JP3913988B2 - 衛星観測システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は衛星観測システムに関し、特に、観測衛星に搭載した観測機器により取得された画像データを地上に設置された受信設備に伝送し、受信した画像データをパケット分離して、画像の再生処理を行うための衛星観測システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は、従来の観測衛星システムの構成を示す構成図であり、図において、1は観測衛星、2は、観測衛星1に搭載されたリモートセンシング用観測機器である。図7の右上部に示されるように、観測衛星1には、リモートセンシング用観測機器2と、観測データハンドリング装置4と、テレメトリ/コマンドデータハンドリング装置(DHU)8とが設けられており、それらは互いにシステムバスにより接続されている。
【0003】
また、図7において、5は観測衛星1からダウンリンクされる観測データ、6は地上に設置された観測データ受信用アンテナ、7は、観測データ5の受信及び記録を行う受信・記録設備、9はテレメトリ/コマンド、10は地上に設置された管制局、11は、VCID(仮想チャンネルID(Virtual Channel ID))パケット分離装置、25は、複数のVCIDのチャンネルにパケット分離されたデータ、26はレベル0処理設備、13は観測機器モード毎に分割された画像データ、14はレベル1画像処理設備、15は画像再生処理された各シーンの画像(プロダクト)である。
【0004】
動作について説明する。観測衛星1に搭載されたリモートセンシング用観測機器2から出力されたリモートセンシング画像データを含む観測データは、観測衛星1内に設けられた観測データハンドリング装置4において、仮想チャンネルによりVCDU(仮想チャンネルデータユニット(Virtual Channel Data Unit))単位で多重化され、観測データ5として、地上の観測データ受信用アンテナ6へ送信される。こうして受信・記録設備7へダウンリンクされた観測データ5は、受信・記録設備7で、復調及びフレーム同期され、さらに、VCDUヘッダ内識別子であるVCID単位でパケット分離される(データ25)。次に、レベル0処理設備26により観測機器モード毎に分割され(画像データ13)、レベル1処理設備14で画像の再生処理が施され、画像再生処理された各シーンの画像(プロダクト)15が生成される。
【0005】
観測衛星1からダウンリンクされる観測データ5は、観測データハンドリング装置4において仮想チャンネルによりVCDU単位で多重化され、更に伝送誤り対策による符号の付加、擬似ランダマイズおよび同期マーカの付加等を行った後、転送フレームとして通信系へ転送され、地上の観測データ受信用アンテナ6へ送信されるのが一般的である。多重化データのVCDUヘッダ内識別子であるVCIDは、光学センサの場合CCD(Charge Coupled Device)チャンネルやバンド等の分割チャンネルおよび地上系の受信モード(準リアルタイム受信、MDR受信等)に割り当てて使用されてきた。観測機器2の観測機器モードを識別するデータはVCIDには設定されておらず、VCDUのデータ中に設定されているため、レベル0処理設備26はVCDUデータを読み込み,データ中の観測時刻または観測機器モードを識別するIDを読み込んで分割していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
観測衛星1より送信され、地上の観測データを受信する観測データ受信用アンテナ6で受信された観測機器2の観測データ5は、観測計画に基づいたコマンドによって観測機器2に設定され,観測された同一の観測機器モードの単位で、レベル1画像処理設備14において画像の再生処理が施される。この為、地上の画像処理設備と呼ばれる設備にはレベル1画像処理設備14に加え、画像の再生処理を施す単位である同一の観測機器モード単位で画像データを分離するためのレベル0処理設備26が必要であった。
【0007】
また、レベル0処理設備26において同一の観測モード単位を識別する為にはVCDUデータを読み込んで分割処理を行うしかなかった。しかしながら、最近では観測衛星1によるリモートセンシング画像データの画像処理に対し、リアルタイム性や緊急性が要求され、レベル0処理設備26で行う画像データを読み込んでの分割処理は処理性能(すなわち、画像データを受信してから画像の再生処理を終了するまでの処理時間がかかる)の上で問題があった。
