JP3920146B2 - 論理チャネル及びトランスポート・チャネルを有するネットワーク - Google Patents

論理チャネル及びトランスポート・チャネルを有するネットワーク Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、第一の論理チャネル群と、第二のトランスポート・チャネル群とを有するネットワークであって、上記論理チャネルは該論理チャネルのパケット・ユニットから構成されるトランスポート・ブロックを伝送するように設計された上記トランスポート・チャネルに関連付けられるネットワークに関する。
【0002】
【従来の技術】
このようなネットワークは、無線ネットワークのMAC(Medium Access Control;媒体アクセス制御)レイヤの機能を説明する3rdGeneration Partnership Project(3GPP);Technical Specification Group(TSG)RAN:Working Group 2(WG2);Radio Interface Protocol Architecture:TS 25.302 V.3.6.0から知られている。物理レイヤは、MACレイヤへのトランスポート・チャネル又はトランスポート・リンクを提供する。MACレイヤは、論理チャネル又は論理リンクをRLC(Radio Link Control;無線リンク制御)レイヤに対して使用可能にする。RLCレイヤにおいて形成されたパケット・ユニットは、MACレイヤにおいてトランスポート・ブロックへとパッキングされる。これらトランスポート・ブロックは、無線ネットワーク制御局によって、物理レイヤから端末へ、又は端末から物理レイヤへ、物理チャネルを通じて送信される。このような多重化又は逆多重化機能以外に、MACレイヤは、適切なトランスポート・フォーマットの組み合わせ(TFC)を選択する機能を有する。トランスポート・フォーマットの組み合わせは、各トランスポート・チャネルに対するトランスポート・フォーマットの組み合わせを表す。このトランスポート・フォーマットの組み合わせは、特に、トランスポート・チャネルが物理レイヤにおいてどのように物理チャネルへと多重化されたかを示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、適切なトランスポート・フォーマットの組み合わせを選択する最適化された選択工程を有するネットワークを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、この目的は、第二のトランスポート・チャネル群が関連付けられた第一の論理チャネル群を有し、
上記トランスポート・チャネルは上記論理チャネルのパケット・ユニットから構成されたトランスポート・ブロックを伝送するために設けられたネットワークであって、
各トランスポート・チャネル上で送信されるトランスポート・ブロックを指定する複数の妥当なトランスポート・フォーマットの組み合わせが上記トランスポート・チャネルに割り当てられ、
上記トランスポート・フォーマットの組み合わせを選択する選択アルゴリズムが設けられ、
各論理チャネルに対して適用可能な最小ビットレートを維持しながら上記トランスポート・フォーマットの組み合わせの選択が実行されることを特徴とするネットワークによって実現される。
【0005】
妥当なトランスポート・フォーマットの組み合わせは、シグナリングされ得る組み合わせであることは明らかである。このトランスポート・フォーマットの組み合わせのシグナリングは、いずれのトランスポート・フォーマットの組み合わせが送信に用いられたかを関連する受信側へ示すビットをシグナリングすることによって行われる。シグナリング可能なシグナリング・ビット数は、特にワイヤレス・ネットワークにおいては、限定される。この結果、考え得るすべてのトランスポート・フォーマットの組み合わせをシグナリングすることができるわけではなく、又、考え得るすべてのトランスポート・フォーマットの組み合わせが上記定義によって妥当と判断されるわけではない。代わりに、妥当なトランスポート・フォーマットの組み合わせの数は、使用可能なシグナリング・ビット数によって制限される。
【0006】
本発明は、個々の論理チャネルに対して適切な最小ビットレートを保証し得るという条件を、適切な又は最適なトランスポート・フォーマットの組み合わせ(TFC)を選択する選択アルゴリズムを統合化する、というアイディアに基づく。このような最小ビットレートは、関連するアプリケーションによってしばしば定義される。したがって、音声接続は、通常、一定のビットレートを必要とするが、これはここでの所定の最小ビットレートと一致する。このような最小ビットレートは、論理チャネルにおけるアプリケーションによって要求されるQoS(サービス品質)の特性として、例えば、3rd Generation Partnership Project(3GPP);Technical Specification Group Services and SystemAspect;“QoS Concept and Architecture”TS23.107v350において、定義される。
【0007】
このように最小ビットレート要件をTFC選択アルゴリズムに統合化することの利点は、特に、2つの機能(TFC選択及び最小ビットレート要件の遵守)が移動局又はネットワークの共通ユニットにおいて実行され得ることである。この実行は、ソフトウェアでもハードウェアでも可能である。
【0008】
最小ビットレートに準拠するための要件は、ここでは、TFCの選択において、TFCの選択における所定の測定インターバルに関して最小ビットレートに維持することが可能な限り試みられることは明らかである。これが個々の論理チャネルにおいて使用可能なパケット・ユニットのために不可能であれば、代替策として、最小ビットレートを下回るTFCが選択され得る。
【0009】
最小ビットレートを考慮し、準拠するセキュリティ機能を実行することの有益的な可能性は、例えば、5送信時間インターバルTTI長の移動測定窓が設けられることを含む。
【0010】
送信時間インターバルTTIは、複数の無線フレーム(RF)に対応し、少なくとも1つの無線フレームに等しい。送信時間インターバルTTIは、インターリーブが及ぶ無線フレーム数を示す。インターリーブは、連続無線フレームからの情報ユニット(シンボル)が送信器側において時間合成される合成手順である。MACレイヤは、各送信時間インターバルにおいて、複数のトランスポート・ブロックを物理レイヤへ供給する。この送信時間インターバルは、トランスポート・チャネル毎に固有であり、トランスポート・フォーマットの半静的部分に属する。物理レイヤが、n個の無線フレーム分の送信時間インターバルの冒頭においてトランスポート・チャネルを通じて送信されるべき複数のトランスポート・ブロックを受信すると、これら複数のトランスポート・ブロックの各ブロックは、n個のセグメントに分割される(トランスポート・ブロックのセグメント化)。各トランスポート・ブロックのn個のセグメントは、該送信時間インターバルのn個の連続した無線フレームにおいて送信される。そのとき、送信時間インターバルのn個全部の無線フレームは、すべて同じセグメント・シーケンスを示す。
【0011】
ビットレートを測定する移動測定窓は、最後の4TTIのビットレートが毎回測定されるように、一TTIによって都度スライドしてシフトされる。現在の5番目のTTIにおいて送信されるべきトランスポート・ブロック数は、最小ビットレートが維持されるように、最後の4TTIのビットレート測定値から決定される。
【0012】
本発明の別の利点は、最小ビットレートの決定が、スライディング測定窓の実行を通じて行われ得ること、及び、最小ビットレートの遵守がMACレイヤのレベルで実現され得ること、である。これは、例えばアプリケーション・レベルにおけるビットレートの準拠をモニタリングする機能の個別の実施を通じて、MACレイヤ・レベルにおける測定の精度を向上させるという利点を提供する。なぜなら、MACレイヤ及びRLCレイヤにおいて付加される制御情報(例えば、MACヘッダ及びRLCヘッダ)は、トランスポート・ブロックに含まれるため、測定値に直接含まれ得るからである。
