JP3911865B2 - 音声認識装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声を認識する音声認識装置に係り、特に、消費電流の低減化を図るとともに、音声検出精度または音声認識精度の向上を図るのに好適な音声認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、音声認識を用いた機器が様々な分野で実用化されてきている。この種の機器は、スイッチを入れて初めて認識動作を開始することで十分な機能を果たすものがあるが、音声が入力されると、直ちに音声認識を開始してその認識結果に基づいた動作を行うというように、常に、音声入力を待ち状態としておく必要のあるものもある。
【0003】
後者の例としては、例えば、ユーザが時刻を問い合わせると現在時刻を応答する時計などがある。この種の機器は、電池で動作するものがほとんどであり、また、機器の小型化、軽量化を考えたとき、電池は小容量のものを使用することが望ましく、かつ、長時間、電池交換をしないで済むことが望まれる。
【0004】
しかし、この種の機器は、常に音声入力を待ち状態としておく必要があるため、待ち状態においても、常に電流が消費されることになり、その消費電流をいかに小さく抑えるかが大きな課題である。
【0005】
こうした課題を解決するために、従来、いくつかの音声認識装置が提案されている。例えば、従来の音声認識装置としては、特開昭58-55990号公報に開示されたもの(以下、第1の従来例という。)がある。これは、入力音声をアンプにより増幅して出力する音声入力回路と、音声入力回路に音声が入力されたことを検出する音声検出回路と、音声入力回路からの入力音声を認識する音声認識回路と、を備え、音声検出回路により、音声入力回路に音声が入力されたと検出されたときは、音声認識回路に電力を供給するようになっているものである。この音声検出回路では、音声入力回路からの入力信号が所定レベル以上か否かを判定し、入力信号が所定レベル以上であると判定したときに、音声入力回路に音声が入力されたと検出する。
【0006】
したがって、所定レベル以上の音声信号が入力されない間は、音声認識回路に電力が供給されないので、音声入力待ち状態における消費電流を低減することができる。
【0007】
また、従来他の音声認識装置としては、特開平1-93794 号公報に開示されたもの(以下、第2の従来例という。)がある。これは、入力音声をアンプにより増幅して出力する音声入力回路と、音声入力回路からの入力信号が所定レベル以上であるときに信号を出力する音声検出回路と、音声検出回路からの信号が入力されてから所定時間が経過するまでの間信号を出力するタイマと、タイマからの信号の発生中オンとなる電源と、電源からの電力により駆動しかつ音声入力回路からの入力音声を認識する音声認識回路と、を備えたものである。
【0008】
したがって、所定レベル以上の音声信号が入力されてから所定時間が経過するまでの間でしか、音声認識回路に電力が供給されないので、音声入力待ち状態における消費電流を低減することができる。
【0009】
また、従来他の音声認識装置としては、特開平7-244494号公報に開示されたもの(以下、第3の従来例という。)がある。これは、音声認識回路に供給するクロック信号の周波数が高いほど消費電流が大きくなるという点に着目してなされたものであって、入力音声をアンプにより増幅して出力する音声入力回路と、音声入力回路からの入力信号における音声区間の特徴量を含む特徴パターンデータを送出する前処理回路と、送出された特徴パターンデータと複数の音声に対するあらかじめ格納済の基準パターンデータとの類似度の比較判定動作をクロック信号に基づき行う音声認識回路と、音声入力回路からの入力信号が所定レベル以上であることを検出する音声検出回路と、音声認識回路の比較結果が所定の音声候補でない場合もしくは音声検出回路の検出結果から入力信号が一定時間以上所定レベル以下である場合にはクロック信号の周波数を基準値よりも低下させるクロック制御回路と、を備えたものである。
【0010】
したがって、音声認識回路の比較結果が所定の音声候補でない場合や、所定レベル以上の音声信号が一定時間以上入力されない場合は、音声認識回路に高い周波数のクロック信号が供給されないので、音声入力待ち状態における消費電流を低減することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記第1、第2および第3の従来例にあっては、いずれも次のような共通の問題点があった。すなわち、第1、第2および第3の従来例において、音声検出回路では、単に、音声入力回路からの入力信号が所定レベル以上であるか否かを判定することによって、音声入力回路に音声が入力されたことを検出するようになっているため、例えば、単発的なノイズや低周波ノイズ、回路ドリフト等のハイレベルノイズの影響により、入力信号が所定レベル以上になったときは、音声以外のものが入力されたにもかかわらず、音声が入力されたと検出してしまう。したがって、このような場合は、音声を認識する必要がないのに認識動作が開始されてしまい、無駄な電流が消費されることになる。
【0012】
また、音声入力回路では、音声入力待ち状態と音声認識時とによらず、同一特性のアンプを用いているため、こうしたことも、消費電流の増加を招く要因となっていた。すなわち、音声認識時では、基準音声パターンデータと入力信号とのマッチング処理を行うため、入力信号のすべての成分が必要となるのに対し、音声入力待ち状態では、入力信号が所定レベル以上であるか否かを検出すれば足りるため、例えば、動作点よりもハイレベルの信号成分だけあればよく、必ずしも入力信号のすべての成分を必要としない。したがって、音声認識時に合わせて入力信号のすべての成分を得ようとして、例えば、動作点を電源電圧の1/2に設定してしまうと、音声入力待ち状態では、不要な電流を消費することになる。
【0013】
さらに、音声入力待ち状態と音声認識時とでは、入力信号における必要な周波数帯域が異なる。すなわち、音声認識時では、上記マッチング処理を行うことから、音声に含まれるすべての周波数成分が必要であるのに対し、音声入力待ち状態では、音声が入力されたことを単に検出すればよいので、音声に含まれる周波数成分うち基本周波数成分だけがあればよい。したがって、音声入力回路において、同一特性のアンプを用いていることは、音声入力待ち状態および音声認識時のいずれかにおいて処理に最適な入力信号を得ることができず、検出精度または認識精度の低下を招く要因ともなっていた。
【0014】
そこで、本発明は、このような従来の問題を解決することを課題としており、消費電流の低減化を図るとともに、音声検出精度および音声認識精度の向上を図るのに好適な音声認識装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る音声認識装置は、音声認識時には高速のクロックを用い、音声検出時には低速のクロックのみを用いる音声認識装置であり、音声信号の処理に、音声認識時にはA/Dコンバータを用い、音声検出時にはC−MOSロジックを用いることを特徴とする。このような構成により、音声認識時以外はC−MOSロジックを用いるので、さらに消費電力を低減することができる。
【0016】
また、本発明に係る音声認識装置は、音声認識時には高速のクロックを用い、音声検出時には低速のクロックのみを用いる音声認識装置であり、音声認識時には連続的にマイクと増幅回路を動作させ、音声検出時には間欠的にマイクと増幅回路を動作させることを特徴とする。このような構成により、音声認識時以外は間欠的にしか電力が消費されないので、消費電力を一層低減することができる。
【0017】
本発明者等は、鋭意検討を重ねた結果、音声がある程度決まった帯域の周波数を有していること、およびハイレベルノイズが比較的音声帯域外の周波数を有していることに着目し、音声帯域にある音のみを音声認識の対象とすれば、音声とハイレベルノイズとをある程度区別することができることを見いだした。
【0018】
したがって、上記目的を達成するために、本発明に係る音声認識装置は、音声を入力する音声入力手段と、前記音声入力手段に音声が入力されたことを検出する音声検出手段と、前記音声検出手段の検出結果に基づいて前記音声入力手段に入力される音声の認識を開始する音声認識手段と、を備えた音声認識装置において、前記音声検出手段は、前記音声入力手段からの入力信号が所定レベルを挟んで変化した回数に基づいて、前記音声入力手段に音声が入力されたことを検出するようになっている。
【0019】
このような構成であれば、音声入力手段に何らかの音が入力されると、音声検出手段により、音声入力手段からの入力信号が所定レベルを挟んで変化した回数に基づいて、音声入力手段に音声が入力されたことが検出され、音声認識手段により、音声検出手段の検出結果に基づいて、音声入力手段に入力される音に対して音声認識が開始される。
【0020】
ここで、所定レベルは、正または負の実数値をもつレベルに限らず、零レベルまたは音声入力手段の動作点であってもよい。また、「所定レベルを挟んで変化した」とは、所定レベル以下から所定レベル以上への変化、または所定レベル以上から所定レベル以下への変化をいう。
【0021】
さらに、本発明に係る音声認識装置は、上記の音声認識装置において、前記音声検出手段は、所定時間内において前記入力信号が前記所定レベルを挟んで変化した回数をカウントするカウント手段と、前記カウント手段のカウント回数が所定数以上であるときは前記音声入力手段に音声が入力されたと判定する判定手段と、を有する。
【0022】
このような構成であれば、音声入力手段に何らかの音が入力されると、カウント手段により、所定時間内において音声入力手段からの入力信号が所定レベルを挟んで変化した回数がカウントされる。カウントの結果、判定手段により、カウント手段のカウント回数が所定数以上であるときは、音声入力手段に音声が入力されたと判定される。
