JP3911438B2 - 光ファイバ接続替え装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光通信システムにおける光ファイバの接続を切り替える光ファイバ接続替え装置に関する。光アクセス網やインテリジェントビル等において使用される。
【0002】
【従来の技術】
従来、光通信システムにおいて、複数の光ファイバ線路の接続を切り替える装置として、図6のような光ファイバ接続替え装置が知られている(例えば、特許第3189141号公報参照)。
この装置は、整列盤300と接続盤301が対向して設置されている。整列盤300には、光ファイバ302が挿通可能の整列孔が複数並列して設けられている。また、接続盤301には、光ファイバ302の端部に接続されたプラグ(光ファイバプラグ、図示しない)を挿入・抜去可能としたアダプタ(図示しない)が複数並列して設けられている。プラグのアダプタへの挿入・抜去のために、整列盤300と接続盤301が対向している領域で自由に移動できるようにしたハンド機構304が設置され、ハンド機構304のフィンガ(図示しない)で前記プラグを把持したり、把持したプラグを開放できるようにされている。
このハンド機構304は、X軸ガイド305、305で案内されてX方向(図の左右の方向)に移動自在の移動部材306上で、Y軸ガイド307で案内されてY方向(図の上下の方向)に移動自在とされ、そして、ハンド機構304に備えられたフィンガがX方向およびY方向に直交するZ方向(図に垂直の方向)に移動できるようにされている。
【0003】
前記接続盤301に並列して設けられたアダプタには、コネクタボックス308から延びる別の光ファイバ309が接続されている。一方、前記整列盤300の整列孔に挿通された複数の光ファイバ302は、更に第2、第3の整列盤310、311の各整列孔に挿通されて、もう一つのコネクタボックス312に接続されている。前記第2の整列盤310と整列盤300の間には、巻き上げゴムローラ313が設置されて、接続盤301のアダプタにプラグが挿入されていない光ファイバ302を巻き上げてプラグを整列盤300側に引き寄せ、余長部を第2、第3の整列盤310、311の間のの余長処理部314にたるんだ状態で収容できるようにしている。かくして、一方のコネクタボックス308が例えば入力側とされ、他方のコネクタボックス312が出力側とされて、入出力間の光ファイバ302の接続替えができるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の光ファイバ接続替え装置では、対向する整列盤と接続盤は一対とされた構成であったので、入力側(コネクタボックス308が入力側、コネクタボックス312が出力側の場合)あるいは出力側(コネクタボックス308が出力側、コネクタボックス312が入力側の場合)の一方の接続しか切り替えることができない構成とされていた。
【0005】
ところで、この光ファイバ接続替え装置は、整列盤の整列孔および接続盤のアダプタは多数の線路分が設けられ、したがって、光ファイバもこれら線路に対応した多数本が整列盤と接続盤の間を並走することになり、装置によっては、線路および光ファイバの数は100を越える。このため、ハンド機構による接続替えを繰り返していくうちには、整列盤と接続板間の光ファイバは、徐々に錯綜していき、甚だしい場合には綾編み状に絡まるおそれがあった。
【0006】
整列盤と接続盤の間の光ファイバが綾編み状となって絡まると、前記巻き上げローラによる光ファイバの巻き上げの際に、光ファイバ端部のプラグが他の光ファイバに引っ掛かって巻き上げが困難になってプラグを整列盤の整列孔まで引き戻すことができなくなる。このような状態になるとその後のハンド機構によるプラグの把持はできなくなり、装置はエラーと判断して停止し、人手による保守を待たなければならなかった。
【0007】
この発明は、上記の諸事情を背景としてなされたものであり、整列盤と接続盤の間で錯綜した光ファイバにプラグが引っ掛かるような事態を極力少なくできる光ファイバ接続替え装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するこの発明の光ファイバ接続替え装置のうち請求項1の発明は、光ファイバが挿通可能の整列孔が複数並列して設けられた整列盤と、前記整列孔に挿通された光ファイバの端部に接続されたプラグを挿入・抜去可能としたアダプタが複数並列して設けられた接続盤とが対向して設置され、前記プラグを把持するフィンガを有するハンド機構が前記整列盤と接続盤の間の所望の位置に移動可能とされて、所望のプラグを所望のアダプタに挿入・抜去できるようにした光ファイバ接続替え装置において、
