JP3918391B2 - バッテリー式産業車両のバッテリー液補水装置 - Google Patents

バッテリー式産業車両のバッテリー液補水装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バッテリー式のフォークリフトに代表されるようなバッテリー式産業車両のバッテリー液補水装置に関し、特にバッテリーの充電を頻繁に行う必要がある場合に同時にバッテリー液(精製水)の補充をも自動的に行えるようにしたバッテリー式産業車両のバッテリー液補水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばバッテリー式のフォークリフトにあっては、搭載しているバッテリーの充電と放電とを毎日のように繰り返すことから、最低でも1週間に1回程度は補水作業が必要となる。この補水作業は、周知のようにバッテリーの各セルの液面レベルが一定のものとなるように各セルごとにバッテリー液である精製水を補充する作業であることから、フォークリフトの保守作業のなかで最も煩わしいものとされており、全てのセルについて一斉に補水作業を行えるようにしたいわゆる一括補水技術が従来から提案されている。
【0003】
この従来の一括補水技術では、各セルについてその都度液口栓を取り外すことなく補水を行えるようにした止水栓付きの特殊な液口栓を採用した上で、予め各セルの液口栓同士をチューブでつないで一本のバッテリー側チューブとして集約しておく一方、外部設置の所定のスタンドの上に補水チューブが付帯した補水タンクを用意し、上記バッテリー側チューブと補水チューブとをチューブカプラ等にて接続した上で前記補水チューブに付帯しているバルブを開くことにより、バッテリー側と補水タンク側との水位差を利用して一括自動補水することを基本としている。
【0004】
また、上記補水タンクを車両そのものに搭載するとともに開閉バルブとして電磁弁を採用し、バッテリーの充電時に同時に電磁弁を自動開閉して補水作業を行えるようにした技術が特開平7−156664号公報に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前者の技術では、外部設置のスタンドや補水タンクの使用を前提としているため、補水作業にあたっての準備作業および後片付けはなおも必要であり、所要時間の短縮化と省力化の上でなおも改善の余地を残している。特に、リーチ式のフォークリフトにあっては、そのレイアウト的な制約からその都度車両本体からバッテリーを引き出さないと補水作業を行うことができず、補水作業が一段と煩雑化することになって好ましくない。
【0006】
また、後者の技術では、補水タンクは車両そのものに搭載されているために前者のようなスタンドの使用は必要でなくなるものの、バッテリーへの充電器による充電開始と同時に電磁弁を開いて自動補水するものであるから、依然として補水タンクとバッテリーとの間には所定の水位差をもたせる必要があることに変わりはなく、この水位差を考慮して比較的大型の補水タンクを車両に配置しなければならないために、タンク自体はもちろんその他の車両搭載機器のレイアウト上での制約が余儀なくされる。しかも、全てのセルに一括補水するものではあっても各々のセルが一定のレベルになるまで補水される保証がなく、補水レベルの均一化や信頼性の上で必ずしも十分に満足できる状況にない。
【0007】
本発明は以上のような課題に着目してなされたもので、バッテリーへの充電時に同時に補水作業までも全自動で行えるようにし、補水レベルの均一化や信頼性のより一層の向上を図った補水装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、バッテリーを搭載するとともにこのバッテリーを電源とするモータにより少なくとも走行もしくは荷役作業を行う産業車両にして、前記バッテリーにバッテリー液を自動補水する装置であって、車両にバッテリー液が貯留された補水タンクと電動式の補水ポンプとを搭載し、バッテリーの各セルと補水タンクとを上記電動ポンプおよび補水チューブを介して相互に接続するとともに、補水ポンプによる補水圧力を検出する圧力センサを設け、バッテリーの充電開始時に補水ポンプを作動させて補水を開始する一方、前記バッテリーの各セルが満水状態となった時にはこれを前記圧力センサにて検出し、この圧力センサの出力をもって補水ポンプの作動を停止させるようになっているとともに、前記バッテリーの各セルが満水状態となって補水ポンプの作動を一旦停止させた以降は、圧力センサの出力レベル如何にかかわらず所定時間だけ上記補水ポンプの不作動状態を維持するようになっていることを特徴としている。
