JP3912847B2 - 帯電部材およびこれを有する画像形成装置 - Google Patents

帯電部材およびこれを有する画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は帯電部材及び画像形成装置に関し、詳しくは電圧を印加した帯電部材を被帯電体に接触させることにより該被帯電体を帯電する帯電部材及びこれを有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真装置(複写機、光プリンター等)、静電記録装置等の画像形成装置において、感光体、誘電体等の被帯電体としての像担持体面を帯電処理する手段機器としては、従来よりコロナ放電装置が利用されている。コロナ放電装置は像担持体等の被帯電体面を所定の電位に均一に帯電処理する手段として有効である。しかし、高圧電源を必要とし、コロナ放電を用いるため好ましくないオゾンが発生する等の問題点を有している。
【0003】
このようなコロナ放電装置に対して、電圧を印加した帯電部材を被帯電体に近接または接触させることにより該被帯電体を帯電する接触帯電部材は、電源の低圧化が図れ、オゾン発生量が少ない等の長所を有している。このような帯電部材の構成として、導電性基体上に少なくとも2つ以上の電気抵抗層を設け、外部抵抗層に適度な表面抵抗を保持させ、内部抵抗層に被帯電面とのニップ幅を適正にするための適度な弾性を保持させることにより、被帯電体の帯電均一性、感光体等の被帯電体表面のピンホール、傷等により生じるリーク防止等を図ることができる。
【0004】
このような構成の表面層材料に要求される性能として、例えば複写機等の画像形成装置に用いられる転写ローラーは、感光体、中間転写体、転写ドラム等の像担持体上のトナー像を転写紙上に転写するための部材であり、トナー像が現像された感光体等に被転写体である転写紙を介して転写ローラーを圧接し、該トナー像のトナーと逆極性の電荷を供給することにより、感光体等の該トナーを転写紙へ吸着させ、転写させている。ここで転写ローラから転写紙へ供給する電荷密度の大きさは転写されたトナー画質に大きな影響を及ぼす。
【0005】
即ち、転写ローラーにトナーと逆極性の電圧を印加したとき、転写ローラーの表面に生ずる電荷の密度が小さいと、その電荷によって、二次的に生ずる転写紙表面の電荷密度も小さくなり、トナーの吸着力が弱くなる。この結果、特に、よく乾燥された転写紙を使用した場合には、抵抗値が高いため電荷密度が一層小さくなり、像担持体上のトナーが転写紙の上に真っ直ぐ転移せず、非画像部にもトナーが付着したトナー転写像が形成される現象、所謂トナーの飛び散り現象を生ずる。
【0006】
また、反対に、転写ローラーの表面に生ずる電荷の密度が大き過ぎると、その電荷により誘導されて生ずる転写紙表面の電荷密度もと大き過ぎてしまい、その結果、像担持体上のトナーを逆帯電させてしまい、逆帯電されたトナーは転写紙上に真っ直ぐ飛ばず、形成されるトナー転写像がにじむ現象、所謂「にじみ」現象が生ずる。
【0007】
さらに、転写ローラーの表面に生ずる電荷の密度に、場所的なバラツキがある場合には、2次的に生ずる転写紙上の電荷密度についてもバラツキを生じ、像担持体上のトナーが転写紙上に均一に飛んで行かない現象、所謂「転写ムラ」現象が生ずる。
【0008】
また、転写ローラーには、付着してしまった余分なトナー等を簡単に清掃できるための高離型性が要求される。
【0009】
また、転写ローラーが像担持体上のトナーと接触する際、トナーを強く押圧すると、トナーが像担持体に押し付けられて、転写紙上に形成されるトナー転写像の線画の中央部にトナーが転写されていない現象、所謂「中抜け」現象が生ずるので、導電性弾性層が必要とされることに加えて、転写ローラの表面層について柔軟性が要求される。
【0010】
このような点から従来、表面層材料としてポリアミドがよく使われる。しかし、ポリアミドの場合、高抵抗領域で使用した場合、分子内分極に伴うチャージアップによる高抵抗化が発生する問題があった。また、高湿環境下での吸湿による抵抗低下する問題があった。
【0011】
