JP3921610B2 - アンプ内蔵型スピーカシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンピュータなどの機器に付設して使用することのできる、筐体内にスピーカとアンプとを内蔵したアンプ内蔵型スピーカシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータに後付けして使用される、あるいはヘッドホンステレオやCDプレーヤなどのようにアンプが内蔵されていない機器からの音声信号を、外部のアンプを介して再生する場合に使用される、小型のスピーカはいずれもアンプ内蔵型スピーカシステムが採用されている。
【0003】
かかるアンプ内蔵型スピーカシステムは、一つの筐体(スピーカボックス)内に、スピーカと、アンプ、電源オン・オフ用のスイッチ、ボリューム制御用のシャフトなどを表面側に実装したプリント基板が内蔵され、前記スイッチならびにシャフトの先端部は、使用者が簡単に操作することができるよう、筐体の前面から突出している。(例えば、特許文献1参照)
【0004】
【特許文献1】
特開2000−253473公報(第3頁、図1)
【0005】
すなわち、図5乃至図7に示す従来のスピーカシステム1は、たとえば、前面部が開口した中空の筐体(図示せず)の前記開口部に、バッフル(baffle)2を設けてスピーカボックスとし、その内部にスピーカ(図示せず)と、略平板状のプリント基板(Printed Circuit Board:PCB)3を配置したもので、このプリント基板3の表面の一端側には、ボリューム4が実装され、このボリューム4には、音量調節用の細長円柱状のシャフト5が回転可能に取付けられるとともに、その先端部を前記バッフル2の表側に突出させたもので、突出した先端部には、シャフト5を回転動作させる操作用のノブ6が取付けられたものである。
【0006】
一方、前記バッフル2の前面の下側中央部には、プリント基板3に取付けられたボリューム4のシャフト5が挿通されるシャフト挿通孔12が開口され、このシャフト挿通孔12の内側には、ボリューム4のシャフト5の基端部が嵌合される円筒状のボス部13が内部に向けて突設されている。
【0007】
したがって、プリント基板3の一端部に突設させたシャフト5の先端部を、前記ボス部13を介してシャフト挿通孔12からバッフル2の表面に突出させ、このシャフト5の先端部に、バッフル2の外側からノブ6を装着するもので、このノブ6は、バッフル2のシャフト挿通孔12の外側周縁に対して、回動可能とするため、間隙を介して取付けられている。
【0008】
また、このバッフル2の内側の両側部には、図6に示すように、このバッフル2のシャフト挿通孔12にボリューム4のシャフト5を挿通させて、このボリューム4が取付けられたプリント基板3を、水平にスピーカボックス内に収容させた際に、このプリント基板3の一端部の前縁両側部を嵌合するとともに、このプリント基板3の一端部が当接して、このプリント基板3の一端部を支持する略凹状の、左右一対の基板受け14が、バッフル2の内側に上下方向に沿って設けられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述の図5乃至図7に示すスピーカシステム1においては、バッフル2のシャフト挿通孔12に挿通されたシャフト5の、先端部に取付けられたノブ6に対して外部から強い衝撃が加わった場合は、バッフル2の内側に設けた左右一対の基板受け14で、プリント基板3の一端縁の両側部のみを支持しただけの構成であるので、図中の矢印で示すように、このノブ6への衝撃がシャフト5を介してボリューム4へと直接伝わってしまい、このボリューム4が破損してしまうおそれがある。
【0010】
そこで、例えば、図8に示すように、バッフル2のシャフト挿通孔12から突出したシャフト5の先端部にナット11を装着し、ノブ6に強い衝撃が加わった場合に、ナット11を介して外力の一部を、バッフル2に伝えて衝撃を緩和するような手段も提案されているが、バッフル2自体が衝撃によって変形し、撓むので、結果的にノブ6への衝撃が同様にシャフト5を介してボリューム4へと直接伝わってしまい、このボリューム4が破損してしまうおそれがある。
【0011】
なお、図7において、符号15は、ボス部13の端面とボリューム4との間に介装された衝撃緩和用のパッキンである。
【0012】
