JP3905433B2 - Fluorine gas generator - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フッ素ガス生成装置に関し、特に半導体処理システムのガス供給系に配設されるフッ素ガス生成装置に関する。なお、ここで、半導体処理とは、半導体ウエハやLCD基板等の被処理基板上に半導体層、絶縁層、導電層等を所定のパターンで形成することにより、該被処理基板上に半導体デバイスや、半導体デバイスに接続される配線、電極等を含む構造物を製造するために実施される種々の処理を意味する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイスの製造においては、被処理基板、例えば半導体ウエハやLCD基板に、成膜、エッチング、拡散等の各種の半導体処理が施される。このような処理を行う半導体処理システムでは、例えば、シリコン膜やシリコン酸化膜をエッチングする場合や、処理室内をクリーニングする場合等、種々の用途の処理ガスとしてフッ素系のガスが利用される。新規なエッチングガス及びクリーニングガスとして、フッ素ガスが注目されているが、安全性及び信頼性の面で問題が完全に解消されていないため、半導体デバイスの製造の現場でフッ素を生成することは一般的に行われていない。
【0003】
一方、ガス製造工場においてフッ素ガスを生成する装置として、電解槽を使用した装置が知られている。例えば、特表平第9−505853号公報には、このタイプのフッ素ガス生成装置が開示される。この公報に開示の装置では、上方から溶融塩中に延びる仕切り板により、電解槽内が中央の陽極室と周囲の陰極室とに仕切られる。陽極室内には異なる高さで終端する一対のプローブが配設される。一対のプローブは、陽極及び陰極間に供給する電流のオン/オフを制御するための液面計として機能する。即ち、この装置は、溶融塩の液面を検出することにより、フッ素ガスの発生を制御している。
【0004】
図3は別の従来のフッ素ガス生成装置を示す概略図である。この装置は、電解槽からのフッ素ガスの供給を制御するための改良された機構を有する。この装置の場合、電解槽112の陽極114側で発生したフッ素ガスが配管120を通して連続的に中間のキャパシタ116に供給され、ここに一時的に溜められる。キャパシタ116がある一定の圧力に達した時、コンプレッサ118とキャパシタ116との間に配設された開閉バルブ122が一時的に開放され、ある一定量のフッ素ガスがコンプレッサ118に吸引される。バルブ122の操作は何回も繰り返され、二次バッファタンク124の圧力が所定の値まで昇圧される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者等の研究によれば、図3図示のフッ素ガス生成装置の場合、運転時間が長くなると、後述するように、安全性及び信頼性の面でいくつかの問題点が発生することが見出されている。このような問題が解消されないと、自動化された生産システム、例えば、半導体デバイスの製造システムにフッ素ガス生成装置を組込んで使用することは実際上困難となる。
【0006】
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、長時間の運転においても高い安全性及び信頼性で作動することが可能なフッ素ガス生成装置を提供することを目的とする。特に、本発明は、オンサイトで且つオンデマンドでフッ素ガスを生成する装置を提供することを目的とする。ここで、オンサイトとは、フッ素ガス生成装置が、所定の主処理装置、例えば、半導体処理システムの主処理装置と組合わされることを意味する。また、オンデマンドとは、主処理装置側からの要求に応じたタイミングで且つ必要とされる成分調整を伴ってガスが供給可能となることを意味する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の視点は、フッ素ガスを生成する装置であって、
フッ化水素を含む溶融塩からなる電解浴中でフッ化水素を電解することにより、陽極側の第1気相部分にフッ素ガスを主成分とするプロダクトガスを発生させると共に、陰極側の第2気相部分に水素ガスを主成分とする副生ガスを発生させる電解槽と、
前記溶融塩中に原料となるフッ化水素を供給する原料配管と、
前記第1気相部分から前記プロダクトガスを導出する第1配管と、
前記第2気相部分から前記副生ガスを導出する第2配管と、
前記第1気相部分の圧力を連続的に測定する第1圧力計と、
前記第2気相部分の圧力を連続的に測定する第2圧力計と、
前記第1配管に配設された第1流量制御弁と、
前記第2配管に配設された第2流量制御弁と、
前記第1気相部分の圧力が第1設定値に維持されるように、前記第1圧力計の測定結果に基づいて第1流量制御弁の開度を調整する第1制御部材と、
前記第2気相部分の圧力が前記第1設定値と実質的に等しい第2設定値に維持されるように、前記第2圧力計の測定結果に基づいて第2流量制御弁の開度を調整する第2制御部材と、
を具備することを特徴とする。
【0008】
本発明の第2の視点は、第1の視点の装置において、前記第1及び第2設定値は760〜820Torrであることを特徴とする。
【0009】
本発明の第3の視点は、第1または第2の視点の装置において、前記第1流量制御弁よりも下流で前記第1配管に配設され、前記第1配管を吸引する第1吸引手段を更に具備することを特徴とする。
【0010】
本発明の第4の視点は、第3の視点の装置において、前記第2配管は、前記第2流量制御弁よりも下流で、前記第2配管を吸引する第2吸引手段に接続されるように配設されることを特徴とする。
【0011】
本発明の第5の視点は、第1乃至第4の視点のいずれかの装置において、
前記原料配管に配設された切替え弁と、
前記電解槽の前記陽極側の電極と前記陰極側の電極との間に供給した電流を積算する電流積算計と、
前記電流積算計による測定結果に基づいて、前記溶融塩中への前記フッ化水素の補給を制御するように、前記切替え弁を開閉する制御部材と、
を更に具備することを特徴とする。
【0012】
本発明の第6の視点は、第5の視点の装置において、前記原料配管を通して供給される前記フッ化水素はガスであることを特徴とする。
【0013】
本発明の第7の視点は、第6の視点の装置において、前記原料配管は、前記電解槽の前記陰極側で、前記溶融塩中に前記フッ化水素ガスを供給するように配設されることと、前記切替え弁よりも下流で前記原料配管に窒素ガスを供給する配管が接続され、前記フッ化水素ガスは前記窒素ガスに添加された状態で前記溶融塩中に供給されることとを特徴とする。
【0014】
本発明の第8の視点は、フッ素ガスを生成する装置であって、
フッ化水素を含む溶融塩からなる電解浴中でフッ化水素を電解することにより、陽極側の第1気相部分にフッ素ガスを主成分とするプロダクトガスを発生させると共に、陰極側の第2気相部分に水素ガスを主成分とする副生ガスを発生させる電解槽と、
前記溶融塩中に原料となるフッ化水素を供給する原料配管と、
前記第1気相部分から前記プロダクトガスを導出する第1配管と、
前記第2気相部分から前記副生ガスを導出する第2配管と、
前記原料配管に配設された切替え弁と、
前記電解槽の前記陽極側の電極と前記陰極側の電極との間に供給した電流を積算する電流積算計と、
前記電流積算計による測定結果に基づいて、前記溶融塩中への前記フッ化水素の補給を制御するように、前記切替え弁を開閉する制御部材と、
を具備することを特徴とする。
【0015】
本発明の第9の視点は、第8の視点の装置において、前記原料配管を通して供給される前記フッ化水素はガスであることを特徴とする。
【0016】
本発明の第10の視点は、第9の視点の装置において、前記原料配管は、前記電解槽の前記陰極側で、前記溶融塩中に前記フッ化水素ガスを供給するように配設されることと、前記切替え弁よりも下流で前記原料配管に窒素ガスを供給する配管が接続され、前記フッ化水素ガスは前記窒素ガスに添加された状態で前記溶融塩中に供給されることとを特徴とする。
【0017】
更に、本発明の実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されることで発明が抽出された場合、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明者等は、本発明の開発の過程において、図3を参照して述べたような従来のフッ素ガス生成装置における安全性及び信頼性の面の問題について研究した。その結果、本発明者等は、以下に述べるような知見を得た。
【0019】
図3図示の装置の場合、キャパシタ116の圧力の上限でバルブ122を開放し、圧力の下限でバルブ122を閉鎖するという操作を行う。このため、フッ素ガスの配管120中に大きな圧力変動が生じ、これによりミスト状の溶融塩が配管120の入口に蓄積し、配管120を閉塞させる原因となる。また、バルブ122は頻繁に開閉を繰り返すため、固化した溶融塩のパーティクルによる機械的作用とフッ素ガスによる化学的作用とにより、バルブ122のシートが損傷しやすい。