【0008】
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、観測機器モード単位で画像データを分離するための0レベル処理設備を不要とし、地上に設けられたパケット分離装置により単に画像データを分離するだけで、観測機器モード単位に画像データを分離することができ、処理時間の短縮が図れ、近年要求されるリアルタイム性や緊急性への対応が可能な観測衛星システムを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、観測衛星に設けられ、画像データを含む観測データを取得するための観測手段と、上記観測衛星に設けられ、上記観測データのアプリケーションパケットヘッダ内識別子であるAPIDに、上記観測手段の数種の観測モードおよび電気的校正、光学的校正等の数種の校正モードを含む観測機器モードを識別する値を設定する観測機器モード識別子設定手段と、上記観測衛星に設けられ、上記観測データを地上に向けて送信する送信手段と、送信された上記観測データを受信する受信手段と、受信された上記観測データに含まれる上記画像データをVCID単位でパケット分離するVCIDパケット分離手段と、上記VCIDパケット分離手段により分離された上記画像データをAPID単位でパケット分離することにより、上記APIDに設定された観測機器モード単位に画像データを分離するAPIDパケット分離手段と、分離された上記観測機器モード単位で画像の再生処理を行う画像処理手段とを備え、もって、上記観測衛星から受信した観測データを単にVCIDおよびAPID単位でパケット分離することにより、画像処理手段で画像の再生処理を行う単位である観測機器モードの単位に画像データを分離することを特徴とした衛星観測システムである。
また、画像データを含む観測データを取得するための観測機器によって取得され、観測衛星から地上に向けて送信された観測データを受信する受信手段と、受信された上記観測データに含まれる上記画像データをVCID単位でパケット分離するVCIDパケット分離手段と、上記VCIDパケット分離手段により分離された上記画像データを、上記観測データのアプリケーションパケットヘッダ内識別子であるAPID単位でパケット分離することにより、上記観測衛星によって上記APIDに設定された、上記観測機器の数種の観測モードおよび電気的校正、光学的校正等の数種の校正モードを含む観測機器モードを識別する値に基づいて、観測機器モード単位に画像データを分離するAPIDパケット分離手段と、分離された上記観測機器モード単位で画像の再生処理を行う画像処理手段とを備え、もって、上記観測衛星から受信した観測データを単にVCIDおよびAPID単位でパケット分離することにより、画像処理手段で画像の再生処理を行う単位である観測機器モードの単位に画像データを分離することを特徴とした衛星観測システムである。
【0010】
また、観測機器がポインティング中かポインティング角が一定かを識別するポインティング識別フラグをAPID内に設定する。
【0011】
また、取得した上記画像データが、緊急の観測要求により観測され、かつ、緊急に画像処理する必要があるものであることを識別する緊急フラグを上記APID内に設定し、上記画像処理手段が、上記緊急フラグに基づいて緊急に画像再生処理を行う。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による観測衛星システムの構成を示した構成図である。図において、1は観測衛星、2は、観測衛星1に搭載され、画像データを含む観測データを取得するためのリモートセンシング用観測機器である。図1の右上部に示されるように、観測衛星1には、リモートセンシング用観測機器2と、リモートセンシング用観測機器2内に設けられたCPU3と、画像データを含む観測データを収集して仮想チャンネルにより多重化するとともに非可視中に観測データを媒体に記録する観測データハンドリング装置4と、後述する管制局との間でテレメトリ/コマンドデータをやりとりするテレメトリ/コマンドデータハンドリング装置(DHU)8とが設けられており、それらは互いにシステムバスにより接続されている。
【0014】
