JP3907345B2 - 携帯用電子機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歩行運動に伴う脂肪燃焼量を演算し、その脂肪燃焼量より種々のストーリーを変えるようにした携帯用電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年歩行運動に伴い、犬や猫等のペットあるいは幼児を所定の画面内で育成するようにした電子ゲーム装置が種々提案されている。これらは使用者が歩行した歩行数をカウントし、その歩行数により画面の中のペットが大きく成長したりするものであり、例えば、特開平11−85005号公報では歩行運動に伴う歩数を検出し、積算歩数に基づいてペットを育成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これら従来の歩数に伴いペットやキャラクターを育成する電子機器では、単に積算歩数のみで育成の判断基準を行っている、つまり歩いた歩数に応じてペットが育っていくものであり、ダイエットのために歩行している歩行者が自分のダイエット状態に直接結びつかなかった。なぜならばダイエット状態は歩行者の日常生活における生活行動パターンや肥満度(BMI)によって影響を受け、積算歩数のみではダイエットにそのまま結びつかず誤差が生じるものである。
【0004】
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、歩行、生活行動パターンより歩行者の脂肪燃焼量を演算し、この脂肪燃焼量よりストーリーを進行させるようにし、ダイエット促進とストーリー進行が楽しめるようにした携帯用電子機器を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の携帯用電子機器は、歩行運動に伴う動作を検出する検出手段と、この検出手段からのデータにより脂肪燃焼量を演算する演算手段と、開始から終了までを有するステージを直列的に複数備え、各ステージの終了で複数のステージに分岐するストーリーを有するシナリオ手段と、時間を管理する時間管理手段と、時間管理手段による一定期間に演算手段における脂肪燃焼量の演算結果が所定値に達しているかどうか判断し、シナリオ手段によるステージの進行を制御する制御手段を有することとする。
【0006】
また本発明の携帯用電子機器は、上記の制御手段は演算手段の演算結果が所定値に達していないと判断したとき、シナリオ手段の各ステージの終了時にそのステージの開始点に戻すこととする。
【0007】
また本発明の携帯用電子機器は、上記の制御手段は同一のステージでの戻しが一定回数になると進行を停止することとする。
【0008】
また本発明の携帯用電子機器は、上記の制御手段は同一のステージに戻すときに演算結果の所定値を変更し判断することとする。
【0009】
また本発明の携帯用電子機器は、上記の制御手段は演算結果が特定値に達していると判断したとき、次のステージを越えてその次のステージに向けて処理を進めることとする。
【0010】
また本発明の携帯用電子機器は、更に性別、年齢及び身長、体重を入力する個人情報入力手段と、生活行動パターンに関わるデータを入力するパターン入力手段と、年齢考慮消費エネルギー係数を記憶する記憶手段と、歩行時の歩数を入力する歩数入力手段とを備え、前記演算手段は、前記個人情報入力手段と前記歩数入力手段と前記記憶手段とからのデータに基づき消費エネルギーを演算する消費エネルギー演算手段と、前記パターン入力手段のデータから脂肪燃焼効率を演算する脂肪燃焼効率演算手段と、前記消費エネルギー演算手段と脂肪燃焼率演算手段のデータから脂肪燃焼量を演算する脂肪燃焼量演算手段とからなり、更に演算された脂肪燃焼量を表示する表示手段を備えたこととする。
【0011】
また本発明の携帯用電子機器の脂肪燃焼効率演算手段は、パターン入力手段のデータと肥満度のデータとにより演算することとする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の携帯用電子機器では、まず厚生省が発表している運動時の総エネルギー消費量の計算式において用いられる、実施した運動のエネルギー消費量と身体活動のエネルギー消費量の年齢係数を組み合わせることにより、あらかじめ年齢考慮消費エネルギー係数を求め、この年齢考慮消費エネルギー係数を用いて歩行時の消費エネルギーを求める。
