しかしながら、上記従来の構成では、以下の問題を生じる。
まず、上述した1つ目の監視装置では、ユーザが、撮影された内容全てを確認し、問題のある箇所を抽出する必要がある。そのため、この抽出作業だけでも、撮影時間以上の時間を要することとなる。また、撮影時間のほとんどを占める正常作業を全て記録するため、記憶量が膨大となる。
また、上述した2つ目の監視装置では、作業者の作業映像がないため、作業者の作業内容が実際にどのようなものであったかを確認できない。それゆえ、作業の具体的な問題点を究明することができない。
さらに、上述した3つ目の監視装置では、動画像を精度良くモデル化するために、多数のビデオカメラや処理能力に優れた画像処理装置が必要となる。それゆえ、コストアップが避けられない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な構成にて、短い時間で録画された反復作業を確認することが可能な監視装置を提供することにある。
本発明に係る監視装置は、上記の課題を解決するために、反復作業を監視する監視装置であって、所定回数の反復作業を単位作業とした場合、前記単位作業毎の作業開始イベントおよび作業終了イベントを検知する検知手段と、前記反復作業を録画したの録画データに対して、前記各単位作業の作業開始イベントおよび作業終了イベントを関連付けるイベント関連付手段とを備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、所定回数の反復作業を単位作業とした場合、検知手段により、単位作業毎の作業開始イベントおよび作業終了イベントを検知することができる。また、イベント関連付手段により、反復作業を録画した録画データに対して、各単位作業の作業開始イベントおよび作業終了イベントが関連付けられる。つまり、作業開始イベントが検知された時点と、該時点で録画された録画データとが対応付けられ、かつ、作業終了イベントが検知された時点と、該時点で録画された録画データとが対応付けられる。
それゆえ、作業開始イベントが検知された時点と作業終了イベントが検知された時点との間における録画データを特定することが可能となる。したがって、反復作業の録画データ全てを確認する必要がなくなり、短い時間で録画された反復作業を確認することができる。
さらに、作業開始イベントが検知された時点と作業終了イベントが検知された時点との間の長さの情報に基づくことにより、上記特定された録画データから、所定の長さの録画データを特定することも可能となる。
また、動画像を精度良くモデル化等する必要がなく、監視装置を簡易な構成とすることができる。
また、本発明に係る監視装置は、上記の監視装置において、前記作業開始イベントの発生時刻と前記作業終了イベントの発生時刻とから、各単位作業における作業時間を算出する作業時間算出手段と、前記各作業時間が、それぞれ、予め定められた条件に適合するか否かを判定する判定手段と、前記反復作業を録画した録画データから、前記条件に適合しないと判定された単位作業に対応する録画データを抽出する抽出手段とを備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、まず、作業時間算出手段により、作業開始イベントの発生時刻と作業終了イベントの発生時刻とから、各単位作業における作業時間が算出される。また、判定手段により、各作業時間が、それぞれ、予め定められた条件に適合するか否かが判定される。さらに、抽出手段により、前記反復作業を録画した録画データから、上記条件に適合しないと判定された単位作業に対応する録画データが抽出される。
それゆえ、ユーザは、上記条件を満たさない単位作業に対応する録画データのみを確認することが可能となる。したがって、ユーザが上記条件を設定しておくことにより、所望とする録画データのみを確認することが可能となるという効果を奏する。
また、本発明に係る監視装置は、上記の監視装置において、前記判定手段は、前記各作業時間が、それぞれ、第1の閾値以上および/または第2の閾値以下であるか否かを判定することを特徴としている。
上記の構成によれば、判定手段は、各作業時間が、それぞれ、第1の閾値以上および/または第2の閾値以下であるか否かを判定する。
ここで、作業時間が、通常の作業に要する時間をある程度上回る場合、あるいは、該通常の作業に要する時間をある程度下回る場合には、作業自体に何らかの問題がある場合が多い。
したがって、問題となる作業を録画した画像データを特定することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る監視装置は、上記の監視装置において、前記単位作業が行われる直前の所定の時間帯を第1の時間と、前記所定回数の反復作業が行われた直後の所定の時間帯を第2の時間とすると、前記抽出手段は、前記第1の時間および/または前記第2の時間における録画データを含めて抽出することを特徴としている。
上記の構成によれば、抽出手段は、単位作業が行われる直前の所定の時間帯および/または直後の所定の時間帯の録画データを含めて、録画データの抽出を行う。
したがって、ユーザは、単位作業の開始前の状態、および/または、終了後の状態もあわせて確認することができる。このため、問題となる作業の原因がその単位作業の開始前および/または終了後の時間帯にあった場合でも確認ができるという効果を奏する。さらに、単位作業の前後に時間幅を持たせているため、単位作業における反復作業を確認する際に、いきなり反復作業が表示されることがない。また、反復作業が終了した直後に表示が終了することがない。したがって、反復作業の確認が行い易いという効果を奏する。
また、本発明に係る監視装置は、上記の監視装置において、前記反復作業を録画した録画データから、前記抽出した録画データ以外の録画データを消去する消去手段を備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、消去手段により、上記反復作業を録画した録画データから、抽出した録画データ以外の録画データが消去される。
それゆえ、録画データを記憶している装置における録画データのデータ量を減らすことができる。したがって、録画データを記憶している装置の録画容量を小さくすることが可能となるという効果を奏する。
また、本発明に係る監視装置は、上記の監視装置において、前記抽出された録画データ、および、前記録画データとして抽出された単位作業の作業時間を表示装置に表示させる表示制御手段を備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、表示制御手段により、抽出された録画データ、および、録画データとして抽出された単位作業の作業時間が表示装置に表示される。
したがって、ユーザは、表示装置において、抽出された録画データと共に、録画データとして抽出された単位作業の作業時間も確認できるという効果を奏する。
また、本発明に係る監視装置は、上記の監視装置において、前記表示制御手段は、前記録画データに関連付けられた各反復作業における作業対象物の識別情報であって、かつ、前記録画データとして抽出された単位作業の作業対象物についての識別情報を表示装置に表示させることを特徴としている。
上記の構成によれば、表示制御手段は、録画データに関連付けられた各反復作業における作業対象物の識別情報であって、かつ、録画データとして抽出された単位作業の作業対象物についての識別情報を表示装置に表示させる。
したがって、ユーザは、表示装置において、抽出された録画データ、および、録画データとして抽出された単位作業の作業時間と共に、作業対象物の識別情報も確認できるという効果を奏する。
