JP3909148B2 - ビデオ表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、DVDプレーヤ等のビデオ表示装置に係り、特に、ズーム拡大機能(拡大表示機能)に特徴を有するビデオ表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、音楽、映画等の様々な種類の情報をディジタルで記録した光ディスクを再生するDVDプレーヤが開発された。このDVDプレーヤに対する利用者の要求が多様化しており、多機能化が望まれている。
【0003】
この多機能化の一つにズーム拡大機能がある。ここで、従来のDVDプレーヤにおけるズーム拡大機能を説明する。
【0004】
従来のズーム拡大機能を図2、7を参照して説明する。
図2は、DVDプレーヤにおけるリモコンの表面図、図7は、従来のDVDプレーヤにおけるズーム拡大機能説明図である。
図2に示されるリモコンRにおいて、まず、左下部にあるズームボタンを押すと、画面中央部を一定の倍率、例えば2倍に拡大してみることができる。
【0005】
次ぎに、リモコンRの下部にあるENTERボタンの周囲にあるカーソルキー「Up」、「Down」、「Left」、「Right」により場所を小きざみに移動し、見たい部分の人物像等を拡大して詳細に見ることができるようになっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の前記DVDプレーヤ等のビデオ表示装置におけるズーム拡大機能は、カーソルキーによる見たい部分の選択と移動に時間がかかり、使用者の負担が大きかった。また、拡大されているズーム画面が、全画面でどの位置の画面部分であるか不明であるという問題点があった。
【0007】
本発明は、かかる従来の問題点を解決するためになされたもので、見たい拡大表示部分の選択が簡単に行えるDVDプレーヤ等のビデオ表示装置を提供することを目的とする。好ましくは、拡大されているズーム画面の画面上での位置が明確になるようにする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明にかかるビデオ
表示装置の構成を特許請求の範囲に記載の通りにする。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態に係るビデオ表示装置を説明する。
本実施の形態においては、ビデオ表示装置の代表的例であるDVDプレーヤを図1ないし図6を参照して説明する。
【0021】
本実施形態の特徴の概略は、ビデオデータ表示装置において、前記ビデオデータをリモコンのズーム位置指定キーに応じて複数のエリアに分割し、該リモコンのズーム位置指定キーを操作して、該ズーム位置指定キーに応ずる前記分割エリア画面を所望の倍率にズームし、且つカーソルで該ズームされた画面の全画面上の位置と前記倍率を表示させるようにし、前記倍率としては、予め複数種類の倍率を該装置のシステムプログラム内に設定しておき、ズームキーを押す度に、順次倍率が切り替わり、最後にはズーム解除するようにしたものである。
【0022】
図1は、本発明の一実施の形態に係るDVDプレーヤのブロック図、図2は、図1のDVDプレーヤのリモコンの正面拡大図、図3は、図1のDVDプレーヤにおけるズーム画面説明図、図4は、図1のDVDプレーヤにおけるズーム動作の一実施形態のフロチャート、図5は、図1のDVDプレーヤにおけるズーム動作の他の実施形態のフロチャート、図6は、図1のDVDプレーヤにおけるズーム動作のさらに他の実施形態のフロチャートである。
【0023】
〔実施の形態 1〕
まず、図1を参照して、本発明の一実施の形態に係るDVDプレーヤの構成の概略を説明する。
【0024】
本実施形態に係るDVDプレーヤは、TVモニタヘ出力する画像の特定部分を所望の倍率にズームアップする機能に特徴があるものである。
【0025】