【0013】
請求項2において定義された本発明の有益的な実施形態において、適切な又は最適なトランスポート・フォーマットの組み合わせを選択する選択アルゴリズムは、論理チャネルに対して提供される最大ビットレートが維持されるという条件を考慮し、統合化する。割当アルゴリズムにおいて連続的に走査されることが好ましい個々の論理チャネルに対する上記のような最大ビットレートを維持することは、高優先度の論理チャネルの待ち行列が多くのパケット・ユニットを含みすぎ、最大ビットレートが考慮されなければパケット・ユニットを全く送信することができないときであって、低優先度の論理チャネルがパケット・ユニットを送信することができるようにする。このように、最大ビットレートを設けることによって、使用可能送信容量を個々の最大ビットレートに応じて分配することができる。論理チャネルに対するこのような最大ビットレートは、アプリケーションに対して望ましい特徴的なQoS特性として、例えば、3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Services and System Aspect;“QoS Concept and Architecture”TS23.107v350において、定義される。
【0014】
最大ビットレートは、選択アルゴリズム全体において、絶対的な上限として考慮され得る。これは、最後に選択されたTFCにおいて最大ビットレートが上限を超えないことを意味する。しかし、最大ビットレートは、例えば、アルゴリズムの一部のみにおいて、又は、選択工程の一部のみにおいて、一時的に考慮されるだけでもよい。特に、最大ビットレートの上限条件を選択アルゴリズムの終端において解除し、依然として残っているパケット・ユニットを最大可能長に割り当てることも可能である。
【0015】
請求項1,10、11、及び12の有益的選択アルゴリズムにおいて、この選択アルゴリズムは、まず、割当シーケンスを有する。この第一の割当シーケンスにおいて、論理チャネルは、1つずつ用いられ、論理チャネルのストレージ・ユニットにおいて待機中のパケット・ユニットは、毎回2つの基準に基づいて個々のトランスポート・チャネルへ割り当てられる。この第一の割当シーケンスにおいて送信用トランスポート・チャネルへ割り当てられるパケット・ユニットは、毎回、すなわち送信される度に、選択アルゴリズムの終端において考慮される。個々の瞬間に割り当てられきったパケット・ユニットの送信と新しく割り当てられたパケット・ユニットの送信とを許可する妥当なトランスポート・フォーマットの組み合わせの量は、パケット・ユニットの割当の度に連続して小さくなる。
【0016】
論理チャネルの利用は、これら特性に従って行われることが、すなわち最大優先度の論理チャネルが最初に用いられ、次に2番目に高い優先度の論理チャネルが送信される・・・等々、ことが好ましい。
【0017】
考慮される第一の基準は、多くのパケット・ユニットが割り当てられた各場合のみ、現時点までに個々のチャネルに割り当てられたパケット・ユニットとこのトランスポート・チャネルに新たに割り当てられるパケット・ユニットとの合計が妥当なトランスポート・フォーマットの組み合わせに含まれるトランスポート・フォーマットに対応することである。これは、以後トランスポート・チャネルに割り当てられるパケット・ユニットがこれ以上存在しない場合であっても、空のパケット・ユニットが送信されないようにすることを意味する。空のパケット・ユニットの代用品は、しばしば「パディング」という語でも示される。
【0018】
第二の基準は、割り当てられたパケット・ユニット数が個々の論理チャネルに対して提供される最小ビットレートに可能な限り近くなるように毎回選択されることを考慮する。第一の基準は第二の基準より優先される。最小ビットレートを実現するのに必要なパケット・ユニット数よりも少ない数のパケット・ユニットが論理チャネルにおいて使用可能である場合、従って、存在するすべてのパケット・ユニットが妥当なTFCをもたらす限り割り当てられる。最小ビットレートを実現するのに必要なパケット・ユニット数よりも多い数のパケット・ユニットが論理チャネルにおいて使用可能である場合、最小ビットレートに対応するいくつかのパケット・ユニットのみが妥当なTFCをもたらす限り割り当てられる。
【0019】
第一の割当シーケンスの後、いまだ残っているパケット・ユニットの別の割当を行う別の割当シーケンスが提供される。論理チャネルは、再び、順番に、好ましくは優先度順に、利用される。
【0020】
このような二段階割当は、観測される最小ビットレートが第一の割当シーケンスにおいて選択アルゴリズムへ統合化され、従ってすべての論理チャネルに対して可能な限り最小ビットレートが保証されるという利点を有する。これにより、割当におけるすべての論理チャネルを適切に処置できる。
【0021】
請求項は、第二の割当シーケンスの有益的実施形態に関する。空のパケット・ユニットが送信されない(パディング)が最高優先度の基準とここでも提供される。
【0022】
個々の論理チャネルについて得られる最大ビットレートを越えないようにしつつ、可能な限り多くのパケット・ユニットを論理チャネルに割り当てることがこの基準を守る際に試みられる。
【0023】
これによって、割当におけるすべての論理チャネルへの調整を向上させることができる。
【0024】
第二の割当シーケンスに続く第三の割当シーケンスは、請求項によれば、最大ビットレートがもはや観測されないという点のみが第一の割当シーケンスと異なる。第三のシーケンスにおいてこの条件を解除することは、送信されるパケット・ユニットの総数を可能な限り多くする場合には有益的である。この解除は、本発明のこの実施形態の第二の割当シーケンスにおいてはまだ行われていない。なぜなら、低優先度の論理チャネルが最大ビットレート要件のために割当において不利な状況におかれるからである。
【0025】
しかし、別の方法として、第二の割当シーケンスの後でこの選択アルゴリズムを終了することも可能である。これは、トータルのビットレートが低く、よって要求される送信電力も低い、という利点を有する。これによって、結果として得られる隣接する無線セルとの干渉も低減する。
【0026】
請求項に定義された本発明の有益的な実施形態において、観測される最大ビットレートに関する条件は、第二の割当シーケンスにおいて既に解除され、少なくともトランスポート・チャネルに関連付けられる最後の論理チャネルに対してだけは、もはや考慮されない。別の方法として、観測される最大ビットレートに関する条件は、より早く、例えばトランスポート・チャネルに関連付けられる最後から2番目の論理チャネルに対して、解除されてもよい。その場合、最大ビットレートが解除される最後の論理チャネルは、対応する適切な妥当トランスポート・フォーマットの組み合わせが依然として使用可能である限り、可能な限り多くのパケット・ユニットを伝送してもよい。
【0027】
本発明は、更に、ワイヤレス・ネットワークにおける無線ネットワーク制御局及び端末と、トランスポート・フォーマットの組み合わせを選択する方法とにも関する。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明のいくつかの実施形態を図1及び2を有する図面を参照して以下に詳細に説明する。
【0029】
図1は、例えば、無線ネットワーク制御局(RNC)1と複数の端末2〜9とを有する無線ネットワークである、ワイヤレス・ネットワークを示す。無線ネットワーク制御局1は、無線トラフィックに参加するすべての要素(例えば、端末2〜9など)の制御を担う。制御データ及びペイロード・データは、少なくとも無線ネットワーク制御局1と端末2〜9との間で交換される。無線ネットワーク制御局1は、ペイロード・データ伝送用の個別のリンクを確立する。
