JP3910862B2 - 通信システム、移動通信装置、管理通信装置、通信方法、移動通信方法、ならびに、プログラム - Google Patents

通信システム、移動通信装置、管理通信装置、通信方法、移動通信方法、ならびに、プログラム Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、効率が良くシームレスな移動通信をするのに好適な通信システム、移動通信装置、管理通信装置、移動通信方法、管理通信方法、これらをコンピュータにおいて実現するプログラム、ならびに、当該プログラムを記録したコンピュータ読取可能な情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、移動通信端末の分野では、複数の異なる通信システムの間でシームレスにハンドオーバを実現するためのモバイルIP(Internet Protocol)技術が提案されている。これには大別して、Foregin Agentモード技術と、Co-located Care-of Addressモード技術と、がある。
【0003】
図1は、従来のモバイルIP技術の概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して、Foreign Agentモード技術の概要について説明する。
【0004】
モバイルIPにおいては、移動通信端末(Mobile Node;MN)には、ホームネットワークにおいて通信に用いる移動側アドレスが割り当てられている。
【0005】
ホームネットワークには、ホームエージェント(Home Agent;HA)と呼ばれるルータがある。MNがホームネットワーク内から、ホームネットワーク外の相手先端末(Correspondent Node;CN)と通信する際には、HAを介して通信が行われる。
【0006】
ここで、MNがホームネットワークから離れ、他のネットワークに移動した場合には、ホームネットワークの通信システムとは異なる通信システムを利用することとなる。したがって、この際には、外部エージェント(Foreign Agent;FA)を介して通信が行われる。
【0007】
まず、FAは定期的にビーコンパケットをブロードキャストしている。
【0008】
MNがこれを受信して、応答パケットをFAに返すと、FAは一時アドレス(Care-of Address;CoA)をMNに割り当て、MNはこの一時アドレスを確保する。
【0009】
そして、MNは、FAを経由して、HAに対して、自身の情報(移動側アドレス)と、現在の外部ネットワーク(FAに管理されるネットワーク)、確保したCoAと、を登録する。
【0010】
これで、CNが外部ネットワークにいる場合に、HAおよびFAを用いてMNとの通信をする準備ができたことになる。
【0011】
ここで、CNからMNに対してパケットが送付される場合を考える。当該パケットは、まずHAに到達するが、HAは、登録された情報を参照して、このパケットをカプセル化してFAに送る。FAは、このパケットを受信して、パケットの内容を解析し、カプセル化された情報を取り出してMNに送る。
【0012】
一方、MNからCNに対してパケットが送付される場合は、CoAは参照せずに、FAを介して直接MNからCNに対してパケットが送付される。したがって、カプセル化/カプセル除去は行わない。
【0013】
一方、Co-located Care-of Addressモード技術においては、外部ネットワークにはDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバが用意されており、これにより割り当てられる一時アドレスをCoAとして用いて、MN自身がカプセル化/カプセル除去の作業を行う。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの技術においては、通信経路が常に三角形状となるため冗長であること、通信事業者間での移動を認める場合には、通信事業者側でHAやFAのサポートが必要となるなどの問題が生ずる。
【0015】
本発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、効率が良くシームレスな移動通信をするのに好適な通信システム、移動通信装置、管理通信装置、移動通信方法、管理通信方法、これらをコンピュータにおいて実現するプログラム、ならびに、当該プログラムを記録したコンピュータ読取可能な情報記録媒体を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するため、本発明の原理にしたがって、下記の発明を開示する。
【0017】
本発明の観点の一つに係る通信システムは、移動側アドレスが割り当てられた移動通信装置と、これとは異なる管理側アドレスが割り当てられた管理通信装置と、を備え、以下のように構成する。
(a)移動通信装置は、一時アドレス確保部と、一時アドレス申請部と、アプリケーション部と、カプセル化送信部と、受信カプセル除去部と、を備える。
【0018】
ここで、一時アドレス確保部は、当該移動通信装置と通信可能なアドレス管理装置に一時アドレスの割り当てを要求してこれを確保する。
【0019】
一方、一時アドレス申請部は、確保された一時アドレスと、当該移動側アドレスと、を指定する一時アドレス申請パケットを、管理通信装置に申請する。
【0020】
さらに、アプリケーション部は、「当該移動側アドレス発、管理側アドレス宛のパケット」を送り出し、「管理側アドレス発、当該移動側アドレス宛のパケット」を受け入れる。
【0021】
そして、カプセル化送信部は、アプリケーション部から送り出された「当該移動側アドレス発、管理側アドレス宛のパケット」を、「当該一時アドレス発、管理側アドレス宛のパケット」内にカプセル化して、これを管理通信装置に送信する。
【0022】
一方、受信カプセル除去部は、管理通信装置から「管理側アドレス発、当該一時アドレス宛のパケット」を受信し、当該パケット内に「管理側アドレス発、当該移動側アドレス宛のパケット」がカプセル化されていた場合、当該カプセル化されていたパケットをアプリケーション部に受け付けさせる。
(b)管理通信装置は、一時アドレス登録部と、アプリケーション部と、カプセル化送信部と、受信カプセル除去部と、を備える。
【0023】
