JP3921242B2 - パルプタワーの充填方法と装置 - Google Patents
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Description
本発明はパルプタワー(pulp tower)を充填する方法および装置に関する。本発明は、木材処理工業において高濃度のパルプタワーおよび同様の繊維懸濁液を収容する貯溜タワーを充填することに特に良好に適用できる。
周知のように木材処理工業で使用されるパルプタワーは、低濃度パルプもしばしば使用されるが、最も一般的には濃度が10%〜20%の高濃度パルプを収容するタンクである。これらのタンクは、例えばパルプを貯溜するために使用され、また或る種の装置のブロータンクとして、すなわち、例えばバッチ蒸解装置からバッチ材料として導かれたパルプを貯溜するために使用され、これによりパルプはその後の処理装置において均質な流れとして使用される。換言すれば、最も一般的にタワーは最適レベル位置を有していて、そのレベル位置にパルプ表面を保持することが意図されるのではあるが、本発明によるタワーの特徴は、そのタワーのレベルが非常に広範囲で変化するということである。
上述形式のパルプタワーを充填するために幾つかの異なる構造が従来技術として知られている。最も古い周知方法の1つは、タワー頂部へパルプをポンプで圧送し、その頂部から多少なりとも直接落下させる方法である。パルプが下方のパルプ上に直接に落下されと、上方の高い位置から落下するパルプはタワー内のパルプ表面を通過して、その古いパルプ材料の内部深くまで侵入することは言うまでもない。このために幾つかの欠点がある。第1に、非常に多くの場合がそうであるように、タワーの下部でパルプの希釈が行われるならば、タワーに給送されたパルプはその希釈領域にまで侵入することになり得る。その結果、希釈領域に対するパルプの供給が制御不能となり、その希釈状態がタワーに続く各種装置に要求されるような均質状態とならない。他の問題は、古いパルプ中に侵入したときに、そのパルプがタワー内に既に存在しているパルプよりもタワーの排出口の近くに移動し、このためにタワーの内容物が一定して変遷されず、パルプの一部分は数分以内にタワーから排出されてしまう一方で、他の部分は数週間もの長期にわたってタワー内に滞留し続けねばならなくなる。このことはさらに他の問題を引き起こす。第1に、数日または数週間もタワー内に滞留したパルプが新しいパルプと同品質であるとは想像もできない。第2に、タワー内の材料の完全な変遷は、数日、少なくとも数時間はかかり、したがってタワーから排出されるパルプは、この時間範囲で古いパルプと新しいパルプとの混合物となる。パルプのその後の使用目的によっては、最悪の場合、この「中間的パルプ」が全体として使用不能となり得る。さらに、古いパルプはタワー内に長期間にわたって滞留し、新しいパルプタワーは深部にまで侵入するので、そのパルプ層の表面から液体が次第に滲み出して、その表面層は硬くなり、損傷を一層受け易くなる。最後に、少なくとも本発明の観点から、エネルギー消費量もまた問題点として挙げられる。何故なら、約5〜10メートルの高さ位置へ落下させるだけのために、パルプミルの全製造量すなわち一日あたり約1000トンのパルプを20〜30メートルの高さ位置へポンプで圧送することは、ポンプ圧送エネルギーの浪費とみなすことができる。換言すれば、本当に必要なポンプ圧送エネルギーは、ほとんどの場合、現在使用されているエネルギーの半分よりも少ない。
勿論、パルプを分配装置に供給することができる(US−A−3964962)(例えば、タワーの上部に配置されている回転プレート上にパルプを供給して、このプレートによってタワーの全横断面積にわたってパルプをより均等に分配することができる)。前述の問題点の一部はこの方法で解決できるが、ポンプ圧送エネルギーは依然としてこれまでと同程度に消費されるのであり、さらにまたタワー上部にパルプ分配装置を配置することは構造を複雑にすると共に、エネルギー消費量を非常に大きくする結果となる。この分配装置がパルプ流を液滴、すなわち少なくとも比較的小さい粒滴に分離するとき、パルプが液滴として落下する間にかなりの量の空気がパルプと合流し、この空気はこの処理工程における後の段階において大量のエネルギーを消費する真空ポンプまたは同様装置によって除去しなければならない。
或る幾つかのタワーに関しては、タワーが完全に充満されることはほとんどなく、それ故にパルプの給送パイプをタワー側壁からタワー内部へ導くことによってエネルギー消費量を減少できることが考慮された。給送パイプがパルプ表面より上方に位置するならば、その供給口を経て供給されるパイプはタワー内部のパルプ層の表面を通過して少なくともある距離につきそのパルプの柱状体積部分(pulp column)の中へ侵入するので、頂部から充填されるタワーにおけるほどには困難でないとしても、経過時間の異なるパルプによる同じ問題は生じる。
次の代替例は、パルプがタワー内部のパルプ層の上に実質的に供給される方法に関するものではあるが、給送パイプをタワー側壁のパルプ表面より下方に配置するものである。この構造は、タワー内部の表面レベルが変化せずに維持されるならば確実に作用する。万一表面レベルが数メートルにわたって変動するならば、例えばタワーに給送されるパルプがパルプ表面よりも数メートルも下方に取り残されると、パルプは表面レベル上に供給されることができなくなり、給送された新しいパルプがまず最初に排出口へ送られるという問題が生じることになる。同様に、表面レベルが供給口より下方へ大きく降下したならば、タワー内部へ供給されるパルプはバルブ層内に深く侵入して、上述の問題を引き起こす。換言すれば、この給送方法はタワーの表面レベルが比較的安定して保持されるような場合にのみ好適となる。
