JP3908515B2 - 使い捨ておむつおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
本願発明は、装着時に前後胴回り部を結合するためにメカニカルテープを用いた使い捨ておむつおよびその製造方法に関するものである。
【従来の技術】
【0003】
従来から使い捨ておむつを装着する際に、後胴回り部の左右両端部に取り付けられたメカニカルテープの仮止め端部を前胴回り部の所定部位に着脱させるようにしたものはよく知られている。
【0004】
ところが、上記構成のおむつの場合、メカニカルテープの仮止め端部が胴回り部の左右両端部から延出したままの状態で使用していると、仮止め端部におけるフック形状の止着部材が露出したままとなり、不使用時(例えば、保管時や搬送時)には、止着部材に周囲のものが引っ掛かり易く、おむつの整理・整頓が極めて難しくなったり、搬送の障害となったりするという不具合があった。
【0005】
そこで、メカニカルテープの仮止め端部を胴回り部にヒートシールにより仮止めする技術が開発されている(例えば、特開平10−24066号公報参照)。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、上記公知例の場合、ヒートシールを行うための装置(例えば、ヒートシールユニット)が必要となり、設備コスト・エネルギーコストが高くなるという不具合があった。また、ヒートシールを行うと、ヒートシール部分が固化するため、当該部分の肌触りが悪くなるという不具合もあった。さらに、メカニカルテープの仮止め端部における止着部をヒートシールすると、メカニカルテープ本来の機能である止着力が低下するおそれがある。
【0007】
本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、ヒートシールを行うことなく、メカニカルテープの仮止め端部を仮止めできるようにすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明では、上記課題を解決するための手段として、トップシートと、バックシートと、これらの両シート間に介在される吸収体コアと、前後胴回り部における側縁部および脚回り側縁部を構成するギャザーシートとからなり、前記前後胴回り部のうちの一方の胴回り部の左右両端部に、前記前後胴回り部のうちの他方の胴回り部の所定部位に対して着脱自在とされるメカニカルテープの固定端部が固着されている使い捨ておむつにおいて、前記メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部を、該仮止め端部と前記胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を形成することにより仮止めするようにしている。
【0009】
上記のように構成したことにより、メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部と胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を形成するだけでメカニカルテープ仮止め端部を胴回り部に仮止めできることとなり、ヒートシールを行う従来のものに比べて、材料コスト、設備コストおよびエネルギーコストを低減できるとともに、固化部分が生じないので、肌触りも良好となる。
【0010】
請求項2の発明では、上記課題を解決するための手段として、トップシートと、バックシートと、これらの両シート間に介在される吸収体コアと、前後胴回り部における側縁部および脚回り側縁部を構成するギャザーシートとからなり、前記前後胴回り部のうちの一方の胴回り部の左右両端部に、前記前後胴回り部のうちの他方の胴回り部の所定部位に対して着脱自在とされるメカニカルテープの固定端部が固着されている使い捨ておむつにおいて、前記メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部を、該仮止め端部と前記胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を前記バックシートを張り付ける前に形成することにより仮止めするようにしている。
【0011】
上記のように構成したことにより、メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部と胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を形成するだけでメカニカルテープ仮止め端部を胴回り部に仮止めできることとなり、ヒートシールを行う従来のものに比べて、材料コスト、設備コストおよびエネルギーコストを低減できるとともに、固化部分が生じないので、肌触りも良好となる。しかも、バックシートを張り付ける前にメカニカルテープ仮止め端部の仮止めが完了することとなり、バックシートの張り付け作業時にメカニカルテープ仮止め端部が邪魔になることがなくなる。
【0012】
請求項3の発明におけるように、請求項1および2のいずれか一項記載の使い捨ておむつにおいて、前記貫通穴を、前記メカニカルテープ仮止め端部における把持部と該把持部に隣接する止着部とに形成した場合、仮止め状態において把持部が短くなり過ぎるということがなくなり、仮止めを解除し易くなる。また、把持部に隣接した止着部は、もともとメカニカルテープの基材に対して止着部材を取り付けるために溶着される部分とされているため、貫通穴を形成することで止着部材の機能を損なうことはない。
【0013】
請求項4の発明では、上記課題を解決するための手段として、トップシートと、バックシートと、これらの両シート間に介在される吸収体コアと、前後胴回り部における側縁部および脚回り側縁部を構成するギャザーシートとからなり、前記前後胴回り部のうちの一方の胴回り部の左右両端部に、前記前後胴回り部のうちの他方の胴回り部の所定部位に対して着脱自在とされるメカニカルテープの固定端部が固着されている使い捨ておむつにおいて、前記メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部を、該仮止め端部の外端に形成された把持部と前記胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を形成することにより仮止めするようにしている。
