JP3911118B2 - 鋳造用アルミニウム合金、アルミニウム合金鋳物およびかご形回転子 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高強度の鋳造用アルミニウム合金並びにそれを用いた鋳物及びかご形回転子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、アルミニウム鋳物の機械的強度は、展伸用アルミニウム材料に比べて劣る。展伸用アルミニウム材料を鋳造に用いた場合、鋳造割れ・偏析等の欠陥が発生し、高品質の鋳造品を得ることが困難である。そこで、高強度展伸材に添加元素を加えることによって、鋳造性を改良した高強度の鋳造用アルミニウム合金が開発されている。
【0003】
特開昭63−145741号公報には、高温強度特性に優れたAl−Cu−Mg系高力アルミニウム合金に少量のVとWを添加した、疲労強度および鋳造割れの少ない鋳造用アルミニウム合金が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に記載された鋳造用アルミニウム合金は、湯道の途中にキャビティ面積の狭い部分を有する形状の鋳造品に用いた場合に、最終充填域の溶湯補給性が悪くなり、鋳造割れが発生するという問題があった。
【0005】
本発明は、上記のような問題を解決するものであり、機械的強度が高く、かつ、湯道の途中にキャビティ面積の狭い部分を有する形状の鋳造品に用いた場合にも、鋳造割れの発生を抑制することができる鋳造用アルミニウム合金を提供し、この合金を用いて高強度、高品質のアルミニウム合金鋳物及びかご形回転子を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る鋳造用アルミニウム合金は、Al−Cu−Mg系合金であり、Cuを1.5〜6.8質量%、Mgを0.02〜1.8質量%、およびSiを1.0〜3.0質量%含有し、Zr、TiB、HfおよびVより選択された1つを0.3質量%以下含有し、残部がAlと不可避不純物からなるものである。
【0007】
本発明に係るかご形回転子は、磁性材によって回転軸孔を中心として円筒状に形成されている回転子コアと、上記回転軸に沿って上記回転子コアの一方の端面から他方の端面に貫通している複数のスロットバーと、上記回転子コアの両端面それぞれに対向し且つ複数の上記スロットバーの端部と接続されている一対のエンドリングとを備えているかご形回転子において、上記スロットバーおよびエンドリングが、上記本発明に係る鋳造用アルミニウムを用いた加圧鋳造品であるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明の高強度の鋳造用アルミニウム合金は、Al−Cu−Mg系合金にSiおよびZrを添加して改良処理を行ったものであり、例えば、JIS A2024合金をベース合金とし、このベース合金にSiおよびZrを添加して、Cuを3.8〜4.9質量%、Mgを1.2〜1.8質量%、Siを1.0〜3.0質量%、Zrを0.0005〜0.3質量%含有させた高強度鋳造用アルミニウム合金である。
【0009】
A2024に結晶微細化剤として知られているZrを添加することによって結晶が微細化され、固液共存領域温度における流動性が向上するため、デンドライト間への残留液相の補給が容易になり、さらに、Siを1.0〜3.0質量%添加することにより固液共存温度範囲が狭化し、流動性・溶湯補給性が向上し鋳造割れの発生が減少するとともに機械的強度が大きくなる。この鋳造割れ発生の減少は、特に、かご形回転子の他、溶湯が注入されるキャビティの途中に湯道の狭い部分がある製品に対して有効である。
【0010】
Zrの添加量は、0.3質量%を越えると初晶微細化剤として作用しないZrのフラックスが溶湯中に残存し、溶湯の品質が低下して溶湯歩留まりの低下を招き、0.0005質量%より少ないと初晶微細化効果が得られない。従って、Zrの添加量は0.0005質量%以上、0.3質量%以下とする。また、十分な微細化効果を発揮させるためには0.05質量%以上とするのが望ましい。
【0011】
Siの含有量は、増加するとともに鋳造割れは減少する傾向にある一方、Siの含有量の増加とともに静的強度が減少する。したがって、強度を確保するためには、Si量は3質量%以下とし、鋳造割れの発生を防止するためには1質量%以上とするのが好ましい。