【0020】
更に、陰極側から発生した水素ガスは排気系の配管121を通過し、通常規制値以下に希釈されて系外に排出される。このとき、設置環境によっては排出系の圧力が変化することが予想される。例えば排気系の吸引能力が高いと陰極側の圧力が自然に陰圧になり、陰極側の溶融塩レベルがそれに伴い上昇する。この場合、液面が大きく変動し、水素ガスの配管121側に溶融塩が引きずり込まれ、配管121を閉塞させる原因となる。
【0021】
配管120、121内で溶融塩が固化した場合、装置を停止してメンテナンス操作を行う必要があり、これはこの装置が関連するシステム全体のダウンタイムとなる。それ以上に問題となるのは、フッ素ガスの配管120及び水素ガスの配管121のいずれが閉塞しても、電解槽112内の圧力バランスが崩れることである。電解槽112内の圧力バランスが大きく崩れると、電解層112内でフッ素ガスと水素ガスとが混触し、爆発を起こす危険性がある。
【0022】
以下に、このような知見に基づいて構成された本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
【0023】
図1は本発明の実施の形態に係る、フッ素ガス生成装置を組込んだ半導体処理システムを示す概略図である。この半導体処理システムは、半導体ウエハやLCD基板等の被処理基板に、成膜、エッチング、或いは拡散等の処理を施す半導体処理装置10を有する。
【0024】
半導体処理装置10は、被処理基板を収納すると共に半導体処理を施すための処理室12を具備する。処理室12内には、被処理基板を載置するための下部電極兼載置台(支持部材)14が配設される。処理室12内にはまた、載置台14に対向して上部電極16が配設される。両電極14、16間にRF(高周波)電源15からRFパワーが印加されることにより、処理ガスをプラズマに転化するためのRF電界が処理室12内に形成される。処理室12の下部には、内部を排気すると共に真空に設定するための排気系18が接続される。また、処理室12の上部には、処理ガスを供給するためのガス供給系20が接続される。
【0025】
図2は図1図示のガス供給系20と組み合わせて使用される半導体処理装置の変更例10xを示す概略図である。半導体処理装置10xは、被処理基板を収納すると共に半導体処理を施すための処理室12を具備する。処理室12内には、被処理基板を載置するための載置台(支持部材)14が配設される。処理室12の下部には、内部を排気すると共に真空に設定するための排気系18が接続される。処理室12の上部には、プラズマを生成するためのリモートプラズマ室13が接続される。リモートプラズマ室13の周囲には、コイルアンテナ17が巻回される。コイルアンテナ17にRF(高周波)電源15からRFパワーが印加されることにより、処理ガスをプラズマに転化するための誘導電界がリモートプラズマ室13内に形成される。また、リモートプラズマ室13の上部には、処理ガスを供給するためのガス供給系20が接続される。
【0026】
なお、本発明の実施の形態に係るフッ素ガス生成装置は、プラズマを利用しない半導体処理装置、例えば熱CVD装置に対してクリーニングガス等を供給する場合にも適用することができる。
【0027】
図1に戻り、ガス供給系20には、処理室12内に任意のガス、例えば半導体処理を行うための処理ガスや処理室12内をクリーニングするための処理ガスを、選択的に切替え且つ所定の流量で供給するための流れ管理部22が配設される。流れ管理部22には、種々な活性ガスや不活性ガスを貯蔵する複数のガス源を有するガス貯蔵部24が接続される。流れ管理部22にはまた、フッ素ガス系の処理ガスを反応処理により生成するガス生成部26が接続される。
【0028】
流れ管理部22及びガス生成部26には、本発明の実施の形態に係るフッ素ガス生成装置30が着脱可能に接続される。即ち、生成装置30は、流れ管理部22にフッ素ガスを直接供給するか、或いはガス生成部26にフッ素ガス原料を供給するために使用される(切替え用のバルブは図示せず)。ガス生成部26では、例えば、フッ素ガス原料と、Cl等の他のハロゲンガスとを反応させることにより、ハロゲン間フッ素化合物ガスが生成される。
【0029】
生成装置30は、フッ化水素を含む溶融塩からなる電解浴を収納する気密な電解槽32を有する。溶融塩は、フッ化カリウム(KF)とフッ化水素(HF)との混合物(KF/2HF)或いはフレミー塩(Fremy's salt)とフッ化水素との混合物からなる。電解槽32は上方から溶融塩中に延びる仕切り板35により、陽極室34及び陰極室36に分割される。陽極室34及び陰極室36内で、溶融塩中にはカーボン電極(陽極)42及びニッケル電極(陰極)44が夫々浸漬される。電解槽32には、陽極42及び陰極44間に電流を供給するための電流源38と、供給電流を積算する電流積算計40とが付設される。
【0030】
電解処理中、電解槽32は付随するヒータ33により80〜90℃に加熱保温される。電解浴中でフッ化水素を電解することにより、陽極室34の気相部分にフッ素ガス(F2 )を主成分とするプロダクトガスが発生され、陰極室36の気相部分に水素ガスを主成分とする副生ガスが発生される。プロダクトガス及び副生ガスの夫々には、原料の溶融塩中のフッ化水素ガスの蒸気圧分だけ、フッ化水素ガスが混入する(例えば5%)。陽極室34及び陰極室36には、夫々の気相部分の圧力を連続的に測定するため、第1及び第2圧力計46、48が配設される。
【0031】
陽極室34には、プロダクトガスを導出し、ガス供給系20の流れ管理部22及びガス生成部26に送るための第1配管52が接続される。第1配管52には、上流側から順に、第1流量制御弁54、吸着カートリッジ56、ミニバッファタンク58、コンプレッサ(吸引手段)62、主バッファタンク64等が配設される。陽極室34で発生されたプロダクトガスは、コンプレッサ62により第1配管52が吸引されることにより、陽極室34から強制的に引出され、主バッファタンク64に貯留される。なお、図1において符号66はラインフィルタを示す。
【0032】
上述のように、プロダクトガス中には、数パーセント(例えば5%)のフッ化水素が混入する。このフッ化水素は、プロダクトガスが吸着カートリッジ56を通過する際に除去される。このため、カートリッジ56内には、フッ化水素を吸着により捕捉する吸着剤が内蔵される。吸着剤は、取扱いや圧力損失を考慮し、カートリッジ56内に充填された多数のペレットからなる。吸着剤は、例えば、フッ化ナトリウム(NaF)のような、その吸着能力が温度により変化する吸着剤からなる。カートリッジ56の周囲には、カートリッジ56の温度を調節するための温度調節ジャケット(ヒータ)57が配設される。
【0033】
主バッファタンク64には圧力計65が配設され、タンク64内の圧力が連続的に測定される。この測定結果は、電流源38に付随する制御部材39に伝達される。制御部材39は、伝達された測定結果に基づいて電流源38をオン/オフし、電解槽32への電流の供給を制御する。即ち、タンク64内の圧力が、ある圧力まで減少すると電流源38がオンされてフッ素ガスの生成が開始され、また、ある圧力まで増加すると電流源38がオフされてフッ素ガスの生成が停止される。これにより、電解槽32内の陽極室34及び陰極室36間で溶融塩の液面レベルに差をつけずに電解を止めることができる。なお、タンク64内の圧力は、例えば大気圧〜大気圧+0.18Mpaに設定される。
【0034】
一方、陰極室36には、副生ガスを導出するための第2配管72が接続される。第2配管72は、例えば半導体製造工場の排気系(吸引手段)78の配管に着脱可能に接続される。第2配管72には第2流量制御弁74、除害部76等が配設される。陰極室36で発生された副生ガスは、排気系78により第2配管72が吸引されることにより、陰極室36から強制的に引出され、除害部76を通過した後、排気系78に送られる。
【0035】
上述のように、電解処理中、種々の要因で、陽極室34及び陰極室36間の圧力バランスが崩れ、電解漕32内で液面変動が起こりやすい。また、電解処理中以外でも、例えば、窒素ガスによる電解漕32内のパージ、原料フッ化水素ガスの供給時終了後の窒素パージ工程等、主にガス切り替え工程の直後に、電解漕32内で液面変動が起こりやすい。これ等は、フッ素ガス生成装置の安全性及び信頼性を損なう原因となる。
【0036】
