製品を有効に解体及び包装するためには、肉を長い貯蔵寿命にわたって低酸素(真空又は調整大気)環境で包装、輸送及び貯蔵した後、小売陳列ケースに並べる直前に肉が赤色に「鮮色化する」ように比較的高酸素環境で消費者販売用に陳列する。さほど顕著ではないが、鳥肉や豚肉等の他の赤身肉食品でも同様の変色が生じる。
例えば生獣肉、鳥肉又は豚肉製品の鮮色化は、一般に通気性部分と非通気性部分を含むようにケースレディパッケージの蓋を構成し、包装製品が通気性部分と支持部財の間に封入され続けるように非通気性部分を通気性部分から剥離できるようにすることにより達成される。従って、パッケージを消費者購入用小売陳列ケースに並べることが必要になったら蓋の非通気性部分をパッケージから剥離する。蓋の残留部分はガス(酸素)を通すので、周囲大気からパッケージに侵入する酸素の存在下で肉製品を鮮色化することができる。同時に、蓋の残留通気性部分は例えば汚れ、埃、水分、微生物汚染等から製品を保護し続ける。
しかし、ケースレディパッケージに頻発する問題として、蓋の非通気性部分を除去して包装製品を鮮色化した後にパッケージを小売陳列ケースにスタック構成即ち上下に積み重ねて並べるので、スタックの最下位パッケージ以外の全パッケージの支持部材がすぐ下に配置されるパッケージの残留通気性蓋部分に接触するという問題がある。小売陳列ケースではスペースが制約されるのでこのようなスタック配置が必要であり、小売業者は消費者購入用に陳列可能なパッケージの数を最大にすることができる。しかし、通気性蓋部分とスタックの上位パッケージの支持部材が密着する結果、スタックの最上位パッケージ以外の全パッケージに包装した製品は酸素が十分に流れないため、変色することが多い。ケースレディパッケージの支持部材は一般に非通気性材料から構成されるので、パッケージスタックの下位パッケージの通気性蓋部分と接触すると、下位包装製品の全部又は一部を鮮色状態に維持するために十分な酸素が通気性蓋に流れなくなる。その結果、製品は変色して消費者に好まれない外観となり、消費者は包装製品に何らかの欠陥があり、例えば腐ったり、腐り始めていると感じかねない。当然のことながら、これは小売業者にとって非常に不利である。旧来通りに小売店内で包装した切り身肉では、肉製品を封入するために使用するオーバーラッピングを、肉製品又は肉製品を支持するために使用するトレーの下面で寄せたり折り曲げたりしており、スタックの下位パッケージに酸素が流入するので、この問題はさほど大きくない。従って、ケースレディパッケージでも旧来通りに小売店内で包装した獣肉又は鳥肉と同等の成果が得られるようにパッケージスタックの下位パッケージの酸素不足の問題を解決する必要がある。
この問題の考えられる解決方法の1つは、下位パッケージの通気性蓋を通して支持部材の底面とスタックの下位パッケージの間に酸素が流入できるように梨地底面をもつ支持部材を使用することである。このアプローチは多くの点で成功しているが、まだ欠点がある。定義によると、梨地面は他のセグメント(谷)よりも表面から著しく突出するセグメント(山又はリッジ)をもつように非平滑又は粗面仕上げした面である。梨地底面をもつパッケージをスタック配置すると、スタックの最下位パッケージ以外の全パッケージの梨地底は重力によりスタックの最上位パッケージ以外の全パッケージの軟質蓋に押し付けられる。その結果、スタックの下位パッケージの軟質蓋は蓋と接触している包装製品の任意部分の表面に押し付けられる。その結果、蓋と製品の接触面の両方にスタックの上位パッケージの支持部材底面の梨地パターンが実質的に移る。梨地面の突出セグメントは下位パッケージの蓋と製品表面に対応する凹凸を生じる。包装製品の表面のこのような凹凸は一般に外観上の理由から望ましくない。更に、生獣肉及び鳥肉製品の場合には、凹凸領域は酸素が十分に流れないため、早期変色し易く、このようなパッケージのスタックの下位パッケージの製品の表面に梨地変色パターンが形成される。
梨地底面をもつケースレディパッケージの別の欠点として、梨地面は例えば製品識別や栄養情報等の所望表示を記載したラベルを貼付したり、直接表面に印刷することができないという欠点もある。ケースレディパッケージの底面にこのような表示を提供できることは非常に望ましい特徴である。
従って、スタック配置した場合に包装製品の変色を防止し、梨地底面をもつケースレディパッケージの上記欠点を解消することがケースレディパッケージ業界では必要とされている。
発明の要約
上記必要は、
a.上面と下面をもち、その上面に製品を支持する実質的に非通気性の支持部材と、
b.支持部材と蓋の間に製品を封入するように製品の周囲で支持部材の上面に結合されており、通気性部分と、実質的に非通気性の部分を除去後に通気性部分が支持部材に結合し続け、製品を封入し続けるように通気性部分から剥離可能な実質的に非通気性の部分を含み、更に、前記通気性部分からの前記非通気性部分の剥離を開始するためのメカニズムを含む蓋と、
c.支持部材の下面に付着されており、少なくとも1個の実質的に平滑な非梨地主面をもつ通気性基層を含むパッケージを提供する本発明により満足される。
支持部材の下面の通気性基層はパッケージスタックの下位パッケージに空気を流入させ、包装生獣肉又は鳥肉製品の早期変色を防止又は最小限にする。更に、基層は製品表示を直接印刷したり、ラベルとして貼付することもできる。
本発明は更に、パッケージを2個以上のパッケージのスタックとして配置する場合にパッケージに封入する獣肉又は鳥肉製品の変色を低減する方法を提供する。本方法は、
a.1)上面と下面をもち、その上面に製品を支持する実質的に非通気性の支持部材と、
2)支持部材と蓋の間に製品を封入するように製品の周囲で支持部材の上面に結合されており、通気性フィルムを含む蓋と、
3)支持部材の下面に付着されており、少なくとも1個の実質的に平滑な非梨地主面をもつ通気性基層
を各々含む少なくとも第1のパッケージと第2のパッケージを準備する段階と、
b.第1のパッケージの支持部材が第2のパッケージの通気性蓋と接触し、第1のパッケージの支持部材下面に付着した通気性基層が第1のパッケージの支持部材下面と第2のパッケージの通気性蓋の上面の間に配置されるように、第1のパッケージを第2のパッケージの上に積み重ねる段階を含む。
本発明の別の側面によるパッケージは、
a.通気性熱可塑性フィルムからなり、製品をその内側に封入しおり、製品に接触する内面と外面をもつバッグと、
b.バッグの外面の少なくとも一部に付着されており、少なくとも1個の実質的に平滑な非梨地主面をもつ通気性基層を含む。
定義
本明細書で使用する「実質的に平滑な非梨地」なる用語は、第1のケースレディパッケージの支持部材底面と第1のパッケージその直ぐ下に接触するように配置された第2のケースレディパッケージの軟質蓋の間に配置したときに、第2のパッケージに収容された製品の表面に実質的に凹凸を残さない基層を意味する。「実質的に平滑な非梨地」基層は、その開示内容を参考資料として本明細書の一部とする米国特許第4,910,033号の定義による「RA」値が3未満であることが好ましい(「RA」値は所与面積の材料における山と谷の寸法の相対平均の尺度であり、マイクロインチ(即ち10-6インチ)で表され、プロフォロメーターで測定することができる)。
本明細書で使用する「通気性」なる用語は1気圧で温度73°F(相対湿度0%)で少なくとも約1,000cc/m2フィルム/24時間のガス(例えば酸素)を通すフィルム又はフィルム部分を意味する。より好ましくは、通気性フィルム又はフィルム部分は1気圧で温度73°F(相対湿度0%)で少なくとも5,000、より好ましくは少なくとも10,000、例えば少なくとも15,000、20,000、25,000、30,000、35,000、40,000及び50,000、最も好ましくは少なくとも100,000cc/m2/24時間の酸素を通す。本発明によると、通気性フィルム又はフィルム部分はそれ自体上記レベルの通気性をもつものでもよいし、あるいは上記レベルの通気性を本来もたないが、上記のようにフィルムを通気性にするように改変、例えば孔をあけたり、可剥離層したフィルム又はフィルム部分でもよい。
本明細書で使用する「実質的に非通気性」なる用語は1気圧で温度73°F(相対湿度0%)で1,000cc未満/m2フィルム/24時間のガス(例えば酸素)を通すフィルム又はフィルム部分を意味する。より好ましくは、実質的に非通気性のフィルムは1気圧で温度73°F(相対湿度0%)で約500cc未満、例えば300cc未満及び100cc未満、より好ましくは約50cc未満、最も好ましくは25cc未満、例えば20cc未満、15cc未満、及び10cc未満/m2/24時間のガスを通す。
本明細書で使用する「支持部材」なる用語はその上又はその中に製品を配置するパッケージのコンポーネントを意味する。肉製品は一般に例えば肉製品を支持するように所望形状に熱成形した発泡又は非発泡ポリスチレンシート材料からなるトレー様パッケージコンポーネントに配置される。支持部材は製品を配置する窪みと、支持部材に蓋をして製品を窪みの内側に封入するための密閉表面を提供する周囲フランジを含む。支持部材は更に、発泡製品でも非発泡製品でもよい実質的に平坦な即ち非熱成形シートを含んでいてもよい。
本明細書で使用する「フィルム」なる用語は、2つの主面をもち、ポリマー又は他の材料から形成される1層以上をもつ一般にシート又はウェブ形態の熱可塑性材料を意味する。フィルムは(1層しかもたない)単層フィルムでも(2層以上をもつ)多層フィルムでもよい。
本明細書で使用する「層」なる用語はフィルムと同一の広がりをもち、実質的に均一な組成をもつ独立フィルムコンポーネントを意味する。単層フィルムでは「フィルム」と「層」は同一である。
本明細書で使用する「多層フィルム」なる用語は、非限定的な例として同時押出、押出被覆、積層、蒸着被覆、溶剤被覆、エマルション被覆、懸濁被覆等の方法の1種以上等の任意の慣用又は適当な方法により相互に結合したポリマー又は他の材料から形成される2層以上をもつ一般にシート又はウェブ形態の熱可塑性材料を意味する。このような方法は当該技術分野で周知である。例えば、「同時押出」、「同時押出する」等の用語は、押出物が冷却即ちクエンチ前に層状構造に溶着するように配置された2個以上のオリフィスをもつ単一ダイに2種以上の材料を通して押出す方法を意味する。同時押出はインフレート法、独立フィルム押出法及び押出被覆法で使用することができる。別の例として、「積層」、「積層する」等は、接着、反応性表面改質(例えばコロナ処理、火炎処理又はプラズマ処理)、熱処理、圧力処理等とその組み合わせ等の任意の適切な手段により相互に結合した2個以上のフィルムをもつ多重フィルム複合構造を意味する。
本明細書で使用する「反応性表面改質」等の用語は例えばフィルム表面に自己接着機能を与える(即ち接着剤の必要なしに表面を別の表面に接着できるようにする)ようにフィルム表面に反応性種を組み込むためにフィルムの表面を化学的に改変することを意味する。反応性表面改質の具体例としては、コロナ処理、プラズマ(イオン化ガス)処理及び火炎処理が挙げられ、コロナ処理が好ましい。反応性表面改質を行ったフィルムの表面を「改質表面」と言い、コロナ処理の場合に「コロナ処理表面」と言う。
本明細書で使用する「離層する」、「離層」等の用語はフィルムが十分な強さの剥離力を受けたときに層の内側及び/又は多層フィルムの内側の層間(即ち層/層)又はフィルム間(即ちフィルム/フィルム)界面で生じる多層フィルムの内部分離を一般に意味する。本発明による2個以上のフィルムのラミネートは、ラミネートの成分フィルム間のフィルム間結合強さよりも弱く且つラミネートの他のフィルムのフィルム内凝集強さよりも弱いフィルム内凝集強さをもつ同時押出フィルムを含むものでもよい。こうして、同時押出フィルムのフィルム内凝集強さを上回る剥離力がラミネートに加えられると、ラミネートの同時押出フィルム成分は内部分離即ち離層する。
本明細書で使用する「フィルム内凝集強さ」なる用語はフィルムの面に直交する方向で測定した場合にフィルムが無傷に維持されるような内力を意味する。多層フィルムでは、フィルム内凝集強さは層間接着力(層を相互に結合する層間の接着強さ)と各フィルム層の層内凝集力(即ちフィルム層の各々の凝集強さ)の両者により提供される。単層フィルムでは、フィルム内凝集強さはフィルムを構成する層の層内凝集力のみにより提供される。
本明細書で使用する「剥離力」なる用語は、ASTM F904−91に従って測定した場合に多フィルムラミネートの2個のフィルム又は多層フィルムの2層を離層するために必要な力の大きさを意味する。
本明細書で使用する「結合強さ」(又は「シール強さ」)なる用語は一般に、ASTM F88−94に従い、2つの隣接フィルム又は2つの隣接フィルム層を例えば同時押出、積層又はヒートシールにより結合する接着力を意味する。
本明細書で使用する「ヒートシール」(「熱溶接」としても知られる)なる用語はフィルムを相互に接触させるか又は少なくとも非常に接近させた後、所定領域のフィルムの接触表面を相互に溶融混合させるために十分な熱と圧力をフィルムの所定領域に加えることにより2つのフィルム又は他の熱可塑性物品を結合することを意味し、熱と圧力を除去して所定領域を冷却させると所定領域の2つのフィルム間にほぼ分離不能な結合を形成する。本発明の実施によると、ヒートシールは気密シール即ち外部大気に対するバリヤーを形成することが好ましい。
本明細書で使用する「剥離」等の用語は結合強さの比較的低い面又は界面に沿って蓋の1個以上のフィルム及び/又は層を手でつまんで引っ張ることにより、多フィルムラミネート及び/又は多層フィルムを含む蓋から1個以上のフィルム及び/又はフィルム層を除去する動作を一般に意味する。「剥離可能」なる用語はこのような蓋の剥離可能な1個以上のフィルム及び/又はフィルム層を意味する。
【図面の簡単な説明】
図1は製品を配置した製品支持部材と、支持部材と蓋の間に製品を封入するように支持部材にヒートシールされた蓋と、支持部材の下面に付着された通気性基層を含む本発明のケースレディ調整大気パッケージの斜視図である。
図2は図1に示したパッケージの概略横断面図である。
図3は図1及び2に示したパッケージの概略横断面図であり、このようなパッケージの2個から蓋の一部を除去して相互に積み重ねた状態を示す。
図4は本発明の真空スキンパッケージの概略横断面図である。
図5は図1に示したパッケージの概略部分横断面図であり、蓋の非通気性部分を通気性部分から剥離している状態を示す。
図6は図2に示したパッケージの代替態様である。
図7は図6に示したパッケージの一部の拡大横断面図であり、通気性蓋部分の内側で蓋の可剥離層を開始した状態を示す。
図8は図6及び7のパッケージの概略横断面図であり、通気性蓋部分の一部のみが製品支持部材に固定され続けるように蓋を可剥離層した状態を示す。
図9は、上下真空チャンバー部分により形成されるエンクロージャーで固定装置がウェブと支持部材のフランジの間にヒートシールを形成するように構成した本発明のパッケージの製造用包装装置の概略図である。
図10は切断エレメントが支持部材に蓋を形成するようにウェブのセグメントを分断している以外は図9と同様である。
図11は最終パッケージを包装装置から取り出せるように切断エレメントを引っ込めた以外は以外は図10と同様である。
図12は本発明の別の態様の横断面図であり、製品を封入する通気性バッグとその底面に配置した通気性基層を含む1対のパッケージを上下に積み重ねた状態を示す。
発明の詳細な説明
図1は、窪み14を形成し、窪みの内側に製品16を入れた製品支持部材12を含む調整大気型ケースレディパッケージ10を示す。支持部材12は窪み14を規定する側壁18と底20をもつトレーの形態が好ましく、更に窪みから外側に延びる周囲フランジ22を含む。蓋24をフランジ22に結合し、支持部材12と蓋の間に製品16を封入する。蓋24は、製品16をパッケージ10の窪み14の内側に封入するようにフランジ22の上面23の周囲に実質的に連続的に延びるヒートシール30(破線で示す)を介してフランジ22に結合することが好ましい。蓋24は後述するように蓋24の非通気性部分の剥離を開始する剥離タブ28を含むことが好ましい。このような剥離タブに関する更に詳細については、その開示内容を参考資料として本明細書の一部とする1997年3月11日付け同時係属米国出願第08/814,671号(発明の名称“LIDDED PACKAGE HAVING A TAB TOFACILITATE PEELING”)に開示されている。剥離タブ28の代用として、例えばその開示内容を参考資料として本明細書の一部とする米国特許第4,889,731号(Williams)及び5,402,622号(Stockleyら)並びに1996年10月18日付け同時係属米国出願第08/733,843号(発明の名称“PACKAGE HAVING PEEL INITIATION MECHANISM”)に開示されているように部分的又は完全に切断されるか及び/又はフランジ22にヒートシールされない蓋24の縁部又は角部分等の他の剥離開始メカニズムも利用できる。