また、本発明に係る監視装置は、上記の監視装置において、前記反復作業を録画した録画データは、前記反復作業を複数の異なる方向から録画した録画データであることを特徴としている。
上記の構成によれば、ユーザは、反復作業を複数の異なる方向から確認することができる。
したがって、反復作業における作業状態の解析が行い易くなるという効果を奏する。
また、本発明に係る監視装置は、上記の監視装置において、前記録画データに対して、各反復作業における作業対象物の識別情報を関連付ける識別情報関連付手段を備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、識別情報関連付手段により、前記録画データに対して、各反復作業における作業対象物の識別情報が関連付けられる。
それゆえ、上記画像データの特定と共に、作業対象物の識別情報も特定することが可能となる。したがって、上記識別情報に基づき、特定された画像データ中に録画された作業対象物を特定可能となる。
また、上記識別情報に基づくことにより、該識別情報を有する作業対象物が録画された録画データの箇所を特定することもできる。
また、本発明に係る監視装置は、上記の監視装置において、前記所定回数が一回であることを特徴としている。
上記の構成によれば、上記所定の回数が一回である。
それゆえ、反復作業毎に画像データを特定することができる。したがって、特定した画像データ(例えば、抽出した録画データ)のデータ量を少なくすることが可能となるという効果を奏する。
また、例えば、反復作業毎に作業時間を算出することも可能となるため、算出された作業時間に、次に送られてくる作業対象物の待ち時間が含まれない。それゆえ、待ち時間が一定でない場合等であっても、判定手段における判定条件(つまり、予め定められた条件)を単位作業毎に変更する必要がない。したがって、簡易な構成で、画像データの抽出を行うことが可能となる。
また、本発明に係る監視装置は、上記の監視装置において、前記反復作業を録画した録画データは、反復作業の種類毎に反復作業を録画した録画データであって、前記検知手段は、前記反復作業の種類毎に、前記単位作業毎の作業開始イベントおよび作業終了イベントを検出し、前記イベント関連付手段は、前記反復作業を録画した録画データに対して、反復作業の種類に応じた、前記各単位作業の作業開始イベントおよび作業終了イベントを関連付けることを特徴としている。
上記の構成によれば、前記反復作業を録画した録画データは、反復作業の種類毎に反復作業を録画した録画データである。また、検知手段は、前記反復作業の種類毎に、前記単位作業毎の作業開始イベントおよび作業終了イベントを検出する。さらに、イベント関連付手段は、反復作業を録画した録画データに対して、反復作業の種類に応じた、各単位作業の作業開始イベントおよび作業終了イベントを関連付ける。
したがって、監視装置にて、複数の反復作業を反復作業毎に監視することが可能となるという効果を奏する。
本発明に係る監視方法は、上記の課題を解決するために、反復作業を監視する監視方法であって、所定回数の反復作業を単位作業とした場合、前記単位作業毎の作業開始イベントおよび作業終了イベントを検出する第1ステップと、前記反復作業を録画した録画データに対して、前記各単位作業の作業開始イベントおよび作業終了イベントを関連付ける第2ステップとを備えることを特徴としている。
上記の方法によれば、所定回数の反復作業を単位作業とした場合、第1ステップにより、単位作業毎の作業開始イベントおよび作業終了イベントを検知することができる。
さらに、第2ステップにより、反復作業を録画した録画データに対して、各単位作業の作業開始イベントおよび作業終了イベントが関連付けられる。つまり、作業開始イベントが検知された時点と、該時点で録画された録画データとが対応付けられ、かつ、作業終了イベントが検知された時点と、該時点で録画された録画データとが対応付けられる。
それゆえ、作業開始イベントが検知された時点と作業終了イベントが検知された時点との間における録画データを特定することが可能となる。したがって、反復作業の録画データ全てを確認する必要がなくなり、短い時間で録画された反復作業を確認することができる。
さらに、作業開始イベントが検知された時点と作業終了イベントが検知された時点との間の長さの情報に基づくことにより、上記特定された録画データから、所定の長さの録画データを特定することも可能となる。
本発明に係るプログラムは、以上のように、前記監視装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのものである。
前記プログラムをコンピュータシステムにロードすることによって、上記監視装置を提供することが可能となるという効果を奏する。
本発明に係るプログラムを記録した記録媒体は、以上のように、前記プログラムを記録しているものである。
前記記録媒体に記録されているプログラムをコンピュータシステムにロードすることによって、上記監視装置を提供することが可能となるという効果を奏する。
本発明に係る監視装置は、以上のように、反復作業を監視する監視装置であって、所定回数の反復作業を単位作業とした場合、前記単位作業毎の作業開始イベントおよび作業終了イベントを検知する検知手段と、前記反復作業を録画したの録画データに対して、前記各単位作業の作業開始イベントおよび作業終了イベントを関連付けるイベント関連付手段とを備える構成である。
また、本発明に係る監視方法は、以上のように、反復作業を監視する監視方法であって、所定回数の反復作業を単位作業とした場合、前記単位作業毎の作業開始イベントおよび作業終了イベントを検出する第1ステップと、前記反復作業を録画した録画データに対して、前記各単位作業の作業開始イベントおよび作業終了イベントを関連付ける第2ステップとを備える方法である。
上記の構成および方法によれば、作業開始イベントが検知された時点と作業終了イベントが検知された時点との間における録画データを特定することが可能となる。したがって、反復作業の録画データ全てを確認する必要がなくなり、短い時間で録画された反復作業を確認することができる。
さらに、作業開始イベントが検知された時点と作業終了イベントが検知された時点との間の長さの情報に基づくことにより、上記特定された録画データから、所定の長さの録画データを特定することも可能となる。
本発明に係るプログラムは、以上のように、前記監視装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのものである。
前記プログラムをコンピュータシステムにロードすることによって、上記監視装置を提供することが可能となるという効果を奏する。
本発明に係るプログラムを記録した記録媒体は、以上のように、前記プログラムを記録しているものである。
前記記録媒体に記録されているプログラムをコンピュータシステムにロードすることによって、上記監視装置を提供することが可能となるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1ないし図14に基づいて説明すると以下の通りである。本実施の形態では、まず、1つの作業工程を監視する構成の監視装置について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る監視装置の機能ブロック図である。同図に示すとおり、監視装置1は、タイマー10、第1のセンサ11、第2のセンサ12、作業開始時刻判断部13、作業終了時刻判断部14、作業時間算出部(作業時間算出手段)15、書込・読出部16、作業履歴記憶部17、撮影部18、時刻情報付加部19、書込・読出部20、画像データ記憶部21、操作部22、判定部(判定手段)23、画像データ抽出部(抽出手段)24、書込・読出部25、抽出データ記憶部26、画像データ消去部(消去手段)27、表示制御部(表示制御手段)28、および、表示部(表示装置)29を備えている。また、第1のセンサ11は、識別番号認識部11aを備えている。なお、各機能ブロックの詳細については、後述する。
