JP3909702B2 - パスワード制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータやワードプロセッサ、電子ブック等の情報処理機器に接続するハードディスクドライブや光ディスクドライブ等の記憶装置及びパスワード制御方法に関し、特に、媒体に記録された情報のアクセスをパスワードにより保護するためのパスワード制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ハードディスクドライブや光ディスクドライブ等の記憶装置にあっては、パスワードを使用して媒体に記録したデータを保護するようにしている。即ち、記憶装置の媒体に対するデータの読み書きを特定の人にだけ認め、他の人にはアクセスさせないためにパスワードによって本人確認を行っている。
【0003】
例えば、記憶装置あるいは記憶媒体に予めパスワードを書き込んで保存しておき、記憶装置を使用する時にユーザがパスワードを入力し、ユーザ入力のパスワードと装置側に保存したパスワードとが一致すると、記憶媒体への書込コマンド又は読出コマンドを受け付ける。パスワードが不一致であれば書込コマンド又は読出コマンドを受け付けず、エラーを返すものである。
【0004】
このようなパスワードにより個人を認証するシステムは、記憶装置のアクセス保護に限らず、データ通信システムでの端末装置の使用など多くの場合に用いられる。またパスワードを用いた保護システムは、簡単に実装できる技術でありながら、一定の効果を期待できるので広く使われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなパスワードを用いたアクセス保護は、広く使われる故に、個々人のユーザは多数のパスワードを持つことになり、全てのパスワードを覚えておくのが困難な場合も多い。このため、ユーザが自分で使用しているパスワードを忘却した場合、正しいユーザであってもアクセスできなくなってしまうという問題がある。
【0006】
そこでユーザはパスワードを手帳などに記録しておき、装置を使う度に手帳のパスワードを確認するといった使い方も見受けられる。これでは、ユーザの手帳を盗み見ることによってパスワードが知れてしまうという問題がある。また、パスワードを用いたアクセス保護は、アクセスの度にパスワード入力を促すことを想定しているため、職場の同僚などの第三者がパスワードに接する機会も多い。
【0007】
このような問題は、装置を使用する際に常にパスワードの入力を必要とする操作に伴う問題であり、パスワードでアクセス保護を行いながら、更に、使用者がパスワードを入力する頻度を少なくできるような技術が求められる。この問題を解決するものとして、任意の使用時点でパスワードを削除してパスワートによるアクセス保護を止め、アクセス保護が必要になれば改めてパスワードを設定する手法が考えられる。即ち、保護が必要な期間だけパスワードを設定してアクセス保護を受ける方法である。
【0008】
しかし、この方法には、次の問題がある。第1に、パスワードを再設定するときに、先のパスワードとは異なるパスワードにしてしまうことが多いので、パスワード管理が繁雑になる。つまり、最新のパスワードが何であったか忘れてしまいやすい。第2に、パスワードを再設定する場面が第三者に盗み見られる危険がある。
【0009】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、パスワードによるアクセス保護の機能を損うことなく、使用場面によってはユーザのパスワード入力を必要とすることなくアクセス許容されるようにしたパスワード制御方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の原理説明図である。図1(A)は、媒体に記録された情報のアクセスをパスワードにより保護するための本発明が対象とする記憶装置44であり、パスワード保存部45とパスワード検証部48を備える。パスワード保存部45は、デフォルト入力パスワード60及びアクセス保護用パスワードを保存する。
【0011】
パスワード検証部48は、ユーザからのパスワード入力がない場合は、デフォルト入力パスワード60をユーザ入力パスワード領域に設定し、設定されたデフォルト入力パスワードとアクセス保護用パスワード62との比較照合によりアクセス保護を制御し、ユーザからのパスワード入力がある場合は、ユーザ入力パスワード領域にユーザからのパスワードを設定し、設定されたパスワードとアクセス保護用パスワード62との比較照合によりアクセス保護を制御する。
【0012】
特に、パスワード保存部45でデフォルト入力パスワード60とアクセス保護用パスワード62に同じ値を保存していた場合、パスワード検証部48は、ユーザのパスワード入力がなくとも、デフォルト入力パスワード60をユーザ入力パスワード66に置き換えてアクセス保護用パスワード62との照合によりアクセスを許可する。
【0013】
このように本発明は、記憶装置側にデフォルト入力パスワードを格納し、ユーザからのパスワード入力がない場合は、デフォルト入力パスワードをユーザ入力パスワードと見做してパスワード検証を行うため、デフォルト入力パスワードとアクセス用パスワードを同じ値にしておくことによって、ユーザがパスワード入力しなくともアクセス保護は許可されて通常コマンドによるアクセスができ、ユーザによるパスワード入力を省略できる。
【0014】
パスワード保存部45は、更にユーザ入力パスワード66を格納するユーザ入力パスワード領域65を有し、パスワード検証部48は、電源投入、コマンドリセット、エラーリセット、更に媒体挿入、いずれかの装置の使用開始時に、デフォルト入力パスワード60を読み出してユーザ入力パスワード領域65に書き込み、次にユーザ入力パスワード領域65のデフォルト入力パスワード60とアクセス保護用パスワード62とを照合一致に基づいてアクセス許可又は不許可を確立する。
【0015】
アクセス許可確立後は、ユーザのパスワード入力がある毎に、ユーザ入力パスワード領域65にユーザ入力パスワード66を書き込み、次にアクセス保護用パスワード62との照合一致に基づいてアクセス許可又は不許可を確立する。
またユーザがパスワードの入力操作を必ず必要とする形態とした場合、パスワード検証部48は、装置の使用開始時に、デフォルト入力パスワード60を読み出してユーザ入力パスワード領域65に書き込んだ状態でユーザのパスワード入力を待ち、ユーザのパスワード入力があった場合は、ユーザ入力パスワード領域65のデフォルト入力パスワード60をユーザ入力パスワード66で上書きした後にアクセス保護用パスワード62との照合比較し、アクセス保護を制御する。
【0016】
勿論、デフォルトパスワードとアクセス保護パスワードが異なる時は、ユーザが正しいアクセス保護パスワードを入力しない限り、アクセスは保護される。
パスワード保存部45は、図1(A)のように、デフォルト入力パスワード60とアクセス保護用パスワード62を媒体52に保存する。このときパスワード検証部48は、装置の使用開始時に媒体からデフォルト入力パスワード60とアクセス保護用パスワード62を装置内部のワークメモリに読み出してアクセス保護を制御する。
【0017】
またパスワード保存部45は、デフォルト入力パスワード60とアクセス保護用パスワード62を装置本体の不揮発性メモリ40に保存してもよい。
更に、パスワード保存部45は、デフォルト入力パスワード60を装置本体の不揮発性メモリ40に保存すると共に、アクセス保護用パスワード62を媒体52に保存してもよい。この場合、パスワード検証部48は、装置の使用開始時に媒体52からアクセス保護用パスワード62を装置本体のワークメモリに読み出してアクセス保護を制御する。
【0018】
更に、パスワード保存部45は、アクセス保護用パスワード62を装置本体の不揮発性メモリ40に保存すると共に、デフォルト入力パスワード60を媒体52に保存し、この場合、パスワード検証部48は、装置の使用開始時に媒体52からデフォルト入力パスワード60を装置本体に読み出してアクセス保護を制御する。
【0019】
媒体52は通常のリードコマンド及びライトコマンドでユーザがアクセスすることのできない特別領域にパスワードを保存するパスワード保存領域68を設ける。これによってパスワードが通常のリードコマンドで読み出されたり、ライトコマンドで書き替えられることを防止する。
更に、上位装置42からの専用コマンドに基づいてデフォルト入力パスワード60又はアクセス保護用パスワード62を書き替えるパスワード書替部54を設ける。媒体は装置本体の内部に固定的に収納された媒体であってもよいし、装置本体に対し着脱自在なリムーバブル媒体であってもよい。
【0020】
パスワード保存部45は、アクセス保護の種別に応じた複数種類のアクセス保護用パスワード62を保存し、パスワード検証部48は、照合一致が得られたアクセス保護用パスワード62の種別に対応した通常コマンドによるアクセスを許可する。
例えばパスワード保存部45は、アクセス保護用パスワード62として、読出及び書込コマンドによるアクセスを許可する書込読出パスワード62と、読出コマンドによるアクセスのみを許可する読出オンリーパスワード64とを保存し、パスワード検証部48は、書込読出パスワード62の照合一致が得られた場合は通常の書込コマンド又は読出コマンドによるアクセスを許可し、読出オンリーパスワード64の照合一致が得られた場合は通常の読出コマンドのみによるアクセスを許可する。