この発明はかかる現状に鑑みなされたもので、搬送途中あるいは使用中などにおいて、簡単な構成で、バッフルから突出するボリューム操作用のノブに強い衝撃が加わっても、その外力を直接プリント基板に実装されたボリュームに伝達させることなく、確実に衝撃を緩和することのできるアンプ内蔵型スピーカシステムを提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、この発明の請求項1に記載の発明は、
筐体内にスピーカとプリント基板が内蔵され、前記プリント基板に取付けられたボリューム制御用のシャフトの先端部を、前記筐体前面のバッフルに形成されたシャフト挿通孔からバッフル表面に突出させ、この突出したシャフトの先端部に操作用のノブを装着したアンプ内蔵型スピーカシステムにおいて、
前記バッフルは、内側のシャフト挿通孔近傍に、プリント基板の一端面に当接して支持する基板受けが形成されるとともに、
前記バッフルに設けられるシャフト挿通孔は、筐体方向に段階的に縮径させ、前記ノブの基端縁と当接する円筒状の支持段部と、前記シャフトを保持するボス部とを一体的に形成したもので、
前記ノブに加えられた衝撃を、前記支持段部および前記基板受けを介してバッフルからプリント基板に、また、前記ボリューム制御用のシャフトを介してボリュームの双方に、同一方向の力として伝達させ、衝撃を緩和するよう構成したこと
を特徴とするアンプ内蔵型スピーカシステムである。
【0014】
また、請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載のアンプ内蔵型スピーカシステムにおいて、
前記筐体は、
前面部が開口した筐体主体と、前記開口部を閉止するバッフルとから構成されるもので、筐体主体の上部をスピーカの装着部とし、下部をプリント基板の装着部としたこと
を特徴とするものである。
【0015】
また、請求項3に記載の発明は、
請求項1に記載のアンプ内蔵型スピーカシステムにおいて、
前記バッフルは、
内側にスピーカおよびプリント基板を装着する、弾性変形可能な取付部の所要部位に、前記プリント基板に実装したボリュームのシャフトの先端部を貫通させるためのシャフト挿通部が形成されるとともに、このシャフト挿通部に、前記筐体側に突出するボス部を一体的に形成し、このボス部の上部に基板受けを設けたこと
を特徴とするものである。
【0016】
また、請求項4に記載の発明は、
請求項1〜3のいずれかに記載のアンプ内蔵型スピーカシステムにおいて、
前記バッフルは、
前記プリント基板に実装したボリュームのシャフトの先端部を貫通させるためのシャフト挿通部が形成され、このシャフト挿通部に、前記筐体側に突出するボス部を一体的に形成するとともに、ボス部の上部に基板受けを有し、かつ前記基板受けの取付位置と平行して、取付部の内側にプリント基板の左右の前縁部を支持する一対のサブの基板受けを設けたこと
を特徴とするものである。
【0017】
また、請求項5に記載の発明は、
請求項1〜4のいずれかに記載のアンプ内蔵型スピーカシステムにおいて、
前記バッフルは、
内側にスピーカおよびプリント基板を装着する、弾性変形が可能な取付部の外周縁に沿って、前記筐体の前面開口部への嵌合縁部が一体的に形成されたものであること
を特徴とするものである。
【0018】
また、請求項6に記載の発明は、
請求項1、請求項3〜4のいずれかに記載のアンプ内蔵型スピーカシステムにおいて、
前記基板受けは、
プリント基板の前縁部を受入れる嵌合凹部をそれぞれ前縁部に形成した左右一対の支持板間を、連結片で一体的に連結したものであること
を特徴とするものである。
【0019】
さらに、請求項7に記載の発明は、
請求項4に記載のアンプ内蔵型スピーカシステムにおいて、
前記サブの基板受けは、
左右一対の平板からなるもので、それぞれ前縁部に前記プリント基板の左又は右の前縁部を受入れる嵌合凹部を有するものであること
を特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかるアンプ内蔵型スピーカシステムの好ましい一実施の形態の構成を図1ないし図3を参照して説明する。
【0021】
図1図3において、この発明のアンプ内蔵型スピーカシステム21は、例えば、コンピュータなどに後付けされる音声出力用で、中空なスピーカボックス(図示せず)内に図示しないスピーカとプリント基板23とを備えたものである。
【0022】
前記スピーカボックスは、前面が開口した中空の筐体主体(図示せず)と、前記開口部を閉止するバッフル22とから構成されるもので、その素材については特段の制限はないが、加工性の観点からプラスチック材料を使用することが好ましい。
【0023】