図1において、Dは、DVDプレーヤ本体、Rは、表面に設けられたズームキとテレビモニタ画面上の複数の部分領域を視覚的に連想するように規則的に3行3列に配置されたテンキー動作に応じた各種の指示信号を出力するリモコン、1は、高密度光ディスク、2は、ディスクを回転させるディスクモータ、3aは、高密度光ディスクに記録されている信号をピックアップし出力する光ピックアップ部、3bは、光ピックアップの出力信号をデジタルデータに変換する信号処理部と、デジタルデータをビデオデータにデコードするビデオデコード部、4は、リモコンからの入力信号に応じて、ディスクモータ,光ピックアップ,信号処理部/デコーダ部を制御してビデオデータ加工部(後述)に送りDVDプレーヤ全体を統括制御するCPU部、5は、リモコンのテンキー動作により、対応する画面の所定部分を所定の倍率にズームアップするズーム機能を内蔵するビテオデータ加工部、6は、ビテオデータ等をTV映像信号に変換し出力するビテオエンコーダ部(以下、変換出力部という)、7は、DVDプレーヤ本体に設けられたリモコンRと同一仕様と機能を持つズームキとテンキーを有するコンローラ、8は、オンスクリーン表示のためのグラフイックデータをメモリしているメモリ部、9は、キー動作に応じたリモコンからの信号を受信する受信デバイスである。これらの各部によりDVDプレーヤが構成されている。なお、10は、TVモニタである。
【0026】
上記図1に示される構成のDVDプレーヤの動作は、CPU部4がシステムプログラムによりディスクモータ2、光ピックアップ部3a、信号処理部/デコーダ部3bを制御するが、従来の公知技術と同様であり、再度の詳細な説明は煩瑣となるので省略し、本発明の特徴部分であるズーム動作の機能を図4のフロチャート図を参照して説明する。なお、本説明においては、説明を簡単にするため、DVDプレーヤ本体に設けられたコンローラを用いず、リモコンRで操作させることにする。
【0027】
図4のフロチャートにおいて、スタートさせるため、リモコンRの電源キー(図2に図示せず)を押し、ONする。
【0028】
次に、ステップS1において、再生キーを押し、再生動作をスタートさせ、再生状態にする。
【0029】
次に、ステップS2において、CPU部4は、リモコンRからの再生指示信号を受信デバイス9を介して入力すると、ディスクモータ2および光ピックアップ3aならびに信号処理部/デコーダ部3bを制御してビデオデータの読み取りを開始する。
【0030】
読み取られたビデオデータは、ビデオデータ加工部5へ転送される。転送されたビデオデータは、変換出力部6でアナログ信号に変換され出力されて、TVモニター10に供給されて、映像が通常の画面表示となる。
【0031】
前記説明は、ビデオデータについて説明したが、詳細な図示と説明を省略したが、音声についてはオーディオデコーダ、D/Aコンバータを経て音声出力となる。なお、この時点では、画面の上、下、左、右のいずれにも、表示されている画面の位置等を示すカーソルは表示されていない。
【0032】
また、図2のリモコンRは、表面にズームキーを設ける共に、テンキー1ないし9を三行三列に配置し、該三行三列のテンキー配置と視覚的な連想を伴うように画面を複数のエリアに分割し、テンキー動作に応じた各種の指示信号に応じて画面を前記CPU4が、当該テンキー1ないし9と分割画面との前記対応を記憶している。図3分図(a)は2倍にズームする場合、図3分図(d)は、3倍にズームする場合における前記画面の分割状態を示している。
【0033】
次に、ステップS3において、図2に示されるリモコンRの左下に配設されているズームキーを押す。
【0034】
ステップS4において、ビデオデータ加工部5に内蔵されているズーム機能を動作せしめ、通常画面の中央部画像に関し、上下,左右の長さが約2倍(面積では約4倍)となるビデオデータを生成する。
【0035】
同時に、CPU部4がカーソル表示の指示を出力して、ビデオ加工部5が、メモリ8から前記CPU部4の指示に符号するカーソルグラフィツクデータを読み出し、当該カーソルグラフィツクデータは、ビデオデータ加工部5に送られ、前記生成したビデオデータと合成される。
【0036】
上記ステップS4において、該合成ビデオデータは、図3分図(b)に示す如く、通常画面の中央部画像5は、上下,左右の長さが約2倍(面積では約4倍)となり表示される。そして、図示する如く、透明なカーソルC1が下端部に表示され、中央部半分が影部分となり、透明なカーソルC2が右端部に表示され、中央部半分が影部分となり、ズーム画像の位置と倍率を示している。
【0037】
ステップS5において、再度、ズームキーを押すことにより、ステップS6において、再度押すことにより図3分図(d)に示す通常画面の中央部画像15が、図3分図(e)に示す如く、上下,左右の長さを約3倍(面積では約9倍)となり表示される。
【0038】
そして、図示する如く、透明なカーソルC1が下端部に表示され、中央部の1/3が影部分となり、透明なカーソルC2が右端部に表示され、中央部の1/3が影部分となり、ズーム画像の位置と倍率を示している。
【0039】