【0021】
更に、デフォルト入力パスワード60に有効期間を設定する有効期間設定部を設ける。このようにパスワード入力を省略できる状態を一定期間だけに限定して継続させることにより、不用意な長期間に亘って無防備な状態が続くことを防止できる。
また逆に一定期間経過後に、パスワードが省略できる状態とする使い方もできる。即ち、一定期間後にデフォルトパスワードをアクセス保護パスワードと等しくなるようにすることで、一定期間後にパスワードを入力しなくともアクセスできる状態とすることができる。
【0022】
有効期間設定部は、装置の使用回数をカウンタで計数し、カウンタの値が所定値に達したとき、デフォルト入力パスワード60を異なる値に強制的に変更して使えなくする。また有効期間設定部は、有効期限の時刻を設定し、装置を使用した際の現在時刻が有効期限を超えていたとき、デフォルト入力パスワード60を異なる値に強制的に変更して使えないようにする。
【0023】
本発明は、媒体に記録された情報のアクセスをパスワードにより保護するためのパスワード制御方法を提供するもので、次の手順から成る。デフォルト入力パスワード60、アクセス保護用パスワード62及びユーザ入力パスワード66を保存するパスワード保存過程;
ユーザからのパスワード入力がない場合は、デフォルト入力パスワード60をユーザ入力パスワード66に置き換えてアクセス保護用パスワード62との比較照合によりアクセス保護を制御し、ユーザのパスワード入力がある場合は、ユーザ入力パスワード66とアクセス保護用パスワード62との比較照合によりアクセス保護を制御するパスワード検証過程;とを備える。
【0024】
ここでデフォルト入力パスワード60とアクセス保護用パスワード62に同じ値を保存していた場合、パスワード検証過程は、ユーザのパスワード入力がなくとも、デフォルト入力パスワード60をユーザ入力パスワードに置き換えてアクセス保護用パスワード62との照合によりアクセスを許可する。
またパスワード保存過程は、アクセス保護の種別に応じた複数種類のアクセス保護用パスワード62を保存し、パスワード検証過程は、照合一致が得られたアクセス保護用パスワード62の種別に対応した通常コマンドによるアクセスを許可することを特徴とする。更に、デフォルト入力パスワード60に有効期間を設定する有効期間設定過程を設ける。これ以外の詳細は装置構成と同じである。
【0025】
【発明の実施の形態】
<目次>
1.固定媒体の記憶装置
2.リムーバブル媒体の記憶装置
1.固定媒体の記憶装置
図2は本発明のデフォルト入力パスワードを用いたパスワード保護が適用されるハードディスクドライブのブロック図であり、ハードディスクドライブにあっては、磁気ディスク媒体がドライブ本体に固定的に内蔵されている。
【0026】
図2において、ハードディスクドライブ(HDD)はエンクロージャ10とコントロールボード12で構成される。エンクロージャ10にはヘッドIC回路14が設けられ、この実施形態にあっては4つのヘッドアッセンブリィ16−1〜16−4を接続している。
ヘッドアッセンブリィ16−1〜16−4にはインダクティブヘッドを用いた記録ヘッドとMRヘッド等を用いた再生ヘッドが設けられている。またエンクロージャ10にはヘッドアクチュエータを駆動するVCM18、及びディスク媒体を回転するスピンドルモータ20が設けられる。
【0027】
エンクロージャ10のヘッドIC回路14に対しては、コントロールボード12側にライトチャネル回路28とリードチャネル回路26が設けられている。ライトチャネル回路28とリードチャネル回路26に対してはハードディスクコントローラ24が設けられ、ハードディスクコントローラ24にはフォーマッタやECC回路等が内蔵されている。
【0028】
ハードディスクコントローラ24はインタフェース回路36に接続され、上位装置としてのホスト側とのデータ伝送によってホストからのライトデータの供給及びホストに対するリードデータの転送を行っている。このインタフェース回路36としては、SCSIインタフェース、ATAインタフェース、ATAPIインタフェース、SISI等、適宜のインタフェースを使用することができる。
【0029】
この実施形態にあっては、ディスク媒体の記録方式としてゾーン分割による定密度記録方式(ZCDR)を採用しており、ディスク媒体のシリンダを所定シリンダ数ごとにゾーン分割し、各ゾーンごとに異なった周波数を予め設定している。このため、周波数シンセサイザとして機能するPLL回路30が設けられ、リード動作またはライト動作の際のシリンダアドレスから対応するゾーン周波数をセットすることで、ライトチャネル回路26及びリードチャネル回路36に対するクロック供給を行う。
【0030】
ハードディスクドライブの全体的な制御はMCU(メインコントロールユニット)22が行う。MCU22にはバスを介してハードディスクコントローラ24及びインタフェース回路28が接続され、更にワークメモリとして機能するRAM38と不揮発性メモリとして機能するフラッシュROM40を接続している。MCU22は、ホストからの各種コマンドを受領して解読し、ハードディスクドライブに対する通常コマンドによる通常リード/ライト指示、及びエンクロージャ10に設けているVCM18によるヘッド位置決め制御のためのサーボコントローラ34に対する制御指示を行う。
【0031】
VCM18の駆動によるヘッド位置決め制御を行うため、サーボ復調回路32とサーボコントローラ34が設けられている。この実施形態にあっては、ディスク媒体のサーボ情報としてデータ面サーボ方式を採用しており、このためリードチャネル回路26に対する再生信号からサーボ情報を分離して、サーボ復調回路32でヘッド位置情報を復元している。
【0032】
図3は、図2のコントロールボード12に設けたMCU22のプログラム制御によって実現されるパスワードを用いた本発明によるアクセス保護の機能ブロック図である。
図3において、上位装置42に対する外部記憶装置としてハードディスクドライブ44が接続されている。ハードディスクドライブ44の不揮発性メモリ40には、この実施形態にあってはパスワード保存領域45が設けられ、このパスワード保存領域45の中にデフォルト入力パスワード(DPW)60、書込読出パスワード(PA0)62、及び読出オンリーパスワード(PA1)64を保存している。またRAMを用いたワークメモリ38にはユーザ入力パスワード(UPW)66を格納するためのユーザ入力パスワード格納領域65が設けられている。
【0033】
ここで不揮発性メモリ40に格納した書込読出パスワード62及び読出オンリーパスワード64は、上位装置42からのユーザ入力によるユーザ入力パスワード66との照合によりパスワード照合一致が得られた時に、各パスワードで定められたアクセスを許容するアクセス保護用のパスワードである。
即ち書込読出パスワード62は、ユーザ入力パスワード66との照合一致が得られた時に、ディスク媒体52に対する通常のライトコマンドによる書込アクセスまたは通常のリードコマンドによるリードアクセスを許可する。これに対し読出オンリーパスワード64は、ユーザ入力パスワード66との照合一致が得られた時に、ディスク媒体52に対する通常のリードコマンドによる読出アクセスのみを許容する。即ち書込読出パスワード62及び読出オンリーパスワード64は、アクセス保護と同時にアクセス種別を決めるパスワード機能を持っている。
【0034】
このようなアクセス保護用の書込読出パスワード62と読出オンリーパスワード64を用いたアクセス保護は、従来のパスワードを用いたアクセス保護と同じであるが、これに加えて本発明にあっては、新たにデフォルト入力パスワード60を保存している。
デフォルト入力パスワード60は、上位装置42からユーザ入力パスワード66を受けなくともハードディスクドライブ44におけるディスク媒体52のアクセスを許可するパスワードである。具体的には、ハードディスクドライブ44の使用開始時に上位装置42からユーザによるパスワード入力がなかった場合には、不揮発性メモリ40に保存しているデフォルト入力パスワード60をユーザ入力パスワード66とみなして、アクセス保護用パスワードである書込読出パスワード62及び読出オンリーパスワード64との比較照合を行う。
【0035】
この比較照合により、デフォルト入力パスワード60が例えば書込読出パスワード62に一致すれば、書込読出パスワード62で指定されるアクセス種別として通常コマンドによる書込アクセス及び読出アクセスを許可する。このようなデフォルト入力パスワード60を用いたアクセス保護を行うため、ハードディスクドライブ44には、コマンド処理部46、パスワード検証部48及びアクセス実行部50が設けられている。
【0036】
コマンド処理部46は、上位装置42からのコマンドを受信して解読し、必要な処理を行う。例えば装置の使用開始時には、ユーザがパスワードを入力すると、ユーザが入力したパスワードがパスワード転送コマンドによりハードディスクドライブ44に送られることから、このパスワード転送コマンドをコマンド処理部46で解読し、コマンドパラメータとして取得したユーザ入力パスワード66をワークメモリ38のユーザ入力パスワード格納領域65に書き込む。
【0037】
