JP3919335B2 - トナー容器及びプロセスカートリッジ及びこれらの製造方法 - Google Patents

トナー容器及びプロセスカートリッジ及びこれらの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は静電式複写機、プリンタ等の画像形成装置の現像装置にトナー(現像剤)を供給するために用いられるトナー容器及びプロセスカートリッジに関する。更に特に容器本体のトナー充填口を封止する工程を有するトナー容器及びプロセスカートリッジの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真画像形成装置がプリンタや複写機等に使用されているが、この電子写真画像形成装置の現像装置には現像剤(以下、トナーという)が使用されている。
【0003】
ここで、このトナーは画像形成プロセスの進行に伴って消費されるため、適時に補給を行う必要がある。なお、このトナー補給にはトナー収納容器(以下トナー容器という)が用いられているが、このトナー容器には、複写機等にトナーを一度に補給するトナー容器のほかに、コンピュータ、ファクシミリ、CAD等の情報機器の端末装置のプリンタに使用されるプロセスカートリッジのトナー容器としても用いられるものがある。
【0004】
ところで、このトナー容器はトナー充填口を備え、このトナー充填口はトナーキャップにて密閉されるようになっているが、このようなトナーキャップとしては低密度ポリエチレン(LDPE)を射出成形したものが一般的に用いられ、トナーキャップの胴部に設けられた数本のリブと、トナー容器の充填口の内側面を締まりばめとなるようにシールしていた。
【0005】
また、最近の例として、トナー充填口の嵌合する部分の全周に凸状の縁部を形成する一方、嵌合するキャップの嵌合面全周に充填口の前記縁部に喰い込ませるための溝部を形成したトナーキャップで圧入嵌合し、シールする手法もとられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来のトナー容器及びそれを備えたプロセスカートリッジにおいて、従来通りの手法で圧入嵌合する場合、はめあい寸法の許容範囲が狭いため、トナーキャップ及びトナー充填口の寸法が許容寸法を逸脱するとトナーキャップが嵌まらない、シール性不十分等の不具合を起こすことになる。
【0007】
こういった不具合を防ぐため、トナーキャップやトナー充填口の寸法管理も厳しく、特にトナーキャップやトナー充填口を有する容器本体に用いる材質も、各々の強度・硬さ等の組み合わせから限定された関係となっている。
【0008】
例えば容器本体に用いる材質は主にABS、耐衝撃性ポリスチレンHIPS、ポリフエニレンPPE、ポリフエニレンオキシドPPOなどの曲げ弾性率1960Mpa以上2940Mpa未満のものを使用し、それに対するトナーキャップは78.4Mpa以上980Mpa未満のもので、主に低密度ポリエチレンLDPE、高密度ポリエチレンHDPE、ポリプロピレンPP等の材料グレード中の一部に限定されている。
【0009】
一方、前記はめあい寸法の許容範囲について従来例を述べる。ひとつめの従来例として投影形状が円形のトナーキャップがあるが、このトナーキャップには胴部に設けられた数本のリブとトナー容器のトナー充填口の内側面とを締まりばめとなるようにシールする。このトナーキャップの胴部に設けられた数本のリブの出っ張り量は胴部側面から0.1mmでありトナーキャップの前記リブが設けられた部分の外形の許容寸法公差はキャップ外形の直径に対し±0.1mmであり、トナー充填口との締まりばめ量(干渉量)は直径方向0.1ないし0.3mmである。
【0010】
ふたつめの従来例として、トナー充填口の嵌合する部分の全周に凸状の縁部を形成する一方、嵌合するトナーキャップの嵌合面全周にトナー充填口の前記縁部に喰い込ませるための溝部を形成したもので圧入嵌合する系があり、代表的な例として投影形状が略三角形状のトナーキャップがある。
【0011】
このトナーキャップについて、主な寸法は次の通りである。
【0012】
前記トナー充填口の縁部と前記トナーキャップとの喰い込み量(干渉量)が0.2mm以上1.0mm未満であり、トナーキャップの前記溝が設けられた部分からの外周方向への出っ張り量(以下、ノッチ出っ張り量という)は0.4mm以上1.0mm以下であり、トナーキャップの前記ノッチ出っ張り部の外郭寸法の許容寸法公差は±0.1mmである。
【0013】
このような従来例の製造では寸法管理が厳しく、ゆえに組立性すなわち製造効率の更なる向上が難しいといった問題点があった。
【0014】
本発明は、このような課題を解決するために為されたものであり、用いる材質の物性値限定範囲を広げ、更にトナーキャップの寸法管理をより容易にした上で従来よりもさらに組立性を向上させかつシール性を維持させたトナー容器及びそれを備えたプロセスカートリッジ及びこれらの製造方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の代表的な解決手段を請求項に対応するように請求項の番号と同番号を付して示せば以下のとおりである。
【0016】
本出願に係る第1の発明は、トナーを収納する容器本体の一側面にトナーを充填するためのトナー充填口を形成すると共に、トナー充填口にトナーキャップを圧入嵌合してトナー充填口を密閉するようにしたトナー収納容器において、前記容器本体を構成する材料の常温の曲げ弾性率が、1900Mpa以上11770Mpa以下であり、前記トナーキャップの常温における曲げ弾性率が、1000Mpa以上2160Mpa以下であり、前記トナーキャップを、ビカット軟化点以下の温度であって前記トナーキャップの曲げ弾性率が980Mpa以下となるように加温した後、前記トナー充填口に圧入嵌合したことを特徴とするトナー容器である。
【0017】
本出願に係る第の発明は、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、電子写真感光体ドラムと、前記電子写真感光体ドラム上に形成された潜像をトナーを用いて現像する現像手段と、を有し、前記現像手段は電子写真感光体ドラムに対向して電子写真感光体ドラムにトナーを供給する現像部材と、現像部材へ供給するためのトナーを収納したトナー容器とを有し、前記トナー容器は、トナーを収納する容器本体の一側面にトナーを充填するためのトナー充填口を形成すると共に、トナー充填口にトナーキャップを圧入嵌合してトナー充填口を密閉するようにしたトナー収納容器であって、前記容器本体を構成する材料の常温の曲げ弾性率が、1900Mpa以上11770Mpa以下であり、前記トナーキャップの常温における曲げ弾性率が、1000Mpa以上2160Mpa以下であり、前記トナーキャップを、ビカット軟化点以下の温度であって前記トナーキャップの曲げ弾性率が980Mpa以下となるように加温した後、前記トナー充填口に圧入嵌合したことを特徴とするプロセスカートリッジである。
【0018】
本出願に係る第18の発明は、トナーを収容可能でトナー充填口を有する容器本体であって該容器本体を構成する合成樹脂の常温の曲げ弾性率が1900Mpa以上11770Mpa以下である容器本体と、トナー充填口を密封するためのトナーキャップであって該トナーキャップを構成する合成樹脂の常温における曲げ弾性率が1000Mpa以上2160Mpa以下であるトナーキャップと、を用い
1)トナー充填口から容器本体にトナーを充填する。
(2)トナーキャップを、ビカット軟化点以下の温度であって前記トナーキャップの曲げ弾性率が980Mpa以下となるように加熱して軟化する。
(3)軟化状態のトナーキャップをトナー充填口に圧入嵌合する。
(4)常温までトナーキャップ及び容器本体のトナー充填口囲りを冷却する。
工程を有するトナー容器の製造方法である。
【0019】
本出願に係る第19の発明は、トナーを収容可能でトナー充填口を有する容器本体であって該容器本体を構成する合成樹脂の常温の曲げ弾性率が1900Mpa以上11770Mpa以下である容器本体と、トナー充填口を密封するためのトナーキャップであって該トナーキャップを構成する合成樹脂の常温における曲げ弾性率が1000Mpa以上2160Mpa以下であるトナーキャップと、を用い
1)トナー充填口から容器本体にトナーを充填する。
(2)トナーキャップを、ビカット軟化点以下の温度であって前記トナーキャップの曲げ弾性率が980Mpa以下となるように加熱して軟化する。