これに対して、図1図示のフッ素ガス生成装置においては、陽極室34及び陰極室36の夫々の気相部分の圧力が第1及び第2圧力計46、48により連続的に測定される。これ等の測定結果は、第1及び第2流量制御弁54、74の夫々に付随する第1及び第2制御部材55、75に伝達される。第1及び第2制御部材55、75は、伝達された測定結果に基づいて、陽極室34及び陰極室36の夫々の気相部分の圧力が互いに実質的に等しい第1及び第2設定値に維持されるように、第1及び第2流量制御弁54、74の開度を調整する。即ち、第1及び第2流量制御弁54、74は、夫々に付随する第1及び第2制御部材55、75の制御下で連続的に開度が調整される。
【0037】
このように、陽極室34及び陰極室36の圧力が、夫々独立して常時測定され且つ制御されるため、陽極室34及び陰極室36における溶融塩の液面の状態が均一に維持される。換言すれば、この構成により、電解槽32は、フッ素の発生状態、第1及び第2配管52、72内の状態、コンプレッサ62や半導体製造工場の排気系78の動作状態、その他の環境等の変動による悪影響から保護される。このため、高価な電極等に与える損害、例えば陽極効果を未然に回避することができ、安全にしかも突然の電解停止をすることなく処理を進行させることができる。また、第1及び第2配管52、72の入口で溶融塩が固化してこれ等を閉塞させることがないため、頻繁にメンテナンスをする必要がなくなる。
【0038】
なお、上述の陽極室34及び陰極室36の夫々の気相部分の第1及び第2設定値は、望ましくは大気圧〜820Torr、より望ましくは大気圧〜770Torrに設定される。また、陽極室34及び陰極室36の圧力を安定させるため、第1及び第2流量制御弁54、74は応答性よく開度が連続的に調整可能であることが必要である。かかる観点から、第1及び第2流量制御弁54、74としてピエゾバルブが望ましくは使用される。
【0039】
再び図1に戻り、電解槽32の陰極室36には、溶融塩中に消費原料であるフッ化水素ガスを供給するため、原料配管82が溶融塩中に浸漬された状態で配設される。原料配管82には、配管83、93を介して、フッ化水素源84と窒素源94とが着脱可能に接続される。
【0040】
窒素源94側の配管93には、配管93の閉鎖状態と開放状態とを切替えるための切替え弁96が配設される。フッ素ガス生成装置30の運転時には、切替え弁96は常時開放状態とされ、電解槽32の溶融塩中へ窒素ガスが常時供給される。この窒素ガスの流量は、フッ化水素ガスの流量1〜50L/minに対して、0.2〜50L/min、望ましくは2〜10L/minとなるように設定される。窒素ガスは溶融塩にほとんど溶けないため、陰極側に溶融塩を通過して排出される。
【0041】
一方、フッ化水素源84側の配管83には、配管83の閉鎖状態と開放状態とを切替えるための切替え弁86が配設される。切替え弁86は、これに付随する制御部材87の制御下で開閉される。電解処理中、陽極42及び陰極44間への供給電流が電流積算計40により積算され、制御部材87に伝達される。制御部材87は、伝達された測定結果に基づいて、溶融塩中へのフッ化水素ガスの補給(窒素ガス中にフッ化水素ガスを混合させる)を制御するように、切替え弁86を開閉する。ここで、制御部材87の設定値は、例えば、溶融塩中のフッ化水素の濃度が41〜39%の範囲に維持されるように設定される。
【0042】
電解槽32へのフッ化水素(HF)ガスの補給は、以下のような理論に基づいて供給電流の積算により制御される。即ち、電気分解におけるフッ素(F2 )発生量は、ファラデーの法則に従って電気量に比例する。この法則は温度、濃度、電極の種類等の電解条件に無関係に成立する。本実施の形態に係る電解槽32においては、電流効率の関係から、下記の式(1)に従っておよそのフッ素ガス発生量が決定される。
【0043】
Z=6.8X …(1)
式(1)において、Zはフッ素発生流量(cc/min)、Xは電気量(ここでは電解電流値(A))を夫々示す。
【0044】
例えば、初期状態において、溶融塩中のフッ化水素濃度は41%に設定される。原料のフッ化水素ガスの供給タイミングは、溶融塩中のフッ化水素濃度が初期濃度41%から低下して濃度下限値、例えば39%に至る前に行う。フッ化水素濃度が濃度下限値を下回ると溶融塩の融点が上昇するため、最悪の場合、溶融塩が固化して電解を行うことができなくなる可能性がある。一方、フッ化水素濃度が初期濃度を上回ると、溶融塩中のフッ化水素の蒸気圧が高くなり、フッ素中に混合するフッ化水素濃度も高くなる。この場合、吸着カートリッジ56においてフッ化水素を吸着により捕捉する吸着剤(例えば、フッ化ナトリウム(NaF))に対する負担が大きくなるという問題が生じる。従って、フッ化水素濃度を上記範囲、例えば41〜39%の範囲内に保持することが必要となる。下記の式(2)は消費されるフッ化水素ガス量とフッ素ガス発生量との関係を示す。ここで、フッ素を1モル発生させるのにフッ化水素が2モル必要となる。
【0045】
(2Z+0.05Z+0.05Z)t/1000=T …(2)
式(2)において、2Zはフッ素を1モル発生するために必要なフッ化水素流量(cc/min)、第1の0.05Zは1モルのフッ素中に同伴するフッ化水素流量(cc/min)、第2の0.05Zは1モルの水素中に同伴するフッ化水素流量(cc/min)、tは発生時間(min)、Tは消費されるフッ化水素量(L)を夫々示す。
【0046】
式(1)に基づいて、式(2)のZに6.8Xを代入すると、下記の式(3)が得られる。
【0047】
0.01428X×t=T …(3)
式(3)において、Xは電気量(A)、tは発生時間(min)、Tは消費されるフッ化水素量(L)を夫々示す。
【0048】
消費可能なフッ化水素量は電解槽32中に投入する溶融塩量に依存する。電解を始める前の溶融塩中のフッ化水素濃度は41%であるから、溶融塩量をCとすると、電解槽32中のフッ化水素量は0.41Cとなる。電解槽32をフッ化水素濃度41〜39%の範囲で使用すると、溶融塩中のフッ化水素濃度と消費されるフッ化水素量との関係は、下記の式(4)で表される。従って、消費消費可能なフッ化水素最大量は、下記の式(5)で表される。
【0049】
(0.41C−HFc)/(C−HFc)=0.39 …(4)
HFc=0.033C …(5)
式(4)、(5)において、Cは溶融塩の重量、HFcは消費されるフッ化水素量を夫々示す。
【0050】
よって、式(5)のHFcに式(3)のTを代入すると、下記の式(6)を経て、下記の式(7)が得られる。
【0051】
0.01428X×t=0.033C …(6)
X×t=2.3C …(7)
式(6)、(7)において、Xは電気量(A)、tは発生時間(min)、Cは溶融塩の重量を夫々示す。
【0052】
即ち、予め電解槽32に投入する溶融塩(KF/2HF)の重量Cが決まれば、フッ化水素濃度41〜39%の使用範囲に対応する電気量Xとフッ素発生時間tとの関係を決めることができる。なお、ここで、フッ化水素ガスの補給のタイミング(使用範囲の下限)は、電気量を時間軸に沿って積算した値で特定できるため、電気量Xは必ずしも固定する必要はない。
【0053】
次に、本発明の上記実施の形態の利点について説明する。
【0054】
特表平第9−505853号公報(以下、‘853号公報という)は、電解槽内の電解質のレベルを検出する制御センサ手段と、制御センサ手段からの信号に応じて電流の供給を開始、または停止するために該信号に応じる電流供給手段とを含むフッ素セルを開示する。即ち、フッ素発生は、液面レベルの低下が信号を発生するように予め設定された位置に達するまで継続される。この信号に応じて電解を制御する装置がセルヘの電流供給を停止するので、電解が停止され電解質の液面レベルの低下もまた停止される。
【0055】
つまり、この公報に開示の技術では、液面変動をわざと利用して電流のオン/オフ制御を行っており、変動を抑制しようという考えはない。しかしながら、電解では定常状態を保ちつつ、フッ素ガスを継続的に発生させるためには、液面変動は最小限にする必要がある。
【0056】
また、‘853号公報は電解槽内の陽極室がフッ素貯蔵所となる点を明記する。しかし、実際の半導体処理用のフッ素発生装置では、フッ素発生量を需要と一致させるのが困難であるため、ある程度の大きさをもったキャパシタとコンプレッサが必要となる。この公報に開示の技術ではこのような外部環境の変化には対応できない。
【0057】
そこで、この公報に対応する市販のフッ素発生システムには数リットル容量を持ったキャパシタとべローズ式コンプレッサとが具備される。このシステムは、オン/オフ開閉バルブにより、断続的にバッファタンクにフッ素を蓄える。このような方式を用いることにより、フッ素の発生を止めることなく継続的に発生することが可能となる。この場合、ガスは定常的に発生させることはできるが、長期発生により以下のような問題が生じることを実際に経験している。
【0058】
フッ素に同伴した細かい溶融塩ミストが、配管或いは電解槽とコンプレッサとの間に存在するキャパシタに侵入する。ミストは融点が80℃付近であるため、配管内では固体として存在する。このミスト量が多くなるに従って(1)配管閉塞、或いは(2)オン/オフバルブ内のバルブシートを損傷する等の問題が発生する。
