JP3914067B2 - EL display - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
電気絶縁性を有する基板と前記基板上にパターンを有する電極層と前記電極層上に誘電体層と発光層及び透明電極層が積層された構造を少なくとも有するELディスプレイに関する。
【0002】
【従来の技術】
EL素子は液晶ディスプレイ(LCD)や時計のバックライトとして実用化されている。
【0003】
EL素子とは電界の印加によって物質が発光する現象、すなわち、エレクトロルミネセンス(EL)現象を用いた素子である。
【0004】
EL素子には、粉末発光体を有機物やホウロウに分散させ、上下に電極層を設けた構造を持つ分散型EL素子と、電気絶縁性の基板上に2つの電極層と2つの薄膜絶縁体の間に挟む形で形成した薄膜発光体を用いた薄膜EL素子がある。また、それぞれについて、駆動方式により直流電圧駆動型、交流電圧駆動型がある。分散型EL素子は古くから知られており、製造が容易であるという利点があるが、輝度が低く寿命も短いのでその利用は限られていた。一方、薄膜EL素子は、高輝度、超寿命という特性を持つことから近年広く利用されている。
【0005】
図8に従来の薄膜EL素子として代表的な2重絶縁型薄膜EL素子の構造を示す。この薄膜EL素子は、液晶ディスプレイやPDP等に用いられている青板ガラスなどの透明基板(11)上に膜厚0.2μm〜1μm程度のITOなどからなり所定のストライプ状のパターンを有する透明電極層(12)、薄膜透明第1絶縁体層(13)、0.2μm〜1μm程度の膜厚の発光層(14)、薄膜透明第2絶縁体層(15)とが積層され、さらに透明電極層(12)と直交するようにストライプ状にパターニングされたAl薄膜等の電極層(16)が形成され、透明電極層(12)と電極層(16)で構成されるマトリックスで選択された特定の発光体に電圧を選択的に印加することにより特定画素の発光体を発光させ、その発光を基板側から取り出す。このような薄膜絶縁体層は発光層内を流れる電流を制限する機能を有し薄膜EL素子の絶縁破壊を抑えることが可能であり安定な発光特性が得られることに寄与し、この構造の薄膜EL素子は商業的にも広く実用化されている。
【0006】
上記の薄膜透明絶縁体層(13),(15)はY23、Ta25、Ai34,BaTiO3,等の透明誘電体薄膜がスパッタリングや蒸着等により約0.1〜1μm程度の膜厚でそれぞれ形成されている。
【0007】
発光体材料としては黄橙色発光を示すMnを添加したZnSが、成膜のしやすさ,発光特性の観点から主に用いられてきた。カラーディスプレーを作製するには、赤色,緑色、青色の3原色に発光する発光体材料の採用が不可欠である。これらの材料としては青色発光のCeを添加したSrSやTmを添加したZnS、赤色発光のSmを添加したZnSやEuを添加したCaS、緑色発光のTbを添加したZnSやCeを添加したCaSなどが知られている。
【0008】
また、、月刊ディスプレイ’98 4月号「最近のディスプレイの技術動向」田中省作p1〜10には、赤色発光を得る材料として、ZnS、Mn/CdSSe等、緑色発光を得る材料として、ZnS:TbOF、ZnS:Tb等、青色発光を得るための材料として、SrS:Cr、(SrS:Ce/ZnS)n、Ca2Ga24:Ce、Sr2Ga24:Ce等をの発光材料が開示されている。また、白色発光を得るものとして、SrS:Ce/ZnS:Mn等の発光材料が開示されている。
【0009】
さらに、上記材料の内、SrS:Ceを青色発光層を有する薄膜EL素子に用いることがIDW(International Display Workshop)’97 X.Wu "Multicolor Thin-Film Ceramic Hybrid EL Displays" p593 to 596に開示されている。さらに、この文献にはSrS:Ceの発光層を形成する場合には、H2S雰囲気下、エレクトロンビーム蒸着法により形成すると、高純度の発光層を得ることが可能であることが開示されている。
【0010】
しかしながら、このようなEL素子にはディスプレイとして考えた場合、画素の外周部への光の染み出し、画素の端部の発光分布といった表示品位の問題が残っている。
【0011】
このような薄膜EL素子における表示の問題を解決するため、特開昭60−257097号公報において、複数の蛍光体を分離し、画素間に光吸収体層を形成する方法、特開平11−265790号公報において、発光層の周囲に光吸収層を形成する方法が開示されている。
【0012】
しかしながら、これらの方法では画素間の光の染み出しには効果が得られるものの低輝度領域での画素端部の発光むらが発生し問題となっていた。
【0013】
すなわち、従来のEL素子においては、画素間の光の染み出しと透明電極側の両端が端部効果により輝度分布を生じることが問題となっている。図9に典型的なEL素子の画素の発光状態を示す。この図から画素端部が高輝度に発光していることがわかる。これらの結果は低電圧領域において画素端部の発光が早く開始されることを示しており、実際の素子においても低輝度領域での発光分布が観測された。これが、画素内での発光の均一性の低下をもたらし、ひいては表示品質の低下をもたらす要因となっていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、発光画素の両端が端部効果により輝度分布を生じることを防止し、画素内での発光の均一性を有する高品位のEL素子を実現することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
すなわち上記目的は、以下の本発明の方法により達成される。
(1)電気絶縁性を有する基板と、この基板上にマトリクス回路を形成するようにパターン形成された第1の電極と第2の電極とを有し、かつこれらの電極間には少なくとも誘電体層と、無機薄膜発光層とを有するEL素子であって、前記第1および第2の電極のうち前記発光層により近接した上部電極が透明電極であり、かつ発光層がこの透明電極と平行に同様なパターンに分離され、前記透明電極がこの発光層上をオーバーコートするように形成されており、前記第1および第2の電極のうち前記上部電極と対になる下部電極の延設方向に沿った、発光層パターン長手方向と直交する方向において、パターン形成された前記透明電極それぞれの幅が対応する前記発光層の幅よりも広いELディスプレイ。
(2)前記透明電極は、前記下部電極の延設方向に沿った、発光層パターン長手方向と直交する方向において、前記透明電極の端部から前記発光層の端部までの距離が片側0.5μm 〜5.0μm の範囲となるように形成されている上記(1)ELディスプレイ。
(3)前記透明電極は、少なくとも前記発光層の上面、および、前記下部電極の延設方向に沿った、発光層パターン長手方向と直交する方向に位置する前記発光層の側面を被覆するように形成されている上記(1)または(2)のELディスプレイ。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
本発明のELディスプレイは、電気絶縁性を有する基板と、この基板上にマトリクス回路を形成するようにパターン形成された第1の電極と第2の電極を有し、かつこれらの電極間には少なくとも誘電体層と、無機薄膜発光層とを有するEL素子であって、前記発光層により近接したどちらかの電極が透明電極であり、かつ発光層がこの透明電極と平行に同一のパターンに分離され、前記透明電極がこの発光層上をオーバーコートするように形成されているものである。
【0017】
このように発光層を透明電極と同様なパターンにパターニングし、かつ透明電極が発光層をオーバーコートするように形成することにより、特に低輝度発光時における画素端部での輝度上昇を抑制し、画素内の発光を均一にすることができる。
【0018】
図1は本発明のELディスプレイの構成例を示した概略断面図である。本発明のEL素子は電気絶縁性を有する基板1上に、所定のパターンを有する下部電極層(第1の電極層)2と、その上に厚膜誘電体である第1誘電体層3、さらにこの第1誘電体層3上に第2誘電体層4、薄膜絶縁体層5、発光層6、薄膜絶縁体層7、透明電極層(第2の電極層)9が積層された構造である。なお、薄膜絶縁体層5、7は省略してもよい。
【0019】
下部電極層2と上部透明電極層9はそれぞれストライプ状に形成され、互いに直交する方向に配置されてマトリクスを形成する。この下部電極層と上部透明電極層をそれぞれ選択し、両電極の直交部の発光層に選択的に電圧を印加することによって特定画素の発光を得ることが可能である。
【0020】
なお、透明電極のオーバーコート量dは、パターン精度上実際のデバイスを構成するには困難であることから、発光層の端部から片側0.5μm 以上とすることが望ましい。一方、素子動作時の消費電力が増加すること、発光領域が小さくなること、隣接の画素とのショートの発生確率が上昇することから、その上限は5.0μm 以下とすることが望ましい。
【0021】
図10に、画素中心部の輝度が150cd/m2 、900cd/m2 のときの画素中心部と画素(発光層パターン)端部から20μm 内側の輝度の比を示す。図から明らかなように、オーバーコート量が2.0μm を超えると低輝度での端部の発光輝度が十分に得られ難くなってくる。また、5.0μm 以上になると高輝度でも画素端部の発光輝度が十分に得られない。従って、オーバーコート量dは好ましくは0.5〜2.5μm 、より好ましくは1.0〜2.0μm である。
【0022】
透明電極層は、膜厚0.2μm 〜1μm のITOやSnO2(ネサ膜)、ZnO−Al等の酸化物導電性材料等が用いられる。透明電極層の形成方法としては、スパッタ法のほか蒸着法等の公知の技術を用いればよい。
【0023】
透明電極のパターンニングは、公知のパターニング手法により行うことができる。例えば、透明電極形成後にホトレジストを画素幅より大きく形成しエッチングにより除去したすればよい。
