JP3919876B2 - 蒸気発生加熱装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水等の液体を加熱することで蒸気を発生し、この蒸気を所定温度まで加熱させる蒸気発生加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の蒸気発生加熱装置としては、図6に示すようなものが提案されている。図6において、蒸気発生加熱装置50は、非磁性体の2つのパイプ51,52を連結して構成されるパイプ体53を有し、この各パイプ51と52内にはそれぞれ水等の液体を加熱して蒸気を発生させる第1積層発熱体54と蒸気を加熱する第2積層発熱体55とが装着されている。パイプ体53の各パイプ51,52の外周には、各積層発熱体54,55に対向する位置にコイル56,57が独立して巻かれており、各コイル56,57は独立した2つの回路であるインバーター回路58,59にそれぞれ接続されている。60,61は各インバーター回路58,59に接続された交流電源である。そして、パイプ51の入口53Aから水等の液体を供給すると共に、各交流電源60,61、各インバーター回路58,59により各コイル56,57に高周波電流を印加して励磁し、各コイル56,57による電磁誘導で各積層発熱体54,55を発熱することで、第1積層発熱体54で水等の液体を加熱して蒸気を発生させ、第2積層発熱体55で蒸気を所定温度まで加熱して、パイプ52の排出口53Bから蒸気を排出する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来技術の蒸気発生加熱装置では、パイプ、コイル、積層発熱体およびインバーター回路を一組とした加熱要素を二組備えて、液体を加熱して蒸気を発生させ、発生した蒸気を所定温度まで加熱しているので、各インバーター回路58,59による各積層発熱体54,55の発熱量を制御しなければならず、構造が複雑になり製造コストの上昇を招いていた。
【0004】
本発明は、この問題を解決するためになされたもので、簡単な構造で且つ安価に液体から所定温度の蒸気まで加熱することのできる蒸気発生加熱装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本発明の蒸気発生加熱装置は、非磁性体のパイプの入口側に装着され液体を加熱して蒸気を発生させる第1積層発熱体と、前記パイプの排出側に装着され蒸気を加熱する第2積層発熱体とを有し、前記パイプには、一つの回路であるインバーター回路に接続され前記各積層発熱体に対向するようにコイルが連続して巻かれており、前記第1積層発熱体と第2積層発熱体とは、前記第1積層発熱体の単位体積当たりの発熱量を、前記第2積層発熱体に比して大きくする第1条件と、前記第2積層発熱体に対する蒸気の単位体積当たりの接触面積を、前記第1積層発熱体に対する液体に比して大きくする第2条件との少なくともいずれかの条件を満たす積層体にされた蒸気発生加熱装置であって、各積層発熱体の発熱により発生させる蒸気の質量を設定する発生蒸気量設定部と、発生蒸気量設定部により設定された蒸気の質量に基づく信号を所定の出力量に変換してインバータ回路に出力する変換部とから成る制御器と、制御器に接続され、前記パイプへの液体供給量を前記設定された蒸気の質量に応じて制御する流量制御弁とを有するものである。
【0006】
請求項1では、前記第1条件として、前記第1積層発熱体を第2積層発熱体に比して透磁率を高めることで行うものである。
これにより、一の回路であるインバーター回路でパイプに連続して巻かれた同一のコイルを励磁して各積層発熱体を発熱する構造としても、第1積層発熱体を第2積層発熱体に比して透磁率を高めるているので、第1積層発熱体の単位体積当たりの発熱量が第2積層発熱体に比して増加されて、加熱される液体に与えられる熱量を多くして早急に蒸発できる。また、第1積層発熱体の透磁率を高めると、その積層構造の小型化を図りつつ高い発熱量を液体に与えることができる。
