JP3923392B2 - ねじ止め端子部のカバー保持構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等に搭載されるバッテリ等のねじ止め端子部のカバー保持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のねじ止め端子部のカバー保持構造を、例えば、図6(イ)(ロ)に示すようなバッテリ1のねじ止め端子部2のカバー保持構造に適用した例について説明する。ねじ止め端子部2は、電線3の端部が圧着により接続された、例えば、LA(BA)端子である電線端子4がバッテリ1の端子ポスト(図示せず)に接続されたポジテブ端子5に設けられたボルト等のねじ部材6に通されナット7で締め付けられてねじ止めされたものである。
【0003】
そのねじ止め端子部2のカバー保持構造は、そのねじ止め端子部2を覆って機械的に保護したり、作業中の接触による感電、水等の付着による漏電を防止するためのカバー8と、そのカバー8を位置ずれ又は脱落等しないように保持するカバー保持部9とを備えている。カバー8はゴム、プラスチック材を下部が開口するように矩形箱型に成形加工して形成され、前記ねじ止め端子部2及びポジテブ端子5の上に被せて覆うようになっている。カバー保持部9は下端部が内方へ突出する爪10aを有する一対のカバー係止片10がカバー8の両内側部に各爪10aが対向配置されるように設けて構成され、カバー係止片10の爪10aを電線端子4の両側縁に引掛けて係止させることにより、カバー8を保持するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなねじ止め端子部のカバー保持構造は、カバー係止片10の爪10aを電線端子4の両側縁に引掛けて係止させることによりカバー8を保持する構造なので、ねじ止め端子部2の電線端子4の取付角度が設計仕様等により変わると、カバー係止片10がバッテリ1の本体にぶつかる等して爪10aを電線端子4の両側縁に引掛けて係止させることが困難になり、カバー8を保持できなくなることがあり、また、ねじ止め端子部2の大きさ等が変わると、それに見合うカバー8を製作する必要が生じ、電線端子4の取付角度の変更がかなり制約されて汎用性に劣る問題があった。
【0005】
また、電線端子4の取付角度の変更にある程度対応せるために、カバー係止片10の爪10aを大きくしてあるので、爪10aを電線端子4の両側縁に引掛けて係止させる際、カバー8及びカバー係止片10の下部を両側方へ押し広げる度合いが大きくなり、カバー8を保持する作業性が悪くなるという問題もあった。
【0006】
本発明は上記の問題を解決し、電線端子の取付角度の変更に十分対応することが可能で、取付角度の変更に対する制約が緩和されて汎用性に優れ、更にカバーを保持する際の作業性を向上させることができるねじ止め端子部のカバー保持構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載されたねじ止め端子部のカバー保持構造は、電線端子がねじ部材にナットで締め付けられてねじ止めされたねじ止め端子部を覆うカバーと、そのカバーを保持するカバー保持部とを備えたねじ止め端子部のカバー保持構造において、前記カバー保持部がカバーの内面に設けられたソケットと、そのソケットの内部に装着され、内部に前記ねじ止め端子部のねじ部材の端部又はナットが嵌挿されてこれを弾性的に締め付ける弾性保持部材とを有するものである。
【0008】
このような構成により、カバーに装着された弾性保持部材の内部にねじ止め端子部のねじ部材の端部又はナットを押し込むだけで、カバーをねじ部材の端部又はナットに対して任意の取付角度で保持することが可能になり、電線端子の取付角度の変更が制約されないほか、ねじ止め端子部の大きさ等が変わった場合には、それに見合った弾性保持部材を取り換えるだけで済むので汎用性に優れ経済的である。
【0009】
また、カバー側の弾性保持部材にねじ止め端子部のねじ部材の端部又はナットを押し込むことにより、カバーが保持されるので、カバーを保持する作業性を向上させることができる。さらにカバーがねじ部材の端部又はナットにしっかり保持されるので簡単に外れることがなく、ねじ止め端子部を機械的に保護すると共に、作業中の接触による感電事故、水等の付着による漏電事故の発生を防止することができる。