なお、上記の如く、画面の中央部画像5が、上下,左右の長さを約3倍に表示することに、NOである場合は、ステップS61で再々度ズームキーを押すことにより、ズーム解除となり、ステップS2に戻ることになる。
【0040】
次ぎに、ステップS7において、ズーム位置指定キー、本実施形態では、テンキー1ないし9(以下、キー・・という)のいずれかを押す。キーからの信号を受信したCPU部4は、図3分図(a)に示す如く、キー1からの信号は上段左欄1、キー2からの信号は上段中欄2、キー3からの信号は上段右欄3、キー4からの信号は中段左欄4、キー5からの信号は中段中欄5、キー6からの信号は中段右欄6、キー7からの信号は下段左欄7、キー8からの信号は下段中欄8、キー9からの信号は下段右欄9のそれぞれの画面の辺長上の1/2の大きさの画面を認識する。
【0041】
さらに、同様に、再度ズームキーが押されたのちのキーからの信号を受信したCPU部4は、図3分図(d)に示す如く、キー1からの信号は上段左欄11、キー2からの信号は上段中欄12、キー3からの信号は上段右欄13、キー4からの信号は中段左欄14、キー5からの信号は中段中欄15、キー6からの信号は中段右欄16、キー7からの信号は下段左欄17、キー8からの信号は下段中欄18、キー9からの信号は下段右欄19のそれぞれの画面の辺長上の1/3の大きさの画面を認識する。
【0042】
図3分図(a)ではそれぞれ隣接している分割画面が相互にラップしている。図3分図(b)では、説明を簡単にするため、キー1と、それに対応する分割した画面が示されている。
【0043】
いま、ステップS4における図3分図(b)に示される前記中央部5のズーム画像が表示されている画面において、ステップS7でキー1を押すと、前記CPU部4がビデオ加工部5のズーム機能を動作させ、ビデオ加工部5でメモリ8から上段左側辺長1/2に対応するカーソルグラフィツクデータを読み込ませ、前記の如く合成ビデオデータを作成する。
【0044】
ステップS8において、上段左欄画像の拡大する図3分図(c)に示すようなズーム画像を表示する。透明なカーソルC1が下端部に表示され、左部半分が影部分となり、透明なカーソルC2が右端部に表示され、上部半分が影部分となり、ズーム画像の位置と倍率が示されている。
【0045】
さらに、次ぎに、三倍のズーム画面について説明する。
【0046】
前記の如く、ズームキーをもう一回押したのち、前記中央部15の三倍のズーム画像が表示されている画面において、ステップS7でキー1を押すと、図3分図(f)に示す如く、9分割した各画面の内、当該キー1に対応する画面を辺長3倍にズームアップする。
【0047】
さらに、ステップS9において、ズームアップされている画像領域をカーソルの位置を確認し、操作を誤り希望するズーム画像と異なる位置の画像が表示されている場合、ステップS7に戻り、キー操作をやり直す。なお、1〜9キーで選択したズーム対象領域を、図2の下部に示される(ENTER)および(Left)(Up),(Right),(Down)からなるカーソルキーで小きざみに移動させることも可能である。
【0048】
次ぎに、ステップS10において、表示画面が、2倍ズームもしくは3倍ズーム画像が表示されている画面を変更する場合、ステップS101の3倍ズーム画像の表示画面では、次ぎのステップS105でズームキーを押して、ズーム解除し、ステップS2へ戻る。ステップS102の2倍ズーム画像の表示画面では、ステップS103でズームキーを押し、次ぎのステップS104においては、ステップS6の3倍ズーム画像の表示画面として、以後はステップS7、ステップS8、ステップS9・・・の手順を追って行くことになる。
【0049】
ステップS104で3倍ズーム画像の表示画面を変更したい場合は、前述のステップS105へ進み、ズーム解除し、ステップS2へ戻る。
【0050】
上記において、そのままでよい場合は、ステップS111において、連続表示させる。連続表示中に、ズーム領域表示を変更したい場合は、ステップS7に戻り、キー1ないしキー9にズーム位置を再度指定する。
【0051】
〔実施の形態 2〕
本発明の他の一実施の形態に係るDVDプレーヤの構成の概略を説明する。
【0052】
〔実施の形態 2〕は、図1ないし図4で説明した〔実施の形態 1〕と共通する部分が多いので、図5のフロチャートを参照して、相違部分を中心に説明する。
【0053】
図5に示すフロチャートにおいて、スタート電源ON、ステップS11、ステップS12、ステップS13は、図4示すフロチャートにおいて、〔実施の形態 1〕のスタート電源ON、ステップS1、ステップS2、ステップS3と同様である。