【0007】
請求項2では、前記第2の条件として、第2積層発熱体を第1積層発熱体に比して積層密度を密にすることで行うものである。
これにより、第2積層発熱体で加熱される蒸気に対する単位体積当たりの接触面積が第1積層発熱体に比して増加され、蒸気に対する熱伝達を向上して早急に加熱できる。
【0008】
請求項3では、請求項1又は請求項2のものにおいて、前記第1積層発熱体と前記パイプの間には、第1積層発熱体による加熱で対流する液体を、前記パイプ内で循環させる空間を形成したものである。これにより、第1積層発熱体で加熱された液体は、パイプの水面に向けて対流した後、蒸気として蒸発すると共に、パイプと第1積層発熱体の間の空間を通してパイプ内で循環される。したがって、第1積層発熱体を加熱するだけで液体がパイプ内を自然循環して、液全体を均一温度に加熱できるので、効率よく蒸気を発生させることが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態における蒸気発生加熱装置について、図面を参照して説明する。
【0010】
図1において、蒸気発生加熱装置1は、一のパイプ2と、パイプ2内に装着される第1積層発熱体3及び第2積層発熱体4と、一のコイル5と、一の回路であるインバーター回路6と、制御器8(発生蒸気量設定部等)を主要部として構成されている。
【0011】
パイプ2は、FRP、フッ素樹脂やセラミックス等の非磁性体であって、耐熱性と耐蝕性に優れた材料で形成されており、一端側に開口する入口2Aは径外方向に突出するフランジ部2aを水等の液体の導入管路7のフランジ部7aに連結することで導入管路7に接続されている。そして、パイプ2内には入口2A側に供給される水等の液体を加熱して蒸気にする第1積層発熱体3が、排出口2B側に蒸気を所定温度T(℃)まで加熱する第2積層発熱体4が直列に装着されている。導入管路7は水等の液体を供給する液体供給源(図示しない)に接続されており、パイプ2と液体供給源との間に流量制御弁10が配置されている。流量制御弁10は制御器8に接続されている。
【0012】
パイプ2の外周には、銅損の少ないリッツ線を撚り合わせたもの等からなるコイル5が巻かれている。コイル5は第1積層発熱体3に対向する位置から連続して第2積層発熱体4に対向する位置まで巻かれており、各積層発熱体3と4の端部側で一つの回路であるインバーター回路6に接続されている。インバーター回路6は、交流電源9に接続されていると共に制御器8に接続されており、交流電源9から所望の電力を受けて高周波電流をコイル5に印加する。
【0013】
次に、図2及び図3に基づいて、パイプ2内に装着される第1積層発熱体3と第2積層発熱体4の具体的な構成を説明する。
【0014】
図2及び図3に示す各積層発熱体3,4は、これらで加熱する相(液体又は蒸気)の違いに着目して積層構造を異にしたもので、蒸気を加熱する第2積層発熱体4を第1積層発熱体3に比して積層密度を密にすることで、液体より熱伝達が劣る蒸気に対する第2積層発熱体4の単位体積当たりの接触面積を増加させると共に、液体に対する第1積層発熱体3の単位体積当たりの発熱量を増加させて、各積層構造体3,4の相互の単位体積当たりの発熱量と接触面積とを異にしたものである。
【0015】
先ず、液体を加熱して蒸気を発生させる積層発熱体3は、図2(a)及び図2(b)に示すように、ジグザグの山形に折り曲げられた第1金属板21と厚い厚さt1の平たい第2金属板22とを交互に積層し、全体として円柱状の積層体に形成したものである。この第1金属板21や第2金属板22の材質としては、強磁性体であって耐蝕性を兼ね備えるSUS477J1の如きマルテンサイト系ステンレスが用いられる。また、第1金属板21の山(又は谷)23は中心軸24に対して角度αだけ傾くように配置され、第2金属板22を挟んで隣り合う第1金属板21の山(又は谷)23が交差するように配置されている。更に、隣り合う第1金属板21における山(又は谷)23の交差点25において、第1金属21と第2金属板22がスポット溶接で溶着されて電気的に導通している。