【0013】
【数1】
E=CTWA (1)
E:活動時の総エネルギー消費量(kcal)
C:実施した運動のエネルギー定数(kcal/kg/分)
:運動時間(分)
W:体重(kg)
A:身体運動のエネルギー消費量の年齢係数
【0014】
上式において用いられる運動時間にあたる歩行時間の代わりに、歩数係数を導入した。この歩数係数として、歩行者がゆっくり歩く場合や早足で歩く場合等の様々なケースを想定し、それぞれの歩行状態での心拍数を基に運動強度を求め、この運動強度から平均歩行速度を求めるという統計的処理をした結果、あらゆる歩行速度に対応できる基準値として、運動強度が40%になる歩行速度の平均値から100歩/分を求め、前記歩行係数として歩数/100を導き出した。この歩行係数を用いることで歩行時間ではなく、歩数値そのものにより、消費エネルギーを求める。従って消費エネルギーを
消費エネルギー=年齢考慮消費エネルギー係数×体重(kg)×歩数/100
で求めるものとする。
【0015】
また、前記年齢考慮消費エネルギー係数を求めるのに用いられる年齢係数は年齢及び性別により細かく算出された値が厚生省より発行されているが、本発明では、この年齢係数を男女別に一定の年齢区分毎にまとめ、その区分内での年齢係数を用いるものとする。
【0016】
更に本発明の携帯用電子機器では、実測呼気分析を用い男女毎・運動強度毎・継続時間毎に求めた歩行中の脂肪燃焼効率の平均値を求める。発明者は平均的な運動強度として一般的に知られている運動強度40%となる歩行速度において、平均脂肪燃焼効率を求めたら、女性で45%、男性で40%となった。しかしながら、この平均脂肪燃焼効率は平均値であるため、平均以上または平均以下の運動したり、休んだり、食事をしたり、風呂に入ったりする日常生活の場合において、そのままの値を使用できない。
そこで、本発明では日常生活の行動または運動を複数の区分のパターンに集約し所定値を割り当て、これら点数の合計値から平均脂肪燃焼効率に補正をかけるようにした。
【0017】
ここで所定値とは個人により異なる体質、体格を分析するために、脂肪燃焼効率を作用する要素に関係する、その人の生活行動パターンを複数の区分に分類し点数を割り当てた値であり、それぞれについて当てはまるか否かを判定してもらうことで、該当する項目については加算し、脂肪燃焼効率を演算する。
【0018】
また、前記所定値としては、該当するときにのみ値を加算するだけではなく、該当しない場合は、マイナス値として減算することで演算することもできる。これは生活パターンに持たせる点数を計算し易いように適宜変更することで対応できる。
【0019】
更に本発明では、運動中の消費エネルギーのうち脂肪が占める割合を示す脂肪燃焼効率を演算するのに、生活行動パターンによる所定値の合計を用いるのに加えて、肥満度指数であるBMI(Body mass index)とにより脂肪燃焼効率を演算する。歩行者の体格、すなわち肥満度(BMI)より脂肪燃焼効率が変化することにも注目し、発明者は肥満度の異なる歩行者による脂肪燃焼効率を測定した。その結果、合計値に基づく定数に肥満度(BMI)を加算することでより正確な脂肪燃焼効率を求めることができた。これは、使用者の個人差により対応した脂肪燃焼効率を正確に且つ簡単に求めるためである。
【0020】
上記生活行動パターンの区分は、多くの人に共通する生活行動パターンの中から代表的なパターンを設定する。また上記生活行動パターンの区分は、運動選手や事務職等の特定の生活行動パターンを有している人に対して区分して設定すると、より多彩な生活行動パターンの人々に対応できる。
【0021】
以上のように本発明の携帯用電子機器では、歩行の消費エネルギー定数と年齢定数から求められる年齢考慮消費エネルギー係数と、体重と、歩行時の歩行定数から歩行時の消費エネルギーを演算する。前記歩行定数は、歩行したトータル歩数を100で割った定数を用い、予め求めておいた歩行中の男女別の脂肪燃焼効率を、体質や生活行動に関わる要因で加点か減点し肥満度で補正することにより、個人に即した歩行中の脂肪燃焼効率を求め、更に前記消費エネルギーと乗算することにより脂肪燃焼エネルギー、つまり脂肪燃焼量を熱量(kcal)で算出するものとする。
【0022】