このスピーカボックスは、基本的には上部をスピーカの装着部とし、下部をプリント基板23の装着部としたもので、スピーカは、フレームの開口部が前記バッフル22の上部に、またプリント基板23は、スピーカボックスの底面部に対して略水平となるようバッフル22にそれぞれ配設されるものである。
【0024】
前記プリント基板23は、スピーカボックス内に、その表面が下方側となるように配設されるもので、その表面には、アンプ、電源オン・オフ用スイッチ、音量制御用のボリューム24などの各部品が実装されるものである。前記ボリューム24は、図1で明らかなように、プリント基板23の前縁部、すなわち、バッフル22側の中央部に配設固定されるもので、その前面部(バッフル22側)の中央には、スピーカの音量調整を可能とする細長円筒状の所要長さのシャフト25が、周方向に回転可能に突設されている。
【0025】
このシャフト25は、プリント基板23の前端部からバッフル22方向に向けて突出しているもので、シャフト25の先端部には、ノブ37を装着した場合、当該ノブ37が空回りしないようにするための係合部(図示せず)が形成されている。
【0026】
なお、このプリント基板23の表面の前後方向における中央部には、このプリント基板23から生じた熱を放熱させる放熱板28が、また、後端部には、このプリント基板23に電力を供給するためのリード線の接続端子(図示せず)が着脱可能に接続されるソケット部29がそれぞれ取付けられている。
【0027】
前記バッフル22は、図1で明らかなように、床面に対して略垂直な平面を有する取付部32と、この取付部32の周縁に、筐体(スピーカボックス)方向に向けて傾斜させながら一体的に突出させた嵌合縁部33とからなるもので、この嵌合縁部33を、筐体の前側に開口された開口部に嵌合させることによって、バッフル22を筐体に装着固定するものである。
【0028】
さらに、この取付部32における下側の中央部には、前記プリント基板23に実装したボリューム24のシャフト25の先端部を、取付部32の内側から外側へと突出させるための円形状のシャフト挿通孔34が貫通した状態で開口されている。
【0029】
このシャフト挿通孔34は、ボリューム24のシャフト25の外径寸法より若干大きい内径寸法を有し、図1で明らかなように、筐体方向に縮径させ、円筒状の支持段部36とボリューム24のシャフト25を保持する円筒状のボス部35とを、一体的に形成したもので、前記ボス部35は、シャフト挿通孔34から突出するシャフト25の突出量を規制するものである
【0030】
このボス部35の先端部は、ボス部35の内側からシャフト25を挿通させた場合、ボリューム24と当接するので、ボリューム24とボス部35の先端部との間には、図3で明らかなように、パッキン27が介装されるものである。
【0031】
また、このシャフト挿通孔34の外側面側の周縁である開口内縁には、前記のように、シャフト挿通孔34の開口縁よりも径の小さな円筒状の支持段部36が周方向に沿って設けられているとともに、シャフト挿通孔34の内側からシャフト25を挿通させて、このシャフト挿通孔34から取付部32の外側へと突出したシャフト25の先端部には、このシャフト25を回転操作させる際の把持部となるノブ37が、シャフト挿通孔34の外側から取付けられている。
【0032】
このノブ37は、先端側が閉塞され、基端側が開口した有底円筒状に形成された本体部38を備え、この本体部38内の基端側には、シャフト25の先端部が内側に嵌合される円筒状の嵌合筒部39が同心状に突設されている。
【0033】
さらに、このノブ37は、このノブ37の嵌合筒部39をシャフト25の先端部に嵌合させた際に、このシャフト25が挿通された取付部32の支持段部36に、このノブ37の本体部38の基端縁が摺動可能に当接されるもので、このノブ37の嵌合筒部39は、シャフト挿通孔34の支持段部36の内径寸法よりも小さい外径寸法を有しているとともに、シャフト25の外径寸法よりも若干小さい内径寸法を有している。
【0034】
一方、取付部32の内側における、ボス部35の上側の両側部には、図2に示すように、この取付部32のボス部35にボリューム24のシャフト25を挿入させて、このボリューム24が取付けられたプリント基板23の前縁部を水平にバッフル22に当接した場合、このプリント基板23の前縁部左右の側部を嵌合しつつ支持して固定するとともに、このプリント基板23の位置出しをする左右一対のサブの基板受け41,41が設けられている。
【0035】
これら一対のサブの基板受け41は、取付部32の上下方向に沿った面方向を有する平板状に形成されたもので、一対のサブの基板受け41,41の外側縁の前後方向における中間部には、取付部32の前後方向に沿った溝状の嵌合凹部42が形成されている。
