JP3914688B2 - 半導体レーザ装置および光ピックアップ装置 - Google Patents

半導体レーザ装置および光ピックアップ装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンパクトディスク(CD)、ディジタルビデオディスク(DVD)等の異なるフォーマットを有する光記録媒体を再生または記録できる光ピックアップ装置、またはその光ピックアップ装置に用いられる半導体レーザ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、CD(コンパクトディスク)において、その再生装置には波長780nm帯の近赤外半導体レーザが用いられている。一方、より高記録密度の光記録媒体であるDVD(ディジタルビデオディスク)の記録・再生には、光スポットを小さくするため、より短波長である波長650nm帯の赤色半導体レーザが用いられている。これら規格の異なる2種類の光ディスクに対して、1台の装置で記録・再生を可能にする光ピックアップ装置として、従来、例えば特開平11−149652号公報に記載されているものが知られていた。以下、この従来の光ピックアップ装置について、図面を用いて説明する。
【0003】
従来の光ピックアップ装置は、図12に示すように、筐体116内にレーザダイオードが搭載されたいわゆる半導体レーザ装置である集積型ユニット101、コリメータレンズ113、45゜ミラー114および対物レンズ115より構成されている。集積型ユニット101から出射されたレーザ光L1、L2は、コリメータレンズ113を経て平行光となり、45゜ミラー114によりレーザ光L1、L2が直角に曲げられ、対物レンズ115を経てディスク面(図示せず)に焦点を結ぶように集積型ユニット101、コリメータレンズ113、45゜ミラー114および対物レンズ115が配置されている。ディスク面からの戻り光は対物レンズ115を経て45゜ミラー114で直角に曲げられ、さらにコリメータレンズ113を経て集積型ユニット101まで戻る。
【0004】
この集積型ユニット101の内部構成は、図13に示すように、フォトディテクタ105が形成されたフォトダイオードIC102上に、LOP108を介して波長650nm帯のレーザダイオード103と波長780nm帯のレーザダイオード104が搭載され、さらにマイクロプリズム106が搭載され、マイクロプリズム106上にホログラムプレート107が配置されている。レーザ光L1、L2はマイクロプリズム106により反射されてホログラムプレート107を通過し、ディスク面からの戻り光はホログラムプレート107を通過して回折され、フォトディテクタ105に入射する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、光ピックアップ装置に関し、レーザ光の発振波長が小さくなるほどレンズ等の光学部品に関する収差の影響を受けやすくなり、またディスク面上でのスポットサイズが小さくなるので、光学部品の配置ずれの影響を受けやすくなる。
【0006】
しかしながら図12および図13に示す従来の集積型ユニット101では、発光波長の異なる2つのレーザダイオード103、104と筐体116との配置関係が不明であり、レーザダイオード103、104と筐体116に対する配置によっては例えば光ピックアップ装置の組立や調整の際に、とりわけ波長の短いレーザ光に関して所定の位置からの配置ずれや光軸ずれが生じやすくなり、その結果例えばディスク面上の所定の位置にレーザ光のスポットが結ばなくなるといった課題を生じていた。
【0007】
また、図12および図13に示す従来の光ピックアップ装置では、発光波長の異なる2つのレーザダイオード103、104とコリメータレンズ113および対物レンズ115との配置関係が不明であり、例えば光ピックアップ装置を小型化するためにコリメータレンズ113や対物レンズ115を小さくして焦点距離を小さくした場合に、2つのレーザダイオード103、104の配置によってはレーザ光、とりわけ波長の短いレーザ光がコリメータレンズ113や対物レンズ115の収差の影響を受け、ディスク面上でレーザ光が焦点を結ばなかったり、光スポットが変形する等の問題が生じ、その結果例えばディスク面の情報を正しく読みとれないといった課題を生じていた。
【0008】
上記課題に鑑み、本発明は、波長の短いレーザ光に関して所定の位置からの配置ずれや光軸ずれを生じにくくした半導体レーザ装置、ならびに波長の短いレーザ光がコリメータレンズ113や対物レンズ115の収差の影響を受けにくくしてディスク面の情報を正しく読みとることのできる光ピックアップ装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の半導体レーザ装置は、発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子と、受光素子と、光分岐素子とを備えた半導体レーザ装置であって、前記発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子は、1チップに集積化された半導体レーザアレイ素子であり、前記発