JP3907109B2 - 調味液差し - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の目的】
この発明は、醤油やソース、酢などといった調味液を収容し、調理や食事段階に、それら調味液による味付けを必要とする際に使用される容器に関するものであり、特に長期間に渡って繰り返し注ぎ足し使用する間にも、液入れ口から滲み出したり、漏れ出す虞れが全くなくなるようにした新規な構造からなる調味液差しを提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
これまで長年に渡って使用されてきている各種構造による調味液差しの中、その差し口が蓋の方に形成されているもの、あるいは容器本体の方に差し口が形成されてはいるもの、調味液を差す段に、収容した調味液が必ず蓋の方にまでも流れ込んでしまうものなど、調味液を差すときに容器を傾けてしまうと、容器本体の液溜主要部だけに調味液が止まらず、蓋の方にまで及んでしまう構造のものでは、容器本体と蓋との間にパッキングを介在し、両者間から調味液が漏れ出さないようにした構造を採用してあるのが一般的である。
【0003】
ところが、この構造による調味液差し、特に調味液が醤油やソースなどといった塩分を含むものを収容する調味液差しの場合、長期間に渡って単に注ぎ足し使用していると、上記したとおり、調味液を差すときに容器を傾けて使用している度毎に、容器本体の液溜主要部から調味液が蓋の方にまで及んでしまうこととなり、その際に、それら醤油やソースが、僅かなりとも容器本体と蓋との間からパッキングの隙間に入り込む現象を繰り返し、一旦入り込んだ醤油やソースは抜け出すことなく止まって次第に乾燥し、塩分の塊となってパッキングやその周辺に付着したままになってしまうことから、その状態ままで醤油やソースを注ぎ足し、蓋をしっかり閉めたつもりでいても、それら塩分の塊がパッキングと容器や蓋との間に微細な隙間を生じさせてしまう結果、このような状態のままで醤油やソースを差そうとして容器本体を傾けると、醤油やソースが折角のパッキングの隙間から滲み出て容器本体と蓋とのネジ溝伝いに漏れ出し、容器本体の外側は勿論のこと、当該調味液差しを置いたテーブルや調味液キャリア等を汚してしまう原因となっていた。
【0004】
調味液差しの液漏れを防止するための技術としては、これまでにも多くの提案がなされてはいるものの、例えば登録実用新案第3042903号公報に掲載された「醤油差し」考案や、実用新案登録第3078012号公報掲載の「スプリングの力を利用した液漏れしない醤油差し」考案等に散見されるものに代表されるように、その多くは、容器本体の注ぎ口に至る構造に改良を加えたり、注ぎ口自体の構造に手を加えるタイプのものが殆どであり、上記したとおりの原因、即ち、醤油を差すため、調味液差しを傾けたときの流動によって調味液が液溜主要部から蓋の方にまで及んでしまい、その過程で容器本体と蓋との間に流れ込んだ醤油などの塩分が、長い間に容器本体と蓋との間で固まってしまうことによる弊害を除去しようとする技術についての提案は、殆ど見い出すことができないというのが現状となっている。
【0005】
この容器本体と蓋との間で固まってしまうことに起因した調味液の漏れ現象は、中に収容した調味液が、差す段階に液溜主要部から蓋の方にまで流動して容器本体と蓋との境目を越えてしまうことに原因しているとする判断についての予測は、それ程高度な知識を要するとは思えないにも拘わらず、未だその原因を取り除くようにした有効な提案がなされてきていないのは、調味液差しの形状、構造に対する既成概念が強過ぎ、従前からのものにこだわり過ぎているのではないのかという疑問を抱き、液入れ口や差し口の形状や位置関係について従前からの概念を払拭し、上記のような弊害を生じさせない調味液差しの実現化ができないものかとの判断から、逸早く開発、研究を進め、数々の試行錯誤に加え、試作実験を繰り返し続けた結果、既に特願2001−382336号発明として「漏れない醤油差し」の完成を見るに至ったが、更に茲にきて、その完成度をより高めた「調味液差し」に到達し得たものであり、以下では、代表的な幾つかの実施例と共に、その構成の詳細について説明を加えていくこととする。