人体の脂肪組織は純粋な中性脂肪が約8割とタンパク質、水分等その他の成分が約2割であるとされている。また脂肪1gは9kcalの熱量をもつとされている。従って前記脂肪燃焼熱量を純粋な脂肪1g当たりの熱量である9(kcal)と、身体の脂肪組織の中で純粋な脂肪が占める割合である80%の掛けた値を除算する事により、その歩行によって身体から消費された脂肪を具体的に重量で表すことができる。
【0023】
本発明の携帯用電子機器は、内部にストーリーを有するシナリオが設けられており、このストーリーは複数のステージから成り立っているものとする。現在のステージから次のステージへ進む段階で所定レベルに達しているか否かを判断し、所定レベルに達している場合には次のステージに進むことが可能なものとする。ここで所定レベルとは、予め歩行者の個人情報より求めた一定期間に燃焼しなければならない脂肪燃焼量のノルマであり、現在のステージから、次のステージに進む段階で、設定されている脂肪燃焼量のノルマと実際に歩行により脂肪を燃焼させた量とを比較するチェックを行い、設定されている脂肪燃焼量のノルマを越えている場合は、次のステージに進むものとし、越えていない場合はそのステージを再度行うように現在のステージの開始段階に戻すものとする。従って設定された脂肪燃焼量を越える歩行を行うまで次のステージには進めないものとする。
【0024】
また、同一のステージにおいて開始点への戻しが一定回数を越えると、ストーリーの進行を全て中止するものとする。これは何日経っても歩行により脂肪を燃焼する意志がないものと判断し、これ以上続けても無駄であると判定するためである。
【0025】
また、設定された脂肪燃焼量のノルマと実際の歩行による脂肪燃焼量の比較において、設定した脂肪燃焼量を越えていない場合は、そのステージの開始点に戻すと共に、その設定されている脂肪燃焼量のノルマを変更するものとする。これは、その人に課せられた脂肪燃焼量のノルマを達成しなかったため怠けていたと判断し同期間で同じ脂肪燃焼量では、懲罰的なものとして、既に設定されている脂肪燃焼量のノルマを増やすものである。
【0026】
また、歩行による脂肪燃焼量が、設定されている脂肪燃焼量のノルマより大幅に越えており、非常によい脂肪燃焼量であるとされるレベルまで脂肪を燃焼したと判断した場合には、次のステージを飛ばし、その次のステージに進むものとする。
【0027】
【実施例】
本発明の実施例を表及び図面を用いて説明する。
【表1】
Figure 0003907345
【0028】
表1は厚生省発行の速歩によるエネルギー消費量定数と年齢別係数から、基礎代謝のエネルギー消費量を加味すると共に、年齢の区分を変え、その区分内での平均値を求め、性別・年齢別に求めた年齢考慮消費エネルギー係数を表すものである。
【0029】
この実施例では、22歳で体重50kgの女性が10000歩歩いた場合の消費エネルギーを求めると、表1より年齢考慮消費エネルギー係数は、0.080を用い、
消費エネルギー=0.080×50(kg)×10000(歩)/100=400kcal
と消費エネルギーは400kcalと求められる。
【0030】
次に歩行中の脂肪燃焼効率を求める。ここでは生活行動パターンとして図1に示す7種類に分ける。図1は生活行動パターンが該当するとき、該当しないときの点数を示しており、歩行者は各パターンの該当・非該当をチェックし、それぞれの点数を加算して合計値を求める。ここに挙げられた7つの項目は、脂肪燃焼効率を作用するといわれる種々の要因を1つの質問事項として用いる。
【0031】
ここで区分1〜3はRMR(安静時代謝)に関する項目であり、RMRが高ければ日常の生活において消費されるエネルギー量が基本的に多いとされる。区分4は体温保持消費に関する項目であり、基礎体温が高い人程消費するエネルギー量は多いとされている。区分5,6は有酸素消費に関する項目であり、酸素を多量に取り入れて、エネルギーも同様に消費しているか、つまりエネルギーの燃焼効率が高いかを判断する項目である。区分7は脂肪蓄積因子に関する項目であり、体に脂肪が付きやすい生活をしていないかを判断する項目である。尚、ここでは生活行動パターンの判定項目として7区分を用いたが、脂肪燃焼効率を補正できる範囲であればよいので、これに限られるものではない。
これらの項目を歩行者が判定し易い簡単な質問事項を挙げて、該当するか否かにより、点数を割り当て、点数の合計値により平均脂肪燃焼効率を補正する。
【0032】
図2は生活行動パターンにより求められた合計値により、脂肪燃焼効率を求めたものであり、生活行動パターンにより、脂肪燃焼効率が異なることとなり、求めた合計値より歩行者個人の脂肪燃焼効率を求めることができる。