また、表面層材料としてポリエステルポリウレタンを使用した場合は、加水分解による感光体汚染が指摘されている。更に、ポリエーテルポリウレタンでは加水分解は起こさないものの、吸湿性が大きく、やはり環境によって抵抗特性が変化すること、また、長期間感光体等と圧接すると感光体等と粘着してしまう問題があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明、飛び散り現象およびにじみ現象を生じない帯電部材を提供することを目的とする。
【0013】
また本発明は、表面の抵抗ムラが小さく、転写ムラ現像を生じない帯電部材を提供することを目的とする。
【0014】
また本発明は、高湿環境下でも抵抗変動の少ない帯電部材を提供することを目的とする。
【0015】
また本発明は、このような帯電部材を用いた電子写真装置およびプロセスカートリッジを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の帯電部材は、電圧を印加した帯電部材を被帯電体に接触させることにより該被帯電体を帯電する帯電部材において、該帯電部材が導電性弾性層上に表面層を有し、該表面層が主鎖中に下記式
−O−(CH2n −O−CO− …式(1)
(式中、nは4〜10の整数である)
で示される構成単位を有するポリマーを含有することを特徴としている。
【0017】
また、本発明の画像形成装置は、上記帯電部材を有することを特徴としている。
【0018】
上記ポリマーの場合、式(1)で示される分子構造は分子内回転が自由であるため屈曲性や可撓性に優れ、従って軟質な特性を有する。また、アミド結合等に比べ分子内分極が小さいため、電圧印加に対するチャージアップが小さい、また、分子内分極が小さいため、分子内分極により生ずる水素結合によって助長される吸湿性も小さく、高湿環境下での抵抗変化が小さい。更に、エステル結合のような加水分解の恐れがないため、感光体等への汚染の心配がない。
【0019】
また、フィラーを分散した場合にも、フィラーとポリマーとの吸着性が低いため比較的均一な分散が可能となる。
【0020】
主鎖中の炭化水素はポリメチレンである。これは、極性がなく分子内回転が容易なため、屈曲性に優れ、感光体等への粘着性が抑えられるからである。
【0021】
ポリメチレン鎖の重合度nとしては、n=4〜10である。nが10より大きいと、強度が弱くなり、耐摩耗性等が低下する。また、nが4より小さいと、結晶性が上り硬度が高くなり、柔軟性を損なう。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の帯電部材の表面層を形成するポリマーの代表的な合成方法は次の通りである。
【0023】
1、4ブタンジオール、1、6ヘキサンジオールおよび1、8オクタンジオール等の2価の飽和脂肪アルコールと、ジエチルカーボネートおよびエチレンカーボネート等のアルキルカーボネートとを、所謂エステル交換法によって重合させる。このようにして得られるポリカーボネートジオールは、必要に応じて、さらに、ヘキサメチレンジイソシアネートおよび4、4′−ジシクロヘキサンジイソシアネートなどのイソシアネート、または、テレフタル酸、アジピン酸およびセバシン酸などの2価の飽和脂肪酸と反応させる。
【0024】
また、ポリマーをイソシアネートと反応させることによりポリマー間をウレタン結合によって欠絡したポリマーを用いて形成された表面層は優れた弾性を有し、導電性弾性層の変形に対する追随性に優れる。
【0025】
更に網目化によってフィラーを高充填化しても、良好な可撓性が維持できる点で好適である。
【0026】
表面層の抵抗は、均一化されている状態が好ましい。これは、導電性弾性層が不均一な導電状態であってもそれを表面層によって均一化できるからである。帯電部材が不均一な導電状態の場合、帯電状態が不均一になり良好な画像を得ることが困難である。
【0027】