【0006】
【発明の構成】
添付した図面に示す代表的な実施例からも明確に把握できるとおり、この発明に係わる「調味液差し」は、基本的に以下のとおりの構成を要旨とする。
即ち、醤油など調味液を入れて使う容器本体の上端側所定範囲部分が、該容器本体液溜主要部軸心に対して斜め上方に向けて所定角度傾斜させた首部に形成された上、該首部軸心に対して直交させて形成した開口面を液入れ口とする一方、当該液入れ口の略反対側となる容器本体部分であって、同液入れ口最下位部分の高さ位置よりも高くならない箇所に差し口を設けてなるものとした構成を要旨とする調味液差しである。
【0007】
この基本的な構成からなるこの発明を、より具体的な構成のものとして示せば、醤油など調味液を入れて使う容器本体の上端側所定範囲部分が、該容器本体液溜主要部軸心に対して斜め上方に向けて30ないし60度程度、望ましくは45度程度に傾斜させた首部に形成された上、該首部軸心に対して直交させて形成した開口面を液入れ口とする一方、当該液入れ口の略反対側となる容器本体部分であって、同液入れ口最下位部分の高さ位置よりも高くならない箇所に差し口を設けてなるものとした構成からなる調味液差しとなる。
【0008】
そして、最も望ましい構成のものとしては、醤油など調味液を入れて使う容器本体の上端側所定範囲部分が、該容器本体液溜主要部軸心に対して斜め上方に向けて45度程度に傾斜させた首部に形成された上、該首部軸心に対して直交させて形成した開口面を液入れ口とする一方、当該液入れ口の略反対側となる容器本体部分であって、同液入れ口最下位部分と同じ高さ位置を開口上限とする箇所に差し口を設けてなる構成による調味液差しである。
【0009】
容器本体は、その液溜主要部に、目的とする調味液、例えば醤油やソース、酢といった極一般的な調味液をはじめ、サラダ油やラー油、ネギ油等の油類その他の各種調味液の所定量を収容する機能を果たすものであり、特にその素材について制限を受けるものではなく、従前からの各種素材、即ち硬質、あるいは比較的弾力性のある塩化ビニール等のプラスチックの外、陶磁器やガラス、金属、そして、場合によっては無垢の天然木や竹材、木材製の集成材を刳り貫いたり、継足し、形成するようにしたもの等とすることもでき、それに組み合わせる蓋体についても、上記容器本体と同一の素材によるものとするか、あるいはそれら各種素材の中から他の素材を選択し、それら素材を異にしたものによる組合せに特徴を持たせるようにする等、様々に工夫を凝らしたものにすることができる。
【0010】
そして、それらの形状も、後述する実施例に取り上げている円筒状のものに限定される訳ではなく、所定量の調味液を安定的に貯えることができる有底中空形状のものでありさえすれば、角筒状、楕円その他変形断面筒状、あるいは筒状であっても各部で断面寸法を異にする、例えば円錐台形や角錐台形としたものや、動植物やキャラクター等の外観を模したもの等、様々な外観、内部中空形状のものとすることができることは言うまでもないことであり、目的、用途に応じて最適な形状、構造のものを採用すれば足りる。
【0011】
液入れ口は、上記容器本体へ所望の調味液を充填するための注入口として機能する部分であり、したがって、当然のことながら容器本体液溜主要部よりも上方位置において開口するものであり、その開口する部分が属する平面部分、即ち開口面は、静置した状態とした容器本体で、その液溜主要部に収容した調味液面を基準にして、後述する差し口が形成されるべき側の略反対側となる方向に向けて斜下方に傾斜するように規制して形成されていなければならず、したがって、この傾斜面を形成するため、容器本体の上方で開口部分に近い所定範囲部分は、傾斜面とする当該開口面に直角となるような方向に曲げて首部とした上、その首部の軸心に直交する角度となるようにして開口面が形成されるようにすることにより、当該開口面は、所定の斜下方に傾斜したものに形成されることになる。