【0023】
したがって、音声帯域よりも低い周波数を除去するように、所定時間および所定数を設定すれば、音声入力手段に音声が入力されると、カウント手段により、所定時間内において入力信号が所定レベルを挟んで変化した回数がカウントされるが、入力されたものが音声帯域にある音であるので、カウント手段のカウント回数が所定数以上となって、判定手段により、音声入力手段に音声が入力されたと判定される。これに対して、音声入力手段に音声帯域よりも低い周波数の音が入力されると、カウント手段により、所定時間内において入力信号が所定レベルを挟んで変化した回数がカウントされるが、入力されたものが音声帯域よりも低い周波数の音であるので、カウント手段のカウント回数が所定数以上とならず、判定手段により、音声入力手段に音声が入力されたと判定されない。
【0024】
さらに、本発明に係る音声認識装置は、上記の音声認識装置において、前記音声検出手段は、所定時間内において前記入力信号が前記所定レベルを挟んで変化した回数をカウントするカウント手段と、前記カウント手段のカウント回数が所定の範囲内であるときは前記音声入力手段に音声が入力されたと判定する判定手段と、を有する。
【0025】
このような構成であれば、音声入力手段に何らかの音が入力されると、カウント手段により、所定時間内において音声入力手段からの入力信号が所定レベルを挟んで変化した回数がカウントされる。カウントの結果、判定手段により、カウント手段のカウント回数が所定の範囲内であるときは、音声入力手段に音声が入力されたと判定される。
【0026】
したがって、音声帯域外の周波数を除去するように、所定時間および所定の範囲を設定すれば、音声入力手段に音声が入力されると、カウント手段により、所定時間内において入力信号が所定レベルを挟んで変化した回数がカウントされるが、入力されたものが音声帯域にある音であるので、カウント手段のカウント回数が所定の範囲内となって、判定手段により、音声入力手段に音声が入力されたと判定される。これに対して、音声入力手段に音声帯域外の周波数の音が入力されると、カウント手段により、所定時間内において入力信号が所定レベルを挟んで変化した回数がカウントされるが、入力されたものが音声帯域外の周波数の音であるので、カウント手段のカウント回数が所定の範囲内とならず、判定手段により、音声入力手段に音声が入力されたと判定されない。
【0027】
ところで、音声認識装置では、音声入力手段からの入力信号が動作点を離れて電源電圧または接地電圧に張りついたままの状態となることが稀に発生する。上記の発明では、音声入力手段からの入力信号が所定レベルを挟んで何回変化したかによって、音声入力手段に入力される音の周波数を擬似的に検出するようにしているが、例えば、音声入力手段に高周波のハイレベルノイズが入力され、その入力信号が所定時間内の途中で動作点を離れて電源電圧または接地電圧に張りついたままの状態となった場合であって、しかもその入力信号が所定レベルを挟んで変化した回数が所定の範囲内となった場合は、音声認識手段が音声認識を開始してしまうことになる。したがって、こうした場合においては、音声以外の入力信号であることが明らかなので、音声認識手段が音声認識を開始してしまうのを避けたい。
【0028】
上記のような場合における入力信号は、電源電圧または接地電圧に張りついているために、音声の入力信号に比較して、所定レベルよりもハイレベルになっている時間、または所定レベルよりもローレベルとなっている時間が長くなるということができる。
【0029】
そこで、かかる点に着目し、上記問題を解決するために、本発明に係る音声認識装置は、上記の音声認識装置において、前記音声検出手段は、さらに、前記入力信号が前記所定レベルよりもハイレベルとなっている時間またはローレベルとなっている時間に基づいて、前記音声入力手段に音声が入力されたことを検出するようになっている。
【0030】
このような構成であれば、音声入力手段に何らかの音が入力されると、音声検出手段により、音声入力手段からの入力信号が所定レベルよりもハイレベルになっている時間、または所定レベルよりもローレベルになっている時間に基づいて、音声入力手段に音声が入力されたことが検出される。
【0031】
さらに、本発明に係る音声認識装置は、請求項6記載の音声認識装置において、前記音声検出手段は、前記入力信号が前記所定レベルよりもハイレベルであるかまたはローレベルであるかを所定周期で検出する検出手段と、所定時間内において前記検出手段がハイレベルであると検出した回数またはローレベルであると検出した回数をカウントする第2のカウント手段と、前記第2のカウント手段のカウント回数が所定数以上であるときは前記音声入力手段に音声が入力されていないと判定する第2の判定手段と、を有する。
【0032】
このような構成であれば、音声入力手段に何らかの音が入力されると、検出手段により、音声入力手段からの入力信号が所定レベルよりもハイレベルであるかまたはローレベルであるかが所定周期で検出されるとともに、第2のカウント手段により、所定時間内において検出手段がハイレベルであると検出した回数またはローレベルであると検出した回数がカウントされる。カウントの結果、第2の判定手段により、第2のカウント手段のカウント回数が所定数以上であるときは、音声入力手段に音声が入力されていないと判定される。
【0033】
したがって、上記のような状態が生じると、第2のカウント手段により、所定時間内においてハイレベルの回数またはローレベルの回数がカウントされるが、入力信号が電源電圧または接地電圧に張りついているので、第2のカウント手段のカウント回数が所定数以上となって、第2の判定手段により、音声入力手段に音声が入力されていないと判定される。なお、音声入力手段に音声が入力されると、第1のカウント手段により、所定時間内においてハイレベルの回数またはローレベルの回数がカウントされるが、入力信号が動作点を基準として振動するので、第2のカウント手段のカウント回数が所定数以上とならず、第2の判定手段により、音声入力手段に音声が入力されていないと判定されない。
【0034】
一方、本発明に係る音声認識装置は、入力した音声を演算増幅器により増幅して出力する音声入力手段と、前記演算増幅器からの入力信号に基づいて前記音声入力手段に音声が入力されたことを検出する音声検出手段と、前記音声検出手段の検出結果に基づいて前記入力信号に対する音声認識を開始する音声認識手段と、を備えた音声認識装置において、前記音声検出手段の検出結果に基づいて、前記演算増幅器の特性を変更するようになっている。
【0035】
このような構成であれば、音声入力手段に何らかの音が入力されると、演算増幅器により、入力された音が増幅されて出力される。そして、音声検出手段により、演算増幅器の特性に基づき増幅された入力信号に基づいて、音声入力手段に音声が入力されたことが検出され、音声検出手段の検出結果に基づいて、演算増幅器の特性が変更されるとともに、変更された演算増幅器の特性に基づき増幅された入力信号に対する音声認識が開始される。したがって、音声検出時と音声認識時とでは、演算増幅器に対して異なる特性が設定される。
【0036】
この発明において、「特性」とは、動作点、増幅率、時定数等をいう。
【0037】
さらに、本発明に係る音声認識装置は、上記の音声認識装置において、前記音声検出手段の検出結果に基づいて、前記演算増幅器の動作点を変更するようになっている。
【0038】
このような構成であれば、音声検出手段の検出結果に基づいて、演算増幅器の動作点が変更される。したがって、音声検出時と音声認識時とでは、演算増幅器に対して異なる動作点が設定される。
【0039】
さらに、本発明に係る音声認識装置は、上記の音声認識装置において、前記音声検出手段の検出結果に基づいて、前記演算増幅器の増幅率を変更するようになっている。
【0040】
このような構成であれば、音声検出手段の検出結果に基づいて、演算増幅器の増幅率が変更される。したがって、音声検出時と音声認識時とでは、演算増幅器に対して異なる増幅率が設定される。
【0041】
さらに、本発明に係る音声認識装置は、上記の音声認識装置において、前記音声検出手段の検出結果に基づいて、前記音声検出手段の検出結果に基づいて、前記演算増幅器の時定数を変更するようになっている。
【0042】
このような構成であれば、音声検出手段の検出結果に基づいて、演算増幅器の時定数が変更される。したがって、音声検出時と音声認識時とでは、演算増幅器に対して異なる時定数が設定される。
【0043】
さらに、本発明に係る音声認識装置は、上記の音声認識装置において、前記音声入力手段を間欠的に駆動するようになっている。
【0044】
このような構成であれば、音声入力手段が間欠的に駆動させられる。例えば、0.1秒間を動作状態として音声入力を可能とし、その後の0.5秒間を非動作状態とするというように、動作状態と非動作状態とを繰り返す間欠的な音声入力動作が行われる。このような間欠駆動を行うことにより、音声入力待ち状態における消費電流が低減される。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る音声認識装置の実施の形態を示す概略構成図である。
【0046】
この第1の実施の形態は、本発明に係る音声認識装置を、図1に示すように、常に音声入力待ち状態とし、音声が入力されると、直ちに音声認識を開始してその認識結果に基づいた動作を行う常時駆動型の音声認識装置に適用したものである。
【0047】