【0059】
前者の場合には、即電解中止となり、配管内に詰まった塩を取り除く作業が必要となる。反応性ガスのフッ素も管内に存在するため、取り外し作業は最新の注意と危険を伴う。後者の場合には、バルブに漏れが起こるため、やはり電解中止となる。またオン/オフが頻繁にその動作を繰り返すためバルブ寿命が直ぐに来ることとなる。
【0060】
更に、このような制御方法では陽極内の液面変動がある程度は避けられず、電極表面と液との接触面積も常に変動する。このため、電解時の電流効率の変化により、安定したフッ索発生量の確保が困難になる。また、陽極効果による(3)電極(陽極電極には通常炭素が使用される)の交換が必要となる等の問題も発生する。
【0061】
フッ素発生量の制御を‘853号公報のように制御センサによる電源のオン/オフに頼っていると、周りの環境変化(この場合にはコンプレッサとの連結)に対処できない。つまり、半導体処理用の電解槽にはコンプレッサの使用が必要である。一方、フッ素の発生は電解槽後の下流側からの影響を受けないことが必要不可欠となる。かかる観点から、‘853号公報の制御方式は半導体処理用には向かず、実用的ではない。
【0062】
本発明の上記実施の形態において重要な点は、電解槽後の環境の変化に影響を受けずに、常に安定にフッ索を発生できるという点である。このフッ素供給装置は半導体処理用を意識してデザインされる。つまり、基本的にはコンプレッサなどの吸引装置が使用されることが前提となる。
【0063】
コンプレッサ後段のバッファタンクに接続した圧力計と電流源はリンクされており、ある圧力まで減少すると電源がオンとなりフッ素が発生する。またあるところまで圧力が増加すると、電源がオフとなる。このような方法を採用すると‘853号公報のように液面レベル差をつけずに電解を止めることが可能となる。
【0064】
‘853号公報は、安全性を考慮して、陰極側出口の圧力が常に大気圧(またはわずかに大気圧を超える圧力)で稼動することを好ましいとしている。しかし、実際の半導体工場では、陰極側の配管内の圧力変化が大きいため、これを維持することは殆ど不可能に近い。また、この公報は陽極室の圧力変化のみに焦点を当てているが、これは陰極室の圧力は常に大気圧であるという前提に基づいている。
【0065】
本発明の上記実施の形態においては、独立した流量制御による圧力の保持で、電解槽内の両極室の圧力は常に一定に保たれている。しかし、実際の液面レベルは圧力からではわからない。よって、安全性を高める目的から、陽極側または陰極側、好ましくは陰極側に一本の液面センサが挿入されることが、望ましい態様となる。
【0066】
原料である無水フツ化水素(AHF)は通常ガスで、電解槽溶融塩中(好ましくは陰極側)にバブリングにより供給される。AHFは溶融塩に吸収される速度が非常に早いため、流速を遅くして供給すると瞬時に陰極室が陰圧となる。この場合、溶融塩がAHFフィード管内部に上昇し、最悪の場合には固化してしまい供給不可能となる。従って、AHFの供給流速は早いほうが好ましい。しかしながら実際に流すことのできるAHFの流速には限界がある。
【0067】
そこで、本発明の上記実施の形態においては、AHF時の総流速を増やす目的から、AHF供給時にAHFを窒素ガスに混合して流す。窒素ガスは溶融塩にほとんど溶けないため、陰極側に溶融塩を通過して排出される。窒素ガスは電解の有無に係わらず常に陰極室に流れる。このため、電解時には陰極側から発生する水素を希釈することになり、仮に予期せぬ突然の液面変動によりフッ素ガスが陰極側に混入しても、爆発限界外に状態を保つことが可能となる。なお、窒素の流量は電解槽の大きさによって最適に調整される。
【0068】
なお、上記実施の形態において、フッ素ガス生成装置30は、半導体処理システムに着脱可能に組込まれているが、同システム内に固定的に据え付けられるものであってもよい。また、フッ素ガス生成装置30内の幾つかの部材、例えば、コンプレッサ62、主バッファタンク64、除害部76等は、半導体製造工場側に設置されたものを使用することもできる。また、フッ素ガスは、流れ管理部22或いはガス生成部26に択一的に供給されるが、このガスは、他の処理ガスとは別に直接処理室12に供給するようにしてもよい。また、ガス生成部26は、ハロゲン間フッ素化合物ガスではなく、他のフッ素系の処理ガスを生成するように構成することもできる。
【0069】
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、長時間の運転においても高い安全性及び信頼性で作動することが可能なフッ素ガス生成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の形態に係る、フッ素ガス生成装置を組込んだ半導体処理システムを示す概略図。
【図2】図1図示のガス供給系と組み合わせて使用される半導体処理装置の変更例を示す概略図。
【図3】従来のフッ素ガス生成装置を示す概略図。
【符号の説明】
10、10x…半導体処理装置
12…処理室
18…排気系
20…ガス供給系
22…流れ管理部
24…ガス貯蔵部
26…ガス生成部
30…ガス生成装置
32…電解槽
34…陽極室
36…陰極室
38…電流源
40…電流積算計
42…陽極
44…陰極
46、48…圧力計
52、72…配管
54、74…流量制御弁
55、75…制御部材
56…吸着カートリッジ
58…キャパシタ
64…バッファタンク
62…コンプレッサ
76…除害部
78…排気系
82…原料配管
84…フッ化水素源
86…切替え弁
87…制御部材
94…窒素源
96…切替え弁[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a fluorine gas generator, and more particularly to a fluorine gas generator disposed in a gas supply system of a semiconductor processing system. Here, the semiconductor processing means that a semiconductor device, an insulating layer, a conductive layer, etc. are formed in a predetermined pattern on a substrate to be processed such as a semiconductor wafer or an LCD substrate. The various processes performed in order to manufacture the structure containing the wiring connected to a semiconductor device, an electrode, etc. are meant.
[0002]
[Prior art]
In the manufacture of semiconductor devices, various types of semiconductor processing such as film formation, etching, and diffusion are performed on a substrate to be processed, such as a semiconductor wafer or an LCD substrate. In a semiconductor processing system that performs such processing, for example, a fluorine-based gas is used as a processing gas for various purposes such as etching a silicon film or a silicon oxide film or cleaning a processing chamber. Fluorine gas is attracting attention as a new etching gas and cleaning gas, but it is not common to generate fluorine at the manufacturing site of semiconductor devices because the problem has not been completely solved in terms of safety and reliability. Is not done.
[0003]
