JP3922101B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、冷媒再熱方式のドライ機能を持つ空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10は特開平11−248290号公報に記載された従来の空気調和機であり、室内熱交換器を分割し、その一部35、38を室内空気の加熱用に、残りの部分36、37を室内空気の冷却用としている。室外機から供給された比較的高温高圧の冷媒は加熱用熱交換器部35、38に流入し、室内空気を加熱した後、減圧装置で低圧低温となって冷却用熱交換器部36、37に流入して室内空気を冷却除湿する。この冷却用熱交換器部で冷却除湿された室内空気は、室内機内部の送風機部および吹き出し部において加熱用熱交換器部で加熱された空気と混合されるので、温度が上昇し、吸い込み温度に近い温度となって室内機から吹き出される。このとき、冷却用熱交換器部で室内空気に含まれる水分が凝縮され、ドレン水となって室外へ排出されるので、室内空気の温度をほとんど低下させることなく室内空気を除湿することができる。
【0003】
上記のように構成された従来の空気調和機においては、室内機の形態は壁掛け形であり、室内機に吸い込まれた空気の一部は冷却用熱交換器部を通過し、その他は加熱用熱交換器部を通過、熱交換器を出た時点で合流し、室内へ吹き出される構成となっている。このため、室内空気の湿度が高い場合には、冷却用熱交換器部と加熱用熱交換器部との境界部分を通過した加熱も冷却もされていない室内空気や加熱用熱交換器部の比較的低温部分であまり加熱されていない室内空気は、冷却用熱交換器部で冷却除湿された室内空気によって冷却され、水分過飽和状態となる。この過飽和状態の空気が加熱用熱交換器を通過した空気と合流することで、過飽和状態が解除されて水分が吹出し風路で凝縮し室内機の吹き出し口から露が滴下することがあった。また、熱交換器を通過した後に、冷却用熱交換器部で冷却された空気と加熱用熱交換器部で加熱された空気が衝突合流するが、空気密度が異なり即座に混じりあうことが難しく温度ムラが生じていた。さらにまた、吸い込み空気の風速分布は必ずしも均一ではなく、例えば除湿量を重視した設計をするために風速が大きい部分に冷却用熱交換器部を配置したい場合でも構造上、加熱用熱交換器部をその下方に配置せざる得ない場合には冷却用熱交換器部で発生した凝縮水の加熱用熱交換器部での再蒸発が生じるという問題があり、除湿量の最適な設計が困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように従来の空気調和機においては、過飽和状態の空気が加熱された空気と合流することで過飽和状態が解除されて、吹き出し口から水たれが起きる、または吹出し空気の温度ムラが生じる、または除湿量の最適設計が困難という問題点があった。この発明は、かかる課題を解決するためになされたもので、室内機に吸い込まれた空気は送風機を通過した後、一旦、全てが冷却用熱交換器で冷却されてから加熱用熱交換器に進入し加熱されて吹出されるように構成することによって、室内空気の湿度が高い場合において、室内熱交換器の加熱部と冷却部の境界付近を通過した加熱も冷却もされていない室内空気や加熱用熱交換器部の比較的低温部分であまり加熱されていない室内空気が、冷却用熱交換器部で冷却除湿された室内空気によって冷却され、水分過飽和状態となって過飽和解除して水たれを起こすことや、冷却用熱交換器部で冷却された空気と加熱用熱交換器部で加熱された空気が風路内で十分に混合しないことでできる吹き出し温度ムラの発生を回避することや、風速分布が均一でないことによる除湿量の最適設計が困難なことを克服した空気調和機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