まず、構成の概略を説明すると、図1中、音声認識装置100は、マイクロホン110と、マイクロホン110が入力した音声をアンプにより増幅して出力する音声入力回路120と、制御プログラムに基づいて音声入力回路120からの入力信号を用いた所定の音声認識処理を実行するCPU130と、所定領域にあらかじめCPU130の制御プログラム等を格納しているROM140と、ROM140等から読み出したデータやCPU130の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM150と、CPU130からの音声信号をアンプにより増幅してスピーカ170に出力する音声出力回路160と、で構成されている。ここで、CPU130と、ROM140と、RAM150とは、データを転送するためのデータバス199によりデータ授受可能に相互に接続されている。
【0048】
CPU130には、音声入力回路120に音声が入力されたことを検出するCMOSロジック132と、音声入力回路120からのアナログの入力信号をディジタル信号に変換するA/Dコンバータ134と、音声入力回路120をCMOSロジック132とA/Dコンバータ134とに接続切換するスイッチSWと、CPU130の処理結果であるディジタル信号をアナログ信号に変換して音声出力回路160に出力するD/Aコンバータ136と、高速(例えば、20MHz)のクロックを発振する高速クロック発振器138と、低速(例えば、32KHz)のクロックを発振する低速クロック発振器139と、CPU130の制御により電源電圧VDD、接地電圧(GND)、オープン電圧(フローティング)への接続切換を行う制御ポートP1 ,P2 ,P3 ,MIC-GND と、が設けられている。各制御ポートP1 〜P3 ,MIC-GND には、後段で詳述するが、音声入力回路120における回路素子の一端が接続されている。
【0049】
CPU130では、まず、音声入力回路120をCMOSロジック132に接続するようにスイッチSWが切り換えられる。この状態で、CMOSロジック132により音声が入力されたと検出されると、音声入力回路120をA/Dコンバータ134に接続するようにスイッチSWが切り換えられる。そして、A/Dコンバータ134により、音声入力回路120からのアナログの入力信号がディジタル信号に変換されてRAM150に格納され、格納されたディジタル信号に基づいて所定の音声認識処理が実行される。なお、音声認識処理の結果、その認識結果に基づいた所定の動作として、CPU130からディジタルの音声信号が出力されると、D/Aコンバータ136によりこれがアナログ信号に変換されて音声出力回路160に出力される。
【0050】
全体の動作を図2のフローチャートに基づいて説明する。まず、通常は音声検出動作をしており、マイクロフォン110および音声入力回路120の後述するオペアンプAp は間欠動作をしている。そして、マイクロフォン110に音が入力されると、オペアンプAp の出力が、一定期間内にC−MOSロジック132の閾値を超えた回数が、規定の回数の範囲内かどうかを調べ、規定の範囲内なら音声が入力されたと判定し、音声認識動作を起動する。規定の範囲外なら音声は入力されなかったと判定し、音声検出動作に戻る。音声認識動作を起動するには、高速クロックを起動し、制御ポートを音声認識動作に切り換える。音声認識動作中に、一定期間内に音声の入力があれば、その音声を用いて音声認識を行い、必要な動作をした後、さらに音声の入力を待つ。音声認識動作中に、一定期間内に音声の入力がなければ、制御ポートを音声検出動作に切り換え、高速クロックを停止し、音声検出動作に戻る。
【0051】
次に、音声入力回路120の詳細な構成を図面を参照しながら説明する。図3は、音声入力回路120の構成を示す回路図である。
【0052】
音声入力回路120は、図3に示すように、マイクロホン110からの音声信号を増幅するオペアンプAP と、マイクロホン110の一端および電源電圧VDDに両端を接続した抵抗R1 と、オペアンプAP の非反転入力端子とマイクロホン110の一端との間に介挿されたコンデンサC1 と、オペアンプAP の非反転入力端子に一端を接続した抵抗R3 ,R2 と、オペアンプAP の反転端子に一端を接続したコンデンサC2 ,C3 および抵抗R4 と、コンデンサC2 の他端に一端を接続した抵抗R5 と、コンデンサC3 の他端に一端を接続した抵抗R6 と、オペアンプAP の負帰還ループに介挿された抵抗R7 と、で構成されている。
【0053】
ここで、マイクロホン110の他端および抵抗R3 ,R6 の他端は、制御ポートMIC-GND に、抵抗R2 の他端は、制御ポートP1 に、抵抗R4 の他端は、制御ポートP2 に、抵抗R5 の他端は、制御ポートP3 に、それぞれ接続されている。なお、オペアンプAP の電源入力端子は、それぞれ電源VDDおよび制御ポートMIC-GND に接続されている。また、抵抗R2 ,R3 は、いずれも同抵抗値である。
【0054】
次に、制御ポートP1 〜P3 ,MIC-GND の詳細な構成を図面を参照しながら説明する。図4は、制御ポートP1 〜P3 ,MIC-GND の切換制御の状態を示すタイムチャートである。
【0055】
各制御ポートP1 〜P3 ,MIC-GND は、音声入力回路120がCMOSロジック132に接続されている音声検出時と、音声入力回路120がA/Dコンバータ134に接続されている音声認識時とに応じて、電源電圧VDD、GND、フローティングへの接続切換を行うようになっている。音声検出時では、後段で詳述するが、音声入力回路120を間欠的に駆動するため、音声入力回路120をオンにする音声入力回路オン時と、音声入力回路120をオフにする音声入力回路オフ時と、が存在する。したがって、各制御ポートP1 〜P3 ,MIC-GND は、音声検出時において、さらに、音声入力回路オン時と、音声入力回路オフ時とに応じて、上記接続切換を行うようになっている。
【0056】
具体的に、制御ポートMIC-GND は、図4に示すように、音声入力回路オフ時では電源電圧VDDに、音声入力回路オン時および音声認識時ではGNDに、それぞれ接続切換するようになっており、制御ポートP1 は、音声入力回路オフ時および音声認識時では電源電圧VDDに、音声入力回路オン時ではGNDに、それぞれ接続切換するようになっている。また、制御ポートP2 ,P3 は、音声入力回路オフ時では電源電圧VDDに、音声入力回路オン時ではGNDに、音声認識時ではフローティングに、それぞれ接続切換するようになっている。
【0057】
このように接続切換が行われるため、音声入力回路120は、音声入力回路オン時では図5に示すように、また音声認識時では図6に示すようになる。
【0058】
すなわち、音声入力回路オン時では、音声入力回路120は、図5に示すように、オペアンプAP と、抵抗R1 ,R7 と、コンデンサC1 〜C3 と、GNDに他端を接続した抵抗R2 〜R6 と、で構成される。なお、マイクロホン110の他端は、GNDに接続されている。このとき、動作点VQ 、増幅率Af 、および時定数Tk は、下式(1)〜(3)で示される。なお、下式で、Rm ‖Rn は、Rm とRn の並列抵抗値を意味する。
【0059】
Q = 0 (1)
f ≒ (R4 ‖R5 ‖R6 +R7 )/R4 ‖R5 ‖R6 (2)
k = C2 5 または C3 6 (3)
(3)式の右辺は、 C2 5とC3 6 の値の小さいほうが時定数として支配 的になるという意味である。
【0060】
一方、音声認識時では、音声入力回路120は、図6に示すように、オペアンプAP と、抵抗R1 ,R7 と、コンデンサC1 ,C3 と、GNDに他端を接続した抵抗R3 ,R6 と、電源電圧VDDに他端を接続した抵抗R2 と、で構成される。なお、マイクロホン110の他端は、GNDに接続されている。このとき、動作点VQ 、増幅率Af 、および時定数Tk は、下式(4)〜(6)で示される。
Q = VDD3 /(R2 +R3 ) = VDD/2 ∵R2 =R3 (4)
f ≒ (R6 +R7 )/R6 (5)
k = C3 6 (6)
このように、音声検出時と音声認識時とでは、動作点VQ 、増幅率Af 、および時定数Tk がそれぞれ異なる値で設定可能となるので、抵抗R1 〜R7 およびコンデンサC1 〜C3 の値は、音声検出時および音声認識時の両方において最適な入力信号が得られるような値に設定しておく。なお、音声認識時でも、場面によって増幅率Af や時定数Tk を変えたい場合は、C3 +R6 にC2 +R5 を並列に接続することにより、それぞれの場面で最適な特性を得ることができる。また、音声検出時でも、いくつかのCRの組み合わせが考えられ、C2 +R5 は使用せず、C3 +R6 にR4 を並列に接続するだけでもよいし、R4 は使用せず、C3 +R6 にC2 +R5 を並列に接続するだけでもよい。
【0061】
図7は、音声検出(間欠動作)時の動作のタイムチャートである。この間欠動作では、一定の期間ごとに各制御ポートP1 〜P3 ,MIC-GND は、電源電圧VDD(プルアップ)、GND(プルダウン)への接続を繰り返す。オペアンプAP 出力の基準動作点は0Vであるため、マイクロホン110がONのときのオペアンプAP の出力は0Vになる。オペアンプAP の出力は、回路内の時定数Tk のため若干応答が遅れる。
【0062】
図8は、音声検出動作(間欠動作)から音声認識動作への切り換えを示すタイムチャートである。間欠動作でマイクロフォン110がONのときに、規定の音声入力があると、音声認識動作に切り換わる。そのとき、制御ポートMIC-GND はGND、制御ポートP1 は電源電圧VDDに接続され、制御ポートP2 ,P3 は切り離されるため、音声入力回路120は、図5に示すような回路になる。オペアンプAP 出力の基準動作点は、電源電圧VDDの1/2となる。
【0063】