【0024】
透明電極は、通常複数のストライプ状のパターンを有するように形成され、その線幅が1画素の幅となりライン間のスペースは非発光領域となるため極力ライン間のスペースを小さくしておくことが好ましい。目的とするディスプレーの解像度にもよるが、例えば好ましくは線幅:100〜1000μmで、スペースg:10〜40μm、より好ましくは15〜25μm 程度が必要である。
【0025】
例えば、対角10.4インチでVGA(640×480)の解像度のディスプレーの場合、単独の発光層であれば、開口率にもよるが、線幅290〜320μm 、スペース10〜40μm が必要である。
【0026】
また、オーバーコートは、少なくとも矩形状の画素の、透明電極と対になる他の電極の延設方向(パターン方向)である。換言すれば、透明電極ないし発光層パターンの長手方向に対して直交する方向、つまりギャップ方向に張り出すようにしてオーバーコートされていればよい。なお、オーバーコート部分は、発光層、誘電体層、つまり画素部分の端部をも覆うように形成されていることが好ましい。つまり、透明電極が、画素形成領域からオーバーハングを形成するように上面のみを覆うのではなく、画素の側面部分をも覆うようにして被覆することが好ましい。
【0027】
基板は電気絶縁性を有しその上に形成される下部電極層、誘電体層を汚染することなく、所定の耐熱強度を維持できるもので有れば特に限定されるものではない。
【0028】
具体的な材料としては、アルミナ(Al23)、石英ガラス(SiO2)、マグネシア(MgO)、フォルステライト(2MgO・SiO2)、ステアタイト(MgO・SiO2)、ムライト(3Al23・2SiO2)、ベリリア(BeO)、ジルコニア(ZrO2)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化シリコン(SiN)、炭化シリコン(SiC)等のセラミック基板や結晶化ガラスや、高耐熱ガラス等を用いてもよく、またホウロウ処理を行った金属基板等も使用可能である。
【0029】
これらの中でも特に結晶化ガラスや、高耐熱ガラス、また、形成する誘電体層の焼成温度との整合が取れれば青板ガラスが、その抵コスト性、表面性、平坦性、大面積基板作製の容易さから好ましい。
【0030】
下部電極層は、複数のストライプ状のパターンを有するように形成され、その線幅が1画素の幅となりライン間のスペースは非発光領域となるため極力ライン間のスペースを小さくしておくことが好ましく、目的とするディスプレーの解像度にもよるが、例えば線幅200〜500μm、スペース20μm程度が必要である。
【0031】
下部電極層の材料としては、高い導電性が得られ、かつ誘電体層形成時にダメージを受けず、さらに誘電体層や発光層と反応性が低い材料が好ましい。このような下部電極層材料としては、Au、Pt、Pd、Ir、Ag等の貴金属や、Au−Pd、Au−Pt、Ag−Pd,Ag−Pt等の貴金属合金や、Ag−Pd−Cu等の貴金属を主成分とし卑金属元素を添加した電極材料が誘電体層焼成時の酸化雰囲気に対する耐酸化性が容易に得られるため好ましい。また、ITOやSnO2(ネサ膜)、ZnO−Al等の酸化物導電性材料を用いてもよく、さらに、Ni,Cu等の卑金属を用い、誘電体層を焼成するときの酸素分圧をこれらの非金属が酸化されない範囲に設定して用いることもできる。下部電極層の形成方法としては、スパッタ法、蒸着法、めっき法等の公知の技術を用いればよい。
【0032】
厚膜誘電体層は、高誘電率でかつ高耐圧であることが必要であり、さらに基板の耐熱性を考慮して低温焼成可能な物質であることが要求される。
【0033】
ここで、厚膜誘電体層とは、いわゆる厚膜法により、粉末状の絶縁体材料を焼成して形成されるセラミック層である。この厚膜誘電体層は、例えば下部電極層が形成された基板上に、粉末状の絶縁体材料に、バインダーと溶媒を混合して作製された絶縁体ペーストを印刷して焼成して形成することができる。また、絶縁体ペーストをキャスティング成膜することによりグリーンシートを形成し、積層して形成してもよい。
【0034】
焼成前に行なう脱バインダ処理の条件は、通常のものであってよい。
【0035】
焼成時の雰囲気は、電極層用ペースト中の導電材の種類に応じて適宜決定すればよいが、酸化性雰囲気中で焼成を行う場合、通常の大気中焼成を行えばよい。
【0036】
焼成時の保持温度は、絶縁体層の種類に応じて適宜決定すればよいが、通常、700〜1200℃程度、好ましくは1000℃以下である。また、焼成時の温度保持時間は、0.05〜5時間、特に0.1〜3時間が好ましい。
【0037】
また、必要に応じてアニール処理を施してもよい。
【0038】
ここで、厚膜誘電体層と発光層の比誘電率をそれぞれe1、e2とし、膜厚をd1、d2とし、上部電極層と下部電極層間に電圧Voを印加した場合、発光層に印加される電圧V2は次式で示される。
【0039】
V2/Vo=(e1×d2)/(e1×d2+e2×d1)------(1)
発光層の比誘電率をe2=10、膜厚をd2=1μmと仮定した場合、
V2/Vo=e1/(e1+10×d1) ------- (2)
【0040】
発光層に実効的にかかる電圧は少なくとも印加電圧の50%以上、好ましくは80%以上、さらに好ましくは90%以上であることから上式より
【0041】
50%以上の場合、e1≧10×d1 -------- (3)
80%以上の場合、e1≧40×d1 -------- (4)
90%以上の場合、e1≧90×d1 -------- (5)
【0042】
すなわち、誘電体層の比誘電率は少なくとも単位をμmで表したときの膜厚の少なくとも10倍以上、好ましくは40倍以上、より好ましくは90倍以上が必要となる。
【0043】
厚膜誘電体の膜厚は、電極の段差や製造工程のゴミ等によって形成されるピンホールを排除するため厚いことが必要とされ、少なくとも10μm以上、好ましくは20μm以上、より好ましくは30μm以上が必要となる。その上限としては特に限定されるものではないが、通常50μm 程度である。
【0044】
例えば、誘電体層の膜厚が20μmであれば、その比誘電率は200〜800〜1800以上が必要であり、誘電体層の膜厚が30μmであればその比誘電率は300〜1200〜2700が必要となる。
【0045】
このような高誘電率厚膜材料としては、各種の材料が考えられるが、基板材料の耐熱性の制約を考えると低温形成可能な高誘電率セラミックス組成であることが望ましい。
【0046】
例えばBaTiO3 、(BaxCa1-x)TiO3 、(BaxSr1-x)TiO3 、PbTiO3 、Pb(ZrxTi1-x3 等のペロブスカイト構造を有する誘電体、強誘電体材料や、Pb(Mg1/3Ni2/3)O3 等に代表される複合ペロブスカイトリラクサー型強誘電体材料や、Bi4Ti312 、SrBi2Ta29 に代表されるビスマス層状化合物、(SrxBa1-x)Nb26 、PbNb26 等に代表されるタングステンブロンズ型強誘電体材料等が、誘電率が高く、焼成が容易なことから好ましい。
【0047】
また、その組成に鉛を含んだ誘電体材料は、酸化鉛の融点が888℃と低く、かつ酸化鉛と他の酸化物系材料、例えばSiO2 やCuO、Bi23 、Fe23 等との間で700℃から800℃程度の低温で液相が形成されるため低温で焼成が容易であり、かつ高誘電率を得やすいため好ましい。例えばPb(ZrxTi1-x3等のペロブスカイト構造誘電体材料や、Pb(Mg1/3Ni2/3)O3等に代表される複合ペロブスカイトリラクサー型強誘電体材料や、PbNbO6等に代表されるタングステンブロンズ型強誘電体材料等が挙げられる。これらは、アルミナセラミックス等の通常のセラミックス基板の上限耐熱温度である800〜900℃の焼成温度で容易に比誘電率1000〜10000の誘電体を形成することができる。
【0048】
厚膜誘電体層上に積層する高誘電率誘電体層は、その目的が厚膜誘電体層の表面平坦性改善にあるため、溶液塗布焼成法を用いることが必要となる。
【0049】
溶液塗布焼成法とは、ゾルゲル法やMOD法等の誘電体材料の前駆体溶液を基板に塗布し、焼成によって誘電体層を形成する方法を指す。
【0050】
ゾルゲル法とは、一般には溶媒に溶かした金属アルコキシドに所定量の水を加え、加水分解、重縮合反応させてできるM−O−M結合を持つゾルの前駆体溶液を基板に塗布し焼成させることによって膜形成をする方法である。また、MOD( Metallo-Organic Decomposition )法とは、M−O結合を持つカルボン酸の金属塩などを有機溶媒に溶かして前駆体溶液を形成し、基板に塗布し焼成させることによって膜形成をする方法である。ここで前駆体溶液とはゾルゲル法、MOD法などの膜形成法において原料化合物が溶媒に溶解されて生成する中間化合物を含む溶液を指す。
【0051】
ゾルゲル法とMOD法は、完全に別個の方法ではなく、相互に組み合わせて用いることが一般的である。例えばPZTの膜を形成する際、Pb源として酢酸鉛を用い、Ti,Zr源としてアルコキシドを用いて溶液を調整することが一般的である。また、ゾルゲル法とMOD法の二つの方法を総称してゾルゲル法と呼ぶ場合もあるが、いずれの場合も前駆体溶液を基板に塗布し、焼成する事によって膜を形成することから本明細書では溶液塗布焼成法とする。また、サブミクロンサイズの誘電体粒子と誘電体の前駆体溶液を混合した溶液であっても本発明の誘電体の前駆体溶液に含まれ、その溶液を基板に塗布焼成する場合であっても本発明の溶液塗布焼成法に含まれる。
【0052】
溶液塗布焼成法は、ゾルゲル法、MOD法いずれの場合も、誘電体を構成する元素がサブμm以下のオーダーで均一に混合されるため、厚膜法による誘電体形成のような本質的にセラミックス粉体焼結を用いた手法と比較して、極めて低温で緻密な誘電体を合成することが可能である点が特徴である。
【0053】