また、以下では、第1のセンサ11、第2のセンサ12、作業開始時刻判断部13、作業終了時刻判断部14、および、作業時間算出部15をあわせて、作業時間検出部2と称する。また、撮影部18、時刻情報付加部19、書込・読出部20、および、画像データ記憶部21をあわせて、録画部3と称する。
さらに、第1のセンサ11および第2のセンサ12が、特許請求の範囲に記載の検知手段に対応する。また、作業開始時刻判断部13、作業終了時刻判断部14、および、時刻情報付加部19が、特許請求の範囲に記載のイベント関連付手段に対応する。さらに、作業開始時刻判断部13および時刻情報付加部19が、特許請求の範囲に記載の識別情報関連付手段に対応する。
図2は、監視装置1を用いた場合における、作業の監視状態を説明するための図である。同図に示すとおり、作業対象となる製品(作業対象物)は、例えばベルトコンベア等の搬送装置により前の作業工程(前工程)から監視装置1の監視対象となる作業工程(以下、監視工程と称する)に送られ、該監視工程にて所定の作業が施される。そして、上記所定の作業が施された後は、製品は搬送装置(図示せず)により次の作業工程(後工程)に送られる。その後、別の同種製品が、前の作業工程から監視工程に送られ、上記と同様の処理がなされる。このように、本実施の形態では、同種の製品が監視工程に次々に送られ、少なくとも監視工程においては、作業者によって同じ作業が繰り返し行われるものとする。つまり、監視工程においては、作業者による反復作業(繰り返し作業)が行われるものとする。
第1のセンサ11は、上記監視工程における作業場の入口近傍に設置される。また、第2のセンサ12は、上記作業場の出口近傍に設置される。そして、撮影部18は、作業場および作業者の作業(作業内容、作業状況)を撮影可能な場所に設置される。なお、第1のセンサ11の設置場所は、前の作業工程の作業場と監視工程の作業場との間でもよい。また、第2のセンサ12の設置場所は、監視工程の作業場と次の作業工程の作業場との間でもよい。
以下、図1における各機能ブロックについて説明する。
タイマー10は、監視装置1内において基準となる時刻を生成するものであって、少なくとも監視装置1の稼動時には、この時刻の情報(以下、時刻情報)を作業開始時刻判断部13、作業終了時刻判断部14、および、時刻情報付加部19に対して通知し続ける。
第1のセンサ11は、製品が該センサ前を通過したこと(作業開始イベント)を検知する。さらに、第1のセンサ11は、製品にバーコードやRFIDタグ等で示された製造番号等の識別番号(識別情報)が付されている場合には、識別番号認識部11aにより該識別番号を認識する。そして、第1のセンサ11は、検知したことを示す検知信号と識別番号の情報とを、作業開始時刻判断部13に通知する。なお、以下の説明では、製品には識別番号が付されているとし、かつ、第1のセンサ11が識別番号を認識する場合について説明する。
第2のセンサ12は、製品が該センサ前を通過したこと(作業終了イベント)を検知する。そして、第2のセンサ12は、検知したことを示す検知信号を作業終了時刻判断部14に通知する。
作業開始時刻判断部13は、タイマー10からの時刻情報をリアルタイムに受信し続ける。また、作業開始時刻判断部13は、第1のセンサ11からの検知信号を受けた場合、検知信号を受けた時刻を上記時刻情報に基づいて判断する。そして、この判断した時刻を作業開始時刻として、作業時間算出部15および書込・読出部16に通知する。また、作業開始時刻判断部13は、上記識別番号の情報を上記作業開始時刻に関連付けて、書込・読出部16に通知する。
作業終了時刻判断部14は、タイマー10からの時刻情報をリアルタイムに受信し続ける。また、作業終了時刻判断部14は、第2のセンサ12からの検知信号を受けた場合、検知信号を受けた時刻を上記時刻情報に基づいて判断する。そして、この判断した時刻を作業終了時刻として、作業時間算出部15および書込・読出部16に通知する。
作業時間算出部15は、作業開始時刻判断部13から作業開始時刻を、作業終了時刻判断部14から作業終了時刻を受け付ける。そして、作業時間算出部15は、上記作業終了時刻から作業開始時刻を差し引くことにより、作業時間を算出する。さらに、作業時間算出部15は、算出した作業時間を書込・読出部16に通知する。
書込・読出部16は、作業開始時刻判断部13から作業開始時刻および識別番号の情報を、作業終了時刻判断部14から作業終了時刻を、作業時間算出部15から作業時間を受け付ける。そして、書込・読出部16は、上記作業開始時刻、作業終了時刻、および、作業時間を上記識別番号に対応付け、この対応付けを行った情報を作業履歴情報とした上で、この作業履歴情報を作業履歴記憶部17に記憶させる。
そして、監視装置1は、前の作業工程から順次送られてくる製品毎に上記作業履歴情報を作成し、各作業履歴情報を作業履歴記憶部17に記憶させる。この結果、作業履歴記憶部17には、図3に示すとおり、製品(識別情報)毎に対応付けられた情報が記憶されることになる。
撮影部18は、作業場および作業者の作業を、動画像として連続して撮影する。そして、撮影部18は、図1に示すとおり、この撮影した画像データを時刻情報付加部19に対して、リアルタイムに送信する。
時刻情報付加部19は、タイマー10からの時刻情報をリアルタイムに受信し続ける。また、時刻情報付加部19は、撮影部18から送られてくる画像データに、上記時刻情報を付加する。つまり、上記画像データに時刻情報で示される時刻を付加する。これにより、動画像を構成する各画像(連続画像の一部)に対して、それぞれに時刻が対応づけられる。さらに、時刻情報付加部19は、上記時刻情報が付加された画像データを、書込・読出部20に送る。
書込・読出部20は、時刻情報付加部19からの時刻情報が付加された画像データを、画像データ記憶部21に記憶させる。これにより、画像データ記憶部21には、時刻情報が付加された画像データが記憶される。なお、画像データ記憶部21に記憶された画像データを録画データとも称する。
操作部22は、判定部23および表示制御部28に対して、ユーザからの指示に基づいた所定の指令信号を送る。なお、以下の説明においては、監視装置1による作業の監視を一旦停止し、ユーザが作業者の作業内容を確認する場合における監視装置1の動作について説明する。
判定部23は、操作部22から所定の指令信号を受けると、以下の動作を実行する。まず、判定部23は、書込・読出部16に対して、作業履歴記憶部17から作業履歴情報の読出し、および、読出した作業履歴情報の判定部23への送信を指示する。判定部23が作業履歴情報を取得すると、判定部23は、作業履歴情報中の各作業時間が、所定の条件を満たしているか否かを判断する。より具体的には、作業時間が、第1の所定の時間(第1の閾値)W1以上であって、かつ、第2の所定の時間(第2の閾値)W2以下であるという条件を満たすか否かを判断する。
そして、判定部23は、上記所定の条件を満たしていないと判断した作業時間に関連する、作業履歴情報中の一部の情報を画像データ抽出部24に送信する。つまり、判定部23は、ある識別番号(例えば、図3に示した識別情報iの製品)に対応した、作業開始時刻、作業終了時刻、および、作業時間についての情報を、該識別番号の情報と共に画像データ抽出部24に送信する。なお、所定の条件を満たしていないと判断した作業時間が複数ある場合には、該複数の作業時間に関連する、作業履歴情報中の一部の情報を画像データ抽出部24に送信する。なお、以下では、上記作業履歴情報中の一部の情報を、作業履歴一部情報と称する。