On the other hand, an apparatus using an electrolytic cell is known as an apparatus for generating fluorine gas in a gas manufacturing factory. For example, JP-A-9-505853 discloses this type of fluorine gas generator. In the apparatus disclosed in this publication, the inside of the electrolytic cell is partitioned into a central anode chamber and a surrounding cathode chamber by a partition plate extending from above into the molten salt. A pair of probes that terminate at different heights are disposed in the anode chamber. The pair of probes function as a level gauge for controlling on / off of the current supplied between the anode and the cathode. That is, this apparatus controls the generation of fluorine gas by detecting the liquid level of the molten salt.
[0004]
FIG. 3 is a schematic view showing another conventional fluorine gas generator. This apparatus has an improved mechanism for controlling the supply of fluorine gas from the electrolytic cell. In the case of this apparatus, fluorine gas generated on the
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
According to the studies by the present inventors, in the case of the fluorine gas generator shown in FIG. 3, when the operation time is long, some problems may occur in terms of safety and reliability as will be described later. Has been found. If such a problem is not solved, it becomes practically difficult to incorporate and use the fluorine gas generator in an automated production system, for example, a semiconductor device manufacturing system.
[0006]
The present invention has been made in view of the problems of the prior art, and an object of the present invention is to provide a fluorine gas generation device capable of operating with high safety and reliability even during long-time operation. . In particular, an object of the present invention is to provide an apparatus for generating fluorine gas on-site and on-demand. Here, on-site means that the fluorine gas generation apparatus is combined with a predetermined main processing apparatus, for example, a main processing apparatus of a semiconductor processing system. On-demand means that gas can be supplied at the timing according to the request from the main processing apparatus and with necessary component adjustment.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
A first aspect of the present invention is an apparatus for generating fluorine gas,
By electrolyzing hydrogen fluoride in an electrolytic bath made of a molten salt containing hydrogen fluoride, a product gas containing fluorine gas as a main component is generated in the first gas phase portion on the anode side, and second on the cathode side. An electrolytic cell for generating a by-product gas mainly composed of hydrogen gas in the gas phase portion;
A raw material pipe for supplying hydrogen fluoride as a raw material into the molten salt;
First piping for deriving the product gas from the first gas phase portion;
A second pipe for deriving the by-product gas from the second gas phase portion;
A first pressure gauge for continuously measuring the pressure of the first gas phase portion;
A second pressure gauge for continuously measuring the pressure of the second gas phase portion;
A first flow control valve disposed in the first pipe;
A second flow control valve disposed in the second pipe;
A first control member that adjusts the opening of the first flow control valve based on the measurement result of the first pressure gauge so that the pressure of the first gas phase portion is maintained at a first set value;
Based on the measurement result of the second pressure gauge, the opening of the second flow rate control valve is adjusted so that the pressure of the second gas phase portion is maintained at a second set value substantially equal to the first set value. A second control member to be adjusted;
It is characterized by comprising.
