JP3917632B2 - 荷重検知センサの空気の調節機構 - Google Patents

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Description

本発明は、荷重検知センサに関し、より詳しくは被看護者の離床又は離席を、押圧力による荷重の変化によって検知する荷重検知センサに設けられた空気の調節機構に関するものである。
病院や介護施設等において被看護者の世話を行う場合、看護者にとっては精神的、肉体的に非常に大きな負担がかかるため、これらを軽減するために様々な介護支援装置が提案されている。例えば、本出願人は、前記介護支援装置に用いるセンサとして、被看護者がベッドや車いすや椅子から離床や離席したことを検知するために、荷重の増減と空気圧の作用によって作動する、対向して電気的に絶縁した一対の電極板と該電極板を包み内部に空気を含んで気密性を保持する樹脂製のカバーに、該電極板から電気信号を取出すケーブルを一体化したパネル式センサを提案している(例えば、特許文献1参照。)。また、それぞれ片面に導体インクによる印刷配線を設けた上下2枚の弾性プレートを、刷面を内側に向け平面視にて上下プレートの印刷配線に複数の交点ができる配置で上下印刷配線間に隙間を空けて保持し、それら上下プレートの各印刷配線に外部端子を接続し、所定の荷重を受けて上記2枚の弾性プレートが弾性変形することにより上下印刷配線が上記交点のいずれかで接続して外部端子間で導通する構成とした荷重センサが開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、車用シートに用いられるものとして、上側フィルムと下側フィルムが積層され、配線パターン部と感圧部が形成されてなる感圧センサであって、前記感圧部において前記上側フィルムと前記下側フィルム間に印加される圧力に応じた電気信号が、前記感圧部から前記配線パターン部に形成された配線パターンを介し、さらに前記配線パターンに電気接続される電気コネクタを介して外部に出力されるようになっており、前記上側フィルムと下側フィルムの間には、前記感圧部から前記配線パターン部を介して前記電気コネクタに連通する空気抜き通路が形成されている感圧センサが開示されている(例えば、特許文献3参照。)。
特開2005−152616号公報 特開2005−129414号公報 特開2001−56259号公報
前記特許文献1に示すパネル式センサは、荷重検知の作動を確実にするために、対向して電気的に絶縁した一対の電極板を、空気を含んで気密性を保持する樹脂製カバーで包囲したものとしている。しかしながら、本出願人が引続き研究を重ねた結果、前記樹脂製カバー内に空気を密封したものを被看護者の下(例えば、ベッドのマットレスの下)に設置した場合、被看護者の体重により前記樹脂製カバーが押圧された状態にあるので、時間的経過により前記樹脂製カバー内に密封された空気の一部が外部に漏出し、一対の電極板に設けられた接点の作動が不安定になるという問題が生じていた。
また、特許文献2に示す荷重センサは、全周を密着させたシートの内部の周縁部に隙間保持用のクッション材を設け、該クッション材の四隅には通気穴が設けられている。しかしながら、前記通気穴は、印刷配線間の隙間保持と、シート内部における空気の流通を容易にすることを目的としたものであり、空気はシート内部に密閉された状態にある。従って、押圧された状態で長時間使用すると空気の一部が外部に漏出し、感圧部の作動が不安定になるという問題を有している。
