JP3908421B2 - 冷暖気切換装置及び自動車用保冷温庫 - Google Patents

冷暖気切換装置及び自動車用保冷温庫 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明に係る冷暖気切換装置及び自動車用保冷温庫のうちの冷暖気切換装置は、2系統に分かれて流れる低温空気と高温空気とのうちの一方の空気を選択して下流側に流す為に利用するもので、自動車用保冷温庫の他、自動車室内の空気調和装置に組み込んだ状態でも使用できる。又、自動車用保冷温庫は、上記冷暖気切換装置により収納ボックス内に低温空気又は高温空気を取り込んで、この収納ボックス内に収納した飲食物等を保冷又は保温する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のコンソールボックス部分に収納ボックスを設置し、この収納ボックス内に低温空気或は高温空気を導入して、この収納ボックス内に収納したジュース、コーヒー等の飲食物やお絞り等を冷却或は加温する構造が、例えば実開平1−179008号公報に記載される等により従来から知られている。この公報に記載された自動車用保冷温庫に就いて、図14〜15により説明する。
【0003】
自動車用空気調和装置1を構成するダクト2内を流れる空気の流れ方向に関して、このダクト2内に設置したエバポレータ3の直後部分に冷気供給通路4の上流端を、ヒータコア5の直後部分に暖気供給通路6の上流端を、それぞれ開口させている。これら冷気供給通路4及び暖気供給通路6の下流端は、それぞれ冷暖気切換装置7を介して、収納ボックス8に通じさせている。この収納ボックス8は、上記飲食物やお絞り等を出し入れする為、開閉自在な扉を有する。又、上記冷暖気切換装置7は、1対のドア9a、9bにより、上記収納ボックス8内に通じる空気吹き出し口10を、上記冷気供給通路4の下流端を接続した冷気取り入れ口11と上記暖気供給通路6の下流端を接続した暖気取り入れ口12とのうちの何れか一方の取り入れ口に連通させる様に構成している。
【0004】
上述の様に構成する自動車用保冷温庫の使用時には、上記冷暖気切換装置7により上記空気吹き出し口10を、上記冷気取り入れ口11と上記暖気取り入れ口12とのうちの何れか一方の取り入れ口に通じさせる。そして、上記収納ボックス8内に低温空気又は高温空気を送り込んで、この収納ボックス8内に収納した物品を冷却又は加温する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した様な従来の自動車用保冷温庫の場合には、冷暖気切換装置7に、揺動変位する事により流路を切り換えるドア9a、9bを組み込んでいる為、上記冷暖気切換装置7の小型化が難しく、小型自動車の様に、設置空間が限られた自動車での実施が難しい場合があった。
【0006】
冷暖気の切り換えを行なう為には、図16に示す様に、バタフライ弁13により、空気吹き出し口10を、冷気取り入れ口11と暖気取り入れ口12とのうちの何れか一方の取り入れ口に連通させる事も考えられる。但し、この様な構造の場合も、流路面積を確保する為には上記バタフライ弁13の面積を大きくしなければならず、冷暖気切換装置の小型化が難しい。
本発明の冷暖気切換装置及び自動車用保冷温庫は、この様な事情に鑑みて発明したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の冷暖気切換装置及び自動車用保冷温庫のうち、請求項1に記載した冷暖気切換装置は、低温空気を流通させる冷気供給通路の下流端を通じさせた冷気取り入れ口及び高温空気を流通させる暖気供給通路の下流端を通じさせた暖気取り入れ口と空気吹き出し口との間に設けて、この空気吹き出し口を上記冷気取り入れ口と暖気取り入れ口とのうちの何れか一方の取り入れ口に連通させるものである。