る空気調和機は、少なくとも複数列からなる熱交換器と送風機を有した本体と、本体の送風機により吸い込み口から吸い込まれた空気が送風機から熱交換器を通過して吹き出し口へ流通する風路と、熱交換器を熱的に分割した冷却用熱交換器部と加熱用熱交換器部と、除湿運転時に高温高圧冷媒が加熱用熱交換器部に流入し、冷却用熱交換器部で低温低圧冷媒が蒸発するように第3減圧装置を介して加熱用熱交換器部と冷却用熱交換器部を接続するとともに、冷房または暖房運転時に加熱用熱交換器部と冷却用熱交換器部へ並列に冷媒が流れるように加熱用および冷却用熱交換器部への流入配管を電磁弁を介して接続した室内機と、圧縮機、室外熱交換器、減圧装置を有した室外機と室内機が順次接続された冷凍サイクルと、を備え、風路の空気の流れに対して上流側に冷却用熱交換器部、下流側に加熱用熱交換器部を配設するとともに、前記熱交換器の下方に設けたドレンパンとの接触部分を前記冷却用熱交換器部としたものである。
【0006】
また、本発明に係る空気調和機は、少なくとも複数列からなる熱交換器と送風機を有した本体と、前記本体の送風機により吸い込み口から吸い込まれた空気が前記送風機から前記熱交換器を通過して吹き出し口へ流通する風路と、前記熱交換器を熱的に分割した冷却用熱交換器部と加熱用熱交換器部と、除湿運転時に高温高圧冷媒が前記加熱用熱交換器部に流入し、前記冷却用熱交換器部で低温低圧冷媒が蒸発するように第3減圧装置を介して前記加熱用熱交換器部と前記冷却用熱交換器部を接続するとともに、冷房または暖房運転時に前記加熱用熱交換器部と前記冷却用熱交換器部へ並列に冷媒が流れるように前記加熱用および冷却用熱交換器部への流入配管を電磁弁を介して接続した室内機と、圧縮機、室外熱交換器、減圧装置を有した室外機と前記室内機が順次接続された冷凍サイクルと、を備え、前記風路の空気の流れに対して上流側に前記冷却用熱交換器部、下流側に前記加熱用熱交換器部を配設するとともに、前記風路の空気の流れに対して下流側となる熱交換器の列において、下方ドレンパン側の一部を冷却用熱交換器部としたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る空気調和機を示す構成図、図2は空気調和機の冷媒回路図である。図1において、1は天井埋め込み形空気調和機の室内機本体外郭、2は本体外郭1の下方に配設され室内側に面した化粧パネル、3は加熱用熱交換器部、4は加熱用熱交換器部3より送風機側に配設された冷却用熱交換器部、5は室内空気を加熱用熱交換器3および冷却用熱交換器部4に送り込む送風機、6は送風機モータ、7は室内空気の吸い込み口である吸い込みグリル、8は除湿後の空気を吹き出す複数設けられた吹き出し口、9は吹き出し風向を制御する風向ベーン、10は加熱用熱交換器部3および冷却用熱交換器部4の下方にあり室内空気の凝縮した水分を受けるドレンパンである。また、送風機5は遠心形送風機であり、この送風機5のまわりを囲むように略ロの字状に形成した冷却用熱交換器部4と、その外側(反送風機側)に加熱用熱交換器部3を2列に配置して、送風機5により吸い込みグリル7から吸い込まれた室内空気が、まず冷却用熱交換器部4を通過し、その後加熱用熱交換器部3を通過して冷媒と熱交換し、除湿された空気が吹き出し口8から室内へと再び戻される風路構成となっている。また、この室内機側熱交換器は少なくとも複数列からなる熱交換器であり、列毎に加熱用と冷却用に分けて使用する。
【0012】