【0010】
本発明の請求項2に記載されたねじ止め端子部のカバー保持構造は、請求項1記載のカバー保持構造において、前記カバー保持部の弾性保持部材がラバーリングからなり、前記ソケットに係止されるラバーリングホルダにより支持されるものである。
【0011】
このような構成によると、カバー側の弾性保持部材とねじ止め端子部側のねじ部材の端部又はナットとの間の弾性保持力が大きくなって、カバーをよりしっかり保持することができるほか、ねじ部材の端部の大きさに対応する弾性保持部材の製作が容易になり、カバー保持構造の汎用性をより高めることができる。
【0012】
本発明の請求項3に記載されたねじ止め端子部のカバー保持構造は、請求項1記載のカバー保持構造において、前記カバー保持部の弾性保持部材が接着剤層を介してソケットの内部に装着されるものである。
【0013】
このような構成によると、前記ラバーリングホルダを設けるスペースが不要になるので、カバー保持部の構造が簡単で小型になる。
【0014】
本発明の請求項4に記載されたねじ止め端子部のカバー保持構造は、請求項1記載のカバー保持構造において、前記カバー保持部の弾性保持部材が回動係止手段によりソケットの内部に装着されるものである。
【0015】
このような構成によると、前記ソケットの内部に弾性保持部材を速やかに装脱着することが可能になり、弾性保持部材を装脱着する作業性を向上させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は本発明に係るねじ止め端子部のカバー保持構造をバッテリのねじ止め端子部に適用した例を示す一部断面正面図、図2(イ)は図1に示すカバー保持構造のねじ止め端子部にカバーを被せて該端子部を覆う前の状態の分解斜視図、図2(ロ)はそのカバー保持部の分解斜視図である。なお、従来のカバー保持構造と同一構成のものには同一符号が付してある。
【0017】
ねじ止め端子部2は、電線3の端部が圧着により接続された、例えば、LA(BA)端子である電線端子4がバッテリ1の端子ポスト(図示せず)に接続されたポジテブ端子5に設けられたボルト等のねじ部材6に通されナット7で締め付けられてねじ止めされたものである。
【0018】
本実施形態のねじ止め端子部2のカバー保持構造は、そのねじ止め端子部2を覆って機械的に保護したり、作業中の接触による感電、水等の付着による漏電を防止するためのカバー8と、そのカバー8を位置ずれ又は脱落等しないように保持するカバー保持部11とを備えている。カバー8はEPゴム、シリコーンゴム等のゴム材、又は、軟質塩化ビニール、ポリプロピレン等のプラスチック材を下部が開口するように矩形箱型に成形加工して形成され、前記ねじ止め端子部2及びポジテブ端子5の上に被せて覆うようになっている。
【0019】
カバー保持部11は、カバー8の内面に設けられたソケット12と、そのソケット12の内部に装着され、内部に前記ねじ止め端子部2のねじ部材6におけるナット7から上方へ余長分として突出した端部6aが嵌挿されて、これを弾性的に締め付ける弾性保持部材13とを有している。
【0020】
さらに詳細に説明すると、ソケット12は円筒状、角筒状等の筒状(環状を含む)をしており、前記ねじ止め端子部2のねじ部材6に対向するカバー8の内面に、カバー8と同じ材料を一体に成形加工することにより、又は、カバー8と別体に形成され、ねじ、接着剤等で固定することにより設けられる。本実施形態ではカバー8と一体に成形加工することにより設けられている。
【0021】
弾性保持部材13はEPゴム、シリコーンゴム等のゴム材、又は、軟質塩化ビニール等のゴム弾性を有するプラスチック材を成形加工、切削加工等により円筒状、角筒状等の筒状(環状を含む)に形成される。図1、図2(ロ)に示すものは円筒状に形成されたラバーリングで構成され、その外径がソケット12の穴径よりも少し大きく設定され、ソケット12の内部に押し込んで圧入し、ソケット12との摩擦力で固定されるように装着されている。
【0022】