特に、本発明の冷暖気切換装置に於いては、上記冷気取り入れ口及び暖気取り入れ口から等距離にある枢軸と、この枢軸を中心として回転する切換板と、この切換板の一部でこの枢軸を中心とする回転に伴って上記冷気取り入れ口と暖気取り入れ口とのうちの何れか一方の取り入れ口に整合自在な位置に形成された流通孔と、上記切換板を上記冷気取り入れ口及び暖気取り入れ口に向け弾性的に押圧する押圧手段と、上記切換板の両面のうちでこれら冷気取り入れ口及び暖気取り入れ口に対向する面に添設したシール材と、上記切換板が上記枢軸を中心に回転して上記流通孔が上記冷気取り入れ口及び暖気取り入れ口の何れの吹き出し口からも外れた状態で、上記切換板を上記押圧手段に抗して上記冷気取り入れ口及び暖気取り入れ口から離れる方向に、上記枢軸の軸方向に変位させる変位手段とを備える。そして、上記押圧手段は、上記切換板の両面のうちで上記冷気取り入れ口及び暖気取り入れ口とは反対側の面から、これら冷気取り入れ口及び暖気取り入れ口と反対側に突出した上記枢軸の先端面部分に固設した係止板と、この係止板と上記切換板の片面との間に設けた圧縮コイルばねとから成る。
【0008】
又、請求項4に記載した自動車用保冷温庫は、自動車用空気調和装置を構成するダクト内を流れる空気の流れ方向に関して、このダクト内に設置したエバポレータの直後部分にその上流端を開口させ、その下流端を冷気取り入れ口に通じさせた冷気供給通路と、上記ダクト内に設置したヒータコアの直後部分にその上流端を開口させ、その下流端を暖気取り入れ口に通じさせた暖気供給通路と、その、端部に空気吹き出し口を、その他端部に空気排出口を、それぞれ設けると共に、開閉自在な扉を設けた収納ボックスと、この空気排出口にその上流端を、上記ダクトの上流端にその下流端を、それぞれ接続した空気戻し通路と、上記冷気取り入れ口及び上記暖気取り入れ口と上記空気吹き出し口との間に設けた、上記構成を有する冷暖気切換装置とから成る。
【0009】
【作用】
前述の様に構成する本発明の冷暖気切換装置は、切換板を回転させる事によって、空気吹き出し口を冷気取り入れ口と暖気取り入れ口とのうちの何れか一方の取り入れ口に連通させる。この様にして空気吹き出し口を何れか一方の取り入れ口に連通させた状態では、押圧手段を構成する圧縮コイルばねの弾力により、上記切換板の片面に添設したシール材を、この片面が対向する部分に押圧し、当該部分をシールする。従って、上記何れか一方の取り入れ口から吹き出す冷気又は暖気は、上記空気吹き出し口に向け確実に送られる。これに対して、この空気吹き出し口を連通させるべき吹き出し口を切り換える際には、上記切換板が上記圧縮コイルばねの弾力に抗して軸方向に変位し、上記シール材と相手面とを離隔させる。この為、上記切換板の回転を、軽い力で、しかもこのシール材を傷める事なく行なえる。
【0010】
又、上述の様に構成する本発明の自動車用保冷温庫は、エバポレータの直後部分から取り入れた低温空気、或はヒータコアの直後部分から取り入れた高温空気を、冷暖気切換装置を介して収納ボックスに送り込み、この収納ボックス内を流通させてから、空気戻し通路を通じてダクトの上流端に戻す。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1〜13は、本発明の実施の形態を1例として、本発明の冷暖気切換装置を自動車用保冷温庫に組み込んで、本発明の自動車用保冷温庫を構成した状態を示している。先ず、自動車用保冷温庫の全体構成に就いて、図1〜2により説明する。冷却又は加温すべき物品を収納する為の収納ボックス8は、運転席14の側方に、コンソールボックスに代えて設置している。そして、この収納ボックス8と自動車用空気調和装置1との間に、冷気供給通路4と暖気供給通路6と空気戻し通路15とを設けている。
【0012】
これら各通路4、6、15のうちの冷気供給通路4は、上記自動車用空気調和装置1を構成するダクト2内を流れる空気の流れ方向に関して、このダクト2内に設置したエバポレータ3の直後部分にその上流端を開口させ、このエバポレータ3により冷却された低温空気を取り込み自在としている。又、上記暖気供給通路6は、上記ダクト2内に設置したヒータコア5の直後部分にその上流端を開口させ、このヒータコア5により加熱された高温空気を取り込み自在としている。そして、上記冷気供給通路4及び上記暖気供給通路6の下流端を、冷暖気切換装置7aを介して上記収納ボックス8の一端部内側に、選択的に連通自在としている。更に、上記空気戻し通路15は、上記収納ボックス8の他端部内側にその上流端を通じさせると共に、上記ダクト2の上流端にその下流端を通じさせている。