また、図2において、11は圧縮機、12は四方弁、13は室外熱交換器、14は第1の減圧装置、15は余剰冷媒を溜めるレシーバ、16は第2の減圧装置、20はレシーバ内に挿入された吸入配管であり、これらを順次接続して室外機である22内の冷媒回路を構成している。さらに、17は第3の減圧装置、18は第1の電磁弁、19は第2の電磁弁であり、加熱用熱交換器部3および冷却用熱交換器部4を含めて室内機である21内の冷媒回路を構成している。室内機21内の冷媒回路は、加熱用熱交換器部3の一端と冷却用熱交換器部4の一端とを第3の減圧装置17を介して接続している。それとともに、加熱用熱交換器部3と第3の減圧装置17との間の配管と冷却用熱交換器部4の多端とを第1の電磁弁18を介して接続し、冷却用熱交換器部4と第3の減圧装置との間の配管と加熱用熱交換器部3の多端とを第2の電磁弁19を介して接続している。これら室外機22と室内機21とは、加熱用熱交換器部3と第2の減圧装置16との間、および冷却用熱交換器部4と四方弁12との間をそれぞれ接続することによって冷凍サイクルを構成している。
【0013】
次に、このように構成された空気調和機においてその動作を説明する。
まず、冷房運転時について説明する。室内機22内の第1および第2の電磁弁18および19はともに開けられている。圧縮機11より高温高圧のガス冷媒が吐出し、四方弁12を通って室外熱交換器13に入る。このガス冷媒は室外熱交換器13により外気と熱交換されて液状の冷媒となり第1の減圧装置14に入る。この第1の減圧装置14に入った冷媒は減圧され、乾き度概略0.1程度の高温二相冷媒となってレシーバ15に入る。レシーバ15に入った低乾き度の高温二相冷媒は、レシーバ15の中に設置された吸入配管20の内部を流れる低温低圧の冷媒により、飽和液状態まで冷却されて、レシーバ15を流出する。
【0014】
レシーバ15を流出した飽和液冷媒は、第2の減圧装置16によって乾き度概略0.2〜0.3程度の低温低圧の二相冷媒となり室内熱交換器である加熱用熱交換器部3および第2の電磁弁19を通過して冷却用熱交換器部4に入る。この低温低圧の二相冷媒は、室内熱交換器3および4により室内の空気と熱交換されて蒸発し、乾き度概略0.9〜1.0の低温低圧の二相冷媒となる。加熱用熱交換器部3を出た低温低圧の二相冷媒は第1の電磁弁18を通過して冷却用熱交換器部4を出た低温低圧の二相冷媒と合流した後、四方弁12を介してレシーバ15の内部に設置された吸入配管20の内部を通過する。このとき、吸入配管20に入った高乾き度の低温低圧の二相冷媒は、前述したようにレシーバ15を流れる高温高圧の二相冷媒と熱交換されて低圧の過熱ガス冷媒となり、圧縮機11に吸入される。この時、冷媒循環中に発生した余剰冷媒は飽和液冷媒としてレシーバ15内に貯留される。
【0015】
つぎに、暖房運転時について説明する。室内機22内の第1および第2の電磁弁18および19は冷房運転と同様、ともに開けられている。圧縮機11より高温高圧のガス冷媒が吐出し、四方弁12を通って室内熱交換器である冷却用熱交換器部4および第1の電磁弁18を通過して加熱用熱交換器部3に入る。このガス冷媒は室内熱交換器3および4により室内空気と熱交換されて液状の冷媒となり、冷却用熱交換器部4を出た冷媒は第2の電磁弁19を介して加熱用熱交換器部3を出た冷媒と合流して第2の減圧装置16に入る。この第2の減圧装置16に入った冷媒は減圧され、乾き度概略0.1程度の高温二相冷媒となってレシーバ15に入る。レシーバ15に入った低乾き度の高温二相冷媒は、レシーバ15の中に設置された吸入配管20の内部を流れる低温低圧の冷媒により、飽和液状態まで冷却されて、レシーバ15を流出する。
【0016】
レシーバ15を流出した飽和液冷媒は、第1の減圧装置14によって乾き度概略0.2〜0.3程度の低温低圧の二相冷媒となり室外熱交換器13に入る。この低温低圧の二相冷媒は、室外熱交換器13により室外空気と熱交換されて蒸発し、乾き度概略0.9〜1.0の低温低圧の二相冷媒となり、四方弁12を介してレシーバ15の内部に設置された吸入配管20の内部を通過する。このとき、吸入配管20に入った高乾き度の低温低圧の二相冷媒は、前述したようにレシーバ15を流れる高温高圧の二相冷媒と熱交換されて低圧の過熱ガス冷媒となり、圧縮機11に吸入される。この時、冷媒循環中に発生した余剰冷媒は飽和液冷媒としてレシーバ15内に貯留される。