【0030】
通常、端末2〜9は移動局であり、無線ネットワーク制御局1は固定的に設置される。しかし、無線ネットワーク制御局1は、場合によっては、移動可能なものでもよく、移動式なものでもよい。
【0031】
このワイヤレス・ネットワークは、例えばFDMA方式、TDMA方式、CDMA方式(FDMA=周波数分割多重接続、TDMA=時分割多重接続、CDMA=符号分割多重接続)、又は、これら方式の組み合わせによる無線信号を送信する。
【0032】
特殊な符号拡散方式であるCDMA方式において、ユーザから発せられたバイナリ情報(データ信号)は、毎回異なるコード・シーケンスで変調される。このようなコード・シーケンスは、擬似ランダム方形波信号(PNコード)から成る。このPNコードのレートは、チップレートと呼ばれ、通常はバイナリ情報のレートよりもはるかに高い。擬似ランダム方形波信号の方形波パルスの持続時間は、チップインターバルTと呼ばれる。1/Tがチップレートである。擬似ランダム方形波信号によるデータ信号の乗算若しくは変調によって、拡散係数N=T/Tでスペクトラムを拡散することができる。ここで、Tはそのデータ信号の方形波パルスの持続時間である。
【0033】
ペイロード・データ及び制御データは、無線ネットワーク制御局1によって指定されたチャネルを通じて、少なくとも1つの端末(2〜9)と無線ネットワーク制御局1との間で送信される。チャネルは、周波数レンジ、タイム・レンジ、例えばCDMA方式では拡散コード、などによって定義される。無線ネットワーク制御局1から端末2〜9への無線リンクは、ダウンリンクと呼ばれ、端末から基地局への無線リンクは、アップリンクと呼ばれる。このように、基地局から端末へのデータはダウンリンク・チャネルを通じて送信され、端末から基地局へのデータはアップリンク・チャネルを通じて送信される。
【0034】
例えば、コネクション・リンクが確立される前に、無線ネットワーク制御局1からの制御データをすべての端末2〜9へ分配するのに用いられるダウンリンク制御チャネルが設けられてもよい。このようなチャネルは、ダウンリンク分配制御チャネル又は報知チャネルと呼ばれる。コネクション確立前に端末2〜9から無線ネットワーク制御局1へ制御データを送信するのに、例えば無線ネットワーク制御局1によって指定された、他の端末2〜9もアクセスし得るアップリンク制御チャネルが用いられてもよい。複数の又はすべての端末2〜9によって用いられ得るアップリンク・チャネルは、共通アップリンク・チャネルと呼ばれる。例えば端末2〜9と無線ネットワーク制御局1との間でコネクションが確立された後、ペイロード・データはダウンリンク及びアップリンク・ペイロード・チャネルを通じて送信される。一送信器と一受信器との間に排他的に確立されたチャネルは専用チャネルと呼ばれる。通常、ペイロード・チャネルは、リンク固有の制御データを送信するための専用制御チャネルを有することが可能な専用チャネルである。
【0035】
無線ネットワーク制御局1と端末との間でのペイロード・データの交換を可能にするためには、端末2〜9が無線ネットワーク制御局1と同期が取れていることが必要である。まず所定のパラメータに基づいて適切な周波数レンジを決定し、次にデータ伝送用のタイム・シーケンスを取得するためのフレーム時間位置(フレーム同期)を決定することが、例えば、FDMA及びTDMA方式の組み合わせが用いられるGSMシステム(GSM=Global System for Mobile communications)から知られている。このようなフレームは、TDMA、FDMA、及びCDMA方式の場合、端末及び基地局のデータ同期のために常に必要である。このようなフレームは、複数のサブフレームを含んでもよく、複数の他の連続したフレームと共にスーパーフレームを構成してもよい。
【0036】
無線インターフェースと経由した無線ネットワーク制御局1と端末2〜9との間での制御データ及びペイロード・データの交換を、図2に例として示すレイヤ・モデル若しくはプロトコル構造を参照して説明する(例えば、「3rd Generation Partnership Project(3GPP);Technical Specification Group(TSG) RAN:Working Group 2(WG2);Radio Interface Protocol Architecture:TS 25.301 V.3.6.0」参照)。このレイヤ・モデルは、3つのプロトコル・レイヤ:物理レイヤPHY、サブレイヤMAC及びRLCを有するデータリンク・レイヤ(図2は、サブレイヤRLCの複数のユニットを示す)、及び、RRCレイヤ、を有する。サブレイヤMACは媒体アクセス制御を担い、サブレイヤRLCは無線リンク制御を担い、レイヤRRCは無線リソース制御を担う。レイヤRRCは、端末2〜9と無線ネットワーク制御局1との間での信号送受信を担う。サブレイヤRLCは、端末2〜9と無線ネットワーク制御局1との間の無線リンクを制御する。レイヤRRCは、制御線10及び11を通じて、レイヤMAC及びPHYを制御する。このように、レイヤRRCはレイヤMAC及びPHYの構成を制御することができる。物理レイヤPHYは、MACレイヤへのトランスポート・チャネル若しくはトランスポート・リンク12を提供する。MACレイヤは、レイヤRLCに対して、論理チャネル若しくは論理リンク13を使用可能にする。RLCレイヤは、アクセス・ポイント14を通じて、アプリケーションにアクセスすることができる。
【0037】
パケット・ユニットは、RLCレイヤにおいて形成され、MACレイヤにおいてトランスポート・ブロックにパッキングされる。このトランスポート・ブロックは、無線ネットワーク制御局から端末へ、又は、端末から無線ネットワーク制御局へ、物理チャネルを通じて送信される。このような多重化若しくは逆多重化機能以外に、MACレイヤは、適切なトランスポート・フォーマットの組み合わせ(TFC)を選択する機能も有する。トランスポート・フォーマットの組み合わせは、各トランスポート・チャネルについてのトランスポート・フォーマットの組み合わせを表す。このトランスポート・フォーマットの組み合わせは、特に、トランスポート・チャネルが物理チャネルにおいてどのように物理チャネルへと多重化(時間多重)されたかを示す。
【0038】
各トランスポート・フォーマットは、動的部分及び半静的部分を有する。動的部分は、送信時間インターバル(TTI)中にトランスポート・チャネルにおいて送信されるトランスポート・ブロック群(TBS)を示し、半静的部分は、例えば誤り訂正コーディングの性質に関する情報を含む。この半静的部分は、物理チャネルの再認識によってのみ変化する。トランスポート・ブロック群は、物理レイヤとMACレイヤとの間で交換される複数のトランスポート・ブロックとして定義される。一トランスポート・ブロックのサイズは、RLCレイヤの一パケット・ユニットのビット数と、MACレイヤの付加制御情報(ヘッダ)のビット数とによって決まる。
【0039】
以下の説明における「トランスポート・フォーマット」という語が上述のトランスポート・フォーマットの動的部分のみを示すことは明らかである。
【0040】
送信時間インターバルは、無線フレーム(RF)数に対応し、少なくとも一無線フレーム分である。これは、インターリーブが及ぶ無線フレーム数を示す。インターリーブは、送信器側における連続無線フレームからの情報ユニット(シンボル)の時間合成である。MACレイヤは、各送信時間インターバル中に、トランスポート・ブロック群を物理レイヤへ供給する。この送信時間インターバルは、トランスポート・チャネル毎に固有であり、トランスポート・フォーマットの半静的部分に属する。物理レイヤが、n個の無線フレーム分の送信時間インターバルの冒頭において、MACレイヤからトランスポート・チャネルを通じて送信されるべきトランスポート・ブロック群を受信すると、このトランスポート・ブロック群の各ブロックは、n個のセグメントに分割される(トランスポート・ブロックのセグメント化)。各トランスポート・ブロックのn個のセグメントは、該送信時間インターバルのn個の連続した無線フレームにおいて送信される。そのとき、送信時間インターバルのn個の無線フレームは、すべて同じセグメント・シーケンスを含む。
