JP3914404B2 - 省電力インターフェース装置及び省電力方法 - Google Patents

省電力インターフェース装置及び省電力方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、省電力インターフェース装置に関し、さらに詳しくは、選択された回路にクロックを供給して省電力化を図った、省電力インターフェース装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ハードウェアの省電力化手法としては、半導体のスイッチング時の消費電力が大きいことに着目して、ハードウェア全体あるいは部分的にクロックを停止させたり、クロック周波数の低減といった手法が提案されている。例えば、特開平5−274054号公報によると、2つ以上のバスマスタとなりえるデバイスを有する情報処理装置の省電力化を図る技術について開示されている。それによると、1つのデバイスがバスマスタとなっているときに、他のバスマスタとなり得るデバイスのクロックの供給を停止し、省電力化を図る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
単一のCPUを有するシステムでは、周辺装置に対するCPUのアクセスは当然ながら複数同時には発生しない。従って、現在CPUアクセスを受け付ける周辺装置内の全ての回路モジュールが動作している必要はなく、CPUからのアクセスが無いのにクロック供給を受けているモジュールが複数あれば、それだけ無駄な電力を消費していることになる。また、単一のメモリインターフェースを持ち、且つ複数のメモリインターフェースのバスマスタとなるDMAC(Direct Memory Access Controller)を持つシステムにはアクセス調停をおこなうアービタを有するが、アービタに対してアクセス要求を出しているのに、アクセス許可が得られないまま待たされる間、無駄な消費電力が発生する。
本発明は、かかる課題に鑑み、CPUアクセス発生時のみクロックが選択的に供給される内部レジスタアクセス制御回路を持ち、メモリアクセスリクエストが直ちに許可されない場合に一時的にクロック供給が停止するDMACを持つ省電力インターフェース装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1の発明は、複数の外部装置に対応して接続され、動作制御するための内部レジスタ群を有するダイレクト・メモリアクセス・コントローラと、中央制御装置とのインターフェースを制御するCPUインターフェース部と、メモリアクセスのインターフェースを制御するメモリ・アクセス・インターフェース部と、前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラのアクセス許可を制御するアービタと、前記アービタとのアクセスの要求信号と許可信号のインターフェースを制御するアービタ・インターフェース制御部と、を備えた省電力インターフェース装置において、前記アービタは前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラからの要求を検出する検出フラグを格納するフラグ格納手段と、該検出フラグから何れか1つを選択して前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラに許可信号を出力する調停手段とを有し、前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラは、前記アービタ・インターフェース制御部からの内部イネーブル信号と前記アービタの許可信号との論理和をとる論理和回路と、該論理和回路の出力によりクロック入力を有効にする第2のクロック選択回路と、前記外部装置とのインターフェースを制御する外部装置インターフェース制御部とから成るデータ転送ブロックと、を更に備え、該調停手段は、前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラ何れかがアクセス中は、該アクセスが終了するまで前記許可信号を発行せず、前記データ転送ブロックは、前記第2のクロック選択回路が前記クロックを選択した場合、前記データ転送ブロックを稼動可能とすることを特徴とする
アービタは各DMACからのアクセスリクエスト信号を入力して、各DMACへのグラント(許可)信号を出力にもつ。調停機構により、今アクセスを許可するDMACをひとつ選択する。この他に各DMACに対応したDMACリクエスト検出フラグを持つ。また、アービタは他のDMACがアクセス中は直ちにグラント信号を出せない。また、アービタに対してリクエストを出しても直ちにグラント信号が発生されるとは限らない。そこで、リクエストを出した後、一定時間経過後グラント信号がこなかった場合、内部イネーブル信号をディセーブルにして、クロックを停止する。その後の制御はグラント信号により行う。
【0005】