【0017】
つぎに、除湿運転時について説明する。室内機22内の第1および第2の電磁弁18および19はともに閉じられている。また、第1および第2の減圧装置はともにその開度が最大に開けられている。圧縮機11より高温高圧のガス冷媒が吐出し、四方弁12を通って室外熱交換器13に入る。このガス冷媒は室外熱交換器13により外気と熱交換されて乾き度概略0.1程度の高温高圧二相冷媒となり第1の減圧装置14に入る。この第1の減圧装置14は開度が最大になっているので冷媒はほとんど減圧されず、乾き度概略0.1程度の高温二相冷媒のままレシーバ15に入る。レシーバ15に入った低乾き度の高温二相冷媒は、レシーバ15の中に設置された吸入配管20の内部を流れる低温低圧の冷媒により、飽和液状態まで冷却されて、レシーバ15から流出する。
【0018】
レシーバ15から流出した飽和液冷媒は、第2の減圧装置16でもほとんど減圧されることなく室内熱交換器である加熱用熱交換器部3に流入する。ここで、室内機に吸い込まれ冷却用熱交換器部4で冷却された空気と熱交換して高圧低温の液冷媒となった後、第3の減圧装置17で低温低圧の二相冷媒になる。この低温低圧の二相冷媒は、冷却用熱交換器部4に流入し、室内機に吸い込まれた室内空気と熱交換して蒸発し、乾き度概略0.9〜1.0の低温低圧の二相冷媒となる。冷却用熱交換器部4を出た低温低圧の二相冷媒は四方弁12を介してレシーバ15の内部に設置された吸入配管20の内部を通過する。このとき、吸入配管20に入った高乾き度の低温低圧の二相冷媒は、前述したようにレシーバ15を流れる高温高圧の二相冷媒と熱交換されて低圧の過熱ガス冷媒となり、圧縮機11に吸入される。この時、冷媒循環中に発生した余剰冷媒は飽和液冷媒としてレシーバ15内に貯留される。
【0019】
室内機では、図1および図4に示すように、加熱用熱交換器部3が空気の流れに対して下流側、冷却用熱交換器部4が上流側に設置されており、送風機5によって吸い込みグリルおよび吸い込み口7より吸い込まれた室内空気(図4中のA)が送風機5を通過した後、冷却用熱交換器部4を通過し冷却されてから(図4中のB)、加熱用熱交換器部3へ入り加熱される(図4中のC)。加熱用熱交換器部3および冷却用熱交換器部4は、前者が空気の流れに対して下流、後者が上流に位置するように配置されているので、図3の空気線図に示すように、室内から吸い込んだ空気(図3の○印A点)は、冷却用熱交換器部4を通過し、温度が低下するとともに絶対湿度も低下(図3の◇印B点)した後、加熱用熱交換器部3へ進入し、絶対湿度は変わらず温度のみ上昇して吹き出し側に流出する(図3の☆印C点)。
【0020】
図4に示すように、本発明の空気調和機では、吸い込まれた空気の全てが、冷却用熱交換器部4で冷却されてから加熱用熱交換器部3へ進入し加熱され吹き出されるというステップを踏むので空気の流れに対して空気の状態は均一であり、別々に冷却された空気と加熱された空気が衝突合流することが無く、冷却された空気が過飽和解除がされ、吹き出し口から水たれを起こすということはない。また、空気の状態が流れ方向において均一であり、吹き出し口で温度ムラが生じるということもなく、信頼性の高い空気調和機を得ることができる。また、吸い込み空気の風速分布が均一でないとしても、冷却用熱交換器部4と加熱用熱交換器部3に分断されて熱交換されるわけではないので、冷却用熱交換器部を通過して冷却除湿された空気全体をその下流側に配置した加熱用熱交換器部で均一に再加熱するように構成されているので、除湿量には影響を与えず特に考慮する必要が無い。
【0021】
