JP3909558B2 - テラス等の屋外空間用のカウンター装置 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ガーデンテラス等の屋外空間用のカウンター装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、陽射しや緑等のごく身近な自然とのふれ合いを楽しむことができるガーデンテラス等の屋外空間を備えた住宅が増えてきている。そして、このような屋外空間においては、食事やホームパーティを気軽に楽しむことができる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実際にテラスで食事やホームパーティを行うときには、屋内のキッチンで作った料理を屋外のテラスまで運ばなければならず、終了後の後片付けも面倒であった。
【０００４】
また、テラスには、テーブル等を大抵設置してあるが、人数や料理の数が多いときには、既存のテーブルだけでは間に合わず、補助テーブルを屋内からテラスへ持ち出すこともよくある。この場合、料理の準備や後片付けだけでなく、補助テーブルの準備や後片付けも必要となり、面倒であった。
【０００５】
そこで、この発明は、上記の不具合を解消して、テラス等の屋外空間でのホームパーティ等に際して便利なカウンター装置の提供を目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明のカウンター装置は、キッチン等の屋内空間とテラス等の屋外空間とを連通させる住宅外壁の開口部に対応して、その住宅外壁に設けられるカウンター装置であって、前記開口部から屋外空間側へ張り出したカウンター部と、このカウンター部を支持する折れ曲り可能な支持パイプとを備え、この支持パイプを前記外壁から前記屋外空間側へＬ型に突出させることで、前記カウンター部を略水平状態に保持する使用姿勢と、前記支持パイプを前記外壁の貫通孔に挿通させて前記屋内空間側へ格納することで、前記カウンター部を前記外壁に沿わせて略垂直状態に保持する不使用姿勢との間で切換可能とされていることを特徴とする。
【０００７】
そして、カウンター部は、住宅外壁の開口部の横幅と略同じ横幅を有している。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図において、(１)は、屋内空間としてのキッチン、(３)は、屋外空間としてのガーデンテラスである。そして、キッチン(１)とテラス(３)とを仕切る外壁(４)には、ワイドオープンサッシ(25)が設けられている。このオープンサッシ(25)は、外壁(４)に形成した幅広の開口部(５)に開閉自在な折戸(６)(６)を取り付けてなり、折戸(６)(６)を開放することによって、開口部(５)が全開放してキッチン(１)とテラス(３)とが連通するようになっている。このように、キッチン(１)とテラス(３)との間の外壁(４)に、オープンサッシ(25)を設けることによって、キッチン(１)を明るく開放的な空間とすることができる。
【０００９】
このオープンサッシ(25)を挟むようにして、キッチン(１)側に流し台(７)が、テラス(３)側に折り畳み式のカウンター装置(８)が夫々設置されている。なお、図１及び図２において、(15)は、テラス(３)とダイニング(16)との間の外壁(17)に設けた掃き出し窓である。
【００１０】
カウンター装置(８)は、開口部(５)からテラス(３)側へ張り出したカウンター部(９)と、このカウンター部(９)を支持する支持部(10)とから構成されている。カウンター部(９)は、例えば略長方形に形成されて、開口部(５)の横幅と略同じ横幅を有している。支持部(10)は、外壁(４)に取り付けられた左右一対の支持パイプ(11)(11)からなる。これら支持パイプ(11)(11)は、その中央部において折れ曲り可能となっており、その先端部がカウンター部(９)の下面に固定されている。
【００１１】
そして、このカウンター装置(８)は、図３に示すように、支持パイプ(11)(11)を外壁(４)からテラス(３)側へＬ型に突出させることで、カウンター部(９)を略水平状態に保持する使用姿勢(図３(ａ)参照)と、支持パイプ(11)(11)を外壁(４)の貫通孔(12)(12)に挿通させてキッチン(１)側へ格納することで、カウンター部(９)を外壁(４)に沿わせて略垂直状態に保持する不使用姿勢(図３(ｃ)参照)との間で切換可能とされている。なお、このカウンター装置(８)には、使用姿勢においてカウンター部(９)がぐらつくことがないように、カウンター部(９)を固定する図示しないストッパが設けられている。
【００１４】
このような構成のカウンター装置( ８ )を、外壁(４)の開口部(５)に対応させてテラス(３)側に設けることによって、テラス(３)で食事やホームパーティを行うときに、キッチン(１)で作った料理をオープンサッシ(25)を介してテラス(３)側のカウンター部( ９ )に置くことができる。また、後片付けも、カウンター部( ９ )に置いた食器等をオープンサッシ(25)を介してキッチン(１)側へ取り込むことができるので、非常に楽になる。
【００１５】
また、人数や料理の数が多いときには、カウンター装置( ８ )のカウンター部( ９ )を補助テーブルとして利用することができるので、わざわざ屋内から補助テーブルを持ち出す必要がなく、便利である。しかも、食事やホームパーティが終わった後は、図２に示すように、カウンター部( ９ )を邪魔にならないように簡単に片付けることができる。
【００１６】
なお、この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。
【００１７】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明のカウンター装置を使用することで、屋外空間での食事やホームパーティに際して、屋内外での料理の受け渡し等を簡単に行うことができ、準備や後片付け伴う手間を軽減して、利便性を高めることができる。
【００１８】
また、人数や料理の数が多いときには、カウンター部を補助テーブルとして利用することができるので、わざわざ屋内から補助テーブルを持ち出したり、使用後に再び片付けたりする必要がなく、便利である。
【００１９】
さらに、カウンター部は、姿勢を切り換えることで、邪魔にならないように簡単に片付けることができるので、使用性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の一実施形態に係るカウンター装置の斜視図である。
【図２】不使用姿勢のカウンター装置の斜視図である。
【図３】カウンター装置の姿勢切換動作を示す図である。
【符号の説明】
(１) キッチン
(３) テラス
(４) 住宅外壁
(５) 開口部
( ８ ) カウンター装置
( ９ ) カウンター部
(10) 支持部

Claims (2)

1. キッチン等の屋内空間とテラス等の屋外空間とを連通させる住宅外壁の開口部に対応して、その住宅外壁に設けられるカウンター装置であって、前記開口部から屋外空間側へ張り出したカウンター部と、このカウンター部を支持する折れ曲り可能な支持パイプとを備え、この支持パイプを前記外壁から前記屋外空間側へＬ型に突出させることで、前記カウンター部を略水平状態に保持する使用姿勢と、前記支持パイプを前記外壁の貫通孔に挿通させて前記屋内空間側へ格納することで、前記カウンター部を前記外壁に沿わせて略垂直状態に保持する不使用姿勢との間で切換可能とされていることを特徴とするテラス等の屋外空間用のカウンター装置。
2. カウンター部は、住宅外壁の開口部の横幅と略同じ横幅を有する請求項１記載のテラス等の屋外空間用のカウンター装置。

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