パルプタワーの充填に関する他の問題は、バッチ蒸解(batch cooking)処理に関連して、特にそのブロータワーの充填に関連して生じる。バッチ蒸解装置を空にするとき、その蒸解装置から排出されるパルプの濃度は非常に広い範囲で変化する。このために、ブロータワー内部にも濃度の異なるパルプ部分が形成され、従来技術の方法ではこれにより充填が行われるが、このことはほとんど全ての例においてタワーに続く処理段階へ送られるパルプに濃度の変化をもたらす。このことはさらにまた、例えばブロー作動された材料の洗浄においてさまざまな問題を引き起こす。周知のように、例えば洗浄装置は最適濃度に関して設定されており、この最適濃度からの逸脱は作動結果を悪化させる。
上述した従来技術の構造によって生じるさまざまな問題点は、添付の請求の範囲の欄によって明白となる特質を特徴とする本発明の方法および装置によって解決することができる。
以下、本発明は添付図面を参照してさらに詳細に説明される。
図1は2つの異なる適用例における本発明の好適例装置を示す。
図2は2つの異なる適用例における本発明の第2の好ましい実施例の装置を示す。
図3は2つの異なる適用例における本発明の第3の好ましい実施例の装置を示す。
図4a〜図4cは本発明の他の幾つかの好ましい実施例の詳細を示す。
図1によれば、本発明の装置は実質的に垂直の給送パイプ12を含み、この給送パイプはパルプタワー10の底部を通じてパルプタワーの内部中央に配置されている。給送パイプ12は、好ましくは少なくとも、パルプレベルが正常状態の下で変化するタワー内の高さ位置まで延在している。換言すれば、給送パイプ12の上端は、正常な表面レベルのさまざまなスパンにおける上限位置よりも多少上方でタワー内部に配置される。図1の実施例では、給送パイプ12は部分14,16,18によって形成されており、それらの部分の直径は上方へ向かって拡大されている。これらの部分の取り付け位置にパルプ供給開口20が配置されており、パルプ供給開口は図示されているようにそれぞれ細い方の部分の上部に配置されたバッフル22によって方向を与えられて側方へ向かって、または前記バッフルが無くて直接下方へ向かって開かれている。
この装置は、パルプが給送パイプ12を通ってパルプタワー10の内部へポンプ圧送されるとき、パルプタワー10の内部に既に存在しているパルプがパルプ供給開口20を塞ぎ、これにより新しいパルプはそれらの開口(図1の右側)を超えて上方へ流れ、塞がれていない最初のパルプ供給開口を通して、すなわち一層正確に述べれば、パルプの運動エネルギーが開口を通る流動抵抗に打ち勝つように流動抵抗が十分小さい最初の開口を通して、またはパイプの上端から、パルプタワー10の内部に既に存在するパルプの表面上へ供給されるように、機能する。給送パイプ12におけるパルプ供給開口20の間隔は、パルプ供給開口20から排出されるパルプに対して、「古い」パルプ中に深く侵入するのを促進するような十分大きい下方向への垂直速度成分を発生させる時間を与えないように、調整されるのが好ましい。垂直方向のパルプ供給開口20の間のこの間隔は、1〜2メートル程度で、表面積は(0.5〜2)×(給送パイプの直径)程度であるのが好ましい。パルプ供給開口を配置する1つの好ましい方法は、それらの開口を正方形として、角隅を下にして立つ状態になし、実際に常に1以上の開口がパルプの自由レベル位置に位置するように、それらの開口をパイプのまわりに互い違いに配置することである。同様な配置は、他の形状の開口、例えば長方形または円形状、または湾曲縁を有する開口によってもなしえる。給送パイプ12の直径はタワーの容量によって決定され、最も多くは、0.5〜1メートルの範囲であるのが好ましい。図1の左側は、パルプタワー10の内部のパルプの表面が比較的低い位置にあり、これによりパルプが給送パイプ12の下部に配置されたパルプ供給開口20からパルプ表面上に供給される例を示しており、バッフル22の作用によりタワー内部のパルプ表面の方向にファン(fan)形状を形成するようにされるのが好ましい。パルプタワー10の下部24にはパルプ希釈領域が示されており、パルプ希釈領域はここに配置される場合が最も多く、この領域は混合器26および排出開口28を備えている。パルプタワー10は他の形式の希釈領域および(または)排出開口を備えることもでき、それらはまた本発明の作動に悪影響を及ぼさないようにして別の方法で配置されることもできる。
図2は本発明の第2の好適例の装置を示しており、この装置は底部ピラーと共に使用されるように変更されており、底部ピラーの使用および作動は、FI特許出願第942709号明細書に一層詳細に記載されている。図2の例では、パルプは底部124の側壁102からパルプタワー10の内部へ導入されるが(最も一般的には円錐形または円筒形の部材で)、本発明に関連してパルプはさらに底部ピラー104の下端を通して導入されることができる。しかしながらここで支持構造が必要と考えられるならば、パルプの給送パイプ112は底部ピラー104の支持構造の1つとして作用することができる。図示例では、給送パイプl12は底部ピラー104の延在部の1点において垂直方向に折り曲げられ、大きな直径を有し且つまた底部ピラー104の上端から上方へ延在しているパイプ114の内部を、上方へ延在する。給送パイプ112は、本実施例では大きなパイプ114に接近して延在しており、大きなパイプ114はタワーのレベル位置に対して図1に示された給送パイプ12の上端と同じ高さ位置に配置される、換言すれば給送パイプ12の最大径部分の上端と同じ高さに配置されるのが好ましい。
図2の装置は、パルプ表面が高い位置にあるとき(図面で右側)、給送されたパルプが給送パイプ112の上端からパイプ114の内部に、またその上端からさらにパルプタワー10の内部のパルプ層の上へ送られるように、作動する。一方、表面が低い位置にあるとき(図面で左側)、パルプは給送パイプ112からその給送パイプ112と大きなパイプ114との間の環状空間116へ、またそこから1つまたは複数のパルプ供給開口120を通してタワー内部のパルプ層の上に送られる。この実施例でもまた、バッフル122がパルプ供給開口120に関連して配置されており、このバッフルによってパルプは実質的に水平な半径方向へ向かってパルプ層の上に排出される。