また、請求項2の発明は、前記CPUインターフェース部は、前記中央制御装置からのアドレスを解読するアドレスデコーダ部と、前記メモリ・アクセス・インターフェース部に対してクロック許可信号を発行するクロックイネーブル生成部と、を有し、メモリインターフェースとのインターフェース制御を行うメモリインターフェース制御部と、データを一時的に蓄積するデータバッファと、前記外部装置とのインターフェースを制御する外部装置インターフェース制御部とから成るデータ転送ブロックと、クロック入力を前記クロックイネーブル信号により有効にする第1のクロック選択回路と、前記内部レジスタ群を制御する内部レジスタアクセス制御部と、を更に備え、前記アドレスデコーダ部により解読されたアドレスに該当する前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラに対して前記クロックイネーブル生成部からクロックイネーブル信号を入力し、前記内部レジスタアクセス制御部は、前記クロック選択回路が前記クロックを選択した場合、前記内部レジスタアクセス制御部を稼動可能とすることを特徴とする。
2重化システムではなく、単一のCPUを有するシステムでは、周辺装置に対するCPUのアクセスは当然ながら複数同時には発生しない。従って、現在CPUアクセスを受け付ける周辺装置内の全ての回路モジュールが動作している必要はなく、CPUからのアクセスが無い回路モジュールへのクロック供給を停止すれば、無駄な電力を消費することが無くなる。また、CPUによるある一つのダイレクト・メモリアクセス・コントローラの内部レジスタアクセスが発生すると、まずCPUインタフェース部でアドレスがデコードされ、アクセス対象のDMACを判定する。次に対象DMACへのクロックイネーブル信号をイネーブルにして、CPUインタフェース信号をそのまま渡す。後は対象DMACの内部レジスタアクセス制御部がレジスタアクセスを処理する。CPUインタフェースでは内部レジスタアクセスの終了を検出して、このDMACへのクロックイネーブル信号を再びディセーブルにする。内部レジスタは内部レジスタアクセス制御部にクロックが供給されない場合も値を保持するので、アービタインタフェース、外部装置インタフェース制御部が内部レジスタを問題なく参照できる。
【0006】
また、請求項3の発明は、複数の外部装置に対応して接続され、動作制御するための内部レジスタ群を有するダイレクト・メモリアクセス・コントローラと、入出力バスのインターフェース制御するPCIターゲット制御部と、メモリアクセスのインターフェースを制御するPCIマスタ制御部と、前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラのアクセス許可を制御するアービタと、前記アービタとのアクセスの要求信号と許可信号のインターフェースを制御するアービタ・インターフェース制御部と、を備えた省電力インターフェース装置において、前記アービタは前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラからの要求を検出する検出フラグを格納するフラグ格納手段と、該検出フラグから何れか1つを選択して前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラに許可信号を出力する調停手段とを有し、前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラは、前記アービタ・インターフェース制御部からの内部イネーブル信号と前記アービタの許可信号との論理和をとる論理和回路と、該論理和回路の出力によりクロック入力を有効にする第2のクロック選択回路と、前記外部装置とのインターフェースを制御する外部装置インターフェース制御部とから成るデータ転送ブロックと、を更に備え、該調停手段は、前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラ何れかがアクセス中は、該アクセスが終了するまで前記許可信号を発行せず、 前記データ転送ブロックは、前記第2のクロック選択回路が前記クロックを選択した場合、前記データ転送ブロックを稼動可能とすることを特徴とする。
請求項1と同様の作用効果を奏する。
また、請求項4の発明は、前記PCIターゲット制御部は、前記入出力バスからのアドレスを解読するアドレスデコーダ部と、メモリ・アクセス・インターフェース部に対してクロック許可信号を発行するクロックイネーブル生成部と、前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラの内部レジスタ群のアドレス設定するコンフィギュレーションレジスタとを有し、メモリインターフェースとのインターフェース制御を行うメモリインターフェース制御部と、データを一時的に蓄積するデータバッファと、前記外部装置とのインターフェースを制御する外部装置インターフェース制御部とから成るデータ転送ブロックと、クロック入力を前記クロックイネーブル信号により有効にする第1のクロック選択回路と、前記内部レジスタ群を制御する内部レジスタアクセス制御部と、を更に備え、前記アドレスデコーダ部により解読されたアドレスに該当する前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラに対して前記クロックイネーブル生成部からクロックイネーブル信号を入力し、前記内部レジスタアクセス制御部は、前記クロック選択回路が前記クロックを選択した場合、前記内部レジスタアクセス制御部を稼動可能とすることを特徴とする。