一般に、ヒートシールが製品を蓋と支持部材の間に封入するように製品の周囲に実質的に連続的に延びている限り、任意支持部材/ヒートシール構成を利用することができる。例えば、支持部材12を実質的に平坦なシートとし、その上に製品16を配置し、ヒートシール30により製品の底の周囲に閉じた幾何パターンを形成してそのエンクロージャーを形成してもよい。この包装構成の1例は上記のような真空スキンパッケージであり、製品を真空包装し、蓋が包装製品の輪郭に実質的に完全に、合致するように、製品を収容する蓋と支持部材の間の空間から排気する。
蓋24と支持部材12は製品16の実質的に非通気性のエンクロージャーを形成し、特に大気酸素だけでなく、特に製品16が食品である場合には汚れ、埃、水分、微生物汚染等も含めた周囲環境との接触から製品を保護することが好ましい。製品16が酸素感受性であるとき即ち生赤身獣肉製品(例えば牛肉、子牛肉、子羊肉、豚肉等)、鳥肉(ニワトリ、シチメンチョウ等)、魚肉、チーズ及び所定の果物又は野菜等のように酸素の存在下で腐ったり、品質が低下するなど変化し易いときには、製品16をパッケージ10の内側の低酸素環境に包装し、製品の貯蔵寿命を最大にすることが好ましい。適切な低酸素環境については後述する。
支持部材12は任意の所望構成又は形状にすることができ、例えば矩形、円形、卵形等である。同様に、フランジ22も任意の所望の形状又はデザインにすることができ、図例のように単一封止面をもつ単純な実質的に平坦なデザインでもよいし、その開示内容を参考資料として本明細書の一部とする米国特許第5,348,752号及び5,439,132号に開示されているフランジ構成等の2個以上の封止面をもつもの等の複雑なデザインでもよい。
支持部材12を形成するのに利用可能な材料としては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリオレフィン類(例えば高密度ポリエチレン又はポリプロピレン)、紙パルブ、ナイロン、ポリウレタン等が挙げられるが、これらに限定するものではない。支持部材は所望により発泡材料でも非発泡材料でもよいが、特に製品16が酸素感受性の食品である場合には、酸素を通さないバリヤーを提供することが好ましい。このような酸素感受性製品を低酸素環境に包装しようとする(従ってその貯蔵寿命を延ばそうとする)場合には、支持部材12は1気圧で温度73°F(相対湿度0%)の酸素通過量を好ましくは約1000cc以下、より好ましくは約500cc未満、更に好ましくは約100cc未満、一層好ましくは約50cc未満、最も好ましくは25cc未満/m2/24時間とする。支持部材12は例えば塩化ビニリデンコポリマー、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、エチレン/ビニルアルコールコポリマー等のそれ自体酸素を通さない材料から形成することができる。あるいは、その開示内容を参考資料として本明細書の一部とする米国特許第4,847,148号及び4,935,089号並びに1994年10月19日付け米国特許出願第08/326,176号(発明の名称“Film/Substrate Composite Material”)(1996年4月24日公開EP0707955A1)に開示されているように、支持部材12の内(上)面に実質的に非通気性のフィルムを積層又は他の方法で相似結合してもよい。所望により、支持部材の外(下)面を非通気性フィルムから形成し、例えば小売店で支持部材を介して酸素が侵入できるように支持部材から剥離できるようにしてもよい。非通気性フィルム又はライナーを以下の文中では「バリヤー/シーラントフィルム」と呼び、例えば塩化ビニリデンコポリマー(サラン)、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、エチレン/ビニルアルコールコポリマー等の酸素遮断材料を含むことが好ましい。
所望により、製品16は支持部材12の最大高さ即ちフランジ22を配置するレベルよりも下に最大高さをもつものでもよい。あるいは、製品16は製品の最上位表面が蓋24と接触するようにフランジ22を配置するレベルよりも上又は実質的にそのレベルに最大高さをもつものでもよい。別の代替例として、支持部材12を上述のように実質的に平坦なシートとし、実質的に完全に支持部材よりも上に包装製品を配置し、製品の上部輪郭に合致する蓋で封入してもよい。
図2は図1に示したパッケージをより詳細に示す。蓋24は通気性部分32と実質的に非通気性の部分34を含む。通気性部分34は非通気性部分34の除去後に通気性部分32が支持部材12に結合し続けて製品16が通気性蓋部分32と支持部材12の間に封入され続けるように通気性部分32から剥離可能である。非通気性部分32の剥離は多数の方法により実施することかてき、その一部を以下に記載する。本発明のこの特徴は、製品16をある大気状態で包装、輸送及び貯蔵後に製品を同一パッケージに封入したまま別の大気状態で消費者購入のために陳列することが所望される場合に有用である。上述のように、輸送及び貯蔵中に製品を保存するガス環境で生獣肉又は鳥肉製品をこのように包装すると特に有利である。その後、製品を同一パッケージで消費者購入用に陳列するが、このときには、パッケージから非通気性フィルムを剥離することにより保存用ガスを空気で置換することができ、残留通気性フィルムを介してパッケージの内部のガス交換が行われる。こうして、このような製品は消費者が新鮮であると連想する「鮮色」状態で陳列される。
同じく上述のように、鮮色生獣肉又は鳥肉製品を入れたパッケージは一般に、陳列可能なパッケージ数を最大にするためにスタック構成で冷蔵陳列ケースに消費者購入用に陳列される。この結果、スタックの下位パッケージに酸素が十分流れないため、スタックの最上位パッケージ以外の全パッケージの包装製品に早期変色が生じる。これは、スタックの上位パッケージの底面と下位パッケージの露出通気性蓋部分の上面が密着しており、周囲大気から下位パッケージに封入された獣肉又は鳥肉製品の表面に酸素が自由に流れないためである。製品16の高さ及び/又は残留蓋部分の柔軟性により蓋部分の下面が図3の下位パッケージに示すように肉製品の上面に押し付けられる場合にこの問題は最悪になる。
本発明は支持部材12の下面39に付着した通気性基層36を設けることにより上記問題を解決する。支持部材12の「下面」38は側壁18と底20とフランジ22を含む支持部材の外面全体を含み、支持部材が図面に示すように直立位置にあるときに外面を表す意味で「下」面と呼ぶ。この点では、支持部材12は更に製品16と接触する支持部材の内面である「上面」40も含み、「上」なる用語は図面に示すように直立位置にあるときの支持部材の内面を意味する。
本発明の特に有利な点は、通気性基層36が上記定義による「実質的に平滑な非梨地」である少なくとも1個の主面42をもつという点にあり、このような実質的に平滑な表面は支持部材12の下面38に接着している基層36の表面44と反対側の外面であることが好ましい。こうして、パッケージ10がスタック46(図3参照)の上位パッケージであり、同様の下位パッケージ10’の上に配置されているとき、下位パッケージの非通気性蓋部分を剥離すると、上位パッケージ10の通気性基層36と下位パッケージ10’の残留通気性蓋部分32を通って下位パッケージ10’に空気が流入することができ、酸素不足による早期変色を生じることなく製品16を鮮色状態に維持することができる。
図3に示すスタック構成はケースレディパッケージを小売陳列ケースに並べる方法の典型例であり、2個以上のパッケージを実質的に鉛直列に積み重ね、各パッケージの非通気性蓋部分を除去すると、最初に製品を包装したガスを空気に置換することができる。図面に示すように、上位パッケージ10の支持部材12を下位パッケージ10’の残留通気性蓋部分32と接触させる。包装製品の高さ及び/又は蓋部分32の柔軟性に応じて、通気性蓋部分はパッケージ10’内に示すような製品の頂部に押し付けられる。ケースレディパッケージをスタック配置する場合のこのようなフィルムと製品の接触は一般的である。これは、例えば製品16が獣挽肉又は鳥挽肉である場合に一般に生じる。本発明によると、上位パッケージ10の支持部材下面38に付着した通気性基層36をこのような支持部材下面と下位パッケージ10’の通気性蓋部分32の上面48の間に配置する。このように使用すると、通気性基層36は周囲大気から下位パッケージ10’の窪み14に十分に酸素を流入できるので、製品が生獣肉又は鳥肉等の鮮色性製品である場合に、製品は鮮色状態に維持され、酸素不足による早期変色を殆ど又は全く生じないことが判明した。図面に示すように製品の高さと上位パッケージ10(及び場合によりパッケージ10の上に配置され得る他の材料)の重量により加えられる圧力により通気性蓋部分32が製品16の上面に接触する場合でも同じ結果が得られる。
その理由は完全には解明されていないが、空気は通気性基層36を横に通り、下位パッケージ10’の窪み14に侵入すると考えられる。実質的に平滑な非梨地材料は、通気性が高い場合でもこのような横又は平面方向に高通気性であるとみなされず、むしろ基層の平面寸法に実質的に垂直な方向に高通気性であるとみなされるので、これは予想外であった。この知見により、本発明の実施にいくつかの利点が得られる。積み重ねたパッケージ間の空気流通を助長するために(従来実施されていたように)支持部材の底を梨地面にする場合と異なり、非梨地/実質的平滑面は梨地底面をもつ上位パッケージにより加えられる圧力の対応する点、線又はパターンによる点、線又はパターン状の変色セグメントを下位包装製品の表面に生じない。また、製品の表面には下位パッケージの梨地底面のパターンに対応する凹凸がない。更に、非梨地/実質的に平滑な底面は例えば製品識別、重量、栄養情報等の所望の情報を記載したラベルを貼付したり、直接印刷することができる。
一般に、通気性基層36は「実質的に平滑な非梨地」という上記定義を満足する少なくとも1個の主面をもつ任意材料から形成することができる。通気性基層は73°Fで少なくとも約5,000cc/m2/24時間/気圧の気体透過度をもつことが好ましい。好ましい材料としては例えばポリスチレンフィルムや、織物又は不織繊維シート材料が挙げられる。
ポリスチレンフィルムの好適例としては延伸ポリスチレンフィルムと高衝撃ポリスチレンフィルムが挙げられる。ポリスチレンフィルム又は73°Fで少なくとも約5,000cc/m2/24時間/気圧の気体透過度をもつ他の任意熱可塑性フィルムを基層36に使用する場合には、支持部材12はポリスチレンフォーム等の発泡材料から構成することが好ましい。
織物又は不織繊維シート材料は例えばポリオレフィン、ポリエステル又は植物繊維(即ち綿、木材等)から形成することができる。特に好ましい繊維シート材料としては、例えばDuPontから商品名TYVEK(登録商標)で市販されている不織ポリエステル又はポリオレフィンが挙げられる。現時点では、(不織高密度ポリエチレン繊維であると考えられる)TYVEK(登録商標)1059B及び1073B不織ポリオレフィンが食品に直接接触できるとFDA及びUSDAに認可されているので好ましい。当該技術分野で周知の他の微孔質材料も使用できる。
図2及び3に示すように、通気性基層36は支持部材12の下面38と同一の広がりをもつことができる。この場合には、基層36は両方の材料を同時押出した後、得られた複合構造を熱成形して所望の三次元構造(例えば図1〜3に示すようなフランジ付きトレー)を形成することにより支持部材12に付着することができる。真空スキンパッケージの場合には、同時押出した複合構造を熱成形せずに単にフラットシートのままにしておけばよい。同時押出でなく、(適用可能な場合には)熱成形の前又は後に基層36を任意の適当な積層技術により支持部材12に積層してもよい。
所望により、図6〜8に示すように通気性基層が支持部材12の下面38の一部のみに延びるようにしてもよい。この場合には、一般に、下位パッケージに空気を流入させるための通気性基層を加えないと支持部材の実質的にどの部分も小売陳列ケーススタックの下位パッケージの露出した通気性蓋部分と接触しないように、基層36’は支持部材12の底20と少なくとも同一の広がりをもつことが好ましい。基層は任意の所望時点で支持部材に加えることができ、即ち支持部材の製造中に基層を支持部材に積層してもよいし、支持部材を蓋と結合してパッケージを形成する直前又は直後に中央包装施設で基層を支持部材に接着してもよいし、小売陳列ケースにパッケージを並べる前に小売店で付着してもよい。
次に、図4に関して本発明の真空スキン型ケースレディパッケージを説明する。真空スキンパッケージ50は、上面54と下面56をもち、その上面54に製品58を支持する実質的に非通気性の支持部材52を含む。製品58の周囲で支持部材52の上面54に蓋60を結合し、支持部材と蓋の間に製品を封入する。蓋60は通気性部分62と実質的に非通気性の部分64を含む。上記調整大気パッケージ10の場合と同様に、非通気性蓋部分64は非通気性部分の除去後に通気性蓋部分が支持部材52に結合し続けて製品58を封入し続けるように通気性蓋部分62から剥離可能である。同じくパッケージ10の場合と同様に、パッケージ50は支持部材52の下面56に付着した通気性基層66を含み、該基層は少なくとも1個の実質的に平滑な非梨地主面をもつ。基層66は真空スキンパッケージ60でも調整大気パッケージ10に関して上述した基層36と同様に機能する。
次に図5に関して、パッケージ10(又はパッケージ50)の好ましい剥離可能な蓋の1態様を説明する。この態様では、蓋24’は支持部材12のフランジ22に接触結合した通気性フィルム68と、通気性フィルム68に剥離可能に結合した実質的に非通気性のフィルム70を含む。通気性フィルム68と非通気性フィルム70の少なくとも一方は、蓋24’が約0.001〜約2.5lb/線インチフィルム幅の剥離力で可剥離層するように他方のフィルムと接触している反応性改質表面を含むことが好ましい。フィルム68及び70の間の結合強さが相互に可剥分離するために約0.001〜2.5lb/inの剥離力を必要とするような大きさであるとき、例えば製造、輸送及び貯蔵中にフィルム68からフィルム70の早期分離を防止するために十分な接着力と、フィルム68を引き裂くなど損傷することなくフィルム70をフィルム68から分離できるようにするために十分な可剥性の間に最適のバランスが得られる。
図面に示すように、非通気性フィルム70は好ましくは剥離タブ28をつまんでほぼ矢印の方向に引っ張ることにより通気性フィルム32から剥離される。ヒートシール30は剥離プロセス中にフィルム68とフランジ22の間の結合を維持するために十分な強度をもつので、フィルム68及び70の界面に到達して界面に沿って剥離力が伝播し、フィルム70がフィルム68から可剥分離されるまでフィルム68はヒートシール30を上向きに引き裂く。
通気性フィルム68は孔72を含むことが好ましい。孔を明けるとフィルムの気体透過度が著しく増すが、フィルム自体が通気性であれば、フィルムと肉の密着領域でガス交換し易く、獣肉(又は鳥肉)の鮮色化を助長する(非通気性フィルムはフィルムと肉の密着領域で肉の鮮色化を妨げる)のて、フィルム68は通気性フィルムであることが好ましい。しかし、孔を明けて通気性にした非通気性フィルムも本発明の範囲に含まれる。図5に示すように、非通気性フィルム70を剥離すると孔付きフィルム68が露出し、ガスをパッケージ10の内外に迅速に交換する。包装製品が最初に低酸素ガス内に包装された生赤身獣肉又は鳥肉製品である場合には、非通気性フィルム70を剥離すると、低酸素ガスが逃げ、大気酸素が孔72(及び元々通気性である場合にはフィルム68)からパッケージに侵入し、好ましくは小売店で生赤身獣肉又は鳥肉製品が鮮色化する。