溶液塗布焼成法を用いる最大の目的は、この方法で形成された誘電体層の特徴として、前駆体溶液を塗布し焼成する工程をへて形成されるため、基板の凹み部には厚く、凸部には薄く層が形成されるため、基板表面の段差が平坦化される点にあり、EL素子の厚膜セラミックス誘電体層の表面平坦性を著しく改善し、この上に形成される薄膜発光層の均一性を大幅に改善することが出来ることにある。
【0054】
したがって、溶液塗布焼成法によって形成する誘電体層の膜厚は厚膜表面の凹凸を十分に平坦化するためには0.5μm以上、好ましくは1μm以上、より好ましくは2μm以上が望まれる。
【0055】
ここで、この溶液塗布焼成法による誘電体層の積層化による誘電体層全体の比誘電率への影響に関して説明する。厚膜誘電体層と溶液塗布焼成法で形成される高誘電率誘電体層の比誘電率をそれぞれe3、e4とし、各層それぞれの総膜厚をd3、d4とした場合、積層された誘電体層全体の実効比誘電率e5は次式で示される。(但しここでは積層誘電体層全体の膜厚はd3のまま変化しないとして誘電率に換算する)
【0056】
e5=e3×1/[1+(e3/e4)×(d4/d3)] ------- (6)
この式を変形すれば、
e4/d4=e3×e5/(d3×(e3−e5)) ------- (7)
【0057】
溶液塗布焼成法によって形成された、高誘電率誘電体層の付加による積層誘電体層全体の実効的な比誘電率は、前記の議論から、厚膜層の膜厚を30μmとした場合、好ましくは1200〜2700以上である。従って、例えば比誘電率4000の厚膜を用い、実効誘電率2700を得ようとした場合、溶液塗布焼成法によって形成する誘電体層の比誘電率と膜厚の比は277以上が必要となり、厚膜誘電体層の誘電率が3000であればその比は900となる。
【0058】
前記のように、溶液塗布焼成法によって形成される誘電体層の膜厚は少なくとも0.5μm以上、好ましくは1μm以上、より好ましくは2μm以上である。このため、その比誘電率は少しでも高い方が望ましく、少なくとも250以上、好ましくは500以上である。
【0059】
このように、溶液塗布焼成法によって形成する高誘電率層は、膜厚が大きくかつ高誘電率であることが必要である。このような高誘電率材料としては、例えばBaTiO3 、(BaxCa1-x)TiO3 、(BaxSr1-x)TiO3 、PbTiO3 、Pb(ZrxTi1-x3 等のペロブスカイト構造を有する誘電体、強誘電体材料や、Pb(Mg1/3Ni2/3)O3 等に代表される複合ペロブスカイトリラクサー型強誘電体材料や、Bi4Ti312 、SrBi2Ta29 に代表されるビスマスビスマス層状化合物(SrxBa1-x)Nb26 、PbNbO6 等に代表されるタングステンブロンズ型強誘電体材料等が挙げられる。これらのなかでも、BaTiO3 やPZT等のペロブスカイト構造を有する強誘電体材料が、誘電率が高く、比較的低温での形成が容易であるため好ましい。
【0060】
発光層の材料としては特に限定されないが、前述したMnをドープしたZnS等の公知の材料が使用できる。これらの中でも、SrS:Ceや青色発光体であるバリウムチオアルミネート蛍光体層は優れた特性を得られることから特に好ましい。発光層の膜厚としては、特に制限されるものではないが、厚すぎると駆動電圧が上昇し、薄すぎると発光効率が低下する。具体的には、発光体材料にもよるが、好ましくは100〜2000nm程度である。
【0061】
発光層の形成方法は、気相堆積法を用いることが可能である。気相堆積法としては、スパッタ法や蒸着法等の物理的気相堆積法やCVD法等の化学的気相堆積法が好ましい。また、前述したように特にSrS:Ceの発光層を形成する場合には、H2S雰囲気下、エレクトロンビーム蒸着法により成膜中の基板温度を500℃〜600℃に保持して形成すると、高純度の発光層を得ることが可能である。
【0062】
発光層の形成後、好ましくは加熱処理を行う。加熱処理は、基板側から電極層、誘電体層、発光層と積層した後に行っても良いし、基板側から電極層、誘電体層、発光層、絶縁体層、あるいはこれに電極層を形成した後に加熱処理(キャップアニール)を行っても良い。熱処理の温度は形成する発光層によるが、SrS:Ceの場合、500℃〜600℃以上で、誘電体層の焼成温度以下、処理時間は10〜600分であることが好ましい。加熱処理時の雰囲気としては、Ar中が好ましい。
【0063】
発光層の形成後に上部薄膜絶縁層、透明電極を順次積層する。このとき発光層は第1の電極と直交して1画素の幅に分離され、透明電極は発光層より幅を広くしオーバーコートした構成で形成する。上部薄膜絶縁層は発光層と同様に分離してもよいし、図2に示すように素子全面に形成しても構わない。なお、図2において、図1と同一構成要素には同一符号を付し、説明を省略する。また、この場合にもオーバーコート量は、上記同様に発光層端部からの距離で規定した量が好ましい。
【0064】
発光層、必要により絶縁体層の分離は公知のパターニング手法を用いて行うことができる。例えば、ホトレジストを画素領域にパターンニングした後にエッチングにより除去して分離するなどすればよい。
【0065】
上部/下部薄膜絶縁体層は、前記したように省略してもよいが、特に上部薄膜絶縁体層は、これを有することが好ましい。
【0066】
この薄膜絶縁体層は、その機能として発光層と誘電体層との間の界面の電子状態を調節し発光層への電子注入を安定化、効率化する事と、この電子状態が発光層の両面で対象的に構成することにより交流駆動時の発光特性の正負対象性を改善することが主要な目的であり、誘電体層の役割である絶縁耐圧を保持する機能を考慮する必要はないため膜厚は小さくて良い。
【0067】
この薄膜絶縁体層は、抵抗率として、108Ω・cm以上、特に1010〜1018Ω・cm程度が好ましい。また、比較的高い比誘電率を有する物質であることが好ましく、その比誘電率εとしては、好ましくはε=3以上である。この薄膜絶縁体層の構成材料としては、例えば酸化シリコン(SiO2)、窒化シリコン(SiN)、酸化タンタル(Ta25)、酸化イットリウム(Y23)、ジルコニア(ZrO2)、シリコンオキシナイトライド(SiON)、アルミナ(Al23)、等を用いることができる。また、薄膜絶縁体層を形成する方法としては、スパッタ法や蒸着法、CVD法を用いることができる。また、薄膜絶縁体層の膜厚としては、好ましくは10〜1000nm、特に好ましくは20〜200nm程度である。
【0068】
なお、上記したEL素子は単一発光層のみを有するが、本発明のEL素子は、このような構成に限定されるものではなく、膜厚方向に発光層を複数積層してもよいし、マトリックス状にそれぞれ種類の異なる発光層(画素)を組み合わせて平面的に配置するような構成としても良い。
【0069】
また、上記説明のEL素子では、上部ITO電極側から発光層の光を取り出す構成を説明したが、本発明のEL素子はこのような構成に限定される物ではなく、絶縁性基板側から発光層の光を取り出してもよい。この場合、絶縁性基板としては、耐熱性ガラス等の透光性を有する基板を用い、下部電極としてITO等の透明電極を用いればよい。
【0070】
【実施例】
以下に本発明の実施例を具体的に示しさらに詳細に説明する。
【0071】
〔実施例1〕
99.6%純度のアルミナ基板を表面研磨し、この基板上にスパッタリング法により微量添加物を添加したAu薄膜を1μm の厚さに形成し、700℃で熱処理を行って安定化した。このAu薄膜をフォトエッチング法を用いて幅300μm 、スペース30μm の多数のストライプ状にパターニングした。
【0072】
この基板に第1誘電体層としてスクリーン印刷法を用いて鉛系誘電体層であるPZT誘電体層を10μm 形成した。印刷後800℃で焼成を行った。
【0073】
第1誘電体層の平坦化層として、第2誘電体層をゾルゲル液を用いてPZT前駆体溶液を基板にスピンコーティング法にて塗布し、700℃で15分間焼成する操作を2回繰り返した。
【0074】
上記基板上に、薄膜絶縁層としてAl23 膜、50nmと発光層としてZnS:Mn、200nmをエレクトロンビーム蒸着法によりH2S雰囲気下、成膜中の基板温度を150℃に保持して形成した。さらに上部絶縁体層としてAl23 膜、50nmを形成した。
【0075】
上記基板上にネガレジストを3.0μm スピンコート法により形成し通常のホトリソ工程を用いてAu電極と直行した形で幅300μm 、スペース30μm のストライプ状にパターン形成を行った。このときレジストは300μm が発光層上に残るようにパターン形成した。
【0076】
上記基板を無機酸と有機溶剤の混合液に浸漬し、画素間の不要部分をエッチングにより除去した。さらにエッチング終了後、有機溶剤を用いてレジストを除去した。
【0077】
次に透明電極としてITO薄膜をスパッタリング法により0.5μm 形成した。
【0078】
上記基板上にネガレジストを3.0μm スピンコート法により形成し、通常のホトリソ工程を用いてAu電極と直行した形で幅303μm 、スペース27μm のストライプ状にパターン形成を行った。このときレジストは画素間にスペースが配置されて残るようにパターン形成した。
【0079】
有機溶剤を用いてマスクとして用いたネガレジストを除去し、ITO電極を幅303μm 、スペース27μm に分離した。つまり、オーバーコート量は片側1.5μm となった。
【0080】
さらに、引き出し電極としてAl薄膜をスパッタリング法を用いて形成しEL素子とした。
【0081】
実際に得られた画素の形状は、蛍光体の上にITO電極が片側1.5μm 広がる形で形成された。
【0082】
発光特性は、得られた素子構造の下部電極、上部透明電極の間に150Hzのパルス幅50μsecにて電圧を印加することにより測定した。
【0083】
発光層を分離し、かつITOをオーバーコートした図1に示すような構造の素子の、画素間の発光強度分布の測定結果を図3に示す。この図に示す画素間の発光の状態から低度から高輝度まで画素内で均一な発光特性が得られ、かつ画素内と画素間の輝度差として約4:1という結果が得られた。
