JP3915479B2 - Anti-sticking sticker and anti-sticking method - Google Patents

Anti-sticking sticker and anti-sticking method Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、封印シールや認証シールに代表されるシールの貼り替えという不正を未然に防止し、仮にその不正が為されてもその不正が為されたことを識別容易とする対策に関わり、特には、ホログラムをはじめとする光の方向により色彩や画像が変化するOVDを、シールに装飾性と偽造防止効果を持たせる表示体として採用した貼り替え対策シールと、その貼り替え対策シールを用いた貼り替え対策方法の技術に関する。
【従来の技術】
【0002】
近年、光の干渉を用いて立体画像や特殊な装飾画像を表現し得る、ホログラムや回折格子、あるいは光学特性の異なる薄膜を多層に重ねることで見る角度により色の変化(カラーシフト)を生じさせる多層薄膜、等々のようなOVD(Optical Variable Device)は、その装飾性と偽造防止効果の高さから、様々な分野において偽造防止アイテムとして利用されてきている。そして、シールとしての用途は必ずしも限定されないが、スポーツ用品やコンピュータ部品あるいは電気製品やソフトウエア製品等の商品に貼り付けられ、それら商品の真正さを証明する認証シールや、それら商品のパッケージに貼りつけられる封印シールとしても広く使われるようになってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これらOVDを用いた認証シールや封印シールは、OVDの製造が難しいことから同じものを複製することは難しく、複製や模造を有効に防止可能である。しかしながら、本物からシールを剥がし、偽物に貼り替える偽造が行われる不安がある。
この偽造手法に対し、以前からも様々な発明がなされている。実登第2032258号によれば、その構成の一部に脆質な材料を用いた層を設け、無理に剥がそうとするとその部分をきっかけとして破壊することを特徴としている。また、実登第2594367号によれば、剥がそうとすると、支持体だけが剥がれて、壊れるタイプのものが提案されている。
このような手法はいずれも接着剤の接着力よりも弱い力で壊れるように設計されているが、熱によって接着剤を溶融あるいは軟化させ、その接着力あるいは凝集力を極度に低下することにより、剥がされる危険がある。
【0004】
本発明は、上記のように、加熱によって接着層を溶解あるいは軟化せしめることによって、シールが剥がされて再利用されるという不正行為を未然に防止し、仮にシールが剥がされて再利用されるという不正行為が行われてもその不正行為の発見を容易にすることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明において上記課題を達成するために、まず請求項1に記載の発明では、高分子樹脂材料を用いた支持体上に、少なくとも、該支持体に近い側に表示体層が、該支持体から遠い側に接着層が積層されており、該接着層を介して貼り付けられた物品から剥がそうとされると、全面的又は部分的に破壊されるシールであって、
該接着層が加熱によって発泡することを特徴とする貼り替え対策シールとしたものである。
【0007】
また請求項2の発明では、高分子樹脂材料を用いた支持体上に、少なくとも、該支持体に近い側に表示体層が、該支持体から遠い側に接着層が積層されており、該接着層を介して貼り付けられた物品から剥がそうとされると、全面的又は部分的に破壊されるシールであって、
該支持体と表示体層の間か、又は、該表示体層と接着層の間かの少なくともいずれか一方に、加熱によって発泡する発泡層が該シールの全面的又は部分的に設けてあることを特徴とする貼り替え対策シールとしたものである。
【0008】
また請求項3の発明では、前記表示体層がOVDを使用したOVD層であることを特徴とする請求項1又は2に記載の貼り替え対策シールとしたものである。
【0009】
また請求項4の発明では、請求項1〜3の何れか1項に記載の貼り替え対策シールを用いて、貼り替えを防止するか又は貼り替えが施されたことの発見を行う貼り替え対策の方法であって、
前記接着層を介して物品に貼り付けてある該貼り替え対策シールが加熱されると前記発泡による膨らみが発生し、該貼り替え対策シールが全体的に又は部分的に破壊されることによって、該貼り替え対策シールが加熱により剥がされた痕跡が形成されることを利用することを特徴とする貼り替え対策方法としたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
本発明の貼り替え対策シートは、基本的には、図4に示すように、支持体1、OVD層2、接着層3から構成される。OVDにレリーフ型のホログラムを用いる場合は、OVD層2は、図5に示すように、OVD形成層2a、OVD効果層2bから構成される。また、OVDに多層薄膜方式を用いる場合は、OVD層2それ自体がOVD効果層でもある。
【0012】
図1〜3は、それぞれ本発明の貼り替え対策シールの構成例を示す図である。図中(A)は剥がされる前の状態であり、図中(B)は熱を与え剥がそうとしたときに生じた破壊の状態を示す。
【0013】
尚、図1〜5で、接着層3の図中での下側には、図示していないが物品が在り、貼り替え対策シールは接着層3を介してこの物品に接着してある。
【0014】
図1の貼り替え対策シールは、接着層3に発泡剤を混入した材料を用いた発泡接着層34を有する構成であり、熱を与えると、熱が与えられた部分が発泡し盛り上がるため、外観が変化し、支持体が剥がれてしまう構成である。
【0015】
図2、図3の貼り替え対策シールは、部分的に発泡層4を形成したものである。発泡層4は、加熱により発泡し盛り上がるため、貼り替え対策シールの外観の変化、あるいはOVD層2そのものの分断を生じ、再び使用されることを未然に防止できる。
【0016】
以降、これらの図に従い、詳細に実施形態を説明する。
支持体1はシール加工時における熱圧で軟化変形しない耐熱性と強度があれば良い。支持体1の材料としては、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール等の合成樹脂、天然樹脂、紙、合成紙などの単独あるいは複合体が使用可能である。また、上記の強靭なフィルムに柔らかい熱可塑性樹脂をコーティングし、加工の中間品あるいはシールを、熱可塑性樹脂に貼りつけた後にフィルム部分を取り除くことで、熱可塑性樹脂を支持体1として使用することも可能である。支持体1の厚みは、操作性、加工性を考慮し25〜50μm程度のものが好ましい。
【0017】
次にOVD層2に関して説明する。
OVDとは光の干渉を利用した画像であり、立体画像の表現や見る角度により色が変化するカラーシフトを生じる表示体である。その中でホログラムや回折格子のごときOVDとしては、光の干渉縞を微細な凹凸パターンとして平面に記録するレリーフ型や体積方向に干渉縞を記録する体積型が挙げられる。一方、ホログラムや回折格子と手法が異なり、光学特性の異なるセラミックスや金属材料の薄膜を積層し、見る角度により色の変化(カラーシフト)を生じる多層膜方式もその例である。
