JP3914822B2 - ネットワーク装置及び通信アドレス設定方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はネットワークに接続する装置のネットワークアドレスを設定する方法に関し、特にホームネットワーク等の小規模,小資源のネットワークシステムにて適用するのに好適なネットワークアドレスの設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ネットワーク装置がネットワークに接続され、互いに通信を可能とするためには、すべてのネットワーク装置で異なり、かつそのネットワークに適したアドレスサイズ、アドレス範囲のアドレスがネットワーク内のすべての機器に割り当てられる必要がある。
【0003】
ネットワーク機器へのアドレスの設定のためのユーザの負担を減らす技術として例えば特開平5-183550号に示されるネットワークアドレス管理方法や、インターネットで用いられているDHCPサーバのように、ネットワークにアドレス管理サーバを接続し、アドレス管理サーバが、接続されたネットワーク装置にアドレスを割り振る方法が知られている。このようなアドレス管理サーバをし様する方法では(1)アドレス管理サーバ自体の設定にネットワークの習熟が必要、(2)アドレス管理サーバの故障、停止、断線、その他の障害によりアドレスの割り当てができなくなる、(3)複数のアドレス管理サーバを同一のネットワークに接続することによる、他のネットワーク装置およびネットワークの誤動作、といった問題が残る。
【0004】
従って、ネットワークアドレスの割り当てをアドレス管理サーバなしに行う方法が強く求められる。この種の技術として、Auto-IPと呼ばれる方法が提案されている。これは、アドレス決定を行うネットワーク装置は、以下の方法によりアドレスを設定する。まず、ネットワークに接続する装置が仮アドレスを求め、この仮アドレスをネットワークにブロードキャストする。仮アドレスを受け取った他のネットワーク装置は仮アドレスと自身のアドレスが等しい場合にのみエラーメッセージを返す。仮アドレスをブロードキャストした装置はこのエラーメッセージを受け取った場合に、別の仮アドレスを決定し、最終的にエラーメッセージが返ってこなくなるまでこの処理を繰り返すことにより、現在ネットワークで使われていないアドレスを取得し、このアドレスを自身のアドレスとして用いる。
【0005】
しかし、この方法では、特に現在ネットワークで使われていないアドレス、すなわち空きアドレスが少ない場合に、上記の繰り返し数が非常に多くなるという問題があり、特にアドレス空間が小さいネットワークにおいては、実用化が困難である。
【0006】
他の方法として、特開2002-9823号公報、特開平8-79248号公報に示されるように、ネットワークを監視し、使用されていないアドレスをチェックする方法もあるが、使用されていないアドレスを発見するためには長時間のネットワーク監視が必要であり、新たにネットワークに接続される機器は、接続される前にはネットワークを監視することはできず、接続されてからネットワークの監視をはじめては、ネットワークアドレスの取得までに時間がかかりすぎてしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術はで各機器にアドレスを自動的に割り当てるには、運用が困難であったり、ネットワーク資源を浪費するという問題がある。
【0008】
本発明の目的は、ユーザによる運用が容易な改良されたネットワーク装置のアドレス設定方法を提供することにある。
【0009】
特に小規模のネットワークに適用して好適なアドレス設定方式を提供することに有る。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、ネットワーク装置の記憶装置に自身のアドレスと現在通信可能な機器のアドレスを保持させ、ネットワーク装置がを新たにネットワークに接続する際、ネットワーク装置は仮アドレスを求め、これをアドレス要求メッセージとしてネットワーク1にブロードキャストする。あらかじめ設定した時間以内にアドレス要求不可メッセージを受信しなかった場合は、仮アドレスを実際のアドレスとして登録する。
【0011】
他のネットワーク装置は、アドレス要求メッセージを受け取った場合、そのメッセージに含まれる仮アドレスと自身のアドレスを比較し、等しい場合は、現在通信可能な機器のリストを含むアドレス要求不許可メッセージを送信する。
【0012】
アドレス要求不可メッセージを受け取った新規接続のネットワーク装置は、メッセージ含まれるアドレス(通信可能な機器のリストに含まれるアドレス)以外の仮アドレスを求めて再度アドレス要求メッセージを送信する。