表面層の抵抗値としては、1×1013〜1×1016Ω・cmが好ましい。1×1013未満では表面層内での過剰導電電流による弊害が発生する。例えば、転写ローラーに使用した場合、紙等の転写材分離のために除電針等が設置されている。通常、印加される電圧の極性は転写ローラーとは逆極性である。従って、表面層の抵抗が低いと放電によって転写ローラーから電流が除電針に流れ、電圧損失により転写不良を引き起こす。また、1×1016を越えると絶縁性が高く、転写材を帯電に必要な導電性が得られない。該抵抗域であれば表面層材料に導電粒子を分散してもよい。導電粒子を分散した効果としては、誘電率の増加がある。特に、直流電圧を印加した場合、チャージアップによる抵抗値の上昇が認められるが、導電粒子の適度な分散は抵抗値に影響を与えず、誘電率を上昇させることができるため、抵抗値の上昇が抑制される。ただし、分散状態が不均一であると導電粒子の凝集部に電荷が集中し、部分放電による画像不良を起こす。導電粒子としては適宜なものが用いられるが、特にSnO2 ・Sb25 等の酸化スズを主成分とする金属酸化物がその分散性が良好なことから好ましい。
【0028】
以下、図面に基づき本発明を詳細に説明する。図3は、本発明による転写ローラー構成を示す模式断面図の一例である。本例の転写ローラーは金属製等の円筒状の導電性円柱基材31の上に導電性弾性層32、更にその上に表面層33が設けられている。
【0029】
本発明において、導電性弾性層とは、転写バイアス電圧を紙、シート等の転写材に印加することができ、かつ均一に転写材に圧接することができる程度の弾性を有するものであればよいが、好ましくは体積抵抗1×105 Ω〜1×1012Ω程度を有するものである。
【0030】
導電性弾性層に使用される弾性体としては、例えば、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン−ターポリマー)、ポリブタジエン、天然ゴム、ポリイソプレン、SBR(スチレンブタジエンゴム)、CR(クロロプレンゴム)、NBR(ニトリルブタジエンゴム)、シリコーンゴム、ウレタンゴム、エピクロルヒドリンゴム等のゴムや、RB(ブタジエン樹脂)、SBS(スチレン−ブタジエン−スチレンエラストマー)等のポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリウレタン、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)、アクリル系樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体等の高分子材料を用いることができる。このうち、劣化が少なく、比較的廉価で汚染性の少ないEPDMが特に適している。使用形態としては、ソリッドでも発泡体でもよいが、特に被帯電体とのニップ幅が十分にとれ均一な帯電ができることから発泡体が好ましい。
【0031】
これらの弾性体を導電化するには、カーボンブラック、グラファイト、TiO2 、SnO2 、Sb25 、ZnO等の金属酸化物、Cu、Ag等の金属、これらを粒子表面に被覆して導電化した粒子等の導電粒子や、LiClO4 、KSCN、NaSCN、LiSCN、LiCF3 SO3 等のイオン性電解質を弾性体中に適宜量分散させることにより、所望の抵抗値に調整することができる。また、ポリマー主鎖中あるいは側鎖に極性を有する分子あるいは原子団を導入したり、イオン対を形成する分子または原子団を導入することによって導電化することも可能である。
【0032】
このうち好ましいものとしては、EPDMスポンジ、すなわち、EPDMにZnO・Al23 固溶体、カーボンブラック、パラフィンオイルと発泡剤、加硫剤を混練し、加熱発泡することによって得られるスポンジ半導電性EPDMを挙げることができる。理由としては、EPDMは耐劣化性に優れ、老化防止剤等の添加物を必要としない。また、ZnO・Al23 とカーボンブラックを併用することにより半導電領域で抵抗を安定化できる。更に、プロセスオイルとしてパラフィンオイル等の絶縁性オイルを使用できるため、例え感光体上にしみ滲み出しても画像に影響を与えにくいことが挙げられる。
【0033】
図1に本発明の帯電部材を有する電子写真装置の概略構成を示した。1は被帯電体としての像担持体であり、本例のものはアルミニウム等の導電性支持体1bとその外周面に形成した感光層1aを基本構成層とするドラム型の電子写真感光体である。支軸1dを中心に図面上時計方向に所定の周速度をもって回転駆動される。
