JP3915526B2 - 入力ペン収納装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯情報端末や情報処理装置等にデータを入力するために用いる入力ペンを収納する入力ペン収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7,図8は特許第2981052号公報(以下、引用文献1)に示された従来のペン収納装置を示す。図7は引用文献1のペン収納装置においてペンPを収納穴2に押し込む前の状態を示す断面図、図8はペンPが収納穴2に押し込まれた状態を示す断面図である。
【0003】
図7において情報処理装置本体の外壁1に入力ペンPを収納するための収納穴2が形成されている。入力ペンPが収納穴2に押し込まれていない状態では、水平方向に摺動自在の保持部材4は、ばね掛け部7に一端が係着されたばね8の力で最も右の位置で停止している。入力ペンPが矢印Y方向に挿入されると、フック6が入力ペンPの環状溝5に係合される。さらに入力ペンPを矢印Y方向に押し込んでいくと、環状溝5,フック6を介して入力ペンPに係合された保持部材4が矢印Y方向に進出する。固定のピン9に取り付けられたロック部材10の係合部13の先端Aは横溝14の水平面14a上を滑り図8示のように横溝14の段部14bに落ち込む。するとオペレータが入力ペンPから手を離しても係合部13の先端Aが段部14bにはまりこんで、保持部材4は右方向に戻れない。
【0004】
入力ペンPを使用する際に、収納状態にあるペンPを矢印Y方向に押し込むと、ロック部材10の係合部13の先端Aは横溝14の斜面14cに沿って押し上げられ、この先端Aの側面に形成された図示しない係合突起が、水平の突起15を乗り越え、オペレータが入力ペンPを押す力を緩めても斜面14cに沿って段部14bの方向に滑り落ちることができず、ばね8の付勢力で入力ペンPが外壁1に向かって押し戻される。これと共に外方向へ移動する保持部材4の動きに伴い、係合部13の先端Aは突起15の下面に沿って外壁1とは反対側の方向に滑り、突起15から離れて水平面14aに乗り移る。突起15および水平面14aは平滑な面であるため、係合部13の先端Aと係合することなく、保持部材4は入力ペンPと共に図8示の位置まで引き戻される。オペレータが入力ペンPを外壁1の方向に引っ張ると、入力ペンPはフック6との係合を解除され取り出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の入力ペン収納装置では、入力ペンPの取り出し操作の際、保持部材4がばね8によって外壁1の方向に向けて付勢されているので、入力ペンを取り出すためにY方向にいったん押し込んだ後、誤って指先が横へ滑ったときには、ばね8の付勢力によって入力ペンPが所定の保持位置から逸脱し、収納穴2から勢いよく飛び出すという不都合が生じる。
【0006】
また保持部材4が入力ペンPの挿入、取り出しに伴って左右方向に摺動するため、大きな切欠き3が必要になる。もし入力ペンPを挿入していないときに、外部から金属片等が収納穴2に入り込むと、金属片は切欠き3から筐体内部に入り込み、図示しない電子回路等に入り込んで短絡を起こしたり、内部構造の動作不具合を起こす。
【0007】
本発明は、このような従来例の課題を解決できる入力ペン収納装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の入力ペン収納装置は、
情報処理装置に入力するためのものであり、長手方向の中間に小径部を有する入力ペンと、
前記入力ペンを収納するためにその一方の端部に挿入口を有する収納部と、
前記収納部の他方の端部側に配設され前記入力ペンの先端部の動きに応動して、
操作者が前記入力ペンの前記端部側を押圧した深い安定した位置である第1の位置と、
操作者が前記第1の位置からさらに前記入力ペンの端部側を押圧し、わずか入り込んで停止し、操作者が押圧をやめると、内蔵するバネの付勢力によって前記第1の位置より戻って安定する浅い位置である第2の位置との間を往来するプッシュプッシュ機構と、
前記収納部の中間に設けられて前記入力ペンの外周側面に押圧力を発生する側圧ばねと、前記入力ペンの外周側面を押圧する部分には突起状端部を有する押圧手段と
を備え、
前記入力ペンが前記プッシュプッシュ機構の前記第1の位置にあるときには前記入力ペンは長手方向の中間に前記小径部と、前記押圧手段の前記突起状端部との位置が一致して対向するとともに、前記小径部には押圧力を与えないか、または前記小径部以外の部分の側面に対する押圧力よりも低い押圧力を与えることで前記入力ペンを前記収納部に安定に保持し、
