JP3913310B2 - 色票セット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、メークアップ化粧料の選択に利用できる色票セットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、店頭において購入するファンデーションや口紅等のメークアップ化粧料の選択は、商品見本を使用してその仕上がりを確認することもあるが、一般には商品の外観色や、カタログ等の印刷物に印刷された色を見て選ぶことが多い。しかしながら、メークアップ化粧料を使用した塗布色は、単にメークアップ化粧料の色のみで決まるものでなく、塗布する部分の肌の色との関係もあるので、商品外観や印刷物等から簡単に予測できるものではない。
【0003】
すなわち、色の要素は、一般に色相、明度、彩度の3要素であり、これにより色は把握できる。 しかし、メークアップ化粧料の塗膜は薄く、化粧後もある程度肌の色が影響するので、肌の色とメークアップ化粧料の本来の色と組み合わされて塗布色となり、単純に色の3要素で決めるわけにはいかなかった。つまり、メークアップ化粧料の塗布色では4番目の要素として隠蔽力を考慮する必要があり、これを考慮しない色見本では意味がなかったのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って、メークアップ化粧料の塗布色を簡単かつ正確に判断する色見本として、色の3要素の他、隠蔽力を反映させたものの提供が求められており、本発明はこの課題を解決するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく、鋭意検討を重ねた結果、一般に作成される色の要素を段階的に変化させて表現する色見本を可視光透過率を段階的に変化させたプレート上に表せば良いことに思い至った。
【0006】
そして更に、その方法としては、色の3要素で表現される同一の色見本を可視光透過率の異なるプレートに表す方法と、可視光透過率を段階的に変化させた同一のプレート上に、色の要素のうちの1つまたは2つが相違する、異なる色見本をそれぞれ表す方法があることを見出し、本発明を完成した。
【0007】
すなわち本発明の目的は、色の要素の変化で表現した色見本を、可視光透過率を変えた複数のプレートに表してなる色票セットを提供することである。
また、本発明の別の目的は、可視光透過率を段階的に変化させたプレート上に、色の要素の変化で表現した複数の異なる色見本を表してなる色票セットを提供することである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の基本的な技術思想は、従来の色見本、特に肌の色についての色見本に隠蔽度を加え、これを色票セットとして表現することである。この隠蔽度は、例えば肌に塗布するファンデーションでは、肌を隠す力として認識されるから、色見本では、可視光透過率の大小で表現することができる。
【0009】
本発明では、このように色の3要素の他、第4の要素として可視光透過率を表現しなくてはならないから、従来の1枚の色見本では表すことはできず、必然的に複数の色見本をセットとして使用しなければならない。
【0010】
この新しい要素である可視光透過率は、次の2つの方法により表現することができる。
【0011】
まず第一の方法は、従来からある色見本を異なる可視光透過率のプレートに表す方法である。この概念を図1に示す。一般に、色見本は、色相(カラー)と明彩度(トーン)で表現されることが多く、例えば、単位プレートA1のように横方向に色相を変化させて行き(色見本ゾーン)、縦方向に明彩度を変化させた色見本ゾーンを示すものが利用されているが、第一の方法では、これを可視光透過率の異なるプレート(A1〜A4)にそれぞれ表現すればよい。この方法によれば、同じ色相、同じ明彩度の色見本ゾーンがプレートA1〜A4上の同じ位置に設けられるが、これらの可視光透過率は異なっており、この色見本を肌の上に載せたときの色は異なるものとして見えるのである。つまり、第一の方法では、可視光透過率の軸を、複数のプレートで示すのである。
【0012】
また、第二の方法は、プレートとして可視光透過率が段階的に異なるもの、例えば、上から下へ可視光透過率が段階的に変化するプレートを調製し、この上に、明彩度あるいは色相の一方のみが段階的に異なる同一の色見本ゾーンを複数表現するものである。この概念を図2に示す。この図2から分かるように、第二の方法では、一枚のプレートB1上には色相の一方のみを段階的に変化させた同一の色見本ゾーンを、可視光透過率が異なる部分に四回表し、更に下のプレートB2〜B 4 には、B1と色相は同じで、明彩度のみを変えた色見本を同様に表現したものである。この方法によれば、一枚のプレートB1上には色相のみを変化させた同一の色見本ゾーンが4回表されるが、それぞれの表した部分の可視光透過率が異なる結果、肌に載せて見た場合の色が異なるのである。つまり、第二の方法では、プレートの縦方向に可視光透過率の軸を示すのである。
【0013】
上記で説明した色票セットでは、プレートA1〜A4やプレートB1〜B4の上に、それぞれ4本の色見本ゾーンを示したものであったが、使用の目的や使用しやすさの点から、これを各々4つのカードに切り離し、利用することもできる。すなわち、プレートA1〜A4の一番上の色見本ゾーンのみを切り離してこれを4枚1セットとし、同様に、2番目の色見本ゾーンの4枚、3番目の色見本ゾーンの4枚、一番下の色見本ゾーンの4枚の4セットで色票セットとすることもできる。
【0014】
なお、上記で用いるプレートは、その透明度や軟らかさ等の材質感を考慮して好ましくはポリエチレンテレフタレート(PET)シートが選ばれるが、その他のポリエステル類や、ポリプロピレン、ポリエチレン等のプラスチック性のシートでも良い。
【0015】
斯くして得られた色票セットは、実際に化粧料を塗布することなく皮膚に塗布した場合の塗布色を示すために用いることができる。 すなわち、ファンデーションそのものの外観色や、その色に合わせて紙の上に印刷した色見本では、隠蔽力の問題があるのでこれから実際に肌に塗布した場合の塗布色は正確に予測することはできない。 これに対し、本発明の色票セットでは、隠蔽力に対応した可視光透過率の異なるプレートを利用するため、このプレートを肌に載せることにより、元々の肌の色と、ファンデーションの色が合成され、実際の塗布色を簡単に示すことが可能となる。
【0016】
また、本発明の色票セットを利用することにより、ファンデーション等の色の設計が容易になる。 すなわち、本発明の色票セットを用いることにより、ある色の肌の上に特定の色相、明彩度および隠蔽力を持ったファンデーションを適用した場合の塗布色を示すことができるから、これと元の肌の色を見比べることにより、目的とする仕上がりとなるかどうかが簡単に判断できる。 従って色々な肌についてこの検討を行うことにより、幅広く多くの人の肌に対し、自然に仕上がるファンデーションや、あるいはシミ等の特定の肌の欠点をカバーするための化粧料の色相、明彩度および隠蔽力を、実際に化粧料を調製することなく設計できることになるのである。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の実施例を示す図面を挙げ、本発明を更に詳しく説明する。
【0018】
実 施 例 1
肌の色を示すために、参考図面に示すような色見本を調製した。この色見本は、縦軸に高明度低彩度のものから低明度高彩度のものを順に、I、II、III、IV、VおよびVIで示し、また、横軸は色相(黄味→赤味)をA、B、C、D、EおよびFで示している。この色見本を、それぞれ可視光透過率が、95%、78%、61%および45%の4枚のプレートに印刷し、全体で色票セットとなる。
【0019】
このようにして製造された色票セットを、図3に示す如く、更にI〜VIのそれぞれで切断して4枚1セットとし、全部で6セットの色票セットとした。
この色票セットを使用することにより、ある色相、明彩度、可視光透過率(隠蔽力)のファンデーションを皮膚に塗布するとどのように仕上がるかを簡単に示すことができた。
【0020】
【発明の効果】
本発明の色票セットは、色の要素である色相、明度、彩度の他、隠蔽力も段階的に変化させて表現しているため、隠蔽力変化による塗布色の変化をより明確に示すことができるものである。
従って、店頭におけるファンデーションや口紅等メーキャップ化粧料の色の選定、開発に有利に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】同一色見本を、異なる可視光透過率のプレートに表した、本発明の色票セットを示す図面。
【図2】可視光透過率が段階的に異なるプレート上に、明彩度のみが段階的に異なる複数の色見本を表した、本発明の色票セットを示す図面。
【図3】色見本ゾーン毎に切り離した本発明の色票セットを示す図面。
以 上
Claims (7)
- 色の要素の変化で表現した色見本を、可視光透過率を変えた複数のプレートに表してなる色票セット。
- 色見本の色の要素の変化を、一方が色相の段階的な変化で、他方が明彩度の段階的な変化で表現したものであり、これを一枚毎に可視光透過率がそれぞれ異なる複数のプレートに表したものである請求項第1項記載の色票セット。
- 更に、明彩度の異なるもの毎に切り離した、請求項第2項記載の色票セット。
- 更に、色相の異なるもの毎に切り離した、請求項第2項記載の色票セット。
- 可視光透過率を段階的に変化させたプレート上に、色の要素の変化で表現した複数の異なる色見本を表してなる色票セット。
- 複数の異なる色見本が明彩度または色相のいずれか一方の変化毎に1枚のプレートに表現されたものである請求項第5項記載の色票セット。
- 更に、可視光透過率の異なるもの毎に切り離した請求項第5項または第6項記載の色票セット。
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