JP3917433B2 - セキュリティシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、セキュリティシステムに係り、特に屋内においてカメラで撮像した画像データをサーバで加工、保存し携帯電話から閲覧できるセキュリティシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種のセキュリティシステムとしては特開2001−126173号公報開示の「ホームセキュリティ情報通知システム」が提案されている。
【0003】
このホームセキュリティ情報通知システムは、屋内における異常を検出するためのセンサと、屋内の状態を撮像するためのカメラと、センサおよびカメラに接続され電子メールクライアント機能を備えた専用のプログラム制御により動作するパソコンと、パソコンに接続されセンサから出力された警告信号の種類に対応した警告メッセージ等の情報が格納されたデータベースとを住宅内に備え、これらと共にこの住宅内に備えられたパソコンとデータの送受を行うことができるセキュリティセンターおよび携帯電話から構成されている。
【0004】
このように構成されたホームセキュリティ情報通知システムにおいて、センサから警告信号がパソコンに出力されると、パソコンはこの警告信号を取り込むと共に、カメラに対して撮影命令を出力し、カメラにて撮影された映像を取り込み、さらに、センサから出力された警告信号の種類に対応する警告メッセージをデータベースから取り込み、カメラから取り込んだ映像とデータベースから取り込んだ警告メッセージとをセキュリティセンターおよび携帯電話に対して送信して、住宅内で異常が発生したことを知らせる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような特開2001−126173号公報開示の「ホームセキュリティ情報通知システム」では、屋内の装置にデータべ−スおよびメール、データ等を送受信するためのホームサーバ的なパーソナルコンピュータが必要なので、1つの住戸に対して1つのパーソナルコンピュータが必要であった。これにより、システムのコストアップの原因になっていた。
【0006】
本発明は、このような従来の難点を解決するためになされたもので、撮像した画像データの処理、加工、メール送信等を行うサーバ機能をインターネット網で接続されたサーバに集中させ、クライアント側のシステム構成を簡素化した効率のよいセキュリティシステムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明のセキュリティシステムは、屋内における異常を検出するためのセンサと、センサからの信号により屋内の状態を撮像し画像を生成するためのカメラを内蔵する主装置と、主装置に挿脱自在に装着され無線通信回線で基地局と通信接続を行うための無線通信データカードと、基地局とインターネット網で接続され主装置から送信される画像データを加工し、画像データ蓄積部で蓄積を行なうサーバと、サーバの画像データ蓄積部に蓄積された画像情報を閲覧するためのWWWブラウズ閲覧機能を有する携帯電話とを備え、
サーバは、携帯電話からアクセスするユーザを認証するためのユーザ認証部と、ユーザの情報等を設定し保存しておくユーザ設定データ蓄積部と、ユーザ設定データ蓄積部のデータに基づき携帯電話のディスプレイの有効画像表示サイズ、有効ファイル形式を考慮した画像サイズ、ファイル形式に画像を加工、変換可能であって主装置より送信された画像データを加工する画像データ加工部と、異常を検出しカメラで撮像して得られた画像がサーバにアップロードされた場合に、その画像が保存されている画像データ蓄積部のURLのリンクを作成し、携帯電話にメール送信するためのメール作成部とを備えることにより、携帯電話からサーバにアクセスしてユーザ認証部で認証されたときユーザ設定データ蓄積部に主装置のカメラを自動撮像に設定して、その自動撮像時間間隔を設定するとともに、画像データ蓄積部にアクセスして、撮像した日時が一覧表示されている画像リストの中から見たい画像をダウンロードするものである。
【0008】
このようなセキュリティシステムによれば、屋内のセンサにより異常検知した場合、その情報と画像データをサーバにアップロードすることができるので、外出先の携帯電話からWWWブラウズ閲覧機能でその情報を確認して、サーバのデータ蓄積部に保存された画像データにて侵入した不審者の画像を閲覧できる。
【0009】
また、このようなセキュリティシステムによれば、サーバにアップロードされたカメラからの画像を、携帯電話のWWWブラウズ閲覧機能を利用して確認できる。
【0010】
