JP3913850B2 - 結晶薄膜の製法およびそれに用いる装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液相エピタキシャル成長法にもとづく結晶薄膜の製法およびそれに用いる装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体材料として用いられる結晶薄膜を得る方法としては、従来から、低融点金属の溶媒に溶質材料を高温で飽和させたのち、その飽和溶液を冷却して過飽和となる溶質材料を基板上に結晶として析出させて結晶薄膜を得る液相成長法(Liquid Phase Epitaxy、以下「LPE」と略す)がよく知られている。このLPEに用いる装置としては、例えば図10に示すようなスライドボート方式の装置が汎用されている。
【0003】
この装置は、上下2枚のスライドボート1,2を組み合わせたもので、下部ボート1が、矢印で示すように左右方向に移動可能になっている。また、下部ボート1の上面には、所定間隔で複数の凹部3(図では1個のみ表示)が形成されており、各凹部3内に、それぞれ基板4が嵌入されるようになっている。一方、上部ボート2には、所定間隔で複数の貫通穴5(図では2個表示)が形成されており、各貫通穴5が、下部ボート1の各凹部3と重ならないよう位置決めされた状態で、各貫通穴5内に溶媒金属6が充填されるようになっている。なお、上記溶媒金属6には、溶質として、結晶材料が添加溶融される。また、7は下部ボート1を移動させるための移動アームである。
【0004】
上記溶媒金属を充填保持した状態で、移動アーム7を作動させて下部ボート1を移動させ、図示のように各貫通穴5と各凹部3内の基板4とが重なるよう位置決めする。そして、温度を下げて基板4表面に結晶薄膜材料を析出させることにより、エピタキシャル成長が行われる。
【0005】
上記LPEによる結晶成長は、固相と液相間の準平衡状態からの結晶成長であるため、高純度でしかも欠陥が少ない完全性の高い結晶が得られる利点を有する。また、基板4の出し入れ等の取扱いが容易であるという利点も有する。したがって、上記LPEは、半導体用材料や、太陽電池等に用いられる結晶シリコン薄膜の形成方法として有望視されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のLPE装置では、基板4に対する温度制御を、基板4を裏面側から保持する製膜用治具(図10においては下部ボート1)を加熱することによって間接的に行っているが、製膜用治具と基板3の各接触面を、完全な鏡面に仕上げることは困難であり、両者を完全に密着させることができない。このため、基板4と治具との間における熱接触が不均一となって温度分布ができることから、結晶成長が均一に行われず、結晶の品質が低下するという問題がある。また、基板4の端部で結晶が異常成長する等の問題も発生している。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、基板に対し均一な熱伝導を与えることにより、制御性に優れ、しかも面方向に均一な結晶を得ることのできる、優れた結晶薄膜の製法およびそれに用いる装置を提供することをその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1記載の発明は、製膜用治具によって基板を裏面側から保持し、その状態で、上記基板表面を、結晶材料が溶質として添加溶融された溶媒金属に接触させ、基板温度を低下させることにより上記基板表面に溶質を析出させて結晶薄膜を得るに際し、上記基板の裏面と、製膜用治具との間に、熱伝導用の液化金属を充填保持するようにした結晶薄膜の製法を要旨とするものである。
【0009】
また、本発明の請求項2の発明は、上記結晶薄膜の製法において、充填保持された熱伝導用の液化金属の温度を、温度制御手段によって直接制御し、上記液化金属の温度によって、基板温度を制御するようにしたものであり、本発明の請求項3の発明は、上記結晶薄膜の製法において、充填保持された熱伝導用の液化金属の厚みを0.1〜20mmに設定するようにしたものである。
【0010】
さらに、本発明の請求項4の発明は、上記結晶薄膜の製法において、製膜用治具に、熱伝導用の液化金属を充填保持するべき空間と連通する液化金属溜まりおよびガス抜き路を設け、上記液化金属溜まりから液化金属を自動充填するようにしたものである。
【0011】
また、本発明の請求項5の発明は、製膜用治具によって基板を裏面側から保持し、その状態で、上記基板表面を、結晶材料が溶質として添加溶融された溶媒金属に接触させ、基板温度を低下させることにより上記基板表面に溶質を析出させて結晶薄膜を得る際に用いられる装置であって、上記基板の裏面と、製膜用治具との間に、熱伝導用の液化金属が充填保持されるようになっている結晶薄膜の製造装置を要旨とするものである。
