JP3905186B2 - ポンプ用モータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガソリン等の液体を送り出すための流体ポンプを駆動するポンプ用モータに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両に搭載されるガソリンポンプはガソリンタンク内に配置されているものがある。このようなガソリンポンプはモータ内部をガソリンが通流するが、モータ本体もガソリン中にあるためモータ内外でガソリンの漏れがあっても問題はない。
【0003】
一方、エンジン内に直接ガソリンを噴射する形式のエンジンが最近実用化されている。このような場合には噴射圧力の損失を防止するためガソリンポンプはインジェクタに近接して配置されている。このため、モータ内部からのガソリン漏れを防止する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、モータ内部からのガソリン漏れを防止しようとすると、構造が複雑になったり、シール材を多数箇所に設けなくてはならない。また、ガソリンに接する部品全てに耐ガソリン性を必要とするため、コストが高くなるなどの問題があった。
そこで本発明は、流体の漏れを簡単な構成で防止することができるポンプ用モータを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、流体を送り出すための流体ポンプを駆動するポンプ用モータにおいて、有底筒状のモータフレームと、このモータフレームの開口部を蓋するモータフランジと、上記モータフレーム内に同軸的に収容され、上記流体がその軸方向に沿って通流する流路が形成された筒状のロータケーシングと、上記モータフレーム内に同軸的に収容されるとともに、上記ロータケーシングの外周側に上記流路を囲むように配置され、環状のステータコア本体とこのステータコア本体から径方向内方へ突出し、周囲にコイルを捲回する複数の歯極とを備えたステータコアと、上記流路内に上記ステータコアに同軸的に配置されたロータと、このロータに連結され上記流体ポンプを駆動するシャフトとを備え、上記ロータケーシングは、その一方の端部が上記モータフレームの底部を貫通して外部に突出し、かつ、他方の端部が上記モータフランジに液密に接続され、上記ロータケーシングの外周側に軸方向に沿って形成されるとともに、径方向外方へ突出し、上記ロータケーシングの上記歯極と径方向に対向する部分よりも径方向厚みを有するリブを備え、上記リブは、上記歯極間に配置されるようにした。
【0006】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、上記ロータケーシングは、その内周側の上記リブに対応する位置に溝が形成されている。
【0007】
上記手段を講じた結果、次のような作用が生じる。すなわち、請求項1に記載された発明では、流路を形成するロータケーシングは、その一方の端部がモータフレームの外部に突出し、他方の端部がモータフランジに液密に接続されているので、ロータケーシング内を通流する流体がステータ側に漏れることはない。このため、複雑な構造とすることなく、また、シール部分をロータケーシングとモータフランジとの接続部分のみとなるためシール材を多用する必要がない。さらに、ロータケーシングは、その外周側に軸方向に沿って形成されるとともに、径方向外方へ突出し、ロータケーシングの歯極と径方向に対向する部分よりも径方向厚みを有するたリブを備えているので、射出成形時に樹脂の流動部分を確保することができ、薄肉化が容易となる。
【0009】
請求項2に記載された発明では、ロータケーシングは、その内周側のリブに対応する位置に溝が形成されているので、流体の流路を拡大することができ、流体の流量を十分に確保することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1の(a),(b)は本発明の一実施の形態に係るポンプ用モータ10の外観を示す図、図2の(a),(b)は断面図、図3の(a),(b)及び図4の(a),(b)はポンプ用モータ10に組込まれたロータケーシング30を示す図、図5はポンプ用モータ10の要部を示す図である。
【0011】
ポンプ用モータ10は、有底筒状のモータフレーム11と、このモータフレーム11の開口部にボルト止めされたモータフランジ12とを備えている。モータフレーム11内にはステータ部20と、ロータケーシング30と、ロータ部40とが同心的に配置されている。
【0012】
モータフランジ12の中央部には開口部12aが形成されており、後述するシャフト41が貫通している。さらに、開口部12aの(a)中右側には円環状に鍔部12bが形成されている。また、開口部12aは後述する軸受26を固定する固定具13にて蓋されている。なお、固定具13にはガソリンを通す孔部(不図示)が形成されている。
【0013】
ステータ部20は、モータフレーム11内に固定されロータケーシング30を囲むように配置された電磁鋼板からなるステータコア21と、このステータコア21周囲に捲回されたコイル22と、このコイル22と外部電源(不図示)とを接続する配線基板23と、リード線24とを備えている。より詳細には、図5に示すように、ステータコア21は、環状のステータコア本体21aと、このステータコア本体21aから径方向内方へ突出し、周囲にコイル22が捲回される複数の歯極21bとを備えている。
【0014】
ロータケーシング30は、有底筒状に形成されたケーシング本体31と、底部に一体に形成された接続管32とを備えている。なお、図3の(b)中31aは開口部、31bはフランジ部を示している。ケーシング本体31の外周面にはケーシング本体31の軸方向に沿ってリブ(厚肉部)33が周方向に所定間隔離間して形成されている。一方、ケーシング本体31の内周面のリブ33に対応する部分には凹部34が軸方向に沿って溝状に形成されている。
【0015】