更に、前記特許文献3に示す感圧センサは、感圧部の作動を確実するためと称して、上側フィルムと下側フィルムの間に、感圧部から配線パターン部を介して電気コネクタに連通する空気抜き通路が形成されている。これにより、感圧部に滞留している空気は、人の着座により圧力が印加されると空気抜き通路を通って電気コネクタ内に設けられた内部空間に移動し、人の離席により圧力が排除されると前記内部空間から空気抜き通路を通って感圧部に戻るようになっている。この構造は空気排出手段として感圧部の外部に設けられた電気コネクタ内に空気溜を設けたものであり、実質的には空気を密閉した構造であるため、空気を外気に排出するという技術的思想は全く考慮されていない。また、この発明の主目的は、シート座面に置ける圧力分布を検出し、乗員が大人か子供かを判断して、車用エアバッグ作動時のエアバッグの展開エネルギーを制御するためのメンブレン状体重センサを提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、荷重検知センサを構成する袋体に設けられた通気孔に、袋体の内部に貯留した空気の排出時間及び外部空気の袋体内部への流入時間を調節する調節機構を設けることにより、信頼性の高い荷重検知センサを提供することを目的としている。
本発明の請求項1では、所定間隙を有し対向して配置された一対の電極板と、該電極板に設けられた電極と、該電極からの接点信号を取出すための信号取出部と、前記電極板の周囲に空間を設けて被覆した袋体から構成されており、前記袋体は内部に空気が貯留する空間を有すると共に外部に通じる通気孔が設けられている荷重検知センサにおいて、前記通気孔に取り付けられて、袋体の内部に貯留した空気の排出時間及び外部空気の袋体内部への流入時間を調節する調節機構であって、該調節機構は、円筒胴状の本体の内周面に、中心部を通る支柱が架設され、該支柱で隔てられた一方の内周壁には半円状の弁座が設けられ、他方の内周壁には前記弁座とは段差をつけて半円状の弁座が設けられており、前記支柱には支軸と該支軸に巻回されたコイルバネにより半円状の弁が其々軸支されていることを特徴とする荷重検知センサの空気の調節機構としている。
このような構成としたことにより、袋体に貯留されている空気は、押圧力による荷重の増加により袋体の外部に緩やかに排出され、押圧力が除かれると荷重の減少により袋体の内部に緩やかに流入する。その結果、被看護者の寝返りや位置移動等による短時間の荷重変動には作動しない信頼性の高い荷重検知センサを得ることができる。
本発明の第一の特徴は、電極板の周囲に空間を設けて被覆した袋体において、内部に気体が貯留する空間を有すると共に外部に通じる通気孔が設けられていることである。袋体内部に空気を密封した構造の場合、長時間荷重が加えられると電極間は閉状態(接触した状態)となるが、袋体内の空気が外部に漏洩すると袋体内部が負圧となり、荷重が解除されても電極間は閉状態のままで、開状態(離れた状態)に復帰しない場合がある。このため、電極間が接点として充分に機能しないという問題があった。そこで、袋体に外部に通じる穴を設けることにより、袋体に荷重が加えられると空気は外部に排出され、荷重が解除されると空気は袋体内部に流入する。これにより、電極間接触(接触抵抗)の安定、電極接点の作動性能の向上、瞬時の荷重変動に対する不感動など、荷重検知センサとしての信頼性が顕著に向上する。
本発明の第二の特徴は、任意の形状に形成された袋体において、どの位置に荷重の増減(変化)があっても検知できるようにするため、前記電極は、前記電極板面に格子状、円形状又は放射状に形成されている。これにより、荷重検知センサの形状に応じて好ましい電極の配線形状を適用することができる。例えば、正方形状や長方形状の荷重検知センサには格子状または方形状の電極配線を用いることができ、円形状の荷重検知センサには円状の電極配線を用いることができるので、加重検知センサの形状に合わせて最適な電極形状を適用することができる。
本発明の第三の特徴は、請求項1に示すように、袋体と外部との空気の排出・流入を制御する手段として、前記袋体に設けられた通気孔に、袋体の内部に貯留した空気の排出速度及び外部空気の袋体内部への吸入速度を調節する調節機構が設けられている。荷重検知センサは、設置場所や環境等により作動感度を修正する必要があり、例えば、荷重が加えられたときに電極間が閉となる場合と、手等で把持することにより電極間が閉となる場合では、荷重検知センサが作動する押圧力または押圧時間を調節機構で調整することで、より信頼性の高い荷重検知センサとすることができる。