【0014】
上記のように構成したことにより、メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部の外端に形成された把持部と胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を形成するだけでメカニカルテープ仮止め端部を胴回り部に仮止めできることとなり、ヒートシールを行う従来のものに比べて、材料コスト、設備コストおよびエネルギーコストを低減できる。また、係合部が存在していない把持部において貫通穴を形成するようにしたことにより、係合部としての機能を損なうということがなくなるとともに、係合部の背面に硬い突起物ができるということがなくなる。
【0015】
請求項5の発明では、上記課題を解決するための手段として、トップシートと、バックシートと、これらの両シート間に介在される吸収体コアと、前後胴回り部における側縁部および脚回り側縁部を構成するギャザーシートとからなり、前記前後胴回り部のうちの一方の胴回り部の左右両端部に、前記前後胴回り部のうちの他方の胴回り部の所定部位に対して着脱自在とされるメカニカルテープの固定端部が固着されている使い捨ておむつにおいて、前記メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部を、前記仮止め端部の外端に形成された把持部と前記胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を前記バックシートを張り付ける前に形成することにより仮止めするようにしている。
【0016】
上記のように構成したことにより、メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部の外端に形成された把持部と胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を形成するだけでメカニカルテープ仮止め端部を胴回り部に仮止めできることとなり、ヒートシールを行う従来のものに比べて、材料コスト、設備コストおよびエネルギーコストを低減できる。また、係合部が存在していない把持部において貫通穴を形成するようにしたことにより、係合部としての機能を損なうということがなくなるとともに、係合部の背面に硬い突起物ができるということがなくなる。しかも、バックシートを張り付ける前にメカニカルテープ仮止め端部の仮止めが完了することとなり、バックシートの張り付け作業時にメカニカルテープ仮止め端部が邪魔になることがなくなる。
【0017】
請求項6の発明では、上記課題を解決するための方法として、トップシートと、バックシートと、これらの両シート間に介在される吸収体コアと、前後胴回り部における側縁部および脚回り側縁部を構成するギャザーシートとからなり、前記前後胴回り部のうちの一方の胴回り部の左右両端部に、前記前後胴回り部のうちの他方の胴回り部の所定部位に対して着脱自在とされるメカニカルテープの固定端部が固着されている使い捨ておむつの製造方法において、前記メカニカルテープの固定端部を前記胴回り部の両端部に固着した後、該メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部と前記胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を形成して、該メカニカルテープの仮止め端部を仮止めするようにしている。
【0018】
上記のようにしたことにより、メカニカルテープの固定端部を前記胴回り部の両端部に固着した後、該メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部と前記胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を形成するという極めて簡単な作業によりメカニカルテープ仮止め端部を仮止めすることができることとなり、ヒートシールを行う従来のものに比べて、材料コスト、設備コストおよびエネルギーコストを低減できるとともに、固化部分が生じないので、肌触りも良好となる。
【0019】
請求項7の発明では、上記課題を解決するための方法として、トップシートと、バックシートと、これらの両シート間に介在される吸収体コアと、前後胴回り部における側縁部および脚回り側縁部を構成するギャザーシートとからなり、前記前後胴回り部のうちの一方の胴回り部の左右両端部に、前記前後胴回り部のうちの他方の胴回り部の所定部位に対して着脱自在とされるメカニカルテープの固定端部が固着されている使い捨ておむつの製造方法において、前記メカニカルテープの固定端部を前記胴回り部の両端部に固着した後、該メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部と前記胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を前記バックシートを張り付ける前に形成して、該メカニカルテープの仮止め端部を仮止めするようにしている。
【0020】
上記のようにしたことにより、メカニカルテープの固定端部を前記胴回り両端部に固着した後、該メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部と前記胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を形成するという極めて簡単な作業によりメカニカルテープ仮止め端部を仮止めすることができることとなり、ヒートシールを行う従来のものに比べて、材料コスト、設備コストおよびエネルギーコストを低減できるとともに、固化部分が生じないので、肌触りも良好となる。しかも、バックシートを張り付ける前にメカニカルテープ仮止め端部の仮止めが完了することとなり、バックシートの張り付け作業時にメカニカルテープ仮止め端部が邪魔になることがなくなる。
【0021】
請求項8の発明におけるように、請求項6および7のいずれか一項記載の使い捨ておむつの製造方法において、前記貫通穴を、前記メカニカルテープ仮止め端部における把持部と該把持部に隣接する止着部とに形成するようにした場合、仮止め状態において把持部が短くなり過ぎるということがなくなり、仮止めを解除し易くなる。また、把持部に隣接した止着部は、もともとメカニカルテープの基材に対して止着部材を取り付けるために溶着される部分とされているため、貫通穴を形成することで止着部材の機能を損なうことはない。