【0016】
また、第1積層発熱体3は、図2(a)及び図2(b)に示すように、最外周に位置する第2金属板22と第1金属板21との間には、角度αだけ傾いた第1小流路27が形成され、次の第2金属板22と第1金属板21との間には、角度−αだけ傾いた第2小流路28が形成され、これらの小流路27,28が交互に形成されるように第2金属板22と第1金属板21とを積層している。第1金属板21や第2金属板22の表面には、水等の液体の乱流を生じさせるための第3小流路26が設けられている。更に、第1金属板21や第2金属板22の表面には平滑でなく、梨地加工又はエンボス加工によって微小凹凸が施されている。この微小凹凸は第1金属板21の山(又は谷)23の高さに比較して無視できる程度に小さい。
【0017】
これに対して、蒸気を加熱する第2積層発熱体4は、図3(a)及び図3(b)に示すように、ジクザグの山形に折り曲げられた第1金属板21’と、第1積層発熱体3の第2金属板22より薄い厚さt2(t2<t1)の平たい第2金属板22’とを交互に積層し、全体として第1積層発熱体3と同じ外径となる円柱状に形成したもので、第1積層発熱体3に比して各金属板21’と22’の積層枚数を多くして密なる積層体にしてある。この第1金属板21’と第2金属板22’の材料としては、強磁性体であって耐蝕性も兼ね備えるSUS477J1の如きマルテンサイト系ステンレスが用いられる。また、第1金属板21’の山(又は谷)23’は中心軸24’に対して角度αだけ傾くように配置され、第2金属板22’を挟んで隣り合う第1金属板21’の山(又は谷)23’が交差するように配置されている。尚、第2積層発熱体4の第1金属板21’の山(又は谷)23’のピッチP’は、第1積層発熱体3の第1金属板21の山(又は谷)23のピッチPと同じにされている。更に、隣り合う第1金属板21’における山(又は谷)23’の交差点25’におけて、第1金属板21’と第2金属板22’がスポット溶接で溶着されて電気的に導通している。
【0018】
また、第2積層発熱体4は、図3(a)及び図3(b)に示すように、第1積層発熱体3と同様にして、第2金属板22’と第1金属板21’との間に角度α又は角度−αだけ傾いた第1小流路27’、第2小流路28’とが交互に形成されているが、第1積層発熱体3の第1又は第2金属板21,22の積層枚数より多くの第1又は第2金属板21’と22’とが積層(密なる積層体)されているので、第1積層発熱体3に比して単位体積当たりの各小流路27’,28’の数が多く形成されて蒸気に対する接触面積が増加されている。また、第1金属板21’と第2金属板22’の表面には、蒸気の乱流を生じさせるための第2小流路26’が設けられていると共に、梨地加工又はエンボス加工による微小凹凸が施されている。
【0019】
このように、第2積層発熱体4は、第2金属板22’の厚みt2を第1積層発熱体3の第2金属板22の厚みt1より薄くして、第1積層発熱体3に比して各金属板21’,22’の積層枚数を多くして積層密度を密にすることで、内部に形成される多数の小流路27’,28’により蒸気に対する単位体積当たりの接触面積を、第1積層発熱体3に比して増加させる積層構造にされている。
これに対して、第1積層発熱体3は、第2金属板22の厚みt1を第2積層発熱体4の第2金属板22’の厚みt2より厚くして、第2積層発熱体4に比して各金属板21,22の積層枚数を少なくして積層密度を粗にすることで、厚くされた第2金属板22’で多くの発熱を得て単位体積当たりの発熱量を、第2積層発熱体4に比して増加させる積層構造にされている。
【0020】