(3)軟化状態のトナーキャップをトナー充填口に圧入嵌合する。
(4)常温までトナーキャップ及び容器本体のトナー充填口囲りを冷却する。
なる工程で製作したトナー容器と、
現像枠体に現像部材を組付けたトナー容器と、を結合して現像ユニットを製作し、
一方、少くとも電子写真感光体ドラムを支持するためのドラム枠体に電子写真感光体ドラムを組付けたドラムユニットとを製作し、
現像ユニットとドラムユニットを結合する工程でもって、
電子写真感光体ドラムと、電子写真感光体ドラムに形成された潜像をトナーを用いて現像する現像手段と、を一体のカートリッジとして、このカートリッジを画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジとするプロセスカートリッジの製造方法である。
【0020】
【発明の実施の形態】
〔発明の実施の形態の説明〕
以下、本発明の実施の形態を図面に従って詳細に説明する。
【0021】
次に本発明の好適な実施の形態について説明する。以下の説明において、プロセスカートリッジBの短手方向とは、プロセスカートリッジBを装置本体14へ着脱する方向であり、記録媒体の搬送方向と一致している。またプロセスカートリッジBの長手方向とは、プロセスカートリッジBを装置本体14へ着脱する方向と交差する方向(略直交する方向)であり、記録媒体の表面と平行であり、且つ、記録媒体の搬送方向と交差(略直交)する方向である。又、プロセスカートリッジに関し左右とは記録媒体の搬送方向に従って記録媒体を上から見て右又は左である。
【0022】
図1は本発明の実施の形態を適用した電子写真画像形成装置(レーザービームプリンタ)の構成説明図、図2はその外観斜視図である。また図3〜図8は本発明の実施の形態を適用したプロセスカートリッジに関する図面である。図3はプロセスカートリッジの側断面図、図4はその外観の概略を図示した外観斜視図、図5はその右側面図、図6はその左側面図、図7はそれを上方(上面)から見た斜視図、図8はプロセスカートリッジを裏返して上方から見た斜視図である。また以下の説明において、プロセスカートリッジBの上面とは、プロセスカートリッジBを装置本体14へ装着した状態で上方に位置する面であり、下面とは下方に位置する面である。
【0023】
(電子写真画像形成装置A及びプロセスカートリッジB)
まず、図1及び図2を用いて、本発明の実施の形態を適用する電子写真画像形成装置としてのレーザービームプリンタAについて説明する。また図3にプロセスカートリッジBの側断面図を示す。
【0024】
このレーザービームプリンタAは、図1に示すように、電子写真画像形成プロセスによって記録媒体(例えば、記録紙、OHPシート、布等)に画像を形成するものである。そしてドラム形状の電子写真感光体(以下、感光体ドラムと称す)にトナー像を形成する。詳しくは、帯電手段によって感光体ドラムに帯電を行い、次いでこの感光体ドラムに光学手段から画像情報に応じたレーザ光を照射して前記感光体ドラムに画像情報に応じた潜像を形成する。そしてこの潜像を現像手段によって現像してトナー像を形成する。そして前記トナー像の形成と同期して、給紙カセット3aにセットした記録媒体2をピックアップローラ3b、搬送ローラ対3c,3d及びレジストローラ対3eで反転搬送する。次いで、プロセスカートリッジBの有する前記感光体ドラム7に形成したトナー像を転写手段としての転写ローラ4に電圧を印加することによって記録媒体2に転写する。その後トナー像の転写を受けた記録媒体2を搬送ガイド3fで定着手段5へと搬送する。この定着手段5は駆動ローラ5c及びヒータ5aを内蔵する定着ローラ5bを有する。そして通過する記録媒体2に熱及び圧力を印加して転写されたトナー像を定着する。そしてこの記録媒体2を排出ローラ対3g,3h,3iで搬送し、反転経路3jを通して排出トレイ6へと排出する。この排出トレイ6は画像形成装置Aの装置本体14の上面に設けられている。なお、揺動可能なフラッパ3kを動作させ、排出ローラ対3mによって反転経路3jを介することなく記録媒体2を排出することもできる。本実施の形態においては、前記ピックアップローラ3b、搬送ローラ対3c,3d、レジストローラ対3e、搬送ガイド3f、排出ローラ対3g,3h,3i及び排出ローラ対3mによって搬送手段3を構成している。
【0025】
一方、前記プロセスカートリッジBは、図3乃至図8に示すように、感光層を有する感光体ドラム7を回転し、その表面を帯電手段である帯電ローラ8への電圧印加によって一様に帯電する。次いで光学系1からの画像情報に応じたレーザービーム光を露光開口部1eを介して感光体ドラム7へ照射して潜像を形成する。そしてこの潜像をトナーを用いて現像手段9によって現像する。すなわち、帯電ローラ8は感光体ドラム7に接触して設けられており、感光体ドラム7に帯電を行う。なおこの帯電ローラ8は、感光体ドラム7に従動回転する。また、現像手段9は、感光体ドラム7の現像領域へトナーを供給して、感光体ドラム7に形成された潜像を現像する。なお光学系1は、レーザーダイオード1a、ポリゴンミラー1b、レンズ1c、反射ミラー1dを有している。
【0026】
ここで、前記現像手段9は、トナー容器11A内のトナーをトナー送り部材9bの回転によって、現像ローラ9cへ送り出す。そして、固定磁石を内蔵した現像ローラ9cを回転させると共に、現像ブレード9dによって摩擦帯電電荷を付与したトナー層を現像ローラ9cの表面に形成し、そのトナーを感光体ドラム7の現像領域へ供給する。そして、そのトナーを前記潜像に応じて感光体ドラム7へ転移させることによってトナー像を形成して可視像化する。ここで現像ブレード9dは、現像ローラ9cの周面のトナー量を規定すると共に摩擦帯電電荷を付与するものである。またこの現像ローラ9cの近傍には現像室内のトナーを循環させるトナー撹拌部材9eを回動可能に取り付けている。
【0027】
そして転写ローラ4に前記トナー像と逆極性の電圧を印加して、感光体ドラム7に形成されたトナー像を記録媒体2に転写した後に、クリーニング手段10によって感光体ドラム7上の残留トナーを除去する。ここでクリーニング手段10は、感光体ドラム7に当接して設けられた弾性クリーニングブレード10aによって感光体ドラム7に残留したトナーを掻き落として廃トナー溜め10bへ集める。
【0028】
なお、プロセスカートリッジBは、トナーを収納するトナー容器(トナー収納部)11Aを有するトナー枠体11と現像ローラ9c等の現像手段9を保持する現像枠体12とを結合する。そしてこれに感光体ドラム7、クリーニングブレード10a等のクリーニング手段10及び、帯電ローラ8を取付けたクリーニング枠体13を結合して構成している。そしてこのプロセスカートリッジBは、操作者によって画像形成装置本体14に着脱可能である。
【0029】
このプロセスカートリッジBには画像情報に応じた光を感光体ドラム7へ照射するための露光開口部1e及び感光体ドラム7を記録媒体2に対向するための転写開口部13nが設けてある。詳しくは、露光開口部1eはクリーニング枠体13に設けられており、また、転写開口部13nは現像枠体12とクリーニング枠体13との間に構成される。
【0030】
次に本実施の形態に係るプロセスカートリッジBのハウジングの構成について説明する。
【0031】
本実施の形態で示すプロセスカートリッジBは、トナー枠体11と現像枠体12とを結合し、これにクリーニング枠体13を回動可能に結合して構成したハウジング内に前記感光体ドラム7、帯電ローラ8、現像手段9及びクリーニング手段10等を収納してカートリッジ化したものである。そして、このプロセスカートリッジBを画像形成装置本体14に設けたカートリッジ装着手段に対して取り外し可能に装着する。
【0032】
(プロセスカートリッジBのハウジングの構成)
本実施の形態に係るプロセスカートリッジBは、前述したようにトナー枠体11と現像枠体12及びクリーニング枠体13を結合してハウジングを構成しているが、次にその構成について説明する。
【0033】
図3及び図9に示すように、トナー枠体11にはトナー送り部材9bを回動可能に取り付けてある。また現像枠体12には現像ローラ9c及び現像ブレード9dを取り付け、更に前記現像ローラ9cの近傍には現像室内のトナーを循環させる撹拌部材9eを回動可能に取り付けてある。また、現像枠体12には図3及び図10に示すように現像ローラ9cの長手方向と対向して、前記現像ローラ9cと略平行にアンテナ棒9hが取り付けられている。そして前記トナー枠体11と現像枠体12を溶着(本実施の形態では超音波溶着)して一体的な第二枠体としての現像ユニットD(図11参照)を構成している。