【0022】
請求項9の発明では、上記課題を解決するための方法として、トップシートと、バックシートと、これらの両シート間に介在される吸収体コアと、前後胴回り部における側縁部および脚回り側縁部を構成するギャザーシートとからなり、前記前後胴回り部のうちの一方の胴回り部の左右両端部に、前記前後胴回り部のうちの他方の胴回り部の所定部位に対して着脱自在とされるメカニカルテープの固定端部が固着されている使い捨ておむつの製造方法において、前記メカニカルテープの固定端部を前記胴回り両端部に固着した後、該メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部の外端に形成された把持部と前記胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を形成して、該メカニカルテープにおける仮止め端部を仮止めするようにしている。
【0023】
上記のようにしたことにより、メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部の外端に形成された把持部と胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を形成するだけでメカニカルテープ仮止め端部を胴回り部に仮止めできることとなり、ヒートシールを行う従来のものに比べて、材料コスト、設備コストおよびエネルギーコストを低減できるとともに、固化部分が生じないので、肌触りも良好となる。また、係合部が存在していない把持部において貫通穴を形成するようにしたことにより、係合部としての機能を損なうということがなくなるとともに、係合部の背面に硬い突起物ができるということがなくなる。
【0024】
請求項10の発明では、上記課題を解決するための方法として、トップシートと、バックシートと、これらの両シート間に介在される吸収体コアと、前後胴回り部における側縁部および脚回り側縁部を構成するギャザーシートとからなり、前記前後胴回り部のうちの一方の胴回り部の左右両端部に、前記前後胴回り部のうちの他方の胴回り部の所定部位に対して着脱自在とされるメカニカルテープの固定端部が固着されている使い捨ておむつの製造方法において、前記メカニカルテープの固定端部を前記胴回り部の両端部に固着した後、該メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部の外端に形成された把持部と前記胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を前記バックシートを張り付ける前に形成して、該メカニカルテープにおける仮止め端部を仮止めするようにしている。
【0025】
上記のようにしたことにより、メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部の外端に形成された把持部と胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を形成するだけでメカニカルテープ仮止め端部を胴回り部に仮止めできることとなり、ヒートシールを行う従来のものに比べて、材料コスト、設備コストおよびエネルギーコストを低減できるとともに、固化部分が生じないので、肌触りも良好となる。また、係合部が存在していない把持部において貫通穴を形成するようにしたことにより、係合部としての機能を損なうということがなくなるとともに、係合部の背面に硬い突起物ができるということがなくなる。しかも、バックシートを張り付ける前にメカニカルテープ仮止め端部の仮止めが完了することとなり、バックシートの張り付け作業時にメカニカルテープ仮止め端部が邪魔になることがなくなる。
【発明の実施の形態】
【0026】
以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0027】
第1の実施の形態
図1ないし図5には、本願発明の第1の実施の形態にかかる使い捨ておむつが示されている。
【0028】
この使い捨ておむつは、図1に示すように、透液性のトップシート1と、不透液性のバックシート2と、これらの両シート1,2間に介在される吸収体コア3と、脚回り部を構成するギャザーシート4とからなっており、前後胴回り部5,6および股下部7を備えている。
【0029】
前記トップシート1とバックシート2とは、前記吸収体コア3の周縁から延出された部分でホットメルト接着剤(図示省略)を介して互いに接合されており、前後胴回り部5,6の前後端部には、前後端縁部11,12が形成されている。
【0030】
本実施の形態においては、前記トップシート1の幅は前記バックシート2の幅よりも狭くなっており、前記トップシート1の側縁から延出する前記バックシート2の側縁部分は前記ギャザーシート4によって覆われ、両シート2,4がホットメルト接着剤(図示省略)を介して接合され、前後胴回り部5,6における側縁部8,9、股下部7における左右脚回り側縁部10を形成している。なお、前記脚回り側縁部10および前後端縁部11,12においては、脚回り弾性部材および前後胴回り弾性部材(図示省略)がギャザーシート4およびバックシート2の少なくとも一方の内面いずれか間に伸長状態で接合されている。
【0031】
前記後胴回り部6の左右側縁部9,9には、側方に延出可能なメカニカルテープ13,13が取り付けられている。図においては、左右一対のメカニカルテープ13,13のうちの一方のメカニカルテープ13がおむつの内面に折り重ねられ、他方のメカニカルテープ13が側方へ延出した状態とされている。
【0032】
前記各メカニカルテープ13は、テープ基材14の内面にフック形状の止着部材15を取り付けて止着部13aを形成したものとされており、その固定端部16が後胴回り部6の側縁部9に固着され、その仮止め端部17は、前記側縁部9から延出可能とされている。該仮止め端部17の内面には、仮止め端部17の外側端寄りに形成された把持部18を除く部分に前記した止着部材15が設けられている。該把持部18の外端形状は、周囲のものに引っ掛かりにくいように、円弧とされている。そして、図5に示すように、前記仮止め端部17が延出状態とされて前胴回り部5の所定部位に設けられたフロントパッチFに対して止着部材15を係合させることにより、後胴回り部6と前胴回り部5とが結合されることとなっている。図2において、符号Eは熱溶着部分を示す。