請求項2と同様の作用効果を奏する。
【0007】
また、請求項5の発明は、複数の外部装置に対応して接続され、動作制御するための内部レジスタ群を有するダイレクト・メモリアクセス・コントローラと、中央制御装置とのインターフェースを制御するCPUインターフェース部と、メモリアクセスのインターフェースを制御するメモリ・アクセス・インターフェース部と、前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラのアクセス許可を制御するアービタと、前記アービタとのアクセスの要求信号と許可信号のインターフェースを制御するアービタ・インターフェース制御部と、を備えた省電力方法において、前記アービタは前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラからの要求を検出する検出フラグを格納するフラグ格納手段と、該検出フラグから何れか1つを選択して前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラに許可信号を出力する調停手段とを有し、前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラは、前記アービタ・インターフェース制御部からの内部イネーブル信号と前記アービタの許可信号との論理和をとる論理和回路と、該論理和回路の出力によりクロック入力を有効にする第2のクロック選択回路と、前記外部装置とのインターフェースを制御する外部装置インターフェース制御部とから成るデータ転送ブロックと、を更に備え、該調停手段は、前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラ何れかがアクセス中は、該アクセスが終了するまで前記許可信号を発行せず、 前記データ転送ブロックは、前記第2のクロック選択回路が前記クロックを選択した場合、前記データ転送ブロックを稼動可能とすることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、複数の外部装置に対応して接続され、動作制御するための内部レジスタ群を有するダイレクト・メモリアクセス・コントローラと、入出力バスのインターフェース制御するPCIターゲット制御部と、メモリアクセスのインターフェースを制御するPCIマスタ制御部と、前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラのアクセス許可を制御するアービタと、前記アービタとのアクセスの要求信号と許可信号のインターフェースを制御するアービタ・インターフェース制御部と、を備えた省電力方法において、前記アービタは前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラからの要求を検出する検出フラグを格納するフラグ格納手段と、該検出フラグから何れか1つを選択して前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラに許可信号を出力する調停手段とを有し、前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラは、前記アービタ・インターフェース制御部からの内部イネーブル信号と前記アービタの許可信号との論理和をとる論理和回路と、該論理和回路の出力によりクロック入力を有効にする第2のクロック選択回路と、前記外部装置とのインターフェースを制御する外部装置インターフェース制御部とから成るデータ転送ブロックと、を更に備え、該調停手段は、前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラ何れかがアクセス中は、該アクセスが終了するまで前記許可信号を発行せず、 前記データ転送ブロックは、前記第2のクロック選択回路が前記クロックを選択した場合、前記データ転送ブロックを稼動可能とすることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は、本発明の第1の実施形態の省電力インタフェース装置のブロック図である。この省電力インタフェース装置10の構成は、複数の外部装置A22、外部装置B23、外部装置X24と、それぞれに対応して接続されたDMAC−A5、DMAC−B6、DMAC−X7と、CPU20と接続されインターフェース制御を司るCPUインタフェース部1と、メモリ21と接続されインターフェース制御を司るメモリインタフェース部4と、前記DMACのアクセス許可を制御するアービタ60とで構成される。CPUインタフェース部1内には内部レジスタアクセスのアドレスをデコードし、装置内のどのDMACのレジスタかを判定するアドレスデコード部2と、デコード先のDMACに対してクロック供給をイネーブルにするクロックイネーブル生成部3を持つ。アービタ60はDMAC−A5からDMAC−X7のメモリアクセスを調停する。また、各回路は内部CPUインターフェース8と内部アービタ/メモリインターフェース9により接続されている。
