JP3911333B2 - ハンドリング用ロボット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体製造装置や、LCD製造装置等のように、1つのトランスファチャンバの周囲に複数のステーションとなるプロセスチャンバを配設し、各プロセスチャンバにて加工処理されるウエハ等の薄板状のワークを、トランスファチャンバを経由して、このトランスファチャンバに設けたハンドリング用ロボットにて、1つのプロセスチャンバから他のプロセスチャンバへ搬送するようにしたマルチチャンバタイプの製造装置における上記ハンドリング用ロボットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マルチチャンバタイプの半導体製造装置は図1に示すようになっていて、トランスファチャンバ1の周囲に、複数のプロセスチャンバからなるプロセスチャンバステーション2a,2b,2c,2d,2eと、外部に対してワークを受け渡しを行うワーク受け渡しステーション3とが配設されており、トランスファチャンバ1内は常時真空装置にて真空状態が保たれている。
【0003】
そして上記トランスファチャンバ1は図2に示すようになっていて、これの中心部にハンドリング用ロボットA1が旋回可能に備えてあり、周壁で、かつ各プロセスチャンバステーション2a,2b,2c,2d,2e及びワーク受け渡しステーション3に対向する仕切り壁5には各プロセスチャンバステーションへのワークの出入口となるゲート6が設けてある。このゲート6はトランスファチャンバ2の内側に各ゲート6に対向して設けられた図示しないゲートバルブにて開閉されるようになっている。
【0004】
この種の半導体製造装置に用いられる従来のハンドリング用ロボットとしては、図2から図6に示すいわゆるフロッグレッグ式の双腕型といわれているハンドリング用ロボットA1(第1の従来の技術)と、図7から第9に示すような同一方向作動型のハンドリング用ロボットA2(第2の従来の技術、U.S.P5647724号)、さらに、図10から図12に示すような、2つの搬送台をそれぞれ独立してプロセスチャンバに対して出没、及び回転可能にした独立作動型のハンドリング用ロボットA3(第3の従来の技術)が知られている。
【0005】
上記第1の従来の技術のフロッグレッグ式の双腕型のハンドリング用ロボットA1は図3から図5に示すようになっている。
【0006】
回転中心に対して同長の2本のアーム7a,7bがそれぞれ回転可能に設けられている。一方同一形状の2つの搬送台8a,8bを回転中心に対して両側に位置して有しており、この各搬送台8a,8bの基部に、同長の2本のリンク9a,9bの一端が連結されている。この両リンク9a,9bの一端は搬送台8a,8bに対してフロッグレッグ式の搬送台姿勢規制機構を介して連結されており、両リンク9a,9bは各搬送台8a,8bに対して完全に対称方向に回転するようになっている。そして各搬送台8a,8bに連結した2本のリンクのうちの一方のリンクは一方のアームに、他方のリンクは他方のアームにそれぞれ連結されている。
【0007】
図4は上記フロッグレッグ式の搬送台姿勢規制機構を示すもので、搬送台8a,8bに連結される2本のリンク9a,9bの先端部は図4(a)に示すように互いに噛合う歯車9c,9cからなる歯車構成により結合されており、搬送台8a,8bに対するリンク9a,9bの姿勢角θR,θLが常に同じになるようにしている。これにより、搬送台8a,8bは常にトランスファチャンバ1の半径方向に向けられると共に、半径方向へ動作される。上記リンク9a,9bの連結は歯車に代えて、図4(b)に示すようにたすき掛けしたベルト9dによるものもある。
【0008】
図5は上記アーム7a,7bをそれぞれ独立して回転するための機構を示すものである。各アーム7a,7bの基部はそれぞれリング状になっていて、この各リング状ボス10a,10bは回転中心に対して同軸状にしてトランスファチャンバ1に対して回転自在に支持されている。
【0009】
一方両リング状ボス10a,10bの内側には円板状ボス11a,11bがそれぞれに対向されて同じ同心状に配置されており、この各対向するリング状ボスと円板状ボスとがマグネットカップリング12a,12bにて気密用の隔壁17を介して磁気的に結合されている。
【0010】
上記各円板状ボス11a,11bのそれぞれの回転軸13a,13bは同心状に配置されていて、このそれぞれの回転軸13a,13bはトランスファチャンバ1のフレーム1aに同心状にして軸方向に位置をずらせて支持されたモータユニット14a,14bの出力部に連結されている。
【0011】
上記モータユニット14a,14bは、例えばACサーボモータを用いたモータ15と、ハーモニックドライブ(商品名、以下同じ)を用いた減速比が大きい減速機16が一体状に結合されていて、各減速機16,16の各出力部が上記各回転軸13a,13bの基端に連結されている。アーム7a,7bが位置されるトランスファチャンバ1内は隔壁17にて真空状態に維持される。
【0012】
図6の(a),(b)は上記した従来のハンドリング用ロボットA1の作用を示すもので、図6(a)に示すように、両アーム7a,7bが回転中心に対して直径方向に対称位置にあるときには、両搬送台8a,8bに対してリンク9a,9bが最も拡開するよう回転された状態となり、従って両搬送台8a,8bは回転中心側へ移動されている。
【0013】
この状態で両アーム7a,7bを同一方向に回転することにより、両搬送台8a,8bは半径方向の位置を維持したまま回転中心に対して旋回される。また図6(a)に示す状態から、両アーム7a,7bを、これらが互いに近付く方向(互いに逆方向)に回転することにより、図6(b)に示すように両アーム7a,7bでなす角度が小さくなる方に位置する搬送台8aがリンク9a,9bに押されて放射方向外側へ突出動されてトランスファチャンバ1に対して放射方向外側に隣接して設けられた上記プロセスチャンバステーション2a,2b,2c,2d,2e,3の1つのステーションのプロセスチャンバ内に入る。
【0014】
このとき、他方の搬送台は回転中心側へ移動されるが、各アーム7a,7bとリンク9a,9bとのなす角度の関係上、その移動量はわずかとなる。
【0015】
一方上記第2の従来の技術のハンドリング用ロボットA2は図7から図9に示すようになっていて、第1・第2の搬送台装置20a,20bのそれぞれの搬送台8a,8bが同一方向に出没作動し、また全体的に旋回するようになっている。そして両搬送台装置20a,20bは図7,図8に示すようになっていて、各搬送台8a,8bのそれぞれに一対ずつのリンク21a,21b,22a,22bがそれぞれフロックレッグ式の搬送台姿勢規制機構を介して連結してあり、各リンク22a〜23dの各端部にアーム23a,23b,24a,24bが連結されている。