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子と受光素子とは同一の筐体内に、かつ前記受光素子は前記半導体レーザ素子の出射光の光軸と垂直な面に配置され、前記光分岐素子はホログラム素子であって、前記筐体の上部に前記筐体を封止するためのキャップとして配置され、前記発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子からの出射光の光軸が少なくとも筐体の外部に配置された光学素子に至るまですべてほぼ平行であり、かつ前記筐体からの出射光軸の方向から見た発振波長が最も短い半導体レーザ素子に関する発光点が前記筐体のほぼ中央に位置しており、前記発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子から出射され、情報記録媒体によって反射された戻り光のうち前記光分岐素子によって分岐された戻り光はいずれも前記受光素子に直接入射することを特徴とする。
【0010】
この構成により、発振波長が最も短い半導体レーザ素子に関する発光点が前記筐体のほぼ中央に位置しているので、組立調整マージンの最も厳しい最短波長の光源の光軸を容易に調整できる。
【0011】
また、本発明の別の半導体レーザ装置は、発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子と、受光素子と、前記半導体レーザ素子からの出射光を反射する反射体と、光分岐素子とを備えた半導体レーザ装置であって、前記発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子は、1チップに集積化された半導体レーザアレイ素子であり、前記発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子と受光素子及び前記反射体は同一の筐体に配置され、前記光分岐素子は前記筐体の上部に前記筐体を封止するためのキャップとして配置され、前記発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子からの出射光の光軸がすべて少なくとも筐体の外部に配置された光学素子に至るまですべてほぼ平行であり、かつ前記筐体からの出射光軸の方向から反射体を介して見た前記半導体レーザ素子に関する見かけの発光点のうち、発振波長が最も短い半導体レーザ素子に関する発光点が前記筐体のほぼ中央に位置しており、前記発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子から出射され、情報記録媒体によって反射された戻り光のうち前記光分岐素子によって分岐された戻り光はいずれも前記受光素子に入射することを特徴とする。
【0012】
また、本発明のさらなる別の半導体レーザ装置は、発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子と、受光素子と、前記半導体レーザ素子からの出射光を反射する反射体と、光分岐素子とを備えた半導体レーザ装置であって、前記発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子は、1チップに集積化された半導体レーザアレイ素子であり、前記発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子と受光素子及び前記反射体は同一の筐体に配置され、前記筐体を封止し、前記発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子からの出射光を透過するキャップが前記筐体の上部に配置され、前記発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子からの出射光の光軸がすべて少なくとも筐体の外部に配置された光学素子に至るまですべてほぼ平行であり、かつ前記筐体からの出射光軸の方向から反射体を介して見た前記半導体レーザ素子に関する見かけの発光点のうち、発振波長が最も短い半導体レーザ素子に関する発光点が前記筐体のほぼ中央に位置しており、前記発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子から出射され、情報記録媒体によって反射された戻り光のうち前記光分岐素子によって分岐された戻り光はいずれも前記受光素子に入射することを特徴とする。
【0013】
この構成により、発振波長が最も短い半導体レーザ素子に関する発光点が前記筐体のほぼ中央に位置しているので、組立調整マージンの厳しい最短波長の光源の光軸を容易に調整できる。
【0014】
本発明の半導体レーザ装置は、かかる構成につき、筐体の外側面が多角柱の側面であり、前記多角柱の中心軸が、前記発振波長が前記最も短い半導体レーザ素子に関する発光点を通ることにより、半導体レーザ装置を例えば光ピックアップ装置へ組み込むときに、レーザ光の光軸に垂直な面内の調整がしやすくなる。
【0015】
本発明の半導体レーザ装置は、かかる構成につき、半導体レーザ素子の発振波長が、780nm帯、650nm帯または400nm帯のうちのいずれかであることにより、CD規格ディスクやDVD規格ディスクならびに、青色光源を使用するHD−DVD規格ディスクの再生または記録に対応させることができる。
