JP3915941B2 - トラックの荷台位置検出装置及び方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、トラックの荷台位置検出装置及び方法に関し、倉庫からコンテナをトラックに出庫したり、トラックからコンテナを入庫する場合の自動化に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
自動倉庫においては、コンテナに収納された荷物を自動倉庫に設けられた移載位置から倉庫内に入れたり、倉庫内から移載位置まで取り出したりすることをスタッカークレーンなどを自動運転することによって完全に無人化することが行われている。
【0003】
一方、自動倉庫の移載位置のコンテナをトラックに積み込んで別な所に出庫したり、逆に別な所からトラックで運ばれたコンテナを移載位置に入庫することを自動化しようとする場合には、トラックの荷台の位置を検出する必要があるとともに、荷台上のコンテナの位置を検出する必要がある。
【0004】
従来のトラックの荷台位置検出方法や荷台上のコンテナの位置検出方法としては、例えば特開平8−337390号公報に開示されているように、トラックの進退方向とこれと直交する方向とに移動する2つの台車を介して旋回台を搭載し、この旋回台にコンテナクレーンの昇降するコンテナスプレッダを吊り下げるようにし、このコンテナスプレッダの4隅にカメラを取付け、コンテナスプレッダを移動しながらトラックの荷台やコンテナを撮影し、画像データから荷台位置やコンテナ位置を求めるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、トラックには、小型から大型まで荷台の長さが異なるものがあるとともに、荷台高さも異なり、4台のカメラの画像データによる画像処理では、誤差も大きく、荷台の材質や色によっては画像上荷台の端縁の検出が困難になってしまうという問題がある。
【0006】
また、カメラ自体がコンテナクレーンを構成するコンテナスプレッダに取付けられて移動されるため、カメラから荷台やコンテナまでの距離(高さ)によって画像処理された位置データの精度が変化するという問題があり、一方、荷台やコンテナの位置検出のためカメラの移動を行なったのち、コンテナを吊り上げて移載するためのコンテナスプレッダの移動を別に行う必要があり、複雑な制御や処理が必要になるという問題がある。
【0007】
この発明は、かかる従来技術の有する課題に鑑みてなされたもので、トラックの荷台の位置を高精度に検出することができ、入・出庫の完全自動化も実現できるトラックの荷台位置検出装置及び方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するこの発明の請求項1記載のトラックの荷台位置検出装置は、トラックを停止させる位置に対応して床面に設けられ荷台端縁と交差するゼブラパターンと、前記トラックが停止した位置での荷台前端位置及び荷台高さを検出するセンサと、前記トラックを停止させる位置上方に固定設置され前記ゼブラパターンとともに前記荷台端縁を荷台の4隅および長さ方向中間部2か所の6か所で撮影するカメラと、これら6か所のカメラの画像データと前記センサの検出データとを処理して荷台位置を求める演算処理装置とでなることを特徴とするものである。
【0009】
このトラックの荷台位置検出装置によれば、トラックを停止させる位置の床面に上から見たときに荷台の端縁と交差するようにゼブラパターンを取付けるとともに、荷台前端位置を検出するセンサと荷台高さを検出するセンサを設けるようにし、トラックを停止させる位置の上方にCCDカメラなどのカメラを荷台の4隅と中間部に対応して6台設置するようにしており、ゼブラパターンによってCCDカメラで撮影した画像上での荷台の端が明確になるとともに、この画像データと荷台の前端位置の情報および荷台高さの情報から荷台の位置が正確に求められるようになる。
【0010】
また、この発明の請求項2記載のトラックの荷台位置検出方法は、トラックの荷台位置を検出するに際し、トラックを停止させる位置に対応して床面に荷台端縁と交差するゼブラパターンを設けるとともに、前記トラックが停止した位置での荷台前端位置及び荷台高さを検出するセンサを設ける一方、前記トラックを停止させる位置上方に、前記ゼブラパターンとともに前記荷台端縁を撮影するカメラを荷台の4隅および長さ方向中間部2か所の6か所に固定設置し、これら6か所のカメラの画像データと前記センサの検出データとを処理して荷台位置を求めることを特徴とするものである。