【0012】
ベース合金には、A2024の他、A2N01、A2219等、JISに規格されたAl−Cu−Mg系合金を用いることができる。これらのAl−Cu−Mg系合金にSiおよびZrを添加して得られた、Siを1.0〜3.0質量%、Zrを0.0005〜0.3質量%含有する鋳造用アルミニウム合金は、上記A2024にSiおよびZrを添加して得られた高強度鋳造用アルミニウム合金と同様、流動性・溶湯補給性が向上し鋳造割れの発生が減少するとともに機械的強度が大きなものとなる。この鋳造用アルミニウム合金は、特に、かご形回転子の他、溶湯が注入されるキャビティの途中に湯道の狭い部分がある製品に対して有効である。
【0013】
結晶微細化剤としては、Zrの他、TiB、Hf、Vを用い、Zrと同様の効果が得られる。このうち、初晶α相と結晶格子の整合性の良いZrAl3、TiAl3を形成する、Zrが結晶微細化剤として望ましい。
【0014】
また、本発明の実施の形態の鋳造用アルミニウム合金を用いてかご形回転子を鋳造する場合、70MPa以上の高圧下で鋳造することが望ましい。70MPa以上の圧力で鋳造することによって、凝固時にデンドライト間への溶湯補給が十分達成でき、鋳造割れの発生をより確実に防止することができる。
【0015】
また、上記本発明の実施の形態において、JISに規格されたAl−Cu−Mg系合金をベース合金として、SiおよびZrを添加して改良処理を行った例を示したが、純アルミニウムをベースにして、Cu、Mg、Si、結晶微細化剤を添加して所望の組成の鋳造用アルミニウム合金を作製して、この鋳造用アルミニウム合金を鋳造に用いてもよい。
【0016】
【実施例】
以下に、より具体的な実施例により本発明の効果を示すが、本発明がこれら実施例により限定されるものではない。
実施例1.
実施例1においては、JIS A2024合金に微少量のSiおよびZrを添加し、Siを1.4質量%、Cuを4.2質量%、Mgを1.4質量%、Zrを0.12質量%含むアルミニウム合金となるように原料を溶解し、溶湯鍛造法によって丸棒状鋳物を成形した。このとき、溶解温度は850℃とし、溶湯鍛造の加圧力は100MPaとした。次いで、この丸棒状鋳物を500℃付近で溶体化処理し、次いで、30℃の水中に急冷して焼入れを行い、さらに、200℃付近で人工時効処理を施した。
【0017】
本実施例の効果を確認するための比較材として、JIS A2024合金(比較例1A)およびおよびJIS AC8C合金(比較例1B)に相当する化学成分を有するアルミニウム合金を用いて、同様の方法により丸棒状鋳物を製造した。鋳造後、A2024合金については500℃付近で溶体化処理を行い、次いで、30℃の水中に急冷して焼入れを行い、さらに、200℃付近で人工時効処理を施した。AC8C合金については熱処理を施さず鋳放しのままとした。
【0018】
本実施例の組成からなるアルミニウム合金の疲労強度に及ぼす効果を確認するため、前記の方法により得た実施例および比較例の組成を有する丸棒状鋳物より、JIS4号引張試験片および疲労試験片を採取し、室温において引張試験および片振り疲労試験を行った。
【0019】
図1は、室温における片振り疲労試験により得られた疲労特性を示すものである。図1に示されているように、本実施例1のアルミニウム合金の疲労特性は、比較例1Aおよび比較例1Bの合金に比べて疲労強度が増大していることが分かる。疲労強度の増加率は、A2024に対しては105回で8%、106回で10%である。この疲労強度の増加は、Zrの添加による初晶の結晶粒微細化効果に加えて、Siの添加による固液共存温度範囲の狭化によって鋳造割れ・偏析が減少したことによるものである。
【0020】
次に、本実施例1の組成を有するアルミニウム合金と、比較例1Aのアルミニウム合金を850℃で溶解し、この溶湯それぞれを、渦巻型流動性測定金型中に注湯した。各合金の流動長を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】
表1に示すように、本実施例1における組成のアルミニウム合金の流動長は、比較例1Aのアルミニウム合金に対して10%向上していることが確認された。
【0023】
実施例2.
