JP3905618B2 - 入力装置および入力方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の機能に個別に対応した選択対象物を用いて、機能の選択および実行の指示を操作者が入力するための入力装置および入力方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の機能を有する処理装置では、処理装置に実行させるべき機能の選択および実行の指示を操作者に入力させるために、各機能に対応する記号である選択対象物、たとえばアイコンを処理装置の表示装置の表示領域に複数同時に表示させるアイコン表示装置を含む入力装置を備えるものがある。以後、アイコン表示装置によって複数のアイコンが表示領域に表示された状態を示す画像を、アイコンメニューと称する。アイコンメニューが表示された場合、操作者は入力装置に備えられるいわゆるカーソルキーを操作する。入力装置は、この操作に応答して複数のアイコンのうちのいずれか1つのアイコンを選択して確定する。処理装置は、確定されたアイコンに対応する機能の実行が指示されたと見なして、この機能を実行する。
【0003】
上記入力装置の従来技術として、特開平7−49764号公報のアイコンメニュー表示装置および特開平5−28157号公報の文書作成装置が挙げられる。アイコンメニュー表示装置は、ワードプロセッサの機能選択において用いる複数のアイコンにそれぞれ対応する機能を操作者に理解しやすい形で示すために、アイコンメニューの背景を机と壁面とを含む仕事部屋の立体図とし、各アイコンをそれに対応する機能に対応する図柄で構成してかつ背景上でその図柄に対応する位置に配置する。この場合、複数のアイコンは、背景上で複数の行および列をなしている。また、文書作成装置は、たとえば日本語ワードプロセッサにおいて入力操作性を向上させるために、複数の機能に個別に対応するアイコンを行列状に配置したアイコンメニューに、さらに日付および現在時刻を表示する。
【0004】
これら従来技術のようにアイコンメニュー内でアイコンを行列状に配置する場合、操作者が指示を入力するための操作装置として用いられるカーソルキーは、表示領域に設定されるxy直交座標系の2本の座標軸にそれぞれ平行な方向と該方向にそれぞれ相反する方向とに対応する4つのキーから構成されることが多い。処理装置が携帯用の装置である場合、処理装置は出来る限り小型化することが望まれるので4つのキーから構成されるカーソルキーを備えることは困難であり、この代わりにxy直交座標系のいずれか一本の座標軸を基準軸線として、基準軸線に平行で相互に相反する2つの方向、すなわち上および下方向または左および右方向にそれぞれ対応する2つのキーから構成されるカーソルキーを備えることが多い。上方向はy座標が増加または減少する方向であり、左方向とはx座標が増加または減少する方向である。
【0005】
たとえばカーソルキーが上および下方向に対応するキーから構成される場合、図31に示すように、アイコンメニュー1内で、複数のアイコン2〜4は、上方向に平行に1列に配置される。この場合、アイコンメニュー1内のアイコンの数は、同じ表示領域に同じアイコンを行列状に並べた場合に一度に表示可能なアイコンの数よりも少なくなり易い。
【0006】
また、アイコンメニュー1内のアイコンの数を図31の場合よりも増加させるために、図32に示すように、アイコンメニュー7内に、複数のアイコン8〜13を、行列状に配置することがある。図32では3行2列の行列になっている。この複数のアイコン8〜13の中のいずれか1つのアイコンを選択させるための指示を上および下方向に対応する2つのキーから構成されるカーソルキーを用いて行う場合、カーソルキーの操作に応答して前記いずれか1つのアイコンを変更する方向として、上および下方向が左および右方向よりも優先されるのか、左および右方向が上および下方向よりも優先されるのかが、分かりにくく紛らわしい。すなわちこの場合、カーソルキーを操作するのに伴い、前記いずれか1つのアイコンが、まず現在選択されているアイコンの左または右の他のアイコンに変更されてから次いで該他のアイコンの上または下のさらに他のアイコンに変更されるのか、まず現在選択されているアイコンの上または下の他のアイコンに変更されてから次いで該外のアイコンの左または右のさらに他のアイコンに変更されるのかを、アイコンメニュー7を見ただけで操作者が認識することが困難である。ゆえにこの場合、複数のアイコンの中で操作者が所望する機能に対応するアイコンを選択させるための指示を入力する操作を、直感的に行うことが困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、一本の基準軸線に平行な方向に対応付けられた操作手段を用いて表示領域内に表示された選択対象物の選択の指示を入力する場合に、表示領域に一度に表示させる選択対象物の数を増加させ、かつ選択対象物の選択順を明瞭にすることができる入力装置および方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、選択順が予め定められ、図形または記号から構成される複数の選択対象物を、予め定める座標系が設定される表示領域に表示する表示手段と、
前記表示領域内に設定される1本の基準軸線に平行な方向に対応付けて、全ての選択対象物のうちのいずれか1つを選択する操作手段と、
前記全ての選択対象物のうちで前記操作手段によって選択された1つの選択対象物を含む複数の選択対象物を、各選択対象物内の予め定める基準点の前記基準軸線に平行な方向の座標値が相互に重複せずかつ複数の行および複数の列を成す配列で、表示手段の表示領域に表示させる表示制御手段と、
複数の選択対象物のうちのいずれか1つの選択対象物を選択し、かつ操作手段の操作に応答して前記いずれか1つの選択対象物を選択順に従って変更する選択制御手段とを含み、
前記表示制御手段は、前記表示領域の前記基準軸線に平行な方向の端部に最も近い位置に表示された前記選択対象物と選択順が連続しかつ前記表示領域に表示されていない選択対象物を選択する前記操作手段の操作に応答して、前記表示領域に表示される複数の選択対象物のそれぞれを、前記選択順の前あるいは後の基準点に移動させて表示することを特徴とする入力装置である。
【0009】
本発明に従えば、複数の選択対象物のうちのいずれか1つの選択対象物を選択し、かつ操作手段の操作に応答して前記いずれか1つの選択対象物を選択順に従って変更する選択制御手段とを含み、
前記表示制御手段は、前記表示領域の前記基準軸線に平行な方向の端部に最も近い位置に表示された前記選択対象物と選択順が連続しかつ前記表示領域に表示されていない選択対象物を選択する前記操作手段の操作に応答して、前記表示領域に表示される複数の選択対象物のそれぞれを、前記選択順の前あるいは後の基準点に移動させて表示させる。選択対象物は、図形および記号の少なくとも一方から構成され、この記号は文字および符号を含む。これによって選択対象物は、行および列を成す配列の形態を保ち、かつ基準軸線に垂直な方向に複数並ばない。したがって、表示領域に一度に表示することができる選択対象物の数が、該表示領域に同じ選択対象物を行列状に配置した場合とほぼ同じ数になる。ゆえに、表示領域に一度に表示することができる選択対象物の数を、該表示領域に同じ選択対象物を前記基準軸線に垂直な方向に一列に配置した場合よりも、増加させることができる。また、選択対象物は基準軸線に垂直な方向に並ばないので、選択対象物が複数の列および複数の行を構成していても、複数の対象物の選択順を入力装置の操作者に表示領域を目視させるだけで容易に予測させることができる。
【0010】
また本発明は、前記表示制御手段は、全ての前記選択対象物のうちで、前記選択制御手段によって選択された前記いずれか1つの選択対象物を含み選択順が連続する予め定める数の前記選択対象物を、前記表示領域に表示させることを特徴とする。
【0011】
本発明に従えば、上述の入力装置の表示制御手段は、上述のように、全ての選択対象物のうちの予め定める数の選択対象物だけを、前述の配列で表示領域に表示させる。この場合、予め定める数の選択対象物は前記いずれか1つの選択対象物を含むので、前記いずれか1つの選択対象物を変更した時点で、表示領域に表示される選択対象物も同時に変更される。これによって、上述の表示制御手段を備えた入力装置は、選択対象物の総数が表示領域に一度に表示可能な前記予め定める数以上である場合も、操作手段の操作に応答して、各選択対象物を順次表示領域に表示させることができる。
【0012】
また本発明は、選択順が予め定められ、図形または記号から構成される複数の選択対象物を、予め定める座標系が設定される表示領域に表示する表示手段と、
前記表示領域内に設定される1本の基準軸線に平行な方向に対応付けて、全ての選択対象物のうちのいずれか1つを選択する操作手段と、
前記全ての選択対象物のうちで前記操作手段によって選択された1つの選択対象物を含む複数の選択対象物を、前記表示領域よりも幅が広い仮想的な領域に、各選択対象物内の予め定める基準点の前記基準軸線に平行な方向の座標値が相互に重複せずかつ複数の選択対象物が複数の行および複数の列を成す配列で配置し、該仮想的な領域内で前記表示領域と合同な一部分を表示手段の表示領域に表示させる表示制御手段と、
複数の選択対象物のうちのいずれか1つの選択対象物を選択し、かつ操作手段の操作に応答して前記いずれか1つの選択対象物を選択順に従って変更する選択制御手段とを含み、
前記表示制御手段は、前記表示領域の前記基準軸線に平行な方向の端部に最も近い位置に表示された前記選択対象物と選択順が連続しかつ前記表示領域に表示されていない選択対象物を選択する前記操作手段の操作に応答して、前記表示領域に表示される複数の選択対象物のそれぞれを、前記選択順の前あるいは後の基準点に移動させて表示することを特徴とする入力装置である。
【0013】
本発明に従えば、入力装置の表示制御手段は、上述のように、仮想的な領域に全ての選択対象物を上述の配列で配置し、かつその仮想的な領域の一部分だけを表示領域に表示させる。すなわち、この入力装置はいわゆるスクロール機能を備え、全ての選択対象物が配置された仮想的な領域のいずれかの部分を表示領域に表示させる。これによってこの入力装置では、選択対象物の総数が表示領域に一度に表示可能な数以上である場合も、各選択対象物を順次表示領域に表示させることができる。さらに、複数の選択対象物のうちのいずれか1つの選択対象物を選択し、かつ操作手段の操作に応答して前記いずれか1つの選択対象物を選択順に従って変更する選択制御手段を含み、前記表示制御手段は、前記表示領域の前記基準軸線に平行な方向の端部に最も近い位置に表示された前記選択対象物と選択順が連続しかつ前記表示領域に表示されていない選択対象物を選択する前記操作手段の操作に応答して、前記表示領域に表示される複数の選択対象物のそれぞれを、前記選択順の前あるいは後の基準点に移動させて表示することができる。
【0014】
また本発明は、前記表示制御手段は、前記表示領域の前記基準軸線に平行な方向の端部に最も近い位置に表示された前記選択対象物と選択順が連続しかつ前記表示領域に表示されていない選択対象物がある場合、該選択対象物があることを示す予め定める図形を前記表示領域にさらに表示させることを特徴とする。
【0015】