孔72は任意の所望寸法にすることができ、例えば直径約5〜約500μmである。孔は大気ガス(酸素、窒素、二酸化炭素)を通すために十分大きく且つ液体や汚れを通さないために十分小さいと理想的である。孔は機械、化学又は電気装置等の任意の適当な手段により形成することができる。このような装置の非限定的な例としては、レーザーエネルギー、静電放電、超音波、火炎放電、針もしくは他の先鋭器具又はその組み合わせにより穿孔する装置が挙げられる。
蓋24’はフィルム68及び/又は70の反応性表面改質により形成することが好ましい。蓋24’はコロナ積層により形成するとより好ましい。特に、通気性フィルム68が孔72を含む場合には、接着剤が孔を塞ぐ恐れがあるので、接着積層よりもコロナ積層(又は他の形態の反応性表面改質)のほうが好ましい。フィルム68及び70の一方又は両方の結合面をコロナ処理した後、結合面でフィルムを結合し、(例えば加熱ローラーにより)フィルムに熱と圧力を加えて2つのフィルム間の結合を完了することにより積層を行うと最も好ましい。コロナ処理装置は例えばMenomonee Falls,WIに所在のEnercon Industries Corporatioから市販されている。
図5に示す態様に関する更に詳細については、その開示内容を参考資料として本明細書の一部とする1996年11月25日付け米国特許出願第08/755,951号(発明の名称“PACKAGE HAVING A MULTIPLE−FILM LID COMPRISING A GAS−IMPERMEABLE FILM PEELABLY ADHERED TO A GAS−PERMEABLE FILM)に記載されている。
次に図6〜8に関して別の剥離可能な蓋を説明する。図6は出蓋24”が2個以上のフィルムを含むラミネートを含むパッケージ10の概略横断面図であり、フィルムの少なくとも1個は同時押出多層フィルムであり、0.001〜2.5in/線インチフィルム幅の剥離力を蓋24”に加えると、ラミネートは同時押出多層フィルムの内側で離層する。蓋24”は実質的に非通気性の部分と通気性部分に離層することが好ましい。
より詳細に説明すると、蓋24”を構成するラミネートは2個以上のフィルムを含み、フィルムの少なくとも1個は同時押出多層フィルム74である。0.001〜2.5in/線インチフィルム幅の剥離力をラミネートに加えると、蓋24”は同時押出多層フィルム74の内側で離層する。必要又は所望によりラミネートに他のフィルムを加えてもよく、好ましい例としては、酸素遮断材料(例えば塩化ビニリデンコポリマー、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、エチレン/ビニルアルコールコポリマー等)を含む実質的に非通気性のフィルム76が挙げられる。フィルム74及び76は、任意の適当な技術により結合することができ、例えば接着、反応性表面改質、熱処理、圧力処理等とその組み合わせが挙げられる。好ましい積層技術は反応性表面改質であり、コロナ処理の直後に圧力と場合により熱を加える方法がより好ましい。
例えば小売店員が蓋24”のタブ28をつまんで一般に上後方(即ちパッケージの反対側の縁部又は角に向けて)引っ張ると、蓋24”は破線78により示すように同時押出多層フィルム74の内側で離層する。同時押出多層フィルム74は通気性フィルムであり及び/又は大気酸素を通すように孔を明けてあることが好ましい(フィルムの固有透過性と孔寸法及び形成方法については、通気性フィルム68について上述したことが多層フィルム74にも当てはまる)。従って、同時押出多層フィルム74の内側で蓋24”を離層することにより、非通気性フィルム76がパッケージ10から除去されて大気酸素が多層フィルム74の残余を通ってパッケージに侵入する(こうして例えば包装した生赤身肉製品を鮮赤色にする等の何らかの望ましい方法で酸素感受性包装製品を変化させる)のみならず、離層により同時押出多層フィルム74の厚みが減り、このフィルムの酸素透過性を増し、パッケージ10の窪み14に酸素をより迅速に侵入させることができる。包装用途によっては、離層によるフィルム74の酸素透過性の増加だけで十分であり、フィルムに孔を明ける必要はない。
図7は蓋24”が剥離力を受けたときに同時押出多層フィルム74の内側で離層する様子をより詳細に示す。同時押出多層フィルム74は、1)ラミネート24”の成分フィルム間(即ちフィルム75及び76間)のフィルム間結合強さ、2)ラミネートの他のフィルム(即ち図面に示すフィルム76)のフィルム内凝集強さ、及び3)ヒートシール30の結合強さよりも低いフィルム内凝集強さをもつことが好ましい。こうして、ラミネートが同時押出フィルムのフィルム内凝集強さを越える剥離力を受けると、ラミネートの同時押出多層フィルム成分は内部分離即ち離層する。このようなフィルム内凝集強さは好ましくは0.001〜2.5lb/inである。
小売店員等が蓋24”のタブ28をつまんで図74に示すほぼ矢印の方向に剥離力を加えると、剥離力が上方のヒートシール30に向かい、フィルム74のフィルム内凝集強さの比較的弱い面78に向かうにつれて、同時押出多層フィルム74は離層し始める。離層面78は0.001〜2.5lb/inの剥離力で相互に可剥分離する多層フィルム74内の2つの隣接層の界面により形成することが好ましい。このような隣接層間の層間接着力は同時押出多層フィルム74のフィルム内凝集強さの最も弱い成分に相当するのみならず、蓋24”の内側の最も弱い凝集又は接着結合力にも相当する。こうして、蓋24”に0.001〜2.5lb/inの剥離力が加えられると、面78で離層が生じる。こうして、面78における隣接層の一方が非極性材料を含み、他方の隣接層が極性材料を含むように同時押出多層フィルム74を構成することにより可剥分離を達成することができる。例えば、隣接層の一方を非極性ポリエチレンホモポリマー又はコポリマーから構成し、他方の隣接層をポリアミド、コポリアミド、ポリエステル、コポリエステル(例えばポリエチレンテレフタレート)、極性ポリエチレンコポリマー(例えばエチレン/ビニルアルコール)、ポリカーボネート、ポリメチルペンテン、ポリ塩化ビニリデンコポリマー、ポリウレタン、ポリブチレンホモポリマー及びコポリマー並びにポリスルホンから構成される群から選択される少なくとも1種の材料から構成してもよい。あるいは、面78における隣接層の一方をポリエチレンホモポリマー又はコポリマーから構成し、他方の隣接層をポリプロピレンホモポリマー又はコポリマーから構成してもよい。
面78で同時押出多層フィルム74の内側に離層を達成する手段として層間接着分離を行う代わりに、0.001〜2.5lb/inの剥離力を蓋に加えると内部分離する少なくとも1個の層を同時押出多層フィルムに加えてもよい。所望によりこのようなフィルムの優先的離層を達成する手段として、同時押出多層フィルム74の内側で層間接着破損と層内凝集破損を併用してもよい。これは、例えば離層主面が2つの隣接フィルム層の間にあり且つ離層路が隣接フィルム層の一方又は両方に「迷走」するときに得られる。
同時押出多層フィルム74は孔を明けることが好ましい。孔はフィルム74を非通気性フィルム76に結合する前に同時押出多層フィルム74に形成することが好ましい。孔は多層フィルム74を完全に貫通し、フィルムの一方の主面から他方の主面まで延びる通路を形成することが好ましい。フィルムを面78に沿って離層すると、孔の各々は2部分に分離される。一方の部分は非通気性フィルム76と共に支持部材から除去され、他方の部分は蓋24”の離層後も残留する多層フィルム74の部分と共にパッケージ10に止まる。こうして離層により孔は大気に露出し、大気酸素は孔を通ってパッケージに侵入することができる。
離層プロセスの最終結果を図8に示し、非通気性フィルム76と同時押出多層フィルム74の一部はパッケージ10から除去され、蓋24’の通気性部分74’のみが支持部材12に付着している。こうして、製品16はパッケージ10の内側に完全に封入され続け、即ち通気性部分74’はヒートシール30を介して支持部材12のフランジ22に熱溶接したままであり、製品を微生物及び他の汚染から保護し続ける。他方、通気性部分74’が露出し、この部分はそれ自体通気性のフィルムから形成するか及び/又は孔を明けることにより通気性であるため、大気酸素はこの部分を通ってパッケージ10の窪み14に侵入することができる。
本発明の別の特徴を図6〜8に示し、この特徴によると、支持部材12は主上面82と主下面84をもつシーラントフィルム80を含むことが好ましい。下面84は窪み14とフランジ22の上面に結合している。こうして、シーラントフィルム80の上面82は窪み14に入れた製品16に直接接触すると共にフランジ22の上面で蓋24”の押出多層フィルム74と接触する支持部材12の最上面を規定する。より詳細に説明すると、同時押出多層フィルム74はヒートシール30を介してフランジ22でシーラントフィルム80の上面82に実際に結合される。従って、シーラントフィルム80は支持部材12の上面全体を完全に覆うこと、即ち相似結合していることが好ましい。
本発明の上記又は任意態様で支持部材12にシーラントフィルムを必ずしも加える必要はないが、支持部材の機能特性を改善することが必要又は望ましいとみなされる場合にはこのような改善手段として支持部材12の少なくとも上面にライナーとしてこのようなシーラントフィルムを加えることが好ましい。例えば、所期包装用途に十分に非通気性でない材料から支持部材を製造する場合には、必要な程度の非通気性を提供するシーラントフィルム(即ちバリヤー/シーラントフィルム)を使用することができる。ヒートシール30の結合強さを改善するためにもシーラントフィルムを使用することができ、即ち十分強力なヒートシールを容易に形成できない材料から蓋と支持部材を製造する場合には、支持部材の上面によく結合すると共に同時押出多層フィルムと強力なヒートシールを形成するシーラントフィルムを使用することができる。
大半の包装用途では、非通気性フィルム76とシーラントフィルム80の両方がガス、特に酸素を実質的に通さない材料を含むことが好ましい。利用可能な材料としては、例えば塩化ビニリデンコポリマー(サラン)、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、エチレン/ビニルアルコールコポリマー、酸化ケイ素(SiOx)等が挙げられる。
フィルム74,76及び80の各々は例えば約0.3ミル〜約12ミルの任意の所望厚さにすることができる。好ましくは、フィルムは厚さ約0.5ミル〜約8ミル、より好ましくは約0.75ミル〜約5ミル、最も好ましくは約1〜約3ミルである。
図6〜8に示す本発明の上記態様に関する更に詳細については、その開示内容を参考資料として本明細書の一部とする1996年12月11日付け同時係属特許出願第08/764,405号(発明の名称LAMINATE HAVING A COEXTRUDED,MULTILAYER FILM WHICH DELAMINATES AND PACKAGE MADE THEREFROM)に開示されている。
利用可能な別の剥離性蓋メカニズムとして、蓋24の通気性部分と非通気性部分を別々のフィルムとし、別々の位置(例えばフランジ22上の別々の位置)で支持部材12に結合してもよい。このような蓋構成は例えば上記米国特許第5,348,752号及び5,439,132号に開示されている。
次に図9〜11に関して、本発明による調整大気パッケージを製造するための好適方法及び装置を説明する。真空スキンパッケージの製造方法は上記米国特許再発行第30,009号及び米国特許第5,346,735号に記載されている。
図面に示すように、包装装置86は製品16を入れた支持部材12の上にフィルムのウェブ88を位置決めするためのメカニズムを含む。位置決めメカニズムはウェブ88を夫々巻出し及び巻取り、蓋をウェブから分断して支持部材にヒートシールできるようにウェブを支持部材12の上に位置決めする1対のロール90及び92を含む。フィルム88を形成する材料は軟質ポリマーフィルムが好ましい。1枚以上のこのようなウェブを支持部材12に順次又は同時に加えると、上記のような蓋24を形成することができる。簡単にするために、ウェブは1枚だけ示す。装置86は更に、全包装プロセスを通して製品を入れた支持部材12を支持及び輸送するためのキャリヤー93を含む。
特に図9について説明すると、装置86は更に支持部材とウェブの間にヒートシール(即ち上記のようなヒートシール30)を形成することによりウェブ88の一部96を支持部材12のフランジ22に固定するための装置94を含む。固定装置94により形成されるヒートシールはフランジ22の上面の周囲に実質的に連続的に延び、支持部材12とウェブ88の固定部分96の間に製品16を封入することが好ましい。固定装置94はフランジ22で図9に示す矢印の方向にウェブ88に熱と圧力を加え、ウェブとフランジの間にヒートシールを形成する。ヒートシールを形成するために必要な熱と圧力の大きさは、多数の因子(例えばウェブ88の厚さと組成)によって異なり、本発明が属する技術の当業者が容易に決定することができる。固定装置94はウェブ88と接触するための加熱金属表面をもつことが好ましい。加熱金属表面は幅を僅かに狭くした以外はフランジ22とほぼ同一形状である。
ウェブ88をフランジ22に固定する前に、窪み14から少なくとも部分的に排気し、所望包装用ガス(例えば空気よりも酸素濃度の低いガス)を少なくとも部分的に充填することが好ましい。これは、排気可能及び/又は所望包装用ガスでバックフラッシュすることが可能な実質的に気密性のエンクロージャーで図9に示す固定段階を実施することにより達成することができる。このような気密エンクロージャーは上下真空チャンバー部分98及び99から形成することができ、その少なくとも一方を矢印の方向に可動にし、チャンバー部分を相互に結合して包装装置86全体(又は図示するようにロール90及び92を除く一部のみ)を包囲するようにする。その後、得られたエンクロージャーを所望程度まで排気し、所望により保存強化包装用ガスを充填(「バックフラッシュ」)する。その後、窪み14に(製品16と共に)保存強化包装用ガスを収容できるように、ウェブ88の部分96を支持部材12に固定する。こうして、特定製品の貯蔵寿命を最大にするのに理想的な雰囲気で食品16を輸送及び貯蔵することができる。可動真空チャンバー部分と連動排気/バックフラッシング装置(図示せず)は当該技術分野で周知である。
排気段階中にチャンバー部分98及び99により形成されるエンクロージャーから任意の所望量(例えば1〜99.999容量%)の空気を除去することができる。生赤身肉製品を包装しようとする場合には、除去する空気の量は好ましくは約99〜約99.999容量%、より好ましくは約99.5〜約99.999容量%である。排気した空気に置換するのに好ましいガスとしては例えば二酸化炭素、窒素、アルゴン等とこれらのガスの混合物を挙げることができる。これらの段階の結果として、パッケージ10の窪み14は蓋24の剥離前に酸素含有量が好ましくは1容量%未満、より好ましくは0.5容量%未満、更に好ましくは0.1容量%未満、最も好ましくは0.05容量%未満となり、残余はガス又はガス混合物(例えば二酸化炭素と窒素の混合物)である。パッケージ10が実質的に非通気性のエンクロージャーを提供する場合には、このような調整大気包装環境は、包装した生赤身肉製品が少なくとも7日間、より好ましくは少なくとも10日間、更に好ましくは少なくとも14日間、最も好ましくは少なくとも21日間の貯蔵寿命をもつように確保できる(当然のことながら、パッケージは冷蔵条件下、例えば約28°F〜約48°Fの温度に維持し、任意の相当時間にわたって光を当てないと仮定する)。
次に図10について説明すると、包装装置86はウェブの固定部分96を含む実質的に閉じた幾何形状にウェブ88のセグメント102を分断するための装置100を更に含むことが好ましい。分断装置100は(例えば先鋭又は鋸歯状ブレードからの)機械的力、熱又はその組み合わせを加えることによりウェブ88を分断する切断エレメントを含むことが好ましい。