上述の給送方法は、材料の変遷がタワー内部で行われるときに特に有利であり、この場合、古い材料が新しい材料(ストック)とできるだけ混合しないようにして、古い材料をタワーから排出することが本質的に可能にされる。本発明のこの方法によれば、材料の変遷は、図2の左側に示されるように、パルプ供給開口120よりわずか下方の低位置へタワー内部のパルプレベルが移動されることで、簡単に行われる。パルプタワー10へ向けて新しい材料の給送が開始されると、給送パイプ112とパルプ供給開口120との間の高さの相違、ならびにそれらの供給開口のバッフル122を利用して、給送パイプ112から環状空間116へ供給されるパルプがこの給送パイプ112の上端のレベル位置からパルプ供給開口120へ落下するときに環状空間116内で比較的速い流速を得て、これによりバッフル122により方向を与えられた開口120を通して、パルプタワー10内のパルプの表面上へ速い水平方向速度で供給されるようにできる。したがって、材料が変遷されるとき、パルプタワー10に供給される新しいパルプは古い材料上に均質な層として載置され、このことは最良の例では、材料の変遷に要する時間が従来技術のパルプタワーに関するように時間、日、甚だしくは週でなく、分で計算できることを意味する。図2にはまた通常は底部124内に配置される希釈領域が、内部に混合器26および排出開口28を備えて示されている。しかしながらパルプタワー10は他の形式の希釈および(または)排出装置を備えることができ、それらの装置は本発明の作動に悪影響を与えないように別の方法で構成されることができる。
さらに、使用されたパイプに関しては、異なる直径の幾本かのパイプで構成されるのに代えて、図1に示した例の給送パイプ12は上方へ向かって拡大された円錐形になされ、その壁面に供給開口を配置されることもできることに注目する価値がある。同様に、図2の給送パイプ112は上方へ向かって拡大する円錐形にすることができ、このことは大きなパイプが円筒形であるならば、それらのパイプ間の空間116は下方へ向かって拡大する環状空間になることを意味する。この方法によれば、パイプは使用されるパルプが取り扱い困難なものであっても、詰まりを生じないように保証できる。
本発明装置を使用することで達成されるエネルギー消費量の節約に関しては、これはパルプタワー10のレベルに応じて給送パイプ12,112に関連して配置されるポンプの揚程高さ(lift hight)を制御することで最適化することができる。実際には、これは主にポンプの回転速度の制御を意味する。
さらに注目しなければならないことは、或る例において、例えば上方へ向かう流れを有する漂白タワーから、中間段階でのポンプによる圧送(漂白タワーの給送ポンプの圧力による)を行わずに、貯溜タワーへパルプを供給するときに、給送パイプをタワーの屋根を通してその内部に導入することはできるが、このような場合には給送パイプから給送されるパルプが古いパルプ材料中に深く侵入しないように十分に注意しなければならないということである。これは、例えば図3に示される構造により保証することができるのであり、図3の例では、パルプタワー10の屋根210が、底部プレート213を備えているタワー下部から或る距離を隔てられた位置まで延在している中央パルプ給送パイプ212を備えている。この例では、底部プレート213は底部ピラー204に関連して配置されているが、実施において底部プレートがさらに他の手段によって支持されることができる。この底部プレート213からパイプ214が給送パイプ212と同軸的に延在されている。パイプ214は大きな直径を有し、そのパイプ214の全体にわたって供給開口220を備えている。作動原理は先の具体例に関連して説明したのと同様である。換言すれば、パルプは給送パイプ212を通してパルプタワー10へ給送され、その方向を変化されて、大きなパイプ214内を上方へ向かって流れることを開始し、塞がれていない最初の開口を通して、またはパルプの運動エネルギーが開口を通る流動抵抗に十分打ち勝つように流動抵抗が非常に小さい最初の開口を通して供給される。
パルプタンクを充填する他の方法は、給送パイプに可動底部を配置することであり、この底部は給送パイプを取り巻くパルプのレベルに応じて移動して、その底部に最も近く且つそれより上方に位置した供給開口がパルプ表面と少なくとも同じレベル位置となり、これにより開口を通して供給されるパルプの流れが常にタワー内部に既に存在しているパルプ層の上に至るようになされる。
図4aおよび図4bは本発明の好ましい実施例の給送パイプ、すなわち実際に或る程度相対する2つの問題を解決するために適用できる給送パイプを図示している。図4aに示される給送パイプ312は図1に関連して既に説明した方法で使用される。換言すれば、下方から給送パイプにパルプを給送すると、パルプはこのパイプから最初の塞がれていないパルプ供給開口320を通して、または十分小さな流動抵抗を有するパルプ供給開口から、タワー内部に供給され始める。実際には、これによりパルプはタワー内部に既に存在するパルプ上に実質的に供給される。
図4bに示される例では、給送パイプ412は、図4bの例で給送パイプ412の上端がカバー430で閉じられてこのパイプの上端を通してパルプが流出するのを防止するようになされていることを除いて、図4aにおけるのと同じである。この適用例によれば、上述した問題、すなわちバッチ蒸解装置のブロータワー内部に異なる濃度の部分が生じることを解決できる。この解決法は、ブロータワーの充填段階に既に存在するパルプを混合することである。これは、給送パイプ412の上端を通るパルプの流出を防止するように作用し、パルプは幾つかの異なるレベル位置で供給開口420を通ってタワー内部へ供給され、これによりタワーは特に言えば均質に充填される。当然ながら、充填の均質性は多くの方法で改善できる。1つの代替例はパイプの上端に向かう給送パイプの開口寸法を減少させることである。換言すれば、開口寸法を減少させないとパルプレベル位置に近いので流動抵抗が小さくなる位置に、開口寸法を減少させることで流動抵抗を発生させる。他の方法は、可動カバー装置を給送パイプ412に配置することであり、これによればカバーはパルプレベルの上昇に直接に応答して、または遅れて従動する(カバーはパルプレベルよりも低い)。上述の代替例は勿論組合わせることができ、換言すれば寸法の変化する供給開口を、可動カバーと一緒に同じ給送パイプに使用することができる。使用される方法がこのような組合わせに近いほど、最適状態を得やすくなり、タワー内部に既に存在するパルプ中への均質なパルプの供給が行われ、この均質な供給はパルプ層の全高にわたって行われる。