ここで、一時アドレス登録部は、移動通信装置から、当該移動通信装置に対して確保された一時アドレスと、当該移動側アドレスと、を指定する一時アドレス申請パケットを受理して、当該一時アドレスと、当該移動側アドレスと、を対応付けて登録する。
【0024】
一方、アプリケーション部は、「当該管理側アドレス発、移動側アドレス宛のパケット」を送り出し、「移動側アドレス発、当該管理側アドレス宛のパケット」を受け入れる。
【0025】
さらに、カプセル化送信部は、アプリケーション部から送り出された「当該管理側アドレス発、移動側アドレス宛のパケット」を、「当該管理側アドレス発、当該一時アドレス宛のパケット」内にカプセル化して、これを移動通信装置に送信する。
【0026】
そして、受信カプセル除去部は、移動通信装置から、「当該一時アドレス発、当該管理側アドレス宛のパケット」を受信し、当該パケット内に、「移動側アドレス発、当該管理側アドレス宛のパケット」がカプセル化されていた場合、当該カプセル化されていたパケットを、アプリケーション部に受け付けさせる。
【0027】
また、本発明の通信システムは、以下のように構成することができる。
(c)移動通信装置において、一時アドレス確保部は、当該移動通信装置に対して現在確保されている一時アドレスを管理するアドレス管理装置とは異なる新たなアドレス管理装置と通信可能になった場合、当該新たなアドレス管理装置に新たな一時アドレスの割り当てを要求してこれを既に確保された一時アドレスにかえて確保する。
【0028】
一方、一時アドレス申請部は、確保された新たな一時アドレスと、当該移動側アドレスと、を指定する一時アドレス申請パケットを、管理通信装置に申請する。
(d)管理通信装置において、一時アドレス登録部は、移動通信装置から、移動通信装置により確保された新たな一時アドレスと、当該移動側アドレスと、を指定する一時アドレス申請パケットを受理して、当該移動側アドレスに対応付けて既に登録されている一時アドレスにかえて、当該新たな一時アドレスを登録する。
【0029】
また、本発明の通信システムは、管理通信装置において、一時アドレス登録部は、一時アドレスと、移動側アドレスと、が既に登録されている移動通信装置との通信が所定の時間行われなかった場合、当該一時アドレスと、当該移動側アドレスと、の登録を取り消すように構成することができる。
【0030】
また、本発明の通信システムは、以下のように構成することができる。
(e)移動通信装置において、アプリケーション部は、トランスポート層においてTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を用いてパケットを送り出し、受け入れる。
【0031】
一方、一時アドレス確保部は、物理層において現在確保されている一時アドレスを管理するアドレス管理装置とは異なる新たなアドレス管理装置と通信可能になったか否かを検知する。
【0032】
また、当該移動側アドレスと、当該管理側アドレスと、当該一時アドレスと、は、IPアドレスである。
【0033】
さらに、アドレス管理装置は、いずれもビーコンパケットのブロードキャスト装置もしくはDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ装置である。
(f)管理通信装置において、アプリケーション部は、トランスポート層においてTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を用いてパケットを送り出し、受け入れる。
【0034】
一方、当該管理側アドレスと、当該移動側アドレスと、当該一時アドレスと、は、IPアドレスである。
【0035】
また、本発明の通信システムは、以下のように構成することができる。
(g)移動通信装置は、物理層として複数のインターフェースを備え、カプセル化送信部と、受信カプセル除去部と、は、現在確保されている一時アドレスを割り当てたアドレス管理装置と通信可能となっているインターフェースを物理層において用いて、それぞれ送信し、受信する。
【0036】
本発明の他の観点に係る移動通信装置は、上記の通信システムの移動通信装置である。
【0037】
本発明の他の観点に係る管理通信装置は、上記の通信システムの管理通信装置である。
【0038】
本発明の他の観点に係る移動通信方法は、移動側アドレスを用いた移動通信方法であって、これとは異なる管理側アドレスが割り当てられた管理通信装置と通信し、一時アドレス確保工程と、一時アドレス申請工程と、アプリケーション工程と、カプセル化送信工程と、受信カプセル除去工程と、を備え、以下のように構成する。
【0039】
すなわち、一時アドレス確保工程では、通信可能なアドレス管理装置に一時アドレスの割り当てを要求してこれを確保する。
【0040】
一方、一時アドレス申請工程では、確保された一時アドレスと、当該移動側アドレスと、を指定する一時アドレス申請パケットを、管理通信装置に申請する。
【0041】
さらに、アプリケーション工程では、「当該移動側アドレス発、管理側アドレス宛のパケット」を送り出し、「管理側アドレス発、当該移動側アドレス宛のパケット」を受け入れる。
【0042】
そして、カプセル化送信工程では、アプリケーション工程にて送り出された「当該移動側アドレス発、管理側アドレス宛のパケット」を、「当該一時アドレス発、管理側アドレス宛のパケット」内にカプセル化して、これを管理通信装置に送信する。
【0043】
一方、受信カプセル除去工程では、管理通信装置から「管理側アドレス発、当該一時アドレス宛のパケット」を受信し、当該パケット内に「管理側アドレス発、当該移動側アドレス宛のパケット」がカプセル化されていた場合、当該カプセル化されていたパケットをアプリケーション工程にて受け付けさせる。
【0044】
また、本発明の移動通信方法は、以下のように構成することができる。
【0045】
すなわち、一時アドレス確保工程では、当該確保されている一時アドレスを管理するアドレス管理装置とは異なる新たなアドレス管理装置と通信可能になった場合、当該新たなアドレス管理装置に新たな一時アドレスの割り当てを要求してこれを既に確保された一時アドレスにかえて確保する。
【0046】
一方、一時アドレス申請工程では、確保された新たな一時アドレスと、当該移動側アドレスと、を指定する一時アドレス申請パケットを、管理通信装置に申請する。
