JP3912545B2 - 非同期加算器、非同期プロセッサ、及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は非同期加算器に関し、特に、ALU(Arithmetic Logic Unit)を含むデータパス部の2線式エンコード化を可能とする改良技術に関する。
プロセッサ内部で加減算、論理和、論理積等の算術論理演算を行うALUは加算器、アキュムレータ、フラグレジスタなどで構成されており、使用目的、動作速度、消費電力、チップ面積等の観点から最適な方式を選択して設計される。例えば、加算器の設計方式として、Ripple-Carry Adder、Carry-Look ahead Adderの2方式が知られており、Ripple-Carry AdderはCarry-Look ahead Adderに比べて動作速度の点で若干劣るが、チップ面積を小さくすることができので、プロセッサ設計では最も一般的に利用されている。同期設計においては、加算器を含めたデータパスはグローバル・クロックによって駆動されるので、プロセッサの動作速度は仮に加算器のディレイが十分小さくても、クリティカル・パスのディレイによって律則される。そのため、Ripple-Carry Adderを選択することが必ずしも動作速度の点で劣る結果にならないこともあり、面積的に効率のよいRipple-Carry Adderに優位性が認められる。
従来から多く用いられてきた加算器はグローバルクロック信号によって駆動されるデータパスの一部として設計される。グローバルクロック信号の周期内にタイミング設定上の最悪条件下での加算が終了し、グローバルクロック信号の例えば立ち上がりエッジに対してのセットアップ・タイムとホールド・タイムを満たすように設計される。例えば、8-bit Ripple-Carry Adderの場合、1-bit Full Adderを8個接続することで構成できるが、8段のCarry Chainのディレイがタイミング設計の課題となる。概略、1-bit Full Adder 1段のディレイの8倍をもって8-bit Ripple-Carry Adderのディレイと考えてよいが、一般的には高速化のためにCarry Chainを構成するトランジスタのSizingを行い、その後、SPICEシミュレーション等のタイミング・シミュレーションによって定格のディレイを求める。その際に最適なトレードオフを取るための回路設計と物理設計を跨ぐ何回かの試行が必須と考えられるので、設計工数の負担は大きい。
同期設計においては、どんなにSizingを行なおうと、またどんな方式を採用しようとWorst-case設計という点において変わりはなく、常に8段のCarry Chainのディレイは一定であるため、加算される値によって演算を早めに切り上げることは不可能である。また被加算値によって、ディレイが変化することは同期設計には馴染まない。このように従来多く用いられてきた同期設計には、例えば、米国特許3,290,511号で述べられているクロック・スキュー等の問題に加えて、上述のような設計過程での問題があった。
米国特許3,290,511号
一方、非同期設計においては、従来、制御部をDual-rail Encodingによって設計し、データパス部をBundle-data方式で設計することがあったが、その場合、同期設計と同様に設計された加算器を含めたデータパス部品を流用することが可能であるため、チップ設計工数の削減になり、且つ、Bundle-data方式のためチップ面積も小さく抑えることができるというメリットを享受できた。しかし、Bundle-data方式で設計されたデータパス部はBounded-delay、即ち一定のディレイを考慮したタイミング設計を強いられるため、本来非同期設計には馴染まないものであった。