【0041】
MACレイヤは、各トランスポート・チャネルに対して適切なトランスポート・フォーマットを選択する。この選択においては、RLCレイヤとMACレイヤとの間の論理チャネルの優先度(以下、MAC論理優先度:MLPという)、RLCレイヤにおける待ち行列の占有度(バッファ占有度:BO)、論理チャネルに関連付けられたトランスポート・チャネルの送信時間インターバル(TTI)、及びトランスポート・フォーマットの組み合わせのサブセットが考慮される必要がある。RLCレイヤにおける待ち行列は、RLCレイヤからMACレイヤを通じて物理レイヤへ送信されるべきパケット・ユニットを含む。トランスポート・フォーマットの組み合わせのサブセットは、トランスポート・フォーマットの組み合わせの考えられ得るすべての組み合わせの一部である。このようなセブセットは、考えられるトランスポート・フォーマットの組み合わせの数を制限するのに用いられる。これにより、いずれのトランスポート・フォーマットの組み合わせが送信に用いられたかを受信側に示すビット数も制限されるからである。
【0042】
トランスポート・チャネル(或いは、その上にイメージされた一又は複数の論理チャネル)は、無線フレームの先頭がトランスポート・チャネルの送信時間インターバルの先頭と一致していない場合、無線フレームにおいて非稼動状態で示される。一致している場合、それ又はそれらは稼動状態で示される。送信時間インターバルが一無線フレーム長(例えば10ms)に対応した最も短いものである場合、関連付けられたトランスポート・チャネルは決して非稼動状態とならない。なぜなら、トランスポート・ブロックはそのデータを送信するために少なくともこの最短送信時間インターバルを必要とするからである。この意味では、より長い送信時間インターバル(例えば20ms)の場合に、トランスポート・チャネルは実際に非稼動状態となり得る。
【0043】
最適なトランスポート・フォーマットの組み合わせを選択する選択アルゴリズムは、各無線フレームの開始時点において、MACレイヤにおいて実行される。このアルゴリズムは、ソフトウェアとして実現されてもよく、ハードウェアとして実現されてもよい。また、このアルゴリズムは、移動局において実行されてもよく、ネットワーク側において実行されてもよい。
【0044】
まず、この選択アルゴリズムを描写し、説明するためのいくつかのパラメータ及び変数を定義する。
【0045】
各シンボルは以下の意味を有する。
【0046】
S2:移動局の現在の最大送信電力から考えてサポートされ得るすべてのトランスポート・フォーマットの組み合わせのセットTFCSの中のトランスポート・フォーマットの組み合わせTFCの数。
【0047】
TF(t):トランスポート・チャネルTCを通じて送信されるいくつかの所定サイズのトランスポート・ブロック。ここで、t=1,・・・,NTCであり、NTCはトランスポート・チャネル数である。
【0048】
ここで、トランスポート・フォーマットの組み合わせTFCは、TFC=(TF(1),TF(2),・・・TF(NTC))と定義され、トランスポート・フォーマットが、更に、例えば誤り訂正コーディング方法などの半静的属性を有することは無視する。
【0049】
BO(L):論理チャネルLCLのバッファ占有度(L=1,・・・,NLC)を示す。ここで、NLCは論理チャネル数を表す。
【0050】
ここで、論理チャネルは、優先度が減る順に番号が付けられる。すなわち、LC1が最も高い優先度を有し、LCNLCが最も低い優先度を有し、番号が低くなるほど優先度が高くなる。
【0051】
異なるが隣接する番号を有する論理チャネルが同じ優先度を有するようにしてもよい。
【0052】
同じ優先度の(すなわち隣接する番号の)論理チャネルが存在し、同時に稼動状態のトランスポート・チャネル上にイメージ化される場合、割当の公正さが最適化されてもよい。なぜなら、論理チャネルは1つのTTIから次のTTIへと位置を周期的にシフトされるからである。LC3、4、及び5が同じ優先度を有する場合、最初のTTIの先頭におけるシーケンスは、3、4、5であり、次のTTIにおいては、3=4、4=5、5=3となることもあり得る。
【0053】
LogCh(t):同じトランスポート・チャネルTC上にイメージ化された(番号によって識別される)論理チャネルの数。
【0054】
LogCh(t,L):同じトランスポート・チャネルTC上にイメージ化された(番号によって識別される)論理チャネルのリスト。LC1から始まり、番号が増えていく。但し、LCLは含まれない。
【0055】
t(L):LCLがイメージ化されたトランスポートTC
【0056】
N(L):一TFCにおいて、TF(t(L))の一部としてLCLに割り当てられたトランスポート・ブロックの数。
【0057】
トランスポート・ブロックは、トランスポート・ブロック・サイズによって定義されたビット数を有する。
【0058】
minBr及びmaxBrは、所定の観測時間に関する最小許容ビットレート及び最大許容ビットレートをそれぞれ示す。minBr及びmaxBrは、以下に定義される別の量を決定する。
【0059】
平均ビットレートRaverageは、サイズWを有する「ウィンドウ」に基づいて定義される。
【0060】
【数1】
Figure 0003920146
ここで、
【0061】
【数2】
Figure 0003920146
である。sBits(l,W,L)は、l番目のTTIから数えて最後のWTTI中にLCLによって送信されたビット数を示す。なぜなら、送信はLCLから開始されるからである。ここで、N(k,L)は、TTIkにおける送信に割り当てられたLCLのトランスポート・ブロック数を示す。l<Wの場合、すなわち送信開始時点の場合、観察インターバルは明らかにlTTIのみである。
【0062】
min(l,L)は、l番目のTTIまでのTTIに先立つWに関する平均ビットレート
【0063】
【数3】
Figure 0003920146
が、minBr値を下回らないように、l番目のTTIにおける送信に対してLCLに割り当てられ得る最小トランスポート・ブロック数を示す。
【0064】
max(l,L)は、l番目のTTIまでのTTIに先立つWに関する平均ビットレート
【0065】
【数4】
Figure 0003920146
が、maxBr値を下回らないように、l番目のTTIにおける送信に対してLCLに割り当てられ得る最大トランスポート・ブロック数を示す。
【0066】
minBr及びmaxBrにある値を与えると、これら定義はNmin(l,L)及びNmax(l,L)に対する以下の条件を導く。
【0067】
【数5】
Figure 0003920146
【0068】
【数6】
Figure 0003920146
【0069】
【数7】
Figure 0003920146
【0070】
【数8】
Figure 0003920146
ここで、
【0071】
【数9】
Figure 0003920146
はx以下であって最大の整数であり、
【0072】
【数10】
Figure 0003920146
はx以上であって最小の整数である。
【0073】
ここで、上記選択アルゴリズムは、以下の工程で進むことが好ましい。
【0074】
1.論理チャネルLCLに対する最小ビットレートを下回らずに現TTIにおいて(W最後のTTIにわたる移動合計を構成している間に)トランスポートされ得る最小ブロック数Nmin(L)を各論理チャネルLCLに対して求める。
【0075】
論理チャネルLCLに対する最大ビットレートを越えずに現TTIにおいて(W最後のTTIにわたる移動合計を構成している間に)トランスポートされ得る最大ブロック数Nmax(L)を各論理チャネルLCLに対して求める。
