JP3916939B2 - ブラシ用植毛装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯ブラシ、ヘアブラシ、衣服用ブラシなどのブラシ製品のブラシヘッド部に用毛を植毛するための植毛装置に関し、特に、穴径や穴形の異なる植毛穴への用毛の植毛を単一の植毛装置で可能としたブラシ用植毛装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の歯ブラシにおいては、歯磨効果や商品価値の向上を図るため、歯ブラシヘッド部に穴径や穴形の異なる植毛穴(以下、総称して「異径植毛穴」という)を形成し、これら異径植毛穴に用毛を植設することが行なわれている。
【0003】
従来行なわれている上記異径植毛穴への用毛の植毛方法は、用毛本数の異なる穴径毎に植毛装置を用意し、それぞれの植毛装置によってそれぞれの穴径の植毛穴に個別に植毛を行なう方法が一般的であった。しかしながら、この従来方法の場合、次のような問題があった。
(1)植毛穴の種類の数だけ植毛機を必要とし、設備投資が増大する。
(2)植毛機間のハンドリング時間のロスが発生する。
(3)各サイズの穴の数が異なる場合、植毛機間の能力調整が必要となり、生産性が著しく低下する。
【0004】
また、特開平2001−120359号公報には、複数台の植毛機と、隣接する植毛機間に配置された歯ブラシハンドルの移送機構とからなり、異径植毛穴への用毛の植設に際して、歯ブラシハンドルの供給を前記移送機構によって1回のチャッキングで行なえるようにした植毛装置が示されている。しかしながら、この植毛装置の場合も、次のような問題があった。
(1)前記従来方法と同様、植毛穴の種類の数だけ植毛機を必要とし、設備投資が増大する。
(2)植毛機間のハンドリング時間のロスが発生し、ハンドリング装置も必要とする。
(3)植毛機が連結されているため、各植毛機毎に供給装置は必要としないが、所定の穴を植毛した後の植毛機は停止することとなり、待ち時間が発生して生産効率が著しく低下する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情の下になされたもので、異径植毛穴を持つブラシ製品のブラシヘッド部への用毛の植毛を単一の植毛装置で行なうことができるブラシ用植毛装置を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、往復動するピッカーの外周縁部に形成された用毛掻き取り溝によって用毛群から指定本数の用毛を掻き取って用毛束とし、この用毛束を植毛機構に供給する用毛供給機構と、用毛束打ち込み用の平線を植毛機構に供給する平線供給機構と、用毛供給機構から送られてくる用毛束を平線供給機構から送られてくる平線を用いて歯ブラシハンドルのヘッド部の植毛穴に2つ折りにして植設する植毛機構とを備えたブラシ用植毛装置において、前記用毛掻き取り溝の上面または上下面を覆って、回動自在な用毛ストッパーを付設し、該用毛ストッパーの回動位置を変えることにより、用毛掻き取り溝の形状を変えるようにしたものである。また、前記用毛掻き取り溝の溝形状を用毛の進入方向に沿った細長い溝形状としたものである。
【0007】
従来の植毛装置の場合、ピッカーと呼ばれる用毛定量掻き取り機構によって用毛を毛皿から設定本数だけ掻き取って用毛束とし、これを植毛機構へ送るようにしており、ピッカーによって掻き取る用毛の本数は固定され、常に一定であった。このため、前述したように異径植毛穴を有するブラシへの植毛に際しては、植毛穴の種類の数だけ植毛装置を用意する必要があった。
【0008】