図4cは、バッチ蒸解装置に続くブロータワーを充填するためのさらに他の代替例を示す。この例において、給送パイプ512は図1のパイプと実質的に同じである。換言すれば、給送パイプ512は異なる直径の部分513〜518で形成されている。相違点は、給送パイプ512が上方へ向かって細くなることである。換言すれば、直径の変化する点に位置した各々のパルプ供給開口520はタワー内部に給送されるパルプの一部分を切り取り、パルプ供給開口520の上方に配置されたバッフル522はそれに向かって流れるパルプの流れを側方へ向かわせ、タワー内部に既に存在するパルプに混入させるようになす。
バッチ蒸解装置のブロータワーが上方から充填される形式であれば、図4a、図4bおよび図4cに示される具体例の全ての構造は、先の具体例にて既に与えられた方法に適用することができる。前述した理由により、とりわけ図4a、図4bおよび図4cは両方の符号を付されており、換言すれば数字12の付いた符号はパイプがいわゆる自由パイプの例を示し、14の付いた符号はパイプがいわゆる大きなパイプの例を示している。例えば図4cにおいて、図示例はパイプ部分514の下端はプレートで閉じられており、図3に示されたように例えば底部ピラー上に係止されることができる。これにより、パルプはこの例では下部プレートの近くに延在している例えばパイプ部分518を通して上方から導入され、またパルプの流れを上方へ向かって転向させる下部プレートに向けて流出され、その後この作用は上述のように続けられる。
上述の説明から明白となるように、パルプタワーを充填する新規な方法および装置が提供され、この方法によれば従来技術の装置および方法における欠点は回避できる。しかしながら、本発明の少数の好ましい実施例が上述で与えられたが、本発明はその範囲を縮減されるものではなく、添付の請求の範囲の欄で与えられた範囲に応じて解釈されるべきである。したがって、望まれるならば例えばFI特許第94442号に記載された方法で、また上述した分配装置を使用して、例えばタワーに1以上の給送パイプを配置することが可能であり、これによりパルプがタワーの横断面全体にわたって一様に分散されることを保証することができる。さらに、タワーの形状が添付図面に記載したもの、すなわちタワーが円錐形の中間部品によって狭められた円筒形の下部を有するようにされねばならないことはなく、またさらに全体的に円筒形とされ、平坦または傾斜した底部、または円錐形または半球形の下部を備えることができることに注目しなければならない。換言すれば、本発明による充填方法はいずれの形式の充填タワーにも適用することができる。
周知のように木材処理工業で使用されるパルプタワーは、低濃度パルプもしばしば使用されるが、最も一般的には濃度が10%〜20%の高濃度パルプを収容するタンクである。これらのタンクは、例えばパルプを貯溜するために使用され、また或る種の装置のブロータンクとして、すなわち、例えばバッチ蒸解装置からバッチ材料として導かれたパルプを貯溜するために使用され、これによりパルプはその後の処理装置において均質な流れとして使用される。換言すれば、最も一般的にタワーは最適レベル位置を有していて、そのレベル位置にパルプ表面を保持することが意図されるのではあるが、本発明によるタワーの特徴は、そのタワーのレベルが非常に広範囲で変化するということである。
上述形式のパルプタワーを充填するために幾つかの異なる構造が従来技術として知られている。最も古い周知方法の1つは、タワー頂部へパルプをポンプで圧送し、その頂部から多少なりとも直接落下させる方法である。パルプが下方のパルプ上に直接に落下されと、上方の高い位置から落下するパルプはタワー内のパルプ表面を通過して、その古いパルプ材料の内部深くまで侵入することは言うまでもない。このために幾つかの欠点がある。第1に、非常に多くの場合がそうであるように、タワーの下部でパルプの希釈が行われるならば、タワーに給送されたパルプはその希釈領域にまで侵入することになり得る。その結果、希釈領域に対するパルプの供給が制御不能となり、その希釈状態がタワーに続く各種装置に要求されるような均質状態とならない。他の問題は、古いパルプ中に侵入したときに、そのパルプがタワー内に既に存在しているパルプよりもタワーの排出口の近くに移動し、このためにタワーの内容物が一定して変遷されず、パルプの一部分は数分以内にタワーから排出されてしまう一方で、他の部分は数週間もの長期にわたってタワー内に滞留し続けねばならなくなる。このことはさらに他の問題を引き起こす。第1に、数日または数週間もタワー内に滞留したパルプが新しいパルプと同品質であるとは想像もできない。第2に、タワー内の材料の完全な変遷は、数日、少なくとも数時間はかかり、したがってタワーから排出されるパルプは、この時間範囲で古いパルプと新しいパルプとの混合物となる。パルプのその後の使用目的によっては、最悪の場合、この「中間的パルプ」が全体として使用不能となり得る。さらに、古いパルプはタワー内に長期間にわたって滞留し、新しいパルプタワーは深部にまで侵入するので、そのパルプ層の表面から液体が次第に滲み出して、その表面層は硬くなり、損傷を一層受け易くなる。最後に、少なくとも本発明の観点から、エネルギー消費量もまた問題点として挙げられる。何故なら、約5〜10メートルの高さ位置へ落下させるだけのために、パルプミルの全製造量すなわち一日あたり約1000トンのパルプを20〜30メートルの高さ位置へポンプで圧送することは、ポンプ圧送エネルギーの浪費とみなすことができる。換言すれば、本当に必要なポンプ圧送エネルギーは、ほとんどの場合、現在使用されているエネルギーの半分よりも少ない。