[0008]
According to a second aspect of the present invention, in the first viewpoint device, the first and second set values are 760 to 820 Torr.
[0009]
According to a third aspect of the present invention, in the apparatus according to the first or second aspect, the first suction means is disposed in the first pipe downstream of the first flow control valve and sucks the first pipe. Is further provided.
[0010]
According to a fourth aspect of the present invention, in the apparatus according to the third aspect, the second pipe is connected to a second suction unit that sucks the second pipe downstream from the second flow rate control valve. It is arranged in that.
[0011]
According to a fifth aspect of the present invention, in any one of the first to fourth viewpoints,
A switching valve disposed in the raw material piping;
A current accumulator that integrates the current supplied between the anode-side electrode and the cathode-side electrode of the electrolytic cell;
A control member that opens and closes the switching valve so as to control the replenishment of the hydrogen fluoride into the molten salt based on the measurement result by the current accumulator;
Is further provided.
[0012]
According to a sixth aspect of the present invention, in the apparatus according to the fifth aspect, the hydrogen fluoride supplied through the raw material piping is a gas.
[0013]
According to a seventh aspect of the present invention, in the apparatus according to the sixth aspect, the raw material pipe is disposed on the cathode side of the electrolytic cell so as to supply the hydrogen fluoride gas into the molten salt. And a pipe for supplying nitrogen gas to the raw material pipe downstream from the switching valve is connected, and the hydrogen fluoride gas is supplied into the molten salt in a state of being added to the nitrogen gas. Features.
[0014]
An eighth aspect of the present invention is an apparatus for generating fluorine gas,
By electrolyzing hydrogen fluoride in an electrolytic bath made of a molten salt containing hydrogen fluoride, a product gas containing fluorine gas as a main component is generated in the first gas phase portion on the anode side, and second on the cathode side. An electrolytic cell for generating a by-product gas mainly composed of hydrogen gas in the gas phase portion;
A raw material pipe for supplying hydrogen fluoride as a raw material into the molten salt;
First piping for deriving the product gas from the first gas phase portion;
A second pipe for deriving the by-product gas from the second gas phase portion;
A switching valve disposed in the raw material piping;
A current accumulator that integrates the current supplied between the anode-side electrode and the cathode-side electrode of the electrolytic cell;
A control member that opens and closes the switching valve so as to control the replenishment of the hydrogen fluoride into the molten salt based on the measurement result by the current accumulator;
It is characterized by comprising.
[0015]
According to a ninth aspect of the present invention, in the apparatus according to the eighth aspect, the hydrogen fluoride supplied through the raw material piping is a gas.
[0016]
According to a tenth aspect of the present invention, in the apparatus according to the ninth aspect, the raw material pipe is disposed on the cathode side of the electrolytic cell so as to supply the hydrogen fluoride gas into the molten salt. And a pipe for supplying nitrogen gas to the raw material pipe downstream from the switching valve is connected, and the hydrogen fluoride gas is supplied into the molten salt in a state of being added to the nitrogen gas. Features.
[0017]
Further, the embodiments of the present invention include various stages of the invention, and various inventions can be extracted by appropriately combining a plurality of disclosed constituent elements. For example, when an invention is extracted by omitting some constituent elements from all the constituent elements shown in the embodiment, when the extracted invention is carried out, the omitted part is appropriately supplemented by a well-known common technique. It is what is said.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the course of the development of the present invention, the present inventors have studied the problems of safety and reliability in the conventional fluorine gas generation apparatus as described with reference to FIG. As a result, the present inventors have obtained knowledge as described below.
[0019]
In the case of the apparatus shown in FIG. 3, the
[0020]
Further, the hydrogen gas generated from the cathode side passes through the
[0021]
When the molten salt is solidified in the
[0022]
Hereinafter, an embodiment of the present invention configured based on such knowledge will be described with reference to the drawings. In the following description, components having substantially the same function and configuration are denoted by the same reference numerals, and redundant description will be given only when necessary.
[0023]
FIG. 1 is a schematic diagram showing a semiconductor processing system incorporating a fluorine gas generator according to an embodiment of the present invention. The semiconductor processing system includes a
[0024]
The
[0025]
FIG. 2 is a schematic view showing a modified example 10x of the semiconductor processing apparatus used in combination with the
[0026]
The fluorine gas generation apparatus according to the embodiment of the present invention can also be applied to a case where a cleaning gas or the like is supplied to a semiconductor processing apparatus that does not use plasma, such as a thermal CVD apparatus.
[0027]
Returning to FIG. 1, the
[0028]
A fluorine
[0029]
The production |
[0030]
During the electrolytic treatment, the
[0031]
Connected to the
[0032]
As described above, several percent (for example, 5%) of hydrogen fluoride is mixed in the product gas. This hydrogen fluoride is removed when the product gas passes through the adsorption cartridge 56. For this reason, an adsorbent that traps hydrogen fluoride by adsorption is built in the cartridge 56. The adsorbent is composed of a large number of pellets filled in the cartridge 56 in consideration of handling and pressure loss. The adsorbent is made of an adsorbent whose adsorption capacity varies with temperature, such as sodium fluoride (NaF). A temperature adjustment jacket (heater) 57 for adjusting the temperature of the cartridge 56 is disposed around the cartridge 56.
[0033]
A
[0034]
On the other hand, the
[0035]
As described above, during the electrolytic treatment, the pressure balance between the
[0036]
On the other hand, in the fluorine gas generator shown in FIG. 1, the pressures in the gas phase portions of the
[0037]
As described above, the pressures in the
[0038]
The first and second set values of the gas phase portions of the
[0039]
Returning to FIG. 1 again, the
[0040]
A switching
[0041]
On the other hand, a switching
[0042]
The supply of hydrogen fluoride (HF) gas to the
[0043]
Z = 6.8X (1)
In the formula (1), Z represents a fluorine generation flow rate (cc / min), and X represents an electric quantity (here, electrolysis current value (A)).