これに対し、上記構成になる本発明の場合、ピッカーに形成されている用毛掻き取り溝の形状を用毛ストッパーによって自在に変えることができるようにしているので、様々な穴径や穴形状を有する植毛穴に対しても単一の植毛装置で対応することができる。また、用毛掻き取り溝の溝形状を用毛の進入方向に沿った細長い溝形状としているので、用毛掻き取り溝の溝サイズの変化精度が向上し、用毛ストッパーによる用毛掻き取り溝の形状の調整が簡単かつ正確となる。このため、用毛本数の掻き取り精度が向上し、より正確で精緻な異径穴植毛を実現することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1〜図3に、本発明に係るブラシ用植毛装置の一実施の形態を示す。
図1はブラシ用植毛装置の要部斜視図、図2はピッカーの平面図、図3は用毛ストッパーの平面図である。なお、この実施の形態は、歯ブラシ用の植毛装置の例を示すものである。
【0010】
植毛装置1は、歯ブラシハンドル2のヘッド部3を掴んで保持するチャッキング機構4と、ヘッド部3の植毛穴5に用毛束6を植設する植毛機構7と、図示を略した毛皿に乗せて供給される用毛8群から指定本数の用毛を掻き取って用毛束6とし、この用毛束6を植毛機構7に供給する用毛供給機構9と、用毛束打ち込み用の平線(金属またはプラスチック片)10を植毛機構7に供給する平線供給機構11とから構成されている。
【0011】
チャッキング機構4は、図示しないX−Yテーブルに固設されており、メカニカルカムもしくはモータなどによって電気的に位置制御することにより、植毛対象とする植毛穴5が植毛機構7の打ち込み中心線上に一致するように、その位置を可変できるように構成されている。
【0012】
植毛機構7は、平線供給機構11から供給される平線10を図示しないカッターによって所定長さに切断し、この切断した平線10aを植毛針12によって歯ブラシハンドル2のヘッド部3に向けて打ち込むことにより、用毛束6を平線10aで2つ折りにした状態で植毛穴5に圧入し、植毛するものである。
【0013】
用毛供給機構9は、図示しない毛皿に乗せて供給される用毛8群から指定量の用毛を掻き取るための鎌状をしたピッカー13と、ピッカー13によって掻き取られる用毛8の量を調整するための用毛ストッパー14とを備えている。
【0014】
ピッカー13は、図示しない駆動機構によって矢印A方向に回動自在とされており、その外周縁部に用毛掻き取り溝15が形成されている。この実施の形態の場合、前記用毛掻き取り溝15は、用毛8の進入のし易さと後述する用毛ストッパー14による用毛掻き取り溝15の形状の調整の容易さとを考慮して、用毛8の進入方向に沿って細長い溝形状とされている。
【0015】
用毛ストッパー14は、ピッカー13の外周縁部の形状に沿った円弧状の板体からなり、ピッカー13の上面側(または上下面側)に位置して用毛掻き取り溝15を覆うように配置されている。支軸16を回動支点として矢印B方向に回動自在とされており、図示しない駆動機構によって用毛ストッパー14の回動位置を制御することにより、図4(A)(B)に示すように、ピッカー13の用毛掻き取り溝15の形状を自由に変えることができるものである。
【0016】
なお、従来の植毛装置における用毛掻き取り溝15’の溝形状は、図5に例示するように、略円形もしくは略半円形であり、さらに、従来の植毛装置では、本発明で採用した用毛ストッパー14はまったく存在しなかったものである。
【0017】
次に、上記植毛装置による植毛動作について説明する。
(1)歯ブラシハンドルの供給
図示しない歯ブラシハンドル供給装置を用い、異径植毛穴を有する歯ブラシハンドル2を供給し、そのヘッド部3をチャッキング機構4で掴んで保持する。
【0018】
(2)用毛の供給
従来の植毛機と同様に、用毛8を、図示を略した毛皿に乗せて用毛供給機構9へ供給する。用毛8はナイロンなどの樹脂フィラメントでも獣毛でもよく、またテーパー毛などの加工用毛でもよい。
【0019】