【0034】
なおプロセスカートリッジBを画像形成装置本体14から取り外したときに感光体ドラム7を覆い、これを長時間光に晒されるあるいは異物との接触等から保護するドラムシャッタ部材18をトナー現像ユニットに取り付けている。
【0035】
このドラムシャッタ部材18は図6に示すように図3に示した転写開口部13nを開閉するシャッタカバー18aとシャッターカバー18aを支持するリンク18b,18cを備えている。このシャッタカバー18aの長手方向の両端部で記録媒体2の搬送方向の上流側で、図4、図5に示すように現像ホルダ40の穴40gに右側のリンク18cの一端が枢着され、図6、図7に示すように左側のリンク18cの一端はトナー枠体11の下方枠体11bに設けたボス11hに枢着されている。両側のリンク18cの他端はシャッターカバー18aのプロセスカートリッジBの装着方向に関し上流側に枢着されている。このリンク18cは金属線材であり、シャッターカバー18aに枢着した部分はプロセスカートリッジBの両側間でつながっていて左右のリンク18cは一体である。また、リンク18bはシャッタカバー18aの片側のみに設けられ、リンク18cを枢着した位置とは記録媒体2の搬送方向の下流側の端においてシャッタカバー18aに一端が枢着され、他端は現像枠体12に設けたダボ12dに枢着されている。このリンク18bは合成樹脂である。
【0036】
リンク18b,18cは長さを異にしており、シャッタカバー18a、トナー枠体11と現像枠体12を併せた枠体を夫々リンクとする四節連鎖機構をなしている。両側のリンク18cに設けた側方へ突出する突出部18c1は画像形成装置14のカートリッジ装着スペースS(図1参照)の傍に設けた固設部材(不図示)と当接し、プロセスカートリッジBの移動により、ドラムシャッタ部材18を作動して、シャッターカバー18aを開くようになっている。
【0037】
このシャッターカバー18a、リンク18b,18cからなるドラムシャッタ部材18は、ダボ12dに挿入され一端がリンク18bに係止され、他端が現像枠体12に係止された不図示のねじりコイルばねでシャッターカバー18aが転写開口部13nを覆うように付勢されている。
【0038】
また、図3及び図12に示すようにクリーニング枠体13には感光体ドラム7、帯電ローラ8及びクリーニング手段10の各部材を取り付けて第一枠体としてのクリーニングユニットC(図12参照)を構成している。
【0039】
そして、上記現像ユニットDと上記クリーニングユニットCを丸いピンの結合部材22によって互いに回動可能に結合することによってプロセスカートリッジBを構成する。即ち、図11に示すように、現像枠体12の長手方向(現像ローラ9cの軸線方向)両側に形成したアーム部19の先端には現像ローラ9cに平行に丸い形状の回動穴20が設けてある(図11参照)。一方、クリーニング枠体13の長手方向両側2箇所には前記アーム部19を進入するための凹部21が設けてある(図12参照)。この凹部21に前記アーム部19を挿入し、結合部材22をクリーニング枠体13の取付穴13eに圧入し、且つアーム部19端の回動穴20に嵌入して更に内側の穴13eに圧入して取り付けることにより、現像ユニットDとクリーニングユニットCは結合部材22を中心に回動可能に結合される。このときアーム部19の根本に立設した図示されないダボに挿入して取り付けた圧縮コイルばね22aがクリーニング枠体13の凹部21の上壁に当りこの圧縮コイルばね22aによって現像枠体12を下方へ付勢することにより、現像ローラ9cを感光体ドラム7へ確実に押し付ける。なおクリーニング枠体13の凹部21の上壁は現像ユニットDとクリーニングユニットCを組付ける際に上記圧縮コイルばね22aが非圧縮状態から圧縮を次第に強めるように傾斜が付されている。従って、図11に示すように現像ローラ9cの長手方向両端に現像ローラ9cよりも大径のスペーサコロ9iを取り付けることにより、このコロ9iが感光体ドラム7に押し付けられ、感光体ドラム7と現像ローラ9cとが一定間隔(約300μm程度)をもって対向する。したがって、現像ユニットDとクリーニングユニットCは結合部材22を中心にして互いに回動可能であり、そこで、圧縮コイルばね22aの弾性力によって、感光体ドラム7の周面と、現像ローラ9cの周面の位置関係を保持することができる。
【0040】
このようにアーム部19の根本側において現像枠体12に圧縮コイルばね22aを取り付けてあるため、アーム部19根本以外へ圧縮コイルばね22aの加圧力が及ばず、現像枠体12へ取り付けた部材をばね座とするように、ばね座回りを特に強化しなくても、アーム部19根本側は強度、剛性の大きい部分であるため、精度の維持に効果がある。
【0041】
図1に示す開閉部材35をヒンジ35aを中心に回動して開くと、カートリッジ装着部Sが見える。このカートリッジ装着部Sの左右の内壁にはプロセスカートリッジBをガイドするガイド部材が設けらており、このガイド部材にプロセスカートリッジBの左右に設けられたガイド部材13R,13L(13aR,13aL,13bR,13bL)を嵌入して挿入すると、ドラムシャッタ18が開き図1に示すように光学手段1によって感光体ドラム7が露光されると共に感光体ドラム7に形成された画像を記録媒体2に転写する転写ローラ4に対向する位置に感光体ドラム7が位置する。なお、プロセスカートリッジBの姿勢はクリーニング枠体13の上面の左側端13q、右側端13pに夫々設けた規制当接部13jに装置本体14に設けた不図示の固設部材が当接して定まる。
【0042】
(トナー枠体)
図3、図5、図7、図13、図9、図14を用いてトナー枠体について詳細に説明する。図9はトナーシールを溶着する前の斜視図、図14はトナーを充填後の斜視図である。
【0043】
図3に示すようにトナー枠体11は上方枠体11a及び下方枠体11bの2部品によって構成されている。この上方枠体11aは図1に示すように画像形成装置本本体14の光学系1の右方の空間を占めるように上方へ向って膨出しており、画像形成装置Aを大きくすることなく、プロセスカートリッジBのトナー量を増加するようにしている。図3、図4、図7に示すように上方枠体11aの長手方向中央に外側から凹部17が設けられており、把手の機能を有している。そこで操作者は、手でもって上方枠体11aの凹部17と下方枠体11bの下側を把んで持つ。なお、凹部17の片側及び下方枠体11bの下側に設けた長手方向のリブ11cはプロセスカートリッジBを持つ場合の滑り止めとなっている。そして、図3に示すようにこの上方枠体11aのフランジ11a1を下方枠体11bの回り縁付のフランジ11b1に嵌合し溶着面Uで合わせて、超音波溶着により溶着リブを溶かすことにより両枠体11a,11bを一体化している。ただし結合方法としては、超音波溶着に限定されずに、例えば熱溶着、強制振動、あるいは接着等で行なっても良い。両枠体11a,11bを超音波溶着する際に上述のフランジ11b1で両枠体11a,11bを支持するほか、開口部11iの外側上方にフランジ11b1とほぼ同一平面上に段部11mを設けてある。この段部11mを設けるための構成は後述する。
【0044】
なお、両枠体11a,11bを結合するのに先立って、下方枠体11bの内部にトナー送り部材9bを組み込む。さらに、図13に示すようにトナー送り部材9bの端部に係止するようにカップリング部材11eをトナー枠体11の側板の穴11e1から組み込む。前記穴11e1は、下方枠体11bの長手方向一側端に設けられている。そしてこの穴11e1と同じ側にトナーを充填するためのほほ直角三角形のトナー充填口11dが設けられている。このトナー充填口11dの縁は上下トナー枠体11a,11bの合せ目近くに沿う直角側の一辺と、この一辺に直角な上下方向の一辺、及び下方枠体11bの下側に沿う斜辺を有する。このためトナー充填口11dは最大限の大きさを採用することができている。そこで穴11e1とトナー充填口11dは並んで設けられている。更に、図9に示すようにトナー枠体11の長手方向には、トナー枠体11から現像枠体12へトナーを送るためのトナー枠体11の開口部11iが設けられており、この開口部11iをふさぐようにシール(後述)を溶着する。その後、トナー充填口11dからトナーを充填し、トナー充填口11dを図14で示すようにトナーキャップ11fでふさいでトナーユニットJとして完成する。トナーキャップ11fはポリエチレン、ポリプロピレン等の材質で形成されており、加熱後、トナー枠体11に設けられたトナー充填口11dに圧入されて抜け止めされる。更にトナーユニットJは後述する現像枠体12と超音波溶着し、現像ユニットDとなる。ただし結合方法としては、超音波溶着に限定されずに、接着、あるいは弾性力を用いてスナップフィット等で行なってもよい。