本発明に従えば、入力装置の表示制御手段は、選択対象物を表示する他に、さらに上述の図形を表示する。これによって、表示領域の前記端部に表示された選択対象物と選択順が連続しかつ該選択対象物の隣またはその他の位置に表示されていない選択対象物が存在するか否かを、操作者に表示領域を目視させるだけで容易に知らせることができる。したがって、入力装置が使い易くなる。
【0016】
また本発明は、前記選択制御手段は、選択された前記いずれか1つの選択対象物の選択順が先頭または末尾であって前記操作手段が操作された場合、前記いずれか1つの選択対象物を選択順が末尾または先頭の選択対象物に変更することを特徴とする。
【0017】
本発明に従えば、入力装置の選択制御手段は、上述のように前記いずれか1つの選択対象物を変更する。これによって、選択対象物の選択順に終りが無くなる。したがって、操作者の操作に応答して、全ての選択対象物を循環して順次選択することができる。ゆえに、最終的に選択するべき選択対象物を指示するための操作者の操作が選択順をエンドレスにしない場合よりも容易になるので、入力装置が使い易くなる。
【0018】
また本発明は、前記表示制御手段は、複数の前記選択対象物の前記基準軸線の平行な方向の座標値を、前記選択順が遅いほど増加または減少させることを特徴とする。
【0019】
本発明に従えば、入力装置の表示制御手段は、複数の選択対象物を、その選択順に基づいて上述のように表示する。これによって、表示領域に表示された選択対象物の基準軸線に平行な方向の並べ順と選択順とが一致する。ゆえに、選択対象物の前記配列に基づいて操作者に選択対象物の前記選択順を容易かつ自然に予測させることができ、また前記いずれか1つの選択対象物の変更が配列に基づいた自然な順序で行われるように見せることができる。これによって、行および列から成る配列の形態を保持したまま、選択順を明瞭にすることができる。請求項6は請求項3の入力装置に適用することもでき、その場合に上述の効果と同じ効果を得ることができる。
【0020】
また本発明は、複数の前記選択対象物の前記基準点を前記基準軸線に平行な方向の座標値が増加する順に結ぶ仮想線は、鋸歯状であることを特徴とする。
【0021】
本発明に従えば、入力装置の表示制御手段は、複数の選択対象物を、その基準点が鋸歯状に並ぶように配置して表示する。これによって、前述の配列が行および列の配列を保ちつつ、複数の選択対象物が鋸歯状の一本の曲線に沿って連なって並ぶように操作者に見せることができる。ゆえに、選択対象物の選択順を操作者に自然に予測させることができる。したがって、行および列から成る配列の形態を保持したまま、選択順を明瞭にすることができる。請求項7は請求項3の入力装置に適用することもでき、その場合には上述の効果と同じ効果を得ることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態である入力装置23を含む携帯電話機21の電気的構成を示すブロック図である。図2は、携帯電話機21の外観を示す正面図である。図1と図2とを併せて説明する。携帯電話機21は、入力装置23と制御部24と電話部25とを含む。入力装置23と制御部24と電話部25とは、筺体27内に収納される。入力装置23は、表示部31、操作部32、操作検出部33、表示制御部36、選択対象記憶部34、および表示状態記憶部35を含む。各部31〜36および制御部24は、バス30を介して信号およびデータが相互に授受可能に接続される。
【0033】
入力装置23は、携帯電話機21に予め備えられる複数の処理動作のうちのいずれか1つの処理動作を指定するための指示を操作者が入力するため、または携帯電話機21に記憶された複数のデータのうちのいずれか1つのデータを指定するための指示を操作者が入力するための装置である。制御部24は、入力装置23と電話部25とを含む携帯電話機21のシステム全般を制御する。電話部25は、入力装置23および制御部24以外の携帯電話機21の部品ならびに該部品を制御するためのプログラムおよびデータの全てを含む。入力装置23から操作者の指示が入力された場合、制御部24は、その指示によって指定されたデータおよび処理動作に基づいて、電話部25の動作を制御する。すなわち電話部25は、入力装置23からの入力に基づいて制御部24によって制御される被制御部である。
【0034】
表示部31は、予め定める座標系が設定されて文字および図形を表示可能な表示領域38を含む。操作部32は、操作者によって操作可能な選択キー39および確定キー40を含む。選択キー39は、その操作が、表示領域38に予め設定される基準軸線に平行であり相反する2つの方向に対応付けられている。たとえば選択キー39は、表示領域38にカーソルが表示される状態で、そのカーソルを前記2つの方向のうちのいずれか一方に移動させることを指示するために操作される。表示領域38と確定キー40とは、携帯電話機21の筺体27の正面部分から露出し、選択キー39は、携帯電話機21の筺体27の側面部分から露出する。表示部31は、たとえば液晶表示装置によって実現される。選択キー39は、たとえばシーソースイッチまたはレバースイッチによって実現され、スイッチを傾ける2つの方向Ha,Hbと前記相反する2つの方向とが対応する。
【0035】
本実施形態では、表示領域38が2次元平面であって座標系はxy2次元直交座標系であると仮定し、x座標軸は図面の左および右方向に平行であり、y座標軸は図面の上および下方向に平行であると仮定する。ゆえに、左および右方向をx方向と総称し、上および下方向をy方向と総称することがある。また、表示領域38はx方向の幅よりもy方向の幅が広いものと仮定し、y座標軸を基準軸線とすると仮定する。さらに、図面上でy座標値が増加する方向は下方向であり、x座標値が増加する方向は右方向であると仮定する。すなわち選択キー39は、その操作がy座標軸に平行で相互に相反する上および下方向に対応付けられ、カーソルの上方向への移動および下方向への移動を指定するためのものとする。
【0036】
操作検出部33は、操作部32の操作に応答して、操作部32がどのように操作されたのかを検出する。選択対象記憶部34は、予め定める複数の選択対象物を識別するためのデータ、および各選択対象物を表示部31の表示領域38に表示するためのデータを記憶する。選択対象物は、図形または記号の少なくとも一方から構成され、たとえば携帯電話機21に備えられる機能である予め定める処理動作、および携帯電話機21が記憶する各種のデータに個別に対応付けられる。この記号は、符号および文字の両方を含む広義の概念である。図2では、選択対象物を、アルファベットが記載された楕円によって表す。
【0037】
表示状況記憶部35は、表示部31に現在表示される予め定める数の選択対象物と、操作部32の操作に応答して現在選択されているいずれか1つの選択対象物とを、全ての選択対象物のうちから判別するためのデータを記憶する。以後、表示部31に表示される予め定める数の選択対象物を、表示範囲の選択対象物群と称する。前記いずれか1つの選択対象物は、操作者が指定して制御部24にその選択および実行の指示を入力するべき処理動作あるいはデータに対応する選択対象物の候補であり、以後処理候補の選択対象物と称する。選択対象記憶部34に記憶される全ての選択対象物には、操作部32の操作に応答して処理候補として選ばれる場合の選択順が予め定められている。
【0038】
表示制御部36は、概略的には、選択対象記憶部34に記憶された複数の選択対象物のうちから表示状況記憶部35に記憶された処理候補の選択対象物と表示範囲の選択対象物群とを選び、選んだ表示範囲の選択対象物群を、各選択対象物の予め定める基準点のy座標値が相互に重複せずかつ複数の選択対象物が基準軸線に平行な複数の列を成して並ぶ配列で、表示部31の表示領域38に表示させる。選択対象物の基準点は選択対象物内であればどこでもよく、たとえば選択対象物の中心と仮定する。この表示の際に表示制御部36は、処理候補の選択対象物を、該選択対象物が処理候補に選ばれない場合の第1の表示態様とは異なる第2の表示態様で表示させる。以後の説明では、表示領域38に表示範囲の選択対象物群を上述の配列で配置して表示した状態を示す画像を、選択メニューと称する。また表示制御部36は、選択キー39が操作されるたびに、処理候補の選択対象物を、現在選択されている選択対象物よりも選択順が1つ早いものまたは選択順が1つ遅いものに変更する。
【0039】
選択対象記憶部34と表示状況記憶部35とは、たとえばデータの書込みと消去とが可能なメモリ37内に設定された記憶領域によって実現される。操作検出部33と表示制御部36と制御部24とは、たとえば単一の中央演算処理回路の演算処理によって実現され、この場合各部24,33,36は、中央演算処理回路が実行するプログラム内の一連の処理ルーチンに相当する。勿論、各記憶部34,35はそれぞれ独立したメモリによって実現されてもよく、操作検出部33と表示制御部36と制御部24とは個別の演算回路によって実現されてもよく、操作検出部33と表示制御部36と制御部24とのうちのいずれか2つが同じ演算回路によって実現されてもよい。
【0040】
図3は、選択対象物を表示領域38に表示させるための基準配列を説明するための選択メニュー50を示す図である。本実施形態の基準配列は、基準軸線に平行な線分である複数の平行線分と基準軸線に垂直な線分である複数の垂直線分とを交差させた仮想格子の各垂直線分において、該垂直線分上の全ての交点のうちのいずれか1つを表示位置として設定したものである。表示位置とは、表示領域38内に表示範囲の選択対象物群を表示する際に、各選択対象物の基準点を配置する位置である。たとえば、各垂直線分毎に、該垂直線分上の全ての交点から、該垂直線分に隣合う他の垂直線分上の表示位置に相当する交点を通る平行線分が該垂直線分に交わる交点を除いた残余の交点のなかのいずれか1つを、該垂直線分上の表示位置として選ぶ。
【0041】
このように選ばれた複数の表示位置は、基準軸線に平行な方向の座標値が相互に異なる。また各表示位置の基準軸線に垂直な方向の座標値は、該表示位置を通る前記垂直線分と隣合う他の垂直線分上の表示位置と異なる。すなわち、基準軸線と平行でも垂直でもない斜め方向を考えた場合に、その斜め方向に平行な複数の仮想線分と前記仮想格子の平行線分との交点が、表示位置に相当する。この斜め方向は、たとえば、仮想格子のいずれか1つの交点と、該交点を通る平行線分および垂直線分にそれぞれ隣合う平行線分および垂直線分の交点とを頂点とする矩形の対角線に平行であるとする。この仮想格子を構成する複数の平行線分は等間隔に並んでいても良く、そうでなくとも良い。複数の垂直線分も、等間隔に並んでいても良くそうでなくても良い。
【0042】
本実施形態では、基準配列を、y座標軸に平行なn本の列C1〜Cnとx座標軸に平行なm本の行L1〜Lmとから構成されるm行n列の仮想格子にm個の表示位置P1〜Pmを各行に1つずつ設定したものであると仮定する。m,nは、それぞれ2以上の任意の自然数である。図3の例では、mが6でありnが2であって、6行2列の仮想格子に6つの基準位置を設定したものであるとする。この基準配列では、全ての表示位置のy座標値が相互に異なり、かつ各表示位置のx座標値がそれとy座標値が最も近い他の表示位置のx座標値と異なる。以後の説明では、これら表示位置を、y座標値が増加する順に第1〜第m表示位置P1〜Pmと称する。第1〜第m表示位置P1〜Pmの表示領域38内の座標は予め定められており、たとえば表示制御部36内に記憶される。第1〜第m表示位置P1〜Pmをy座標値が小さい順に通り各表示位置P1,P2;…;Pm-1 ,Pm間をそれぞれ線分で順次つないだ仮想的な折線である基準配置線51は、鋸歯状になる。すなわち、表示範囲の選択対象物群は、各選択対象物の基準点が基準配置線51上に順次並ぶように、配置される。