【0016】
そして、第1の搬送台装置20aの一方のアーム23aと第2の搬送台装置20bの他方のアーム24bがねじ25aにて一体状に結合されており、かつこの両アーム23a,24bが、同心状に配置された第1・第2の回転軸26a,26bのうちの第1の回転軸26aにねじ25bにて一体結合されている。
【0017】
また、第1の搬送台装置20aの他方のアーム23bと第2の搬送台装置20bの一方のアーム24aがねじ25cにて一体状に結合されており、かつ第2の回転軸26bにねじ25dにて一体結合されている。
【0018】
この構成において、両回転軸26a,26bを互いに逆方向に回転することにより、両搬送台装置20a,20bがそれぞれの搬送台8a,8bを出没する作動を行う。
【0019】
すなわち、第1の回転軸26aを図7で上方から見て左方へ、第2の回転軸26bを右方へそれぞれ回転限度まで回転することにより、第9図(a)に示すように第1の搬送台装置20aはこれの搬送台8aが最も没入し、第2の搬送台装置20bは、これの搬送台8bが最も突出した状態になる。
【0020】
そして上記状態から第1・第2の回転軸26a,26bをそれぞれ逆方向に、これの回転限度まで回転することにより、両搬送台装置20a,20bは図9(b)〜(e)に示す行程を経て上記とは逆に、第1の搬送台装置20aの搬送台8aは突出動され、第2の搬送台装置20bの搬送台8bは没入動される。このとき、第1の搬送台8aの上側を第2の搬送台8bが移動される。
【0021】
この第2の従来の技術においては、図8に示すように、各リンク21a〜22dと各アーム23a〜24dとの連結部はそれぞれ軸受を介して連結されている。そして、特に、第2の搬送台装置20bのリンク22a,22bとアーム24a,24bとの軸受による連結部は、第2の搬送台8bより高い位置となっており、従って、これは、この第2の搬送台8bより低い位置にある第1の搬送台8aより当然高い位置となっている。
【0022】
また、第3の従来の技術のハンドリング用ロボットA3は図10から図12に示すように、第1・第2の搬送台装置28a,28bは、完全に独立して搬送台8a,8bの出没動作及び旋回動作を行うことができるようになっている。
【0023】
すなわち、それぞれが独立して回転可能にした4個の回転ボス29a,29b,29c,29dが同軸状に設けてあり、第1・第2の回転ボス29a,29bに第1の搬送台装置28aの第1・第2のアーム30a,30bが、また、第3・第4の回転ボス29c,29dに第3・第4の搬送台装置28c,28dの第1・第2のアーム30c,30dがそれぞれ結合してある。
【0024】
そして、第1・第2の回転ボス29a,29bを互いに逆方向に回転することにより、第1の搬送台装置28aの第1・第2のアーム30a,30bが互いに近づいたり遠くなる方向に回転し、これらに連結した第1・第2のリンク31a,31bを介して第1の搬送台8aが出没動作され、また、第3・第4の回転ボス29c,29dを互いに逆方向に回転することにより、第2の搬送台装置28bの第1・第2のアーム30c,30dが互いに近づいたり遠くなる方向に回転し、これらに連結した第1・第2のリンク31c,31dを介して第2の搬送台8bが出没動作されるようになっている。
【0025】
また、第1・第2の回転ボス29a,29bが同一方向に回転することにより、第1の搬送台装置28aが、また第3・第4の回転ボス29c,29dが同一方向に回転することにより、第2の搬送台装置28bが、それぞれ独立して旋回されるようになっている。
【0026】
この第3の従来の技術のハンドリング用ロボットA3にあっては、上側に位置する第2の搬送台装置28bの搬送台8b及び、アームとリンクとを連結する回転支点部が、第1の搬送台装置28aの搬送台8aより高くなっており、かつ上記作動時に、この搬送台8b及び各関節部が第1の搬送台装置8aの上側を頻繁に通過するようになっている。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の第1のハンドリング用ロボットA1にあっては、搬送台が2個あることにより、この2個の搬送台を各ステーションに対して交互に、あるいは連続して用いることができ、双腕ロボットとしての作用効果が期待されていたが、現実には次のような問題がある。
【0028】
すなわち、プロセスの順番が決まっており、各プロセスチャンバステーションで処理したウエハを各ステーションに順番に送っていく場合において、各ステーション内には処理中または処理済みのウエハがある。このとき、あるステーション内の処理済みのウエハを未処理のウエハと交換する場合、上記第1の従来の技術のハンドリング用ロボットA1では、図13から図17に示すように、まず、一方の搬送台8aに未処理のウエハW1を支持してからハンドリング用ロボットA1を旋回して空いている方の搬送台8bを交換しようとするステーション2eに対向させる(図13)。
【0029】
ついで、この空いている方の搬送台8bをステーション2e内へ突入させてこれの上に処理済みのウエハW2を受け取り(図14)、トランスファチャンバ1内へ搬送する。その後、ハンドリング用ロボットAを180度旋回して(図15)、未処理のウエハW1を支持している搬送台8aを上記ステーション2eに対向させてからこれをステーション2e内へ突入動(図16)して未処理のウエハW1をこのステーション2e内へ搬入し、空になった搬送台8aはトランスファチャンバ1内に没入動される(図17)。
【0030】
このように、上記従来のハンドリング用ロボットでは、1つのステーションに対してウエハを交換する度に180度旋回しなければならず、ウエハ交換のサイクルタイムが長くなってしまうという問題があった。
【0031】
一方、上記した第2の従来の技術のハンドリング用ロボットA2にあっては、両搬送台装置20a,20bがそれぞれの搬送台8a,8bは同一方向に出没動作するようになっているので、上記した第1の従来の技術における問題は解決される。
【0032】
しかしながら、この第2の従来の技術のハンドリング用ロボットA2では、搬送作動時に、一方の搬送台の上に他方の搬送台の上を通過すること、及び、一方の搬送台装置のアームとリンクとを連結する回転支点部が両搬送台装置の各搬送台8a,8bの位置より高い位置になっているため、搬送台上に載置したウエハ上に、一方の搬送台から、及び上記回転支点部から、それぞれにて発生する塵埃(パーティクル)が落下して、これを汚染してしまうという問題があった。
【0033】