【0036】
これら嵌合凹部42は、プリント基板23の幅寸法に略等しい幅寸法を有し、さらに、これら嵌合凹部42の内縁には、これら嵌合凹部42を拡開させるテーパ状である略V字状の拡開凹部43が形成されている。
【0037】
また、取付部32の内側におけるシャフト挿通孔34の近傍であるボス部35の上側には、このボス部35の内側から、ボリューム24のシャフト25を嵌合させて、このボリューム24が取付けられたプリント基板23を水平にバッフル22に当接させた際に、このプリント基板23の前縁中央部が嵌合されて、このプリント基板23の前縁中央部に当接しつつ支持する、支持部としての略H字状の基板受け44が設けられている。
【0038】
この基板受け44は、ボス部35の上側に連続して設けられるもので、シャフト挿通孔34の内側から挿通されたシャフト25の先端部に取付けられるノブ37に対し、取付部32を介して対向する位置上に設けられ、前記各サブの基板受け41と同様に、中央部に嵌合凹部42を有する左右一対の支持板45を備えている。
【0039】
一対の支持板45は、取付部32の幅方向における中央部から等間隔に離間され、また、各支持板45のそれぞれの嵌合凹部42は、前記一対のサブの基板受け41,41の嵌合凹部42に対して、取付部32の幅方向に沿って水平に離間された位置に設けられている。
【0040】
さらに、これら一対の支持板45の嵌合凹部42間には、各支持板45に対して垂直に取付けられ、これら支持板45の強度を確保させるリブ部である連結片46が架橋された状態で一体的に設けられているもので、この連結片46は、プリント基板23の厚さ寸法よりも小さい厚さ寸法を有し、取付部32の面方向に直交するとともに、この取付部32の幅方向に沿った面方向を有している。
【0041】
なお、前記基板受け44およびサブの基板受け41,41のそれぞれは、取付部32のボス部35の内側から、ボリューム24のシャフト25を挿通させて、このボリューム24のシャフト25を嵌合させた際に、このボリューム24が実装されたプリント基板23の前縁部が、それぞれの嵌合凹部42の基端部に線状に当接するまで、このプリント基板23の前縁部が、それぞれの嵌合凹部42に嵌合されるとともに当接される。
【0042】
以下、前記一実施の形態の、組み立て動作を説明する。
まず、プリント基板23に実装されたボリューム24のシャフト25を、取付部32の内側から、ボス部35に挿通させ、その先端部を取付部32の外側へと突出させる。
【0043】
このとき、このボリューム24が実装されたプリント基板23の前縁部の両側部を、取付部32の左右の内側に突設した一対のサブの基板受け41,41の、それぞれの嵌合凹部42内に嵌合させて当接させるとともに、このプリント基板23の前縁部の中央部を、取付部32の内側中央部に突設した基板受け44における、一対の支持板45の各嵌合凹部42に嵌合させて当接させ、この基板受け44の連結片46に線状に当接させる。
【0044】
この状態で取付部32のシャフト挿通孔34から、外部へと突出しているシャフト25の先端部に、この取付部32の外側からノブ37の嵌合筒部39を嵌合させるとともに、このノブ37の本体部38の基縁部を、前記取付部32の支持段部36の外側面に当接させる。
【0045】
上述したように、前記一実施の形態によれば、取付部32の内側であるシャフト挿通孔34の上側であるとともに、この取付部32を介してノブ37に対向する位置に基板受け44を設け、この基板受け44によって、プリント基板23の前縁部中央を嵌合させつつ当接させて支持させるとともに、この取付部32のシャフト挿通孔34から外部へと突出させたシャフト25の先端部に取付けたノブ37の本体部38の基縁部を、取付部32の支持段部36に当接させたものである。
【0046】
したがって、取付部32のシャフト挿通孔34から突出したシャフト25の先端部に取付けられたノブ37に対して、取付部32の外側から強い衝撃が加わった場合には、この衝撃による外力Fがノブ37から取付部32の支持段部36へと伝わって、この取付部32を変形させる。
さらに、この衝撃による外力Fは、ノブ37の嵌合筒部39からシャフト25を介し、ボリューム24へと伝わると同時に、ノブ37の本体部38から取付部32の支持段部36および基板受け44を介してプリント基板23へと伝わり、このプリント基板23を基板受け44にて押す形となる。
【0047】