CSP(Communicating Sequential Processes)による非同期設計においては、Average Case設計を前提にしたデータパス設計が好適であり、今後、TFT技術やDeep Submicron技術への適用が期待される。米国特許5,752,070号、米国特許6,152,613号に開示されているように、Caltechのグループの発明によれば非同期マイクロプロセッサのALUにDual-railのスキームと各ステージの演算終了を次のステージに伝えるKPG("Kill","Propagate","Generate")信号を用いることで、処理時間を可変にする、即ち、Average Case Delayを実現している。しかし、KPG信号の各3本の信号はSingle-railであるため、格段のCarry Output UnitはCarry Input UnitからのDual-rail信号を受けた時点でKPG信号が到来して安定化していることを安定動作の条件にしなければならない。格段のKPG UnitはALUへ入力される被加算値の該当ビットの値に基づいてKPG信号を生成するが、この被加算値がDual-rail信号の到来時に揃っている保証はシステムに委ねられている。即ち、従来ではDual-rail化が完遂されていないという問題があった。
そこで、本発明は上述の問題を解決し、制御部のみならずALUを含むデータパス部もDual-rail Encodingを用いた非同期設計を可能にすることを課題とする。更には、データパス設計の工数を減じ、プロセスの移植性を高め、トランジスタの閾値電圧のバラツキによるスイッチング・ディレイのバラツキを吸収することで強靭性を高め、Average Case設計における高速性を実現し、同期設計におけるクロック・スキューの問題を解決することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る非同期加算器は、2線式エンコードされた加算値、被加算値、及びキャリー入力を入力値として全加算を行い、2線式エンコードされた和出力、及びキャリー出力を出力値として出力する組み合わせ回路と、入力値のNullを検出する検出手段とを備える非同期加算器であって、組み合わせ回路は、ノードとグランド間に複数段にカスケード接続されたN-ch MOSFETを複数列備えるN-ch MOSFET回路網と、検出手段が入力値のNullを検出したときにノードをプリチャージするプリチャージ手段と、入出力信号間の真理値表に基づいてN-ch MOSFETのゲート端子に入力信号を接続する接続手段と、ノードの電位を出力値として出力するバッファとを備え、N-ch MOSFET回路網の全列最上段のN-ch MOSFETのドレイン端子は、ノードに接続され、全列最下段のN-ch MOSFETのソース端子は、グランドに接続されており、組み合わせ回路は、入力値としてNull以外の値が入力されたときに入力値に基づいて全加算を行う。これにより、制御部のみならずALUを含むデータパス部もDual-rail Encodingを用いた非同期設計を可能にできる。
また、本発明の非同期加算器は、入力値としてNull以外の値が入力されたときにN-ch MOSFET回路網の何れかの列の全てのN-ch MOSFETがオンになる期間において、プリチャージ手段がノードをプリチャージしないように制御する手段を更に備えるように構成してもよい。これにより、N-ch MOSFET回路網を流れる貫通電流を抑制できる。
また、本発明の非同期加算器は、2線式エンコードされた入力値をデコードする2線式デコーダを更に備えてもよい。
本発明の非同期プロセッサは本発明の非同期加算器を備える。制御部のみならずALUを含むデータパス部もDual-rail Encodingを用いた非同期プロセッサを実現できる。
本発明の電子機器は本発明の非同期プロセッサを備える。本発明の非同期プロセッサの特徴を活かした高品位な電子機器を提供できる。
本実施形態の非同期加算器は、2線式エンコードされた加算値X、被加算値Y、及びキャリー入力Cinを入力値として全加算を行い、2線式エンコードされた和出力Z、及びキャリー出力Coutを出力値として出力する組み合わせ回路を備える。本構成により、制御部のみならずALUを含むデータパス部もDual-rail Encodingを用いた非同期設計を可能にできる。
図1は実施例1の非同期加算器10の入出力関係を示している。非同期加算器10は、2線式エンコードされた加算値X、被加算値Y、及びキャリー入力Cinを入力して全加算を行い、2線式エンコードされた和出力Z、及びキャリー出力Coutを出力する1ビット全加算器である。加算値Xは2線式エンコードにより{x_1,x_0}に変換される。被加算値Y、キャリー入力Cin、和出力Z、キャリー出力Coutについても、それぞれ同様に、2線式エンコードにより{y_1,y_0},{cin_1,cin_0},{z_1,z_0},{cout_1,cout_0}に変換される。
