JP3919165B2 - 止めネジの弛み防止方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、止めネジをネジ孔内で固定する止めネジの弛み防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鋳造による製品の製造において、製品にネジ孔等となる孔部を形成するには、図4に示すように、鋳型1内に鋳抜きピン2を挿通させてキャビティ3内に突設させ、この鋳抜きピン2を鋳抜くことで、製品に孔部を形成している。このとき、鋳抜きピン2を鋳型1に固定させるため、鋳抜きピン2に対応したネジ孔4が貫通しているバックブロック5を鋳型1の外側に設け、このバックブロック5の外側からネジ孔4にスペーサピン40を挿入した後に、止めネジ20’,30’を順次螺入して締結している。すなわち、ネジ孔4に第一の止めネジ20’を締結した後に、第二の止めネジ30’を第一の止めネジ20’に対して締結することで、第一の止めネジ20’と第二の止めネジ30’を突っ張り合わせ、ネジ孔4内に固定させようとする止めネジの弛み防止構造A’が存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の止めネジの弛み防止構造A’では、止めネジ20’と止めネジ30’の間の締結力が十分とはいえないため、以下の問題が存在していた。
キャビティ3内に充填された高温の溶湯の熱が鋳抜きピン2及びスペーサピン40に伝わることで、鋳抜きピン2及びスペーサピン40が熱膨張し、鋳造後に冷却された際には縮小する。この鋳抜きピン2及びスペーサピン40の膨張及び縮小が繰り返されることで、第一の止めネジ20’とスペーサピン40の間に隙間が発生する。又、溶湯を射出成形する際の圧力や振動でも隙間が発生する。すなわち、第一の止めネジ20’の締め付け方向に隙間が発生してしまう。そして、第一の止めネジ20’が隙間側に弛み、第一の止めネジ20’と第二の止めネジ30’の間の締結力が低下し、鋳型1の振動等によって止めネジ20’,30’に弛みが発生してしまうという問題が存在している。
【0004】
そこで、本発明は、前記問題を解決するためになされたものであり、ネジ孔内に螺入した止めネジを確実に固定することができる止めネジの弛み防止方法を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決すべく構成されるものであり、請求項1に記載の発明は、止めネジと、止めネジとともにネジ孔に螺合されることで、止めネジの弛みを防止する螺旋体と、止めネジ及び螺旋体をネジ孔に取り付ける取付工具及び取付補助工具とを用いた止めネジの弛み防止方法であって、螺旋体は、弾性変形可能な線材がネジ孔に螺合するように螺旋状に形成され、線材の両端部は、螺旋体の軸方向に対して垂直になるように螺旋体の内側に折り曲げられて対峙しており、線材の他方の端部は、線材の一方の端部に対して締付方向に位相がずれるように構成され、止めネジは、一方の端部に螺旋体の端部が係合可能な螺旋体係合部が形成され、他方の端部には、取付補助工具が係合可能な補助工具係合部が形成され、取付工具は、螺旋体の内径よりも小さい外径の軸部を有し、軸部の先端には、螺旋体の線材の両端部が係合可能な係合溝が軸部の軸心を通るように形成され、(1)螺旋体の線材の一方の端部を、止めネジの螺旋体係合部に係合させる第1工程と、(2)止めネジの補助工具係合部に取付補助工具を係合させるとともに、螺旋体の線材の他方の端部に取付工具の係合溝を係合させ、取付補助工具によって止めネジの回転を係止した状態で、取付工具を止めネジの弛み方向に捻りながら取付工具を止めネジの方に押し込み、取付工具の係合溝に螺旋体の線材の一方の端部を係合させる第2工程と、(3)取付工具により、止めネジと螺旋体を一体に回転させてネジ孔に螺入する第3工程と、(4)取付工具を螺旋体から引き抜いて離脱させる第4工程とを含むことを特徴とする。
【0006】