図2は、本発明の第1のDMACの内部ブロック図である。このDMAC30の構成は、前記アービタ60とのリクエスト信号39と許可信号のインターフェースを制御するアービタ・インターフェース制御部34と、メモリインターフェース4とのインターフェース制御を行うメモリインターフェース制御部44と、データを一時的に蓄積するデータバッファ35と、前記外部装置とのインターフェースを制御する外部装置インターフェース制御部36とから成るデータ転送ブロック42と、クロック信号37を前記クロックイネーブル信号38により有効にするセレクタ回路31と、複数の内部レジスタ群33を制御する内部レジスタアクセス制御部32により構成されている。
【0010】
次に、図1、図2を併せて参照しながら内部レジスタアクセスの流れを説明する。まず初期状態は、CPUインタフェース部1から全てのDMACに対してクロックイネーブル信号38をディセーブル状態にする。この時点で各DMACの内部レジスタアクセス制御部32にはクロックが供給されず、動作が停止している。ここでCPU20から、あるひとつのDMACの内部レジスタアクセスが発生すると、まずCPUインタフェース部1でアドレスデコード部2によりアドレスがデコードされ、アクセス対象のDMACを判定する。次に、対象DMACへのクロックイネーブル信号38をクロックイネーブル生成部3よりイネーブルにして、CPUインタフェース信号をそのまま渡す。後は、対象DMACの内部レジスタアクセス制御部32がレジスタアクセスを処理する。CPUインタフェース部1では内部レジスタアクセスのトランザクション終了を検出して、このDMACへのクロックイネーブル信号38を再びディセーブルにする。内部レジスタ群33は内部レジスタアクセス制御部32にクロックが供給されない場合も値を保持するので、アービタインタフェース制御部34、外部装置インタフェース制御部36が内部レジスタ群33を参照することができる。
以上のようにDMACの動作で使用頻度の比較的少ない内部レジスタアクセス制御部を、アクセス時のみクロック供給して動作させることで、無駄な電力消費を低減することができる。
【0011】
図3は、本発明の第2の実施形態のアービタのブロック図である。アービタ600は各DMACからのアクセスリクエスト信号65を入力し、各DMACへのグラント信号66を出力する。調停機構64により、今アクセスを許可するDMACをひとつ選択する。この他に各DMACに対応したDMACリクエスト検出フラグ61〜63を持つ。
図4は、本発明の第2の実施形態のDMACブロック図である。同じ構成要素には同じ参照番号が付されているので、重複する説明は省略する。図3が図2と異なる点は、セレクタB51と図1のDMACに加えて、アービタインタフェース制御部34からの内部イネーブル信号53と、アービタ60からのグラント信号40の論理和をとるOR回路52と、クロックを入力するセレクタB51を追加した点である。これにより、内部イネーブル信号53がイネーブル状態の時のみデータ転送ブロック42にクロック54を供給する。外部装置によっては、クロックを停止するとデータ転送が破綻してしまうような場合は、クロック54を停止する範囲から外部装置インタフェース制御部36を除外してもよい。
【0012】
次に、外部装置からデータを受け取ったいずれかのDMACがメモリにアクセスする場合の動作を説明する。まず初期状態は、アービタ60内のリクエスト検出フラグ61〜63はすべて0である。この時メモリアクセスのリクエスト65がDMACから発生する。もし他のDMACがメモリアクセスをしていなければ、アービタ60はこのDMACに対して直ちにグラント66(許可)を発行する。一方、他のDMACがメモリアクセス中の場合には、アービタ60は直ちにグラントを発行できない。リクエスト65を出したDMACはリクエストを出した後からグラント信号66をクロックでサンプリングし、一定期間内にグラントが来なければ、内部イネーブル信号53をディセーブルにして、データ転送ブロック42へのクロック54を停止する。アービタ側ではこのDMACに対してグラントは発行しなかったが、このDMACに対応する内部のDMACリクエスト検出フラグを立てる。他のDMACのメモリアクセス動作が完了し、このDMACへのメモリアクセスが許可できる状態になると、アービタ60はこのDMACに対してグラント信号66を出力する。このグラント40によりセレクタB51がイネーブルになり、クロック54が再び供給される。データ転送ブロック42は再起動した後、内部イネーブル信号53をイネーブル状態にして、メモリアクセスを実行する。
以上によりDMACがメモリアクセスリクエストを出して、グラントを待つ間にクロックを停止するので無駄な電力消費が低減できる。
【0013】