【0076】
2.繰り返し変数ITERを1にセットする。
【0077】
ここで、以下のループが繰り返される。
【0078】
3.L:=1をセットする。
【0079】
4.S1:=S2をセットする(S2は既に定義済)。
【0080】
5.ITER==1(minBr条件)であれば、LCLの待ち行列で待機中であって値Nmin(L)に最も近くなる複数のトランスポート・ブロックを含むS1か、或いは(パディング・ブロックを用いて)既に調査された同じトランスポート・チャネル上にイメージ化された論理チャネルのすべての割り当てられたトランスポート・ブロックを考慮して上記数よりも多くを含む(すなわち、SLogCh(t(L),L)に含まれる)S1におけるトランスポート・フォーマットの組み合わせTFCの数としてS2を構成する。正式には、Lから独立したS2は、
【0081】
【数11】
Figure 0003920146
によって与えられる。ここで、N(L)は、BO(L)<Nmin(L)に対しては、Nmin(L)を下回らないLCLの待ち行列に存在するトランスポート・ブロックの最大数(≦min(BO(L),Nmin(L)))であり、BO(L)≧Nmin(L)に対しては、Nmin(L)を下回らないLCLの待ち行列に存在するトランスポート・ブロックの最小数(<Nmax(L))であり、結果として、θは、TFCに含まれるTC(L)に対するトランスポート・フォーマットTF(t(L))となる。すなわち、パディング・トランスポート・ブロックが不要となる。N(L)は変数
【0082】
【数12】
Figure 0003920146
に格納される。
【0083】
ITER==2(maxBr条件)であれば、LCLの待ち行列で待機中のトランスポート・ブロックの最大数(≦min(BO(L),Nmax(L)−N(L))を含むS1か、或いは(パディング・ブロックが加えられた場合)最初の反復時に割り当てられたすべてのトランスポート・ブロックと同様に既に調査された同じトランスポート・チャネル上にイメージ化された論理チャネルのすべての割り当てられたトランスポート・ブロックを考慮して上記数よりも多くを含む(すなわち、SLogCh(t(L),L)に含まれる)S1におけるトランスポート・フォーマットの組み合わせTFCの数としてS2を構成する。正式には、Lから独立したS2は、
【0084】
【数13】
Figure 0003920146
によって与えられる。ここで、ΔN(L)は、LCLの待ち行列に存在するトランスポート・ブロックの最大数(≦min(BO(L),Nmax(L))−N(L))であり、結果として、θは、TFCに含まれるTC(L)に対するトランスポート・フォーマットTF(t(L))となる。すなわち、パディング・トランスポート・ブロックが不要となる。ΔN(L)は変数
【0085】
【数14】
Figure 0003920146
に加えられる。
【0086】
条件:ΔN(L)≦min(BO(L),Nmax(L))−N(L)が、別のΔN(L)トランスポート・ブロックが割り当てられたときにLCLに対する最大データレートが過剰とならないことを確実にする。なぜなら、この条件から、ΔN(L)+N(L)≦min(BO(L),Nmax(L))ということも分かるからである。
【0087】
ITER==3(任意的:省略可。なぜなら、maxBr条件を和らげるものであるから。)であって、且つ、「少なくとも1つの論理チャネルLに対して、N[L]<BO(L)」であり、且つ、「S1は1つ以上の要素を含む」場合、LCLの待ち行列で待機中のトランスポート・ブロックの最大数(≦BO(L)―(N(L)+ΔN(L)))を含むS1か、或いは(パディング・ブロックが加えられ)最初及び二回目の反復時に割り当てられたすべてのトランスポート・ブロックと同様に既に調査された同じトランスポート・チャネル上にイメージ化された論理チャネルのすべての割り当てられたトランスポート・ブロックを考慮して上記数よりも多くを含む(すなわち、SLogCh(t(L),L)に含まれる)S1におけるトランスポート・フォーマットの組み合わせTFCの数としてS2を構成する。正式には、Lから独立したS3は、
【0088】
【数15】
Figure 0003920146
によって与えられる。ここで、ΔN(L)は、LCLの待ち行列で待機中のトランスポート・ブロックの最大数(≦BO(L)―(N(L)+ΔN(L)))であり、結果として、θは、TFCに含まれるTC(L)に対するトランスポート・フォーマットTF(t(L))となる。すなわち、パディング・トランスポート・ブロックは挿入されない。ΔN(L)は変数
【0089】
【数16】
Figure 0003920146
に加えられる。
【0090】
6.L:=L+1をセットする。
【0091】
7.L>NLC且つITER>3であれば、考え得る最小ビットレートが実現されるようにS2におけるトランスポート・フォーマットの組み合わせTFCのうちの1つを選択し、処理を終える。
【0092】
選択されたトランスポート・フォーマットの組み合わせは、
【0093】
【数17】
Figure 0003920146
という形にもなることに注意。
【0094】
L>NLC且つITER≦3であれば、ITER:=ITER+1をセットし、本アルゴリズムの工程3を繰り返す。
【0095】
L≦NLC且つITER≦3であれば、本アルゴリズムの工程4を繰り返す。
【0096】
「ベストエフォート」トラフィックは、原則として、越えてはならない最大ビットレートによって特徴付けられない。したがって、ベストエフォート・トラフィックには(ビットレートの制限無しで)最低の優先度を与えるべきである。すると、TFCの残った空間は、このタイプのトラフィックに用いられるため、三回目の反復は不要となる。
【0097】
ここで、上記選択アルゴリズムを行う処理を一例を挙げて説明する。
【0098】
TC1〜TC3の異なるトランスポート・チャネル上にイメージ化された6つの論理チャネルLC1〜LC6が存在するものとする。下記表は、LCとTCとの間の割当と、送信時間インターバル(TTI)の先頭におけるバッファ占有度(BO)と、最小ビットレートNmin、及び上記数式に従って考えられる送信時間インターバルに対して求められる最大ビットレートNmaxの値とを示す。加えて、min(BO,Nmin)及びmin(BO,Nmax)もリストアップされる。なぜなら、これらは関連する計算において必要とされるからである。
【0099】
【表1】
Figure 0003920146
上記3つのトランスポート・チャネル上で所定の送信電力においてサポートされ得るトランスポート・フォーマットの組み合わせのセットは、
【0100】
【数18】
Figure 0003920146
と表せる。
【0101】
反復1(minBr条件のみの考察)により、個々の論理チャネルに対して、条件B(L)が満たされるとき、「N(L)はmin(BO(L),Nmin(L))に可能な限り近いLCLのトランスポート・ブロック数であり、よってθは(ここでは半静的属性を考慮せずに)TCt(L)に対する妥当なトランスポート・フォーマットに対応する」ことが分かる。
【0102】
L=1に対して、S2は、
【0103】
【数19】
Figure 0003920146
を維持する。なぜなら、BO(1)≧Nmin(1)、N(1)≧Nmin(1)=2、及びN(1)=2から、妥当なトランスポート・フォーマットTF(1)∈{2,3,5,6,7}が得られ、N(1)=2となるからである。
【0104】
【数20】
Figure 0003920146
が格納される。次の工程に対して、S1:=S2がセットされる。
【0105】
L=2に対して、S2は、
【0106】
【数21】
Figure 0003920146
を維持する。なぜなら、BO(2)<Nmin(2)が考慮され、N(2)≦min(BO(2),Nmin(2))=2、及びθ=N(2)+N(1)=1+2から、妥当なトランスポート・フォーマットTF(1)∈{2,3,5,6,7}が得られ、N(2)=1となるからである。