前記入力ペンが前記プッシュプッシュ機構の前記第1の位置から前記第2の位置に移行するときには前記押圧手段の突起状端部が前記入力ペンの前記小径部以外の部分に前記第1の位置にあるときより高い押圧力によって当接して前記プッシュプッシュ機構の内蔵バネの付勢力による前記入力ペン飛び出しを抑止することを特徴とするものである。
【0009】
この構成によれば、プッシュプッシュ機構と、入力ペンの側面を押圧する押圧手段による簡便な構成で確実に収納空間内に入力ペンを保持でき、取り出しの際に誤操作により指先が滑っても入力ペンの側面を押圧手段が押圧しているので、入力ペンが勢い良く飛び出すという恐れもなく、また筐体内部に通じる切欠き等の隙間が少なくて済むので金属片等異物が筺体内部に入り込む危険性を排除できる。
【0011】
また、この構成によれば、入力ペンが長時間保持される位置において押圧手段の応力が小さいので、ばねの塑性変形が少なく、特に前記押圧手段を前記収納空間を構成する部材と同一の材料で一体に形成する場合に用いるのが好適であり、これによりさらに低コストで構成することができる。
【0012】
さらに上記各構成において、少なくとも前記プッシュプッシュ機構の第2の位置においては前記収納部と前記プッシュプッシュ機構により囲まれる空間から所定以上の大きさの物を通過させないように構成するのが容易であり、金属片等が内部に入り込んで電気回路の短絡を起こしたり、異物の混入による機構動作の不具合等を防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下図面を用いて本発明の入力ペン収納装置について説明する。
【0014】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の入力ペン収納装置における入力ペンを押し込む前の状態を示す断面図、図2は同じく入力ペン収納装置における入力ペン収納状態を示す断面図、図3および図4は同じくプッシュプッシュ機構の動作説明図で、図3はプッシュプッシュ機構が第2の位置に置かれたときを、図4はプッシュプッシュ機構が第1の位置に置かれたときをそれぞれ示す。
【0015】
図1,図2において、入力ペン21は、たとえば合成樹脂製のペン形状を成しその一端21a(先端部)は入力パッド表面を傷つけないよう曲面加工を施している。また、入力ペンの一端21aから長手方向の他端21bに向かってやや外形が広がるように、すなわち径大になるようにしている。これは入力ペン21を筺体(収納部)に押し込むときに指先に当たる表面積を大きくして指先が受ける力を緩和させること、入力ペン21をつまんで筐体から取り出すときに確実に保持できること、また、テーブルの上で転がったときに一定範囲外に転がり出ないように配慮したものである。
【0016】
本発明の筺体(ペン収納部)は次ぎのように構成される。まず、上部筐体22と下部筐体23に挟まれた側面パネル24の一方の端部をほぼL字状(又はほぼ逆L字状)に加工することによって挿入口24aの間口とその位置を画定し入力ペン21の挿入を容易にしている。また、挿入口24aから上部筺体22と下部筺体23の奥部に向かって漏斗状の入力ペン収納ガイド24bを形成する。この入力ペン収納ガイド24bの他方の端部に連接させて、上部筐体22側に上部収納部25,下部筐体23側に下部収納部26をそれぞれ配置し、入力ペン収納ガイド24b,上部収納部25および下部収納部26のそれぞれの内面で囲まれた入力ペン21の収納空間27を形成している。
【0017】
また、収納空間27の挿入口24aから入力ペン21の長手方向の離れた位置には入力ペン21の先端21a及びその周辺部の少なくとも一部が当接し、かつ入力ペン21の側面を支える先端保持部28と、この先端保持部28と一体に結合されたプッシュプッシュ機構29を配置する。なお、先端保持部28を配置せずに直接プッシュプッシュ機構29に入力ペン21の先端21aが当たるようにして入力ペン21aの動きをプッシュプッシュ機構29に伝達してもよい。上部収納部25と下部収納部26の他方の端部側は、先端保持部28との接触を避けるように拡大部25a,26aを設けた。また、プッシュプッシュ機構29は上部筐体22に設けられたプッシュプッシュ機構保持部30に保持する。また下部収納部26の中間の側壁の一部に開口26bとばね固定部26cとを備え、入力ペン21の側面を押圧する側圧ばね31をばね固定部26cに取り付けて開口部26bから収納空間27内に突出させている。
【0018】
図3,図4はプッシュプッシュ機構29の詳細を示す。プッシュプッシュ機構29は可動片291,固定片292,スライドカム293,および、ばね294を備える。