本実施例2においては、上記実施例1の組成のアルミニウム合金を溶解し、溶湯鍛造法によって、図3に示す、ゲート11、湯道16,17、幹部12、枝A部13、枝B部14、枝C部15から構成される枝状鋳物を成形した。ここで、幹部12の断面積は、枝A部13の断面積および枝B部14の断面積および枝C部15の断面積それぞれに対して30%である。このときの溶解温度は850℃とし、溶湯鍛造の加圧力は120MPaとした。次いで、この枝状鋳物を500℃付近で溶体化処理を行い、次いで、30℃の水中に急冷して焼入れを行い、200℃付近で人工時効処理を施した。
【0024】
比較例2として、上記比較例1Aのアルミニウム合金を用いて、同様の方法により枝状鋳物を製造した。鋳造後、溶体化処理を行い、次いで、30℃の水中に急冷して焼入れを行い、200℃付近で人工時効処理を施した。
【0025】
上記のようにして得た枝状鋳物の枝A部13、枝B部14、および枝C部15から、JIS4号引張試験片を各3本ずつ採取し、室温において引張試験を実施した。引張試験結果を表2に示す。
【0026】
【表2】
【0027】
表2に示すように、比較例2の合金においては、枝A部、枝B部、および枝C部の引張強さのばらつきが大きく、枝C部の引張強さは枝A部の引張強さに対して10%程度低下している。ゲートから最も遠い枝C部では、固液共存温度領域における溶湯補給性が低下するため、鋳造割れが観察された。一方、本実施例2のアルミニウム合金においては、いずれの枝部においても鋳造割れは観察されず、引張強さにおいても1%以内のばらつきに納まっており、Si、Zrの添加による流動性向上の効果が確認された。
【0028】
実施例3〜9.
本実施例においては、表3に示す実施例3、参考例、及び実施例5から実施例9の化学組成を有するアルミニウム合金と比較例3から比較例6の化学組成を有するアルミニウム合金を用いて、かご形回転子を製造した。
【0029】
【表3】
【0030】
図3は、本実施例のかご形回転子の断面図を示すものである。図3において、1は回転子コアであって、磁性材によって形成された回転子コア片2を積層させることによって円筒状に形成されている。3は導体かご形であって、導体かご形3は、回転子コア1の一方の端面から他方の端面へ貫通しているスロットバー4および回転子コア1の両端面に対向し且つ複数のスロットバー4の端部と接続されている一対のエンドリング5によって構成されている。
【0031】
鋳造には図4に示す鋳造装置を用いた。金型には回転子コア片2を積層した回転子コア1が装填されており、ゲート21、下部エンドリング5b、スロットバー4a、上部エンドリング5aから形成されるキャビティ部分を有する。この金型を100〜200℃に昇温、保持し、750〜900℃で溶融させたアルミニウム合金を、所定量湯溜り25に注湯後、アルミニウム溶湯をキャビティ内に充填させ、100MPaの圧力で加圧し、導体かご形3を形成した。この時、アルミニウム溶湯は、ゲート21を通って下部エンドリング部5bを充填し、湯道が狭いスロットバー4aを充填した後、上部エンドリング部5aを充填する。
【0032】
表3に示した、実施例3、参考例、実施例5から実施例9、および比較例3から比較例6までのアルミニウム合金を用いて鋳造したかご形回転子について、500℃付近で溶体化処理を行い、ついで、30℃の水中へ焼き入れを行い、200℃付近で人工時効処理を施して、T6処理を行った。
【0033】
このようにして得られた実施例3、参考例、実施例5〜9及び比較例3〜6のかご形回転子のエンドリング部分について鋳造割れの総長、および偏析状態について比較した。
【0034】
また、高温での強度を確認するためエンドリング部よりJIS4号引張試験片を採取し、JISに準拠し150℃において引張試験を行った。エンドリング部の割れ長さ、偏析状態および引張強さについて比較した結果を表4に示す。