本発明の第四の特徴は、荷重検知センサの信号取出部が、建屋内の専用線、電灯線、ナースコールシステム等のネットワーク等に接続可能な有線方式や、携帯電話(PHSを含む)や無線システム等に送受信可能な無線方式としている。これにより、本発明の荷重検知センサは、病院や介護施設等に設置された既存設備に容易に取り付けることができる。
本発明の第五の特徴は、荷重検知センサの設置場所が、ベッドの上、ベッドの柵、ベッド下の周辺、部屋の床面、部屋の出入口、浴室、便器、車椅子、椅子又は窓など、被看護者が居住または行動する様々な場所に設置されるものとしている。これにより、被看護者の日常行動の殆どを監視することが可能となるので、看護者の精神的、身体的負担を軽減することができる。
以下、本発明の最良の実施形態について図面に基づいて詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更が可能なものである。また、各図面において、同一部材は同一符号で表示している。
図1は本発明に係る実施形態の一例を示したもので、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)はX−X線断面図である。なお、理解を容易にするために、(c)は断面を拡大表示している。図1において、荷重検知センサ1は、所定間隙を有し対向して配置された一対の電極板と、該電極板の対向する面にそれぞれ設けられた電極と、該電極からの接点信号を取出すための信号取出部16と、前記電極板の周囲に空間を設けて被覆した袋体17とから構成されている。
一対の電極板は可撓性を有する薄板であり、例えば、合成樹脂板を用いて長方形などの略矩形状に形成されている。板厚は電極板の形状や寸法により異なるが0.1mm〜2mmが望ましい。前記一対の電極板は、上電極板11と下電極板12が所定間隙を保持するようにクッション材15を挟持して、上電極板11と下電極板12の電極面が対向するように配置されている。このクッション材15は、押圧力Wにより収縮し押圧力Wが除かれると元の形状に戻る弾力性を有したもので、ウレタンスポンジ、ゴムスポンジ或いはPEスポンジ等、様々な材質のスポンジを用いることができる。また、スポンジに代えて所定の弾力性を有するゴム片を用いることも可能である。前記クッション材15は、上電極板11と下電極板12のいずれかの面又は両面に接着剤を用いて貼着されている。
電極は、上電極板11及び下電極板11の片面に設けられており、端部に電極引出口21が設けられている。この上電極13と下電極14が設けられている面を対向させて接触させると多数の接点23ができるように配置されている。多数の接点23ができるように上電極13および下電極14を配置するためには、例えば、前記上電極板11に全配線が接続された複数の縦配線よりなる上電極13を設け、下電極板12に全配線が接続された複数の横配線よりなる下電極14を設け、これらの電極面を接触させることにより多数の接点23を得ることができる。また、上下電極板11,12のどの部分に押圧力Wが加えられても接点23ができるようにするため、上下電極13,14は上下電極板11,12の全面にわたって配線されている。前記上下電極13,14を上下電極板11,12に配線するためには、例えば、ポリエステル、エポキシ、ポリイミド、PVC,PET等の合成樹脂シートからなる電極板の表面にCu−Ni合金、Ni−Cr合金等からなる薄膜状の抵抗素子を蒸着又はスパッタリングにより形成する方法、前記電極板の表面に印刷配線により形成する方法等が用いられる。印刷配線の構造は、合成樹脂フィルムシート材に導電性ペーストを印刷し接点が形成される。印刷で接点や回路を形成する導電性ペーストには銀ペーストが用いられ、通常は銀ペーストの上からカーボンペーストをオーバーコートする。これは、銀のマイグレーション(高温度下で直流電圧を印加することにより、銀がパターン間を移行する現象で短絡事故の原因となる)防止と銀接点表面の酸化・硫化防止のためである