ここで、螺旋体を形成する線材は、断面形状や巻き数など、その形状及び材料は限定されるものではない。さらに、螺旋体は、断面形状が菱形の線材が螺旋状に形成され、その内周面に形成された溝を雌ネジとして利用する既存のヘリサートを用いてもよい。
【0007】
また、ネジ孔に螺合された螺旋体は、螺旋体の外周面とネジ孔の内周面との摩擦力によってネジ孔内で静止しており、螺旋体の一方の端部に弛み方向のトルクが発生した際には、トルクが発生していない他方の端部側よりも一方の端部側が先行して弛み方向に回転し、螺旋状に形成された線材の一方の端部が外側に広がるように変形するため、螺旋体がネジ孔内で拡径しようとする。
【0008】
この発明によれば、ネジ孔に螺合された止めネジが弛み方向に回転した際に、止めネジに係合した螺旋体が拡径しようとしてネジ孔の内周面に圧接され、螺旋体の外周面とネジ孔の内周面との摩擦力が高まるため、止めネジの弛みを防止することができる。
【0010】
ここで、螺旋体の他方の端部に弛み方向のトルクが発生した際には、螺旋状に形成された線材が内側に狭まるように変形して螺旋体全体が縮径する。
【0011】
そこで、一方の端部に対して締付方向に位相がずれた状態の他方の端部を弛み方向に回転させて平行状態にすることで、螺旋体の一方の端部に弛み方向のトルクが発生して螺旋体全体が縮径するため、螺旋体の外径を容易に調節することができる。
【0017】
さらに、螺旋体の線材の両端部を平行に対峙させた状態で取付工具の係合溝に係合させ、この状態で取付工具を止めネジに係合して回転させるため、螺旋体を縮径した状態で止めネジとともに容易に螺入することができる。また、止めネジ及び螺旋体の螺入後に、螺旋体から取付工具を引き抜いて離脱することで、線材の両端部の平行状態が解除され、線材の弾性力によって螺旋体が拡径するため、螺旋体をネジ孔の内周面に圧接させることができる。
【0018】
したがって、本発明の止めネジの弛み防止方法では、ネジ孔に螺合された螺旋体が拡径しようとしてネジ孔の内周面に圧接され、その摩擦力によって螺旋体の回転が防止されることで、螺旋体と係合した止めネジの弛みが防止されるため、止めネジをネジ孔内で確実に固定することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0020】
本発明の実施形態に係る止めネジの弛み防止方法及び止めネジは、各種のネジ孔に螺入した止めネジに適用可能であるが、この実施形態では、鋳造において製品に孔部を形成する鋳抜きピンを鋳型に固定するための止めネジに適用した場合を例として説明する。
【0021】
図1は、本発明の実施形態に係る止めネジの弛み防止構造を示した側断面図である。図2は、本発明の実施形態に係る止めネジの弛み防止構造における各構成要素を示した図で、(a)は止めネジを示した斜視図、(b)は螺旋体を示した斜視図、(c)は取付工具を示した斜視図である。図3は、本発明の実施形態に係る止めネジの弛み防止方法を示した図で、(a)は螺旋体縮径工程を示した側面図、(b)は螺旋体縮径工程における螺旋体の変形状態を示した図、(c)は螺入工程を示した側面図、(d)は取付工具離脱工程後の螺旋体の変形状態を示した図である。なお、本実施形態では、図1の左側を前方とし、右側を後方としている。
【0022】
[鋳型の構造]
まず、本発明の実施形態に係る止めネジの弛み防止構造Aを適用する鋳型1は、図1に示すように、鋳型1によって形成されたキャビティ3内に溶湯を充填することで製品を射出成形するものであり、製品にネジ孔等となる孔部を形成するため、鋳型1に鋳抜きピン2を挿通させてキャビティ3内に突設させ、鋳抜きピン2を鋳抜くことで製品に孔部が形成される。なお、鋳型1は、金型や石膏型など、その材料及び構成は限定されるものではない。さらに、鋳型1の外側にはバックブロック5が設けられ、バックブロック5には鋳抜きピン2に対応する位置にネジ孔4が貫通している。このネジ孔4の内径は鋳抜きピン2の外径よりも大きく形成されており、ネジ孔4内に円柱部材であるスペーサピン40が挿入され、スペーサピン40の前端面41が鋳抜きピン2に当接している。さらに、スペーサピン40の後方からネジ孔4に止めネジ20を螺入し、スペーサピン40の後端面42に圧接させることで、スペーサピン40がネジ孔4内で固定されている。これにより、スペーサピン40と当接している鋳抜きピン2の移動が規制され、スペーサピン40が鋳型1に固定される。したがって、止めネジ20をネジ孔4内で確実に固定させる必要がある。