図9〜11に順に示すように、好適包装方法は以下の通りである。製品16を支持部材12に入れた後、ロール90及び92は図9に示すようにウェブ88を支持部材12の上に位置決めする。次に、上下真空チャンバー部分98及び99はウェブ88の対向面で合体し、実質的に気密なエンクロージャーを形成し、その後、エンクロージャーから排気し、所望包装用ガスをバックフラッシュする。次に、固定装置94はウェブ88の部分96を支持部材12のフランジ22に固定する。これを図9に示し、ウェブ88との間で往復する固定装置94はウェブに向かって移動し、フランジ22の上でウェブの上面と接触してウェブをフランジ22にヒートシールする。こうして製品16は支持部材12とウェブ88の固定部分96の間に封入される。
好適方法の次段階を図10に示し、固定装置94がヒートシール30を形成した後、上下真空チャンバー部分98,99は分離し、固定装置94はウェブ88の部分96から離れている。その後、ウェブ88との間で往復可能な分断装置100はウェブに向かって移動し、固定部分96を含む閉じた幾何形状にセグメント102を分断する。任意の所望幾何形状が可能であるが、分断したウェブセグメント102の形状がフランジ22の周囲により規定される形状と同様で僅かに大きくなるように、フランジ22の周囲の僅かに外側をたどるような形状が好ましい。ウェブは少なくとも部分的に熱収縮性のフィルムから形成することが好ましく、分断装置100はウェブの分断を助長すると共に分断したウェブセグメント102の周囲の大部分をヒートシール30に向かって熱収縮させて整った美しい外観のパッケージを形成するように加熱することが好ましい。
最終パッケージ10を図11に示し、切断エレメント66は図示するようにウェブから復動することによりウェブ88から離れている。分断して熱収縮したウェブセグメント102(固定部分96を含む)はパッケージの蓋(即ち蓋24)になる。次に、手動又は自動(例えばコンベヤーベルトにより)包装装置86からパッケージ10を取り出す。
上記包装方法は、製品を入れた支持部材に上述のように剥離可能な蓋を順次被せる連続法が好ましい。この方法は並列に実施し、2個以上のパッケージを同時に製造することもできる。連続法では、ロール90及び92は上述のように各蓋サイクル間でウェブ88を夫々断続的に巻出し及び巻取り、一部を固定及び分断可能な新しいウェブセクションを連続的に呈示する。ウェブセグメント102はウェブが巻取りロール92にウェブを巻出しロール90から前進させるために十分無傷のまま維持されるようにウェブ88から分断することが好ましい。これは、縁部が無傷のままに維持されるようにウェブの内側からウェブセグメント102を分断することにより実施できる。
上記包装方法は例えばRoss,Industries,Inc.又はMultivac,Inc.から市販されている現在入手可能な調整大気包装機で実施することができる。利用可能なモデルの具体例としては、Ross IN−PACK(登録商標)3320又はMultivac(登録商標)T500が挙げられる。
図12に示すような本発明の別の態様によると、ケースレディパッケージ104は通気性熱可塑性フィルムからなり、その内側に製品108を封入するバッグ106を含む。バッグ106は製品108と接触する内面110と外面112をもつ。上記のような通気性基層36と同様の通気性基層114をバッグ106の外面112の少なくとも一部に付着する。バッグ106の外面の全部又は一部を通気性基層で覆ってもよい。図例では、バッグ106の底面のみに通気性基層を付着した。
上述した理由により、通気性基層114はパッケージ104がスタック116の上位パッケージであって同様の下位パッケージ104’の上に配置する場合や、通気性基層114をスタックの上位パッケージ104と下位パッケージ104’の間に配置する場合に特に有利である。バッグ106は通気性の熱可塑性フィルムから形成するが、これだけでは下位パッケージ104’に包装した製品108に酸素が十分に流れないので、変色を防止するには不十分であることが判明した。これは製品108が重力により押し付けられるバッグ106の下領域で製品とフィルムが密着しているためであると理論付けられる。図例のように通気性基層114を付加すると、下位パッケージ104’内の製品108が酸素不足により変色せずに鮮色状態を保つに十分な空気がパッケージ間を流れることが判明した。これらの知見は、上記のような調整大気又は真空スキンパッケージにも当てはまり、非通気性外側フィルム又はフィルム部分を支持部材から除去することにより、支持部材を通気性にすることができる(下記実施例1参照)。
バッグ106は熱収縮性熱可塑性フィルムから形成し、図12に示すように製品の形状に相似するように製品108の周囲に熱収縮させることが好ましい。あるいは、製品108を充填後にバッグ106の内側を排気し、図例のような相似パッケージを製造することもできる。熱収縮と排気を併用してもよい。所望により、どちらの技術も使用せず、製品108を通気性バッグに非相似状態即ち隙間をあけて封入してもよい。
図面に示すように例えば小売陳列ケースに積み重ねる前に、1個以上のパッケージ104を実質的に非通気性の熱可塑性フィルムから形成した外側バッグ(図示せず)に封入し、パッケージを小売陳列ケースに並べることが必要になるまで輸送及び貯蔵中に酸素が製品108と接触するのを最小限にするか又は防止し、陳列時にパッケージ104を外側バッグから取り出し、(バッグ106を形成する通気性フィルムを介してパッケージに侵入する)大気酸素の存在下で製品108を鮮色化してもよい。製品108の保存を強化するガス、例えば上述のように低酸素濃度のガスも非通気性外側バッグに封入することが好ましい。外側バッグ内のこのような保存強化ガスは輸送及び貯蔵中に通気性内側バッグ即ちバッグ106に浸透することにより包装製品を保存する。
以下、実施例により本発明を更に説明するが、以下の実施例は例証を目的としており、発明の範囲を制限するものではない。
実施例
実施例1
Multivac(登録商標)R7000包装機を使用して生赤身肉(牛もも肉の内側の切り身)の真空スキンパッケージを上述のように製造した。支持部材と蓋はいずれも以下の構造とした。
層:1’/2’/3’//1/2/3/4/5/6
層1’=分子量分布の狭いポリエチレン
(食品接触/ヒートシール層)
層2’=エチレン/アクリル酸ブチル
層3’=プロピレン/エチレンコポリマー+酸無水物グラフトポリプロピレン
層1=エチレン/ビニルアルコール(44モル%エチレン)
層2=エチレン/酢酸ビニル
層3=層1に同じ
層4=層2に同じ
層5=イオノマー
層6=高密度ポリエチレン
(外側/耐摩耗層)。
層1〜6からフィルムの非通気性部分を構成し、層1’〜3’からフィルムの通気性部分を構成し、//は2つのフィルム部分間の剥離界面を表す。
次に、全パッケージの非通気性蓋部分を剥離した。パッケージの3個は支持部材の非通気性部分も剥離し、パッケージ全体を通気性にした。次に、TYVEK(登録商標)不織ポリオレフィン繊維シート材料のストリップをパッケージの各々の非熱成形支持部材の下面に付着し、支持部材下面の一部のみをTYVEK基層で覆った。次に、パッケージをパッケージ3個ずつ2つのスタックに配置し、冷蔵小売陳列ケースに入れ、一方のスタックは支持部材の非通気性部分を除去せず、他方のスタックはこのような部分を支持部材から除去した。
陳列ケースに3日間積み重ねておいた後、パッケージを取り出し、酸素不足による変色を目視検査した。スタックの各々の最上位パッケージに収容した肉は包装した肉の酸素接触が妨げられないので、予想通り変色しなかった。他方、スタックの2個の下位パッケージは通気性蓋と上位パッケージの支持部材の間にTYVEK基層を配置していない肉の表面領域にいずれも早期茶変(メトミオグロビン)を示した。これに対して、上位TYVEKストリップに隣接する肉の表面領域は消費者が新鮮であると連想する赤(オキシミオグロビン)色をまだ示した。このように、TYVEK基層は酸素をスタックの下位パッケージに流入させるのに有効であった。興味深いことに、非通気性部分を支持部材から除去したパッケージでも、TYVEK基層を配置しない領域では下位パッケージ内の包装肉に変色を生じた。このことから明らかなように、上位パッケージの非通気性支持部材部分を除去しても、支持部材の残りの部分は本発明の支持部材の下面に付着した付加通気性基層を用いないと、変色を防止するために十分な酸素を下位パッケージに流すことができなかった。
比較例1
Multivac(登録商標)CD6000包装機を使用してパッケージを形成し、包装操作中に包装機で熱成形ダイにより形成した梨地底面をもつポリ塩化ビニルの外側(下部)フィルムを支持部材に加えた以外は、実施例1と同様に真空スキンパッケージを製造した。梨地面は切頭正四角錐のアレーの形状とした。貯蔵期間後、全パッケージの非通気性蓋部分を剥離し、パッケージを小売陳列ケースに積み重ねた。スタックの下位パッケージの約80%に次の現象が観察された。
陳列ケースで約1日後に下位パッケージ内の包装肉製品の上面に形成した上位パッケージの梨地底面に対応する凹凸が現れた。
陳列ケースで約2日後に肉製品の表面の凹凸領域に早期メトミオグロビン変色が現れた。
一般に、変色はスタックの上位パッケージの重量の増加即ち上位パッケージの重量及び/又は個数の増加と共に悪化した。また、トップサーロイン等の所定の切り身肉はリブアイステーキ等の他の切り身肉よりもスタック構成に配置した場合に早期変色し易いことが判明した。
実施例2
チャック挽肉を「バリヤーフォーム」トレーに入れた。このようなトレーはトレーの上面に形成され、エチレン/ビニルアルコールコポリマーを含むバリヤー/シーラントライナーフィルムと、発泡ポリスチレンコア層と、トレーの下面で同一の広がりをもつ通気性基層を形成する延伸ポリスチレン(OPS)フィルムから構成される3層ラミネートから熱成形した。Ross IN−PACK(登録商標)包装機を使用してトレーを上述のような調整大気パッケージに製造し、図6〜8に関して上述したように離層性フィルムでフィルムに蓋をした。
非通気性蓋部分をパッケージから剥離後、パッケージを2個ずつのスタックに配置し、小売ケースに入れ、6及び22時間後に変色を評価した。6時間後に下位パッケージ内の包装肉は(恐らく圧力に関係する)微かな変色を示した。22時間後に下位パッケージに包装した肉の外観は約3〜10%変色に非常に近かった。全最上位パッケージ内の肉はこの時点までに茶変し、肉がその貯蔵寿命の終点にあることを示した(スタックの最上位パッケージに入れた肉は光を受け易く、肉の色は光に感受性であるため、一般に最初に変色する)。
同様の試験を実施し、発泡ポリスチレントレーをもつ調整大気パッケージでトレーの下面に同一の広がりをもつOPSフィルムをもつものともたないものとを比較した。どちらのパッケージも同様の結果を示し、即ちスタック配置しても早期変色を殆ど又は全く示さなかった。発泡ポリスチレン表面等の多孔質表面は延伸ポリスチレンフィルム等の平滑な非多孔質表面よりも空気が流入し易いため、外側OPS基層をもつ同様のパッケージよりも下位パッケージに早期変色を生じにくいと予想されていたので、これは驚くべきことであった。発泡支持部材を使用する場合には、非発泡フィルムをその外面に使用すると支持部材の強度が増すので非常に有利である。生獣肉又は鳥肉等の比較的密な製品を包装する場合にはこれは特に重要である。本発明によると、OPSフィルム等の通気性基層を支持部材の外(下)面に付着し、下位パッケージに包装した獣肉又は鳥肉製品を酸素不足により早期変色させずに支持部材の強度を増す。
以上、実施例に関して本発明を説明したが、記載した発明に下記請求の範囲内で種々の変更を加えてもよいことが当業者に理解されよう。
本発明は支持部材と蓋の間に封入する生赤身肉や他の食品等の製品の包装に関し、蓋は通気性部分と、パッケージの内側の環境条件に変化を生じるように通気性部分を支持部材に結合したまま通気性部分から剥離可能な実質的に非通気性の部分を含む。より詳細には、本発明は個々のパッケージが剥離可能な非通気性部分をもち、消費者購入用小売陳列ケースに積み重ねられ、最上位パッケージを除く全パッケージ内の包装製品が酸素不足により変色する可能性のある前記包装に関する。
特に獣肉、鳥肉等の生鮮食品の種々の形態の包装はフラットシート又はトレー等の比較的剛性の支持部材を製造使用し、製品を支持している。一般に蓋と支持部材の間にヒートシールを形成して製品を蓋と支持部材の間に封入することにより、比較的軟質の蓋又はカバーを製品の周囲で支持部材に結合している。この種の包装は生鮮食品に旧来必要とされていたような店内包装の必要なく、一般に中央包装施設で製造し、消費者検分及び購入用小売陳列ケースに実質的にすぐに並べられるような形態で小売販売店に輸送されるので、「ケースレディ」包装として知られている。
ケースレディ包装は主に「真空」包装と「調整大気」包装の2種類に分類される。真空包装例えば「真空スキン」包装では、蓋は熱成形性であり、即ち熱を加えると所望形状に成形することができ、支持部材に載せた製品の周囲に熱と差圧によりた熱成形される。空気は実質的に完全にパッケージの内側から排出されるので、蓋は包装製品の輪郭に非常に近くなる(例えばその開示内容を参考資料として本明細書の一部とする米国特許再発行第30,009号(Purdueら)及び米国特許第5,346,735号(Loganら)参照)。調整大気包装では、蓋を固定する周囲フランジをもつトレー様支持部材に一般に食品を包装する。蓋を支持部材に固定する前に、一般に支持部材の内側から空気を排出し、包装製品の貯蔵寿命を延ばすガスに交換する。
包装製品が酸素の存在下で劣化する製品(例えば牛肉、鳥肉又は豚肉)である場合には、製品を低酸素環境で包装し、蓋と支持部材は一般に酸素を通さない実質的バリヤーを提供し、包装製品の貯蔵寿命を延ばす。しかし、このような製品は低酸素環境で包装すると外観が悪化する恐れがある。例えば、(酸素濃度の高い環境で包装した肉製品よりも)低酸素包装環境で包装した生赤身肉製品のほうが一般に寿命が長いが、赤身肉は酸素の不在下又は酸素約5%未満といった酸素濃度の非常に低い環境で包装すると、紫色に変色する傾向がある。このような紫色は大半の消費者に好まれず、紫色でも問題ないことを消費者に普及しようとする宣伝は殆ど効を奏していない。肉は例えば空気中に存在するような十分高い濃度の酸素に触れると鮮赤色になり、大半の消費者はこのような色を新鮮だと連想する。しかし、この空気接触から1〜3日後に肉は紫色と同様に大半の消費者に好まれない茶色に変色する(肉が腐り始めている徴候でもある)。従って、中央施設で小売販売店頒布用に生赤身肉製品を有効に解体及び包装するためには、肉を長い貯蔵寿命にわたって低酸素(真空又は調整大気)環境で包装、輸送及び貯蔵した後、小売陳列ケースに並べる直前に肉が赤色に「鮮色化する」ように比較的高酸素環境で消費者販売用に陳列する。さほど顕著ではないが、鳥肉や豚肉等の他の赤身肉食品でも同様の変色が生じる。
例えば生獣肉、鳥肉又は豚肉製品の鮮色化は、一般に通気性部分と非通気性部分を含むようにケースレディパッケージの蓋を構成し、包装製品が通気性部分と支持部財の間に封入され続けるように非通気性部分を通気性部分から剥離できるようにすることにより達成される。従って、パッケージを消費者購入用小売陳列ケースに並べることが必要になったら蓋の非通気性部分をパッケージから剥離する。蓋の残留部分はガス(酸素)を通すので、周囲大気からパッケージに侵入する酸素の存在下で肉製品を鮮色化することができる。同時に、蓋の残留通気性部分は例えば汚れ、埃、水分、微生物汚染等から製品を保護し続ける。
しかし、ケースレディパッケージに頻発する問題として、蓋の非通気性部分を除去して包装製品を鮮色化した後にパッケージを小売陳列ケースにスタック構成即ち上下に積み重ねて並べるので、スタックの最下位パッケージ以外の全パッケージの支持部材がすぐ下に配置されるパッケージの残留通気性蓋部分に接触するという問題がある。小売陳列ケースではスペースが制約されるのでこのようなスタック配置が必要であり、小売業者は消費者購入用に陳列可能なパッケージの数を最大にすることができる。しかし、通気性蓋部分とスタックの上位パッケージの支持部材が密着する結果、スタックの最上位パッケージ以外の全パッケージに包装した製品は酸素が十分に流れないため、変色することが多い。ケースレディパッケージの支持部材は一般に非通気性材料から構成されるので、パッケージスタックの下位パッケージの通気性蓋部分と接触すると、下位包装製品の全部又は一部を鮮色状態に維持するために十分な酸素が通気性蓋に流れなくなる。その結果、製品は変色して消費者に好まれない外観となり、消費者は包装製品に何らかの欠陥があり、例えば腐ったり、腐り始めていると感じかねない。当然のことながら、これは小売業者にとって非常に不利である。旧来通りに小売店内で包装した切り身肉では、肉製品を封入するために使用するオーバーラッピングを、肉製品又は肉製品を支持するために使用するトレーの下面で寄せたり折り曲げたりしており、スタックの下位パッケージに酸素が流入するので、この問題はさほど大きくない。従って、ケースレディパッケージでも旧来通りに小売店内で包装した獣肉又は鳥肉と同等の成果が得られるようにパッケージスタックの下位パッケージの酸素不足の問題を解決する必要がある。