図9は、オペアンプAP の出力波形を示す図である。音声認識時では、電源電圧VDDの1/2を中心に、入力波形を歪みなく増幅した波形を出力する。この波形をA/Dコンバータ134でA/D変換し、音声認識に用いる。音声検出時では、0Vを基準に、入力波形が半波整流された波形を出力する。この波形が、一定期間内にC−MOSロジック132の閾値を越えた回数を調べ、有効な音声かどうか判定する。
【0064】
次に、CPU130の詳細な構成を図面を参照しながら説明する。図10および図11は、CPU130で実行される処理を示すフローチャートである。
【0065】
CPU130は、マイクロプロセッシングユニットMPU等からなり、音声入力回路120に音声が入力されたことを検出するときは、ROM140の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、図10のフローチャートに示す音声検出処理を実行する一方、図11のフローチャートに示す間欠駆動処理を所定周期で実行し、音声入力回路120を、所定時間(例えば70ms)オンにし、所定時間(例えば、300ms)オフにする動作を周期的に繰り返すことにより、間欠的に駆動させるようになっている。
【0066】
図10に基づいて、音声検出処理について説明する。まず、CPU130において音声入力回路オン時になると、ステップS100に移行して、低速クロック発振器139を起動させることによりCPU130を低速のクロックで動作させ、ステップS102に移行して、音声入力回路120をCMOSロジック132に接続するようにスイッチSWを切り換え、ステップS104に移行して、整数型の変数COUNT ,HIGH,LOW に“0”を設定し、ステップS106に移行するようになっている。
【0067】
ステップS106では、音声入力回路120からの入力信号が所定レベルを挟んで変化したか否かを判定し、所定レベルを挟んで変化したと判定されたとき(Yes) は、ステップS108に移行して、変数COUNT の値に“1”を加算し、ステップS110に移行するが、そうでないと判定されたとき(No) は、そのままステップS110に移行する。このステップS106では、音声入力回路120からの入力信号を所定周期(例えば、70ms中256点をとる周期、すなわち3657Hz)でサンプリングし、1サンプリング前の値と現在の値とを比較して、1サンプリング前の値が所定レベル以上でありかつ現在の値が所定レベル以下であるとき、または1サンプリング前の値が所定レベル以下でありかつ現在の値が所定レベル以上であるときは、音声入力回路120からの入力信号が所定レベルを挟んで変化したと判定するようになっている。
【0068】
次いで、ステップS110では、音声入力回路120からの入力信号が所定レベルよりもハイレベルであるか否かを判定し、所定レベルよりもハイレベルであると判定されたとき(Yes) は、ステップS112に移行して、変数HIGHに“1”を加算するが、そうでないと判定されたとき(No) は、ステップS114に移行して、変数LOW に“1”を加算し、その後はいずれもステップS116に移行するようになっている。このステップS110では、ステップS106と同様に、音声入力回路120からの入力信号を所定周期でサンプリングし、現在の値が所定レベルよりもハイレベルであるか否かを判定するようになっている。
【0069】
次いで、ステップS116では、音声入力回路120をオンにする所定時間(上記、70ms)が経過したか否か、所定時間が経過したと判定されたとき(Yes) は、ステップS118に移行して、変数COUNT の値が所定数(例えば、32)以上であるか否かを判定し、所定数以上であると判定されたとき(Yes) は、ステップS120に移行するようになっている。このステップS118では、例えば、音声入力回路120に音声が入力されたときの変数COUNT の値を、所定数として設定しておく。
【0070】
ステップS120では、変数HIGHの値が所定数以下であるか否かを判定し、所定数以下であると判定されたとき(Yes) は、ステップS122に移行して、変数LOW の値が所定数以下であるか否かを判定し、所定数以下であると判定されたとき(Yes) は、ステップS124に移行するようになっている。このステップS120,S122では、例えば、音声入力回路120に音声が入力されたときの変数HIGHまたは変数LOW の値を、所定数として設定しておく。
【0071】
ステップS124では、高速クロック発振器138を起動させることによりCPU130を高速のクロックで動作させ、ステップS126に移行して、音声入力回路120をA/Dコンバータ134に接続するようにスイッチSWを切り換え、ステップS128に移行して、音声認識時の切換パターンとなるように各制御ポートP1 〜P3 ,MIC-GND を接続切換し、ステップS130に移行するようになっている。
【0072】
ステップS130では、音声入力回路120からの入力信号が所定時間内に少なくとも1回は所定レベルよりもハイレベルとなったか否かを判定し、所定時間内に所定レベルよりもハイレベルとなったと判定されたとき(Yes) は、ステップS132に移行して、音声入力回路120からの入力信号を用いた所定の音声認識処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させるが、そうでないと判定されたとき(No) は、そのまま一連の処理を終了して元の処理に復帰させるようになっている。このステップS130は、音声入力回路120からの入力信号が所定時間内に1回も所定レベルよりもハイレベルとならないときは、音声入力回路120に音声が入力されていないものと判定するための処理である。
【0073】
一方、ステップS118の判定の結果、変数COUNT の値が所定数以上でないと判定されたとき(No) 、ステップS120の判定の結果、変数HIGHの値が所定数以下でないと判定されたとき(No) 、ステップS122の判定の結果、変数LOW の値が所定数以下でないと判定されたとき(No) はいずれも、ステップS104に戻るようになっている。
【0074】
また一方、ステップS116の判定の結果、音声入力回路120をオンにする所定時間が経過していないと判定されたとき(No) は、ステップS106に戻るようになっている。
【0075】
次に、図11に基づいて、間欠駆動処理について説明する。まず、CPU130において間欠駆動処理が実行されると、ステップS200に移行して、スイッチSWの状態に基づいて現在が音声検出時であるか否かを判定し、音声検出時であると判定されたとき(Yes) は、ステップS202に移行して、音声入力回路120をオンにする切換パターンとなるように各制御ポートP1 〜P3 ,MIC-GND を接続切換し、ステップS204に移行するようになっている。
【0076】
ステップS204では、音声入力回路120をオンにする所定時間(上記、70ms)が経過したか否かを判定し、所定時間が経過したと判定されたとき(Yes) は、ステップS206に移行して、音声入力回路120をオフにする切換パターンとなるように各制御ポートP1 〜P3 ,MIC-GND を接続切換し、ステップS208に移行するようになっている。しかし、ステップS204の判定の結果、所定時間が経過していないと判定されたとき(No) は、ステップS204で所定時間が経過するまで待機するようになっている。
【0077】
ステップS208では、音声入力回路120をオフにする所定時間(上記、300ms)が経過したか否かを判定し、所定時間が経過したと判定されたとき(Yes) は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させるが、所定時間が経過していないと判定されたとき(No) は、ステップS208で所定時間が経過するまで待機するようになっている。
【0078】
一方、ステップS200の判定の結果、音声検出時でないと判定されたとき(No) は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させるようになっている。
【0079】
次に、上記第1の実施の形態の動作を図面を参照しながら説明する。図12は、音声入力回路120からの入力信号を示すタイムチャートである。
【0080】
まず、音声認識装置100に電源が投入されると、ステップS100において、低速のクロックでCPU130が駆動させられ、ステップS102において、音声入力回路120がCMOSロジック132に接続されるとともに、ステップS200〜S208において、音声入力回路120が間欠的に駆動させられる。この間欠駆動中に音声入力回路オン時となると、制御ポートP1 〜P3 ,MIC-GND がいずれもGNDに接続切換される。
【0081】
このため、音声入力回路オン時においてマイクロホン110に音声が入力されると、オペアンプAP により、マイクロホン110からの音声信号が、音声検出時用に設定された動作点VQ 、増幅率Af 、時定数TK に基づいて増幅され、CMOSロジック132に入力される。例えば、動作点VQ についていえば、マイクロホン110からの音声信号は、動作点0Vを基準として増幅される。なお、音声入力回路オン時と音声入力回路オフ時とが切り換わる際は、抵抗R4 により、コンデンサC2 ,C3 に充電された電荷が放電させられるので、高い応答性をもって動作点VQ が切り換わる。
【0082】
CMOSロジック132では、音声入力回路120がオンにされている所定時間内において、音声入力回路120からの入力信号が所定レベルを挟んで変化した回数(COUNT 値)、入力信号が所定レベルよりもハイレベルとなった回数(HIGH値)、および入力信号が所定レベルよりもローレベルとなった回数(LOW 値)がそれぞれカウントされるが、マイクロホン110に音声が入力されたことにより入力信号が音声帯域にあるので、図12(a)に示すように、入力信号が所定レベルを挟んで変化した回数が所定数以上となり、かつ、入力信号が所定レベルよりもハイレベルとなった回数および所定レベルよりもローレベルとなった回数も所定数以下となる。