尚、男性の脂肪燃焼効率は、女性の脂肪燃焼効率に比較して平均5%低くしてあるが、これは男性の体質は女性の体質と比較して筋肉質であるため、同じ運動をしても筋肉中の糖質が多く消費され、脂質の消費が少ないことから来るものである。
【0033】
また、上記の生活行動パターンによる脂肪燃焼効率に加えて、歩行者の体格、すなわち肥満度(BMI)より脂肪燃焼効率が変化することにも注目し、肥満度の異なる歩行者による脂肪燃焼効率を測定した。その結果、図3に示すように所定の値に肥満度(BMI)を加算することでより正確な脂肪燃焼効率を求めることができる。
【0034】
ここで、前記消費エネルギーを求めた場合と同様の女性で脂肪燃焼効率を求めてみる。身長150cm体重50kgの22歳の女性が10000歩歩いた場合を想定し、生活行動パターンによる所定値とBMIを用いたこの演算方法により、歩行中の脂肪燃焼効率を求める。この女性は▲1▼普段は運動をせず、▲2▼自分は痩せていて脂肪率は少ないと感じているが、▲3▼家ではゴロゴロしており、▲4▼冷え性であるため、▲5▼長風呂が好きで、▲6▼趣味はカラオケで、▲7▼間食をよくしてしまう人であるとする。
まず、図1に示す生活行動パターンにおいて判定してみると、
1)運動量が多い ×(−5)
2)私は脂肪率が高い ×(+5)
3)家でゴロゴロしているのが好き ○(−5)
4)寒くても平気 ×(−5)
5)長風呂派である ○(+5)
6)カラオケに頻繁に行ってよく歌う ○(+5)
7)間食をよくする ○(−5)
となり、合計値は−5ポイントとなる。従って図3より、この生活行動パターンでは、
脂肪燃焼効率は10+BMIで求められることになる。
更にBMIを求めると、BMI=体重/(身長)であるので
BMI=50/(1.5)
よって脂肪燃焼効率(%)は
脂肪燃焼効率=10+(50/1.5)≒32.2
従ってこの女性の場合、歩行中の消費エネルギーのうち脂肪が占める割合の脂肪燃焼効率は、32.2%であると求めることができる。
【0035】
尚、図2及び図3では、日本人を対象に脂肪燃焼効率を求めたが、人種が異なれば脂肪燃焼効率の数値や肥満度に一定係数をかけること等の補正が必要である。
上記実施例では、歩行運動に注目して説明したが、歩行運動に限定することなく、種々の運動においても生活行動パターンの区分を変えたり、そのパターンの所定値を変えたりすることにより対応可能である。
【0036】
次に、これまでに求められた歩行時における消費エネルギーと脂肪燃焼効率から、実際に歩行によって燃焼された脂肪量を求める。この脂肪燃焼量は、消費エネルギーと脂肪燃焼効率を乗算することで、熱量(kcal)として算出することができる。
脂肪燃焼量(kcal)=消費エネルギー(kcal)×脂肪燃焼効率(%)
前記女性の場合、消費エネルギーは400kcal、脂肪燃焼効率は32.2%であるので、脂肪燃焼量を求めてみると、
脂肪燃焼量(kcal)=400×0.322=128.8(kcal)
と、歩行による脂肪燃焼量は128.8kcalの熱量であると求められる。
【0037】
次に、求められた脂肪燃焼量の熱量(kcal)を重量(g)に換算する。
脂肪1g当たりの熱量は9kcalであり、脂肪組織の中で純粋な脂肪が占める割合は80%であるので、脂肪燃焼量の重量は、次式で換算する事ができる。脂肪燃焼量(g)=脂肪燃焼量(kcal)/(9×0.8)
ここで、前記の例で求められた脂肪燃焼の熱量128.8kcalを重量に換算すると
脂肪燃焼量(g)=128.8/(9×0.8)≒17.9(g)
と、歩行による脂肪燃焼量は17.9gの重量であると求められる。
【0038】
【表2】
Figure 0003907345
【0039】