【0107】
【数22】
Figure 0003920146
が格納される。次の工程に対して、S1:=S2がセットされる。
【0108】
L=3に対して、S2は、
【0109】
【数23】
Figure 0003920146
を維持する。なぜなら、BO(3)≧Nmin(3)、N(3)≧Nmin(3)=1、及びθ=N(3)=1から、妥当なトランスポート・フォーマットTF(2)∈{0,1,2,3,4,5,6,7}が得られ、N(3)=1となるからである。
【0110】
【数24】
Figure 0003920146
が格納される。次の工程に対して、S1:=S2がセットされる。
【0111】
L=4に対して、S2は、
【0112】
【数25】
Figure 0003920146
を維持する。なぜなら、BO(4)≧Nmin(4)、N(4)≧Nmin(4)=2、及びθ=N(4)=4から、妥当なトランスポート・フォーマットTF(3)∈{0,4,6,8,10,11,12,13}が得られ、N(4)=4となるからである。
【0113】
【数26】
Figure 0003920146
が格納される。次の工程に対して、S1:=S2がセットされる。
【0114】
L=5に対して、S2は、
【0115】
【数27】
Figure 0003920146
を維持する。なぜなら、BO(5)≧Nmin(5)、N(5)≧Nmin(5)=2、及びθ=N(5)+N(3)=2+1から、妥当なトランスポート・フォーマットTF(2)∈{1,2,3,4,5,6,7}が得られ、N(5)=2となるからである。
【0116】
【数28】
Figure 0003920146
が格納される。次の工程に対して、S1:=S2がセットされる。
【0117】
L=6に対して、S2は、
【0118】
【数29】
Figure 0003920146
を維持する。なぜなら、BO(6)≧Nmin(6)、N(6)≧Nmin(6)=6、及びθ=N(6)+N(4)=6+4から、妥当なトランスポート・フォーマットTF(3)∈{4,6,8,10,11,12,13}が得られ、N(6)=6となるからである。
【0119】
【数30】
Figure 0003920146
が格納される。次の工程に対して、S1:=S2がセットされる。
【0120】
このようにして、N(1)+N(2)=2+1=3のトランスポート・ブロックがTC1に割り当てられ、N(3)+N(5)=1+2=3のトランスポート・ブロックがTC2に割り当てられ、N(4)+N(6)=4+6=10のトランスポート・ブロックがTC3に割り当てられた。すなわち、1回目の反復で決定されたトランスポート・フォーマットの組み合わせは、(3,3,10)である。これは、最小ビットレートを生成したS2に含まれるトランスポート・フォーマットの組み合わせと一致する。LC2におけるバッファ占有度が十分でないため、(5,3,10)は実現されない。
【0121】
maxBr条件は次の反復において考慮される。ここで、条件B(L)が満たされると、「ΔN(L)は、min(BO(L),Nmax(L))−N(L)を越えないLCLに存在するトランスポート・ブロックの最大数であり、よってθは(ここでは半静的属性を考慮せずに)TCt(L)に対する妥当なトランスポート・フォーマットに対応する」。
【0122】
L=1に対して、S2は、
【0123】
【数31】
Figure 0003920146
を維持する。なぜなら、ΔN(1)≦min(BO(1),Nmax(1))−N(1)=3−2=1、及びθ=ΔN(1)+N(1)+N(2)=1+2+1から、妥当なトランスポート・フォーマットTF(1)∈{3,5,6,7}は得られず、ΔN(1)=0となるからである。
【0124】
【数32】
Figure 0003920146
が格納される(変更無し)。次の工程に対して、S1:=S2がセットされる。
【0125】
L=2に対して、S2は、
【0126】
【数33】
Figure 0003920146
を維持する。なぜなら、ΔN(2)≦min(BO(2),Nmax(2))−N(2)=2−1=1、及びθ=ΔN(2)+ΔN(1)+N(1)+N(2)=1+2+1から、妥当なトランスポート・フォーマットTF(1)∈{3,5,6,7}は得られず、ΔN(2)=0となるからである。
【0127】
【数34】
Figure 0003920146
が格納される(変更無し)。次の工程に対して、S1:=S2がセットされる。
【0128】
L=3に対して、S2は、
【0129】
【数35】
Figure 0003920146
を維持する。なぜなら、ΔN(3)≦min(BO(3),Nmax(3))−N(3)=2−1=1、及びθ=ΔN(3)+N(3)+N(5)=1+1+2=4から、妥当なトランスポート・フォーマットTF(1)∈{3,4,5,6,7}が得られ、ΔN(3)=1となるからである。
【0130】
【数36】
Figure 0003920146
が格納される(変更無し)。次の工程に対して、S1:=S2がセットされる。
【0131】
L=4に対して、S2は、
【0132】
【数37】
Figure 0003920146
を維持する。なぜなら、ΔN(4)≦min(BO(4),Nmax(4))−N(4)=4−4=0、すなわちΔN(4)=0となるからである。
【0133】
【数38】
Figure 0003920146
が格納される(変更無し)。次の工程に対して、S1:=S2がセットされる。
【0134】
L=5に対して、S2は、
【0135】
【数39】
Figure 0003920146
を維持する。なぜなら、ΔN(5)≦min(BO(5),Nmax(5))−N(5)=2−2=0、すなわちΔN(5)=0となるからである。
【0136】
【数40】
Figure 0003920146
が格納される(変更無し)。次の工程に対して、S1:=S2がセットされる。
【0137】
L=6に対して、S2は、
【0138】
【数41】
Figure 0003920146
を維持する。なぜなら、ΔN(6)≦min(BO(6),Nmax(6))−N(6)=8−6=2、及びθ=ΔN(6)+ΔN(4)+N(4)+N(6)=2+0+4+6=12から、妥当なトランスポート・フォーマットTF(3)∈{10,11,12,13}が得られるからである。
【0139】
【数42】
Figure 0003920146
が格納される。次の工程に対して、S1:=S2がセットされる。
【0140】
このようにして、N(1)+ΔN(1)+N(2)+ΔN(2)=2+0+1+0=3のトランスポート・ブロックがTC1に割り当てられ、N(3)+ΔN(3)+N(5)+ΔN(5)=1+1+2+0=4のトランスポート・ブロックがTC2に割り当てられ、N(4)+ΔN(4)+N(6)+ΔN(6)=4+0+6+2=12のトランスポート・ブロックがTC3に割り当てられた。すなわち、2回目の反復で決定されたトランスポート・フォーマットの組み合わせは、(3,4,12)である。これは、最小ビットレートを生成したS2に含まれるトランスポート・フォーマットの組み合わせと一致する。この2回目の反復の結果は、(4,4,12)とならない。なぜなら、TC1は「4つのブロック」というトランスポート・フォーマットを含まないが、実際にはNmax(1)=3は4つの割り当てられたブロックの合計を導くからである。
【0141】
3回目の反復においては、maxBr条件を越えたトランスポート・ブロックを割り当てることが試みられる。ここで、条件B(L)が満たされると、「ΔN(L)は、BO(L)−(N(L)+ΔN(L))を越えないLCLに存在するトランスポート・ブロックの最大数であり、よってθは(ここでは半静的属性を考慮せずに)TCt(L)に対する妥当なトランスポート・フォーマットに対応する」。
【0142】
L=1に対して、S2は、
【0143】
【数43】
Figure 0003920146