また、以上のような問題は、ファン形態として遠心送風機を用い、複数吹出し口を持つ四方向カセット形の室内機においては特に深刻である。四方向カセット形には吹出し口の無いコーナー部が四ヶ所あり、この部分の熱交換器を出た空気は直下に吹出し口が無いので、この空気の流れが停滞しやすく風速が他と比べると小さい。そのため、コーナー部に近い吹出し口は中央部と比較して温度が低く、通常の冷房運転でも同一吹出し口で2deg程度の温度差が生じている。さらにこれを、再熱運転の場合で考えると、熱交換器出口で冷却した空気と加熱した空気が合流する従来の構成では、冷却した空気からの凝縮水を再蒸発させることがないように上方は加熱用熱交換器、下方は冷却用熱交換器が位置することになるが、下方の冷却用熱交換器で冷却された密度が重い空気はコーナー部で出口を失い停滞し、付近の吹出し口より吹き出され、上方に位置する加熱用熱交換器で加熱された密度が小さい軽い空気は冷却空気を避けるように吹出し口中央から機外へ吹き出される。これによる温度ムラは冷房より顕著に表れ、同一吹出し口でも5deg以上となってしまう。また、遠心形送風機では、室内機上方の風速の方が下方より大きく風速が均一でないので、従来の構成では、除湿量を確保するには下方に位置する冷却用熱交換器部の位置を上方まで拡大する必要がある。しかし、この手段では加熱用熱交換器部を縮小する必要があり吹出し温度の低下を防ぐことはできない。
これらの問題は熱交換器を列分割の構成とする本実施の形態により、解消することができる。
【0022】
ここで、加熱用熱交換器部3と冷却用熱交換器部4は、空気の流れに対して前者が下流側、後者が上流側である理由を説明する。冷却用熱交換器部4で冷却、除湿された空気は加熱用熱交換器部3で加熱されることで、吹出し温度が低下しない除湿が可能となる。ここで、仮に、加熱用熱交換器部3が冷却用熱交換器部4の上流に位置していると、加熱用熱交換器部3で温度上昇した空気を冷却用熱交換器部4で露点温度まで冷却しなけらばならず、加熱用熱交換器部3での上昇分だけ無駄が生じ、冷却能力が小さい場合は全く除湿しないという状況も起こり得る。したがって、加熱用熱交換器部3と冷却用熱交換器部4は、前者が下流側、後者が上流側でなければならない。
【0023】
以上のように、本実施の形態によれば、室内空気の温度を低下させることなく湿度のみ低下させることができるので、室温を比較的高く保ったままでも快適な室内環境を提供することができ、長時間室内に居る人と外部から入ってきたばかりの人が混在する店舗や、冷え性の人、老人、乳幼児など冷房の冷気に弱い人が多く居る施設等の空調に最適な空気調和機を提供することができるとともに、水たれを発生することもない信頼性の高い空気調和機を提供することができる。
【0024】
実施の形態2.
実施の形態1では、上流側を冷却用熱交換器部4、下流側を加熱用熱交換器部3にすることを説明したが、本実施の形態2では、各熱交換器部の間での熱漏洩を防ぎ、さらに効率の良い除湿運転を実現する方法を説明する。
図5に、本実施の形態2に係わる天井埋め込み形空気調和機の熱交換器部を示し、図1における熱交換器部の要部拡大図であり、同一相当部分には同一の符号を付す。図5において、3aは冷却用熱交換器部4と加熱用熱交換器部3の間に設けた隙間、10はドレンパンである。複数列で構成される熱交換器の場合で四方向カセットタイプなど曲げ部が存在する熱交換器では通常、列ごとにフィンが積層された一枚の熱交換器として構成されており、列間の熱漏洩は比較的小さいが、本形態ではさらに、冷却用熱交換器部4と加熱用熱交換器部3に熱の伝わりを遮断するための隙間を設けることでその間での熱漏洩をほぼ完全に防ぎ、空気と熱交換器との温度差を十分に確保してより効率の良い除湿運転を実現するものである。ただし、その隙間は1mm〜15mmの範囲であることが構造上の制約を考えれば妥当である。
【0025】
実施の形態3.