【0009】
前記補水ポンプを起動させるためのより具体的な手段としては、請求項4に記載の発明のようにバッテリーの充電開始時に充電回路からの指令により補水ポンプを同時に且つ自動的に起動させるか、もしくは、請求項5に記載の発明のようにバッテリーの充電開始時に作業者の手動スイッチ操作をもって補水ポンプを起動させるものとする。
【0010】
この場合、各セルには、先に述べたように液口栓をその都度開閉することなく補水を行えるようにした公知の止水弁付きの特殊な液口栓をそれぞれ装着し、この特殊な液口栓を介して各セル同士を補水チューブにて接続しておく一方、補水ポンプの作動時間は例えばタイマーにより予め設定しておくのが望ましい。
【0011】
また、圧力センサの出力レベル如何にかかわらず所定時間だけ上記補水ポンプの不作動状態を維持する手段としては、例えば公知のキープリレー等を用いるのが望ましい。
【0012】
したがって、請求項1に記載の発明では、バッテリーへの充電開始と同時に充電回路からの指令もしくは手動スイッチ操作により補水ポンプが起動されて、そのポンプ吐出圧力をもって各セルに対して強制的に補水作業を実行するものであるから、従来のように補水タンクとバッテリーとの間の水位差を考慮する必要がなく、補水タンクは車両の任意の位置に設置されていれば足り、極論すればバッテリーよりも低い位置に補水タンクが設置されていても実用上何ら問題は生じない。
【0014】
そして、上記のような特殊な液口栓を採用している場合には、各セルの液面レベルが所定のレベルになるとその液口栓に付帯している止水弁が作動してそれ以上の補水が阻止されることになるものの、このように全てのセルが所定のレベルとなっていわゆる満水状態となると、補水ポンプよりも下流側での補水圧力が急激に上昇することになる。そこで、この補水圧力の変化を圧力センサにて監視し、圧力センサが上記補水圧力の上昇により作動した時点で補水ポンプの作動が自動的に停止し、これをもって補水作業が完了することになる。
【0015】
他方、上記のように補水圧力の上昇をもって補水ポンプの作動を瞬間的に停止させた場合には、その瞬間に補水圧力もまたある程度低下することから、条件さえ整えば再び補水ポンプが作動を開始し、このような補水ポンプの停止と作動開始とを何回か繰り返すいわゆるチャタリング現象が発生する可能性がある。
【0016】
そこで、バッテリーの各セルが満水状態となって補水ポンプの作動を一旦停止させた以降は、圧力センサの出力レベル如何にかかわらず所定時間だけ上記補水ポンプの不作動状態をキープリレー等にて維持するようにすると、上記チャタリング現象の発生を確実に防止できるようになる。
【0017】
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明に言うところの所定時間の経過をもって、補水ポンプへの電力供給を司っている電源回路を遮断するようになっていることを特徴としている。
【0018】
したがって、この請求項2に記載の発明では、上記のチャタリング防止のための手段が万が一有効に作動しない場合であっても、所定時間が経過すれば自動的且つ強制的に補水ポンプの作動を停止させることができるようになる。
【0019】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明における補水ポンプの作動開始と同時に点灯(点滅を含む)し、且つバッテリーの各セルが満水状態となってこれを前記圧力センサが検出したことを条件に消灯する警告灯を備えていることを特徴としている。
【0020】
したがって、この請求項3に記載の発明では、通常であればバッテリーの充電開始と同時に警告灯が点灯し、補水が終了すればその警告灯が消灯することから、この警告灯の表示をもって補水中であるか補水完了であるかを一目瞭然にして把握することができる。
【0021】
その一方、補水中であっても途中で補水タンク内のバッテリー液がなくなると、補水ポンプが空運転状態となって補水圧力が上昇しないために圧力センサが作動せず、少なくとも上記所定時間が経過するまでは警告灯が点灯したままとなる。したがって、この点灯状態をもって補水タンク自体へのバッテリー液の補給を促すことができる。
【0022】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、補水タンクとともに補水ポンプを車両に搭載して、バッテリーの充電の際には補水タンク内のバッテリー液を補水ポンプにて圧送するかたちでバッテリーの各セルに補水するようにしたものであるから、充電作業の際に実質的に半強制的に補水作業も行われることになり、補水作業の煩わしさを解消できるとともに、特にリーチ式フォークリフトの場合には補水作業に際してその都度バッテリーを車両本体から引き出す必要がなくなり作業性を大幅に改善できる。