勿論、パルプを分配装置に供給することができる(US−A−3964962)(例えば、タワーの上部に配置されている回転プレート上にパルプを供給して、このプレートによってタワーの全横断面積にわたってパルプをより均等に分配することができる)。前述の問題点の一部はこの方法で解決できるが、ポンプ圧送エネルギーは依然としてこれまでと同程度に消費されるのであり、さらにまたタワー上部にパルプ分配装置を配置することは構造を複雑にすると共に、エネルギー消費量を非常に大きくする結果となる。この分配装置がパルプ流を液滴、すなわち少なくとも比較的小さい粒滴に分離するとき、パルプが液滴として落下する間にかなりの量の空気がパルプと合流し、この空気はこの処理工程における後の段階において大量のエネルギーを消費する真空ポンプまたは同様装置によって除去しなければならない。
或る幾つかのタワーに関しては、タワーが完全に充満されることはほとんどなく、それ故にパルプの給送パイプをタワー側壁からタワー内部へ導くことによってエネルギー消費量を減少できることが考慮された。給送パイプがパルプ表面より上方に位置するならば、その供給口を経て供給されるパイプはタワー内部のパルプ層の表面を通過して少なくともある距離につきそのパルプの柱状体積部分(pulp column)の中へ侵入するので、頂部から充填されるタワーにおけるほどには困難でないとしても、経過時間の異なるパルプによる同じ問題は生じる。
次の代替例は、パルプがタワー内部のパルプ層の上に実質的に供給される方法に関するものではあるが、給送パイプをタワー側壁のパルプ表面より下方に配置するものである。この構造は、タワー内部の表面レベルが変化せずに維持されるならば確実に作用する。万一表面レベルが数メートルにわたって変動するならば、例えばタワーに給送されるパルプがパルプ表面よりも数メートルも下方に取り残されると、パルプは表面レベル上に供給されることができなくなり、給送された新しいパルプがまず最初に排出口へ送られるという問題が生じることになる。同様に、表面レベルが供給口より下方へ大きく降下したならば、タワー内部へ供給されるパルプはバルブ層内に深く侵入して、上述の問題を引き起こす。換言すれば、この給送方法はタワーの表面レベルが比較的安定して保持されるような場合にのみ好適となる。
パルプタワーの充填に関する他の問題は、バッチ蒸解(batch cooking)処理に関連して、特にそのブロータワーの充填に関連して生じる。バッチ蒸解装置を空にするとき、その蒸解装置から排出されるパルプの濃度は非常に広い範囲で変化する。このために、ブロータワー内部にも濃度の異なるパルプ部分が形成され、従来技術の方法ではこれにより充填が行われるが、このことはほとんど全ての例においてタワーに続く処理段階へ送られるパルプに濃度の変化をもたらす。このことはさらにまた、例えばブロー作動された材料の洗浄においてさまざまな問題を引き起こす。周知のように、例えば洗浄装置は最適濃度に関して設定されており、この最適濃度からの逸脱は作動結果を悪化させる。
上述した従来技術の構造によって生じるさまざまな問題点は、添付の請求の範囲の欄によって明白となる特質を特徴とする本発明の方法および装置によって解決することができる。
以下、本発明は添付図面を参照してさらに詳細に説明される。
図1は2つの異なる適用例における本発明の好適例装置を示す。
図2は2つの異なる適用例における本発明の第2の好ましい実施例の装置を示す。
図3は2つの異なる適用例における本発明の第3の好ましい実施例の装置を示す。
図4a〜図4cは本発明の他の幾つかの好ましい実施例の詳細を示す。
図1によれば、本発明の装置は実質的に垂直の給送パイプ12を含み、この給送パイプはパルプタワー10の底部を通じてパルプタワーの内部中央に配置されている。給送パイプ12は、好ましくは少なくとも、パルプレベルが正常状態の下で変化するタワー内の高さ位置まで延在している。換言すれば、給送パイプ12の上端は、正常な表面レベルのさまざまなスパンにおける上限位置よりも多少上方でタワー内部に配置される。図1の実施例では、給送パイプ12は部分14,16,18によって形成されており、それらの部分の直径は上方へ向かって拡大されている。これらの部分の取り付け位置にパルプ供給開口20が配置されており、パルプ供給開口は図示されているようにそれぞれ細い方の部分の上部に配置されたバッフル22によって方向を与えられて側方へ向かって、または前記バッフルが無くて直接下方へ向かって開かれている。
この装置は、パルプが給送パイプ12を通ってパルプタワー10の内部へポンプ圧送されるとき、パルプタワー10の内部に既に存在しているパルプがパルプ供給開口20を塞ぎ、これにより新しいパルプはそれらの開口(図1の右側)を超えて上方へ流れ、塞がれていない最初のパルプ供給開口を通して、すなわち一層正確に述べれば、パルプの運動エネルギーが開口を通る流動抵抗に打ち勝つように流動抵抗が十分小さい最初の開口を通して、またはパイプの上端から、パルプタワー10の内部に既に存在するパルプの表面上へ供給されるように、機能する。給送パイプ12におけるパルプ供給開口20の間隔は、パルプ供給開口20から排出されるパルプに対して、「古い」パルプ中に深く侵入するのを促進するような十分大きい下方向への垂直速度成分を発生させる時間を与えないように、調整されるのが好ましい。垂直方向のパルプ供給開口20の間のこの間隔は、1〜2メートル程度で、表面積は(0.5〜2)×(給送パイプの直径)程度であるのが好ましい。パルプ供給開口を配置する1つの好ましい方法は、それらの開口を正方形として、角隅を下にして立つ状態になし、実際に常に1以上の開口がパルプの自由レベル位置に位置するように、それらの開口をパイプのまわりに互い違いに配置することである。同様な配置は、他の形状の開口、例えば長方形または円形状、または湾曲縁を有する開口によってもなしえる。給送パイプ12の直径はタワーの容量によって決定され、最も多くは、0.5〜1メートルの範囲であるのが好ましい。図1の左側は、パルプタワー10の内部のパルプの表面が比較的低い位置にあり、これによりパルプが給送パイプ12の下部に配置されたパルプ供給開口20からパルプ表面上に供給される例を示しており、バッフル22の作用によりタワー内部のパルプ表面の方向にファン(fan)形状を形成するようにされるのが好ましい。パルプタワー10の下部24にはパルプ希釈領域が示されており、パルプ希釈領域はここに配置される場合が最も多く、この領域は混合器26および排出開口28を備えている。パルプタワー10は他の形式の希釈領域および(または)排出開口を備えることもでき、それらはまた本発明の作動に悪影響を及ぼさないようにして別の方法で配置されることもできる。