【0019】
可動片291は入力ペン21からの押圧力を直接、または先端保持部28を介して間接的に受ける円盤部291aと、固定片292のシリンダ部292aの内部に向かって摺動する筒状のピストン部291b、ピストン部291bの側面に設けられ、スライドカム293を摺動させるための平面部291c、およびスライドカム293をガイドする2本のガイド溝291dを有する。
【0020】
スライドカム293は平面状で、その裏面には図示しない2本のピンが突出し、可動片291の平面部291cの2本のガイド溝291dに嵌合して図のYまたは−Y方向に摺動自在に移動する。またスライドカム293はその表面から突起した複雑な形状の2種のカム293aと293bを有する。
【0021】
固定片292にはシリンダ部292a内部に向かって突起292bがあり、この突起292bがスライドカム293の表面の2種のカム293aと293bとに係合することによって、スライドカム293をYまたは−Y方向へ摺動させる。
【0022】
ばね294は可動片291の円盤部291aと固定片292のつば部292cとに掛けられて双方を離反する方向に付勢する。図示しないが双方が分離しないようにストッパも設けてもよい。
【0023】
以上のような構成において、その動作を説明する。操作者が入力ペン21の先端21aを筐体の挿入口24aから収納空間27の内部に挿入し、他端21bを押圧すると、挿入途中から側圧ばね31の側圧が入力ペン21にかかり始め、先端21aが先端保持部28の底に当接する。
【0024】
また図3に示すように先端保持部28と一体のプッシュプッシュ機構29において、可動片291の円盤部291aに入力ペン21の押圧によるX方向の押圧力が加わると、可動片291は、ばね294の弾力に抗して固定片292のシリンダ292a内部をX方向に移動し、固定片292のピン292bがスライドカム293のカム293aのa点に当接して斜面の反作用でスライドカム293はわずかY方向に摺動する。なおも可動片291は進行しピン292bはカム293bのb点に当接して斜面の反作用でスライドカム293はやや−Y方向に摺動して谷の底で可動部291の移動を阻止する。ここで操作者が入力ペン21の動きが鈍くなったことを感じとって入力ペン21の押圧をやめると、ばね294の復元力で可動部291は−X方向へ戻り、ピン292bはカム293aのc点に当接し、斜面の反作用でスライドカム293はやや−Y方向に移動し、谷底で可動片291の復元を抑止する。すなわちこの点が深い第1の位置となり、プッシュプッシュ機構29は図4に示す状態に置かれる。入力ペン21は側圧ばね31の側圧を受けて収納空間27内で保持され、他端21bは筐体からわずか外に出ている程度なので、指でつまんで引き出すことができない。ここまでの過程におけるピン292bの、スライドカム293に対する相対的な動きを実線295で示す。
【0025】
つぎに操作者が入力ペン21を取り出すときは、挿入口24aからわずかに突出している端部21bを押圧する。すると図4の状態から可動部291は一旦X方向へ移動し、固定片292のピン292bはスライドカム293のカム293bのd点に当接し、斜面の反作用でスライドカム293は−Y方向へわずか移動して停止する。ここで操作者は入力ペン21の押圧をやめると、ばね294の復元力で可動片291は−X方向へ移動し、ピン292bはカム293aのe点に当接して斜面の反作用でスライドカム293はやや−Y方向へ摺動し、さらに可動片の移動途中でピン292bは斜面fに当接して斜面の反作用でスライドカム293はY方向へ摺動してプッシュプッシュ機構29は図3の浅い第2の位置の状態に戻る。ここまでの過程におけるピン292bがスライドカム293に対する相対的な動きを実線296で示す。
【0026】
このようにプッシュプッシュ機構29は、操作者による入力ペン21の挿入・押圧に伴って、その先端21aによって押圧される先端保持部28を介して図においては左方に押圧されて移動し、移動の終端に達した後、操作者が入力ペン21の押圧をやめると終端から少し戻った深い第1の位置で安定する。これが入力ペン21を保持する位置である。つぎに操作者が入力ペン21を装置から取り出そうとして他端21bを押圧すると、プッシュプッシュ機構29は第1の位置からわずか入り込んで停止し、そこで操作者が押圧をやめると、第1の位置より浅い第2の位置まで戻って安定する。この第2の位置で操作者は入力ペン21をつまんで取り出すことができる。プッシュプッシュ機構29は、このように押圧、押圧の中止、押圧、押圧の中止の4サイクルの操作によって一周期の動作を完結するように作用する。
【0027】