ラバーリングの円形穴の内径はこれに嵌挿されるねじ部材6の端部6aの外径よりも少し小さく設定され、ねじ部材6の端部6aが嵌挿されたとき、これをラバーリングで弾性的に締め付け易いようになっている。なお、ラバーリングの円形穴の内面が図1に示すような凹凸面状に形成されていると摩擦力が大きくなるので好ましい。
【0023】
さらに前記カバー保持部11のソケット12の外側には、弾性保持部材13であるラバーリングを下方から支持してラバーリングの装着性を良くするラバーリングホルダ14が係止される。
【0024】
このラバーリングホルダ14は、ソケット12の外周に嵌挿される、例えば、円筒状のホルダ本体15と、ホルダー本体15の下部に円周方向に所定間隔をおいて内方に突出するように設けられた複数個、好ましくは3個以上の係止爪16と、ホルダー本体15の側部の180度対向する部位に2条の縦スリット17b(図2(ロ)参照)を入れて形成され、各上部に内方に突出するフック17aを有する2個の挟着片17とからなる。
【0025】
また、ソケット12の側部には、前記挟着片17に対応すべく180度対向する部位に、上方へ開口するコ字状の2個の係止用窓18が形成される。そして、ソケット12の外周にラバーリングホルダ14を嵌挿し、ソケット12の各係止用窓18の底部に、ラバーリングホルダ14の各挟着片17のフック17aを引掛けることにより、ラバーリングホルダ14がソケット12に係止される。
【0026】
前記ラバーリングがラバーリングホルダ14で支持されていると、ラバーリングの装着状態が良くなってソケット12から脱落しにくくなるほか、ラバーリングホルダ14に強く押し込んで装着する必要がなくなり、ラバーリングの装着が容易になる。本実施形態のねじ止め端子部のカバー保持構造は以上のように構成されている。
【0027】
次に、このカバー保持構造を組み立てる場合には以下のようにして行う。即ち、カバー保持部11のソケット12の内部に弾性保持部材13を装着し、ソケット12の外周にラバーリングホルダ14を嵌挿して、その両挟着片17のフック17aをソケット12の係止用窓18に引掛けてソケット12に係止し、カバー保持部11を形成する。次に、カバー8を図2(イ)に示すようにねじ止め端子部2の上方に位置させ、ねじ止め端子部2におけるねじ部材6のナット7より上方に突出する余長分の端部6aを、カバー保持部11の弾性保持部材13の内部に押し込んで圧入することにより嵌挿する。このようにして、その端部6aを弾性保持部材13で弾性的に締め付けることにより、ねじ止め端子部2にカバー8を被せて保持し、該端子部2を覆うことにより行う。
【0028】
このような構成のカバー保持構造は、カバー8に装着された弾性保持部材13の内部にねじ止め端子部2のねじ部材6の端部6aをねじ止め端子部2の上に被せて、そのねじ部材6の端部6aをカバー保持部11の弾性保持部材13の内部に押し込むだけで、カバー8をねじ部材6の端部6aに対して任意の取付角度で保持することが可能になる。従って、電線端子4の取付角度の変更が制約されないほか、ねじ止め端子部2の大きさ等が変わった場合には、それに見合った弾性保持部材13を取り換えるだけで済むので汎用性に優れている。
【0029】
また、カバー8側の弾性保持部材13にねじ止め端子部2のねじ部材6の端部6aを押し込むことにより、カバー8が保持されるので、カバー8を保持する作業性を向上させることができる。さらにカバー8がねじ部材6の端部6aにしっかり保持されるので簡単に外れることがなく、ねじ止め端子部2を機械的に保護すると共に、作業者が作業中にねじ止め端子部2に接触することによる感電事故、水等の付着による漏電事故の発生を防止することができる。
【0030】
また、弾性保持部材13がラバーリングからなり、ラバーリングホルダ14により支持されると、カバー8側の弾性保持部材13とねじ止め端子部2側のねじ部材6の端部6aとの間の弾性保持力が大きくなって、カバー8をよりしっかり保持することができるほか、ねじ部材6の端部6aの大きさに対応する弾性保持部材13の製作が容易になり、カバー保持構造の汎用性をより高めることができる。
【0031】
本発明のねじ止め端子部2のカバー保持構造は前記実施形態のもののほかに種々の変形例が適用可能である。例えば、図3に示すように、弾性保持部材13がカバー保持部11のソケット12の内部に接着剤層19を介して装着されるようにしてもよい。このような構成によると、ラバーリングホルダ14を設けるスペースが不要になるので、カバー保持部11の構造が簡単で小型になる。