さらに、このようなセキュリティシステムによれば、使用する携帯電話のIDやパスワード等を設定すれば、携帯電話でサーバにアクセスした時に、これら情報がユーザ認証部で認証処理され、認証されたときはサーバの画像データ蓄積部にアクセス可能となり、画像データ加工部でこのアクセスした携帯電話のディスプレイに表示可能に加工、変換された画像データの閲覧ができるようになる。
【0011】
また、本発明のセキュリティシステムにおいて主装置は、通信に必要な信号の組み立てを行う信号組立回路と、無線通信データカードの仕様変更に際してデータのバージョンアップが可能であって信号組立回路を制御するためのドライバと、ドライバの情報を保存するためのドライバ情報保存用メモリとで構成される通信部と、通信部を制御するCPUとを備えたものである。
このようなセキュリティシステムによれば、1つのシステムにおいて通信形態の異なる各種の無線回線網を使用することができるようになる。
【0012】
【発明の実態の形態】
以下、本発明のセキュリティシステムにおける好ましい実施の形態例について、図面を参照して詳述する。
【0013】
本発明のセキュリティシステムは図1に示すように、屋内における異常を検出するためのセンサ11a、11b、11c、…と、センサ11a、11b、11c、…からの異常検出信号により屋内の状態を撮像するためのカメラ12を内蔵する主装置1と、主装置1に挿脱自在に装着され無線通信回線で基地局5と通信接続を行うための無線通信データカード2と、基地局5とインターネット網6で接続され主装置1から送信される画像データを加工し、画像データ蓄積部34で蓄積を行なうサーバ3と、基地局5を介してサーバ3にアクセスし当該サーバ3の画像データ蓄積部34に蓄積された画像情報を閲覧するためのWWW(world wide web)ブラウズ閲覧機能を有する携帯電話4a、4b、4c、…とを備えている。
【0014】
主装置1は図2に示すように、カメラ12で屋内の状態を撮像し画像を生成するための映像部1aと、マイク13およびスピーカ14を備えた音声部1bと、無線通信データカード2を挿脱自在に装着するための通信部1cと、これら映像部1a、音声部1bおよび通信部1cを制御するCPU21とを備えている。
【0015】
映像部1aは、カメラ12を制御するためのカメラ制御部17と、カメラ12で撮像した画像データを処理する画像処理部22と、画像処理部22で画像処理された画像データを一時的に保存しておくための画像保存用メモリ23とで構成され、これらカメラ制御部17、画像処理部22および画像保存用メモリ23はそれぞれCPU21に接続されている。
【0016】
音声部1bは、マイク13がマイクアンプ15を介してCPU21に接続され、スピーカ14がスピーカアンプ16を介してCPU21に接続されている。
【0017】
通信部1cは、無線通信データカード2を挿脱自在に装着するためのカードソケット18と、カードソケット18に接続され通信に必要な信号の組み立てを行うFPGA(field programmable gate array)のような信号組立回路25と、信号組立回路25に接続され無線通信データカード2の仕様変更に際してデータのバージョンアップが可能であって信号組立回路25を制御するためのドライバ26と、ドライバ26の情報を保存するためのドライバ情報保存用メモリ24とで構成されている。なお、ドライバ26およびドライバ情報保存用メモリ24はCPU21に接続されている。これにより、1つのシステムにおいて通信形態の異なる各種の無線回線網を使用することができるようになる。また、CPU21には、センサ11a、11b、11c、…が接続されている。このセンサ11a、11b、11c、…としては、侵入者による動作検出や窓解錠を検知するためのセンサや、煙、ガス、水を検知するためのセンサなどを挙げることができる。
【0018】
無線通信データカード2は、PHS網等の無線通信回線で基地局5と通信接続を行うためのPHSデータカード等が用いられる。
【0019】
サーバ3は図3に示すように、基地局5とインターネット網6で接続され主装置1から送信される画像データの送受を行うインターフェース31(以下、「IF31」とする。)と、主装置1からアップロードされた画像データを保存する画像データ蓄積部34と、携帯電話4a、4b、4c、…からアクセスするユーザを認証するためのユーザ認証部36と、ユーザの情報等を設定し保存しておくユーザ設定データ蓄積部35と、ユーザ設定データ蓄積部35のユーザの情報等のデータに基づき携帯電話4a、4b、4c、…のディスプレイ41a、41b、41c、…の有効画像表示サイズ、有効ファイル形式を考慮した画像サイズ、ファイル形式に画像を加工、変換可能であって主装置1より送信された画像データを加工する画像データ加工部33と、主装置1から異常検知情報および画像データがアップロードされるとその画像データを保存した画像データ蓄積部34のURL(uniform resource locator)のリンク、無線通信データカード2の電話番号のリンクをメールで作成し、携帯電話4a、4b、4c、…にメール送信するためのメール作成部37と、これらIF31、画像データ加工部33、画像データ蓄積部34、ユーザ設定データ蓄積部35、ユーザ認証部36およびメール作成部37に接続され画像データの送受や各種制御を行うCPU32とを備えている。