信号取出部16は、上電極板11の電極引出口21と下電極板12の電極引出口21に接続された接点信号取出用リード線22を把持する本体161及び信号ケーブル162より構成されている。この2本の接点信号取出用リード線22は、信号ケーブル162内に収納され、前記信号ケーブル162の先端に設けられたコネクタ19に接続されている。また、信号取出部16の本体161は袋体17の縁部に固着されている。
袋体17は、柔軟性と耐水性を有する材料、例えば、ナイロン等の軟質の合成樹脂シートを用いることが望ましい。なお、これに限らずPVC,ポリプロピレン、ターポリン、ゴムシートなど空気を透過させない材料であれば使用することができる。袋体17は、所定間隙を保持し電極面を対向して配置された上電極板11及び下電極板12の全周を覆い、且つ、前記上電極板11及び下電極板12と袋体17の周囲には空気Aが貯留する空間を設けていると共に、袋体17の全周縁は空気が漏洩しないように高周波溶着機などを用いて溶着されている。また、前記下電極板12両端部は袋体17に固着されているが、荷重検知センサ1の取扱安定性を高めるためには前記上電極板11又は下電極板12いずれかの外周縁に複数の突起片(図示しない)を設けて、該袋体17内縁部に接触させるか該袋体17に固着させてもよい。
前記袋体17の底面には、信号取出部16の両側に、袋体の外部(大気)に通じる通気孔18が設けられている。この通気孔18が設けられていることにより、袋体17内部に空気を貯留させることができる。この通気孔18の設置場所、孔径及び設置数は、荷重検知センサ1の袋体17の大きさや設置場所により適宜変更することができ、該袋体17の底面面積に対する開口率などで設定されるが、通気孔18は1〜4個設置することが望ましい。しかし、5個以上設置することも可能である。なお、通気孔18の形状は円形を標準とするが、方形や三角形など任意の形状とすることができる。通気孔18は開口するだけでもよいが、亀裂や破損を防止するために、通気孔18の周縁を熱溶融処理、ハトメ処理又はシール貼付処理などにより補強を行っている。
図2は長方形状の袋体17に設けられた通気孔18の実施形態の一例を示した説明図であり、(a)は底面に2個設置したもの、(b)は底面に4個設置したもの、(c)は接点信号取出部16の側面に2個設置したもの、(d)は接点信号取出部16の側面に1個設置したもの、(e)は底面の四隅に設置したものである。図3は正方形状の袋体17aに設けられた通気孔18の実施形態の一例を示した説明図であり、(f)は底面のニ隅に設置したもの、(g)は底面の対角隅に設置したもの、(h)は底面の中心に1個設置したものである。
図4〜図6は、本発明に係る実施形態の一例を模式的に示したものである。図4は格子状パターンを示したもので、(a)は上電極板の電極配線図、(b)は下電極板の電極配線図、(c)は、上電極板と下電極板を重ね合わせた状態を示す電極配線図である。図4(a)において、所定間隔で縦方向に設けられた複数の線条の上電極13aが、電極引出口21を有する横方向の線条の上電極13bに其々接続されている。図4(b)において、電極引出口21を有する線条を含む複数の線条の下電極14aが所定間隔で横方向に設けられ、前記横方向の線条の端部が縦方向の線条の下電極14bに其々接続されている。ここで、格子状パターンとは、上電極板11と下電極板12の電極配線面を重ね合わせると図4(c)のように格子状となるので、本発明では格子状パターンと定義する。格子状パターンは、電極板の形状が正方形や長方形のものに適用することが望ましく、図4では正方形の格子状パターンの例を示しているが、電極板が長方形であれば、格子状パターンも電極板の形状に合わせて長方形とすることができる。また、上電極板11と下電極板12の電極配線を入れ替えることもできる。