これら、OVDの中でも量産性やコストを考慮した場合には、レリーフ型ホログラム(回折格子)や多層薄膜方式のものが好ましく、一般にこれらのOVDが広く利用されている。
以後、OVD層2に、レリーフ型ホログラムを用いる場合、多層薄膜方式を用いる場合を、順に説明する。
【0018】
レリーフ型のホログラム(回折格子)は光学的な撮影方式により、微細な凹凸パターンからなるレリーフ型のマスター版を作製し、電気メッキ法によりパターンを複製したニッケル製のプレス版にて量産を行う。すなわち、このプレス版を加熱しOVD形成層2aに押し当て、凹凸パターンを複製する。
【0019】
OVD形成層2aは、プレス版にて成形可能であるという性能が要求され、その材質は熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線あるいは電子線硬化性樹脂のいずれであっても良い。例を挙げれば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、セルロース系樹脂、ビニル系樹脂等の熱可塑性樹脂や、反応性水酸基を有するアクリルポリオールやポリエステルポリオール等にポリイソシアネートを架橋剤として添加、架橋したウレタン樹脂や、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂等の熱硬化樹脂、エポキシ(メタ)アクリル、ウレタン(メタ)アクリレート等の紫外線あるいは電子線硬化樹脂を単独もしくはこれらを複合して使用できる。また上記以外のものであっても、OVD画像を形成可能である公知の材料であれば、使用可能である。
【0020】
OVD効果層2bは、OVD画像の回折効率を高めるためレリーフ面を構成する高分子材料と屈折率の異なる材料からなる。用いる材料としては、屈折率の異なるTiO2、Si23、SiO、Fe23、ZnS、などの高屈折率材料やより反射効果の高いAl、Sn、Cr、Ni、Cu、Au等の金属材料が挙げられ、これら材料を単独あるいは積層して使用できる。これらの材料は真空蒸着法、スパッタリング等の公知の薄膜形成技術にて形成され、その膜厚は用途によって異なるが、50〜10000Å程度で形成される。
【0021】
これらOVD効果層2bは、任意の部分を抜いて形成することや、任意の部分を除去することも可能である。以下に、OVD効果層2bを部分的に設ける手法の例を挙げる。まず、OVD形成層2aに水溶性樹脂を用いたインキでパターンを印刷しておき、OVD効果層2bを設けた後、水溶性インキ部分を洗浄する手法が挙げられる。また、OVD効果層2bを設けた後にマスキング印刷を施し、その後アルカリあるいは酸性の薬品にてOVD効果層2bを部分的に溶解し除去する手法も使用可能である。これら以外の手法でもレーザー除去法等の公知の手法であれば適宜使用可能である。
このように効果層を部分的に設けることにより、意匠性の向上を図ることができる。
また一方では、紫外線や電子線で硬化を促す接着剤等を接着層3に使用した際、OVD効果層2bがある部分では光が通らず、硬化が望めないが、OVD効果層2bが無い部分では光が通り硬化することが可能である。この構成は剥がすとき、一部は剥がれやすく、一部は剥がれにくい部分が生じ、部分的に破壊される効果も期待できる。
【0022】
一方、多層薄膜方式を用いる場合、前述したように、OVD層2は、異なる光学適性を有する多層薄膜層からなり、金属薄膜、セラミックス薄膜またはそれらを併設してなる複合薄膜として積層形成される。例えば屈折率の異なる薄膜を積層する場合、高屈折率の薄膜と低屈折率の薄膜を組み合わせても良く、また特定の組み合わせを交互に積層するようにしても良い。それらの組み合わせにより、所望の多層薄膜を得ることができる。
この多層薄膜層は、セラミックスや金属などの材料が用いられ、おおよそ2つ以上の高屈折率材料と屈折率が1.5程度の低屈折率材料を所定の膜厚で積層したものである。以下に用いられる材料の一例を挙げる。まず、セラミックスとしては、Sb23(3.0=屈折率n:以下同じ)、Fe23(2.7)、TiO2(2.6)、CdS(2.6)、CeO2(2.3)、ZnS(2.3)、PbCl2(2.3)、CdO(2.2)、Sb23(2.0)、WO3(2.0)、SiO(2.0)、Si23(2.5)、In23(2.0)、PbO(2.6)、Ta23(2.4)、ZnO(2.1)、ZrO2(2.0)、MgO(1.6)、SiO2(1.5)、MgF2(1.4)、CeF3(1.6)、CaF2(1.3〜1.4)、AlF3(1.6)、Al23(1.6)、GaO(1.7)等があり、金属単体もしくは合金の薄膜、例えばAl、Fe、Mg、Zn、Au、Ag、Cr、Ni、Cu、Si等が挙げられる。また、低屈折率の有機ポリマーとしては、例えばポリエチレン(1.51)、ポリプロピレン(1.49)、ポリテトラフロロエチレン(1.35)、ポリメチルメタアクリレート(1.49)、ポリスチレン(1.60)等がある。これらの高屈折率材料もしくは30%〜60%透過の金属薄膜より少なくとも一種、低屈折率材料より少なくとも一種選択し、所定の厚さで交互に積層させる事により、特定の波長の可視光に対する吸収あるいは反射を示すようになる。
【0023】
上記した各材料から屈折率、反射率、透過率等の光学特性や耐候性、層間密着性などに基づき適宜選択され、薄膜として積層され多層薄膜を形成する。形成方法は公知の手法を用いることができ、膜厚、成膜速度、積層数、あるいは光学膜厚(=n・d、n:屈折率、d:膜厚)などの制御が可能な、通常の真空蒸着法、スパッタリング法にて形成される。
【0024】
接着層3は、貼り替え対策シールを被着体に貼りつけ、固定するための層であり、圧力により接着させる感圧タイプや熱を与えながら貼りつける感熱タイプのものが使用される。
前者の感圧接着剤の例としては、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブチルゴム、等ゴム系接着剤、エチルアクリレート、ブチルアクリレート等のアクリル系粘着剤等が挙げられるが、それ以外でも、常温で接着性を有するガラス転移点が低いポリエステルやビニル系樹脂等、感圧接着性を有していれば使用可能である。一方、感熱接着剤としては、熱可塑性樹脂であるアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ビニル系樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0025】
発泡剤としては高分子樹脂内部に発泡する材料や気化しやすい物質を封じ込めたマイクロカプセル型や、熱により気体を発生する無機あるいは有機化合物型のものが挙げられる。