【0084】
また、比較サンプル1として、発光層を分離せずに上部透明電極のITO電極のみを分離した図4に示すような従来構造の素子も作製した。この構造の素子に交流パルス電圧を印可し発光させた。マイクロスポット輝度計を用いて測定した画素間の発光強度スペクトルを図5に示す。画素中心の輝度が100cd/m2 ではITO電極間への光の染み出しとともに端部が画素の中心部と比較して約2倍高輝度に発光することがわかる。
【0085】
250cd/m2 程度で約1.5倍となり画素端部と中心部の輝度差は印加電圧を上昇させるともに画素内の輝度差は少なくなる。900cd/m2 まで発光させた場合、画素内の発光はほぼ均一になった。この時の画素間と画素内の輝度差は約2:1となった。
【0086】
さらに、比較サンプル2として、発光層とITOの幅を同じにした図6に示す構造の素子を作製した。この構造の素子にも150Hzの交流パルス電圧を印可し発光させた。マイクロ輝度計を用いて測定した画素間の発光強度スペクトルを図7に示す。発光状態は高輝度になった場合、画素間に発光層がないために400cd/m2 で画素間と画素内の輝度差は約3:1となった。発光層を分離した場合画素間の発光を分離する上では効果が見られるが、低輝度での画素端部は図4の構造と同様に画素の中心部と比較して高輝度になった。
【0087】
この結果は発光層と透明電極を等幅で分離するだけでは効果が不十分であることを示す。
【0088】
これらの結果から発光層上に透明電極をオーバーコートさせた構造は、EL素子の画素が低電圧印可の状態から低輝度から均一に発光させ透明電極間への染み出しが抑制される効果をもつことが明らかである。
【0089】
〔実施例2〕
実施例1において、図2に示すように、発光層を形成した後、上部絶縁体層を形成する前にパターニングを行い、上部絶縁体層は分離せずにそのままITO透明電極を形成し、パターニングした。その他は実施例1と同様にして素子を得た。
【0090】
得られた素子を実施例1と同様にして評価したところ、結果は実施例1と同様であった。
【0091】
【発明の効果】
上記のように本発明の効果は明らかである。本発明によれば従来のEL素子において問題とされた画素内の発光の分布を解決し、均−な発光特性をもつEL素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄膜EL素子の構成例を示す概略断面図である。
【図2】本発明の薄膜EL素子の他の構成例を示す概略断面図である。
【図3】実施例の画素間の発光強度測定結果を示すスペクトルである。
【図4】ITOのみを分離した従来構造を示す概略断面図である。
【図5】図4の比較サンプルの画素間の発光強度測定結果を示すスペクトルである。
【図6】発光層と透明電極を等幅で分離したEL素子の構造を示す概略断面図である。
【図7】図6の比較サンプルの画素間の発光強度測定結果を示すスペクトルである。
【図8】従来のEL素子の構造を示す概略断面図である。
【図9】典型的な従来の画素の発光状態を示す図面代用写真である。
【図10】画素の中心部と端部の輝度比を示したグラフである。
【符号の説明】
1 基板
2 第1の電極層
3 厚膜誘電体層(第1の誘電体層)
4 薄膜透明絶縁体(下部薄膜絶縁体層)
5 発光層
6 透明絶縁体層(上部絶縁体層)
7 第2の電極層
11 基板
12 第1の電極層
13 誘電体層
13a 厚膜誘電体層(第1の誘電体層)
14 発光層
15 薄膜絶縁体層
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an EL display having at least a structure in which an electrically insulating substrate, an electrode layer having a pattern on the substrate, and a dielectric layer, a light emitting layer, and a transparent electrode layer are laminated on the electrode layer.
[0002]
[Prior art]
EL elements have been put into practical use as backlights for liquid crystal displays (LCDs) and watches.
[0003]
An EL element is an element using a phenomenon in which a substance emits light when an electric field is applied, that is, an electroluminescence (EL) phenomenon.
[0004]
The EL element includes a dispersed EL element having a structure in which a powder luminescent material is dispersed in an organic substance or a hollow and electrode layers are provided on the upper and lower sides, two electrode layers and two thin film insulators on an electrically insulating substrate. There is a thin film EL element using a thin film light emitter formed in a sandwiched manner. Further, there are a DC voltage driving type and an AC voltage driving type for each driving method. Dispersion EL elements have been known for a long time and have the advantage of being easy to manufacture, but their use has been limited because of their low brightness and short lifetime. On the other hand, thin film EL elements have been widely used in recent years because of their high brightness and long life.
[0005]
FIG. 8 shows the structure of a typical double-insulated thin film EL element as a conventional thin film EL element. This thin-film EL element is a transparent electrode having a predetermined stripe pattern made of ITO having a film thickness of about 0.2 μm to 1 μm on a transparent substrate (11) such as blue plate glass used for liquid crystal displays and PDPs. A layer (12), a thin film transparent first insulator layer (13), a light emitting layer (14) having a thickness of about 0.2 μm to 1 μm, and a thin film transparent second insulator layer (15) are laminated, and further a transparent electrode The electrode layer (16) such as an Al thin film patterned in a stripe shape so as to be orthogonal to the layer (12) is formed, and the specific selected by the matrix composed of the transparent electrode layer (12) and the electrode layer (16) By selectively applying a voltage to the light emitter, the light emitter of the specific pixel emits light, and the emitted light is taken out from the substrate side. Such a thin-film insulator layer has a function of limiting the current flowing in the light-emitting layer, can suppress the dielectric breakdown of the thin-film EL element, and contributes to obtaining stable light-emitting characteristics. EL devices are widely used commercially.