この問題の考えられる解決方法の1つは、下位パッケージの通気性蓋を通して支持部材の底面とスタックの下位パッケージの間に酸素が流入できるように梨地底面をもつ支持部材を使用することである。このアプローチは多くの点で成功しているが、まだ欠点がある。定義によると、梨地面は他のセグメント(谷)よりも表面から著しく突出するセグメント(山又はリッジ)をもつように非平滑又は粗面仕上げした面である。梨地底面をもつパッケージをスタック配置すると、スタックの最下位パッケージ以外の全パッケージの梨地底は重力によりスタックの最上位パッケージ以外の全パッケージの軟質蓋に押し付けられる。その結果、スタックの下位パッケージの軟質蓋は蓋と接触している包装製品の任意部分の表面に押し付けられる。その結果、蓋と製品の接触面の両方にスタックの上位パッケージの支持部材底面の梨地パターンが実質的に移る。梨地面の突出セグメントは下位パッケージの蓋と製品表面に対応する凹凸を生じる。包装製品の表面のこのような凹凸は一般に外観上の理由から望ましくない。更に、生獣肉及び鳥肉製品の場合には、凹凸領域は酸素が十分に流れないため、早期変色し易く、このようなパッケージのスタックの下位パッケージの製品の表面に梨地変色パターンが形成される。
梨地底面をもつケースレディパッケージの別の欠点として、梨地面は例えば製品識別や栄養情報等の所望表示を記載したラベルを貼付したり、直接表面に印刷することができないという欠点もある。ケースレディパッケージの底面にこのような表示を提供できることは非常に望ましい特徴である。
従って、スタック配置した場合に包装製品の変色を防止し、梨地底面をもつケースレディパッケージの上記欠点を解消することがケースレディパッケージ業界では必要とされている。
発明の要約
上記必要は、
a.上面と下面をもち、その上面に製品を支持する実質的に非通気性の支持部材と、
b.支持部材と蓋の間に製品を封入するように製品の周囲で支持部材の上面に結合されており、通気性部分と、実質的に非通気性の部分を除去後に通気性部分が支持部材に結合し続け、製品を封入し続けるように通気性部分から剥離可能な実質的に非通気性の部分を含み、更に、前記通気性部分からの前記非通気性部分の剥離を開始するためのメカニズムを含む蓋と、
c.支持部材の下面に付着されており、少なくとも1個の実質的に平滑な非梨地主面をもつ通気性基層を含むパッケージを提供する本発明により満足される。
支持部材の下面の通気性基層はパッケージスタックの下位パッケージに空気を流入させ、包装生獣肉又は鳥肉製品の早期変色を防止又は最小限にする。更に、基層は製品表示を直接印刷したり、ラベルとして貼付することもできる。
本発明は更に、パッケージを2個以上のパッケージのスタックとして配置する場合にパッケージに封入する獣肉又は鳥肉製品の変色を低減する方法を提供する。本方法は、
a.1)上面と下面をもち、その上面に製品を支持する実質的に非通気性の支持部材と、
2)支持部材と蓋の間に製品を封入するように製品の周囲で支持部材の上面に結合されており、通気性フィルムを含む蓋と、
3)支持部材の下面に付着されており、少なくとも1個の実質的に平滑な非梨地主面をもつ通気性基層
を各々含む少なくとも第1のパッケージと第2のパッケージを準備する段階と、
b.第1のパッケージの支持部材が第2のパッケージの通気性蓋と接触し、第1のパッケージの支持部材下面に付着した通気性基層が第1のパッケージの支持部材下面と第2のパッケージの通気性蓋の上面の間に配置されるように、第1のパッケージを第2のパッケージの上に積み重ねる段階を含む。
本発明の別の側面によるパッケージは、
a.通気性熱可塑性フィルムからなり、製品をその内側に封入しおり、製品に接触する内面と外面をもつバッグと、
b.バッグの外面の少なくとも一部に付着されており、少なくとも1個の実質的に平滑な非梨地主面をもつ通気性基層を含む。
定義
本明細書で使用する「実質的に平滑な非梨地」なる用語は、第1のケースレディパッケージの支持部材底面と第1のパッケージその直ぐ下に接触するように配置された第2のケースレディパッケージの軟質蓋の間に配置したときに、第2のパッケージに収容された製品の表面に実質的に凹凸を残さない基層を意味する。「実質的に平滑な非梨地」基層は、その開示内容を参考資料として本明細書の一部とする米国特許第4,910,033号の定義による「RA」値が3未満であることが好ましい(「RA」値は所与面積の材料における山と谷の寸法の相対平均の尺度であり、マイクロインチ(即ち10-6インチ)で表され、プロフォロメーターで測定することができる)。
本明細書で使用する「通気性」なる用語は1気圧で温度73°F(相対湿度0%)で少なくとも約1,000cc/m2フィルム/24時間のガス(例えば酸素)を通すフィルム又はフィルム部分を意味する。より好ましくは、通気性フィルム又はフィルム部分は1気圧で温度73°F(相対湿度0%)で少なくとも5,000、より好ましくは少なくとも10,000、例えば少なくとも15,000、20,000、25,000、30,000、35,000、40,000及び50,000、最も好ましくは少なくとも100,000cc/m2/24時間の酸素を通す。本発明によると、通気性フィルム又はフィルム部分はそれ自体上記レベルの通気性をもつものでもよいし、あるいは上記レベルの通気性を本来もたないが、上記のようにフィルムを通気性にするように改変、例えば孔をあけたり、可剥離層したフィルム又はフィルム部分でもよい。
本明細書で使用する「実質的に非通気性」なる用語は1気圧で温度73°F(相対湿度0%)で1,000cc未満/m2フィルム/24時間のガス(例えば酸素)を通すフィルム又はフィルム部分を意味する。より好ましくは、実質的に非通気性のフィルムは1気圧で温度73°F(相対湿度0%)で約500cc未満、例えば300cc未満及び100cc未満、より好ましくは約50cc未満、最も好ましくは25cc未満、例えば20cc未満、15cc未満、及び10cc未満/m2/24時間のガスを通す。
本明細書で使用する「支持部材」なる用語はその上又はその中に製品を配置するパッケージのコンポーネントを意味する。肉製品は一般に例えば肉製品を支持するように所望形状に熱成形した発泡又は非発泡ポリスチレンシート材料からなるトレー様パッケージコンポーネントに配置される。支持部材は製品を配置する窪みと、支持部材に蓋をして製品を窪みの内側に封入するための密閉表面を提供する周囲フランジを含む。支持部材は更に、発泡製品でも非発泡製品でもよい実質的に平坦な即ち非熱成形シートを含んでいてもよい。
本明細書で使用する「フィルム」なる用語は、2つの主面をもち、ポリマー又は他の材料から形成される1層以上をもつ一般にシート又はウェブ形態の熱可塑性材料を意味する。フィルムは(1層しかもたない)単層フィルムでも(2層以上をもつ)多層フィルムでもよい。
本明細書で使用する「層」なる用語はフィルムと同一の広がりをもち、実質的に均一な組成をもつ独立フィルムコンポーネントを意味する。単層フィルムでは「フィルム」と「層」は同一である。
本明細書で使用する「多層フィルム」なる用語は、非限定的な例として同時押出、押出被覆、積層、蒸着被覆、溶剤被覆、エマルション被覆、懸濁被覆等の方法の1種以上等の任意の慣用又は適当な方法により相互に結合したポリマー又は他の材料から形成される2層以上をもつ一般にシート又はウェブ形態の熱可塑性材料を意味する。このような方法は当該技術分野で周知である。例えば、「同時押出」、「同時押出する」等の用語は、押出物が冷却即ちクエンチ前に層状構造に溶着するように配置された2個以上のオリフィスをもつ単一ダイに2種以上の材料を通して押出す方法を意味する。同時押出はインフレート法、独立フィルム押出法及び押出被覆法で使用することができる。別の例として、「積層」、「積層する」等は、接着、反応性表面改質(例えばコロナ処理、火炎処理又はプラズマ処理)、熱処理、圧力処理等とその組み合わせ等の任意の適切な手段により相互に結合した2個以上のフィルムをもつ多重フィルム複合構造を意味する。
本明細書で使用する「反応性表面改質」等の用語は例えばフィルム表面に自己接着機能を与える(即ち接着剤の必要なしに表面を別の表面に接着できるようにする)ようにフィルム表面に反応性種を組み込むためにフィルムの表面を化学的に改変することを意味する。反応性表面改質の具体例としては、コロナ処理、プラズマ(イオン化ガス)処理及び火炎処理が挙げられ、コロナ処理が好ましい。反応性表面改質を行ったフィルムの表面を「改質表面」と言い、コロナ処理の場合に「コロナ処理表面」と言う。
本明細書で使用する「離層する」、「離層」等の用語はフィルムが十分な強さの剥離力を受けたときに層の内側及び/又は多層フィルムの内側の層間(即ち層/層)又はフィルム間(即ちフィルム/フィルム)界面で生じる多層フィルムの内部分離を一般に意味する。本発明による2個以上のフィルムのラミネートは、ラミネートの成分フィルム間のフィルム間結合強さよりも弱く且つラミネートの他のフィルムのフィルム内凝集強さよりも弱いフィルム内凝集強さをもつ同時押出フィルムを含むものでもよい。こうして、同時押出フィルムのフィルム内凝集強さを上回る剥離力がラミネートに加えられると、ラミネートの同時押出フィルム成分は内部分離即ち離層する。
本明細書で使用する「フィルム内凝集強さ」なる用語はフィルムの面に直交する方向で測定した場合にフィルムが無傷に維持されるような内力を意味する。多層フィルムでは、フィルム内凝集強さは層間接着力(層を相互に結合する層間の接着強さ)と各フィルム層の層内凝集力(即ちフィルム層の各々の凝集強さ)の両者により提供される。単層フィルムでは、フィルム内凝集強さはフィルムを構成する層の層内凝集力のみにより提供される。
本明細書で使用する「剥離力」なる用語は、ASTM F904−91に従って測定した場合に多フィルムラミネートの2個のフィルム又は多層フィルムの2層を離層するために必要な力の大きさを意味する。
本明細書で使用する「結合強さ」(又は「シール強さ」)なる用語は一般に、ASTM F88−94に従い、2つの隣接フィルム又は2つの隣接フィルム層を例えば同時押出、積層又はヒートシールにより結合する接着力を意味する。
本明細書で使用する「ヒートシール」(「熱溶接」としても知られる)なる用語はフィルムを相互に接触させるか又は少なくとも非常に接近させた後、所定領域のフィルムの接触表面を相互に溶融混合させるために十分な熱と圧力をフィルムの所定領域に加えることにより2つのフィルム又は他の熱可塑性物品を結合することを意味し、熱と圧力を除去して所定領域を冷却させると所定領域の2つのフィルム間にほぼ分離不能な結合を形成する。本発明の実施によると、ヒートシールは気密シール即ち外部大気に対するバリヤーを形成することが好ましい。
本明細書で使用する「剥離」等の用語は結合強さの比較的低い面又は界面に沿って蓋の1個以上のフィルム及び/又は層を手でつまんで引っ張ることにより、多フィルムラミネート及び/又は多層フィルムを含む蓋から1個以上のフィルム及び/又はフィルム層を除去する動作を一般に意味する。「剥離可能」なる用語はこのような蓋の剥離可能な1個以上のフィルム及び/又はフィルム層を意味する。
【図面の簡単な説明】
図1は製品を配置した製品支持部材と、支持部材と蓋の間に製品を封入するように支持部材にヒートシールされた蓋と、支持部材の下面に付着された通気性基層を含む本発明のケースレディ調整大気パッケージの斜視図である。
図2は図1に示したパッケージの概略横断面図である。
図3は図1及び2に示したパッケージの概略横断面図であり、このようなパッケージの2個から蓋の一部を除去して相互に積み重ねた状態を示す。
図4は本発明の真空スキンパッケージの概略横断面図である。
図5は図1に示したパッケージの概略部分横断面図であり、蓋の非通気性部分を通気性部分から剥離している状態を示す。
図6は図2に示したパッケージの代替態様である。
図7は図6に示したパッケージの一部の拡大横断面図であり、通気性蓋部分の内側で蓋の可剥離層を開始した状態を示す。
図8は図6及び7のパッケージの概略横断面図であり、通気性蓋部分の一部のみが製品支持部材に固定され続けるように蓋を可剥離層した状態を示す。
図9は、上下真空チャンバー部分により形成されるエンクロージャーで固定装置がウェブと支持部材のフランジの間にヒートシールを形成するように構成した本発明のパッケージの製造用包装装置の概略図である。
図10は切断エレメントが支持部材に蓋を形成するようにウェブのセグメントを分断している以外は図9と同様である。
図11は最終パッケージを包装装置から取り出せるように切断エレメントを引っ込めた以外は以外は図10と同様である。
図12は本発明の別の態様の横断面図であり、製品を封入する通気性バッグとその底面に配置した通気性基層を含む1対のパッケージを上下に積み重ねた状態を示す。
発明の詳細な説明
図1は、窪み14を形成し、窪みの内側に製品16を入れた製品支持部材12を含む調整大気型ケースレディパッケージ10を示す。支持部材12は窪み14を規定する側壁18と底20をもつトレーの形態が好ましく、更に窪みから外側に延びる周囲フランジ22を含む。蓋24をフランジ22に結合し、支持部材12と蓋の間に製品16を封入する。蓋24は、製品16をパッケージ10の窪み14の内側に封入するようにフランジ22の上面23の周囲に実質的に連続的に延びるヒートシール30(破線で示す)を介してフランジ22に結合することが好ましい。蓋24は後述するように蓋24の非通気性部分の剥離を開始する剥離タブ28を含むことが好ましい。このような剥離タブに関する更に詳細については、その開示内容を参考資料として本明細書の一部とする1997年3月11日付け同時係属米国出願第08/814,671号(発明の名称“LIDDED PACKAGE HAVING A TAB TOFACILITATE PEELING”)に開示されている。剥離タブ28の代用として、例えばその開示内容を参考資料として本明細書の一部とする米国特許第4,889,731号(Williams)及び5,402,622号(Stockleyら)並びに1996年10月18日付け同時係属米国出願第08/733,843号(発明の名称“PACKAGE HAVING PEEL INITIATION MECHANISM”)に開示されているように部分的又は完全に切断されるか及び/又はフランジ22にヒートシールされない蓋24の縁部又は角部分等の他の剥離開始メカニズムも利用できる。
一般に、ヒートシールが製品を蓋と支持部材の間に封入するように製品の周囲に実質的に連続的に延びている限り、任意支持部材/ヒートシール構成を利用することができる。例えば、支持部材12を実質的に平坦なシートとし、その上に製品16を配置し、ヒートシール30により製品の底の周囲に閉じた幾何パターンを形成してそのエンクロージャーを形成してもよい。この包装構成の1例は上記のような真空スキンパッケージであり、製品を真空包装し、蓋が包装製品の輪郭に実質的に完全に、合致するように、製品を収容する蓋と支持部材の間の空間から排気する。
蓋24と支持部材12は製品16の実質的に非通気性のエンクロージャーを形成し、特に大気酸素だけでなく、特に製品16が食品である場合には汚れ、埃、水分、微生物汚染等も含めた周囲環境との接触から製品を保護することが好ましい。製品16が酸素感受性であるとき即ち生赤身獣肉製品(例えば牛肉、子牛肉、子羊肉、豚肉等)、鳥肉(ニワトリ、シチメンチョウ等)、魚肉、チーズ及び所定の果物又は野菜等のように酸素の存在下で腐ったり、品質が低下するなど変化し易いときには、製品16をパッケージ10の内側の低酸素環境に包装し、製品の貯蔵寿命を最大にすることが好ましい。適切な低酸素環境については後述する。