【0034】
2はこの感光体1面に接して感光体面を所定の極性・電位に一様に一次帯電処理する帯電部材であり、本例はローラータイプのものである。以下、帯電ローラーと記す。帯電ローラー2は中心芯金2cと、その外周に形成した下層の抵抗層2bと、更にその外周に形成した上層の抵抗層2dから成り、芯金2cの両端部を不図示の押圧手段で感光体1の回転駆動に伴い従動回転する。
【0035】
而して、電源3で摺擦電源3aにより、芯金2cの所定の直流(DC)バイアス、あるいは直流+交流(DC+AC)バイアスが印加されることで回転感光体1の周面が所定の極性・電位に接触帯電される。帯電部材2で均一に帯電処理を受けた感光体1面は次いで露光手段10により目的画像情報の露光(レーザービーム走査露光、原稿画像のスリット露光等)を受けることで、その周面に目的の画像情報に対した静電潜像が形成される。
【0036】
その潜像は次いで現像手段11によりトナー画像として順次に可視像化されていく。このトナー画像は次いで転写手段12により不図示の給紙手段部から感光体1の回転と同期取りされて適正なタイミングをもって感光体1と転写手段12との間の転写部へ搬送された転写材14面に順次転写されていく。本例の転写手段12は転写ローラーであり、転写材14の裏からトナーと逆極性の帯電を行うことで感光体1面側のトナー画像が転写材14の表面側に転写されていく。
【0037】
トナー画像の転写を受けた転写材14は感光体1面から分離されて不図示の像定着手段へ搬送されて像定着を受け、画像形成物として出力される。あるいは、裏面にも像形成するものでは転写部への再搬送手段へ搬送される。
【0038】
像転写後の感光体1面はクリーニング手段13で転写残りトナー等の付着汚染物の除去を受けて洗浄面化されて繰り返して作像に供される。
【0039】
帯電部材2は図1の画像形成装置に像担持体1の帯電処理手段として装置したようなローラータイプ以外にもブレード状タイプ、ブロック状タイプ、ベルト状タイプ等の形態に構成できる。
【0040】
ローラータイプの帯電部材2は面移動駆動される被帯電体1に従動駆動させてもよいし、非回転のものとさせてもよいし、被帯電体1の面移動方向に順方向または逆方向に所定の周速度をもって積極的に回転駆動させるようにしてもよい。
【0041】
本発明による帯電部材は、帯電部材2および/または、転写手段12として用いられる。
【0042】
感光体の構成例は次の通りである。感光層は、導電性支持体の上に設けられる。導電性支持体としては、支持体自身が導電性を持つもの、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス、ニッケル等の金属を用いることができ、その他アルミニウム、アルミニウム合金、酸化インジウム−酸化スズ合金等を真空蒸着によって被膜形成された層を有するプラスチック、導電性粒子(例えばカーボンブラック、酸化スズ粒子等)を適当なバインダーと共に金属やプラスチックに塗布した支持体、導電性バインダーを有するプラスチック等を用いることができる。
【0043】
導電性支持体と感光層の中間に、バリアー機能と接着機能を持つ下引層を設けることもできる。下引層は、カゼイン、ポリビニルアルコール、ニトロセルロース、エチレン−アクリル酸コポリマー、ポリアミド(ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、共重合ナイロン等)、ポリウレタン、ゼラチン、酸化アルミニウム等によって形成できる。下引層の膜厚は5μm以下、好ましくは0.5〜3μmが適当である。下引層はその機能を発揮するためには、1×107 Ω・cm以上であることが望ましい。
【0044】
感光層は、有機または無機の光導電体を必要に応じてバインダー樹脂と共に塗工することによって形成でき、また蒸着によっても形成することができる。
【0045】
感光層の形態としては、電荷発生層と電荷輸送層の機能分離型積層感光層が望ましい。
【0046】
電荷発生層は、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、キノン顔料等の電荷発生物質を蒸着あるいは、適当なバインダー樹脂と共に(バインダーがなくても可)塗工することによって形成できる。電荷発生層の膜厚は、0.01〜5μm、特には0.05〜2μmが好ましい。