【0035】
【表4】
【0036】
以下、実施例の効果について、比較例の組成を有する合金による成形品と比較して説明する。
【0037】
実施例3は、JIS A2024合金にSiおよびZrを添加して作製した、Cuを4.2%、Mgを1.4%、Siを1.2質量%、Zrを0.13質量%含有するアルミニウム合金である。比較例3は、JIS A2024合金に相当し、比較例4は、A2024合金にZrを添加してZrを0.14質量%としたものである。
【0038】
表4に示されているように、比較例3は、エンドリング部に鋳造割れおよび偏析が発生する。比較例4は、結晶が微細化されることによって、固液共存領域温度における流動性が向上するため、デンドライト間への残留液相の補給が容易になり、比較例3に比べて下部エンドリング部の鋳造割れの発生は減少した。しかしながら、上部エンドリング部については依然鋳造割れが残存している。一方、実施例3は、下部エンドリング部および上部エンドリング部ともに鋳造割れの発生はなかった。
【0039】
実施例3の良好な結果は、Zrに加えてSiを添加してSiを1.2質量%としたことにより固液共存温度範囲が狭化し、流動性・溶湯補給性が向上したためである。本実施例のかご形回転子のように、キャビティ途中に湯道断面積の狭い部分がある製品に対して、固液共存温度領域が広い材料では充填中に流動性が低下し、最終充填域への溶湯補給が不充分になり、鋳造割れ等の欠陥が生じやすくなる。したがって、かご形回転子のようにキャビティ途中に湯道の狭い部分がある場合には実施例3のようにZrとSiの微量添加が有効である。
【0040】
かご形回転子においては、スロットバーが一定の角度をもって非軸対称にエンドリングと接続しているため、エンドリング部の冷却速度は周方向に均一ではなく、最終凝固域となるスロットバー上部の上部エンドリング部に偏析が発生しやすい。したがって、固液共存温度範囲の大きい合金では機械的強度および導電率において不均一を生じる。偏析についても、固液共存温度範囲が狭い方が発生しにくい。従って、固液共存温度範囲を狭くするSiの添加が有効である。しかしながら、強度を確保する必要がある場合には、Si量は3質量%以下とするのが好ましい。
【0041】
なお、かご形回転子の他、キャビティ途中に湯道面積の狭い部分を有する製品についても本実施例の組成をもつ鋳造用アルミニウム合金は有効である。
【0042】
また、実施例3は、結晶微細化剤としてZrを添加したが、実施例5から実施例7に示すように、A2024合金にSiとTiB、VまたはHfを添加してもZrの場合と同様の効果が確認された。このうち、初晶α相と結晶格子の整合性の良いZrAl 3 を形成するZrが微細化剤としては望ましい。なお、上記いずれの元素についても添加量としては0.30%以下とするのが好ましい。
【0043】
実施例8は、JIS A2219のアルミニウム合金にSiおよびZrを添加して作製したものであり、Cuを6.8質量%、Mgを0.02質量%、Siを1.4質量%、Zrを0.18質量%含有するアルミニウム合金である。比較例5はJIS A2219相当のAl−Cu−Mg系アルミニウム合金である。
【0044】
表4に示されているように、比較例5は、エンドリング部に大きな鋳造割れおよび偏析が発生する。一方、実施例8は、比較例5に比べて、下部エンドリング部および上部エンドリング部ともに鋳造割れが小さくなっている。
【0045】
実施例9は、JIS A2N01のアルミニウム合金にSiおよびZrを添加して作製したものであり、Cuを1.5質量%、Mgを0.02質量%、Siを1.4質量%、Zrを0.18質量%含有するアルミニウム合金である。比較例6はJIS A2N01相当のAl−Cu−Mg系の合金である。