そして、コイル5に高周波電流を流して、各積層発熱体3,4に高周波磁界を作用させると、第1金属板21(21’)と第2金属板22(22’)の全体に渦電流が生じ、各積層発熱体3,4が発熱する。このときの温度分布は、第1金属板21(21’)と第2金属板22(22’)の断面長手方向に延びた目玉型になり、周辺部より中心軸24(24’)の方が発熱し、中央部を流れようとする水等の液体又は蒸気の加熱に有利になっている。
【0021】
また、各積層発熱体3,4には交差する第1小流路27(27’)と第2小流路28(28’)により、液体又は蒸気の周辺と中央部との拡散が行われ、加えて第3小流路26(26’)の存在によって、第1小流路27(27’)を第2小流路28(28’)間の厚み方向の拡散も行われる。したがって、これら小流路27,28又は27’,28’によって各積層発熱体3,4の全体に亘る液体又は蒸気のマクロ的な分散、放散、揮散が生じ、加えて、表面の微小凹凸によってミクロ的な分散、放散、揮散も生じる。その結果、各積層発熱体3,4を通過する液体又は蒸気は略均一な流れになって、第1金属板21(21’)及び第2金属板22(22’)と液体又は蒸気との均一な接触機会が与えられて、液体又は蒸気の均一な加熱が確保される。
【0022】
更に、各積層発熱体3,4の積層構造を異にして、各積層発熱3,4の相互の単位体積当たりの発熱量と接触面積を異なるようにすることで、一の回路であるインバーター回路6で同一のコイル5を励磁して各積層発熱体3,4を発熱する構造としても、第2積層発熱体4に比して単位体積当たりの発熱量が増加された第1積層発熱体3により水等の液体を加熱して蒸気を発生でき、且つ第1積層発熱体3に比して蒸気に対する接触面積が増加された第2積層発熱体4により蒸気を所定温度(℃)の蒸気まで上温させることができる。
【0023】
尚、本発明の蒸気発生加熱装置では、各積層体3,4の第2金属板22,22’の厚み(t1>t2)を異にすることで、第2積層発熱体4の蒸気に対する単位体積当たりの接触面積を、第1積層発熱体3の液体に対する単位体積当たりの接触面積に比して増加させる積層構造としたものを示したが、これに限定されるものでなく、
▲1▼第2金属板22,22’の厚み(t1>t2)を異にすると共に、第2積層発熱体4の第1金属板21の山(又は谷)23のピッチPを、第1積層発熱体3の第1金属板21’の山(又は谷)23’のピッチP’より密にすることで、蒸気に対する第2積層発熱体4の単位体積当たりの接触面積を増加させる積層構造や、
▲2▼また、各積層発熱体3,4の各金属板21,21’,22,22’の厚みを同じくして、第2積層発熱体4のジグザグの山形の第1金属板21’の山(又は谷)23のピッチP’を、第1積層発熱体3の第1金属板21の山(又は谷)23のピッチPより密にして(小さくして)、断面積が小さく多数の小流路27’,28’を形成することで、蒸気に対する第2積層発熱体4の単位体積当たりの接触面積を増加させる積層構造としてもよい。
【0024】
また、本発明の蒸気発生加熱装置では、各金属板21,22又は21’,22’を積層して各積層発熱体3,4を構成するものを示したが、これに限定されるものでなく、複数の板部材を格子状に組み上げて、各金属製の板部材同士を溶接又は金属ろう付けしたものや、金属製の小径パイプ部材を束ねて溶接又は金属ろう付けしたもので、これらの部材をパイプ2に一体化してパイプ2の軸方向に延びる多数の規則的に区切られた細長いセグメント(流路)を形成するようにしてもよい。これにより、液体の圧力損失が少ない割りに、各部材で区切られた細長いセグメントの壁に液体又は蒸気が接触する可能性が大となるものである。