マイクロカプセルタイプは、外殻層にビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂等の樹脂バインダーと、芯物質にアゾジカルボンアミド、ジアゾアミノベンゼン、アゾジヘキサヒドロキシベンゾニトリル、4,4−オキシベンゼンスルホニルヒドラジド、アゾイソブチルニトリル、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、パラトルエンスルホニルヒドラジド等の有機発泡材、あるいは不活性ガス、ノルマル−ブタンやイソ−ブタンといった活性ガスまたは、気化性液体の1種以上が内包した平均粒径1〜100μmの熱可塑性マイクロカプセルが挙げられる。一方、化合物タイプは、重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウム、等の無機系材料や、DTP、DMDNTA等のニトロソ化合物、BSH、TSH、DPSDSH、OBSH等のスルフォン酸ヒドラジット化合物、ADCA(ABFA)、AIBN、DAB、バリウム−アゾジカルボキレート、トリヒドラジノトリアジン、p−トルエンスルホニルセミカルバジド、4,4−オキシベンゼンスルホニルセミカルバジドのアゾ、ジアゾ系化合物等の有機系高分子化合物等が挙げられる。
【0026】
図2のように接着層3自体が発泡する発泡接着層34の場合は、上記発泡剤を接着剤に混入して使用する。一方、図3、図4のように発泡層4を設けるタイプでは、上記発泡剤をバインダーとなる熱可塑性樹脂に混入し、印刷あるいは各種コーティング手法を用いて形成される。使用されるバインダーの材料としてはポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、塩素化プロピレン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エポキシ系樹脂、ポリスチレンやポリスチレンアクリレート、ゴム系樹脂等の材料が挙げられる。
【0027】
一方、剥離層5は、シールを剥がそうとすると全面あるいは部分的に剥離し、シールが破壊するように設けられる層であり、図1の構成例に限ること無く、例えば、図2や図3の構成例であっても、適宜、各層の間に設けることが可能である。剥離層5の材料としては、層と層の間で剥がれる材料であれば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線あるいは電子線硬化性樹脂のいずれであっても良い。その例として、熱可塑性ポリアクリル酸エステル樹脂、塩化ゴム系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、セルロース系樹脂、塩素化ポリプロピレン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリカーボネイト系樹脂等の熱可塑性樹脂やウレタン系硬化樹脂や、メラミン硬化樹脂、エポキシ硬化樹脂等の熱硬化樹脂や、エポキシ(メタ)アクリル、ウレタン(メタ)クリレート等の紫外線あるいは電子線硬化樹脂が挙げられる。
また、剥離性を考慮し、石油系ワックス、植物系ワックス等の各種ワックス、ステアリン酸等の高級脂肪酸の金属塩、シリコンオイル等の離型剤や、テフロン(登録商標)パウダー、ポリエチレンパウダー、シリコーン系微粒子やアクリルニトリル系微粒子等の有機フィラーおよび、シリカ微粒子等の無機フィラーを添加し、層自体の凝集力を下げ、破壊しやすいようにすることもできる。この剥離層5は支持体1とOVD層2間、OVD層2と接着剤層3間の全面あるいは部分的に設け、剥離時に破壊しやすいように設計することも可能である。
【0028】
以上は、本発明の貼り替え対策シールを、最も簡単な構成である支持体1、OVD層2、接着層3を積層した構成に基づいて、説明してきた。この構成は基本的な構成であり、各層を着色したり、層間に印刷層を設け、意匠性を向上させることや、紫外線・赤外線発光インキや赤外線吸収インキ等の検証を可能とする公知の偽造防止インキを用いた印刷層を形成し、偽造防止効果を高めることも適宜目的に応じて適用可能である。さらには剥がすことをより防止するために、シールに切り込みを付加することも可能である。
【0029】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を具体的かつ詳細に説明する。
【0030】
<実施例1>
まず、厚み25μmの透明ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムから成る支持体1に、下記組成である剥離層5を1μm、ホロ層(OVD効果層2a)を5μmグラビア法にて塗布した。次いで、ロールエンボス法によりOVDレリーフパターンをホロ層に形成した後、真空蒸着法を用いて膜厚0.05μmのAl蒸着薄膜層(OVD効果層2b)を設けた。その後、接着層3として下記配合からなる接着剤をコンマコート法にて20μm設け、離型紙をラミネートして、図1の(A)に示す貼り替え対策シールを作製した。
【0031】
[剥離層塗料]
アクリル樹脂……………………………………………15部
メチルエチルケトン……………………………………55部
トルエン…………………………………………………30部
【0032】
[OVD形成層塗料]
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体……………………15部
ウレタン樹脂……………………………………………10部
メチルエチルケトン……………………………………50部
トルエン…………………………………………………25部
【0033】
[接着層塗料]
アクリル系粘着剤………………………………………50部
ニトロソ系化合物(助剤入り 発泡温度90℃)…10部
酢酸エチル………………………………………………40部
【0034】
<実施例2>
まず、厚み25μmの透明ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムから成る支持体1に下記組成の発泡層塗料をパターン状に2μm塗布して発泡層4を形成し、ホロ層(OVD形成層2a)をグラビア法にて5μm塗布し、次いで、ロールエンボス法によりOVDレリーフパターンを形成した後、真空蒸着法を用いて膜厚0.05μmのAl蒸着薄膜層(OVD効果層2b)を設けた。その後、接着層3として下記配合からなる粘着剤をコンマコート法にて20μm設け、離型紙をラミネートし、図2の(A)に示す貼り替え対策シールを作製した。
【0035】
[発泡層塗料]
アクリル系樹脂……………………………………………10部
ニトロソ系化合物(助剤入り 発泡温度90℃)……10部
メチルエチルケトン………………………………………80部
【0036】
[OVD形成層塗料]
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体………………………15部
ウレタン樹脂………………………………………………10部
メチルエチルケトン………………………………………50部
トルエン……………………………………………………25部
【0037】
[接着層塗料]
アクリル系粘着剤…………………………………………60部
酢酸エチル…………………………………………………40部
【0038】
<実施例3>
まず、厚み25μmの透明ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムから成る支持体1に下記組成の、ホロ層(OVD形成層2a)をグラビア法にて5μm塗布し、ロールエンボス法によりOVDレリーフパターンを形成した後、真空蒸着法を用いて膜厚0.05μmのAl蒸着薄膜層(OVD効果層2b)を設けた。次いで、下記組成からなる発泡層4をパターン状に2μm塗布した後、接着層3として下記配合からなる粘着剤をコンマコート法にて20μm設け、離型紙をラミネートし、図3の(A)に示す貼り替え対策シールを作製した。