【0047】
電荷輸送層は、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、オキサゾール化合物、トリアリールアミン化合物等の電荷輸送物質を成膜性のあるバインダー樹脂に溶解させて形成することができる。電荷輸送層の膜厚は5〜50μm、特には10〜30μmが好ましい。なお、紫外線等による劣化防止のために感光層の上に保護層を設けてもよい。
【0048】
また、光像露光は、電子写真装置を複写機プリンターとして使用する場合には、原稿からの反射光や透過光、あるいは、原稿を読み取り信号化し、この信号に基づいてレーザービームを走査したり、LEDアレイを駆動したり、または液晶シャッターアレイを駆動したりすること等により行われる。
【0049】
本発明の帯電部材は、転写用、1次帯電用、除電用の他、給紙用ローラなどの搬送用として用いることができる。
【0050】
本発明の帯電部材を使用しうる電子写真装置としては、複写機、レーザービームプリンタ、LEDプリンタ、あるいは、電子写真製版システムなどの電子写真応用装置などが挙げられる。
【0051】
本発明においては、図1に示されるように、感光体、帯電部材、現像手段及びクリーニング手段のような電子写真装置の複数の要素がプロセスカートリッジに一体的に組み込まれることもできる。そうすることで、プロセスカートリッジは装置本体に対して着脱可能とすることができる。例えば、本発明の帯電部材及び必要に応じて現像手段及びクリーニング手段の少なくとも1つを感光体とともにプロセスカートリッジに一体的に組み込み、装置本体のレールなどの案内手段を用いて着脱自在に構成にできる。
【0052】
また、本発明の電子写真装置をファクシミリのプリンターとして使用する場合には、光像露光10は受信データーをプリントするための露光になる。図2はこの場合の一例をブロック図で示したものである。コントローラ21は画像読取部20とプリンター29を制御する。コントローラ21の全体はCPU27により制御されている。画像読取部20からの読み取りデーターは、送信回路23を通して相手局に送信される。相手局から受けたデータは受信回路22を通してプリンター29へ送られる。画像メモリには所定の画像データーが記憶される。プリンタコントローラ28はプリンター29を制御している。24は電話である。
【0053】
回路25から受信された画像情報(回線を介して接続されたリモート端末からの画像情報)は、受信回路22で復調された後、CPU27で復号処理が行われ、順次画像メモリ26に格納される。そして、少なくとも1ページの画像情報がメモリ26に格納されると、そのページの画像記録を行う。CPU27は、メモリ26より1ページの画像情報を読み出し、プリンタコントローラ28に復号化された1ぺージの画像情報を送出する。プリンタコントローラ28は、CPU27からの1ページの画像情報を受け取るとそのページの画像情報記録を行うべく、プリンター29を制御する。
【0054】
なお、CPU27は、プリンタ29による記録中に、次のページの受信を行っている。以上のようにして、画像の受信と記録が行われる。
【0055】
【実施例】
(実施例1)
図3は本実施例の転写ローラーの断面図であり、33は表面層、32は導電性弾性層、31は導電性円柱基材である。
【0056】
本例では、32は発泡EPDMゴム層であり、以下の製法によって作製した。スポンジの材料はEPDMに導電性付与するために、EPDM100重量部に対してZnO・Al23 60〜150重量部、カーボンブラック30〜80重量部及びパラフィンオイル30〜80重量部、更に、加硫時に発泡させるために発泡剤としてADCA(アゾジカーボジアミド)を5〜15重量部添加したものである。このゴムを押し出し成形によってチューブ状に成形し、水蒸気加硫方式によって一時加硫を行い発泡体とし、更に電気炉で二次加硫を行って作製した。このようにして作成したチューブ状の導電性弾性層を導電性円柱基材に圧入し、導電性弾性層表面を研磨処理した。33と導電性弾性層32の合計の抵抗値は、23℃、60%R.H.環境下に1週間放置後、下記測定法で測定した値が3×109 Ωであった。すなわち、幅10mm、厚さ1.5mmの導電ゴムシート(1×10〜1×102 Ω・cm)をローラー表面に巻き付け、芯金と導電ゴムシート間に1kV印加し抵抗を測定した。ローラーの寸法は直径20mm、長さ230mmであった。