【0045】
また、図3に示すように、トナー枠体11の下方枠体11bの斜面Kはトナーが消費されると自然に落下する傾斜角度θ、即ち、装置本体14を水平にした状態で装置本体14に装着されたプロセスカートリッジBの有する斜面Kと水平線Zとのなす角度θが約65°程度が好適である。また、下方枠体11bはトナー送り部材9bの回転領域を逃げるように下方に凹形部11gを有している。トナー送り部材9bの回転直径は37mm程度である。凹形部11gは斜面Kの延長線より約0mm〜10mm位凹であれば良い。これはもし凹形部11gが斜面Kより上方にあるとすると、斜面K上方より自然落下してきたトナーが凹形部11gと斜面Kの間のトナーが現像枠体12内に送られなくなり、トナーが残ってしまう場合が予想されるが、本実施の形態では確実にトナーをトナー枠体11から現像枠体12へ送り出すことができる。
【0046】
なおトナー送り部材9bは直径2mm程度の棒状の鉄系の材質が用いられ、クランク形状となっており、図9に片側を図示するように夫々に設けたジャーナル9b1の一方をトナー枠体11の開口部11i内に面する部分の穴11rに枢着すると共に他方をカップリング部材11eに固定してある(結合部は図9では見えない)。
【0047】
以上のようにトナー枠体11の底面にトナー送り部材9bの逃げとして凹形部11gを設けることにより、コスト上昇することなく安定したトナー送り性能が得られる。
【0048】
図3、図9、図15に示すようにトナー枠体11の現像枠体12との接合部には、トナー枠体11から現像枠体12へトナーを送り出す開口部11iが設けられている。この開口部11iの周囲には凹面11kが設けられている。この凹面11kの上下のフランジ11j,11j1の長手方向にじかに両縁側には条溝11nが平行して設けられている。なお、この凹面11kの上方のフランジ11jは門形をしており、下方のフランジ11j1は、凹面11kに対して交叉方向である。図15に示すようにこの条溝11nの底11n2は凹面11kよりも外方(現像枠体12側)へ突出した位置にある。なお、開口部11iのフランジ11jは額縁状として一平面となるようにしてもよい。
【0049】
図10に示すように現像枠体12のトナー枠体11との対向面は一平面12uであり、この平面12uの上下および長手両側にはこの平面12uよりも後退した位置にこの平面12uに平行なフランジ12eが額縁状に閉じた形に設けられ、このフランジ12eの縁に長手方向に沿ってトナー枠体11の条溝11nに嵌合する突条12vが設けられている。この突条12vの頂面には超音波溶着する際の三角突条12v1が設けられている(図15参照)。そこで夫々部品を仕組まれた後のトナー枠体11と現像枠体12は、このトナー枠体11の条溝11nと現像枠体12の突条11vを嵌合しその長手方向に沿って超音波溶着されるようになっている(詳細は後述する)。
【0050】
図14に示すようにトナー枠体11の開口部11iを塞ぐように、凹面11kに長手方向に裂け易いカバーフィルム51が貼り付けられている。このカバーフィルム51は、凹面11kにおいて、前記開口部11iの4辺の縁に沿ってトナー枠体11に貼り付けられている。このカバーフィルム51には開口部11iを開封するために、カバーフィルム51を引き裂くためのテアテープ52が溶着されている。そしてこのテアテープ52は、開口部11iの長手方向一端52bで折り返されて、現像枠体12のトナー枠体11と対向する平面の長手方向の端部に貼り付けられた、例えばフエルトのような弾性シール材54(図10参照)とトナー枠体11間を通って外部へ引き出され、テアテープ52の外部へ引き出された端部52aは手掛けとなる把手部材11tを取り付けてある(図6、図9、図14参照)。この把手部材11tはトナー枠体11と一体成形されており、トナー枠体11とつながる部分を特に薄くして切り離せるようにしてあり、テアテープ52の端部をこの把手部材11tに貼り付けてある。なお該シール材54表面の内部寄りには、摩擦係数の小さい合成樹脂フィルム状のテープ55が貼り付けられている。またさらに、この弾性シール材54を貼り付けた位置と長手方向の反対側の端部において平面12eには、弾性シール材56が貼り付けられている(図10参照)。
【0051】
上述した、弾性シール材54,56は、フランジ12e長手方向両端において短手方向の全幅においてフランジ12eに貼り付けてある。そして弾性シール材54,56は凹面11kの長手方向の両端部のフランジ11jに一致し、且つそのフランジ11jの短手方向の全幅にわたり、さらに突条12vとオーバーラップしている。
【0052】
またさらに、トナー枠体11と現像枠体12を結合する際に、両枠体11,12の位置合わせを容易にするために、トナー枠体11のフランジ11jには、現像枠体12に設けた円筒形ダボ12w1、角形ダボ12w2と嵌合する丸穴11r、角穴11qが設けられている。ここで丸穴11rはダボ12w1と密に嵌合し、角穴11qはダボ12w2と短手方向は密に、長手方向はラフに係合する。
【0053】
トナー枠体11と現像枠体12を結合する際には、トナー枠体11、現像枠体12は夫々を仕組品として独立に組立る。その後に、現像枠体12の位置決め用の円筒形ダボ12w1、角形ダボ12w2をトナー枠体11の位置決め用の丸穴11r、角穴11qに嵌入する。また、トナー枠体11の条溝11nに現像枠体12の突条12vを夫々嵌め込む。そして、トナー枠体11と現像枠体12を互いに圧接すると、シール材54,56はトナー枠体11の長手方向両端部のフランジ11jに接して圧縮され、現像枠体12の平面12uの長手方向両側で短手方向に一体成形で設けたスペーサの役をする突条12zがトナー枠体11のフランジ11jに接近する。ここで、テアテープ52の通過を許すように、片側の突条12zは、テアテープ52の幅方向(短手方向)の両側にのみ設けられている。
【0054】
上記状態でトナー枠体11と現像枠体12を圧して突条12vと条溝11n間に超音波振動を加え、摩擦熱によって前記三角突条12v1を溶かして条溝11nの底と溶着する。これによって、トナー枠体11の条溝11nの縁11n1、現像枠体12のスペーサ用の突条12zは夫々相手部材と密着状態となり、トナー枠体11の凹面11kと対向する現像枠体12の対向平面12u間には周縁が密着された空間ができる。この空間に前記カバーフィルム51、テアテープ52が納まる。
【0055】
また、トナー枠体11に収納されたトナーを現像枠体12へ送り出すためには、プロセスカートリッジBの外部へ突出しているテアテープ52の端部52a(図6参照)の把手部材11tの根本側をトナー枠体11から、切り離すか、引きちぎった後に把手部材11tを操作者が手で引くことにより、カバーフィルム51が引き裂かれて、トナー枠体11の開口部11iが開封され、トナーをトナー枠体11から現像枠体12へ送り出し可能となる。そして、弾性シール材54,56は平たい帯状の六立方形のまま、トナー枠体11のフランジ11jの長手方向の両端部で厚さのみ小さくなるように変形しているのでシール性がよい。
【0056】
このようにトナー枠体11と現像枠体12の対向面が構成されているので、カバーフィルム51を引き裂く力をテアテープ52に加えると、テアテープ52を両枠体11,12間から円滑に引き出せる。
【0057】
またさらにトナー枠体11と現像枠体12を超音波溶着する際に、摩擦熱が生じてこの摩擦熱によって三角突条12v1を溶融する。この摩擦熱により、トナー枠体11及び現像枠体12には熱応力が生じて熱変形するおそれがある。しかしながら本実施の形態によれば、トナー枠体11の条溝11nと現像枠体12の突条12vが長手方向の略全範囲にわたって嵌合しており、両枠体11,12の結合状態において、溶着部周辺が強化されており、熱応力による熱変形が生じ難い。
【0058】
現像枠体12を形成する材質としては、プラスチック例えばポリスチレン、ABS樹脂アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン共重合体、ポリカーボネイト、ポリエチレン、ポリプロピレン等である。トナー枠体の材質については後述する。
【0059】