【0033】
前記フロントパッチFは、メカニカルテープ13の止着部材15と係合可能なループ材により形成されている。該ループ材としては、ナイロン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレンまたはその組み合わせからなる織布、不織布等が挙げられる。
【0034】
前記フロントパッチFとして用いるループ材は、バックシート2が熱可塑性樹脂からなるフィルムで形成されている場合には不織布等からなるループ材をバックシート2の表面に取り付ける必要があるが、バックシート2が、フィルムの表面に不織布を貼り合わせた複合シートにより構成されている場合には、バックシート2表面の不織布をフロントパッチFとして用いればよく、特にループ材を取り付ける必要はない。
【0035】
また、前記メカニカルテープ13のテープ基材14の素材としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートおよびこれらのコポリマー等のポリエステル系樹脂、ナイロン5、ナイロン66等のポリアミド系樹脂、ポリビニールアルコール系の樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリ乳酸、脂肪酸ポリエステル等の生分解樹脂等が挙げられる。
【0036】
さらに、前記止着部材15としては、クラレ社製のマジックテープ(登録商標)、YKK社製のクイックロン(登録商標)、カネボウベルタッチ社製のマジクロス(登録商標)、3M社製のOS−200(登録商標)等、鉤状やキノコ形状、錨形状などの係合部材が多数配置されたシート状の市販のものを挙げることができる。なお、止着部材15のテープ基材14への取付は、ホットメルト接着剤やヒートシールにより行うことができる。
【0037】
このメカニカルテープ13は、図2に示すように、その固定端部16がトップシート1の内面にホットメルト接着剤(図示省略)を介して固着され、その仮止め端部17がギャザーシート4の内面に折り重ねられることとなっている。
【0038】
ところで、メカニカルテープ13の仮止め端部17をギャザーシート4の内面に折り重ねただけとした場合、保管時や搬送時等に仮止め端部17がめくれて、止着部13aが露出し、周囲のものに引っ掛かったり、搬送の障害となったりすることがある。そこで、メカニカルテープ13の仮止め端部17を胴回り部6にヒートシールにより仮止めする方法が提案されている。しかしながら、この方法の場合、先に述べたように、ヒートシールを行うための装置(例えば、ヒートシールユニット)も必要となり、設備コスト・エネルギーコストが高くなるという不具合があった。また、ヒートシールを行うと、ヒートシール部分が固化するため、当該部分の肌触りが悪くなるという不具合もあった。さらに、メカニカルテープ13の仮止め端部17における止着部13aをヒートシールすると、メカニカルテープ本来の機能である止着力が低下するおそれがある。
【0039】
本実施の形態においては、前記メカニカルテープ13の仮止め端部17と前記胴回り部6とを貫通する複数の貫通穴19,19・・を形成することによりメカニカルテープ仮止め端部17を仮止めするようにしている。前記貫通穴19,19・・は、前記メカニカルテープ仮止め端部17における把持部18と該把持部18に隣接する止着部13aとに1列ずつ形成されている。
【0040】
次に、上記したメカニカルテープ13における仮止め端部17の仮止めを行う場合の作業手順を説明する。
【0041】
まず、吸収体コア3を接着したトップシート1に対してギャザーシート4を接着し、且つギャザーシート4の裏面側にメカニカルテープ13の固定端部16をホットメルト接着剤を用いて接着したシート20(図6および図7参照)を、搬送手段21により貫通穴形成ステーションS1へ搬送する(図6参照)。このシート20は、後に股下部7における左右脚回り側縁部10が形成されるとともに、仮想線Lの位置で所定寸法に裁断されておむつとされるものである。符号Cで示すラインに沿って貫通穴19,19・・が形成されることとなっている。
【0042】
貫通穴形成ステーションS1においては、貫通穴19,19・・を形成するためのピン22,22・・を備えたピンローラ23と、該ピンローラ23と共働して前記シート20を挟むガイドローラ24とが設けられている、前記ピンローラ23の外周には、図8に示すように、周方向に所定のピッチで配列されたピン22,22・・が2列で形成されている。該各ピン22は、図9に示すように、平坦な小面積の頂面22aを有しており、頂角45°の円錐台形状とされている。 上記貫通穴形成ステーションS1において、前記シート20における所定位置(即ち、図2に示すように、メカニカルテープ仮止め端部17における把持部18と該把持部18に隣接する止着部13aとを通る線上)に前記ピンローラ23により貫通穴19,19・・が形成された後、前記シート20は、ガイドローラ25により方向転換された後、バックシート接合ステーションS2へ送られる。該バックシート接合ステーションS2においては、ガイドローラ28を介して送られてくるバックシート2が接合ローラ26,27間において接合される。
【0043】
上記のように製造された使い捨ておむつは、メカニカルテープ13の固定端部16を前記胴回り6両端部に固着した後、該メカニカルテープ13の仮止め端部17と前記胴回り部6とを貫通する複数の貫通穴19,19・・を形成するという極めて簡単な作業によりメカニカルテープ仮止め端部17を仮止めすることができる。従って、ヒートシールを行う従来のものに比べて、材料コスト、設備コストおよびエネルギーコストを低減できるとともに、固化部分が生じないので、肌触りも良好となる。ここで、貫通穴19により仮止めが行える理由について考察すると、ピン22によって形成される貫通穴19は、図4に示すように、メカニカルテープ固定端部16、ギャザーシート4およびメカニカルテープ仮止め端部17に形成された穴19a,19b,19cにより構成されることとなっているため、メカニカルテープ固定端部16に形成された穴19aの口縁がギャザーシート4に形成された穴19bに嵌挿されるとともに、ギャザーシート4に形成された穴19bの口縁がメカニカルテープ仮止め端部17に形成された穴19cに嵌挿されることとなり、このような構造により、メカニカルテープ仮止め端部17の仮止めが行えるのである。