【0012】
そして、本発明の請求項6の発明は、上記結晶薄膜の製造装置において、充填保持される熱伝導用の液化金属の温度が、温度制御手段によって直接制御され、上記液化金属の温度によって基板温度が制御されるようになっているものであり、本発明の請求項7の発明は、上記結晶薄膜の製造装置において、充填保持される熱伝導用の液化金属の厚みが0.1〜20mmに設定されているものである。
【0013】
さらに、本発明の請求項8の発明は、上記結晶薄膜の製造装置において、製膜用治具に、熱伝導用の液化金属を充填保持するべき空間と連通する液化金属溜まりおよびガス抜き路が設けられ、上記液化金属溜まりから液化金属が自動充填されるようになっているものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
【0015】
図1は、本発明に用いるLPE装置の一例を示している。すなわち、この装置は、図10の装置と同様、スライドボート方式の装置であるが、下部ボート1の基板嵌入用の凹部3が、基板嵌入用空間とは別に、さらに一段深く形成されており、この凹部下段の空間3a内に、熱伝導用の液化金属10が充填され封止されている。他の構成は図10と同じであり、同一部分に同一符号を付している。
【0016】
なお、熱伝導用の液化金属10が充填された空間3aと、基板嵌入用の空間(凹部3)の境界部には、わずかな段差が形成されており、基板4が液化金属10内に落ち込まないよう、上記段差によって一定の高さ(基板4の表面が下部ボート1のすべり面と面一となる高さ)に基板4を保持している。
【0017】
この装置によれば、基板4の裏面が直接下部ボート1と接することがなく、その間に液化金属10が介在することになる。したがって、基板4を所定温度にするために、下部ボート1をヒータ等によって加熱した場合、熱伝導が、液化金属10を介してむらなく均一に、しかも効率よく行われるため、基板4の温度を、下部ボート1の温度変化に対して優れた追従性で制御することができる。しかも、液化金属10の横方向への熱伝導効果により、基板4の温度が、面方向において非常に均一になるという効果も得られる。
【0018】
本発明に用いる熱伝導用の液化金属10は、LPEによる製膜時の温度条件下において液体状態にある金属(本発明では、これを「液化金属」という)であり、このような液化金属10としては、例えばすず,インジウム,鉛,アルミニウム,ガリウム,銅等の低融点金属があげられる。なかでも、融点が350℃以下の、すず,インジウム,鉛が好適である。すなわち、融点が高いものは、結晶析出のために温度を下げていくと金属が液体から固体に変化するおそれがあるからである。また、熱伝導率の高いものが好ましく、その点において、特にすずが好適である。
【0019】
また、本発明に用いる基板4としては、例えば、カーボン,石英,アルミナ,炭化ケイ素,グラファイト,グラッシーカーボン,ジルコニア,窒化ケイ素等、無機系およびセラミック系の各種材料を用いることができる。これらは、液相成長を行う際の高温に耐えることができ、また溶媒金属6および熱伝導用の液化金属10に溶解しない点で好適である。そして、なかでも特に、半導体デバイス作製の観点から、石英やグラッシーカーボンを用いることが好適である。
【0020】
そして、これらの無機系およびセラミック系の基板4を用いた場合、その裏面に接触させる熱伝導用の液化金属10の量は、できるだけ少ない方が熱伝導性の観点から好ましいが、液化金属10の表面張力、基板4の大きさ、基板4と下部ボート1の対峙する面の表面粗さ等を考慮して、通常、その充填厚みt(図3参照)が0.1〜20mmとなるよう設定することが好適である。
【0021】
さらに、本発明に用いる溶媒金属6および溶質(結晶材料)の種類,スライドボート1,2の材質,温度・圧力条件等についても、特に限定するものではなく、一般的なLPEに従って適宜選択・設定される。
【0022】
なお、上記の例は、スライドボート方式のLPE装置において、基板4の裏面と下部ボート1との間に熱伝導用の液化金属10を充填保持することにより、下部ボート1に与えられる温度制御を、上記液化金属10によって均一に基板4に伝達するようにしたものであるが、例えば図2に示すように、上記液化金属10の充填部の下側に、下部ボート1とは異なる、独立した温度制御ブロック11を設け、この温度制御ブロック11の上面から、直接液化金属10に温度制御を与えるようにしてもよい。なお、12は上記温度制御ブロック11内に、所定温度に調整された熱媒体(例えばヘリウムガス)を導入するための配管である。
【0023】