【0043】
また、表示領域38内に表示範囲の選択対象物群の基準点を上述の基準配列で配置する際には、選択順が古いものほど、すなわち後になるほど該選択対象物の基準点のy座標値が小さくなるまたは大きくなるように配置することが好ましい。ゆえに、本実施形態の表示制御部36は、選択順が後になるほど基準点のy座標値が大きくなるように配置している。したがって、表示範囲の選択対象物群の各選択対象物は、選択順が遅くなる順に、第1〜第6表示位置に表示され、基準配置線51は、該各選択対象物の基準点を選択順が遅くなる順に通る。
【0044】
入力装置23を用いた携帯電話機21の概略的な動作を以下に説明する。まず、入力装置23内で、表示制御部36が、選択対象記憶部34と表示状況記憶部35との記憶内容および操作検出部33の検出結果に基づいて、複数の選択対象物を表示部31の表示領域に上述の配列で配置して表示させる。次いで、操作者が、操作部32の選択キー39と確定キー40とを操作することによって、複数の選択対象物のうちから1つの処理対象の選択対象物が選択および確定する。最後に、表示制御部36は、確定された選択対象物が何であるかを、入力された操作者の指示として、制御部24に伝達する。これによって制御部24は、確定された選択対象物に対応づけられた処理動作またはデータに基づいて、電話部25を制御する。すなわち、制御部24は、入力装置23で上述のように選択された選択対象物に基づいて、被制御部である電話部25の動作を制御する。以上が携帯電話機21の概略的な動作である。
【0045】
以下に、入力装置23を携帯電話機21で用いる場合の第1および第2の例を説明する。
【0046】
図4は、第1の例の選択メニュー61を表す図である。第1の例の選択メニュー61は、音響を送受する機能以外に携帯電話機21に備えられる他の複数の機能のうちから実行するべきいずれか1つの機能を選択するためのトップメニュー処理に用いられる。トップメニュー処理では、選択対象物として、電話部25で実行可能な機能が対応づけられた図形であるいわゆるアイコンを用いる。選択メニュー61には、選択順が1番目〜6番目の選択対象物63〜68が、y座標軸を基準軸線として6行2列の仮想格子に6つの表示位置を設定した基準配列で配置される。
【0047】
1番目の選択対象物63は、複数の電話番号と各電話番号の電話機の持主の名称とを対応づけて記憶する電話帳データを操作者に閲覧および修正させる電話帳機能に対応付けられる。2番目の選択対象物64は、携帯電話機21の着信記録を閲覧させる着信ログ機能に対応付けられる。3番目の選択対象物65は、手書き文字入力機能を用いて文字を入力させて記憶する手書きメモ/手書きメール機能に対応付けられる。4番目の選択対象物66は、インターネットに関する処理動作を実行するインターネット機能に対応付けられる。5番目の選択対象物67は、日程管理を行うスケジューラ機能に対応付けられる。6番目の選択対象物68は、携帯電話機21の発信記録を閲覧させる発信ログ機能に対応付けられる。
【0048】
現在、処理候補として1番目の選択対象物63が選択されており、1番目の選択対象物63を第2の表示態様で表示し、2番目〜6番目の選択対象物64〜68を第1の表示態様で表示している。第1の例の選択メニューの各選択対象物63〜68の第2の表示態様は、第1の表示態様である冊子等の各種図形の背景に、表示領域38全体の背景の色とは異なる色の楕円を表示した態様である。図4では、背景の色と異なる部分に斜線を付して示す。操作者がこれら1番目〜6番目の選択対象物63〜68のいずれか1つを選択および確定させる指示を入力装置23に入力すると、制御部24は、確定された選択対象物に対応する機能を電話部25に実行させる。
【0049】
図5は、第2の例の選択メニュー71を表す図である。第2の例の選択メニュー71は、上述した電話帳機能に用いられる。電話帳機能が実行される場合、予め記憶した複数の電話番号を、該電話番号の電話機の持主の名称を基準に並べて表示する。選択メニュー71には、1番目〜9番目の選択対象物72〜80が、y座標軸を基準軸線として9行2列の仮想格子に9個の表示位置を設定した基準配列で配置される。1番目〜8番目の選択対象物72〜79は、選択対象物として持主の名称を表す文字列を用い、各文字列にその持主が所有する電話機の電話番号を対応付けている。また9番目の選択対象物80には、携帯電話機21の基地局の電話番号が対応づけられ、その旨を表す文字列が選択対象物として用いられる。この基地局の電話番号は、携帯電話機21を用い携帯電話会社が提供する各種のサービスを利用する場合に用いられる。
【0050】
現在、処理候補として1番目の選択対象物72が選択されており、1番目の選択対象物72を第2の表示態様で表示し、2番目〜9番目の選択対象物73〜80を第1の表示態様で表している。第2の選択メニューの各選択対象物73〜80の第2の表示態様は、第1の表示態様である文字列およびそれを囲む楕円内部の色を、第1の表示形態とは異なる色にする態様である。図5では、色の異なる部分に斜線を付して示す。操作者がこれら1番目〜9番目の選択対象物72〜80のいずれか1つを選択および確定させる指示を入力装置23に入力すると、制御部24は、電話部25内に記憶された電話帳データ内から、確定された選択対象物に対応する電話番号を検索して、表示領域38に表示させる。またこの電話番号を電話部25のモデムに与えて、発呼を行わせることもある。
【0051】
第1および第2の例の選択メニュー61,71のように、処理候補の選択対象物の表示態様を他の選択対象物の表示態様と異なるものにしておくと、操作者は選択メニューを目視するだけで現在の処理候補の選択対象物を判別することができる。ゆえに、入力装置23が使い易くなる。第2表示態様の選択対象物は、第1表示態様の選択対象物と操作者が見て区別することができるものであれば良い。たとえば、第2表示態様の選択対象物を、第1の表示態様の選択対象物を白黒反転したものとしてもよく、第1の表示態様の選択対象物と全く異なる記号を第2の表示態様の選択対象物としてもよい。さらにまた、表示部31に表示させる選択対象物を、第1の表示態様の選択対象物から第2の表示態様の選択対象物に変更する際、アニメーションを用いても良い。
【0052】
図6は、メモリ37内に設定されるメニューデータテーブル81を示す図である。メニューデータテーブル81は、番号データ群83、表示データ群84、および配置位置データ群85から構成される。前述の選択対象記憶部34と表示状態記憶部35とは、このメニューデータテーブル81を機能的に分けたものであり、番号データ群83と表示データ群84とが選択対象記憶部34に相当し、配置位置データ群85が表示状況記憶部35に相当する。勿論、表示状況記憶部35は、この他に、処理候補の選択対象物が何であるかを記憶する領域を含む。各群83〜85は、それぞれ同じ数の記憶領域から構成されており、この記憶領域をセルと称する。図6で1つの行を構成する各群83〜85の各セルは、相互に対応付けられている。
【0053】
番号データ群83は、入力装置23に予め設定されている複数の選択対象物を識別するための対象物番号を、各セルに個別に記憶する。本実施形態の説明では、この対象物番号が大きくなるほど選択対象物の選択順が遅くなるものと仮定し、メニューデータテーブル81の行は、図面内の位置が下であるほど選択順が遅い選択対象物に関するデータを記憶するものと仮定する。
【0054】
表示データ群84の各セルはそれぞれ2つに分割され、該セルに対応する番号データ群83のセルに記憶された対象物番号の選択対象物を第1および第2表示形態で表示部31に表示させるための表示データが記憶される。第1表示形態の表示データは、選択対象物が処理候補として選択される場合に用いる。第2表示形態の表示データは、選択対象物が処理候補として選択されない場合に用いる。図6では、各セルに選択対象物を構成する図形および文字そのものを記載して、そのセルにその選択対象物の表示データが記憶されていることを示す。また図6では、第1の表示態様の選択対象物を楕円内にアルファベットを記載した図形であるとし、第2表示態様の選択対象物を第1表示態様の図形に斜線を付したものと仮定する。
【0055】
配置位置データ群85の全てのセルのうちで表示範囲の各選択対象物の対象物番号が記憶された番号データ群83のセルに対応するセルには、該選択対象物の基準点を配置するべき表示位置の座標が記憶される。配置位置データ群85の各セルのうちで表示範囲の選択対象物群以外の選択対象物の対象物番号が記憶された番号データ群83のセルに対応するセルには、何もデータが記憶されない。本実施形態の図面では、第1〜第6表示位置の座標を「座標1」〜「座標6」と記載する。
【0056】
図7および図8は、入力装置23の選択対象物の指定動作を詳細に説明するためのフローチャートである。図9〜図12,図14,図15,図17,図18,図21,図22,および図25は、選択対象物の指定動作において表示部31の表示領域38に表示される選択メニュー101〜111を表す図である。前述の図6と図13,図16,図19,図20,図23および図24とは、上述の各選択メニュー101,106〜111が表示される時点のメニューデータテーブル81の記憶状態を表す図である。以下に、図6〜図25を参照して、選択対象物の指定動作を、第1〜第6の場合に分けて詳細に説明する。この説明では、複数の選択対象物は図6のメニューデータテーブル81に記載した10個の選択対象物Ia〜Ijであり、基準配列は図3で説明した配列であると仮定する。
【0057】
まず、第1の場合における選択対象物の指定動作を説明する。第1の場合は、処理候補の選択対象物が、表示範囲の選択対象物群のうちで基準点のy座標値が最大の選択対象物以外のいずれか1つの選択対象物である状態で、操作者が選択キー39を上方向に対応する傾き方向Haに1回操作した場合であるとする。
【0058】
携帯電話機21の複数のアプリケーションの処理のいずれかから選択メニューを用いるアプリケーションの処理に処理が移行した時点で、ステップa1からステップa2に進む。ステップa2では、表示制御部36は、初期化処理として、複数の選択対象物Ia〜Ijのうちから、処理候補の選択対象物と表示範囲の選択対象物群とを選択する。さらに、この初期化処理によって処理候補として選んだ選択対象物の対象物番号を、表示状況記憶部35に記憶させる。また、表示状況記憶部35内で、この初期化処理によって表示範囲として選んだ各選択対象物に対応する配置位置データ群85のセルに、複数の表示位置P1〜Pmの座標を、選択順が大きい順にy座標値が大きいものを記憶させ、残余のセルのデータを削除する。初期化処理が終了すると、ステップa2からステップa3に進む。
【0059】