図において、5は観測衛星1からダウンリンクされる観測データ、6は地上に設けられた観測データ受信用アンテナ、7は観測データ5の受信及び記録を行う受信・記録設備、9は後述の管制局10と観測衛星1との間でやりとりするテレメトリ/コマンド、10は地上に設けられた当該管制局、11は、受信・記録設備7内に設けられ、VCID単位で画像データのパケット分離を行うVCIDパケット分離装置、12は、同じく受信・記録設備7内に設けられ、APID単位で画像データのパケット分離を行うAPIDパケット分離装置、13はパケット分離されたことにより観測機器モード毎に分割された画像データ、14は観測機器モードの単位で画像の再生処理を行うレベル1画像処理設備、15は、レベル1画像処理設備14により再生処理された1シーン単位の画像データ(プロダクト)である。なお、ここで、VCID(仮想チャンネルID(Virtual Channel ID))とは、画像データを含む観測データを収集して多重化および非可視中に観測データを記録する機器において、仮想チャンネルによりVCDU単位で多重化する際のVCDUパケットヘッダ内識別子のことである。また、APID(アプリケーション・プロセスID(Application Process ID))とは、画像データをアプリケーションソフトウエアによりパケット化する際のパケットヘッダ内識別子のことである。
【0015】
動作について説明する。観測衛星1に搭載したリモートセンシング用観測機器2の画像データを含む観測データを、CPU3および搭載ソフトウェア(図示せず)において、圧縮し、観測時刻を含む観測補助データの付加し、さらに、フォーマッティングおよびパケット化する。この際、アプリケーションパケットヘッダ内識別子であるAPIDに各観測機器2の数種の観測モードおよび数種の校正モードを含む観測機器モードを識別する値を設定する。観測データハンドリング装置4は、図2に示すアプリケーションパケットデータ16を含む観測データを収集して多重化し、地上の観測データ受信用アンテナ6へダウンリンクする。受信した観測データ5は、受信・記録設備7において、復調およびフレーム同期がなされ、VCIDパケット分離装置11およびAPIDパケット分離装置12により、VCIDおよびAPIDによるデータ分離が行なわれる。このとき、本実施の形態においては、APIDに観測機器2の観測機器モードを識別する値を設定している為、観測機器モード単位で分割された画像データ13が得られる。観測機器モード単位で分割された画像データ13は、レベル1処理設備14により、同一の処理パラメータにより画像の再生処理が施され、再生処理された1シーン単位の画像データ(プロダクト)15が生成される。
【0016】
図2を用いて、アプリケーションパケットヘッダ内APIDに、観測機器モードを識別する値を設定する方法について説明する。図2において、16は、観測データがCPU3および搭載ソフトウェアによりパケット化されたアプリケーションパケットデータを示す。17は、アプリケーションパケットデータ16の先頭に設けられたアプリケーションパケットヘッダであり、6バイトのアプリケーションパケットヘッダ17中に設定されるAPID18は、CCSDS AOS勧告に準拠すれば11ビットから成る。APID18には、観測衛星1に搭載されるサブシステムおよび機器を識別する値および観測機器2の観測機器モード19を識別する値を設定する。観測機器モード19は、各観測機器毎の数種の観測モードおよび電気的校正、光学的校正等の数種の校正モードから成る。アプリケーションパケットデータ16は、観測データハンドリング装置4において仮想チャンネルによりVCDU単位で多重化され、VCDUヘッダ20内識別子であるVCID21に、準リアルタイムまたは再生の観測データ受信モードとCCVまたはチャンネルを識別する値が設定され、観測データ5として観測データ受信用アンテナ6に送信される。ダウンリンクされた観測データ5は、受信・記録設備7のVCIDパケット分離装置11により、VCDUヘッダ20内に設定されたVCID21により分離され、さらに、APIDパケット分離装置12によりアプリケーションパケットヘッダ17内に設定されたAPID18により分離され、レベル1画像処理設備14における画像再生処理の単位である観測機器モードの単位で分割される。
【0017】
以上のように、本実施の形態においては、レベル1画像処理設備14で行う画像の再生処理を施す単位である観測機器モードを識別する値を、観測衛星1からダウンリンクされる観測データ5のアプリケーションパケットヘッダ17内識別子であるAPID18に設定するようにしたので、地上のパケット分離装置11及び12により、画像データを観測機器モード単位で容易に分離することができる。これにより、従来必要であったレベル0処理設備26での処理を不要とし、画像処理の高速化を図ることが出来るため、近年要求されるリアルタイム性や緊急性にも十分対応可能である。
【0018】
実施の形態2.