図5は、本発明の第3の実施形態の省電力インタフェース装置のブロック図である。ここで、DMAC、及びアービタは第2の実施形態と同様の構成である。同じ構成要素には同じ参照番号が付されているので、重複する説明は省略する。図5が図1と異なる点は、CPUインターフェース部1とメモリインターフェース部4が、PCI(Peripheral Component Interconnect)ターゲット制御部71と、PCIマスター制御部75に代わった点である。PCIターゲット制御部71は、PCIバス76からのアドレスを解読するアドレスデコード部72と、それにより選択されたDMACにイネーブル信号を生成するクロックイネーブル生成部73と、アドレスをマッピングするコンフィギュレーションレジスタ74を有する。PCIターゲット制御部71と、PCIマスター制御部75はPCIバス76に接続され、CPUからの内部レジスタのアクセス、及びPCIコンフィギュレーションレジスタ74へのアクセスはPCIターゲット制御部71により応答制御される。一方DMAによるメモリアクセスはPCIマスター制御部75よりアクセス制御される。PCIの仕様により、本装置の内部レジスタ群33は、コンフィギュレーションレジスタ74のアドレスに設定されるベースアドレスからのメモリ空間にマッピングされる。一旦このマッピングが完了すると、PCIターゲット制御部71は、他のPCIマスターからのマッピングされた内部レジスタへのアクセス要求(通常はCPUからのアクセス要求)をデコードして応答する。本実施形態のPCIターゲット制御部71は、クロックイネーブル生成部73を持ち、PCIバス76上で発生したアクセス要求が本装置宛ての場合のみ、クロックイネーブル信号38をイネーブルにし、それ以外はディセーブル状態にする。これにより内部レジスタアクセス時以外は内部レジスタ制御部32へのクロック供給が停止される。
また、データ転送ブロック側については、メモリーインタフェースがPCIマスター制御部75に置き換わったのみで、前記第2の実施形態同様、グラント待ちの間クロックの停止ができる。以上により、内部レジスタアクセス制御部32とデータ転送ブロック42双方で無駄な電力消費を低減することができる。
【0014】
【発明の効果】
以上記載のごとく本発明によれば、請求項1、5は、アービタの調停手段は、前記DMACの何れかがアクセス中は、該アクセスが終了するまで前記許可信号を発行しないので、不必要な電力を消費することがない。また、データ転送ブロックは、前記第2のクロック選択回路が前記クロックを選択した場合、前記データ転送ブロックを稼動可能とするので、アービタに対してリクエストを出してグラント信号が来るまでの待ち時間の無駄な電力消費を抑えることができる。
請求項2は、アドレスデコーダ部により解読されたアドレスに該当する前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラに対して前記クロックイネーブル生成部からクロックイネーブル信号を入力するので、無駄な電力を消費することが無くなる。また、内部レジスタアクセス制御部は、前記クロック選択回路が前記クロックを選択した場合、前記内部レジスタアクセス制御部を稼動可能とするので、レジスタの内容を保持しながら、電力消費を抑えることができる。
請求項3、6は、アービタの調停手段は、前記DMACの何れかがアクセス中は、該アクセスが終了するまで前記許可信号を発行しないので、不必要な電力を消費することがない。また、データ転送ブロックは、前記第2のクロック選択回路が前記クロックを選択した場合、前記データ転送ブロックを稼動可能とするので、アービタに対してリクエストを出してグラント信号が来るまでの待ち時間の無駄な電力消費を抑えることができる。
請求項4は、アドレスデコーダ部により解読されたアドレスに該当する前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラに対して前記クロックイネーブル生成部からクロックイネーブル信号を入力するので、不必要なPCIターゲット制御部のアクセスを停止して、省電力化することができる。また、内部レジスタアクセス制御部は、前記クロック選択回路が前記クロックを選択した場合、前記内部レジスタアクセス制御部を稼動可能とするので、レジスタの内容を保持しながら、電力消費を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の省電力インタフェース装置のブロック図である。
【図2】本発明の第1のDMACの内部ブロック図である。
【図3】本発明の第2の実施形態のアービタのブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施形態のDMACブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施形態の省電力インタフェース装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 CPUインタフェース部、2 アドレスデコード部、3 クロックイネーブル生成部、4 メモリインタフェース部、5 DMAC−A、6 DMAC−B、7 DMAC−X、8 内部CPUインターフェース、9 内部アービタ/メモリインターフェース、10 省電力インタフェース装置、20 CPU、21メモリ、22 外部装置A、23 外部装置B、24 外部装置X

Claims (6)

  1. 複数の外部装置に対応して接続され、動作制御するための内部レジスタ群を有するダイレクト・メモリアクセス・コントローラと、