【0023】
[止めネジの弛み防止構造]
次に、本発明の実施形態に係る止めネジの弛み防止構造Aは、図1に示すように、ネジ孔4に螺合された止めネジ20の後方部22に、線材がネジ孔4に螺合するように螺旋状に形成された螺旋体30が外嵌され、螺旋体30の前端部31が止めネジ20に係合している。
【0024】
次に、各構成要素について説明する。
止めネジ20は、図1及び図2(a)に示すように、外周面にネジ孔4と螺合可能な雄ネジが形成された円柱部材であり、雄ネジが形成されている前方部21と、螺旋体30が外嵌可能な外周形状を有する後方部22とから構成されている。この止めネジ20の前端面23の軸心には、断面が正六角形の六角孔である取付補助孔部25(補助工具係合部)が形成され、後端面24の軸心には、断面が正六角形の六角孔である取付孔部26(取付工具係合部)が形成されている。さらに、後端面24には、螺旋体30を形成する線材が係合可能な係合溝27(螺旋体係合部)が軸心を通るように取付孔部26を横断して形成されている。
【0025】
螺旋体30は、図1及び図2(b)に示すように、弾性変形可能な断面円形の線材をネジ孔4に螺合するように螺旋状に形成したものであり、本実施形態では略2.5巻の螺旋状に形成している。螺旋体30を形成する線材の両端部には、螺旋体30の軸方向に対して垂直になるように螺旋体30の内側に折り曲げられて対峙した前端部31及び後端部32が形成されており、後端部32は前端部31に対して締付方向に位相がずれるように構成されている。
【0026】
ここで、螺旋体30の縮径について説明する。
螺旋体30の後端部32を前端部31に対して平行状態となるように回転させた際には、後端部32に弛み方向のトルクが発生し、螺旋状に形成された線材が内側に狭まるように変形するため、螺旋体30全体が縮径する。なお、螺旋体30の外径はネジ孔4の内径よりも大きく形成されており、縮径することでネジ孔4に螺合可能となる。また、縮径した螺旋体30の内径は、止めネジ20の後方部22に外嵌可能な大きさとなっている。
【0027】
また、止めネジ20及び螺旋体30をネジ孔4に取り付けるための取付工具50は、図2(c)に示すように、止めネジ20の後端面24の取付孔部26に係合可能な六角レンチであり、先端部51に、螺旋体30の前端部31及び後端部32が係合可能な係合溝52が軸心を通るように形成されている。
【0028】
[止めネジの弛み防止方法]
次に、本発明の実施形態に係る止めネジの弛み防止方法について説明する。
(1)螺旋体係合工程
まず、図3(a)に示すように、螺旋体30の前端部31を止めネジ20の後端面24の係合溝27に係合させる。係合溝27は、取付孔部26を横断して形成されているため、前端部31は取付孔部26内を横断した状態で係合される。
【0029】
(2)螺旋体縮径工程
次に、図3(a)に示すように、止めネジ20の取付補助孔部25に六角レンチである取付補助工具60を係合させるとともに、止めネジ20に係合した螺旋体30の後端部32に取付工具50の係合溝52を係合させ、取付補助工具60によって止めネジ20の回転を係止した状態で、取付工具50を止めネジ20の弛み方向に捻りながら止めネジ20の方に押し込み、取付工具50の先端部51を取付孔部26に係合させる。そして、取付孔部26内を横断している螺旋体30の前端部31を取付工具50の係合溝52に係合させ、螺旋体30の両端部31,32を平行に対峙させた状態にする。これにより、図3(b)に示すように、螺旋体30の後端部32に弛み方向のトルクが発生し、螺旋状に形成された線材が内側に狭まるように変形するため、螺旋体30全体が縮径する。