本実施形態によれば、この入力ペンを取り出す操作の際に、たとえば、押圧した指を挿入口24aから側方に滑らすという誤った操作を行ったとしても、側圧ばね31が入力ペン21の側面を押さえているので、プッシュプッシュ機構29のばね294の復元力を抑制し、入力ペン21が勢いよく飛び出してくるという不都合を排除することができる。
【0028】
また本実施形態によれば、少なくとも図1に示した状態から入力ペン21を抜き去ったとしても、収納ガイド24b,上部収納部25,下部収納部26およぼ先端保持部28によってほぼ閉じた空間を形成し、各個片間や側圧ばね31の周辺等の隙間を極力少なくすることにより、収納空間27を介して所定以上の大きさの異物は筐体内部に進入できないので、誤って、または故意に金属片等が挿入口24aから入ったとしても、筐体内に入って短絡事故等を起こしたり、内部機構が異常動作を生じることを未然に防止することができる。
【0029】
なおこの実施の形態で示したプッシュプッシュ機構は、この図に示したものに限らず従来公知のものでも同様の機能を果たすものであれば置き換えることができる。
【0030】
また入力ペンは合成樹脂製のものとして示したが、たとえば木製であっても、金属製であっても、機能を果たせるものであれば差し支えない。
【0031】
また側圧ばね31は開口26bから中に向けて突出させるようにしたが、開口26bの代わりに下部収納部26を外向けに部分的に広げて、その内面に側圧ばね31を取り付ければ、異物混入の発生はさらに抑えることができる。
【0032】
さらにこの実施形態では、収納空間27はいくつかの別々の個片で構成する例を示したが、入力ペンの挿入口24aから内部は、入力ペン収納ガイド24b、上部収納部25、下部収納部26等は、たとえば一体のものであっても何ら差し支えない。またこの実施形態では収納空間27の外にプッシュプッシュ機構29を配置したが、収納空間27を袋状の密閉空間とし、その中の端部にプッシュプッシュ機構を配置すれば、筐体内部への異物混入をさらに未然に防止することができる。
【0033】
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について説明する。図5は本発明の実施の形態2の入力ペン収納装置における入力ペンを押し込む前の状態を示す断面図、図6は入力ペン収納装置における入力ペン収納状態を示す断面図である。実施の形態1との差異は、先端32a、他端32bを有する入力ペン32の長手方向の中間位置に小径部32cをもたせたこと、下部筐体23に設けた合成樹脂製の下部収納部33の一部に同一材料で先端がやや内方に突出した側圧ばね33bを一体に形成した点である。この側圧ばね33bの先端33cは、入力ペン32の収納位置では入力ペン32の小径部32cの少なくとも一部と対向した位置に設け、小径部32cに対しては押圧力を与えないか、またはそれ以外の側面に及ぼす側圧より低い側圧で当接している。その他の構成部品は図1ないし図4のものと同一であり、同一の符号を用い詳細な説明は省く。
【0034】
上記の構成による入力ペン収納装置は、入力ペン収納前の状態を示す図5においては側圧ばね33bの先端33cは、入力ペン32の側面に強い側圧を与えているが、入力ペン収納状態すなわちプッシュプッシュ機構29の深い第1の位置を示す図6においては、側圧ばね33bの先端33cは入力ペン32の小径部32cに対応し、この位置では側圧は与えないか、または図5の状態に比べて軽い側圧しか与えないために、長期間入力ペン32を保持していても側圧ばね33bの塑性変形により図5の状態における側圧が低下する恐れがない。
【0035】
なお、図6の状態で入力ペン32の小径部32cに押圧力を加えないように構成した場合は、挿入口24aを下向けにした場合、入力ペン32が挿入口24a側に少し出てくるという不具合がある。こうした不具合を防ぐためには小径部32cの位置を正確に設定して、少しでも挿入口24a側に移動しようとしたときは、ばね33bの先端33cが小径部32cからはずれるように工夫すればよい。
【0036】
この状態から入力ペン32の他端32bを押圧して手を離し、プッシュプッシュ機構29が浅い第2の位置になると、そのときには側圧ばね33bの先端33cは小径部32cを離れ、押圧力は増大するので、挿入口24aを下に向けても独りでに出てくることなく、また入力ペン32の端部32bを押圧した指を横に滑らすという誤操作をしても、入力ペン32が勢いよく飛び出してくることはない。
【0037】
また、収納空間には実施の形態1と同様、切欠き等の隙間が少なくて済むので、入力ペンを収納していないときでも、挿入口から金属片等の異物が入り込むという不都合を排除することができる。
【0038】