(3)植毛穴毎の1穴分の用毛供給
従来の植毛機と同様に、一定周期で往復動するピッカー13の用毛掻き取り溝15によって、供給される用毛8群から1穴に必要な用毛本数だけ掻き取る。このとき、本発明の植毛装置では、各植毛穴毎に任意の用毛本数を掻き取るために、図示しない駆動機構によって用毛ストッパー14を回動制御し、図4(A)(B)に示すように、ピッカー13の用毛掻き取り溝15の一部を用毛ストッパー14で覆い、用毛掻き取り溝15の形状を変えることによって、用毛掻き取り溝15内に入る用毛8の本数を規制する。
【0020】
このように、用毛ストッパー14の回動位置を制御することにより、用毛掻き取り溝15で掻き取られる用毛8の量を自在に変えることができる。したがって、用毛掻き取り溝15を用毛ストッパー14で覆わない場合は、最大本数の用毛8を掻き取ることができ、用毛掻き取り溝15を用毛ストッパー14ですべて覆った場合は、用毛8を掻き取らないようにすることができる。
【0021】
異径植毛穴に植毛を行なう場合、植毛穴の種類毎に前記用毛ストッパー14の回動位置を制御し、用毛掻き取り溝15で掻き取る用毛8の本数を制御する。用毛ストッパー14は、植毛スピードに同調して回動制御し、最大各植毛穴毎に用毛本数を変化させる。
【0022】
用毛ストッパー14の動作制御は、NC制御が最も簡単であるが、カムを用いたり、エアシリンダーとストパーなどを組み合わせた機構でも可能であり、必要に応じて使い分ければよい。用毛ストッパー14の形状は、用毛掻き取り溝15の回動軌跡、すなわちピッカー13の外周縁部形状に準じた形状とし、用毛掻き取り溝15内に入った用毛束6を植毛機構7の位置までガイドしながら安定に運べるようにする。
【0023】
(4)用毛本数の制御限界
1穴分の用毛の掻き取り精度は、用毛掻き取り溝15の溝形状を、図示例のように、用毛8の進入方向に沿って細長くすることで向上させることができ、最小で用毛1本から掻き取り可能である。最大本数は、用毛掻き取り溝15の大きさによって決まる。小径穴と大径穴の穴径差が大きい場合、用毛掻き取り溝15が細長い形状であり過ぎると、溝の入り口が狭いために大径穴の用毛掻き取り量が不安定となる。このような場合は、用毛との接触時間を長くとるためにストロークを大きくしたり、溝幅をやや広げ、用毛本数にバラツキがでないように調整するか、毛皿内の用毛8群に適切な圧力をかけ、用毛掻き取り溝15への用毛供給を安定化させればよい。
【0024】
(5)用毛束の植毛
用毛8は用毛掻き取り溝15によって所定本数掻き取られて用毛束6となり、引き続くピッカー13の回動によって植毛機構7まで運ばれる。そして、植毛機構7まで運ばれた1穴分の用毛束6は、植毛機構7の植毛針12によって打ち出される平線10aによって2つ折りにされ、平線10aとともに歯ブラシハンドル2のヘッド部3の植毛穴5に圧入され、植設される。
【0025】
打ち込まれる平線10aのサイズは、基本的には大径穴・小径穴ともに同じサイズとされるが、小径穴の植毛穴ピッチを縮めたい場合のみ、カットサイズ可変機構を付設し、切断する平線10aの長さを穴径に準じて変化させればよい。この場合、機構が複雑となり、設備投資が若干増大する。別の方法としては、歯ブラシハンドル2のヘッド部3を保持するチャッキング機構4側を回転させることで平線10aの打ち込み角度を変化させ、平線間の距離を取るようにすれば、植毛穴ピッチを縮めても、穴割れや白化を防ぐことができる。この方法であれば、平線10aのサイズがある程度大きくても、コストをかけずに対応可能である。
【0026】
(6)植毛完了
上記した植毛動作を、歯ブラシハンドル2のヘッド部3の各植毛穴5毎に連続的に行ない、すべての植毛穴5に対して各穴毎に所定の用毛本数からなる用毛束6を植毛する。すべての植毛穴5への植毛が完了した後、チャッキング機構4を解除して歯ブラシハンドル2を取り出し、必要に応じて刷毛先をカットしたり、丸め加工を行なった後、完成品としての歯ブラシを得る。