支持部材12は任意の所望構成又は形状にすることができ、例えば矩形、円形、卵形等である。同様に、フランジ22も任意の所望の形状又はデザインにすることができ、図例のように単一封止面をもつ単純な実質的に平坦なデザインでもよいし、その開示内容を参考資料として本明細書の一部とする米国特許第5,348,752号及び5,439,132号に開示されているフランジ構成等の2個以上の封止面をもつもの等の複雑なデザインでもよい。
支持部材12を形成するのに利用可能な材料としては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリオレフィン類(例えば高密度ポリエチレン又はポリプロピレン)、紙パルブ、ナイロン、ポリウレタン等が挙げられるが、これらに限定するものではない。支持部材は所望により発泡材料でも非発泡材料でもよいが、特に製品16が酸素感受性の食品である場合には、酸素を通さないバリヤーを提供することが好ましい。このような酸素感受性製品を低酸素環境に包装しようとする(従ってその貯蔵寿命を延ばそうとする)場合には、支持部材12は1気圧で温度73°F(相対湿度0%)の酸素通過量を好ましくは約1000cc以下、より好ましくは約500cc未満、更に好ましくは約100cc未満、一層好ましくは約50cc未満、最も好ましくは25cc未満/m2/24時間とする。支持部材12は例えば塩化ビニリデンコポリマー、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、エチレン/ビニルアルコールコポリマー等のそれ自体酸素を通さない材料から形成することができる。あるいは、その開示内容を参考資料として本明細書の一部とする米国特許第4,847,148号及び4,935,089号並びに1994年10月19日付け米国特許出願第08/326,176号(発明の名称“Film/Substrate Composite Material”)(1996年4月24日公開EP0707955A1)に開示されているように、支持部材12の内(上)面に実質的に非通気性のフィルムを積層又は他の方法で相似結合してもよい。所望により、支持部材の外(下)面を非通気性フィルムから形成し、例えば小売店で支持部材を介して酸素が侵入できるように支持部材から剥離できるようにしてもよい。非通気性フィルム又はライナーを以下の文中では「バリヤー/シーラントフィルム」と呼び、例えば塩化ビニリデンコポリマー(サラン)、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、エチレン/ビニルアルコールコポリマー等の酸素遮断材料を含むことが好ましい。
所望により、製品16は支持部材12の最大高さ即ちフランジ22を配置するレベルよりも下に最大高さをもつものでもよい。あるいは、製品16は製品の最上位表面が蓋24と接触するようにフランジ22を配置するレベルよりも上又は実質的にそのレベルに最大高さをもつものでもよい。別の代替例として、支持部材12を上述のように実質的に平坦なシートとし、実質的に完全に支持部材よりも上に包装製品を配置し、製品の上部輪郭に合致する蓋で封入してもよい。
図2は図1に示したパッケージをより詳細に示す。蓋24は通気性部分32と実質的に非通気性の部分34を含む。通気性部分34は非通気性部分34の除去後に通気性部分32が支持部材12に結合し続けて製品16が通気性蓋部分32と支持部材12の間に封入され続けるように通気性部分32から剥離可能である。非通気性部分32の剥離は多数の方法により実施することかてき、その一部を以下に記載する。本発明のこの特徴は、製品16をある大気状態で包装、輸送及び貯蔵後に製品を同一パッケージに封入したまま別の大気状態で消費者購入のために陳列することが所望される場合に有用である。上述のように、輸送及び貯蔵中に製品を保存するガス環境で生獣肉又は鳥肉製品をこのように包装すると特に有利である。その後、製品を同一パッケージで消費者購入用に陳列するが、このときには、パッケージから非通気性フィルムを剥離することにより保存用ガスを空気で置換することができ、残留通気性フィルムを介してパッケージの内部のガス交換が行われる。こうして、このような製品は消費者が新鮮であると連想する「鮮色」状態で陳列される。
同じく上述のように、鮮色生獣肉又は鳥肉製品を入れたパッケージは一般に、陳列可能なパッケージ数を最大にするためにスタック構成で冷蔵陳列ケースに消費者購入用に陳列される。この結果、スタックの下位パッケージに酸素が十分流れないため、スタックの最上位パッケージ以外の全パッケージの包装製品に早期変色が生じる。これは、スタックの上位パッケージの底面と下位パッケージの露出通気性蓋部分の上面が密着しており、周囲大気から下位パッケージに封入された獣肉又は鳥肉製品の表面に酸素が自由に流れないためである。製品16の高さ及び/又は残留蓋部分の柔軟性により蓋部分の下面が図3の下位パッケージに示すように肉製品の上面に押し付けられる場合にこの問題は最悪になる。
本発明は支持部材12の下面39に付着した通気性基層36を設けることにより上記問題を解決する。支持部材12の「下面」38は側壁18と底20とフランジ22を含む支持部材の外面全体を含み、支持部材が図面に示すように直立位置にあるときに外面を表す意味で「下」面と呼ぶ。この点では、支持部材12は更に製品16と接触する支持部材の内面である「上面」40も含み、「上」なる用語は図面に示すように直立位置にあるときの支持部材の内面を意味する。
本発明の特に有利な点は、通気性基層36が上記定義による「実質的に平滑な非梨地」である少なくとも1個の主面42をもつという点にあり、このような実質的に平滑な表面は支持部材12の下面38に接着している基層36の表面44と反対側の外面であることが好ましい。こうして、パッケージ10がスタック46(図3参照)の上位パッケージであり、同様の下位パッケージ10’の上に配置されているとき、下位パッケージの非通気性蓋部分を剥離すると、上位パッケージ10の通気性基層36と下位パッケージ10’の残留通気性蓋部分32を通って下位パッケージ10’に空気が流入することができ、酸素不足による早期変色を生じることなく製品16を鮮色状態に維持することができる。
図3に示すスタック構成はケースレディパッケージを小売陳列ケースに並べる方法の典型例であり、2個以上のパッケージを実質的に鉛直列に積み重ね、各パッケージの非通気性蓋部分を除去すると、最初に製品を包装したガスを空気に置換することができる。図面に示すように、上位パッケージ10の支持部材12を下位パッケージ10’の残留通気性蓋部分32と接触させる。包装製品の高さ及び/又は蓋部分32の柔軟性に応じて、通気性蓋部分はパッケージ10’内に示すような製品の頂部に押し付けられる。ケースレディパッケージをスタック配置する場合のこのようなフィルムと製品の接触は一般的である。これは、例えば製品16が獣挽肉又は鳥挽肉である場合に一般に生じる。本発明によると、上位パッケージ10の支持部材下面38に付着した通気性基層36をこのような支持部材下面と下位パッケージ10’の通気性蓋部分32の上面48の間に配置する。このように使用すると、通気性基層36は周囲大気から下位パッケージ10’の窪み14に十分に酸素を流入できるので、製品が生獣肉又は鳥肉等の鮮色性製品である場合に、製品は鮮色状態に維持され、酸素不足による早期変色を殆ど又は全く生じないことが判明した。図面に示すように製品の高さと上位パッケージ10(及び場合によりパッケージ10の上に配置され得る他の材料)の重量により加えられる圧力により通気性蓋部分32が製品16の上面に接触する場合でも同じ結果が得られる。
その理由は完全には解明されていないが、空気は通気性基層36を横に通り、下位パッケージ10’の窪み14に侵入すると考えられる。実質的に平滑な非梨地材料は、通気性が高い場合でもこのような横又は平面方向に高通気性であるとみなされず、むしろ基層の平面寸法に実質的に垂直な方向に高通気性であるとみなされるので、これは予想外であった。この知見により、本発明の実施にいくつかの利点が得られる。積み重ねたパッケージ間の空気流通を助長するために(従来実施されていたように)支持部材の底を梨地面にする場合と異なり、非梨地/実質的平滑面は梨地底面をもつ上位パッケージにより加えられる圧力の対応する点、線又はパターンによる点、線又はパターン状の変色セグメントを下位包装製品の表面に生じない。また、製品の表面には下位パッケージの梨地底面のパターンに対応する凹凸がない。更に、非梨地/実質的に平滑な底面は例えば製品識別、重量、栄養情報等の所望の情報を記載したラベルを貼付したり、直接印刷することができる。
一般に、通気性基層36は「実質的に平滑な非梨地」という上記定義を満足する少なくとも1個の主面をもつ任意材料から形成することができる。通気性基層は73°Fで少なくとも約5,000cc/m2/24時間/気圧の気体透過度をもつことが好ましい。好ましい材料としては例えばポリスチレンフィルムや、織物又は不織繊維シート材料が挙げられる。
ポリスチレンフィルムの好適例としては延伸ポリスチレンフィルムと高衝撃ポリスチレンフィルムが挙げられる。ポリスチレンフィルム又は73°Fで少なくとも約5,000cc/m2/24時間/気圧の気体透過度をもつ他の任意熱可塑性フィルムを基層36に使用する場合には、支持部材12はポリスチレンフォーム等の発泡材料から構成することが好ましい。
織物又は不織繊維シート材料は例えばポリオレフィン、ポリエステル又は植物繊維(即ち綿、木材等)から形成することができる。特に好ましい繊維シート材料としては、例えばDuPontから商品名TYVEK(登録商標)で市販されている不織ポリエステル又はポリオレフィンが挙げられる。現時点では、(不織高密度ポリエチレン繊維であると考えられる)TYVEK(登録商標)1059B及び1073B不織ポリオレフィンが食品に直接接触できるとFDA及びUSDAに認可されているので好ましい。当該技術分野で周知の他の微孔質材料も使用できる。
図2及び3に示すように、通気性基層36は支持部材12の下面38と同一の広がりをもつことができる。この場合には、基層36は両方の材料を同時押出した後、得られた複合構造を熱成形して所望の三次元構造(例えば図1〜3に示すようなフランジ付きトレー)を形成することにより支持部材12に付着することができる。真空スキンパッケージの場合には、同時押出した複合構造を熱成形せずに単にフラットシートのままにしておけばよい。同時押出でなく、(適用可能な場合には)熱成形の前又は後に基層36を任意の適当な積層技術により支持部材12に積層してもよい。
所望により、図6〜8に示すように通気性基層が支持部材12の下面38の一部のみに延びるようにしてもよい。この場合には、一般に、下位パッケージに空気を流入させるための通気性基層を加えないと支持部材の実質的にどの部分も小売陳列ケーススタックの下位パッケージの露出した通気性蓋部分と接触しないように、基層36’は支持部材12の底20と少なくとも同一の広がりをもつことが好ましい。基層は任意の所望時点で支持部材に加えることができ、即ち支持部材の製造中に基層を支持部材に積層してもよいし、支持部材を蓋と結合してパッケージを形成する直前又は直後に中央包装施設で基層を支持部材に接着してもよいし、小売陳列ケースにパッケージを並べる前に小売店で付着してもよい。
次に、図4に関して本発明の真空スキン型ケースレディパッケージを説明する。真空スキンパッケージ50は、上面54と下面56をもち、その上面54に製品58を支持する実質的に非通気性の支持部材52を含む。製品58の周囲で支持部材52の上面54に蓋60を結合し、支持部材と蓋の間に製品を封入する。蓋60は通気性部分62と実質的に非通気性の部分64を含む。上記調整大気パッケージ10の場合と同様に、非通気性蓋部分64は非通気性部分の除去後に通気性蓋部分が支持部材52に結合し続けて製品58を封入し続けるように通気性蓋部分62から剥離可能である。同じくパッケージ10の場合と同様に、パッケージ50は支持部材52の下面56に付着した通気性基層66を含み、該基層は少なくとも1個の実質的に平滑な非梨地主面をもつ。基層66は真空スキンパッケージ60でも調整大気パッケージ10に関して上述した基層36と同様に機能する。
次に図5に関して、パッケージ10(又はパッケージ50)の好ましい剥離可能な蓋の1態様を説明する。この態様では、蓋24’は支持部材12のフランジ22に接触結合した通気性フィルム68と、通気性フィルム68に剥離可能に結合した実質的に非通気性のフィルム70を含む。通気性フィルム68と非通気性フィルム70の少なくとも一方は、蓋24’が約0.001〜約2.5lb/線インチフィルム幅の剥離力で可剥離層するように他方のフィルムと接触している反応性改質表面を含むことが好ましい。フィルム68及び70の間の結合強さが相互に可剥分離するために約0.001〜2.5lb/inの剥離力を必要とするような大きさであるとき、例えば製造、輸送及び貯蔵中にフィルム68からフィルム70の早期分離を防止するために十分な接着力と、フィルム68を引き裂くなど損傷することなくフィルム70をフィルム68から分離できるようにするために十分な可剥性の間に最適のバランスが得られる。
図面に示すように、非通気性フィルム70は好ましくは剥離タブ28をつまんでほぼ矢印の方向に引っ張ることにより通気性フィルム32から剥離される。ヒートシール30は剥離プロセス中にフィルム68とフランジ22の間の結合を維持するために十分な強度をもつので、フィルム68及び70の界面に到達して界面に沿って剥離力が伝播し、フィルム70がフィルム68から可剥分離されるまでフィルム68はヒートシール30を上向きに引き裂く。
通気性フィルム68は孔72を含むことが好ましい。孔を明けるとフィルムの気体透過度が著しく増すが、フィルム自体が通気性であれば、フィルムと肉の密着領域でガス交換し易く、獣肉(又は鳥肉)の鮮色化を助長する(非通気性フィルムはフィルムと肉の密着領域で肉の鮮色化を妨げる)のて、フィルム68は通気性フィルムであることが好ましい。しかし、孔を明けて通気性にした非通気性フィルムも本発明の範囲に含まれる。図5に示すように、非通気性フィルム70を剥離すると孔付きフィルム68が露出し、ガスをパッケージ10の内外に迅速に交換する。包装製品が最初に低酸素ガス内に包装された生赤身獣肉又は鳥肉製品である場合には、非通気性フィルム70を剥離すると、低酸素ガスが逃げ、大気酸素が孔72(及び元々通気性である場合にはフィルム68)からパッケージに侵入し、好ましくは小売店で生赤身獣肉又は鳥肉製品が鮮色化する。
孔72は任意の所望寸法にすることができ、例えば直径約5〜約500μmである。孔は大気ガス(酸素、窒素、二酸化炭素)を通すために十分大きく且つ液体や汚れを通さないために十分小さいと理想的である。孔は機械、化学又は電気装置等の任意の適当な手段により形成することができる。このような装置の非限定的な例としては、レーザーエネルギー、静電放電、超音波、火炎放電、針もしくは他の先鋭器具又はその組み合わせにより穿孔する装置が挙げられる。
蓋24’はフィルム68及び/又は70の反応性表面改質により形成することが好ましい。蓋24’はコロナ積層により形成するとより好ましい。特に、通気性フィルム68が孔72を含む場合には、接着剤が孔を塞ぐ恐れがあるので、接着積層よりもコロナ積層(又は他の形態の反応性表面改質)のほうが好ましい。フィルム68及び70の一方又は両方の結合面をコロナ処理した後、結合面でフィルムを結合し、(例えば加熱ローラーにより)フィルムに熱と圧力を加えて2つのフィルム間の結合を完了することにより積層を行うと最も好ましい。コロナ処理装置は例えばMenomonee Falls,WIに所在のEnercon Industries Corporatioから市販されている。
図5に示す態様に関する更に詳細については、その開示内容を参考資料として本明細書の一部とする1996年11月25日付け米国特許出願第08/755,951号(発明の名称“PACKAGE HAVING A MULTIPLE−FILM LID COMPRISING A GAS−IMPERMEABLE FILM PEELABLY ADHERED TO A GAS−PERMEABLE FILM)に記載されている。