画像データ抽出部24は、判定部23から上記作業履歴一部情報を受ける。また、画像データ抽出部24は、書込・読出部20に対して、上記作業履歴一部情報中の作業開始時刻と作業終了時刻との間の画像データ、作業開始時刻直前における所定時間(以下、第1の時間Wa)の画像データ、および、作業終了時刻直後における所定時間(以下、第2の時間Wb)の画像データを、画像データ記憶部21から読み出すように指示する。これにより、画像データの抽出は、前記第1の時間Waおよび前記第2の時間Wbにおける画像データも含めて行われることになる。
書込・読出部20は、画像データ抽出部24から上記指示を受けると、画像データ記憶部21から上記指示に対応した画像データを読出し、この読出した画像データを画像データ抽出部24に送る。なお、この画像データの読出しは、画像データに付加された時刻情報に基づいて行われる。
画像データ抽出部24は、書込・読出部20から、上記指示に対応した画像データを抽出すると、以下の動作を実行する。まず、画像データ抽出部24は、書込・読出部25に対して、上記画像データ、識別番号の情報、作業開始時刻、作業終了時刻、および、作業時間を互いに関連付けて、抽出データ記憶部26に記憶させる。なお、上記所定の条件に適合しないと判定された作業が複数ある場合には、抽出データ記憶部26には、上記互いに関連付けされたデータが、画像データ毎に複数組記憶されることになる。
また、画像データ抽出部24は、画像データ記憶部21から画像データの抽出を完了した後は、画像データ消去部27に対して、所定の信号を送る。
画像データ消去部27は、画像データ抽出部24から上記所定の信号を受けると、書込・読出部20に対して、画像データ記憶部21に記憶された画像データを消去する指示を送る。そして、この指示を受けた書込・読出部20は、画像データ記憶部21から画像データを全て消去する。この際、画像データに付加された時刻情報も消去する。
これにより、監視装置1には、画像データに関しては、抽出された画像データのみが記憶されていることになる。
表示制御部28は、操作部22から所定の指令信号を受けると、書込・読出部25に対して、抽出データ記憶部26から記憶された上記関連付けられたデータの読出し、および、表示制御部28に対する該読出したデータの送信を指示する。そして、表示制御部28は、表示部29に上記読出したデータを表示させる。表示制御部28による表示部29での表示方法は、どのような方法であってもよい。
例えば、作業開始時刻の古い順(または新しい順)に画像データを表示すると共に、図4に示すとおり、上記表示部29に、識別番号の情報および作業時間を表示させる構成であってもよい。ここで、画像データと作業時間を表示させた場合は、ユーザは、表示部29において、抽出された画像データと共に、該画像データとして抽出された反復作業の作業時間も確認することができる。また、画像データ、作業時間、および、識別番号の情報を表示させた場合には、反復作業の作業対象物である製品の識別番号も確認することができる。
また、識別番号の情報および作業時間だけではなく、作業開始時刻および作業終了時刻を表示させてもよい。画像データ以外に表示させる情報については、特に限定されるものではない。また、画像データ以外にどの情報を表示部29に表示させるかは、操作部からの信号により変更できる構成とすることが好ましい。
また、表示部29は、例えば、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)で構成することができる。また、表示部29をタッチパネル型として、操作部22と表示部29とを一体構成してもよい。
以上のように、監視装置1では、第1のセンサ11が作業開始イベントを検知し、第2のセンサ12が作業終了イベントを検知する。また、監視装置1では、作業開始時刻判断部13および作業終了時刻判断部14が、それぞれ作業開始時刻(つまり、作業開始イベントの発生時刻)および作業終了時刻(つまり、作業終了イベントの発生時刻)を作業履歴記憶部17に記憶させ、かつ、時刻情報付加部19が撮影された画像データに時刻情報を付加することにより、録画部3で録画された画像データ(録画データ)に対して、作業開始イベントおよび作業終了イベントが関連付けられる。
また、上記の説明においては、1つの撮影部18を設けた構成であるが、これに限定されるものではない。複数の撮影部を設け、作業場および作業者の作業を互いに異なる方向から撮影する構成としてもよい。この場合には、表示部29において、同一時間帯の作業に関して、複数の画像データを確認することができる。このため、反復作業における作業状態の解析が行い易くなる。また、この場合、表示部29での表示の仕方としては、図5に示すとおり、表示部29の表示領域を複数の領域(同図では4つ)に分割し、複数の画像データを同時に確認できる構成にすることが好ましい。この構成とすることにより、より精度の高い作業状態の解析が行える。
なお、上記の説明では、説明の便宜上、書込・読出部16、書込・読出部20、および、書込・読出部25を別々に設けた構成を示したが、これら書込・読出部(16・20・25)を1つにまとめた構成としてもよい。また、作業履歴記憶部17、画像データ記憶部21、および、抽出データ記憶部26を別々に設けた構成を示したが、これらを1つにまとめた構成としてもよい。
また、上記の説明においては、上述したとおり、所定の条件として、作業時間が、第1の所定の時間W1以上であって、かつ、第2の所定の時間W2以下であるかといった条件を挙げた。しかしながら、これに限定されるものではなく、例えば、作業時間が第2の所定の時間W2以下であるかを上記所定の条件としてもよいし、あるいは、作業時間が第1の所定の時間W1以上であるかを上記所定の条件としてもよい。
ただし、上記所定の条件を、作業時間が第1の所定の時間W1以上であって、かつ、作業時間が第2の所定の時間W2以下であるとして設定することが好ましい。つまり、作業時間が、通常の作業に要する時間をある程度上回る場合、あるいは、該通常の作業に要する時間をある程度下回る場合には、作業自体に何らかの問題がある場合が多い。したがって、上記構成では、このような問題となる作業を録画した画像データを抽出することができる。
また、上記の説明においては、1つの製品に対して作業時間を算出し、この算出した作業時間に基づいて画像データを抽出したが、これに限定されるものでなく、以下のようにすることもできる。
つまり、1つの製品に対して作業時間を算出する代わりに、複数の製品に対する作業時間を算出する構成とする。つまり、作業時間算出部15において、複数の製品に対する作業時間を算出させる構成とする。具体的には、上記複数の製品をn個の製品とすると、1番目の製品についての作業開始時刻と、n番目の製品についての作業終了時刻とから、n個の製品についての作業時間を算出する。
この構成によっても、例えば、i番目の製品についての作業時間が長い(または短い)場合には、n個の製品についての作業時間も長く(または短く)なるため、判定部23において所定の条件を満たさないと判断させることができる(1≦i≦n)。
この場合には、複数の製品についての作業時間を1つの作業時間としてとらえているため、作業履歴記憶部17に記憶させるデータ量を少なくすることができる。その結果、画像データの抽出回数を低減することも可能である。