【0016】
本発明の半導体レーザ装置は、かかる構成につき、発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子が1チップに集積されたことにより、構成部品の点数を削減することができる。
【0017】
本発明の半導体レーザ装置は、かかる構成につき、発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子に関する各々の発光点が直径150μmの円の内部に収まることにより、各光源からの出射光軸のずれ量を150μm以内に収めることができ、構成部品の配置ずれの影響を最小限に抑制することができる。
【0018】
本発明の半導体レーザ装置は、かかる構成につき、発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子からの出射光の光軸がすべてほぼ平行であることにより、例えば光ピックアップ装置を構成する際に同一の集光手段を用いることができる。
【0019】
本発明の半導体レーザ装置は、かかる構成につき、筐体には円筒面の一部を切り取った面を側面とする凸起が形成されたことにより、筐体の回転調整を容易にできる。
【0020】
本発明の半導体レーザ装置は、かかる構成につき、半導体レーザ素子からの出射光の方向より筐体を眺めたときの外形が、長方形と円弧とを組み合わせてできる形状であることにより、筐体の回転調整を容易にできる。
【0021】
本発明の半導体レーザ装置は、かかる構成につき、筐体の上に光分岐素子が配置されたことにより、筐体内を光分岐素子により封止することができ、筐体内に搭載された半導体レーザ素子等を保護することができて半導体レーザ素子の信頼性を高めることができる。
【0022】
本発明の光ピックアップ装置は、少なくとも2つが発光波長の異なる複数の半導体レーザ素子と、前記半導体レーザ素子からの出射光を光記録媒体に導く光学素子とを有し、前記複数の半導体レーザ素子のうち発振波長が最も短い半導体レーザ素子に関するレーザ光の光軸が前記光学素子のほぼ光学中心を通るものである。
【0023】
この構成により、発振波長が最も短い半導体レーザ素子に関するレーザ光の光軸が光学素子のほぼ光学中心を通るので、発振波長が最も短いレーザ光について光学素子による収差の影響を受けにくくすることができる。
【0024】
本発明の光ピックアップ装置は、かかる構成につき、記録媒体からの反射光のうち、発振波長が最も短い光の光軸が前記光学素子のほぼ光学中心を通ることにより、記録媒体からの反射光につき発振波長が最も短いものに関して光学素子による収差の影響を受けにくくすることができる。
【0025】
本発明の光ピックアップ装置は、かかる構成につき、半導体レーザ素子の発振波長が、780nm帯、650nm帯または400nm帯のうちのいずれかであることにより、CD規格ディスクやDVD規格ディスクならびに、青色光源を使用するHD−DVD規格ディスクの再生または記録に対応させることができる。
【0026】
本発明の光ピックアップ装置は、かかる構成につき、複数の半導体レーザ素子に関する各々の光軸が前記光学素子上で直径150μmの円の内部に収まることにより、光軸に対する各光源からの出射光軸のずれ量を光学素子上で150μm以内に収めることができ、光学素子による収差の影響を最小限に抑制することができる。
【0027】
本発明の光ピックアップ装置は、かかる構成につき、複数の半導体レーザ素子からの出射光の光軸がすべてほぼ平行であることにより、複数の半導体レーザ素子に対して同一の光学素子を用いることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
【0029】
(実施形態1)
以下、本発明の第1の実施形態について図1から図3を用いて説明する。図1は、本発明の半導体レーザ装置1を使用した光ピックアップ装置の構成を示す図である。情報記録媒体6がDVD規格のディスクの場合、半導体レーザ装置1からの赤色出射光(波長650nm帯)は赤色光光軸9(一点鎖線)に沿って回折格子2を透過したのち、コリメータレンズ3により平行光束に変換される。さらに、前記平行光束はビームスプリッタ4を透過したのち、対物レンズ5へ入射し、対物レンズ5により情報記録媒体6上へ集光される。情報記録媒体6からの反射光は前述した経路を逆に辿り、ビームスプリッタ4により偏向され集光レンズ7を介して受光素子8へと導かれ、再生信号ならびに各種サーボ信号が検出される。一方、情報記録媒体6がCD規格のディスクの場合、半導体レーザ装置1からの赤外出射光(波長780nm帯)は、赤色光光軸9とほぼ平行な赤外光光軸10(点線)に沿って回折格子2に入射し、回折を受けて0次回折光(メインビーム)と±1次回折光(サブビーム)に分かれる。続いて、コリメータレンズ3により平行光束に変換され、ビームスプリッタ4を透過したのち、対物レンズ5へ入射し、対物レンズ5により情報記録媒体6上へ集光される。情報記録媒体6からの反射光は前述した経路を逆に辿り、ビームスプリッタ4により偏向され集光レンズ7を介して受光素子8へと導かれ、再生信号ならびに各種サーボ信号が検出される。