【0057】
次に、1,6−ヘキサンジオールと
【0058】
【外1】
Figure 0003912847
とから合成されたポリカーボネートジオール(水酸基価=56、Mn=2000)を、HMDI(4,4´−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート)で架橋して得られたプレポリマー(なお、配合はモル比で1:1である。)を水中高速撹拌によって分散させ、その後ヘキサメチレンジアミンによって鎖延長することによって、水系の塗料を得た。
【0059】
更に、導電粒子としてアンモニア水でpH=5.5に調整した水中に、SnO2 ・Sb25 を分散させたスラリーを使用した。配合量は、上記水系の塗料中の樹脂に対し固形分で5重量%とした。混合方法は、スターラー等で簡単に混ぜ合わせるだけで樹脂中に導電フィラーを均一分散させることが可能であるが、適宜適当な分散機を用いることも可能である。
【0060】
このように作成した塗料をスポンジローラー表面にコートする。本実施例では塗工方法としてディッピング塗工方法を用いたが、この他にもロール塗工法ビーム塗工法等適宜用いることができる。塗膜としての抵抗値は、1×1015Ω・cmであった。(なお、この抵抗値は次のようにして測定された。表面層を形成するための塗料をアルミニウムシート上に塗布し、加熱乾燥して15〜20μm厚の塗膜を形成する。シートを上下面から直径5mmの電極ではさみ、100Vの直流電圧を印加して抵抗値を測定する。)
【0061】
ディッピング塗工を行った条件は、前記塗工液中で30mm/sec.の速さで引き上げ塗工膜厚を20μm程度とした。塗工したローラーは120℃×30min.乾燥を行った。ローラーの抵抗値は1×109 Ωであった。
【0062】
このローラーを図1に示す転写ローラー12として用いた。転写材14は乾燥紙である。複写機のプロセス・スピードは100mm/sec.、感光体ドラムの直径は30mmである。感光ドラムはマイナス帯電のOPC(有機感光体)、トナーはプラス帯電、転写ローラーへの印加電圧は転写中は−5.7kV、クリーニング中は+1.5kVであった。
【0063】
上記ローラーで乾燥紙を用いて線画、ベタ黒、ハーフトーン画像を出したところ、鮮明な画像が得られた。
【0064】
また、A5サイズを縦送りし、原稿はA4ベタ黒で、非通紙時はクリーニングバイアス電圧を印加し、通紙時は転写バイアス印加の切り替えで50枚連続コピー後、A4サイズを一枚通紙し、裏汚れを評価したところ、トナー汚れはほとんどなく実用上問題ない画像が得られた。
【0065】
上記試験をN/L環境下(23℃×5%R.H.)及びH/H環境下(35℃×85%R.H.)で行ったところ、同様な結果が得られた。
【0066】
更に、30万枚の耐久試験を行ったところ、表面層の剥離やヒビ割れ等は全く認められなかった。
【0067】
また、N/L環境下で、ベタ黒画像のみ連続で10枚コピーしたが、初期と同じ均一なベタ黒画像が得られた。
【0068】
(実施例2)
表面層材料として、実施例1のポリカーボネートジオール(OHV=56、Mn=2000)とテレフタル酸との反応物のMEK溶液に、SnO2 ・Sb25 を5重量%添加し、サンドミルにて分散して塗料を得た。塗膜としての抵抗値は1×1014Ω・cmであった。以下、実施例1と同様にしてローラーを作製した。
【0069】
上記以外は実施例1と同様にして試験を行ったところ、同様な結果が得られた。なお、20万枚の耐久試験を行ったところ、表面層に微小なヒビ割れが認められたが、実用上は全く問題なかった。
【0070】
(実施例3)
実施例1において、1、6−ヘキサンジオールの代りに1、8−オクタンジオールを用いた以外は、実施例1と同様にして転写ローラーを製造した。この転写ローラーについても実施例1と同様な特性が認められた。