【0047】
また、本発明の移動通信方法は、以下のように構成することができる。
【0048】
すなわち、アプリケーション工程では、トランスポート層においてTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を用いてパケットを送り出し、受け入れる。
【0049】
一方、一時アドレス確保工程では、物理層において現在確保されている一時アドレスを管理するアドレス管理装置とは異なる新たなアドレス管理装置と通信可能になったか否かを検知する。
【0050】
さらに、当該移動側アドレスと、当該管理側アドレスと、当該一時アドレスと、は、IPアドレスである。
【0051】
そして、当該アドレス管理装置は、いずれもビーコンパケットのブロードキャスト装置もしくはDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ装置である。
【0052】
また、本発明の移動通信方法は、以下のように構成することができる。
【0053】
すなわち、物理層として複数のインターフェースを用いる。
【0054】
一方、カプセル化送信工程と、受信カプセル除去工程と、では、現在確保されている一時アドレスを割り当てたアドレス管理装置と通信可能となっているインターフェースを物理層において用いて、それぞれ送信し、受信する。
【0055】
本発明の他の観点に係る管理通信方法は、管理側アドレスを用いた管理通信方法であって、これとは異なる移動体アドレスが割り当てられた移動通信装置と通信し、一時アドレス登録工程と、アプリケーション工程と、カプセル化送信工程と、受信カプセル除去工程と、を備え、以下のように構成する。
【0056】
すなわち、一時アドレス登録工程では、移動通信装置から、当該移動通信装置に対して確保された一時アドレスと、当該移動側アドレスと、を指定する一時アドレス申請パケットを受理して、当該一時アドレスと、当該固定アドレスと、を対応付けて登録する。
【0057】
一方、アプリケーション工程では、「当該管理側アドレス発、移動側アドレス宛のパケット」を送り出し、「移動側アドレス発、当該管理側アドレス宛のパケット」を受け入れる。
【0058】
さらに、カプセル化送信工程では、アプリケーション工程にて送り出された「当該管理側アドレス発、移動側アドレス宛のパケット」を、「当該管理側アドレス発、移動通信装置の一時アドレス宛のパケット」内にカプセル化して、これを移動通信装置に送信する。
【0059】
そして、受信カプセル除去工程では、移動通信装置から、「移動通信装置の一時アドレス発、当該管理側アドレス宛のパケット」を受信し、当該パケット内に、「移動側アドレス発、当該管理側アドレス宛のパケット」がカプセル化されていた場合、当該カプセル化されていたパケットを、アプリケーション工程にて受け付けさせる。
【0060】
また、本発明の管理通信方法は、以下のように構成することができる。
【0061】
すなわち、一時アドレス登録工程では、移動通信装置から、移動通信装置により確保された新たな一時アドレスと、当該移動側アドレスと、を指定する一時アドレス申請パケットを受理して、当該固定アドレスに対応付けて既に登録されている一時アドレスにかえて、当該新たな一時アドレスを登録する。
【0062】
また、本発明の管理通信方法は、登録取消工程をさらに備え、以下のように構成することができる。
【0063】
すなわち、登録取消工程では、一時アドレスと、移動側アドレスと、が既に登録されている移動通信装置との通信が所定の時間行われなかった場合、当該一時アドレスと、当該移動側アドレスと、の登録を取り消す。
【0064】
また、本発明の管理通信方法は、以下のように構成することができる。
【0065】
すなわち、アプリケーション工程では、トランスポート層においてTCP/IPを用いてパケットを送り出し、受け入れる。
【0066】
一方、当該管理側アドレスと、当該移動側アドレスと、当該一時アドレスと、は、IPアドレスである。
【0067】
本発明の他の観点に係るプログラムは、移動側アドレスが割り当てられ、上記のアプリケーション部として機能するコンピュータ(DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、または、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)を含む。また、ソフトウェアラジオを含む。)を、これとは異なる管理側アドレスが割り当てられた管理通信装置と通信するように機能させるプログラムであって、当該プログラムは、当該コンピュータを、上記の一時アドレス確保部と、一時アドレス申請部と、カプセル化送信部と、受信カプセル除去部と、して機能させるように構成する。
【0068】
本発明の他の観点に係るプログラムは、管理側アドレスが割り当てられ、上記のアプリケーション部として機能するコンピュータを、これとは異なる移動側アドレスが割り当てられた移動通信装置と、通信するように機能させるプログラムであって、当該プログラムは、当該コンピュータを、一時アドレス登録部と、カプセル化送信部と、受信カプセル除去部と、して機能させるように構成する。
【0069】
本発明の他の観点に係るコンピュータ読取可能な情報記録媒体(コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、または、半導体メモリを含む。)は、上記のプログラムを記録するように構成する。
【0070】
当該プログラムは、当該コンピュータとは独立してコンピュータ通信網、無線通信網、電話通信網等を介して配布・販売することができる。また、これらを記録した情報記録媒体もコンピュータやソフトウェアラジオとは独立して配布・販売することができる。
【0071】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本願発明の範囲に含まれる。
【0072】
(発明の実施の形態)
図2は、本発明の実施の形態の一つに係る通信システムの概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。
【0073】
通信システム101では、ネットワーク111を介して移動通信装置151と管理通信装置171とが通信する。
【0074】
