JP3908646B2

JP3908646B2 - 一体型空気調和機

Info

Publication number: JP3908646B2
Application number: JP2002312115A
Authority: JP
Inventors: 和行田辺; 克仁広川; 裕治早津
Original assignee: Corona Corp
Current assignee: Corona Corp
Priority date: 2002-10-28
Filing date: 2002-10-28
Publication date: 2007-04-25
Anticipated expiration: 2022-10-28
Also published as: JP2004144436A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、窓に取り付けられて使用される一体型空気調和機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来よりこの種のものに於いては、室内の壁に設置されるセパレ−トエアコンのような大がかりな設置工事が不用で、使用者自身でも簡単に取り付けが出来て、取り扱いが容易であり、又空調制御についても、一定能力の圧縮機を使用して、設定室温と検出室温との偏差で空調運転をＯＮ−ＯＦＦ、即ち空調運転を行う圧縮機と室外ファンを停止させ、室内ファンのみを継続駆動させて室内温度を調整することで、複雑な回路や素子を使用することなく、とにかく安価に提供しようとするものであった。
また機械室内の電気部品を冷却するために、室内の空気を機械室内に吸入して室内吹出口から吹き出すことで電気部品の冷却を行うものが有った。（例えば、特許文献１参照）
また室内通風路と室外通風路の間にダンパ装置を備えて室内通風路と室外通風路の空気を給排気するものは有った。
【０００３】
【特許文献１】
実公平４−２２１８３号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところでこの従来のものでは、発熱量の大きなインバータユニットの熱を室内に放出するので冷房の効率が低下するという欠点が有る。
また通風路にダンパを設けた場合、ダンパ装置の取り付けスペースによって室内通風路または室外通風路のスペースが大きく必要になることで器具全体が大型化すると共にダンパ装置によりかなりのコストアップをまねくものであった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
この発明はこの点に着目し上記欠点を解決する為、筐体前面又は側面に室内吸込口と室内吹出口を、筐体背面に室外吸込口と室外吹出口を備え、前記筐体内の室内吸込口と室内吹出口との間の室内通風路には蒸発器と室内ファンを設けると共に、前記筐体内の室外吸込口と室外吹出口との間の室外通風路には凝縮器と室外ファンを設け、前記室内通風路の下方には、圧縮機等の機械室を備えた一体型空気調和機に於いて、前記室外通風路の室外ファン上流側壁面と、前記機械室の壁面を貫通して第１排気口を設け、前記室外吹出口近傍に第２排気口を設け、前記機械室と第２排気口の間に機械室排気風路を備え、前記室内吹出口の下方には操作部とこの操作部内側に電装部を設け、前記機械室に面する操作部の更に下方には開閉自在の換気口を備えたものである。
【０００６】
また前記換気口は縦長の開口を複数のガラリ状に設け、スライド式の蓋とフィルタを一体に設けたものである。
【０００８】
これによって、簡単かつ安価に換気の機能を取り付ける事ができ、蓋兼用のフィルタも一体成形で安価に製造できるものである。
また換気運転時には温調による圧縮機停止時でも室外ファンの運転を継続するので、換気運転も継続して行うことができるものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】
次に、この発明に係るウインドエアコンを図面に示された一実施例で説明する。
１はベ−スでこのベ−ス１上に圧縮機２及び電装部３等を収納する機械室４が設けられている。
５前面パネルで、前面中央にスリット状縦長に設けた室内吸込口６と、この吸込口６の右隣に縦長の室内吹出口７を備えている。
【００１０】
前記室内吹出口７の下方には運転スイッチ８や室温設定スイッチ９や換気運転スイッチ１０等のスイッチ類やリモコン（図示せず）の受信部１１を備えた操作部１２を設けている。
【００１１】
この前面パネル５内の前記機械室４上方は、中央の隔壁１３によって室内側と室外側に仕切られ、室内側には蒸発器１４、室内ファン１５等が設けられ、前記室内吸込口６と蒸発器１４と室内ファン１５と室内吹出口７を連通して室内通風路１６が形成され、室外側には凝縮器１７、室外ファン１８等が設けられ、背面に設けた室外吸込口１９と前記凝縮器１７と室外ファン１８と室外吹出口２０を連通して室外通風路２１を形成している。
【００１２】
また前記機械室４と室内通風路１６は上下仕切板２２によって隔てられ、この上下仕切板２２上に室内モータ２３やドレンパン（図示せず）を固定している。
【００１３】
前記操作部１２の下部にはスリット状の換気口２４を設け、この換気口２４背面にはガラリ状に開閉する蓋２５を設けている。
前記蓋２５は換気口２４のスリットに対応して開口２６を設け、この開口２６に網状のフィルタ２７を一体成形し、下部前面には前記前面パネル５に突出するスライド摘み２８を備え、蓋２５全体を左右に手動で摺動自在に開閉するものである。
またこの実施例ではスライド摘み２８を設けたが、この摘み２８を設けず換気運転スイッチ１０に連動させ自動で開閉しても良いものである。
【００１４】
前記隔壁１３下部の機械室４と室外通風路２１の間の壁面で、凝縮器１７と室外ファン１８の間の室外通風路２１には第１排気口２９を形成し、室内の空気は室外ファン１８の運転により、前記換気口２４から吸い込まれ第１排気口２９を通り室外通風路２１を経て室外吹出口２０より排気されるものである。