図2は2線式エンコーディングスキームを示している。例えば、加算値Xは有効符号語としての"0"又は"1"と、無効符号語としての"Null"の値をとる。有効符号語としての"0"は{0,1}に、"1"は{1,0}にそれぞれ変換され、無効符号語としての"Null"は{0,0}に変換される。非同期加算器10へのデータの転送は有効符号語を用いて行われるが、同一の有効符号語が連続して非同期加算器10に入力されると、非同期加算器10ではデータの到着を認識できないため、有効符号語と無効符号語を交互に伝送することで、有効符号語を識別できるようにしている。
図6は2線式デコーダ20の入出力関係を示し、図7はその具体的な回路構成を示している。2線式デコードにより{x_1,x_0}は{x1,x0}に変換される。2線式デコーディングスキームは、図2に示すように、{0,0}を{0,0}に、{0,1}を{0,1}に、{1,0}を{1,0}にそれぞれ変換する。{x_1,x_0}={1,1}は禁止されているが、図7に示す2線式デコーダによれば、この禁止入力が生じた場合にこれを"Null"として取り扱うことができる。但し、{x_1,x_0}={1,1}を考慮しなくてよい場合は、2線式デコーダ20として、単なるバッファ、即ち、x1=buff(x_1)、x2=buff(x_2)としてもよい。
図3は入力値X,Y,CinのNullを検出する検出手段としてのPre-charge信号生成回路40を示している。Pre-charge信号生成回路40は、2線エンコードされた全ての入力値X,Y,Cinが"Null"である場合、即ち、x1,x0,y1,y0,cin1,cin0の全てが"0"である場合に、Pre-charge^信号の論理レベルをLowにする。Pre-charge^信号は後述するN-ch MOSFET回路網をプリチャージするタイミングを与える。ここで、A^はAの論理否定を意味するものとする。
加算値X、被加算値Y、及びキャリー入力Cinを入力値とし、和出力Z、及びキャリー出力Coutを出力値とすると、1ビット全加算においては、(1)式、及び(2)式が成立する。
Z=X(+)Y(+)Cin…(1)
out=X・Y+Y・Cin+Cin・X…(2)
ここで、(+)は排他的論理和を示すものとする。非同期加算器10は2線式エンコードされた入力値X,Y,Cinに基づいて全加算を行い、2線式エンコードされた和出力Z、及びキャリー出力Coutを出力値として出力する組み合わせ回路を備えている。この組み合わせ回路は(1)式、及び(2)式を満たす真理値表に基づいて構成されている。図5は(1)式、及び(2)式の真理値表であり、入出力間の全ての組み合わせを示している。
図4はz1を演算するための組み合わせ回路30の一例を示している。組み合わせ回路30は、ノード32とグランド間に複数段にカスケード接続されたN-ch MOSFETを複数列備えるN-ch MOSFET回路網31と、全ての入力値X,Y,Cinが"Null"のときにノード32をプリチャージするプリチャージ手段としてのP-ch MOSFET33と、ノード32の電位を反転出力するインバータ34を備えている。z1はインバータ34の出力値である。N-ch MOSFET回路網31は3段4列の計12個から成るN-ch MOSFET41〜52を備えており、全列最上段のN-ch MOSFET41,44,47,50のドレイン端子はノード32に接続され、最下段のN-ch MOSFET43,46,49,52のソース端子はグランドに接続されている。各々のN-ch MOSFET41〜52のゲート端子には入出力信号間の真理値表に基づいて入力信号線(x1,x0,y1,y0,cin1,cin0)が接続されている。N-ch MOSFET回路網31の列数(ここでは4列)はz1がHighになる入力値の組み合わせ数(ここでは4)と同数である。z0,cout1,cout0を演算する組み合わせ回路についても同様に真理値表(図5)を基に構成できる。