[0044]
For example, in the initial state, the hydrogen fluoride concentration in the molten salt is set to 41%. The supply timing of the raw material hydrogen fluoride gas is performed before the concentration of hydrogen fluoride in the molten salt decreases from the initial concentration of 41% to reach the lower concentration limit, for example, 39%. If the hydrogen fluoride concentration falls below the lower limit of the concentration, the melting point of the molten salt increases, and in the worst case, the molten salt may solidify and electrolysis may not be performed. On the other hand, when the hydrogen fluoride concentration exceeds the initial concentration, the vapor pressure of hydrogen fluoride in the molten salt increases, and the concentration of hydrogen fluoride mixed in fluorine also increases. In this case, there arises a problem that a burden on an adsorbent (for example, sodium fluoride (NaF)) that traps hydrogen fluoride by adsorption in the adsorption cartridge 56 increases. Therefore, it is necessary to keep the hydrogen fluoride concentration within the above range, for example, within the range of 41 to 39%. Equation (2) below shows the relationship between the amount of hydrogen fluoride gas consumed and the amount of fluorine gas generated. Here, 2 moles of hydrogen fluoride are required to generate 1 mole of fluorine.
[0045]
(2Z + 0.05Z + 0.05Z) t / 1000 = T (2)
In the formula (2), 2Z is a flow rate of hydrogen fluoride necessary for generating 1 mol of fluorine (cc / min), and the first 0.05Z is a flow rate of hydrogen fluoride accompanying 1 mol of fluorine (cc / min). min), the second 0.05Z is the flow rate of hydrogen fluoride accompanying one mole of hydrogen (cc / min), t is the generation time (min), and T is the amount of hydrogen fluoride consumed (L). Show.
[0046]
Substituting 6.8X for Z in equation (2) based on equation (1) yields equation (3) below.
[0047]
0.01428X × t = T (3)
In Equation (3), X represents the amount of electricity (A), t represents the generation time (min), and T represents the amount of hydrogen fluoride consumed (L).
[0048]
The amount of hydrogen fluoride that can be consumed depends on the amount of molten salt introduced into the
[0049]
(0.41C-HFc) / (C-HFc) = 0.39 (4)
HFc = 0.033C (5)
In the formulas (4) and (5), C represents the weight of the molten salt, and HFc represents the amount of hydrogen fluoride consumed.
[0050]
Therefore, when T in Expression (3) is substituted into HFc in Expression (5), the following Expression (7) is obtained through the following Expression (6).
[0051]
0.01428X × t = 0.033C (6)
X × t = 2.3C (7)
In the formulas (6) and (7), X represents the amount of electricity (A), t represents the generation time (min), and C represents the weight of the molten salt.
[0052]
That is, if the weight C of the molten salt (KF / 2HF) charged into the
[0053]
Next, advantages of the above embodiment of the present invention will be described.
[0054]
Japanese National Patent Publication No. 9-505853 (hereinafter referred to as' 853 Publication) detects a level of an electrolyte in an electrolytic cell, and starts supplying current in accordance with a signal from the control sensor means. Alternatively, a fluorine cell is disclosed that includes current supply means responsive to the signal to stop. That is, the generation of fluorine is continued until reaching a preset position so that a drop in liquid level generates a signal. Since the device for controlling the electrolysis in response to this signal stops the current supply to the cell, the electrolysis is stopped and the decrease in the electrolyte level is also stopped.
[0055]
That is, in the technique disclosed in this publication, current on / off control is intentionally performed using the liquid level fluctuation, and there is no idea of suppressing the fluctuation. However, in electrolysis, in order to continuously generate fluorine gas while maintaining a steady state, it is necessary to minimize the liquid level fluctuation.
[0056]
The '853 publication specifies that the anode chamber in the electrolytic cell is a fluorine storage. However, in an actual fluorine generator for semiconductor processing, it is difficult to match the amount of fluorine generated with the demand, so a capacitor and a compressor having a certain size are required. The technology disclosed in this publication cannot cope with such changes in the external environment.
[0057]
Therefore, a commercially available fluorine generation system corresponding to this publication includes a capacitor having a capacity of several liters and a bellows compressor. This system stores fluorine in the buffer tank intermittently by an on / off opening / closing valve. By using such a method, it is possible to continuously generate fluorine without stopping generation of fluorine. In this case, although the gas can be generated constantly, it has actually been experienced that the following problems occur due to long-term generation.
[0058]
Fine molten salt mist accompanying the fluorine enters the capacitor existing between the pipe or the electrolytic cell and the compressor. Since the mist has a melting point near 80 ° C., it exists as a solid in the pipe. As the amount of mist increases, problems such as (1) piping blockage or (2) damage to the valve seat in the on / off valve occur.
[0059]
In the former case, the electrolysis is immediately stopped, and it is necessary to remove the salt clogged in the pipe. Since the reactive gas fluorine is also present in the tube, the removal work is accompanied by the latest attention and danger. In the latter case, since leakage occurs in the valve, electrolysis is also stopped. In addition, since the ON / OFF operation frequently repeats the operation, the valve life is immediately reached.
[0060]
Further, in such a control method, a change in the liquid level in the anode is unavoidable to some extent, and the contact area between the electrode surface and the liquid always changes. For this reason, it becomes difficult to ensure a stable amount of fluorine generation due to a change in current efficiency during electrolysis. In addition, there arises a problem that the electrode (3) electrode (carbon is usually used for the anode electrode) needs to be replaced due to the anode effect.
[0061]
If the control of the amount of fluorine generated depends on the on / off of the power source by the control sensor as in the '853 publication, it cannot cope with the surrounding environmental change (in this case, the connection with the compressor). That is, it is necessary to use a compressor in an electrolytic bath for semiconductor processing. On the other hand, it is essential that the generation of fluorine is not affected by the downstream side after the electrolytic cell. From this point of view, the control method of the '853 publication is not suitable for semiconductor processing and is not practical.
[0062]
An important point in the above-described embodiment of the present invention is that it is possible to always generate stable fluorine without being affected by environmental changes after the electrolytic cell. This fluorine supply device is designed for semiconductor processing. That is, it is basically assumed that a suction device such as a compressor is used.
[0063]
The pressure gauge connected to the buffer tank at the rear stage of the compressor is linked to the current source, and when the pressure decreases to a certain pressure, the power is turned on and fluorine is generated. When the pressure increases to a certain point, the power is turned off. When such a method is employed, electrolysis can be stopped without causing a difference in liquid level as in the '853 publication.
[0064]
In view of safety, the '853 publication recommends that the cathode side outlet pressure is always operated at atmospheric pressure (or a pressure slightly exceeding atmospheric pressure). However, in an actual semiconductor factory, the pressure change in the pipe on the cathode side is large, and it is almost impossible to maintain this. This publication focuses only on the pressure change in the anode chamber, which is based on the premise that the pressure in the cathode chamber is always atmospheric pressure.
[0065]
In the above embodiment of the present invention, the pressure in the bipolar chamber in the electrolytic cell is always kept constant by maintaining the pressure by independent flow control. However, the actual liquid level is not known from the pressure. Therefore, for the purpose of improving safety, it is desirable that one liquid level sensor is inserted on the anode side or the cathode side, preferably on the cathode side.