【0054】
本〔実施の形態 2〕では、ステップS13でリモコンRのズームキを押すと、CPU部は、ステップS31で二倍のスタンバイモードとなり、こののちに押されるキー1〜9をズーム機能専用キーとして認識する。
【0055】
ズームスタンバイモードに入ったことを使用者にわからせるために、ビデオデータ加工部6がメモリ部8からフルスケールのカーソルグラフィツクデータを読みだし、該フルサイズのカーソル表示がなされる。また、このとき何倍のズームにアップするかわからせるため、「2倍ズームスタンバイ」等の文字情報を表示する。
【0056】
次ぎに、二倍のスタンバイモードを変更したいときは、ステップS32で再度リモコンRのズームキーを押すと、CPU部は、ステップS31で三倍のスタンバイモードとなり、こののちに押されるキー1〜9をズーム機能専用キーとして認識し、前記二倍の場合と同様の状態となり、「3倍ズームスタンバイ」等の文字情報を表示する。
【0057】
前記三倍のスタンバイモードを解消するためには、ステップS34でズームキーを再々度押すと、前記スタンバイは解除され、ステップS12へ戻る。
【0058】
ステップS15において、画面の下端および右端のフルサイズのカーソルC1、C2と全体画像からズームアップしたい画像部分を選択し、キー1ないしキー9のいずれかを選択して押す。キー1ないしキー9と画像部分との対応は、〔実施の形態 1〕と同様である。
【0059】
以後のステップS17ないしステップS19は、〔実施の形態 1〕のステップS7ないしステップS111までと同様である。また、ステップS81からステップS85とステップS101からステップS105は、同一である。
【0060】
本〔実施の形態 2〕は、〔実施の形態 1〕に比べ、全体の動画を見ながらズームアップしたいその瞬間に、見たい領域をキー1ないしキー9のワンアクションで選択することができ、便利である。
【0061】
〔実施の形態 3〕
本発明のさらに他の一実施の形態に係るDVDプレーヤの構成の概略を説明する。〔実施の形態 3〕も、図1ないし図4で説明した〔実施の形態 1〕と共通する部分が多いので、図6のフロチャートを参照して、相違部分を中心に説明する。
【0062】
図6に示すフロチャートにおいて、スタート電源ON、ステップS21、ステップS22は、図4示すフロチャートにおいて、〔実施の形態 1〕のスタート電源ON、ステップS1、ステップS2と同様である。
【0063】
本〔実施の形態 3〕は、ズームキーを用いず、S23において、全体画像からズームアップしたい画像部分を選択し、直ちにキー1ないしキー9のいずれかをえらんで押して、S24において、ビデオデータ加工部5のズーム機能を動作させる。キー1ないしキー9と画像部分との対応は、〔実施の形態 1〕と同様である。以後のステップS25ないしステップS26までは、〔実施の形態 1〕のステップS7ないしステップS9までの二倍ズーム表示の場合とほぼ同様である。
【0064】
次ぎに、ステップS27において、二倍ズーム表示を確認し、そのままステップS30において連続表示する。
【0065】
二倍ズーム表示を変更したい場合は、ステップS28でカーソルがズーム表示している領域に対応するテンキー再度押す。ステップS29で三倍ズームとなる。差し支えなければ、連続表示する。倍率変更、ズーム領域変更、ズーム解除は、ズームキーの代わりに、同一のテンキーを用いて同一の手順で行われるので、再度の説明を省略する。
【0066】
本〔実施の形態 3〕は、〔実施の形態 1〕、〔実施の形態 2〕に比べ、ズームキーを用いず、速くズーム画像を表示することができる。
【0067】
しかしながら、通常の再生動作中は、タイレクトに押すテンキーをズーム機能以外に用いることができないという制約がある。例えば、チャプター選択の方法として、〔5〕〔ENTER〕でチャプター5へ移るというステップは用いることができない。他のチャプター選択モードにしてからテンキーを押すこととなる。具体的な場合には〔CHAPTER〕キーを設け、〔CHAPTER〕、〔5〕、〔ENTER〕と押すことにより容易に実現し得る。
【0068】
また、上記各実施形態では、リモコンRの各キーを操作した場合を説明したが、DVDプレーヤ本体の同一機能のコントロールキー7を用いてもよく、また両者のズームキーおよびテンキーを交互に用いたり、両者のズームキーおよびテンキーを自由に選択して用いても、同様の機能を発揮させることができる。
【0069】