実施の形態1では、上流側を冷却用熱交換器部4、下流側を加熱用熱交換器部3にすることを説明したが、本実施の形態3では、冷却用熱交換器部4で発生した凝縮水の再蒸発を防ぎ、除湿性能を確保する方法を示す。
図6に、本実施の形態3に係わる天井埋め込み形空気調和機の熱交換器部を示し、図1における熱交換器部とドレンパンの要部拡大図であり、同一相当部分には同一の符号を付す。図6において、10aは冷却用熱交換器部4で発生した凝縮水10wが溜まるドレンパン水受け部、10bは熱交換器を下から支えるドレンパン支持部である。通常、ドレンパン支持部10bは熱交換器下面の大部分で接触しているが本実施の形態においてはその接触部を冷却用熱交換器部4のみとして、加熱用熱交換器部3には接触させないようにしたものである。
以上の構成において、凝縮水を加熱用熱交換器部3に接触させることなくドレンパン水受け部10aにそのまま滴下捕集させるために加熱用熱交換器部3をドレンパン支持部10bに接触しないよう構成したので加熱用熱交換器部3での凝縮水の再蒸発を防止することができる。
【0026】
実施の形態4.
実施の形態1では、熱交換器を空気の流れに対して上流側に冷却用熱交換器部4、下流側に加熱用熱交換器部を配置して、冷却除湿された空気全体を均一に再加熱するようにしたことを示したが、本実施の形態4では、除湿量を向上させるためにその配置を一部修正する方法を説明する。
【0027】
図7に本実施の形態4に係わる天井埋め込み形空気調和機の熱交換器部およびドレンパンの要部拡大図を示す。除湿量を向上させる策としては一つに冷却用熱交換器部4の占める割合を大きくする手段があるが、図7に示すように、空気の流れに対して下流側の列となる加熱用熱交換器部3の下方ドレンパン10側の一部を冷却用熱交換器部4としたものである。
【0028】
上記の構成において、除湿量を向上させるために冷却用熱交換器部4の占有比率を上げるのに、空気の流れに対して下流側の列に加熱用熱交換器3の下方ドレンパン10側を冷却用熱交換器部4とするものだが、同じ列にある前記加熱用熱交換器部3と冷却用熱交換器部4の境目高さを最大ドレンパン壁高さ近傍までになるように設定し、さらに最良とするにはこの部分はドレンパン吹き出し口側の壁の高さ+10mm以下とする必要がある。この条件を厳守すれば、この冷却除湿されたのみの空気と冷却後加熱された空気とが衝突するところでも、冷却除湿された空気がドレンパンの内壁にぶつかり直角方向に曲げられ速度が低下した時点で合流するので十分に混合され、吹き出し口での温度ムラが生じることは無い。また、衝突する場所がドレンパン内であるので仮に過飽和解除されても水たれの問題を生じない。
【0029】
上述の実施の形態1乃至4では、2列熱交を例に説明したが、3列以上の熱交であっても上流側を冷却用熱交換器部4、下流側を加熱用熱交換器部3とすることができる空気調和機であれば同様の考え方が成立することは言うまでもない。図8は空気の流れに対して3列に配置された熱交換器を示し、(a)は上流側の蒸発器(冷却用熱交換器部)と下流側の再熱器(加熱用熱交換器部)の比を1:2とし、(b)は同じく蒸発器と再熱器の比を2:1とした構成を示している。このように、3列以上であれば冷却用熱交換器部4と加熱用熱交換器部3の比率を大幅に変更することができ、除湿量と吹出し温度の設計可能範囲を拡大することができる。また、上記比率を空調対象とする室内空気の条件に応じて切り替え可能に構成すれば、空気条件に対応した効率の良い除湿運転ができ、室内の快適性が向上するとともに、省エネを図る効果がある。
【0030】