前記対向して設置された整列盤と接続盤とが、巻き上げローラを挟んで両側に、かつ、巻き上げローラ側にそれぞれ整列盤が位置するように設置され、前記ハンド機構が、何れの側の接続盤のアダプタに対しても、前記プラグの挿入・抜去ができるようにしたことを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の光ファイバ接続替え装置の発明は、請求項1に記載の発明において、前記巻き上げローラを挟んで設置された二対の対向する整列盤と接続盤のうち、一方の整列盤と接続盤の対向部間を、光ファイバをたるんだ状態で収容可能な余長処理部としたことを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の光ファイバ接続替え装置の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記整列盤に並列して設けられた整列孔のそれぞれに挿通された複数本の光ファイバのうち、少なくとも1本の光ファイバを予備の光ファイバとしたことを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の光ファイバ接続替え装置の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記巻き上げローラは、正転および逆転が可能とされていることを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の光ファイバ接続替え装置の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記ハンド機構は、前記整列盤と接続盤が対向する方向(X方向)のX軸に沿って移動自在に設置され、X軸が前記整列盤および接続盤の長手方向(Y方向)のY軸に沿って移動自在とされていることを特徴とする。
【0013】
このように構成されるこの発明の光ファイバ接続替え装置によれば、対向する整列盤と接続盤を二対設置したので、一方の接続盤を入力側とし、他方の接続盤を出力側として使用することができる。そして、光ファイバの接続替えを、入力側および出力側の双方でハンド機構を介して行うことができる。この結果、一つの対の整列盤と接続盤の間を並走する光ファイバが錯綜して絡まる度合いを減らし、光ファイバ端のプラグが光ファイバに引っ掛かりにくくすることができる。
【0014】
この発明の光ファイバ接続替え装置のように、対向する整列盤と接続盤を二対設置すると、それだけ装置の大型化が避けられないが、請求項2のように、一方の整列盤と接続盤の対向部を巻き上げローラの巻き上げによってたるんだ光ファイバを収容する余長処理部とすることによって、別途の余長処理部の設置を不要とし、大型化の不利を解消することができる。
【0015】
整列盤と接続盤の間を並走する複数本の光ファイバは、請求項3のように、そのうちの少なくとも1本の光ファイバを予備の光ファイバとすることができる。このようにすることで、万が一、プラグが錯綜した光ファイバに引っ掛かって巻き上げが不可能となった事態の時には、その光ファイバによる接続を断念して、予備の光ファイバによって必要な線路を形成することができる。この際には、出力側と入力側でプラグの抜き差しを行うことができるので、予備ファイバを用いた接続換えをハンド機構を用いて容易に行うことができる。また、プラグが引っ掛かった光ファイバは、その後に引っ掛かりが解消して巻き上げが可能となる可能性もあり、これを新たに予備の光ファイバとすることができる。
【0016】
巻き上げローラは、接続盤のアダプタから抜去したプラグに連続する光ファイバを整列盤側に引き戻すのに使用される。したがって、この巻き上げローラは、請求項4のように、正転および逆転が可能のようにするのが望ましい。
【0017】
ハンド機構は、二対の整列盤と接続盤を設置した全領域で移動可能とすれば良いが、請求項5のように、ハンド機構を、整列盤と接続盤が対向する方向(X方向)のX軸に沿って移動自在に設置し、このX軸が整列盤および接続盤の長手方向(Y方向)のY軸に沿って移動自在とするのが望ましい。前記プラグをアダプタへ挿入・抜去する際のオーバーハング荷重を少なくして、ハンド機構をX軸方向で移動させる駆動系の負担を軽減することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施形態を添付の図1〜図5に基づいて説明する。
【0019】
図1が実施形態の光ファイバ接続替え装置10の構成を表した平面図であり、図2が正面図である。ケース11の内部中央に回転自在の巻き上げローラ20が略水平に架設されている。巻き上げローラ20は、ゴムなどの、光ファイバ30の被覆との間で摩擦係合できる材質が表面に被着された丸棒状のローラで、図1において上下のY方向に向けて架設され、図示しない駆動系によって、図2において時計回りの方向および反時計回りの方向で、正転および逆転が随時できるようにされている。