なお、その傾斜角度は、30度程度から60度程度の範囲の適宜角度のものとすることができるが、所期の目的を達成する上で、最も望ましくは45度程度の角度を基準としたものに形成すべきである。
【0012】
そして、必要に応じ、該液入れ口には、調味液を注入する機能を終え、調味液差しとして使用する段階に、当該開口部分からゴミや虫等といった異物が入らないようにしたり、調味液差しとして使用している最中の不用意な取扱いによって当該開口部分から調味液が溢出してしまうことがないようにする等の目的から、適宜形状、構造の蓋体が、螺合構造として組み合わせるようにする外、液入れ口開口面には所定の傾斜角度が付されていて、調味液を差すときに蓋を押さえなくても落ちる心配がないことがないことから、単なる被冠または嵌合構造等で組み合わされてなるものとすることもできる。
【0013】
なお、この蓋体には、容器本体の材質が弾力性のある素材からなるものの場合で、指に力をいれて容器本体を適度に変形させ、内部を圧縮して調味液を差す構造を採るものでは、必ずしも必要としないが、それ以外の構造による容器本体に組み合わせることとなる蓋体には、適所に空気孔(温度変化による内部空気の膨張に起因した調味液の溢出を防止する見地からは、やや大きめの孔とするのが望ましい。)が形成されてなるものとすべきである。
【0014】
一方、差し口は、容器本体を、内部の調味液量に応じた角度傾斜させて調味液を外部に注ぐための出口として機能するものであり、上記した容器本体首部が傾斜する側(即ち、液入れ口の開口面が面する側)とは反対側となる容器本体部分であって、同液入れ口最下位部分の高さ位置よりも高くならない箇所、換言すれば、同液入れ口最下位部分と同じ高さ位置を開口上限とする箇所に、公知の各種調味液差しに採用されてきている各種形状、構造からなる突出ノズル状のものとして形成される。
【0015】
【関連する発明】
上述までのこの発明の調味液差しには、以下するとおりの構成からなる調味液差しが包含されている。
即ち、醤油など調味液を入れて使う容器本体の上端側所定範囲部分が、該容器本体液溜主要部軸心に対して斜め上方に向けて所定角度傾斜させた首部に形成された上、該首部軸心に対して直交させて形成した開口面を液入れ口にすると共に、当該液入れ口の略反対側となる容器本体部分であって、同液入れ口最下位部分の高さ位置よりも高くならない箇所に差し口を設けてなるものとする一方、液入れ口には、その開口周縁との間にパッキングを介して蓋体で隠蔽してなるものとした構成からなる調味液差しがそれである。
【0016】
この構成からなる調味液差しを、最も望ましい構成のものとして示せば、醤油など調味液を入れて使う容器本体の上端側所定範囲部分が、該容器本体液溜主要部軸心に対して斜め上方に向けて所定角度傾斜させた首部に形成された上、該首部軸心に対して直交させて形成した開口面を液入れ口にすると共に、当該液入れ口の略反対側となる容器本体部分であって、同液入れ口最下位部分の高さ位置よりも高くならない箇所に差し口を設けてなるものとする一方、液入れ口には、その開口周縁との間に、垂下がり状の液受けブレード付きのパッキングが、当該液受けブレードを差し口側に配されてなる姿勢で介されるようにして蓋体で隠蔽してなるものとした調味液差しということができる。
【0017】
蓋体は、容器本体の液入れ口開口を隠蔽して各種異物が不用意に内部に侵入しないようにする機能を果たすものであり、後述の実施例のように、液入れ口となる容器本体首部の外周に雄ネジ部を形成すると共に、それに被冠状となるようなキャップ状に形成した蓋体の内周面には雌ネジ部を形成して、それらを螺合することによって容器本体液入れ口に蓋体が脱着自在に組み合わされるようにするものの外、それら雄ネジ部、雌ネジ部とも形成されておらずに、単に容器本体首部に蓋体が被冠状(但し、蓋体の内周面は、容器本体首部外周にやや弾性的に密着、被環状となるようにしたものが望ましい。)になるもの、逆に、蓋体が容器本体首部の内側に嵌合して弾性的、または摺り合わせ式に密着、外接するようにした、所謂栓のような構造となって組み合わされるもの、あるいは、蓋体に雄ネジ部、容器本体首部の内側に雌ネジ部が形成されていて、双方を捩じ込み栓式に組み合わせるようにしたもの等、何れによるものであっても差し支えはない。