【0030】
この光ピックアップ装置において、赤色光光軸9すなわち最も波長の短い光に関する光軸はコリメータレンズ3および対物レンズ5の光軸に一致している。すなわち、赤色光光軸9はコリメータレンズ3および対物レンズ5の光学中心を通る。
【0031】
また、情報記録媒体6からの反射光のうち、赤色光に関する光軸は対物レンズ5および集光レンズ7の光軸に一致している。
【0032】
この構成により、発振波長が最も短い半導体レーザ素子に関する赤色光光軸9がコリメータレンズ3および対物レンズ5の光学中心を通るので、赤色光についてコリメータレンズ3および対物レンズ5による収差の影響を受けにくくすることができ、それにより情報記録媒体6上で赤色光が焦点を結ばなかったり、赤色光の光スポットが変形するといったことを防止でき、その結果情報記録媒体6の情報を正しく読みとることができる。
【0033】
また、赤色光光軸9と赤外光光軸10とはほぼ平行であるので、コリメータレンズ3、対物レンズ5および集光レンズ7として赤色光と赤外光とを区別することなしに用いることができる。
【0034】
また、この構成により、記録媒体からの反射光のうち、発振波長が最も短い赤色光光軸9が対物レンズ5および集光レンズ7の光学中心を通ることにより、情報記録媒体6からの反射光につき赤色光に関して光学素子による収差の影響を受けにくくすることができ、それにより集光レンズ7を介して受光素子8へ赤色光に関する反射光を確実に導くことができる。
【0035】
以下では半導体レーザ装置1の構成について詳細に説明する。
【0036】
図2は、半導体レーザ装置1の断面図であり、図3は半導体レーザ装置1を光軸方向から見た図面である。筐体14の内部にはヒートシンク12を介して、赤色光と赤外光を出射することのできる半導体レーザ素子が1チップに形成された半導体レーザアレイ素子11が配置されている。また、半導体レーザアレイ素子11からの出射光(後光)18を受光するAPC(オートパワーコントロール)用受光素子15が配置されている。さらに、半導体レーザアレイ素子11の出射光(前光)17の方向は赤色光ならびに赤外光をほぼ100%透過させるキャップ13が配置され、このキャップ13と筐体14とにより、半導体レーザアレイ素子11と受光素子15を封止することで信頼性を確保している。また、筐体14は半導体レーザアレイ素子11を駆動したり、受光素子15からの信号を出力するための端子16を有している。なお、図1および図2において、半導体レーザアレイ素子11、APC用受光素子15と端子16との間の配線は、煩雑さを避けるために図示していない。
【0037】
一方、半導体レーザ装置1を出射光(前光)17の光軸方向から見ると、図3に示すように最外形が円弧になっており、赤色光の発光点19が筐体14のほぼ中心に位置し、赤外光の発光点20は150μm以下離れて位置している。なお、図3において直交する2本の一点鎖線の交点は、筐体14の中心を表す。このことは以下に示す図6、図8、図11についても同様である。
【0038】
以上、説明したように本実施形態においては、光軸方向から筐体14を見たときに、使用最短波長光源である赤色光の発光点19を筐体14の中心に位置させることで、組立調整マージンの最も厳しい最短波長光源の光軸調整において、集光手段に対して筐体14の中心を調整するだけで、最短波長の光源が自動的に光ピックアップの光軸中心に一致するので、組立工程がさらに簡略化されるという効果を有する。また、筐体14を出射光(前光)方向から見たとき、最外形が円状であるので、本実施形態の半導体レーザ装置1を光ピックアップ装置へ組み込むときに容易に回転調整工程を導入することができるという効果も有する。
【0039】
なお、本実施形態においてはコリメータレンズ3を使用する無限光学系での構成を示したが、コリメータレンズ3を使用しない有限光学系での構成においても同様に適応可能である。
【0040】
また、本実施形態において半導体レーザ装置1の外形として円筒面の一部を切り取った面を側面とする凸起が形成されてもよく、半導体レーザ素子からの出射光の方向より筐体を眺めたときの外形が、長方形と円弧とを組み合わせてできる形状であってもよい。そのような構成により、筐体の回転調整を容易にできる。
【0041】
(実施形態2)
本発明の第2の実施形態について図4〜図11を用いて説明する。なお、実施形態1と同一の機能を有する素子については同一の符号を付記する。
【0042】
図4は、本発明の半導体レーザ装置1を使用した光ピックアップ装置の構成を示す図である。情報記録媒体6がDVD規格のディスクの場合、半導体レーザ装置1からの赤色出射光(波長650nm帯)は赤色光光軸9に沿って、コリメータレンズ3に入射し、平行光束に変換される。さらに、前記平行光束は対物レンズ5により情報記録媒体6上へ集光される。情報記録媒体6からの反射光は前述した経路を逆に辿り、戻り光となって半導体レーザ装置1へ入射する。一方、情報記録媒体6がCD規格のディスクの場合、半導体レーザ装置1からの赤外出射光(波長780nm帯)は、赤色光光軸9とほぼ平行な赤外光光軸10に沿ってコリメータレンズ3に入射し、平行光束に変換される。さらに、前記平行光束は対物レンズ5により情報記録媒体6上へ集光される。情報記録媒体6からの反射光は前述した経路を逆に辿り、戻り光となって半導体レーザ装置1へ入射する。