【0039】
[OVD形成層塗料]
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体………………………15部
ウレタン樹脂………………………………………………10部
メチルエチルケトン………………………………………50部
トルエン……………………………………………………25部
【0040】
[発泡層塗料]
アクリル系樹脂……………………………………………10部
ニトロソ系化合物(助剤入り 発泡温度90℃)……10部
メチルエチルケトン………………………………………80部
【0041】
[接着層塗料]
アクリル系粘着剤…………………………………………60部
酢酸エチル…………………………………………………40部
【0042】
<比較例>
前述の実施例1と同一の手法によりOVD層2を形成したシートを作製した後、以下の組成でなる接着剤をコンマコート法にて20μm設け、離型紙をラミネートし、OVDシールを作製した。次に、半抜き加工・カス取り加工を施し、比較例のOVDシールを得た。
【0043】
[接着層塗料]
アクリル系粘着剤………………………………………55部
酢酸エチル………………………………………………55部
【0044】
以上にして得られた実施例1〜3の貼り替え対策シールと、比較例1のOVDシールとをそれぞれ被着体となるダンボール紙に貼りつけたものを熱版上に置き、加熱しながらシール剥がしを試みた。
下の表1にそれら結果を示す。
【0045】
【表1】

Figure 0003915479
【0046】
尚、いずれの実施例においても剥離剤を用いてもシールを剥がすことができなかった。
【0047】
【発明の効果】
このように本発明の貼り替え対策シールは、熱を加え、接着層を軟化させ剥がそうと試みると、発泡層が発泡し、OVD層が破壊してしまう。それゆえ、熱による貼り替えを未然に防止することが可能であり、仮にシールが剥がされて再利用されるという不正行為が行われても、その不正行為は容易に発見できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは、実施例1の加熱前の断面図。
Bは、実施例1の加熱後の断面図。
【図2】Aは、実施例2の加熱前の断面図。
Bは、実施例2の加熱後の断面図。
【図3】Aは、実施例3の加熱前の断面図。
Bは、実施例3の加熱後の断面図。
【図4】本発明シールの第1の基本構成例を表わす断面図。
【図5】本発明シールの第2の基本構成例を表わす断面図。
【符号の説明】
1…支持体
2…OVD層
2a…OVD形成層
2b…OVD効果層
3…接着層
34…発泡接着層
4…発泡層
5…剥離層[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to measures for preventing fraud such as re-sealing of seals typified by seal seals and authentication seals, and making it easy to identify whether the fraud has been done. Used an anti-replacement sticker that uses OVD, which changes its color and image depending on the direction of light, including holograms, as a display body that gives the sticker a decorative and anti-counterfeit effect, and the anti-replacement sticker. It is related with the technique of the countermeasure against re-sticking.
[Prior art]
[0002]
In recent years, three-dimensional images and special decorative images can be expressed using light interference, and holograms, diffraction gratings, or thin films with different optical properties are stacked in multiple layers, causing a color change (color shift) depending on the viewing angle. OVD (Optical Variable Device) such as multilayer thin film has been used as an anti-counterfeit item in various fields because of its decorativeness and high anti-counterfeit effect. The use as a seal is not necessarily limited, but it is affixed to sports goods, computer parts, electrical products, software products, etc. It has come to be widely used as a sealing sticker.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
These authentication stickers and seal stickers using OVD are difficult to duplicate the same because OVD is difficult to manufacture, and duplication and imitation can be effectively prevented. However, there is an anxiety that the counterfeiting is performed by removing the seal from the real article and replacing it with the fake one.
Various inventions have been made for this forgery method. According to actual No. 2032258, a layer using a brittle material is provided in a part of the structure, and if it is forcibly removed, the part is broken as a trigger. Moreover, according to actual No. 2594367, the thing of the type which, when trying to peel, only a support body peels and breaks is proposed.