【0032】
また、図4(イ)(ロ)に示すように、弾性保持部材13が回動係止手段20によりカバー保持部11のソケット12に装着されるようにしてもよい。
即ち、回動係止手段20は、ソケット12の側部の180度対向する部位に、下部が開口する縦スリット21aとカバー8の内面に突き当たる上部より横方向に90度屈曲する横スリット21bとからなり、各横スリット21bの向きが逆向きになるように形成される逆L形状の2個の係止用スリット21と、弾性保持部材13の側部にあって前記係止用スリット21に対応する180度対向する部位に、先端が下方に90度屈曲するように突設される逆L形状のフック22とで構成される。
【0033】
そして、該回動係止手段20におけるソケット12側の両係止用スリット21の縦スリット21aに、弾性保持部材13側の両フック22が係入するようにして、ソケット12の内部に弾性保持部材13を嵌挿し、両フック22が両係止用スリット21の縦スリット21aの上部に当接したとき、弾性保持部材13を図4(イ)の矢印方向(左方向)に両フック22が係止用スリット21の横スリット21bの奥壁に突き当たるまで所定角度回動させる。この回動係止手段20により、弾性保持部材13がカバー保持部11のソケット12の内部に回動係止されて装着される。
【0034】
このような構成によると、ソケット12の内部に弾性保持部材13を速やかに装脱着することが可能になり、弾性保持部材13を装脱着する作業性を向上させることができる。
【0035】
さらに、図5に示すように、カバー保持部11の弾性保持部材13の内部に、ねじ止め端子部2のナット7が嵌挿され、これを弾性的に締め付けることにより、カバー8をねじ止め端子部2に被せて覆うように保持してもよい。この場合、弾性保持部材13のナット7が嵌挿される穴の形状はナット7の外形状が、例えば、6角形状の場合はこれに見合う6角形状とし、且つ、ナット7の形状よりも少し小さ目の形状に形成することが望ましい。
【0036】
このような構成のカバー保持構造によると、カバー8がねじ止め端子部2の基部の近傍で保持されるので、カバー8が横振れを起こしにくくなり、ねじ止め端子部2のカバー保持構造が振動の生じ易い個所で使用されても、カバー8が容易に外れるようなことがなく、カバー8を長期間安定して保持することが可能になる。
【0037】
なお、本発明においては、弾性保持部材13の内部に前記ねじ部材6の端部6aが嵌挿された場合には該内部にナット7が嵌挿されず、弾性保持部材13の内部にねじ止め端子部2のナット7が嵌挿された場合には、ねじ部材6の端部6aが嵌挿されないというものではなく、図示省略するが、カバー保持部11の弾性保持部材13の内部にねじ止め端子部2のねじ部材6の端部6aとナット7の双方が共に嵌挿され、これら双方を弾性的に締め付けるようにしても良いことは勿論である。
【0038】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の請求項1に記載されたねじ止め端子部のカバー保持構造は、電線端子がねじ部材にナットで締め付けられてねじ止めされたねじ止め端子部を覆うカバーと、そのカバーを保持するカバー保持部とを備えたカバー保持構造において、前記カバー保持部がカバーの内面に設けられたソケットと、そのソケットの内部に装着され、内部に前記ねじ止め端子部のねじ部材の端部又はナットが嵌挿されてこれを弾性的に締め付ける弾性保持部材とを有するので、カバーに装着された弾性保持部材の内部にねじ止め端子部のねじ部材の端部又はナットを押し込むだけで、カバーをねじ部材の端部又はナットに対して任意の取付角度で保持することが可能になり、電線端子の取付角度の変更が制約されないほか、ねじ止め端子部の大きさ等が変わった場合には、それに見合った弾性保持部材を取り換えるだけで済むので汎用性に優れ経済的である。
【0039】