【0023】
また、液不足のままでバッテリーが使用されることがなくなってバッテリーの寿命が延びることになるほか、補水タンクは従来のようにバッテリーとの間での水位差を考慮することなくなく車両の任意の位置に設置できることから、タンク自体はもちろんその他の車両搭載機器のレイアウト上の自由度が大幅に高くなる効果がある。
【0024】
さらに、各セルの満水状態を上記補水圧力の上昇として圧力センサにて検出して補水ポンプの作動を停止させるようにしていることから、各セルの液面レベルが常に一定したものとなり、その信頼性が高くなる。
【0025】
加えて、補水ポンプが一旦停止した以降も所定時間だけその補水ポンプの不作動状態を維持するようにしたため、補水ポンプの停止に伴う補水圧力の変化に応じて補水ポンプが停止と起動とを何回か繰り返すいわゆるチャタリング現象の発生を未然に防止できる効果がある。
【0026】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の所定時間の経過をもって、補水ポンプへの電力供給を司っている電源回路を遮断するようにしたため、万が一上記チャタリング防止のための手段が有効に作動しなかった場合にも強制的に補水ポンプを停止させることができ、請求項1に記載の発明と同様の効果のほかに、オーバーフローを防止しつつその安全性を確保できる効果がある。
【0027】
請求項3に記載の発明によれば、バッテリーの充電開始と同時に警告灯が点灯し、補水が終了すればその警告灯が消灯することから、この警告灯の表示をもって補水中であるか補水完了であるかを一目瞭然にして把握することができるほか、補水中であっても途中で補水タンク内のバッテリー液がなくなると、少なくとも上記所定時間が経過するまでは警告灯が点灯したままとなるので、この点灯状態をもって補水タンク自体へのバッテリー液の補給を促すことができる効果がある。
【0028】
請求項4に記載の発明によれば、バッテリーの充電開始と同時にその充電回路からの指令により自動的に補水が開始されることから、請求項1〜3のいずれかに記載の発明と同様の効果に加えて、補水作業の完全自動化を達成できる効果がある。
【0029】
また、請求項5に記載の発明によれば、バッテリーの充電開始時に作業者の手動スイッチ操作にて補水が開始されることから、スイッチ操作さえ行ってしまえば作業者は直ちにその場を離れることが可能であり、請求項1〜3のいずれかに記載の発明と同様の効果に加えて、補水作業の繁雑さを大幅に改善できる効果がある。
【0030】
【発明の実施の形態】
図1〜4は本発明に係るバッテリー液補水装置の好ましい第1の実施の形態を示す図で、特に48ボルト仕様のカウンタバランス型のバッテリー式フォークリフトに適用した場合の例を示している。
【0031】
図1,2に示すように、このバッテリー液補水装置は大別して、48V仕様のバッテリー1およびその充電器2と、予めバッテリー液が貯留された補水タンク3と、補水ポンプ5とその駆動源である電動モータ6とが予め一体のものとしてユニット化されたポンプユニット4等から構成され、これらの構成要素は全て車載状態下におかれている。なお、上記電動モータ6は充電器2からの電力供給によって作動するものである。
【0032】
上記充電器2は、例えば作業終了後のフォークリフトを保管すべき駐車エリア等において充電ケーブル7およびコネクタ8a,8bを介して商用交流電源に接続されるようになっているとともに、給電ケーブル9にて予めバッテリー1と接続されている。そして、充電器2に付帯している充電スイッチ10を投入することにより充電が開始されるようになっている。
【0033】
一方、上記バッテリー1は、図2に示すように車体フレーム11のうち図示外の座席(シート)が搭載されるトップパネルの下の空間に収容されているとともに、補水タンク3は上記のポンプユニット4が付帯した状態でインストルメントパネル12のうち邪魔にならない位置に取り付けられている。そして、バッテリー1の各セルには液口栓を取り外すことなく補水作業が可能な特殊構造の液口栓13がそれぞれに装着されていて(この液口栓13は公知の構造のものであるが、その概略は後述する)、これらの液口栓13,13同士は補水補助チューブ14を介して相互に接続されているとともに一本のバッテリー側補水チューブ15として集約された上で、カプラ16およびタンク側補水チューブ17を介してポンプユニット4の補水ポンプ5に接続されている。