処理候補として選ばれる選択対象物は、たとえば、全ての選択対象物Ia〜Ijのうちの予め定めるいずれか1つのものであってもよく、また前回この指定動作が実行された際の最後に処理候補として選択されたものであってもよい。同様に、表示範囲の選択対象物群は、複数の選択対象物Ia〜Ijのうちの予め定める選択対象物であってもよく、また前回この指定動作が実行された際の最後に表示範囲として選択されたものであってもよい。初期化処理において処理候補の選択対象物と表示範囲の選択対象物群とをどのように選ぶかは、操作者が初期化のモードとして入力装置23に予め設定しておくとよい。すなわち、初期化処理では、操作者が望む初期化のモードに基づいて、処理対象の選択対象物と表示範囲の選択対象物群とを選べばよい。また、初期化処理で選ばれる表示範囲の選択対象物群には、処理候補の選択対象物が含まれているものと仮定する。以後の説明では、初期化処理によって、選択順が5番目の選択対象物Ieが処理候補として選ばれ、3番目〜8番目の選択対象物Ic〜Inが表示範囲として選ばれるものと仮定する。この時点のメニューデータテーブル81の記憶状態は、図6に示すように、第1〜第6表示位置P1〜P6の座標が配置位置データ群85の3番目〜8番目のセルに記憶された状態である。
【0060】
次いで表示制御部36は、ステップa3で、選択対象記憶部34と表示状況記憶35との現在の記憶状態に基づいて、表示部31の表示領域38に、前述の基準配列で表示範囲の選択対象物群を表示させる。すなわち、表示位置の座標が記憶された配置位置データ群84内のセルに対応する表示データ群84のセルから表示データを読出し、その表示データを用いて選択対象物を、表示領域38内で該選択対象物の基準点の座標が前記配置位置データ群84内のセルに記憶された座標になる位置に表示させる。この際、処理候補の選択対象物を表示するためには、第2表示形態の表示データを読出して用い、表示範囲の選択対象物群のうちで処理候補の選択対象物以外の残余のものを表示するためには、第1表示態様の表示データを読出して用いる。
【0061】
次いで表示制御部36は、ステップa4で、全ての選択対象物Ia〜Ijの中に現在の表示範囲の選択対象物群よりも上に表示するべき選択対象物があるか否か、すなわち現在の表示範囲の選択対象物群よりも選択順が早い選択対象物があるか否かを判定する。上に表示するべき選択対象物がある場合、ステップa4からステップa5に進み、表示制御部36は、上に表示するべき選択対象物があることを示す予め定める第1の記号91を表示領域38内の予め定める位置に表示し、ステップa6に進む。上に表示するべき選択対象物がない場合、ステップa4からステップa6にそのまま進む。
【0062】
続いて表示制御部36は、ステップa6で、全ての選択対象物Ia〜Ijの中に現在の表示範囲の選択対象物群よりも下に表示するべき選択対象物があるか否か、すなわち現在の表示範囲の選択対象物群よりも選択順が遅い選択対象物があるか否かを判定する。下に表示するべき選択対象物がある場合、ステップa6からステップa7に進み、表示制御部36は、下に表示するべき選択対象物があることを示す予め定める第2の記号92を、表示領域38内の予め定める位置に表示し、ステップa8に進む。下に表示するべき選択対象物がない場合、ステップa6からステップa8にそのまま進む。
【0063】
すなわち、表示制御部36のステップa3〜a7の処理は、選択対象記憶部34と表示状況記憶部35との現在の記憶内容に基づいて、選択メニューを表示部31の表示領域38に表示させるための表示処理である。さらに、このうちのステップa4〜a7の処理は、全ての選択対象物のうちに、現在の表示範囲の選択対象物群内で選択順が最も早い選択対象物よりも選択順が早い選択対象物、および現在の表示範囲の選択対象物群内で選択順が最も遅い選択対象物よりも選択順が遅い選択対象物があるか否かを判定して、ある場合にその旨を示す表示を行うための処理である。メニューデータテーブル81の記憶状態が図6で示す状態である場合、この表示処理によって、図9に示す選択メニュー101が表示される。選択メニュー101内には、選択対象物Ic〜Ihが基準配列で配置されて表示され、かつ第1および第2の符号91,92が表示される。実施形態では、第1の記号91を上向きの矢印として表示領域38の最上部の端部に表示し、第2の記号92を上向きの矢印として表示領域38の最下部の端部に表示するものとする。さらに、処理候補の選択対象物Ieが第2表示態様で表示され、残余の選択対象物Ic,Id,If〜Ihが第1表示態様で表示される。これによって表示範囲の選択対象物群の各基準点のy座標値は、選択順が遅いほど大きくなる。
【0064】
ステップa8では、操作検出部33が、操作部32が操作者によって操作されるか否かを検出しつつ、操作部32に対する操作が行われることを待つ。操作者が選択キー39または確定キー40を操作すると、その操作に応答して、操作検出部33は操作部32に対する操作があったと判定し、ステップa8からステップa9に進む。ステップa9では、操作検出部33が検出した操作が確定操作であったか否かを判定する。確定操作は、本実施形態では、確定キー40を押す操作である。検出した操作が確定操作である場合、ステップa9からステップa23に進む。検出した操作が確定操作ではない場合、検出した操作は処理候補の選択対象物の変更を指示するための変更操作であるので、ステップa9からステップa10に進む。この変更操作は、本実施形態では選択キー39を傾ける操作であり、操作者は、選択順が上る順に処理候補の選択対象物を変更することを指示するためにはカーソルの上方向への移動を指示するための操作をし、選択順が下る順に処理候補の選択対象物を変更することを指示するためには、カーソルの下方向への移動を指示するための操作をするものと仮定する。
【0065】
ステップa10では、操作検出部33は、選択キー39の操作によって指定された移動方向が上方向であるか下方向であるかを判定する。すなわち選択順が上る順に処理候補の選択対象物を変更するか、選択順が下る順に処理候補の選択対象物を変更するかを判定する。上方向である場合、ステップa10からステップa11に進み、下方向である場合、ステップa10からステップa14に進む。第1の場合ではこの時点で選択キー39は上方向への移動に対応する方向Haに傾けられるので上方向であると判定され、ステップa11に進む。
【0066】
ステップa11では、表示制御部36は、現在の処理候補の選択対象物が、選択順が先頭の選択対象物Ia、すなわち対象物番号が1番の選択対象物Iaであるか否かを判定する。そうである場合はステップa11からステップa19に進む。そうではない場合は、ステップa11からステップa12に進む。第1の場合では現在の処理候補の選択対象物は5番目の選択対象物Ieなので、ステップa11の判定は否定されてステップa12に進む。
【0067】
ステップa12では、表示制御部36は、処理対象の選択対象物の選択変更を行う選択制御部として動作する。選択制御部は、この時点では、処理候補の選択対象物を、現在選択される選択対象物よりも選択順が1つ早い選択対象物に変更する。具体的には、処理候補として現在選択される選択対象物よりも選択順が1つ早い選択対象物を選び、表示状況記憶部35内に記憶される処理候補の選択対象物の対象物番号を、選んだ選択対象物の対象物番号に変更する。第1の場合では、処理候補の選択対象物は、5番目の選択対象物Ieから4番目の選択対象物Idに変更される。
【0068】
ステップa13では、表示制御部36は、ステップa12で変更された新たな処理候補の選択対象物が、現在の表示範囲の選択対象物群とは別の選択対象物であるか否かを判定する。この表示範囲は、ステップa3の最新の処理で用いられたものである。変更後の新たな処理候補の選択対象物が前記別の選択対象物である場合、ステップa13からステップa17に進む。新たな処理対象の選択対象物が表示範囲の選択対象物群のうちのいずれか1つである場合、ステップa13からそのままステップa3に戻る。第1の場合では、新たな処理候補の選択対象物は4番目の選択対象物Idであり、表示範囲の選択対象物群は、3番目〜8番目の選択対象物Ic〜Ihなので、ステップa13の判定は否定され、そのままステップa3に戻る。
【0069】
表示制御部36は、1回の指定動作においてステップa3〜a7の処理を2回以上繰返す場合、処理を開始する時点に表示領域38に既に表示される選択メニューを消去してから、その時点の選択対象記憶部34および表示状況記憶部35の記憶内容に基づいて、前述したステップa3〜a7の処理を行う。これによって表示領域38には、図10に示す選択メニュー102が表示される。この選択メニュー102は、図9の選択メニュー101と比較して、4番目の選択対象物Idが第2の表示形態で表示されかつ3番目の選択対象物Ieが第1の表示形態で表示される点が異なり、他は等しい。選択メニュー102表示後、操作検出部33と表示制御部36とは、ステップa8で操作者の操作を待ち、その操作に応じてステップa9〜a22の処理を選択的に繰返し実行する。
【0070】
また、ステップa8の操作待ちの状態で、操作者が確定操作をした場合、ステップa9からステップa23に進む。ステップa23では、表示制御部36は、選択制御部として再び働き、現在処理候補として選択されており表示状況記憶部35に対象物番号が記憶される選択対象物を、処理対象の選択対象物として確定する。確定された選択対象物の対象物番号は、制御部24に与えられる。選択対象物の対象物番号確定後、ステップa24で指定動作を終了する。この指定動作終了後、制御部24は、与えられた対象物番号によって表される選択対象物に対応付けられたデータおよび処理動作に基づいて、電話部25を制御する。以上で、第1の場合の説明を終了する。
【0071】
次いで、第2の場合における選択対象物の指定動作を説明する。第2の場合は、処理候補の選択対象物が表示範囲の選択対象物群のうちで基準点のy座標値が最小のもの以外のいずれか1つのものである状態で操作者が選択キー39を下方向に対応する傾き方向Hbに1回操作した場合であると仮定する。ステップa1〜a9の処理および各判定の結果は第1の場合と等しいので、説明は省略する。選択キー39によって下向きの移動が指示された場合、ステップa10の判定で移動方向が下方向であると判定され、によって、ステップa10からからステップa14に進む。
【0072】
ステップa14では、表示制御部36は、現在の処理候補の選択対象物が、選択順が末尾の選択対象物、すなわち10番目の選択対象物Ihであるか否かを判定する。そうである場合はステップa14からステップa21に進む。そうでない場合は、ステップa14からステップa15に進む。第2の場合では現在の処理候補の選択対象物は5番の選択対象物Ieなので、ステップa14の判定は否定されてステップa15に進む。ステップa15では、表示制御部36は、選択制御部として再び動作し、処理候補の選択対象物を現在選択される選択対象物よりも選択順が1つ遅い選択対象物に変更する。この変更処理の具体的な手法はステップa12の処理と比較して、選択順が1つ遅い選択対象物が選ばれることが異なり、他は等しい。これによって第2の場合では、処理候補の選択対象物は、5番目の選択対象物Ieから6番目の選択対象物Ifに変更される。
【0073】