図3は、本実施の形態における衛星観測システムの構成を示したブロック図である。図において、1は観測衛星、2はリモートセンシング用観測機器、4は観測データハンドリング装置、5は観測衛星からダウンリンクされる観測データ、6は地上の観測データ受信用アンテナ、7は受信・記録設備、8はテレメトリ/コマンドデータハンドリング装置、9はテレメトリ/コマンド、10は地上の管制局、11はVCIDパケット分離装置、13はパケット分離されたことにより観測機器モード毎に分割された画像データ、14はレベル1画像処理設備、15は再生処理された1シーン単位の画像データ(プロダクト)である。
【0019】
本実施の形態においては、上述の実施の形態1と異なり、リモートセンシング用観測機器2の画像データを含む観測データをフォーマッティングおよびパケット化するためのCPU(図1参照)は搭載していないため、観測機器2から出力された画像データは、所定のH/W(ハードウエア)(図示せず)により画像データの圧縮等がなされ、また、観測時刻を含む観測補助データが付加され、観測データハンドリング装置4へ伝送される。観測データハンドリング装置4は、画像データを含む観測データを収集して多重化し、また、非可視中には観測データを媒体に記録する装置であり、仮想チャンネルによりVCDU単位で多重化する際のVCDUパケットヘッダ内識別子であるVCIDに、観測機器モードを識別する値を設定する。観測データハンドリング装置4は観測データのみを受信する地上のアンテナ6へ観測データ5をダウンリンクする。受信した観測データ5は、受信・記録設備7において復調及びフレーム同期がなされ、VCIDパケット分離装置11によりVCIDによるデータ分離を行う。このとき、本実施の形態においては、VCIDに観測機器モードを識別する値を設定している為、観測機器モード単位で分割された画像データ13が得られる。観測機器モード単位で分割された画像データ13は、レベル1処理設備14により、同一の処理パラメータにより画像の再生処理が施され、再生処理された1シーン単位の画像データ(プロダクト)15が生成される。
【0020】
図4を用いて、VCDUヘッダ内VCIDに、観測機器モードを識別する値を設定する方法について説明する。図4において、20は観測データハンドリング装置4において仮想チャンネルによりVCDU単位で多重化されるパケットデータのヘッダであるVCDUヘッダである。6バイトのVCDUヘッダ20中に設定されるVCID21はCCSDS AOS勧告に準拠すれば6ビットから成る。VCIDには準リアルタイムまたは再生の観測データ受信モードとCCVまたはチャンネルの識別に加え、各観測機器毎の数種の観測モードおよび電気的校正、光学的校正等の数種の校正モードから成る観測機器モードの識別をするための値が設定され、ダウンリンクされる観測データ5として観測データ受信用アンテナ6に送信される。観測データ5は、受信・記録設備7のVCIDパケット分離装置11によりVCDUヘッダ20内に設定されたVCID21により分離され、レベル1画像処理設備14における画像再生処理の単位である観測機器モードの単位で分割される。
【0021】
以上のように、本実施の形態においては、レベル1画像処理設備14で行う画像の再生処理を施す単位である観測機器モードを識別する値を、観測衛星1からダウンリンクされる観測データ5のVCDUヘッダ内識別子であるVCID21に設定するようにしたので、地上のパケット分離装置11により、画像データを観測機器モード単位で容易に分離することができる。これにより、従来必要であったレベル0処理設備26での処理を不要とし、画像処理の高速化を図ることが出来るため、近年要求されるリアルタイム性や緊急性にも十分対応可能である。
【0022】
実施の形態3.
