JP3909268B2 - Highly transparent and easily adhesive polyester film - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、易接着性フィルムに関し、更に詳しくは、ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、特定の組成物からなる易接着性塗膜を形成したポリエステルフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリエステルフィルム、特にポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレートの二軸延伸フィルムは、優れた機械的性質、耐熱性、耐薬品性を有するため、磁気テープ、強磁性薄膜テープ、写真フィルム、包装用フィルム、電子部品用フィルム、電気絶縁フィルム、金属ラミネート用フィルム、ガラスディスプレイ等の表面に貼るフィルム、各種部材の保護用フィルム等の素材として広く用いられている。
【0003】
ポリエステルフィルムは、近年、特に各種光学用フィルムに多く用いられ、液晶表示装置の部材のプリズムレンズシート、タッチパネル、バックライト等のベースフィルムや反射防止用フィルムのベースフィルムやディスプレイの防爆用ベースフィルム等の用途に用いられている。このような光学用フィルムに用いられるベースフィルムは優れた透明性とプリズムレンズ、ハードコート、粘着剤、反射防止処理等に対する優れた易接着性が要求される。
【0004】
二軸配向ポリエステルフィルムは一般的に他の材料、例えばアクリル系樹脂を主成分とするプリズムレンズやハードコートとの接着性が悪いため、ポリエステルフィルムの表面に、ポリエステル樹脂やアクリル樹脂やウレタン樹脂等の易接着層を積層して用いることが提案されている(例えば、特開平10−119215、特開2000−246855等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これら樹脂からなる易接着層を形成したものでは、接着力が不足する場合がある。例えば、CRT用のフィルムではハードコート層への接着は良好だが反対面の粘着層への接着が不十分であり、汎用性に乏しい。また、光学用フィルムには透明性および表面平坦性が要求されるため、ポリエステルフィルム中にアンチブロッキング剤として通常添加する粒子を極力減らすか、まったく添加しない必要がある。
【0006】
一方で、ポリエステルフィルム中に全く粒子を添加しないと、ポリエステルフィルム自体の製造工程中や、ポリエステルフィルムを基材として用いる加工工程中で、滑りが悪い事に起因して、フィルムにシワや傷が発生したりするなどの弊害が生じる。
【0007】
また、光学用途に使用されるポリエステルフィルムは、用途に応じて、ガスバリア層、導電体層、半導体層、発光体層などが積層されるが、これらの層の積層においては、蒸着、イオンプレーティング、スパッタ、プラズマCVD等々の手法が用いられる。上記手法を適用する際には、フィルムロールに一定の張力をかけてフィルムの平面性を維持しつつ実施されるが、手法によって高低はあるもののかなりの高温にフィルムがさらされるため、フィルムの伸縮の挙動が積層体の伸縮挙動と大きく異なると、積層体のひびわれや、しわなどが発生し、充分な性能が発揮できなくなるという問題がある。
【0008】
本発明は、かかる従来技術の問題点を解消し、種々の光学用途に用いられる層との接着力に優れ、しかも透明性、易滑性および表面平坦性に優れたポリエステルフィルムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、平均粒子径0.001〜5μmの不活性粒子を0.0001〜1重量%含有するポリエステルフィルムの少なくとも片面に、ポリエステル樹脂とオキサゾリン基およびポリアルキレンオキシド鎖を有するアクリル樹脂を含む塗布層が設けられた高透明易接着性ポリエステルフィルムであって、該フィルムの長手方向の140g/mm2荷重下の200℃での寸法変化率が−2〜+2%であり、金属ピンに対する摩擦係数がフィルムの両面共に0.35以下であることを特徴とする高透明易接着性ポリエステルフィルムである。
【0010】
本発明は好ましい態様として、ポリエステルフィルムのヘーズ値が1.5%であり、フィルム表面の3次元中心線平均粗さが両面共に0.0001〜0.02μmである態様、
塗布層中にポリエステル樹脂が5〜90重量%、オキサゾリン基およびポリアルキレンオキシド鎖を有するアクリル樹脂が5〜90重量%含まれる態様、
塗布層中に脂肪族ワックスが0.5〜30重量%含まれる態様、
塗布層中に平均粒子径0.005〜0.5μmの粒子が0.1〜20重量%含まれる態様、
ポリエステルフィルムを構成するポリエステルが、ポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートである態様を包含する。
【0011】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】
本発明において、ポリエステルフィルムを構成するポリエステルは、芳香族二塩基酸またはそのエステル形成性誘導体とジオールまたはそのエステル形成性誘導体とから合成される線状飽和ポリエステルである。
【0013】
かかるポリエステルの具体例として、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート)、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等を例示することができ、これらの共重合体またはこれと小割合の他樹脂とのブレンドであってもよい。これらのポリエステルのうち、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレートが力学的物性や光学物性等のバランスが良いので好ましい。特にポリエチレン−2,6−ナフタレートは機械的強度の大きさ、熱収縮率の小ささ、加熱時のオリゴマー発生量の少なさなどの点でポリエチレンテレフタレートにまさっているので最も好ましい。
【0014】
ポリエステルは、ホモポリマーでも、第三成分を共重合したコポリマーでもよいが、ホモポリマーが好ましい。ポリエステルがポリエチレンテレフタレートである場合、コポリマーとしてイソフタル酸共重合ポリエチレンテレフタレートが最適である。このイソフタル酸共重合ポリエチレンテレフタレートは、イソフタル酸が5mol%以下であることが好ましい。ポリエステルにはイソフタル酸以外の共重合成分または共重合アルコール成分が、その特性を損なわない範囲、例えば全酸成分又は全アルコール成分に対して3モル%以下の割合で、共重合されていてもよい。該共重合酸成分としては、フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等の如き芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,10−デカンジカルボン酸等の如き脂肪族ジカルボン酸等が例示でき、またアルコール成分としては、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール等の如き脂肪族ジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノールの如き脂環族ジオール等が例示できる。これらは単独または二種以上を使用することができる。
【0015】
ポリエステルがポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートである場合、主たるジカルボン酸成分としてナフタレンジカルボン酸が用いられ、主たるグリコール成分としてエチレングリコールが用いられる。ナフタレンジカルボン酸としては、たとえば2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸を挙げることができ、これらの中で2,6−ナフタレンジカルボン酸が好ましい。ここで「主たる」とは、本発明のフィルムの成分であるポリマーの構成成分において全繰返し単位の少なくとも90mol%、好ましくは少なくとも95mol%を意味する。
【0016】
コポリマーである場合、コポリマーを構成する共重合成分としては、分子内に2つのエステル形成性官能基を有する化合物を用いることができ、かかる化合物としては例えば、蓚酸、アジピン酸、フタル酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、4,4'−ジフェニルジカルボン酸、フェニルインダンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、テトラリンジカルボン酸、デカリンジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸等の如きジカルボン酸、p−オキシ安息香酸、p−オキシエトキシ安息香酸の如きオキシカルボン酸、或いはプロピレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、シクロヘキサンメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ビスフェノールスルホンのエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、ジエチレングリコール、ポリエチレンオキシドグリコールの如き2価アルコールを好ましく用いることができる。
【0017】
これらの化合物は1種のみ用いてもよく、2種以上を用いることができる。またこれらの中で好ましくは酸成分としては、イソフタル酸、テレフタル酸、4,4'−ジフェニルジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、p−オキシ安息香酸であり、グリコール成分としてはトリメチレングリコール、ヘキサメチレングリコールネオペンチルグリコール、ビスフェノールスルホンのエチレンオキサイド付加物である。
【0018】
また、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートは、例えば安息香酸、メトキシポリアルキレングリコールなどの一官能性化合物によって末端の水酸基および/またはカルボキシル基の一部または全部を封鎖したものであってよく、極く少量の例えばグリセリン、ペンタエリスリトール等の如き三官能以上のエステル形成性化合物で実質的に線状のポリマーが得られる範囲内で共重合したものであってもよい。
【0019】
本発明におけるポリエステルは従来公知の方法で、例えばジカルボン酸とグリコールの反応で直接低重合度ポリエステルを得る方法や、ジカルボン酸の低級アルキルエステルとグリコールとを従来公知のエステル交換触媒である、例えばナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、ストロンチウム、チタン、ジルコニウム、マンガン、コバルトを含む化合物の一種または二種以上を用いて反応させた後、重合触媒の存在下で重合反応を行う方法で得ることができる。重合触媒としては、三酸化アンチモン、五酸化アンチモンのようなアンチモン化合物、二酸化ゲルマニウムで代表されるようなゲルマニウム化合物、テトラエチルチタネート、テトラプロピルチタネート、テトラフェニルチタネートまたはこれらの部分加水分解物、蓚酸チタニルアンモニウム、蓚酸チタニルカリウム、チタントリスアセチルアセトネートのようなチタン化合物を用いることができる。
【0020】
エステル交換反応を経由して重合を行う場合は、重合反応前にエステル交換触媒を失活させる目的でトリメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリ−n−ブチルホスフェート、正リン酸等のリン化合物が通常は添加されるが、リン元素としてのポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート中の含有量が20〜100ppmであることがポリエステルの熱安定性の点から好ましい。
【0021】
なお、ポリエステルは、溶融重合後これをチップ化し、加熱減圧下または窒素などの不活性気流中において更に固相重合を施してもよい。
【0022】
本発明においてポリエステルは、エチレンテレフタレート単位またはエチレン−2,6−カルボキシレート単位を90モル%以上、好ましくは95%以上、更に好ましくは97%以上有するポリエステルが好ましい。
【0023】
ポリエステルの固有粘度は0.40dl/g以上であることが好ましく、0.40〜0.90dl/gであることが更に好ましい。固有粘度が0.40dl/g未満では工程切断が多発することがある。また0.9dl/gより高いと溶融粘度が高いため溶融押出しが困難になり、重合時間が長く不経済であり好ましくない。
【0024】
本発明におけるポリエステルフィルムは、平均粒径0.001〜5μmの不活性粒子を0.0001〜1重量%含有している必要がある。平均粒径が0.001μm未満か、含有量が0.0001重量%未満であるとポリエステルフィルム表面に形成される突起の高さや頻度が少なく、充分な滑り性を付与する突起の高さや頻度が少なく、充分な滑り性を付与することができない。平均粒径が5μmを超えるか、含有量が1重量%を超えると、フィルムの透明性や表面平坦性が損なわれる。好ましい平均粒径の範囲は0.005〜3μm、更に好ましくは0.01〜2μm、さらに好ましくは0.05〜1.5μm、特に好ましくは0.1〜1.0μmである。好ましい含有量の範囲は0.0003〜0.7重量%、更に好ましくは0.0005〜0.4重量%、更に好ましくは0.001〜0.2重量%特に好ましくは0.002〜0.1重量%である。
【0025】
不活性粒子としては、架橋シリコーン樹脂、架橋ポリスチレン、架橋スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、ポリメチルメタクリレート、メチルメタクリレート共重合体、架橋メチルメタクリレート共重合体、ポリテトラフルヤロエチレン、ポリビニリデンフルオライド、ポリアクリロニトリル、ベンゾグアナミン樹脂等の如き耐熱性有機高分子からなる微粒子、シリカ、アルミナ、二酸化チタン、カオリン、タルク、グラファイト、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、長石、二硫化モリブデン、カーボンブラック、硫酸バリウム等の如き無機化合物からなる微粒子を用いることもできる。
【0026】
これらの粒子を2種類以上併用してもよい。
【0027】