またコマンド処理部46にはパスワード書替部54が設けられており、不揮発性メモリ40に格納されているデフォルト入力パスワード60、書込読出パスワード62及び読出オンリーパスワード64の書替えを、上位装置42に対するインタフェースでサポートされるパスワード書替専用のコマンドにより書替え変更ができる。このパスワード書替えコマンドとしては、例えばSCSIインタフェースであればフォーマットコマンドやベンダユニークコマンドが使用できる。
【0038】
パスワード検証部48には、パスワード照合部56とアクセスモード設定部58が設けられる。パスワード照合部56は、ハードディスクドライブ44の使用開始時に、まず不揮発性メモリ40からデフォルト入力パスワード60を読み出してワークメモリ38のユーザ入力パスワード格納領域65に書き込む。このため装置使用開始時に、まずユーザ入力パスワード66としてはデフォルト入力パスワード60の値がセットされる。
【0039】
ワークメモリ38のユーザ入力パスワード格納領域65にユーザ入力パスワード66としてデフォルト入力パスワード60を書き込んだ後の処理は、次の2つがある。
イ.ユーザのパスワード入力を待たずにパスワード照合を行う処理
ロ.ユーザのパスワード入力の実行操作を待ってパスワード照合を行う処理
まずユーザのパスワード入力を待たない処理にあっては、ワークメモリ38のユーザ入力パスワード格納領域65に対するデフォルト入力パスワード60の書込みが済むと、ワークメモリ38からユーザ入力パスワード66と不揮発性メモリ40から書込読出パスワード62を読み出し、両者を照合する。
【0040】
このパスワード照合で照合一致が得られると、書込読出パスワード62で決まるアクセスモードをアクセスモード設定部58で設定し、アクセス実行部50に対し上位装置42からの通常のライトコマンドによる書込アクセス及びリードコマンドによる読出アクセスの許可状態を確立する。
一方、上位装置42からのユーザによるパスワード入力操作を待つ処理にあっては、パスワード照合部56でワークメモリ38のユーザ入力パスワード格納領域65にデフォルト入力パスワード60を書き込んだ後、上位装置42からのパスワード転送コマンドの受信を待つ。
【0041】
コマンド処理部46でパスワード転送コマンドが受信されると、コマンドパラメータとして受信したパスワードをワークメモリ38のユーザ入力パスワード格納領域65に上書きし、上書き後のユーザ入力パスワード66と不揮発性メモリ40の書込読出パスワード62をパスワード照合部56に読み出して照合し、照合一致が得られればアクセスモード設定部58で書込読出モードをアクセスモードとして設定する。
【0042】
この場合、本発明にあっては、上位装置42でユーザがパスワードの文字列を入力することなくパスワードの入力欄を空欄としたままパスワード入力を実行した場合については、実質的にユーザ入力パスワードの文字列が受信されなくとも、デフォルト入力パスワード60に基づいたアクセス許可状態を確立する。
即ち、コマンド処理部46で上位装置からパスワード転送コマンドを受信しても、コマンドパラメータとしてのパスワードの文字列が空き文字列であった場合、パスワード照合部56は既にデフォルト入力パスワード60に書き替えられているユーザ入力パスワード66を読み出して不揮発性メモリ40の書込読出パスワード62と照合し、照合一致が得られれば、書込読出モードをアクセスモードとしてアクセスモード設定部58により設定させる。
【0043】
ここでハードディスクドライブ44のパスワード検証部48が不揮発性メモリ40のデフォルト入力パスワード60に基づいたアクセス保護を行う装置使用開始タイミングの内容としては、
イ.ハードディスクドライブ44の電源投入時
ロ.上位装置42とのインタフェースによりコマンドリセットが行われた時
ハ.ハードディスクドライブ44が重大なエラー状態となり、内部リセットにより復帰した時
等がある。
【0044】
図4は、図3のユーザのパスワード入力を必要としないアクセス保護の処理動作である。まず図3の不揮発性メモリ40に保存されているデフォルト入力パスワード60、書込読出パスワード62及び読出オンリーパスワード64は、ハードディスクドライブ44を低レベルフォーマットである初期化時に、予め定めた規定値、例えばオール0に初期化されている。
【0045】
図4のハードディスクドライブ44は、初期化状態にあるデフォルト入力パスワード60及び書込読出パスワード62であり、各パスワードは16進で「00000000h」となっている。尚、図5には示していない図3の読出オンリーパスワード64も同じ「00000000h」となっている。
このようなデフォルト入力パスワード60及び書込読出パスワード62が初期化により同じ値で保存された状態で、ハードディスクドライブ44の電源が投入されたとすると、ハードディスクドライブ44側において図3のパスワード検証部48が、まずデフォルト入力パスワード60を読み出して、空き状態にあるユーザ入力パスワード格納領域65にユーザ入力パスワード66として書き込む書込み処理70を行う。
【0046】
次にデフォルト入力パスワード60の値が書き込まれたユーザ入力パスワード66と書込読出パスワード62を読み出して照合比較処理72を実行する。この場合、ユーザ入力パスワード66は、デフォルト入力パスワード60の書込処理70によって書込読出パスワード62と同じ値となっており、照合一致が得られることで書込読出モードとなるアクセス許可74が行われる。
【0047】
図4は、デフォルト入力パスワード60及び書込読出パスワード62の値を初期化による「00000000h」とした場合を例にとっているが、ハードディスクドライブ44がアクセス許可を確立して書込及びまたは読出アクセスが可能となった後は、上位インタフェースからのパスワード書替コマンドによってデフォルト入力パスワード60及び書込読出パスワード62、更には読出オンリーパスワード64の値を別の値に書き替えることができる。このパスワードの書替えは、図3に示したコマンド処理部46のパスワード書替部54により行われる。
【0048】
図5は、図3のパスワード書替部54によるパスワード書替処理である。まず上位装置42側より書込読出パスワード(アクセス保護パスワード)62の書替コマンドを発行する。この書込読出パスワード62の書替コマンドは、例えば「Change Password“0F1E2D3C”」となる。この書替コマンドにより、図4の書込読出パスワード62の値「00000000h」は、図6の書替え処理76によって「0F1E2D3Ch」に書き替えられる。
【0049】
このように書込読出パスワード62を書き替えた場合には、ユーザのパスワード入力を必要としないアクセス許可を確立するため、デフォルト入力パスワード60についても書込読出パスワード62と同じ値に書き替える。このデフォルト入力パスワード60の書替コマンドは例えば「Change DefaultPsw“0F1E2D3C”」であり、書替え処理78により図示のように書込読出パスワード62と同じ値に書き替えられる。
【0050】
尚、設定済みのデフォルト入力パスワードに併せてアクセス保護パスワードを書替えてもよい。
このようにデフォルト入力パスワード60及びアクセス保護パスワードとしての書込読出パスワード62を別の値に書き替えた後についても、ハードディスクドライブ44が再度使用開始となれば、上位装置42でユーザがパスワードを入力しなくとも、デフォルト入力パスワード60の値を書込処理80によりユーザ入力パスワード66として書き込み、次にデフォルト入力パスワード60を書き込んだユーザ入力パスワード66と書込読出パスワード62との照合比較処理82を行い、この場合もパスワードは一致することから、書込読出アクセスのアクセス許可84を確立する。
【0051】
勿論、正しいパスワードを入力しない時にアクセスを禁止したい場合には、図4の初期化によるオール0となっているデフォルト入力パスワード60と書込読出パスワード62のいずれか一方を別の値に書き替えれば良く、デフォルト入力パスワード60と書込読出パスワード62が異なれば照合一致処理で不一致となることからアクセス許可は得られず、書込読出パスワード62に一致するユーザのパスワード入力のみによってアクセス許可を確立することができる。
【0052】
図6は、図3のパスワード検証部48に設けたアクセスモード設定部58で確立されるハードディスクドライブ44のアクセスモードとアクセス内容である。即ち、アクセスモードは書込読出モード、読出オンリーモード及びセキュリティモードの3つとなり、書込読出モードは通常の読出コマンドと書込コマンドを受け付ける。またデフォルト入力パスワード、書込読出パスワード及び読出オンリーパスワードの変更を許可する。
【0053】
読出オンリーモードは、通常の読出コマンドのみを受け付ける。この場合にも、デフォルト入力パスワード、書込読出パスワード及び読出オンリーパスワードの変更を許可する。更にセキュリティモードは、通常の読出コマンドと書込コマンドによるアクセスは一切不可とするが、パスワード入力を伴う読出コマンドまたは書込コマンドは受け付ける。もちろん、パスワード照合一致が得られて初めて各コマンドに対するアクセス許可が行われる。
【0054】