本実施の形態における衛星観測システムは、基本構成が上述の実施の形態1で示した図1と同じであるが、本実施の形態においては、図5に示すように、アプリケーションパケットヘッダ17内識別子であるAPID18に、各観測機器毎の数種の観測モード、および、電気的校正、光学的校正等の数種の校正モードに加え、観測機器2のポインティング角が一定かポインティング中かを識別する値(フラグ)を追加した観測機器モード23を設定している。
【0023】
ポインティングが可能な観測機器2の場合、コマンドにより観測機器のポインティングを変更される。ポィンティング中の画像データは、基本的にレベル1画像処理設備14での画像再生対象ではないが、ポインティング角が異なる観測データは異なる処理が施される為、レベル1画像処理設備14に入力される前に分割されなければならない。ポインティング角が一定かポインティング中かを観測機器2のステータスにより判断して識別する値(フラグ)をAPID18に加え、観測機器2のポインティング中の観測データを区切りデータとして必ず出力するようにすれば、ポインティング中の観測データが異なる一定のポインティング角による観測データの間に入る。これにより、ダウンリンクされる観測データ5はAPIDパケット分離装置12により、ポインティング中の観測データ及び異なる一定のポインティング角による観測データはそれぞれ分割され、レベル1画像処理設備14において画像再生処理が施される単位に分割される。
【0024】
以上のように、本実施の形態においては、観測機器2がポインティング中かポインティングが角が一定かを識別するフラグを観測機器モードをアプリケーションパケットヘッダ17内識別子であるAPID18に設定することで、地上のパケット分離装置11及び12により、画像データをポインティング角の相違も含む観測機器モード単位で容易に分離することができる。これにより、従来必要であったレベル0処理設備26での処理を不要とし、画像処理の高速化を図ることが出来るため、近年要求されるリアルタイム性や緊急性にも十分対応可能である。
【0025】
実施の形態4.
本実施の形態における衛星観測システムは、基本構成が上述の実施の形態1で示した図1と同じであるが、本実施の形態においては、図6に示すように、アプリケーションパケット17内識別子であるAPID18に、各観測機器毎の数種の観測モード、および、電気的校正、光学的校正等の数種の校正モードに加え、取得した画像データが緊急の観測要求により観測され、画像再生処理においても画像データを識別して緊急に処理を行わなければならない等の画像を抽出するための緊急観測要求識別のための値(緊急フラグ)を追加した観測機器モード24を設定している。
【0026】
災害時等による緊急の観測要求を観測機器2へコマンド送信し、設定された緊急フラグをAPID18の1ビットに設定することによって、ダウンリンクされた観測データ5はAPIDパケット分離装置12により分割および抽出され、レベル1画像処理設備14において緊急に画像再生処理を施すことができる。
【0027】
以上のように、本実施の形態においては、緊急の観測要求により観測され、画像再生処理においても画像データを識別して緊急に処理を行わなければならない等の画像を抽出する必要がある場合、アプリケーションパケット17内識別子であるAPID18に、緊急フラグを含む観測機器モードを設定することで、地上のパケット分離装置11及び12により画像データを、緊急処理の要求も含む観測機器モードの単位で容易に分離することができる。これにより、従来必要であったレベル0処理設備26での処理を不要とし、画像処理の高速化を図ることが出来るため、近年要求されるリアルタイム性や緊急性にも十分対応可能である。
【0028】
【発明の効果】
この発明は、観測衛星に設けられ、画像データを含む観測データを取得するための観測手段と、上記観測衛星に設けられ、上記観測データのアプリケーションパケットヘッダ内識別子であるAPIDに、上記観測手段の数種の観測モードおよび電気的校正、光学的校正等の数種の校正モードを含む観測機器モードを識別する値を設定する観測機器モード識別子設定手段と、上記観測衛星に設けられ、上記観測データを地上に向けて送信する送信手段と、送信された上記観測データを受信する受信手段と、受信された上記観測データに含まれる上記画像データをVCID単位でパケット分離するVCIDパケット分離手段と、上記VCIDパケット分離手段により分離された上記画像データをAPID単位でパケット分離することにより、上記APIDに設定された観測機器モード単位に画像データを分離するAPIDパケット分離手段と、分離された上記観測機器モード単位で画像の再生処理を行う画像処理手段とを備え、もって、上記観測衛星から受信した観測データを単にVCIDおよびAPID単位でパケット分離することにより、画像処理手段で画像の再生処理を行う単位である観測機器モードの単位に画像データを分離することを特徴とした衛星観測システムであるので、画像処理手段で行う画像の再生処理を施す単位である観測機器モードを識別する値を、観測衛星から送信される観測データのアプリケーションパケットヘッダ内識別子であるAPIDに設定するため、地上に設置されたパケット分離手段により単にVCIDおよびAPID単位でパケット分離するだけで、画像データを観測機器モード単位で容易に分離することができる。これにより、従来必要であったレベル0処理設備26での処理を不要とし、画像処理の高速化を図ることが出来るため、近年要求されるリアルタイム性や緊急性にも十分対応可能である。
また、画像データを含む観測データを取得するための観測機器によって取得され、観測衛星から地上に向けて送信された観測データを受信する受信手段と、受信された上記観測データに含まれる上記画像データをVCID単位でパケット分離するVCIDパケット分離手段と、上記VCIDパケット分離手段により分離された上記画像データを、上記観測データのアプリケーションパケットヘッダ内識別子であるAPID単位でパケット分離することにより、上記観測衛星によって上記APIDに設定された、上記観測機器の数種の観測モードおよび電気的校正、光学的校正等の数種の校正モードを含む観測機器モードを識別する値に基づいて、観測機器モード単位に画像データを分離するAPIDパケット分離手段と、分離された上記観測機器モード単位で画像の再生処理を行う画像処理手段とを備え、もって、上記観測衛星から受信した観測データを単にVCIDおよびAPID単位でパケット分離することにより、画像処理手段で画像の再生処理を行う単位である観測機器モードの単位に画像データを分離することを特徴とした衛星観測システムであるので、画像処理手段で行う画像の再生処理を施す単位である観測機器モードを識別する値が、観測衛星から送信される観測データのアプリケーションパケットヘッダ内識別子であるAPIDに設定されているため、地上に設置されたパケット分離手段により単にVCIDおよびAPID単位でパケット分離するだけで、画像データを観測機器モード単位で容易に分離することができる。これにより、従来必要であったレベル0処理設備26での処理を不要とし、画像処理の高速化を図ることが出来るため、近年要求されるリアルタイム性や緊急性にも十分対応可能である。
【0029】
また、観測機器がポインティング中かポインティング角が一定かを識別するポインティング識別フラグをAPID内に設定するようにしたので、地上のパケット分離手段により、画像データをポインティング角の相違も含む観測機器モード単位で容易に分離することができる。これにより、従来必要であったレベル0処理設備26での処理を不要とし、画像処理の高速化を図ることが出来るため、近年要求されるリアルタイム性や緊急性にも十分対応可能である。
【0030】
また、取得した上記画像データが、緊急の観測要求により観測され、かつ、緊急に画像処理する必要があるものであることを識別する緊急フラグを上記APID内に設定し、上記画像処理手段が、上記緊急フラグに基づいて緊急に画像再生処理を行うようにしたので、緊急の観測要求により観測され、画像再生処理においても画像データを識別して緊急に処理を行わなければならない等の画像を抽出する必要がある場合、アプリケーションパケット内識別子であるAPIDに、緊急フラグを含む観測機器モードを設定することで、地上のパケット分離手段により画像データを、緊急処理の要求も含む観測機器モードの単位で容易に分離することができる。これにより、従来必要であったレベル0処理設備26での処理を不要とし、画像処理の高速化を図ることが出来るため、近年要求されるリアルタイム性や緊急性にも十分対応可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1,3及び4による観測衛星システムの構成を示した構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態1におけるアプリケーションヘッダ内APIDに観測機器モードを設定することを示す説明図である。
【図3】 本発明の実施の形態2による観測衛星システムの構成を示した構成図である。