【0034】
上記の液口栓13は、図3に示すように、複合筒形状の栓体本体18を環状の締付リング19およびパッキン20を介してバッテリーケース21に装着したもので、栓体本体18には注入口22が形成されていて、この注入口22をもって液口栓13,13同士が補水補助チューブ14にて相互に接続されているとともに、栓体本体18の上部には排気口23を有する透明なキャップ24がかぶせられている。また、栓体本体18には、液室25を隔離形成しつつ補水口26を形成している内筒部27が形成されているほか、栓体本体18の下端にはフロート28がアーム29を介して揺動可能に支持されている。このアーム29には、上記内筒部27に内挿されながら上記補水口26に臨む止水弁30が装着されているとともに、同様に上記透明なキャップ24内部に臨む例えば赤色の液面チェッカプレート31が装着されている。
【0035】
そして、上記注入口22から液室25にバッテリー液が注入されると補水口26を通してセル内部に補水され、セル内の液面レベルLが所定レベルまで上昇すると、それに伴ってフロート28が上昇することで止水弁30が補水口26に圧接してこれを塞ぎ、過剰な補水を防止する。同時に、フロート28の動きに液面チェッカプレート31が連動することから、キャップ24の外部から目視にて液面状態を確認できるようになっている。また、上記液室25に常にバッテリー液が貯留されていることによりいわゆるウォーターシール部としての機能を発揮し、充電中に発生するガスが排気口23から排出されるようにして、そのガスが注入口22を経て補水補助チューブ14側には入らないように考慮されている。
【0036】
図1に示すように、上記充電器2とポンプユニット4の電動モータ6とを結ぶ給電系にはDC−DCコンバータ32とタイマー(限時OFFタイマー)33のほかリレーユニット34およびノーマルクローズタイプの圧力スイッチ35が介装されていて、これらの各要素は図2に示すように共通の配電板37に取り付けられた上でインストルメントパネル12の邪魔にならない位置に取り付けられている。
【0037】
上記DC−DCコンバータ32は、バッテリー1および充電器2自体が48V仕様であるのに対してポンプユニット4の電動モータ6が24V仕様であることからその変圧のために設けられているものであり、また、充電器2によるバッテリー1の充電開始と同時にポンプユニット4側の電動モータ6にも給電されることから、タイマー33は補水ポンプ5の運転時間を制御するために設けられているものであり、そのタイムアップするまでの時間は例えば1〜60秒の間で任意に設定可能となっている。一方、上記の圧力スイッチ35は、図2に示すように補水ポンプ5の吐出圧力である補水圧力を分岐チューブ38を介して直接的に検出するようになっていて、後述するように補水圧力が所定の圧力まで上昇してこれを圧力スイッチ35が検出すると、その検出出力をもって補水ポンプ5の作動を停止させるようにしてある。
【0038】
また、上記給電系には警告灯たる警報ランプ39が介装されていて、この警報ランプ39は運転席側にて目視確認しやすいように上記インストルメントパネル12に装着されることになる図示外のメータパネルに取り付けられている。
【0039】
したがって、このように構成された補水装置によれば、図1のほか図4に示すように、充電器2を給電ケーブル7やコネクタ8a,8bを介して商用交流電源に接続した上で、充電器2の充電スイッチ10をON操作すると(図4のステップS1)、バッテリー1の充電開始と同時にタイマー33が起動し(ステップS2)、同時にその充電電力と同じ電力がポンプユニット4の電動モータ6に給電され、補水ポンプ5が起動することにより所定の補水圧力をもって補水タンク3内のバッテリー液(精製水)がタンク側補水チューブ17やバッテリー側補水チューブ15および液口栓13等を通してバッテリー1の各セルに補水される(ステップS3)。
【0040】
そして、その補水中の補水圧力の変化が圧力スイッチ35にて監視されているとともに(ステップS4)、補水ポンプ5の電動モータ6への通電と同時に警報ランプ39にも通電され、先に述べたようにインストルメントパネル12に設けられた警報ランプ39が点灯し、現在補水作業中であることを可視表示する。
【0041】