ここで図3の実施形態にあっては、ハードディスクドライブ44の不揮発性メモリ40にデフォルト入力パスワード60、書込読出パスワード62及び読出オンリーパスワード64を保存した場合であるが、本発明の他の実施形態として各パスワードを全て磁気ディスク媒体52に格納しても良いし、ハードディスクドライブ44の不揮発性メモリ40と磁気ディスク媒体52に分けて保存するようにしても良い。
【0055】
図7は、本発明のハードディスクドライブ44におけるパスワードの保存形態を表している。保存形態1は図3の実施形態であり、デフォルト入力パスワード及びアクセス保護用のパスワードは共にハードディスクドライブ44側に格納している。保存形態2はデフォルト入力パスワード及びアクセス保護用のパスワードを全て磁気ディスク媒体52に格納した場合である。
【0056】
保存形態3はデフォルト入力パスワードをハードディスクドライブ44側に格納し、アクセス保護用のパスワードについては磁気ディスク媒体52側に格納した場合である。更に保存形態4はデフォルト入力パスワードを磁気ディスク媒体52に保存し、アクセス保護用のパスワードはハードディスクドライブ44に格納した場合である。この保存形態2,3,4を具体的に説明すると、図8,図10,図11のようになる。
図8は図7の保存形態2であり、磁気ディスク媒体52のパスワード格納領域68にデフォルト入力パスワード60、書込読出パスワード62及び読出オンリーパスワード64を保存している。このためハードディスクドライブ44の使用開始時には、パスワード検証部48がアクセス実行部を経由して磁気ディスク媒体52からデフォルト入力パスワード60、書込読出パスワード62及び読出オンリーパスワード64を読み出してワークメモリ38のパスワード格納領域67に展開する。またワークメモリ38にはユーザ入力パスワード66を格納するためのユーザ入力パスワード格納領域65が確保されている。
【0057】
図9は図8の磁気ディスク媒体52のパスワード保存状態である。この実施形態にあっては、磁気ディスク媒体の論理ブロックアドレスLBA=1が通常のリードコマンドまたはライトコマンドでアクセスすることのできないディスク管理領域70に割り当てられていることから、ディスク管理領域70の中の専用領域としてパスワード格納領域68を確保し、ここにデフォルト入力パスワード60、読出オンリーパスワード64及び書込読出パスワード62を保存している。
【0058】
図10は図7の保存形態3であり、ハードディスクドライブ44側となる不揮発性メモリ40に確保したパスワード保存領域45にデフォルト入力パスワード60を保存し、一方、磁気ディスク媒体52のパスワード格納領域68にはアクセス保護用の書込読出パスワード62と読出オンリーパスワード64を保存している。
【0059】
このため、ワークメモリ38にはパスワード格納領域67が確保されており、ハードディスクドライブ44の使用開始時にパスワード検証部48はアクセス実行部50を介して、まず磁気ディスク媒体52のパスワード格納領域68から読出オンリーパスワード62及び読出オンリーパスワード64を読み出してワークメモリ38に展開する。もちろんワークメモリ38には、ユーザ入力パスワード66を格納するためのユーザ入力パスワード格納領域65も確保されている。
【0060】
図11は図7の管理モード4の実施形態であり、この実施形態にあっては、磁気ディスク媒体52のパスワード格納領域68にデフォルト入力パスワード60を保存し、一方、ハードディスクドライブ44の不揮発性メモリ40に設けたパスワード保存領域45にはアクセス保護用の書込読出パスワード62と読出オンリーパスワード64を保存している。
【0061】
またワークメモリ38にはパスワード格納領域67が確保され、ハードディスクドライブ44の使用開始時にパスワード検証部48は、まずアクセス実行部50を介して磁気ディスク媒体52のパスワード格納領域68からデフォルト入力パスワード60を読み出して、ワークメモリ38に図示のように展開する。
尚、図8,図10及び図11の保存形態2,3,4のそれぞれにおけるハードディスクドライブ44に設けているコマンド処理部46、パスワード検証部48、アクセス実行部50、パスワード書替部54、パスワード照合部56、アクセスモード設定部58の処理機能は、図3の保存形態1の実施形態と同じである。
【0062】
図12は、ハードディスクドライブ44を対象とした本発明のアクセス保護におけるユーザのパスワード入力を必要としないアクセス保護処理のフローチャートである。この処理を例えば図3の保存形態1の実施形態を例にとって説明すると次のようになる。
ハードディスクドライブ44の電源投入、運用中におけるインタフェースのリセットコマンド、更には重大エラーからの内部リセット等を受けてハードディスクドライブ44の使用が開始されると、まずステップS1でデフォルト入力パスワード60を読み出してユーザ入力パスワード格納領域65に書き込む設定処理を行う。続いてステップS2でデフォルト入力パスワード60に書き替えられたユーザ入力パスワード66と書込読出パスワード62を比較照合する。
【0063】
このとき図4のようにユーザ入力パスワード66と書込読出パスワード62が同じ値であれば、ステップS3で照合一致が判別され、ステップS6で書込読出モードが確立される。一方、ステップS3でデフォルト入力パスワード60で書き替えたユーザ入力パスワード66が書込読出パスワード62に不一致であった場合には、ステップS4で読出オンリーパスワード64とデフォルト入力パスワード60で書き替えられたユーザ入力パスワード66の比較照合を行う。
【0064】
この比較照合でステップS5で照合一致が判別されると、ステップS7で、この場合には読出オンリーモードが設定される。一方、ステップS5においても照合不一致となった場合には、ステップS8のセキュリティモードに進み、通常のリードコマンドあるいはライトコマンドによるアクセスは一切禁止し、ユーザのパスワード入力に伴うアクセスのみを受け付けることになる。
【0065】
図13は、ユーザがパスワードを入力した場合のアクセス保護処理のフローチャートである。このユーザがパスワードを入力した場合の処理は、図12のステップS8でセキュリティモードに入った状態、あるいは装置使用開始時にユーザがパスワードを入力した場合、更には運用中の適宜のタイミングのいずれにおいても、ユーザによるパスワード入力があれば実行される処理となる。
【0066】
まずユーザのパスワード入力に伴うパスワード転送コマンドを受信すると、ステップS1で、ユーザが入力したパスワードをワークメモリ38のユーザ入力パスワード格納領域65にユーザ入力パスワード66として設定する。次にステップS2でユーザ入力パスワード66と書込読出パスワード62を比較照合する。ステップS3で照合一致が得られれば、ステップS6の書込読出モードを設定する。不一致であれば、ステップS4で読出オンリーパスワードと比較照合し、ステップS5で照合一致が得られれば、ステップS7の読出オンリーモードを設定する。ステップS5でも照合不一致であった場合には、ステップS8のセキュリティモードを設定し、通常コマンドによるアクセスは一切禁止する。
【0067】
図14は、ハードディスクドライブ44を対象とした本発明のアクセス保護の他の実施形態のフローチャートであり、このフローチャートにあっては、必ずユーザによるパスワード入力操作を必要とする。図14の処理を図3の保存形態1の実施形態を例にとって説明すると、次のようになる。
ハードディスクドライブ44の電源投入等により装置の使用が開始されると、まずステップS1でデフォルト入力パスワード60を読み出してユーザ入力パスワード領域65にユーザ入力パスワード66として設定する。続いてステップS2でユーザのパスワード入力を待つ。ユーザのパスワード入力操作の実行でパスワード転送コマンドが受信されると、ユーザのパスワード入力ありを判別してステップS3に進み、ユーザが入力したパスワードは空き文字列か否かチェックする。
【0068】
ユーザが入力したパスワードに正常に文字列が格納されていた場合には、ステップS4に進み、ユーザが入力したパスワードをユーザ入力パスワード領域65に上書きする。一方、ユーザが入力したパスワードが空き文字列であった場合には、ステップS4の上書きは行わず、ステップS1で書き込んだデフォルト入力パスワード60の値をそのままユーザ入力パスワード66として残す。
【0069】
続いてステップS5でユーザ入力パスワード66と書込読出パスワード62を比較照合し、ステップS6で照合一致が得られれば、ステップS9で書込読出モードを設定する。照合不一致であれば、ステップS7でユーザ入力パスワード66と読出オンリーパスワード62を比較照合し、ステップS8で照合一致が得られれば、ステップS10で読出オンリーモードを設定する。照合不一致であれば、ステップS11でセキュリティモードを設定し、通常コマンドによるアクセスを禁止する。
【0070】
この図14の処理にあっては、ユーザがパスワードの文字列を入力せずにパスワード入力の実行操作のみを行った場合、ユーザが入力したパスワードの空き文字列を認識してユーザ入力パスワードの代わりにデフォルト入力パスワードを使用した比較照合が行われ、実質的にユーザはパスワードの文字列を必要とすることなく、ハードディスクドライブ44のアクセス可能状態を確立することができる。
2.リムーバブル媒体の記憶装置