ここで図3には本実施の形態に用いられるトナー枠体11の側断面図が示されている。図3は、トナー枠体11が現像枠体12と結合す結合面JPを大略鉛直方向に配置して示してある。
【0060】
本実施の形態に用いるトナー枠体11について更に詳細に説明する。トナー容器11Aに収納している一成分トナーを開口部11i方向へ効率よく落下させるために、2つの斜面K,Lを有している。この斜面K,Lはともに、トナー枠体11の長手方向全幅に設けられている。斜面Lは、開口部11iの上方に配置されており、また、斜面Kは開口部11iの奥側(トナー枠体11の短手方向)に配置されている。また斜面Lは上方枠体11aに形成されており、斜面Kは下方枠体11bによって構成される。そして斜面Lは装置本体14にプロセスカートリッジBを装着状態において鉛直方向又は鉛直方向よりも面が下向きである。また、水平線Zは、トナー枠体11と現像枠体12の結合面JPに直交する線mに対する角度θ3が約20度〜40度である。言い換えれば、本実施の形態では上方枠体11aに下方枠体11bを結合するにあたって、下方枠体11bを前記設置角度でもって設置できるように上方枠体11aの形状を規定している。そこで本実施の形態によれば、トナーを収容しているトナー容器11Aは、効率よくトナーを開口部11i方向へ供給することができる。
【0061】
(トナーキャップの実施の形態)
〔実施の形態1〕
次に本発明の好適な実施の形態1としてトナーキャップ11faについて説明する。
【0062】
この実施例は、図21に示すような円穴のトナー充填口11daに適用される。
【0063】
図16、図18は本発明の実施の形態1の形態に係るトナーキャップ11faの斜視図および断面図である。
【0064】
図23は本発明の実施の形態1に係るトナー容器のトナー充填口11daの断面図である。
【0065】
ここで、実施の形態1においては、トナーキャップ11faとトナー充填口11daの投影形状は円形である。図18に示すようにトナーキャップ11faは嵌合部11fa2よりも拡径するつば11fa1を有し、つば11fa1とは反対側において嵌合部11f2につづいて抜け止めA12、導入部11fa3を有する。またこのトナーキャップ11faは嵌合部11fa2にシール部分であるリブA11を有する。対するトナー充填口11daは図23に示すようにシール部分である内壁A14をなし、内壁A14の長さh12をトナーキャップ11faのつば11fa1から抜け止めA12までの嵌合部長さh11よりも短くして、嵌合時にトナーキャップ11faの抜け止めA12がトナー充填口内壁A14を貫通するようにしている。この嵌合時の状態を表わすのが図25である。上記トナーキャップ11faの嵌合部11fa2のリブA11は円筒形の嵌合部11fa2を囲繞して設けられた突条のリブである。このリブA11は本例では2条である。上記導入部11fa3は円錐形である。ただし、先端に向って先細であれば母線の形状は例えば外方へ向って凸な曲線でもよい。
【0066】
ここでリブA11の出っ張り量を表わす寸法は図18のリブA11の直径L11と図23のトナー充填口11daの直径L13との差で表わされる。
【0067】
リブA11の出っ張り寸法=(L11−L13)÷2
ここで、実際の嵌合量を表わす、しまりばめの量は前記(L11−L13)である。
【0068】
なお、リブA11の出っ張り寸法は0.05mm以上0.2mm以下が望ましく、更に望ましくは0.05mm以上0.15mm以下であり、本実施の形態は0.2mmとした。これをしまりばめの量で表わすと、直径方向0.1mm以上0.4mm以下が望ましく、更に望ましくは0.1mm以上0.3mm以下であり、本実施の形態は0.4mmとした。
【0069】
また抜け止めA12の寸法L12はトナー充填口内壁A14に確実に係るようにするため、本実施の形態では、トナー充填口内壁A14の直径L13よりも0.5mm大きくした。
【0070】
またトナーキャップ11faの圧入嵌合直前までに、予め図22に示すドライヤーYなどの加温手段を用いてトナーキャップ11faを暖めておき、暖かくなったトナーキャップ11faをトナー充填口11daに圧入嵌合した。この時加温するトナーキャップ11faの温度は35℃以上60℃以下とし、圧入嵌合する際、事前にトナーキャップ11faの剛性を測定しておく。
【0071】
このときのトナーキャップ11faの材質で、低密度ポリエチレンLDPEはオルセン剛性が、高密度ポリエチレンHDPE、ポリプロピレンPPは曲げ弾性率が加温後980Mpa以下になるよう、加温到達温度を調整・設定し、以上の経緯を踏まえてトナーキャップ11faを軟らかくし、対するトナー容器11Aの割れ、白化(クリープ現象)を抑えながら圧入嵌合する。このあとトナーキャップ11faは常温にもどった際に剛性も元に戻り、本来のシール性が復元される。この要領は後述する実施の形態2についても同じである。
【0072】
ここでいう常温とは、本実施の形態の組立て装置が設置されている環境下の温度であり、25℃±3℃の環境を表わす。
【0073】
ところで、トナーキャップ11f(丸形のトナーキャップ11fa及び後述の略三角形のトナーキャップ11fb)の材質としては、上記の如く圧入嵌合する場合にはシール安定性及びキャッピング(トナー充填口にトナーキャップを嵌合することをいう)時の白化(クリープ現象)防止の点で以下の材質が望ましく用いられる。
【0074】
材質の弾性に関する項目として、高密度ポリエチレンHDPEやポリプロピレンPPなどは曲げ弾性率(JIS−K7203)、低密度ポリエチレンLDPEや高密度ポリエチレンHDPEなどはオルゼン剛性(JIS−K7016)があるが、測定値としてはトナーキャップ11fと容器本体(トナー下方枠体)11bと比較して曲げ弾性率ではおおよそ同等もしくはトナーキャップ11fの方が小さいことが望ましい。したがってトナーキャップ11fとしては、曲げ弾性率690〜2160Mpa、オルゼン剛性88〜1320Mpaが望ましく、更に望ましくは曲げ弾性率1000Mpa〜2160Mpa、オルゼン剛性130〜980Mpaが用いられ、最も望ましくはオルゼン剛性155Mpaが用いられ、本実施の形態ではオルゼン剛性が157Mpaのものとした。
【0075】
容器本体11bの材質としては例えば耐衝撃性ポリスチレンHIPS,ABS、ポリフエニレンエーテルPPE、ポリフエニレンオキシドPPOの何れかを用い、トナーキャップ11faに対する容器本体11bの曲げ弾性率としては、1900Mpa以上11770Mpa以下が望ましく、更に望ましくは2000〜3000Mpa、最も望ましくは2500Mpaが用いられ、本実施の形態としては2400Mpaとした。
【0076】
さらにトナーキャップ11faの嵌合にあたり、対するトナー容器11A、すなわちトナー充填口11dの割れ、白化(クリープ現象)をおさえ、かつ組立性(圧入時間短縮)向上、シール性の確保を得るために加温手段を用い、トナーキャップ11faをビカット軟化点以下の温度である35℃以上60℃以下に加温し、剛性が850Mpa以下になるのを事前に確認した上で圧入嵌合した。
【0077】
一方、容器本体11bのトナー充填口11daには、図23に示すようにトナー充填口11faの円筒部A13が設けられている。また、トナー充填口11daは容器本体11bと一体成形にて形成した。
【0078】
なお、この円筒部A13はキャッピングがスムーズに行えるように、上部にC面取りを設けた。
【0079】
また、トナーキャップ11faの下部に備えた抜け止め12の外径L12をトナー充填口11daの内径L13よりも大きくする。そしてキャップ嵌合時に抜け止めA12はトナー充填口11daを通り抜けて、図25に示すようにトナーキャップ11faを抜けにくくする。
【0080】
なお、本実施の形態のトナーキャップ11fa及びトナー充填口11daの主要寸法を次に記す(図18、図23参照)。
【0081】
トナーキャップ・リブA11外径(L11) :34.3mm
トナーキャップ・抜け止めA12外径(L12):34.5mm
トナーキャップ・嵌合部長さ(h11) :15.5mm
容器本体充填口・内径(L13) :34.0mm
容器本体充填口・内壁の長さ(h12) :15.0mm
〔トナーキャップ及びトナー充填口の実施の形態2〕
次に本発明の好適な実施の形態2としてトナーキャップ11fbについて説明する。
【0082】
図17、図19、及び図20は、本発明の実施の形態2に係るトナーキャップ11fbの斜視図、断面図及び上面図である。
【0083】
図24は本発明の実施の形態に係るトナー容器の充填口11dbの断面図である。