本発明におけるポリエステルフィルムは上述の不活性粒子、すなわち不活性微粒子の他には含有していないことが特に好ましい。不活性微粒子の他に粒子を含有していると高透明性が損なわれたり、表面が粗化してしまうなどの悪影響が出る。
【0028】
本発明におけるポリエステルフィルムの少なくとも片面には、ポリエステル樹脂とオキサゾリン基およびポリアルキレンオキシド鎖を有するアクリル樹脂を含む塗布層を設ける。
【0029】
本発明において塗布層に用いるポリエステル樹脂は、水(多少の有機溶剤を含有していても良い)に可溶性または分散性のポリエステルが好ましい。
【0030】
かかるポリエステル樹脂として、以下に示す多塩基酸またはそのエステル形成誘導体とポリオールまたはそのエステル形成誘導体から得られるポリエステルを挙げることができる。
【0031】
ポリエステル樹脂の多塩基酸成分としては例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、無水フタル酸、アジピン酸、セバシン酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、ダイマー酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸を挙げることができる。これら酸成分が2種以上の共重合ポリエステルであることが好ましい。尚、ポリエステル樹脂には、若干量であればマレイン酸、イタコン酸等の不飽和多塩基酸成分が、或いはP−ヒドロキシ安息香酸の如きヒドロキシカルボン酸成分が含まれていてもよい。
【0032】
ポリエステル樹脂のポリオール成分としては、例えばエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、キシレングリコール、ジメチロールプロパンや、ポリ(エチレンオキシド)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコールやこれらモノマーが挙げることができる。
【0033】
本発明で塗布層に用いるオキサゾリン基及びポリアルキレンオキシド鎖を有するアクリル樹脂は、水(多少の有機溶剤を含有していても良い)に可溶性または分散性のアクリルが好ましい。かかるオキサゾリン基及びポリアルキレンオキシド鎖を有するアクリル樹脂としては以下に示すようなモノマーを成分として含むものを挙げることができる。
【0034】
オキサゾリン基を有するモノマーとしては、2−ビニル−2−オキサゾリン、2−ビニル−4−メチル−2−オキサゾリン、2−ビニル−5−メチル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−4−メチル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−5−メチル−2−オキサゾリンを挙げることができ、これらの1種または2種以上の混合物を使用することができる。これらの中、2−イソプロペニル−2−オキサゾリンが工業的に入手しやすく好適である。オキサゾリン基を有するアクリル樹脂を用いることにより塗布層の凝集力が向上し、ハードコートや粘着層との密着性がより強固になる。更にフィルム製膜工程内やハードコートの加工工程内の金属ロールに対する耐擦過性を付与できる。
【0035】
また、ポリアルキレンオキシド鎖を有するモノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸のエステル部にポリアルキレンオキシドを付与させたものを挙げることができる。ポリアルキレンオキシド鎖はポリメチレンオキシド、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリブチレンオキシド等を挙げることができる。ポリアルキレンオキシド鎖の繰り返し単位は3〜100であることが好ましい。ポリアルキレンオキシド鎖を有するアクリル樹脂を用いることで塗布層中のポリエステル樹脂とアクリル樹脂の相容性がポリアルキレンオキシド連鎖を含有しないアクリル樹脂と比較し良くなり、塗布層の透明性を向上させることができる。尚、ポリアルキレンオキシド鎖の繰り返し単位が3より少ないとポリエステル樹脂とアクリル樹脂との相容性が悪く塗布層の透明性が悪くなり、100より大きいと塗布層の耐湿熱性が下がり、高湿度、高温下でハードコート等との密着性が悪化する。
【0036】
アクリル樹脂のその他の共重合成分として例えば以下のモノマーを挙げることができる。即ち、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート(アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、2−エチルヘキシル基、シクロヘキシル基等);2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート等のヒドロキシ含有モノマー;グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、アリルグリシジルエーテル等のエポキシ基含有モノマー;アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマール酸、クロトン酸、スチレンスルホン酸及びその塩(ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、第三級アミン塩等)等のカルボキシル基またはその塩を有するモノマー;アクリルアミド、メタクリルアミド、N−アルキルアクリルアミド、N−アルキルメタクリルアミド、N,N−ジアルキルアクリルアミド、N,N−ジアルキルメタクリレート(アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基等)、アクリロイルモルホリン、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N−フェニルアクリルアミド、N−フェニルメタクリルアミド等のアミド基を有するモノマー;無水マレイン酸、無水イタコン酸等の酸無水物のモノマー;ビニルイソシアネート、アリルイソシアネート、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルトリアルコキシシラン、アルキルマレイン酸モノエステル、アルキルフマール酸モノエステル、アルキルイタコン酸モノエステル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、塩化ビニリデン、エチレン、プロピレン、塩化ビニル、酢酸ビニル、ブタジエン等である。
【0037】
塗布層を形成するポリエステル樹脂の塗布層中の含有割合は5〜95重量%であることが好ましく、特に50〜90重量%であることが好ましい。塗布層を形成するオキサゾリン基及びポリアルキレンオキシド鎖を有するアクリル樹脂の塗布層中の含有割合は50〜90重量%であることが好ましく、特に10〜50重量%であることが好ましい。ポリエステル樹脂が95重量%を超え、もしくはオキサゾリン基及びポリアルキレンオキシド鎖を有するアクリル樹脂が5重量%未満になると塗布層の凝集力が低下し、ハードコートや粘着剤への接着性が不十分となる場合があり、好ましくない。アクリル樹脂が90重量%を超えるとポリエステルフィルムとの密着性が低下し、ハードコートや粘着剤への接着性が不十分となる場合があり好ましくない。
【0038】
塗布層中には脂肪族ワックスを0.5〜30重量%含有させることが好ましく、1重量%〜10重量%含有させることが更に好ましい。この割合が0.5重量%より少ないとフィルム表面の滑性が得られないことがあり、好ましくない。30重量%を超えるとポリエステルフィルム基材への密着やハードコートや粘着剤等に対する易接着性が不足する場合があり好ましくない。
【0039】
上記の脂肪族ワックスの具体例は、カルナバワックス、キャンデリラワックス、ライスワックス、木ロウ、ホホバ油、パームワックス、ロジン変性ワックス、オウリキュリーワックス、サトウキビワックス、エスバルトワックス、バークワックス等の植物系ワックス、ミツロウ、ラノリン、鯨ロウ、イボタロウ、セラックワックス等の動物系ワックス、モンタンワックス、オゾケライト、セレシンワックス等の鉱物系ワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラクタム等の石油系ワックス、フィッシャートロプッシュワックス、ポリエチレンワックス、酸化ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、酸化ポリフロピレンワックス等の合成炭化水素系ワックス等である。更に、ハードコートや粘着剤等に対する易接着性と滑性が良好なことから、カルナバワックス、パラフィンワックス、ポリエチレンワックスがより好ましい。特に環境問題や取扱のし易さから水分散体がより好ましい。
【0040】
塗布層中には、平均粒子径が0.005〜0.5μmの範囲のフィラーを0.1〜20重量%含有させることが好ましい。塗布層中のフィラーの含有量が0.1重量%より少ないとフィルムの滑り性が不足し、ロール状に巻き取ることが困難になることがあり、20重量%を超えると塗布層の透明性が不足して、ディスプレイ用途に使用できなくなることがあり好ましくない。
【0041】
上記のフィラーとしては、例えば炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化カルシウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化ケイ素、ケイ酸ソーダ、水酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、酸化チタン、酸化錫、三酸化アンチモン、カーボンブラック、二硫化モリブデン等の無機微粒子、アクリル系架橋重合体、スチレン系架橋重合体、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、フェノール樹脂、ナイロン樹脂、ポリエチレンワックス等の有機微粒子等を挙げることができる。これらのうち、水不溶性の固体物質は、水分散液中で沈降するのを避けるため、比重が3を超えない超微粒子を選ぶことが好ましい。
【0042】
本発明におけるポリエステルフィルムは、長手方向の140g/mm2荷重下の200℃での寸法変化率が−2〜+2%である必要がある。−2%未満または+2%を越えると、ポリエステルフィルム上に機能層を積層する際、あるいは積層した後に積層体にひび割れが生じたり、逆にしわが寄ることで積層体が破壊されるなどして充分な機能が発揮できなくなる。140g/mm2荷重下の200℃での寸法変化率は、より好ましくは−1.5〜+1.5%、さらに好ましくは−1〜+1%、特に好ましくは−0.5〜+0.5%である。
【0043】
本発明におけるポリエステルフィルムは、金属ピンに対する摩擦係数が0.35以下である。0.35を超えると製造または加工工程での滑り性に劣り、フィルムにしわや傷が発生するなどの弊害が生じる。金属ピンとのより好ましい摩擦係数は0.33以下、さらに好ましくは0.31以下、特に好ましくは0.29以下である。また、摩擦係数の下限は、好ましくは0.10以上、より好ましくは0.13以上であると滑りすぎによる蛇行や、その結果としてのフィルムエッジの変形を抑えられる点で望ましい。
【0044】
本発明の高透明性易接着ポリエステルフィルムは、ヘーズ値が1.5%以下であることが好ましい。さらに好ましいヘーズ値は1.0%以下、特に好ましくは0.5%以下である。
【0045】
3次元中心線平均粗さは、両面共に好ましくは0.0001〜0.02μm、さらに好ましくは、0.0001〜0.015μm、さらに好ましくは0.0001〜0.010μmである。特に、少なくとも片面の3次元中心線平均粗さが0.0001〜0.005μmであると、機能層を積層したときの機能層表面が極めて平坦となるので好ましい。少なくとも片面の最も好ましい表面粗さは、0.0005〜0.004μmである。
【0046】
本発明における高透明易接着ポリエステルフィルムの厚みは1〜500μmであることが好ましく、より好ましくは3〜400μm、更に好ましくは6〜300μm、特に好ましくは12〜250μmである。
【0047】
次に、本発明の高透明易接着フィルムの好ましい製造方法について説明する。なおガラス転位温度をTgと略記する。
【0048】
本発明におけるポリエステルフィルムは、ポリエステルをフィルム状に溶融押出し、キャスティングドラムで冷却固化させて未延伸フィルムとし、この未延伸フィルムをTg〜(Tg+60)℃で長手方向に1回もしくは2回以上合計の倍率が3倍〜6倍になるよう延伸し、その後Tg〜(Tg+60)℃で幅方向に倍率が3〜5倍になるように延伸し、必要に応じて更にTm180℃〜255℃で1〜60秒間熱処理を行うことにより得ることができる。
【0049】
本発明において塗布層の塗設に用いられる組成物は、塗布層(以下『塗膜』いうことがある)を形成させるために、水溶液、水分散液或いは乳化液等の水性塗液の形態で使用されることが好ましい。塗膜を形成するために、必要に応じて、前記組成物以外の他の樹脂、例えば帯電防止剤、着色剤、界面活性剤、紫外線吸収剤等を添加することができる。特に、滑剤を添加することで滑性、耐ブロッキング性を更に良好なものにすることができる。
【0050】
本発明に用いる水性塗液の固形分濃度は、通常20重量%以下であるが、特に1〜10重量%であることが好ましい。この割合が1重量%未満であると、ポリエステルフィルムへの塗れ性が不足することがあり、一方、20重量%を超えると塗液の安定性や塗布層の外観が悪化することがある。
【0051】
水性塗液のポリエステルフィルムへの塗布は、任意の段階で実施することができるが、ポリエステルフィルムの製造過程で実施するのが好ましく、更には配向結晶化が完了する前のポリエステルフィルムに塗布するのが好ましい。
【0052】
ここで、結晶配向が完了する前のポリエステルフィルムとは、未延伸フィルム、未延伸フィルムを縦方向または横方向の何れか一方に配向せしめた一軸配向フィルム、更には縦方向および横方向の二方向に低倍率延伸配向せしめたもの(最終的に縦方向また横方向に再延伸せしめて配向結晶化を完了せしめる前の二軸延伸フィルム)等を含むものである。
【0053】
なかでも、未延伸フィルムまたは一方向に配向せしめた一軸延伸フィルムに、上記組成物の水性塗液を塗布し、そのまま縦延伸および/または横延伸と熱固定とを施すのが好ましい。
【0054】
水性塗液をフィルムに塗布する際には、塗布性を向上させるための予備処理としてフィルム表面にコロナ表面処理、火炎処理、プラズマ処理等の物理処理を施すか、あるいは組成物と共にこれと化学的に不活性な界面活性剤を併用することが好ましい。
【0055】