【0071】
(比較例1)
表面層材料として、ナイロン樹脂(東レ製、商品名:AQナイロン)のメタノール20%溶液を使用する以外は、実施例1と同様にしてローラーを作製した。なお、塗膜としての抵抗値は1×1011Ω・cmであった。
【0072】
このローラーを使用し、実施例1と同様に画像評価を行ったところ、除電針へ電流が流れ、電圧降下により転写とび散りによる転写不良が発生した。この欠点をN/LとH/Hで比較したところ、H/Hでは高湿により表面層が吸湿することによって抵抗値が更に低下し、転写不良の程度が悪化した。
【0073】
【発明の効果】
以上述べたように、電圧を印加した帯電部材を被帯電体に接触させることにより該被帯電体を帯電する帯電部材において、該帯電部材が導電性弾性層上に表面層を有し、該表面層が主鎖中に下記式
−O−(CH2n −O−CO−
(式中、nは4〜10の整数である)
で示される構成単位を有するポリマーを含有することによって、表面の抵抗ムラが小さく、環境依存性が小さく、しかも、トナー等の付着による汚れや、感光体等への汚染性が低く、安定した帯電性が得られる帯電部材及びこれを有する画像形成装置を提供することができる。また、表面層中に導電粒子を分散し、体積抵抗を1×1013〜1×1016Ω・cmにすることによって、電圧印加によるチャージアップを小さくすることができる。更に、該ポリマー間をウレタン結合により結絡することによって、弾性層との密着性が向上し、また可撓性が改善され弾性層への良好な追随性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の帯電部材を有する電子写真装置の概略構成図である。
【図2】本発明の帯電部材を有する電子写真装置をプリンターとして用いたファクシミリのブロック図である。
【図3】本発明の帯電部材の一例の転写ローラーの模式断面図である。
【符号の説明】
1 電子写真感光体
2 帯電ローラー
2c 芯金
2b 下層の抵抗層
2d 上層の抵抗層
3 電源
10 感光手段
11 現像手段
12 転写ローラー
13 クリーニング手段
14 転写材
31 導電性円柱基材
32 導電性弾性層
33 表面層

Claims (10)

  1. 電圧を印加した帯電部材を被帯電体に接触させることにより該被帯電体を帯電する帯電部材において、該帯電部材が導電性弾性層上に表面層を有し、該表面層が主鎖中に下記式
    −O−(CH−O−CO−
    (式中、nは4〜10の整数である)で示される構成単位を有するポリマーを含有することを特徴とする帯電部材。
  2. 該ポリマー間がウレタン結合で結絡されている請求項1項記載の帯電部材。
  3. 該表面層が導電粒子を含有し、体積抵抗が1×1013〜1×1016Ω・cmである請求項1項記載の帯電部材。
  4. 該導電粒子が酸化錫を主成分とする金属酸化物である請求項3項記載の帯電部材。
  5. 該導電性弾性層が発泡体である請求項1項記載の帯電部材。
  6. 該導電性弾性層を形成する弾性体がEPDMである請求項1項記載の帯電部材。
  7. 帯電部材及び電子写真感光体を有する電子写真装置において、該帯電部材が導電性弾性層上に表面層を有し、該表面層が主鎖中に下記式
    −O−(CH−O−CO−
    (式中、nは4〜10の整数である)で示される構成単位を有するポリマーを含有することを特徴とする電子写真装置。
  8. 該帯電部材が転写用帯電部材である請求項7項記載の電子写真装置。
  9. 該ポリマー間がウレタン結合で結絡されている請求項記載の電子写真装置。
  10. 電子写真感光体及び帯電部材を一体的にカートリッジ化し、画像形成装置本体に対して着脱可能としたプロセスカートリッジにおいて、該帯電部材が導電性弾性層上に表面層を有し、該表面層が主鎖中に下記式
    −O−(CH−O−CO−
    (式中、nは4〜10の整数である)で示される構成単位を有するポリマーを含有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
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