【0013】
上記冷暖気切換装置7aは、上記収納ボックス8の一端部に内蔵している。この為、図3〜7に示す様に、この収納ボックス8の一端面を構成する端板16に、上記冷気供給通路4の下流端を接続する為の筒状の冷気取り入れ口17と、上記暖気供給通路6の下流端を接続する為の筒状の暖気取り入れ口18とを設けている。上記端板16の内面でこれら各取り入れ口17、18の周縁部には、それぞれ筒部37a、37bを、上記収納ボックス8内に突出する状態で形成している。又、上記収納ボックス8の中間部一端寄り部分に設けた仕切板19の中央部に、円孔である空気吹き出し口20を設けている。上記冷暖気切換装置7aは、上記端板16と上記仕切板19との間に回転自在に設けた切換板21により、上記冷気取り入れ口17と上記暖気取り入れ口18とのうちの何れか一方の取り入れ口を、上記空気吹き出し口20に連通させる様に構成している。図示の例では、上記切換板21を、合成樹脂を射出成形する事により構成している。尚、上記収納ボックス8の上方開口は、この収納ボックス8の四周に設けたフランジ44上に載置自在な、図示しない扉により開閉自在としている。上記切換板21の上端部は、この扉を閉じた状態でも、この扉に形成した透孔を通じる等により、上方に露出し、操作自在である。
【0014】
上記切換板21を回転自在に支持する為、上記端板16の内面で上記冷気取り入れ口17と上記暖気取り入れ口18との中央部分に、図7に示す様に枢軸22を、上記仕切板19に向けて突設している。この枢軸22は、上記冷気取り入れ口17及び暖気取り入れ口18から等距離にある。上記切換板21は、その中心部に設けた円孔23に上記枢軸22をがたつきなく挿通する事により、この枢軸22を中心とする回転自在に支持している。又、上記切換板21の一部で中心から外れた部分に、この切換板21の両面同士を連通させる流通孔24を形成している。上記枢軸22を円孔23に挿通した状態で、この枢軸22から流通孔24までの距離は、この枢軸22から上記冷気取り入れ口17までの距離、並びにこの枢軸22から上記暖気取り入れ口18までの距離と等しくなる。従って上記流通孔24は、上記枢軸22を中心とする上記切換板21の回転に伴って、上記冷気取り入れ口17と上記暖気取り入れ口18とのうちの何れか一方の取り入れ口に整合自在である。
【0015】
尚、図示の例では、上記冷気取り入れ口17と暖気取り入れ口18とを、上記枢軸22を中心として180度反対位置に設けている。そして、この枢軸22を中心とし、その上に上記各吹き出し口17、18が存在する仮想円弧上で上記両吹き出し口17、18の丁度中間位置(これら両吹き出し口17、18から円周方向に90度ずれた位置)に、これら両吹き出し口17、18の周縁部に形成した筒部37a、37bと同様の筒部37cを形成している。但し、この筒部37cの底部には通孔等は存在せず、塞がれている。又、これら各筒部37a、37b、37cの先端縁は、総て同一の仮想平面上に位置している。
【0016】
又、上記切換板21のうち、上記冷気取り入れ口17及び暖気取り入れ口18とは反対側の面である、前記仕切板19側の片面に、合成樹脂を射出成形する事により造った導風ブラケット25を、ねじにより結合固定している。この導風ブラケット25は、上記切換板21に結合固定した状態でこの切換板21の中心部に位置する円筒状の空気送り管26と、この空気送り管26の上流端部外周面からこの空気送り管26の直径方向外方に分岐した分岐覆い部27とを備える。この分岐覆い部27の上流端部は、上記流通孔24の片面側開口を覆って、この流通孔24と上記空気送り管26の内部とを連通させる。この様な導風ブラケット25の空気送り管26の下流端は、上記枢軸22を円孔23に挿通した状態で、前記仕切板19に形成した空気吹き出し口20内に回転自在に挿入されて、前記収納ボックス8内で上記仕切板19よりも他端寄り部分に開口する。
【0017】