[0006]
The thin film transparent insulator layers (13) and (15) are Y 2 O Three , Ta 2 O Five , Ai Three N Four , BaTiO Three , Etc. are formed in a thickness of about 0.1 to 1 μm by sputtering or vapor deposition.
[0007]
As a light emitting material, ZnS added with Mn which emits yellow-orange light has been mainly used from the viewpoint of easiness of film formation and light emission characteristics. In order to produce a color display, it is indispensable to use a luminescent material that emits light in three primary colors of red, green, and blue. These materials include SrS added with blue light emitting Ce and ZnS added with Tm, ZnS added with red light emitting Sm and CaS added with Eu, ZnS added with green light emitting Tb, and CaS added with Ce. It has been known.
[0008]
In addition, the monthly display '98 April issue “Recent display technology trends”, Tanaka, p1-10, ZnS, Mn / CdSSe, etc. as materials for obtaining green light emission, ZnS: As materials for obtaining blue light emission, such as TbOF and ZnS: Tb, SrS: Cr, (SrS: Ce / ZnS) n, Ca 2 Ga 2 S Four : Ce, Sr 2 Ga 2 S Four A light emitting material such as Ce is disclosed. In addition, light-emitting materials such as SrS: Ce / ZnS: Mn are disclosed as materials that obtain white light emission.
[0009]
Further, among the above materials, SrS: Ce is disclosed in IDW (International Display Workshop) '97 X.Wu "Multicolor Thin-Film Ceramic Hybrid EL Displays" p593 to 596, which is used for a thin film EL element having a blue light emitting layer. ing. Further, in this document, when a light emitting layer of SrS: Ce is formed, H 2 It is disclosed that a high-purity light-emitting layer can be obtained when formed by an electron beam evaporation method in an S atmosphere.
[0010]
However, when such an EL element is considered as a display, there still remain display quality problems such as light oozing out to the outer periphery of the pixel and light emission distribution at the end of the pixel.
[0011]
In order to solve the display problem in such a thin film EL element, Japanese Patent Application Laid-Open No. 60-257097 discloses a method of separating a plurality of phosphors and forming a light absorber layer between pixels, Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-265790. Japanese Patent Application Laid-Open No. 2003-259259 discloses a method of forming a light absorption layer around a light emitting layer.
[0012]
However, although these methods are effective for bleeding out light between pixels, there is a problem in that uneven light emission at the pixel end in the low luminance region occurs.
[0013]
That is, in the conventional EL element, there is a problem that a light distribution between pixels and a luminance distribution are generated at both ends on the transparent electrode side due to an end effect. FIG. 9 shows a light emission state of a pixel of a typical EL element. From this figure, it can be seen that the pixel end emits light with high luminance. These results indicate that the light emission at the pixel end portion starts early in the low voltage region, and the light emission distribution in the low luminance region was also observed in the actual element. This has led to a decrease in the uniformity of light emission within the pixel, which in turn has been a factor in reducing the display quality.
[0014]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to prevent a luminance distribution from occurring at both ends of a light emitting pixel due to an end effect, and to realize a high-quality EL element having light emission uniformity within the pixel.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
That is, the above object is achieved by the following method of the present invention.
(1) It has a substrate having electrical insulation, a first electrode and a second electrode patterned so as to form a matrix circuit on the substrate, and at least a dielectric is provided between these electrodes. An EL device having a layer and an inorganic thin-film light emitting layer, Of the first and second electrodes Closer to the light emitting layer Top The electrode is a transparent electrode, and the light emitting layer is separated into a similar pattern in parallel with the transparent electrode, and the transparent electrode is formed to overcoat the light emitting layer. The width of each of the transparent electrodes patterned in the direction perpendicular to the longitudinal direction of the light emitting layer pattern along the extending direction of the lower electrode paired with the upper electrode of the first and second electrodes Is wider than the width of the corresponding light emitting layer EL display.
(2) The transparent electrode is In the direction perpendicular to the light emitting layer pattern longitudinal direction along the extending direction of the lower electrode, From the end of the transparent electrode The distance to the edge of the light emitting layer is Range from 0.5 μm to 5.0 μm on one side It is formed to be (1) EL display.
(3) The transparent electrode is at least It is formed so as to cover the upper surface of the light emitting layer and the side surface of the light emitting layer located in the direction orthogonal to the longitudinal direction of the light emitting layer pattern along the extending direction of the lower electrode. The EL display according to (1) or (2) above.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described.
The EL display of the present invention has a substrate having electrical insulation, and first and second electrodes patterned so as to form a matrix circuit on the substrate, and between these electrodes, An EL device having at least a dielectric layer and an inorganic thin-film light-emitting layer, wherein one of the electrodes closer to the light-emitting layer is a transparent electrode, and the light-emitting layer is separated into the same pattern in parallel with the transparent electrode The transparent electrode is formed so as to overcoat the light emitting layer.
[0017]
In this way, by patterning the light emitting layer in the same pattern as the transparent electrode and forming the transparent electrode so as to overcoat the light emitting layer, it is possible to suppress an increase in luminance particularly at the pixel end during low luminance emission, The light emission in the pixel can be made uniform.
[0018]
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view showing a configuration example of an EL display according to the present invention. The EL device of the present invention has a lower electrode layer (first electrode layer) 2 having a predetermined pattern on a substrate 1 having electrical insulation, and a first dielectric layer 3 which is a thick film dielectric thereon, Further, a second dielectric layer 4, a thin film insulator layer 5, a light emitting layer 6, a thin film insulator layer 7, and a transparent electrode layer (second electrode layer) 9 are laminated on the first dielectric layer 3. is there. The thin film insulator layers 5 and 7 may be omitted.
[0019]
The lower electrode layer 2 and the upper transparent electrode layer 9 are each formed in a stripe shape and are arranged in directions orthogonal to each other to form a matrix. By selecting each of the lower electrode layer and the upper transparent electrode layer and selectively applying a voltage to the light emitting layer at the orthogonal portion of both electrodes, it is possible to obtain light emission of a specific pixel.
[0020]
In addition, since the overcoat amount d of the transparent electrode is difficult to configure an actual device in terms of pattern accuracy, it is desirable that the transparent electrode has an overcoat amount of 0.5 μm or more on one side from the end of the light emitting layer. On the other hand, it is desirable that the upper limit be 5.0 μm or less because the power consumption during device operation increases, the light emitting region becomes smaller, and the probability of occurrence of a short circuit with an adjacent pixel increases.
[0021]
FIG. 10 shows that the luminance at the center of the pixel is 150 cd / m. 2 900cd / m 2 The luminance ratio 20 μm inside from the center of the pixel and the end of the pixel (light emitting layer pattern) is shown. As is apparent from the figure, when the overcoat amount exceeds 2.0 μm, it is difficult to sufficiently obtain the light emission luminance at the edge at low luminance. On the other hand, when the thickness is 5.0 μm or more, the light emission luminance at the pixel end cannot be sufficiently obtained even at high luminance. Accordingly, the overcoat amount d is preferably 0.5 to 2.5 μm, more preferably 1.0 to 2.0 μm.
[0022]
The transparent electrode layer is made of ITO or SnO having a thickness of 0.2 μm to 1 μm. 2 (Nesa film), oxide conductive materials such as ZnO-Al, and the like are used. As a method for forming the transparent electrode layer, a known technique such as vapor deposition as well as sputtering may be used.
[0023]
The patterning of the transparent electrode can be performed by a known patterning method. For example, after forming the transparent electrode, the photoresist may be formed larger than the pixel width and removed by etching.
[0024]
The transparent electrode is usually formed so as to have a plurality of stripe patterns, the line width is one pixel width, and the space between the lines becomes a non-light emitting region. Therefore, the space between the lines can be made as small as possible. preferable. Although it depends on the resolution of the target display, for example, the line width is preferably 100 to 1000 μm, and the space g is about 10 to 40 μm, more preferably about 15 to 25 μm.
[0025]
For example, in the case of a 10.4 inch diagonal display with VGA (640 × 480) resolution, if it is a single light emitting layer, a line width of 290 to 320 μm and a space of 10 to 40 μm are required depending on the aperture ratio. is there.