ステップa16では、表示制御部36は、ステップa15で変更された新たな処理対象の選択対象物が、現在の表示範囲の選択対象物群とは別の選択対象物であるか否かを判定する。この表示範囲は、ステップa3の最新の処理で用いられたものである。変更後の新たな処理対象の選択対象物が前記別の選択対象物である場合、ステップa16からステップa18に進む。新たな処理対象の選択対象物が表示範囲の選択対象物群のうちのいずれか1つである場合、ステップa16からそのままステップa3に戻る。第2の場合では、新たな処理候補の選択対象物は6番目の選択対象物Ifであり、表示範囲の選択対象物群は、3番目〜8番目の選択対象物Ic〜Ihなので、ステップa16の判定は否定され、そのままステップa3に戻り、ステップa3〜a7の処理を行う。
【0074】
ステップa3〜a7の処理は、第1の場合においてステップa13からステップa3に戻る場合の処理と比較して、新たな処理候補の選択対象物が6番目の選択対象物Ifであることが異なり、他は等しい。これによって表示領域38には、図11に示す選択メニュー103が表示される。選択メニュー103は、図9の選択メニュー101と比較して、6番目の選択対象物Ifが第2表示形態で表示されかつ5番目選択対象物Ieが第1の表示形態で表示される点が異なり、他は等しい。選択メニュー103表示後の動作は、選択メニュー102表示後の第1の場合の動作と等しい。以上で、第2の場合の説明を終了する。
【0075】
第1および第2の場合で説明したステップa1〜a10,a12,15だけからなる処理の流れによって、選択キー39の操作に応答して複数の選択対象物内で処理候補の選択対象物を変更して確定させることができる。上述の説明のうちでステップa11,a13,a14,16は、第3〜第6の説明に拘わる部分なので、複数の選択対象物内で処理候補を変更して確定させるだけならば、これらを省略して前後のステップを直接つないでもよい。また、ステップa4〜a7を省略して、第1および第2の記号91,92の表示を省略させてもよい。
【0076】
次いで、第3の場合における選択対象物の指定動作を説明する。第3の場合は、概略的には、処理候補の選択対象物が表示範囲の選択対象物群のうちで基準点のy座標値が最大のものである状態で操作者が選択キー39を上方向に対応する傾き方向Haに1回操作した場合であると仮定する。この状態は、たとえば初期化処理によって成立してもよく、また第1および第2の場合で説明した動作を繰返して成立してもよい。ゆえに、第3の場合の説明は、ステップa2の初期設定後にステップa3〜a16の処理が繰返され、ステップa3〜a7の表示処理によって図12に示す選択メニュー104が表示された後さらにステップa8の処理で上述の変更操作が検出された時点から説明する。また、ステップa8〜a13の処理は、処理手順は前述の説明と等しくその時点の表示状況記憶部35の記憶状態が異なるので、その処理結果だけを述べる。
【0077】
ステップa8〜a12の処理および各判定の結果は、第1の場合と等しい。ゆえに、処理候補の選択対象物が、3番目の選択対象物Icから2番目の選択対象物Ibに変更される。第3の場合の現在の表示範囲の選択対象物群は3番目〜8番目の選択対象物Ic〜Ihなので、新たな処理候補である2番目の選択対象物Ibは表示範囲の選択対象物群とは別の選択対象物である。ゆえにステップa13の判定が肯定され、ステップa13からステップa17に進む。
【0078】
ステップa17では、表示制御部36は、新たな処理候補の選択対象物が表示範囲の選択対象物群に含まれるように、表示範囲の選択対象物群を変更する。具体的には、現在の表示範囲の各選択対象物よりも選択順が1つずつ早い選択対象物に対応する配置位置データ群85の各セルに、現在の表示範囲の各選択対象物の基準点が配置される表示位置の座標を記憶させて、配置位置データ群85の残余のセルのデータを削除する。表示範囲の変更後、ステップa17からステップa3に戻る。これによって、メニューデータテーブル81の記憶状態は、図6に示す状態から図13に示す状態に変更される。図13のメニューデータテーブル81の記憶状態は、図6と比較して、2番目〜7番目の選択対象物Ib〜Igに対応する配置位置データ群85のセルに、第1〜第6表示位置の座標がそれぞれ記憶される点が異なり、他は等しい。
【0079】
ステップa17の処理を行った後のステップa3〜a7の処理は、第1の場合においてステップa13からステップa3に戻る時点の処理と比較して、メニューデータテーブル81の記憶状態が図13に示される状態である点が異なり、他は等しい。これによって表示領域38には、図14に示す選択メニュー105が表示される。選択メニュー105表示後の動作は、選択メニュー102表示後の第1の場合の動作と等しい。選択メニュー105では、2番目〜7番目の選択対象物Ib〜Igが基準配列で配置されて表示され、かつ第1および第2の符号91,92が表示される。さらに、処理候補である2番目の選択対象物Ibが第2表示態様で表示され、処理候補以外の残余の選択対象物Ic〜Igが第1表示態様で表示される。
【0080】
操作部32に対する操作の前後に表示される選択メニュー104,105を比較すると、後者の選択メニュー105の各表示位置に表示される選択対象物Ib〜Igは、前者の選択メニュー104の同じ表示位置に表示される選択対象物Ic〜Ihよりも、選択順がそれぞれ1番繰上がっている。このことから、ステップa13,a17の処理によって、全ての選択対象物Ia〜Ijのうちで表示範囲として選択される選択対象物が1番ずつ繰上がっていることが分かる。以上で、第3の場合の説明を終了する。
【0081】
次いで、第4の場合における選択対象物の指定動作を説明する。第4の場合は、概略的には、処理候補の選択対象物が表示範囲の選択対象物群のうちで基準点のy座標値が最小のものである状態で操作者が選択キー39を下方向に対応する傾き方向Hbに1回操作した場合であると仮定する。この状態は、たとえば初期化処理によって成立してもよく、また第1および第2の場合で説明した動作を繰返して成立してもよい。ゆえに第4の場合の説明は、ステップa2の初期設定後ステップa3〜a16の処理が繰返され、ステップa3〜a7の表示処理によって図15に示す選択メニュー106が表示された後さらにステップa8の処理で上述の変更操作が検出された時点から説明する。また、ステップa8〜a10,a14〜a16の処理は、処理手順は前述の説明と等しく処理対象となる表示状況記憶部35の記憶状態が異なるので、その処理結果だけを述べる。
【0082】
ステップa8〜a10,a14〜a16の処理および各判定の結果は、第2の場合と等しい。ゆえに処理候補の選択対象物は、8番目の選択対象物Ihから9番目の選択対象物Iiに変更される。第4の場合の現在の表示範囲の選択対象物群は3番目〜8番目の選択対象物Ic〜Ihなので、新たな処理候補である9番目の選択対象物Iiは現在の表示範囲の選択対象物群内にない。ゆえに、ステップa16の判定が肯定され、ステップa16からステップa18に進む。
【0083】
ステップa18では、表示制御部36は、新たな処理候補の選択対象物が表示範囲の選択対象物群に含まれるように、表示範囲の選択対象物群を変更する。具体的な処理は、現在の表示範囲の各選択対象物よりも選択順が1つずつ遅い選択対象物に対応する配置位置データ群85のセルに、現在の表示範囲の各選択対象物の基準点が配置された表示位置の座標を記憶させ、配置位置データ群85の残余のセルのデータを削除する。表示範囲の変更後、ステップa18からステップa3に戻る。これによってメニューデータテーブル81の記憶状態は、図6に示す状態から図16に示す状態に変更される。図16のメニューデータテーブル81の記憶状態は、図6と比較して、4番目〜9番目の選択対象物Id〜Iiに対応する配置位置データ群85の各セルに、第1〜第6表示位置の座標がそれぞれ記憶される点が異なり、他は等しい。
【0084】
ステップa18の処理を行った後のステップa3〜a7の処理は、第2の場合においてステップa16からステップa3に戻る場合の処理と比較して、メニューデータテーブル81の記憶状態が図16に示される状態である点が異なり、他は等しい。これによって表示領域38には、図17に示す選択メニュー107が表示される。選択メニュー107表示後の動作は、選択メニュー103表示後の第2の場合の動作と等しい。選択メニュー107では、4番目〜9番目の選択対象物Id〜Iiが基準配列で配置され、かつ第1および第2の符号91,92が表示される。さらに、処理候補である9番目の選択対象物Iiが第2の表示態様で表示され、処理候補以外の残余の選択対象物Id〜が第1の表示態様で表示される。
【0085】
操作部32に対する操作の前後に表示される選択メニュー106,107を比較すると、後者の選択メニュー107の各表示位置に表示される選択対象物Id〜Iiは、前者の選択メニュー106の同じ表示位置に表示される選択対象物Ic〜Ihよりも、それぞれ選択順が1番繰下がっている。このことから、ステップa16,a18の処理によって、全ての選択対象物Ia〜Ijのうちで表示範囲として選択される選択対象物が1番ずつ繰下がっていることが分かる。以上で、第4の場合の説明を終了する。
【0086】
第3および第4の場合で説明したステップa13,a16〜a18の処理は、処理候補の選択対象物の変更に応答して表示範囲の選択対象物群を繰上げまたは繰下げて更新するための表示範囲更新処理に相当する。第1および第2の場合で説明したステップだけからなる処理の流れに表示範囲更新処理のステップを加えることによって、常に処理候補の選択対象物を表示領域38内に表示させることができる。また、全ての選択対象物Ia〜Ijの数が基準配列に設定される表示位置の数を越える場合、処理候補の選択対象物が変更されるのに伴って、各選択対象物を順次表示させることができる。この場合、処理候補の選択対象物を選択するための操作が、表示領域38に表示されていない選択対象物を表示させるための操作を兼ねる。これによって、操作者が全ての選択対象物Ia〜Ijのうちから所望の選択対象物を容易に選択することができる。
【0087】
次いで、第5の場合における指定動作を説明する。第5の場合は、概略的には、処理候補の選択対象物の選択順が先頭である状態で操作者が選択キー39を上方向に対応する傾き方向Haに1回操作する場合であると仮定する。この状態は、たとえば初期化処理によって成立してもよく、また第1〜第4の場合で説明した動作または第1および第2の場合で説明した動作を繰返して成立してもよい。ゆえに第6の場合の説明は、ステップa2の初期設定後に、ステップa3〜a18の処理が繰返された結果表示処理によって図18に示す選択メニュー108が表示された後、さらにステップa8の処理で上述の変更操作を検出した時点から説明する。また、選択メニュー108を表示させる時点のステップa4の判定では、表示範囲の選択対象物群内に選択順が先頭のものが含まれる場合、末尾の選択対象物は先頭の選択対象物よりも選択順が早いと見なしてこの判定を肯定し、第1の記号91を表示させるものとする。
【0088】
ステップa8で上述の変更操作を検出した時点のメニューデータテーブル81の記憶状態は図19に示す状態であり、かつこの時点の処理候補は1番目の選択対象物Iaであるとする。図19のメニューデータテーブル81の記憶状態は、図6と比較して、1番目〜6番目の選択対象物Ia〜Ifに対応する配置位置データ群85のセルに、第1〜第6表示位置の座標がそれぞれ記憶される点が異なり、他は等しい。ステップa8〜a10の処理および各判定の結果は第1の場合と等しく、ステップa10からステップa11に進む。この時点では処理候補として1番目の選択対象物Iaが選択されているので、ステップa11の判定が肯定されて、ステップa11からステップa19に進む。