上述の様な切換板21には、この切換板21を上記冷気取り入れ口17及び暖気取り入れ口18を設けた端板16に向け弾性的に押圧する押圧手段を設けている。図示の例では、この押圧手段を構成する為に、上記枢軸22の先端面部分に係止板28を、ねじ29により結合固定している。この係止板28の外径は、上記枢軸22の外径よりも大きく、上記空気送り管26の内径よりも小さい。そして、この係止板28と上記切換板21の片面中央部との間に圧縮コイルばね30を設けて、上記押圧手段を構成している。
【0018】
又、上記切換板21の両面のうち、上記冷気取り入れ口17及び暖気取り入れ口18に対向する面に、ゴム板等のシール材31を、接着等により添設している。このシール材31は、上記冷気取り入れ口17と暖気取り入れ口18とのうちの何れか一方の吹き出し口を上記流通孔24に整合させ、上記圧縮コイルばね30の弾力により上記切換板21を前記端板16に向け押圧した状態で、上記何れか一方の吹き出し口と上記流通孔24との間の気密を保持する。
【0019】
更に、上記枢軸22と上記切換板21との間に、変位手段を設けている。この変位手段は、この枢軸22を中心にこの切換板21が回転して、上記流通孔24が上記冷気取り入れ口17及び暖気取り入れ口18の何れの吹き出し口からも外れた状態で、上記切換板21を上記圧縮コイルばね30の弾力に抗して上記端板16から離れる方向に、上記枢軸22の軸方向に変位させる機能を有する。
【0020】
この様な変位手段を構成する為に図示の例では、上記枢軸22の基端部に大径部32を設け、この大径部32の端面で上記切換板21に対向する面に、円周方向に関する凹凸面であるカム面33を形成している。図示の例では、このカム面33の円周方向等間隔の4個所位置(90度毎)に、それぞれ放射方向のV溝状である凹部34、34を形成している。これに対して、上記切換板21の中央部で上記カム面33と対向する部分に、このカム面33と係合する係合部35を形成している。この係合部35は、円周方向等間隔の4個所位置(90度毎)に、それぞれ上記各凹部34、34と係合自在な突片36、36を有する。
【0021】
これら各凹部34、34と各突片36、36とは、上記切換板21に形成した前記流通孔24と、前記各筒部37a、37b、37cのうちの何れかの筒部とが整合した状態で係合する。そして、この状態では、上記切換板21が前記圧縮コイルばね30の弾力により前記端板16に向けて変位し、前記シール材31が上記各筒部37a、37b、37cの先端縁に押し付けられる。これに対して、上記流通孔24が上記各筒部37a、37b、37cの何れの筒部からも外れた場合には、上記各突片36、36が上記各凹部34、34から外れ、上記切換板21が上記圧縮コイルばね30の弾力に抗して上記端板16から離れる方向に変位し、上記シール材31が上記各筒部37a、37b、37cの先端縁から離れる。
【0022】
又、図示の例では、図13に示す様に、前記収納ボックス8の外面に複数の突条38、38を設け、これら各突条38、38の先端縁にパッキング39を添着している。そして、このパッキング39と上記収納ボックス8との間に空気層を介在させて、この収納ボックス8の断熱性を確保している。
【0023】
更に、図示の例では、上記収納ボックス8の他端部内側に、図12に示す様に、前記空気戻し通路15内に送り込まれる空気が総て通過する空気通過空間40を設けている。この為に、上記収納ボックス8の中間部他端寄り部分に多孔仕切板41を設けて、この多孔仕切板41と上記空気戻し通路15の上流端を接続した端板42との間を、上記空気通過空間40としている。そして、この空気通過空間40内に、脱臭剤43を収納自在としている。従って、上記収納ボックス8内を流れた低温空気又は高温空気は、この脱臭剤43を通過してから、上記空気戻し通路15を通じて、前記ダクト2の上流端に戻される。
【0024】
以上に述べた通り構成する本発明の自動車用保冷温庫は、前記エバポレータ3の直後部分から取り入れた低温空気、或は前記ヒータコア5の直後部分から取り入れた高温空気を、前記冷暖気切換装置7aを介して上記収納ボックス8に送り込む。そして、この収納ボックス8内を流通させてから、上記空気戻し通路15を通じて上記ダクト2の上流端に戻す。上記収納ボックス8内に送り込まれた空気は、総て脱臭剤43を通過してから上記空気戻し通路15内に送り込まれる為、上記収納ボックス8内に臭いのある物品を収納しても、前記自動車用空気調和装置1から自動車室内に吹き出す空気が臭う事を防止できる。