【0043】
なお、この光ピックアップ装置において、赤色光光軸9すなわち最も波長の短い光に関する光軸はコリメータレンズ3および対物レンズ5の光軸に一致している。すなわち、赤色光光軸9はコリメータレンズ3および対物レンズ5の光学中心を通り、赤色光光軸9と赤外光光軸10とはほぼ平行であり、かつその間隔は150μm以下である。すなわち、コリメータレンズ3および対物レンズ5において赤色光光軸9と赤外光光軸10とは直径150μmの円の内部に収まっている。
【0044】
この構成により、赤色光および赤外光に対し、コリメータレンズ3および対物レンズ5による収差の影響を最小限に抑制することができる。
【0045】
以下では半導体レーザ装置1の構成について詳細に説明する。
【0046】
図5は、半導体レーザ装置1の断面図であり、図6は半導体レーザ装置1を光軸方向から見た図面である。筐体14の内部にはヒートシンク12を介して、赤色光と赤外光を出射することのできる半導体レーザ素子が1チップに形成された半導体レーザアレイ素子11が配置されている。また、半導体レーザアレイ素子11からの出射光(後光)18を受光するAPC(オートパワーコントロール)用受光素子15が配置されている。さらに、半導体レーザアレイ素子11の出射光(前光)17の方向には、赤外光に対して0次回折光ならびに±1次回折光を発生させる回折格子2と、情報記録媒体6からの戻り光22を受光素子8へ回折または集光させるホログラム21とが一体に集積されたホログラム素子23がキャップとして配置されている。このホログラム素子23と筐体14とにより、半導体レーザアレイ素子11と受光素子15および8を封止することで信頼性を確保している。受光素子8はホログラム21により回折または集光された戻り光22を受光し、再生信号ならびに各種サーボ信号を検出する。また、筐体14は半導体レーザアレイ素子11を駆動したり、受光素子15、8からのAPC信号、再生信号、各種サーボ信号を出力するための端子16を有している。なお、図6において、半導体レーザアレイ素子11、受光素子8、APC用受光素子15と端子16との間は通常Auワイヤ等を用いるが、それらの配線は煩雑さを避けるために図示していない。
【0047】
一方、半導体レーザ装置1を出射光(前光)17の光軸方向から見ると、図6に示すように最外形が長方形と円弧とを組み合わせた形をしており、赤色光の発光点19が筐体14のほぼ中心に位置し、赤外光の発光点20は150μm以下離れて位置している。
【0048】
以上、説明したように本実施形態においては、発振波長の異なる2つの半導体レーザ素子を同一の筐体14に集積し、さらに再生信号および各種サーボ信号を検出するための受光素子8や、光分岐素子であるホログラム素子23までも筐体14内に配置および一体化したことにより、光ピックアップの構成を大幅に小型および薄型化することができるという効果を有する。さらに、光軸方向から筐体14を見たときに、使用最短波長光源である赤色光の発光点19を筐体14の中心に位置させることで、組立調整マージンの最も厳しい最短波長光源の光軸調整において、集光手段に対して筐体14の中心を調整するだけで、最短波長の光源が自動的に光ピックアップの光軸中心に一致するので、組立工程がさらに簡略化されるという効果も有する。また、筐体14を出射光(前光)17の方向から見たとき、最外形が長方形と円状を組み合わせた形をしており、本実施形態の半導体レーザ装置1を光ピックアップ装置へ組み込むときにX、Y方向調整や回転調整のし易い構成になっている。従って、光ピックアップ組立調整工程が簡素化され、さらに組立歩留まりが向上するという効果を有する。
【0049】
(第1の変形例)
なお、半導体レーザ装置の構成としては図5のような構成に変えて、図7のような構成を用いてもよい。この構成を使用する場合においても、光ピックアップの構成は図4とまったく同じである(図4の半導体レーザ装置1を図7の構成に置きかえればよい)。図7においては、受光素子8が形成されたシリコン基板24に、図9の半導体レーザ素子まわりの詳細を示す断面図で示すようにエッチング溝を形成し、その底部に赤色光(波長650nm帯)と赤外光(波長780nm帯)とを出射することのできる半導体レーザ素子を1チップに集積化した半導体レーザアレイ素子11が搭載されている。エッチング溝の一側面には反射ミラー28が形成されており、半導体レーザアレイ素子11からの出射光(前光)17は反射ミラー28により反射されて、シリコン基板24の上部へと取り出される。シリコン基板24は摺動部を有する筐体14の内部に配置され、その上部には、回折格子2およびホログラム21を一体化したホログラム素子23が配置されている。すなわち、シリコン基板24を、筐体14およびホログラム素子23で封止することによりシリコン基板24を保護して信頼性を確保している。筐体14は半導体レーザアレイ素子11を駆動したり、受光素子8からの信号を出力するための端子16を有している。半導体レーザ装置としての動作は、まず、情報記録媒体6がDVD規格ディスクの場合は、赤色光が赤色光光軸9に沿って半導体レーザ装置から出射される。情報記録媒体6からの戻り光は、図7の半導体レーザ装置におけるホログラム21により回折/集光され、その±1次回折光が受光素子8へ導かれ、再生信号ならびに各種サーボ信号が検出される。一方、情報記録媒体6がCD規格ディスクの場合は、赤外光が赤色光光軸9とほぼ平行な赤外光光軸10に沿って回折格子2へ入射し、0次回折光および±1次回折光が生成される。これらの光はホログラム21を透過し、半導体レーザ装置から出射される。情報記録媒体6からの戻り光は、図7の半導体レーザ装置におけるホログラム21により回折/集光され、その±1次回折光が受光素子8へ導かれ、再生信号ならびに各種サーボ信号が検出される。