上記図2の装置によれば、基板4の温度を、液化金属10を介して、下部ボート1から独立して制御可能になり、これにより、基板4の温度のみならず、基板4および溶媒金属6(溶質を含む)に形成される温度勾配の大きさも制御可能となる。そして、前記図1の場合と同様、基板4の面方向における熱伝導の均一性にも優れていることと相俟って、製膜プロセスの自由度が飛躍的に高まるという利点を有する。しかも、得られる結晶薄膜の品質も極めて良好なものとなる。
【0024】
また、本発明において、前述のような、無機系,セラミック系の基板4を用いる以外に、単結晶または多結晶の半導体基板を用いることもできる。ただし、その場合は、図3に示すように、半導体基板4aの裏面と接触させる熱伝導用の液化金属10を、最小限量に設定する必要がある。すなわち、液化金属10の量が多いと、半導体基板4aの裏面が液化金属10に部分的に溶解したり、ピンホール等が発生するおそれがあるからである。上記液化金属の最小限量も、前述のとおり、液化金属の表面張力や、基板4,4aの大きさ、基板4,4aと下部ボート1の対峙する面の表面粗さ等に左右されるが、通常、その充填厚みtは30〜200μmとなるよう設定することが好適である。ちなみに、1インチ平方の角形基板4aもしくは直径1インチの円形基板4aを用いる場合、最小限量の液化金属10の厚みtは、約100μmに設定することが好適である。なお、液化金属10の厚みを、このように非常に薄く設定すると、横方向の熱伝導による基板4a温度の均熱効果があまり期待できないため、下部ボート1を、熱伝導度の大きな材料(例えばボロンナイト等)で形成する必要がある。また、図3の装置において、図2の場合と同様、液化金属10に対し、温度制御ブロック11で直接温度制御を与えるような構造にすることができる。ただし、その場合も、上記と同様の理由から、上記温度制御ブロック11を、熱伝導度の大きな材料で形成する必要がある。
【0025】
なお、これらの装置において、基板4,4aの下側に充填される熱伝導用の液化金属10は、通常、基板4,4aを下部ボート1の凹部3内に装着する前に、その下側の空間3a内に予め充填されるようになっているが、その場合、温度上昇に伴う液化金属10の体積膨張によって液化金属10が外側にはみ出したり、温度降下に伴う液化金属10の体積減少によって基板4,4aと液化金属10との界面に隙間が生じて熱伝達が均一に行われなくなったりするおそれがある。そこで、これらの問題を回避するために、例えば図4〜図6に示すように、下部ボート1内に、液化金属溜まり13を設け、上記液化金属溜まり13と基板4,4aの下側空間3aを連通することにより、空間3a内に自動的に液化金属10を流入させることが好適である。なお、その場合、下部ボート1の、上記液化金属溜まり13が設けられた側とは反対側に、内部の残留ガスを排出するためのガス抜き路14を併せて設けることが好適である。
【0026】
また、本発明は、スライドボート方式のLPE装置以外の装置にも適用することができる。例えば、図7に示すような、ティッピング方式(傾斜法)の装置では、傾斜した炉心管20内で、溶融槽21に、溶質となる原料22と溶媒金属6を入れ、溶媒金属6が偏った方とは反対側の溶融槽21内に、クランプ23を介して基板24を装着し、高温下で原料22を溶媒金属6中に拡散させ飽和させる。そして、炉心管20を反対側に傾斜させて、溶質が飽和した溶媒金属6を、基板24の上に移動させ、その状態で温度を低下させながらエピタキシャル成長を行うようになっている。この装置において、図8に示すように、装着された基板24の裏側が当接する溶融槽21の内側面に凹部を設け、この部分に熱伝導用の液化金属10を充填保持することにより、前記スライドボート方式の装置と同様の効果を得ることができる。もちろん、上記液化金属10を、溶融槽21自身もしくは溶融槽21の外側に設けられた液化金属溜まり(図示せず)から自動的に流入させて充填することもできる。
【0027】
さらに、例えば図9(a)に示すような、片面ディップ方式(液浸法)の装置では、竪型炉30内に、溶媒金属6を入れた白金るつぼ31を配置し、この中に、溶質となる原料32を入れて高温下で溶融させ、ついで上方から基板33を下降させて溶媒金属6に浸し、その状態で温度を低下させてエピタキシャル成長を行うようになっている。この装置において、基板33を保持する治具34として、図9(b)に示すように、基板33の裏面側が熱伝導用の液化金属10で充填された構造のものを用いることにより、前記スライドボート方式の装置と同様の効果を得ることができる。この場合も、上記液化金属10を、基板保持用の治具34の先端部もしくはそれ以外の部分に設けられた液化金属溜まり(図示せず)から自動的に流入させて充填することができる。