かかる界面活性剤は、ポリエステルフィルムへの水性塗液の濡れを促進するものであり、例えば、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン−脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸金属石鹸、アルキル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等のアニオン型、ノニオン型界面活性剤を挙げることができる。界面活性剤は、塗膜を形成する組成物中に、1〜10重量%含まれていることが好ましい。
【0056】
塗液の塗布量は、塗膜の厚さが0.01〜0.3μm、好ましくは0.02〜0.25μmの範囲となるような量であることが好ましい。塗膜の厚さが薄過ぎると、接着力が不足し、逆に厚過ぎると、ブロッキングを起こしたり、ヘーズ値が高くなったりする可能性がある。
【0057】
塗布方法としては、公知の任意の塗工法が適用できる。例えばロールコート法、グラビアコート法、ロールブラッシュ法、スプレーコート法、エアーナイフコート法、含浸法、カーテンコート法等を単独または組合せて用いることができる。尚、塗膜は、必要に応じ、フィルムの片面のみに形成してもよいし、両面に形成してもよい。
【0058】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
尚、例中の各特性値は、下記の方法により測定した。
【0059】
(1)寸法変化率
セイコーインスツルメンツ(株)製のTMA/SS120Cを用い、140g/mm2の荷重をかけた状態で30℃から250℃まで20℃/分の昇温速度で昇温させ、寸法変化を測定し、下記式により寸法変化率を算出した。
【0060】
【数1】

Figure 0003909268
【0061】
(2)ヘーズ
JIS K6714−1958に従い、全光線透過率Tt(%)と散乱光透過率Td(%)を求め、ヘーズ(Td/Tt×100)(%)を算出した。
【0062】
(3)3次元中心線平均粗さ
非接触式3次元粗さ計(小坂研究所製、ET30HK)を用いて波長780nmの半導体レーザー、ビーム径1.6μmの光触針で測定長(LX)1mm、サンプリングピッチ2μm、カットオフ0.25mm、縦方向拡大倍率10万倍、横方向拡大倍率200倍、走査線数100本(従って、Y方向の測定長LY=0.2mm)の条件にてフィルム表面の突起プロファイルを測定し、その粗さ曲面をZ=F(X、Y)で表したとき、次の式で得られる値(Ra、単位nm)をフィルムの表面粗さとして定義した。
【0063】
【数2】
Figure 0003909268
【0064】
(4)ポリエステルフィルムの厚み
アンリツ(株)製電子マイクロメータ(K−312A型)を用いて、針圧30gにてフィルム厚みを測定した。
【0065】
(5)塗膜層の厚み
フィルムの小片をエポキシ樹脂(リファインテック(株)製エポマウント)中に包埋し、Reichert-Jung社製Microtome2050を用いて包埋樹脂ごと50nm厚さにスライスし、透過型電子顕微鏡(LEM-2000)にて加速電圧100KV、倍率10万倍にて観察し、塗膜層の厚みを測定した。
【0066】
(6)平均粒径
(6-1)粉体の平均粒径
島津製作所製CP―50型セントリフューグルパーティクルサイズアナライザー(Centrifugal Particle Size Analyser)を用いて測定した。得られる遠心沈降曲線を基に算出した各粒径の粒子とその存在量との積算曲線から、50マスパーセント(mass percent)に相当する粒径を読み取り、この値を上記平均粒径とした。(「粒度測定技術」、日刊工業新聞発行、1975年、242頁〜247頁参照)。
【0067】
(6-2)フィルム中の粒子の平均粒径
試料フィルム小片を走査型電子顕微鏡用試料台に固定し、日本電子(株)製スパッタリング装置(JIS−1100型イオンスパッターリング装置)を用いてシート表面に、1×10-3torrの真空下で、0.25kv、12.5mAの条件でイオンエッチング処理を10分間施した。さらに、同じ装置で金スパッターを施し、走査型電子顕微鏡を用いて1万〜3万倍で観測し、日本レギュレーター(株)製ルーゼックス500にて、少なくとも100個の粒子の面積相当粒径(Di)を求めた。下式で表わされる面積相当粒径(Di)の数平均値を平均粒径(D)とした。
【0068】
【数3】
Figure 0003909268
【0069】
(6-3)塗膜層中の粒子の平均粒径
塗膜層厚みの測定と同様の操作を行ない、100個の粒子の粒子径を測定し、平均値を平均粒子径とした。
【0070】
(7)接着性
・ハードコート
易接着性ポリエステルフィルムの塗膜形成面に厚さ10μmのハードコート層を形成して碁盤目のクロスカット(1mm2のマス目を100個)を施し、その上に24mm幅のセロハンテープ(ニチバン社製)を貼り付け、180℃の剥離角度で急激に剥がした後、剥離面を観察し、下記の基準で評価した。
5:剥離面積が10%未満……接着力極めて良好
4:剥離面積が10%以上20%未満……接着力良好
3:剥離面積が20%以上30%未満……接着力やや良好
2:剥離面積が30%以上40%未満……接着力不良
1:剥離面積が40%を超えるもの……接着力極めて不良
・粘着力(PSA)
易接着性ポリエステルフィルムの塗膜形成面に厚さ20μmの粘着剤(PSA)層を形成してフロートガラスに粘着剤層面を貼付、23℃、65%RHの雰囲気下で1日経時させ、90°の剥離角度にて剥離し、ガラス表面に粘着剤(PSA)の残留状態を観察し、下記の基準で評価した。
【0071】
尚、粘着剤(PSA:Pressure-Sensitive-Adhesive)には、ウレタン含有アクリレート共重合体(アクリル成分n−ブチルアクリレート(86モル%)、メチルアクリレート(14モル%))を用いた。
5:粘着剤(PSA)残留面積が10%未満……接着力極めて良好
4:粘着剤(PSA)残留面積が10%以上20%未満……接着力良好
3:粘着剤(PSA)残留面積が20%以上30%未満……接着力やや良好
2:粘着剤(PSA)残留面積が30%以上40%未満……接着力不良
1:粘着剤(PSA)残留面積が40%を超えるもの……接着力極めて不良
【0072】
(8)ガラス転移温度
サンプル約10mgを測定用のアルミニウム製パンに封入して示差熱量計(TAinstruments社製DSC2920)に装着し、25℃から20℃/分の速度で300℃まで昇温させ、300℃で5分間保持した後取出し、直ちに氷の上に移して急冷する。このパンを再度示差熱量計に装着し、−70℃から10℃/分の速度で昇温させてガラス転移温度(Tg:℃)を測定した。
【0073】
(9)固有粘度
固有粘度([η]dl/g)は、35℃のo−クロロフェノール溶液で測定した。
【0074】
(10)金属ピンに対する摩擦係数
HOYO ERECTRONICS CORP製のフリクションテスターSFT−1200Sを用いて、10mm幅にスリットしたフィルムに40g/mm2の荷重T1(g)をかけ、外径6mmφのSUS304製のピン(表面粗さRa=20nm)に角度90°で接触させ、20mm/secの速度で走行させたときの引き取り荷重T2(g)を検出し、次式によって摩擦係数μを算出した。
【0075】
【数4】
Figure 0003909268
【0076】
ここでT1=40(g)×10mm×フィルム厚みt(mm)
【0077】
(11)熱収縮率
フィルムサンプルに30cm間隔で標点をつけ、荷重をかけずに所定の温度のオーブンで熱処理を実施し、熱処理後の標点間隔を測定して、下記式にて熱収縮率を算出した。
熱収縮率(%)=(熱処理前標点間距離−熱処理後標点間距離)/熱処理前標点間距離×100
【0078】
[塗膜層中の樹脂組成と各成分の配合比]
実施例、比較例で用いた塗膜層の組成と配合比は表1の通りである。
【0079】
【表1】
Figure 0003909268
【0080】
ポリエステル1:酸成分が2,6−ナフタレンジカルボン酸70モル%/イソフタル酸25モル%/5−ナトリウムスルホイソフタル酸5モル%、グリコール成分がエチレングリコール80モル%/ジエチレングリコール20モル%で構成されている(Tg=80℃、平均分子量13000)。
【0081】
尚、ポリエステル1は、特開平06−116487号公報の実施例1に記載の方法に準じて下記の通り製造した。即ち、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル47部、イソフタル酸ジメチル13部、5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル4部、エチレングリコール31部、ジエチレングリコール5部を反応器に仕込み、これにテトラブトキシチタン0.05部を添加して窒素雰囲気下で温度を230℃にコントロールして加熱し、生成するメタノールを留去させてエステル交換反応を行った。次いで反応系の温度を徐々に255℃まで上昇させ系内を1mmHgの減圧にして重縮合反応を行い、ポリエステル1を得た。
【0082】
ポリエステル2:酸成分がテレフタル酸60モル%/イソフタル酸35モル%/5−ナトリウムスルホイソフタル酸5モル%、グリコール成分がエチレングリコール80モル%/ジエチレングリコール20モル%で構成されている(Tg=40℃、平均分子量14000)。
【0083】
尚、ポリエステル2は、特開平06−116487号公報の実施例1に記載の方法に準じて下記の通り製造した。即ち、テレフタル酸ジメチル35部、イソフタル酸ジメチル21部、5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル4部、エチレングリコール34部、ジエチレングリコール6部を反応器に仕込み、これにテトラブトキシチタン0.05部を添加して窒素雰囲気下で温度を230℃にコントロールして加熱し、生成するメタノールを留去させてエステル交換反応を行った。次いで反応系の温度を徐々に255℃まで上昇させ系内を1mmHgの減圧にして重縮合反応を行い、ポリエステル2を得た。
【0084】
アクリル1:メチルメタクリレート40モル%/2−イソプロペニル−2−オキサゾリン30モル%/ポリエチレンオキシド(n=10)メタクリレート10モル%/アクリルアミド20モル%で構成されている(Tg=50℃)。
【0085】
尚、アクリル1は、特開昭63−37167号公報の製造例1〜3に記載の方法に準じて下記の通り製造した。即ち、四つ口フラスコに、界面活性剤としてラウリルスルホン酸ナトリウム3部、およびイオン交換水181部を仕込んで窒素気流中で60℃まで昇温させ、次いで重合開始剤として過硫酸アンモニウム0.5部、亜硝酸水素ナトリウム0.2部を添加し、更にモノマー類である、メタクリル酸メチル30.1部、2−イソプロペニル−2−オキサゾリン21.9部、ポリエチレンオキシド(n=10)メタクリル酸39.4部、アクリルアミド8.6部の混合物を3時間にわたり、液温が60〜70℃になるよう調整しながら滴下した。滴下終了後も同温度範囲に2時間保持しつつ、攪拌下に反応を継続させ、次いで冷却して固形分が35%のアクリル1の水分散体を得た。
【0086】
アクリル2:メチルメタクリレート40モル%/2−イソプロペニル−2−オキサゾリン40モル%/アクリルアミド20モル%で構成されている(Tg=80℃)。
【0087】
尚、アクリル2は、特開昭63−37167号公報の製造例1〜3に記載の方法に準じて下記の通り製造した。即ち、四つ口フラスコに、界面活性剤としてラウリルスルホン酸ナトリウム3部、およびイオン交換水181部を仕込んで窒素気流中で60℃まで昇温させ、次いで重合開始剤として過硫酸アンモニウム0.5部、亜硝酸水素ナトリウム0.2部を添加し、更にモノマー類である、メタクリル酸メチル44.4部、2−イソプロペニル−2−オキサゾリン43.0部、アクリルアミド12.6部の混合物を3時間にわたり、液温が60〜70℃になるよう調整しながら滴下した。滴下終了後も同温度範囲に2時間保持しつつ、攪拌下に反応を継続させ、次いで冷却して固形分が35%のアクリル2の水分散体を得た。
【0088】
アクリル3:構成成分がメチルメタクリレート80モル%/エチルアクリレート10モル%/N−メチロールアクリルアミド5モル%/2−ヒドロキシエチルメタクリレート5モル%のアクリル共重合体(Tg=80℃)。
【0089】
尚、アクリル3は、特開昭63−37167号公報の製造例1〜3に記載の方法に準じて下記の通り製造した。即ち、四つ口フラスコに、界面活性剤としてラウリルスルホン酸ナトリウム3部、およびイオン交換水181部を仕込んで窒素気流中で60℃まで昇温させ、次いで重合開始剤として過硫酸アンモニウム0.5部、亜硝酸水素ナトリウム0.2部を添加し、更にモノマー類である、メタクリル酸メチル79.4部、アクリル酸エチル9.9部、N−メチロールアクリルアミド4.3部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート6.4部の混合物を3時間にわたり、液温が60〜70℃になるよう調整しながら滴下した。滴下終了後も同温度範囲に2時間保持しつつ、攪拌下に反応を継続させ、次いで冷却して固形分が35%のアクリル3の水分散体を得た。
【0090】
添加剤1:シリカフィラー(平均粒径:100nm)(日産化学株式会社製 商品名スノーテックスZL)
添加剤2:カルナバワックス(中京油脂株式会社製 商品名セロゾール524)
濡れ剤:ポリオキシエチレン(n=7)ラウリルエーテル(三洋化成株式会社製 商品名ナロアクティーN−70)
【0091】
[実施例1]
ナフタレン−2,6−ジカルボン酸ジメチル100部、およびエチレングリコール60部を、エステル交換触媒として酢酸マンガン四水塩0.03部を使用し、150℃から238℃に徐々に昇温させながら120分間エステル交換反応を行なった。途中反応温度が170℃に達した時点で三酸化アンチモン0.024部を添加し、さらに平均粒径が0.1μmの球状シリカ粒子0.011重量部を添加し、エステル交換反応終了後、リン酸トリメチル(エチレングリコール中で135℃、5時間0.11〜0.16MPaの加圧下で加熱処理した溶液:リン酸トリメチル換算量で0.023部)を添加した。その後反応生成物を重合反応器に移し、290℃まで昇温し、27Pa以下の高真空下にて重縮合反応を行って固有粘度が0.61dl/gのポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートを得た。
【0092】
このポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートのペレットを170℃で6時間乾燥後、押出機ホッパーに供給し、溶融温度305℃で溶融し、平均目開きが25μmのステンレス鋼細線フィルターで濾過し、3mmのスリット状ダイを通して表面温度60℃の回転冷却ドラム上で押出し、急冷して未延伸フィルムを得た。このようにして得られた未延伸フィルムを120℃にて予熱し、さらに低速、高速のロール間で15mm上方より900℃のIRヒーターにて加熱して縦方向に3.1倍に延伸した。この縦延伸後のフィルムの片面に上記の塗剤1を乾燥後の塗膜厚みが0.1μmになるようにロールコーターで塗工した。
【0093】
続いてテンターに供給し、145℃にて横方向に、3.6倍に延伸した。得られた二軸配向フィルムを240℃の温度で5秒間熱固定し厚み75μmの高透明ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性を表2に示す。
【0094】
【表2】
Figure 0003909268
【0095】
[実施例2〜4]
ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートに添加する粒子の種類、平均粒径、添加量とフィルムの厚みおよび塗膜層の組成を表2の通りとする以外は実施例1と同様にして、高透明易接着ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性を表2に示す。
【0096】
[実施例5]
メチルテレフタレート96部、エチレングリコール58部、酢酸マンガン0.038部及び三酸化アンチモン0.041部を夫々反応器に仕込み、徐々に昇温させながらエステル交換反応を行ない、反応温度が170℃に達した時点で平均粒径0.4μmのカオリン粒子を0.002部添加し、引き続き攪拌下内温が240℃になるまでメタノールを留出せしめながらエステル交換反応を行い、該エステル交換反応が終了したのちトリメチルホスフェート0.097部を添加した。引き続いて、反応生成物を昇温し、最終的に高真空下280℃の条件で重縮合を行って固有粘度([η])0.64のポリエステルチップを得た。
【0097】
次に160℃で3時間乾燥したのち、290℃で溶融押出し、20℃に保持した冷却ドラム上で急冷固化せしめ未延伸フィルムを得た。該未延伸フィルムを95℃で縦方向に3.3倍延伸し、次いでロールコーターで片面に上記の塗剤1を乾燥後の厚み0.10μmになるように塗布し、110℃で横方向に3.5倍に延伸したのち、235℃で熱処理し厚み75μmの二軸延伸フィルムを得た。得られたフィルムの特性を表2に示す。
【0098】
[比較例1]
粒子を添加しない以外は実施例1と同様にして、厚み75μmのフィルムを得た。得られたフィルムの特性を表2に示すが、ヘーズが低く、表面平坦ではあったものの、本発明の目的である金属ピンとの摩擦係数を低減することはできなかった。
【0099】
[比較例2]
添加する粒子の種類、平均粒径、添加量、及び塗膜層の組成を表2に記載の通り変更し、縦延伸倍率を4.0倍、横延伸倍率を3.0倍、熱処理温度を210℃とする以外は実施例1と同様にして、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートフィルムを得た。得られたフィルムの特性を表2に示すが、寸法変化率が大きく、表面は粗れており、PSAとの接着性も不良であった。
【0100】
[比較例3]
添加粒子の種類、平均粒径、添加量、および塗膜層の組成を表2に記載の通り変更する以外は、実施例1と同様にして、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートフィルムを得た。得られたフィルムは透明性に劣り、かつ表面は粗れており、PSAとの接着性も不良であった。
【0101】
[比較例4]
芳香族ポリカーボネート樹脂ペレット(帝人化成(株)製の商品名「パンライト(登録商標)グレードC−1400QJ」)、粘度平均分子量38,000を、120℃で16時間熱風乾燥し、次いで減湿空気により30℃まで冷却した。
【0102】
この芳香族ポリカーボネート樹脂ペレットをメチレンクロライド溶媒に溶解させ、20重量%の溶液を準備した。かくして得られた溶液の水分率は270ppmであった。この溶液をフィルターに通し異物を除去した。更にこの溶液の温度を15±0.5℃に調節してコートハンガーダイに導入し、続いて、375μmの液膜としてステンレス製エンドレスベルト上に流延した。次いで、30〜60℃の温風を吹きつけることにより溶媒を除去し、自己保持性を持ったフィルムをベルトより剥離し、さらに乾燥して溶媒を完全に除去した後に巻取り、ポリカーボネートフィルムを得た。
【0103】
得られたフィルムの特性を表2に示す。得られたフィルムは表面が平坦でかつヘーズは低いものの、寸法変化が大きく、かつ滑り性が不良であった。
【0104】
【発明の効果】
本発明によれば、優れた透明性、表面平坦性、易接着性、滑り性、加工適性を有し、特に有機エレクトロ・ルミネッセンス(有機EL)素子用、電子ペーパー用、太陽電池用等の基板フィルムとして有用なフィルムを得ることができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an easily adhesive film, and more particularly to a polyester film in which an easily adhesive coating film made of a specific composition is formed on at least one surface of a polyester film.
[0002]
[Prior art]
Polyester films, especially biaxially stretched films of polyethylene terephthalate and polyethylene naphthalate, have excellent mechanical properties, heat resistance, and chemical resistance. Therefore, magnetic tape, ferromagnetic thin film tape, photographic film, packaging film, electronic parts It is widely used as a material such as a film for electrical use, an electrical insulation film, a film for metal lamination, a film attached to the surface of a glass display, and a protective film for various members.
[0003]
In recent years, polyester films have been frequently used for various optical films, such as prism lens sheets for members of liquid crystal display devices, base films for touch panels, backlights, base films for antireflection films, base films for explosion-proof displays, etc. It is used for Base films used for such optical films are required to have excellent transparency and excellent easy adhesion to prism lenses, hard coats, pressure-sensitive adhesives, antireflection treatments, and the like.
[0004]
Biaxially oriented polyester films generally have poor adhesion to other materials, such as prism lenses and hard coats that contain acrylic resin as the main component, so polyester resin, acrylic resin, urethane resin, etc. It has been proposed to use a laminate of such easy-adhesion layers (for example, JP-A-10-119215 and JP-A-2000-246855).
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the case where an easy-adhesion layer made of these resins is formed, the adhesive strength may be insufficient. For example, a film for CRT has good adhesion to the hard coat layer but insufficient adhesion to the pressure-sensitive adhesive layer on the opposite side, and is not versatile. Moreover, since transparency and surface flatness are required for the optical film, it is necessary to reduce the particles usually added as an antiblocking agent in the polyester film as much as possible or not to add them at all.
[0006]
On the other hand, if no particles are added to the polyester film, the film will be wrinkled and scratched during the manufacturing process of the polyester film itself and in the processing process using the polyester film as a base material due to poor sliding. And other harmful effects occur.
[0007]
In addition, a polyester film used for optical applications is laminated with a gas barrier layer, a conductor layer, a semiconductor layer, a light emitter layer, etc. depending on the application. In the lamination of these layers, vapor deposition, ion plating, etc. , Sputtering, plasma CVD, and the like are used. When applying the above method, it is carried out while maintaining the flatness of the film by applying a constant tension to the film roll, but the film is exposed to a very high temperature, although depending on the method, the film stretches. If the behavior is significantly different from the expansion and contraction behavior of the laminate, cracks and wrinkles of the laminate occur, and there is a problem that sufficient performance cannot be exhibited.
[0008]
The present invention eliminates the problems of the prior art, and provides a polyester film excellent in adhesive strength with a layer used for various optical applications, and excellent in transparency, slipperiness and surface flatness. Objective.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
That is, the present invention includes a polyester resin and an acrylic resin having an oxazoline group and a polyalkylene oxide chain on at least one surface of a polyester film containing 0.0001 to 1% by weight of inert particles having an average particle size of 0.001 to 5 μm. A highly transparent and easily adhesive polyester film provided with a coating layer, which is 140 g / mm in the longitudinal direction of the film 2 A highly transparent and highly adhesive polyester film characterized in that a dimensional change rate at 200 ° C. under load is −2 to + 2% and a coefficient of friction with respect to a metal pin is 0.35 or less on both sides of the film.