表2は本発明に用いられるストーリーにおいて、各ステージでのクリア条件等を表した一例である。この場合、ステージ1ではクリア日数を3日間とし、その間毎日、1日20gの脂肪を燃焼するようにノルマか課せられることとなる。この3日間は毎日夜中に歩行者の個人情報と実際の歩数カウントから脂肪燃焼量を求め、1日の脂肪燃焼量のノルマと比較を行い、脂肪燃焼量のノルマを越えていればカウントを±0、つまりなにもせず、足りない場合は−1、非常に多く脂肪を燃焼していれば+1とする。このカウント操作については後で詳しく説明する。従って、カウントが0であれば、そのステージはクリアでき、更にカウントが3であればジャンプレベルに達しているとして、そのステージはクリアするのは勿論、通常の次のステージであるステージ2を越えて、ステージ3に進むものとする。ペナルティ脂肪燃焼量は、1日の脂肪燃焼量のノルマを達成出来なかった場合に、1度開始点まで戻り、再度ステージ1を行う3日間は、1日の脂肪燃焼量が加算されるものである。例えば1回目に20gの脂肪燃焼量を達成出来なかった場合は、ステージ1の2回目は21gの脂肪燃焼を行わなければならなくなる。戻り回数限度は、そのステージにおける許容回数を表しており、この場合、ステージ1における戻り回数限度は2であるので、2回はステージ1をやり直してもよいとされるが、3回目でクリアできなければ、このストーリーの進行は全て中止されることとなる。
【0040】
図4は本発明の携帯用電子機器であり、一般的な歩数計に適用した場合の外観図である。歩数計本体1には、ストーリーの展開により様々なキャラクターや歩行による脂肪燃焼量等の情報を表示する表示部2を設け、この表示部2の下部には電源スイッチ3と身長、体重等の個人データを入力する個人設定入力モード、合計歩数値を表示するモード、脂肪燃焼量からステージを変更し表示するモードの3つのモードを切り替える表示切替釦4、データを入力するときに使用するアップ釦5ダウン釦6、入力データを確定する設定釦7を設ける。
【0041】
図5は図4の歩数計の電気的ブロック図である。歩数計本体1の内部に設けた歩数検出手段である歩数センサー8は、歩行者が1歩を歩く毎に1カウントを検出し信号を発生させるもので、振り子スイッチに限らず種々のものがある。入力手段9は図4の表示切替釦4、アップ釦5とダウン釦6、設定釦7からなるが、この他通常用いられるテンキーや十字キー、ジョグダイヤル等、数値入力可能な入力方法であれば種々のものを使用できる。記憶手段10はメモリであり、歩数センサー8で検出された合計歩数値を常時記憶する記憶手段やストーリーに基づくステージ内容等が記憶されている。CPU11においては、歩数センサー8及び入力手段9からのデータに基づき脂肪燃焼量を演算、比較したり求められた結果に基づき表示部2に表示を行う制御手段等を有するもので、バッテリーに接続されており、これにより動くものである。また時計機能12は、時間を管理するもので、ここでの時間管理により1日を判断する。
【0042】
図6のフローチャートを用いて、本実施例の歩数計の操作及び動作を説明する。
電源スイッチ3がオンされると(ステップS1)、記憶手段のデータをクリアする等の初期設定がなされる(ステップS2)。
【0043】
まず、通常の歩数表示モードとなり、歩数センサー8において歩行動作を感知する度にCPU11側に検出信号を送り、マイコンはそのデータを取得する(ステップS3)。取得した歩数データは記憶手段10に記憶されるが、既に歩数データがあればその値に加算されていくので、合計歩数値が記憶される(ステップS4)。記憶手段10に記憶された合計歩数値と設定モードにおいて入力された個人情報から、その日における現在の脂肪燃焼量をCPU11において求める(ステップS5)。この求められた現在の脂肪燃焼量を表示部2に表示する(ステップS6)。
【0044】
次に時計機能において判断される日付変更信号があるかを判断する。この日付変更信号は、夜中の2時になると発生させるものとし、1日の終わりを判定するのに用いられる(ステップS7)。
ここで日付変更となると、1日は終了したとして記憶手段10に記憶されているその日の脂肪燃焼データ及び、所定レベルである、本来使用者がその一定期間に脂肪を燃焼しなければならない脂肪燃焼量をCPU11が読み込んでくる(ステップS8)。所定レベルである脂肪燃焼量のノルマを達成したか否かをCPU11で比較する(ステップS9)。所定レベルの脂肪燃焼量を越えていなければカウンターをー1する(ステップS10)。このカウンターは所定レベルとその日の脂肪燃焼量を比較した結果により増減するものであり、この値によって、次に進むステージを判断するのに用いられる。所定レベルを越えている場合、つまり設定された脂肪燃焼量のノルマを越えている場合は、その消費された脂肪量は、どの程度越えているかを判断する。これは、所定レベル以上の脂肪燃焼量であり、利用者が非常によく脂肪を燃焼しようと歩行を行っているかどうか、つまりよいレベル(ここではグッドレベルとする)の歩行をしているか判断するものである(ステップS11)。グッドレベルに達していない、つまり所定レベルをクリアした程度であれば、前記カウンターを±0とし(ステップS12)、グッドレベルをクリアした、つまり非常によく脂肪燃焼を行ったのであればカウンターを+1とする(ステップS13)。