【0030】
(3)螺入工程
次に、図1に示すように、ネジ孔4内にスペーサピン40を挿入してスペーサピン40の前端面41を鋳抜きピン3に当接させた後に、図3(c)に示すように、取付工具50により、止めネジ20及び螺旋体30を一体に回転させてネジ孔4に螺入する。このとき、螺旋体30は縮径されているため、螺旋体30を止めネジ20とともに容易に螺入することができる。
【0031】
(4)取付工具離脱工程
次に、螺入した止めネジ20の前端面23をスペーサピン40の後端面42に圧接してスペーサピン40をネジ孔4内で固定することで、スペーサピン40が当接している鋳抜きピン2を鋳型1に固定する。
最後に、取付工具50を止めネジ20及び螺旋体30の両端部31,32から引き抜いて離脱する。これにより、螺旋体30は止めネジ20の後方部22に外嵌した状態でネジ孔4に螺合される。
【0032】
[弛み防止作用]
取付工具離脱工程において、螺旋体30から取付工具50を離脱することで、螺旋体30の両端部31,32の平行状態が解除され、螺旋体30の弾性力によって螺旋体30全体が拡径する。これにより、螺旋体30全体がネジ孔4の内周面に圧接され、螺旋体30の外周面とネジ孔4の内周面との摩擦力が高まるため、ネジ孔4に螺合された螺旋体30の回転が防止される。すなわち、螺旋体30が係合した止めネジ20の弛みが防止される。
【0033】
また、前記弛み防止作用によって止めネジ20の弛みが防止されず、止めネジ20が弛み方向に回転した場合であっても、図3(d)に示すように、止めネジ20の回転によって螺旋体30の前端部31に弛み方向のトルクが発生し、トルクが発生していない後端部32よりも前端部31が先行して弛み方向に回転し、螺旋状に形成された線材の前端部31側が外側に広がるように変形するため、螺旋体30がネジ孔4内で拡径しようとする。これにより、螺旋体30がネジ孔4の内周面に高い圧力で圧接され、螺旋体30の外周面とネジ孔4の内周面との間の摩擦力がより高まるため、止めネジ20の弛みが確実に防止される。
【0034】
したがって、本発明の実施形態に係る止めネジの弛み防止構造A及び弛み防止方法では、螺旋体30が拡径してネジ孔4の内周面に圧接され、その摩擦力によって螺旋体30の回転が防止されることで、螺旋体30に係合された止めネジ20の弛みが防止されるため、止めネジ20がネジ孔4内で確実に固定される。
【0035】
以上、本発明の好適な実施形態についての一例を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。
例えば、螺旋体30は、断面形状が菱形の線材が螺旋状に形成され、その内周面に形成された溝を雌ねじとして利用する既存のヘリサートを用いてもよく、この構成では、ヘリサートの外周面に形成された溝が雄ネジとしてネジ孔4の雌ネジに螺合されるため、ヘリサートの外周面とネジ孔4の内周面との間の摩擦力を高め、止めネジ20の弛みをより確実に防止することができる。
また、螺旋体30の巻数は限定されるものではなく、止めネジ20及びネジ孔4の大きさに対応させて適宜に定めることが好ましい。
さらに、螺旋体30を止めネジ20に外嵌させることなく、螺旋体30の前端部31をボルト20の後端面24に係合させ、螺旋体30を止めネジ20の後方に設けてもよい。
また、螺入工程において、止めネジ20及び螺旋体30を一体に回転させる方法としては、例えば、取付工具50の先端部51及び止めネジ20の取付孔部26を断面円形とし、取付工具50を止めネジ20に係合させることなく、螺旋体30の両端部31,32に取付工具50を係合させ、取付工具50のトルクを止めネジ20の係合溝27に係合した螺旋体30の前端部31を介して止めネジ20に伝達させることで、止めネジ20及び螺旋体30を一体に回転させてもよい。
【0036】
【発明の効果】