以上のように、上記監視装置は、反復作業を監視する監視装置であって、所定回数の反復作業を単位作業とした場合、前記単位作業毎の作業開始イベントおよび作業終了イベントを検出する第1および第2のセンサ(検知手段)(11・12)と、前記反復作業を録画した録画データに対して、前記各単位作業の作業開始イベントおよび作業終了イベントを関連付ける、作業開始時刻判断部13、作業終了時刻判断部14、および、時刻情報付加部19(イベント関連付手段)(以下、イベント関連付部と称する)とを備える構成である。
この構成によれば、所定回数の反復作業を単位作業とした場合、第1のセンサ11および第2のセンサ12により、単位作業毎の作業開始イベントおよび作業終了イベントを検知することができる。さらに、上記イベント関連付部により、反復作業を録画した録画データに対して、各単位作業の作業開始イベントおよび作業終了イベントが関連付けられる。つまり、作業開始イベントが検知された時点と、該時点で録画された録画データとが対応付けられ、かつ、作業終了イベントが検知された時点と、該時点で録画された録画データとが対応付けられる。
それゆえ、作業開始イベントが検知された時点と作業終了イベントが検知された時点との間における録画データを特定することが可能となる。したがって、反復作業の録画データ全てを確認する必要がなくなり、短い時間で録画された反復作業を確認することができる。
さらに、作業開始イベントが検知された時点と作業終了イベントが検知された時点との間の長さの情報に基づくことにより、上記特定された録画データから、所定の長さの録画データを特定することも可能となる。
また、監視装置1は、さらに、前記作業開始イベントの発生時刻と前記作業終了イベントの発生時刻とから、各単位作業における作業時間を算出する作業時間算出部(作業時間算出手段)15と、前記各作業時間が、それぞれ、予め定められた条件に適合するか否かを判定する判定部(判定手段)23と、前記反復作業を録画した録画データから、前記条件に適合しないと判定された単位作業に対応する録画データを抽出する画像データ抽出部(抽出手段)24とを備える構成でもある。
この構成によれば、まず、作業時間算出部15により、作業開始イベントの発生時刻と作業終了イベントの発生時刻とから、各単位作業における作業時間が算出される。また、判定部23により、各作業時間が、それぞれ、予め定められた条件に適合するか否かが判定される。さらに、画像データ抽出部24により、前記反復作業を録画した録画データから、上記条件に適合しないと判定された単位作業に対応する録画データが抽出される。
それゆえ、ユーザは、上記条件を満たさない単位作業に対応する録画データのみを確認することが可能となる。したがって、ユーザが上記条件を設定しておくことにより、所望とする録画データのみを確認することが可能となる。
また、上記所定回数の反復作業は、一回の反復作業であることが好ましい。この構成によれば、反復作業毎に画像データを抽出することができる。したがって、抽出した録画データのデータ量を少なくすることが可能となる。
また、反復作業毎に作業時間を算出することができるため、算出された作業時間に、次に送られてくる作業対象物の待ち時間が含まれない。それゆえ、待ち時間が一定でない場合等であっても、判定部23における判定条件を単位作業毎に変更する必要がない。したがって、簡易な構成で、画像データの抽出を行うことが可能となる。
ところで、上記の説明では、監視装置1が1つの作業工程を監視する構成について説明したが、以下では、監視装置1を用いて複数の作業工程を監視する監視装置1の適用例について説明する。
まず、第1のセンサ11および第2のセンサ12からなるセンサ対を、図6および図7に示すとおり、監視する作業工程数だけ監視装置に備えておく。ここで、各センサ対を構成する第1のセンサ11は、図1で示した場合と同様に、作業開始時刻判断部13に対して、上述したように、製品を検知したことを示す検知信号と製造番号の情報とを送る(図7参照)。また、各センサ対を構成する第2のセンサ12は、作業終了時刻判断部14に対して、製品を検知したことを示す検知信号を送る。
また、この場合には、作業開始時刻判断部13に、作業工程毎の作業開始時刻を判断させ、かつ、作業終了時刻判断部14に、作業工程毎の作業終了時刻を判断させる構成としておく。また、作業時間算出部15に、作業工程毎の作業時間を算出させる構成としておく。この構成により、作業履歴記憶部17には、図8に示されるような、作業工程毎の作業履歴情報が記憶されることになる。
また、撮影部18を作業工程数だけ各作業工程に対応させて監視装置に備えておき、各撮影部18にて、各作業工程に関する作業場および作業者の作業を撮影させる構成としておく。また、時刻情報付加部19を、各撮影部で撮影された画像データを受け付け、各撮影部18からの画像データに対して時刻情報を付加させる構成としておく。この構成により、画像データ記憶部21には、作業工程毎の画像データが記憶されることとなる。
そして、判定部23に、全ての作業工程について上述した判定を行わせる。さらに、画像データ抽出部24が、書込・読出部20を介して、画像データ記憶部21から各作業工程について画像データを抽出し、該抽出した画像データを、書込・読出部25を介して抽出データ記憶部26に記憶させる構成としておく。
以上の構成を監視装置が備えることにより、複数の作業工程を1つの監視装置で監視することが可能となる。
なお、この場合、表示部29における抽出した画像データ等の表示の仕方は、例えば、作業工程の工程順(つまり、n番目の作業工程に関する抽出した画像データを表示した後、n+1番目の作業工程に関する抽出した画像データを表示するように)に行ってもよいし、前作業工程における抽出したデータの作業開始時刻の速いものから順に表示してもよく、表示の仕方は特に限定されるものではない。ただし、作業工程の工程順に表示を行う構成とする方が、1つの作業工程における作業を連続して確認できるため、作業内容の確認(解析)には便利である。また、表示部29での表示の仕方は、操作部22からの指令により、予め設定された表示方法の範囲内で変更できる構成とすることが好ましい。
また、上記のようにセンサ対を複数設けて、複数の作業工程を監視する場合には、作業工程毎に、上記判定部23での判定条件となる所定の条件を設定可能な構成としておく。このような構成とすることにより、作業に必要と考えられる作業時間が各作業工程で異なる場合であっても、1つの監視装置で対応することが可能となる。
また、センサ対および撮影部18を複数設けた場合には、上述したとおり、作業開始時刻判断部13、作業終了時刻判断部14、作業時間算出部15、判定部23、画像データ抽出部24、時刻情報付加部19等が、作業工程毎に処理を行う構成である。つまり、作業開始時刻判断部13、作業終了時刻判断部14、作業時間算出部15、判定部23、画像データ抽出部24、時刻情報付加部19等が、各作業工程に応じた処理機能を持っているといえる。
このように、センサ対および撮影部18を複数設けた場合には、監視装置は、前記反復作業を録画した録画データが、反復作業の種類毎に反復作業を録画した録画データであって、第1および第2のセンサ(検知手段)(11・12)が、反復作業の種類毎に、単位作業毎の作業開始イベントおよび作業終了イベントを検出し、上記イベント関連付部が、前記反復作業を録画した録画データに対して、反復作業の種類に応じた、各単位作業の作業開始イベントおよび作業終了イベントを関連付ける構成といえる。