【0045】
次に、定められた一定期間つまりそのステージにおける所定日数を経過したかをチェックする(ステップS14)。この所定日数が経過していない場合は、まだ残り日数があることであり、その時点でステージをクリアしたか否かを判定する必要はないが、所定日数を経過する前に既に所定レベルを達成しているかを判断する(ステップS15)。仮に所定レベルを達成していなくとも、現段階では問題はないので、通常の歩数カウント状態(ステップS3)へ戻る。
【0046】
所定日数が経過している場合は、当然にその時点でステージをクリア出来たかどうかの判断を行う(ステップS16)。カウンターの値が0以上であればクリアとし、−1以下であれば、クリア条件を満たしていないこととなる。このクリア条件を満たしていない場合は、そのステージが何度目に当たるのかをチェックする。これは各ステージ毎に定められている制限回数と、現在のステージ回数とを比較するものである(ステップS17)。ここで設定されている制限回数を越えている場合は、その使用者に歩行する意志が弱いかないと判断し、表示部2に“ゲームオーバー”を表示し、ストーリーの進行を全て中止する(ステップS18)。設定されている制限回数を越えていない場合は、まだ歩行を行う意志が若干あるものと判断し、ストーリーの進行は可能なものとするが、そのステージの回数は1増やす(ステップS19)。また、クリア条件である脂肪燃焼に必要な歩行を行わなかったため、ペナルティの脂肪燃焼量を所定レベルとして設定されている脂肪燃焼量に加算し、新しい脂肪燃焼量のノルマを設定する(ステップS20)。その後は新たに設定された脂肪燃焼量をそのステージにおける所定レベルとして、再度、現在のステージを行わせるものとし、そのステージの初期状態に戻す(ステップS21)。
【0047】
ステップS16のカウンターのチェックにおいて、0以上の場合はそのステージをクリア出来ることになるが、更にその脂肪燃焼量が設定されたジャンプレベルを越えていて、通常のステージ進行ではなく、次のステージを1つ飛ばすジャンプをしてよいかを判定する(ステップS22)。このジャンプレベルの判断は、前記カウンターの値により判断し、カウンターの値が、そのステージにおけるジャンプレベルを越えていない場合は、設定されている脂肪燃焼量のノルマ程度であると判断し、通常のストーリーの流れに従い次のステージに進むものとする(ステップS23)。カウンターの値がジャンプレベルを越えている場合には、通常進むべき次のステージを1つ飛ばして、更に次のステージに進むものとし、ストーリーの進行を早くする(ステップS24)。これは脂肪燃焼を非常に多く行っている場合には、ストーリーの進行を早くすることで、より多く脂肪を燃焼させようと使用者に歩行に対する遣る気を起こさせるためである。
【0048】
ステップS7の日付変更確認において変更でない場合は、1度個人設定入力モードであるかを判断する(ステップS25)。これは表示切替釦4が押されたら、その個人情報を入力できるもので、押されなければ通常の歩数カウント状態(ステップS3)に戻る。個人設定入力モードではまず使用者の性別を入力する(ステップS26)。これはアップ釦5及びダウン釦6を押すことで、表示部2に表示される内容が"男"と"女"に切り替わるので、利用者の性別を選択し、設定釦7を押すことで決定される。次に年齢、身長、体重入力状態が続くので、同様にアップ釦ダウン釦及び設定釦を用いて設定・記憶していく。
【0049】
次に生活行動パターン入力状態となる(ステップS30)。ここでは図1に示される脂肪燃焼効率に関係する生活行動に関する質問事項が、表示部2に表示されるので、利用者は当てはまる方をアップ釦及びダウン釦で○か×を選択していく。ここで決定された生活行動パターンも記憶手段10に記憶される。
【0050】