また、上記した第3の従来の技術のハンドリング用ロボットA3は、両搬送台装置28a,28bによる搬送作動の自由度は極めて高く、汎用性が高いという利点があるが、このハンドリング用ロボットA3においても、上記したように、一方の搬送台装置の搬送台の上側を、他方の搬送台装置の搬送台及びアームとリンクを連結する回転支点部が頻繁に通過するので、この下側の搬送台上に載置されたウエハ上に上記各部にて発生した塵埃が落下してこれを汚染されるという問題がある。
【0034】
本発明は上記のことにかんがみなされたもので、1つのプロセスチャンバステーションに対してハンドリング用ロボットを45°〜60°程度のわずかな角度にわたって回転するだけで、ステーション内の処理済みのウエハと、トランスファチャンバ内の未処理のウエハを交換することができ、また、一方の搬送台や関節部で飛散した塵埃が搬送台側に落下することがなくなり、しかも、ハンドリング用ロボットを内装するトランスファチャンバの高さ方向のスペースを有効に利用できるようにしたハンドリング用ロボットを提供することを目的とするものである。
【0035】
【課題を解決するための手段及び作用】
上記目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載のハンドリング用ロボットは、同心の回転中心を有して回転可能な第1,第2のロボットリンク機構と、第1,第2のロボットリンク機構のそれぞれに個別に接続された駆動源とを備えていると共に、第1のロボットリンク機構は、一対のアームと、これらのアームの先端付近に軸支された一対のリンクと、これらのリンクの先端付近に架設されて当該第1のロボットリンク機構の伸縮動作により上記回転中心に対して径方向に出没動作する第1の搬送台とを備え、第2のロボットリンク機構は、一対のアームと、これらのアームの先端付近に軸支された一対のリンクと、これらのリンクの先端付近に架設されて当該第2のロボットリンク機構の伸縮動作により上記回転中心に対して径方向に出没動作する第2の搬送台とを備えたハンドリング用ロボットにおいて、上記第1の搬送台および第2の搬送台はそれぞれ、旋回方向の位置がずれた方向に出没動作するように設けられ、上記各アームに対する上記各リンクの回転支点のそれぞれは、上記回転中心からの回転半径が同一寸法とされ、上記第2のロボットリンク機構の少なくとも一方のアームおよびリンクは、上記伸縮動作時に上記第1のロボットリンク機構の一方のアームとリンクとの間に形成される軸心方向の隙間を通過すると共に、上記第1のロボットリンク機構の回転軌跡の外周側には、上記第2のロボットリンク機構の通過時の干渉を避けるように外側に湾曲したコ字形部分が設けられ、上記第1のロボット機構の上記一方のアームに対する上記リンクの回転支点は、上記第2の搬送台上の被搬送物より下側に位置していることを特徴とする。
【0036】
そしてこの構成では、第1・第2のロボットリンク機構を伸縮動作することにより第1・第2の搬送台が旋回方向にわずかにずれた方向に向けて出没動作される。そして両ロボットリンク機構は一体状になって旋回される。
【0037】
このとき、上記両ロボットリンク機構は、それぞれの搬送台が上下方向に重ならず、また各ロボットリンク機構の各アームとリンクとを連結する回転支点が出没動作する搬送台の上方を通過することがない。
【0038】
従ってこの構成によれば、2つのロボットリンク機構のそれぞれが旋回方向に位置がずれた方向に出没することにより、この2つのロボットリンク機構の各搬送台が上下に重なり合うことがなくなり、一方の搬送台側で飛散した塵埃が他方の搬送台側の被搬送物上に落下する等の悪影響をなくすことができる。
【0039】
さらに、上記ロボットリンク機構の出没動作時において、ロボットリンク機構を構成するアームとリンクを連結する回転支点部が、搬送台の上側を通過することがないことにより、この回転支点部から落下する塵埃からの搬送台上の被搬送物の汚染を防ぐことができる。
【0040】
また、第2の搬送台及びこれに連結されたアームとリンクが上記湾曲したリンクのコ字形状部分の内側をこれらに干渉することなく通過される。
【0041】
また、請求項2記載のハンドリング用ロボットは、上記のハンドリング用ロボットにおいて、第1・第2のロボットリンク機構のそれぞれの搬送台を、上下方向に重ならない範囲にわたって旋回方向に位置をずらして配置した構成になっており、この構成では、第1・第2の2つのロボットリンク機構のそれぞれの搬送台が、わずかに回転した方向へ向けて交互に突出動と没入動を行うことができ、これにより、1つのステーションに対してハンドリング用ロボットをわずかな回転角にわたって旋回するだけでプロセスチャンバステーション内の処理済みのウエハと、トランスファチャンバ内の未処理のウエアを交換することができ、この両ウエハ等のワークの交換の溜のサイクルタイムを大幅に短縮することができる。
【0042】
また、請求項3に記載のハンドリング用ロボットは、第1・第2のロボットリンク機構の各搬送台が旋回軸方向に同一面状に配置されている。これにより、ロボットリンク機構によりトランスファチャンバ内へ出入りする搬送台は高さ方向に同一機構となり、これにより、トランスファチャンバのゲートの高さ方向の幅を1つの搬送台分にすることができて、これの大きさを小さくすることができる。
【0043】
また、請求項4記載のハンドリング用ロボットは、同心の回転中心を有して回転可能な第1,第2のロボットリンク機構と、第1,第2のロボットリンク機構のそれぞれに個別に接続された駆動源とを備えていると共に、第1のロボットリンク機構は、一対のアームと、これらのアームの先端付近に軸支された一対のリンクと、これらのリンクの先端付近に架設されて当該第1のロボットリンク機構の伸縮動作により上記回転中心に対して径方向に出没動作する第1の搬送台とを備え、第2のロボットリンク機構は、一対のアームと、これらのアームの先端付近に軸支された一対のリンクと、これらのリンクの先端付近に架設されて当該第2のロボットリンク機構の伸縮動作により上記回転中心に対して径方向に出没動作する第2の搬送台とを備えたハンドリング用ロボットにおいて、上記第1の搬送台および第2の搬送台はそれぞれ、旋回方向の位置が同一方向に出没動作するように設けられていると共に、旋回方向の位置が同一でかつ上下方向の位置をずらして設けられ、上記各アームに対する上記各リンクの回転支点のそれぞれは、上記回転中心からの回転半径が同一寸法とされ、上記第2のロボットリンク機構の一方のアームおよびリンクは、上記伸縮動作時に上記第1のロボットリンク機構の一方のアームとリンクとの間に形成される軸心方向の隙間を通過すると共に、上記第2のロボットリンク機構の他方のアームおよびリンクは、上記伸縮動作時に上記第1のロボットリンク機構の他方のアームとリンクとの間に形成される軸心方向の隙間を通過し、上記第1のロボットリンク機構の回転軌跡の外周側には、上記第2のロボットリンク機構の通過時の干渉を避けるように外側に湾曲したコ字形部分が設けられ、各ロボット機構の各アームに対するリンクの回転支点は、各搬送台上の被搬送物より下側に位置していることを特徴とする。