図15は本発明が適用されるリムーバブル媒体を用いた記憶装置である光磁気ディスクドライブの回路ブロック図である。勿論、本実施形態は、リムーバブル磁気ディスクや相変化型光ディスク等の可換記憶装置にそのまま適用できる。光ディスクドライブは、コントロールボード110とエンクロージャ111で構成される。
【0071】
コントロールボード110には光磁気ディスクドライブの全体的な制御を行うMCU112、ワークメモリとなるRAM106、不揮発性メモリとなるフラッシュROM108、上位装置との間でコマンド及びデータのやり取りを行うインタフェース117、光ディスク媒体に対するデータのリード・ライトに必要な処理を行う光磁気ディスクコントローラ(ODC)114、DSP116、及びバッファメモリ118が設けられる。
【0072】
光磁気ディスクコントローラ114には、フォーマッタ114−1とECC処理ユニット114−1が設けられる。ライトアクセス時には、フォーマッタ114−1がNRZライトデータを媒体のセクタ単位に分割して記録フォーマットを生成し、ECC処理ユニット114−2がセクタライトデータ単位にECCコードを生成して付加し、更に必要ならばCRCコードを生成して付加する。
【0073】
更に、ECCエンコードの済んだセクタデータを例えば1−7RLL符号に変換する。リードアクセス時には、復調されたセクタリードデータを1−7RLL符号から逆変換し、ECC処理ユニット114−2でCRCチェックした後にエラー検出訂正し、更にフォーマッタ114−1でセクタ単位のNRZデータを連結してNRZリードデータのストリームとし、上位装置に転送させる。
【0074】
光ディスクコントローラ114に対してはライトLSI回路120が設けられ、ライトLSI回路120にはライト変調ユニット121とレーザダイオード制御回路122が設けられる。レーザダイオード制御回路122の制御出力は、エンクロージャ111側に設けたレーザダイオードユニット130に与えられている。レーザダイオードユニット130はレーザダイオード130−1とモニタ用ディテクタ130−2を一体に備える。ライト変調ユニット121は、ライトデータをPPM記録またはPWM記録のデータ形式に変換する。
【0075】
レーザダイオードユニット130を使用して記録再生を行うリムーバブル媒体として光磁気記憶媒体を使用する。媒体の記録フォーマットはゾーンCAVである。更に、媒体の記録方式は、媒体上のマークの有無に対応してデータを記録するピットポジション記録(PPM記録)、又はマークのエッジ即ち前縁と後縁をデータに対応させるパルス幅記録(PWM記録)を採用している。
【0076】
光ディスクドライブにMOカートリッジ媒体をローディングした際には、まず媒体のID部をリードし、そのピット間隔からMCU112において媒体の種別を認識し、種別結果をライトLSI回路120に通知する。
光ディスクドライブ114からのセクタライトデータは、ライト変調ユニット121でPWM記録データに変換される。そしてライト変調ユニット121で変換されたPWM記録データは、レーザダイオード制御ユニット122に与えられ、レーザダイオード130−1の発光駆動で媒体に書き込まれる。
【0077】
光ディスクドライブ114に対するリード系統としては、リードLSI回路124が設けられ、リードLSI回路124にはリード復調ユニット125と周波数シンセサイザ126が内蔵される。リードLSI回路124に対してはID/MO用ディテクタ132からレーサビームの媒体戻り光の受光信号が、ヘッドアンプ134を介してID信号及びMO信号として入力されている。
【0078】
リードLSI回路124のリード復調ユニット125には、AGC回路、フィルタ、セクタマーク検出回路等の回路機能が設けられ、入力したID信号及びMO信号よりリードクロックとリードデータを作成し、PWM記録データを元のNRZデータに復調している。
またスピンドルモータ140の制御としてゾーンCAVを採用していることから、MCU112からリードLSI回路124に内蔵した周波数シンセサイザ126に対しゾーン対応のクロック周波数を発生させるための分周比の設定制御が行われている。周波数シンセサイザ126はプログラマブル分周器を備えたPLL回路であり、媒体のゾーン位置に応じて予め定めた固有の周波数をもつ基準クロックをリードクロックとして発生する。
【0079】
リードLSI124で復調されたリードデータは、光磁気ディスクコントローラ114に与えられ、1−7RLL符号の逆変換後にECC処理ユニット114−2のエンコード機能によってCRCチェックとECC処理を受けてNRZセクタデータが復元され、フォーマッタ114−1でNRZリードデータのストリームに繋げた後に、バッファメモリ118を経由して上位インタフェース117により上位装置に転送される。
【0080】
MCU112に対しては、DSP116を経由してエンクロージャ111側に設けた温度センサ136の検出信号が与えられ、装置内部の環境温度に基づき、レーザダイオード制御ユニット122におけるリード、ライト、イレーズの各発光パワーを最適値に制御する。
MCU112は、DSP116を経由してドライバ138によりスピンドルモータ40を制御し、例えば6000rpmの一定速度で回転させる。またMCU112は、DSP16からドライバ142を介してエンクロージャ111側に設けた電磁石に通電し媒体に記録磁場を与える。
【0081】
DSP116は、媒体に対しレーザダイオードユニット130からのビームの位置決めを行うためのサーボ機能を備え、目的トラックにシークしてオントラックするためのシーク制御を行う。このシーク制御は、MCU112による上位コマンドに対するライトアクセス又はリードアクセスに並行して同時に実行することができる。
【0082】
DSP116のサーボ機能を実現するため、エンクロージャ111側の光学ユニットに媒体からのビーム戻り光を受光するFES用ディテクタ145を設け、FES検出回路(フォーカスエラー信号検出回路)146が、FES用ディテクタ45の受光出力からフォーカスエラー信号E1を作成してDSP116に入力している。
【0083】
またエンクロージャ111側の光学ユニットに媒体からのビーム戻り光を受光するTES用ディテクタ147を設け、TES検出回路(トラッキングエラー信号検出回路)148がTES用ディテクタ47の受光出力からトラッキングエラー信号E2を作成し、DSP116に入力している。トラッキングエラー信号E2はTZC検出回路(トラックゼロクロス検出回路)150に入力され、トラックゼロクロスパルスE3を作成してDSP116に入力している。
【0084】
エンクロージャ111側には、媒体に対しレーザビームを照射する対物レンズのレンズ位置を検出するレンズ位置センサ154が設けられ、そのレンズ位置検出信号(LPOS)E4をDSP116に入力している。更にDSP116は、媒体上のビームスポットの位置を制御するため、ドライバ158,162,166を介してフォーカスアクチュエータ160、レンズアクチュエータ164及びVCM168を制御駆動している。
【0085】
ここで光ディスクドライブにおけるエンクロージャ11の概略は図16のようになる。ハウジング167内にはスピンドルモータ140が設けられ、スピンドルモータ140の回転軸のハブに対しインレットドア169側よりMOカートリッジ170を挿入することで、内部のMO媒体172がスピンドルモータ140の回転軸のハブに装着されるローディングが行われる。
【0086】
ローディングされたMOカートリッジ170のMO媒体172の下側には、VCM168により媒体トラックを横切る方向に移動自在なキャリッジ176が設けられている。キャリッジ176上には対物レンズ180が搭載され、固定光学系178に設けているレーザダイオードからのビームをプリズム182を介して入射し、MO媒体172の媒体面にビームスポットを結像している。
【0087】
対物レンズ180は図15のエンクロージャ111に設けたフォーカスアクチュエータ160により光軸方向に移動制御され、またレンズアクチュエータ164により媒体トラックを横切る半径方向に例えば数十トラックの範囲内で移動することができる。
図17は、図15の光ディスクドライブを対象とした本発明のデフォルト入力パスワードを用いたアクセス保護の実施形態であり、この実施形態にあっては、図7の保存形態2に従ってデフォルト入力パスワード、書込読出パスワード及び読出オンリーパスワードを記憶媒体に保存したことを特徴とする。
【0088】
図17において、MO媒体172の通常コマンドでは読み出し不可の領域にはパスワード格納領域182が設けられ、ここにデフォルト入力パスワード60、書込読出パスワード62及び読出オンリーパスワード64を格納している。またワークメモリ106にはユーザ入力パスワード格納領域202が設けられ、ここにユーザ入力パスワード66を格納している。
【0089】
光ディスクドライブ90にMOカートリッジ170を挿入すると、ワークメモリ106のパスワード格納領域200に図示のようにデフォルト入力パスワード60、書込読出パスワード62及び読出オンリーパスワード64が読み出され、コマンド処理部92、パスワード検証部94及びアクセス実行部96によるアクセス保護処理を受けることになる。
【0090】