【0028】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1記載の発明によれば、基板の裏面側が、基板を保持する製膜用治具と直接接することがなく、その間に、熱伝導用の液化金属が介在することになるため、熱伝導が、液化金属を介してむらなく均一に、しかも効率よく行われる。したがって、基板温度を、周囲の温度変化に対して優れた追従性で制御することができる。しかも、液化金属の横方向への熱伝導効果により、基板温度が、面方向において非常に均一となるという効果も得られる。
【0029】
また、本発明の請求項2記載の発明によれば、上記効果に加えて、さらに基板温度を、液化金属を介して独立して制御することができる。したがって、基板温度のみならず、基板と溶媒金属(溶質を含む)に形成される温度勾配の大きさも制御可能となり、製膜プロセスの自由度が飛躍的に高まるという利点を有する。しかも、得られる結晶薄膜の品質も極めて良好なものとなる。
【0030】
さらに、本発明の請求項3記載の発明によれば、液化金属の充填厚みを限定することにより、上記効果を、より一層優れたものにすることができる。
【0031】
そして、本発明の請求項4記載の発明によれば、液化金属を予め充填しておくのではなく、その都度、温度条件等に合わせて自動充填することができるため、液化金属と基板裏面との間に隙間が生じたり液化金属が外側にはみ出したりすることがなく、常に過不足なく両者の密着を保つことができるという利点を有する。
【0032】
また、本発明の請求項5〜8記載の発明によれば、上記請求項1〜4記載の発明を良好に実施することのできる装置を提供することができる。
【0033】
つぎに、実施例について説明する。
【0034】
【実施例】
図1に示す装置(グラファイト製スライドボート方式の装置)を用い、下記の条件で実際に結晶薄膜を作製した。
【0035】
上記のようにして得られたシリコン結晶薄膜は、図10に示す従来の装置によって得られたものに比べ、結晶の面方向における均一性に優れ、高品質のものであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いるLPE装置の一実施例を示す部分的な縦断面図である。
【図2】本発明に用いるLPE装置の他の実施例を示す部分的な縦断面図である。
【図3】本発明に用いるLPE装置のさらに他の実施例を示す部分的な縦断面図である。
【図4】本発明に用いるLPE装置の他の実施例を示す部分的な平面図である。
【図5】図4のA−A′断面図である。
【図6】図4のB−B′断面図である。
【図7】他のLPE装置の説明図である。
【図8】図7の装置に本発明を適用した構成の説明図である。
【図9】(a)はさらに他のLPE装置の説明図、(b)は(a)の装置に本発明を適用した構成の説明図である。
【図10】従来のLPE装置の一例を示す部分的な縦断面図である。
【符号の説明】
1 下部ボート
2 上部ボート
4 基板
6 溶媒金属
10 液化金属
Claims (8)
- 製膜用治具によって基板を裏面側から保持し、その状態で、上記基板表面を、結晶材料が溶質として添加溶融された溶媒金属に接触させ、基板温度を低下させることにより上記基板表面に溶質を析出させて結晶薄膜を得るに際し、上記基板の裏面と、製膜用治具との間に、熱伝導用の液化金属を充填保持するようにしたことを特徴とする結晶薄膜の製法。
- 上記充填保持された熱伝導用の液化金属の温度を、温度制御手段によって直接制御し、上記液化金属の温度によって基板温度を制御するようにした請求項1記載の結晶薄膜の製法。
- 上記充填保持された熱伝導用の液化金属の厚みを0.1〜20mmに設定するようにした請求項1または2記載の結晶薄膜の製法。
- 製膜用治具に、熱伝導用の液化金属を充填保持するべき空間と連通する液化金属溜まりおよびガス抜き路を設け、上記液化金属溜まりから液化金属を自動充填するようにした請求項1〜3のいずれか一項に記載の結晶薄膜の製法。
- 製膜用治具によって基板を裏面側から保持し、その状態で、上記基板表面を、結晶材料が溶質として添加溶融された溶媒金属に接触させ、基板温度を低下させることにより上記基板表面に溶質を析出させて結晶薄膜を得る際に用いられる装置であって、上記基板の裏面と、製膜用治具との間に、熱伝導用の液化金属が充填保持されるようになっていることを特徴とする結晶薄膜の製造装置。
- 上記充填保持される熱伝導用の液化金属の温度が、温度制御手段によって直接制御され、上記液化金属の温度によって基板温度が制御されるようになっている請求項5記載の結晶薄膜の製造装置。
- 上記充填保持される熱伝導用の液化金属の厚みが0.1〜20mmに設定されている請求項5または6記載の結晶薄膜の製造装置。
- 製膜用治具に、熱伝導用の液化金属を充填保持するべき空間と連通する液化金属溜まりおよびガス抜き路が設けられ、上記液化金属溜まりから液化金属が自動充填されるようになっている請求項5〜7のいずれか一項に記載の結晶薄膜の製造装置。
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