【0013】
このように、現在通信可能な機器のリストを受け取ることにより、新規追加側のネットワーク装置はネットワークに接続されたいくつかの機器のネットワーク装置のアドレスを効率的に知ることができ、それにより、ネットワークに接続された他のネットワーク装置のいずれとも異なるアドレスを効率的に取得することができる。このような現在通信可能な機器のリストは各ネットワーク装置が通常の通信を遂行するために管理しているものを用いることが望ましい。
【0014】
本発明で示す装置により、ネットワークに送信するメッセージ数を少なくし、かつ、アドレスを決定するための特別な装置なしで、ネットワークに接続された各機器のアドレスを互いに異なるように自動的にかつ短時間で割り当てることができる。特に小規模のネットワークにおいて適用させるのに好適である。また少ないアドレス空間を有効に利用でき、アドレスサイズを削減することにも適しているため、通常のメッセージ交換において、メッセージサイズを削減できるので通信を高速化にも役立つ。ネットワーク装置のコストも低下される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明する。
(実施例1)
本発明に係るネットワーク装置を用いたシステムの構成の一例を図1に示す。ネットワーク装置11〜16はネットワーク1により互いに接続されている。ネットワーク装置11〜16は本発明に係る機能を有している。
【0016】
ネットワーク装置11〜16同じ構成であり、代表してネットワーク装置11の構成を図2に示す。ネットワーク装置11はネットワークとの間の通信を制御するネットワーク通信装置108、記憶装置101、不揮発メモリ111、プログラム記憶装置121、制御装置131を有し、記憶装置101には、自身のネットワークアドレス102、ハードウェア識別番号103、現在通信可能な機器のリスト104としてのネットワークアドレス106、通信不可ネットワークアドレステーブル107を保持している。プログラム記憶装置121には以下に説明する本発明のアドレス設定を行うためのプログラムが格納される。制御装置131がプログラムを順次読み出して解釈実行することでアドレス設定処理が実行される。記憶装置101とプログラム記憶装置121は同一のハードウェアであってもよい。
【0017】
本実施例では、ネットワーク装置12〜16が既にネットワーク1に接続され稼動しており、すなわちネットワーク装置12〜16がアドレス空間2において、既にそれぞれ異なるネットワークアドレス102を保持している状態において、ネットワーク1にネットワーク装置11を接続する際の各ネットワーク装置11〜16の処理の詳細を示す。
【0018】
新たにネットワーク1に接続される際に、ネットワーク装置11が実行するプログラムのフローチャートを図3に示す。このプログラムはプログラム記憶装置121に格納されており、制御装置131によって実行される。
処理201は、自身がネットワーク1に接続されたことを検出する。処理202は、仮ネットワークアドレス210を求める。仮ネットワークアドレス210は自身がこれから用いようとするネットワークアドレスの候補であり、乱数で決定する方法、ハードウェア識別番号103から一意な関数により求める、たとえば特定部分を抽出する方法、前回稼動時のネットワークアドレスを不揮発メモリ111から読み出す方法などがある。ネットワークでは各装置がネットワークから一時的に外されたり、動作を停止した場合であっても、各ネットワーク装置のネットワークアドレスが変化しないことは、通信の連続性を確保するために重要である。そのため、ネットワーク装置11は稼動中にネットワークアドレスを不揮発メモリ111に記憶し、ここで、前回稼動時のネットワークアドレスを不揮発メモリ111から呼び出し、このアドレスを仮ネットワークアドレス210として用いることにより、ネットワーク装置11のネットワークアドレス102が変化する確率が減少する。
【0019】
処理203は、アドレス要求メッセージ301をネットワーク1にブロードキャストする。アドレス要求メッセージ301の構成を図4に示す。アドレス要求メッセージ301は、メッセージタイプ領域302、送信元ハードウェア識別番号領域303、仮ネットワークアドレス領域304、オプション領域305から構成され、メッセージタイプ領域302にはアドレス要求メッセージを表す識別番号、送信元ハードウェア識別番号領域303にはハードウェア識別番号103、仮ネットワークアドレス領域304には仮ネットワークアドレス210、オプション領域305には空値をそれぞれ格納する。
【0020】
処理204は、あらかじめ設定した一定時間アドレス要求不可メッセージ401の受信を試みる。受信した場合は、処理205に、受信しなかった場合は処理206に進む。