入力値X,Y,Cinの全てが"Null"のときは上述したPre-charge信号生成回路40によって、Pre-charge^信号の論理レベルはLowになる。すると、P-ch MOSFET33はオンになり、電源Vddを通じてノード32を論理レベルHighにプリチャージする。このときz1の論理レベルはLowである。入力値X,Y,Cinの何れかが"0"又は"1"の値をとると、Pre-charge^信号の論理レベルはHighになり、P-ch MOSFET33はオフになる。このとき各々のN-ch MOSFET41〜52のゲート端子には"0"又は"1"に対応したLow又はHighレベルの信号が入力される。カスケード接続された何れかの列のN-ch MOSFETが全てオンになると、ノード32の論理レベルはHighからLowに遷移し、z1の論理レベルはLowからHighに遷移する。
尚、P-ch MOSFET33がオンからオフになるタイミングとしては、少なくとも何れかのN-ch MOSFET41〜52がオフからオンになるタイミングよりも遅くならないように配慮し、電源Vddからグランドへ貫通電流が流れないようにするのが望ましい。また、説明の便宜上、N-ch MOSFET回路網31はN-ch MOSFET41〜52の配置と真理値表(図5)との対応関係が明確になるように12個のN-ch MOSFET41〜52を配列しているが、必要に応じてN-ch MOSFET41〜52の接続関係を最適化し、トランジスタ数を削減してもよい。例えば、N-ch MOSFET43,46は単一のN-ch MOSFETに代替できる。また、(2)式から明らかなように力値X,Yが"1"のときはキャリー入力Cinの値に関係なく、キャリー出力Coutは必ず"1"になるため、x1とy1がそれぞれ"1"のときには、cin1が"1"であるか又は"0"であるかを問わずに、cout1が"1"になるように組み合わせ回路を構成してもよい。また、組み合わせ回路30として、N-ch MOSFET回路網31に替えて複数のP-ch MOSFETから成るP-ch MOSFET回路網を採用してもよい。
図8は4ビット非同期全加算器90の接続図を示している。非同期加算器90は4つの1ビット全加算器91〜94から構成される。下位ビットのキャリー出力はその上位ビットのキャリー入力として伝播される。ここで、4ビット加算値をX[3:0],4ビット被加算値をY[3:0],4ビット和出力をZ[3:0],1ビットキャリー入力をCin,1ビットキャリー出力をCoutとしている。これらの入出力信号は全て2線エンコードされ、X3={x3_1,x3_0},X2={x2_1,x2_0},X1={x1_1,x1_0},X0={x0_1,x0_0},Y3={y3_1,y3_0},Y2={y2_1,y2_0},Y1={y1_1,y1_0},Y0={y0_1,y0_0},Cin={cin_1,cin_0},Cout={cout_1,cout_0}に変換される。
図9は非同期加算器90における4相ハンドシェーキングの説明図である。同図に示すように非同期加算器90は4ビットのチャネルを通じて各々のプロセスA,B,C,Opに接続している。プロセスAはActive Output Portを具備しており、4ビットの加算値Xを非同期加算器90に出力し、プロセスCからのAcknowledge信号を待つ。同様に、プロセスBはActive Output Portを具備しており、4ビットの被加算値Yを非同期加算器90に出力し、プロセスCからのAcknowledge信号を待つ。プロセスOpは非同期加算器90に加算を行わせるか、又は減算を行わせるか等の制御を行うプロセスである。プロセスOpは別途プロセスBと通信を行い、プロセスBの出力値にも影響を与える。非同期加算器90に加算を行わせる場合は、プロセスOpはキャリー入力Cinとして"0"={0,1}を非同期加算器90に入力し、プロセスCからのAcknowledge信号を待つ。一方、非同期加算器90に減算を行わせる場合は、プロセスOpはキャリー入力Cinとして"1"={1,0}を非同期加算器90に入力し、プロセスCからのAcknowledge信号を待つ。このとき、減算値はインバータ(図示せず)等を通じて論理否定される。このように2の補数を加算することで、減算を実現できる。尚、プロセスA,B,OpからのRequest信号の出力タイミングは、必ずしも同時とは限らない。プロセスCは非同期加算器90からの出力を受けるPassive Input Portを具備する。プロセスCは非同期加算器90から和出力Zを受け取ると、プロセスA,B,OpにAcknowledge信号を出力する。