[0026]
The overcoat is an extending direction (pattern direction) of at least a rectangular pixel and another electrode that is paired with the transparent electrode. In other words, it may be overcoated so as to project in the direction perpendicular to the longitudinal direction of the transparent electrode or light emitting layer pattern, that is, in the gap direction. Note that the overcoat portion is preferably formed so as to cover the light emitting layer, the dielectric layer, that is, the end portion of the pixel portion. That is, it is preferable that the transparent electrode covers not only the upper surface so as to form an overhang from the pixel formation region, but also covers the side surface portion of the pixel.
[0027]
The substrate is not particularly limited as long as it has electrical insulation and can maintain a predetermined heat resistance without contaminating the lower electrode layer and the dielectric layer formed thereon.
[0028]
Specific materials include alumina (Al 2 O Three ), Quartz glass (SiO 2 ), Magnesia (MgO), forsterite (2MgO · SiO) 2 ), Steatite (MgO.SiO) 2 ), Mullite (3Al 2 O Three ・ 2SiO 2 ), Beryllia (BeO), zirconia (ZrO) 2 ), Aluminum nitride (AlN), silicon nitride (SiN), ceramic substrate such as silicon carbide (SiC), crystallized glass, high heat-resistant glass, etc., and metal substrates that have been subjected to a brazing treatment are also used. Is possible.
[0029]
Of these, crystallized glass, high heat-resistant glass, and blue plate glass, if matched with the firing temperature of the dielectric layer to be formed, are low cost, surface property, flatness, and easy to produce a large area substrate. Therefore, it is preferable.
[0030]
The lower electrode layer is formed to have a plurality of stripe patterns, the line width is one pixel width, and the space between the lines becomes a non-light emitting region. Therefore, the space between the lines can be made as small as possible. Preferably, depending on the target display resolution, for example, a line width of 200 to 500 μm and a space of about 20 μm are required.
[0031]
A material for the lower electrode layer is preferably a material that has high conductivity, is not damaged when the dielectric layer is formed, and has low reactivity with the dielectric layer and the light emitting layer. Such lower electrode layer materials include noble metals such as Au, Pt, Pd, Ir, and Ag, noble metal alloys such as Au—Pd, Au—Pt, Ag—Pd, and Ag—Pt, and Ag—Pd—Cu. An electrode material having a precious metal such as a main component and a base metal element added is preferable because oxidation resistance to an oxidizing atmosphere during firing of the dielectric layer can be easily obtained. ITO and SnO 2 (Nesa film), oxide conductive materials such as ZnO-Al may be used, and further, base metals such as Ni and Cu are used, and these non-metals oxidize the partial pressure of oxygen when firing the dielectric layer. It can also be set and used in a range that is not. As a method for forming the lower electrode layer, a known technique such as sputtering, vapor deposition, or plating may be used.
[0032]
The thick film dielectric layer needs to have a high dielectric constant and a high withstand voltage, and is required to be a material that can be fired at a low temperature in consideration of the heat resistance of the substrate.
[0033]
Here, the thick film dielectric layer is a ceramic layer formed by firing a powdery insulator material by a so-called thick film method. The thick film dielectric layer is formed, for example, by printing and baking an insulator paste prepared by mixing a binder and a solvent with a powdery insulator material on a substrate on which a lower electrode layer is formed. be able to. Alternatively, a green sheet may be formed by casting an insulating paste to form a laminate.
[0034]
The conditions for the binder removal treatment performed before firing may be normal.
[0035]
The atmosphere during firing may be appropriately determined according to the type of the conductive material in the electrode layer paste, but when firing in an oxidizing atmosphere, ordinary firing in the air may be performed.
[0036]
The holding temperature during firing may be appropriately determined according to the type of the insulator layer, but is usually about 700 to 1200 ° C., preferably 1000 ° C. or less. The temperature holding time during firing is preferably 0.05 to 5 hours, particularly preferably 0.1 to 3 hours.
[0037]
Moreover, you may anneal-treat as needed.
[0038]
Here, when the relative dielectric constants of the thick dielectric layer and the light emitting layer are e1 and e2, the film thicknesses are d1 and d2, and the voltage Vo is applied between the upper electrode layer and the lower electrode layer, the dielectric layer is applied to the light emitting layer. The voltage V2 is expressed by the following equation.
[0039]
V2 / Vo = (e1 * d2) / (e1 * d2 + e2 * d1) ------ (1)
Assuming that the relative dielectric constant of the light emitting layer is e2 = 10 and the film thickness is d2 = 1 μm,
V2 / Vo = e1 / (e1 + 10 × d1) ------- (2)
[0040]
Since the voltage effectively applied to the light emitting layer is at least 50% or more of the applied voltage, preferably 80% or more, more preferably 90% or more,
[0041]
In the case of 50% or more, e1 ≧ 10 × d1 -------- (3)
In the case of 80% or more, e1 ≧ 40 × d1 -------- (4)
In the case of 90% or more, e1 ≧ 90 × d1 -------- (5)
[0042]
That is, the relative dielectric constant of the dielectric layer needs to be at least 10 times, preferably 40 times or more, more preferably 90 times or more of the film thickness when the unit is expressed in μm.
[0043]
The film thickness of the thick film dielectric is required to be thick in order to eliminate pinholes formed by electrode steps or dust in the manufacturing process, and is at least 10 μm or more, preferably 20 μm or more, more preferably 30 μm or more. Necessary. The upper limit is not particularly limited, but is usually about 50 μm.
[0044]
For example, when the thickness of the dielectric layer is 20 μm, the relative dielectric constant needs to be 200 to 800 to 1800 or more, and when the thickness of the dielectric layer is 30 μm, the relative dielectric constant is 300 to 1200. 2700 is required.
[0045]
Various materials can be considered as such a high dielectric constant thick film material, but considering the heat resistance limitation of the substrate material, a high dielectric constant ceramic composition that can be formed at a low temperature is desirable.
[0046]
For example, BaTiO Three , (Ba x Ca 1-x ) TiO Three , (Ba x Sr 1-x ) TiO Three , PbTiO Three , Pb (Zr x Ti 1-x ) Three Dielectrics having a perovskite structure, such as ferroelectric materials, Pb (Mg 1/3 Ni 2/3 ) O Three Composite perovskite relaxor type ferroelectric materials represented by Four Ti Three O 12 , SrBi 2 Ta 2 O 9 Bismuth layered compound represented by (Sr x Ba 1-x Nb 2 O 6 , PbNb 2 O 6 Tungsten bronze type ferroelectric materials such as the above are preferred because of their high dielectric constant and easy firing.
[0047]
In addition, the dielectric material containing lead in its composition has a low melting point of lead oxide as low as 888 ° C., and lead oxide and other oxide materials such as SiO 2 2 And CuO, Bi 2 O Three , Fe 2 O Three Since a liquid phase is formed at a low temperature of about 700 ° C. to 800 ° C., etc., firing is easy at a low temperature and a high dielectric constant is easily obtained, which is preferable. For example, Pb (Zr x Ti 1-x ) Three Perovskite structure dielectric materials such as Pb (Mg 1/3 Ni 2/3 ) O Three Composite perovskite relaxor type ferroelectric materials represented by PbNbO 6 Examples thereof include tungsten bronze type ferroelectric materials. These can easily form a dielectric having a relative dielectric constant of 1000 to 10,000 at a firing temperature of 800 to 900 ° C., which is the upper limit heat resistance temperature of a normal ceramic substrate such as alumina ceramics.
[0048]
Since the purpose of the high dielectric constant dielectric layer laminated on the thick film dielectric layer is to improve the surface flatness of the thick film dielectric layer, it is necessary to use a solution coating firing method.
[0049]
The solution coating and firing method refers to a method in which a dielectric material precursor solution such as a sol-gel method or a MOD method is applied to a substrate and a dielectric layer is formed by firing.
[0050]
In the sol-gel method, generally, a predetermined amount of water is added to a metal alkoxide dissolved in a solvent, and a precursor solution of a sol having an MOM bond formed by hydrolysis and polycondensation reaction is applied to a substrate and baked. This is a method for forming a film. The MOD (Metal-Organic Decomposition) method forms a film by dissolving a metal salt of a carboxylic acid having an MO bond in an organic solvent to form a precursor solution, and applying and baking the substrate. Is the method. Here, the precursor solution refers to a solution containing an intermediate compound produced by dissolving a raw material compound in a solvent in a film forming method such as a sol-gel method or a MOD method.
[0051]
The sol-gel method and the MOD method are not completely separate methods and are generally used in combination with each other. For example, when forming a PZT film, it is common to use lead acetate as the Pb source and adjust the solution using the alkoxide as the Ti and Zr sources. In addition, the two methods of the sol-gel method and the MOD method may be collectively referred to as the sol-gel method, but in any case, a film is formed by applying a precursor solution to a substrate and baking it. Then, it is set as the solution application baking method. Moreover, even if the solution is a mixture of submicron-sized dielectric particles and a dielectric precursor solution, it is included in the dielectric precursor solution of the present invention, and the solution is applied to a substrate and fired. It is included in the solution coating firing method of the present invention.