All of these techniques are designed to break with a force weaker than the adhesive force of the adhesive, but by melting or softening the adhesive with heat, the adhesive force or cohesive force is extremely reduced, There is a risk of peeling.
[0004]
As described above, the present invention prevents the illegal act that the seal is peeled off and reused by dissolving or softening the adhesive layer by heating, and the seal is peeled off and reused. It is an object to make it easy to find illegal acts even if they are carried out.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
[0006]
In order to achieve the above object in the present invention, first, in the invention described in claim 1, on the support using the polymer resin material, at least a display layer on the side close to the support is provided with the support. An adhesive layer is laminated on the side far from the seal, and when it is peeled off from an article attached through the adhesive layer, it is a seal that is completely or partially destroyed,
The adhesive layer is foamed by heating to provide an anti-replacement seal.
[0007]
In the invention of claim 2, on the support using the polymer resin material, at least a display body layer is laminated on the side close to the support and an adhesive layer is laminated on the side far from the support, A seal that is wholly or partially destroyed when an attempt is made to peel off an article that has been applied through an adhesive layer,
A foam layer which is foamed by heating is provided over the entire surface or a part of the seal between at least one of the support and the display layer or between the display and the adhesive layer. This is a sticker for anti-replacement characterized by the above.
[0008]
According to a third aspect of the present invention, the display body layer is an OVD layer using OVD, and the anti-sticking sticker according to the first or second aspect is provided.
[0009]
Further, in the invention of claim 4, by using the re-seal countermeasure sticker according to any one of claims 1 to 3, re-sampling countermeasures for preventing re-staking or for discovering that re-staking has been performed. The method of
When the anti-replacement sticker attached to the article through the adhesive layer is heated, the expansion due to the foaming occurs, and the anti-replacement seal is completely or partially broken, The anti-replacement sticker is a method of anti-replacement characterized by utilizing the fact that a trace peeled off by heating is formed.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0011]
The anti-sticking sheet of the present invention is basically composed of a support 1, an OVD layer 2 and an adhesive layer 3, as shown in FIG. When a relief hologram is used for OVD, the OVD layer 2 includes an OVD formation layer 2a and an OVD effect layer 2b as shown in FIG. When a multilayer thin film method is used for OVD, the OVD layer 2 itself is also an OVD effect layer.
[0012]
1-3 is a figure which shows the structural example of the sticking countermeasure sticker of this invention, respectively. In the figure, (A) is a state before peeling, and (B) in the figure shows a state of destruction that occurs when heat is applied and peeling is attempted.
[0013]
1 to 5, there is an article (not shown) on the lower side of the adhesive layer 3 in the drawing, and the anti-replacement seal is adhered to the article via the adhesive layer 3.
[0014]
The anti-replacement seal in FIG. 1 is configured to have a foamed adhesive layer 34 using a material in which a foaming agent is mixed in the adhesive layer 3, and when heat is applied, the heated part foams and rises. Is changed, and the support is peeled off.
[0015]
The anti-sticking stickers shown in FIGS. 2 and 3 are obtained by partially forming the foam layer 4. Since the foamed layer 4 foams and rises when heated, it can prevent the change of the appearance of the anti-replacement seal or the OVD layer 2 itself from being used again.
[0016]
Hereinafter, embodiments will be described in detail with reference to these drawings.
The support 1 only needs to have heat resistance and strength that does not soften and deform due to the heat pressure during the sealing process. Examples of the material of the support 1 include polyvinyl chloride, polyester, polycarbonate, polymethyl methacrylate, polystyrene, polyethylene, polyethylene terephthalate, polyethylene naphthalate, polypropylene, polyvinyl alcohol, and other synthetic resins, natural resins, paper, synthetic paper, and the like. Single or complex can be used. Moreover, the thermoplastic resin is used as the support 1 by coating the above-mentioned tough film with a soft thermoplastic resin, and removing the film portion after the intermediate product or seal of the processing is attached to the thermoplastic resin. Is also possible. The thickness of the support 1 is preferably about 25 to 50 μm in consideration of operability and workability.
[0017]
Next, the OVD layer 2 will be described.
The OVD is an image using light interference, and is a display body that causes a color shift in which the color changes depending on the representation of the stereoscopic image and the viewing angle. Among them, examples of OVDs such as holograms and diffraction gratings include a relief type for recording light interference fringes on a plane as a fine uneven pattern and a volume type for recording interference fringes in the volume direction. On the other hand, a multilayer film system in which a thin film made of ceramics or a metal material having different optical characteristics and a method different from that of a hologram or a diffraction grating is laminated to cause a color change (color shift) depending on the viewing angle is an example.
Among these OVDs, in consideration of mass productivity and cost, a relief hologram (diffraction grating) or a multilayer thin film type is preferable, and these OVDs are generally widely used.
Hereinafter, a case where a relief hologram is used for the OVD layer 2 and a case where a multilayer thin film method is used will be described in order.
[0018]
Relief-type holograms (diffraction gratings) are produced by producing a relief-type master plate consisting of fine concavo-convex patterns by an optical photographing method, and mass-producing them on nickel press plates in which the patterns are duplicated by electroplating. That is, this press plate is heated and pressed against the OVD forming layer 2a to replicate the uneven pattern.
[0019]
The OVD formation layer 2a is required to have a performance of being moldable by a press plate, and the material thereof may be any of a thermoplastic resin, a thermosetting resin, an ultraviolet ray, or an electron beam curable resin. For example, urethanes added with polyisocyanate as a crosslinking agent to thermoplastic resins such as acrylic resins, epoxy resins, cellulose resins, vinyl resins, acrylic polyols and polyester polyols having reactive hydroxyl groups, etc. Resins, thermosetting resins such as melamine resins and phenol resins, and ultraviolet or electron beam curable resins such as epoxy (meth) acryl and urethane (meth) acrylate can be used alone or in combination. Other than the above, any known material that can form an OVD image can be used.