移動通信装置151は、従来の発明におけるMNとFA相当の機能を果たし、管理通信装置171は、従来の発明におけるCNとHA相当の機能を果たす。
【0075】
管理通信装置171は、ルータ191を介してネットワーク111に接続されている。
【0076】
移動通信装置151は、以下の2つのローカルネットワークの間を、自由に移動しつつシームレスに管理通信装置171と通信を続けることができる。
(1)ルータ161、DHCPサーバ162、アクセスポイント(Access Point;AP)163により管理されるローカルネットワーク164。
(2)ルータ166、DHCPサーバ167、アクセスポイント168により管理されるローカルネットワーク169。
【0077】
以下、移動通信装置151のアプリケーション(MN)と、管理通信装置171のアプリケーション(CN)と、が通信する際に利用するアドレスを、それぞれ移動側アドレス、管理側アドレスと呼ぶ。これらは、本実施形態では、いずれもグローバルなIPアドレスである。
【0078】
なお、DHCPサーバを用いるのではなく、従来から用いられているような、ビーコンパケットをブロードキャストすることにより、通信用アドレスを割り当てるような態様を採用することもできる。
【0079】
また、本実施形態では、IPアドレスを通信用アドレスとして用いるが、他の動的に割り当てが可能なアドレスを利用することもできる。
【0080】
図3は、移動通信装置151の概要構成を示す模式図である。図4は、移動通信装置151において利用されるプロトコルスタックの概要構成を示す説明図である。以下、本図を参照して説明する。
【0081】
移動通信装置151は、一時アドレス確保部401と、一時アドレス申請部402と、アプリケーション部403と、カプセル化送信部404と、受信カプセル除去部405と、を備える。
【0082】
移動通信装置151が用いるプロトコルスタックは、大別して、アプリケーション層、トランスポート層、ネットワーク層、DLC層、MAC層、物理層に分けられる。
【0083】
物理層、MAC層では、PHS、IEEE802.11b、…、IEEE802l.11a、System Xといった、種々の通信システムが用意されている。たとえば、アクセスポイント163との間では、PHSにより、アクセスポイント168との間では、IEEE802.11bにより、それぞれ通信を行う、等の形態が採用できる。
【0084】
さて、物理層において、通信可能なアドレス管理装置(DHCPサーバ162やDHCPサーバ167等)が変更された旨が検知されると、一時アドレス確保部401は、当該移動通信装置151と通信可能なアドレス管理装置に一時アドレスの割り当てを要求してこれを確保する。本実施形態においては、一時アドレスも、グローバルなIPアドレスである。
【0085】
アドレス管理装置は、従来のモバイルIPのように、ビーコンパケットをブロードキャストして、これを移動通信装置151側が受信したことを契機としてアドレス管理装置から一時アドレスを確保してもよいし、逆に、移動通信装置151側からDHCPアドレス要求パケットをブロードキャストし、これをアドレス管理装置が受信したことを契機として、アドレス管理装置から一時アドレスを確保してもよい。
【0086】
そして、一時アドレス申請部402は、確保された一時アドレスと、当該移動側アドレスと、を指定する一時アドレス申請パケットを、管理通信装置171に申請する。
【0087】
一方、アプリケーション部403は、「当該移動側アドレス発、管理側アドレス宛のパケット」を送り出し、「管理側アドレス発、当該移動側アドレス宛のパケット」を受け入れる。すなわち、アプリケーション部403は、MNに相当する。
【0088】
そして、カプセル化送信部404は、アプリケーション部403から送り出された「当該移動側アドレス発、管理側アドレス宛のパケット」を、「当該一時アドレス発、管理側アドレス宛のパケット」内にカプセル化して、これを管理通信装置171に送信する。
【0089】
なお、カプセル化送信部404は、アプリケーション部403から送り出された「『当該移動側アドレス発、管理側アドレス宛』以外のパケット」については、カプセル化を行わずに管理通信装置171に送信するのが典型的な実施態様であるが、上記と同様のカプセル化を適宜行ってもよい。
【0090】
一方、受信カプセル除去部405は、管理通信装置171から「管理側アドレス発、当該一時アドレス宛のパケット」を受信し、当該パケット内に「管理側アドレス発、当該移動側アドレス宛のパケット」がカプセル化されていた場合、当該カプセル化されていたパケットをアプリケーション部403に受け付けさせる。
【0091】
これらの処理はプロトコルスタックのDLC層におけるLLCと、ネットワーク層におけるIPと、の間で行われ、物理層やMAC層における通信システムの切替と連動している。
【0092】
したがって、アプリケーション部403(MN)は、物理層における通信システムが変更されても、それまでに使用していた移動側アドレスと管理側アドレスをそのまま使用して管理通信装置171のCNと通信をすることができる。
【0093】
なお、一時アドレス確保部401は、当該移動通信装置に対して現在確保されている一時アドレスを管理するアドレス管理装置とは異なる新たなアドレス管理装置と通信可能になった場合、当該新たなアドレス管理装置に新たな一時アドレスの割り当てを要求してこれを既に確保された一時アドレスにかえて確保し、一時アドレス申請部402は、確保された新たな一時アドレスと、当該移動側アドレスと、を指定する一時アドレス申請パケットを、管理通信装置171に申請する。
【0094】
このようにして、常に現在の物理層における通信システムによる通信を可能にする。
【0095】
図5は、管理通信装置171の概要構成を示す模式図である。図6は、管理通信装置171において利用されるプロトコルスタックの概要構成を示す説明図である。以下、本図を参照して説明する。
【0096】
管理通信装置171は、一時アドレス登録部601と、アプリケーション部603と、カプセル化送信部604と、受信カプセル除去部605と、を備える。
【0097】
プロトコルスタックは、上記の場合と同様に、アプリケーション層、トランスポート層、ネットワーク層、DLC層、MAC層、物理層に分けられる。
【0098】