[0052]
In the solution coating and firing method, in both the sol-gel method and the MOD method, the elements constituting the dielectric are uniformly mixed in the order of sub-μm or less. Compared with the method using powder sintering, it is characterized in that a dense dielectric can be synthesized at an extremely low temperature.
[0053]
The main purpose of using the solution coating and baking method is that the dielectric layer formed by this method is formed through the step of applying and baking the precursor solution. Since a thin layer is formed on the surface, the step on the substrate surface is flattened, and the surface flatness of the thick ceramic dielectric layer of the EL element is remarkably improved, and the thin film light emission formed thereon The layer uniformity can be greatly improved.
[0054]
Therefore, the thickness of the dielectric layer formed by the solution coating and firing method is desired to be 0.5 μm or more, preferably 1 μm or more, more preferably 2 μm or more in order to sufficiently flatten the unevenness of the thick film surface.
[0055]
Here, the influence on the relative dielectric constant of the entire dielectric layer due to the lamination of the dielectric layers by this solution coating and firing method will be described. When the relative dielectric constants of the thick dielectric layer and the high dielectric constant dielectric layer formed by the solution coating firing method are e3 and e4, respectively, and the total film thickness of each layer is d3 and d4, the laminated dielectric The effective relative dielectric constant e5 of the entire layer is expressed by the following equation. (Here, the film thickness of the entire laminated dielectric layer is converted into a dielectric constant assuming that it does not change as d3)
[0056]
e5 = e3 × 1 / [1+ (e3 / e4) × (d4 / d3)] ------- (6)
If this equation is transformed,
e4 / d4 = e3 * e5 / (d3 * (e3-e5)) ------- (7)
[0057]
Based on the above discussion, the effective relative dielectric constant of the entire laminated dielectric layer formed by the solution coating and baking method is preferable when the thickness of the thick film layer is 30 μm. Is 1200 to 2700 or more. Therefore, for example, when a thick film having a relative dielectric constant of 4000 is used to obtain an effective dielectric constant of 2700, the ratio of the relative dielectric constant to the film thickness of the dielectric layer formed by the solution coating and baking method needs to be 277 or more. If the dielectric constant of the thick dielectric layer is 3000, the ratio is 900.
[0058]
As described above, the film thickness of the dielectric layer formed by the solution coating firing method is at least 0.5 μm or more, preferably 1 μm or more, more preferably 2 μm or more. For this reason, the relative dielectric constant is desirably as high as possible, and is at least 250 or more, preferably 500 or more.
[0059]
As described above, the high dielectric constant layer formed by the solution coating firing method needs to have a large film thickness and a high dielectric constant. Examples of such a high dielectric constant material include BaTiO. Three , (Ba x Ca 1-x ) TiO Three , (Ba x Sr 1-x ) TiO Three , PbTiO Three , Pb (Zr x Ti 1-x ) Three Dielectrics having a perovskite structure, such as ferroelectric materials, Pb (Mg 1/3 Ni 2/3 ) O Three Composite perovskite relaxor type ferroelectric materials represented by Four Ti Three O 12 , SrBi 2 Ta 2 O 9 Bismuth Bismuth Layered Compound (Sr x Ba 1-x Nb 2 O 6 , PbNbO 6 Examples thereof include tungsten bronze type ferroelectric materials. Among these, BaTiO Three A ferroelectric material having a perovskite structure such as PZT is preferable because it has a high dielectric constant and can be easily formed at a relatively low temperature.
[0060]
Although it does not specifically limit as a material of a light emitting layer, Well-known materials, such as ZnS which doped Mn mentioned above, can be used. Among these, SrS: Ce and a barium thioaluminate phosphor layer which is a blue light emitter are particularly preferable because excellent characteristics can be obtained. The thickness of the light emitting layer is not particularly limited, but if it is too thick, the driving voltage increases, and if it is too thin, the light emission efficiency decreases. Specifically, although it depends on the light emitting material, it is preferably about 100 to 2000 nm.
[0061]
As a method for forming the light emitting layer, a vapor deposition method can be used. As the vapor deposition method, a physical vapor deposition method such as sputtering or vapor deposition or a chemical vapor deposition method such as CVD is preferable. Further, as described above, particularly when a light emitting layer of SrS: Ce is formed, H 2 When the substrate temperature during film formation is maintained at 500 ° C. to 600 ° C. by an electron beam evaporation method in an S atmosphere, a high-purity light emitting layer can be obtained.
[0062]
After the light emitting layer is formed, heat treatment is preferably performed. Heat treatment may be performed after laminating the electrode layer, dielectric layer, and light emitting layer from the substrate side, or the electrode layer, dielectric layer, light emitting layer, insulator layer, or electrode layer is formed on the substrate side from the substrate side. Then, heat treatment (cap annealing) may be performed. The temperature of the heat treatment depends on the light emitting layer to be formed, but in the case of SrS: Ce, it is preferably 500 ° C. to 600 ° C. or higher, lower than the firing temperature of the dielectric layer, and the processing time is 10 to 600 minutes. The atmosphere during the heat treatment is preferably in Ar.
[0063]
After the formation of the light emitting layer, an upper thin film insulating layer and a transparent electrode are sequentially laminated. At this time, the light emitting layer is separated into a width of one pixel orthogonal to the first electrode, and the transparent electrode is formed to have a width wider than that of the light emitting layer and overcoated. The upper thin film insulating layer may be separated in the same manner as the light emitting layer, or may be formed on the entire surface of the element as shown in FIG. In FIG. 2, the same components as those in FIG. Also in this case, the amount of overcoat is preferably an amount defined by the distance from the end of the light emitting layer as described above.
[0064]
Separation of the light emitting layer and, if necessary, the insulating layer can be performed using a known patterning technique. For example, the photoresist may be patterned in the pixel region and then removed by etching and separated.
[0065]
The upper / lower thin film insulator layer may be omitted as described above, but the upper thin film insulator layer preferably has this.
[0066]
This thin-film insulator layer functions as a function of adjusting the electronic state of the interface between the light emitting layer and the dielectric layer to stabilize and improve electron injection into the light emitting layer, and this electronic state is The main purpose is to improve the positive / negative target of the light emission characteristics during AC drive by configuring both sides, and it is not necessary to consider the function of maintaining the dielectric strength, which is the role of the dielectric layer The film thickness may be small.
[0067]
This thin-film insulator layer has a resistivity of 10 8 Ω · cm or more, especially 10 Ten -10 18 About Ω · cm is preferable. Further, it is preferably a substance having a relatively high relative dielectric constant, and the relative dielectric constant ε is preferably ε = 3 or more. As a constituent material of the thin film insulator layer, for example, silicon oxide (SiO 2 2 ), Silicon nitride (SiN), tantalum oxide (Ta 2 O Five ), Yttrium oxide (Y 2 O Three ), Zirconia (ZrO 2 ), Silicon oxynitride (SiON), alumina (Al 2 O Three ), Etc. can be used. As a method for forming the thin film insulator layer, a sputtering method, a vapor deposition method, or a CVD method can be used. The film thickness of the thin film insulator layer is preferably about 10 to 1000 nm, particularly preferably about 20 to 200 nm.
[0068]
Although the above-described EL element has only a single light emitting layer, the EL element of the present invention is not limited to such a configuration, and a plurality of light emitting layers may be stacked in the film thickness direction, A configuration may be adopted in which different types of light emitting layers (pixels) are combined and arranged in a matrix.
[0069]
In the above-described EL element, the configuration in which the light from the light emitting layer is extracted from the upper ITO electrode side has been described. However, the EL element of the present invention is not limited to such a configuration, and emits light from the insulating substrate side. The light of the layer may be extracted. In this case, a transparent substrate such as heat resistant glass may be used as the insulating substrate, and a transparent electrode such as ITO may be used as the lower electrode.
[0070]
【Example】
Examples of the present invention are specifically shown below and described in more detail.
[0071]
[Example 1]
A 99.6% pure alumina substrate was surface-polished, and an Au thin film to which a trace amount of additive was added was formed on the substrate by sputtering to a thickness of 1 μm, and stabilized by heat treatment at 700 ° C. This Au thin film was patterned into a large number of stripes having a width of 300 μm and a space of 30 μm by using a photoetching method.
[0072]
A 10 μm PZT dielectric layer, which is a lead-based dielectric layer, was formed on this substrate by using a screen printing method as a first dielectric layer. After printing, baking was performed at 800 ° C.