次に図6〜8に関して別の剥離可能な蓋を説明する。図6は出蓋24”が2個以上のフィルムを含むラミネートを含むパッケージ10の概略横断面図であり、フィルムの少なくとも1個は同時押出多層フィルムであり、0.001〜2.5in/線インチフィルム幅の剥離力を蓋24”に加えると、ラミネートは同時押出多層フィルムの内側で離層する。蓋24”は実質的に非通気性の部分と通気性部分に離層することが好ましい。
より詳細に説明すると、蓋24”を構成するラミネートは2個以上のフィルムを含み、フィルムの少なくとも1個は同時押出多層フィルム74である。0.001〜2.5in/線インチフィルム幅の剥離力をラミネートに加えると、蓋24”は同時押出多層フィルム74の内側で離層する。必要又は所望によりラミネートに他のフィルムを加えてもよく、好ましい例としては、酸素遮断材料(例えば塩化ビニリデンコポリマー、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、エチレン/ビニルアルコールコポリマー等)を含む実質的に非通気性のフィルム76が挙げられる。フィルム74及び76は、任意の適当な技術により結合することができ、例えば接着、反応性表面改質、熱処理、圧力処理等とその組み合わせが挙げられる。好ましい積層技術は反応性表面改質であり、コロナ処理の直後に圧力と場合により熱を加える方法がより好ましい。
例えば小売店員が蓋24”のタブ28をつまんで一般に上後方(即ちパッケージの反対側の縁部又は角に向けて)引っ張ると、蓋24”は破線78により示すように同時押出多層フィルム74の内側で離層する。同時押出多層フィルム74は通気性フィルムであり及び/又は大気酸素を通すように孔を明けてあることが好ましい(フィルムの固有透過性と孔寸法及び形成方法については、通気性フィルム68について上述したことが多層フィルム74にも当てはまる)。従って、同時押出多層フィルム74の内側で蓋24”を離層することにより、非通気性フィルム76がパッケージ10から除去されて大気酸素が多層フィルム74の残余を通ってパッケージに侵入する(こうして例えば包装した生赤身肉製品を鮮赤色にする等の何らかの望ましい方法で酸素感受性包装製品を変化させる)のみならず、離層により同時押出多層フィルム74の厚みが減り、このフィルムの酸素透過性を増し、パッケージ10の窪み14に酸素をより迅速に侵入させることができる。包装用途によっては、離層によるフィルム74の酸素透過性の増加だけで十分であり、フィルムに孔を明ける必要はない。
図7は蓋24”が剥離力を受けたときに同時押出多層フィルム74の内側で離層する様子をより詳細に示す。同時押出多層フィルム74は、1)ラミネート24”の成分フィルム間(即ちフィルム75及び76間)のフィルム間結合強さ、2)ラミネートの他のフィルム(即ち図面に示すフィルム76)のフィルム内凝集強さ、及び3)ヒートシール30の結合強さよりも低いフィルム内凝集強さをもつことが好ましい。こうして、ラミネートが同時押出フィルムのフィルム内凝集強さを越える剥離力を受けると、ラミネートの同時押出多層フィルム成分は内部分離即ち離層する。このようなフィルム内凝集強さは好ましくは0.001〜2.5lb/inである。
小売店員等が蓋24”のタブ28をつまんで図74に示すほぼ矢印の方向に剥離力を加えると、剥離力が上方のヒートシール30に向かい、フィルム74のフィルム内凝集強さの比較的弱い面78に向かうにつれて、同時押出多層フィルム74は離層し始める。離層面78は0.001〜2.5lb/inの剥離力で相互に可剥分離する多層フィルム74内の2つの隣接層の界面により形成することが好ましい。このような隣接層間の層間接着力は同時押出多層フィルム74のフィルム内凝集強さの最も弱い成分に相当するのみならず、蓋24”の内側の最も弱い凝集又は接着結合力にも相当する。こうして、蓋24”に0.001〜2.5lb/inの剥離力が加えられると、面78で離層が生じる。こうして、面78における隣接層の一方が非極性材料を含み、他方の隣接層が極性材料を含むように同時押出多層フィルム74を構成することにより可剥分離を達成することができる。例えば、隣接層の一方を非極性ポリエチレンホモポリマー又はコポリマーから構成し、他方の隣接層をポリアミド、コポリアミド、ポリエステル、コポリエステル(例えばポリエチレンテレフタレート)、極性ポリエチレンコポリマー(例えばエチレン/ビニルアルコール)、ポリカーボネート、ポリメチルペンテン、ポリ塩化ビニリデンコポリマー、ポリウレタン、ポリブチレンホモポリマー及びコポリマー並びにポリスルホンから構成される群から選択される少なくとも1種の材料から構成してもよい。あるいは、面78における隣接層の一方をポリエチレンホモポリマー又はコポリマーから構成し、他方の隣接層をポリプロピレンホモポリマー又はコポリマーから構成してもよい。
面78で同時押出多層フィルム74の内側に離層を達成する手段として層間接着分離を行う代わりに、0.001〜2.5lb/inの剥離力を蓋に加えると内部分離する少なくとも1個の層を同時押出多層フィルムに加えてもよい。所望によりこのようなフィルムの優先的離層を達成する手段として、同時押出多層フィルム74の内側で層間接着破損と層内凝集破損を併用してもよい。これは、例えば離層主面が2つの隣接フィルム層の間にあり且つ離層路が隣接フィルム層の一方又は両方に「迷走」するときに得られる。
同時押出多層フィルム74は孔を明けることが好ましい。孔はフィルム74を非通気性フィルム76に結合する前に同時押出多層フィルム74に形成することが好ましい。孔は多層フィルム74を完全に貫通し、フィルムの一方の主面から他方の主面まで延びる通路を形成することが好ましい。フィルムを面78に沿って離層すると、孔の各々は2部分に分離される。一方の部分は非通気性フィルム76と共に支持部材から除去され、他方の部分は蓋24”の離層後も残留する多層フィルム74の部分と共にパッケージ10に止まる。こうして離層により孔は大気に露出し、大気酸素は孔を通ってパッケージに侵入することができる。
離層プロセスの最終結果を図8に示し、非通気性フィルム76と同時押出多層フィルム74の一部はパッケージ10から除去され、蓋24’の通気性部分74’のみが支持部材12に付着している。こうして、製品16はパッケージ10の内側に完全に封入され続け、即ち通気性部分74’はヒートシール30を介して支持部材12のフランジ22に熱溶接したままであり、製品を微生物及び他の汚染から保護し続ける。他方、通気性部分74’が露出し、この部分はそれ自体通気性のフィルムから形成するか及び/又は孔を明けることにより通気性であるため、大気酸素はこの部分を通ってパッケージ10の窪み14に侵入することができる。
本発明の別の特徴を図6〜8に示し、この特徴によると、支持部材12は主上面82と主下面84をもつシーラントフィルム80を含むことが好ましい。下面84は窪み14とフランジ22の上面に結合している。こうして、シーラントフィルム80の上面82は窪み14に入れた製品16に直接接触すると共にフランジ22の上面で蓋24”の押出多層フィルム74と接触する支持部材12の最上面を規定する。より詳細に説明すると、同時押出多層フィルム74はヒートシール30を介してフランジ22でシーラントフィルム80の上面82に実際に結合される。従って、シーラントフィルム80は支持部材12の上面全体を完全に覆うこと、即ち相似結合していることが好ましい。
本発明の上記又は任意態様で支持部材12にシーラントフィルムを必ずしも加える必要はないが、支持部材の機能特性を改善することが必要又は望ましいとみなされる場合にはこのような改善手段として支持部材12の少なくとも上面にライナーとしてこのようなシーラントフィルムを加えることが好ましい。例えば、所期包装用途に十分に非通気性でない材料から支持部材を製造する場合には、必要な程度の非通気性を提供するシーラントフィルム(即ちバリヤー/シーラントフィルム)を使用することができる。ヒートシール30の結合強さを改善するためにもシーラントフィルムを使用することができ、即ち十分強力なヒートシールを容易に形成できない材料から蓋と支持部材を製造する場合には、支持部材の上面によく結合すると共に同時押出多層フィルムと強力なヒートシールを形成するシーラントフィルムを使用することができる。
大半の包装用途では、非通気性フィルム76とシーラントフィルム80の両方がガス、特に酸素を実質的に通さない材料を含むことが好ましい。利用可能な材料としては、例えば塩化ビニリデンコポリマー(サラン)、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、エチレン/ビニルアルコールコポリマー、酸化ケイ素(SiOx)等が挙げられる。
フィルム74,76及び80の各々は例えば約0.3ミル〜約12ミルの任意の所望厚さにすることができる。好ましくは、フィルムは厚さ約0.5ミル〜約8ミル、より好ましくは約0.75ミル〜約5ミル、最も好ましくは約1〜約3ミルである。
図6〜8に示す本発明の上記態様に関する更に詳細については、その開示内容を参考資料として本明細書の一部とする1996年12月11日付け同時係属特許出願第08/764,405号(発明の名称LAMINATE HAVING A COEXTRUDED,MULTILAYER FILM WHICH DELAMINATES AND PACKAGE MADE THEREFROM)に開示されている。
利用可能な別の剥離性蓋メカニズムとして、蓋24の通気性部分と非通気性部分を別々のフィルムとし、別々の位置(例えばフランジ22上の別々の位置)で支持部材12に結合してもよい。このような蓋構成は例えば上記米国特許第5,348,752号及び5,439,132号に開示されている。
次に図9〜11に関して、本発明による調整大気パッケージを製造するための好適方法及び装置を説明する。真空スキンパッケージの製造方法は上記米国特許再発行第30,009号及び米国特許第5,346,735号に記載されている。
図面に示すように、包装装置86は製品16を入れた支持部材12の上にフィルムのウェブ88を位置決めするためのメカニズムを含む。位置決めメカニズムはウェブ88を夫々巻出し及び巻取り、蓋をウェブから分断して支持部材にヒートシールできるようにウェブを支持部材12の上に位置決めする1対のロール90及び92を含む。フィルム88を形成する材料は軟質ポリマーフィルムが好ましい。1枚以上のこのようなウェブを支持部材12に順次又は同時に加えると、上記のような蓋24を形成することができる。簡単にするために、ウェブは1枚だけ示す。装置86は更に、全包装プロセスを通して製品を入れた支持部材12を支持及び輸送するためのキャリヤー93を含む。
特に図9について説明すると、装置86は更に支持部材とウェブの間にヒートシール(即ち上記のようなヒートシール30)を形成することによりウェブ88の一部96を支持部材12のフランジ22に固定するための装置94を含む。固定装置94により形成されるヒートシールはフランジ22の上面の周囲に実質的に連続的に延び、支持部材12とウェブ88の固定部分96の間に製品16を封入することが好ましい。固定装置94はフランジ22で図9に示す矢印の方向にウェブ88に熱と圧力を加え、ウェブとフランジの間にヒートシールを形成する。ヒートシールを形成するために必要な熱と圧力の大きさは、多数の因子(例えばウェブ88の厚さと組成)によって異なり、本発明が属する技術の当業者が容易に決定することができる。固定装置94はウェブ88と接触するための加熱金属表面をもつことが好ましい。加熱金属表面は幅を僅かに狭くした以外はフランジ22とほぼ同一形状である。
ウェブ88をフランジ22に固定する前に、窪み14から少なくとも部分的に排気し、所望包装用ガス(例えば空気よりも酸素濃度の低いガス)を少なくとも部分的に充填することが好ましい。これは、排気可能及び/又は所望包装用ガスでバックフラッシュすることが可能な実質的に気密性のエンクロージャーで図9に示す固定段階を実施することにより達成することができる。このような気密エンクロージャーは上下真空チャンバー部分98及び99から形成することができ、その少なくとも一方を矢印の方向に可動にし、チャンバー部分を相互に結合して包装装置86全体(又は図示するようにロール90及び92を除く一部のみ)を包囲するようにする。その後、得られたエンクロージャーを所望程度まで排気し、所望により保存強化包装用ガスを充填(「バックフラッシュ」)する。その後、窪み14に(製品16と共に)保存強化包装用ガスを収容できるように、ウェブ88の部分96を支持部材12に固定する。こうして、特定製品の貯蔵寿命を最大にするのに理想的な雰囲気で食品16を輸送及び貯蔵することができる。可動真空チャンバー部分と連動排気/バックフラッシング装置(図示せず)は当該技術分野で周知である。
排気段階中にチャンバー部分98及び99により形成されるエンクロージャーから任意の所望量(例えば1〜99.999容量%)の空気を除去することができる。生赤身肉製品を包装しようとする場合には、除去する空気の量は好ましくは約99〜約99.999容量%、より好ましくは約99.5〜約99.999容量%である。排気した空気に置換するのに好ましいガスとしては例えば二酸化炭素、窒素、アルゴン等とこれらのガスの混合物を挙げることができる。これらの段階の結果として、パッケージ10の窪み14は蓋24の剥離前に酸素含有量が好ましくは1容量%未満、より好ましくは0.5容量%未満、更に好ましくは0.1容量%未満、最も好ましくは0.05容量%未満となり、残余はガス又はガス混合物(例えば二酸化炭素と窒素の混合物)である。パッケージ10が実質的に非通気性のエンクロージャーを提供する場合には、このような調整大気包装環境は、包装した生赤身肉製品が少なくとも7日間、より好ましくは少なくとも10日間、更に好ましくは少なくとも14日間、最も好ましくは少なくとも21日間の貯蔵寿命をもつように確保できる(当然のことながら、パッケージは冷蔵条件下、例えば約28°F〜約48°Fの温度に維持し、任意の相当時間にわたって光を当てないと仮定する)。
次に図10について説明すると、包装装置86はウェブの固定部分96を含む実質的に閉じた幾何形状にウェブ88のセグメント102を分断するための装置100を更に含むことが好ましい。分断装置100は(例えば先鋭又は鋸歯状ブレードからの)機械的力、熱又はその組み合わせを加えることによりウェブ88を分断する切断エレメントを含むことが好ましい。
図9〜11に順に示すように、好適包装方法は以下の通りである。製品16を支持部材12に入れた後、ロール90及び92は図9に示すようにウェブ88を支持部材12の上に位置決めする。次に、上下真空チャンバー部分98及び99はウェブ88の対向面で合体し、実質的に気密なエンクロージャーを形成し、その後、エンクロージャーから排気し、所望包装用ガスをバックフラッシュする。次に、固定装置94はウェブ88の部分96を支持部材12のフランジ22に固定する。これを図9に示し、ウェブ88との間で往復する固定装置94はウェブに向かって移動し、フランジ22の上でウェブの上面と接触してウェブをフランジ22にヒートシールする。こうして製品16は支持部材12とウェブ88の固定部分96の間に封入される。
好適方法の次段階を図10に示し、固定装置94がヒートシール30を形成した後、上下真空チャンバー部分98,99は分離し、固定装置94はウェブ88の部分96から離れている。その後、ウェブ88との間で往復可能な分断装置100はウェブに向かって移動し、固定部分96を含む閉じた幾何形状にセグメント102を分断する。任意の所望幾何形状が可能であるが、分断したウェブセグメント102の形状がフランジ22の周囲により規定される形状と同様で僅かに大きくなるように、フランジ22の周囲の僅かに外側をたどるような形状が好ましい。ウェブは少なくとも部分的に熱収縮性のフィルムから形成することが好ましく、分断装置100はウェブの分断を助長すると共に分断したウェブセグメント102の周囲の大部分をヒートシール30に向かって熱収縮させて整った美しい外観のパッケージを形成するように加熱することが好ましい。
最終パッケージ10を図11に示し、切断エレメント66は図示するようにウェブから復動することによりウェブ88から離れている。分断して熱収縮したウェブセグメント102(固定部分96を含む)はパッケージの蓋(即ち蓋24)になる。次に、手動又は自動(例えばコンベヤーベルトにより)包装装置86からパッケージ10を取り出す。