このように構成されたサーバ3は、スクリプトプログラムを動作させるための例えばASP(active server pages)機能を有するWebサーバである。
【0020】
次に、このような録画機能を備えたセキュリティシステムにおける動作を説明する。なお、通信系のクライアントとなる主装置1に装着した無線通信データカード2の情報や、携帯電話4a、4b、4c、…の電話番号、メールアドレス、ディスプレイ41a、41b、41c、…の有効画像表示サイズ、有効ファイル形式等の機種情報などの情報およびサービス機能の設定を、サーバ3のユーザ設定データ蓄積部35に予め登録しておく。この際、携帯電話4a、4b、4c、…からサーバ3にアクセスするためのIDとパスワードが、当該サーバ3から発行される。
【0021】
このように設定されたセキュリティシステムにおいて、屋内に設置されたセンサ11a、11b、11c、…が宅内の異常を検知すると、主装置1のCPU21にその状態を知らせる異常検出信号が入力される。その異常検出信号が動作検出検知の信号、例えば留守中の不審者の侵入を検出した場合であれば、CPU21は映像部1aのカメラ制御部17にカメラ制御信号を送信しカメラ12において撮像を行う制御をする。このカメラ12で撮像した撮像データは、画像処理部22で処理し画像保存用メモリ23に一時的に保存する。保存した画像データは画像保存用メモリ23からCPU21を介して通信部1cに出力される。通信部1cでは、この画像データを無線通信データカード2の通信フォーマットに合わせるために、ドライバ26で信号組立回路25を制御して信号の組み立てを行う。
【0022】
この無線通信データカード2は、無線通信データカード2の通信フォーマットに合わせた画像データを無線通信回線網を介して回線接続された基地局5に送信し、この基地局5からインターネット網6を介してサーバ3にアクセスして、サーバ3の画像データ蓄積部34に画像データをアップロードする。サーバ3の画像データ蓄積部34にアップロードされた画像データは、先にユーザ設定データ蓄積部35に登録した内容に準じてファイルサイズの変更、ファイル形式の変換を行い画像データ蓄積部34に保存する。
【0023】
この画像データがサーバ3の画像データ蓄積部34に保存されると、サーバ3のメール作成部37は、その画像データが保存されている画像データ蓄積部34のURLのリンク、無線通信データカード2の電話番号のリンクをメールで作成し、携帯電話4a、4b、4c、…にメール送信する。
【0024】
携帯電話4a、4b、4c、…を所有する利用者はメールを確認し、必要であれば携帯電話4a、4b、4c、…からサーバ3にアクセスし、IDとパスワードを入力してサーバ3のユーザ認証部36にて認証を受けることにより、サーバ3の画像データ蓄積部34にアクセスすることができるので、この画像データ蓄積部34に保存されている画像データをダウンロードして、侵入した不審者の画像を確認することができる。さらに、携帯電話4a、4b、4c、…と無線通信データカード2とを基地局5を介して回線接続し、主装置1の音声部1bとの通話ラインを形成して、携帯電話4a、4b、4c、…から屋内に侵入した不審者を、音声部1bのマイク13にて入力される音声でモニタし、また、不審者に対して音声部1bのスピーカ14より音声で威嚇を行うことが可能になる。
【0025】
また、このような本発明のセキュリティシステムは、ペットの監視や要介護者の介護にも利用することができる。
【0026】
この場合、携帯電話4a、4b、4c、…からサーバ3にアクセスしてIDとパスワード情報を入力する。入力された情報データは、サーバ3のユーザ認証部36で認証処理され、認証されたときはユーザ設定データ蓄積部35にアクセスすることができるので、ユーザ設定データ蓄積部35に主装置1の映像部1aのカメラ12を自動撮像に設定して、その自動撮像間隔を例えば1時間に設定する。設定した内容はサーバ3からインターネット網6および基地局5を介して主装置1に送信されるので、主装置1の映像部1aのカメラ制御部17の撮像設定が変更される。
【0027】