デフォルト入力パスワードを用いたアクセス保護のため光ディスクドライブ90には、コマンド処理部92、パスワード検証部94及びアクセス実行部96が設けられる。パスワード検証部94はパスワード照合部100、アクセスモード設定部102を備える。またコマンド処理部92にはパスワード書替部98が設けられている。
【0091】
このようなドライブ側の構成は、例えばハードディスクドライブを対象とした図3の実施形態と基本的に同じであるが、更にリムーバブル媒体としてMO媒体172を備えたMOカートリッジ170を使用する光ディスクドライブ90にあっては、パスワード検証部94に新たに有効期限管理部104を設けている。
有効期限管理部104は、デフォルト入力パスワード60が有効に使用される期限を管理しており、MO媒体172もしくは光ディスクドライブ90に予め設定した有効期限が切れると、デフォルト入力パスワード60を異なる値に強制的に書き替え。
【0092】
このため、有効期間にあってはデフォルト入力パスワード60が書込読出パスワード62と同じであっても、有効期限が切れると書込読出パスワード62とは別の例えば16進値「3F231200」とのEX−ORをとった値に変ってしまうため、パスワードの入力を行わない光ディスクドライブ90のアクセスは禁止されることになる。
【0093】
また逆に一定期間経過した時に、デフォルト入力パスワード60を、ある規則で書替えるように実装し、この規則で書替えを行ったときに、アクセス保護パスワードである例えば書込読出パスワード62と等しくなるような値を書替値として設定しておく。こうすれば一定期間経過した時に、パスワードを入力しなくともアクセスできるような使い方ができる。
【0094】
図18は、図17の光ディスクドライブ90におけるユーザのパスワード入力を必要としないアクセス保護の処理動作である。媒体メーカから出荷された時点でMOディスク172は初期化処理されており、デフォルト入力パスワード60、書込読出パスワード62及び読出オンリーパスワード64は、MOカートリッジ170を初期化した際の初期値である16進の「CF23CF23h」が格納されている。
【0095】
このため、初期化されたパスワードの保存状態で光ディスクドライブの使用を開始すると、まずデフォルト入力パスワード60が読み出され、書込み処理184によってユーザ入力パスワード66としてユーザ入力パスワード格納領域202に書き込まれる。
続いてデフォルト入力パスワード60の書込みを受けたユーザ入力パスワード66と書込読出パスワード62の照合比較処理186を行い、照合一致が得られることでアクセス許可188、即ち書込読出モードの設定が行われる。このため、図17の光ディスクドライブ90にあっても、ユーザはパスワード入力を必要とすることなく、MOカートリッジ170のアクセス許可状態を確立することができる。
【0096】
図19は、図18のようなデフォルト入力パスワードに基づくアクセス許可が確立された書込読出モードの状態で、パスワード書替えを行った場合である。このパスワード書替えにあっては、図18のデフォルト入力パスワード60の初期値「CF23CF23h」をパスワード書替コマンド190に基づく書替処理192によって別の値「AB89AB89h」に書き替えている。
【0097】
このようにデフォルト入力パスワード60を別の値に書き替えてしまうと、次に光ディスクドライブ90の使用を開始したときユーザがパスワードを入力しないと、まず書込み処理194によってユーザ入力パスワード66が変更後のデフォルト入力パスワード60の値「AB89AB89h」に書き替えられ、次に書込読出パスワード62の値「CF23CF23h」との照合比較処理196が行われ、この場合は照合不一致となってアクセス禁止198、即ちセキュリティモードが設定されてしまう。
【0098】
この図19のようなデフォルト入力パスワード60の書替えは、次のような場合に有効である。まず光ディスクドライブ90の本来の使用者A氏は、図18のようにデフォルト入力パスワード60及び書込読出パスワード62を同じ初期値「CF23CF23h」とした状態で秘書のB氏に処理を依頼する。依頼を受けたB氏は、パスワードを知らなくとも電源を投入することでデフォルト入力パスワード60に基づくアクセス許可による読出書込モードが確立され、光ディスクドライブ90を使用した処理を行うことができる。
【0099】
ここで本来の使用者であるA氏は仕事を依頼したB氏に対し、仕事を終了したならばパスワード書替コマンド「Change Default Psw“AB89AB89”」を入力するように依頼しておく。そこで、依頼を受けたB氏は、業務が終了したならばA氏から指示されたコマンドを入力する。
このコマンドを入力すると、図19のように、デフォルト入力パスワード60は「AB89AB89h」に書き替えられてしまう。
【0100】
このため本来の使用者A氏より依頼を受けて業務を行ったB氏が、業務を終了してデフォルト入力パスワード60を書き替えてMOカートリッジ170のイジェクト操作を行うと、このイジェクト操作に伴う指示を受けて、ワークメモリ106に展開しているデフォルト入力パスワード60、書込読出パスワード62及び読出オンリーパスワード64は、MOカートリッジ170のパスワード格納領域182にライトバックされた後にMOカートリッジ170が排出される。
【0101】
このため、MOカートリッジ170が排出された後は、再度、MOカートリッジ170を光ディスクドライブ90に挿入しても、このときワークメモリ106に読み出されるデフォルト入力パスワード60は、図19のように書込読出パスワード62とは異なった値に変更されており、書込読出パスワード60の値をパスワードとして入力しない限り、MOカートリッジ170のアクセスは一切禁止することができる。
【0102】
即ち本来の使用者A氏は、B氏に業務が終了したらデフォルト入力パスワード書替コマンドの入力を指示しておくことで、B氏が作業を終了した後に、第3者は勿論のことB氏がA氏の光ディスクドライブ90を使用するために電源を投入しても、本来の使用者であるA氏しか分かっていないパスワード「CF23CF23h」を入力しない限り、光ディスクドライブ90はセキュリティモードとなってアクセスを一切禁止することができる。
【0103】
図20は、図7の保存形態1に対応した光ディスクドライブ90の実施形態であり、この実施形態にあっては、デフォルト入力パスワード、書込読出パスワード及び読出オンリーパスワードをドライブ本体側に保存したことを特徴とする。図20において、光ディスクドライブ90の不揮発性メモリ108にはパスワード格納領域200が設けられ、ここにデフォルト入力パスワード60、書込読出パスワード62及び読出オンリーパスワード64を格納している。またワークメモリ106にはユーザ入力パスワード格納領域202が設けられ、ここにユーザ入力パスワード66を格納している。
【0104】
デフォルト入力パスワードを用いたアクセス保護のため光ディスクドライブ90には、コマンド処理部92、パスワード検証部94及びアクセス実行部96が設けられる。パスワード検証部94はパスワード照合部100、アクセスモード設定部102を備える。またコマンド処理部92にはパスワード書替部98が設けられている。更にパスワード検証部94に新たに有効期限管理部104を設けている。
【0105】
図21は、図7の保存形態3に対応した光ディスクドライブ90の実施形態であり、この実施形態にあっては光ディスクドライブ90の不揮発性メモリ108のパスワード格納領域200にデフォルト入力パスワード60を保存し、一方、書込読出パスワード62及び読出オンリーパスワード64についてはリムーバブル媒体であるMOカートリッジ170のパスワード格納領域182に保存したことを特徴とする。
【0106】
このため、MOカートリッジ170を光ディスクドライブ90に挿入した場合には、パスワード検証部94はアクセス実行部96を介して、まずMOカートリッジ170のパスワード格納領域182から書込読出パスワード62と読出オンリーパスワード64を読み出してワークメモリ106に展開する。
図22は、図7の保存形態4を適用した光ディスクドライブ90の実施形態であり、保存形態4にあっては光ディスクドライブ90の不揮発性メモリ108のパスワード格納領域200にアクセス保護用の書込読出パスワード62及び読出オンリーパスワード64を保存し、一方、デフォルト入力パスワード60はMOカートリッジ170のパスワード格納領域182に保存している。
【0107】
このため、MOカートリッジ170を光ディスクドライブ90に挿入した場合には、パスワード検証部94はアクセス実行部96を介してMOカートリッジ170からデフォルト入力パスワード60を読み出し、ワークメモリ106のパスワード格納領域204に図示のように展開する。
図23は、光ディスクドライブ90におけるユーザがパスワードを入力しなかった場合のアクセス保護処理のフローチャートであり、図17の保存形態2の場合を例にとって説明すると次のようになる。
【0108】
光ディスクドライブ90にMOカートリッジ170を挿入すると、ステップS1でデフォルト入力パスワード60を読み出してユーザ入力パスワード領域にユーザ入力パスワード66として書込み設定する。続いてステップS2で、ユーザ入力パスワード66と書込読出パスワード62を比較照合し、ステップS3で照合一致が得られると、ステップS6の書込読出モードを設定する。
【0109】