【0050】
一方、図7の半導体レーザ装置を出射光(前光)の光軸方向から見ると、図8に示すように最外形が長方形をしており、反射ミラー28を介した赤色光の見かけの発光点26が筐体14のほぼ中心に位置し、反射ミラー28を介した赤外光の見かけの発光点27は150μm以下離れて位置している。
【0051】
この構成においても、図4〜図6で説明したように、発振波長の異なる2つの半導体レーザ素子を同一の筐体14に集積し、さらに再生信号および各種サーボ信号を検出するための受光素子8や、光分岐素子であるホログラム素子23までも筐体14内に配置/一体化したことにより、光ピックアップの構成を大幅に小型/薄型化することができるという効果を有する。さらに、光軸方向から筐体14を見たときに、使用最短波長光源である赤色光の見かけの発光点26を筐体14の中心に位置させることで、組立調整マージンの最も厳しい最短波長光源の光軸調整において、集光手段に対して筐体14の中心を調整するだけで、最短波長の光源が自動的に光ピックアップの光軸中心に一致するので、組立工程がさらに簡略化されるという効果も有する。また、筐体14には組立調整時の回転調整が行いやすいように摺動部25が設けられており、この摺動部25に沿って回転調整を行うことで、赤色光の見かけの発光点26を常に回転中心とした半導体レーザ装置の回転調整を行うことができるので、光軸調整が非常に行いやすく、また簡便になるという効果を有する。そのため、組立歩留まりも向上する。
【0052】
(第2の変形例)
さらに、半導体レーザ装置の構成としては図5のような構成に変えて、図10のような構成を用いてもよい。この構成を使用する場合においても、光ピックアップの構成は図4とまったく同じである(図4の半導体レーザ装置1を図10の構成に置きかえればよい)。図10においては、受光素子8が形成されたシリコン基板24に、ヒートシンク12を介して赤色光(波長650nm帯)と赤外光(波長780nm帯)とを出射することのできる半導体レーザ素子を1チップに集積化した半導体レーザアレイ素子11が搭載されている。さらに受光素子8の上部には、半導体レーザアレイ素子11からの出射光(前光)17を反射するとともに、情報記録媒体6からの戻り光を反射させて受光素子8へ導く機能を有するプリズム29が配置されている。シリコン基板24は半導体レーザアレイ素子11を駆動したり、受光素子8からの信号を出力するための端子16を備えた筐体14の内部に配置されており、その上部にはキャップ兼1/4波長板30が配置されている。すなわち、シリコン基板24を、筐体14およびキャップ兼1/4波長板30で封止することにより信頼性を確保している。半導体レーザ装置としての動作は、まず、情報記録媒体6がDVD規格ディスクの場合は、赤色光が半導体レーザアレイ素子11から出射され、プリズム29により反射され、キャップ兼1/4波長板30を透過して図10で示す半導体レーザ装置から出射される。情報記録媒体6からの戻り光は、プリズム29に屈折/入射し、反射を繰り返して受光素子8へ導かれ、再生信号ならびに各種サーボ信号が検出される。ここで、キャップ兼1/4波長板は戻り光雑音の影響を低減するために使用されている。一方、情報記録媒体6がCD規格ディスクの場合は、赤外光が半導体レーザアレイ素子11から出射され、プリズム29により反射され、キャップ兼1/4波長板30を透過して図10で示す半導体レーザ装置から出射される。情報記録媒体6からの戻り光は、プリズム29に屈折/入射し、反射を繰り返して受光素子8へ導かれ、再生信号ならびに各種サーボ信号が検出される。
【0053】
一方、図10の半導体レーザ装置を出射光(前光)の光軸方向から見ると、図11に示すように最外形が長方形をしており、プリズム29を介した赤色光の見かけの発光点26が筐体14のほぼ中心に位置し、反射ミラー28を介した赤外光の見かけの発光点27は150μm以下離れて位置している。
【0054】
この構成においても、図4〜図6で説明したように、発振波長の異なる2つの半導体レーザ素子を同一の筐体14に集積し、さらに再生信号および各種サーボ信号を検出するための受光素子8や、反射体であるプリズム29やキャップ兼1/4波長板30までも筐体14内に配置/一体化したことにより、光ピックアップの構成を大幅に小型/薄型化することができるという効果を有する。さらに、光軸方向から筐体14を見たときに、使用最短波長光源である赤色光の見かけの発光点26を筐体14の中心に位置させることで、組立調整マージンの最も厳しい最短波長光源の光軸調整において、集光手段に対して筐体14の中心を調整するだけで、最短波長の光源が自動的に光ピックアップの光軸中心に一致するので、組立工程がさらに簡略化されるという効果も有する。そのため、組立歩留まりも向上する。