[0066]
Anhydrous hydrogen fluoride (AHF) as a raw material is usually a gas, and is supplied into the electrolytic cell molten salt (preferably on the cathode side) by bubbling. Since AHF is absorbed by the molten salt at a very high rate, the negative pressure is instantaneously generated in the cathode chamber when supplied at a low flow rate. In this case, the molten salt rises inside the AHF feed pipe and, in the worst case, solidifies and cannot be supplied. Therefore, it is preferable that the supply flow rate of AHF is fast. However, the flow rate of AHF that can actually flow is limited.
[0067]
Therefore, in the above embodiment of the present invention, for the purpose of increasing the total flow rate during AHF, AHF is mixed with nitrogen gas and supplied when AHF is supplied. Since nitrogen gas hardly dissolves in the molten salt, it passes through the molten salt to the cathode side and is discharged. Nitrogen gas always flows into the cathode chamber with or without electrolysis. For this reason, during electrolysis, hydrogen generated from the cathode side is diluted, and even if fluorine gas enters the cathode side due to unexpected sudden liquid level fluctuation, it is possible to keep the state outside the explosion limit. Become. The flow rate of nitrogen is optimally adjusted depending on the size of the electrolytic cell.
[0068]
In the above-described embodiment, the fluorine
[0069]
In addition, in the category of the idea of the present invention, those skilled in the art can conceive various changes and modifications, and it is understood that these changes and modifications also belong to the scope of the present invention. .
[0070]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to provide a fluorine gas generation apparatus that can operate with high safety and reliability even during long-time operation.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram showing a semiconductor processing system incorporating a fluorine gas generation device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic view showing a modified example of a semiconductor processing apparatus used in combination with the gas supply system shown in FIG.
FIG. 3 is a schematic view showing a conventional fluorine gas generator.
[Explanation of symbols]
10, 10x ... Semiconductor processing equipment
12 ... Processing chamber
18 ... Exhaust system
20 ... Gas supply system
22 ... Flow management department
24 ... Gas storage
26 ... Gas generator
30 ... Gas generator
32 ... Electrolysis tank
34 ... Anode chamber
36 ... Cathode chamber
38 ... Current source
40 ... Current accumulator
42 ... Anode
44 ... Cathode
46, 48 ... Pressure gauge
52, 72 ... Piping
54, 74 ... Flow control valve
55, 75 ... Control member
56 ... Adsorption cartridge
58 ... Capacitor
64 ... Buffer tank
62 ... Compressor
76 ... abatement part
78 ... exhaust system
82 ... Raw material piping
84 ... Hydrogen fluoride source
86 ... Switching valve
87 ... Control member
94 ... Nitrogen source
96 ... Switching valve
Claims (4)
フッ化水素を含む溶融塩からなる1つの電解浴中でフッ化水素を電解する電解槽と、ここで、前記電解浴上の陽極側の第1気相部分にフッ素ガスを主成分とするプロダクトガスを発生させると共に、陰極側の第2気相部分に水素ガスを主成分とする副生ガスを発生させることと、
前記溶融塩中に原料となるフッ化水素を供給する原料配管と、
前記第1気相部分から前記プロダクトガスを導出する第1配管と、
前記第2気相部分から前記副生ガスを導出する第2配管と、
前記第1気相部分の圧力を連続的に測定する第1圧力計と、
前記第2気相部分の圧力を連続的に測定する第2圧力計と、
前記第1配管に配設された第1流量制御弁と、
前記第2配管に配設された第2流量制御弁と、
前記第1気相部分の圧力が第1設定値に維持されるように、前記第1圧力計の測定結果に基づいて第1流量制御弁の開度を調整する第1制御部材と、
前記第2気相部分の圧力が前記第1設定値と実質的に等しい第2設定値に維持されるように、前記第2圧力計の測定結果に基づいて第2流量制御弁の開度を調整する第2制御部材と、
前記第1流量制御弁よりも下流で前記第1配管に配設され、前記第1配管を吸引する第1吸引手段と、
を具備し、
前記第2配管は、前記第2流量制御弁よりも下流で、前記第2配管を吸引する第2吸引手段に接続されることと、
前記原料配管を通して供給される前記フッ化水素はガスであり、前記原料配管は、前記電解槽の前記陰極側のみで、前記溶融塩中に前記フッ化水素ガスを供給するように配設されることと、前記原料配管に窒素ガスを供給する配管が接続され、前記フッ化水素ガスは前記窒素ガスに添加された状態で前記溶融塩中に供給されることと、ここで、前記窒素ガスは前記副生ガスと共に前記第2配管を通して前記電解槽から排出されるように設定されることと、
を特徴とするフッ素ガス生成装置。An apparatus for generating fluorine gas,
An electrolytic cell for electrolyzing hydrogen fluoride in one electrolytic bath made of a molten salt containing hydrogen fluoride, and a product mainly containing fluorine gas in the first gas phase portion on the anode side on the electrolytic bath Generating a gas and generating a by-product gas mainly composed of hydrogen gas in the second gas phase portion on the cathode side ;
A raw material pipe for supplying hydrogen fluoride as a raw material into the molten salt;
First piping for deriving the product gas from the first gas phase portion;
A second pipe for deriving the by-product gas from the second gas phase portion;
A first pressure gauge for continuously measuring the pressure of the first gas phase portion;
A second pressure gauge for continuously measuring the pressure of the second gas phase portion;
A first flow control valve disposed in the first pipe;
A second flow control valve disposed in the second pipe;
A first control member that adjusts the opening of the first flow control valve based on the measurement result of the first pressure gauge so that the pressure of the first gas phase portion is maintained at a first set value;
Based on the measurement result of the second pressure gauge, the opening of the second flow rate control valve is adjusted so that the pressure of the second gas phase portion is maintained at a second set value substantially equal to the first set value. A second control member to be adjusted;
A first suction means disposed in the first pipe downstream of the first flow control valve and sucking the first pipe;
Comprising
The second pipe is connected to second suction means for sucking the second pipe downstream of the second flow control valve;
The hydrogen fluoride supplied through the raw material piping is a gas, and the raw material piping is arranged to supply the hydrogen fluoride gas into the molten salt only on the cathode side of the electrolytic cell. A pipe for supplying nitrogen gas to the raw material pipe, the hydrogen fluoride gas being supplied to the molten salt in a state of being added to the nitrogen gas, and wherein the nitrogen gas is Being set to be discharged from the electrolytic cell through the second pipe together with the by-product gas;
A fluorine gas generator characterized by the above.
前記電解槽の前記陽極側の電極と前記陰極側の電極との間に供給した電流を積算する電流積算計と、
前記電流積算計による測定結果に基づいて、前記溶融塩中への前記フッ化水素の補給を制御するように、前記切替え弁を開閉する制御部材と、
を更に具備することを特徴とする請求項1または2に記載のフッ素ガス生成装置A switching valve disposed in the raw material piping;
A current accumulator that integrates the current supplied between the anode-side electrode and the cathode-side electrode of the electrolytic cell;
A control member that opens and closes the switching valve so as to control the replenishment of the hydrogen fluoride into the molten salt based on the measurement result by the current accumulator;
The fluorine gas generator according to claim 1 , further comprising:
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