図5は円形状パターンを示したもので、(a)は上電極板の電極配線図、(b)は下電極板の電極配線図、(c)は上電極板と下電極板を重ね合わせた状態を示す電極の配線図である。図5(a)において、所定間隔で同心円状に設けられた複数の線条の上電極13aが、端部に電極引出口21を有する縦方向の線条の上電極13bに其々接続されている。図5(b)において、中心点を交点として放射状に線条の下電極14aが延出され、縦方向上方に延びる下電極14bの端部には電極引出口21が設けられている。ここで、円形状パターンとは、上電極板11の電極配線が複数の同心円で配線されているので、本発明では円形状パターンと定義する。円形状パターンは、電極板の形状が正方形や円形のものに適用することが望ましい。なお、電極板の大きさに応じて、上電極板11の電極は同心円の大きさや間隔を適宜変更することができ、下電極板12の電極は放射状の線条の個数や長さを適宜変更することができる。また、電極板の形状が楕円であれば円形状パターンも電極板の形状に合わせて楕円形の同心円とすることができる。また、上電極板11と下電極板12の電極配線を入れ替えることもできる。
図6は方形状パターンを示したもので、(a)は上電極板の電極配線図、(b)は下電極板の電極配線図、(c)は上電極板と下電極板を重ね合わせた状態を示す電極の配線図である。図6(a)において、所定間隔で同心角状に設けられた複数の線条の上電極13aが、電極引出口21を有する縦方向の線条の上電極13bに其々接続されている。図6(b)において、中心点を交点として放射状に線条の下電極14aが延出され、縦方向上方に延びる下電極14bの端部には電極引出口21が設けられている。ここで、方形状とは、上電極板11の電極配線が複数の同心角で配線されているので、本発明では方形状パターンと定義する。方形状パターンは、電極板の形状が正方形や長方形のものに適用することが望ましく、図6では正方形の方形状パターンを示しているが、電極板が長方形であれば、方形状パターンも電極板の形状に合わせて長方形とすることが可能である。なお、電極板の大きさに応じて、上電極板11の電極は四角形の大きさや間隔を適宜変更することができ、下電極板12の電極は放射状の線条の個数や長さを適宜変更することができる。また、上電極板11と下電極板12の電極配線を入れ替えることもできる。
図7はクッション材15の配置例を示したものであり,(a)は格子状パターンの電極の配置図、(b)は円状パターンの電極の配置図、(c)は方形状パターンの電極の配置図である。クッション材15は、上電極板11と下電極板12の電極面が対向して所定間隙を保持するように設けられたものである。このクッション材15は、押圧力Wにより収縮し押圧力Wが除かれると元の形状に復元する弾力性を有したもので、ウレタンスポンジ、ゴムスポンジ或いはPEスポンジ等、様々な材質のスポンジを用いることができる。また、スポンジに代えてゴムを用いることも可能である。前記クッション材15は、電極板の四辺近傍及び中心部に設置するが、電極配線上には貼付しないほうがよい。図7において、四辺近傍に配置されたクッション材15は、接着剤又は両面テープなどにより上電極板11に貼付される。次に、下電極板12の電極面を対向させて上電極板11と下電極板12をクッション材15を介して接着する。なお、中心部に貼付されたクッション材15は、下電極板12に貼付されていなくても機能上の問題はない。また、電極板の大きさや形状に応じて、図7に示した設置場所以外にも適宜配置することができる。更に、上電極板11と下電極板12の電極配線を入れ替えることもできる。
図8は本発明の請求項に係る実施形態の一例を示す調節機構30であり、(a)は平面図、(b)は空気を排出している状態を示す正面断面図、(c)は空気が流入している状態を示す正面断面図である。図8において、円筒胴状の本体31の内周面に、中心部を通る支柱32が架設されており、該支柱32で隔てられた一方の内周壁には半円状の弁座33が設けられ、他方の内周壁には前記弁座33とは段差をつけて半円状の弁座34が設けられている。前記支柱32には支軸35と該支軸35に巻回されたコイルバネ36により半円状の弁37,38が其々軸支されている。図8(a)において、弁37は押圧力Wを受けると、押圧力Wがコイルバネの付勢力より強くなり開状態となって空気が排出される。また、空気の排出が止まると弁座33に当接して閉状態となるようコイルバネ36で付勢されている。一方、弁38は押圧力Wを受けると弁座34に当接して閉状態となるが、空気の排出が止まると開状態になるようコイルバネ36で付勢されている。