【0027】
上記した本発明の植毛装置で植毛される植毛穴は、丸穴ばかりでなく、四角穴や三角穴などの多角形穴、さらにはひょうたん形や楕円穴など、いかなる形状でも植毛可能である。
【0028】
例えば、四角形穴の場合、短辺を同一長さとし、長辺の長さを変えることで植毛穴サイズ(面積)を変えれば、平線のサイズは穴のサイズに係わらず同一にすることができ、平線サイズの違いによる割れや白化の問題を防ぐことができる。
【0029】
上記したように、本発明の植毛装置を用いると、異径植毛穴からなる歯ブラシを単一の植毛装置で植毛することができる。そして、このように歯ブラシの植毛穴を異径穴とすることで、清掃力に優れ、かつ、隙間への刷毛進入性が高く、使用した感触もよい歯ブラシを得ることができるものである。
【0030】
異径植毛穴からなる歯ブラシは、大径穴と小径穴のサイズを調整することで、使用性の異なる仕様を設定することができる。穴径は、大径穴で1.1〜3.0mmφ、小径穴で0.8〜2.7mmφの範囲が好ましく、大径穴が1.7〜2.0mmφ、小径穴が1.3〜1.7mmφの範囲がより好ましい。大径穴と小径穴の穴径差は0.2mmより大きい方が望ましく、これ以下では異径穴の効果が発揮されにくい。
【0031】
また、異径植毛穴からなる歯ブラシは、穴径サイズを3種類以上採用することで、小径穴から大径穴の効果を有しつつ、当たり心地がよりマイルドな歯ブラシを提供することができる。この場合、各穴の穴径差は0.2mmより小さくても構わない。
【0032】
用毛8としては、ナイロン用毛などを用い、毛先をカットすることによって、清掃力の高い歯ブラシとすることができる。さらに、異径植毛穴からなる歯ブラシは、テーパー用毛との相性が非常によく、フラットな刷毛プロファイルとすることで、当たり心地がよく、かつ、隙間進入性おび清掃効果の高い歯ブラシを提供することができる。
【0033】
なお、上記実施の形態は、歯ブラシへの植毛の場合を例に採ったが、本発明の植毛装置は歯ブラシに限定されるものではなく、ヘアブラシ、衣服用ブラシなど、他のブラシ製品の植毛にも同様に用いることができるものである。
【0034】
上記した本発明の植毛装置によって植毛した歯ブラシの例を以下に示す。
図6に、第1の例を示す。この第1の例は、植毛台の長手方向に対し、中央列に大径(1.7mmφ)の植毛穴5aを、外側に小径(1.3mmφ)の植毛穴5bを配置し、これにテーパー用毛やナイロン用毛などを植毛したものである。大穴列によって刷掃実感を付与できるとともに、外側の小穴列によって歯間部、歯と歯茎の境目の奥深くまで効果的に清掃することができ、毛先の当たり心地も良好である。毛先を任意にトリミングすれば、さらに清掃効果を上げることができる。
【0035】
図7に、第2の例を示す。この第2の例は、植毛台の幅方向に対し、大径(2.0mmφ)の植毛穴5aの列と小径(1.0mmφ)の植毛穴5bの列を交互に配置し、これにテーパー用毛やナイロン用毛などを植毛したもので、大穴列によって刷掃実感を向上させることができるとともに、用毛を屈曲することなく隙間に進入させることができる。小穴列は適度に屈曲しつつ、刷毛全体の毛腰を補助する。毛先の当たり心地も良好である。毛先を任意にトリミングすれば、さらに清掃効果を上げることができる。
【0036】
図8に、第3の例を示す。この第3の例は、大径(2.5mmφ)、中径(1.5mmφ)、小径(1.0mmφ)の3種類の植毛穴5a、5b、5cを配置し、これにテーパー用毛やナイロン用毛などを植毛したもので、大穴列と中穴列によって刷掃実感を向上させることができるとともに、用毛を屈曲することなく隙間に進入させることができる。小穴列は適度に屈曲しつつ、刷毛全体の毛腰を補助する。毛先の当たり心地も良好である。毛先を任意にトリミングすれば、さらに清掃効果を上げることができる。