【0025】
又、上記収納ボックス8内に低温空気を送り込むか、高温空気を送り込むか、或は空気の送り込みを停止するかは、上記冷暖気切換装置7aを構成する切換板21を、前記枢軸22を中心に回転させる事により行なう。先ず、低温空気を送り込む場合には、上記切換板21に形成した流通孔24を前記冷気取り入れ口17に整合させる。この状態では、上記エバポレータ3の直後部分から前記冷気供給通路4内に送り込まれた低温空気が、上記冷気取り入れ口17、流通孔24、前記分岐覆い部27、前記空気送り管26、空気吹き出し口20を通じて上記収納ボックス8内に送り込まれる。この様にして空気吹き出し口20を上記冷気取り入れ口17に連通させた状態では、前記圧縮コイルばね30により、上記切換板21の片面に添設したシール材31のうちで上記流通孔24の周囲部分を、上記筒部37aの先端縁に押圧し、この筒部37aと上記流通孔24との間部分をシールする。従って、上記冷気取り入れ口17から吹き出す冷気は、上記空気吹き出し口20に向け確実に送られる。
【0026】
これに対して、高温空気を送り込む場合には、上記流通孔24を前記暖気取り入れ口18に整合させる。この状態では、上記ヒータコア5の直後部分から前記暖気供給通路6内に送り込まれた高温空気が、上記暖気取り入れ口18、流通孔24、上記分岐覆い部27、上記空気送り管26を通じて上記収納ボックス8内に送り込まれる。この場合も、上記シール材31のうちで上記流通孔24の周囲部分を上記筒部37bの先端縁に押し付けて、上記暖気取り入れ口18から吹き出す暖気を、上記空気吹き出し口20に向け確実に送る。更に、空気の送り込みを停止する場合には、上記流通孔24を前記筒部37cに整合させ、上記シール材31のうちで上記流通孔24の周囲部分を、この筒部37cの先端縁に突き当てる。
【0027】
上述の様にして、上記空気吹き出し口20を連通させるべき吹き出し口を切り換えたり、或は空気取り入れを停止すべく、上記流通孔24を奥端部を塞がれた筒部37cに対向させる為に、上記切換板21を回転させる際には、前記係合部35を構成する前記各突片36、36が、前記カム面33を構成する前記各凹部34、34から外れる。そして、前記切換板21が前記圧縮コイルばね30の弾力に抗して、前記端板16から離れる方向に軸方向に変位し、上記シール材31と、上記各筒部37a、37b、37cの先端縁とを離隔させる。この為、上記切換板21を回転させる際に、これら各筒部37a、37b、37cの先端縁と上記シール材31とが擦れ合う事がなく、上記切換板21の回転を、軽い力で、しかもこのシール材31を傷める事なく行なえる。
【0028】
【発明の効果】
本発明の冷暖気切換装置及び自動車用保冷温庫は、以上に述べた通り構成され作用するので、小型に構成できて、例えば小型自動車等、設置空間が限られた条件下でも実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車用保冷温庫の設置状態を示す、略透視斜視図。
【図2】同じく略回路図。
【図3】冷暖気切換装置を組み込んだ収納ボックスの略斜視図。
【図4】同じく平面図。
【図5】図4の左方から見た図。
【図6】同じく下方から見た図。
【図7】冷暖気切換装置部分の分解斜視図。
【図8】切換板の断面図。
【図9】同じく側面図。
【図10】図9の左方から見た図。
【図11】同じく右方から見た図。
【図12】図6の右端部略断面図。
【図13】図6のA−A断面図。
【図14】従来から知られている自動車用保冷温庫の回路図。
【図15】従来から知られている冷暖気切換装置の第1例を示す断面図。
【図16】同第2例を示す略断面図。
【符号の説明】
1 自動車用空気調和装置
2 ダクト
3 エバポレータ
4 冷気供給通路
5 ヒータコア
6 暖気供給通路
7、7a 冷暖気切換装置
8 収納ボックス
9a、9b ドア
10 空気吹き出し口
11 冷気取り入れ口
12 暖気取り入れ口