【００１５】
また室外吹出口２０には第２排気口３０を設け、この第２排気口３０と機械室４の左側部にかけて機械室排気風路３１を形成し、前記換気口２４から吸い込まれた室内空気を機械室排気風路３１を通して第２排気口３０へ排気するものである。
【００１６】
前記電装部３にはマイコン等から成る制御部３２を備え、この制御部３２の入力側には、前記運転スイッチ８及び希望する設定室温をセットする室温設定スイッチ９や室内吸込口６に備えられ現在の室温を検出するサ−ミスタから成る室温センサ３３が接続されている。
【００１７】
３４は前記制御部３２内に備えた室温制御手段で、前記室温設定スイッチ９にて設定された設定室温Ｔ０と室温センサ３３にて検知された現在室温との温度差に応じて、圧縮機２をＯＮ−ＯＦＦ運転することで室温の調節を行うものである。
３５は前記室外ファン１８を駆動する室外モータである。
【００１８】
図６のフローチャートを元に作動の説明をすれば、操作部１２又はリモコンの運転スイッチ８の操作によって冷房運転が開始され（ＳＴ１）、圧縮機２、室内ファン１５、室外ファン１８が運転することで（ＳＴ２）、冷凍サイクル内に冷媒が循環し、蒸発器１４は低温になり凝縮器２は高温なり、室内吸込口６から吸い込まれた空気を蒸発器１４にて冷却し室内に吹き出すものであり、室外側では室外吸込口１９から吸い込まれた外気で高温の凝縮器２を冷却するものである。
【００１９】
次に制御部３２にて設定室温Ｔ０と室温センサ３３による現在室温Ｔの読込を行い（ＳＴ３）、その後ＳＴ４にて換気運転スイッチ１０が操作される事による換気運転中かを判断する。
換気運転中の場合ＳＴ５に進み、室温Ｔと設定室温Ｔ０を比較する。また換気運転中ではない場合ＳＴ６に進み、ＳＴ５と同様に室温Ｔと設定室温Ｔ０を比較する。
【００２０】
ＳＴ５にて室温Ｔが設定温度Ｔ０より低い場合、ＳＴ７にて圧縮機２のみを停止し、室内ファン１５と室外ファン１８の運転を継続する事で、室温制御手段３４による圧縮機２停止時でも室内の空気を換気口２４から吸い込んで排気を継続することができるものである。
【００２１】
またＳＴ５にて室温Ｔが設定温度Ｔ０以上の場合には、ＳＴ８に進み圧縮機２、室内ファン１５、室外ファン１８の運転を継続する。
【００２２】
ＳＴ６では室温Ｔが設定温度Ｔ０より低い場合、ＳＴ９にて圧縮機２と室外ファン１８を停止し、室内ファン１５のみの運転を継続するものであり、またＳＴ５にて室温Ｔが設定温度Ｔ０以上の場合には、ＳＴ８に進む。
【００２３】
次にＳＴ７、ＳＴ８、ＳＴ９からＳＴ１０に進み、ＳＴ１０にて運転スイッチ９等にて運転停止の指令が発せられたかを判断し、ＹＥＳならばＳＴ１１にて圧縮機２、室内ファン１５、室外ファン１８を停止して、ＳＴ１２にて表示等その他の運転の全停止を行うものである。
またＳＴ１０にてＮＯであった場合にはＳＴ３に戻る事を繰り返すものである。
【００２４】
このように操作部１２の電子部品等からの発熱は室外に排気されるために、換気運転を行っても比較的冷房効率の低下は小さく、また、器具全体のコンパクト化の妨げになるようなことがないものである。
また排気口２９・３０を室外ファン１８の上流側と室外吹出口２０近くの２箇所設ける事で機械室４内を効率よく冷却できるものである。
また操作部１２の下部に換気口２４を設けたので、換気口２４の開閉操作が空気調和機の運転操作と一連で行うことができ換気口２４の操作をスムーズに行うことができるものである。
また換気口２４の蓋２５はフィルタ２７とガラリ状に一体に設けられているので簡単で安価に製造できるものである。
また室温制御手段３４による圧縮機２停止時でも室外ファン１８は継続運転を行うことで換気運転が継続できるものである。
【００２５】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、操作部の電子部品等からの発熱は室外に排気されるために、換気運転を行っても比較的冷房効率の低下は小さく、また、器具全体のコンパクト化の妨げになるようなことがないものである。
また排気口を室外ファンの上流側と室外吹出口近くの２箇所設ける事で機械室内を効率よく冷却できるものである。
また換気口の蓋はフィルタとガラリ状に一体に設けられているので簡単で安価に製造できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明一実施例の正面図。
【図２】同側面の概略断面図。
【図３】同室内通風路と室外通風路の平面の概略拡大断面図。
【図４】同機械室と室外通風路の平面の概略拡大断面図。
【図５】同制御装置の略図。
【図６】同フローチャート図。
【符号の説明】
４機械室
１５室内ファン
１６室内通風路
１８室外ファン
２１室外通風路
２４換気口
２５蓋
２９第１排気口
３０第２排気口
３４室温制御手段

Claims

筐体前面又は側面に室内吸込口と室内吹出口を、筐体背面に室外吸込口と室外吹出口を備え、前記筐体内の室内吸込口と室内吹出口との間の室内通風路には蒸発器と室内ファンを設けると共に、前記筐体内の室外吸込口と室外吹出口との間の室外通風路には凝縮器と室外ファンを設け、前記室内通風路の下方には、圧縮機等の機械室を備えた一体型空気調和機に於いて、前記室外通風路の室外ファン上流側壁面と、前記機械室の壁面を貫通して第１排気口を設け、前記室外吹出口近傍に第２排気口を設け、前記機械室と第２排気口の間に機械室排気風路を備え、前記室内吹出口の下方には操作部とこの操作部内側に電装部を設け、前記機械室に面する操作部の更に下方には開閉自在の換気口を備えた事を特徴とする一体型空気調和機。
前記換気口は縦長の開口を複数のガラリ状に設け、スライド式の蓋とフィルタを一体に設けた事を特徴とする請求項１記載の一体型空気調和機。