    中央制御装置とのインターフェースを制御するCPUインターフェース部と、メモリアクセスのインターフェースを制御するメモリ・アクセス・インターフェース部と、
    前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラのアクセス許可を制御するアービタと、前記アービタとのアクセスの要求信号と許可信号のインターフェースを制御するアービタ・インターフェース制御部と、を備えた省電力インターフェース装置において、
    前記アービタは前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラからの要求を検出する検出フラグを格納するフラグ格納手段と、該検出フラグから何れか1つを選択して前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラに許可信号を出力する調停手段とを有し、
    前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラは、前記アービタ・インターフェース制御部からの内部イネーブル信号と前記アービタの許可信号との論理和をとる論理和回路と、該論理和回路の出力によりクロック入力を有効にする第2のクロック選択回路と、前記外部装置とのインターフェースを制御する外部装置インターフェース制御部とから成るデータ転送ブロックと、を更に備え、
    該調停手段は、前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラ何れかがアクセス中は、該アクセスが終了するまで前記許可信号を発行せず、
    前記データ転送ブロックは、前記第2のクロック選択回路が前記クロックを選択した場合、前記データ転送ブロックを稼動可能とすることを特徴とする省電力インターフェース装置。
  2. 前記CPUインターフェース部は、前記中央制御装置からのアドレスを解読するアドレスデコーダ部と、前記メモリ・アクセス・インターフェース部に対してクロック許可信号を発行するクロックイネーブル生成部と、を有し、
    メモリインターフェースとのインターフェース制御を行うメモリインターフェース制御部と、データを一時的に蓄積するデータバッファと、前記外部装置とのインターフェースを制御する外部装置インターフェース制御部とから成るデータ転送ブロックと、クロック入力を前記クロックイネーブル信号により有効にする第1のクロック選択回路と、前記内部レジスタ群を制御する内部レジスタアクセス制御部と、を更に備え、
    前記アドレスデコーダ部により解読されたアドレスに該当する前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラに対して前記クロックイネーブル生成部からクロックイネーブル信号を入力し、前記内部レジスタアクセス制御部は、前記クロック選択回路が前記クロックを選択した場合、前記内部レジスタアクセス制御部を稼動可能とすることを特徴とする請求項1記載の省電力インターフェース装置
  3. 複数の外部装置に対応して接続され、動作制御するための内部レジスタ群を有するダイレクト・メモリアクセス・コントローラと、
    入出力バスのインターフェース制御するPCIターゲット制御部と、
    メモリアクセスのインターフェースを制御するPCIマスタ制御部と、
    前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラのアクセス許可を制御するアービタと、前記アービタとのアクセスの要求信号と許可信号のインターフェースを制御するアービタ・インターフェース制御部と、を備えた省電力インターフェース装置において、
    前記アービタは前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラからの要求を検出する検出フラグを格納するフラグ格納手段と、該検出フラグから何れか1つを選択して前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラに許可信号を出力する調停手段とを有し、
    前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラは、前記アービタ・インターフェース制御部からの内部イネーブル信号と前記アービタの許可信号との論理和をとる論理和回路と、該論理和回路の出力によりクロック入力を有効にする第2のクロック選択回路と、前記外部装置とのインターフェースを制御する外部装置インターフェース制御部とから成るデータ転送ブロックと、を更に備え、
    該調停手段は、前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラ何れかがアクセス中は 、該アクセスが終了するまで前記許可信号を発行せず、 前記データ転送ブロックは、前記第2のクロック選択回路が前記クロックを選択した場合、前記データ転送ブロックを稼動可能とすることを特徴とする省電力インターフェース装置。