この構成によれば、前記反復作業を録画した録画データが、反復作業の種類毎に反復作業を録画した録画データである。また、第1および第2のセンサ(11・12)は、反復作業の種類毎に、単位作業毎の作業開始イベントおよび作業終了イベントを検出する。さらに、イベント関連付部は、反復作業を録画した録画データに対して、反復作業の種類に応じた、各単位作業の作業開始イベントおよび作業終了イベントを関連付ける。
したがって、監視装置にて、複数の反復作業を反復作業毎に監視することが可能となる。
また、監視装置1は、録画データに対して、各反復作業における作業対象物の識別情報を関連付ける、作業開始時刻判断部13および時刻情報付加部19(識別情報関連付手段)を備える構成でもある。
この構成によれば、作業開始時刻判断部13および時刻情報付加部19により、録画データに対して、各反復作業における作業対象物の識別情報が関連付けられる。
それゆえ、上記画像データの特定と共に、作業対象物の識別情報も特定することが可能となる。したがって、上記識別情報に基づき、特定された画像データ中に録画された作業対象物を特定可能となる。
また、上記識別情報に基づくことにより、該識別情報を有する作業対象物が録画された録画データの箇所を特定することもできる。
また、上述したとおり、画像データの抽出は、前記第1の時間Waおよび前記第2の時間Wbにおける画像データも含めて行われる。つまり、上記単位作業が行われる直前の所定の時間帯を第1の時間と、前記所定回数の反復作業が行われた直後の所定の時間帯を第2の時間とすると、画像データ抽出部24は、第1の時間および/または第2の時間における録画データを含めて抽出する。
この構成によれば、画像データ抽出部24は、単位作業が行われる直前の所定の時間帯および直後の所定の時間帯の録画データを含めて、録画データの抽出を行う。
したがって、ユーザは、単位作業の開始前の状態、および/または、終了後の状態もあわせて確認することができる。さらに、単位作業の前後に時間幅を持たせているため、単位作業における反復作業を確認する際に、いきなり反復作業が表示されることがない。また、反復作業が終了した直後に表示が終了することがない。したがって、反復作業の確認が行い易くなる。
また、上述したとおり、画像データ消去部27は、録画部3で録画した録画データから、抽出した録画データ以外の録画データを消去する。それゆえ、録画部3における録画データのデータ量を減らすことができる。したがって、録画部3の画像データ記憶部21の記憶容量を小さくすることができる。
ここで、図6および図7に示す構成における、センサの検知信号に関するタイムチャートについて、図9(a)に示す。また、図9(b)に、上記検知信号から判断される、各作業工程での各製品に対する作業時間帯を示す。さらに、図9(c)に、画像データ記憶部21から抽出される画像データを示す。なお、図9(b)および図9(c)においては、説明の便宜上、処理される順番に従って製品に番号を付し、製品1、製品2、製品3、・・・、製品9として示している。
図9(b)においては、作業工程2の製品3についての作業時間が、同作業工程における他の製品の作業時間よりも長くなっている。また、作業工程3の製品5についての作業時間が、同作業工程における他の製品の作業時間よりも短くなっている。
そして、作業工程2における製品3の作業時間、および、作業工程3における製品5についての作業時間が所定の条件を満たさないと判定部23により判断された場合、上記製品3の作業に関する画像データおよび上記製品5の作業に関する画像データが、画像データ抽出部24により画像データ記憶部21から抽出される(図9(c)参照)。なお、図9(c)には、上記第1の時間Waおよび第2の所定のWb(つまり、前後の余裕時間)を含めて画像データを抽出した状態を示している。
以上によって、上記所定の条件を満たさない画像データのみを画像データ記憶部21から抽出され、抽出データ記憶部26に記憶されることになる。
また、上記のようにセンサ対および撮影部18を複数設けた場合には、以下のような構成としてもよい。つまり、図10に示すとおり、隣り合う作業工程同士が、センサを共有する構成としてもよい。具体的には、監視装置がn個の作業工程を監視する場合には、例えば、第1のセンサ11をn+1個用意し、隣り合うセンサ同士で作業開始時刻と作業終了時刻とを判断すればよい。このような構成とすることにより、監視装置のセンサ数を減少させることができる。なお、同図は、作業工程が3つあり、監視装置が、センサを4つ、撮影部を3つ備える構成を示している。
次に、監視装置1の初期設定時の設定フローについて、図11に基づいて説明する。なお、1つの作業工程を監視する場合について説明する。
まず、第1のセンサ11、第2のセンサ12、および、撮影部18を、予め定めた位置に配置する(S1)。S1の後は、画像データの抽出条件となる所定の条件の設定を行う(S2)。具体的には、第1の所定時間W1(第1の閾値)、第2の所定時間W2(第2の閾値)、作業開始時刻直前における所定時間(第1の時間Wa)、および、作業終了時刻直後における所定時間(第2の時間Wb)を設定する。
S2の後は、テスト運用を行う(S3)。S3の後は、適正な監視が行われているかを判断する(S4)。なお、この判断は、ユーザが行う。S4において適正な監視が行われていると判断された場合には、処理を終了する。一方、S4において適正な監視が行われていないと判断された場合には、S1に戻る。
なお、図11では、1つの作業工程を監視する場合について説明したが、複数の作業工程を監視する場合には、作業工程毎に上記S1からS4の処理を行えばよい。
次に、監視装置1での監視時のフローについて、図12から図14に基づいて説明する。なお、1つの作業工程を監視する場合について説明する。また、1つの製品毎に作業時間を算出して、この作業時間が所定の条件を満たすか否かを判断する場合について示す。
図12は、作業履歴情報の作業履歴記憶部17への書込処理までのフローを示したフローチャートである。まず、同図に示すとおり、作業開始時刻判断部13により、作業開始時刻を判断する(S11)。S11の後は、作業終了時刻判断部14により、作業終了時刻を判断する(S12)。S12の後は、作業時間算出部15により、作業開始時刻と作業終了時刻とから、製品毎の作業時間を算出する(S13)。S13の後は、書込・読出部16が、作業開始時刻と作業終了時刻と作業時間との情報を識別番号に対応付けて、作業履歴記憶部17に記憶させる(S14)。
図13は、画像データ記憶部21への画像データの記憶処理までのフローを示したフローチャートである。まず、同図に示すとおり、撮影部18により、作業場および作業者の作業が撮影される(S21)。S21の後は、時刻情報付加部19により、撮影部18で撮影された画像データに時刻情報がリアルタイムに付加される(S22)。そして、S22の後は、時刻情報が付加された画像データが、書込・読出部20により、画像データ記憶部21に記憶される(S23)。
図14は、画像データの抽出時における処理フローを示したフローチャートである。まず、同図に示すとおり、判定部23が、作業履歴記憶部17に記憶された作業履歴情報に基づいて、各製品に関する作業時間が所定の条件を満たしているか否かを判定する(S31)。S31において、各製品に関する作業時間が所定の条件を満たしている場合には、処理を終了する。一方、S31において、所定の条件を満たしていない作業時間が存在すると判定した場合には、画像データ抽出部24が、該作業時間に関連する画像データを画像データ記憶部21から抽出する(S32)。S32の後は、画像データ抽出部24が、抽出した画像データを、抽出データ記憶部26に記憶させる(S33)。S33の後は、表示制御部28が、書込・読出部25を介して抽出データ記憶部26に記憶された画像データを読出し、順次、表示部29に表示させる(S34)。以上により、一連の処理が終了する。