やがて、バッテリー1の全てのセルが満水状態となると、先に述べたように各液口栓13の止水弁30のはたらきによりそれ以上の補水が阻止されることから、それまでの補水中の補水圧力が例えば0.05〜0.15kg/cm2(0.49×104Pa〜1.47×104Pa)であったものが0.3kg/cm2(2.94×104Pa)程度まで上昇してその圧力が急激に変化する。すると、これを上記圧力センサ35が検出して、リレー回路34は直ちに補水ポンプ5の電動モータ6への通電を遮断してその補水ポンプ5の作動を停止させ(ステップS5)、同時に警報ランプ39も消灯させて補水が終了したことを告知するべく可視表示する。以上をもって補水作業が完了する。
【0042】
一方、上記のようの補水ポンプ5が停止すると、一旦は満水状態となった以降であっても、補水ポンプ5とバッテリー1の各液口栓13とを接続している補水チューブ14,15,17内の圧力が自然降下し、上記圧力センサ35が再びOFF状態となる。そして、上記補水ポンプ5の起動,停止の制御が圧力センサ35の検出出力に応じた単純なON−OFF制御であれば、上記圧力降下とともに再び補水ポンプ5が起動を開始し、上記圧力センサ35の検出出力に応じた補水ポンプ5の停止と起動とを何回も繰り返してしまういわゆるチャタリング現象が発生する可能性がある。
【0043】
そこで、本実施の形態では、補水ポンプ5が一旦停止した以降に補水チューブ14,15,17内の圧力降下により圧力センサ35がOFFになったとしても再度補水ポンプ5が起動することがないように、タイマー33による設定時間がタイムアップするまでは上記リレー回路34にて補水ポンプ5の不作動状態を保持する(ステップS6,S7)。すなわち、タイマー33がタイムアップしないかぎりは、たとえ圧力スイッチ35がOFFとなっても補水ポンプ5の電動モータ6の起動を阻止する。こうすることにより、上記のチャタリング現象の発生を確実に阻止できるとともに、過剰補水によるオーバーフローも未然に防ぐことができる。
【0044】
上記タイマー33による設定時間がタイムアップすると、この時点で初めてリレー回路34への通電が遮断され(ステップS8)、これをもってそのリレー回路34は初期状態に復帰する。したがって、上記のチャタリング防止のための機能が万が一有効に作動しなかった場合でも補水完了後に数秒経過する程度で確実に補水ポンプ5の電源が遮断されるので、実質的に安全機構として機能し、上記と同様に過剰補水によるオーバーフローを未然に防止することができる。
【0045】
また、上記自動補水中において万が一補水タンク3内のバッテリー液がなくなった場合には、補水ポンプ5が実質的に空運転状態となって補水圧力が上昇しないために、タイマー33の設定時間がタイムアップしないかぎり上記警報ランプ39が点灯したままとなって補水タンク3へのバッテリー液の補給を促すことになる。
【0046】
このように本実施の形態によれば、バッテリー1の充電時には充電と並行してその都度自動的にバッテリー液の補水がなされることになるので、従来のような補水作業の煩わしさを解消できるとともに、液不足のままの状態でバッテリー1を使用することもなくなり、バッテリー1自体の長寿命化にも寄与できるようになる。加えて、各セルが満水となって所定の液面レベルとなったかどうかは補水圧力の上昇をもって検出するようにしているので、各セルの液面レベルがばらつくことがなく、各セルの液面レベルの均一化の上でも有利となる。
【0047】
図5は本発明に係るバッテリー液補水装置の好ましい第2の実施の形態を示す図で、図2比較すると明らかなようにこの実施の形態ではリーチタイプのバッテリー式フォークリフトに適用した場合の例を示しており、図2と共通する部分には同一符号を付してある。
【0048】
すなわち、図5に示すように、バッテリー1は車体フレーム40内に完全に隠れるように格納されている一方(ただし、必要に応じて引き出し可能である)、補水タンク3は図示しないマスト装置と干渉しないようにフロントパネル41の前面側に取り付けられる。また、リレー回路34やDC−DCコンバータ32および圧力スイッチ35等が装着された配電板37はその他の制御機器とともに外部から見えないようにフロントパネル41の内側のコントローラ室に取り付けられる。
【0049】
したがって、この第2の実施の形態では、図2に示したものと比べた場合に、フォークリフトそのものの基本形式の相違に起因してバッテリー1や補水タンク3および配電板37等の位置が異なるだけであるから、先に述べた第1の実施の形態のものと全く同様の効果が得られる。
【0050】
図6は本発明に係るバッテリー液補水装置の好ましい第3の実施の形態を示す図で、充電器2およびバッテリー1そのものが24V仕様のものに適用した場合の例を示しており、図1と比較すると明らかなように、図6では図1のDC−DCコンバータ32を有していない点でのみ相違している。この第3の実施の形態においても第1の実施の形態のものと全く同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0051】