また、カバー側の弾性保持部材にねじ止め端子部のねじ部材の端部又はナットを押し込むことにより、カバーが保持されるので、カバーを保持する作業性を向上させることができ、さらにカバーがねじ部材の端部又はナットにしっかり保持されるので簡単に外れることがなく、ねじ止め端子部を機械的に保護すると共に、作業中の接触による感電事故、水等の付着による漏電事故の発生を防止することができる。
【0040】
本発明の請求項2に記載されたねじ止め端子部のカバー保持構造は、請求項1記載のカバー保持構造において、前記カバー保持部の弾性保持部材がラバーリングからなり、前記ソケットに係止されるラバーリングホルダにより支持されるものであり、このような構成によると、カバー側の弾性保持部材とねじ止め端子部側のねじ部材の端部又はナットとの間の弾性保持力が大きくなって、カバーをよりしっかり保持することができるほか、ねじ部材の端部の大きさに対応する弾性保持部材の製作が容易になり、カバー保持構造の汎用性をより高めることができる。
【0041】
本発明の請求項3に記載されたねじ止め端子部のカバー保持構造は、請求項1記載のカバー保持構造において、前記カバー保持部の弾性保持部材が接着剤層を介してソケットの内部に装着されるものであり、このような構成によると、前記ラバーリングホルダを設けるスペースが不要になるので、カバー保持部の構造が簡単で小型になる。
【0042】
本発明の請求項4に記載されたねじ止め端子部のカバー保持構造は、請求項1記載のカバー保持構造において、前記カバー保持部の弾性保持部材が回動係止手段によりソケットの内部に装着されるものであり、このような構成によると、前記ソケットの内部に弾性保持部材を速やかに装脱着することが可能になり、弾性保持部材を装脱着する作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るねじ止め端子部のカバー保持構造をバッテリのねじ止め端子部に適用した例を示す一部断面正面図である。
【図2】(イ)は図1に示すカバー保持構造のねじ止め端子部にカバーを被せて該端子部を覆う前の状態の分解斜視図、(ロ)はそのカバー保持部の分解斜視図である。
【図3】図1のカバー保持部の変形例を示す断面図である。
【図4】(イ)は図1、3のカバー保持部の変形例を示す側面図、(ロ)は(イ)のX−X線矢視断面図である。
【図5】図1、3、4のカバー保持部と異なるカバー保持部を備えたねじ止め端子部のカバー保持構造を示す一部断面正面図である。
【図6】(イ)は従来のねじ止め端子部のカバー保持構造の分解斜視図、(ロ)はそのカバー保持部のカバー係止片の爪を電線端子の両側縁に引掛けて係止させた状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 バッテリ
2 ねじ止め端子部
3 電線
4 電線端子
5 ポジテブ端子
6 ねじ部材
6a 端部
7 ナット
8 カバー
11 カバー保持部
12 ソケット
13 弾性保持部材
14 ラバーリングホルダ
15 ホルダー本体
16 係止爪
17 挟着片
17a フック
17b 縦スリット
18 係止用窓
19 接着剤層
20 回動係止手段
21 係止用スリット
21a 縦スリット
21b 横スリット
22 フック

Claims (4)

  1. 電線端子がねじ部材にナットで締め付けられてねじ止めされたねじ止め端子部を覆うカバーと、そのカバーを保持するカバー保持部とを備えたねじ止め端子部のカバー保持構造において、前記カバー保持部がカバーの内面に設けられたソケットと、そのソケットの内部に装着され、内部に前記ねじ止め端子部のねじ部材の端部又はナットが嵌挿されてこれを弾性的に締め付ける弾性保持部材とを有することを特徴とするねじ止め端子部のカバー保持構造。
  2. 前記カバー保持部の弾性保持部材がラバーリングからなり、前記ソケットに係止されるラバーリングホルダにより支持されることを特徴とする請求項1記載のねじ止め端子部のカバー保持構造。
  3. 前記カバー保持部の弾性保持部材が接着剤層を介してソケットの内部に装着されることを特徴とする請求項1記載のねじ止め端子部のカバー保持構造。
  4. 前記カバー保持部の弾性保持部材が回動係止手段によりソケットの内部に装着されることを特徴とする請求項1記載のねじ止め端子部のカバー保持構造。
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