この設定により、主装置1は映像部1aのカメラ12で1時間毎に所定時間撮像するので、このカメラ12で撮像した撮像データは、画像処理部22で処理され画像保存用メモリ23に一時的に保存される。画像保存用メモリ23に保存された画像データは、その都度、無線通信回線網、基地局5およびインターネット網6を介してサーバ3の画像データ蓄積部34にアップロードされ、画像データ加工部33で携帯電話4a、4b、4c、…の機種情報に準じた画像サイズ、ファイル形式に変換されて画像データ蓄積部34に保存される。
【0028】
これにより、携帯電話4a、4b、4c、…からサーバ3にアクセスし、IDとパスワードを入力してサーバ3のユーザ認証部36にて認証を受けると、サーバ3の画像データ蓄積部34にアクセスすることができるようになるので、例えば、撮像した日時が一覧表示されている画像リストの中から見たい画像をダウンロードして確認することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のセキュリティシステムによれば、撮像した画像データの処理、加工、メール送信等を行うサーバ機能をインターネット網で接続されたサーバに集中させたので、クライアント側のシステム構成を簡素化することができる。これにより、センサを備える複数の住戸に対して1つのサーバだけでセキュリティシステムを確立できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のセキュリティシステムによる好ましい実施の形態例を示す構成図。
【図2】 本発明のセキュリティシステムの構成要素である主装置の詳細を示すブロック図。
【図3】 本発明のセキュリティシステムの構成要素であるサーバの詳細を示すブロック図。
【符号の説明】
1‥‥‥主装置
1c‥‥‥通信部
2‥‥‥無線通信データカード
3‥‥‥サーバ
4a、4b、4c、… ‥‥‥携帯電話
41a、41b、41c、… ‥‥‥携帯電話のディスプレイ
5‥‥‥基地局
11a、11b、11c、… ‥‥‥センサ
12‥‥‥カメラ
21‥‥‥CPU
24‥‥‥ドライバ情報保存用メモリ
25‥‥‥信号組立回路
26‥‥‥ドライバ
33‥‥‥画像データ加工部
34‥‥‥画像データ蓄積部
35‥‥‥ユーザ設定データ蓄積部
36‥‥‥ユーザ認証部
37‥‥‥メール作成部
Claims (2)
- 屋内における異常を検出するためのセンサ(11a、11b、11c、…)と、前記センサからの信号により屋内の状態を撮像し画像を生成するためのカメラ(12)を内蔵する主装置(1)と、前記主装置に挿脱自在に装着され無線通信回線で基地局(5)と通信接続を行うための無線通信データカード(2)と、前記基地局とインターネット網(6)で接続され前記主装置から送信される画像データを加工し、画像データ蓄積部(34)で蓄積を行なうサーバ(3)と、前記サーバの前記画像データ蓄積部に蓄積された画像情報を閲覧するためのWWWブラウズ閲覧機能を有する携帯電話(4a、4b、4c、…)とを備え、
前記サーバは、前記携帯電話からアクセスするユーザを認証するためのユーザ認証部(36)と、ユーザの情報等を設定し保存しておくユーザ設定データ蓄積部(35)と、前記ユーザ設定データ蓄積部のデータに基づき前記携帯電話のディスプレイ(41a、41b、41c、…)の有効画像表示サイズ、有効ファイル形式を考慮した画像サイズ、ファイル形式に画像を加工、変換可能であって前記主装置より送信された前記画像データを加工する画像データ加工部(33)と、前記異常を検出し前記カメラで撮像して得られた画像が前記サーバにアップロードされた場合に、その画像が保存されている前記画像データ蓄積部のURLのリンクを作成し、前記携帯電話にメール送信するためのメール作成部(37)とを備えることにより、前記携帯電話から前記サーバにアクセスして前記ユーザ認証部で認証されたとき前記ユーザ設定データ蓄積部に前記主装置の前記カメラを自動撮像に設定して、その自動撮像時間間隔を設定するとともに、前記画像データ蓄積部にアクセスして、撮像した日時が一覧表示されている画像リストの中から見たい画像をダウンロードすることを特徴とするセキュリティシステム。 - 前記主装置は、前記通信に必要な信号の組み立てを行う信号組立回路(25)と、前記無線通信データカードの仕様変更に際してデータのバージョンアップが可能であって前記信号組立回路を制御するためのドライバ(26)と、前記ドライバの情報を保存するためのドライバ情報保存用メモリ(24)とで構成される通信部(1c)と、前記通信部を制御するCPU(21)とを備えたことを特徴とする請求項1記載のセキュリティシステム。
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