【0044】
この構成では、ロボットリンク機構の出没動作により、搬送台は上下にずれた状態で同一方向に出没動作される。そしてこの構成において、各ロボットリンク機構の各アームとリンクを連結する回転支点が各搬送台より低い位置になっていることにより、この回転支点部から落下した塵埃が各搬送台側に落下することがなくなり、この搬送台にて搬送されるウエハ等の被搬送物の上記塵埃による汚染を防止できる。
【0045】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図18から図26で示す第1の実施例、図27から図34で示す第2の実施例、図35で示す第3の実施例、さらに図37,図38で第4の実施例、そしてさらに図39以下で第5の実施例をそれぞれ説明する。なおこの説明において、上記した従来の構成と同一のものは同一符号の付して説明を省略する。
【0046】
(第1の実施例)
図18から図21は本発明に係る第1の実施例によるハンドリング用ロボットA4を示すもので、トランスファチャンバ1の中心部に第1・第2・第3の3個のリング状ボス40a,40b,40cがそれぞれ同心状にして下側から順に重ね合わせた状態にして、かつ図示しない軸受を介して個々に回転自在に支持されている。
【0047】
そして上記各リング状ボス40a,40b,40cのそれぞれが対向する内側には円板状ボス41a,41b,41cが軸方向に重ね合わせ状にしてトランスファチャンバ1のフレーム1a側に図示しない軸受を介して個々に回転自在に支持されている。
【0048】
上記互いに対向する各リング状ボス40a〜40cと円板状ボス41a〜41cのそれぞれはマグネットカップリング42a,42b,42cにて磁気的に連結されている。そしてトランスファチャンバ1内の真空状態を維持するために、リング状ボスと円板状ボスの間に密閉用の隔壁17が設けてある。なお、トランスファチャンバ1内とハンドリング用ロボットA4の内側とが同一の雰囲気でよい場合には、この隔壁17は不要であり、従って各リング状ボスと円板状ボスは一体構成でよいことになる。これは以下の各実施例においても同様である。
【0049】
上記各円板状ボス41a〜41cのそれぞれは、これらの軸心部に同心状に配置された回転軸43a,43b,43cに結合されている。これらの回転軸のうち第1・第2の回転軸43a,43bは中空になっていて、第1の回転軸43aに第2の回転軸43bが嵌挿されており、第2の回転軸43bに第3の回転軸43cが嵌挿されている。
【0050】
そして第1と第3の回転軸43a,43cはタイミングベルト等の連結機構を介して第1のモータユニット44aの出力軸45aに連結されている。また第2の回転軸43bはタイミングベルト等の連結機構を介して第2のモータユニット44bの出力軸45bに連結されている。
【0051】
上記両モータユニット44a,44bはサーボモータとハーモニックドライブ等の減速機を組合わせたものが用いられ、それぞれの出力軸45a,45bは極めて大きな減速比でもって減速されると共に、正転、逆転が正確に制御されるようになっている。また各出力軸45a,45bと各回転軸43a,43b,43cとを連結する連結機構の連結回転比は同一になっている。
【0052】
上記第1のリング状ボス40aには第1のアーム46aが、また第2のリング状ボス40bには第2,第3のアーム46b,46cが、さらに第3のリング状ボス40cには第4のアーム46dがそれぞれ放射方向に突設されている。そしてこのうちの第1・第2のアーム46a,46bの先端部下面が、また第3・第4のアーム46c,46dの先端部上面のそれぞれが回転支点となっている。
【0053】
上記各アーム46a〜46dのそれぞれの回転支点の半径(ボス部中心から回転支点までの長さ、以下同じ)Rは同一寸法になっている。そして上記第1・第2のアーム46a,46bの回転支点はリング状ボスの回転中心の軸方向で同一位置になっており、また第3・第4のアーム46c,46dの回転支点はリング状ボスの回転中心の軸方向同一位置で、かつ上記第1・第2のアーム46a,46bのそれより高くなっている。
【0054】
上記各アーム46a〜46dの回転支点には回転半径が実質的に同長の第1・第2・第3・第4のリンク47a,47b,47c,47dの一端が回転自在に連結されている。すなわち、第1・第2のアーム46a,46bの先端下面側に設けられた回転支点に第1・第2のリンク47a,47bの先端部が連結されている。そしてこの先端部は回転支点部を外側へオーバハング状に上方へ折り曲げられてコ字状になっている。そして両リンク47a,47bの先端下面に、搬送台姿勢規制機構を介して第1の搬送台8aが連結されており、これによって第1のロボットリンク機構B1が構成されている。このとき、上記第1・第2のリンク47a,47bのコ字状の立ち上がり高さは、搬送台8aがリング状ボスより上側に位置し、かつ後述する第2のロボットリンク機構B2の搬送台8bとリンク47c,47d、アーム46c,46dが、この第1のロボットリンク機構B1のアーム46a,46bとリンク47a,47bのそれぞれの間をくぐり抜けて移動できる高さになるようにしてある。
【0055】
また、上記第3・第4のアーム46c,46dの先端上面側に設けた回転支点に第3・第4のリンク47c,47dの一端が連結されており、この第3・第4のリンク47c,47dの先端上面側に搬送台姿勢規制機構を介して第2の搬送台8bが連結されておれ、これによって第2のロボットリンク機構B2が構成されいる。
【0056】
このとき、第1のロボットリンク機構B1の搬送台8aは、例えば、第1・第2の両アーム46a,46bが直径方向に一直線状になった状態で、リング状ボス側へ移動した、いわゆる待機状態となるようになっている。また同様に、第2のロボットリンク機構B2の搬送台8bは、第3・第4のアーム46c,46dが直径方向に一直線状になったときに待機状態となるようになっている。
【0057】
そして上記両搬送台8a,8bはリング状ボスの軸方向に同一平面状に位置されていると共に、リング状ボスの回転方向に、例えば45°にわたって位置がずれている。図20は待機状態で、このハンドリング用ロボットの待機状態から、各リング状ボスの回転により各搬送台8a,8bがリング状ボスの半径方向に出没作動され、またこの待機状態でハンドリング用ロボット全体が旋回されるようになっている。そして、このとき、一方の搬送台を突出させると、他方の搬送台は待機状態からさらに内側へ移動する。
【0058】