【0037】
図9に、第4の例を示す。この第4の例は、サイズの異なる2種類の四角形(1.9×1.0mm、1.0×1.0mm)をした植毛穴5d、5eを用い、これにテーパー用毛やナイロン用毛などを植毛したもので、大穴列によって刷掃実感を向上させることができるとともに、小穴列は適度に屈曲しつつ、刷毛全体の毛腰を補助する。毛先の当たり心地も良好である。毛先を任意にトリミングすれば、さらに清掃効果を上げることができる。なお、穴サイズは2種類以上とすることも可能である。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のブラシ用植毛装置によるときは、以下のような優れた効果を奏することができる。
(1)異径植毛穴からなるブラシの植毛を単一の植毛装置で行なうことができ、初期設備投資を抑えることができる。
(2)異径植毛穴からなる歯ブラシの植毛を単一の植毛機で行なうことができるので、従来まで必要であったハンドリングのロスや植毛機停止時間、異径穴の穴数不一致による植毛機間の能力調整などが不要となり、生産効率が向上し、コスト低減を図ることができる。
(3)既設の植毛機に用毛ストッパーを増設するとともに、ピッカーの用毛掻き取り溝の形状を変更するだけで実現できるので、既存の植毛機を利用することができる。
(4)用毛掻き取り溝の溝形状を用毛の進入方向に沿った細長い溝形状とした場合、用毛掻き取り溝の溝サイズの変化精度が向上し、用毛ストッパーによる用毛掻き取り溝の形状の調整が簡単かつ正確となる。このため、用毛本数の掻き取り精度が向上し、より正確で精緻な異径穴植毛を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態に係るブラシ用植毛装置の要部斜視図である。
【図2】 ピッカーの平面図である。
【図3】 用毛ストッパーの平面図である。
【図4】 (A)(B)は用毛ストッパーによる用毛掻き取り溝の形状の調整方法の説
明図である。
【図5】 従来の植毛装置におけるピッカーの構造を示す平面図である。
【図6】 植毛穴配列の第1の例を示す図である。
【図7】 植毛穴配列の第2の例を示す図である。
【図8】 植毛穴配列の第3の例を示す図である。
【図9】 植毛穴配列の第4の例を示す図である。
【符号の説明】
1 植毛装置
2 歯ブラシハンドル
3 ヘッド部
4 チャッキング機構
5、5a〜5e 植毛穴
6 用毛束
7 植毛機構
8 用毛
9 用毛供給機構
10 平線
10a 小片に切断された平線
11 平線供給機構
12 植毛針
13 ピッカー
14 用毛ストッパー
15 用毛掻き取り溝
16 回転支軸
Claims (2)
- 往復動するピッカーの外周縁部に形成された用毛掻き取り溝によって用毛群から指定本数の用毛を掻き取って用毛束とし、この用毛束を植毛機構に供給する用毛供給機構と、用毛束打ち込み用の平線を植毛機構に供給する平線供給機構と、用毛供給機構から送られてくる用毛束を平線供給機構から送られてくる平線を用いて歯ブラシハンドルのヘッド部の植毛穴に2つ折りにして植設する植毛機構とを備えたブラシ用植毛装置において、
前記用毛掻き取り溝の上面または上下面を覆って、回動自在な用毛ストッパーを付設し、該用毛ストッパーの回動位置を変えることにより、用毛掻き取り溝の形状を変えるようにしたことを特徴とするブラシ用植毛装置。 - 前記用毛掻き取り溝の溝形状を用毛の進入方向に沿った細長い溝形状としたことを特徴とする請求項1記載のブラシ用植毛装置。
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