この場合、第2積層発熱体4の板部材を第1積層発熱体3の板部材の板厚より薄くすることで、断面が小さく多数のセグメント(流路)を形成し、又は第2積層発熱体4の小径パイプ部材の直径を第1積層発熱体3の小径パイプ部材より小さくすることで断面が小さく多数のセグメント(流路)を形成して、第2積層発熱体4の蒸気に対する単位体積当たりの接触面積を第1積層発熱体3に比して増加させ、第1積層発熱体3の液体に対する単位体積当たりの発熱量を第2積層発熱体4に比して増加させる積層構造とする。
【0025】
ところで、第1積層発熱体3の第1金属板21の厚みt1と第2積層発熱体4の第1金属板21’の厚みt2と、各金属板21,22又は21’,22’の積層枚数は、以下のように決定される。
【0026】
▲1▼水等の液体を蒸発させる第1積層発熱体3の発熱量Q1(cal)を、
Q1=q×W+Cw×(t−t1)×W・・・・・・・・・・・(1)
により求める。
【0027】
▲2▼蒸気を加熱する第2積層発熱体4の発熱量Q2(cal)を、
Q2=(T−t)×Cs×W・・・・・・・・・・・・・・・・(2)
により求める。
【0028】
但し、式(1)及び式(2)において、q:液体の潜熱(cal/g),W:発生する蒸気の質量(g),Cw:液体の比熱〔cal/(g・℃)〕,t:液体の沸騰温度(℃),t1:供給される液体の温度(℃),T:蒸気の過熱温度(℃),Cs:蒸気の比熱〔cal/(g・℃)〕とする。
【0029】
▲3▼式(1)と式(2)から得られる各発熱量Q1,Q2が、
Q1:Q2=式(1):式(2)・・・・・・・・・・・・・・(3)
の割合になるように各第1金属板21,21’の厚みt1,t2と各金属板21,21’,22,22’の積層枚数を決定する。
【0030】
例えば、液体が水である場合には、水の潜熱q=539(cal/g),水の比熱Cw=1〔cal/(g・℃)〕,水の沸騰温度T=100(℃),水蒸気の比熱Cs=0.5〔cal/(g・℃)〕とすると、
式(1)により、発熱量Q1(cal)は、
Q1=W×(689−t1)・・・・・・・・・・・・・・・・(4)
となり、
式(2)により、発熱量Q2(cal)は、
Q2=W×(0.5×T−50)・・・・・・・・・・・・・・(5)
となって、
式(3)は、
Q1:Q2=W×(689−t1):W×(0.5×T−50)となり、この割合となるように各積層発熱体3,4の各第1金属板21,21’の厚みt1,t2と、各金属板21,22又は21’,22’の積層枚数を決定する。
【0031】
尚、上記で示した各積層発熱体3,4の第1金属板21,21’の山(又は谷)23のピッチP,P’を異にすることで、第2積層発熱体4の蒸気に対する単位体積当たりの接触面積を、第1積層発熱体3に対する液体に比して増加させる積層構造においても、上記式(1)〜式(5)に基づいて、各積層発熱体3,4の各第1金属板21,21’の山(又は谷)23,23’のピッチP,P’を決定するものである。
【0032】
次に、図4に基づいて、インバーター回路6と制御器8の具体的な構成について説明する。
【0033】
図4において、インバーター回路6は、交流電源21に対する整流器35と、非平滑フィルタ30と、高周波インバーター部31とからなっている。高周波インバーター部31の出力電力と周波数は、位相シフト制御部32とゲートドライバー34によって制御され、交流電源9を効率的に高周波電流に変換して電気エネルギーが有効利用される。
【0034】
高周波インバーター部31は、4個のスイッチング素子Q1〜Q4を用いたものであり、Q1とQ2とを直列に接続したものと、Q3とQ4とを直接に接続したものを並列に接続してなっている。また、コイル5が巻かれた非磁性体のパイプ2と各積層発熱体3,4からなる加熱体系は、漏れインダクタンスの大きいトランス回路モデルで表すことができ、単純なR−L回路で表示することができる。このR−L回路に補償コンデンサC1を直列に接続すると、電気回路定数が殆ど変化しない不時変回路系とすることができる。そのため、共振コンデンサC1でR−L負荷系のL分を補償した同調が取りやすく、作動周波数と共振コンデンサC1の最適設計回路が行える。このスイッチング素子Q1〜Q4はスイッチS1〜S4とダイオードD1〜D4とを並列に接続した回路で表され、SIT(Static Induction Transistor)、B−SIT、MOSFET(Metal−Oxide Semiconductor FET)、IGBT、NCT等の半導体パワーデバイスを用いて形成される。