【0021】
アドレス要求不可メッセージ401の構成を図5に示す。アドレス要求不可メッセージ401は、メッセージタイプ領域402、送信元ハードウェア識別番号領域403、送信元ネットワークアドレス領域404、送信元が認識しているネットワークアドレス領域405から構成される。送信元が認識しているネットワークアドレス領域405は可変長データ領域であり、送信元が通常のネットワーク上での通信を行った相手先など、ネットワークに接続されていると認識しているネットワーク装置のネットワークアドレスを全て格納する領域である。
【0022】
処理205は、受信したアドレス要求不可メッセージ401の送信元が認識しているネットワークアドレス領域405を調べ、この領域に記述されている値以外の仮ネットワークアドレス210を再決定する。処理205の実行が2回目以降の場合は、前回までに受信したすべてのアドレス要求不可メッセージ401の送信元が認識しているネットワークアドレス領域405に記述されている値のいずれとも異なる値を選択し、これを仮ネットワークアドレスとして決定する。この処理のために、記憶装置101上に作成し、ネットワークアドレスをキーに、使用可能か使用不可能かどうかを値とする使用不可ネットワークアドレステーブルを作成し、アドレス要求不可メッセージ401を受信するごとにこのテーブルを更新し、処理205でこのテーブルを検索しても良い。
【0023】
処理206は、仮ネットワークアドレスをネットワークアドレスとして決定し、これを記憶装置101の自身のネットワークアドレス102として格納し、このフローチャートを終了し、通常の通信処理を開始する。また、これまでに受信したアドレス要求不可メッセージ401の送信元が認識しているネットワークアドレス領域405から、現在通信可能な機器のリスト104としてのネットワークアドレス106を構成することができる。この処理は記憶装置101上に作成した使用不可ネットワークアドレステーブル107を元に、現在通信可能な機器のリスト104としてのネットワークアドレス106を構成してもよい。
【0024】
ネットワークに既に接続されているネットワーク装置12〜16が実行するプログラムのフローチャートを図6に示す。ネットワーク装置11も同様のプログラムをプログラム記憶装置に有しており、通常の通信処理を開始している際には、このプログラムを動作させる。また、このプログラムは常時繰り返し実行する。
【0025】
処理501では、ネットワークからのメッセージの到着を待つ。メッセージタイプ領域を調べ、アドレス要求メッセージの場合、処理502に進む。それ以外のメッセージの場合は、通常のネットワーク処理を行う。
【0026】
処理502では、受信したメッセージは、アドレス要求メッセージ301であるので、これに含まれる仮ネットワークアドレス領域304を調べ、自身のネットワークアドレス106と比較する。異なる場合は、処理501に進む。等しい場合は、処理503に進む。
【0027】
処理503では、アドレス要求不可メッセージ401を送信元に送信する。アドレス要求不可メッセージ401の構成は図5に示すように、メッセージタイプ領域402、送信元ハードウェア識別番号領域403、送信元ネットワークアドレス領域404、送信元が認識しているネットワークアドレス領域405から構成され、メッセージタイプ領域402にはアドレス要求不可メッセージを表す識別子、送信元ハードウェア識別番号領域403には自身のハードウェア識別番号、送信元ネットワークアドレス領域404には自身のネットワークアドレスをそれぞれ格納する。また、送信元が認識しているネットワークアドレス領域405には、現在ネットワーク1に存在している機器のネットワークアドレスの一覧を格納し、これは、現在通信可能な機器のリスト104としてのネットワークアドレス106から構成する。通常、これは自身で通常の通信を遂行するために管理しているものである。
【0028】
以上のように、ネットワーク1に接続されるネットワーク装置、すなわち本実施例においてはネットワーク装置11とネットワーク1に既に接続されているネットワーク装置、すなわち本実施例においてはネットワーク装置12〜16がそれぞれ図3,図6に示すプログラムを実行することによって、ネットワーク装置11はネットワーク装置12〜16が使用しているネットワークアドレス以外のアドレスをきわめて早く得ることができる。なぜなら、ネットワーク装置11が仮ネットワークアドレスとして、ネットワーク装置12〜16が使用しているネットワークアドレス以外のアドレスを選択した場合は、いずれの装置もアドレス要求不可メッセージ401を送信しないので、ネットワーク装置11は既に決めた仮ネットワークアドレスを他の装置が使用していないアドレスとして使用することができる。