上記包装方法は、製品を入れた支持部材に上述のように剥離可能な蓋を順次被せる連続法が好ましい。この方法は並列に実施し、2個以上のパッケージを同時に製造することもできる。連続法では、ロール90及び92は上述のように各蓋サイクル間でウェブ88を夫々断続的に巻出し及び巻取り、一部を固定及び分断可能な新しいウェブセクションを連続的に呈示する。ウェブセグメント102はウェブが巻取りロール92にウェブを巻出しロール90から前進させるために十分無傷のまま維持されるようにウェブ88から分断することが好ましい。これは、縁部が無傷のままに維持されるようにウェブの内側からウェブセグメント102を分断することにより実施できる。
上記包装方法は例えばRoss,Industries,Inc.又はMultivac,Inc.から市販されている現在入手可能な調整大気包装機で実施することができる。利用可能なモデルの具体例としては、Ross IN−PACK(登録商標)3320又はMultivac(登録商標)T500が挙げられる。
図12に示すような本発明の別の態様によると、ケースレディパッケージ104は通気性熱可塑性フィルムからなり、その内側に製品108を封入するバッグ106を含む。バッグ106は製品108と接触する内面110と外面112をもつ。上記のような通気性基層36と同様の通気性基層114をバッグ106の外面112の少なくとも一部に付着する。バッグ106の外面の全部又は一部を通気性基層で覆ってもよい。図例では、バッグ106の底面のみに通気性基層を付着した。
上述した理由により、通気性基層114はパッケージ104がスタック116の上位パッケージであって同様の下位パッケージ104’の上に配置する場合や、通気性基層114をスタックの上位パッケージ104と下位パッケージ104’の間に配置する場合に特に有利である。バッグ106は通気性の熱可塑性フィルムから形成するが、これだけでは下位パッケージ104’に包装した製品108に酸素が十分に流れないので、変色を防止するには不十分であることが判明した。これは製品108が重力により押し付けられるバッグ106の下領域で製品とフィルムが密着しているためであると理論付けられる。図例のように通気性基層114を付加すると、下位パッケージ104’内の製品108が酸素不足により変色せずに鮮色状態を保つに十分な空気がパッケージ間を流れることが判明した。これらの知見は、上記のような調整大気又は真空スキンパッケージにも当てはまり、非通気性外側フィルム又はフィルム部分を支持部材から除去することにより、支持部材を通気性にすることができる(下記実施例1参照)。
バッグ106は熱収縮性熱可塑性フィルムから形成し、図12に示すように製品の形状に相似するように製品108の周囲に熱収縮させることが好ましい。あるいは、製品108を充填後にバッグ106の内側を排気し、図例のような相似パッケージを製造することもできる。熱収縮と排気を併用してもよい。所望により、どちらの技術も使用せず、製品108を通気性バッグに非相似状態即ち隙間をあけて封入してもよい。
図面に示すように例えば小売陳列ケースに積み重ねる前に、1個以上のパッケージ104を実質的に非通気性の熱可塑性フィルムから形成した外側バッグ(図示せず)に封入し、パッケージを小売陳列ケースに並べることが必要になるまで輸送及び貯蔵中に酸素が製品108と接触するのを最小限にするか又は防止し、陳列時にパッケージ104を外側バッグから取り出し、(バッグ106を形成する通気性フィルムを介してパッケージに侵入する)大気酸素の存在下で製品108を鮮色化してもよい。製品108の保存を強化するガス、例えば上述のように低酸素濃度のガスも非通気性外側バッグに封入することが好ましい。外側バッグ内のこのような保存強化ガスは輸送及び貯蔵中に通気性内側バッグ即ちバッグ106に浸透することにより包装製品を保存する。
以下、実施例により本発明を更に説明するが、以下の実施例は例証を目的としており、発明の範囲を制限するものではない。
実施例
実施例1
Multivac(登録商標)R7000包装機を使用して生赤身肉(牛もも肉の内側の切り身)の真空スキンパッケージを上述のように製造した。支持部材と蓋はいずれも以下の構造とした。
層:1’/2’/3’//1/2/3/4/5/6
層1’=分子量分布の狭いポリエチレン
(食品接触/ヒートシール層)
層2’=エチレン/アクリル酸ブチル
層3’=プロピレン/エチレンコポリマー+酸無水物グラフトポリプロピレン
層1=エチレン/ビニルアルコール(44モル%エチレン)
層2=エチレン/酢酸ビニル
層3=層1に同じ
層4=層2に同じ
層5=イオノマー
層6=高密度ポリエチレン
(外側/耐摩耗層)。
層1〜6からフィルムの非通気性部分を構成し、層1’〜3’からフィルムの通気性部分を構成し、//は2つのフィルム部分間の剥離界面を表す。
次に、全パッケージの非通気性蓋部分を剥離した。パッケージの3個は支持部材の非通気性部分も剥離し、パッケージ全体を通気性にした。次に、TYVEK(登録商標)不織ポリオレフィン繊維シート材料のストリップをパッケージの各々の非熱成形支持部材の下面に付着し、支持部材下面の一部のみをTYVEK基層で覆った。次に、パッケージをパッケージ3個ずつ2つのスタックに配置し、冷蔵小売陳列ケースに入れ、一方のスタックは支持部材の非通気性部分を除去せず、他方のスタックはこのような部分を支持部材から除去した。
陳列ケースに3日間積み重ねておいた後、パッケージを取り出し、酸素不足による変色を目視検査した。スタックの各々の最上位パッケージに収容した肉は包装した肉の酸素接触が妨げられないので、予想通り変色しなかった。他方、スタックの2個の下位パッケージは通気性蓋と上位パッケージの支持部材の間にTYVEK基層を配置していない肉の表面領域にいずれも早期茶変(メトミオグロビン)を示した。これに対して、上位TYVEKストリップに隣接する肉の表面領域は消費者が新鮮であると連想する赤(オキシミオグロビン)色をまだ示した。このように、TYVEK基層は酸素をスタックの下位パッケージに流入させるのに有効であった。興味深いことに、非通気性部分を支持部材から除去したパッケージでも、TYVEK基層を配置しない領域では下位パッケージ内の包装肉に変色を生じた。このことから明らかなように、上位パッケージの非通気性支持部材部分を除去しても、支持部材の残りの部分は本発明の支持部材の下面に付着した付加通気性基層を用いないと、変色を防止するために十分な酸素を下位パッケージに流すことができなかった。
比較例1
Multivac(登録商標)CD6000包装機を使用してパッケージを形成し、包装操作中に包装機で熱成形ダイにより形成した梨地底面をもつポリ塩化ビニルの外側(下部)フィルムを支持部材に加えた以外は、実施例1と同様に真空スキンパッケージを製造した。梨地面は切頭正四角錐のアレーの形状とした。貯蔵期間後、全パッケージの非通気性蓋部分を剥離し、パッケージを小売陳列ケースに積み重ねた。スタックの下位パッケージの約80%に次の現象が観察された。
陳列ケースで約1日後に下位パッケージ内の包装肉製品の上面に形成した上位パッケージの梨地底面に対応する凹凸が現れた。
陳列ケースで約2日後に肉製品の表面の凹凸領域に早期メトミオグロビン変色が現れた。
一般に、変色はスタックの上位パッケージの重量の増加即ち上位パッケージの重量及び/又は個数の増加と共に悪化した。また、トップサーロイン等の所定の切り身肉はリブアイステーキ等の他の切り身肉よりもスタック構成に配置した場合に早期変色し易いことが判明した。
実施例2
チャック挽肉を「バリヤーフォーム」トレーに入れた。このようなトレーはトレーの上面に形成され、エチレン/ビニルアルコールコポリマーを含むバリヤー/シーラントライナーフィルムと、発泡ポリスチレンコア層と、トレーの下面で同一の広がりをもつ通気性基層を形成する延伸ポリスチレン(OPS)フィルムから構成される3層ラミネートから熱成形した。Ross IN−PACK(登録商標)包装機を使用してトレーを上述のような調整大気パッケージに製造し、図6〜8に関して上述したように離層性フィルムでフィルムに蓋をした。
非通気性蓋部分をパッケージから剥離後、パッケージを2個ずつのスタックに配置し、小売ケースに入れ、6及び22時間後に変色を評価した。6時間後に下位パッケージ内の包装肉は(恐らく圧力に関係する)微かな変色を示した。22時間後に下位パッケージに包装した肉の外観は約3〜10%変色に非常に近かった。全最上位パッケージ内の肉はこの時点までに茶変し、肉がその貯蔵寿命の終点にあることを示した(スタックの最上位パッケージに入れた肉は光を受け易く、肉の色は光に感受性であるため、一般に最初に変色する)。
同様の試験を実施し、発泡ポリスチレントレーをもつ調整大気パッケージでトレーの下面に同一の広がりをもつOPSフィルムをもつものともたないものとを比較した。どちらのパッケージも同様の結果を示し、即ちスタック配置しても早期変色を殆ど又は全く示さなかった。発泡ポリスチレン表面等の多孔質表面は延伸ポリスチレンフィルム等の平滑な非多孔質表面よりも空気が流入し易いため、外側OPS基層をもつ同様のパッケージよりも下位パッケージに早期変色を生じにくいと予想されていたので、これは驚くべきことであった。発泡支持部材を使用する場合には、非発泡フィルムをその外面に使用すると支持部材の強度が増すので非常に有利である。生獣肉又は鳥肉等の比較的密な製品を包装する場合にはこれは特に重要である。本発明によると、OPSフィルム等の通気性基層を支持部材の外(下)面に付着し、下位パッケージに包装した獣肉又は鳥肉製品を酸素不足により早期変色させずに支持部材の強度を増す。
以上、実施例に関して本発明を説明したが、記載した発明に下記請求の範囲内で種々の変更を加えてもよいことが当業者に理解されよう。
Claims (27)
- a.上面と下面をもち、その上面に製品を支持する実質的に非通気性の支持部材と、
b.支持部材と蓋の間に製品を封入するように製品の周囲で支持部材の上面に結合されており、通気性部分と、実質的に非通気性の部分を除去後に通気性部分が支持部材に結合し続け、製品を封入し続けるように通気性部分から剥離可能な実質的に非通気性の部分を含み、更に、前記通気性部分からの前記非通気性部分の剥離を開始するためのメカニズムを含む蓋と、
c.支持部材の下面に付着されており、少なくとも1個の実質的に平滑な非梨地主面をもつ通気性基層を含むパッケージ。 - 前記パッケージが同様の下位パッケージの上に配置されたスタックの上位パッケージであり、
下位パッケージの非通気性蓋部分が除去され、上位パッケージの支持部材が下位パッケージの残留通気性蓋部分に接触しており、上位パッケージの支持部材下面に付着した前記通気性基層が上位パッケージの前記支持部材下面と下位パッケージの通気性蓋部分の上面の間に配置されており、
前記支持部材の下面に付着した前記通気性基層が前記通気性基層と下位パッケージの残留通気性蓋部分を介して下位パッケージに空気を流入させるに十分に通気性である請求項1に記載のパッケージ。 - 前記支持部材の下面に付着した前記通気性基層がポリスチレンフィルム及び織物又は不織繊維シート材料から構成される群から選択される請求項1に記載のパッケージ。
- 前記通気性基層が延伸ポリスチレンフィルム、高衝撃ポリスチレンフィルム及びポリオレフィン、ポリエステル又は植物繊維から形成される繊維シート材料から構成される群から選択される請求項3に記載のパッケージ。
- 前記支持部材の下面に付着した前記通気性基層が73°Fで少なくとも約5,000cc/m2/24時間/気圧の気体透過度をもつ請求項1に記載のパッケージ。
- 前記支持部材の下面に付着した前記通気性基層が前記支持部材の下面と同一の広がりをもつ請求項1に記載のパッケージ。
- 前記支持部材の下面に付着した前記通気性基層が前記支持部材の下面の一部に延びている請求項1に記載のパッケージ。
- 前記製品が生獣肉又は生鳥肉製品である請求項1に記載のパッケージ。
- 前記蓋が前記支持部材に結合した通気性フィルムと前記通気性フィルムに結合した実質的に非通気性のフィルムを含み、前記通気性フィルムと非通気性フィルムの少なくとも一方が0.001lb/in〜2.5lb/inの剥離力で前記蓋を可剥離層させるように他方のフィルムと接触している反応性改質表面を含む請求項1に記載のパッケージ。
- 前記蓋が2個以上のフィルムを含むラミネートを含み、前記フィルムの少なくとも1個が同時押出多層フィルムであり、前記ラミネートが0.001〜2.5lb/inの剥離力を受けると前記同時押出多層フィルムの内側で離層する請求項1に記載のパッケージ。
- 前記蓋の前記通気性部分と前記非通気性部分が別々の位置で前記支持部材に結合されている請求項1に記載のパッケージ。
- 2個以上のパッケージのスタックに配置した場合にパッケージの内側に封入した獣肉又は鳥肉製品の変色を低減する方法であって、
a.1)上面と下面をもち、その上面に製品を支持する実質的に非通気性の支持部材と、
2)支持部材と蓋の間に製品を封入するように製品の周囲で支持部材の上面に結合されており、通気性フィルムを含む蓋と、
3)支持部材の下面に付着されており、少なくとも1個の実質的に平滑な非梨地主面をもつ通気性基層
を各々含む少なくとも第1のパッケージと第2のパッケージを準備する段階と、
b.第1のパッケージの支持部材が第2のパッケージの通気性蓋と接触し、第1のパッケージの支持部材下面に付着した通気性基層が第1のパッケージの支持部材下面と第2のパッケージの通気性蓋の上面の間に配置されるように、第1のパッケージを第2のパッケージの上に積み重ねる段階を含む前記方法。 - 前記支持部材の下面に付着した前記通気性基層が前記第1のパッケージの支持部材下面に付着した前記通気性基層と前記第2のパッケージの通気性蓋を介して前記第2のパッケージに空気を流入させるに十分に通気性である請求項12に記載の方法。
- 前記支持部材の下面に付着した前記通気性基層が延伸ポリスチレン及び不織繊維シート材料から構成される群から選択される請求項12に記載の方法。
- 前記不織繊維シート材料がポリオレフィンとポリエステルから構成される群から選択される不織ポリマー繊維を含む請求項14に記載の方法。
- 前記支持部材の下面に付着した前記通気性基層が73°Fで少なくとも約5,000cc/m2/24時間/気圧の気体透過度をもつ請求項12に記載の方法。
- 前記支持部材の下面に付着した前記通気性基層が前記支持部材の下面と同一の広がりをもつ請求項12に記載の方法。
- 前記支持部材の下面に付着した前記通気性基層が前記支持部材の下面の一部に延びている請求項12に記載の方法。
- 前記製品が生獣肉又は生鳥肉製品である請求項12に記載の方法。
- a.通気性熱可塑性フィルムからなり、製品をその内側に封入しており、製品に接触している内面と外面をもつバッグと、
b.バッグの外面の少なくとも一部に付着されており、少なくとも1個の実質的に平滑な非梨地主面をもつ通気性基層を含むパッケージ。 - 前記パッケージが同様の下位パッケージの上に配置されたスタックの上位パッケージであり、
前記バッグの外面に付着した前記通気性基層が前記スタックの上位パッケージと下位パッケージの間に配置されており、
前記バッグの外面に付着した前記通気性基層が前記通気性基層と前記下位パッケージのバッグを構成する通気性熱可塑性フィルムを介して下位パッケージに空気を流入させるに十分に通気性である請求項20に記載のパッケージ。 - 実質的に非通気性で熱可塑性のフィルムを含む外側バッグを更に含み、前記外側バッグが前記通気性バッグを前記外側バッグから除去できるように前記通気性バッグを封入している請求項20に記載のパッケージ。
- 前記バッグの外面に付着した前記通気性基層がポリスチレンフィルム及び織物又は不織繊維シート材料から構成される群から選択される請求項20に記載のパッケージ。
- 前記通気性基層が延伸ポリスチレンフィルム、高衝撃ポリスチレンフィルム及びポリオレフィン、ポリエステル又は植物繊維から形成される繊維シート材料から構成される群から選択される請求項23に記載のパッケージ。
- 前記バッグの外面に付着した前記通気性基層が73°Fで少なくとも約5,000cc/m2/24時間/気圧の気体透過度をもつ請求項20に記載のパッケージ。
- 前記通気性基層が前記バッグの実質的に外面全体を覆っている請求項20に記載のパッケージ。
- 前記通気性基層が前記バッグの外面全体未満を覆っている請求項20に記載のパッケージ。
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