すなわち、第1・第2のリング状ボス40a,40bを、これに連結した第1のロボットリンク機構B1の搬送台8a側に近づくように互いに逆方向に回転することにより、この第1のロボットリンク機構B1は搬送台8aが突出動する方向に作動する。そしてこのときの第2のロボットリンク機構B2は、これの搬送台8bが上記待機状態からリング状ボスの上側へ没入する作動を行う。
【0059】
逆に第2・第3のリング状ボス40b,40cを、これに連結した第2のロボットリンク機構B2の搬送台8b側に近づく方向に互いに逆方向に回転することにより、この第2のロボットリンク機構B2は搬送台8b側が突出動する方向に作動する。そしてこのときの第1のロボットリンク機構B1は、これの搬送台8aが上記待機状態からリング状ボスの上側へ没入する動作を行う。
【0060】
この両ロボットリンク機構B1,B2の搬送台8a,8bの出没動作において、第3,第4のアーム46c,46dの先端部が第1,第2のアーム46a,46bの内側を通り、互いに干渉されることがない。また図20で示す待機状態で各リング状ボス40a〜40cを同一方向へ回転することにより、ハンドリング用ロボットがトランスファチャンバ1内で旋回される。
【0061】
そしてこのとき、両ロボットリンク機構B1,B2の各搬送台8a,8bの回転方向のずれは例えば45°とわずかであるので、1つのステーションに対してのウエハ交換するときのロボット全体の旋回角度は45°ですみ、ウエハ交換のサイクルタイムを短くできる。
【0062】
また、上記両搬送台8a,8bは回転方向に位置がずれているので、一方の搬送台から仮に塵埃が落下しても、他方の搬送台側に悪影響が及ばない。
【0063】
さらに、各アーム46a〜46dとリンク47a〜47dとの回転支点部の全てが、各搬送台8a,8bより下側に位置されているため、この各回転支点に設けられたボールベアリング等の軸受構造部から塵埃が落下したとしても、ハンドリング用ロボットA4が旋回しても、搬送台8a,8bは、この落下塵埃中を横切ることがなく、従って、この回転支点部からの落下塵埃からも搬送台8a,8bを保護することができ、この搬送台8a,8b上に載置するウエハのクリーン度を保つことができる。
【0064】
上記両ロボットリンク機構B1,B2の搬送台8a,8bの旋回方向への位置のずれ量は、少なくとも両搬送台8a,8bがボスの回転中心の旋回方向に重複しないようにし、好ましくは、各搬送台8a,8b上にウエハを載置したときに、この両ウエハが互いに干渉しない範囲にわたってずれることができるずれ量とする。
【0065】
図22から図26はこの第1の実施例における作業工程を示すもので、一方のロボットリンク機構B1の搬送台に未処理のウエハW1を載置した状態で、ウエハを載置していない方、すなわちの空いているロボットリンク機構B2の搬送台が処理済みのウエハW2があるプロセスチャンバステーション2eに対向するように待機状態で回転する(図22)。
【0066】
ついで空いている方のロボットリンク機構B2の搬送台を上記プロセスチャンバステーション2e内に突入させて、この上に載置して上記処理済みのウエハW2を搬出する(図23)。ついで、未処理のウエハW1を載置しているロボットリンク機構B1搬送台を、これの処理を行うプロセスチャンバステーション2eに対向するよう全体で回転する(図24)。このときの回転角は両搬送台の回転方向のずれ分だけで、例えば約45°である。
【0067】
この状態で未処理のウエハW1を載置しているロボットリンク機構B1の搬送台をプロセスチャンバステーションステーション2e内に突入してこのウエハW1をプロセスチャンバステーション内にセットする(図25)。ついで空いた搬送台をトランスファチャンバ側へ没入させ、他方の搬送台上の処理済みのウエハW2が次のプロセスを行うプロセスチャンバステーション2aの方へ回転し、上記と同様の動作を繰り返す(図26)。
【0068】
これらの動作時において、上記したように、両搬送台8a,8bは互いに上下方向に重複しないことにより、一方の搬送台側から仮に塵埃が落下したとしても、これにより他方の搬送台の上面が汚染されることがなく、また、この両搬送台8a,8bが各アームとリンクを連結する回転支点部より高い位置にあることにより、これらからの塵埃から搬送台8a,8b上のウエハが保護される。
【0069】
この構成において、両ロボットリンク機構B1,B2の搬送台8a,8bの高さ位置が同一になっていることにより、トランスファチャンバ1のゲート6に対する各搬送台8a,8bの出入位置は同一になる。従ってこのゲート6の高さ方向の大きさは、1つの搬送台が出入れるだけの大きさよく、高さ方向に小さくすることができる。
【0070】
(第2の実施例)
図27から図30は本発明の第2の実施例ハンドリング用ロボットA5を示すもので、第1のリング状ボス50aの側面には第1,第2のアーム56a,56bが、第2のリング状ボス50bの側面には第3のアーム56cが、またこの第2のリング状ボス50bの頂面に脚柱56eを介して第4のアーム56dがそれぞれ放射方向に突設されており、第1のアーム56aの先端部下面が回転支点となっており、他のアームは、それぞれのアームの先端部上面が回転支点となっている。
【0071】
上記各アーム56a〜56dのそれぞれの回転支点の半径Rは同一寸法になっている。そして、上記各アーム56a〜56dの回転支点には実質的に同長の第1・第2・第3・第4のリンク57a,57b,57c,57dの一端が回転自在に連結されている。そして第1のアーム56aの先端下面側に設けられた回転支点に連結された第1のリンク57aの先端部が、この先端の回転支点部を外側へオーバハング状に上方へ折り曲げられてコ字状になっている。この第1のリンク57aと上記第4のリンク57dの先端下面側に、搬送台姿勢規制機構を介して第1の搬送台8aが連結されており、これによって第1のロボットリンク機構B1が構成されている。このとき、上記第1のリンク57aのコ字状の立ち上がり高さは、搬送台8aがリング状ボスより上側に位置し、かつ後述する第2のロボットリンク機構B2の搬送台8bおよび一方のアーム56cとリンク57cがこの第1のアーム57aとリンク57aの間をくぐり抜けて移動できるようにしてある。また第2・第3のリンク57b,57cの先端上面側に搬送台姿勢規制機構を介して第2の搬送台8bが連結されており、これによって第2のロボットリンク機構B2構成されている。そしてこの両ロボットリンク機構B1,B2の搬送台8a,8bは旋回方向に重複しないで上下方向に同一位置となっている。
【0072】