また、本実施の形態においては、判定部23が作業終了時刻の情報についても、作業履歴記憶部17から判定部23が読出す構成としたが、例えば、作業終了時刻の情報を読み出さずに、判定部23が作業開始時刻に作業時間を加算して作業終了時刻を算出し、この算出した作業終了時間を画像データ抽出部24に送る構成としてもよい。この場合には、作業履歴記憶部17に、必ずしも作業終了時刻を記憶させる必要がなく、作業履歴記憶部17の記憶容量を小さく設定することができる。また、判定部23が、作業開始時刻の情報を読み出さずに、判定部23が作業終了時刻から作業時間を減算して作業開始時刻を算出する構成としてもよい。
また、本実施の形態においては、監視装置1にタイマー10を1つ設けた構成であるが、作業時間検出部2と録画部3とにそれぞれタイマーを設け、両タイマーが示す時刻を同期させる構成であってもよい。
ところで、上記の説明においては、製品に識別番号が付され、かつ、識別番号認識部11aで該識別番号を検知している場合について説明したが、製品に識別番号(識別情報)が付されていない場合には、上記書込・読出部16が、上記作業開始時刻、作業終了時刻、および、作業時間を互いに関連付け、さらに、この関連付けた情報に別途識別用の番号を付して作業履歴情報とした上で、この作業履歴情報を作業履歴記憶部17に記憶させればよい。
また、録画部3は、例えば、ビデオカメラ装置を用いて構成することができる。この場合には、撮影部18が、カメラユニットおよび画像処理部の機能を果たし、画像データ記憶部21が、ビデオテープやハードディスク等の記憶媒体の機能を果たすこととなる。
また、画像データ記憶部21からの画像データの抽出は、必ずしも、上記第1の時間Waおよび第2の時間Wbを含めなくてもよい。
また、上記の説明においては、画像データ抽出部24を設け、所定の画像データを画像データ記憶部21から抽出し、該抽出した画像データを抽出データ記憶部26に記憶させた。しかしながら、画像データ記憶部21と抽出データ記憶部26とが、一つの記憶媒体で構成されている場合には、画像データ抽出部24での抽出処理を、単に、上記記憶媒体内での、上記所定の画像データに関するアドレスの指定処理としてもよい。あくまでも、監視装置1内において、画像データ抽出部24が、所定の画像を特定可能な構成であればよい。
また、上記監視装置は、反復作業を監視する監視装置であって、前記反復作業を録画する録画部3と、所定回数の反復作業に要する作業時間を繰り返し検出する作業時間検出部2と、前記検出した各作業時間が、それぞれ、予め定められた条件に適合するか否かを判定する判定部(判定手段)23と、前記録画部3で録画した反復作業の録画データから、前記条件に適合しないと判定された所定回数の反復作業に応じた録画データを抽出する画像データ抽出部(抽出手段)24とを備える構成ともいえる。
また、上記の説明では、撮影部18、書込・読出部20、および、画像データ記憶部21を備えた監視装置について説明したが、必ずしも、監視装置が、撮影部18、書込・読出部20、および、画像データ記憶部21を備えている必要はない。例えば、撮影部18、書込・読出部20、画像データ記憶部21を他の装置(例えばビデオカメラ)に備えておき、ビデオカメラと、この撮影部18等を備えない監視装置とを接続する構成としてもよい。
さらに、タイマー10として、ビデオカメラ等に内蔵されたタイマーを利用することも可能である。この場合には、タイマー10および時刻情報付加部19についても、監視装置の必須構成要素ではなくなる。なお、この場合には、ビデオカメラ等に内蔵されたタイマーが、時刻情報を作業開始時刻判断部13および作業終了時刻判断部14に送信する構成にしておけばよい。
また、作業履歴記憶部17、抽出データ記憶部26、および、表示部29についても、監視装置とは別の装置としておき、該監視装置と接続可能な構成としてもよい。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の一形態について、図15および図16に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1で説明した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、前記実施の形態1で述べた各種の特徴点については、本実施の形態についても組み合わせて適用し得るものとする。
本実施の形態においても、実施の形態1と同様、1つの作業工程を監視する構成の監視装置について説明する。
図15は、本発明の実施の形態に係る監視装置の機能ブロック図である。同図に示すとおり、監視装置1′は、タイマー10、第1のセンサ11、第2のセンサ12、作業開始時刻判断部13′、作業終了時刻判断部14′、作業時間算出部(作業時間算出手段)15′、撮影部18、時刻情報付加部19、書込・読出部20、画像データ記憶部21、操作部22、判定部(判定手段)23′、画像データ抽出部(抽出手段)24′、書込・読出部25、抽出データ記憶部26、画像データ消去部(消去手段)27′、表示制御部28、および、表示部29を備えている。
つまり、実施の形態1の監視装置1と比較すると、監視装置1′は、書込・読出部16および作業履歴記憶部17を備えない点と、作業開始時刻判断部13、作業終了時刻判断部14、作業時間算出部15、判定部23、画像データ抽出部24、画像データ消去部27の代わりに、作業開始時刻判断部13′、作業終了時刻判断部14′、作業時間算出部15′、判定部23′、画像データ抽出部24′、画像データ消去部27′を備える点が監視装置1と異なっている。
なお、以下では、第1のセンサ11、第2のセンサ12、作業開始時刻判断部13′、作業終了時刻判断部14′、および、作業時間算出部15′をあわせて、作業時間検出部2′と称する。
さらに、作業開始時刻判断部13′、作業終了時刻判断部14′、および、時刻情報付加部19が、特許請求の範囲に記載のイベント関連付手段に対応する。さらに、作業開始時刻判断部13′および時刻情報付加部19が、特許請求の範囲に記載の識別情報関連付手段に対応する。
以下に、監視装置1と異なるブロックについて説明する。
作業開始時刻判断部13′は、タイマー10からの時刻情報をリアルタイムに受信し続ける。また、作業開始時刻判断部13は、第1のセンサ11からの検知信号を受けた場合、検知信号を受けた時刻を上記時刻情報に基づいて判断する。そして、この判断した時刻を作業開始時刻として、作業時間算出部15′に通知する。
また、作業開始時刻判断部13′は、製品の識別番号の情報と上記作業開始時刻と関連付けて、作業時間算出部15′に通知する。
作業終了時刻判断部14′は、タイマー10からの時刻情報をリアルタイムに受信し続ける。また、作業終了時刻判断部14′は、第2のセンサ12からの検知信号を受けた場合、検知信号を受けた時刻を上記時刻情報に基づいて判断する。そして、この判断した時刻を作業終了時刻として、作業時間算出部15′に通知する。
作業時間算出部15′は、作業開始時刻判断部13′から作業開始時刻および識別番号の情報を、作業終了時刻判断部14′から作業終了時刻を受ける。そして、作業時間算出部15′は、上記作業終了時刻から作業開始時刻を差し引くことにより、作業時間を算出する。さらに、作業時間算出部15′は、上記作業開始時刻、作業終了時刻、および、作業時間を上記識別番号に対応付け、この対応付けを行った情報を作業履歴情報とした上で、逐次、判定部23′に対して該作業履歴情報を送る。