【図4】 本発明の実施の形態2におけるVCDUヘッダ内VCIDに観測機器モードを設定することを示す説明図である。
【図5】 本発明の実施の形態3におけるアプリケーションヘッダ内APIDに観測機器のポインティング角が一定かポインティング中かのステータスを設定することを示す説明図である。
【図6】 本発明の実施の形態4におけるアプリケーションヘッダ内APIDに緊急フラグを設定することを示す説明図である。
【図7】 従来の衛星観測システムの構成を示す構成図である。
【符号の説明】
1 観測衛星、2 リモートセンシング用観測機器、3 CPU、4 観測データハンドリング装置、5 観測データ、6 観測データ受信用アンテナ、7 受信・記録設備、8 テレメトリ/コマンドデータハンドリング装置、9 テレメトリ/コメンド、10 地上の管制局、11 VCIDパケット分離装置、12 APIDパケット分離装置、13 観測機器モード毎に分割された画像データ、14 レベル1画像処理設備、15 再生処理された1シーン単位の画像データ(プロダクト)、16 アプリケーションパケットデータ、17 アプリケーションパケットヘッダ、18 APID、19 APIDに設定する観測機器モード、20 VCDUヘッダ、21 VCID、22 VCIDに設定する観測機器モード、23 APIDに設定するポインティング角一定/ポインティング中フラグを追加した観測機器モード、24 APIDに設定する緊急フラグ追加した観測機器モード。

Claims (4)

  1. 観測衛星に設けられ、画像データを含む観測データを取得するための観測手段と、
    上記観測衛星に設けられ、上記観測データのアプリケーションパケットヘッダ内識別子であるAPIDに、上記観測手段の数種の観測モードおよび電気的校正、光学的校正等の数種の校正モードを含む観測機器モードを識別する値を設定する観測機器モード識別子設定手段と、
    上記観測衛星に設けられ、上記観測データを地上に向けて送信する送信手段と、
    送信された上記観測データを受信する受信手段と、
    受信された上記観測データに含まれる上記画像データをVCID単位でパケット分離するVCIDパケット分離手段と、
    上記VCIDパケット分離手段により分離された上記画像データをAPID単位でパケット分離することにより、上記APIDに設定された観測機器モード単位に画像データを分離するAPIDパケット分離手段と、
    分離された上記観測機器モード単位で画像の再生処理を行う画像処理手段とを備え、
    もって、上記観測衛星から受信した観測データを単にVCIDおよびAPID単位でパケット分離することにより、画像処理手段で画像の再生処理を行う単位である観測機器モードの単位に画像データを分離することを特徴とした衛星観測システム。
  2. 画像データを含む観測データを取得するための観測機器によって取得され、観測衛星から地上に向けて送信された観測データを受信する受信手段と、
    受信された上記観測データに含まれる上記画像データをVCID単位でパケット分離するVCIDパケット分離手段と、
    上記VCIDパケット分離手段により分離された上記画像データを、上記観測データのアプリケーションパケットヘッダ内識別子であるAPID単位でパケット分離することにより、上記観測衛星によって上記APIDに設定された、上記観測機器の数種の観測モードおよび電気的校正、光学的校正等の数種の校正モードを含む観測機器モードを識別する値に基づいて、観測機器モード単位に画像データを分離するAPIDパケット分離手段と、
    分離された上記観測機器モード単位で画像の再生処理を行う画像処理手段とを備え、
    もって、上記観測衛星から受信した観測データを単にVCIDおよびAPID単位でパケット分離することにより、画像処理手段で画像の再生処理を行う単位である観測機器モードの単位に画像データを分離することを特徴とした衛星観測システム。
  3. 上記観測機器がポインティング中かポインティング角が一定かを識別するポインティング識別フラグを上記APID内に設定することを特徴とする請求項1記載の衛星観測システム。
  4. 取得した上記画像データが、緊急の観測要求により観測され、かつ、緊急に画像処理する必要があるものであることを識別する緊急フラグを上記APID内に設定し、
    上記画像処理手段が、上記緊急フラグに基づいて緊急に画像再生処理を行うことを特徴とする請求項1記載の衛星観測システム。
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