図2は本発明の第2の好適例の装置を示しており、この装置は底部ピラーと共に使用されるように変更されており、底部ピラーの使用および作動は、FI特許出願第942709号明細書に一層詳細に記載されている。図2の例では、パルプは底部124の側壁102からパルプタワー10の内部へ導入されるが(最も一般的には円錐形または円筒形の部材で)、本発明に関連してパルプはさらに底部ピラー104の下端を通して導入されることができる。しかしながらここで支持構造が必要と考えられるならば、パルプの給送パイプ112は底部ピラー104の支持構造の1つとして作用することができる。図示例では、給送パイプl12は底部ピラー104の延在部の1点において垂直方向に折り曲げられ、大きな直径を有し且つまた底部ピラー104の上端から上方へ延在しているパイプ114の内部を、上方へ延在する。給送パイプ112は、本実施例では大きなパイプ114に接近して延在しており、大きなパイプ114はタワーのレベル位置に対して図1に示された給送パイプ12の上端と同じ高さ位置に配置される、換言すれば給送パイプ12の最大径部分の上端と同じ高さに配置されるのが好ましい。
図2の装置は、パルプ表面が高い位置にあるとき(図面で右側)、給送されたパルプが給送パイプ112の上端からパイプ114の内部に、またその上端からさらにパルプタワー10の内部のパルプ層の上へ送られるように、作動する。一方、表面が低い位置にあるとき(図面で左側)、パルプは給送パイプ112からその給送パイプ112と大きなパイプ114との間の環状空間116へ、またそこから1つまたは複数のパルプ供給開口120を通してタワー内部のパルプ層の上に送られる。この実施例でもまた、バッフル122がパルプ供給開口120に関連して配置されており、このバッフルによってパルプは実質的に水平な半径方向へ向かってパルプ層の上に排出される。
上述の給送方法は、材料の変遷がタワー内部で行われるときに特に有利であり、この場合、古い材料が新しい材料(ストック)とできるだけ混合しないようにして、古い材料をタワーから排出することが本質的に可能にされる。本発明のこの方法によれば、材料の変遷は、図2の左側に示されるように、パルプ供給開口120よりわずか下方の低位置へタワー内部のパルプレベルが移動されることで、簡単に行われる。パルプタワー10へ向けて新しい材料の給送が開始されると、給送パイプ112とパルプ供給開口120との間の高さの相違、ならびにそれらの供給開口のバッフル122を利用して、給送パイプ112から環状空間116へ供給されるパルプがこの給送パイプ112の上端のレベル位置からパルプ供給開口120へ落下するときに環状空間116内で比較的速い流速を得て、これによりバッフル122により方向を与えられた開口120を通して、パルプタワー10内のパルプの表面上へ速い水平方向速度で供給されるようにできる。したがって、材料が変遷されるとき、パルプタワー10に供給される新しいパルプは古い材料上に均質な層として載置され、このことは最良の例では、材料の変遷に要する時間が従来技術のパルプタワーに関するように時間、日、甚だしくは週でなく、分で計算できることを意味する。図2にはまた通常は底部124内に配置される希釈領域が、内部に混合器26および排出開口28を備えて示されている。しかしながらパルプタワー10は他の形式の希釈および(または)排出装置を備えることができ、それらの装置は本発明の作動に悪影響を与えないように別の方法で構成されることができる。
さらに、使用されたパイプに関しては、異なる直径の幾本かのパイプで構成されるのに代えて、図1に示した例の給送パイプ12は上方へ向かって拡大された円錐形になされ、その壁面に供給開口を配置されることもできることに注目する価値がある。同様に、図2の給送パイプ112は上方へ向かって拡大する円錐形にすることができ、このことは大きなパイプが円筒形であるならば、それらのパイプ間の空間116は下方へ向かって拡大する環状空間になることを意味する。この方法によれば、パイプは使用されるパルプが取り扱い困難なものであっても、詰まりを生じないように保証できる。
本発明装置を使用することで達成されるエネルギー消費量の節約に関しては、これはパルプタワー10のレベルに応じて給送パイプ12,112に関連して配置されるポンプの揚程高さ(lift hight)を制御することで最適化することができる。実際には、これは主にポンプの回転速度の制御を意味する。
さらに注目しなければならないことは、或る例において、例えば上方へ向かう流れを有する漂白タワーから、中間段階でのポンプによる圧送(漂白タワーの給送ポンプの圧力による)を行わずに、貯溜タワーへパルプを供給するときに、給送パイプをタワーの屋根を通してその内部に導入することはできるが、このような場合には給送パイプから給送されるパルプが古いパルプ材料中に深く侵入しないように十分に注意しなければならないということである。これは、例えば図3に示される構造により保証することができるのであり、図3の例では、パルプタワー10の屋根210が、底部プレート213を備えているタワー下部から或る距離を隔てられた位置まで延在している中央パルプ給送パイプ212を備えている。この例では、底部プレート213は底部ピラー204に関連して配置されているが、実施において底部プレートがさらに他の手段によって支持されることができる。この底部プレート213からパイプ214が給送パイプ212と同軸的に延在されている。パイプ214は大きな直径を有し、そのパイプ214の全体にわたって供給開口220を備えている。作動原理は先の具体例に関連して説明したのと同様である。換言すれば、パルプは給送パイプ212を通してパルプタワー10へ給送され、その方向を変化されて、大きなパイプ214内を上方へ向かって流れることを開始し、塞がれていない最初の開口を通して、またはパルプの運動エネルギーが開口を通る流動抵抗に十分打ち勝つように流動抵抗が非常に小さい最初の開口を通して供給される。