また、上述の実施の形態1乃至4では、天井埋め込み形空気調和機を例に説明したが、天井吊形や床置き形、あるいは壁掛け形であっても上流側を冷却用熱交換器、下流側を加熱用熱交換器とすることができる空気調和機であればどのような形態のものであっても良いことは言うまでもない。図9の(a)は天井吊形空気調和機の要部構成図、(b)は床置形空気調和機の要部構成図である。図において、3は加熱用熱交換器部、4は冷却用熱交換器部、5は送風機、7は吸い込み口、8は吹き出し口である。(a)と(b)共に、室内機側熱交換器を2分割し、空気の流れに対して上流側を冷却用熱交換器部4、下流側を加熱用熱交換器部3となるように2列に配置する構成ものである。
【0031】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る空気調和機は、少なくとも複数列からなる熱交換器と送風機を有した本体と、本体の送風機により吸い込み口から吸い込まれた空気が送風機から熱交換器を通過して吹き出し口へ流通する風路と、熱交換器を熱的に分割した冷却用熱交換器部と加熱用熱交換器部と、除湿運転時に高温高圧冷媒が加熱用熱交換器部に流入し、冷却用熱交換器部で低温低圧冷媒が蒸発するように第3減圧装置を介して加熱用熱交換器部と冷却用熱交換器部を接続するとともに、冷房または暖房運転時に加熱用熱交換器部と冷却用熱交換器部へ並列に冷媒が流れるように加熱用および冷却用熱交換器部への流入配管を電磁弁を介して接続した室内機と、圧縮機、室外熱交換器、減圧装置を有した室外機と室内機が順次接続された冷凍サイクルと、を備え、風路の空気の流れに対して上流側に冷却用熱交換器部、下流側に加熱用熱交換器部を配設するとともに、前記熱交換器の下方に設けたドレンパンとの接触部分を前記冷却用熱交換器部としたので、除湿運転時に空気の流れに対して空気の状態は均一となり吹き出し口から水たれを起こすことなく、吹き出し口で温度ムラを生じることもない信頼性の高い、さらに加熱用熱交換器部での凝縮水の再蒸発を防止できる空気調和機を得ることができる。
【0032】
また、本発明に係る空気調和機は、少なくとも複数列からなる熱交換器と送風機を有した本体と、前記本体の送風機により吸い込み口から吸い込まれた空気が前記送風機から前記熱交換器を通過して吹き出し口へ流通する風路と、前記熱交換器を熱的に分割した冷却用熱交換器部と加熱用熱交換器部と、除湿運転時に高温高圧冷媒が前記加熱用熱交換器部に流入し、前記冷却用熱交換器部で低温低圧冷媒が蒸発するように第3減圧装置を介して前記加熱用熱交換器部と前記冷却用熱交換器部を接続するとともに、冷房または暖房運転時に前記加熱用熱交換器部と前記冷却用熱交換器部へ並列に冷媒が流れるように前記加熱用および冷却用熱交換器部への流入配管を電磁弁を介して接続した室内機と、圧縮機、室外熱交換器、減圧装置を有した室外機と前記室内機が順次接続された冷凍サイクルと、を備え、前記風路の空気の流れに対して上流側に前記冷却用熱交換器部、下流側に前記加熱用熱交換器部を配設するとともに、前記風路の空気の流れに対して下流側となる熱交換器の列において、下方ドレンパン側の一部を冷却用熱交換器部としたので、除湿運転時に空気の流れに対して空気の状態は均一となり吹き出し口から水たれを起こすことなく、さらに除湿量を向上させるとともに冷却除湿された空気による温度ムラが生じることのない信頼性の高い空気調和機を得ることとができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の冷媒回路図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係る空気線図である。