【0011】
このトラックの荷台位置検出方法によれば、トラックを停止させる位置の床面に上から見たときに荷台の端縁と交差するように白と黒が交互になったゼブラパターンを取付けるとともに、荷台前端位置を検出するセンサと荷台高さを検出するセンサを設けるようにし、トラックを停止させる位置の上方にCCDカメラなどのカメラを荷台の4隅と中間部に対応して6台設置するようにしており、ゼブラパターンとともに荷台をCCDカメラで撮影して画像上での荷台の端を明確になるようにし、この画像データと荷台の前端位置の情報および荷台高さの情報とから荷台の位置を正確に求めるようにしている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面に基づき詳細に説明する。
図1はこの発明のトラックの荷台位置検出装置の一実施の形態にかかり、荷台上コンテナの位置検出装置とともに示す概略構成図である。
【0013】
トラックの荷台位置検出装置10および荷台上コンテナの位置検出装置20は、コンテナC、例えば小コンテナCs と小コンテナCs の2倍の大コンテナCbを収納する自動立体倉庫の移載台Aに隣接して設けられるものであり、移載台AとトラックTとの間の自動入・出庫のための位置検出に用いられる。
【0014】
なお、自動立体倉庫と移載台Aとの間は図示しないスタッカクレーンによって自動的な搬送が行われるようになっている。
【0015】
自動立体倉庫の移載台Aに搬出されたコンテナCをトラックTに積み込んで出庫するために用いられるトラックの荷台位置検出装置10では、移載台Aに隣接してトラックTを停止させるための停止位置Sが定められ、この停止位置Sは、例えばトラックTの荷台Bの後端縁に対して前後方向に±200mm程度、トラックTの荷台に対して幅方向に±200mm程度の範囲をもって定められ、この範囲内にトラックTの荷台Bを位置させて停止させるようにし、荷台Bの大小にかかわらず、荷台Bの後端と両側が停止位置Sに入るようにする。
【0016】
このトラックTを停止させる停止位置Sの床面には、図2に配置を示すように、上から見たときに荷台Bの端縁と交差するように白と黒の縞模様のゼブラパターン11が大型車の荷台Bの4隅に相当する位置と前後方向中間部(小型車の荷台前端に相当する。)両側の2か所の合計6か所に設けられ、例えばペイントを用いて直接描かれたり、シート状に形成したものを張り付けるなどによって設けられる。このゼブラパターン11は荷台Bの端縁と直交して配置され、荷台Bの前方両側及び中間部両側では、荷台Bの幅方向に平行な縞模様とされ、荷台Bの後端隅部では、後部両側を荷台Bの幅方向に平行な縞模様とし、後端部を荷台Bの長手方向に平行な縞模様とした2方向の縞模様を組み合わせたゼブラパターン11としてある。
【0017】
このようなゼブラパターン11が塗装されたトラックTを停止させる停止位置Sの上方には、図示しない梁や桁で枠組みされた天井枠12が固定設置してあり、この天井枠12の下面にそれぞれのゼブラパターン11とともに荷台Bの端縁を撮影して画像データを得るカメラ13が6台設置される。これら6台のカメラ13は、例えばCCDカメラで構成され、天井枠12に下向きに取付けられる。
【0018】
さらに、トラックTを停止させる停止位置Sの荷台Bの後端縁の位置を検出するためのセンサ14が設けられ、例えば光電センサを停止位置Sの後端の幅方向両側に設置して前後方向±200mmの範囲に停止される荷台Bの後端縁の位置を検出できるようにしてある。
【0019】
また、トラックTを停止させる停止位置Sでの荷台Bの高さを検出するため、停止位置Sの前後方向2か所の両側に高さ計測用エリアセンサ15が設置され、図示例では、それぞれの検出位置に支柱16が立てられ、各支柱16の上下に32個の透過型センサを取付けて構成してあり、荷台Bの高さと傾きの検出や画像データの補正などに用いられる。
【0020】
さらに、トラックTが停止した停止位置Sでの荷台Bの前端位置を検出するため、荷台前端位置検出用エリアセンサ14aが停止位置Sの前部両側に設置されている。
【0021】
そして、これら6台のカメラ13の画像データやエリアセンサ14aの荷台Bの前端位置情報および高さ計測用エリアセンサ15の高さ情報が演算処理装置17に入力されて処理され、荷台Bの位置や荷台Bの方向(例えば荷台中心の鉛直軸回りの回転角)が求められるようになっている。