【0084】
ここで、実施の形態2においては、トナーキャップ11fbと前記充填口11dbの投影形状は略直角三角形である。またこのトナーキャップ11fbはシール部分である溝部A21、ノッチA22、ノッチ斜面A23、キャップ底部A24、補強リブA25、キャップノブ部A26、外側斜面部A27、キャップつば部A28及び内側斜面部A29などから成っている。さらに溝部A21は、溝上部A21a、溝底部A21b、溝下部A21cから成っている。
【0085】
そして、溝底部A21bの幅h21は図24に示すトナー容器11Aの容器本体11bの一側面に形成されたトナー充填口11dbの縁部(へり)B1とトナーキャップ11fbの溝部A21とを喰い込ませることでトナーキャップ11fbのシールを行うようにしている。
【0086】
なお、ここでノッチA22の出っ張り量d(図19参照)は、後述するキャップ喰い込ませ量との関係で0.4〜1.4mmが望ましく、更に望ましくは0.45〜0.9mm、最も望ましくは0.5〜0.8mmであり、本実施の形態では0.7mmとした。
【0087】
また、ノッチ斜面A23はキャッピング時のスムーズなトナーキャップ11fbの挿入のために必要であり、これに関わるノッチ角度はθは30°以上90°未満が望ましく、更に望ましくは45°以上、最も望ましくは60°以上80°未満であり、本実施の形態では65°とした。
【0088】
さらに、キャップ底部A24の厚さh22は、トナーキャップ11fbの基本肉厚よりも薄くし、本実施の形態ではトナーキャップ11fbの基本肉厚を1.5mm、キャップ底部A24の厚さh22を1.0mmとした。この理由は、キャッピング時におけるトナーキャップ11fbの変形を最小限に止め、溝部A21の裏側A21dに入り易い白化(クリープ現象)を防ぐためである。
【0089】
また、補強リブA25はトナーキャップ11fb嵌合後にほぼ直角三角形状の各辺の直線部のたわみによるシール性低下を防ぐために1方向につき2本以上、本実施の形態では各辺に夫々3本設けられ、またこの補強リブA25はトナーキャップ11fbの中心に設けられたキャップノブA26よりキャップ外周方向へ延びるように形成されている。ここで、この補強リブA25の高さh24は、望ましくは1mm以上3mm以下とし、更に望ましくは1.5mm以上2.5mm以下、最も望ましくは1.8〜2.2mmであり、本実施の形態では2mmとした。なお、高さh24が1.0mm未満では補強リブA25に機能が低下してしまい、シール性低下があるために使用できず、一方で3mmを超えた場合は、射出成形時に裏面のヒケが発生し、必要な寸法が得られない。
【0090】
また、外側斜面部A27及び内側斜面部A29はキャッピング時のトナーキャップ11fbの変形を最小限に止め、溝部A21の裏側A21dに入り易い白化(クリープ現象)を防ぐために設ける。
【0091】
ちなみに図26、図27はトナーキャップ11fbとトナー充填口11dbの嵌合の状態を表わし、図のようにトナーキャップ11fbをトナー充填口11dbに嵌合させたときに、喰い込む部分がひずみを発生させ、そのひずみの程度が大きいほど白化(クリープ現象)が起こりやすくなる。
【0092】
ところで、トナーキャップ11fbの材質としては、本発明のごとくトナーキャップ11fbを喰い込ませてシールする場合にはシール安定性及びトナー充填口11dbへ嵌合時の白化(クリープ現象)防止の点で、材質がある範囲内で望ましく用いられるが、材質としては、硬さ・弾性率・強度など全て実施の形態1と同じであり、対する容器本体11の材質も実施の形態1と同じである。
【0093】
またこのトナーキャップ11fbも実施の形態1同様の加温条件でトナー充填口11dbへ圧入嵌合した。
【0094】
そしてこのようなトナーキャップ11fの具体的な材質としては、例えば低密度ポリエチレンLDPE、高密度ポリエチレンHDPE、ポリプロピレンPPを用い、容器本体11bは例えば耐衝撃性ポリスチレンHIPS、ABS、ポリフエニレンエーテルPPE、ポリフエニレンオキシドPPOを用い各々射出成形にて形成した。
【0095】
一方、容器本体11bのトナー充填口11dbには、図24に示すようにトナー充填口11dbの縁部B1とキャッピング時の挿入ガイドとなるキャップガイドB2とが設けられている。また、トナー充填口11dbは容器本体11と一体成形にて形成した。
【0096】
なお、この縁部B1は嵌合がスムーズに行えるようにC面取りを設けた縁上部B1aと0.3mm以下のR取りを行った縁下部B1bからなる。また、トナーキャップ11fbの溝下部A21cには図26に示すように直線的な傾斜部A21c1が設けられ、この傾斜部A21c1に縁下部B1bを完全に喰い込ませることでシール性を大幅に向上させる。なお、本実施の形態では縁下部B1bのR取りはR0.3mmとした。
【0097】
ところで、図26において、Kはトナーキャップを喰い込ませる量であり、この喰い込ませ量Kとしては0.2mm以上、1.4mm以下が望ましく、最も望ましくは0.7mmであり、本実施の形態では0.5mmとした。
【0098】
また、所謂トナーキャップ11fbを喰い込ませることでトナーキャップ11fbのシール性を確保するが、トナーキャップ11fbの他の部分でトナー充填口11dbと接触しシール性を阻害することを防止するため、同図及び図27に示すようにトナーキャップ11fb嵌合時に縁部B1と溝底部A21bとの間の溝部すきまGを適宜設けた。ここで、このすきまGとしては0.1mm以上2mm未満が望ましく、本実施の形態では0.2mmとした。
【0099】
更に、図27に示すキャップガイドB2とトナーキャップ11fbとの隙間Sを0.2mm以上2mm未満設けることが望ましく、本実施の形態では0.3mmとした。
【0100】
なお、本実施の形態のトナーキャップ11fb及び充填口11dbの主要寸法を次に記す(図19、図20、図24参照)。
【0101】
第1トナーキャップ外寸法(L21):39.54mm
第2トナーキャップ外寸法(L22):50.06mm
第3トナーキャップ外寸法(L23):63.78mm
トナーキャップ高さ(L24) :4.5mm
トナーキャップつば部幅(L25) :2.6mm
トナーキャップガイド高さ(L26):2.8mm
次に、以上のように作成した容器本体11bを用いて、組立状態の確認(破損・白化確認、圧入時間確認)、物流テスト(シール性確認)を行った。
【0102】
なお、確認における各測定条件は以下の通りとした。
【0103】
(1)組立状態の確認
160kgf推圧にてキャッピングを行い、トナーキャップ11f及び容器本体11bが完全にトナー充填口11dの破損・白化の有無確認及び時間(トナーキャップ11fが完全に充填口11dに挿入されるまでの時間を測定する。なお、自動充填機対応として、圧入時間2.5秒未満を合格と判断する。
【0104】
(2)物流テスト
トナー容器の6面8角が床に当るように125cm自由落下。トナーは平均粒子径8μmの一成分磁性トナーを485gを充填して確認する。
【0105】
次に記述した実施の形態の実施例として、実施例1では円形キャップの材質を弾性別に変化させ、実施例2でも同様に略三角形キャップの材質を弾性別にそれぞれ変化させて、容器本体を作成し、さらに上記の比較例として予め加温しない実施方法で性能比較をおこなった。
【0106】
そして、その結果は下記の表1(表1−1,1−2,1−3,1−4)及び表2(表2−1,2−2,2−3,2−4)に示すとおりであり、本実施の形態の所謂範囲のものは性能上全く問題ないことが判明した。さらに、表1に示す実施例1対比較例1(夫々円形キャップ)及び表2に示す実施例2対比較例2(夫々略三角形キャップ)として、各比較例では予め加温しない方法で同様の性能比較を行った結果、トナーキャップを加温することで、用いられる物性値を満足する範囲が拡大されることが判明した。但し、比較例に記載した構成であっても、従来のトナーキャップ及びトナー容器として使用できる。例えば白化現象が発生したとしても、トナー容量が少ない場合、即ち耐久性が低くてもトナー洩れがなく、実用に耐えられる場合には、トナーキャップ及びトナー容器として使用できる。即ち実施例1及び実施例2に記載した構成はキャップ及びトナー容器としての用途が比較例に記載されたものよりも広い場合である。
【0107】
Figure 0003919335
【0108】
Figure 0003919335
【0109】
Figure 0003919335