【図4】 本発明の実施の形態1に係る空気調和機内の空気の流れを説明する図である。
【図5】 本発明の実施の形態2に係る空気調和機の熱交換器の要部拡大図である。
【図6】 本発明の実施の形態3に係る空気調和機の熱交換器部およびドレンパンの要部拡大図である。
【図7】 本発明の実施の形態4に係る空気調和機の熱交換器部およびドレンパンの要部拡大図である。
【図8】 本発明の実施の形態1〜4に係る別の空気調和機の熱交換器部拡大図である。
【図9】 本発明の実施の形態1〜4に係る別の空気調和機の構成図である。
【図10】 従来の空気調和機の構成図である。
【符号の説明】
1 室内機本体外郭、2 化粧パネル、3 加熱用熱交換器部、3a 熱交換器列間の隙間、4 冷却用熱交換器部、5 送風機、6 送風機モータ、7 吸い込みグリルおよび吸い込み口、8 吹き出し口、9 風向ベーン、10 ドレンパン、10a ドレンパン水受け部、10b 熱交換器支持部、10w 凝縮水、11 圧縮機、12 四方弁、13 室外熱交換器、14 第1の減圧装置、15 レシーバ、16 第2の減圧装置、17 第3の減圧装置、18 第1の電磁弁、19 第2の電磁弁、20 吸入配管、21 室内機、22 室外機。
Claims (2)
- 少なくとも複数列からなる熱交換器と送風機を有した本体と、前記本体の送風機により吸い込み口から吸い込まれた空気が前記送風機から前記熱交換器を通過して吹き出し口へ流通する風路と、前記熱交換器を熱的に分割した冷却用熱交換器部と加熱用熱交換器部と、除湿運転時に高温高圧冷媒が前記加熱用熱交換器部に流入し、前記冷却用熱交換器部で低温低圧冷媒が蒸発するように第3減圧装置を介して前記加熱用熱交換器部と前記冷却用熱交換器部を接続するとともに、冷房または暖房運転時に前記加熱用熱交換器部と前記冷却用熱交換器部へ並列に冷媒が流れるように前記加熱用および冷却用熱交換器部への流入配管を電磁弁を介して接続した室内機と、圧縮機、室外熱交換器、減圧装置を有した室外機と前記室内機が順次接続された冷凍サイクルと、を備え、前記風路の空気の流れに対して上流側に前記冷却用熱交換器部、下流側に前記加熱用熱交換器部を配設するとともに、前記熱交換器の下方に設けたドレンパンとの接触部分を前記冷却用熱交換器部としたことを特徴とする空気調和機。
- 少なくとも複数列からなる熱交換器と送風機を有した本体と、前記本体の送風機により吸い込み口から吸い込まれた空気が前記送風機から前記熱交換器を通過して吹き出し口へ流通する風路と、前記熱交換器を熱的に分割した冷却用熱交換器部と加熱用熱交換器部と、除湿運転時に高温高圧冷媒が前記加熱用熱交換器部に流入し、前記冷却用熱交換器部で低温低圧冷媒が蒸発するように第3減圧装置を介して前記加熱用熱交換器部と前記冷却用熱交換器部を接続するとともに、冷房または暖房運転時に前記加熱用熱交換器部と前記冷却用熱交換器部へ並列に冷媒が流れるように前記加熱用および冷却用熱交換器部への流入配管を電磁弁を介して接続した室内機と、圧縮機、室外熱交換器、減圧装置を有した室外機と前記室内機が順次接続された冷凍サイクルと、を備え、前記風路の空気の流れに対して上流側に前記冷却用熱交換器部、下流側に前記加熱用熱交換器部を配設するとともに、前記風路の空気の流れに対して下流側となる熱交換器の列において、下方ドレンパン側の一部を冷却用熱交換器部としたことを特徴とする空気調和機。
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