【0022】
次に、このように構成したトラックの荷台位置検出装置10の動作とともに、トラックの荷台位置検出方法について、図3に示すフロー図にしたがって説明する。
【0023】
トラックTの荷台Bの位置検出を行う必要があるのは、コンテナCを移載台Aからトラックの荷台Bに積み込む出庫の場合である。
【0024】
まず、トラックTの荷台Bの位置検出、すなわちコンテナ積み込み位置算出がスタートされると、トラックTの荷台Bの右端部(トラックT前方に対する右側)の検出が行われる。
【0025】
荷台Bの前方右側のカメラ13-1から画像データが演算処理装置17に取り込まれるとともに、2か所の高さ計測用エリアセンサ15からの荷台Bの高さ情報も取り込まれる。
【0026】
すると、演算処理装置17では、ゼブラパターン11とともに撮影された画像データから明確になっている荷台Bの端部を画像処理によって検出するが、この画像処理において床面からの荷台高さが異なる画像データであっても正確に荷台Bの端部の位置を求めることができるように高さ計測用エリアセンサ15からの高さ情報が用いられ、高さ変化による補正が行われる。
【0027】
同様にして荷台Bの中間部右側のカメラ13-2から画像データが取り込まれるとともに、荷台Bの後方右側のカメラ13-3の画像データが演算処理装置17に取り込まれ、高さ計測用エリアセンサ15からの高さ情報による高さ変化を補正して、ゼブラパターン11とともに撮影された画像データから明確になっている荷台Bの端部を画像処理によって検出する。
【0028】
こうして得られた荷台Bの右側3か所の端部のデータを統合して荷台B右端部の直線が求められる。
【0029】
次に、トラックTの荷台Bの左端部(トラックT前方に対する左側)の検出が行なわれる。
荷台Bの前方左側のカメラ13-4から画像データが演算処理装置17に取り込まれるとともに、2か所の高さ計測用エリアセンサ15からの荷台Bの高さ情報も取り込まれる。
【0030】すると、演算処理装置17では、高さ計測用エリアセンサ15の高さ情報による補正を行ってゼブラパターン11とともに撮影された画像データから明確になっている荷台Bの端部を画像処理によって検出する。
【0031】
同様にして荷台Bの中間部左側のカメラ13-5から画像データが取り込まれるとともに、荷台Bの後方左側のカメラ13-6の画像データが演算処理装置17に取り込まれ、ゼブラパターン11とともに撮影された画像データを高さ変化による補正を行って明確になっている荷台Bの端部を画像処理によって検出する。
【0032】
こうして得られた荷台Bの左側3か所の端部のデータを統合して荷台Bの左端部の直線が求められる。
【0033】
こうして荷台Bの左右の端部を表わす直線が求められた後、トラックTの荷台Bの前端を検出するエリアセンサ14aの検出情報が演算処理装置17に取り込まれる。
【0034】
そして、得られた荷台Bの前端位置と、荷台Bの左右の端部を表わす直線とから荷台Bの位置、例えば移載台Aを原点とする座標に対する荷台Bの位置と荷台Bの方向(例えば荷台中心の鉛直軸回りの回転角)が求められるとともに、荷台Bの高さも求められる。
【0035】
こうして、トラックTの荷台Bの位置が求められると、さらに出庫するコンテナCの長さを入力することで、コンテナCの積み込み位置及びトラックTに荷台Bと平行にするためのコンテナCの中心での鉛直軸回りの回転角が求められ、コンテナクレーンに出力され、自動運転によって移載台A上のコンテナCが吊り上げられてトラックTの荷台B上に積み込まれる。
【0036】
このようなトラックの荷台位置検出装置10およびトラックの荷台位置検出方法によれば、荷台Bの位置を検出するカメラ13を天井枠12に固定するようにしたので、カメラを移動する場合に比べて高精度に検出することができるとともに、画像処理によって荷台位置を求める処理が容易となる。
【0037】
また、荷台位置を検出するカメラ13を6台設置してこれらの画像データから荷台Bの位置を検出するようにしたので、高精度に検出することができる。
【0038】
さらに、得られた荷台Bの位置を直接コンテナクレーンに出力してコンテナCの出庫に用いることができる。
【0039】
次に、荷台上コンテナの位置検出装置と荷台上コンテナの位置検出方法について説明する。
この荷台上コンテナの位置検出装置20は,図1に示すように、トラックTの荷台Bに載せられて搬送されたコンテナCを荷台B上から自動立体倉庫の移載台Aに移す入庫のために用いられ、対象となるコンテナCは小コンテナCs と大コンテナCb (小コンテナCs の2倍)である。