逆に、ネットワーク装置12〜16が使用しているいずれかのネットワークアドレスを選択した場合は、そのネットワークアドレスを持つ機器がアドレス要求不可メッセージ401を送信するため、既に決めた仮ネットワークアドレスが使用中であり、使用できないことを認識するとともに、アドレス要求不可メッセージ401に含まれる送信元が認識しているネットワークアドレス領域405より、ネットワーク装置12〜16の一部またはすべてのアドレスを知ることができるため、次に選択した仮ネットワークアドレスは、ネットワーク装置12〜16が使用しているネットワークアドレスを選択する確率が減少するため、この処理を繰り返すことによって、より早くネットワークアドレスを決定できる。既にネットワークに接続されている機器が多い場合であっても、同様に処理できるため、数回のメッセージの交換だけでアドレスを決定できる。
【0029】
また、本方式では、ネットワークに流れるメッセージが重複しない。ネットワーク装置12〜16は同様の方法で起動しているため、ネットワークアドレスはそれぞれ異なっているため、ネットワーク装置11が送信したアドレス要求メッセージ301に含まれる仮ネットワークアドレスに等しいネットワーク装置は高々1台しか存在せず、本実施例においては、るネットワーク装置12〜16の1台がアドレス要求不可メッセージ401を送信するか、あるいはいずれの装置も送信しないかであり、複数のメッセージが同一時刻に送信される危険性が低く、ネットワークの混信、コリジョン、衝突といった現象を防ぐことができ、またメッセージの数も少なく、他の通常の通信を妨げることがない。
【0030】
また、本方式では、オプション領域305にさまざまな付加情報を渡すことができる。たとえば、ネットワークのルータ情報を格納することにより、ネットワーク通信で必要となるルーティング情報を起動時に得ることができる。
(実施例2)アドレスサーバとの共用
本発明の他の実施例として、アドレスサーバ装置710が存在する場合の詳細に説明する。図7は本実施例のネットワークシステムのブロック図を示す。本実施例ではネットワーク装置702〜706が既に接続されているネットワーク1にネットワーク装置711がネットワーク1に接続される場合に、ネットワーク装置711が自動的にアドレスを取得する際の動作について説明する。本実施例で説明するネットワーク装置のハードウェア構成は図2に示すネットワーク装置11のハードウェア構成と同様であり、また、アドレスサーバ装置710はアドレス割り当て機能をもつネットワーク装置であり、そのハードウェア構成は図2に示すネットワーク装置11のハードウェア構成と同様であるが、プログラム記憶装置121に記憶されたプログラムがそれぞれ異なる。
【0031】
アドレスサーバ装置710はネットワークで使用されていないアドレスを監視し、新しくネットワークに接続された機器に対して、ネットワークで使用されていないアドレスを割り当てる機能を持ち、ネットワーク装置711はネットワーク1にアドレスサーバ装置710が接続されていれば、アドレスサーバ装置710が割り当てるアドレスを取得し、アドレスサーバがネットワーク1に接続されていなければ、アドレスを実施例1に示す方法で取得するという選択的にアドレスを取得するように動作する。
【0032】
以下、この動作のため、ネットワーク装置711のプログラム記憶装置121に格納されており、制御装置131によって実行されるプログラムを図8に示す。
処理801は処理201と同様に、自身がネットワーク1に接続されたことを検出する。
【0033】
処理802は処理202と同様は、仮ネットワークアドレス210を求める。
処理803は処理203と同様に、アドレス要求メッセージ301をネットワーク1にブロードキャストする。
【0034】
処理804は、あらかじめ設定した一定時間以内に、アドレス要求不可メッセージ401またはアドレスサーバ応答901の受信を試みる。アドレス要求不可メッセージ401を受信した場合は処理809へ、アドレスサーバ応答901を受信した場合は処理810へ、いずれも受信しなかった場合は処理850へそれぞれ進む。
【0035】
アドレスサーバ応答901の構成は図9に示す。アドレスサーバ応答901はメッセージタイプ領域902、送信元ハードウェア識別番号領域903、割り当てネットワークアドレス領域904、オプション領域905から構成され、メッセージタイプ領域902にはアドレスサーバ割り当てメッセージを表す識別番号、送信元ハードウェア識別番号領域903にはハードウェア識別番号103、割り当てネットワークアドレス領域904には、アドレスサーバ装置710が新たにネットワークに接続されたネットワーク装置に対して割り当てるネットワークアドレス、オプション領域305には空値がそれぞれ格納されている。