【0018】
上記のようにして組み合わされる蓋体と容器本体との間には、倒れたとき等に調味液が溢出してしまわないようにするパッキングが介在されるようにすべきであり、しかも、そのパッキングは、次のような機能が付与されたものとするのが望ましい。
即ち、上述までの説明でも明らかなとおり、この発明の調味液差しは、液入れ口の開口面が、斜め下方に向けて所定角度傾斜した構造を呈するため、容器本体液溜主要部内に調味液が無くなるか、少なくなって、次の使用のために調味液を補充する際、蓋体を外し、液入れ口の開口面を略水平状となるように容器本体を傾斜、保持して実施する必要があり、液入れ口の開口面を略水平状とする、丁度その反対側となる箇所に設けられた差し口が開口面の下方に位置することになり、開口面から補充される調味液が液入れ口から落下すると、その落下していく辺りに差し口が位置することとなって、当該差し口から調味液が外に零れ出してしまう虞れを生じてしまうことになる。
【0019】
そのため、その零れ出しを防止する必要から、調味液落下軌道内に液受けブレードを配してなるものとするのが望ましく、そのブレードをパッキング下方に垂下がり状のものに形成し、パッキングを本来の目的で蓋体と容器本体との間に介在、使用する際に、当該液受けブレードが差し口側に位置するようにして使用する構成のパッキングがこの発明に包含されている。
以下、図面に示すこの発明の代表的な実施例について具体的な説明を加え、上記してきたこの発明の構成がより明確に把握できるようにする。
【0020】
【実施例1】
図1の縦断面図、図2の全体斜視図には、この発明の基本的な構成を兼ね備えた最も代表的な調味液差しが示されており、容器本体1は、円筒状の比較的低い有底状のプラスチック製の容器から形成されており、その上方を少しく絞った状態に形成した上、それよりも上方側が、容器本体1の軸心C1に対する角度θを45度程度となる斜め上方に向けて傾斜した首部11に形成され、その首部11の上端を、該首部11の軸心C2に対して直交する角度で開口面とする液入れ口12に形成してあり、したがって、当該液入れ口12の開口面は、容器本体1の軸心C1に対し、斜め下方に向けて45度程度傾斜した構造に開口したものとなる一方、該液入れ口12の開口方向とは反対となる側であって、同液入れ口12最下位部分の高さH位置よりも高くならない箇所に差し口13を設けてなるものに形成されている。
【0021】
上記容器本体1には、その首部11の上端に形成した液入れ口12を隠蔽するようにしたキャップ状であって、その中央部分には空気孔21の穿設してある蓋体2が、螺合構造22となるようにして着脱自在に被冠されており、当該螺合構造22の最奥部となる箇所には、パッキング3が介在されていて、仮令不用意な取扱いによって液溜主要部14内の調味液が液入れ口12の開口部分側に飛び跳ねたりして液入れ口12と蓋体2との間に至ったとしても、双方の間から滲み出してしまうことがないようにした構造のものとしてある。
【0022】
【実施例2】
図3の縦断面図、図4の液受けブレード付きパッキングの全体斜視図には、この発明の基本的な構成を兼ね備えた上、更に改良を加えたものとして包含される他の実施例からなるものの代表的な実施例からなる調味液差しであって、容器本体1および蓋体2は、基本的に上記実施例1と同様の構造からなるものとして形成されており、容器本体1の液入れ口12と蓋体2との間に介在、配置されるパッキング3が、図4にその全体斜視図として示してあるとおり、その下方に、垂下がり状に液受けブレード31を一体形成してなるものとされ、その液受けブレード31を差し口側に位置するように配して使用するようにした事例によるものである。
【0023】
【作 用】