このとき、このハンドリング用ロボットA5は、第2のロボットリンク機構B2の第2・第3のアーム56b,56cが直径方向に一直線状になったときに待機状態となるようになっている。そしてこの待機状態の両搬送台8a,8bがリング状ボスの回転方向に位置がずれており、この状態(図29)がハンドリング用ロボットの待機状態となり、この状態から、各リング状ボスの回転により上記第1の実施例と同様に各搬送台8a,8bがリング状ボスの半径方向に出没作動され、またこの待機状態でハンドリング用ロボットが旋回されるようになっている。上記両搬送台8a,8bの回転方向へのずれ量は上記第1の実施例の場合と同じである。そして上記脚柱56eの位置は、両搬送台8a,8bのずれ角αの中間で、かつ搬送台8a,8bより離れる方向にリング状ボスの軸心からずれた位置となっている。
【0073】
図31,図32はこの第2の実施例の実際の使用例を示すもので、各ロボットリンク機構B1,B2のアームとリンクは、これの出没動作時に、トランスファチャンバ1のゲート6やリング状ボス50bの頂面に設けた脚柱56eと干渉しないように水平方向に湾曲している。
【0074】
そして図33(a),(b),(c)に示すように、第1のロボットリンク機構B1が突出動作するときに、これの第1のリンク57aが第2のロボットリンク機構B2の搬送台8bの上側を移動するが、この第1のリンク57aと第1のアーム56aとが連結される回転支点が上記第2の搬送台8bより下側に位置しているので、この回転支点から仮に塵埃が落としてもこの搬送台8b上のウエハを汚染することがない。
【0075】
なお、この実施例において、第1のロボットリンク機構B1の搬送台8aに連結される第4のアーム56dとリンク57dの連結部の回転支点は、第1・第2の搬送台8a,8bより高い位置となっているが、この回転支点は第1の搬送台8aより遠く離れていると共に、出没動作時に第2の搬送台8bの上側を通過することがないので、ここから仮に塵埃が落としても影響ない。
【0076】
また、この第2の実施の形態において、第4のアーム56dは、上記脚柱56eによることなく、図34に示すように、この第4のアーム56dを第2のリング状ボス50bに固着されている第3のアーム56cの基部(あるいはこのアーム56cの基部に隣接する位置でリング状ボス50bの外周面)に結合しても、上記と同様の各作動を行うことができると共に、各搬送台8a,8bの没入方向の動作をさらに大きくできる。
【0077】
(第3の実施例)
図35は本発明の第3の実施例によるハンドリング用ロボットA6を示すもので、第1のリング状ボス60aの側面には第1・第2のアーム66a,66bが、第2のリング状ボス60bの側面には第3・第4のアーム66c,66dがそれぞれ放射状に突設されている。そして上記各アーム66a〜66dの回転支点には実質的に同長の第1・第2・第3・第4のリンク67a,67b,67c,67dの一端が回転自在に連結されている。そして第1のアーム66aの先端下面側に設けられた回転支点に連結された第1のリンク67aの先端部が、この先端の回転支点部を外側へオーバハング状に上方へ折り曲げられてコ字状になっている。この第1のリンク67aと上記第4のリンク67dの先端下面側に、搬送台姿勢規制機構を介して第1の搬送台8aが連結されており、これによって第1のロボットリンク機構B1が構成されている。このとき、上記第1のリンク67aのコ字状の立ち上がり高さは、後述する第2のロボットリンク機構B2のアーム66cとリンク67cがこの第1のアーム67aとアーム66aの間をくぐり抜けて移動できるようにしてある。また第2・第3のリンク67b,67cの先端上面側に搬送台姿勢規制機構を介して第2の搬送台8bが連結されており、これによって第2のロボットリンク機構B2構成されている。
【0078】
このとき、第1のロボットリンク機構B1の搬送台8aは、第1・第4の両アーム66a,66dが直径方向に一直線状になった状態でリング状ボス側へ没入した、いわゆる待機状態となるようになっている。また同様に、第2のロボットリンク機構B2の搬送台8bは第2・第3のアーム66b,66cが直径方向に一直線状になったときに待機状態となるようになっている。そしてこの待機状態の両搬送台8a,8bがリング状ボスの回転方向に位置がずれており、この状態がハンドリング用ロボットの待機状態となり、この状態から、各リング状ボスの回転により上記第1の実施例と同様に各搬送台8a,8bがリング状ボスの半径方向に出没作動され、またこの待機状態でハンドリング用ロボットが回転されるようになっている。上記両搬送台8a,8bの回転方向のずれ量は上記第1の実施例の場合と同じである。
【0079】
この第3の実施例においても、上記第2の実施例と同様に、第1のロボットリンク機構B1が出没動作したときに、第1のアーム66aとリンク67aとの連結部が第2の搬送台8b上に通過しないので、この部分の汚染が防止される。
【0080】
上記本発明の第1〜第3の実施例にあっては、コ字状にしたリンクとアームとの連結は、それぞれアームの先端下面側で行う例を示したが、これはアームの先端上面側で行ってもよい。これによって、このアームとリンクとの連結部の結合に要する場積を小さくすることができる。
【0081】
このアームの先端上面側に、先端部をコ字状に湾曲したリンクの先端部を連結した例を、図36に示す。これは上記した第2の実施例による場合であり、第1のアーム56aの先端上面側に、先端部をコ字状にした第1のリンク57aの先端部を連結する。
【0082】
この場合、第1のアーム56aの上面側から第1のリンク57aの先端部がアーム56aの長手方向側に突出するように連結されるため、図36に示すように、第1のアーム56aの先端と第1のリンク57aの先端とを結ぶ線Lが内側下方が低くなるような傾斜されるように結合される。
【0083】
このため、この部分の先端位置が、トランスファチャンバ1のゲート6を、斜め下方から開閉するために、トランスファチャンバ1内に、図36に示すように傾斜して配置されているゲートバルブ58の外側形状と平行関係となり、このトランスファチャンバ1内で最も下側に位置する第1のアーム56a及び第1のリンク57aの先端部とゲートバルブ58との位置関係を、トランスファチャンバ1内の空間内において無駄な空間が生じることなく収めることができる。
【0084】
(第4の実施例)
図37,図38は本発明の第4の実施例のハンドリング用ロボットA7を示す。これは上記した第2の従来の技術と同様に、同一方向作動型のもので、第1・第2の搬送台8a,8bが旋回方向に同一位置で、上下に重なって配置されている。
【0085】
上下に同心状に配置される第1・第2のリング状ボス70a,70bのうち、下側の第1のリング状ボス70aの側面に第1・第2のアーム76a,76bが、第2のリング状ボス70bの側面に第3のリング状ボス76cがそれぞれ放射方向に突設されている。そしてこのうちの第3のアーム76cの基部に第4のアーム71dが固定してある。
【0086】