【0089】
表示制御部36は、ステップa19で、まず選択順が先頭から連続する予め定める表示数よりも1小さい数までの選択対象物と選択順が末尾の選択対象物とを選択して、表示範囲の選択対象物群を選択したものに変更する。具体的な処理は、ステップa17の処理と比較して、表示範囲として、10番目および1番目〜5番目の選択対象物Ij,Ia〜Ieを選ぶ点が異なり、他は等しい。これによって、メニューデータテーブル81の記憶状態は、図19に示す状態から図20に示す状態に変更される。図20のメニューデータテーブル81の記憶状態は、図19と比較して、10番目,1番目〜5番目の選択対象物Ij,Ia〜Ieに対応する配置位置データ群85のセルに、1番目〜6番目の表示位置の座標がそれぞれ記憶される点が異なり、他は等しい。
【0090】
表示制御部36は、次いでステップa20で選択制御部として動作し、処理候補として選択順が末尾の選択対象物を選び、表示状況記憶部35内に記憶される処理候補の選択対象物選の対象物番号を変更後の選択対象物の対象物番号に書換える。すなわち、ステップa19の処理で表示範囲として選ばれた選択対象物のうちで、その基準点を第1表示位置に表示するべきものを、処理候補の選択対象物として選ぶ。これによって、処理候補の選択対象物は、選択順が先頭の選択対象物から選択順が末尾の選択対象物に変更される。処理候補の変更後、ステップa20からステップa3に戻る。
【0091】
ステップa20の処理を行った後のステップa3〜a7の処理は、第1の場合においてステップa13からステップa3に戻る場合の処理と比較して、メニューデータテーブル81の記憶状態が図20に示される状態である点が異なり、他は等しい。これによって表示領域38には、図21に示す選択メニュー109が表示される。選択メニュー109表示後の動作は、選択メニュー102表示後の第1の場合の動作と等しい。選択メニュー109では、10番目,2番目〜7番目の選択対象物Ij,Ia〜Ieがこの順で基準配列の第1〜第6表示位置に配置されて表示され、かつ第1および第2の符号91,92が表示される。さらに、処理候補である10番目の選択対象物Ibが第2の表示態様で表示され、処理候補以外の残余の選択対象物Ia〜Ieが第1の表示態様で表示される。以上で、第5の場合の説明を終了する。
【0092】
次いで、第6の場合における選択対象物の指定動作を説明する。第6の場合は、概略的には、処理候補の選択対象物の選択順が末尾である状態で操作者が選択キー39を下方向に対応する傾き方向Hbに1回操作する場合であると仮定する。この状態は、たとえば初期化処理によって成立してもよく、また第1〜第4の場合で説明した動作または第1および第2の場合で説明した動作を繰返して成立してもよい。ゆえに第6の場合の説明は、ステップa2の初期設定後に、ステップa3〜a7の表示処理によって図22に示す選択メニュー110が表示された後さらにステップa8の処理で上述の変更操作を検出した時点から説明する。選択メニュー110を表示させる際のステップa6の判定では、表示範囲の選択対象物群内に選択順が末尾のものが含まれる場合、先頭の選択対象物は末尾の選択対象物よりも選択順が遅いと見なしてこの判定を肯定し、第2の記号92を表示させるものとする。
【0093】
ステップa8で上述の変更操作を検出した時点のメニューデータテーブル81の記憶状態は図23に示す状態であり、かつ該時点の処理候補は10番目の選択対象物Ijであるとする。図23のメニューデータテーブル81の記憶状態は、図6と比較して、5番目〜10番目の選択対象物Ie〜Ijに対応する配置位置データ群85のセルに、1番目〜6番目の表示位置の座標がそれぞれ記憶される点が異なり、他は等しい。ステップa8〜a10の処理および各判定の結果は、第2の場合と等しく、ステップa10からステップa14に進む。この時点では処理候補として10番目の選択対象物Ijが選択されているので、ステップa14の判定が肯定されて、ステップa14からステップa21に進む。
【0094】
表示制御部36は、ステップa21で、まず選択順が末尾から予め定める表示数よりも1小さい数だけ選択順を溯ったものまでの選択対象物と選択順が先頭の選択対象物とを選択して、表示範囲の選択対象物群を、選択したものに変更する。具体的な処理は、ステップa18の処理と比較して、新たな表示範囲として6番目〜10番目および1番目の選択対象物If〜Ij,Iaを選ぶ点が異なり、他は等しい。これによって、メニューデータテーブル81の記憶状態は、図23に示す状態から図24に示す状態に変更される。図24のメニューデータテーブル81の記憶状態は、図23と比較して、6番目〜10番目,1番目の選択対象物If〜Ij,Iaに対応する配置位置データ群85のセルに、1番目〜6番目の表示位置の座標がそれぞれ記憶される点が異なり、他は等しい。
【0095】
表示制御部36は、次いでステップa22で選択制御部として動作し、処理候補として選択順が先頭の選択対象物を選び、表示状況記憶部35内に記憶される処理候補の選択対象物選の対象物番号を選んだ選択対象物の対象物番号に書換える。すなわち、ステップa21の処理で表示範囲として選ばれた選択対象物のうちで、第6表示位置の座標に対応するものが、処理候補の選択対象物として選ばれる。これによって処理候補の選択対象物は、選択順が末尾の選択対象物から、選択順が先頭の選択対象物に変更される。処理候補の変更後、ステップa22からステップa3に戻る。
【0096】
ステップa22の処理を行った後のステップa3〜a7の処理は、第1の場合においてステップa13からステップa3に戻る場合の処理と比較して、メニューデータテーブル81の記憶状態が図24に示される状態である点が異なり、他は等しい。これによって表示領域38には、図25に示す選択メニュー111が表示される。選択メニュー111表示後の動作は、選択メニュー102表示後の第1の場合の動作と等しい。選択メニュー111では、6番目〜10番目,1番目の選択対象物If〜Ij,Iaがこの順で基準配列の第1〜第6表示位置に配置され、かつ第1および第2の符号91,92が表示される。さらに、処理候補である1番目の選択対象物Iaが第2の表示態様で表示され、処理候補以外の残余の選択対象物If〜Ijが第1の表示態様で表示される。以上で第6の場合の説明を終了する。
【0097】
第5および第6の場合に示すように、第1および第2の場合で説明した処理の流れ、または第1〜第4の場合で説明した処理の流れにステップa11,a12,a20,a22を加えて、これら加えたステップで表示範囲の選択対象物群と処理候補の選択対象物とを定めることによって、選択順の先頭と末尾とを連結させて、選択順の終わりを無くすことができる。すなわち、選択順がいわゆるエンドレスになる。ゆえに、選択キー39を一方の方向Haに繰返し傾けて操作する場合、処理候補として、選択順が先頭の選択対象物から選択順が末尾の選択対象物まで順次選択された後、再び先頭の選択対象物に戻る。また、選択キー39を他方の方向に繰返し傾けて操作する場合、処理候補として、選択順が末尾の選択対象物から選択順が先頭の選択対象物まで順次選択された後、再び末尾の選択対象物に戻る。このように、選択キー39の操作に応答して、処理対象として選ばれる選択対象物が循環する。
【0098】
したがって、選択順が先頭または末尾に至った段階で、選択キー39の操作方向を変更する必要がなくなるので、操作者の操作がさらに容易になる。さらに、第5および第6の場合の処理では、上述の処理の流れにステップa19,a21は前述の表示範囲更新処理に相当するステップa19,a21がさらに加えられているので、処理候補の選択対象物が選択順が末尾の選択対象物から選択順が先頭の選択対象物またはその逆に変更される場合も、前述した表示範囲更新処理の効果を得ることができる。以上で、図7,8の指定処理の説明を終了する。
【0099】
図7および8で説明したように、表示領域38内に複数の選択対象物を基準軸線に平行な方向の座標値が重複せずかつ選択対象物が複数の行および列をなす配列で配置して表示した場合、基準軸線の方向が分かり易いので選択順を予想することができ、同時に選択対象物を基準軸線に平行に一列に並べた場合よりも表示領域38に一度に表示される選択対象物の数を増加させることができる。また、上記配列において選択対象物の基準点の前記平行な方向の座標値が選択順が早くなるほどまたは遅くなるほど増加しているので、これら選択対象物を選択キー38を用いて選択すると、選択キー38を操作するたびに処理候補の選択対象物が基準軸線に平行な方向の端部に近寄るように移動する。ゆえに、操作者から見て処理候補の選択対象物の移動が自然に見えるので、操作者が選択メニューを見ただけで選択対象物の選択順を容易に予想することができる。
【0100】
前記指定動作の第1の他の例として、処理候補として先頭の選択対象物が選択された状態でさらに上方向への移動を指示する操作がなされた場合、および処理候補として末尾の選択対象物が選択された状態でさらに下方向への移動を指示する操作がなされた場合、選択順を循環させずに操作を無視させてもよい。このためには、図7,8のフローチャートを、ステップa19〜a22を削除し、かつ破線で示す処理の流れによってステップa11,a14の判定が肯定された場合にそのままステップa8に戻すように、変更する。これによって、処理候補の選択対象物がメニューデータテーブル81の端部にありかつメニューデータテーブル81から外れる方向を指定する操作があった場合に、その操作を無視して、処理候補の選択対象物および表示範囲の選択対象物群を、そのまま保つことができる。これによって、指定動作が簡略化される。
【0101】
さらにまた指定動作の第2の他の例として、選択順を循環させるか否かを選択可能にして、予め操作者にいずれを選ぶかを設定させてもよい。この操作者の設定は、いつ行っても良い。このためには、図7,8のフローチャート内でステップa11,a14とステップa19,a21との間に、操作者の設定に応じて選択順を循環させるか否かを判定するステップをさらに追加し、このステップで選択順を循環させると判定した場合だけステップa19,a20;a21,a22の処理に移行させ、選択順を循環させないと判定した場合には追加したステップからステップa3に戻る処理の流れを追加する。これによって、操作者が、選択順を循環させるか否かを、たとえば入力装置23の使用状況に応じて使い易いように設定することができる。したがって、さらに入力装置23が使い易くなる。
【0102】
上述の2つの指定動作の他の例において選択順を循環させない場合、表示範囲の選択対象物群内で選択順が最も早いものが選択順が先頭の選択対象物Iaになったとき、ステップa4,a5の処理を行わないことによって、第1の記号91を表示させないようにする。また前記場合に表示範囲の選択対象物群内で選択順が最も遅いものが選択順が先端の選択対象物Ijになったとき、ステップa6,a7の処理を行わないことによって、第2の記号92を表示させないようにする。これによって、現在表示されている表示範囲の選択対象物群よりも選択順が早いものおよび遅いものがないことを、操作者に明瞭に知らせることができる。