一時アドレス登録部601は、移動通信装置151から、当該移動通信装置151に対して確保された一時アドレスと、当該移動側アドレスと、を指定する一時アドレス申請パケットを受理して、当該一時アドレスと、当該移動側アドレスと、を対応付けて登録する。
【0099】
アプリケーション部603は、「当該管理側アドレス発、移動側アドレス宛のパケット」を送り出し、「移動側アドレス発、当該管理側アドレス宛のパケット」を受け入れる。アプリケーション部603が、CNに相当する。
【0100】
カプセル化送信部604は、アプリケーション部603から送り出された「当該管理側アドレス発、移動側アドレス宛のパケット」を、「当該管理側アドレス発、当該一時アドレス宛のパケット」内にカプセル化して、これを移動通信装置151に送信する。
【0101】
なお、移動通信装置151と同様、「『当該管理側アドレス発、移動側アドレス宛』以外のパケット」については、適宜カプセル化して送信してもよいし、カプセル化せずにそのまま送信してもよい。
【0102】
受信カプセル除去部605は、移動通信装置151から、「当該一時アドレス発、当該管理側アドレス宛のパケット」を受信し、当該パケット内に、「移動側アドレス発、当該管理側アドレス宛のパケット」がカプセル化されていた場合、当該カプセル化されていたパケットを、アプリケーション部603に受け付けさせる。
【0103】
カプセル化/カプセル除去の処理は、プロトコルスタックのDLC層とネットワーク層のIPとの間で、登録内容を参照しつつ行われる。
【0104】
また、一時アドレス登録部601は、移動通信装置151から、移動通信装置151により確保された新たな一時アドレスと、当該移動側アドレスと、を指定する一時アドレス申請パケットを新たに受理した場合は、当該移動側アドレスに対応付けて既に登録されている一時アドレスにかえて、当該新たな一時アドレスを登録する。これにより、移動通信装置151が利用する最新の通信システムの情報への更新を行う。
【0105】
なお、一時アドレス登録部601は、すでに一時アドレスと移動側アドレスが登録済であるような移動通信装置151との通信が、所定の時間行われなかった場合は、その登録を取り消す。「所定の時間」は、通信環境やセキュリティポリシーに応じて適宜決めることができる。
【0106】
図7は、移動通信装置151がネットワーク164からネットワーク169へ移動した場合の通信の様子を示すシーケンス図である。以下、本図を参照して説明する。
【0107】
まず、移動通信装置151は、ネットワーク164内のDHCPサーバ162から一時アドレス(CoA1)を確保する。そして、CoA1と移動側アドレス(MNIP)とを合わせて、管理通信装置171に申請する。
【0108】
管理通信装置171は、申請を受け付けて、CoA1とMNIPを一時アドレス登録部601に登録する。
【0109】
管理通信装置171内のアプリケーション部603が、「管理通信アドレス(CNIP)発、MNIP宛、情報A」のパケットを送出すると、これをカプセル化したパケット『CNIP発、CoA1宛、情報「CNIP発、MNIP宛、情報A」』を移動通信装置151に送信する。
【0110】
移動通信装置151は、このパケット『CNIP発、CoA1宛、情報「CNIP発、MNIP宛、情報A」』を受信すると、カプセル除去の処理を行い、パケット「CNIP発、MNIP宛、情報A」を得て、これを移動通信装置151内のアプリケーション部403に受け付けさせる。
【0111】
一方、移動通信装置151内のアプリケーション部403が「CNIP発、MNIP宛、情報B」のパケットを送出すると、これをカプセル化したパケット『CoA1発、MNIP宛、情報「CNIP宛、MNIP宛、情報B」』を管理通信装置171に送信する。
【0112】
管理通信装置171は、パケット『CoA1発、MNIP宛、情報「CNIP宛、MNIP宛、情報B」』を受信すると、カプセル除去の処理を行い、パケット「CNIP宛、MNIP宛、情報B」を得て、これを管理通信装置171内のアプリケーション部603に受け付けさせる。
【0113】
その後に、移動通信装置151が、ネットワーク164からネットワーク169に移動すると、移動通信装置151は、DHCPサーバ162とは通信ができなくなり、DHCPサーバ167との通信が可能となる。これを契機として、移動通信装置は、ネットワーク169内のDHCPサーバ167から一時アドレス(CoA2)を確保する。そして、CoA2と移動側アドレス(MNIP)とを合わせて、管理通信装置171に申請する。
【0114】
管理通信装置171は、申請を受け付けて、CoA2とMNIPを一時アドレス登録部601に登録し、以前に登録されていたCoA1とMNIPとの組合せの登録は取り消す。
【0115】
管理通信装置171内のアプリケーション部603が、「管理通信アドレス(CNIP)発、MNIP宛、情報C」のパケットを送出すると、これをカプセル化したパケット『CNIP発、CoA2宛、情報「CNIP発、MNIP宛、情報C」』を移動通信装置151に送信する。
【0116】
移動通信装置151は、このパケット『CNIP発、CoA2宛、情報「CNIP発、MNIP宛、情報C」』を受信すると、カプセル除去の処理を行い、パケット「CNIP発、MNIP宛、情報C」を得て、これを移動通信装置151内のアプリケーション部403に受け付けさせる。
【0117】
一方、移動通信装置151内のアプリケーション部403が「CNIP発、MNIP宛、情報D」のパケットを送出すると、これをカプセル化したパケット『CoA2発、MNIP宛、情報「CNIP宛、MNIP宛、情報D」』を管理通信装置171に送信する。
【0118】
管理通信装置171は、パケット『CoA2発、MNIP宛、情報「CNIP宛、MNIP宛、情報D」』を受信すると、カプセル除去の処理を行い、パケット「CNIP宛、MNIP宛、情報D」を得て、これを管理通信装置171内のアプリケーション部603に受け付けさせる。
【0119】
このように、本実施形態では、CNとMNのアプリケーションは、従来通りの通信手法を採用することができ、既存のアプリケーションをそのまま利用することができる。また、各ネットワークにおいて、機器設備の新たな追加は必要ない。また、CNとMNとは直接通信し合うため、従来のモバイルIPにおけるような三角形状の通信は必要ない。
【0120】
(他の実施の形態)