【0036】
処理809は処理205と同様に、仮ネットワークアドレス210を再決定する。処理810は受信したアドレスサーバ応答901に含まれる割り当てネットワークアドレス領域904に格納されたアドレス情報をネットワークアドレスとして決定し、これを記憶装置101の自身のネットワークアドレス102として格納し、このフローチャートを終了し、通常の通信処理を開始する。
【0037】
処理850は、処理207と同様に、仮ネットワークアドレスをネットワークアドレスとして決定し、これを記憶装置101の自身のネットワークアドレス102として格納し、このフローチャートを終了し、通常の通信処理を開始する。
ネットワークに既に接続されているネットワーク装置702〜706が実行するプログラムのフローチャートは図6に示したものと同じである。ネットワーク装置711も同様のプログラムをプログラム記憶装置に有しており、通常の通信処理を開始している際には、このプログラムを動作させる。
【0038】
ネットワークに既に接続されているアドレスサーバ装置710が実行するプログラムのフローチャートを図10に示す。処理1001では、処理501と同様に、ネットワークからのメッセージの到着を待つ。メッセージタイプ領域を調べ、アドレス要求メッセージの場合、処理1002に進む。それ以外のメッセージの場合は、通常のネットワーク処理を行う。
【0039】
処理1002では、受信したメッセージは、アドレス要求メッセージ301であるので、この送信元に割り当てるネットワークアドレスを決定する。割り当てるネットワークアドレスは、現在ネットワークで使用されていないネットワークアドレスであり、ネットワークを監視し、現在使われていないアドレスを求めたり、使用可能な範囲の中から昇順で割り当てても良く、インターネットにおけるDHCP等で標準的に使われているアドレスサーバのアルゴリズムを用いても良い。処理1003では、アドレスサーバ応答901を送信元に返す。
【0040】
以上のように、ネットワーク1に接続されるネットワーク装置、すなわち本実施例においてはネットワーク装置711とネットワーク1に既に接続されているネットワーク装置、すなわち本実施例においてはネットワーク装置702〜706がそれぞれ図7,図9に示すプログラムを実行することによって、実施例1と同様に、ネットワーク装置711はネットワーク装置702〜706が使用しているネットワークアドレス以外のアドレスをきわめて早く得ることができる。
【0041】
また、図7に示したプログラムによって、ネットワーク装置711はアドレスサーバが存在する場合は、アドレスサーバからネットワークアドレスを取得し、アドレスサーバが存在しない場合は、実施例1と同様の方法によってネットワークアドレスを取得することができ、アドレスサーバの存在の如何にかかわらず、自動的にアドレスを選択的に取得できる。そのため、ネットワーク装置711にアドレスサーバの有無を設定する必要がなく、また、ネットワークの規模に応じてアドレスサーバの有無を選択することが容易になる。
【0042】
以上実施例1,2で説明した装置、システムは一般化したネットワーク機器、ネットワークシステムとして説明したが、ネットワーク1を電灯線、無線、電話線などを用いたホームネットワーク、ネットワーク装置11〜16をエアコンや照明などのネットワーク家電としてホームネットワークシステムにも本発明を適用することが可能である。
【0043】
また、上述した例では、システムにユニークに割り当てるものをネットワークアドレスとしたが、本発明はこれに限ることなく、各ネットワーク装置のニックネーム、識別子、IDなどをユニークに決定する方法としても適用可能である。
【0044】
本実施例1,2によれば、ネットワークに送信するメッセージ数を少なくし、かつ、アドレスを決定するための特別な装置なしで、ネットワークに接続された各機器のアドレスを互いに異なるように自動的にかつ短時間で割り当てることができる。これにより、特に小規模のネットワークにおいても動作させることができ、また少ないアドレス空間を有効に利用できるためにアドレスサイズを削減することができるために、通常のメッセージ交換におけるアドレスサイズを削減することにより通信を高速化させ、また通信プログラムにおけるアドレス記憶領域を削減し、これらの効果により、ネットワーク装置のコストを大幅に削減することができる。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、ユーザによる運用が容易な改良されたネットワーク装置のアドレス決定方式が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のシステムの説明図。