パルプタンクを充填する他の方法は、給送パイプに可動底部を配置することであり、この底部は給送パイプを取り巻くパルプのレベルに応じて移動して、その底部に最も近く且つそれより上方に位置した供給開口がパルプ表面と少なくとも同じレベル位置となり、これにより開口を通して供給されるパルプの流れが常にタワー内部に既に存在しているパルプ層の上に至るようになされる。
図4aおよび図4bは本発明の好ましい実施例の給送パイプ、すなわち実際に或る程度相対する2つの問題を解決するために適用できる給送パイプを図示している。図4aに示される給送パイプ312は図1に関連して既に説明した方法で使用される。換言すれば、下方から給送パイプにパルプを給送すると、パルプはこのパイプから最初の塞がれていないパルプ供給開口320を通して、または十分小さな流動抵抗を有するパルプ供給開口から、タワー内部に供給され始める。実際には、これによりパルプはタワー内部に既に存在するパルプ上に実質的に供給される。
図4bに示される例では、給送パイプ412は、図4bの例で給送パイプ412の上端がカバー430で閉じられてこのパイプの上端を通してパルプが流出するのを防止するようになされていることを除いて、図4aにおけるのと同じである。この適用例によれば、上述した問題、すなわちバッチ蒸解装置のブロータワー内部に異なる濃度の部分が生じることを解決できる。この解決法は、ブロータワーの充填段階に既に存在するパルプを混合することである。これは、給送パイプ412の上端を通るパルプの流出を防止するように作用し、パルプは幾つかの異なるレベル位置で供給開口420を通ってタワー内部へ供給され、これによりタワーは特に言えば均質に充填される。当然ながら、充填の均質性は多くの方法で改善できる。1つの代替例はパイプの上端に向かう給送パイプの開口寸法を減少させることである。換言すれば、開口寸法を減少させないとパルプレベル位置に近いので流動抵抗が小さくなる位置に、開口寸法を減少させることで流動抵抗を発生させる。他の方法は、可動カバー装置を給送パイプ412に配置することであり、これによればカバーはパルプレベルの上昇に直接に応答して、または遅れて従動する(カバーはパルプレベルよりも低い)。上述の代替例は勿論組合わせることができ、換言すれば寸法の変化する供給開口を、可動カバーと一緒に同じ給送パイプに使用することができる。使用される方法がこのような組合わせに近いほど、最適状態を得やすくなり、タワー内部に既に存在するパルプ中への均質なパルプの供給が行われ、この均質な供給はパルプ層の全高にわたって行われる。
図4cは、バッチ蒸解装置に続くブロータワーを充填するためのさらに他の代替例を示す。この例において、給送パイプ512は図1のパイプと実質的に同じである。換言すれば、給送パイプ512は異なる直径の部分513〜518で形成されている。相違点は、給送パイプ512が上方へ向かって細くなることである。換言すれば、直径の変化する点に位置した各々のパルプ供給開口520はタワー内部に給送されるパルプの一部分を切り取り、パルプ供給開口520の上方に配置されたバッフル522はそれに向かって流れるパルプの流れを側方へ向かわせ、タワー内部に既に存在するパルプに混入させるようになす。
バッチ蒸解装置のブロータワーが上方から充填される形式であれば、図4a、図4bおよび図4cに示される具体例の全ての構造は、先の具体例にて既に与えられた方法に適用することができる。前述した理由により、とりわけ図4a、図4bおよび図4cは両方の符号を付されており、換言すれば数字12の付いた符号はパイプがいわゆる自由パイプの例を示し、14の付いた符号はパイプがいわゆる大きなパイプの例を示している。例えば図4cにおいて、図示例はパイプ部分514の下端はプレートで閉じられており、図3に示されたように例えば底部ピラー上に係止されることができる。これにより、パルプはこの例では下部プレートの近くに延在している例えばパイプ部分518を通して上方から導入され、またパルプの流れを上方へ向かって転向させる下部プレートに向けて流出され、その後この作用は上述のように続けられる。
上述の説明から明白となるように、パルプタワーを充填する新規な方法および装置が提供され、この方法によれば従来技術の装置および方法における欠点は回避できる。しかしながら、本発明の少数の好ましい実施例が上述で与えられたが、本発明はその範囲を縮減されるものではなく、添付の請求の範囲の欄で与えられた範囲に応じて解釈されるべきである。したがって、望まれるならば例えばFI特許第94442号に記載された方法で、また上述した分配装置を使用して、例えばタワーに1以上の給送パイプを配置することが可能であり、これによりパルプがタワーの横断面全体にわたって一様に分散されることを保証することができる。さらに、タワーの形状が添付図面に記載したもの、すなわちタワーが円錐形の中間部品によって狭められた円筒形の下部を有するようにされねばならないことはなく、またさらに全体的に円筒形とされ、平坦または傾斜した底部、または円錐形または半球形の下部を備えることができることに注目しなければならない。換言すれば、本発明による充填方法はいずれの形式の充填タワーにも適用することができる。
Claims (20)
- パルプタワーの屋根、壁部または下部に関連して配置された給送パイプ(12,112,212)を通してパルプがパルプタワー(10)の内部にポンプで圧送されるパルプタワーの充填方法であって、前記給送パイプはタワーにおける異なる高さ位置に多数の供給開口を備えており、パルプが少なくとも1つの前記開口を通してパルプタワー(10)の内部に供給され、前記少なくとも1つの開口の高さ位置はパルプタワー(10)のパルプの表面レベルに応じて決まることを特徴とするパルプタワーの充填方法。