【0083】
したがって、音声入力回路120に音声が入力されたと判定され、音声認識時となるので、ステップS124において、高速のクロックでCPU130が駆動させられ、ステップS126において、音声入力回路120がA/Dコンバータ134に接続されるとともに、制御ポートP1 が電源電圧VDDに、制御ポートP2 ,P3 がフローティングに、制御ポートMIC-GND がGNDに、それぞれ接続される。
【0084】
このため、音声入力回路120では、オペアンプAP により、マイクロホン110からの音声信号が、音声認識時用に設定された動作点VQ 、増幅率Af 、時定数TK に基づいて増幅され、A/Dコンバータ134に入力される。例えば、動作点VQ についていえば、マイクロホン110からの音声信号は、動作点VDD/2を基準として増幅される。なお、音声入力回路オン時と音声認識時とが切り換わる際は、抵抗R4 により、コンデンサC2 ,C3 に充電された電荷が放電させられるので、高い応答性をもって動作点VQ が切り換わる。
【0085】
A/Dコンバータ134では、音声入力回路120からのアナログの入力信号がディジタル信号に変換され、RAM150に格納される。CPU130では、ステップS132において、RAM150に格納されたディジタル信号に基づいて所定の音声認識処理が実行される。音声認識処理の結果、その認識結果に基づいた所定の動作として、CPU130からディジタルの音声信号が出力されると、D/Aコンバータ136によりこれがアナログ信号に変換され、音声出力回路160を介してスピーカ170から出力される。
【0086】
次に、音声入力回路オン時において、例えば、マイクロホン110に低周波のハイレベルノイズが入力されると、CMOSロジック132では、入力信号が音声帯域よりも低い周波数帯域にあるので、図12(b)に示すように、入力信号が所定レベルを挟んで変化した回数が所定数以下となる。したがって、音声入力回路120に音声が入力されていないと判定され、音声認識時とならず、音声検出時が継続される。
【0087】
次に、音声入力回路オン時において、例えば、マイクロホン110に低レベルのノイズが入力されると、CMOSロジック132では、入力信号が音声帯域であっても所定レベル以下であるので、図12(c)に示すように、入力信号が所定レベルを挟んで変化した回数が所定数以下となる。したがって、音声入力回路120に音声が入力されていないと判定され、音声認識時とならず、音声検出時が継続される。
【0088】
次に、例えば、マイクロホン110に高周波のハイレベルノイズが入力され、その入力信号が音声入力回路120がオンにされている所定時間内の途中で動作点VQ を離れて電源電圧VDDに張りついたままの状態となった場合であって、しかもその入力信号が所定レベルを挟んで変化した回数が所定数以上となった場合について説明する。音声入力回路オン時において、マイクロホン110にこのような入力があると、CMOSロジック132では、図12(d)に示すように、入力信号が所定レベルを挟んで変化した回数が所定数以上となるが、入力信号が所定レベルよりもハイレベルとなった回数が所定数以上となる。したがって、音声入力回路120に音声が入力されていないと判定され、音声認識時とならず、音声検出時が継続される。なお、入力信号が所定時間内の途中で動作点VQ を離れてGNDに張りついたままの状態となった場合は、CMOSロジック132において、入力信号が所定レベルよりもローレベルとなった回数が所定数以上となるので、同様に、音声認識時とならず、音声検出時が継続される。
【0089】
このようにして、音声を入力する音声入力回路120と、音声入力回路120に音声が入力されたことを検出するCMOSロジック132と、CMOSロジック132の検出結果に基づいて音声入力回路120に入力される音声の認識を開始するCPU130と、を備え、CMOSロジック132は、音声入力回路120からの入力信号が所定レベルを挟んで変化した回数をカウントし、そのカウント回数が所定数以上であるときは、音声入力回路120に音声が入力されたと判定するようにしたから、入力信号が所定レベル以下となるときはもとより、低周波のハイレベルノイズの影響により入力信号が所定レベル以上となっても、音声入力回路120に音声が入力されていないと判定される。したがって、このような場合に、音声認識動作が開始されてしまうのを防止することができるので、従来に比して、無駄な電流の消費を抑制することにより、消費電流を低減することができる。
【0090】
特に、音声入力回路120からの入力信号が所定レベルを挟んで変化したか否かを検出することにより、音声入力回路120からの入力信号の周波数を擬似的に検出するようにしたから、CMOSロジック132を用いた簡易な構成とすることができ、音声検出精度を向上しながらもコストの上昇を比較的抑えることができる。
【0091】
また、CPU130は、入力信号が所定レベルよりもハイレベルであるかまたは所定レベルよりもローレベルであるかを所定周期で検出し、所定時間内において所定レベルよりもハイレベルであると検出した回数および所定レベルよりもローレベルであると検出した回数をカウントし、そのカウント回数が所定数以上であるときは、音声入力回路120に音声が入力されていないと判定するようにしたから、音声入力回路120からの入力信号が動作点VQ を離れて電源電圧VDDまたはGNDに張りついたままの状態となっても、音声入力回路120に音声が入力されていないと判定される。したがって、このような場合に、音声認識動作が開始されてしまうのを防止することができるので、従来に比して、無駄な電流の消費を抑制することにより、消費電流を低減することができる。
【0092】
さらに、音声認識時では、入力された音声をディジタル的に処理するために、A/Dコンバータ134が必要だが、A/Dコンバータ134は消費電流が大きい。音声検出動作では、入力された信号が規定のレベル以上かどうかを判定すればよいので、A/Dコンバータ134の代わりに、C−MOSロジック132を用いることにより、消費電力を減らすことができる。
【0093】
さらに、音声検出時で、マイクロフォン110とオペアンプAP をOFFにするには、マイクロフォン110のグランド側(MIC-GND)および各制御ポートP1 〜P3 を電源電圧VDDにプルアップすることにより、消費電力を減らすことができる。
【0094】
さらに、オペアンプAP の特性を変えるには、オペアンプAP の抵抗とコンデンサを、CPU130の制御ポートP1 〜P3 により制御することにより行う。この制御は、CPU130の制御ポートP1 〜P3 で直接制御しないくても、アナログスイッチ等で制御することもできる。CPU130の制御ポートP1 〜P3 で直接制御する場合は、アナログスイッチ等が不要になるので、コストを安くすることができる。
【0095】
さらに、CMOSロジック132の検出結果に基づいて、オペアンプAP の特性を変更するようにしたから、音声検出時および音声認識時の両方において最適な入力信号が得られるので、消費電流をさらに低減することができるとともに、従来に比して、音声検出精度および音声認識精度を向上することができる。
【0096】
さらに、CMOSロジック132の検出結果に基づいて、オペアンプAP の動作点VQ を変更するようにしたから、消費電流をさらに低減することができる。さらに、CMOSロジック132の検出結果に基づいて、オペアンプAP の増幅率Af および時定数Tk を変更するようにしたから、音声検出精度および音声認識精度をさらに向上することができる。
【0097】
さらに、CPU130は、音声検出時において音声入力回路120を間欠的に駆動するようにしたから、従来に比して、音声入力待ち状態における消費電流を低減することができる。
【0098】
さらに、音声検出時では、低速クロック発振器139を起動させ、音声認識時では、高速クロック発振器138を起動させるようにしたから、音声入力待ち状態における消費電流を低減することができる。
【0099】
さらに、オペアンプAP の負帰還ループのコンデンサC2 ,C3 に、抵抗R4 を並列接続して設けたから、音声入力回路オン時と音声入力回路オフ時とを切り換える際、または音声入力回路オン時と音声認識時とを切り換える際に、高い応答性をもって動作点VQ を切り換えることができる。
【0100】
次に、本発明の第2の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図13は、本発明の第2の実施の形態である音声入力回路120の構成を示す回路図である。なお、上記第1の実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0101】
この第2の実施の形態は、本発明に係る音声認識装置を、音声入力回路120におけるオペアンプAP の動作点VQ を上記第1の実施の形態とは異なる値に設定する場合について適用したものである。
【0102】
まず、構成を説明すると、音声入力回路120は、図13に示すように、オペアンプAP と、マイクロホン110の一端および電源電圧VDDに両端を接続した抵抗R1 と、オペアンプAP の非反転入力端子とマイクロホン110の一端との間に介挿されたコンデンサC1 と、オペアンプAP の非反転入力端子に一端を接続した抵抗R2 ,R3 と、オペアンプAP の反転端子に一端を接続したコンデンサC2 ,C3 および抵抗R4 と、コンデンサC2 の他端に一端を接続した抵抗R5 と、コンデンサC3 の他端に一端を接続した抵抗R6 と、オペアンプAP の負帰還ループに介挿された抵抗R7 と、で構成されている。