ケーシング本体31の開口部31aはモータフランジ12の鍔部12bに嵌合されるとともに、フランジ部31bはモータフランジ12にボルト止めされている。なお、図2中35はOリングを示している。
【0016】
ロータ部40は、シャフト41と、このシャフト41の周囲に取り付けられたロータコア42と、このロータコア42に取り付けられたマグネット43と、シャフト41をケーシング本体31に対して回転自在に軸支する軸受45,46とを備えている。
【0017】
なお、リブ33は次のような理由から設けられている。すなわち、ケーシング本体31の肉厚はギャップGを小さくしてモータ特性を確保する観点から薄い方がよい。しかし、ロータケーシング30を樹脂の射出成形で成形する際に、樹脂の流入経路が狭くなるため、一定以上は薄肉化できない。そこで、周方向に複数の厚肉部、すなわちリブ33を設けることで、樹脂の流動が容易な部分を確保することで、薄肉化を可能としている。
【0018】
一方、ロータケーシング30を射出成形によって成形する場合、金型(不図示)のリブ33が形成される位置に大きな空間が形成される。このため、樹脂が冷却・硬化する際にひけが生じ、凹部34が形成される。
【0019】
このように構成されたポンプ用モータ10では、次のようにしてポンプ装置を駆動する。すなわち、リード線24及び配線基板23を介してコイル部22に電力が供給され、ステータコア21に電界が発生する。これにより、ロータコア42が回転駆動され、シャフト41が回転する。そして、シャフト41によってポンプ装置(不図示)が駆動される。
【0020】
また、接続管32からロータケーシング30内部に導入されたガソリンLは流ギャップGを通流し、固定具13の孔部を通り、ポンプ装置に供給される。
一方、ガソリンLはロータケーシング30内部を通流し、外部への漏れはOリング35によりシールされているのでガソリンの漏れを防止することができる。すなわち、シール箇所を多数増やすことなく、また、複雑な構造にすることなくガソリンの漏れを防止することができる。
【0021】
上述したように本実施の形態においては、複雑な構造を用いることなくガソリンの漏れを防止することができる。また、リブ33を設けて射出成形時の樹脂の流路を確保することで、ロータケーシング30を薄肉化できるので、ギャップGを小さくできモータ特性を良好なものとすることができる。
なお、本発明は実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
【0022】
【発明の効果】
請求項1に記載された発明によれば、流路を形成するロータケーシングは、その一方の端部がモータフレームの外部に突出し、他方の端部がモータフランジに液密に接続されているので、ロータケーシング内を通流する流体がステータ側に漏れることはない。このため、複雑な構造とすることなく、また、シール部分をロータケーシングとモータフランジとの接続部分のみとなるためシール材を多用する必要がない。さらに、漏れがないため、ロータ、ロータケーシング、モータフランジを除く全てのモータ部品は、流通する液体に対して特段の耐性を必要としない。また、ロータケーシングは、その外周側に軸方向に沿って形成されるとともに、径方向外方へ突出し、ロータケーシングの歯極と径方向に対向する部分よりも径方向厚みを有するたリブを備えているので、射出成形時に樹脂の流動部分を確保することができ、薄肉化が容易となる。
【0024】
請求項2に記載された発明では、ロータケーシングは、その内周側のリブに対応する位置に溝が形成されているので、流体の流路を拡大することができ、流体の流量を十分に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るポンプ用モータの外観を示す図。
【図2】同ポンプ用モータを示す図であって、(a)は(b)におけるB−B線で切断し、矢印方向に見た縦断面図、(b)は(a)におけるA−A線で切断し、矢印方向に見た断面図。
【図3】同ポンプ用モータに組込まれたロータケーシングを示す図であって、(a)は側面図、(b)は縦断面図。
【図4】同ロータケーシングを示す図であって、(a)は正面図、(b)は背面図。
【図5】同ポンプ用モータの要部を示す断面図。
【符号の説明】
10…ポンプ用モータ
11…モータフレーム
12…モータフランジ
20…ステータ部
30…ロータケーシング
33…リブ
34…凹部
35…Oリング
40…ロータ部
41…シャフト
Claims (2)
- 流体を送り出すための流体ポンプを駆動するポンプ用モータにおいて、
有底筒状のモータフレームと、
このモータフレームの開口部を蓋するモータフランジと、
上記モータフレーム内に同軸的に収容され、上記流体がその軸方向に沿って通流する流路が形成された筒状のロータケーシングと、
上記モータフレーム内に同軸的に収容されるとともに、上記ロータケーシングの外周側に上記流路を囲むように配置され、環状のステータコア本体とこのステータコア本体から径方向内方へ突出し、周囲にコイルを捲回する複数の歯極とを備えたステータコアと、
上記流路内に上記ステータコアに同軸的に配置されたロータと、
このロータに連結され上記流体ポンプを駆動するシャフトとを備え、
上記ロータケーシングは、その一方の端部が上記モータフレームの底部を貫通して外部に突出し、かつ、他方の端部が上記モータフランジに液密に接続され、
上記ロータケーシングの外周側に軸方向に沿って形成されるとともに、径方向外方へ突出し、上記ロータケーシングの上記歯極と径方向に対向する部分よりも径方向厚みを有するリブを備え、
上記リブは、上記歯極間に配置されることを特徴とするポンプ用モータ。 - 上記ロータケーシングは、その内周側の上記リブに対応する位置に溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のポンプ用モータ。
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