以上のとおりの構成からなるこの発明の調味液差しは、液入れ口12の開口面を容器本体液溜主要部軸心に対して斜め下方に向けて45度程度に傾斜させた構造としてあり、図5の使用状態における縦断面図に示されているように、使用に際して調味液差しPを、その液溜主要部14内の調味液Sの量に応じた適度の角度に傾けていって容器Dに注ぐ際にも、容器本体1内における調味液面S1は、パッキング3の低い方からは次第に離れていき、パッキング3の高位側には逆に次第に近付いてはいくものの、最後までそれを超えて蓋体2まで達してしまうことがなくなるため、容器本体1と蓋2との間に調味液Sが浸入してしまい、パッキング3にまで達してしまうことがなくなることから、醤油などの塩分を含む調味液であっても、それら付着したものがパッキング3部分で次第に乾燥して塩分の塊と化してしまって、そけら塊によって密着性をなくし、液漏れを生じさせてしまうような原因を確実に回避し得るものになる。
【0024】
また、この発明の調味液差しPでは、液入れ口12が、容器本体1液溜主要部14の上方の斜め上方に傾斜させて形成した首部11の軸心に直交する面をその開口面とするようにして形成される一方、該液入れ口12の開口方向とは反対となる側であって、同液入れ口12最下位部分の高さH位置よりも高くならない箇所に差し口13を形成したものとしていることから、調味液Sを補充するに際し、当該調味液差しPをテーブルの上等に静置した状態、即ち液入れ口12の開口面を斜め下方に傾斜したままの状態で注意深く調味液Sの補充をするようにすれば何等の問題も生じさせない(但し、調味液Sがやや入れ辛いという問題を残してはいる)が、より補充し易くするためや効率的な補充をするために、調味液差しPを、図6の一部に断面図を含む使用状態図のように、手(図示せず)で把持して液入れ口12の開口面を略水平状にして補充をしようとすると、補充液Sの落下先に丁度差し口13が位置してまって同所から流れ出してしまうことになる問題を生じさせることから、そのような事態を回避できるよう、パッキング3の下方に側に、垂下がり状に液受けブレード31を一体形成してなるものとし、その液受けブレード31を差し口側に位置するよう配し、上記のような不都合にも対処した使用ができるようにしてある。
【0025】
【発明の効果】
以上の如く、この発明の調味液差しは、容器本体液溜主要部の上方側を斜め上方に傾斜させた首部とし、その軸心に直交する面をその開口面とするようにした液入れ口を設けた構成としていることから、容器本体を傾斜、使用しても液溜主要部内の調味液は、差し口から調味液を注いでいる間に容器本体と蓋の境界をこえることが一切なくなり、したがって、同所に調味液、特に塩分を含む醤油やソース等といった調味液が侵入、付着し、乾燥して塩分の塊を生じさせ、それら塊による密閉性に支障を来して液漏れ現象を呈してしまうといった従前からの弊害を完全に払拭し、長期に渡って繰り返しこの調味液差しを使用していても、調味液差し自体が衛生的に保持され続けると共に、その結果、テーブルや流し面等を汚してしまうようなことがなくなるという極めて秀れた特徴を発揮するものとなる。
【0026】
加えて、上記した特徴を得るために採用した特徴ある液入れ口の構成から場合によっては不都合を来す虞れがあると考えられる調味液補充に際しての差し口からの調味液の流れ出しについても、液受けブレード付きパッキングを採用し、当該ブレードが差し口側に位置するようにした組合せにして、それらに不都合にも完全に対処可能となるようにしてあることから、単に静置した状態での使用だけではなく、手に持っての効率的な補充に対しても十分耐え得るだけの実用価値の高い調味液差しとすることが可能になるという大きな特徴を兼ね備えたものとなっている。
【0027】
更に、この発明の調味液差しでは、特徴ある液入れ口の構成により、使用に際して容器本体を傾けていけばいく程、液入れ口の開口面は、逆に水平状態に近付くか、それを超えた辺りの姿勢に止まることになる結果、異物の浸入を阻止する目的で採用されることが多い蓋体も、使用に際して一切押さえる必要がなく、したがって、必ずしも従前からのもののように、容器本体からの離脱、落下を防止するための密着構造を必要としなくなり、当該液入れ口に対し、単にルーズな被冠状や嵌合状となるだけとした組合せ構造の蓋体とすることも可能になることから、それだけ容器本体に対する蓋体の組合せが自由なものとなって意匠効果を高める上で有利になると共に、密着構造とするための特別な手段の採用を省略できて製造が容易になり、安価なものとして提供可能にするという有利な効果が得られるものとなる。