【0103】
ここで、抵抗R3 の他端は、電源電圧VDDに、マイクロホン110の他端および抵抗R6 の他端は、制御ポートMIC-GND に、抵抗R2 の他端は、制御ポートP1 に、抵抗R4 の他端は、制御ポートP2 に、抵抗R5 の他端は、制御ポートP3 に、それぞれ接続されている。なお、抵抗R2 ,R3 は、いずれも同抵抗値である。
【0104】
次に、制御ポートP1 〜P3 ,MIC-GND の詳細な構成を図面を参照しながら説明する。図14は、制御ポートP1 〜P3 ,MIC-GND の切換制御の状態を示すタイムチャートである。
【0105】
制御ポートMIC-GND は、図14に示すように、音声入力回路オフ時では電源電圧VDDに、音声入力回路オン時および音声認識時ではGNDに、それぞれ接続切換するようになっており、制御ポートP1 は、音声入力回路オフ時および音声入力回路オン時では電源電圧VDDに、音声認識時ではGNDに、それぞれ接続切換するようになっている。また、制御ポートP2 は、音声入力回路オフ時および音声入力回路オン時では電源電圧VDDに、音声認識時ではフローティングに、それぞれ接続切換するようになっており、制御ポートP3 は、音声入力回路オフ時では電源電圧VDDに、音声入力回路オン時ではGNDに、音声認識時ではフローティングに、それぞれ接続切換するようになっている。
【0106】
このように接続切換が行われるため、音声入力回路オン時では、音声入力回路120は、オペアンプAP と、抵抗R1 ,R3 ,R7 と、コンデンサC1 〜C3 と、GNDに他端を接続した抵抗R5 ,R6 と、電源電圧VDDに他端を接続した抵抗R2 ,R4 と、で構成される。なお、マイクロホン110の他端は、GNDに接続されている。このとき、動作点VQ 、増幅率Af 、および時定数Tk は、下式(7)〜(9)で示される。
【0107】
Q = VDD (7)
f ≒ (R4 ‖R5 ‖R6 +R7 )/R4 ‖R5 ‖R6 (8)
k = C2 5 または C3 6 (9)
一方、音声認識時では、音声入力回路120は、オペアンプAP と、抵抗R1 ,R3 ,R7 と、コンデンサC1 ,C3 と、GNDに他端を接続した抵抗R2 ,R6 と、で構成される。なお、マイクロホン110の他端は、GNDに接続されている。このとき、動作点VQ 、増幅率Af 、および時定数Tk は、下式(10)〜(12)で示される。
【0108】
Q = VDD2 /(R2 +R3 ) = 1/2 ∵R2 =R3 (10)
f ≒ (R6 +R7 )/R6 (11)
k = C3 6 (12)
このように、音声検出時と音声認識時とでは、動作点VQ 、増幅率Af 、および時定数Tk がそれぞれ異なる値で設定可能となるので、抵抗R1 〜R7 およびコンデンサC1 〜C3 の値は、音声検出時および音声認識時の両方において最適な入力信号が得られるような値に設定しておく。
【0109】
次に、上記第2の実施の形態の動作を説明する。
【0110】
図15は、音声検出(間欠動作)時の動作のタイムチャートである。第1の実施の形態のポート制御(図7)とは、制御ポートP1 ,P2 が常に電源電圧VDDに接続されている点が異なる。オペアンプAp 出力の基準動作点は、電源電圧VDDと等しくなるため、マイクロフォン110がONの時もオペアンプAp の出力は、電源電圧VDDと等しくなる。したがって、見かけ上、オペアンプAp の出力は、常に電源電圧VDDのように見える。
【0111】
図16は、音声検出動作(間欠動作)から音声認識動作への切り換えを示すタイムチャートである。間欠動作でマイクロフォン110がONのときに、規定の音声入力があると、音声認識動作に切り換わる。そのとき、制御ポートMIC-GND はGND、制御ポートP1 はGNDに接続され、制御ポートP2 ,P3 は切り離されるため、オペアンプAp 出力の基準動作点は、電源電圧VDDの1/2となる。
【0112】
図17は、オペアンプAp の出力波形を示す図である。音声認識時は、第1の実施の形態と同様である。音声検出時では、電源電圧VDDを基準に、入力波形が半波整流された波形を出力する。この波形が、一定期間内にC−MOSロジック132の閾値を超えた回数を調べ、有効な音声かどうか判定する。
【0113】
まず、音声認識装置100に電源が投入されると、ステップS200〜S208において、音声入力回路120が間欠的に駆動させられる。この間欠駆動中に音声入力回路オン時となると、制御ポートP1 ,P2 が電源電圧VDDに、制御ポートP3 ,MIC-GND がGNDに、それぞれ接続切換される。
【0114】
このため、音声入力回路オン時においてマイクロホン110に音声が入力されると、オペアンプAP により、マイクロホン110からの音声信号が、音声検出時用に設定された動作点VQ 、増幅率Af 、時定数TK に基づいて増幅され、CMOSロジック132に入力される。例えば、動作点VQ についていえば、マイクロホン110からの音声信号は、動作点VDDを基準として増幅される。なお、音声入力回路オン時と音声入力回路オフ時とが切り換わる際は、抵抗R4 により、コンデンサC2 ,C3 に充電された電荷が放電させられるので、高い応答性をもって動作点VQ が切り換わる。
【0115】
CMOSロジック132では、マイクロホン110に音声が入力されたことにより入力信号が音声帯域にあるので、入力信号が所定レベルを挟んで変化した回数が所定数以上となり、かつ、入力信号が所定レベルよりもハイレベルとなった回数および所定レベルよりもローレベルとなった回数も所定数以下となる。したがって、音声入力回路120に音声が入力されたと判定され、音声認識時となるので、制御ポートP1 ,MIC-GND がGNDに、制御ポートP2 ,P3 がフローティングに、それぞれ接続される。
【0116】
このため、音声入力回路120では、オペアンプAP により、マイクロホン110からの音声信号が、音声認識時用に設定された動作点VQ 、増幅率Af 、時定数TK に基づいて増幅され、A/Dコンバータ134に入力される。例えば、動作点VQ についていえば、マイクロホン110からの音声信号は、動作点VDD/2を基準として増幅される。なお、音声入力回路オン時と音声認識時とが切り換わる際は、抵抗R4 により、コンデンサC2 ,C3 に充電された電荷が放電させられるので、高い応答性をもって動作点VQ が切り換わる。
【0117】
このようにして、CMOSロジック132の検出結果に基づいて、オペアンプAP の特性を変更するようにしたから、音声検出時および音声認識時の両方において最適な入力信号が得られるので、消費電流をさらに低減することができるとともに、従来に比して、音声検出精度および音声認識精度を向上することができる。
【0118】
また、CMOSロジック132の検出結果に基づいて、オペアンプAP の動作点VQ を変更するようにしたから、消費電流をさらに低減することができる。
【0119】
さらに、CMOSロジック132の検出結果に基づいて、オペアンプAP の増幅率Af および時定数Tk を変更するようにしたから、音声検出精度および音声認識精度をさらに向上することができる。
【0120】
さらに、オペアンプAP の負帰還ループのコンデンサC2 ,C3 に、抵抗R4 を並列接続して設けたから、音声入力回路オン時と音声入力回路オフ時とを切り換える際、または音声入力回路オン時と音声認識時とを切り換える際に、高い応答性をもって動作点VQ を切り換えることができる。
【0121】
次に、本発明の第3の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図18は、本発明の第3の実施の形態である音声入力回路120の構成を示す回路図である。なお、上記第1の実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0122】
この第3の実施の形態は、本発明に係る音声認識装置を、音声入力回路120におけるオペアンプAP の動作点VQ を上記第1および第2の実施の形態とは異なる値に設定する場合について適用したものである。
【0123】
まず、構成を説明すると、音声入力回路120は、図18に示すように、オペアンプAP と、マイクロホン110の一端および電源電圧VDDに両端を接続した抵抗R1 と、オペアンプAP の非反転入力端子とマイクロホン110の一端との間に介挿されたコンデンサC1 と、オペアンプAP の非反転入力端子に一端を接続した抵抗R2 ,R3 ,R8 と、オペアンプAP の反転端子に一端を接続したコンデンサC2 ,C3 と、コンデンサC2 の他端に一端を接続した抵抗R5 と、コンデンサC3 の他端に一端を接続した抵抗R6 と、オペアンプAP の負帰還ループに介挿された抵抗R7 と、で構成されている。
【0124】
ここで、抵抗R8 の他端は、電源電圧VDDに、マイクロホン110の他端および抵抗R3 ,R6 の他端は、制御ポートMIC-GND に、抵抗R2 の他端は、制御ポートP1 に、抵抗R5 の他端は、制御ポートP3 に、それぞれ接続されている。なお、抵抗R2 ,R8 は、いずれも抵抗R3 の2倍の抵抗値を有している。
【0125】
次に、制御ポートP1 〜P3 ,MIC-GND の詳細な構成を図面を参照しながら説明する。図19は、制御ポートP1 〜P3 ,MIC-GND の切換制御の状態を示すタイムチャートである。
【0126】