[0010]
In a preferred embodiment of the present invention, the haze value of the polyester film is 1.5%, and the three-dimensional centerline average roughness of the film surface is 0.0001 to 0.02 μm on both sides.
A mode in which 5 to 90% by weight of a polyester resin and 5 to 90% by weight of an acrylic resin having an oxazoline group and a polyalkylene oxide chain are contained in the coating layer,
An aspect in which the coating layer contains an aliphatic wax in an amount of 0.5 to 30% by weight;
An aspect in which 0.1 to 20% by weight of particles having an average particle size of 0.005 to 0.5 μm is contained in the coating layer,
The embodiment in which the polyester constituting the polyester film is polyethylene terephthalate or polyethylene-2,6-naphthalenedicarboxylate is included.
[0011]
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0012]
In the present invention, the polyester constituting the polyester film is a linear saturated polyester synthesized from an aromatic dibasic acid or an ester-forming derivative thereof and a diol or an ester-forming derivative thereof.
[0013]
Specific examples of such polyesters include polyethylene terephthalate, polyethylene isophthalate, polyethylene isophthalate, polybutylene terephthalate, poly (1,4-cyclohexylenedimethylene terephthalate), polyethylene-2,6-naphthalate, and the like. It may be a blend of these copolymers or a small proportion of other resins. Among these polyesters, polyethylene terephthalate and polyethylene-2,6-naphthalate are preferable because of a good balance between mechanical properties and optical properties. In particular, polyethylene-2,6-naphthalate is most preferable because it is superior to polyethylene terephthalate in terms of mechanical strength, small heat shrinkage, and a small amount of oligomer generated during heating.
[0014]
The polyester may be a homopolymer or a copolymer obtained by copolymerizing the third component, but a homopolymer is preferred. When the polyester is polyethylene terephthalate, isophthalic acid copolymerized polyethylene terephthalate is optimal as the copolymer. The isophthalic acid copolymerized polyethylene terephthalate preferably contains 5 mol% or less of isophthalic acid. The polyester may be copolymerized with a copolymer component or copolymer alcohol component other than isophthalic acid in a range that does not impair the properties thereof, for example, in a proportion of 3 mol% or less with respect to the total acid component or the total alcohol component. . Examples of the copolymer acid component include aromatic dicarboxylic acids such as phthalic acid and 2,6-naphthalenedicarboxylic acid, aliphatic dicarboxylic acids such as adipic acid, azelaic acid, sebacic acid, and 1,10-decanedicarboxylic acid. Examples of the alcohol component include aliphatic diols such as 1,4-butanediol, 1,6-hexanediol and neopentyl glycol, and alicyclic diols such as 1,4-cyclohexanedimethanol. it can. These can be used alone or in combination of two or more.
[0015]
When the polyester is polyethylene-2,6-naphthalenedicarboxylate, naphthalenedicarboxylic acid is used as the main dicarboxylic acid component, and ethylene glycol is used as the main glycol component. Examples of naphthalenedicarboxylic acid include 2,6-naphthalenedicarboxylic acid, 2,7-naphthalenedicarboxylic acid, and 1,5-naphthalenedicarboxylic acid. Among these, 2,6-naphthalenedicarboxylic acid is preferable. Here, “main” means at least 90 mol%, preferably at least 95 mol% of all repeating units in the constituent components of the polymer that is a component of the film of the present invention.
[0016]
In the case of a copolymer, a compound having two ester-forming functional groups in the molecule can be used as a copolymer component constituting the copolymer. Examples of such a compound include oxalic acid, adipic acid, phthalic acid, and sebacic acid. , Dodecanedicarboxylic acid, isophthalic acid, terephthalic acid, 1,4-cyclohexanedicarboxylic acid, 4,4′-diphenyldicarboxylic acid, phenylindanedicarboxylic acid, 2,7-naphthalenedicarboxylic acid, tetralindicarboxylic acid, decalindicarboxylic acid, diphenylether Dicarboxylic acid such as dicarboxylic acid, oxycarboxylic acid such as p-oxybenzoic acid, p-oxyethoxybenzoic acid, or propylene glycol, trimethylene glycol, tetramethylene glycol, hexamethylene glycol, cyclohexane Dihydric alcohols such as ethylene glycol, neopentyl glycol, ethylene oxide adduct of bisphenol sulfone, ethylene oxide adduct of bisphenol A, diethylene glycol, and polyethylene oxide glycol can be preferably used.
[0017]
These compounds may be used alone or in combination of two or more. Of these, the acid component is preferably isophthalic acid, terephthalic acid, 4,4′-diphenyldicarboxylic acid, 2,7-naphthalenedicarboxylic acid, p-oxybenzoic acid, and the glycol component is trimethylene glycol. , An ethylene oxide adduct of hexamethylene glycol neopentyl glycol and bisphenol sulfone.
[0018]
The polyethylene-2,6-naphthalenedicarboxylate may be one in which a terminal hydroxyl group and / or a carboxyl group is partially or entirely blocked with a monofunctional compound such as benzoic acid or methoxypolyalkylene glycol. Further, it may be one obtained by copolymerizing a very small amount of an ester-forming compound such as glycerin or pentaerythritol within a range in which a substantially linear polymer is obtained.
[0019]
The polyester in the present invention is a conventionally known method, for example, a method of directly obtaining a low polymerization degree polyester by reaction of dicarboxylic acid and glycol, or a lower alkyl ester of dicarboxylic acid and glycol are conventionally known transesterification catalysts, such as sodium It can be obtained by performing a polymerization reaction in the presence of a polymerization catalyst after reacting with one or more of compounds containing potassium, magnesium, calcium, zinc, strontium, titanium, zirconium, manganese, and cobalt. it can. As a polymerization catalyst, antimony compounds such as antimony trioxide and antimony pentoxide, germanium compounds represented by germanium dioxide, tetraethyl titanate, tetrapropyl titanate, tetraphenyl titanate or a partial hydrolyzate thereof, titanyl ammonium oxalate , Titanium compounds such as potassium titanyl oxalate and titanium trisacetylacetonate can be used.
[0020]
When polymerization is performed via a transesterification reaction, a phosphorus compound such as trimethyl phosphate, triethyl phosphate, tri-n-butyl phosphate, or normal phosphoric acid is usually added for the purpose of deactivating the transesterification catalyst before the polymerization reaction. However, the content of polyethylene-2,6-naphthalenedicarboxylate as the phosphorus element is preferably 20 to 100 ppm from the viewpoint of thermal stability of the polyester.
[0021]
The polyester may be converted into chips after melt polymerization, and further subjected to solid phase polymerization under heating under reduced pressure or in an inert gas stream such as nitrogen.
[0022]
In the present invention, the polyester is preferably a polyester having an ethylene terephthalate unit or an ethylene-2,6-carboxylate unit of 90 mol% or more, preferably 95% or more, more preferably 97% or more.
[0023]
The intrinsic viscosity of the polyester is preferably 0.40 dl / g or more, and more preferably 0.40 to 0.90 dl / g. If the intrinsic viscosity is less than 0.40 dl / g, process cutting may occur frequently. On the other hand, if it is higher than 0.9 dl / g, melt viscosity is high and melt extrusion becomes difficult, and the polymerization time is long and uneconomical.
[0024]
The polyester film in the present invention needs to contain 0.0001 to 1% by weight of inert particles having an average particle diameter of 0.001 to 5 μm. If the average particle size is less than 0.001 μm or the content is less than 0.0001% by weight, the height and frequency of the projections formed on the surface of the polyester film are small, and the height and frequency of the projections imparting sufficient slipperiness There is little, and sufficient slipperiness cannot be provided. When the average particle diameter exceeds 5 μm or the content exceeds 1% by weight, the transparency and surface flatness of the film are impaired. A preferable range of the average particle diameter is 0.005 to 3 μm, more preferably 0.01 to 2 μm, further preferably 0.05 to 1.5 μm, and particularly preferably 0.1 to 1.0 μm. The preferred range of the content is 0.0003 to 0.7% by weight, more preferably 0.0005 to 0.4% by weight, still more preferably 0.001 to 0.2% by weight, and particularly preferably 0.002 to 0.4%. 1% by weight.
[0025]
Inactive particles include crosslinked silicone resin, crosslinked polystyrene, crosslinked styrene-divinylbenzene copolymer, polymethyl methacrylate, methyl methacrylate copolymer, crosslinked methyl methacrylate copolymer, polytetrafluoroethylene, polyvinylidene fluoride, Fine particles composed of heat-resistant organic polymers such as polyacrylonitrile, benzoguanamine resin, silica, alumina, titanium dioxide, kaolin, talc, graphite, calcium carbonate, calcium hydroxide, feldspar, molybdenum disulfide, carbon black, barium sulfate, etc. Fine particles made of such an inorganic compound can also be used.
[0026]
Two or more kinds of these particles may be used in combination.
[0027]
It is particularly preferable that the polyester film in the present invention does not contain other than the above-described inert particles, that is, inert fine particles. If particles are contained in addition to the inert fine particles, the high transparency is impaired and the surface is roughened.
[0028]
On at least one surface of the polyester film in the present invention, a coating layer containing a polyester resin and an acrylic resin having an oxazoline group and a polyalkylene oxide chain is provided.
[0029]
In the present invention, the polyester resin used in the coating layer is preferably a polyester that is soluble or dispersible in water (may contain some organic solvent).
[0030]
Examples of the polyester resin include polyesters obtained from the following polybasic acids or ester forming derivatives thereof and polyols or ester forming derivatives thereof.
[0031]
Examples of the polybasic acid component of the polyester resin include terephthalic acid, isophthalic acid, phthalic acid, phthalic anhydride, adipic acid, sebacic acid, trimellitic acid, pyromellitic acid, dimer acid, and 5-sodium sulfoisophthalic acid. Can do. These acid components are preferably two or more types of copolyester. The polyester resin may contain an unsaturated polybasic acid component such as maleic acid or itaconic acid, or a hydroxycarboxylic acid component such as P-hydroxybenzoic acid, if it is in a slight amount.
[0032]
Examples of the polyol component of the polyester resin include ethylene glycol, 1,4-butanediol, diethylene glycol, dipropylene glycol, 1,6-hexanediol, 1,4-cyclohexanedimethanol, xylene glycol, dimethylolpropane, poly ( Mention may be made of ethylene oxide) glycol, poly (tetramethylene oxide) glycol and these monomers.
[0033]
The acrylic resin having an oxazoline group and a polyalkylene oxide chain used in the coating layer in the present invention is preferably an acrylic that is soluble or dispersible in water (may contain some organic solvent). Examples of the acrylic resin having such an oxazoline group and a polyalkylene oxide chain include those containing the following monomers as components.
[0034]
Examples of the monomer having an oxazoline group include 2-vinyl-2-oxazoline, 2-vinyl-4-methyl-2-oxazoline, 2-vinyl-5-methyl-2-oxazoline, 2-isopropenyl-2-oxazoline, 2 -Isopropenyl-4-methyl-2-oxazoline, 2-isopropenyl-5-methyl-2-oxazoline can be mentioned, and one or a mixture of two or more of these can be used. Among these, 2-isopropenyl-2-oxazoline is preferred because it is easily available industrially. By using an acrylic resin having an oxazoline group, the cohesive force of the coating layer is improved, and the adhesion with the hard coat or the adhesive layer is further strengthened. Further, it is possible to impart scratch resistance to the metal roll in the film forming process or in the hard coat processing process.