このように本実施形態によれば、入力ペンの長手方向に小径部を設け、側圧ばねは別個の部品でなく下部収納部など収納空間を構成する個片と同一の材料で一体に形成しているため、簡単、低コストで構成でき、合成樹脂材料の塑性変形による側圧力の低下もない。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の入力ペン収納装置は、押圧手段で入力ペンを保持するという簡単な構成で確実に入力ペンを保持でき、取り出し操作のときに指先をずらすという誤操作をしても入力ペンが勢いよく飛び出すという恐れがない。
【0040】
また構造上収納空間に切欠き等の隙間が少ないので、入力ペンの挿入口から金属片等異物が内部に入り込んで電気回路の短絡を起こしたり、機構動作の不具合の原因となる恐れが少ない。
【0041】
また入力ペンに小径部を設けた場合は、入力ペンを保持し飛び出しを防止する押圧手段を入力ペンの保持空間を構成する部材と同一の合成樹脂材料で一体に形成でき、塑性変形も防止でき、さらに低コストに構成できるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の入力ペン収納装置における入力ペンを押し込む前の状態を示す断面図
【図2】同じく入力ペン収納装置における入力ペン収納状態を示す断面図
【図3】プッシュプッシュ機構の第2の位置を示す動作説明図
【図4】同じく第1の位置を示す動作説明図
【図5】本発明の実施の形態2の入力ペン収納装置における入力ペンを押し込む前の状態を示す断面図
【図6】同じく入力ペン収納装置における入力ペン収納状態を示す断面図
【図7】従来のペン収納装置においてペンを押し込む前の状態を示す断面図
【図8】同じくペンが押し込まれた状態を示す断面図
【符号の説明】
21,32 入力ペン
21a,22a 先端
21b,22b 他端
22 上部筐体
23 下部筐体
24 側面パネル
24a 挿入口
24b 収納ガイド
25 上部収納部
26,33 下部収納部
27 収納空間
28 先端保持部
29 プッシュプッシュ機構
30 プッシュプッシュ機構保持部
31,33b 側圧ばね

Claims (4)

  1. 情報処理装置に入力するためのものであり、長手方向の中間に小径部を有する入力ペンと、
    前記入力ペンを収納するためにその一方の端部に挿入口を有する収納部と、
    前記収納部の他方の端部側に配設され前記入力ペンの先端部の動きに応動して、
    操作者が前記入力ペンの前記端部側を押圧した深い安定した位置である第1の位置と、
    操作者が前記第1の位置からさらに前記入力ペンの端部側を押圧し、わずか入り込んで停止し、操作者が押圧をやめると、内蔵するバネの付勢力によって前記第1の位置より戻って安定する浅い位置である第2の位置との間を往来するプッシュプッシュ機構と、
    前記収納部の中間に設けられて前記入力ペンの外周側面に押圧力を発生する側圧ばねと、前記入力ペンの外周側面を押圧する部分には突起状端部を有する押圧手段と
    を備え、
    前記入力ペンが前記プッシュプッシュ機構の前記第1の位置にあるときには前記入力ペンは長手方向の中間に前記小径部と、前記押圧手段の前記突起状端部との位置が一致して対向するとともに、前記小径部には押圧力を与えないか、または前記小径部以外の部分の側面に対する押圧力よりも低い押圧力を与えることで前記入力ペンを前記収納部に安定に保持し、
    前記入力ペンが前記プッシュプッシュ機構の前記第1の位置から前記第2の位置に移行するときには前記押圧手段の突起状端部が前記入力ペンの前記小径部以外の部分に前記第1の位置にあるときより高い押圧力によって当接して前記プッシュプッシュ機構の内蔵バネの付勢力による前記入力ペン飛び出しを抑止することを特徴とする入力ペン収納装置。
  2. 前記入力ペンの先端部および同先端部の周辺の少なくとも一部を保持するための先端保持部を介して前記入力ペンの動きを前記プッシュプッシュ機構に伝達することを特徴とする請求項1記載の入力ペン収納装置。
  3. 前記押圧手段は前記収納部を構成する部材と同一の材料で一体に形成されたことを特徴とする請求項1記載の入力ペン収納装置。
  4. 少なくとも前記プッシュプッシュ機構の第2の位置においては前記収納部と前記プッシュプッシュ機構により囲まれる空間から所定以上の大きさの物を通過させないように構成したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の入力ペン収納装置。
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