【0044】
しかも、前記貫通穴19,19・・を、前記メカニカルテープ仮止め端部17における把持部18と該把持部18に隣接する止着部13aとに形成するようにしているので、仮止め状態において把持部18が短くなり過ぎるということがなくなり、仮止めを解除し易くなるし、把持部18に隣接した止着部13aは、もともとメカニカルテープ13のテープ基材14に対して止着部材15を取り付けるために溶着される部分とされているため、貫通穴19,19・・を形成することで止着部材15の機能を損なうということはない。
【0045】
また、前記貫通穴19,19・・を、前記バックシート2を張り付ける前に形成するようにしているので、バックシート2を張り付ける前にメカニカルテープ仮止め端部17の仮止めが完了することとなり、バックシート2の張り付け作業時にメカニカルテープ仮止め端部16が邪魔になるということがなくなる。
【0046】
ちなみに、本願発明の実施例と従来例との性能を比較したところ、下記表1のような結果が得られた。
【0047】
【表1】
Figure 0003908515
【0048】
ここで、仮止め強度は、JIS L3416の測定装置で測定した。
【0049】
上記結果によれば、実施例の仮止め強度が従来例とほとんど変わらず、剥離強度および剪断強度においては、従来例に比べて実施例の方が高くなっていることが分かる。従って、メカニカルテープ13の仮止め端部17を貫通穴19,19・・により仮止めしたとしても、仮止め端部17が容易にめくれてしまうということがなくなるのである。
【0050】
第2の実施の形態
図10および図11には、本願発明の第2の実施の形態にかかる使い捨ておむつが示されている。
【0051】
この場合、メカニカルテープ3における仮止め端部17の外端に形成された把持部18と後胴回り部6とを貫通する複数の貫通穴19,19・・を形成して、該メカニカルテープ13における仮止め端部17を仮止めするようにしている。このようにすると、係合部(即ち、止着部材15)が存在していない把持部18において貫通穴19,19・・が形成されることとなるため、係合部(即ち、止着部材15)としての機能を損なうということがなくなるとともに、係合部(即ち、止着部材15)の背面に硬い突起物ができるということもなくなる。その他の構成、製造方法および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので、説明を省略する。
【発明の効果】
【0052】
請求項1の発明によれば、トップシートと、バックシートと、これらの両シート間に介在される吸収体コアと、前後胴回り部における側縁部および脚回り側縁部を構成するギャザーシートとからなり、前記前後胴回り部のうちの一方の胴回り部の左右両端部に、前記前後胴回り部のうちの他方の胴回り部の所定部位に対して着脱自在とされるメカニカルテープの固定端部が固着されている使い捨ておむつにおいて、前記メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部を、該仮止め端部と前記胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を形成することにより仮止めするようにしているので、メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部と胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を形成するだけでメカニカルテープ仮止め端部を胴回り部に仮止めできることとなり、ヒートシールを行う従来のものに比べて、材料コスト、設備コストおよびエネルギーコストを低減できるとともに、固化部分が生じないので、肌触りも良好となるという効果がある。
【0053】
請求項2の発明によれば、トップシートと、バックシートと、これらの両シート間に介在される吸収体コアと、前後胴回り部における側縁部および脚回り側縁部を構成するギャザーシートとからなり、前記前後胴回り部のうちの一方の胴回り部の左右両端部に、前記前後胴回り部のうちの他方の胴回り部の所定部位に対して着脱自在とされるメカニカルテープの固定端部が固着されている使い捨ておむつにおいて、前記メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部を、該仮止め端部と前記胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を前記バックシートを張り付ける前に形成することにより仮止めするようにしているので、メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部と胴回り部とを貫通する複数の貫通穴を形成するだけでメカニカルテープ仮止め端部を胴回り部に仮止めできることとなり、ヒートシールを行う従来のものに比べて、材料コスト、設備コストおよびエネルギーコストを低減できるとともに、固化部分が生じないので、肌触りも良好となるという効果がある。しかも、バックシートを張り付ける前にメカニカルテープ仮止め端部の仮止めが完了することとなり、バックシートの張り付け作業時にメカニカルテープ仮止め端部が邪魔になることがなくなるという効果もある。
【0054】
請求項3の発明におけるように、請求項1および2のいずれか一項記載の使い捨ておむつにおいて、前記貫通穴を、前記メカニカルテープ仮止め端部における把持部と該把持部に隣接する止着部とに形成した場合、仮止め状態において把持部が短くなり過ぎるということがなくなり、仮止めを解除し易くなる。また、把持部に隣接した止着部は、もともとメカニカルテープの基材に対して止着部材を取り付けるために溶着される部分とされているため、貫通穴を形成することで止着部材の機能を損なうことはない。
【0055】