判定部23′は、作業時間算出部15′から逐次送られてくる作業履歴情報に基づき、作業履歴情報中の作業時間が、所定の条件を満たしているか否かを判断する。より具体的には、作業時間が、第1の所定の時間(第1の閾値)W1以上であって、かつ、第2の所定の時間(第2の閾値)W2以下であるという条件を満たすか否かを判断する。そして、判定部23′は、上記所定の条件を満たしていないと判断した作業時間に関連する、作業履歴情報を画像データ抽出部24′に送信する。
画像データ抽出部24′は、判定部23′から上記作業履歴情報を逐次受け付ける。また、画像データ抽出部24′は、書込・読出部20に対して、上記作業履歴情報中の作業開始時刻と作業終了時刻との間の画像データ、上記第1の時間Waの画像データ、および、上記第2の時間Wbの画像データを、画像データ記憶部21から読み出すように指示する。これにより、画像データの抽出は、前記第1の時間Waおよび前記第2の時間Wbにおける画像データも含めて行われることになる。
また、画像データ抽出部24′、書込・読出部20から、上記指示に対応した画像データを取得(抽出)すると、以下の動作を実行する。まず、画像データ抽出部24′は、書込・読出部25に対して、上記画像データ、識別番号の情報、作業開始時刻、作業終了時刻、および、作業時間を互いに関連付けて、抽出データ記憶部26に記憶させる。また、画像データ抽出部24′は、画像データ記憶部21から上記画像データの抽出を行った後は、画像データ消去部27′に対して、所定の信号を送る。
画像データ消去部27′は、画像データ抽出部24′から上記所定の信号を受けると、書込・読出部20に対して、画像データ記憶部21に記憶された画像データであって、かつ、抽出した画像データに関する作業終了時刻(あるいは、作業終了時刻の所定時間前の時刻)までの画像データを消去する指示を送る。そして、この指示を受けた書込・読出部20は、画像データ記憶部21から上述した画像データを消去する。この際、画像データに付加された時刻情報も消去する。
これにより、監視装置1′には、画像データに関しては、抽出された画像データのみが記憶される。さらに、画像データ消去部27′が、逐次、画像データ記憶部21に記憶された画像データを消去するため、画像データ記憶部21の記憶容量を小さくすることも可能となる。
以上のように、本実施の形態に係る監視装置1′は、反復作業を監視する監視装置であって、所定回数の反復作業を単位作業とした場合、前記単位作業毎の作業開始イベントおよび作業終了イベントを検出する第1および第2のセンサ(検知手段)(11・12)と、前記反復作業を録画した録画データに対して、前記各単位作業の作業開始イベントおよび作業終了イベントを関連付ける作業開始時刻判断部13′・作業終了時刻判断部14′・時刻情報付加部19(イベント関連付手段)とを備える構成である。この構成により、実施の形態1の監視装置1と同様の効果が得られる。
また、監視装置1′は、実施の形態1で示した作業履歴記憶部17を必要とせず、かつ、画像データ記憶部21の記憶容量も小さくできるため、コスト面で有利となる。
なお、画像データ消去部27′を、逐次画像データを消去する構成とせずに、例えば操作部22からの指示により、後に一括して画像データを消去する構成としてもよい。
また、実施の形態1と同様に、監視装置1′を、1つの製品に対して作業時間を算出する代わりに、複数の製品に対する作業時間を算出する構成としてもよい。この構成によっても、実施の形態1と同様の効果を得られる。
また、実施の形態1の監視装置1と同様に、監視装置1′を、複数の作業工程を監視する構成に適用してもよい。この場合にも、実施の形態1と同様な効果を得られる。
次に、監視装置1′での監視時のフローについて、図16に基づいて説明する。なお、1つの作業工程を監視する場合について説明する。また、1つの製品毎に作業時間を算出して、この作業時間が所定の条件を満たすか否かを判断する場合について示す。
まず、同図に示すとおり、作業開始時刻判断部13′により、作業開始時刻を判断する(S41)。S41の後は、作業終了時刻判断部14′により、作業終了時刻を判断する(S42)。S42の後は、作業時間算出部15′により、作業開始時刻と作業終了時刻とから、製品毎の作業時間を算出する(S43)。S13の後は、判定部23′が、算出した各作業時間が、所定の条件を満たしているか否かを判定する(S44)。
S44において、所定の条件を満たしている場合には、処理を終了する。一方、S44において、所定の条件を満たしていない作業時間が存在する場合、画像データ抽出部24′が、該作業時間に関する画像データを画像データ記憶部21′から逐次抽出する(S45)。S45の後は、画像データ抽出部24′が、逐次抽出した画像データを、抽出データ記憶部26に記憶させる(S46)。S46の後は、表示制御部28が、書込・読出部25を介して抽出データ記憶部26に記憶された画像データを読出し、順次、表示部29に表示させる(S47)。以上により、一連の処理が終了する。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
なお、上記実施形態の監視装置の各部や各処理ステップは、CPUなどの演算手段が、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶手段に記憶されたプログラムを実行し、キーボードなどの入力手段、ディスプレイなどの出力手段、あるいは、インターフェース回路などの通信手段を制御することにより実現することができる。したがって、これらの手段を有するコンピュータが、上記プログラムを記録した記録媒体を読み取り、当該プログラムを実行するだけで、本実施形態の監視装置の各種機能および各種処理を実現することができる。また、上記プログラムをリムーバブルな記録媒体に記録することにより、任意のコンピュータ上で上記の各種機能および各種処理を実現することができる。
この記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理を行うために図示しないメモリ、例えばROMのようなものがプログラムメディアであっても良いし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することにより読取り可能なプログラムメディアであっても良い。
また、何れの場合でも、格納されているプログラムは、マイクロプロセッサがアクセスして実行される構成であることが好ましい。さらに、プログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータのプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であることが好ましい。なお、このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
また、上記プログラムメディアとしては、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD/MO/MD/DVD等のディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する記録媒体等がある。
また、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成であれば、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する記録媒体であることが好ましい。
さらに、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであることが好ましい。