【0103】
また、上述の指定動作では、表示範囲の選択対象物群の表示領域内の表示位置は予め定められている。ゆえに、現在表示されている予め定める表示数の選択対象物の選択順と選択対象物との位置関係が常に固定されるので、略行列状に選択対象物が配置されてかつ選択キーが相反する2方向しか指定できない場合も、操作者は選択メニューを見るだけで選択順を容易に認識することができる。このように表示位置を固定した場合、表示範囲の選択対象物群を1番分繰上げた場合、繰上げ前および繰上げ後に共に表示領域38に表示される選択対象物は、繰上げ後には繰上げ前の表示位置がある列とは異なる列に移動する。表示範囲の選択対象物群を1番分繰下げた場合も、繰上げた場合と同じことが起こる。
【0104】
指定動作の第3の他の例として、表示範囲の各選択対象物を表示する際に属する列を常に固定してもよい。このために表示制御部36は、まず、全ての選択対象物Ia〜Ijを一度に表示可能であって列の本数が基準配列と等しく行の本数が基準配列よりも多い仮想配列と、仮想配列を一度に表示するために必要な大きさの仮想領域とを予め仮定する。この仮想領域は、たとえば本実施形態では、x方向の幅が表示領域38のx方向の幅と等しくy方向の幅が表示領域38のy方向の幅よりも長い。さらに、全ての選択対象物Ia〜Ijに、この仮想領域内で仮想配列に従って各選択対象物を配置した場合の基準点の位置を、各選択対象物Ia〜Ijの仮想位置として設定し、メニューデータテーブル81の番号データ群83の各セルに対応づけたセルからなる仮想位置データ群に記憶させておく。この仮想位置データ群は、機能的には選択対象記憶部34に含まれるものである。この場合、仮想配列の各基準位置に、該基準位置のy座標値が大きいほど選択順が遅い選択対象物の基準点を配置するものとする。
【0105】
仮想位置データ群を加えた選択対象記憶部34を用いて表示範囲の選択対象物群を表示させるためには、表示制御部36は、まず、スクロールを指示するキーの操作に応じて上方向または下方向への移動距離を表すオフセット値を求め、そのオフセット値を仮想位置のy座標値に加算または減算する。さらに、この加算結果または減算結果に応答して、仮想領域内で実際の表示領域に相当する部分を求め、求めた部分を表示領域38に表示させる。
【0106】
たとえば前述の第3の場合において図12の選択メニュー104が表示された状態で選択キー39を上方向に対応する方向Haに傾けた場合、第3の他の例の指定動作では、表示領域38には、選択メニュー105に代わって図26の選択メニュー112が表示される。選択メニュー112では、操作の前後で表示される選択メニュー104,112の両方に表示される選択対象物Ic〜Igの基準点のx座標値が、選択メニュー105で表示された時点のx座標値と等しく、y座標値だけが変わっている。ゆえに、両方に表示される選択対象物Ic〜Igは、選択キー39の操作前に表示される位置から、y座標軸に平行に移動したように見える。またこの場合、選択メニュー105では左の列の最上部の選択対象物の基準点のy座標値は右の列の最上部の選択対象物のそれよりも小さいが、選択メニュー112では左の列の最上部の選択対象物の基準点のy座標値は右の列の最上部の選択対象物のそれよりも大きい。
【0107】
すなわち、第3の他の例の指定動作では、表示範囲を変更した場合、いわゆる上下方向のスクロールが行われる。これによって、略行列状に選択対象物が配置されてかつ選択キーが相反する2方向しか指定できない場合、操作者は選択メニューを見るだけで選択順をさらに容易に認識することができる。この場合、スクロールを指示するキーを選択キー39とは別に設けて処理候補の選択対象物の変更とは別にスクロールを行っても良く、また選択キー39の操作に応答して移動距離を定めることによって常に処理候補の選択対象物が表示領域に表示させて、操作を簡略化してもよい。
【0108】
前述の基準軸線は、表示領域38に設定される座標系の座標軸のいずれか1本であってもよく、それら座標軸とは異なるものであってもよい。ゆえに、上述の実施形態の入力装置23の説明のうちで、行を基準配列の仮想格子の前記垂直線分に置換え、かつ列を仮想格子の前記平行線分に置換えて、置換え後の説明に基づいて選択対象物の指定動作を行うことによって、複数の選択対象物を、基準点の基準軸線に平行な方向の座標値が相互に異なりかつ複数の選択対象物が複数の行および列をなす配列で配置して表示させることができる。ゆえに、基準軸線に平行な方向に対応した操作を行うための操作手段を用いて処理対象の選択対象物を選択する場合、操作者に容易に選択順を把握させることができる。
【0109】
この基準軸線は、たとえば、表示領域38の各座標軸のうちで該座標軸平行な方向の幅が最も広い座標軸とすることが好ましい。ゆえに、たとえば図27に示すように、携帯電話機121の表示領域122がy方向の幅よりもx方向の幅が広い横長の領域である場合、選択キー123が指定する移動方向をx座標軸に平行で相反する2つの方向とし、m行n列の仮想格子にn個の表示位置を各列に1つずつ設定する基準配列によって表示範囲の各選択対象物をその基準点のx座標値が重複しないように配置してもよい。図27の例では、2行6列の仮想格子の各列に1つずつ選択対象物Ia〜Ifを配置し、かつ隣接する各2つの行内の表示位置で該行と交わる列は、相互に異なるものとする。
【0110】
また、基準配列の行および列の本数は、上述の説明に限らず、複数であればどのような数であってもよい。たとえば、図28に示すように、携帯電話機126が縦長の表示領域127を備える場合、表示領域127のy座標軸を基準軸線とし、9行3列の仮想格子に9つの表示位置を各行に1つずつ設定した基準配列に基づいて、9個の選択対象物Ia〜Iiを一度に表示させてもよい。この場合、9本の行を連続する3本ずつの3つの組に分け、各組の行上の表示位置のx座標値をそのy座標が増加するほど増加させている。したがって、この基準配列の表示位置をy座標値が大きくなる順に結んだ基準配置線128は鋸歯状になる。またたとえば、図29に示すように、携帯電話機129が縦長の表示領域130を備える場合、表示領域130のx座標軸を基準軸線とし、3行9列の格子に9つの表示位置を各列に1つずつ設定した基準配列に基づいて、9個の選択対象物Ia〜Iiを一度に表示させてもよい。
【0111】
さらにまた、基準配列は、その基準配置線がジクザク状になるならば、複数の選択対象物のうちの一部の選択対象物の基準点の基準軸線に平行な方向の座標値が重複してもよい。すなわち、図30に示すように、基準配置線131のうちの一部が基準軸線に垂直な線分になってもよい。この場合、表示範囲の選択対象物群の中で、前記斜め方向Uに平行な複数の仮想線分のなかのいずれか1本の上に並ぶ選択対象物のうちで基準軸線に平行な方向の座標値が最大の選択対象物の基準点と、前記いずれかの一本の仮想線分の隣の前記仮想線分の上に並ぶ選択対象物のうちで基準軸線に平行な方向の座標値が最小の選択対象物の基準点とが、基準軸線に垂直な直線上に並ぶ。
【0112】
この場合、基準軸線がy座標軸でm行n列の格子の各行の上に表示位置を設定する基準配列ならば、1行に2つの表示位置を設定する行が含まれるので、m行n列の仮想格子を用いて行の本数を越える数の表示位置を設定することができる。図30の例では、5行3列の仮想格子に6つの表示位置P1〜P6を設定しており、第1〜第3表示位置P1〜P3が1本目の斜め方向Uの仮想線分上に並び、かつ第4〜第6表示位置が2本目の斜め方向Uの仮想線分上に並んでおり、第3および第4表示位置P3,P4が1本の垂直線分L3上に設定されている。したがって、他の例の基準配列を用いると、仮想格子の前記垂直線分の本数よりも多い数の選択対象物を一度に表示領域38に表示させることができる。また基準配列は、基準配置線が周期的な鋸歯状になる配列に限らず、他の配列でもよい。
【0113】
また、図27〜図29に示すように、選択キー39として、前述したシーソスイッチおよびレバースイッチに代わって、相反する2つの方向にそれぞれ対応する2つのキーから構成されるタクトスイッチを用いてもよい。さらにまた、選択キーとして、ジョクシャトル等の選択対象物を一次元的に選択するためポインディングデバイスを用いてもよい。このほか、選択キー39は、基準軸線に平行な方向を指定するものであればどのような構造のものでもよく、また相反する2つの方向を指定するものか、これら2つの方向のうちのいずれか一方の方向だけを指示するもののどちらでも良い。
【0114】
また、操作部32には、表示領域38内の点を任意に選択可能なポインディングデバイスをである座標入力装置、いわゆるタブレットが用いられることがある。上述の入力装置23では、選択対象物が略行列状に配置されているので、この入力装置23の表示処理によって表示された選択メニューから座標入力装置を用いていずれかの選択対象物を選択する場合も、違和感がない。ゆえに、選択キー等の一次元的な動きを指定する操作手段と、座標入力装置等の2次元的な動きを指定する操作手段とを併用する際に、上述の入力装置23の基準配列によって選択対象物を配置して表示した場合、選択対象物の表示状態が、どちらの操作手段を使う場合にも使い易い。ゆえに、上述の入力装置23に、2次元的な動きを指定する操作手段をさらに備えさせても良い。
【0115】
本実施形態の携帯電話機21の入力装置23およびその説明は、本発明の入力装置および装置の例示であり、主要な動作が等しければ、他の様々な形で実施することができる。特に各部の詳細な動作は、同じ処理結果が得られれば、上述の説明に限らず他の動作によって実現されてもよい。また、この入力装置23および前述の指定方法は、複数の選択対象物のうちのいずれか1つの選択対象物を選択するための入力装置および方法として、単体で用いることができる。
【0116】
また、本発明の入力装置および方法は、携帯電話機に限らず、他の処理装置の入力装置および方法として用いることができる。すなわち、複数の選択対象物に個別に設定された処理動作またはデータに基づいて処理を行う制御手段を含む処理装置において、本発明の入力装置を入力手段として、制御手段が該入力手段で選択されたいずれか1つの選択対象物に設定された処理動作または前記いずれか1つの選択対象物に設定されたデータに基づいた処理を行ってもよい。特に、携帯用の情報処理装置は出来る限り小型化することが要求されるので4方向のカーソルキーを備えることが難しいため、この入力装置および方法を用いて、処理動作およびデータを指定させることが好ましい。
【0117】
さらにこの入力装置および方法は、中央演算処理回路が上述の指定動作を行うためのプログラムおよびデータを含むソフトウエアをコンピュータによって読出し可能な記憶媒体に記憶させ、このソフトウエアをコンピュータにインストールして、そのプログラムを中央演算処理回路に実行させることによって実現してもよい。この記憶媒体には、たとえばCD−ROMおよびフロッピーディスクが挙げられる。この場合、コンピュータのキーボードおよびマウスによって指定可能な複数の方向のうちのいずれか1つまたはいずれか2つだけを指定することによって、上述のように選択対象物を選択させることができる。したがって操作が簡単になる。