請求項4の発明によれば、トップシートと、バックシートと、これらの両シート間に介在される吸収体コアと、前後胴回り部における側縁部および脚回り側縁部を構成するギャザーシートとからなり、前記前後胴回り部のうちの一方の胴回り部の左右両端部に、前記前後胴回り部のうちの他方の胴回り部の所定部位に対して着脱自在とされるメカニカルテープの固定端部が固着されている使い捨ておむつにおいて、前記メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部を、該仮止め端部の外端に形成された把持部と前記胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を形成することにより仮止めするようにしているので、メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部の外端に形成された把持部と胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を形成するだけでメカニカルテープ仮止め端部を胴回り部に仮止めできることとなり、ヒートシールを行う従来のものに比べて、材料コスト、設備コストおよびエネルギーコストを低減できるとともに、固化部分が生じないので、肌触りも良好となるという効果がある。しかも、係合部が存在していない把持部において貫通穴を形成するようにしたことにより、係合部としての機能を損なうということがなくなるとともに、係合部の背面に硬い突起物ができるということがなくなるとともに効果もある。
【0056】
請求項5の発明によれば、トップシートと、バックシートと、これらの両シート間に介在される吸収体コアと、前後胴回り部における側縁部および脚回り側縁部を構成するギャザーシートとからなり、前記前後胴回り部のうちの一方の胴回り部の左右両端部に、前記前後胴回り部のうちの他方の胴回り部の所定部位に対して着脱自在とされるメカニカルテープの固定端部が固着されている使い捨ておむつにおいて、前記メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部を、前記仮止め端部の外端に形成された把持部と前記胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を前記バックシートを張り付ける前に形成することにより仮止めするようにしているので、メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部の外端に形成された把持部と胴回り部とを貫通する複数の貫通穴を形成するだけでメカニカルテープ仮止め端部を胴回り部を構成するギャザーシートに仮止めできることとなり、ヒートシールを行う従来のものに比べて、材料コスト、設備コストおよびエネルギーコストを低減できるとともに、固化部分が生じないので、肌触りも良好となるという効果がある。また、係合部が存在していない把持部において貫通穴を形成するようにしたことにより、係合部としての機能を損なうということがなくなるとともに、係合部の背面に硬い突起物ができるということがなくなるという効果もある。しかも、バックシートを張り付ける前にメカニカルテープ仮止め端部の仮止めが完了することとなり、バックシートの張り付け作業時にメカニカルテープ仮止め端部が邪魔になることがなくなるという効果もある。
【0057】
請求項6の発明によれば、トップシートと、バックシートと、これらの両シート間に介在される吸収体コアと、前後胴回り部における側縁部および脚回り側縁部を構成するギャザーシートとからなり、前記前後胴回り部のうちの一方の胴回り部の左右両端部に、前記前後胴回り部のうちの他方の胴回り部の所定部位に対して着脱自在とされるメカニカルテープの固定端部が固着されている使い捨ておむつの製造方法において、前記メカニカルテープの固定端部を前記胴回り部の両端部に固着した後、該メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部と前記胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を形成して、該メカニカルテープの仮止め端部を仮止めするようにしているので、メカニカルテープの固定端部を前記胴回り両端部に固着した後、該メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部と前記胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を形成するという極めて簡単な作業によりメカニカルテープ仮止め端部を仮止めすることができることとなり、ヒートシールを行う従来のものに比べて、材料コスト、設備コストおよびエネルギーコストを低減できるとともに、固化部分が生じないので、肌触りも良好となるという効果がある。
【0058】
請求項7の発明によれば、トップシートと、バックシートと、これらの両シート間に介在される吸収体コアと、前後胴回り部における側縁部および脚回り側縁部を構成するギャザーシートとからなり、前記前後胴回り部のうちの一方の胴回り部の左右両端部に、前記前後胴回り部のうちの他方の胴回り部の所定部位に対して着脱自在とされるメカニカルテープの固定端部が固着されている使い捨ておむつの製造方法において、前記メカニカルテープの固定端部を前記胴回り部の両端部に固着した後、該メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部と前記胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を前記バックシートを張り付ける前に形成して、該メカニカルテープの仮止め端部を仮止めするようにしているので、メカニカルテープの固定端部を前記胴回り両端部に固着した後、該メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部と前記胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を形成するという極めて簡単な作業によりメカニカルテープ仮止め端部を仮止めすることができることとなり、ヒートシールを行う従来のものに比べて、材料コスト、設備コストおよびエネルギーコストを低減できるとともに、固化部分が生じないので、肌触りも良好となるという効果がある。しかも、バックシートを張り付ける前にメカニカルテープ仮止め端部の仮止めが完了することとなり、バックシートの張り付け作業時にメカニカルテープ仮止め端部が邪魔になることがなくなるという効果もある。
【0059】
請求項8の発明におけるように、請求項6および7のいずれか一項記載の使い捨ておむつの製造方法において、前記貫通穴を、前記メカニカルテープ仮止め端部における把持部と該把持部に隣接する止着部とに形成するようにした場合、仮止め状態において把持部が短くなり過ぎるということがなくなり、仮止めを解除し易くなる。また、把持部に隣接した止着部は、もともとメカニカルテープの基材に対して止着部材を取り付けるために溶着される部分とされているため、貫通穴を形成することで止着部材の機能を損なうことはない。