【0110】
Figure 0003919335
【0111】
以上のように、本実施の形態のトナー容器11Aは従来の比較例に対して、キャッピング性の向上を図ることができた。(例;比較例1−17ではトナーキャップの曲げ弾性率980Mpaで圧入時間が1.2sec.であったが、実施例1−16のようにキャップを加温することによって、曲げ弾性率2160Mpaのトナーキャップでも0.9sec.で圧入することができた。)
また、本実施の形態によって円形のキャップにおいては従来のしまりばめ量が直径方向0.3mmまでを上限としていたものが、0.4mmでも可能となり、一方の略三角形状のキャップにおいても、従来のしまりばめ量(ノッチ出っ張り量)1.0mmまでを上限としていたものが1.4mmでも可能となり、結果として部品の寸法公差を拡げることもできるようになった。
【0112】
またシール性を維持できるトナーキャップの材質の弾性の上限をさらに拡大することができた。
【0113】
更にトナー容器11Aをプロセスカートリッジに組み込み、同様の物流テストを行った結果、同様にトナーキャップ11fのシール性は問題ないことが確認できた。
【0114】
ところで、これまで前述した実施の形態では、トナーキャップ11fの投影形状を図16に示す円形状や、図17に示す略三角形状としたが、更に他の略多角形や他の非円形状でも使用可能であり、何ら限定はない。また、トナーキャップ11fの材質を低密度ポリエチレンとし、容器本体の材質を耐衝撃性ポリスチレンとしたが、オルゼン剛性・曲げ弾性率において、前記請求項の数値範囲内であれば特に具体的な材質限定はない。
【0115】
たとえば、トナーキャップ11fをポリプロピレンとし、トナー容器本体11をHIPSの他、ABSやPPE,PPOとしても充分使用可能である。
【0116】
更に補強リブの形状において、補強効果の点で充分であれば、略断面形状において、下方に凹になるごとく半円形状としてもよい。
【0117】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、使用可能な材質の剛性の上限値を向上させることができ、圧入時間を短縮できた。よって生産性の向上と従来通りの高いシール性を両立できた。また、キャップのシール部の寸法において、よりきつめの寸法でも組立て、シール性の確保ができるようになった。そのため、部品の寸法公差を広げることができ、寸法管理も従来よりも容易となる。更にキャッピング時の変形もなく、安定したキャッピング作業が可能なトナー容器及びこれを用いたプロセスカートリッジを得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を適用した電子写真画像形成装置(レーザービームプリンタ)の縦断面図である。
【図2】電子写真画像形成装置の外観斜視図である。
【図3】電子写真画像形成装置のプロセスカートリッジの側面断面図である。
【図4】プロセスカートリッジの外観斜視図である。
【図5】プロセスカートリッジの右側面図である。
【図6】プロセスカートリッジの左側面図である。
【図7】プロセスカートリッジの上方斜視図である。
【図8】プロセスカートリッジを裏返して上方からみた斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態2のプロセスカートリッジのトナー枠体の外観斜視図である。
【図10】プロセスカートリッジの現像枠体の斜視図である。
【図11】プロセスカートリッジの現像ユニットの斜視図である。
【図12】プロセスカートリッジのクリーニングユニットの斜視図である。
【図13】現像枠体の側板及びトナー枠体の側面図である。
【図14】トナー枠体の斜視図である。
【図15】トナー枠体のトナーシール部の縦断面図である。
【図16】本発明の実施の形態1に係るトナーキャップの斜視図である。
【図17】本発明の実施の形態2に係るトナーキャップの斜視図である。
【図18】本発明の実施の形態1に係るトナーキャップの断面図である。
【図19】本発明の実施の形態2に係るトナーキャップの断面図である。
【図20】本発明の実施の形態2に係るトナーキャップの上面図である。
【図21】本発明の実施の形態1に係るトナー容器の斜視図である。
【図22】本発明の実施の形態1に係るトナーキャップを加温する具体例を示す斜視図である。
【図23】本発明の実施の形態1に係るトナー容器本体のトナー充填口の部分断面図である。
【図24】本発明の実施の形態2に係るトナー容器本体のトナー充填口の部分断面図である。
【図25】本発明の実施の形態1に係るトナーキャップの嵌合を示す断面図である。
【図26】本発明の実施の形態2に係るトナーキャップの嵌合部の断面図である。
【図27】本発明の実施の形態2に係るトナーキャップの嵌合を示す断面図である。
【符号の説明】
1…光学系 1a…レーザーダイオード 1b…ポリゴンミラー 1c…レンズ 1d…反射ミラー 1e…露光開口部
2…記録媒体
3…搬送手段 3a…給紙カセット 3b…ピックアップローラ 3c…搬送ローラ対 3d…搬送ローラ対 3e…レジストローラ対 3f…搬送ガイド
3g,3h,3i…排出ローラ対 3j…反転経路 3k…フラッパ 3m…排出ローラ対
4…転写ローラー
5…定着手段 5a…ヒータ 5b…定着ローラ 5c…駆動ローラ
6…排出トレイ
7…感光体ドラム
8…帯電ローラ
9…現像手段 9b…トナー送り部材 9b1…ジャーナル 9c…現像ローラ 9d…現像ブレード 9e…トナー撹拌部材 9h…アンテナ棒 9i…スペーサコロ
10…クリーニング手段 10a…弾性クリーニングブレード 10b…廃トナー溜め
11…トナー枠体 11A…トナー容器 11a…上方枠体 11a1…フランジ 11b…下方枠体(容器本体) 11b1…フランジ 11c…リブ 11d,11da,11db…トナー充填口 11e…カップリング部材 11e1…穴 11f,11fa,11fb…トナーキャップ 11fa1…つば 11fa2…嵌合部 11fa3…導入部 11g…凹形部 11h…ボス 11i…開口部 11j,11j1…フランジ 11k…凹面 11m…段部 11n…条溝 11n1…縁 11n2…底 11q…角穴 11r…丸穴 11t…把手部材 11v…突条
12…現像枠体 12A,12B…側板 12b…貫通穴 12c…めねじ
12d…ダボ 12e…フランジ 12u…平面 12v…突条 12v1…三角突条 12w1…円筒形ダボ 12w2…角形ダボ 12x…穴 12z…突条
13…クリーニング枠体(ドラム枠体) 13aR,13aL,13bR,13bL…ガイド 13e…取付穴 13i…上面 13j…規制当接部 13L…ガイド部材 13n…転写開口部 13p…右側端 13q…左側端 13R…ガイド部材
14…画像形成装置本体
17…凹部
18…ドラムシャッタ部材 18a…シャッタカバー 18b,18c…リンク 18c1…突出部
19…アーム部
20…回動穴
21…凹部
22…結合部材 22a…圧縮コイルばね
35…開閉部材 35a…支点
40…現像ホルダ 40g…穴
51…カバーフィルム
52…引抜き用テアテープ 52a…端部(手掛け) 52b…一端
54…弾性シール材
55…テープ
56…弾性シール材
A…レーザービームプリンタ(電子写真画像形成装置) A11…リブ A12…抜け止め A13…円筒部 A14…内壁 A21…溝部 A21a…溝上部 A21b…溝底部 A21c…溝下部 A21c1…傾斜部 A21d…裏側 A22…ノッチ A23…ノッチ斜面 A24…キャップ底部 A25…補強リブ A26…キャップノブ A27…外側斜面部 A28…つば部 A29…内側斜面部
B…プロセスカートリッジ B1…トナー充填口の縁部 B1a…縁上部 B1b…縁下部 B2…キャップガイド
C…クリーニングユニット
D…現像ユニット d…ノッチの出っ張り量
G…溝部隙間
h11…トナーキャップの嵌合長さ h12…内壁の長さ h21…溝底部の幅 h22…キャップ底部の幅 h23…縁部厚さ
J…トナーユニット
JP…結合面
L…斜面 L11…リブの直径 L12…抜け止めの外径 L13…トナー充填口の内径 L21,L22,L23…トナーキャップの外寸法 L24…トナーキャップの高さ L25…トナーキャップのつば部幅 L26…トナーキャップのガイド高さ
K…斜面 k…トナーキャップ喰い込ませ量
S…カートリッジ装着スペース
U…溶着面
Y…ドライヤー
Z…水平線
m…線
g…隙間
θ…角度

Claims (19)