[0035]
Moreover, as a monomer which has a polyalkylene oxide chain | strand, what gave the polyalkylene oxide to the ester part of acrylic acid and methacrylic acid can be mentioned. Examples of the polyalkylene oxide chain include polymethylene oxide, polyethylene oxide, polypropylene oxide, and polybutylene oxide. The repeating unit of the polyalkylene oxide chain is preferably 3 to 100. By using an acrylic resin having a polyalkylene oxide chain, the compatibility of the polyester resin and the acrylic resin in the coating layer is improved compared to an acrylic resin not containing a polyalkylene oxide chain, and the transparency of the coating layer is improved. Can do. If the number of repeating units of the polyalkylene oxide chain is less than 3, the compatibility between the polyester resin and the acrylic resin is poor and the transparency of the coating layer is poor, and if it is greater than 100, the moisture and heat resistance of the coating layer decreases, Adhesion with a hard coat deteriorates at high temperatures.
[0036]
Examples of other copolymerization components of the acrylic resin include the following monomers. That is, alkyl acrylate, alkyl methacrylate (alkyl groups include methyl, ethyl, n-propyl, isopropyl, n-butyl, isobutyl, t-butyl, 2-ethylhexyl, cyclohexyl, etc.); Hydroxy-containing monomers such as 2-hydroxyethyl acrylate, 2-hydroxyethyl methacrylate, 2-hydroxypropyl acrylate and 2-hydroxypropyl methacrylate; Epoxy group-containing monomers such as glycidyl acrylate, glycidyl methacrylate and allyl glycidyl ether; acrylic acid and methacrylic acid Carboxyl groups such as itaconic acid, maleic acid, fumaric acid, crotonic acid, styrene sulfonic acid and its salts (sodium salt, potassium salt, ammonium salt, tertiary amine salt, etc.) Is a monomer having a salt thereof; acrylamide, methacrylamide, N-alkyl acrylamide, N-alkyl methacrylamide, N, N-dialkyl acrylamide, N, N-dialkyl methacrylate (alkoxy groups include methoxy group, ethoxy group, butoxy group) Monomers having an amide group such as acryloylmorpholine, N-methylolacrylamide, N-methylolmethacrylamide, N-phenylacrylamide, N-phenylmethacrylamide; acid anhydrides such as maleic anhydride and itaconic anhydride Monomers: vinyl isocyanate, allyl isocyanate, styrene, α-methyl styrene, vinyl methyl ether, vinyl ethyl ether, vinyl trialkoxysilane, alkyl maleic acid monoester Alkyl fumaric acid monoester, alkyl itaconic acid mono ester, acrylonitrile, methacrylonitrile, vinylidene chloride, ethylene, propylene, vinyl chloride, vinyl acetate, butadiene and the like.
[0037]
The content ratio of the polyester resin forming the coating layer in the coating layer is preferably 5 to 95% by weight, and particularly preferably 50 to 90% by weight. The content ratio of the acrylic resin having an oxazoline group and a polyalkylene oxide chain forming the coating layer in the coating layer is preferably 50 to 90% by weight, and particularly preferably 10 to 50% by weight. When the polyester resin exceeds 95% by weight, or the acrylic resin having an oxazoline group and a polyalkylene oxide chain is less than 5% by weight, the cohesive force of the coating layer is lowered, and the adhesion to the hard coat or the pressure-sensitive adhesive is insufficient. This is not preferable. If the acrylic resin exceeds 90% by weight, the adhesion to the polyester film is lowered, and the adhesion to the hard coat or the pressure-sensitive adhesive may be insufficient, which is not preferable.
[0038]
The coating layer preferably contains an aliphatic wax in an amount of 0.5 to 30% by weight, more preferably 1 to 10% by weight. If this ratio is less than 0.5% by weight, the film surface slipperiness may not be obtained, which is not preferable. If it exceeds 30% by weight, adhesion to a polyester film substrate and easy adhesion to a hard coat or a pressure-sensitive adhesive may be insufficient, which is not preferable.
[0039]
Specific examples of the above-mentioned aliphatic wax include plant systems such as carnauba wax, candelilla wax, rice wax, wood wax, jojoba oil, palm wax, rosin-modified wax, olicuric wax, sugar cane wax, esbalt wax, bark wax, etc. Animal waxes such as wax, beeswax, lanolin, whale wax, ibota wax, shellac wax, mineral waxes such as montan wax, ozokerite, ceresin wax, petroleum waxes such as paraffin wax, microcrystalline wax, petrolactam, Fischer Tropu Synthetic hydrocarbon waxes such as wax, polyethylene wax, oxidized polyethylene wax, polypropylene wax, and oxidized polyfloprene wax. Furthermore, carnauba wax, paraffin wax, and polyethylene wax are more preferable because they are easy to adhere to hard coats and pressure-sensitive adhesives and have good lubricity. In particular, an aqueous dispersion is more preferable because of environmental problems and ease of handling.
[0040]
The coating layer preferably contains 0.1 to 20% by weight of a filler having an average particle size in the range of 0.005 to 0.5 μm. If the content of the filler in the coating layer is less than 0.1% by weight, the slipperiness of the film may be insufficient, and it may be difficult to wind the film into a roll. If the content exceeds 20% by weight, the transparency of the coating layer Is not preferable because it may be insufficient for display applications.
[0041]
Examples of the filler include calcium carbonate, magnesium carbonate, calcium oxide, zinc oxide, magnesium oxide, silicon oxide, sodium silicate, aluminum hydroxide, iron oxide, zirconium oxide, barium sulfate, titanium oxide, tin oxide, and trioxide. Inorganic fine particles such as antimony, carbon black, molybdenum disulfide, organic fine particles such as acrylic cross-linked polymers, styrenic cross-linked polymers, silicone resins, fluororesins, benzoguanamine resins, phenol resins, nylon resins, polyethylene waxes, etc. Can do. Among these, for the water-insoluble solid substance, it is preferable to select ultrafine particles whose specific gravity does not exceed 3 in order to avoid sedimentation in the aqueous dispersion.
[0042]
The polyester film in the present invention is 140 g / mm in the longitudinal direction. 2 The dimensional change rate at 200 ° C. under load needs to be −2 to + 2%. If less than -2% or more than + 2%, it is sufficient when the functional layer is laminated on the polyester film, or after the lamination, the laminate is cracked, or the laminate is destroyed by wrinkles. Function cannot be demonstrated. 140 g / mm 2 The dimensional change rate at 200 ° C. under load is more preferably −1.5 to + 1.5%, further preferably −1 to + 1%, and particularly preferably −0.5 to + 0.5%.
[0043]
The polyester film in the present invention has a coefficient of friction against a metal pin of 0.35 or less. If it exceeds 0.35, the slipperiness in the production or processing process is inferior, and the film is wrinkled or scratched. A more preferable coefficient of friction with the metal pin is 0.33 or less, more preferably 0.31 or less, and particularly preferably 0.29 or less. Further, the lower limit of the friction coefficient is preferably 0.10 or more, and more preferably 0.13 or more, from the viewpoint of suppressing the meandering due to excessive slip and the resulting film edge deformation.
[0044]
The highly transparent and easily adhesive polyester film of the present invention preferably has a haze value of 1.5% or less. A more preferred haze value is 1.0% or less, particularly preferably 0.5% or less.
[0045]
The three-dimensional centerline average roughness is preferably 0.0001 to 0.02 μm on both sides, more preferably 0.0001 to 0.015 μm, and still more preferably 0.0001 to 0.010 μm. In particular, it is preferable that the three-dimensional centerline average roughness of at least one surface is 0.0001 to 0.005 μm because the functional layer surface when the functional layers are laminated becomes extremely flat. The most preferable surface roughness of at least one surface is 0.0005 to 0.004 μm.
[0046]
The thickness of the highly transparent and easily adhesive polyester film in the present invention is preferably 1 to 500 μm, more preferably 3 to 400 μm, still more preferably 6 to 300 μm, and particularly preferably 12 to 250 μm.
[0047]
Next, the preferable manufacturing method of the highly transparent easily-adhesive film of this invention is demonstrated. The glass transition temperature is abbreviated as Tg.
[0048]
In the polyester film of the present invention, the polyester is melt-extruded into a film form, cooled and solidified with a casting drum to form an unstretched film, and this unstretched film is once or twice or more in the longitudinal direction at Tg to (Tg + 60) ° C. The film is stretched so that the magnification is 3 to 6 times, and then stretched so that the magnification is 3 to 5 times in the width direction at Tg to (Tg + 60) ° C., and further 1 to 1 at Tm 180 ° C. to 255 ° C. if necessary. It can be obtained by performing a heat treatment for 60 seconds.
[0049]
In the present invention, the composition used for coating the coating layer is in the form of an aqueous coating solution such as an aqueous solution, aqueous dispersion or emulsion to form a coating layer (hereinafter sometimes referred to as “coating film”). It is preferably used. In order to form a coating film, other resins than the above composition, for example, an antistatic agent, a colorant, a surfactant, an ultraviolet absorber, and the like can be added as necessary. In particular, lubricity and blocking resistance can be further improved by adding a lubricant.
[0050]
The solid content concentration of the aqueous coating liquid used in the present invention is usually 20% by weight or less, but is preferably 1 to 10% by weight. If this ratio is less than 1% by weight, the coatability to the polyester film may be insufficient. On the other hand, if it exceeds 20% by weight, the stability of the coating liquid and the appearance of the coating layer may be deteriorated.
[0051]
Application of the aqueous coating liquid to the polyester film can be carried out at any stage, but it is preferably carried out during the production process of the polyester film, and further applied to the polyester film before completion of orientation crystallization. Is preferred.
[0052]
Here, the polyester film before the crystal orientation is completed is an unstretched film, a uniaxially oriented film in which the unstretched film is oriented in either the longitudinal direction or the transverse direction, and further in two directions, the longitudinal direction and the transverse direction. And the like that have been oriented at a low magnification (biaxially stretched film before being finally re-stretched in the machine direction or the transverse direction to complete orientation crystallization).
[0053]
In particular, it is preferable to apply the aqueous coating liquid of the above composition to an unstretched film or a uniaxially stretched film oriented in one direction, and perform longitudinal stretching and / or lateral stretching and heat setting as it is.
[0054]
When applying an aqueous coating liquid to a film, as a pretreatment for improving the coating property, the film surface is subjected to physical treatment such as corona surface treatment, flame treatment, plasma treatment, etc., or chemically combined with the composition. It is preferable to use an inert surfactant in combination.
[0055]
Such a surfactant promotes the wetting of the aqueous coating liquid onto the polyester film. For example, polyoxyethylene alkylphenyl ether, polyoxyethylene-fatty acid ester, sorbitan fatty acid ester, glycerin fatty acid ester, fatty acid metal soap, Examples include anionic and nonionic surfactants such as alkyl sulfates, alkyl sulfonates, and alkyl sulfosuccinates. The surfactant is preferably contained in an amount of 1 to 10% by weight in the composition forming the coating film.
[0056]
The coating amount of the coating liquid is preferably such that the thickness of the coating film is in the range of 0.01 to 0.3 μm, preferably 0.02 to 0.25 μm. If the thickness of the coating film is too thin, the adhesive strength is insufficient, and conversely if it is too thick, blocking may occur or the haze value may increase.