上記各アーム71a〜71dのそれぞれの回転支点の半径は同一寸法になっている。そして、上記各アーム76a〜76dの回転支点には実質的に同長の第1・第2・第3・第4のリンク77a,77b,77c,77dの一端が回転自在に連結されている。そして第1のアーム76aの先端上面側に設けられた回転支点に連結された第1のリンク77aの先端部が、この先端の回転支点部を外側へオーバハング状に上方へ折り曲げられてコ字状になっている。この第1のリンク77aと上記第4のリンク77dの先端下面側に、搬送台姿勢規制機構を介して第1の搬送台8aが連結されており、これによって第1のロボットリンク機構B1が構成されている。このとき、上記第1のリンク77aのコ字状の立ち上がり高さは、搬送台8aがリング状ボスより上側に位置し、かつ後述する第2のロボットリンク機構B2の搬送台8bおよび一方のアーム76cとリンク77cがこの第1のアーム77aとアーム77aの間をくぐり抜けて移動できるようにしてある。また第2・第3のリンク77b,77cの先端上面側に搬送台姿勢規制機構を介して第2の搬送台8bが連結されており、これによって第2のロボットリンク機構B2構成されている。
【0087】
この第4の実施例の作動は、上記した第2の実施例と略同一であるが、両ロボットリンク機構B1,B2の作動により、第1・第2の搬送台8a,8bは同一位置から同一方向へ出没動作される。
【0088】
この実施例では、図37に示すように、各アームと各リンクとの連結部である回転支点は、第1・第2の搬送台8a,8bより低くなっていることにより、これらの回転支点から落下する塵埃が搬送台8a,8b上のウエハに落下することがない。
【0089】
(第5の実施例)
図39から図41は本発明の第5の実施例によるハンドリング用ロボットA8を示すもので、これは第1・第2のロボットリンク機構B1,B2がそれぞれ独立して作動するようにしたもので、図10から図12に示した第3の従来の技術のハンドリング用ロボットの改良に係るものである。
【0090】
すなわち、それぞれが独立して回転可能にした4個の回転ボス80a,80b,80c,80dが同軸状に設けてあり、各回転ボス80a〜80dのそれぞれの側面に、第1・第2・第3・第4のアーム86a,86b,86c,86dがそれぞれ放射状に突設されており、それぞれの先端部上面が回転支点となっている。
【0091】
そして上記各アーム86a〜86dの回転支点には回転半径が実質的に同長の第1・第2・第3・第4のリンク87a,87b,87c,87dの一端が回転自在に連結されている。すなわち、第1・第2のアーム86a,86bの先端上面側に設けられた回転支点に連結された第1・第2のリンク87a,87bの先端部が連結されている。この先端部は回転支点部を外側へオーバハング状に上方へ折り曲げられてコ字状になっている。そして両リンク87a,87bの先端上面側に、搬送台姿勢規制機構を介して第1の搬送台8aが連結されており、これによって第1のロボットリンク機構B1が構成されている。このとき、上記第1・第2のリンク87a,87bのコ字状の立ち上がり高さは、搬送台8aがリング状ボスより上側に位置し、かつ後述する第2のロボットリンク機構B2のアーム86c,86dとリンク87c,87dがこの各リンク87a,87bとアーム86a,86bの間をくぐり抜けて移動できるようにしてある。
【0092】
また、上記第3・第4のアーム86c,86dの先端上面側に設けた回転支点に第3・第4のリンク87c,87dの一端が連結されており、この第3・第4のリンク87c,87dの先端上面に搬送台姿勢規制機構を介して第2の搬送台8bが連結されており、これによって第2のロボットリンク機構B2が構成されている。
【0093】
この第5の実施例において、第1・第2の回転ボス80a,80bが互いに逆方向に回転することにより第1のロボットリンク機構B1が、これの搬送台8aが出没動するように作動し、両回転ボス80a,80bが同一方向に回転することにより、第1のロボットリンク機構B1が旋回される。
【0094】
同様に第3・第4の回転ボス80c,80dが上記のように回転することにより、第2のロボットリンク機構B2の搬送台8bが出没動するように作動し、かつ旋回される。
【0095】
この第5の実施例にあっては第1・第2の両搬送台8a,8bは上下に位置がずれて配置される。そして、この実施例においても、両搬送台8a,8bが各アームとリンクを連結する回転支点部より高いことにより、この各回転支点部から落下するの塵埃から搬送台8a,8bにて搬送される被搬送物が保護される。さらに、伸縮動作時には上側の搬送台と下側の搬送台が重ならないようにすることで、上側の搬送台姿勢規制機構からの塵埃が下側の被搬送物上に落ちない。
【図面の簡単な説明】
【図1】マルチチャンバタイプの製造装置の一例である半導体製造装置の概略的な平面図である。
【図2】トランスファチャンバと第1の従来の技術のハンドリング用ロボットの関係を示す分解斜視図ある。
【図3】第1の従来の技術のハンドリング用ロボットを示す斜視図ある。
【図4】(a),(b)は搬送台姿勢規制機構を示す説明図である。
【図5】第1の従来の技術のハンドリング用ロボットのアーム回転機構を示す断面図ある。
【図6】(a),(b)は第1の従来の技術のハンドリング用ロボットの作用説明図である。
【図7】第2の従来の技術のハンドリング用ロボットの平面図である。
【図8】第2の従来の技術のハンドリング用ロボットの断面図である。
【図9】(a),(b),(c),(d),(e)は作用説明図である。
【図10】第3の従来の技術のハンドリング用ロボットの正面図である。
【図11】第3の従来の技術のハンドリング用ロボットの平面図である。
【図12】第3の従来の技術のハンドリング用ロボットの斜視図である。
【図13】第1の従来の技術のハンドリング用ロボットの1つのステーションに対する作用説明図である。
【図14】第1の従来の技術のハンドリング用ロボットの1つのステーションに対する作用説明図である。
【図15】第1の従来の技術のハンドリング用ロボットの1つのステーションに対する作用説明図である。
【図16】第1の従来の技術のハンドリング用ロボットの1つのステーションに対する作用説明図である。
【図17】第1の従来の技術のハンドリング用ロボットの1つのステーションに対する作用説明図である。
【図18】本発明の第1の実施例のボス部を示す断面図である。
【図19】本発明の第1の実施例を示す正面図である。
【図20】本発明の第1の実施例を示す平面図である。
【図21】本発明の第1の実施例を示す斜視図である。
【図22】本発明の第1の実施例における1つのステーションに対する作用説明図である。
【図23】本発明の第1の実施例における1つのステーションに対する作用説明図である。