  4. 前記PCIターゲット制御部は、前記入出力バスからのアドレスを解読するアドレスデコーダ部と、メモリ・アクセス・インターフェース部に対してクロック許可信号を発行するクロックイネーブル生成部と、前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラの内部レジスタ群のアドレス設定するコンフィギュレーションレジスタとを有し、
    メモリインターフェースとのインターフェース制御を行うメモリインターフェース制御部と、データを一時的に蓄積するデータバッファと、前記外部装置とのインターフェースを制御する外部装置インターフェース制御部とから成るデータ転送ブロックと、クロック入力を前記クロックイネーブル信号により有効にする第1のクロック選択回路と、前記内部レジスタ群を制御する内部レジスタアクセス制御部と、を更に備え、
    前記アドレスデコーダ部により解読されたアドレスに該当する前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラに対して前記クロックイネーブル生成部からクロックイネーブル信号を入力し、前記内部レジスタアクセス制御部は、前記クロック選択回路が前記クロックを選択した場合、前記内部レジスタアクセス制御部を稼動可能とすることを特徴とする請求項3記載の省電力インターフェース装置。
  5. 複数の外部装置に対応して接続され、動作制御するための内部レジスタ群を有するダイレクト・メモリアクセス・コントローラと、
    中央制御装置とのインターフェースを制御するCPUインターフェース部と、メモリアクセスのインターフェースを制御するメモリ・アクセス・インターフェース部と、
    前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラのアクセス許可を制御するアービタと、前記アービタとのアクセスの要求信号と許可信号のインターフェースを制御するアービタ・インターフェース制御部と、を備えた省電力方法において、
    前記アービタは前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラからの要求を検出する検出フラグを格納するフラグ格納手段と、該検出フラグから何れか1つを選択して前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラに許可信号を出力する調停手段とを有し、
    前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラは、前記アービタ・インターフェース制御部からの内部イネーブル信号と前記アービタの許可信号との論理和をとる論理和回路と、該論理和回路の出力によりクロック入力を有効にする第2のクロック選択回路と、前記外部装置とのインターフェースを制御する外部装置インターフェース制御部とから成るデータ転送ブロックと、を更に備え、
    該調停手段は、前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラ何れかがアクセス中は、該アクセスが終了するまで前記許可信号を発行せず、
    前記データ転送ブロックは、前記第2のクロック選択回路が前記クロックを選択した場合、前記データ転送ブロックを稼動可能とすることを特徴とする省電力方法。
  6. 複数の外部装置に対応して接続され、動作制御するための内部レジスタ群を有するダイレクト・メモリアクセス・コントローラと、
    入出力バスのインターフェース制御するPCIターゲット制御部と、
    メモリアクセスのインターフェースを制御するPCIマスタ制御部と、
    前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラのアクセス許可を制御するアービタと、前記アービタとのアクセスの要求信号と許可信号のインターフェースを制御するアービタ・インターフェース制御部と、を備えた省電力方法において、
    前記アービタは前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラからの要求を検出する検出フラグを格納するフラグ格納手段と、該検出フラグから何れか1つを選択して前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラに許可信号を出力する調停手段とを有し、
    前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラは、前記アービタ・インターフェース制御部からの内部イネーブル信号と前記アービタの許可信号との論理和をとる論理和回路と、該論理和回路の出力によりクロック入力を有効にする第2のクロック選択回路と、前 記外部装置とのインターフェースを制御する外部装置インターフェース制御部とから成るデータ転送ブロックと、を更に備え、
    該調停手段は、前記ダイレクト・メモリアクセス・コントローラ何れかがアクセス中は、該アクセスが終了するまで前記許可信号を発行せず、 前記データ転送ブロックは、前記第2のクロック選択回路が前記クロックを選択した場合、前記データ転送ブロックを稼動可能とすることを特徴とする省電力方法。
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