[0057]
As a coating method, any known coating method can be applied. For example, a roll coating method, a gravure coating method, a roll brush method, a spray coating method, an air knife coating method, an impregnation method, a curtain coating method and the like can be used alone or in combination. In addition, a coating film may be formed only in the single side | surface of a film as needed, and may be formed in both surfaces.
[0058]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples.
In addition, each characteristic value in an example was measured with the following method.
[0059]
(1) Dimensional change rate
Using TMA / SS120C manufactured by Seiko Instruments Inc., 140 g / mm 2 In a state where a load of 2 mm was applied, the temperature was increased from 30 ° C. to 250 ° C. at a rate of temperature increase of 20 ° C./min, the dimensional change was measured, and the dimensional change rate was calculated by the following formula.
[0060]
[Expression 1]
Figure 0003909268
[0061]
(2) Haze
According to JIS K6714-1958, total light transmittance Tt (%) and scattered light transmittance Td (%) were determined, and haze (Td / Tt × 100) (%) was calculated.
[0062]
(3) 3D centerline average roughness
Using a non-contact type three-dimensional roughness meter (manufactured by Kosaka Laboratories, ET30HK) with a semiconductor laser with a wavelength of 780 nm, an optical stylus with a beam diameter of 1.6 μm, a measurement length (LX) of 1 mm, a sampling pitch of 2 μm, and a cutoff of 0. The projection profile on the film surface was measured under the conditions of 25 mm, vertical magnification of 100,000 times, horizontal magnification of 200 times, and the number of scanning lines of 100 (thus, the measurement length LY = 0.2 mm in the Y direction) When the roughness curved surface was expressed by Z = F (X, Y), the value (Ra, unit nm) obtained by the following formula was defined as the surface roughness of the film.
[0063]
[Expression 2]
Figure 0003909268
[0064]
(4) Polyester film thickness
Using an electronic micrometer (K-312A type) manufactured by Anritsu Corporation, the film thickness was measured at a needle pressure of 30 g.
[0065]
(5) Thickness of coating layer
A small piece of film is embedded in an epoxy resin (Epomount manufactured by Refine Tech Co., Ltd.), sliced to 50 nm thickness with the embedded resin using Microtome2050 manufactured by Reichert-Jung, and transmission electron microscope (LEM-2000) ) At an acceleration voltage of 100 KV and a magnification of 100,000, and the thickness of the coating layer was measured.
[0066]
(6) Average particle size
(6-1) Average particle size of powder
The measurement was performed using a CP-50 type centrifugal particle size analyzer (Shimadzu Seisakusho). The particle size corresponding to 50 mass percent was read from the integrated curve of the particles of each particle size calculated based on the obtained centrifugal sedimentation curve and the abundance thereof, and this value was taken as the average particle size. (See “Particle Size Measurement Technology”, published by Nikkan Kogyo Shimbun, 1975, pages 242 to 247).
[0067]
(6-2) Average particle size of particles in film
A small piece of sample film is fixed on a sample stage for a scanning electron microscope, and 1 × 10 1 is applied to the sheet surface using a sputtering device (JIS-1100 type ion sputtering device) manufactured by JEOL Ltd. -3 Ion etching treatment was performed for 10 minutes under the conditions of 0.25 kv and 12.5 mA under a torr vacuum. Furthermore, gold sputtering was performed with the same apparatus, and observation was performed at 10,000 to 30,000 times using a scanning electron microscope, and an area equivalent particle size (Di) of at least 100 particles was measured with Luzex 500 manufactured by Japan Regulator Co., Ltd. ) The number average value of the area equivalent particle diameter (Di) represented by the following formula was defined as the average particle diameter (D).
[0068]
[Equation 3]
Figure 0003909268
[0069]
(6-3) Average particle size of particles in the coating layer
The same operation as the measurement of the coating layer thickness was performed, the particle diameter of 100 particles was measured, and the average value was defined as the average particle diameter.
[0070]
(7) Adhesiveness
・ Hard coat
A cross-cut (1 mm) is formed by forming a 10 μm thick hard coat layer on the coating surface of the easy-adhesive polyester film. 2 100 squares), a 24mm wide cellophane tape (manufactured by Nichiban Co., Ltd.) is affixed to it, peeled off rapidly at a peeling angle of 180 ° C., and the peeled surface was observed and evaluated according to the following criteria: did.
5: Peeling area is less than 10%.
4: The peeled area is 10% or more and less than 20%.
3: The peeled area is 20% or more and less than 30%.
2: The peeled area is 30% or more and less than 40%.
1: Exfoliation area exceeds 40%.
・ Adhesive strength (PSA)
A pressure-sensitive adhesive (PSA) layer having a thickness of 20 μm was formed on the coating-forming surface of the easy-adhesive polyester film, and the pressure-sensitive adhesive layer surface was affixed to the float glass and aged for one day in an atmosphere of 23 ° C. and 65% RH. Peeling was performed at a peeling angle of °, and the residual state of the pressure-sensitive adhesive (PSA) was observed on the glass surface and evaluated according to the following criteria.
[0071]
A urethane-containing acrylate copolymer (acrylic component n-butyl acrylate (86 mol%), methyl acrylate (14 mol%)) was used for the pressure-sensitive adhesive (PSA: Pressure-Sensitive-Adhesive).
5: Adhesive (PSA) residual area is less than 10%.
4: Adhesive (PSA) residual area is 10% or more and less than 20%.
3: Adhesive (PSA) residual area is 20% or more and less than 30%.
2: Adhesive (PSA) residual area is 30% or more and less than 40%.
1: Adhesive (PSA) residual area is over 40%.
[0072]
(8) Glass transition temperature
About 10 mg of sample is sealed in an aluminum pan for measurement and mounted on a differential calorimeter (DSC2920 manufactured by TAinstruments). The temperature is raised from 25 ° C to 300 ° C at a rate of 20 ° C / min and held at 300 ° C for 5 minutes. After that, take it out and immediately transfer it to ice for rapid cooling. This pan was again attached to the differential calorimeter, and the glass transition temperature (Tg: ° C.) was measured by raising the temperature from −70 ° C. at a rate of 10 ° C./min.
[0073]
(9) Intrinsic viscosity
The intrinsic viscosity ([η] dl / g) was measured with an o-chlorophenol solution at 35 ° C.
[0074]
(10) Friction coefficient for metal pins
Using a friction tester SFT-1200S manufactured by HOYO ERECTRONICS CORP, 40 g / mm is applied to a film slit to a width of 10 mm. 2 Load T 1 Take-up load T when (g) is applied, and an SUS304 pin (surface roughness Ra = 20 nm) having an outer diameter of 6 mmφ is brought into contact at an angle of 90 ° and traveled at a speed of 20 mm / sec. 2 (G) was detected, and the friction coefficient μ was calculated by the following equation.
[0075]
[Expression 4]
Figure 0003909268
[0076]
Where T 1 = 40 (g) x 10 mm x film thickness t (mm)
[0077]
(11) Thermal contraction rate
The film samples were marked at intervals of 30 cm, heat-treated in an oven at a predetermined temperature without applying a load, the distance between the marks after heat treatment was measured, and the thermal shrinkage was calculated by the following formula.
Thermal contraction rate (%) = (distance between the pre-heat treatment gauge points−distance between the heat treatment gauge points) / distance between the pre-heat treatment gauge points × 100
[0078]
[Resin composition in coating layer and blending ratio of each component]
Table 1 shows the compositions and blending ratios of the coating layers used in Examples and Comparative Examples.
[0079]
[Table 1]
Figure 0003909268
[0080]
Polyester 1: The acid component is composed of 70 mol% of 2,6-naphthalenedicarboxylic acid / 25 mol% of isophthalic acid / 5 mol% of 5-sodium sulfoisophthalic acid, and the glycol component is composed of 80 mol% of ethylene glycol / 20 mol% of diethylene glycol. (Tg = 80 ° C., average molecular weight 13000).
[0081]
Polyester 1 was produced as follows according to the method described in Example 1 of JP-A-06-116487. That is, 47 parts of dimethyl 2,6-naphthalenedicarboxylate, 13 parts of dimethyl isophthalate, 4 parts of dimethyl 5-sodiumsulfoisophthalate, 31 parts of ethylene glycol and 5 parts of diethylene glycol were charged into a reactor. 05 parts were added, the temperature was controlled at 230 ° C. under a nitrogen atmosphere, and the resulting methanol was distilled off to conduct a transesterification reaction. Subsequently, the temperature of the reaction system was gradually raised to 255 ° C., and the inside of the system was reduced to 1 mmHg to carry out a polycondensation reaction, whereby polyester 1 was obtained.
[0082]
Polyester 2: The acid component is composed of 60 mol% of terephthalic acid / 35 mol% of isophthalic acid / 5 mol% of 5-sodium sulfoisophthalic acid, and the glycol component is composed of 80 mol% of ethylene glycol / 20 mol% of diethylene glycol (Tg = 40). ° C, average molecular weight 14000).
[0083]
Polyester 2 was produced as follows according to the method described in Example 1 of JP-A-06-116487. That is, 35 parts of dimethyl terephthalate, 21 parts of dimethyl isophthalate, 4 parts of dimethyl 5-sodiumsulfoisophthalate, 34 parts of ethylene glycol and 6 parts of diethylene glycol were charged into the reactor, and 0.05 parts of tetrabutoxy titanium was added thereto. Then, the temperature was controlled at 230 ° C. in a nitrogen atmosphere, and the produced methanol was distilled off to conduct a transesterification reaction. Next, the temperature of the reaction system was gradually raised to 255 ° C., and the pressure inside the system was reduced to 1 mmHg to carry out a polycondensation reaction, whereby polyester 2 was obtained.
[0084]
Acrylic 1: Methyl methacrylate 40 mol% / 2-isopropenyl-2-oxazoline 30 mol% / polyethylene oxide (n = 10) methacrylate 10 mol% / acrylamide 20 mol% (Tg = 50 ° C.)
[0085]
Acrylic 1 was produced as follows according to the method described in Production Examples 1 to 3 of JP-A-63-37167. That is, in a four-necked flask, 3 parts of sodium lauryl sulfonate as a surfactant and 181 parts of ion-exchanged water were charged and heated to 60 ° C. in a nitrogen stream, and then 0.5 part of ammonium persulfate as a polymerization initiator. , 0.2 part of sodium hydrogen nitrite was added, and further monomers 30.1 parts of methyl methacrylate, 21.9 parts of 2-isopropenyl-2-oxazoline, polyethylene oxide (n = 10) methacrylic acid 39 A mixture of .4 parts and 8.6 parts of acrylamide was added dropwise over 3 hours while adjusting the liquid temperature to 60 to 70.degree. After completion of dropping, the reaction was continued with stirring while maintaining the same temperature range for 2 hours, and then cooled to obtain an aqueous dispersion of acrylic 1 having a solid content of 35%.
[0086]
Acrylic 2: Consists of 40 mol% methyl methacrylate / 2 mol% 2-isopropenyl-2-oxazoline / 20 mol% acrylamide (Tg = 80 ° C.).