制御ポートMIC-GND は、図19に示すように、音声入力回路オフ時では電源電圧VDDに、音声入力回路オン時および音声認識時ではGNDに、それぞれ接続切換するようになっており、制御ポートP1 は、音声入力回路オフ時および音声認識時では電源電圧VDDに、音声入力回路オン時ではGNDに、それぞれ接続切換するようになっている。また、制御ポートP3 は、音声入力回路オフ時では電源電圧VDDに、音声入力回路オン時ではGNDに、音声認識時ではフローティングに、それぞれ接続切換するようになっている。
【0127】
このように接続切換が行われるため、音声入力回路オン時では、音声入力回路120は、オペアンプAP と、抵抗R1 ,R7 ,R8 と、コンデンサC1 〜C3 と、GNDに他端を接続した抵抗R2 ,R3 ,R5 ,R6 と、で構成される。なお、マイクロホン110の他端は、GNDに接続されている。このとき、動作点VQ 、増幅率Af 、および時定数Tk は、下式(13)〜(15)で示される。
【0128】
Q = VDD(R2 ‖R3 )/(R2 ‖R3 +R8 )= VDD/4 (13)
f ≒ (R5 ‖R6 +R7 )/R5 ‖R6 (14)
k = C2 5 または C3 6 (15)
抵抗R2 ,R3 ,R8 を変更することにより、音声検出時の基準動作点と、音声認識時の基準動作点とを任意の値に設定することができる。R2 =R3 ×2、R8 =R3 ×2とすると、音声検出時は、制御ポートP1 がGNDに接続されるので、抵抗R2 と抵抗R3 とは並列に接続され、R8 =(R2 ‖R3 )×3となり、オペアンプAp 出力の基準動作点は、電源電圧VDDの1/4となる。また、音声認識時は、制御ポートP1 が電源電圧VDDに接続されるので、抵抗R2 と抵抗R8 とは並列に接続され、R3 =R2 ‖R8 となり、オペアンプAp 出力の基準動作点は、電源電圧VDDの1/2となる。
【0129】
一方、音声認識時では、音声入力回路120は、オペアンプAP と、抵抗R1 ,R7 ,R8 と、コンデンサC1 ,C3 と、GNDに他端を接続した抵抗R3 ,R6 と、電源電圧VDDに他端を接続した抵抗R2 と、で構成される。なお、マイクロホン110の他端は、GNDに接続されている。このとき、動作点VQ 、増幅率Af 、および時定数Tk は、下式(16)〜(18)で示される。
【0130】
Q = VDD3 /(R2 ‖R8 +R3 )= VDD/2 (16)
f ≒ (R6 +R7 )/R6 (17)
k = C3 6 (18)
このように、音声検出時と音声認識時とでは、動作点VQ 、増幅率Af 、および時定数Tk がそれぞれ異なる値で設定可能となるので、抵抗R1 〜R8 およびコンデンサC1 〜C3 の値は、音声検出時および音声認識時の両方において最適な入力信号が得られるような値に設定しておく。
【0131】
次に、上記第3の実施の形態の動作を説明する。
【0132】
音声検出時のオペアンプAP 出力の基準動作点は、必ずしも電源電圧VDDと等しいかまたは0Vである必要はない。基準動作点が電源電圧VDDの1/2付近にあると、C−MOSロジック132に大きな電流が流れたり、微小な入力で音声認識動作が起動したりするので、基準動作点は電源電圧VDDの1/2付近を避ければよい。基準動作点がC−MOSロジック132の閾値に近ければ、小さな入力でC−MOSロジック132の閾値を超えるので、音声検出時の感度が高くなり、これに対し、基準動作点がC−MOSロジック132の閾値から離れていれば、大きな入力がないとC−MOSロジック132の閾値を超えないので、音声検出時の感度が低くなる。したがって、基準動作点を変えることにより、増幅率Af を変えることなく、音声検出時の感度を変えることができる。
【0133】
図20は、音声検出(間欠動作)時の動作のタイムチャートである。第1の実施の形態のポート制御(図7)とは、制御ポートP2 が使用されない点が異なる。オペアンプAp 出力の基準動作点は、電源電圧VDDの1/4であるため、マイクロフォン110がONのときのオペアンプAp の出力は、電源電圧VDDの1/4となる。
【0134】
図21は、音声検出動作(間欠動作)から音声認識動作への切り換えを示すタイムチャートである。間欠動作でマイクロフォン110がONのときに、規定の音声入力があると、音声認識動作に切り換わる。第1の実施の形態のポート制御(図8)とは、制御ポートP2 が使用されない点が異なる。オペアンプAp 出力の基準動作点は、電源電圧VDDの1/4から1/2へ移動する。
【0135】
図22は、オペアンプAp の出力波形を示す図である。音声認識時は、第1の実施の形態と同様である。音声検出時では、電源電圧VDDの1/4を基準に、入力波形のマイナス側が一部欠けた波形を出力する。この波形が、一定期間内にC−MOSロジック132の閾値を超えた回数を調べ、有効な音声かどうか判定する。第1および第2の実施の形態よりも、基準動作点とC−MOSロジック132の閾値との差が小さいので、小さな入力でもC−MOSロジック132の閾値を超えるので、音声検出時の感度が高くなる。
【0136】
まず、音声認識装置100に電源が投入されると、ステップS200〜S208において、音声入力回路120が間欠的に駆動させられる。この間欠駆動中に音声入力回路オン時となると、制御ポートP1 ,P2 ,MIC-GND がいずれもGNDに接続切換される。
【0137】
このため、音声入力回路オン時においてマイクロホン110に音声が入力されると、オペアンプAP により、マイクロホン110からの音声信号が、音声検出時用に設定された動作点VQ 、増幅率Af 、時定数TK に基づいて増幅され、CMOSロジック132に入力される。例えば、動作点VQ についていえば、マイクロホン110からの音声信号は、動作点VDD/4を基準として増幅される。
【0138】
CMOSロジック132では、マイクロホン110に音声が入力されたことにより入力信号が音声帯域にあるので、入力信号が所定レベルを挟んで変化した回数が所定数以上となり、かつ、入力信号が所定レベルよりもハイレベルとなった回数および所定レベルよりもローレベルとなった回数も所定数以下となる。したがって、音声入力回路120に音声が入力されたと判定され、音声認識時となるので、制御ポートP1 が電源電圧VDDに、制御ポートMIC-GND がGNDに、制御ポートP3 がフローティングに、それぞれ接続される。
【0139】
このため、音声入力回路120では、オペアンプAP により、マイクロホン110からの音声信号が、音声認識時用に設定された動作点VQ 、増幅率Af 、時定数TK に基づいて増幅され、A/Dコンバータ134に入力される。例えば、動作点VQ についていえば、マイクロホン110からの音声信号は、動作点VDD/2を基準として増幅される。
【0140】
このようにして、CMOSロジック132の検出結果に基づいて、オペアンプAP の特性を変更するようにしたから、音声検出時および音声認識時の両方において最適な入力信号が得られるので、消費電流をさらに低減することができるとともに、従来に比して、音声検出精度および音声認識精度を向上することができる。
【0141】
また、CMOSロジック132の検出結果に基づいて、オペアンプAP の動作点VQ を変更するようにしたから、消費電流をさらに低減することができる。
【0142】
さらに、CMOSロジック132の検出結果に基づいて、オペアンプAP の増幅率Af および時定数Tk を変更するようにしたから、音声検出精度および音声認識精度をさらに向上することができる。
【0143】
次に、本発明の第4の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図23は、本発明に係る音声認識装置の第4の実施の形態を示す概略構成図である。なお、上記第1の実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0144】
この第4の実施の形態は、本発明に係る音声認識装置を、図23に示すように、音声入力回路120とCPU130とで異なる電源電圧を用いる場合について適用したものである。
【0145】
まず、構成の概略を説明すると、図23中、音声認識装置100は、上記第1の実施の形態における音声認識装置100において、CPU130に電源電圧VDD1 を供給し、音声入力回路120に電源電圧VDD2 を供給するようになっている。
【0146】
また、音声入力回路120は、図24に示すように、上記第1の実施の形態における音声入力回路120の構成に加えて、抵抗R2 と制御端子P1 との間に介挿されたバッファ122を有している。
【0147】
このような構成であるため、音声認識装置100に電源が投入されると、CPU130が電源電圧VDD1 で駆動させられるとともに、音声入力回路120が電源電圧VDD2 で駆動させられる。そして、音声認識時では、制御ポートP1 に接続した抵抗R2 がバッファ122を介して電源電圧VDD2 に接続される。
【0148】
このようにして、音声入力回路120とCPU130とで異なる電源電圧VDD1 ,VDD2 を用いる構成において、音声入力回路120の抵抗R2 をバッファ122を介してCPU130の電源電圧VDD1 に接続するようにしたから、電源電圧VDD1 の電源ノイズが音声入力回路120に与える影響を低減することができる。
【0149】
なお、上記第1、第2、および第4の実施の形態において、音声入力回路120は、抵抗R4 を設けた構成としたが、これに限らず、抵抗R4 を設けない構成としてもよい。
【0150】
また、上記第3の実施の形態において、音声入力回路120は、抵抗R4 を設けない構成としたが、これに限らず、抵抗R4 を設けた構成としてもよい。このような構成であれば、音声入力回路オン時と音声入力回路オフ時とを切り換える際、または音声入力回路オン時と音声認識時とを切り換える際に、高い応答性をもって動作点VQ を切り換えることができる。
【0151】