【0035】
スイッチS1,S4を閉じると、a点から負荷L1,R1を経てb,に至る回路に電流が流れ、スイッチS2,S3が閉じると、b点から負荷L1,R1を経てa点に至る回路に電流が流れる。すなわち、負荷L1,R1から見ると、正又は逆に電流が流れたことになる。各スイッチS1〜S4はそれぞれ50%弱のデューティサイクルの電圧パルスで駆動する。スイッチS1,S2の電圧駆動パルスを基準相パルスとし、スイッチS3,S4の電圧駆動パルスを制御相パルスとする。基準相と制御相との電圧駆動パルスの位相差φを0〜80°まで連続的に変化させることにより出力電圧をPWM(Pulse Width Modulation)によって制御することができ、理論的には出力電力を0から負荷回路定数とインバーター動作周波数で決まる最大出力まで連続的に変化させることができる。
【0036】
なお、電力制御の方式として位相シフトPWM方式を説明したが、一般にその他の電力制御方法として、アクティブPWM整流回路や高周波トランジスタチョッパによる直流電源制御(PAN方式)、可変周波数制御(PFM方式)、パルス密度変調制御(パルスサイクル制御)(PDM方式)等がある。要するに、半導体パワーデバイスを交互に切り換えるインバーター回路であって、温度調整のためにある程度の電力制御が可能であって、高力率のインバーター回路であれば、図1の各積層発熱体3,4を組み合わせることができる。
【0037】
また、図4において、制御器8は、各積層発熱体3,4の発熱により発生させる蒸気の質量(g)を設定する発生蒸気量設定部40と、発生蒸気量設定部40に設定された蒸気の質量(g)に基づく信号を所定出力量に変換してインバーター回路6に出力する変換部41とからなり、発生蒸気量設定部40は流量制御弁10に接続されている。そして、発生蒸気量設定部40により発生させる蒸気の質量(g)を設定すると、この設定された質量(g)の蒸気を発生させるに必要な信号を変換部41を介してインバーター回路6に出力すると共に、流量制御弁10にも出力する。これにより、制御器8から信号を入力したインバーター回路6は、設定された質量(g)の蒸気を発生させるための電力を交流電源9から受けて高周波電流をコイル5に印加する。また、制御器8から信号を入力した流量制御弁10は発生される蒸気の質量(g)の水等の液体をパイプ2の入口2Aから供給できるように開弁される。
【0038】
そして、図4に示す制御器8の発生蒸気量設定部40により発生させる蒸気の質量(g)を設定すると、インバーター回路6は設定された蒸気を発生させるための電力を受けて高周波電流をコイル5に印加して励磁する。また、流量制御弁10が発生される蒸気量と同等の量を順次、パイプ2の入口2Aからパイプ2内に供給できるように開弁される。コイル5が励磁されると、コイル5による電磁誘導で各積層発熱体3,4が発熱されて、第1積層発熱体3の発熱により水等の液体が加熱されて蒸気を発生させる。このとき、第1積層発熱体3の液体に対する単位体積当たりの接触面積は、第2積層発熱体4に比して小さいが、単位体積当たりの発熱量が高められているので熱伝達の良い水等の液体は、図2(a)及び図2(b)に示す各小流路26〜27を通過する際に十分に加熱されて蒸発(蒸気)される。
【0039】