[0087]
The acrylic 2 was produced as follows according to the method described in Production Examples 1 to 3 of JP-A No. 63-37167. That is, in a four-necked flask, 3 parts of sodium lauryl sulfonate as a surfactant and 181 parts of ion-exchanged water were charged and heated to 60 ° C. in a nitrogen stream, and then 0.5 part of ammonium persulfate as a polymerization initiator. Then, 0.2 part of sodium hydrogen nitrite was added, and a monomer mixture of 44.4 parts of methyl methacrylate, 43.0 parts of 2-isopropenyl-2-oxazoline, and 12.6 parts of acrylamide was added for 3 hours. The solution was added dropwise while adjusting the liquid temperature to 60 to 70 ° C. The reaction was continued under stirring while maintaining the same temperature range for 2 hours after the completion of the dropping, and then cooled to obtain an aqueous dispersion of acrylic 2 having a solid content of 35%.
[0088]
Acrylic 3: Acrylic copolymer (Tg = 80 ° C.) comprising 80 mol% of methyl methacrylate / 10 mol% of ethyl acrylate / 5 mol% of N-methylolacrylamide / 2 mol% of 2-hydroxyethyl methacrylate.
[0089]
The acrylic 3 was produced as follows according to the method described in Production Examples 1 to 3 of JP-A-63-37167. That is, in a four-necked flask, 3 parts of sodium lauryl sulfonate as a surfactant and 181 parts of ion-exchanged water were charged and heated to 60 ° C. in a nitrogen stream, and then 0.5 part of ammonium persulfate as a polymerization initiator. 0.2 part of sodium hydrogen nitrite was added, and further monomers were 79.4 parts of methyl methacrylate, 9.9 parts of ethyl acrylate, 4.3 parts of N-methylol acrylamide, 2-hydroxyethyl methacrylate 6 4 parts of the mixture was added dropwise over 3 hours while adjusting the liquid temperature to 60 to 70 ° C. The reaction was continued with stirring while maintaining the same temperature range for 2 hours after the completion of the dropping, and then cooled to obtain an aqueous dispersion of acrylic 3 having a solid content of 35%.
[0090]
Additive 1: Silica filler (average particle size: 100 nm) (trade name Snowtex ZL manufactured by Nissan Chemical Co., Ltd.)
Additive 2: Carnauba wax (trade name Cellosol 524, manufactured by Chukyo Yushi Co., Ltd.)
Wetting agent: polyoxyethylene (n = 7) lauryl ether (trade name NAROACTY N-70, manufactured by Sanyo Chemical Co., Ltd.)
[0091]
[Example 1]
Using 100 parts of dimethyl naphthalene-2,6-dicarboxylate and 60 parts of ethylene glycol as the transesterification catalyst, 0.03 part of manganese acetate tetrahydrate, and gradually increasing the temperature from 150 ° C. to 238 ° C. for 120 minutes A transesterification reaction was performed. On the way, when the reaction temperature reached 170 ° C., 0.024 part of antimony trioxide was added, and 0.011 part by weight of spherical silica particles having an average particle size of 0.1 μm were added. Trimethyl acid (135 ° C. in ethylene glycol for 5 hours under a pressure of 0.11 to 0.16 MPa, heat-treated solution: 0.023 part in terms of trimethyl phosphate) was added. Thereafter, the reaction product is transferred to a polymerization reactor, heated to 290 ° C., and subjected to a polycondensation reaction under a high vacuum of 27 Pa or less to give polyethylene-2,6-naphthalenedicarboxy having an intrinsic viscosity of 0.61 dl / g. Got the rate.
[0092]
The polyethylene-2,6-naphthalenedicarboxylate pellets were dried at 170 ° C. for 6 hours, then fed to an extruder hopper, melted at a melting temperature of 305 ° C., and filtered through a stainless steel fine wire filter having an average opening of 25 μm. The film was extruded through a 3 mm slit die on a rotary cooling drum having a surface temperature of 60 ° C. and rapidly cooled to obtain an unstretched film. The unstretched film thus obtained was preheated at 120 ° C., and further heated by a 900 ° C. IR heater 15 mm above between low-speed and high-speed rolls and stretched 3.1 times in the longitudinal direction. The coating agent 1 was applied to one side of the film after the longitudinal stretching with a roll coater so that the coating thickness after drying was 0.1 μm.
[0093]
Subsequently, it was supplied to a tenter and stretched 3.6 times in the transverse direction at 145 ° C. The obtained biaxially oriented film was heat-set at a temperature of 240 ° C. for 5 seconds to obtain a highly transparent polyester film having a thickness of 75 μm. The properties of the obtained film are shown in Table 2.
[0094]
[Table 2]
Figure 0003909268
[0095]
[Examples 2 to 4]
In the same manner as in Example 1 except that the types of particles to be added to polyethylene-2,6-naphthalene dicarboxylate, the average particle diameter, the addition amount and the thickness of the film and the composition of the coating layer are as shown in Table 2. A highly transparent and easily adhesive polyester film was obtained. The properties of the obtained film are shown in Table 2.
[0096]
[Example 5]
96 parts of methyl terephthalate, 58 parts of ethylene glycol, 0.038 part of manganese acetate and 0.041 part of antimony trioxide were charged into the reactor, respectively, and the ester exchange reaction was performed while gradually raising the temperature, and the reaction temperature reached 170 ° C. At that time, 0.002 part of kaolin particles having an average particle size of 0.4 μm was added, and then the ester exchange reaction was performed while distilling methanol until the internal temperature reached 240 ° C. with stirring, and the ester exchange reaction was completed. Later, 0.097 parts of trimethyl phosphate was added. Subsequently, the temperature of the reaction product was raised, and finally, polycondensation was performed under conditions of 280 ° C. under high vacuum to obtain a polyester chip having an intrinsic viscosity ([η]) of 0.64.
[0097]
Next, after drying at 160 ° C. for 3 hours, it was melt-extruded at 290 ° C. and rapidly solidified on a cooling drum maintained at 20 ° C. to obtain an unstretched film. The unstretched film was stretched 3.3 times in the longitudinal direction at 95 ° C., and then the above-mentioned coating agent 1 was applied on one side with a roll coater so that the thickness after drying was 0.10 μm, and at 110 ° C. in the lateral direction. After stretching 3.5 times, heat treatment was performed at 235 ° C. to obtain a biaxially stretched film having a thickness of 75 μm. The properties of the obtained film are shown in Table 2.
[0098]
[Comparative Example 1]
A film having a thickness of 75 μm was obtained in the same manner as in Example 1 except that the particles were not added. The properties of the obtained film are shown in Table 2. Although the haze was low and the surface was flat, the coefficient of friction with the metal pin, which is the object of the present invention, could not be reduced.
[0099]
[Comparative Example 2]
The kind of particles to be added, the average particle diameter, the addition amount, and the composition of the coating layer were changed as shown in Table 2, the longitudinal draw ratio was 4.0 times, the transverse draw ratio was 3.0 times, and the heat treatment temperature was changed. A polyethylene-2,6-naphthalenedicarboxylate film was obtained in the same manner as in Example 1 except that the temperature was 210 ° C. The properties of the obtained film are shown in Table 2. The rate of dimensional change was large, the surface was rough, and the adhesion with PSA was poor.
[0100]
[Comparative Example 3]
A polyethylene-2,6-naphthalenedicarboxylate film was prepared in the same manner as in Example 1 except that the kind of additive particles, average particle diameter, additive amount, and composition of the coating layer were changed as shown in Table 2. Obtained. The obtained film was inferior in transparency, the surface was rough, and the adhesiveness with PSA was also poor.
[0101]
[Comparative Example 4]
Aromatic polycarbonate resin pellets (trade name “Panlite (registered trademark) Grade C-1400QJ” manufactured by Teijin Chemicals Ltd.), viscosity average molecular weight 38,000, dried with hot air at 120 ° C. for 16 hours, then dehumidified air To 30 ° C.
[0102]
This aromatic polycarbonate resin pellet was dissolved in a methylene chloride solvent to prepare a 20 wt% solution. The water content of the solution thus obtained was 270 ppm. The solution was passed through a filter to remove foreign matters. Further, the temperature of this solution was adjusted to 15 ± 0.5 ° C. and introduced into a coat hanger die, and subsequently cast onto a stainless steel endless belt as a 375 μm liquid film. Next, the solvent is removed by blowing warm air of 30 to 60 ° C., the film having self-holding property is peeled off from the belt, and further dried to remove the solvent, and then wound up to obtain a polycarbonate film. It was.
[0103]
The properties of the obtained film are shown in Table 2. Although the obtained film had a flat surface and low haze, the dimensional change was large and the slipperiness was poor.
[0104]
【The invention's effect】
According to the present invention, the substrate has excellent transparency, surface flatness, easy adhesion, slipperiness, and processability, particularly for organic electroluminescence (organic EL) elements, electronic paper, solar cells and the like. A film useful as a film can be obtained.

Claims (6)

平均粒子径0.001〜5μmの不活性粒子を0.0001〜1重量%含有するポリエステルフィルムの少なくとも片面に、ポリエステル樹脂とオキサゾリン基およびポリアルキレンオキシド鎖を有するアクリル樹脂を含む塗布層が設けられた高透明易接着性ポリエステルフィルムであって、該フィルムの長手方向の140g/mm2荷重下の200℃での寸法変化率が−2〜+2%であり、金属ピンに対する摩擦係数がフィルムの両面共に0.35以下であることを特徴とする高透明易接着性ポリエステルフィルム。A coating layer containing a polyester resin and an acrylic resin having an oxazoline group and a polyalkylene oxide chain is provided on at least one side of a polyester film containing 0.0001 to 1% by weight of inert particles having an average particle size of 0.001 to 5 μm. A highly transparent and easily adhesive polyester film, the dimensional change rate at 200 ° C. under a load of 140 g / mm 2 in the longitudinal direction of the film is −2 to + 2%, and the coefficient of friction against the metal pin is Both are highly transparent easily-adhesive polyester films characterized by being 0.35 or less. ポリエステルフィルムのヘーズ値が1.5%以下であり、フィルム表面の3次元中心線平均粗さが両面共に0.0001〜0.02μmである請求項1記載の高透明易接着性ポリエステルフィルム。The highly transparent and easily adhesive polyester film according to claim 1, wherein the polyester film has a haze value of 1.5% or less and a three-dimensional centerline average roughness of the film surface is 0.0001 to 0.02 µm on both sides. 塗布層中にポリエステル樹脂が5〜90重量%、オキサゾリン基およびポリアルキレンオキシド鎖を有するアクリル樹脂が5〜90重量%含まれる請求項1または2記載の高透明易接着性ポリエステルフィルム。The highly transparent highly adhesive polyester film according to claim 1 or 2, wherein the coating layer contains 5 to 90% by weight of a polyester resin and 5 to 90% by weight of an acrylic resin having an oxazoline group and a polyalkylene oxide chain. 塗布層中に脂肪族ワックスが0.5〜30重量%含まれる請求項1〜3いずれかに記載の高透明易接着性ポリエステルフィルム。The highly transparent highly adhesive polyester film according to any one of claims 1 to 3, wherein the coating layer contains 0.5 to 30% by weight of an aliphatic wax. 塗布層中に平均粒子径0.005〜0.5μmの粒子が0.1〜20重量%含まれる請求項1〜4いずれかに記載の高透明易接着性ポリエステルフィルム。The highly transparent highly adhesive polyester film according to any one of claims 1 to 4, wherein the coating layer contains 0.1 to 20% by weight of particles having an average particle size of 0.005 to 0.5 µm. ポリエステルフィルムを構成するポリエステルが、ポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートである請求項1〜5いずれかに記載の高透明易接着性ポリエステルフィルム。The highly transparent highly adhesive polyester film according to claim 1, wherein the polyester constituting the polyester film is polyethylene terephthalate or polyethylene-2,6-naphthalenedicarboxylate.
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