【0055】
なお、実施形態1で説明した応用例は本実施形態においても同様に適応できる。
【0056】
なお、上記実施形態に係る半導体レーザ装置および光ピックアップ装置において、用いる2つの半導体レーザ素子として、発振波長が780nm帯、650nm帯または400nm帯(390nm〜420nm)であるもののうちいずれか1つまたは2つを組み合わせて用いればよく、とりわけ波長400nm帯の半導体レーザを用いたならば、HD−DVD対応の光記録媒体を記録または再生することができる。
【0057】
また、上記実施形態に係る半導体レーザ装置および光ピックアップ装置において、搭載する半導体レーザ素子は3つ以上であってもよい。その場合、それぞれの半導体レーザ素子の発光点が直径150μmの円内に収まっていれば、各半導体レーザ素子からの出射光軸のずれ量を150μm以内に収めることができ、構成部品の配置ずれの影響を最小限に抑制することができる。また、それぞれの半導体レーザ素子の光軸が直径150μmの円内に収まっていれば、各半導体レーザ素子からの出射光軸のずれ量を150μm以内に収めることができ、コリメータレンズ3および対物レンズ5による収差の影響を最小限に抑制することができる。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の半導体レーザ装置によれば、組立調整マージンの最も厳しい最短波長光源の光軸調整において集光手段の光軸に対して筐体の中心を調整するだけで、最短波長の光源が自動的に光ピックアップの光軸中心に一致させることができて組立工程が簡素化される。
【0059】
また、本発明の光ピックアップ装置によれば、情報記録媒体上で最も波長の短いレーザ光が焦点を結ばなかったり、光スポットが変形するといったことを防止でき、その結果情報記録媒体の情報を正しく読みとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る光ピックアップ装置の概略を示す側面図
【図2】同半導体レーザ装置の断面図
【図3】同半導体レーザ装置の上面図
【図4】本発明の実施形態2に係る光ピックアップ装置の概略を示す側面図
【図5】同半導体レーザ装置の断面図
【図6】同半導体レーザ装置の上面図
【図7】同半導体レーザ装置の第1の変形例に関する断面図
【図8】同半導体レーザ装置の第1の変形例に関する上面図
【図9】同半導体レーザ装置の第1の変形例に関し、半導体レーザ素子まわりの詳細を示す断面図
【図10】同半導体レーザ装置の第2の変形例に関する断面図
【図11】同半導体レーザ装置の第2の変形例に関する上面図
【図12】従来の半導体レーザ装置の概略図
【図13】同光ピックアップ装置の概略を示す斜視図
【符号の説明】
1 半導体レーザ装置
2 回折格子
3 コリメータレンズ
4 ビームスプリッタ
5 対物レンズ
6 情報記録媒体
7 集光レンズ
8 受光素子
9 赤色光光軸
10 赤外光光軸
11 半導体レーザアレイ素子
12 ヒートシンク
13 キャップ
14 筐体
15 受光素子
16 端子
17 出射光(前光)
18 出射光(後光)
19 赤色光の発光点
20 赤外光の発光点
21 ホログラム
22 戻り光
23 ホログラム素子
24 シリコン基板
25 摺動部
26 赤色光の見かけの発光点
27 赤外光の見かけの発光点
28 反射ミラー
29 プリズム
30 キャップ兼1/4波長板

Claims (12)

  1. 発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子と、受光素子と、光分岐素子とを備えた半導体レーザ装置であって、
    前記発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子は、1チップに集積化された半導体レーザアレイ素子であり、
    前記発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子と受光素子とは同一の筐体内に、かつ前記受光素子は前記半導体レーザ素子の出射光の光軸と垂直な面に配置され、
    前記光分岐素子はホログラム素子であって、前記筐体の上部に前記筐体を封止するためのキャップとして配置され、
    前記発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子からの出射光の光軸が少なくとも筐体の外部に配置された光学素子に至るまですべてほぼ平行であり、かつ前記筐体からの出射光軸の方向から見た発振波長が最も短い半導体レーザ素子に関する発光点が前記筐体のほぼ中央に位置しており、
    前記発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子から出射され、情報記録媒体によって反射された戻り光のうち前記光分岐素子によって分岐された戻り光はいずれも前記受光素子に直接入射することを特徴とする半導体レーザ装置。
  2. 発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子と、受光素子と、