以上、設定された個人情報、生活行動パターンにより、消費エネルギー、肥満度(BMI)、脂肪燃料効率、歩幅をCPU11で求める。まず記憶手段10に記憶された性別・年齢・体重の個人データと現在の合計歩数値から、表1に示される年齢考慮消費エネルギー係数を用いて消費エネルギーの演算式が求められる。更に、身長と体重からBMIが求められ、性別と生活行動パターンから図3に示す脂肪燃焼効率の演算式が求められ、更に身長よりおおよその歩幅を求めることができる。これら、その利用者に適した演算式を用いることで、簡単に歩行における脂肪燃焼量を演算する式を求めることができ、この式を用いて実際の歩行における脂肪燃焼量を求めるものとする。
以上の処理によって個人設定入力モードは終了し、通常の歩数カウント(ステップS3)に戻る。
【0051】
【発明の効果】
本発明の携帯用電子機器では、一定期間における脂肪燃焼量よりストーリーを進行させるので、単に歩数により判断する場合に比べ、より個人に即した判断基準が行え、ダイエットを目的とする利用者にとって興味の高いものとなる。
また、個人情報より設定された脂肪燃焼量のノルマを達成しない場合、ストーリーが進まなかったり、設定される脂肪燃焼量のノルマが増やされる、あるいは同じステージを何度も繰り返していると全ての進行を終了してしまう構成としているので、利用者に対して危機感を常に与えることとなり、必然的に脂肪を燃焼しようという気持ちにさせる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に用いる生活行動パターンを示すものである。
【図2】本発明における脂肪燃焼効率を表すものである。
【図3】本発明におけるBMIで補正した脂肪燃焼効率を表すものである。
【図4】本発明の一実施例である歩数計の正面を表す図である。
【図5】本発明の一実施例である歩数計の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施例である歩数計の動作処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1、歩数計本体
2、表示部
3、電源
4、表示切替釦
5、アップ釦
6、ダウン釦
7、設定釦
8、歩数センサー
9、入力手段
10、記憶手段
11、CPU
12、時計機能

Claims (5)

  1. 性別、年齢、身長及び体重を入力する個人情報入力手段と、
    合計歩数値を検出する歩数検出手段と、
    脂肪燃焼効率に作用する生活行動パターンを入力するパターン入力手段と、
    前記入力された年齢及び前記入力された性別に基づいて年齢考慮消費エネルギー係数を求める手段と、
    前記入力された体重、前記検出された合計歩数値及び前記求められた年齢考慮消費エネルギー係数に基づいて消費エネルギーを求める消費エネルギー演算手段と、
    前記入力された生活行動パターンに基づいて、該当する生活行動パターンに割り当てられた点数の合計値を求める手段と、
    前記入力された性別及び前記求められた点数の合計値に基づいて、又は、前記入力された体重及び前記入力された身長に基づいてBMIを求め、該求めたBMI、前記入力された性別及び前記求められた点数の合計値に基づいて、脂肪燃焼効率を求める脂肪燃焼効率演算手段と、
    前記求められた消費エネルギー及び前記求められた脂肪燃焼効率に基づいて脂肪燃焼量を求める脂肪燃焼量演算手段と、
    開始から終了までを有するステージを直列的に複数備え、各ステージの終了で複数のステージに分岐するストーリーを有するシナリオ手段と、
    時間を管理する時間管理手段と、
    前記時間管理手段による一定期間に、前記脂肪燃焼量演算手段における脂肪燃焼量の演算結果が所定値に達しているかどうか判断し、前記シナリオ手段によるステージの進行を制御する制御手段と、
    を備える携帯用電子機器。
  2. 前記制御手段は前記脂肪燃焼量演算手段の演算結果が所定値に達していないと判断したとき、前記シナリオ手段の各ステージの終了時にそのステージの開始点に戻すことを特徴とする請求項1に記載の携帯用電子機器。
  3. 前記制御手段は同一のステージでの戻しが一定回数になると進行を停止することを特徴とする請求項2に記載の携帯用電子機器。
  4. 前記制御手段は同一のステージに戻すときに演算結果の所定値を変更し判断することを特徴とする請求項2に記載の携帯用電子機器。
  5. 前記制御手段は演算結果が特定値に達していると判断したとき、次のステージを越えてその次のステージに向けて処理を進めることを特徴とする請求項1に記載の携帯用電子機器。
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