第1積層発熱体3の加熱で発生した蒸気は、パイプ2内を上昇して第2積層発熱体4内に流入して、図3(a)及び図3(b)に示す各小流路26’〜28’を通過する際に加熱されて所定温度T(℃)の蒸気となって、パイプ2の排出口2Bからパイプ2の外部に放出される。このとき、蒸気が第1積層発熱体3に比して単位体積当たりの接触面積が増加された多数の小流路26’〜28’〔図3(a)及び図3(b)に示す〕により第1金属板21’又は第2金属板22’に対する接触機会(接触面積)を多くされることから、所定温度T(℃)の比熱の小さな蒸気まで昇温される。
【0040】
本実施形態における蒸気発生加熱装置1では、液体を加熱する第1積層発熱体3をパイプ2内に発熱体3の発熱による膨張分を考慮して装着されているが、これに限定されるものでなく、図5に示すように、第1積層発熱体3の上面3a近傍まで液体を供給すると共に、第1積層発熱体3をパイプ2の内周と液体を循環させるに十分な空間46を有して配置される非磁性体の筒部材45内に装着する構造としても良い。これにより、第1積層発熱体3で加熱されて水面47まで上昇した液体を空間46を介してパイプ2の入口2A側に循環させることができ、順次供給される新たな液体を上温させることができるので、第1積層発熱体3による液体の加熱を効率良く行うことが可能となる。この場合、第1積層発熱体3は第2積層発熱体4に比して透磁率の高い鉄で形成することで、小型で高い熱量を液体に与えることのできる積層体にできるので、第1積層発熱体3をパイプ2の内周との間に循環空間46を形成しつつ装着できる。
【0041】
また、本実施形態における蒸気発生加熱装置1において、液体を加熱する第1積層発熱体3の単位体積当たりの発熱量を第2積層発熱体4に比して増加させる手段として、各積層発熱体3,4の構造面から着目したものについて説明したが、これに限定されるものでなく、各積層発熱体3,4の材料面に着目したものであっても良い。すなわち、各積層発熱体3,4を図3(a)及び図3(b)に示す同一構造の積層体として、第1積層発熱体3の材料を、第2積層発熱体4の材料に比して透磁率の高い材料として、第1積層発熱体3の発熱量を向上することができる。
更に、第2積層発熱体4を第1積層発熱体3に比して透磁率の低いステンレスにすることで、積層体の形状を大きくすることができ、蒸気との接触面積を大きくして比熱の小さな過熱蒸気まで昇温することも可能となる。また、第1積層発熱体3の透磁率を第2積層発熱体4に比して高めると、その積層構造の小型化を図りつつ高い熱量を液体に与えることができる。
【0042】
【発明の効果】
本発明の蒸気発生加熱装置によれば、その基本構成により、一の回路であるインバーター回路でパイプに連続して巻かれた同一のコイルを励磁して各積層発熱体を発熱する構造としても、第1積層発熱体と第2積層発熱体の相互の発熱量と接触面積を異にしているので、単位体積当たりの発熱量を大きくされた第1積層発熱体で液体を加熱して蒸気を発生でき、且つ蒸気に対する接触面積を大きくされた第2積層発熱体により蒸気を所定温度の過熱蒸気まで上温させることができる。したがって、構造の簡素化を図りつつ安価な装置を提供できる。
【0043】
請求項1では、第1積層発熱体を第2積層発熱体に比して透磁率を高めているので、第1積層発熱体の単位体積当たりの発熱量が第2積層発熱体に比して増加されて、加熱される液体に与えられる熱量を多くして早急に蒸発できる。また、第1積層発熱体の透磁率を高めると、その積層構造の小型化を図りつつ高い熱量を液体に与えることができる。
【0044】
請求項2では、第2積層発熱体を第1積層発熱体に比して積層密度を密にしているので、第2積層発熱体で加熱される蒸気に対する単位体積当たりの接触面積が第1積層発熱体に比して増加され、蒸気に対する熱伝達を向上して早急に加熱できる。
【0045】