また、上記の実施形態は、一例示にすぎず、多くの変形例が考えられ、予め設定するシステムプログラムにより、倍率およびズーム拡大の手順を自由に変えられる。
【0070】
〔実施の形態 4〕
最後に、〔実施の形態 1〕〔実施の形態 2〕あるいは〔実施の形態 3〕において、あるズーム領域のズーム画像を表示しているときに別のズーム領域のズーム画像を表示させるときの変更手順の一例について説明する。
【0071】
上述のとおり、ズーム領域を変更する場合には、ズーム位置指定キーたるカーソルキーあるいはテンキーを用いて所望のズーム領域を指示することによって所望のズーム領域のデータを読み込み、加工して2倍あるいは3倍のズーム画像を表示する。
【0072】
本〔実施の形態 4〕では、ズーム領域を変更する場合には、直接所望のズーム画像を表示するのではなく、変更指示される前の領域と変更指示された領域とを結ぶ領域のズーム画像を表示してから所望のズーム画像を表示するように構成する。
【0073】
このことを図3(d)、図4、図5及び図6を参照して説明すれば、以下のとおりである。
ここでは一例として、3倍ズーム時に図3(d)における画面11のズーム領域のズーム画像を表示しているときに変更指示を受けて画面19のズーム領域へとズーム領域のズーム画像を変更して表示する場合について説明する。
【0074】
〔実施の形態 1〕〔実施の形態 2〕あるいは〔実施の形態 3〕では、図4のS111、図5のS19あるいは図6のS30で画面11のズーム領域のズーム画像を表示しているときに画面19のズーム領域のズーム画像を表示するように指示があったとき(図4のS7、図5のS15あるいは図6のS23)には、単に画面19のズーム領域のデータを読み込み、加工して、ズーム画像を表示する(図4のS8、図5のS16あるいは図6のS25)。
【0075】
これに対し、本〔実施の形態 4〕では、画面19のズーム領域のデータを読み込み、加工して、ズーム画像を表示するステップ(図4のS8、図5のS16あるいは図6のS25)の前に、別のステップを追加する。この別ステップでは、変更指示される前の画面(画面11)の位置と変更指示された画面(画面19)の位置との関係から変更過程で表示するに好ましい画面、すなわち画面11と画面19とを結ぶ画面の位置(画面15)を算出して、この画面のズーム画像を表示するように構成する。なお、変更過程で表示するに好ましい画面の位置の算出はCPU4で算出するようにし、ズーム画像についてはデータ加工部5で生成するようにすればよい。また、変更指示される前の画面及び変更指示された画面とこれらを結ぶ画面との対応関係をテーブルとして予めCPU4が有していてもよい。
【0076】
これらの画面の対応関係を図8に示す。本図から明らかなように、例えば画面11から画面13にズーム領域を変更する場合には、画面12のズーム画像を表示してから画面13のズーム画像を表示すればよいし、画面11から画面17にズーム領域を変更する場合には、画面14のズーム画像を表示してから画面17のズーム画像を表示すればよい。
【0077】
また、ズーム領域をより細分化したときの画面の対応関係を図9に示す。
画面91から画面912にズーム領域を変更する場合には、画面91の位置と画面912の位置とを結ぶ線の近傍に位置する画面92、画面95あるいは画面96のズーム画像を表示してから画面912のズーム画像を表示すればよい。ズーム領域の一部が図3(a)のように互いに重なっている場合であっても、考え方は同じである。
【0078】
本〔実施形態 4〕によれば、ズーム領域を変更するときに直接変更先のズーム画像を表示するのではなく、変更過程のズーム画像を表示してから変更先のズーム画像を表示するので、使用者が自然に目線を移す感覚でズーム領域を変更でき、使用者に違和感や戸惑いを感じさせることのないズーム機能を提供することができる。
【0079】
最後に、あるズーム領域のズーム画像を表示しているときに別のズーム領域のズーム画像を表示させるときの変更手順のもう一つの一例について説明する。
ここでも一例として、3倍ズーム時に図3(d)における画面11のズーム領域のズーム画像を表示しているときに変更指示を受けて画面19のズーム領域へとズーム領域のズーム画像を変更して表示する場合について説明する。
【0080】
本例では、変更先のズーム画像を表示するときには、変更前のズーム領域を起点として一旦すべてのズーム領域のズーム画像を表示してから変更先のズーム画像を表示するように構成する。
【0081】