【0020】
前記巻き上げローラ20の図示左側に第1の整列盤40aが巻き上げローラ20と略平行に設置されていると共に、図示右側にも第2の整列盤40bが巻き上げローラ20と略平行に設置されている。そして、各整列盤40a、40bと所定の間隔を保って略平行に対向するようにケース11内の両端側に第1の接続盤50aおよび第2の接続盤50bがそれぞれ設置されている。即ち、対向する二対の整列盤40a、40bと接続盤50a、50bが巻き上げローラ20を挟んで両側に設置され、かつ、整列盤40a、40bが巻き上げローラ20側に位置している。
【0021】
前記整列盤40a、40bには、それぞれ光ファイバ30を挿通できるようにした整列孔41が複数並列して設けられているものであり、また、前記接続盤50a、50bには、それぞれ光ファイバ30の端部に接続されたプラグ60を挿入・抜去できるようにしたアダプタ51が複数並列して設けられているものである。
【0022】
前記光ファイバ30は、第1の接続盤50aから第2の接続盤50bまでの距離よりも長い全長を有しており、両端部にそれぞれプラグ60が接続されている。このプラグ60は、光ファイバ30のファイバ芯線が中心に挿通されたフェルール(図示していない)が先端から突出する構造を有し、アダプタ51に挿入されると、アダプタ51内で相手方の光ファイバのファイバ芯線が挿通されたフェルールと端面相互で突き当たるようにされるものである。
【0023】
第1の接続盤50aから第2の接続盤50bまでの距離より長くされた光ファイバ30は、その余長部分30aを前記巻き上げローラ20の回転によって、第1の整列盤40aと第1の接続盤50aが対向している空間、あるいは、第2の整列盤40bと第2の接続盤50bが対向している空間側に引き寄せて、余長部分30aをたるませて収容することが可能となっている。この実施形態の場合、図2に示したように、第1の整列盤40aと第1の接続盤50aが対向している空間を余長処理部12としており、この余長処理部12に光ファイバ30の余長部分30aを収容している。
【0024】
光ファイバ30の一端部(左端部)に接続されたプラグ60を第1の接続盤50aのアダプタ51に挿入・抜去し、また、光ファイバ30の他端部(右端部)に接続されたプラグ60を第2の接続盤50bのアダプタ51に挿入・抜去するために、1台のハンド機構70がケース11内で移動可能に設置されている。
【0025】
このハンド機構70のために、ケース11内にはY軸71、71とX軸72が設置されている。Y軸71、71は、前記整列盤40a、40bおよび接続盤50a、50bの長手方向(Y方向)に略平行とされ、ケース11内の両端側に設置されている。一方、X軸72はY軸71と直交しており、整列盤40a、40bおよび接続盤50a、50bが対向する方向(X方向)に向いており、Y軸71、71に沿って移動自在に設置された移動体73、73間に架設されている。したがって、X軸72は、Y方向、即ち、整列盤40a、40bおよび接続盤50a、50bの長手方向で、図示しない駆動系によって移動できるようにされている。ハンド機構70は、このX軸72に沿って移動自在に設置された第2の移動体74と一体となってX軸72に沿って移動できるようにされている。即ち、ハンド機構70は、X軸72に沿って整列盤40a、40bおよび接続盤50a、50bが対向している方向に、図示しない駆動系によって移動できるようにされている。
【0026】
第2の移動体74と一体となっているハンド機構70は、第2の移動体に対して、図2において上下の方向である前記X方向およびY方向に直交するZ方向で移動可能の状態で一体となっているもので、ハンド機構70に備えられたフィンガ75がZ方向で昇降できるようにされている。尚、この実施形態では、このように、第2の移動体74に対してハンド機構70を図示しない駆動系でZ方向に昇降するようにしている。
【0027】
ハンド機構70のフィンガ75は、図3に示したように、一対のフィンガプレート76、76で構成されて、先端を開閉可能とされているもので、前記プラグ60を上方から把持したり、把持したプラグ60を開放できるように構成されている。
【0028】