【図24】本発明の第1の実施例における1つのステーションに対する作用説明図である。
【図25】本発明の第1の実施例における1つのステーションに対する作用説明図である。
【図26】本発明の第1の実施例における1つのステーションに対する作用説明図である。
【図27】本発明の第2の実施例のボス部を示す断面図である。
【図28】本発明の第2の実施例を示す正面図である。
【図29】本発明の第2の実施例を示す平面図である。
【図30】本発明の第2の実施例を示す斜視図である。
【図31】本発明の第2の実施例の変形例を示す平面図である。
【図32】本発明の第2の実施例の変形例を示す作用説明図である。
【図33】(a),(b),(c)は変形例を示す作用説明図である。
【図34】本発明の第2の実施例の変形例を示す斜視図である。
【図35】本発明の第3の実施例を示す斜視図である。
【図36】本発明の第2の実施例に係るハンドリング用ロボットとゲートバルブとの位置関係を示す断面図である。
【図37】本発明の第4の実施例を示す正面図である。
【図38】本発明の第4の実施例を示す斜視図である。
【図39】本発明の第5の実施例を示す正面図である。
【図40】本発明の第5の実施例を示す平面図である。
【図41】本発明の第5の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…トランスファチャンバ
2a,2b,2c,2d,2e…プロセスチャンバステーション
3…ワーク受け渡しステーション
5…仕切り壁
6…ゲート
7a,7b,23a,23b,24a,24b,30a,30b,30c,30d,46a,46b,46c,46d,56a,56b,56c,56d,66a,66b,66c,66d,76a,76b,76c,76d,86a,86b,86c,86d…アーム
8a,8b…搬送台
9a,9b,21a,21b,22a,22b,31a,31b,31c,31d,28a,28b,32a,32b,35a,35b,47a,47b,47c,47d,57a,57b,57c,57d,67a,67b,67c,67d,77a,77b,77c,77d,87a,87b,87c,87d…リンク
20a,20b,28a,28b…搬送台装置
26a,26b…回転軸
10a,10b,40a,40b,40c,50a,50b,60a,60b,70a,70b,80a,80b,80c,80d…リング状ボス
58…バルブゲート
A1,A2,A3,A4,A5,A6,A7,A8…ハンドリング用ロボット
B1,B2…ロボットリンク機構
W1,W2…ウエハ
Claims (4)
- 同心の回転中心を有して回転可能な第1,第2のロボットリンク機構と、第1,第2のロボットリンク機構のそれぞれに個別に接続された駆動源とを備えていると共に、
第1のロボットリンク機構は、一対のアームと、これらのアームの先端付近に軸支された一対のリンクと、これらのリンクの先端付近に架設されて当該第1のロボットリンク機構の伸縮動作により上記回転中心に対して径方向に出没動作する第1の搬送台とを備え、
第2のロボットリンク機構は、一対のアームと、これらのアームの先端付近に軸支された一対のリンクと、これらのリンクの先端付近に架設されて当該第2のロボットリンク機構の伸縮動作により上記回転中心に対して径方向に出没動作する第2の搬送台とを備えたハンドリング用ロボットにおいて、
上記第1の搬送台および第2の搬送台はそれぞれ、旋回方向の位置がずれた方向に出没動作するように設けられ、
上記各アームに対する上記各リンクの回転支点のそれぞれは、上記回転中心からの回転半径が同一寸法とされ、
上記第2のロボットリンク機構の少なくとも一方のアームおよびリンクは、上記伸縮動作時に上記第1のロボットリンク機構の一方のアームとリンクとの間に形成される軸心方向の隙間を通過すると共に、上記第1のロボットリンク機構の回転軌跡の外周側には、上記第2のロボットリンク機構の通過時の干渉を避けるように外側に湾曲したコ字形部分が設けられ、
上記第1のロボット機構の上記一方のアームに対する上記リンクの回転支点は、上記第2の搬送台上の被搬送物より下側に位置している
ことを特徴とするハンドリング用ロボット。 - 第1・第2のロボットリンク機構のそれぞれの搬送台を、上下方向に重ならない範囲にわたって旋回方向に位置をずらして配置した
ことを特徴とする請求項1記載のハンドリング用ロボット。 - 第1・第2のロボットリンク機構のそれぞれの搬送台が旋回軸方向に同一面状に配置されている
ことを特徴とする請求項2記載のハンドリング用ロボット。 - 同心の回転中心を有して回転可能な第1,第2のロボットリンク機構と、第1,第2のロボットリンク機構のそれぞれに個別に接続された駆動源とを備えていると共に、
第1のロボットリンク機構は、一対のアームと、これらのアームの先端付近に軸支された一対のリンクと、これらのリンクの先端付近に架設されて当該第1のロボットリンク機構の伸縮動作により上記回転中心に対して径方向に出没動作する第1の搬送台とを備え、
第2のロボットリンク機構は、一対のアームと、これらのアームの先端付近に軸支された一対のリンクと、これらのリンクの先端付近に架設されて当該第2のロボットリンク機構の伸縮動作により上記回転中心に対して径方向に出没動作する第2の搬送台とを備えたハンドリング用ロボットにおいて、
上記第1の搬送台および第2の搬送台はそれぞれ、旋回方向の位置が同一方向に出没動作するように設けられていると共に、旋回方向の位置が同一でかつ上下方向の位置をずらして設けられ、
上記各アームに対する上記各リンクの回転支点のそれぞれは、上記回転中心からの回転半径が同一寸法とされ、
上記第2のロボットリンク機構の一方のアームおよびリンクは、上記伸縮動作時に上記第1のロボットリンク機構の一方のアームとリンクとの間に形成される軸心方向の隙間を通過すると共に、
上記第2のロボットリンク機構の他方のアームおよびリンクは、上記伸縮動作時に上記第1のロボットリンク機構の他方のアームとリンクとの間に形成される軸心方向の隙間を通過し、
上記第1のロボットリンク機構の回転軌跡の外周側には、上記第2のロボットリンク機構の通過時の干渉を避けるように外側に湾曲したコ字形部分が設けられ、
各ロボット機構の各アームに対するリンクの回転支点は、各搬送台上の被搬送物より下側に位置している
ことを特徴とするハンドリング用ロボット。
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- 1997-12-26 JP JP35934697A patent/JP3911333B2/ja not_active Expired - Lifetime
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