【図2】実施例1のネットワーク装置11の構成図。
【図3】実施例1のネットワーク装置11で実行するプログラムのフローチャート。
【図4】実施例1のネットワーク装置11が送信するアドレス要求メッセージを示す図。
【図5】実施例1のネットワーク装置12〜16が送信するアドレス要求不可メッセージを示す図。
【図6】実施例1のネットワーク装置12〜16で実行するプログラムのフローチャート。
【図7】実施例2のシステムの説明図。
【図8】実施例2のネットワーク装置711で実行するプログラムのフローチャート。
【図9】実施例2のネットワーク装置710が送信するアドレスサーバ応答メッセージを示す図。
【図10】実施例2のネットワーク装置710で実行するプログラムのフローチャート。
【符号の説明】
1ネットワーク、11〜16ネットワーク装置 、101記憶装置、111不揮発メモリ、
121プログラム記憶装置、131制御装置、102自身のネットワークアドレス、
103ハードウェア識別番号、104現在通信可能な機器のリスト、
106ネットワークアドレス、107通信不可ネットワークアドレステーブル、
121プログラム記憶装置、131制御装置。
Claims (7)
- 通信アドレスを設定してネットワークと通信を行うネットワーク装置であって、
仮アドレスを含むアドレス要求メッセージをネットワークに送信する手段と、
自身の通信アドレスと前記仮アドレスが一致するかを判定し、一致する場合ネットワーク内の他のネットワーク装置の通信アドレスを含むアドレス要求不可メッセージを送信する手段と、
アドレス要求不可メッセージを受信したことに応じて、当該仮アドレス及び前記アドレス要求不可メッセージに含まれる通信アドレス以外の仮アドレスを設定して再度アドレス要求メッセージを送信する手段と、
アドレス要求不可メッセージを受信しないことに応じて、アドレス要求メッセージに含めた仮アドレスを自身の通信アドレスとして設定する手段とを備えたことを特徴とするネットワーク装置。 - 請求項1のネットワーク装置において、
前回稼動時の自身の通信アドレスを記憶する手段を有し、
前記アドレス要求メッセージを送信する手段は前記前回稼動時の通信アドレスを最初のアドレス要求メッセージに含ませる仮アドレスとすることを特徴とするネットワーク装置。 - 請求項1のネットワーク装置において、
装置毎に決められたハードウェア識別番号を記憶する手段を有し、
前記アドレス要求メッセージを送信する手段は前記該ハードウェア識別番号を基にして求められた通信アドレスをアドレス要求メッセージに含ませる仮アドレスとすることを特徴とするネットワーク装置。 - 請求項1のネットワーク装置において、
前記ネットワークからアドレス管理装置が送信したアドレス割当情報を受信した場合は当該アドレス割当情報に含まれる通信アドレスを自身の通信アドレスとして設定することを特徴とするネットワーク装置。 - 請求項1のネットワーク装置において、
前記アドレス要求不可メッセージにルータ情報を付加して送信する手段を備えたことを特徴とするネットワーク装置。 - 通信アドレスを設定してネットワークと通信を行うネットワーク装置であって、
現在通信可能なネットワーク内の他のネットワーク装置の通信アドレスを記憶する手段と、
仮アドレスを含むアドレス要求メッセージを受信して自身の通信アドレスと前記仮アドレスが一致するかを判定する手段と、
一致する場合に、ネットワーク内の他のネットワーク装置の通信アドレスを含むアドレス要求不可メッセージを送信する手段とを備え、
前記アドレス要求不可メッセージを送信する手段は、前記アドレス要求不可メッセージに当該ネットワークに接続するルータ情報を含めることを特徴とするネットワーク装置。 - ネットワーク装置を複数接続するネットワークシステムにおける通信アドレス設定方法であって、
当該ネットワークシステムに新規追加するネットワーク装置が、仮アドレスを含むアドレス要求メッセージをネットワークに送信し、
既接続のネットワーク装置が、自身の通信アドレスと前記仮アドレスが一致するかを判 定し、一致する場合ネットワーク内の他のネットワーク装置の通信アドレスを含むアドレス要求不可メッセージを送信し、
新規追加するネットワーク装置は、アドレス要求不可メッセージを受信したことに応じて、当該仮アドレス及び前記アドレス要求不可メッセージに含まれる通信アドレス以外の仮アドレスを設定して再度アドレス要求メッセージを送信し、
アドレス要求不可メッセージを受信しないことに応じて、アドレス要求メッセージに含めた仮アドレスを自身の通信アドレスとして設定することを特徴とする通信アドレス設定方法。
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