【0118】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、基準軸線に平行な方向だけに対応付けられた操作手段を備えた入力装置の表示手段の表示領域には、複数の選択対象物が、選択した選択対象物に応じた順序で、しかも配列の形態は基準軸線に平行な方向の座標軸が相互に重複せず、かつ複数の選択対象物が複数の行および列をなす配列を保持して表示される。これによって、表示領域に1度に表示することができる選択対象物の数を、選択対象物を一列に並べる場合よりも増加させることができる。また、複数の選択対象物の選択順を、操作者に表示領域を目視させるだけで、容易に予測させることができる。
【0119】
また本発明によれば、上述の入力装置の表示制御手段は、全ての選択対象物のうちで選ばれた選択対象物を含む予め定める数の選択対象物だけを、前述の配列で表示領域に表示させる。さらにまた本発明によれば、入力装置の表示制御手段は、仮想的な領域に全ての選択対象物を上述の配列で配置し、かつその仮想的な領域の一部分だけを表示領域に表示させる。これらのことによって、この2つの入力装置の表示制御手段は、選択対象物の総数が表示領域に一度に表示可能な数以上である場合、各選択対象物を順次表示領域に表示させることができる。
【0120】
また本発明によれば、入力装置の表示制御手段は、複数の選択対象物を選択した選択対象物に応じて、配列の形態は変えずに配列順を変更して表示する他に、さらに表示されていない選択対象物があることを示す図形を表示する。これによって表示領域を目視するだけで表示されていない選択対象物の有無を知ることができるので、入力装置が使い易くなる。
【0121】
さらにまた本発明によれば、入力装置の選択制御手段は、選択された前記いずれか1つの選択対象物の選択順が先頭または末尾であり、かつさらに前記操作手段が操作された場合、前記いずれか1つの選択対象物を選択順が末尾または先頭の選択対象物に変更する。これによって、全ての選択対象物を循環して順次選択させることができるので、入力装置が使い易くなる。
【0122】
また本発明によれば、入力装置の表示制御手段は、複数の選択対象物の前記基準軸線に平行な方向の座標を、前記選択順が大きいほど増加または減少させて配置する。これによって、行および列から成る配列の形態を保持したまま、選択順を明瞭にすることができる。さらにまた本発明によれば、入力装置の表示制御手段は、複数の選択対象物を、その基準点が鋸歯状に並ぶように配置および表示する。これによって、行および列から成る配列の形態を保持したまま、選択順を明瞭にすることができる。
【0123】
また本発明によれば、複数の選択対象物のうちのいずれか1つを選択するための入力方法では、複数の選択対象物を、表示領域内に基準軸線に平行な方向の座標軸が相互に重複せず、かつ複数の選択対象物が複数の行および列をなす配列で配置して表示する。これによって、表示領域に一度に表示される選択対象物の数を増加させて、また選択対象物の選択順を、表示領域を操作者に目視させるだけで容易に予測させることができる。
【0124】
さらにまた本発明によれば、上述の入力方法では、全ての選択対象物のうちの予め定める数の選択対象物だけを、前述の配列で表示領域に表示させる。また本発明によれば、複数の選択対象物のうちのいずれか1つを選択するための入力方法では、仮想的な領域に全ての選択対象物を上述の配列で配置し、かつその仮想的な領域の一部分だけを表示領域に表示させる。これによって各選択対象物を順次表示領域に表示させることができる。
【0125】
さらにまた本発明によれば、上述の入力方法では、選択対象物を表示する他に、表示されていない選択対象物があることを示す図形を表示する。これによって、表示された選択対象物の他にさらに選択対象物が存在することを、操作者に表示領域を目視させるだけで容易に認識させることができる。また本発明によれば、上述の入力方法では、選択された前記いずれか1つの選択対象物の選択順が先頭または末尾であり、かつさらに前記操作手段が操作された場合、前記いずれか1つの選択対象物を選択順が末尾または先頭の選択対象物に変更する。これによって、選択対象物を選択する際の操作者の操作を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である入力装置23を含む携帯電話機21の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】携帯電話機21の外観を表す正面図である。
【図3】選択対象物の基準配列を説明するための図である。
【図4】第1の例の選択メニュー61を表す図である。
【図5】第2の例の選択メニュー71を表す図である。
【図6】メニューデータテーブル81の初期設定後の記憶状態を表す図である。
【図7】入力装置23の指定動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】入力装置23の指定動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】第1の場合の初期設定後に表示される選択メニュー101を示す図である。
【図10】第1の場合において表示される選択メニュー102を示す図である。
【図11】第2の場合において表示される選択メニュー103を示す図である。
【図12】第3の場合が起こる前に表示される選択メニュー104を示す図である。
【図13】第3の場合のメニューデータテーブル81の変更操作後の記憶状態を表す図である。
【図14】第3の場合において表示される選択メニュー105を示す図である。
【図15】第4の場合が起こる前に表示される選択メニュー106を示す図である。
【図16】第4の場合のメニューデータテーブル81の変更操作後の記憶状態を表す図である。
【図17】第4の場合において表示される選択メニュー107を示す図である。
【図18】第5の場合が起こる前に表示される選択メニュー108を示す図である。
【図19】第5の場合において選択メニュー108が表示された時点のメニューデータテーブル81の記憶状態を表す図である。
【図20】第5の場合のメニューデータテーブル81の変更操作後の記憶状態を表す図である。
【図21】第5の場合において表示される選択メニュー109を示す図である。
【図22】第6の場合が起こる前に表示される選択メニュー110を示す図である。
【図23】第6の場合において選択メニュー110が表示された時点のメニューデータテーブル81の記憶状態を表す図である。
【図24】第6の場合のメニューデータテーブル81の変更操作後の記憶状態を表す図である。
【図25】第6の場合において表示される選択メニュー111を示す図である。
【図26】指定動作の第3の他の例において、第3の場合で表示される選択メニュー112を示す図である。
【図27】携帯電話機21の外観の第1の他の例を表す正面図である。
【図28】携帯電話機21の外観の第2の他の例を表す正面図である。
【図29】携帯電話機21の外観の第3の他の例を表す正面図である。
【図30】基準配列の他の例を表す図である。
【図31】従来技術の選択対象物の配列の例を表す図である。
【図32】従来技術の選択対象物の配列の例を表す図である。
【符号の説明】
21 携帯電話機
23 入力装置
31 表示部
32 操作部
34 選択対象記憶部
35 表示状況記憶部
36 表示制御部
38 表示領域
39 選択キー
Ia〜Ij 選択対象物
Claims (7)
- 選択順が予め定められ、図形または記号から構成される複数の選択対象物を、予め定める座標系が設定される表示領域に表示する表示手段と、
前記表示領域内に設定される1本の基準軸線に平行な方向に対応付けて、全ての選択対象物のうちのいずれか1つを選択する操作手段と、
前記全ての選択対象物のうちで前記操作手段によって選択された1つの選択対象物を含む複数の選択対象物を、各選択対象物内の予め定める基準点の前記基準軸線に平行な方向の座標値が相互に重複せずかつ複数の行および複数の列を成す配列で、表示手段の表示領域に表示させる表示制御手段と、
複数の選択対象物のうちのいずれか1つの選択対象物を選択し、かつ操作手段の操作に応答して前記いずれか1つの選択対象物を選択順に従って変更する選択制御手段とを含み、
前記表示制御手段は、前記表示領域の前記基準軸線に平行な方向の端部に最も近い位置に表示された前記選択対象物と選択順が連続しかつ前記表示領域に表示されていない選択対象物を選択する前記操作手段の操作に応答して、前記表示領域に表示される複数の選択対象物のそれぞれを、前記選択順の前あるいは後の基準点に移動させて表示することを特徴とする入力装置。 - 前記表示制御手段は、全ての前記選択対象物のうちで、前記選択制御手段によって選択された前記いずれか1つの選択対象物を含み選択順が連続する予め定める数の前記選択対象物を、前記表示領域に表示させることを特徴とする請求項1記載の入力装置。
- 選択順が予め定められ、図形または記号から構成される複数の選択対象物を、予め定める座標系が設定される表示領域に表示する表示手段と、
前記表示領域内に設定される1本の基準軸線に平行な方向に対応付けて、全ての選択対象物のうちのいずれか1つを選択する操作手段と、
前記全ての選択対象物のうちで前記操作手段によって選択された1つの選択対象物を含む複数の選択対象物を、前記表示領域よりも幅が広い仮想的な領域に、各選択対象物内の予め定める基準点の前記基準軸線に平行な方向の座標値が相互に重複せずかつ複数の選択対象物が複数の行および複数の列を成す配列で配置し、該仮想的な領域内で前記表示領域と合同な一部分を表示手段の表示領域に表示させる表示制御手段と、
複数の選択対象物のうちのいずれか1つの選択対象物を選択し、かつ操作手段の操作に応答して前記いずれか1つの選択対象物を選択順に従って変更する選択制御手段とを含み、
前記表示制御手段は、前記表示領域の前記基準軸線に平行な方向の端部に最も近い位置に表示された前記選択対象物と選択順が連続しかつ前記表示領域に表示されていない選択対象物を選択する前記操作手段の操作に応答して、前記表示領域に表示される複数の選択対象物のそれぞれを、前記選択順の前あるいは後の基準点に移動させて表示することを特徴とする入力装置。 - 前記表示制御手段は、前記表示領域の前記基準軸線に平行な方向の端部に最も近い位置に表示された前記選択対象物と選択順が連続しかつ前記表示領域に表示されていない選択対象物がある場合、該選択対象物があることを示す予め定める図形を前記表示領域にさらに表示させることを特徴とする請求項2または3記載の入力装置。
- 前記選択制御手段は、選択された前記いずれか1つの選択対象物の選択順が先頭または末尾であって前記操作手段が操作された場合、前記いずれか1つの選択対象物を選択順が末尾または先頭の選択対象物に変更することを特徴とする請求項2または3記載の入力装置。
- 前記表示制御手段は、複数の前記選択対象物の前記基準軸線の平行な方向の座標値を、前記選択順が遅いほど増加または減少させることを特徴とする請求項1記載の入力装置。
- 複数の前記選択対象物の前記基準点を前記基準軸線に平行な方向の座標値が増加する順に結ぶ仮想線は、鋸歯状であることを特徴とする請求項1記載の入力装置。
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