13 バタフライ弁
14 運転席
15 空気戻し通路
16 端板
17 冷気取り入れ口
18 暖気取り入れ口
19 仕切板
20 空気吹き出し口
21 切換板
22 枢軸
23 円孔
24 流通孔
25 導風ブラケット
26 空気送り管
27 分岐覆い部
28 係止板
29 ねじ
30 圧縮コイルばね
31 シール材
32 大径部
33 カム面
34 凹部
35 係合部
36 突片
37a、37b、37c 筒部
38 突条
39 パッキング
40 空気通過空間
41 多孔仕切板
42 端板
43 脱臭剤
44 フランジ

Claims (6)

  1. 低温空気を流通させる冷気供給通路の下流端を通じさせた冷気取り入れ口及び高温空気を流通させる暖気供給通路の下流端を通じさせた暖気取り入れ口と空気吹き出し口との間に設けて、この空気吹き出し口を上記冷気取り入れ口と暖気取り入れ口とのうちの何れか一方の取り入れ口に連通させる冷暖気切換装置に於いて、上記冷気取り入れ口及び暖気取り入れ口から等距離にある枢軸と、この枢軸を中心として回転する切換板と、この切換板の一部でこの枢軸を中心とする回転に伴って上記冷気取り入れ口と暖気取り入れ口とのうちの何れか一方の取り入れ口に整合自在な位置に形成された流通孔と、上記切換板を上記冷気取り入れ口及び暖気取り入れ口に向け弾性的に押圧する押圧手段と、上記切換板の両面のうちでこれら冷気取り入れ口及び暖気取り入れ口に対向する面に添設したシール材と、上記切換板が上記枢軸を中心に回転して上記流通孔が上記冷気取り入れ口及び暖気取り入れ口の何れの吹き出し口からも外れた状態で、上記切換板を上記押圧手段に抗して上記冷気取り入れ口及び暖気取り入れ口から離れる方向に、上記枢軸の軸方向に変位させる変位手段とを備え、上記押圧手段は、上記切換板の両面のうちで上記冷気取り入れ口及び暖気取り入れ口とは反対側の面から、これら冷気取り入れ口及び暖気取り入れ口と反対側に突出した上記枢軸の先端面部分に固設した係止板と、この係止板と上記切換板の片面との間に設けた圧縮コイルばねとから成る事を特徴とする冷暖気切換装置。
  2. 切換板の両面のうちで冷気取り入れ口及び暖気取り入れ口とは反対側の面の中心部に形成し、その下流端を空気吹き出し口に通じさせる、円筒形の空気送り管と、この空気送り管の上流端部外周面からこの空気送り管の直径方向外方に分岐し、上記切換板に形成した流通孔の下流側開口を覆ってこの流通孔と上記空気送り管の内部とを連通させる分岐覆い部とを備えた、請求項1に記載した冷暖気切換装置。
  3. 変位手段は、枢軸の基端部周囲に設けられた大径部の軸方向端面で切換板に対向する部分に形成した、円周方向に関する凹凸面であるカム面と、この切換板の中央部でこのカム面と対向する部分に形成した係合部とから成る、請求項1〜2の何れかに記載した冷暖気切換装置。
  4. 自動車用空気調和装置を構成するダクト内を流れる空気の流れ方向に関して、このダクト内に設置したエバポレータの直後部分にその上流端を開口させ、その下流端を冷気取り入れ口に通じさせた冷気供給通路と、上記ダクト内に設置したヒータコアの直後部分にその上流端を開口させ、その下流端を暖気取り入れ口に通じさせた暖気供給通路と、その一端部に空気吹き出し口を、その他端部に空気排出口を、それぞれ設けると共に、開閉自在な扉を設けた収納ボックスと、この空気排出口にその上流端を、上記ダクトの上流端にその下流端を、それぞれ接続した空気戻し通路と、上記冷気取り入れ口及び上記暖気取り入れ口と上記空気吹き出し口との間に設けた、請求項1〜3の何れかに記載した冷暖気切換装置とから成る自動車用保冷温庫。
  5. 収納ボックスの外面に複数の突条を設け、これら各突条の先端縁にパッキングを添着する事により、このパッキングと上記収納ボックスとの間に空気層を介在させた、請求項4に記載した自動車用保冷温庫。
  6. 収納ボックスの他端部内側に、空気戻し通路内に送り込まれる空気が総て通過する空気通過空間を設け、この空気通過空間内に脱臭剤を収納自在とした、請求項4〜5の何れかに記載した自動車用保冷温庫。
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