[0020]
The OVD effect layer 2b is made of a material having a refractive index different from that of the polymer material constituting the relief surface in order to increase the diffraction efficiency of the OVD image. Materials used include high refractive index materials such as TiO 2 , Si 2 O 3 , SiO, Fe 2 O 3 , and ZnS having different refractive indexes, and Al, Sn, Cr, Ni, Cu, Au, and the like having higher reflection effects. These materials can be used, and these materials can be used alone or in layers. These materials are formed by a well-known thin film forming technique such as vacuum deposition or sputtering, and the film thickness varies depending on the application, but is formed at about 50 to 10,000 mm.
[0021]
These OVD effect layers 2b can be formed by removing arbitrary portions or can be removed. Below, the example of the method of providing the OVD effect layer 2b partially is given. First, a method of printing a pattern with an ink using a water-soluble resin on the OVD forming layer 2a, providing the OVD effect layer 2b, and then washing the water-soluble ink portion can be mentioned. Further, it is also possible to use a technique in which masking printing is performed after the OVD effect layer 2b is provided, and then the OVD effect layer 2b is partially dissolved and removed with an alkali or acidic chemical. Any other technique can be used as long as it is a known technique such as a laser removal method.
Thus, by providing an effect layer partially, the designability can be improved.
On the other hand, when an adhesive or the like that promotes curing with ultraviolet rays or electron beams is used for the adhesive layer 3, light does not pass through a portion where the OVD effect layer 2 b is present, and curing cannot be expected, but a portion where the OVD effect layer 2 b is not present Then it is possible for light to cure. When this structure is peeled off, a part of the structure is easily peeled off and a part of the structure is hardly peeled off, and an effect of partial destruction can be expected.
[0022]
On the other hand, when the multilayer thin film method is used, as described above, the OVD layer 2 is composed of a multilayer thin film layer having different optical aptitudes, and is formed by laminating as a metal thin film, a ceramic thin film, or a composite thin film formed by combining them. For example, when thin films having different refractive indexes are stacked, a high refractive index thin film and a low refractive index thin film may be combined, or a specific combination may be stacked alternately. By combining them, a desired multilayer thin film can be obtained.
This multilayer thin film layer is made of a material such as ceramics or metal, and is formed by laminating approximately two or more high refractive index materials and a low refractive index material having a refractive index of about 1.5 with a predetermined film thickness. An example of the material used below is given. First, as ceramics, Sb 2 O 3 (3.0 = refractive index n: the same applies hereinafter), Fe 2 O 3 (2.7), TiO 2 (2.6), CdS (2.6), CeO 2 (2.3), ZnS (2.3), PbCl 2 (2.3), CdO (2.2), Sb 2 O 3 (2.0), WO 3 (2.0), SiO (2. 0), Si 2 O 3 (2.5), In 2 O 3 (2.0), PbO (2.6), Ta 2 O 3 (2.4), ZnO (2.1), ZrO 2 ( 2.0), MgO (1.6), SiO 2 (1.5), MgF 2 (1.4), CeF 3 (1.6), CaF 2 (1.3 to 1.4), AlF 3 (1.6), Al 2 O 3 (1.6), GaO (1.7), etc., and a thin film of a single metal or an alloy, such as Al, Fe, Mg, Zn, Au, Ag, Cr, Ni, Cu, Si, etc. . Examples of the low refractive index organic polymer include polyethylene (1.51), polypropylene (1.49), polytetrafluoroethylene (1.35), polymethyl methacrylate (1.49), polystyrene (1. 60). By absorbing at least one kind from these high refractive index materials or 30% to 60% transparent metal thin films and at least one kind from low refractive index materials and alternately laminating them with a predetermined thickness, absorption of visible light of a specific wavelength is achieved. Or it comes to show reflection.
[0023]
Each of the above materials is appropriately selected based on optical properties such as refractive index, reflectance, and transmittance, weather resistance, interlayer adhesion, and the like, and is laminated as a thin film to form a multilayer thin film. A known method can be used as the formation method, and the film thickness, film formation speed, number of layers, or optical film thickness (= n · d, n: refractive index, d: film thickness) can be controlled. The vacuum evaporation method and the sputtering method are used.
[0024]
The adhesive layer 3 is a layer for attaching and fixing the anti-replacement sticker to the adherend, and a pressure-sensitive type that is adhered by pressure or a heat-sensitive type that is applied while applying heat is used.
Examples of the former pressure-sensitive adhesive include natural rubber, isoprene rubber, styrene-butadiene rubber, butyl rubber, and other rubber adhesives, and acrylic adhesives such as ethyl acrylate and butyl acrylate. Any polyester or vinyl resin having a low glass transition point that has adhesiveness at room temperature can be used if it has pressure sensitive adhesiveness. On the other hand, examples of the heat-sensitive adhesive include thermoplastic resins such as acrylic resins, urethane resins, epoxy resins, polyester resins, and vinyl resins, but are not limited thereto. .
[0025]
Examples of the foaming agent include a microcapsule type containing a material that foams inside the polymer resin, a substance that easily vaporizes, and an inorganic or organic compound type that generates gas by heat.
The microcapsule type has a resin binder such as vinyl resin, acrylic resin, and polyester resin for the outer shell layer, and azodicarbonamide, diazoaminobenzene, azodihexahydroxybenzonitrile, 4,4-oxybenzene for the core material. Organic foaming material such as sulfonyl hydrazide, azoisobutyl nitrile, dinitroso pentamethylene tetramine, paratoluene sulfonyl hydrazide, or an inert gas, active gas such as normal-butane or iso-butane, or one or more vaporizable liquids are included. Examples include thermoplastic microcapsules having an average particle diameter of 1 to 100 μm. On the other hand, the compound types are inorganic materials such as sodium bicarbonate, ammonium carbonate, ammonium bicarbonate and ammonium nitrite, nitroso compounds such as DTP and DMDNTA, sulfonic acid hydrazine compounds such as BSH, TSH, DPSDSH and OBSH, ADCA Organic polymer compounds such as (ABFA), AIBN, DAB, barium-azodicarboxylate, trihydrazinotriazine, p-toluenesulfonyl semicarbazide, azo of 4,4-oxybenzenesulfonyl semicarbazide, diazo compounds, etc. It is done.