    前記半導体レーザ素子からの出射光を反射する反射体と、光分岐素子とを備えた半導体レーザ装置であって、
    前記発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子は、1チップに集積化された半導体レーザアレイ素子であり、
    前記発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子と受光素子及び前記反射体は同一の筐体に配置され、
    前記光分岐素子は前記筐体の上部に前記筐体を封止するためのキャップとして配置され、
    前記発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子からの出射光の光軸がすべて少なくとも筐体の外部に配置された光学素子に至るまですべてほぼ平行であり、かつ前記筐体からの出射光軸の方向から反射体を介して見た前記半導体レーザ素子に関する見かけの発光点のうち、発振波長が最も短い半導体レーザ素子に関する発光点が前記筐体のほぼ中央に位置しており、
    前記発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子から出射され、情報記録媒体によって反射された戻り光のうち前記光分岐素子によって分岐された戻り光はいずれも前記受光素子に入射することを特徴とする半導体レーザ装置。
  3. 発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子と、受光素子と、前記半導体レーザ素子からの出射光を反射する反射体と、光分岐素子とを備えた半導体レーザ装置であって、
    前記発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子と受光素子及び前記反射体並びに前記光分岐素子は同一の筐体に配置され、
    前記発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子は、1チップに集積化された半導体レーザアレイ素子であり、
    前記筐体を封止し、前記発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子からの出射光を透過するキャップが前記筐体の上部に配置され、
    前記発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子からの出射光の光軸がすべて少なくとも筐体の外部に配置された光学素子に至るまですべてほぼ平行であり、かつ前記筐体からの出射光軸の方向から反射体を介して見た前記半導体レーザ素子に関する見かけの発光点のうち、発振波長が最も短い半導体レーザ素子に関する発光点が前記筐体のほぼ中央に位置しており、
    前記発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子から出射され、情報記録媒体によって反射された戻り光のうち前記光分岐素子によって分岐された戻り光はいずれも前記受光素子に入射することを特徴とする半導体レーザ装置。
  4. 前記発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子からの出射光の方向より前記筐体を眺めたときの外形が、長方形と円弧とを組み合わせてできる形状であることを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ装置。
  5. 前記受光素子は基板に形成されており、前記発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子は、前記基板に形成された溝の底部に搭載され、
    前記溝の一側面に前記反射体が形成されていることを特徴とする請求項2記載の半導体レーザ装置。
  6. 前記筐体には摺動部を有することを特徴とする請求項5記載の半導体レーザ装置。
  7. 前記反射体と前記光分岐素子とは共通のプリズムで構成されることを特徴とする請求項3記載の半導体レーザ装置。
  8. 前記キャップは1/4波長板を兼ねることを特徴とする請求項7記載の半導体レーザ装置。
  9. 前記発振波長の異なる少なくとも2つの半導体レーザ素子に関する各々の発光点が直径150μmの円の内部に収まる請求項1ないしのいずれかに記載の半導体レーザ装置。
  10. 請求項1ないしのいずれかに記載の半導体レーザ装置と、前記半導体レーザ装置からの出射光を光記録媒体に導く光学素子とを備えた光ピックアップ装置であって、
    前記複数の半導体レーザ素子のうち発振波長が最も短い半導体レーザ素子に関するレーザ光の光軸が前記光学素子のほぼ光学中心を通る光ピックアップ装置。
  11. 前記光記録媒体からの反射光のうち、発振波長が最も短い光の光軸が前記光学素子のほぼ光学中心を通る請求項10記載の光ピックアップ装置。
  12. 前記光学素子がレンズである請求項10または11に記載の光ピックアップ装置。
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