図10は各プロセス間のハンドシェーキングを示している。図中、ΔTadderは非同期加算器90のディレイを示している。この例では、まず、プロセスOpから1ビットのキャリー入力Cinがあり、続いてプロセスAから加算値Xが出力され、プロセスBから被加算値Yが出力されている。非同期加算器90は加算値X、被加算値Y、キャリー入力Cinを全て受け取った時点からΔTadderの後、和出力ZをプロセスCに出力する。この和出力ZはプロセスA,B,Opからの3つのRequest信号(Req_AとしてのX、Req_BとしてのY、Req_OpとしてのCin)をMergeした一つのRequest、即ち、Req_A&B&OpとしてプロセスCに入力される。プロセスCはこのRequestに対してAcknowledge信号を出力、即ち、Ack_CをHighとする。このAcknowledge信号はプロセスA,B,Opに入力される。プロセスA,B,OpのそれぞれはこのAcknowledge信号を受けて、それぞれのRequest信号をネゲート、即ち、"Null"を出力する。非同期加算器90はX,Y,Cinに"Null"が入力されると、一定のディレイの後、和出力Zに"Null"を出力する。プロセスCはReq_A&B&Opとしての和出力Zが"Null"であることを受けてAcknowledge信号をLowにする。
尚、本実施形態の非同期加算器の挿入はプロセス間チャネルの"Cut Open"によって簡単に行えるので、一旦分離して行う制御部の論理合成とデータ部の結合は確実かつ簡単行うことができる。
図11はz1を演算する組み合わせ回路80の他の構成例を示している。図4と同一符号を付した素子等は同一の素子等を示すものとし、その詳細な説明は省略する。この組み合わせ回路80は、上述した組み合わせ回路30の構成に加えて、更に、入力信号のNullを検出するNull検出回路70と、N-ch MOSFET回路網31のオンタイミングを調整するN-ch MOSFET71〜74が追加された構成となっている。Null検出回路70は入力信号のNullを検出してP-ch MOSFET33にLowレベルのPre-charge^信号を供給するとともに、入力信号がNull以外の値("0"又は"1")をとったときに、P-ch MOSFET33がオンからオフになった後に十分な時間をおいて、N-ch MOSFET71〜74がオフからオンになるようにN-ch MOSFET71〜74のゲート端子に制御信号を供給する。このように、N-ch MOSFET71〜74がオフからオンになるタイミングを調整することで、P-ch MOSFET33とN-ch MOSFET回路網31が同時にオンになることによって電源Vddからグランドへ流れる貫通電流を抑制できる。
図12は本実施例の組み合わせ回路100の構成図である。同図は2線式エンコードされた和出力Zのうちz_1出力を生成するための組み合わせ回路をCMOS論理回路によって構成した例を示している。組み合わせ回路100は、非同期加算器10の入出力関係が(1)式及び(2)式を満たすように構成されている。このように、全加算を演算する組み合わせ回路をCOMS論理回路によって構成することで、Nullを検出する回路を設けなくても入力値の変化時におけるグリッジの発生を抑制できる。グリッジが発生すると、回路の誤動作を招くため、グリッジの発生はできるだけ抑制するのが望ましい。尚、z_0,cout_1,cout_0出力を生成するための組み合わせ回路については図示してないが、z_1出力と同様にCMOS論理回路によって実現できる。
本実施例の非同期プロセッサは、上述した実施例1乃至実施例3に開示した非同期加算器のうち何れかの非同期加算器を含む。非同期プロセッサとは、グローバルクロックを用いないで各々の最小機能回路(プロセス)が自律的(アクティブ)に又は他律的(パッシブ)に局所的な協調をとりながら分散処理を行うプロセッサである。システムの中央制御用のグローバルクロックを基準に回路動作をするように設計された同期プロセッサでは、命令フェッチ、デコード、エグゼキューション、リード/ライト等の各オペレーションはグローバルクロックに同期して行われるため、回路動作を高速にするにはクロック遅延、クロックスキュー、クロックジッター等の問題が生じるが、非同期プロセッサでは、最小機能回路同士が相互にハンドシェイクを通じて自律的に又は他律的に動作するため、このような問題は生じない。