上記実施形態においては、「MN−CN間で通信されるIPパケット」をIPパケット内にカプセル化し、CoA1やCoA2としてグローバルIPアドレスを利用することとしていたが、本実施形態では、「MN−CN間で通信されるIPパケット」をUDPパケット内にカプセル化する。すなわち、「MN−CN間で通信されるIPパケット」にUDPヘッダおよびIPヘッダを添付したものが、ネットワーク111を介してやりとりされることになる。
【0121】
これにより、本実施形態では、CoA1やCoA2として当該ローカルネットワークにおけるローカルIPアドレスを利用することができるようになる。UDPパケット内にカプセル化することにより、ルータ161やルータ166において、IPマスカレードを併用できるようになるからである。
【0122】
本実施形態は、IPv4を使用せざるを得ない環境下において特に有効である。ローカルIPアドレスを使うことにより、限られたIPアドレス資源を節約することができるからである。しかも、上記実施形態と同様の利点は、そのまま維持される。
【0123】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、効率が良くシームレスな移動通信をするのに好適な通信システム、移動通信装置、管理通信装置、移動通信方法、管理通信方法、これらをコンピュータにおいて実現するプログラム、ならびに、当該プログラムを記録したコンピュータ読取可能な情報記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のモバイルIP技術の概要構成を示す模式図である。
【図2】 本発明の実施の形態の一つに係る通信システムの概要構成を示す模式図である。
【図3】 移動通信装置の概要構成を示す模式図である。
【図4】 移動通信装置において利用されるプロトコルスタックの概要構成を示す説明図である。
【図5】 管理通信装置の概要構成を示す模式図である。
【図6】 管理通信装置において利用されるプロトコルスタックの概要構成を示す説明図である。
【図7】 移動通信装置が、あるネットワークから他のネットワークへ移動した場合の通信の様子を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
101 通信システム
111 ネットワーク
151 移動通信装置
161 ルータ
162 DHCPサーバ
163 アクセスポイント
164 ローカルネットワーク
166 ルータ
167 DHCPサーバ
168 アクセスポイント
169 ローカルネットワーク
171 管理通信装置
191 ルータ
401 一時アドレス確保部
402 一時アドレス申請部
403 アプリケーション部
404 カプセル化送信部
405 受信カプセル除去部
601 一時アドレス登録部
603 アプリケーション部
604 カプセル化送信部
605 受信カプセル除去部

Claims (11)

  1. ローカルネットワーク内の移動通信装置と、ローカルネットワーク外の管理通信装置と、を、通信させる通信システムであって、
    当該移動通信装置には、当該管理通信装置と通信するためのローカルネットワーク外用のIPアドレスである移動側アドレスが割り当てられ、ローカルネットワーク内用の一時アドレスがビーコンパケットのブロードキャスト装置もしくはDHCP( Dynamic Host Configuration Protocol )サーバ装置であるアドレス管理装置により割り当てられ、
    当該管理通信装置には、当該移動通信装置と通信するためのローカルネットワーク外用のIPアドレスであって、当該移動側アドレスとは異なるIPアドレスである管理側アドレスが割り当てられ、
    (a)前記移動通信装置は、
    通信の物理層において異なる通信プロトコルを用いる複数のインターフェースと、
    アドレス管理装置に一時アドレスの割り当てを要求してこれを確保する一時アドレス確保部と、
    前記確保された一時アドレスと、当該移動側アドレスと、を指定する一時アドレス申請パケットを、前記管理通信装置に申請する一時アドレス申請部と、
    トランスポート層においてTCP( Transmission Control Protocol )もしくは、UDP( User Datagram Protocol )を用いて「当該移動側アドレス発、前記管理側アドレス宛のパケット」を送り出し、「前記管理側アドレス発、当該移動側アドレス宛のパケット」を受け入れるアプリケーション部と、
    前記アプリケーション部から送り出された「当該移動側アドレス発、前記管理側アドレス宛のパケット」を、「当該一時アドレス発、前記管理側アドレス宛のパケット」内にカプセル化して、現在確保されている一時アドレスを割り当てたアドレス管理装置と通信可能となっているインターフェースを物理層において用いて、これを前記管理通信装置に送信するカプセル化送信部と、
    現在確保されている一時アドレスを割り当てたアドレス管理装置と通信可能となっているインターフェースを物理層において用いて、前記管理通信装置から「前記管理側アドレス発、当該一時アドレス宛のパケット」を受信し、当該パケット内に「前記管理側アドレス発、当該移動側アドレス宛のパケット」がカプセル化されていた場合、当該カプセル化されていたパケットを前記アプリケーション部に受け付けさせる受信カプセル除去部と、
    を備え、
    前記複数のインターフェースのうち、現在確保されている一時アドレスを管理するアドレス管理装置により用いられる物理層のインターフェースとは異なるインターフェースを介して新たなアドレス管理装置と通信可能になった場合、前記一時アドレス確保部は、当該新たなアドレス管理装置に新たな一時アドレスの割り当てを要求して、これを既に確保された一時アドレスにかえて確保し、
    前記一時アドレス申請部は、前記確保された新たな一時アドレスと、当該移動側アドレスと、を指定する一時アドレス申請パケットを、前記管理通信装置に申請し、
    (b)前記管理通信装置は、
    前記移動通信装置から、当該移動通信装置に対して確保された一時アドレスと、当該移動側アドレスと、を指定する一時アドレス申請パケットを受理して、当該一時アドレスと、当該移動側アドレスと、を対応付けて登録する一時アドレス登録部と、