【0028】
特に、実施例に取り上げたこの発明の調味液差しを代表する実施例によるものでは、上述までの特徴に加えて、その形状からもこれまでに見掛けたことのない個性あるデザインのものとなる上、個性ある外観でありながら、そのシンプルな構造からして、硬質プラスチックによる射出成形は勿論のこと、陶磁器、ガラス、金属、無垢の天然木や竹材、木材製の集成材等による成形にも適したものになるだけではなく、比較的軟質のプラスチック製のものとしての成形にも対応可能なものになると共に、それに組み合わせる蓋体についても、上記容器本体と同一の素材によるものとするだけではなく、それら各種素材の中から他の素材を選択し、それら素材を異にしたものする等、同一のデザインによるものあっても外観上で全体に変化を持たせるという可能性が広げられるものとなって、商品価値を高めるという効果も得られるものになる。
【0029】
目的を普く達成可能にするものであり、しかもその新規な構成によるものとしても製造も容易であって何等従前までのものに引けを取らないどころか、既述した公知のもののような液垂れ防止構造を採用したものに比較すれば遥かに安価なものとして同一またはそれ以上の効果が得られるものとなることから、生活水準の高揚によって人々の日曜雑貨についての選択眼も洗練され、しかも、衛生観念についても一層厳しくなってきている多くの消費者からは固よりのこと、それらの期待に応えて機能的にもデザイン的にも秀れたものの提供を求められている日用雑貨に係わる業界からも高い評価が得られ、広範に渡って採用、普及していくものになると予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明を代表する幾つかの実施例を示しただけのものである。
【図1】この発明の最も基本的な構成からなる調味液差しの縦断面図である。
【図2】その全体斜視図である。
【図3】この発明の調味液差しの他の実施例によるものの縦断面図である。
【図4】上記実施例に採用することとなるブレード付きパッキングの全体斜視図である。
【図5】同上実施例によるこの発明の調味液差しの一部に断面図を含む使用状態図である。
【図6】同上調味液差しによる他の使用態様を示すための一部に断面図を含む使用状態図である。
【符号の説明】
1 容器本体
11 同 首部
12 同 液入れ口
13 同 差し口
14 同 液溜主要部
2 蓋 体
21 同 空気孔
22 同 螺号構造
3 パッキング
31 同 液受けブレード
B ボトル
C1 液溜主要部の軸心
C2 首部の軸心
θ 同 C1とC2との交叉角度
D 調味液溜り容器
H 液入れ口の最下位高さ

Claims (3)

  1. 醤油など調味液を入れて使う容器本体の上端側所定範囲部分が、該容器本体液溜主要部軸心に対して斜め上方に向けて所定角度傾斜させた首部に形成された上、該首部軸心に対して直交させて形成した開口面を液入れ口にすると共に、当該液入れ口の略反対側となる容器本体部分であって、同液入れ口最下位部分の高さ位置よりも高くならない箇所に差し口を設けてなるものとする一方、液入れ口には、その開口周縁との間に、液入れ口開口周縁に装着したときに垂下がり状となるブレードの下端縁が、差し口の形成高さ位置辺りにまで達するようにした垂下がり状の液受けブレード付きのパッキングが、当該液受けブレードを差し口側に配されてなる姿勢で介されるようにして蓋体で隠蔽してなるものとしたことを特徴とする調味液差し。
  2. 蓋体は、その適所に空気孔が形成されてなるものとした、請求項1記載の調味液差し。
  3. 容器本体首部は、その傾斜角度が30ないし60度程度、望ましくは45度程度に設定されてなるものとした、請求項1または2何れか記載の調味液差し。
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