照合不一致であれば、ステップS4でユーザ入力パスワード66と読出オンリーパスワード64を比較照合し、ステップS5で照合一致が得られれば、ステップS7で読出オンリーモードを設定する。照合不一致であれば、ステップS8でセキュリティモードとし、パスワードを伴わないアクセスは一切禁止とする。このステップS6,S7で書込読出モードあるいは読出モードが設定されると、ステップS9でパスワード検証部94に設けた有効期限管理部104による期限管理処理が行われる。
【0110】
図24は、図23のステップS9の期限管理処理の一実施形態のフローチャートである。この期限管理処理にあっては、まずステップS1でデフォルト入力パスワードの初期化あるいはコマンドによる変更の有無をチェックし、初期化または変更があれば、ステップS2でカウンタDPCをDPC=0にセットし、ステップS3でカウンタDPCを1つインクリメントする。
【0111】
もちろん、デフォルト入力パスワードの初期化あるいは変更がなければ、ステップS2をスキップして、ステップS3でカウンタDPCを1つインクリメントする。続いてステップS4で、カウンタDPCは予め定めた有効期限を与える規定値NXX以上か否かチェックする。
カウンタDPCの値が規定値NXX未満であればステップS5をスキップするが、カウンタDPCが規定値NXX以上となった場合はステップS5に進み、光ディスクドライブ90内で乱数列RXを発生し、デフォルト入力パスワードの値PDと乱数列RXとの排他論理和を求め、これを新たなデフォルト入力パスワードの値とする。
【0112】
即ち、この実施形態にあっては、カウンタDPCによって光ディスクドライブ90の使用回数を計数しており、使用回数が規定値NXXに達すると、乱数列を使用して強制的にデフォルト入力パスワードをユーザの知り得ない値に変更し、有効期限以降のパスワードを入力しないアクセス許可を禁止する。
図25は、図2のデフォルト入力パスワードの期限管理処理の他の実施形態のフローチャートである。この期限管理処理にあっては、ステップS1でデフォルト入力パスワードの初期化あるいは変更の有無をチェックしており、初期化または変更があれば、ステップS2でカウンタDPCに所定の有効期限の時刻をセットする。続いてステップS3で、現在時刻がカウンタDPCにセットした有効期限の時刻以降か否かチェックする。
【0113】
現在時刻がカウンタDPCの有効期限の時刻以降であった場合には、ステップS4に進み、図23の場合と同様、光ディスクドライブ90内で乱数列RXを発生して、そのときのデフォルト入力パスワードの値PDとの排他論理和で置き換え、デフォルト入力パスワードの値を異なる値に強制的に変更し、有効期限以降でのパスワードの入力によらない光ディスクドライブ90のアクセスを一切禁止する。
【0114】
また現在時刻がカウンタDPCの有効期限の時刻以降となってステップS5に進んだ場合、デォルト入力パスワード60をアクセス保護パスワード例えば書込読出パスワード62と等しい値に変更することで、一定期間経過した時に、パスワードを入力しなくともアクセスできるような使い方が設定できる。
ここで光ディスクドライブ90にあっては、図23のフローチャートでユーザがパスワードを入力した場合の処理を例にとっているが、ユーザがパスワードを入力した場合の処理については、ハードディスクドライブにおける図13のフローチャートと同じである。またユーザに必ずパスワード入力操作の実行を行わせるハードディスクドライブの図14のフローチャートの処理についても、そのまま光ディスクドライブ90に適用することができる。
【0115】
尚、上記の実施形態は、記憶装置としてハードディスクドライブ、光ディスクドライブを例にとるものであったが、これ以外に磁気テープドライブ、フロッピディスクドライブを含むことはもちろんである。また本発明は記憶装置に限定されず、パスワードによるアクセス保護を行う装置やシステム一般につきそのまま適用することができる。
【0116】
【発明の効果】
以上説明してきたように本発明によれば、パスワードを用いて保護する装置側例えば記憶装置側にデフォルト入力パスワードを格納し、ユーザからのパスワード入力がない場合にはデフォルト入力パスワードをユーザ入力パスワードとみなしてパスワードの検証を行うため、デフォルト入力パスワードとアクセス保護用パスワードを同じ値にしておくことによって、ユーザがパスワード入力を行わなくともアクセス保護を解除して通常コマンドによるアクセスができ、ユーザによるパスワード入力を大幅に省略することができる。
【0117】
また記憶装置において既にアクセスが許可されている場合には、デフォルト入力パスワードのユーザによる書替えを可能とすることで、ユーザは必要に応じてパスワード入力を必要としないアクセス保護とパスワード入力を必要とするアクセス保護を使い分けることができる。
更にデフォルト入力パスワードの有効期限を管理し、期限を過ぎた場合にはデフォルト入力パスワードをユーザが知り得ない別な値に強制的に変更してしまうことで、パスワードの入力を省略した記憶装置のアクセス可能な状態を一定期間だけ限定的に継続させることができ、パスワード入力を省略できるという無防備な状態が長期間に亘って継続することを未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明が適用されるハードディスクドライブのブロック図
【図3】パスワードをドライブ本体に保存した本発明の実施形態の機能ブロック図
【図4】ユーザのパスワード入力がない場合のデフォルト入力パスワードでアクセス許可を獲得するアクセス保護処理の説明図
【図5】デフォルト入力パスワード及びアクセス制御用パスワードのコマンド書替処理の説明図
【図6】本発明におけるアクセス種別の説明図
【図7】本発明におけるパスワードの保存形態の説明図
【図8】パスワードを媒体のみに保存した本発明の実施形態の機能ブロック図
【図9】図8の媒体内のパスワード保存領域の説明図
【図10】パスワードをドライブ本体と媒体に分けて保存した本発明の実施形態の機能ブロック図
【図11】パスワードをドライブ本体と媒体に分けて保存した本発明の他の実施形態の機能ブロック図
【図12】ユーザのパスワード入力がない場合のアクセス保護処理のフローチャート
【図13】ユーザがパスワードを入力した場合のアクセス保護処理のフローチャート
【図14】ユーザがパスワード入力操作を必ず必要とするアクセス保護処理のフローチャート
【図15】本発明が適用される光ディスクドライブのブロック図
【図16】MOカートリッジをローディングした装置内部構造の説明図
【図17】パスワードをリムーバブル媒体のみに保存した本発明の実施形態の機能ブロック図
【図18】MOドライブに対しユーザのパスワード入力がなくデフォルト入力パスワードでアクセス許可を獲得するアクセス保護処理の説明図
【図19】デフォルト入力パスワードによるアクセスを禁止するためのパスワード書替処理の説明図
【図20】パスワードをMOドライブ本体に保存した本発明の実施形態の機能ブロック図
【図21】パスワードをMOドライブ本体とリムーバブル媒体に分けて保存した本発明の実施形態の機能ブロック図
【図22】パスワードをMOドライブ本体とリムーバブル媒体に分けて保存した本発明の他の実施形態の機能ブロック図
【図23】MOドライブにおけるユーザのパスワード入力がない場合のアクセス保護処理のフローチャート
【図24】カウンタで使用回数を計数してデフォルト入力パスワードの期限を管理する図22の有効期限管理処理のフローチャート
【図25】デフォルト入力パスワードの期限となる時刻を設定して管理する図22の有効期限管理処理のフローチャート
【符号の説明】
10,111:エンクロージャ
12,110:コントロールボード
22,112:メインコントロールユニット(MCU)
38,106:ワークメモリ(RAM)
40,108:不揮発性メモリ(フラッシュROM)
42:上位装置
44:ハードディスクドライブ(HDD)
46,92:コマンド処理部
48,94:パスワード検証部
50,96:アクセス実行部
52:磁気ディスク媒体
54,98:パスワード書替部
56,100:パスワード照合部
58,102:アクセスモード設定部
60:デフォルト入力パスワード(DPW)
62:書込読出パスワード(アクセス保護用パスワード)
64:書込オンリーパスワード(アクセス保護用パスワード)
65:ユーザ入力パスワード領域
66:ユーザ入力パスワード(UPW)
67:パスワード格納領域
68:パスワード保存領域
70:ディスク管理領域
90:光ディスクドライブ(ODD)
102:有効期限管理部
170:MOカートリッジ(光磁気ディスクカートリッジ)
172:MO媒体(光磁気ディスク媒体)

Claims (21)

  1. 媒体に記録された情報のアクセスをパスワードにより保護するためのパスワード制御方法に於いて、
    パスワード保存部により、デフォルト入力パスワード及びアクセス保護用パスワードをそれぞれデフォルト入力パスワード領域、アクセス保護用パスワード領域に保存するパスワード保存過程と、
    パスワード検証部により、ユーザからのパスワード入力がない場合は、前記デフォルト入力パスワードをユーザ入力パスワード領域に設定し、設定されたデフォルト入力パスワードと前記アクセス保護用パスワードとの比較照合によりアクセス保護を制御し、ユーザからのパスワード入力がある場合は、ユーザ入力パスワード領域にユーザからのパスワードを設定し、設定された前記パスワードと前記アクセス保護用パスワードとの比較照合によりアクセス保護を制御するパスワード検証過程と、