【0060】
請求項9の発明によれば、トップシートと、バックシートと、これらの両シート間に介在される吸収体コアと、前後胴回り部における側縁部および脚回り側縁部を構成するギャザーシートとからなり、前記前後胴回り部のうちの一方の胴回り部の左右両端部に、前記前後胴回り部のうちの他方の胴回り部の所定部位に対して着脱自在とされるメカニカルテープの固定端部が固着されている使い捨ておむつの製造方法において、前記メカニカルテープの固定端部を前記胴回り部の両端部に固着した後、該メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部の外端に形成された把持部と前記胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を形成して、該メカニカルテープにおける仮止め端部を仮止めするようにしているので、メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部の外端に形成された把持部と胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を形成するだけでメカニカルテープ仮止め端部を胴回り部に仮止めできることとなり、ヒートシールを行う従来のものに比べて、材料コスト、設備コストおよびエネルギーコストを低減できるとともに、固化部分が生じないので、肌触りも良好となるという効果がある。しかも、係合部が存在していない把持部において貫通穴を形成するようにしたことにより、係合部としての機能を損なうということがなくなるとともに、係合部の背面に硬い突起物ができるということがなくなるという効果もある。
【0061】
請求項10の発明によれば、トップシートと、バックシートと、これらの両シート間に介在される吸収体コアと、前後胴回り部における側縁部および脚回り側縁部を構成するギャザーシートとからなり、前記前後胴回り部のうちの一方の胴回り部の左右両端部に、前記前後胴回り部のうちの他方の胴回り部の所定部位に対して着脱自在とされるメカニカルテープの固定端部が固着されている使い捨ておむつの製造方法において、前記メカニカルテープの固定端部を前記胴回り部の両端部に固着した後、該メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部の外端に形成された把持部と前記胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を前記バックシートを張り付ける前に形成して、該メカニカルテープにおける仮止め端部を仮止めするようにしているので、メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部の外端に形成された把持部と胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を形成するだけでメカニカルテープ仮止め端部を胴回り部に仮止めできることとなり、ヒートシールを行う従来のものに比べて、材料コスト、設備コストおよびエネルギーコストを低減できるとともに、固化部分が生じないので、肌触りも良好となるという効果がある。また、係合部が存在していない把持部において貫通穴を形成するようにしたことにより、係合部としての機能を損なうということがなくなるとともに、係合部の背面に硬い突起物ができるということがなくなるという効果もある。しかも、バックシートを張り付ける前にメカニカルテープ仮止め端部の仮止めが完了することとなり、バックシートの張り付け作業時にメカニカルテープ仮止め端部が邪魔になることがなくなるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の第1の実施の形態にかかる使い捨ておむつの一部を切除した平面図である。
【図2】 本願発明の第1の実施の形態にかかる使い捨ておむつの要部を示す拡大平面図である。
【図3】 図1のIII−III拡大断面図である。
【図4】 本願発明の第1の実施の形態にかかる使い捨ておむつにおける貫通穴形成部の拡大断面図である。
【図5】 本願発明の第1の実施の形態にかかる使い捨ておむつの使用状態を示す斜視図である。
【図6】 本願発明の第1の実施の形態にかかる使い捨ておむつの製造方法において用いられる装置の要部を示す側面図である。
【図7】 本願発明の第1の実施の形態にかかる使い捨ておむつの半製品を示す平面図である。
【図8】 本願発明の第1の実施の形態にかかる使い捨ておむつの製造方法において用いられるピンローラの拡大断面図である。
【図9】 本願発明の第1の実施の形態にかかる使い捨ておむつの製造方法において用いられるピンローラの要部を示す拡大図である。
【図10】 本願発明の第2の実施の形態にかかる使い捨ておむつの一部を切除した平面図である。
【図11】 本願発明の第2の実施の形態にかかる使い捨ておむつの要部を示す拡大平面図である。
【符号の説明】
1はトップシート、2はバックシート、3は吸収体コア、4はギャザーシート、5は前胴回り部、6は後胴回り部、13はメカニカルテープ、13aは止着部、15は止着部材、16は固定端部、17は仮止め端部、18は把持部、19は貫通穴、22はピン。

Claims (10)

  1. トップシートと、バックシートと、これらの両シート間に介在される吸収体コアと、前後胴回り部における側縁部および脚回り側縁部を構成するギャザーシートとからなり、前記前後胴回り部のうちの一方の胴回り部の左右両端部には、前記前後胴回り部のうちの他方の胴回り部の所定部位に対して着脱自在とされるメカニカルテープの固定端部が固着されている使い捨ておむつであって、前記メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部を、該仮止め端部と前記胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を形成することにより仮止めしたことを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. トップシートと、バックシートと、これらの両シート間に介在される吸収体コアと、前後胴回り部における側縁部および脚回り側縁部を構成するギャザーシートとからなり、前記前後胴回り部のうちの一方の胴回り部の左右両端部には、前記前後胴回り部のうちの他方の胴回り部の所定部位に対して着脱自在とされるメカニカルテープの固定端部が固着されている使い捨ておむつであって、前記メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部を、該仮止め端部と前記胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を前記バックシートを張り付ける前に形成することにより仮止めしたことを特徴とする使い捨ておむつ。