【0046】
表4に示されているように、比較例6は、エンドリング部に大きな鋳造割れおよび偏析が発生する。一方、実施例9は、比較例6に比べて、下部エンドリング部および上部エンドリング部ともに鋳造割れが小さくなった。
【0047】
また、実施例3、実施例5〜9のエンドリング部から採取した引張り試験片の150℃における引張強さは、各比較例よりも低下するが、エンドリングとして要求される強度を満たすものである。
【0048】
なお、実施例3、実施例5から実施例9においては、100MPaで鋳造したが、70MPa以上の高圧下で鋳造することが望ましい。70MPa未満の圧力では凝固時にデンドライト間への溶湯補給が十分達成できず、鋳造割れが残存する確率が高くなる。
【0049】
【発明の効果】
本発明に係る鋳造用アルミニウム合金によれば、Al−Cu−Mg系合金であり、Cuを1.5〜6.8質量%、Mgを0.02〜1.8質量%、およびSiを1.0〜3.0質量%含有し、Zr、TiB、HfおよびVより選択された1つを0.3質量%以下含有し、残部がAlと不可避不純物からなるものであるので、流動性・溶湯補給性が向上し鋳造割れの発生が減少するとともに機械的強度が大きくなる。
【0050】
本発明に係るかご形回転子によれば、磁性材によって回転軸孔を中心として円筒状に形成されている回転子コアと、上記回転軸に沿って上記回転子コアの一方の端面から他方の端面に貫通している複数のスロットバーと、上記回転子コアの両端面それぞれに対向し且つ複数の上記スロットバーの端部と接続されている一対のエンドリングとを備えているかご形回転子において、上記スロットバーおよびエンドリングが、上記本発明に係る鋳造用アルミニウム合金を用いた加圧鋳造品であるので、スロットバーおよびエンドリングを鋳造により成形し、鋳造割れの発生が少なく、機械的強度が大きなアルミニウム合金鋳物が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1における鋳造用アルミニウム合金の、室温における片振り疲労試験により得られた疲労特性を示す図である。
【図2】 実施例2における鋳造用アルミニウム合金の枝状鋳物の構成を示す平面図である。
【図3】 実施例3ないし9におけるかご形回転子を示す断面図である。
【図4】 実施例3ないし9に用いた鋳造装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 回転子コア、2 回転子コア片、3 導体かご型、4 スロットバー、
5 エンドリング、5a 上部エンドリング、5b 下部エンドリング、11 ゲート、
12 幹、13 枝A、14 枝B、15 枝C、16 湯道A、17 湯道B、
21 ゲート、25 湯溜り。
Claims (2)
- Al−Cu−Mg系合金であり、Cuを1.5〜6.8質量%、Mgを0.02〜1.8質量%、およびSiを1.0〜3.0質量%含有し、Zr、TiB、HfおよびVより選択された1つを0.3質量%以下含有し、残部がAlと不可避不純物からなることを特徴とする鋳造用アルミニウム合金。
- 磁性材によって回転軸孔を中心として円筒状に形成されている回転子コアと、上記回転軸に沿って上記回転子コアの一方の端面から他方の端面に貫通している複数のスロットバーと、上記回転子コアの両端面それぞれに対向し且つ複数の上記スロットバーの端部と接続されている一対のエンドリングとを備えているかご形回転子において、上記スロットバーおよびエンドリングが、上記請求項1記載の鋳造用アルミニウム合金を用いた加圧鋳造品であることを特徴とするかご形回転子。
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