- 請求項1に記載された方法であって、パルプがタワー内部に既に存在しているパルプ層の上部に均質に供給されるか、タワー内部に既に存在しているパルプ層の上に均質な流れとして供給され、個々の例で供給高さ位置はタワーのパルプレベルに応じて決まることを特徴とするパルプタワーの充填方法。
- 請求項1に記載された方法であって、パルプをタワー内部に既に存在しているパルプ層の表面上に均質に拡げることで、タワー内部に既に存在しているパルプ中に混入されることなくパルプがパルプタワー(10)の内部に供給されることを特徴とするパルプタワーの充填方法。
- 請求項1に記載された方法であって、パルプタワー(10)を充填するために必要とされるポンプ圧送エネルギーがタワーのレベルにしたがって調整される、換言すればポンプ圧送エネルギーが最小限化されることを特徴とするパルプタワーの充填方法。
- 壁部、底部、底部におけるパルプの排出装置、およびパルプタワー(10)の内部にパルプを給送する手段を備えたパルプタワーであって、パルプタワー(10)の内部に配置された少なくとも1つの少なくとも部分的に垂直な固定された給送パイプ(12,112,212)を含み、前記給送パイプが幾つかの異なるレベル位置にてパルプタワー(10)の内部にパルプを供給するための手段を備えて成ることを特徴とするパルプタワー。
- パルプタワー(10)の内部に配置された、パルプタワー充填装置であって、パルプタワー(10)の内部に配置された少なくとも1つの少なくとも部分的に垂直な固定された給送パイプ(12,112,212)装置を含み、前記給送パイプが幾つかの異なるレベル位置にてパルプタワー(10)の内部にパルプを供給する手段を備えていることを特徴とするパルプタワーの充填装置。
- 請求項5に記載されたパルプタワーまたは請求項6に記載された装置であって、前記供給手段が給送パイプ(12)の壁部に配置された少なくとも1つの供給開口(20)を含んで成ることを特徴とするパルプタワーまたは充填装置。
- 請求項5に記載されたパルプタワーまたは請求項6に記載された装置であって、前記供給手段が給送パイプ(12,212)を取り囲む大きなパイプ(114,214)を含んで成ることを特徴とするパルプタワーまたは充填装置。
- 請求項8に記載された充填装置またはパルプタワーであって、大きなパイプ(114,214)の壁部に少なくとも1つのパルプ供給開口(120,220)が存在するパルプタワーの充填装置またはパルプタワー。
- 請求項7または請求項9に記載された充填装置またはパルプタワーであって、実際の流動方向に応じて前記パルプ供給開口(20,120,220,320,420,520)の上方または下方に、垂直方向から実質的に逸脱した方向へ、好ましくは実質的に水平方向に供給パルプをガイドする手段(22,122,522)が存在することを特徴とする充填装置またはパルプタワー。
- 請求項10に記載された充填装置またはパルプタワーであって、前記ガイド手段がバッフル(22,122,522)であることを特徴とする充填装置またはパルプタワー。
- 請求項7または請求項9に記載された充填装置またはパルプタワーであって、前記供給手段が給送パイプ(12,312,512)、または大きなパイプ(114,214,314,514)の上端部を含んで成ることを特徴とする充填装置またはパルプタワー。
- 請求項5に記載されたパルプタワーまたは請求項6に記載された充填装置であって、前記給送パイプ(12,112,212,312,412,512)がパルプタワー(10)の屋根(210),壁部(102)または底部を通してパルプタワー(10)の内部に導かれることを特徴とするパルプタワーまたは充填装置。
- 請求項5に記載されたパルプタワーまたは請求項6に記載された充填装置であって、前記給送パイプ(12,312,412,512)がパルプタワー(10)の底部に配置された底部ピラー(104)を通してパルプタワー(10)の内部に導かれることを特徴とするパルプタワーまたは充填装置。
- 請求項8に記載された充填装置またはパルプタワーであって、前記大きなパイプ(114,214,314,414,514)が底部ピラー(104)の端部から上方へ延在することを特徴とする充填装置またはパルプタワー。
- 請求項5に記載されたパルプタワーまたは請求項6に記載された充填装置、または請求項8に記載された充填装置またはパルプタワーであって、少なくとも1つの給送パイプ(12,112,212,312,412,512)、および少なくとも1つの大きなパイプ(114,214,314,414,514)が円錐形であることを特徴とするパルプタワーまたは充填装置。
- 請求項7または請求項9に記載された充填装置またはパルプタワーであって、前記パルプ供給開口(20,120,220,320,420)が給送パイプ(12,114,214,312,314,412,414)の壁部に交互に配置されていることを特徴とする充填装置またはパルプタワー。
- 請求項17に記載された充填装置またはパルプタワーであって、パルプ供給開口(20,120,220,320,420)実質的に四角形または円形の開口であることを特徴とする充填装置またはパルプタワー。
- タンクの屋根、壁部または底部に関連して配置された給送パイプ(12,112,212)を通してパルプタンク(10)の内部にパルプがポンプ圧送されるパルプタンクの充填方法であって、同時に幾つかの異なる高さ位置からタワー(10)の内部にパルプが供給されることを特徴とするパルプタンクの充填方法。
- 請求項19に記載された方法であって、タワー内部に既に存在しているパルプを通してタワー(10)の内部に均質にパルプが供給され、供給高さ位置が個々の例においてタワーのパルプレベルに応じることを特徴とするパルプタンクの充填方法。
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