[0026]
In the case of the foamed adhesive layer 34 in which the adhesive layer 3 itself foams as shown in FIG. 2, the foaming agent is mixed with the adhesive and used. On the other hand, in the type in which the foamed layer 4 is provided as shown in FIGS. 3 and 4, the foaming agent is mixed into a thermoplastic resin as a binder and formed by printing or various coating techniques. The binder material used is polyester resin, polyurethane resin, acrylic resin, cellulose resin, chlorinated propylene resin, vinyl chloride-vinyl acetate copolymer, epoxy resin, polystyrene or polystyrene acrylate, rubber resin And the like.
[0027]
On the other hand, the peeling layer 5 is a layer provided so that the whole or a part is peeled off when the seal is peeled off, and the seal is broken, and is not limited to the configuration example of FIG. Even in this configuration example, it can be provided between the layers as appropriate. The material of the release layer 5 may be any of a thermoplastic resin, a thermosetting resin, an ultraviolet ray, or an electron beam curable resin as long as it is a material that can be peeled between layers. Examples include thermoplastic polyacrylate resins, chlorinated rubber resins, vinyl chloride-vinyl acetate copolymer resins, cellulose resins, chlorinated polypropylene resins, epoxy resins, polyester resins, nitrocellulose resins, styrene. Thermoplastic resins such as acrylate-based resins, polyether-based resins, and polycarbonate-based resins, urethane-based cured resins, thermosetting resins such as melamine-cured resins and epoxy-cured resins, epoxy (meth) acryl, urethane (meth) acrylate, etc. And ultraviolet ray or electron beam curable resin.
In addition, in consideration of releasability, various waxes such as petroleum wax and plant wax, metal salts of higher fatty acids such as stearic acid, mold release agents such as silicone oil, Teflon (registered trademark) powder, polyethylene powder, silicone Organic fillers such as system fine particles and acrylonitrile-based fine particles and inorganic fillers such as silica fine particles can be added to reduce the cohesive force of the layer itself and make it easy to break. The release layer 5 may be provided between the support 1 and the OVD layer 2 or between the OVD layer 2 and the adhesive layer 3 so as to be easily broken when being peeled off.
[0028]
The above description has been made on the anti-sticking sticker of the present invention based on the structure in which the support 1, the OVD layer 2, and the adhesive layer 3 are laminated in the simplest configuration. This configuration is a basic configuration, and it is a well-known counterfeit that allows each layer to be colored or a printed layer provided between the layers to improve design, and to verify ultraviolet / infrared light-emitting inks and infrared absorbing inks. It is also possible to appropriately form a printing layer using a prevention ink and enhance the forgery prevention effect according to the purpose. Further, in order to further prevent peeling, it is possible to add a cut to the seal.
[0029]
【Example】
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described specifically and in detail.
[0030]
<Example 1>
First, a release layer 5 having the following composition was applied to a support 1 made of a transparent polyethylene terephthalate (PET) film having a thickness of 25 μm, and a holo layer (OVD effect layer 2a) was applied by a 5 μm gravure method. Next, an OVD relief pattern was formed on the holo layer by a roll embossing method, and then an Al vapor-deposited thin film layer (OVD effect layer 2b) having a thickness of 0.05 μm was provided by using a vacuum vapor deposition method. Then, 20 μm of an adhesive having the following composition was provided as the adhesive layer 3 by a comma coating method, and a release paper was laminated to prepare a repositioning countermeasure seal shown in FIG.
[0031]
[Peeling layer paint]
Acrylic resin …………………………………………… 15 parts methyl ethyl ketone …………………………………… 55 parts toluene …………………………… …………………… 30 copies [0032]
[OVD forming layer paint]
Vinyl chloride-vinyl acetate copolymer …………………… 15 parts urethane resin ……………………………………………… 10 parts methyl ethyl ketone ………………………… ………… 50 parts Toluene …………………………………………………… 25 parts 【0033】
[Adhesive layer paint]
Acrylic adhesive ………………………………………… 50 parts nitroso compound (foaming temperature 90 ° C. with auxiliary agent)… 10 parts ethyl acetate ……………………………… ……………… 40 copies 【0034】
<Example 2>
First, a foam layer 4 is formed on a support 1 made of a transparent polyethylene terephthalate (PET) film having a thickness of 25 μm by applying 2 μm of a foam layer paint having the following composition in a pattern, and a holo layer (OVD forming layer 2a) is formed by a gravure method. Then, after forming an OVD relief pattern by a roll embossing method, an Al vapor-deposited thin film layer (OVD effect layer 2b) having a film thickness of 0.05 μm was provided by using a vacuum vapor deposition method. Thereafter, a pressure-sensitive adhesive having the following composition was provided as an adhesive layer 3 by 20 μm by a comma coating method, a release paper was laminated, and a repositioning countermeasure seal shown in FIG.