[0073]
As the planarization layer of the first dielectric layer, the operation of applying the PZT precursor solution to the substrate by spin coating using the sol-gel solution and baking at 700 ° C. for 15 minutes was repeated twice. .
[0074]
On the above substrate, Al as a thin film insulating layer 2 O Three Film, 50 nm and ZnS: Mn, 200 nm as light emitting layer by electron beam evaporation method 2 In the S atmosphere, the substrate temperature during film formation was maintained at 150 ° C. Furthermore, Al as the upper insulator layer 2 O Three A film, 50 nm, was formed.
[0075]
A negative resist was formed on the substrate by a 3.0 μm spin coating method, and a pattern was formed in a stripe shape having a width of 300 μm and a space of 30 μm in a form perpendicular to the Au electrode using a normal photolithography process. At this time, the resist was patterned so that 300 μm remained on the light emitting layer.
[0076]
The substrate was immersed in a mixed solution of an inorganic acid and an organic solvent, and unnecessary portions between pixels were removed by etching. Further, after the etching was completed, the resist was removed using an organic solvent.
[0077]
Next, an ITO thin film having a thickness of 0.5 μm was formed as a transparent electrode by sputtering.
[0078]
A negative resist was formed on the substrate by a 3.0 [mu] m spin coating method, and a pattern was formed in a stripe shape with a width of 303 [mu] m and a space of 27 [mu] m in a form perpendicular to the Au electrode using a normal photolithography process. At this time, the resist was patterned to leave a space between the pixels.
[0079]
The negative resist used as a mask was removed using an organic solvent, and the ITO electrode was separated into a width of 303 μm and a space of 27 μm. That is, the overcoat amount was 1.5 μm on one side.
[0080]
Furthermore, an Al thin film was formed as a lead electrode by a sputtering method to obtain an EL element.
[0081]
The shape of the pixel actually obtained was formed in such a way that the ITO electrode spreads on the phosphor by 1.5 μm on one side.
[0082]
The light emission characteristic was measured by applying a voltage between the lower electrode and the upper transparent electrode of the obtained element structure with a pulse width of 150 Hz and 50 μsec.
[0083]
FIG. 3 shows the measurement result of the light emission intensity distribution between the pixels of the structure shown in FIG. 1 in which the light emitting layer is separated and ITO is overcoated. From the state of light emission between the pixels shown in this figure, uniform light emission characteristics were obtained in the pixels from low to high luminance, and a luminance difference of about 4: 1 was obtained as the luminance difference between the pixels.
[0084]
Further, as a comparative sample 1, an element having a conventional structure as shown in FIG. 4 in which only the ITO electrode of the upper transparent electrode was separated without separating the light emitting layer was also produced. An alternating pulse voltage was applied to the element having this structure to emit light. FIG. 5 shows the emission intensity spectrum between pixels measured using a microspot luminance meter. The brightness at the center of the pixel is 100cd / m 2 Then, it can be seen that the light oozes out between the ITO electrodes and emits light with a luminance about twice as high as that of the center portion of the pixel.
[0085]
250cd / m 2 The luminance difference between the pixel end portion and the central portion increases by about 1.5 times, and the applied voltage is increased and the luminance difference in the pixel is reduced. 900cd / m 2 When light was emitted up to, the light emission in the pixel became almost uniform. At this time, the luminance difference between the pixels and within the pixels was about 2: 1.
[0086]
Further, as Comparative Sample 2, an element having the structure shown in FIG. A 150 Hz AC pulse voltage was applied to the element having this structure to emit light. FIG. 7 shows the emission intensity spectrum between pixels measured using a micro luminance meter. When the light emitting state becomes high luminance, there is no light emitting layer between pixels, so 400 cd / m 2 Thus, the luminance difference between the pixels and within the pixels was about 3: 1. When the light emitting layer is separated, an effect is seen in separating the light emission between the pixels, but the pixel end portion at the low luminance is higher in luminance than the central portion of the pixel as in the structure of FIG.
[0087]
This result shows that the effect is insufficient only by separating the light emitting layer and the transparent electrode with the same width.
[0088]
From these results, the structure in which the transparent electrode is overcoated on the light emitting layer has the effect that the pixels of the EL element emit light uniformly from the low luminance from the state where the low voltage is applied, and the bleeding between the transparent electrodes is suppressed. It is clear.
[0089]
[Example 2]
In Example 1, as shown in FIG. 2, after forming the light emitting layer, patterning is performed before forming the upper insulator layer, and the ITO transparent electrode is formed as it is without separating the upper insulator layer. did. The other elements were obtained in the same manner as in Example 1.
[0090]
When the obtained device was evaluated in the same manner as in Example 1, the result was the same as in Example 1.
[0091]
【The invention's effect】
As described above, the effect of the present invention is clear. According to the present invention, it is possible to solve the distribution of light emission in a pixel, which has been a problem in conventional EL elements, and to provide an EL element having uniform light emission characteristics.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view showing a structural example of a thin film EL element of the present invention.
FIG. 2 is a schematic cross-sectional view showing another configuration example of the thin film EL element of the present invention.
FIG. 3 is a spectrum showing a measurement result of light emission intensity between pixels of an example.
FIG. 4 is a schematic cross-sectional view showing a conventional structure in which only ITO is separated.
5 is a spectrum showing the result of measuring the emission intensity between pixels of the comparative sample in FIG. 4;
FIG. 6 is a schematic cross-sectional view showing the structure of an EL element in which a light emitting layer and a transparent electrode are separated by an equal width.
7 is a spectrum showing a measurement result of light emission intensity between pixels of the comparative sample in FIG. 6;
FIG. 8 is a schematic cross-sectional view showing the structure of a conventional EL element.
FIG. 9 is a drawing-substituting photograph showing a light emission state of a typical conventional pixel.
FIG. 10 is a graph showing a luminance ratio between the center and end of a pixel.
[Explanation of symbols]
1 Substrate
2 First electrode layer
3 Thick film dielectric layer (first dielectric layer)
4 Thin film transparent insulator (lower thin film insulator layer)
5 Light emitting layer
6 Transparent insulator layer (upper insulator layer)
7 Second electrode layer
11 Substrate
12 First electrode layer
13 Dielectric layer
13a Thick film dielectric layer (first dielectric layer)
14 Light emitting layer
15 Thin insulator layer

Claims (3)

電気絶縁性を有する基板と、この基板上にマトリクス回路を形成するようにパターン形成された第1の電極と第2の電極とを有し、
かつこれらの電極間には少なくとも誘電体層と、無機薄膜発光層とを有するEL素子であって、
前記第1および第2の電極のうち前記発光層により近接した上部電極が透明電極であり、かつ発光層がこの透明電極と平行に同様なパターンに分離され、前記透明電極がこの発光層上をオーバーコートするように形成されており、前記第1および第2の電極のうち前記上部電極と対になる下部電極の延設方向に沿った、発光層パターン長手方向と直交する方向において、パターン形成された前記透明電極それぞれの幅が対応する前記発光層の幅よりも広いELディスプレイ。
A substrate having electrical insulation, and a first electrode and a second electrode patterned to form a matrix circuit on the substrate;
An EL element having at least a dielectric layer and an inorganic thin-film light emitting layer between these electrodes,
Of the first and second electrodes, the upper electrode closer to the light emitting layer is a transparent electrode, and the light emitting layer is separated into a similar pattern in parallel with the transparent electrode, and the transparent electrode is placed on the light emitting layer. A pattern is formed in a direction orthogonal to the longitudinal direction of the light emitting layer pattern along the extending direction of the lower electrode that is paired with the upper electrode of the first and second electrodes. An EL display in which the width of each of the formed transparent electrodes is wider than the width of the corresponding light emitting layer .
前記透明電極は、前記下部電極の延設方向に沿った、発光層パターン長手方向と直交する方向において、前記透明電極の端部から前記発光層までの距離が片側0.5μm 〜5.0μm の範囲となるように形成されている請求項1ELディスプレイ。The transparent electrode has a distance of 0.5 μm to 5.0 μm on one side from the end of the transparent electrode to the light emitting layer in a direction perpendicular to the light emitting layer pattern longitudinal direction along the extending direction of the lower electrode . The EL display according to claim 1, wherein the EL display is formed to be in a range. 前記透明電極は、少なくとも前記発光層の上面、および、前記下部電極の延設方向に沿った、発光層パターン長手方向と直交する方向に位置する前記発光層の側面を被覆するように形成されている請求項1または2のELディスプレイ。The transparent electrode is formed so as to cover at least an upper surface of the light emitting layer and a side surface of the light emitting layer located in a direction perpendicular to the longitudinal direction of the light emitting layer pattern along the extending direction of the lower electrode. claim 1 or 2 of the EL display are.
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