を維持する。なぜなら、ΔN(1)≦BO(1)−(N(1)+ΔN(1))=4−2=2、及びθ=ΔN(1)+ΔN(1)+ΔN(2)+N(1)+N(2)=2+0+0+2+1=5から、妥当なトランスポート・フォーマットTF(1)∈{3,5,6,7}が得られ、ΔN(1)=2となるからである。
【0144】
【数44】
Figure 0003920146
が格納される。次の工程に対して、S1:=S2がセットされる。
【0145】
L=2に対して、S2は、
【0146】
【数45】
Figure 0003920146
を維持する。なぜなら、ΔN(2)≦BO(2)−(N(2)+ΔN(2))=2−1=1、及びθ=ΔN(2)+ΔN(1)+ΔN(1)+ΔN(2)+N(1)+N(2)=1+2+0+0+2+1=6から、妥当なトランスポート・フォーマットTF(1)∈{5,6,7}が得られ、ΔN(2)=1となるからである。
【0147】
【数46】
Figure 0003920146
が格納される。次の工程に対して、S1:=S2がセットされる。
【0148】
L=3に対して、S2は、
【0149】
【数47】
Figure 0003920146
を維持する。なぜなら、ΔN(3)≦BO(3)−(N(3)+ΔN(3))=3−(1+1)=1、及びθ=ΔN(3)+ΔN(3)+ΔN(5)+N(3)+N(5)=1+1+0+1+2=5から、妥当なトランスポート・フォーマットTF(1)∈{4,5,6,7}が得られ、ΔN(3)=1となるからである。
【0150】
【数48】
Figure 0003920146
が格納される。次の工程に対して、S1:=S2がセットされる。
【0151】
L=4に対して、S2は、
【0152】
【数49】
Figure 0003920146
を維持する。なぜなら、ΔN(4)≦BO(4)−(N(4)+ΔN(4))=8−(4+0)=4、及びθ=ΔN(4)+ΔN(4)+N(4)+ΔN(6)+N(6)=1+0+4+2+6=13から、妥当なトランスポート・フォーマットTF(1)∈{12,13}が得られ、ΔN(4)=1となるからである。
【0153】
【数50】
Figure 0003920146
が格納される。次の工程に対して、S1:=S2がセットされる。
【0154】
L=5に対して、S2は、
【0155】
【数51】
Figure 0003920146
を維持する。なぜなら、ΔN(5)≦BO(5)−(N(5)+ΔN(5))=5−(2+0)=3、及びθ=ΔN(5)+ΔN(3)+ΔN(3)+ΔN(5)+N(3)+N(5)=2+1+1+0+1+2=7から、妥当なトランスポート・フォーマットTF(1)∈{5,6,7}が得られ、ΔN(5)=1となるからである。
【0156】
【数52】
Figure 0003920146
が格納される。次の工程に対して、S1:=S2がセットされる。
【0157】
L=6に対して、S2は、
【0158】
【数53】
Figure 0003920146
を維持する。なぜなら、ΔN(6)≦BO(6)−(N(6)+ΔN(6))=9−(6+2)=1、及びθ=ΔN(6)+ΔN(4)+ΔN(4)+N(4)+ΔN(6)+N(6)=1+1+0+4+2+6=14から、妥当なトランスポート・フォーマットTF(1)∈{13}は得られず、ΔN(6)=0となるからである。
【0159】
【数54】
Figure 0003920146
が格納される。次の工程に対して、S1:=S2がセットされる。
【0160】
このようにして、TC1は、N(1)+ΔN(1)+ΔN(1)+N(2)+ΔN(2)+ΔN(2)=2+0+2+1+0+1=6となり、TC2は、N(3)+ΔN(3)+ΔN(3)+N(5)+ΔN(5)+ΔN(5)=1+1+1+2+0+2=7となり、TC3は、N(4)+ΔN(4)+ΔN(4)+N(6)+ΔN(6)+ΔN(6)=4+0+1+6+2+0=13となる。すなわち、3回目の反復で決定されたトランスポート・フォーマットの組み合わせは、(6,7,13)である。これは、最小ビットレートを生成したS2に含まれるトランスポートの組み合わせと一致する。
【0161】
【発明の効果】
本発明によれば、適切なトランスポート・フォーマットの組み合わせを選択する最適化された選択工程を有するネットワークを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】無線ネットワーク制御局と複数の端末とを有するワイヤレス・ネットワークを示す図である。
【図2】端末若しくは無線ネットワーク制御局の様々な機能を説明するためのレイヤ・モデルを示す図である。
【符号の説明】
1 無線ネットワーク制御局
2〜9 端末
10、11 制御線
12 トランスポート・チャネル
13 論理チャネル
14 アクセス・ポイント

Claims (12)

  1. 複数の論理チャネルと、
    前記複数の論理チャネルに関連付けられた複数のトランスポート・チャネルと、を有するネットワークであって、
    前記複数のトランスポート・チャネルは、前記複数の論理チャネルのパケット・ユニットから形成された複数のトランスポート・ブロックを送信するように構成され、
    前記複数のトランスポート・チャネルの各々において送信される前記複数のトランスポート・ブロックを示す複数の有効トランスポート・フォーマットの組み合わせが前記複数のトランスポート・チャネルに割り当てられ、
    前記トランスポート・フォーマットの組み合わせを選択するための選択アルゴリズムが設けられ、
    前記選択アルゴリズムは、
    前記複数の論理チャネルの複数のパケット・ユニットを前記複数のトランスポート・チャネルへ割り当てる第一の割当シーケンスを含み、
    前記第一の割当シーケンスは、前記複数の論理チャネルの各々に対して、
    a)前記複数のトランスポート・チャネルの各々及び前記複数の論理チャネルのうち当該トランスポート・チャネル上で既に考慮され、イメージ化されたものに割り当てられたパケット・ユニットの総数の合計が、1つの有効トランスポート・フォーマットの組み合わせに属する1つのトランスポート・フォーマットに一致するたびに、パケット・ユニットが割り当てられる、という基準;又は、
    b)前記複数の論理チャネルの各々について予め定められた所定の最小ビットレートにできる限り近い数のパケット・ユニットが割り当てられる、という基準、
    に従って行われ、
    前記基準a)は、前記基準b)に優先して適用される、ことを特徴とするネットワーク。
  2. 請求項1記載のネットワークであって、
    前記トランスポート・フォーマットの組み合わせの選択は、前記複数の論理チャネルの各々について得られる最大ビットレートを考慮しながら実行されることを特徴とするネットワーク。
  3. 請求項1又は2記載のネットワークであって、
    前記選択アルゴリズムは、別の複数のパケット・ユニットを割り当てる第二の割当シーケンスを含み、
    前記第二の割当シーケンスは、
    a)前記複数のトランスポート・チャネルの各々及び前記複数の論理チャネルのうち当該トランスポート・チャネル上で既に考慮され、イメージ化されたものに割り当てられたパケット・ユニットの総数の合計が、有効トランスポート・フォーマットの組み合わせに属するトランスポート・フォーマットに一致するたびに、パケット・ユニットが割り当てられる、という基準;
    c)前記複数の論理チャネルの各々について得られる最大ビットレートを毎回越えない数のパケット・ユニットが割り当てられる、という基準;又は、
    d)個々のケースにおいてできる限り多くのパケット・ユニットが割り当てられる、という基準、
    に従って行われ、
    前記基準a)は、前記基準c)及び前記基準d)に優先して適用され、
    前記基準c)は、前記基準d)に優先して適用される、ことを特徴とするネットワーク。
  4. 請求項3記載のネットワークであって、
    前記選択アルゴリズムは、別の複数のパケット・ユニットを割り当てる第三の割当シーケンスを含み、
    前記第三の割当シーケンスは、