    トランスポート層においてTCP( Transmission Control Protocol )もしくは、UDP( User Datagram Protocol )を用いて「当該管理側アドレス発、前記移動側アドレス宛のパケット」を送り出し、「前記移動側アドレス発、当該管理側アドレス宛のパケット」を受け入れるアプリケーション部と、
    前記アプリケーション部から送り出された「当該管理側アドレス発、前記移動側アドレス宛のパケット」を、「当該管理側アドレス発、当該一時アドレス宛のパケット」内にカプセル化して、これを前記移動通信装置に送信するカプセル化送信部と、
    前記移動通信装置から、「当該一時アドレス発、当該管理側アドレス宛のパケット」を受信し、当該パケット内に、「前記移動側アドレス発、当該管理側アドレス宛のパケット」がカプセル化されていた場合、当該カプセル化されていたパケットを、前記アプリケーション部に受け付けさせる受信カプセル除去部と、
    を備え、
    前記移動通信装置から、前記移動通信装置により確保された新たな一時アドレスと、当該移動側アドレスと、を指定する一時アドレス申請パケットを受理した場合、前記一時アドレス登録部は、当該移動側アドレスに対応付けて既に登録されている一時アドレスにかえて、当該新たな一時アドレスを登録する
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 請求項1に記載の通信システムであって、
    前記管理通信装置において、
    前記一時アドレス登録部は、一時アドレスと、移動側アドレスと、が既に登録されている移動通信装置との通信が所定の時間行われなかった場合、当該一時アドレスと、当該移動側アドレスと、の登録を取り消す
    ことを特徴とする通信システム。
  3. 請求項1または2に記載の通信システムであって、
    前記アドレス管理装置は、当該ローカルネットワーク内と、当該ローカルネットワーク外と、の通信を、アドレスおよびポート番号を変換するIPマスカレードにより中継するルータ装置である
    ことを特徴とする通信システム。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の通信システムの移動通信装置。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載の通信システムの管理通信装置。
  6. ローカルネットワーク内の移動通信装置と、ローカルネットワーク外の管理通信装置と、を、通信させる通信方法であって、
    当該移動通信装置には、当該管理通信装置と通信するためのローカルネットワーク外用のIPアドレスである移動側アドレスが割り当てられ、ローカルネットワーク内用の一時アドレスがビーコンパケットのブロードキャスト装置もしくはDHCP( Dynamic Host Configuration Protocol )サーバ装置であるアドレス管理装置により割り当てられ、
    当該移動通信装置は、通信の物理層において異なる通信プロトコルを用いる複数のインターフェースと、一時アドレス確保部と、一時アドレス申請部と、アプリケーション部と、カプセル化送信部と、受信カプセル除去部と、を備え、
    当該管理通信装置には、当該移動通信装置と通信するためのローカルネットワーク外用のIPアドレスであって、当該移動側アドレスとは異なるIPアドレスである管理側アドレスが割り当てられ、
    当該管理通信装置は、一時アドレス登録部と、アプリケーション部と、カプセル化送信部と、受信カプセル除去部と、を備え、
    (a)前記移動通信装置において、
    前記移動通信装置が有する一時アドレス確保部が、アドレス管理装置に一時アドレスの割り当てを要求してこれを確保する一時アドレス確保工程と、
    前記移動通信装置が有する一時アドレス申請部が、前記確保された一時アドレスと、当該移動側アドレスと、を指定する一時アドレス申請パケットを、前記管理通信装置に申請する一時アドレス申請工程と、
    前記移動通信装置が有するアプリケーション部が、トランスポート層においてTCP( Transmission Control Protocol )もしくは、UDP( User Datagram Protocol )を用い て「当該移動側アドレス発、前記管理側アドレス宛のパケット」を送り出し、「前記管理側アドレス発、当該移動側アドレス宛のパケット」を受け入れるアプリケーション工程と、
    前記移動通信装置が有するカプセル化送信部が、前記アプリケーション部から送り出された「当該移動側アドレス発、前記管理側アドレス宛のパケット」を、「当該一時アドレス発、前記管理側アドレス宛のパケット」内にカプセル化して、現在確保されている一時アドレスを割り当てたアドレス管理装置と通信可能となっているインターフェースを物理層において用いて、これを前記管理通信装置に送信するカプセル化送信工程と、
    前記移動通信装置が有する受信カプセル除去部が、現在確保されている一時アドレスを割り当てたアドレス管理装置と通信可能となっているインターフェースを物理層において用いて、前記管理通信装置から「前記管理側アドレス発、当該一時アドレス宛のパケット」を受信し、当該パケット内に「前記管理側アドレス発、当該移動側アドレス宛のパケット」がカプセル化されていた場合、当該カプセル化されていたパケットを前記アプリケーション部に受け付けさせる受信カプセル除去工程と、
    を備え、
    前記複数のインターフェースのうち、現在確保されている一時アドレスを管理するアドレス管理装置により用いられる物理層のインターフェースとは異なるインターフェースを介して新たなアドレス管理装置と通信可能になった場合、前記一時アドレス確保工程では、当該新たなアドレス管理装置に新たな一時アドレスの割り当てを要求して、これを既に確保された一時アドレスにかえて確保し、
    前記一時アドレス申請工程では、前記確保された新たな一時アドレスと、当該移動側アドレスと、を指定する一時アドレス申請パケットを、前記管理通信装置に申請し、
    (b)前記管理通信装置において、
    前記管理通信装置が有する一時アドレス登録部が、前記移動通信装置から、当該移動通信装置に対して確保された一時アドレスと、当該移動側アドレスと、を指定する一時アドレス申請パケットを受理して、当該一時アドレスと、当該移動側アドレスと、を対応付けて登録する一時アドレス登録工程と、