図8(b)において、弁37は押圧力Wが除かれても、弁37は閉状態になるようコイルバネ36で付勢されている。一方、弁38は押圧力Wが除かれるとクッション材15の膨張(元の形状に復元する)力とコイルバネ36の付勢力により開状態となり矢印方向に空気が流入する。また、空気が袋体17内部に貯留して、空気の流入が停止した後も開状態となるようコイルバネ36で付勢されている。なお、コイルバネ36の付勢力は調整可能としているので、弁37,38を開閉させる力、弁の開度及び開閉速度を調節することができる。これにより、荷重検知センサ1の設置場所や環境に応じて袋体17の内部に貯留した空気の外部への排出時間、袋体内部への空気の流入時間を調節することができるので、荷重検知センサの作動の信頼性を向上させることができる。
図9は本発明に係る実施形態の一例を示す信号取出部16の詳細図であり、(a)は有線方式、(b)は無線方式である。図9(a)において、信号取出部16から延出された信号ケーブル162には接点信号取出用リード線22が内包されており、前記信号ケーブル162の先端には中継器(図示しない)に接続するコネクタ19が設けられている。有線方式では、建屋内の専用線、電灯線又はナースコールシステム等のネットワークに接続することが可能である。図9(b)において、信号取出部16aには送信器165が組み込まれている。該送信器165は複数の機器番号を設定する機能を有しているので、同一病室に複数の荷重検知センサ1を設置しても混信することはない。送信器165の電源は電池166を用いているが、電池166に代えてソーラー電源や商用電源(図示しない)に接続してもよい。無線方式とすると、被看護者が居住又は行動する殆どの場所に容易に設置可能となる。無線方式では、携帯型電話(PHSを含む)や無線システムに使用することが可能である。
図10は、本発明に係る実施形態の一例を示した斜視図であり、(a)はベッドの上、(b)はベッドの柵、(c)はベッド下の周辺に、それぞれ設置した状態を示したものである。図10(a)において、荷重検知センサ1はベッド床とマットレスの間に設置しているが、マットレスの上に設置してもよい。図10(b)において、荷重検知センサ1はベッドの横側に設置しているが、ベッドの前後(頭側及び足側)に設置してもよい。図11は本発明の請求項5に係る実施形態の他例を示した斜視図であり、(d)はマットレスの縁、(e)はベッドの上に2個、(f)はベッドの柵、ベッド下及びマットレスの縁に、それぞれ設置した状態を示したものである。図12は、本発明の請求項5に係る実施形態の他例を示した斜視図であり、(g)は部屋の出入口、(h)は椅子又は車椅子、(i)は便座に、それぞれ設置した状態を示したものである。なお、図示していないが、浴室の壁や手摺り、階段の手摺り、部屋の床などに設置することができる。これにより、被看護者の日常行動の殆どを監視することが可能となるので、看護者の精神的、身体的負担を軽減することができる。
本発明による荷重検知センサの作用について説明する。図13は本発明の荷重検知センサ1をベッドのマットレス40とベッドの床50の間に設置した状態を示した正面断面図であり、(a)は被看護者がベッドに在床状態を示す説明図、(b)は被看護者がベッドから離床状態を示す説明図である。なお、理解を容易にするために、断面図は拡大表示されている。図13において、1は荷重検知センサ、11は上電極板、13は上電極板に設けられた上電極、12は下電極板、14は下電極板に設けられた下電極、15はクッション材、21は電極引出口、16は信号取出部、22は接点信号取出用リード線、17は袋体、Aは空気、50はベッドの床、40はマットレス、Wは荷重による押圧力である。