本例でも、画面19のズーム領域のデータを読み込み、加工して、ズーム画像を表示するステップ(図4のS8、図5のS16あるいは図6のS25)の前に、別のステップを追加する。この別ステップでは、変更指示されると、ズーム画像を一通り表示するようにする。つまり画面11の位置を起点として時計方向に一周するようにして順次対応する画面のズーム画像を表示する。つまり、図10に示す通り、画面11を起点として時計周りに画面12、画面13、画面16、画面19、画面18、画面17、画面14、画面15の順に対応するズーム画像を一通りすべて表示してから最後に変更指示された画面(画面19)のズーム画像を表示する。なお、時計周りに順次画像を表示する制御はCPU4で行い、ズーム画像についてはデータ加工部5で生成するようにすればよい。
【0082】
なお、本例では、変更前の画面を起点として時計周りに順次ズーム画像を表示することとしたが、逆時計周りであってもよいことはいうまでもない。
【0083】
本例によれば、一通りすべてのズーム画像を表示してから変更指示されたズーム画像を表示するので、使用者がいちいちすべてのズーム画像を表示させる操作をしなくても、次に表示させたいズーム画像を認識することができ、使い勝手が向上する。
【0084】
【発明の効果】
以上、詳細に説明した如く、本発明の構成によれば、使用者の操作上の負担が少なく、見たい拡大表示部分の選択が簡単に行えるビデオ表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るDVDプレイヤのブロック図である。
【図2】図1のDVDプレイヤのリモコンの正面拡大図である。
【図3】図1のDVDプレイヤにおけるズーム画面説明図である。
【図4】図1のDVDプレイヤにおけるズーム動作の一実施形態のフロチャートである。
【図5】図1のDVDプレイヤにおけるズーム動作の他の実施形態のフロチャートである。
【図6】図1のDVDプレイヤにおけるズーム動作のさらに他の実施形態のフロチャートである。
【図7】従来のDVDプレイヤにおけるズーム拡大機能説明図である。
【図8】変更指示される前の画面及び変更指示された画面とこれらを結ぶ画面との対応関係の一例を示す図である。
【図9】変更指示される前の画面及び変更指示された画面とこれらを結ぶ画面との対応関係の別の一例を示す図である。
【図10】ズーム画像の変更に伴って順次表示するズーム画像を変更する際の変更の順番を示す概念図である。
【符号の説明】
D…DVDプレイヤ本体、R…リモコン、1…高密度光ディスク、2…ディスクモータ、3a…光ピツクアップ部、3b…信号処理部、4…CPU部、5…ビデオデータ加工部、6…ビデオエンコーダ部、7…コントローラキー、8…メモリ部、9…受信デバイス、10…TV受像機。
Claims (2)
- 画像全体である全体のビデオデータを入力するビデオデータ入力手段と、
前記全体のビデオデータに基づいて表示される画像の一部を拡大表示するための第1のビデオデータ、第2のビデオデータ及び第3のビデオデータを生成するビデオデータ生成手段と、
前記全体のビデオデータ並びに前記第1のビデオデータ、第2のビデオデータ及び第3のビデオデータをビデオ信号に変換して表示手段に出力する変換出力手段と、を有するビデオ表示装置であって、
前記全体のビデオデータにおいて、前記第2のビデオデータは、前記第1のビデオデータのズーム領域と前記第3のビデオデータのズーム領域とを結ぶズーム領域のデータであり、
当該ビデオ表示装置本体およびリモコンのうち少なくとも1つに拡大表示キーと、
各々が前記全体のビデオデータに基づいて表示される画像の一部領域と対応している複数の拡大表示位置指定キーと、を有し、
前記拡大表示位置指定キーは、前記第1のビデオデータ、第2のビデオデータ及び第3のビデオデータに対応する第1の指定キー、第2の指定キー及び第3の指定キーを備え、
前記第1の指定キーによる指示に基づいて前記第1のビデオデータをビデオ信号に変換して表示手段に出力し、それから前記第3の指定キーによる指示に基づいて前記第3のビデオデータをビデオ信号に変換する前に前記第2のビデオデータをビデオ信号に変換し表示手段に出力することを特徴とするビデオ表示装置。 - 請求項1に記載のビデオ表示装置であって、
前記拡大表示位置指定キーは、数字1から9のキーが3行3列に配置されており、
前記第1の指定キー、第2の指定キー及び第3の指定キーは、それぞれ、数字1、2及び3のキーに対応していることを特徴とするビデオ表示装置。
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