本発明の止めネジの弛み防止方法によれば、止めネジがネジ孔内で回転した際に、ネジ孔に螺合された螺旋体の一方の端部に弛み方向のトルクが発生して拡径しようとすることで、螺旋体がネジ孔の内周面に圧接され、その摩擦力によって螺旋体の回転が防止されるため、螺旋体が係合した止めネジの弛みが防止され、止めネジをネジ孔内で確実に固定することができる。
また、螺旋体の他方の端部に弛み方向のトルクを発生させることで、螺旋体全体を縮径させ、螺旋体をネジ孔に容易に螺入することができる。これは、螺旋体の外径がネジ孔の内径よりも大きい場合に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る止めネジの弛み防止構造を示した側断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る止めネジの弛み防止構造における各構成要素を示した図で、(a)は止めネジを示した斜視図、(b)は螺旋体を示した斜視図、(c)は取付工具を示した斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係る止めネジの弛み防止方法を示した図で、(a)は螺旋体縮径工程を示した側面図、(b)は螺旋体縮径工程における螺旋体の変形状態を示した図、(c)は螺入工程を示した側面図、(d)は取付工具離脱工程後の螺旋体の変形状態を示した図である。
【図4】従来のボルトの弛み防止構造を示した側断面図である。
【符号の説明】
A・・・・弛み防止構造
1・・・・鋳型
2・・・・鋳抜きピン
3・・・・キャビティ
4・・・・ネジ孔
5・・・・バックブロック
20・・・・止めネジ
21・・・・前方部(止めネジ)
22・・・・後方部(止めネジ)
23・・・・前端面(止めネジ)
24・・・・後端面(止めネジ)
25・・・・取付補助孔部(止めネジ)
26・・・・取付孔部(止めネジ)
27・・・・係合溝(止めネジ)
30・・・・螺旋体
31・・・・前端部(螺旋体)
32・・・・後端部(螺旋体)
40・・・・スペーサピン
41・・・・前端面(スペーサピン)
42・・・・後端面(スペーサピン)
50・・・・取付工具
51・・・・先端部(取付工具)
52・・・・係合溝(取付工具)
60・・・・取付補助工具
Claims (1)
- 止めネジと、前記止めネジとともにネジ孔に螺合されることで、前記止めネジの弛みを防止する螺旋体と、前記止めネジ及び前記螺旋体を前記ネジ孔に取り付ける取付工具及び取付補助工具とを用いた止めネジの弛み防止方法であって、
前記螺旋体は、弾性変形可能な線材が前記ネジ孔に螺合するように螺旋状に形成され、前記線材の両端部は、前記螺旋体の軸方向に対して垂直になるように前記螺旋体の内側に折り曲げられて対峙しており、前記線材の他方の端部は、前記線材の一方の端部に対して締付方向に位相がずれるように構成され、
前記止めネジは、一方の端部に前記螺旋体の端部が係合可能な螺旋体係合部が形成され、他方の端部には、前記取付補助工具が係合可能な補助工具係合部が形成され、
前記取付工具は、前記螺旋体の内径よりも小さい外径の軸部を有し、前記軸部の先端には、前記螺旋体の線材の両端部が係合可能な係合溝が前記軸部の軸心を通るように形成され、
少なくとも以下の工程を含むことを特徴とする。
(1)前記螺旋体の線材の一方の端部を、前記止めネジの前記螺旋体係合部に係合させる第1工程。
(2)前記止めネジの前記補助工具係合部に前記取付補助工具を係合させるとともに、前記螺旋体の線材の他方の端部に前記取付工具の前記係合溝を係合させ、前記取付補助工具によって前記止めネジの回転を係止した状態で、前記取付工具を前記止めネジの弛み方向に捻りながら前記取付工具を前記止めネジの方に押し込み、前記取付工具の前記係合溝に前記螺旋体の線材の一方の端部を係合させる第2工程。
(3)前記取付工具により、前記止めネジと前記螺旋体を一体に回転させて前記ネジ孔に螺入する第3工程。
(4)前記取付工具を前記螺旋体から引き抜いて離脱させる第4工程。
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