このように、このノブ37へと加わった衝撃を、ボリューム24およびプリント基板23の双方に、同時に同一方向の力として伝えることができるので、ノブ37への衝撃によってプリント基板23とボリューム24との間に力のずれが生じず、このノブ37への外部からの衝撃による外力Fをボリューム24が受けなくなるから、このボリューム24への衝撃を緩和でき、このノブ37への外部からの衝撃による、ボリューム24の破損を簡単な構成で確実かつ容易に防止できる。
【0048】
さらに、プリント基板23の前縁部中央を支持する基板受け44を、このプリント基板23の前縁部中央が嵌合される、側面視が略凹状の一対の支持板45,45間に、このプリント基板23の前縁部が当接する連結片46を一体的に設けて構成したので、プリント基板23の前縁中央部を面状に当接させて支持できるから、このプリント基板23の支持を一対の支持板45への嵌合によってより確実にできる。
【0049】
同時に、基板受け44の連結片46による、プリント基板23の前縁部への当接によって、取付部32のシャフト挿通孔34から外部へと突出したシャフト25の先端部に取付けられたノブ37への外部からの衝撃を、プリント基板23の前縁部へとより広い面積を介して伝えることができるので、このノブ37への衝撃をより確実にプリント基板23へと伝えることができ、このノブ37への外部からの衝撃によるボリューム24の破損をより確実に防止できる。
【0050】
なお、この実施の形態では、コンピュータなどに用いられる音声出力用のアンプ内蔵型スピーカシステム21における、ボリューム調整用のノブ37について説明したが、内部にプリント基板などの基板が収容され、このプリント基板から突出したシャフトや軸部などが外部へと挿通され、これらシャフトや軸部の先端部にノブやボタンなどが取付けられるもの、例えば、オンオフスイッチあるいは接続用のコネクタなどであっても対応させて用いることができる。
【0051】
また、コンピュータなどに用いられる音声出力用のアンプ内蔵型スピーカシステム21以外であっても、内部に基板が収容される装置、例えばパーソナルコンピュータ本体あるいはステレオ装置などであっても対応させて用いることができる。
【0052】
さらに、図4に示すように、プリント基板23に実装された、ボリューム24のシャフト25の外周面にナット26を装着した場合においても、前記の構成は有効に作用するものである。
【0053】
【発明の効果】
この発明にかかるアンプ内蔵型スピーカシステムは、スピーカボックスを構成するバッフルに、プリント基板に装着したボリュームのシャフトを貫通させるためのシャフト挿通孔を形成するとともに、このバッフル内側のシャフト挿通孔近傍に、プリント基板の端面に当接して支持する基板受けを形成し、前記シャフト挿通孔を、筐体方向に段階的に縮径させ、前記ノブの基端縁と当接する円筒状の支持段部と、前記シャフトを保持するボス部とを一体的に形成したもので、前記基板受けでプリント基板の端面を当接させて支持させつつ、前記シャフト挿通孔からバッフル表面に突出した、ボリュームのシャフトの先端部に外側からノブを取付け、このノブの基端部をシャフト挿通孔の周縁に形成した支持段部に当接させることにより、外部からノブに加わった衝撃を、シャフトを介してボリュームに伝えると同時に、基板受けを介してプリント基板の端面にも伝え、これらボリュームとプリント基板との双方に、同時に同じ方向の力を加え、ノブへの外部からの衝撃によるボリュームの破損を簡単な構成で確実に防止できる。
【0054】
特に、この発明のアンプ内蔵型スピーカシステムは、ノブに対向するバッフルの内側に基板受け、かつシャフト挿通孔の周縁に支持段部を形成し、この支持段部にノブの基端部を当接させているので、ノブへの外部からの衝撃をより確実に基板受けを介してプリント基板へと伝えると同時に、シャフトを介してボリュームへと伝えることができるから、このノブへの外部からの衝撃によるボリュームの破損をより確実に防止できる。
【0055】
また、バッフルの内側で、かつシャフト挿通孔と一体のボス部の上部に、プリント基板の前縁部を受入れる嵌合凹部をそれぞれ前縁部に形成した左右一対の支持板間を、連結片で一体的に連結した基板受けを配置し、プリント基板の前縁部の中央部を基板受けに形成した嵌合凹部に嵌合させるとともに当接させ、このプリント基板の前縁部を、基板受けの連結片に線状に当接させることによって、プリント基板を確実に保持できるとともに、ノブへの外部からの衝撃を、連結片にてプリント基板の前縁部へと、より確実に伝えることができるので、ノブへの外部からの衝撃による接続部の破損をより確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明にかかるアンプ内蔵型スピーカシステムの一実施形態の一部を示す断面図である。