図13(a)において、マットレス40の上部から被看護者の体重を受けて押圧力Wが加えられる。すると、荷重検知センサ1の袋体17は押圧力Wにより圧縮されるので、袋体17の内部に貯留されている空気Aが通気孔18より外部へ徐々に排出される。更に圧縮が続くと上電極板11がクッション材15を圧縮しながら下降し、上電極板11の上電極13と下電極板12の下電極14が接触した位置で停止する。上電極板11の上電極13と下電極板12の下電極14が接触すると接点信号が取出され、両端子間は電気的に閉状態となる。
図13(b)において、マットレス40の上部から被看護者が離床すると、押圧力Wが除かれてクッション材15が元の形状に復元するまで上電極板11を上方に押し上げて停止する。これに伴い、袋体17の内部には通気孔18より外部から空気が流入し、袋体17内部に空気が貯留する。上電極板11の上電極13と下電極板12の下電極14が離間すると接点信号が取出され、両端子間は電気的に開状態となる。
袋体17の底面に設けられた通気孔18は、荷重検知センサ1の信頼性を保持するための重要な機能を有している。前記通気孔18の孔径は空気が短時間(例えば、1〜5秒)で排出されないように、袋体17底面積に対する開口率より算出された孔径(例えば、3〜8mm)としている。これにより、押圧力Wを受けたときに袋体17内部に貯留されている空気は徐々に通気孔18より外部へ排出される。また、押圧力Wが除かれたときは通気孔18より徐々に空気が袋体17内部に流入し貯留される。その結果、被看護者がベッド上で寝返りや体位変更により荷重の移動があっても、短時間の荷重変化では接点信号が検出されないので、誤作動を防止することができる。
図14は本発明の荷重検知センサを用いた被看護者監視システムの一例を示すブロック図である。図14において、100は荷重検知センサ、110は荷重検知センサの出力信号、120は中継器、130は中継器の出力信号、Tは出力信号が発信される時間、140はナースコール接続アダプタ、150はナースコール装置、170はチャイム、180は無線信号の送信器、190は信号電波、200は無線信号の受信器である。荷重検知センサ1に押圧力(被看護者がベッドに在床状態)では出力信号110は閉であり、押圧力が除かれると出力信号110は開になる。出力信号110が閉から開になると、中継器120が作動して出力信号110を出す。出力信号110はT時間だけ閉となる接点信号である。この出力信号110でナースコール接続アダプタ140、チャイム170又は送信器180を作動させる。なおナースコール接続アダプタ140、チャイム170又は送信器180のいずれかに接続するか、これらを組み合わせて接続することができる。ナースコール接続アダプタ140は病院や施設に既設されているナースコール装置150と連動させるためのもので、荷重検知センサ1の作動により該ナースコール装置150を利用して音声、音又は表示灯で報知することができる。なお、前記有線方式は、施設内の専用線を使用したもの又は電灯線通信やモデムを含むものとする。送信器180は荷重検知センサ100の作動を無線で伝達できるものであり、受信器200(例えば、携帯型電話器)により移動中であっても場所を選ばずに音声、音又は表示灯で報知することができる。中継器120は単に接続するだけの単機能のものと、荷重検知センサ100の出力信号110を遅延させたり、反転させる信号変換機能を有しているものを、用途に応じて選択することができる。
本発明は、主として被看護者監視システムに用いるもので、被看護者の離床又は離席等の行動を、荷重の変化によって検知する荷重検知センサに関するものであるが、荷重の変化を検知する機能を応用して、例えば、窓枠などの住居開口部分に設置することにより、防犯装置として利用することができる。