光ファイバ30と摩擦係合できるようにした前記巻き上げローラ20に対しては、光ファイバ30を巻き上げローラ20の表面に押し付けるための巻き取りローラ80が、図2に示されているように、巻き上げローラ20の上側に、光ファイバ30を挟むようにして設置されている(図1には図示されていない)。巻き上げローラ20が整列盤40a、40bの全長の長さに亘っているのに対して、この巻き取りローラ80は、1本の光ファイバ30を選択的に巻き上げローラ20に押し付けるもので、回転自在とされた薄いローラからなっている。この巻き取りローラ80は図示しない駆動装置やハンド機構70を利用した従動によりX方向に移動可能とされ、巻き上げが必要な光ファイバ30を選択して巻き上げローラ20に押し付けることができるようにされている。
【0029】
次に、上記実施形態の光ファイバ接続替え装置10の動作について説明する。第1の接続盤50aのアダプタ51には図示しないコネクタボックスから導かれた光ファイバが接続されており、また、第2の接続盤50bには、これも図示していないが、別のコネクタボックスから導かれた光ファイバが接続されているものとする。ハンド機構70が、第1の接続盤50aと第1の整列盤40aが対向している空間および第2の接続盤50bと第2の整列盤40bが対向している空間に自由に移動することができる。したがって、第1の接続盤50aを入力側、第2の接続盤50bを出力側として使用するとすると、入力側および出力側の双方で光ファイバ30の接続替えを行うことができる。このため、光ファイバ30の接続替えによって、整列盤40a、40bと接続盤50a、50bの対向空間で光ファイバ30が絡まる度合いを減らすことができ、メンテナンスの必要となる頻度を低減することができる。
【0030】
図1、2では、第1の整列盤40aと第1の接続盤50aが対向する空間を余長処理部12とし、第2の整列盤40bと第2の接続盤50bが対向する空間を接続替えを行う空間としているが、余長処理部12においても接続替えができるのは言うまでもない。
【0031】
第2の整列盤40bと第2の接続盤50bが対向する空間における接続替えの様子を説明すると、ハンド機構70を第2の接続盤50b側に移動させると共に、フィンガ75を、接続替えの対象となる光ファイバ30のプラグ60を把持する位置へ移動させて、そこでプラグ60を把持し、接続盤50bのアダプタ51から抜去する。次に、抜去したプラグ60の把持を開放し、そのプラグ60に連続する光ファイバ30を巻き上げローラ20で余長処理部12側に巻き上げて、開放したプラグ60を第2の整列盤40bの整列孔41まで引き戻す。続いて、第2の整列盤40bの整列孔41に並列しているプラグ60のうち、別の光ファイバ30のプラグ60をハンド機構70のフィンガ75で把持し、そのプラグ60を第2の接続盤50bまで移送して、別の光ファイバ30を引き出し、把持したプラグ60を第2の接続盤50bのアダプタ51に挿入することで接続替えを完了する。
【0032】
上記のようにして行われる接続替えにおいて、ハンド機構70のフィンガ75によるプラグ60の把持を開放し、巻き上げローラ20で光ファイバ30を巻き上げる際に、第2の整列盤40bと第2の接続盤50bの間で錯綜している多数の光ファイバ30、30に図1の60Aのように引っ掛かりが起きて、巻き上げができない事態も生じる。そこで、この実施形態では、多数の光ファイバ30、30のうち、1本の光ファイバ30Aを予備の光ファイバとしてある。
【0033】
図4、5は、上記の予備の光ファイバ30Aを使用する様子を示している。即ち、プラグ60Aが光ファイバ30、30と引っ掛かって巻き上げができなくなった時は、その光ファイバ30は接続から除外し、予備の光ファイバ30Aに切り替える。図は、予備の光ファイバ30Aの一端のプラグ60を第2の接続盤50bのアダプタ51へ挿入した後、他端のプラグ60を第1の接続盤50aのアダプタ51へ挿入するところを表している。このようにして、予備の光ファイバ30Aに切り替えた後に、必要な接続替えを行うことができる。
この発明では両側に配置した接続盤のアダプタに対し、ハンド機構によってプラグの抜き差しを可能としたので、予備ファイバを用いた接続替えを容易に行うことができる。
【0034】
プラグ60Aが錯綜した光ファイバ30、30に引っ掛かって、接続から除外された光ファイバ30は、定期的なメンテナンス動作によって巻き上げローラ20を正転および逆転させて、第1の整列盤40aと第1の接続盤50aが対向する空間および第2の整列盤40bと第2の接続盤50bが対向する空間に巻き上げるようにする。このような動作を繰り返すうちにプラグ60Aの引っ掛かりを解消することができる。プラグ60Aの引っ掛かりが解消した光ファイバ30は、先に使用した予備の光ファイバ30Aに代えて新たな予備の光ファイバ30Aとすることができる。ここでは、予備の光ファイバ30Aを1本としたが、このメンテナンス動作によるプラグ60の引っ掛かりの解消のし易さあるいはしにくさを見極めて、予備の光ファイバ30Aを2本、3本、・・・と所望の数で複数本設定すれば良い。