【0040】
この荷台上コンテナの位置検出装置20では、荷台Bの検出の場合と同一のトラックTを停止させるための停止位置Sが定められており、コンテナCの入庫の場合にもこの停止位置SにトラックTを停止させる。
【0041】
この荷台上コンテナの位置検出装置20による位置検出対象となる大小のコンテナCには、図1及び図2に示すように、それぞれ上面の対角位置にマーカー21が取付けてある。
【0042】
このマーカー21はCCDカメラによって撮影した画像上でコンテナCと明確に識別できるものであれば良く、各コンテナCの隅部の同一位置に取付ける。
【0043】
一方、トラックTを停止させるための停止位置Sの上方の天井枠12には、コンテナCに取付けたマーカー21を撮影するカメラ22としてCCDカメラが2台1組としてここでは、2組4台のCCDカメラが設置してあり、荷台B上に小コンテナCs を前後に2つ積載して搬送する場合と大コンテナCb を1つ積載して入庫する場合のいずれにも対応できるようにしてある。
【0044】
このカメラ22は、荷台Bの位置を検出するカメラ13と異なり、検出高さの範囲がコンテナCの高さ分だけ高い位置での撮影を行うようになっている。
【0045】
そして、これら4台のカメラ22の画像データが演算処理装置17に入力されるようになっている。
【0046】
次に、このように構成した荷台上コンテナの位置検出装置20の動作とともに、荷台上コンテナの位置検出方法について、図4に示すフロー図にしたがって説明する。
【0047】
荷台上コンテナの位置検出が必要となるトラックTの荷台B上のコンテナCを下ろす入庫のため、コンテナ把持位置算出がスタートされると、入庫するトラックTの運転者などから磁気カードなどによって演算処理装置17にコンテナCの大小、小コンテナCs の場合の荷台Bへの搭載位置である前後情報が取得される。
【0048】
この磁気カードなどの情報からコンテナCの大きさが判断され、コンテナCが小さい場合には、トラックTの荷台Bの前部か否かが判断される。
【0049】
そして、小コンテナCs が前部に搭載されている場合には、トラックTの荷台前方右側のカメラ22-7から画像データが演算処理装置17に取り込まれる。
【0050】
このCCDカメラ22-7の画像データから画像処理によってコンテナの上面右上隅のマーカー21の位置検出が行われる。この画像処理においても荷台の高さを検出する2か所の高さ計測用エリアセンサ15からの荷台Bの高さ情報を用いて高さの補正が行われる。
【0051】
次に、小コンテナCs が前方に搭載されていることからトラックTの荷台中間部左側のカメラ22-8の画像データが演算処理装置17に取り込まれる。
【0052】
このCCDカメラ22-8の画像データから画像処理によってコンテナの上面左下隅のマーカー21の位置検出が行われる。この画像処理においても荷台Bの高さを検出する2か所の高さ計測用エリアセンサ15からの荷台高さ情報を用いて高さの補正が行われる。
【0053】
こうして小コンテナCs の対角位置の2つのマーカー21の位置が検出された後、演算によりコンテナの中心位置およびこの中心位置における鉛直軸回りの回転角が算出され、これらによってこのコンテナの位置が定まる。
【0054】
また、小コンテナCs が荷台Bの後方に搭載されている場合には、CCDカメラ22-9でコンテナの上面右上隅のマーカー21の画像データが取り込まれるとともに、CCDカメラ22-10 でコンテナの上面左下隅のマーカー21の画像データが取り込まれ、上記と同様にして、これら2つのマーカー21の位置を検出した後、コンテナの中心位置と回転角が求められる。
【0055】
さらに、大コンテナCb の場合には、CCDカメラ22-7でコンテナの上面右上隅のマーカー21の画像データが取り込まれるとともに、CCDカメラ22-10 でコンテナの上面左下隅のマーカー21の画像データが取り込まれ、上記と同様にして、これら2つのマーカー21の位置を検出した後、コンテナの中心位置と回転角が求められる。
【0056】
したがって、これらいずれのコンテナCの場合でもその中心位置およびその中心位置における鉛直軸回りの回転角の位置情報をコンテナクレーンの制御装置(コンピュータ)に出力することで、自動入庫を行うことができる。
【0057】