さらに、上記第1、第2、第3、および第4の実施の形態においては、ステップS118を、変数COUNT の値が所定数以上であるか否かを判定するように構成したが、これに限らず、請求項5記載の判定手段として、変数COUNT の値が所定の範囲内であるか否かを判定するように構成してもよい。このような構成であれば、低周波または高周波のハイレベルノイズの影響により入力信号が所定レベル以上となっても、音声入力回路120に音声が入力されていないと判定される。したがって、このような場合に、音声認識動作が開始されてしまうのを防止することができるので、従来に比して、無駄な電流の消費を抑制することにより、消費電流を低減することができる。
【0152】
上記実施の形態において、音声入力回路120は、請求項1ないし7記載の音声入力手段に対応し、CMOSロジック132は、請求項1、4ないし11記載の音声検出手段に対応し、オペアンプAP は、請求項8ないし11記載の演算増幅器に対応し、CPU130は、請求項1または2記載の音声認識手段に対応している。
【0153】
また、ステップS104からS108まで、およびS116は、請求項4または5記載のカウント手段に対応し、ステップS118は、請求項4記載の判定手段に対応し、ステップS110は、請求項7記載の検出手段に対応し、ステップS104、およびステップS110からステップS116までは、請求項7記載の第2のカウント手段に対応し、ステップS120またはS122は、請求項7記載の第2の判定手段に対応している。
【0154】
以上説明したように、本発明に係る音声認識装置によれば、従来に比して、簡易な構成で消費電流を低減することができるという効果が得られる。
【0155】
また、本発明に係る音声認識装置によれば、音声入力手段からの入力信号が所定レベル以下となるときはもとより、低周波のハイレベルノイズの影響により入力信号が所定レベル以上となっても、音声認識動作が開始されてしまうのを防止することができるので、無駄な電流の消費を抑制することにより、さらに消費電流を低減することができるという効果も得られる。
【0156】
さらに、本発明に係る音声認識装置によれば、低周波または高周波のハイレベルノイズの影響により音声入力手段からの入力信号が所定レベル以上となっても、音声認識動作が開始されてしまうのを防止することができるので、無駄な電流の消費を抑制することにより、さらに消費電流を低減することができるという効果も得られる。
【0157】
さらに、本発明に係る音声認識装置によれば、音声入力手段からの入力信号が動作点を離れて電源電圧または接地電圧に張りついたままの状態となっても、音声認識動作が開始されてしまうのを防止することができるので、無駄な電流の消費を抑制することにより、さらに消費電流を低減することができるという効果も得られる。
【0158】
さらに、本発明に係る音声認識装置によれば、音声検出時および音声認識時の両方において最適な入力信号が得られるので、消費電流をさらに低減することができるとともに、従来に比して、音声検出精度および音声認識精度を向上することができるという効果も得られる。
【0159】
さらに、本発明に係る音声認識装置によれば、消費電流をさらに低減することができるという効果も得られる。
【0160】
さらに、本発明に係る音声認識装置によれば、音声検出精度および音声認識精度をさらに向上することができるという効果も得られる。
【0161】
さらに、本発明に係る音声認識装置によれば、従来に比して、音声入力待ち状態における消費電流を低減することができるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音声認識装置の実施の形態を示す概略構成図である。
【図2】音声認識装置全体の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施の形態である音声入力回路120の構成を示す回路図である。
【図4】制御ポートP1 〜P3 ,MIC-GND の切換制御の状態を示すタイムチャートである。
【図5】音声入力回路オン時における音声入力回路120の構成を示す回路図である。
【図6】音声認識時における音声入力回路120の構成を示す回路図である。
【図7】音声検出時の動作のタイムチャートである。
【図8】音声検出動作から音声認識動作への切り換えを示すタイムチャートである。
【図9】オペアンプAp の出力波形を示す図である。
【図10】CPU130で実行される音声検出処理を示すフローチャートである。
【図11】CPU130で実行される間欠駆動処理を示すフローチャートである。
【図12】音声入力回路120からの入力信号を示すタイムチャートである。
【図13】本発明の第2の実施の形態である音声入力回路120の構成を示す回路図である。
【図14】制御ポートP1 〜P3 ,MIC-GND の切換制御の状態を示すタイムチャートである。
【図15】音声検出時の動作のタイムチャートである。
【図16】音声検出動作から音声認識動作への切り換えを示すタイムチャートである。
【図17】オペアンプAp の出力波形を示す図である。
【図18】本発明の第3の実施の形態である音声入力回路120の構成を示す回路図である。
【図19】制御ポートP1 〜P3 ,MIC-GND の切換制御の状態を示すタイムチャートである。
【図20】音声検出時の動作のタイムチャートである。
【図21】音声検出動作から音声認識動作への切り換えを示すタイムチャートである。
【図22】オペアンプAp の出力波形を示す図である。
【図23】本発明に係る音声認識装置の第4の実施の形態を示す概略構成図である。
【図24】本発明の第4の実施の形態である音声入力回路120の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
100 音声認識装置
110 マイクロホン
120 音声入力回路
1 〜R8 抵抗
1 〜C3 コンデンサ
P オペアンプ
DD,VDD1 ,VDD2 電源電圧
130 CPU
132 CMOSロジック
134 A/Dコンバータ
136 D/Aコンバータ
138 高速クロック発振器
139 低速クロック発振器
1 〜P3 ,MIC-GND 制御ポート
140 ROM
150 RAM
160 音声出力回路
170 スピーカ
199 データバス

Claims (10)

  1. 音声を入力する音声入力手段と、CMOSロジックと音声検出用の低速クロック発振器を有し、前記音声入力手段に音声が入力されたことを検出する音声検出手段と、A/Dコンバータと前記低速クロック発振器よりも高い周波数を発振する高速クロック発振器を有し、前記音声検出手段において前記音声が検出された後に前記A/Dコンバータと前記高速クロック発振器を起動し、前記音声入力手段に入力される音声の認識を開始する音声認識手段と、を有し、前記音声検出手段は、前記音声入力手段からのアナログ入力信号を前記CMOSロジックに入力し、前記CMOSロジックからの出力信号が所定時間内においてCMOSロジックの電圧の閾値レベルを挟んで変化した回数に基づいて、前記音声入力手段に音声が入力されたことを検出することを特徴とする音声認識装置。
  2. 前記音声入力手段を間欠的に駆動するようになっている請求項1に記載の音声認識装置。
  3. 前記音声検出手段は、所定時間内において前記アナログ入力信号が前記CMOSロジックの電圧の閾値レベルを挟んで変化した回数をカウントするカウント手段と、前記カウント手段のカウント回数が所定数以上であるときは前記音声入力手段に音声が入力されたと判定する判定手段と、を有することを特徴とする請求項1または2に記載の音声認識装置。
  4. 前記音声検出手段は、所定時間内において前記アナログ入力信号が前記CMOSロジックの電圧の閾値レベルを挟んで変化した回数をカウントするカウント手段と、前記カウント手段のカウント回数が所定の範囲内であるときは前記音声入力手段に音声が入力されたと判定する判定手段と、を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の音声認識装置。
  5. 前記音声検出手段は、さらに、前記アナログ入力信号が前記CMOSロジックの電圧の閾値レベルよりもハイレベルとなっている時間又はローレベルとなっている時間に基づいて、前記音声入力手段に音声が入力されたことを検出するようになっていることを特徴とする1ないし4のいずれかに記載の音声認識装置。
  6. 前記音声検出手段は、前記アナログ入力信号が前記CMOSロジックの電圧の閾値レベルよりもハイレベルであるか又はローレベルであるかを所定周期で検出する検出手段と、所定時間内において前記検出手段がハイレベルであると検出した回数又はローレベルであると検出した回数をカウントする第2のカウント手段と、前記第2のカウント手段のカウント回数が所定数以上であるときは前記音声入力手段に音声が入力されていないと判定する第2の判定手段と、を有することを特徴とする請求項5に記載の音声認識装置。
  7. 前記音声検出手段の検出結果に基づいて、前記演算増幅器の特性を変更するようになっていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の音声認識装置。
  8. 前記音声検出手段の検出結果に基づいて、前記演算増幅器の動作点を変更するようになっていることを特徴とする請求項7に記載の音声認識装置。
  9. 前記音声検出手段の検出結果に基づいて、前記演算増幅器の増幅率を変更するようになっていることを特徴とする請求項7または8に記載の音声認識装置。
  10. 前記音声検出手段の検出結果に基づいて、前記演算増幅器の時定数を変更するようになっていることを特徴とする請求項7ないし9のいずれかに記載の音声認識装置。
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