    前記管理通信装置が有するアプリケーション部が、トランスポート層においてTCP( Transmission Control Protocol )もしくは、UDP( User Datagram Protocol )を用いて「当該管理側アドレス発、前記移動側アドレス宛のパケット」を送り出し、「前記移動側アドレス発、当該管理側アドレス宛のパケット」を受け入れるアプリケーション工程と、
    前記管理通信装置が有するカプセル化送信部が、前記アプリケーション部から送り出された「当該管理側アドレス発、前記移動側アドレス宛のパケット」を、「当該管理側アドレス発、当該一時アドレス宛のパケット」内にカプセル化して、これを前記移動通信装置に送信するカプセル化送信工程と、
    前記管理通信装置が有する受信カプセル除去部が、前記移動通信装置から、「当該一時アドレス発、当該管理側アドレス宛のパケット」を受信し、当該パケット内に、「前記移動側アドレス発、当該管理側アドレス宛のパケット」がカプセル化されていた場合、当該カプセル化されていたパケットを、前記アプリケーション部に受け付けさせる受信カプセル除去工程と、
    を備え、
    前記移動通信装置から、前記移動通信装置により確保された新たな一時アドレスと、当該移動側アドレスと、を指定する一時アドレス申請パケットを受理した場合、前記一時アドレス登録工程では、当該移動側アドレスに対応付けて既に登録されている一時アドレスにかえて、当該新たな一時アドレスを登録する
    ことを特徴とする通信方法。
  7. 請求項6に記載の通信方法であって、
    前記管理通信装置において、前記一時アドレス登録工程では、一時アドレスと、移動側 アドレスと、が既に登録されている移動通信装置との通信が所定の時間行われなかった場合、当該一時アドレスと、当該移動側アドレスと、の登録を取り消す
    ことを特徴とする通信方法。
  8. 請求項6または7に記載の通信方法であって、
    前記アドレス管理装置は、当該ローカルネットワーク内と、当該ローカルネットワーク外と、の通信を、アドレスおよびポート番号を変換するIPマスカレードにより中継するルータ装置である
    ことを特徴とする通信方法。
  9. ローカルネットワーク内の移動通信装置を、ローカルネットワーク外の管理通信装置と、通信させる移動通信方法であって、
    当該移動通信装置には、当該管理通信装置と通信するためのローカルネットワーク外用のIPアドレスである移動側アドレスが割り当てられ、ローカルネットワーク内用の一時アドレスがビーコンパケットのブロードキャスト装置もしくはDHCP( Dynamic Host Configuration Protocol )サーバ装置であるアドレス管理装置により割り当てられ、
    当該移動通信装置は、通信の物理層に用いる複数のインターフェースと、一時アドレス確保部と、一時アドレス申請部と、アプリケーション部と、カプセル化送信部と、受信カプセル除去部と、を備え、
    当該管理通信装置には、当該移動通信装置と通信するためのローカルネットワーク外用のIPアドレスであって、当該移動側アドレスとは異なるIPアドレスである管理側アドレスが割り当てられ、
    前記移動通信装置が有する一時アドレス確保部が、アドレス管理装置に一時アドレスの割り当てを要求してこれを確保する一時アドレス確保工程と、
    前記移動通信装置が有する一時アドレス申請部が、前記確保された一時アドレスと、当該移動側アドレスと、を指定する一時アドレス申請パケットを、前記管理通信装置に申請する一時アドレス申請工程と、
    前記移動通信装置が有するアプリケーション部が、トランスポート層においてTCP( Transmission Control Protocol )もしくは、UDP( User Datagram Protocol )を用いて「当該移動側アドレス発、前記管理側アドレス宛のパケット」を送り出し、「前記管理側アドレス発、当該移動側アドレス宛のパケット」を受け入れるアプリケーション工程と、
    前記移動通信装置が有するカプセル化送信部が、前記アプリケーション部から送り出された「当該移動側アドレス発、前記管理側アドレス宛のパケット」を、「当該一時アドレス発、前記管理側アドレス宛のパケット」内にカプセル化して、現在確保されている一時アドレスを割り当てたアドレス管理装置と通信可能となっているインターフェースを物理層において用いて、これを前記管理通信装置に送信するカプセル化送信工程と、
    前記移動通信装置が有する受信カプセル除去部が、現在確保されている一時アドレスを割り当てたアドレス管理装置と通信可能となっているインターフェースを物理層において用いて、前記管理通信装置から「前記管理側アドレス発、当該一時アドレス宛のパケット」を受信し、当該パケット内に「前記管理側アドレス発、当該移動側アドレス宛のパケット」がカプセル化されていた場合、当該カプセル化されていたパケットを前記アプリケーション部に受け付けさせる受信カプセル除去工程と、
    を備え、
    前記複数のインターフェースのうち、現在確保されている一時アドレスを管理するアドレス管理装置により用いられる物理層のインターフェースとは異なるインターフェースを介して新たなアドレス管理装置と通信可能になった場合、前記一時アドレス確保工程では、当該新たなアドレス管理装置に新たな一時アドレスの割り当てを要求して、これを既に確保された一時アドレスにかえて確保し、
    前記一時アドレス申請工程では、前記確保された新たな一時アドレスと、当該移動側ア ドレスと、を指定する一時アドレス申請パケットを、前記管理通信装置に申請する
    ことを特徴とする移動通信方法。
  10. 第1のコンピュータを、請求項1から3のいずれか1項に記載の通信システムの移動通信装置の各部として機能させ、
    第2のコンピュータを、当該通信システムの管理通信装置として機能させる
    ことを特徴とするプログラム。
  11. コンピュータを、請求項1から3のいずれか1項に記載の通信システムの移動通信装置の各部として機能させる
    ことを特徴とするプログラム。
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