非同期プロセッサにおいては、最小機能回路はイベント駆動によって制御され、自律的に動作する必要があると判断した場合と、他律的に動作する必要があると判断した場合にのみ動作する。つまり、各々の最小機能回路は他の最小機能回路とは独立して並列動作が可能であり、他の最小機能回路の処理が完了するまでウェイティングする必要がない。最小機能回路は所望の処理を実行する準備が完了した段階で処理を進めることができる。
また、本実施例の電子機器は実施例4の非同期プロセッサを備える。ここで、電子機器とは、回路基板やその他の要素を備え、一定の機能を奏する機器一般をいい、その構成に特に限定はない。かかる電子機器としては、例えば、バッテリ駆動される携帯機器、シートコンピュータ、電子ペーパ、ウェアラブルコンピュータ、ICカード、スマート・カード、携帯電話、ビデオカメラ、パーソナルコンピュータ、ヘッドマウントディスプレイ、リア型又はフロント型のプロジェクタ、ウェアラブル型健康管理機器、ウェアラブル型トイ、偏在型無線センサ、RFID、貼付型温度計、表示機能付きファックス装置、携帯型TV、PDA、電子手帳、シート型電卓、電子ペーパ、電光掲示板、宣伝広告用ディスプレイ、表示機能付き無線タグ、SOP(System-On-Panel)、SOG(System-On-Glass)等が含まれる。
実施例1の非同期加算器の接続図である。 2線式エンコーディングスキームである。 プリチャージ信号生成回路の構成図である。 実施例1の組み合わせ回路の構成図である。 入出力信号の真理値表である。 2線式デコーダの構成図である。 2線式デコーダの回路図である。 4ビット全加算器の構成図である。 4相ハンドシェーキングの説明図である。 4相ハンドシェーキングの説明図である。 実施例2の組み合わせ回路の構成図である。 実施例3の組み合わせ回路の構成図である。
符号の説明
10…非同期加算器 20…2線式デコーダ 30…組み合わせ回路 31…N-ch MOSFET回路網 32…ノード 33…P-ch MOSFET 34…インバータ 40…プリチャージ信号生成回路 80…組み合わせ回路 70…Null検出回路 90…4ビット全加算器

Claims (5)

  1. 2線式エンコードされた加算値、被加算値、及びキャリー入力を入力値として全加算を行い、2線式エンコードされた和出力、及びキャリー出力を出力値として出力する組み合わせ回路と、前記入力値のNullを検出する検出手段とを備える非同期加算器であって、前記組み合わせ回路は、ノードとグランド間に複数段にカスケード接続されたN-ch MOSFETを複数列備えるN-ch MOSFET回路網と、前記検出手段が前記入力値のNullを検出したときに前記ノードをプリチャージするプリチャージ手段と、入出力信号間の真理値表に基づいて前記N-ch MOSFETのゲート端子に前記入力信号を接続する接続手段と、前記ノードの電位を前記出力値として出力するバッファとを備え、前記N-ch MOSFET回路網の全列最上段のN-ch MOSFETのドレイン端子は、前記ノードに接続され、全列最下段のN-ch MOSFETのソース端子は、前記グランドに接続されており、前記組み合わせ回路は、前記入力値としてNull以外の値が入力されたときに前記入力値に基づいて全加算を行う、非同期加算器。
  2. 請求項1に記載の非同期加算器であって、前記入力値としてNull以外の値が入力されたときに前記N-ch MOSFET回路網の何れかの列の全てのN-ch MOSFETがオンになる期間において、前記プリチャージ手段が前記ノードをプリチャージしないように制御する手段を更に備える、非同期加算器。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の非同期加算器であって、2線式エンコードされた入力値をデコードする2線式デコーダを更に備える非同期加算器。
  4. 請求項1乃至請求項3のうち何れか1項に記載の非同期加算器を備える非同期プロセッサ。
  5. 請求項4に記載の非同期プロセッサを備える電子機器。
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