【図2】 同上アンプ内蔵型スピーカシステムにおけるバッフル内側の一部を示す斜視図である。
【図3】 同上アンプ内蔵型スピーカシステムの要部の拡大断面図である。
【図4】 この発明にかかるアンプ内蔵型スピーカシステムの、他の実施の形態における要部の係る基板支持装置の一部を示す断面図である。
【図5】 従来のアンプ内蔵型スピーカシステムの一部を示す断面図である。
【図6】 同上アンプ内蔵型スピーカシステムにおけるバッフル内側の一部を示す斜視図である。
【図7】 同上アンプ内蔵型スピーカシステムの要部の拡大断面図である。
【図8】 他の従来のアンプ内蔵型スピーカシステムの要部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
21 アンプ内蔵型スピーカシステム
22 バッフル
23 プリント基板
24 ボリューム
25 ボリュームのシャフト
32 バッフルの取付部
34 シャフト挿通孔
37 操作用のノブ
44 基板受け
45 基板受けを構成する一対の支持板
46 一対の支持板の連結片

Claims (7)

  1. 筐体内にスピーカとプリント基板が内蔵され、前記プリント基板に取付けられたボリューム制御用のシャフトの先端部を、前記筐体前面のバッフルに形成されたシャフト挿通孔からバッフル表面に突出させ、この突出したシャフトの先端部に操作用のノブを装着したアンプ内蔵型スピーカシステムにおいて、
    前記バッフルは、内側のシャフト挿通孔近傍に、プリント基板の一端面に当接して支持する基板受けが形成されるとともに、
    前記バッフルに設けられるシャフト挿通孔は、筐体方向に段階的に縮径させ、前記ノブの基端縁と当接する円筒状の支持段部と、前記シャフトを保持するボス部とを一体的に形成したもので、
    前記ノブに加えられた衝撃を、前記支持段部および前記基板受けを介してバッフルからプリント基板に、また、前記ボリューム制御用のシャフトを介してボリュームの双方に、同一方向の力として伝達させ、衝撃を緩和するよう構成したこと
    を特徴とするアンプ内蔵型スピーカシステム。
  2. 前記筐体は、
    前面部が開口した筐体主体と、前記開口部を閉止するバッフルとから構成されるもので、筐体主体の上部をスピーカの装着部とし、下部をプリント基板の装着部としたこと
    を特徴とする請求項1に記載のアンプ内蔵型スピーカシステム。
  3. 前記バッフルは、
    内側にスピーカおよびプリント基板を装着する、弾性変形可能な取付部の所要部位に、前記プリント基板に実装したボリュームのシャフトの先端部を貫通させるためのシャフト挿通部が形成されるとともに、このシャフト挿通部に、前記筐体側に突出するボス部を一体的に形成し、このボス部の上部に基板受けを設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載のアンプ内蔵型スピーカシステム。
  4. 前記バッフルは、
    前記プリント基板に実装したボリュームのシャフトの先端部を貫通させるためのシャフト挿通部が形成され、このシャフト挿通部に、前記筐体側に突出するボス部を一体的に形成するとともに、ボス部の上部に基板受けを有し、かつ前記基板受けの取付位置と平行して、取付部の内側にプリント基板の左右の前縁部を支持する一対のサブの基板受けを設けたこと
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のアンプ内蔵型スピーカシステム。
  5. 前記バッフルは、
    内側にスピーカおよびプリント基板を装着する、弾性変形が可能な取付部の外周縁に沿って、前記筐体の前面開口部への嵌合縁部が一体的に形成されたものであること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のアンプ内蔵型スピーカシステム。
  6. 前記基板受けは、
    プリント基板の前縁部を受入れる嵌合凹部をそれぞれ前縁部に形成した左右一対の支持板間を、連結片で一体的に連結したものであること
    を特徴とする請求項1、請求項3〜4のいずれかに記載のアンプ内蔵型スピーカシステム。
  7. 前記サブの基板受けは、
    左右一対の平板からなるもので、それぞれ前縁部に前記プリント基板の左又は右の前縁部を受入れる嵌合凹部を有するものであること
    を特徴とする請求項4に記載のアンプ内蔵型スピーカシステム。
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