[0035]
[Foaming layer paint]
Acrylic resin ……………………………………………… 10 parts nitroso compound (foaming temperature 90 ° C with auxiliary) …… 10 parts methyl ethyl ketone ……………………………… ............ 80 copies [0036]
[OVD forming layer paint]
Vinyl chloride-vinyl acetate copolymer ………………… 15 parts urethane resin ……………………………………………… 10 parts methyl ethyl ketone …………………… ………………… 50 parts Toluene …………………………………………………… 25 parts [0037]
[Adhesive layer paint]
Acrylic adhesive ………………………………………… 60 parts ethyl acetate …………………………………………………… 40 parts 【0038】
<Example 3>
First, a holo layer (OVD formation layer 2a) having the following composition is applied to a support 1 made of a transparent polyethylene terephthalate (PET) film having a thickness of 25 μm by a gravure method and an OVD relief pattern is formed by a roll embossing method. Then, an Al vapor-deposited thin film layer (OVD effect layer 2b) having a film thickness of 0.05 μm was provided by using a vacuum vapor deposition method. Next, after 2 μm of foam layer 4 having the following composition was applied in a pattern, 20 μm of adhesive having the following composition was provided as adhesive layer 3 by a comma coating method, release paper was laminated, and FIG. The anti-sticking sticker shown was made.
[0039]
[OVD forming layer paint]
Vinyl chloride-vinyl acetate copolymer ………………… 15 parts urethane resin ……………………………………………… 10 parts methyl ethyl ketone …………………… ………………… 50 parts Toluene …………………………………………………… 25 parts 【0040】
[Foaming layer paint]
Acrylic resin ……………………………………………… 10 parts nitroso compound (foaming temperature 90 ° C with auxiliary) …… 10 parts methyl ethyl ketone ……………………………… ............ 80 copies [0041]
[Adhesive layer paint]
Acrylic adhesive ………………………………………… 60 parts ethyl acetate …………………………………………………… 40 parts 【0042】
<Comparative example>
After producing a sheet on which the OVD layer 2 was formed by the same method as in Example 1, an adhesive having the following composition was provided with a thickness of 20 μm by a comma coating method, release paper was laminated, and an OVD seal was produced. Next, half punching and scrap removal were performed to obtain an OVD seal of a comparative example.
[0043]
[Adhesive layer paint]
Acrylic adhesive ………………………………………… 55 parts ethyl acetate ………………………………………… 55 parts 【0044】
The sticking countermeasure seals of Examples 1 to 3 obtained as described above and the OVD seal of Comparative Example 1 were each put on a corrugated cardboard serving as an adherend, placed on a hot plate, and sealed while being heated. Tried to remove.
The results are shown in Table 1 below.
[0045]
[Table 1]
Figure 0003915479
[0046]
In any of the examples, the seal could not be removed even when a release agent was used.
[0047]
【The invention's effect】
As described above, when the anti-replacement seal of the present invention is applied with heat to soften and peel off the adhesive layer, the foam layer foams and the OVD layer is destroyed. Therefore, it is possible to prevent re-applying by heat, and even if an illegal act of removing the seal and reused is performed, the illegal act can be easily detected.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a cross-sectional view of Example 1 before heating.
B is a cross-sectional view after heating in Example 1. FIG.
FIG. 2A is a cross-sectional view of Example 2 before heating.
B is a cross-sectional view after heating in Example 2. FIG.
3A is a cross-sectional view of Example 3 before heating. FIG.
B is a sectional view of Example 3 after heating.
FIG. 4 is a sectional view showing a first basic configuration example of the seal of the present invention.
FIG. 5 is a sectional view showing a second basic configuration example of the seal of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Support body 2 ... OVD layer 2a ... OVD formation layer 2b ... OVD effect layer 3 ... Adhesive layer 34 ... Foam adhesive layer 4 ... Foam layer 5 ... Release layer

Claims (4)

高分子樹脂材料を用いた支持体上に、少なくとも、該支持体に近い側に表示体層が、該支持体から遠い側に接着層が積層されており、該接着層を介して貼り付けられた物品から剥がそうとされると、全面的又は部分的に破壊されるシールであって、
該接着層が加熱によって発泡することを特徴とする貼り替え対策シール。
On the support using the polymer resin material, at least a display body layer is laminated on the side close to the support and an adhesive layer is laminated on the side far from the support, and the adhesive layer is pasted through the adhesive layer. A seal that is completely or partially destroyed when it is peeled off
An anti-replacement seal, wherein the adhesive layer is foamed by heating.
高分子樹脂材料を用いた支持体上に、少なくとも、該支持体に近い側に表示体層が、該支持体から遠い側に接着層が積層されており、該接着層を介して貼り付けられた物品から剥がそうとされると、全面的又は部分的に破壊されるシールであって、
該支持体と表示体層の間か、又は、該表示体層と接着層の間かの少なくともいずれか一方に、加熱によって発泡する発泡層が該シールの全面的又は部分的に設けてあることを特徴とする貼り替え対策シール。
A display layer is laminated on a support using a polymer resin material, at least on the side close to the support, and an adhesive layer is laminated on the side far from the support, and is pasted via the adhesive layer. A seal that is completely or partially destroyed when it is peeled off
A foam layer which is foamed by heating is provided on the entire surface or a part of the seal between at least one of the support and the display body layer or between the display body layer and the adhesive layer. An anti-sticking sticker characterized by.
前記表示体層がOVDを使用したOVD層であることを特徴とする請求項1又は2に記載の貼り替え対策シール。The re-sticking countermeasure seal according to claim 1, wherein the display body layer is an OVD layer using OVD. 請求項1〜3の何れか1項に記載の貼り替え対策シールを用いて、貼り替えを防止するか又は貼り替えが施されたことの発見を行う貼り替え対策の方法であって、
前記接着層を介して物品に貼り付けてある該貼り替え対策シールが加熱されると前記発泡による膨らみが発生し、該貼り替え対策シールが全体的に又は部分的に破壊されることによって、該貼り替え対策シールが加熱により剥がされた痕跡が形成されることを利用することを特徴とする貼り替え対策方法。
A method of anti-reposition measures for preventing re-installation or discovering that re-application has been performed using the anti-re-installation seal according to any one of claims 1 to 3,
When the anti-replacement sticker attached to the article through the adhesive layer is heated, the expansion due to the foaming occurs, and the anti-replacement seal is completely or partially broken, An anti-replacement method, characterized in that the anti-replacement seal is formed by forming a trace peeled off by heating.
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