    a)前記複数のトランスポート・チャネルの各々及び前記複数の論理チャネルのうち当該トランスポート・チャネル上で既に考慮され、イメージ化されたものに割り当てられたパケット・ユニットの総数の合計が、有効トランスポート・フォーマットの組み合わせに属するトランスポート・フォーマットに一致するたびに、パケット・ユニットが割り当てられる、という基準;又は、
    d)個々のケースにおいてできる限り多くのパケット・ユニットが割り当てられる、という基準、
    に従って行われ、
    前記基準a)は、前記基準d)に優先して適用される、ことを特徴とするネットワーク。
  5. 請求項記載のネットワークであって、
    前記基準c)は、トランスポート・チャネルに割り当てられた一又は複数の最後の論理チャネルに対して毎回解除される、ことを特徴とするネットワーク。
  6. 請求項記載のネットワークであって、
    前記複数の論理チャネルの各々は、異なる優先度を持ち、それぞれが1つのトランスポート・チャネル上のみにイメージ化され、
    前記ネットワークは、前記複数の論理チャネルの優先度順に、前記パケット・ユニットの割当を実行するように設計される、ことを特徴とするネットワーク。
  7. 請求項1記載のネットワークであって、
    前記ネットワークは、
    無線ネットワーク制御局とこれに付随した複数の端末とを備えたワイヤレス・ネットワークを有し、
    前記端末の各々は、1つのトランスポート・チャネル上で、1つの論理チャネルの複数のパケット・ユニットから形成された複数のトランスポート・ブロックを送信するように構成され、
    前記トランスポート・チャネルは、少なくとも一無線フレーム分の送信間隔を持ち、
    前記トランスポート・チャネルは、その送信間隔の開始が一無線フレームの開始と一致したときにアクティブとなる、ことを特徴とするネットワーク。
  8. 請求項記載のネットワークであって、
    前記無線ネットワーク制御局又は一端末のMAC(媒体アクセス制御)レイヤは、個々のトランスポート・フォーマットを選択するように設計される、ことを特徴とするネットワーク。
  9. 請求項8記載のネットワークであって、
    前記無線ネットワーク制御局又は一端末のRLC(無線リンク制御)レイヤは、送信しようとする複数のパケット・ユニットを記憶するように設計され、
    MACレイヤは、1つの論理チャネルを通じて供給された1つのパケット・ユニットから1つのトランスポート・ブロックを構成するように設計される、ことを特徴とするネットワーク。
  10. 複数の論理チャネルと、
    前記複数の論理チャネルに関連付けられた複数のトランスポート・チャネルと、を有するネットワーク用の無線ネットワーク制御局であって、
    前記無線ネットワーク制御局は、前記複数の論理チャネルの複数のパケット・ユニットか複数のトランスポート・ブロックを形成し、これら形成されたトランスポート・ブロックを前記トランスポート・チャネルを通じて送信するように設計され、
    前記複数のトランスポート・チャネルには、前記複数のトランスポート・チャネルの各々において送信されるように設計された前記複数のトランスポート・ブロックを示す複数の有効トランスポート・フォーマットの組み合わせが割り当てられ、
    前記トランスポート・フォーマットの組み合わせを選択するための選択アルゴリズムが設けられ、
    前記選択アルゴリズムは、
    前記複数の論理チャネルの複数のパケット・ユニットを前記複数のトランスポート・チャネルへ割り当てる第一の割当シーケンスを含み、
    前記第一の割当シーケンスは、前記複数の論理チャネルの各々に対して、
    a)前記複数のトランスポート・チャネルの各々及び前記複数の論理チャネルのうち当該トランスポート・チャネル上で既に考慮され、イメージ化されたものに割り当てられたパケット・ユニットの総数の合計が、1つの有効トランスポート・フォーマットの組み合わせに属する1つのトランスポート・フォーマットに一致するたびに、パケット・ユニットが割り当てられる、という基準;又は、
    b)前記複数の論理チャネルの各々について予め定められた所定の最小ビットレートにできる限り近い数のパケット・ユニットが割り当てられる、という基準、
    に従って行われ、
    前記基準a)は、前記基準b)に優先して適用される、ことを特徴とする無線ネットワーク制御局。
  11. 複数の論理チャネルと、
    前記複数の論理チャネルに関連付けられた複数のトランスポート・チャネルと、を有するネットワーク用の端末であって、
    前記端末は、前記複数の論理チャネルの複数のパケット・ユニットから形成された複数のトランスポート・ブロックを送信するように設計され、
    前記複数のトランスポート・チャネルには、前記複数のトランスポート・チャネルの各々において送信されるように設計された前記複数のトランスポート・ブロックを示す複数の有効トランスポート・フォーマットの組み合わせが割り当てられ、
    前記トランスポート・フォーマットの組み合わせを選択するための選択アルゴリズムが設けられ、
    前記選択アルゴリズムは、
    前記複数の論理チャネルの複数のパケット・ユニットを前記複数のトランスポート・チャネルへ割り当てる第一の割当シーケンスを含み、
    前記第一の割当シーケンスは、前記複数の論理チャネルの各々に対して、
    a)前記複数のトランスポート・チャネルの各々及び前記複数の論理チャネルのうち当該トランスポート・チャネル上で既に考慮され、イメージ化されたものに割り当てられたパケット・ユニットの総数の合計が、1つの有効トランスポート・フォーマットの組み合わせに属する1つのトランスポート・フォーマットに一致するたびに、パケット・ユニットが割り当てられる、という基準;又は、
    b)前記複数の論理チャネルの各々について予め定められた所定の最小ビットレートにできる限り近い数のパケット・ユニットが割り当てられる、という基準、
    に従って行われ、
    前記基準a)は、前記基準b)に優先して適用される、ことを特徴とする端末。
  12. 複数の論理チャネルと、
    前記複数の論理チャネルに関連付けられた複数のトランスポート・チャネルと、を有するネットワークを制御する方法であって、
    前記複数のトランスポート・チャネルは、前記複数の論理チャネルのパケット・ユニットから形成された複数のトランスポート・ブロックを送信するように構成され、
    前記複数のトランスポート・チャネルの各々において送信される前記複数のトランスポート・ブロックを示す複数の有効トランスポート・フォーマットの組み合わせが前記複数のトランスポート・チャネルに割り当てられ、
    前記トランスポート・フォーマットの組み合わせを選択するための選択アルゴリズムが設けられ、
    前記選択アルゴリズムは、
    前記複数の論理チャネルの複数のパケット・ユニットを前記複数のトランスポート・チャネルへ割り当てる第一の割当シーケンスを含み、
    前記第一の割当シーケンスは、前記複数の論理チャネルの各々に対して、
    a)前記複数のトランスポート・チャネルの各々及び前記複数の論理チャネルのうち当該トランスポート・チャネル上で既に考慮され、イメージ化されたものに割り当てられたパケット・ユニットの総数の合計が、1つの有効トランスポート・フォーマットの組み合わせに属する1つのトランスポート・フォーマットに一致するたびに、パケット・ユニットが割り当てられる、という基準;又は、
    b)前記複数の論理チャネルの各々について予め定められた所定の最小ビットレートにできる限り近い数のパケット・ユニットが割り当てられる、という基準、
    に従って行われ、
    前記基準a)は、前記基準b)に優先して適用される、ことを特徴とするネットワーク制御方法。
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