図7,8は本発明に係るバッテリー液補水装置の第4,第5の実施の形態をそれぞれ示しており、図7では図1に示すタイマー33に代えてON−OFF操作が可能な押釦スイッチ51を設けたものであり、また図8では図6に示すタイマー33に代えて同様に押釦スイッチ51を設けたものである。なお、上記押釦スイッチ51は押圧操作することによりONとなってその状態を自己保持し、再度押圧操作するとOFFとなる周知の構造のものである。
【0052】
したがって、先に説明した図1,6の実施の形態では充電器2からの指示により充電開始と同時に自動的に補水作業が開始されるのに対して、上記第4,第5の実施の形態では充電開始後に作業者が上記押釦スイッチ51を押圧操作することで初めて補水作業が開始される一方で満水状態となっ時には自動停止するものであり、作業者によるスイッチ操作が必要になるものの基本的には先に述べた各実施の形態のものと同様の効果が得られることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバッテリー液補水装置の好ましい第1の実施の形態を示す図で、カウンタバランス型フォークリフトに適用した場合の回路図。
【図2】図1におけるバッテリーや補水タンク等の配置関係を示すフォークリフトの要部斜視図。
【図3】図1,2に示すバッテリーの液口栓の詳細を示す断面説明図。
【図4】図1の回路での作動手順を示すフローチャート。
【図5】本発明に係るバッテリー液補水装置の好ましい第2の実施の形態を示す図で、リーチ型フォークリフトに適用した場合の要部斜視図。
【図6】本発明に係るバッテリー液補水装置の好ましい第3の実施の形態を示す回路図。
【図7】本発明に係るバッテリー液補水装置の好ましい第4の実施の形態を示す回路図。
【図8】本発明に係るバッテリー液補水装置の好ましい第5の実施の形態を示す回路図。
【符号の説明】
1…バッテリー
2…充電器
3…補水タンク
4…ポンプユニット
5…補水ポンプ
6…電動モータ
10…充電スイッチ
13…液口栓
14…補水補助チューブ
15…バッテリー側補水チューブ
17…タンク側補水チューブ
33…タイマー
34…リレー回路
35…圧力スイッチ
39…警報ランプ(警告灯)
51…押釦スイッチ

Claims (5)

  1. バッテリーを搭載するとともにこのバッテリーを電源とするモータにより少なくとも走行もしくは荷役作業を行う産業車両にして、前記バッテリーにバッテリー液を自動補水する装置であって、
    車両にバッテリー液が貯留された補水タンクと電動式の補水ポンプとを搭載し、
    バッテリーの各セルと補水タンクとを上記電動ポンプおよび補水チューブを介して相互に接続するとともに、補水ポンプによる補水圧力を検出する圧力センサを設け、
    バッテリーの充電開始時に補水ポンプを作動させて補水を開始する一方、前記バッテリーの各セルが満水状態となった時にはこれを前記圧力センサにて検出し、
    この圧力センサの出力をもって補水ポンプの作動を停止させるようになっているとともに、
    前記バッテリーの各セルが満水状態となって補水ポンプの作動を一旦停止させた以降は、圧力センサの出力レベル如何にかかわらず所定時間だけ上記補水ポンプの不作動状態を維持するようになっていることを特徴とするバッテリー式産業車両のバッテリー液補水装置。
  2. 前記所定時間の経過をもって、補水ポンプへの電力供給を司っている電源回路を遮断するようになっていることを特徴とする請求項1に記載のバッテリー式産業車両のバッテリー液補水装置。
  3. 前記補水ポンプの作動開始と同時に点灯するとともにバッテリーの各セルが満水状態となってこれを前記圧力センサが検出したことを条件に消灯する警告灯を備えていることを特徴とする請求項2に記載のバッテリー式産業車両のバッテリー液補水装置。
  4. 前記バッテリーの充電開始時に充電回路からの指令により補水ポンプが同時に起動されるものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のバッテリー式産業車両のバッテリー液補水装置。
  5. 前記バッテリーの充電開始時に手動スイッチ操作をもって補水ポンプが起動されるものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のバッテリー式産業車両のバッテリー液補水装置。
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