【0035】
ハンド機構70のフィンガ75がプラグ60を把持してアダプタ51に挿入したり抜去したりする動作は、ハンド機構70が設けられた第2の移動体74をX軸72に沿って移動させることで行われる。図1および図4で明らかなように、X軸72からフィンガ75までの距離であるオーバーハングが、この実施形態ではきわめて短い距離となっている。このため、ハンド機構70をX軸72に沿って移動させる時のオーバーハング荷重が小さいので、第2の移動体74の駆動系に必要なパワーを小さくして小型化を図り、また、X軸72に必要な剛性を低減することができる。これは、更に、Y軸71、71に対して設けた移動体73の駆動系の小型化とY軸71、71の剛性の低減をももたらし、この光ファイバ接続替え装置10全体の小型化を容易にしている。
【0036】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明の光ファイバ接続替え装置によれば、巻き上げローラを挟んで両側に、かつ、巻き上げローラ側にそれぞれ整列盤が位置するように設けたので、入力側と出力側の双方で接続替えを行うことができ、光ファイバが錯綜して絡まる度合いを減らして、接続替えが不能となるエラーを少なくし、メンテナンスの回数を大幅に低減できる効果がある。また、予備光ファイバを備えておけば、入力側と出力側の双方で接続替えを行うことにより予備光ファイバを用いた接続を容易に行うことができ、また光ファイバの錯綜を簡単に解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態の構成を示す平面図である。
【図2】 同じく正面図である。
【図3】 実施形態のハンド機構に設けられたフィンガの正面図で、(a)は閉じた状態の図、(b)は開いた状態の図である。
【図4】 実施形態において、予備の光ファイバに接側替えした状態の平面図である。
【図5】 同じく正面図である。
【図6】 従来の接続替え装置の構成を示す平面図である。
【符号の説明】
10 光ファイバ接続替え装置
11 ケース
12 余長処理部
20 巻き上げローラ
30 光ファイバ
30A 予備の光ファイバ
30a 余長部分
40a 第1の整列盤
40b 第2の整列盤
41 整列孔
50a 第1の接続盤
50b 第2の接続盤
51 アダプタ
60、60A プラグ
70 ハンド機構
71 Y軸
72 X軸
73 移動体
74 第2の移動体
75 フィンガ
76 フィンガプレート
80 巻き取りローラ

Claims (5)

  1. 光ファイバが挿通可能の整列孔が複数並列して設けられた整列盤と、前記整列孔に挿通された光ファイバの端部に接続されたプラグを挿入・抜去可能としたアダプタが複数並列して設けられた接続盤とが対向して設置され、前記プラグを把持するフィンガを有するハンド機構が前記整列盤と接続盤の間の所望の位置に移動可能とされて、所望のプラグを所望のアダプタに挿入・抜去できるようにした光ファイバ接続替え装置において、
    前記対向して設置された整列盤と接続盤とが、巻き上げローラを挟んで両側に、かつ、巻き上げローラ側にそれぞれ整列盤が位置するように設置され、前記ハンド機構が、何れの側の接続盤のアダプタに対しても、前記プラグの挿入・抜去ができるようにしたことを特徴とする光ファイバ接続替え装置。
  2. 前記巻き上げローラを挟んで設置された二対の対向する整列盤と接続盤のうち、一方の整列盤と接続盤の対向部間を、光ファイバをたるんだ状態で収容可能な余長処理部としたことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ接続替え装置。
  3. 前記整列盤に並列して設けられた整列孔のそれぞれに挿通された複数本の光ファイバのうち、少なくとも1本の光ファイバを予備の光ファイバとしたことを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバ接続替え装置。
  4. 前記巻き上げローラは、正転および逆転が可能とされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光ファイバ接続替え装置。
  5. 前記ハンド機構は、前記整列盤と接続盤が対向する方向(X方向)のX軸に沿って移動自在に設置され、前記X軸が前記整列盤および接続盤の長手方向(Y方向)のY軸に沿って移動自在とされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光ファイバ接続替え装置。
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