  1. トナーを収納する容器本体の一側面にトナーを充填するためのトナー充填口を形成すると共に、トナー充填口にトナーキャップを圧入嵌合してトナー充填口を密閉するようにしたトナー収納容器において、
    前記容器本体を構成する材料の常温の曲げ弾性率が、1900Mpa以上11770Mpa以下であり、
    前記トナーキャップの常温における曲げ弾性率が、1000Mpa以上2160Mpa以下であり、
    前記トナーキャップを、ビカット軟化点以下の温度であって前記トナーキャップの曲げ弾性率が980Mpa以下となるように加温した後、前記トナー充填口に圧入嵌合したことを特徴とするトナー容器。
  2. 前記トナーキャップを35℃以上60℃以下の範囲内で加温した後に圧入嵌合することを特徴とした請求項に記載のトナー容器。
  3. 前記トナーキャップが低密度ポリエチレンまたは高密度ポリエチレンまたはポリプロピレンを射出成形して形成したことを特徴とする請求項またはに記載のトナー容器。
  4. 前記容器本体が耐衝撃性ポリスチレンまたはABSまたはポリフエニレンエーテルPPE、ポリフエニレンオキシドPPOを射出成形して形成したことを特徴とする請求項またはに記載のトナー容器。
  5. 前記トナーキャップの投影形状が略三角形状であることを特徴とする請求項1からの何れか1つに記載のトナー容器。
  6. 前記トナー充填口の縁部とトナーキャップが圧入嵌合にて摺擦する嵌合部全周に凸状の縁部を形成する一方、トナーキャップの外側面全周に前記縁部に喰い込ませるための溝部を形成したことを特徴とする請求項に記載のトナー容器。
  7. トナーを収納する容器本体を2つの枠体にて形成する一方、前記2つの枠体のうち、一方の枠体の一側面にトナーを充填するためのトナー充填口を形成するとともに、トナー充填口にキャップを圧入嵌合してトナー充填口を密閉するようにしたトナー収納容器において、
    トナー充填口を前記一方の枠体の側面形状に沿った形状とすると共に、トナー充填口にトナーキャップが圧入嵌合にて摺擦する嵌合部全周に凸状の縁部を形成する一方、トナーキャップの外側面全周に前記縁部を喰い込ませるための溝部を形成したことを特徴とする請求項1からの何れか1つに記載のトナー容器。
  8. 画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、
    電子写真感光体ドラムと
    前記電子写真感光体ドラム上に形成された潜像をトナーを用いて現像する現像手段と、
    を有し、
    前記現像手段は電子写真感光体ドラムに対向して電子写真感光体ドラムにトナーを供給する現像部材と、現像部材へ供給するためのトナーを収納したトナー容器とを有し、
    前記トナー容器は、トナーを収納する容器本体の一側面にトナーを充填するためのトナー充填口を形成すると共に、トナー充填口にトナーキャップを圧入嵌合してトナー充填口を密閉するようにしたトナー収納容器であって、
    前記容器本体を構成する材料の常温の曲げ弾性率が、1900Mpa以上11770Mpa以下であり、
    前記トナーキャップの常温における曲げ弾性率が、1000Mpa以上2160Mpa以下であり、
    前記トナーキャップを、ビカット軟化点以下の温度であって前記トナーキャップの曲げ弾性率が980Mpa以下となるように加温した後、前記トナー充填口に圧入嵌合したことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  9. 前記トナーキャップを35℃以上60℃以下の範囲内で加温した後に圧入嵌合することを特徴とした請求項に記載のプロセスカートリッジ。
  10. 前記トナーキャップが低密度ポリエチレンまたは高密度ポリエチレンまたはポリプロピレンを射出成形して形成したことを特徴とする請求項またはに記載のプロセスカートリッジ。
  11. 前記容器本体が耐衝撃性ポリスチレンまたはABSまたはポリフエニレンエーテルPPE、ポリフエニレンオキシドPPOを射出成形して形成したことを特徴とする請求項またはに記載のプロセスカートリッジ。
  12. 前記トナーキャップの投影形状が略三角形状であるこを特徴とする請求項から11の何れか1つに記載のプロセスカートリッジ。
  13. 前記トナー充填口の縁部とトナーキャップが圧入嵌合にて摺擦する嵌合部全周に凸状の縁部を形成する一方、トナーキャップの外側面全周に前記縁部に喰い込ませるための溝部を形成したことを特徴とする請求項12に記載のプロセスカートリッジ。
  14. トナーを収納する容器本体を2つの枠体にて形成する一方、前記2つの枠体のうち、一方の枠体の一側面にトナーを充填するためのトナー充填口を形成するとともに、トナー充填口にキャップを圧入嵌合してトナー充填口を密閉するようにしたトナー収納容器を有するプロセスカートリッジにおいて、
    トナー充填口を前記一方の枠体の側面形状に沿った形状とすると共に、トナー充填口にトナーキャップが圧入嵌合にて摺擦する嵌合部全周に凸状の縁部を形成する一方、トナーキャップの外側面全周に前記縁部を喰い込ませるための溝部を形成したことを特徴とする請求項から13の何れか1つに記載のプロセスカートリッジ。
  15. 前記プロセスカートリッジとは、帯電手段、またはクリーニング手段と現像手段及び電子写真感光体ドラムとを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置本体に対して着脱可能とする請求項から14の何れか1つに記載のプロセスカートリッジ。
  16. 前記プロセスカートリッジとは帯電手段、クリーニング手段の少なくとも一つと現像手段及び電子写真感光体ドラムとを一体的にカートリッジ化して画像形成装置本体に着脱可能とする請求項から14の何れか1つに記載のプロセスカートリッジ。
  17. 前記プロセスカートリッジとは現像手段と電子写真感光体ドラムとを一体的にカートリッジ化して画像形成装置本体に着脱可能とする請求項から14の何れか1つに記載のプロセスカートリッジ。
  18. トナーを収容可能でトナー充填口を有する容器本体であって該容器本体を構成する合成樹脂の常温の曲げ弾性率が1900Mpa以上11770Mpa以下である容器本体と、トナー充填口を密封するためのトナーキャップであって該トナーキャップを構成する合成樹脂の常温における曲げ弾性率が1000Mpa以上2160Mpa以下であるトナーキャップと、を用い
    1)トナー充填口から容器本体にトナーを充填する。
    (2)トナーキャップを、ビカット軟化点以下の温度であって前記トナーキャップの曲げ弾性率が980Mpa以下となるように加熱して軟化する。
    (3)軟化状態のトナーキャップをトナー充填口に圧入嵌合する。
    (4)常温までトナーキャップ及び容器本体のトナー充填口囲りを冷却する。
    工程を有するトナー容器の製造方法。
  19. トナーを収容可能でトナー充填口を有する容器本体であって該容器本体を構成する合成樹脂の常温の曲げ弾性率が1900Mpa以上11770Mpa以下である容器本体と、トナー充填口を密封するためのトナーキャップであって該トナーキャップを構成する合成樹脂の常温における曲げ弾性率が1000Mpa以上2160Mpa以下であるトナーキャップと、を用い
    1)トナー充填口から容器本体にトナーを充填する。
    (2)トナーキャップを、ビカット軟化点以下の温度であって前記トナーキャップの曲げ弾性率が980Mpa以下となるように加熱して軟化する。
    (3)軟化状態のトナーキャップをトナー充填口に圧入嵌合する。
    (4)常温までトナーキャップ及び容器本体のトナー充填口囲りを冷却する。
    なる工程で製作したトナー容器と、
    現像枠体に現像部材を組付けたトナー容器と、を結合して現像ユニットを製作し、
    一方、少くとも電子写真感光体ドラムを支持するためのドラム枠体に電子写真感光体ドラムを組付けたドラムユニットとを製作し、
    現像ユニットとドラムユニットを結合する工程でもって、
    電子写真感光体ドラムと、電子写真感光体ドラムに形成された潜像をトナーを用いて現像する現像手段と、を一体のカートリッジとして、このカートリッジを画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジとするプロセスカートリッジの製造方法。
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