請求項3では、請求項1又は請求項2の効果に加えて、第1積層発熱体とパイプの間に第1積層発熱体による加熱で対流する液体を、パイプ内で循環させる空間を形成したので、第1積層発熱体で加熱された液体は、パイプの水面に向けて対流した後、蒸気として蒸発すると共に、パイプと第1積層発熱体の間の空間を通してパイプ内で循環される。したがって、第1積層発熱体を加熱するだけで液体がパイプ内を自然循環して、液全体を均一温度に加熱できるので、効率よく蒸気を発生させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蒸気発生加熱装置の構成を示す断面図である。
【図2】図1における第1積層発熱体の構成を示す図であって、(a)は上面図、(b)は斜視図である。
【図3】図1における第2積層発熱体の構成を示す図であって、(a)は上面図、(b)は斜視図である。
【図4】図1におけるインバーター回路と制御器の構成を示すブ回路図である。
【図5】本発明の蒸気発生加熱装置の変形例を示す断面図である。
【図6】従来技術の蒸気発生加熱装置の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 蒸気発生加熱装置
2 パイプ
3 第1積層発熱体
4 第2積層発熱体
5 コイル
6 インバーター回路
7 導入管路
8 制御器
9 交流電源
Claims (3)
- 非磁性体のパイプの入口側に装着され液体を加熱して蒸気を発生させる第1積層発熱体と、
前記パイプの排出側に装着され蒸気を加熱する第2積層発熱体とを有し、
前記パイプには、一つの回路であるインバーター回路に接続され前記各積層発熱体に対向するようにコイルが連続して巻かれており、
前記第1積層発熱体と第2積層発熱体とは、
前記第1積層発熱体の単位体積当たりの発熱量を、前記第2積層発熱体に比して大きくする第1条件と、
前記第2積層発熱体に対する蒸気の単位体積当たりの接触面積を、前記第1積層発熱体に対する液体に比して大きくする第2条件との、
少なくともいずれかの条件を満たす積層体にされている蒸気発生加熱装置であって、
各積層発熱体の発熱により発生させる蒸気の質量を設定する発生蒸気量設定部と、発生蒸気量設定部により設定された蒸気の質量に基づく信号を所定の出力量に変換してインバータ回路に出力する変換部とから成る制御器と、制御器に接続され、前記パイプへの液体供給量を前記設定された蒸気の質量に応じて制御する流量制御弁とを有し、
前記第1条件は、前記第1積層発熱体を第2積層発熱体に比して透磁率を高めることで行うことを特徴とする蒸気発生加熱装置。 - 非磁性体のパイプの入口側に装着され液体を加熱して蒸気を発生させる第1積層発熱体と、前記パイプの排出側に装着され蒸気を加熱する第2積層発熱体とを有し、前記パイプには、一つの回路であるインバーター回路に接続され前記各積層発熱体に対向するようにコイルが連続して巻かれており、前記第1積層発熱体と第2積層発熱体とは、前記第1積層発熱体の単位体積当たりの発熱量を、前記第2積層発熱体に比して大きくする第1条件と、前記第2積層発熱体に対する蒸気の単位体積当たりの接触面積を、前記第1積層発熱体に対する液体に比して大きくする第2条件との、
少なくともいずれかの条件を満たす積層体にされている蒸気発生加熱装置であって、
各積層発熱体の発熱により発生させる蒸気の質量を設定する発生蒸気量設定部と、発生蒸気量設定部により設定された蒸気の質量に基づく信号を所定の出力量に変換してインバータ回路に出力する変換部とから成る制御器と、制御器に接続され、前記パイプへの液体供給量を前記設定された蒸気の質量に応じて制御する流量制御弁とを有し、
前記第2条件は、前記第2積層発熱体を第1積層発熱体に比して積層密度を密にすることで行うことを特徴とする蒸気発生加熱装置。 - 前記第1積層発熱体と前記パイプの間には、第1積層発熱体による加熱で対流する液体を、前記パイプ内で循環させる空間を形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の蒸気発生加熱装置。
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