  3. 前記貫通穴を、前記メカニカルテープ仮止め端部における把持部と該把持部に隣接する止着部とに形成したことを特徴とする前記請求項1および2のいずれか一項記載の使い捨ておむつ。
  4. トップシートと、バックシートと、これらの両シート間に介在される吸収体コアと、前後胴回り部における側縁部および脚回り側縁部を構成するギャザーシートとからなり、前記前後胴回り部のうちの一方の胴回り部の左右両端部には、前記前後胴回り部のうちの他方の胴回り部の所定部位に対して着脱自在とされるメカニカルテープの固定端部が固着されている使い捨ておむつであって、前記メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部を、該仮止め端部の外端に形成された把持部と前記胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を形成することにより仮止めしたことを特徴とする使い捨ておむつ。
  5. トップシートと、バックシートと、これらの両シート間に介在される吸収体コアと、前後胴回り部における側縁部および脚回り側縁部を構成するギャザーシートとからなり、前記前後胴回り部のうちの一方の胴回り部の左右両端部には、前記前後胴回り部のうちの他方の胴回り部の所定部位に対して着脱自在とされるメカニカルテープの固定端部が固着されている使い捨ておむつであって、前記メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部を、前記仮止め端部の外端に形成された把持部と前記胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を前記バックシートを張り付ける前に形成することにより仮止めしたことを特徴とする使い捨ておむつ。
  6. トップシートと、バックシートと、これらの両シート間に介在される吸収体コアと、前後胴回り部における側縁部および脚回り側縁部を構成するギャザーシートとからなり、前記前後胴回り部のうちの一方の胴回り部の左右両端部には、前記前後胴回り部のうちの他方の胴回り部の所定部位に対して着脱自在とされるメカニカルテープの固定端部が固着されている使い捨ておむつの製造方法であって、前記メカニカルテープの固定端部を前記胴回り部の両端部に固着した後、該メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部と前記胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を形成して、該メカニカルテープの仮止め端部を仮止めするようにしたことを特徴とする使い捨ておむつの製造方法。
  7. トップシートと、バックシートと、これらの両シート間に介在される吸収体コアと、前後胴回り部における側縁部および脚回り側縁部を構成するギャザーシートとからなり、前記前後胴回り部のうちの一方の胴回り部の左右両端部には、前記前後胴 回り部のうちの他方の胴回り部の所定部位に対して着脱自在とされるメカニカルテープの固定端部が固着されている使い捨ておむつの製造方法であって、前記メカニカルテープの固定端部を前記胴回り部の両端部に固着した後、該メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部と前記胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を前記バックシートを張り付ける前に形成して、該メカニカルテープの仮止め端部を仮止めするようにしたことを特徴とする使い捨ておむつの製造方法。
  8. 前記貫通穴を、前記メカニカルテープ仮止め端部における把持部と該把持部に隣接する止着部とに形成するようにしたことを特徴とする前記請求項6および7のいずれか一項記載の使い捨ておむつの製造方法。
  9. トップシートと、バックシートと、これらの両シート間に介在される吸収体コアと、前後胴回り部における側縁部および脚回り側縁部を構成するギャザーシートとからなり、前記前後胴回り部のうちの一方の胴回り部の左右両端部には、前記前後胴回り部のうちの他方の胴回り部の所定部位に対して着脱自在とされるメカニカルテープの固定端部が固着されている使い捨ておむつの製造方法であって、前記メカニカルテープの固定端部を前記胴回り部の両端部に固着した後、該メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部の外端に形成された把持部と前記胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を形成して、該メカニカルテープにおける仮止め端部を仮止めするようにしたことを特徴とする使い捨ておむつの製造方法。
  10. トップシートと、バックシートと、これらの両シート間に介在される吸収体コアと、前後胴回り部における側縁部および脚回り側縁部を構成するギャザーシートとからなり、前記前後胴回り部のうちの一方の胴回り部の左右両端部には、前記前後胴回り部のうちの他方の胴回り部の所定部位に対して着脱自在とされるメカニカルテープの固定端部が固着されている使い捨ておむつの製造方法であって、前記メカニカルテープの固定端部を前記胴回り部の両端部に固着した後、該メカニカルテープにおける把持部および止着部からなる仮止め端部の外端に形成された把持部と前記胴回り部を構成するギャザーシートとを貫通する複数の貫通穴を前記バックシートを張り付ける前に形成して、該メカニカルテープにおける仮止め端部を仮止めするようにしたことを特徴とする使い捨ておむつの製造方法。
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