本発明に係る実施形態の一例を示したもので、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)はA−A線断面図である。 本発明に係る長方形状の袋体に設けられた通気孔の実施形態の一例を示した説明図であり、(a)は底面に2個設置したもの、(b)は底面に4個設置したもの、(c)は接点信号取出部の側面に2個設置したもの、(d)は接点信号取出部の側面に1個設置したもの、(e)は底面の四隅に設置したものである。 本発明に係る正方形状の袋体に設けられた通気孔の実施形態の一例を示した説明図であり、(f)は底面のニ隅に設置したもの、(g)は底面の対角隅に設置したもの、(h)は底面の中心に1個設置したものである。 本発明に係る実施形態の格子状パターンを模式的に示したものであり、(a)は上電極板の電極配線図、(b)は下電極板の電極配線図、(c)は、上電極板と下電極板を重ね合わせた状態を示す電極配線図である。 本発明に係る実施形態の円形状パターンを模式的に示したものであり、(a)は上電極板の電極配線図、(b)は下電極板の電極配線図、(c)は、上電極板と下電極板を重ね合わせた状態を示す電極配線図である。 本発明に係る実施形態の方形状パターンを模式的に示したものであり、(a)は上電極板の電極配線図、(b)は下電極板の電極配線図である。 本発明に係るクッション材の配置例を示したものであり,(a)は格子状パターンの電極の配置図、(b)は円状パターンの電極の配置図、(c)は方形状パターンの電極の配置図である。 本発明の請求項に係る実施形態の一例を示す調節機構であり、(a)は平面図、(b)は空気を排出している状態を示す正面断面図、(c)は空気が流入している状態を示す正面断面図である。 本発明に係る実施形態の一例を示す信号取出部の詳細図であり、(a)は有線方式、(b)は無線方式である。 本発明に係る実施形態の一例を示した斜視図であり、(a)はベッドの上、(b)はベッドの柵、(c)はベッド下の周辺に、それぞれ設置した状態を示したものである。 本発明に係る実施形態の他例を示した斜視図であり、(d)はマットレスの縁、(e)はベッドの上に2個、(f)はベッドの柵、ベッド下及びマットレスの縁に、それぞれ設置した状態を示したものである。 本発明に係る実施形態の他例を示した斜視図であり、(g)は部屋の出入口、(h)は椅子又は車椅子、(i)は便座に、それぞれ設置した状態を示したものである。 本発明に係る荷重検知センサをベッドのマットレスの下に設置した状態を示した正面断面図であり、(a)は被看護者がベッドに在床の状態を示す説明図、(b)は被看護者がベッドから離床した状態を示す説明図である。 本発明に係る荷重検知センサを用いた被看護者監視システムの一例を示すブロック図である。
符号の説明
1,100 荷重検知センサ
11 上電極板
12 下電極板
13、13a、13b 上電極
14、14a、14b 下電極
15 クッション材
16 信号取出部
17,17a 袋体
18 通気孔
19 コネクタ
21 電極引出口
22 接点信号取出用リード線
23 接点
30 調節機構
31 本体
32 支柱
33,34 弁座
35 支軸
36 コイルバネ
37,38 弁
40 マットレス
50 ベッドの床
110 出力信号
120 中継器
130 中継器の出力信号
140 ナースコールシステム接続アダプタ
150 ナースコール装置
170 チャイム
180 送信器
190 信号電波
200 受信器
A 空気
T 時間
W 押圧力

Claims (1)

  1. 所定間隙を有し対向して配置された一対の電極板と、該電極板に設けられた電極と、該電極からの接点信号を取出すための信号取出部と、前記電極板の周囲に空間を設けて被覆した袋体から構成されており、前記袋体は内部に空気が貯留する空間を有すると共に外部に通じる通気孔が設けられている荷重検知センサにおいて、前記通気孔に取り付けられて、袋体の内部に貯留した空気の排出時間及び外部空気の袋体内部への流入時間を調節する調節機構であって、該調節機構は、円筒胴状の本体の内周面に、中心部を通る支柱が架設され、該支柱で隔てられた一方の内周壁には半円状の弁座が設けられ、他方の内周壁には前記弁座とは段差をつけて半円状の弁座が設けられており、前記支柱には支軸と該支軸に巻回されたコイルバネにより半円状の弁が其々軸支されていることを特徴とする荷重検知センサの空気の調節機構。
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