    を備えたこと特徴とするパスワード制御方法。
  2. 請求項1記載のパスワード制御方法に於いて、ユーザからのパスワード入力無しでアクセスを許可する場合は、前記デフォルト入力パスワード領域のデフォルト入力パスワードと前記アクセス保護用パスワード領域のアクセス保護用パスワードを同じ値にしておくことを特徴とするパスワード制御方法。
  3. 請求項1記載のパスワード制御方法に於いて、
    前記パスワード保存過程は、アクセス保護の種別に応じた複数種類のアクセス保護用パスワードを前記アクセス保護用パスワード領域に保存し、
    前記パスワード検証過程は、照合一致が得られたアクセス保護用パスワードの種別に対応したアクセスを許可することを特徴とするパスワード制御方法。
  4. 請求項1記載のパスワード制御方法に於いて、更に、前記デフォルト入力パスワードに有効期間を設定する有効期間設定過程を設けたことを特徴とするパスワード制御方法。
  5. 請求項1記載のパスワード制御方法に於いて、
    前記パスワード検証部は、
    電源投入、コマンドリセット、エラーリセット、更に媒体挿入、いずれかの装置の使用開始時に、前記デフォルト入力パスワードを読み出して前記ユーザ入力パスワード領域に書き込み、次に前記ユーザ入力パスワード領域のパスワードと前記アクセス保護用パスワードとの照合一致に基づいてアクセス保護を制御し、
    アクセス許可確立後は、ユーザのパスワード入力がある毎に、前記ユ一ザ入力パスワード領域にユーザ入力のパスワードを書き込み、次に前記ユーザ入力パスワード領域のパスワードと前記アクセス保護用パスワードとの照合一致に基づいてアクセス許可又は不許可を確立することを特徴とするパスワード制御方法。
  6. 請求項5記載のパスワード制御方法に於いて、
    前記パスワード検証部は、ユーザからのパスワードが空き文字列の場合は、ユーザ入力パスワード領域を上書きしないことを特徴とするパスワード制御方法。
  7. 請求項1記載のパスワード制御方法に於いて、
    前記パスワード保存部は、前記デフォルト入力パスワードを装置本体の不揮発性メモリに保存すると共に、前記アクセス保護用パスワードを媒体に保存し、
    前記パスワード検証部は、装置の使用開始時に前記媒体から前記アクセス保護用パスワードを装置本体に読み出してアクセス保護を制御することを特徴とするパスワード制御方法。
  8. 請求項1記載のパスワード制御方法に於いて、
    前記パスワード保存部は、前記アクセス保護用パスワードを装置本体の不揮発性メモリに保存すると共に、前記デフォルト入力パスワードを媒体に保存し、
    前記パスワード検証部は、装置の使用開始時に前記媒体から前記デフォルト入力パスワードを装置本体に読み出してアクセス保護を制御することを特徴とするパスワード制御方法。
  9. 請求項1記載のパスワード制御方法に於いて、更に、上位装置からの専用コマンドに基づいて前記デフォルト入力パスワード又は前記アクセス保護用パスワードを書き替えるパスワード書替部を備えたことを特徴とするパスワード制御方法。
  10. 請求項1記載のパスワード制御方法に於いて、
    前記パスワード保存部は、アクセス保護用パスワードとして、読出及び書込コマンドによるアクセスを許可する書込読出パスワードと、読出コマンドによるアクセスのみを許可する読出オンリーパスワードとを保存し、
    前記パスワード検証部は、前記書込読出パスワードの照合一致が得られた場合は書込コマンド又は読出コマンドによるアクセスを許可し、前記読出オンリーパスワードの照合一が得られた場合は読出コマンドのみによるアクセスを許可することを特徴とするパスワ
    ード制御方法。
  11. 媒体に記録された情報のアクセスをパスワードにより保護するための制御装置に於いて 、
    デフォルト入力パスワード及びアクセス保護用パスワードをそれぞれデフォルト入力パスワード領域、アクセス保護用パスワード領域に保存するパスワード保存部と、
    ユーザからのパスワード入力がない場合は、前記デフォルト入力パスワードをユーザ入力パスワード領域に設定し、設定されたデフォルト入力パスワードと前記アクセス保護用パスワードとの比較照合によりアクセス保護を制御し、ユーザからのパスワード入力がある場合は、ユーザ入力パスワード領域にユーザからのパスワードを設定し、設定された前記パスワードと前記アクセス保護用パスワードとの比較照合によりアクセス保護を制御するパスワード検証部と、
    を備えたことを特徴とする制御装置。
  12. 請求項11記載の制御装置に於いて、
    ユーザからのパスワード入力無しでアクセスを許可する場合は、前記デフォルト入力パスワード領域のデフォルト入力パスワードと前記アクセス保護用パスワード領域のアクセス保護用パスワードを同じ値にしておくことを特徴とする制御装置。
  13. 請求項11記載の制御装置に於いて、
    前記パスワード保存部は、アクセス保護の種別に応じた複数種類のアクセス保護用パスワードを前記アクセス保護用パスワード領域に保存し、
    前記パスワード検証部は、照合一致が得られたアクセス保護用パスワードの種別に対応したアクセスを許可することを特徴とする制御装置。
  14. 請求項11乃至請求項13のいずれかに記載の制御装置に於いて、
    更に、前記デフォルト入力パスワードの有効期限を管理する有効期限管理部を設けたことを特徴とする制御装置。
  15. 請求項11記載の制御装置に於いて、
    前記パスワード検証部は、
    電源投入、コマンドリセット、エラーリセット、更に媒体挿入、いずれかの装置の使用開始時に、前記デフォルト入力パスワードを読み出して前記ユーザ入力パスワード領域に書き込み、次に前記ユーザ入力パスワード領域のパスワードと前記アクセス保護用パスワードとの照合一致に基づいてアクセス保護を制御し、
    アクセス許可確立後は、ユーザのパスワード入力がある毎に、前記ユ一ザ入力パスワード領域にユーザ入力のパスワードを書き込み、次に前記ユーザ入力パスワード領域のパスワードと前記アクセス保護用パスワードとの照合一致に基づいてアクセス許可又は不許可を確立することを特徴とする制御装置。
  16. 請求項15記載の制御装置に於いて、
    前記パスワード検証部は、ユーザからのパスワードが空き文字列の場合は、ユーザ入力パスワード領域を上書きしないことを特徴とする制御装置。
  17. 請求項11記載の制御装置に於いて、
    前記パスワード保存部は、前記デフォルト入力パスワードを装置本体の不揮発性メモリに保存すると共に、前記アクセス保護用パスワードを媒体に保存し、
    前記パスワード検証部は、装置の使用開始時に前記媒体から前記アクセス保護用パスワードを装置本体に読み出してアクセス保護を制御することを特徴とする制御装置。
  18. 請求項11記載の制御装置に於いて、
    前記パスワード保存部は、前記アクセス保護用パスワードを装置本体の不揮発性メモリに保存すると共に、前記デフォルト入力パスワードを媒体に保存し、
    前記パスワード検証部は、装置の使用開始時に前記媒体から前記デフォルト入力パスワードを装置本体に読み出してアクセス保護を制御することを特徴とする制御装置。
  19. 請求項11記載の制御装置に於いて、
    更に、上位装置からの専用コマンドに基づいて前記デフォルト入力パスワード又は前記アクセス保護用パスワードを書き替えるパスワード書替部を備えたことを特徴とする制御装置。
  20. 請求項11乃至請求項19のいずれかに記載の制御装置に於いて、
    前記パスワード保存部は、アクセス保護用パスワードとして、読出及び書込コマンドによるアクセスを許可する書込読出パスワードと、読出コマンドによるアクセスのみを許可する読出オンリーパスワードとを保存し、
    前記パスワード検証部は、前記書込読出パスワードの照合一致が得られた場合は書込コマンド又は読出コマンドによるアクセスを証可し、前記読出オンリーパスワードの照合一致が得られた場合は読出コマンドのみによるアクセスを許可することを特徴とする制御装置。
  21. 媒体に記録された情報のアクセスをパスワードにより保護するための制御装置を備えた記憶装置に於いて、
    デフォルト入力パスワード及びアクセス保護用パスワードをそれぞれデフォルト入力パスワード領域、アクセス保護用パスワード領域に保存するパスワード保存部と、
    ユーザからのパスワード入力がない場合は、前記デフォルト入力パスワードをユーザ入力パスワード領域に設定し、設定されたデフォルト入力パスワードと前記アクセス保護用パスワードとの比較照合によりアクセス保護を制御し、ユーザからのパスワード入力がある場合は、ユーザ入力パスワード領域にユーザからのパスワードを設定し、設定された前 記パスワードと前記アクセス保護用パスワードとの比較照合によりアクセス保護を制御するパスワード検証部と、
    からなる制御装置を備えたことを特徴とする記憶装置。
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