このような荷台上コンテナの位置検出装置20および荷台上コンテナの位置検出方法によれば、コンテナC上面の対角位置にマーカー21を取り付けて2台の固定したCCDカメラで撮影して画像処理するようにしたので、コンテナCの位置を安定かつ高精度に検出することが可能となった。
【0058】
また、2組4台のCCDカメラ22を設置したので、小コンテナCs が2つ荷台Bに搭載されている場合や大コンテナCb が荷台Bに搭載されている場合などいずれの場合にもコンテナCの位置を検出することができる。
【0059】
さらに、4台のCCDカメラ22を天井枠12に固定するようにしたので、カメラを移動する場合に比べて高精度にコンテナCの位置を検出することができるとともに、画像処理によってコンテナCの位置を求める処理も容易となる。
【0060】
また、得られたコンテナCの位置を直接コンテナクレーンに出力してコンテナの入庫に用いることができる。
【0061】
【発明の効果】
以上、実施の形態とともに詳細に説明したように、この発明の請求項1記載のトラックの荷台位置検出装置によれば、トラックを停止させる位置の床面に上から見たときに荷台の端縁と交差するようにゼブラパターンを取付けるとともに、荷台前端位置を検出するエリアセンサと荷台高さを検出する高さセンサを設け、トラックを停止させる位置の上方にCCDカメラなどのカメラを荷台の4隅と中間部に対応して6台設置したので、ゼブラパターンによってCCDカメラで撮影した画像上での荷台の端が明確になるとともに、この画像データと荷台の前端位置の情報および荷台高さの情報から荷台の位置を正確に求めることができる。
【0062】
また、この発明の請求項2記載のトラックの荷台位置検出方法によれば、トラックを停止させる位置の床面に上から見たときに荷台の端縁と交差するように白と黒が交互になったゼブラパターンを取付けるとともに、荷台前端位置を検出するエリアセンサと荷台高さを検出するエリアセンサを設け、トラックを停止させる位置の上方にCCDカメラなどのカメラを荷台の4隅と中間部に対応して6台設置するようにしたので、ゼブラパターンとともに荷台をCCDカメラで撮影して画像上での荷台の端を明確にでき、この画像データと荷台の前端位置の情報および荷台高さの情報とから荷台の位置を正確に求めることができる。
【0063】
これら発明によりコンテナの入出庫の自動化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のトラックの荷台位置検出装置の一実施の形態にかかり、荷台上コンテナの位置検出装置とともに示す概略構成図である。
【図2】 この発明のトラックの荷台位置検出装置の一実施の形態にかかり、荷台の位置、コンテナマーカーの位置とカメラの視野との関係を示す平面図である。
【図3】 この発明のトラックの荷台位置検出方法の一実施の形態にかかるフローチャートである。
【図4】 荷台上コンテナの位置検出方法のフローチャートである。
【符号の説明】
10 トラックの荷台位置検出装置
11 ゼブラパターン
12 天井枠
13 カメラ(CCDカメラ)
14 荷台後端位置検出用のセンサ
14a 荷台前端位置検出用のエリアセンサ(センサ)
15 高さ計測用エリアセンサ(センサ)
17 演算処理装置
A 移載台
B 荷台
C コンテナ
S 停止位置
T トラック
Claims (2)
- トラックを停止させる位置に対応して床面に設けられ荷台端縁と交差するゼブラパターンと、前記トラックが停止した位置での荷台前端位置及び荷台高さを検出するセンサと、前記トラックを停止させる位置上方に固定設置され前記ゼブラパターンとともに前記荷台端縁を荷台の4隅および長さ方向中間部2か所の6か所で撮影するカメラと、これら6か所のカメラの画像データと前記センサの検出データとを処理して荷台位置を求める演算処理装置とでなることを特徴とするトラックの荷台位置検出装置。
- トラックの荷台位置を検出するに際し、トラックを停止させる位置に対応して床面に荷台端縁と交差するゼブラパターンを設けるとともに、前記トラックを停止させる位置での荷台前端位置及び荷台高さを検出するセンサを設ける一方、前記トラックを停止させる位置上方に、前記ゼブラパターンとともに前記荷台端縁を撮影するカメラを荷台の4隅および長さ方向中間部2か所の6か所に固定設置し、これら6か所のカメラの画像データと前記センサの検出データとを処理して荷台位置を求めることを特徴とするトラックの荷台位置検出方法。
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